TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1002/02-Nov-2009

今週は、きっとどんな人にも一つは向いた記事がある。ビデオのファンには、Jeff Carlson が Apple TV 3.0 の新機能を検証し Glenn Fleishman が Roku から出た二つの新しいストリ−ミングビデオ機のニュースを伝える。iPhone の世界では、Glenn が中国で発売される iPhone に Wi-Fi がない理由を検討し、Doug McLean が Best Camera のアプリ、ウェブサイトと本を紹介する。ネットワーキングに興味のある人には、Adam が Twitter の新しい Lists 機能について説明し、Glenn が Twitter を経由した Mac の遠隔操作の紹介と、Snow Leopard 用 PureFTPd Manager のリリースのお知らせ、それから新しいチップのお陰でカメラに GPS サポートが実現されるのはなぜかについて Wi-Fi の立場からの解説をお届けする。最後にもう一つ、筋金入りの Mac 支持者たちのために、Matt Neuburg が SheepShaver について語る。Snow Leopard の走る Intel ベース Mac の上でクラシック Mac OS のソフトウェアが動くようにするというものだ。今週注目すべきソフトウェアリリースとしては Electric Sheep 2.7b18b、iTunes 9.0.2、Default Folder X 4.3.2、Leopard と Snow Leopard 用の Wireless Mouse Software Update 1.0、VMware Fusion 3、ScreenFlow 2.0、Apple Server Diagnostics 3X106、それに DoorStop X Security Suite 2.3 がある。

記事:

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Apple TV 3.0、コンテンツへの焦点を追加

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple は Apple TV ソフトウェアのバージョン 3.0 を出した。主メニューが新しい装いとなりそして - ようやく - 新たな焦点を加えて改変された。装いを新たにしたトップレベルのナビゲーションは今や、それぞれのセクションメニューの一番上にあなたのコンテンツ (My Movies, My TV Shows, 等の) へのリンクを提供する;これまでのバージョンでは、焦点は Apple からの有料提供物に当たっていた。

一つのカテゴリをハイライトすればその下にドロップダウンメニューの様にオプションが表示される。スクリーンの上部三分の一はコンテンツのサムネールを表示する:例えば、TV Shows のカテゴリがアクティブの時は、iTunes Store からのトップショーに並行してあなたが未だ見ていないエピソードが現れる;Apple リモートの一番上のボタンを押して項目の中の一つをハイライトし、次に Play ボタンを押せばそれを見ることが出来る。

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新しい Internet メニュー項目は YouTube ビデオへと導き、Apple TV ソフトウェアにとって新しいものに Internet ラジオ局がある。局は iTunes での様にジャンル毎にまとめられる。ある局に合わせている時 Play ボタンを押し続けると、それを好みとして選択、印を付けられ、それはその後 Radio リストの一番上に現れる。

他の新機能に iPhoto Faces と Events の写真同期、Genius Mixes、そして iTunes LP albums と iTunes Extras ムービーへのサポートが含まれる。しかしながら、もしあなたがこの様な拡張機能を持つ項目を以前に購入している場合は、Apple TV で動作するためには再ダウンロードされる必要がある;Apple によると、これらは iTunes の中で自動的にダウンロードされると言う。

このトップレベルナビゲーションとデフォルトフォントが Helvetica に変更されたことを除けば、残りの Apple TV インターフェースは殆ど変わっていない。

Apple TV ハードウェアは 2007年に出された当初モデルと同じであるが、今やハードディスクは 160 GB のものが付いている。新しい Apple TV は $229 である。

Apple TV 3.0 ソフトウェアアップデートは現在の所有者には無料であるが、Apple TV 自身経由でしか入手出来ない (Settings > Update Software に行く)。

Apple TV 3.0 の改良は歓迎であるが、これで Apple TV を買ってみようという人が現れるとは思えない。と言うことは、 Apple TV は依然として Apple のお遊びの一つにとどまり、Apple が自らのハードウェアを家庭の居間に慎重に押し込もうとするも一つの小さな一歩にすぎないのであろう (これまでの小さな動きは最新モデルの iMac をブルーレイプレーヤー、ゲームマシン等々の外付けモニターとして使ってもらおうと言うものであった)。

iTunes 9.0.2 及び Remote 1.3.2 -- Apple はまた iTunes 9.0.2Remote 1.3.2 をリリースした。これで新たな Apple TV 機能に対応する。iTunes 9.0.2 はまた Grid ビューの後ろで暗い背景を使える新たな設定も提供していて、これは iTunes 設定の General ペインの中にある。

iTunes 9.0.2 は 85.82 MB のダウンロードで、Software Update 経由か直接のダウンロードとしても入手可能である。Remote は無料で iTunes Store から入手出来、1.6 MB のダウンロードである。

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Roku が二つの新しいインターネットビデオストリーミング機器を追加

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Roku は、そのインターネットからテレビへのストリーミングメディアアダプタ製品群に二つの新しいユニットを追加した。Roku プレーヤーは Netflix, Amazon Video on Demand, そして MLB.com のストリーミングサービスをブラウズし、そして色々な種類のオーディオ/ビデオ出力を通してビデオを表示出来る。

これらのサービスに対する契約があれば、映画を観るのにコンピュータは要らず、十分なバンド幅だけがあればいい。Roku プレーヤーには固定記憶装置は無く RAM だけであり、例えて言えばインターネットとあなたのテレビの間のパイプ役を果たす。サービスによるが、プレーヤーは使えるバンド幅に応じてビデオの品質を自動的に調整する。

私は初期の Roku Player をそのリリース以来使っているが、その性能と Roku の継続的なファームウェアアップデートとコンテンツの追加に極めて満足している。同社は、多くの契約型のストリーミングサービスが提供されることに興味を持っていることを公に論じている。

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新モデルは SD (standard definition), HD (high definition), そして HD-XR (HD と拡張レンジワイヤレス) に別れ、価格はそれぞれ $79.99, $99.99, そして $129.99 である。送料は現時点では無料である。

Roku SD は 480i, すなわち 480 ラインのインターレースビデオを出力、そして 802.11g と 10/100 Mbps Ethernet, ステレオ RCA オーディオ出力とコンポジットビデオを持つ。

Roku HD は、これまでは同社の唯一つのプレーヤーであった、コンポジット、S-Video, コンポーネント, そして HDMI 接続経由で 720p (720 ラインプログレッシブビデオ) までのビデオを出力する。(コンポジットと S-Video は 480i, HDTV 以前の標準に限定される。) オーディオ出力は RCA、デジタル光、そして HDMI 経由がある。ネットワークは同じ 802.11g と 10/100 Mbps Ethernet である。

Roku HD-XR は 802.11n を持ち 802.11g よりもより高速で広範囲なレンジのワイヤレスを提供する。家庭によっては、ブロードバンド接続がある所とテレビのある所が離れているような、これが必要になるかもしれない。

Roku プレーヤーは、最近の Wired マガジンの記事によると Netflix からスピンオフしたものだと言う。 Netflix は社内で機器を作るため Anthony Wood, Roku の創始者、を雇ったのだが、結局はプレーヤーを回す方を選択し、Wood は 19名の従業員を連れて Roku へと出た。狙いは、如何なる消費者向け電子機器にも Netflix ストリーミングを組み込ませることである。

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Best Camera、iPhone 写真学を説く

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

今年の初め頃、私は急成長している iPhone 写真学を、或いは一部では "iPhoneography" として知られている、"iPhone 写真の芸術" (19 May 2009) として採りあげた。この記事で私が採りあげた写真家の一人である Chase Jarvis が、それ以来 iPhone アプリと iPhone フォトブックをリリースし、そして新たに iPhone 写真共有サイトを立ち上げた。これら三つを総称して "The Best Camera" と呼び、"最善のカメラとは常にあなたと共にあるものである" という信念に捧げるエコシステム三部作と Jarvis は呼んでいる。

アプリ -- The Best Camera iPhone アプリは $2.99 である。Jarvis は興味あるユーザーのためにこのアプリの細部にわたるツアーを Best Camera Web サイトに載せている。このアプリの売りは、ユーザーはプログラムを去ること無しに簡単に画像を撮り、編集し、そしてエクスポート出来ることである。このアプリはまた thebestcamera.com のオンラインコミュニティにアップロードされた画像を見そして採点する機能も持っている。

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このアプリには色々ある中で 14 のフィルタが付いてくる:Candy、これはあなたの写真のコントラストと彩度を上げる;Paris、これは "強い衝撃をもつ黒白調" をもたらす;そして Slate、これはコントラストと色を下げ建築図を思わせる調子をあなたの写真に与える。

共有機能は、画像を Facebook, Twitter, メール, iPhone Camera Roll, 或いは The Best Camera Web サイトに送る能力を持つ。これら種々のオプションの隣にあるボックスを単純チェックするかチェックしないかで、あなたの画像をどこに送るのかを決定する、同時に複数のサイトに送ることも出来る。

サイト -- The Best Camera Web サイトでは、iPhone アプリのユーザーが自分の写真をアップロードしたり他のアップロードされた写真をブラウズしたりする場所を提供している。フロントページではユーザーの写真の一覧が表示され、これらはサイトに新しい写真が載せられる度に実時間でアップデートされる。

アップロードされた写真の実時間フィードに加えて、このサイトでは、良いとする投票を得た画像のための Best Photos ページも設けている。思うに、これらの投票は iPhone アプリを使っている人達から来ているものなのであろう、と言うのもこのサイト自身には投票する機能は付いていない様に見受けられるからである。最高の写真は、時間の、日の、或いは月のという単位で見られ、そして時には Best Camera プロファイル経由でその写真家の個人の Web サイトへのリンクが提供されていることもある。

-- 最後に、万全を期す Javis は本まで書いた、"The Best Camera" ($19.99)。出版者の言葉を借りると、"この本の写真全てが Chase の iPhone で撮られたもので、彼のこれまでの生活の目で見るノートブック - 写真日記 - となっている。この本は生き生きとした iPhone 写真であふれ、そして元気の出る逸話で一杯である。"

これらの写真に対してはオンライン共有の干満の方がより動的なメディアかもしれないが、この本は iPhoneography に興味を持つ人なら誰に対しても素敵なホリデイ贈り物となるのは間違いないであろう。そして、この本はやがてモバイルフォン写真学分野の出現を記す興味深い記念物となるであろう。

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Twitter にようやくリストが加わる

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私が Twitter を読むのに TweetDeck を使っている一番の理由は、他の多くの Twitter クライアントと違って TweetDeck ではユーザーたちのグループを作れるからだ。これによって、見出し(例えば @TidBITS@TakeControl など)で tweet を比較的素早く読みたいと思う人たちと、あまりよく知らない人たちからの投稿とを切り分けることができる。たぶん、私がフォローする人の数を減らせばよいだけの話なのかもしれないが、時によっては、あまり重要でないグループに素早くアクセスできるのがありがたいこともある。

発足以来このサービスに大きな変更が施されたのはおそらくこれが初めてのことだろうが、Twitter は今、 Lists という機能を展開し始めている。この機能を使えば、Twitter のウェブインターフェイス経由であなたがユーザーのグループを作ることができ、そのグループに属する人たちからの tweet のみをすべて一カ所に集めることができる。個々のリストは private と public のいずれかに設定できる。ここで private なリストとはあなたの整理の便利のためだけのもので、一方 public なリストとは誰もがそこに集められた tweet を見ることができる公開リストだ。

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私の見たところ、private なリストは私が既に TweetDeck でしていることが公式に Twitter でできるようになっただけのものだ。つまり、いつの時点でも、その時に読みたい分量を制限できるように、私がフォローする人たちをグループ分けするためのものだ。Twitter を使って分量の多さに圧倒されたなら、一番興味深いと思う人たちだけを一つのグループにまとめて、たいていはそのリストだけに集中するようにしてみるとよい。

それとは対照的に、public なリストは Twitter に新しく加わった人たちがどんな人たちをフォローすれば面白いかを見つけ出すための補助手段として働くだろう。(例えば、私の Mac Writers リスト や、 TidBITS スタッフリストなどを見ていただきたい。)また、public なリストはおそらく Twitter ネットワーク内における影響力を判断するためのより正確な方法を提供するものともなるだろう。なぜなら、誰かをリストに加えるということはその人をフォローするよりもずっと意図的な行為であるからだ。現在、私はおよそ 3,650 人の人たちからフォローされ 81 のリストに入っている。けれども TidBITS の Twitter フィードはたった 1,400 人程度の人からしかフォローされていないけれども既に 72 のリストに入っている。

Twitter はまた Lists API もリリースしつつある。これで、Twitterrific や Tweetie のような Twitter クライアントも、それぞれのインターフェイスの中にどのように Lists 機能を統合させるべきか、真剣に考えざるを得ないだろう。でもこれはすぐにどうとかなる話ではない。正直言って、TweetDeck は既にグループ機能を提供しているけれども、あまり出来は良くないし完成度にも欠けたところがある。(グループを作ることはできるが、他のどのグループにも属していない人たちのグループを作ることはできない。)そんな機能を Twitter が Lists に盛り込んでくれたらよいのにと思う。また、tweet から直接人々をリストに追加できるようにしてくれたら嬉しい。

まだ、すべてのユーザーが Lists 機能にアクセスできるようにはなっていない。Twitter は、これを波状的に送り出しているからだ。でもうまく行けば、もう間もなくすべての人が利用できるようになるだろう。

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無料の "Take Control of VMware Fusion 3": Windows を手軽に Mac で

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

VMware にスポンサーになっていただき、Joe Kissell の新刊“Take Control of VMware Fusion 3”を無料でお届けできることを嬉しく思う。Fusion 3 で、VMware は Snow Leopard ユーザーのための 64-bit 最適化や、Windows 7 のサポート、物理的 Windowsインストールを仮想 Mac インストールに移植する手順の単純化、グラフィック要求の強いアプリケーションへのサポート向上などを追加した。

Joe はこれらの点をすべて解説するとともに、Windows を Mac 上にインストールするための数多くの可能性、Fusion を設定する最良の方法、Mac ハードウェア上の Windows で効率的に作業するテクニック、その他多数のことがらについてステップ・バイ・ステップの説明で読者を導いて行く。

読者がさらに他の Take Control シリーズ本にも親しめるよう、この“Take Control of VMware Fusion 3”にはどれでも一冊の電子ブックが 50 % 割引になるクーポンコードが付いている。

印刷版の“Take Control of VMware Fusion 3”も $12.99 で販売中だ。

あなたの Mac で Windows を走らせるために Fusion を使うには(またさらにもっと一般に方法も)どんな風にするのかの感じを掴みたいという人のために、その話題を説明した部分に少し編集の手を加えた抜粋が Take Control サイトに出してある。

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中国の iPhone には Wi-Fi なし

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

モバイルブロードバンドと Wi-Fi が組み合わさっているという点が、ずっと iPhone のセールスポイントの一つであったし、セルと Wi-Fi の間の継ぎ目なしのデータローミング、位置情報の発見、そして国によってはセルラーキャリアの運営する Wi-Fi ネットワークへの無料アクセス、などによって Wi-Fi は必須のものと思われてきた。けれども中国ではそうはいかない。China Unicom によって販売される iPhone 機種には Wi-Fi が装備されていない。このことは、China Unicom が iPhone を提供する契約が結ばれたより何ヵ月も前から広く噂となっていた。

Wi-Fi が含まれなかった理由は、中国政府が 2003 年以来(時々思い出したように)続けてきた、WAPI と呼ばれる中国独自の 802.11 機器用セキュリティ規格を押し進めるためだ。WAPI とは "WLAN (Wireless Local Area Network) Authentication and Privacy Infrastructure" の略だ。(ちょっと変な具合の略し方だが。)

最初の数年間、中国以外の会社は WAPI 仕様へのアクセスを持つほんの少数の中国の会社のうち一社と提携を結ぶことを要求された。それらの中国の会社の大部分は中国軍部と結びつきがあり、中国軍は軍部以外の政府と切り離されたさまざまのビジネスを実質的に支配していた。外国の会社はこれに抗議した。なぜなら、特許や企業秘密といったことがらを尊重するかどうかに関して過去さまざまな経緯のあったこの国において自社の知的財産の大きな部分を開示しなければならなかったからだ。

問題点があまりにも大きかったため、米国国務長官 Colin Powell は 2004 年の貿易交渉の際に WAPI を議題に取り上げた。もしもこれが必須となれば米国の会社が中国で Wi-Fi 製品を販売する際の障壁となるからだ。また、WAPI の要求は World Trade Organization (世界貿易機関) のルールに違反する可能性もある。ただしこの点はまだテストされていないが。中国は WAPI が標準化団体 ISO の認可を得るよう試みたが、その努力は実を結ばなかった。その大きな理由は、中国を代表するグループの側が仕様の詳細を提供しようとしなかったからだ。標準化の提案をするのなら、大いに問題だ。最近になって中国は再び WAPI を ISO の場で 発表するよう招かれた。ただ、これで実現の可能性が広がったとは思えないが。(IEEE 802.11i セキュリティ規格が、WAPI の代わりに承認された。)

WAPI に関する第二の懸念は、私が Wi-Fi Networking News の記事の中でもう何年も前から提起している問題だが、独自仕様の標準であって完全な開示がなされておらず、精査も受けていないものについては、セキュアなセッションに政府がアクセスすることの可能なバックドアが含まれていると見なすべきだということだ。Wi-Fi で認可を受けた WPA/WPA2 (Wi-Fi Protected Access) には一般的な攻撃は知られておらず、通信中に解読されることはない。WAPI も完璧にセキュアなものなのかもしれないが、それを判定することができないし、それは過去に中国政府がしてきたインターネット監視の歴史とも合致しない。

WAPI には認証の面でもいくらか疑惑がある。ネットワークにセキュアに参加するためにログインが要求されるが、そのことは一面ではユーザーを追跡するのに都合が良いとも言える。これにより、Wi-Fi ホットスポットにおける追跡不可能な接続、加えてその場で傍受されないセキュリティ、といった「問題」が解消されるだろう。

最近数年間、中国は以前ほど熱心には WAPI を押し出してはこなかった。これを撤回する気があるような噂を流したことさえある。けれども、公式な態度はまだ変えていないようで、中国国内の他の携帯電話には WAPI がインストールされている。AP の記事によれば中国では Wi-Fi が禁じられているとのことだが、どうやら中国で WAPI なしの Wi-Fi アクセスポイントを買うことは可能であるのみならず簡単にできるようで、Wi-Fi は実際広く普及している。

Apple は既に中国国内で電話機を製造しているので、どうやら将来のバージョンの iPhone では WAPI の付いた Wi-Fi がオプションとして加わるという幅広い合意ができているようだ。

Associated Press の概算によれば、既に現在2百万台にものぼるロックを外された iPhone が他の国から持ち込まれて中国国内で使われており、その中に WAPI を使っているものは1台もないという。

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TweetMyMac、Twitter による遠隔操作を提供

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

TweetMyMac は、私が最近見た中でも最も風変わりな、でも考えてみれば即座になるほどと思える、そんなアイデアの一つだ。このソフトウェアは、メッセージングのメカニズムとして Twitter を利用することによって、あなたが遠隔操作であなたの Mac をコントロールできるようにする。

Twitter 社ではずっと以前から、他の会社の開発者たちが API (アプリケーション・プログラミング・インターフェイス) を利用して、ウェブ、モバイル、またはデスクトップのアプリケーションを作り、このシステムにアクセスできるようにしてきた。TweetMyMac は Mac OS X の下で走るソフトウェアで、あなたがコントロール用のチャンネル専用に特別に設定した Twitter アカウントから届いたメッセージを受け取るようになっている。

考え方はごくシンプルだ。Twitter における直接メッセージは、メッセージの宛先として指定された人しか受け取らない。だから、コントロールしたい Mac のために専用のアカウントを設定しておけば、あなたはその Mac への直接のコンジットを持つことになる。そこで、あなたの Mac のそのアカウントは、あなたがコマンドを発信したい Twitter アカウント一つか二つをフォローするよう設定しておかなければならない。遠隔コマンドとして実行できるのは、フォローしているアカウントからその Mac に送られた直接メッセージのみだ。

使えるコマンドの種類はそれほど多くないが、なかなか面白い。遠隔操作で、あなたはその Mac を再起動、ログアウト、スリープ、あるいはシステム終了できる。アプリケーションを起動または終了できる。IP アドレスが読み取れる。(これは盗難に遭った場合にもしも TweetMyMac が動いているままならば役に立つかもしれない。)内蔵カメラで写真を撮ったり、あるいはスクリーンショットを撮ったりできる。(うむ、これも Mac が盗まれたら役立つかも。)これらの画像は Twitter 経由であなたに送り返される。それからスクリーンをロックできる。(ええと、これにも同じことが言える。)他にもいくつかコマンドがある。おそらく最も便利なのは(あまりにもパワフルなのでデフォルトでは無効になっているが)Unix シェルコマンドを実行する機能だろう。

TheMacBox の作ったこのソフトウェアは無料だが、ドネーションをお願いします、とのことだ。

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カメラの新プロセッサが GPS サポート改善を約束

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

GPS テクノロジーを組み込んだデジタルカメラは非常に少ない。組み込んでいるものであっても、その機能が限定的であったり使いにくかったりすることが多い。GPS を組み込む利点は明らかだろう。撮った写真に「ジオタグ」を入れることができる。つまり、個々の写真に、それを撮影した場所の地理的位置座標の情報でマーク付けできる。これをサポートするため、iPhoto '09 には Places (撮影地) 機能が追加された。これが写真に保存されているジオタグのメタデータを読み取って、写真を地図上に貼り付けるわけだ。(2009 年 1 月 6 日の記事“iPhoto '09 が人々と撮影場所を追加”参照。)

写真を撮る際に GPS を働かせる方法はいろいろある。例えば、カメラメーカーやサードパーティの出しているアドオン製品で座標を常時記録するものがある。その後、HoudahGeoGeophoto のようなソフトウェアを使って個々の写真からタイムスタンプを抽出し、それをその瞬間に GPS レコーダーがキャプチャしていた位置座標にマッチさせるわけだ。また、Eye-Fi Geo Wi-Fi カメラカードは Wi-Fi 位置決めを使って写真を撮影する度に Wi-Fi スナップショットをとるので、その後 Eye-Fi のソフトウェアを使って写真をアップロードする際におおよその位置情報を(可能なら)回収することができる。(2009 年 7 月 29 日の記事“Eye-Fi の Geo、ワイヤレス写真転送で Apple を狙う”参照。)

iPhone は、Location Services によって得た最良のデータを画像にジオタグ付けする。つまり、もしも GPS システムが衛星にロックオンできていなくて良い位置情報が得られない場合には Wi-Fi 位置決めとセルラー基地局の三辺測量(三角測量に代わるもので距離測定のみに依存する)を利用する。

私は GPS 組み込みのカメラを試してみたが、コントロールは具合悪く、GPS ロックは遅く、座標がキャプチャされつつあるのかそうでないのかさえはっきりしないことが多かった。カメラが GPS をうまく使いこなせない理由の第一は、Assisted GPS (AGPS) の利用が欠けていることだ。AGPS では、計算済みの衛星位置データの表があらかじめ GPS レシーバにロードされる。この衛星の位置情報こそ、決定的に重要な意味を持つ。なぜなら、レシーバは衛星への距離に基づいて現在位置の三辺測量をしなければならないからだ。言うまでもなく、衛星の位置がわからなければ計算を実行することができない。

AGPS によって、将来の時点における衛星の位置を予想することができて GPS のロックが大幅に高速化される。数年前に売られていた GPS 機器や、現在売られているものでも非常に安価な機器のいくつかでは、「コールド・ブート」すなわち別の場所または数日経過後での起動に少なくとも 12 分半という時間が必要だった。

この AGPS をサポートしようとすれば、カメラのメーカーはアップデートされた衛星位置表(いわゆる「天体暦」)をコンピュータから USB 接続されたカメラへとダウンロードできるソフトウェアを提供しなければならない。Wi-Fi が装備されているカメラならば(現在でも非常に少数だが)インターネットベースのサーバからもっと簡単にアップデートを取り寄せることができるだろう。(AGPS について、カメラのより現代的な利用法について詳しくは、私が今年の初めに Ars Technica に書いた記事“Inside assisted GPS: helping GPS help you”をお読み頂きたい。)

GPS システムのトップメーカー Sirf 社を買収したチップメーカー CSR 社から出ている新しいモジュールが、カメラメーカーやその他の機器のデザイナーたちのためにより良い結果を出す道を提供してくれるかもしれない。カメラの電源を入れたり写真を撮ったりする度にオンデマンドで GPS の修正を生み出す代わりに、このチップはその時点その時点で入手できるベストな情報に基づいた一連の座標情報を連続的に作成する。これこそまさに、iPhone OS の Location Services の動作に酷似したものだ。

この CSR のモジュールはまた、モバイル機器のためにデザインされた数多くの機能も持っていて、干渉を除去したり揺れの影響(例えばカメラを手に持ったり音楽プレイヤーを身に付けてジョギングしたりといった場合)に対処したりできる。さらに、機器が接続を管理できる限りにおいて過去一週間分の衛星位置データ(あらかじめ CSR によって計算されたもの)を保持できる能力も持っている。

いったん Wi-Fi がカメラの機能として普通のものとなり、これらの GPS チップが(あるいは将来他の会社から出る同種のチップが)普通に追加されるようになれば、その時こそようやく私たちは、自分がどこで写真を撮っているかということを一切気にせずに済むようになるだろう。正確さの程度はともあれ、位置を示す座標情報が常に入手可能となり、キャプチャされて写真のメタデータの中に保存されたその情報に私たちは頼るようになるだろう。でも、それが実現されるまでの間は、まだ頼りにはならない。

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PureFTPd Manager が Snow Leopard 用にアップデート

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

PureFTPd Manager が、Mac OS X 10.6 Snow Leopard と互換になった。この FTP サーバパッケージはシンプルなグラフィカルインターフェイスをパワフルかつセキュアな FTP サーバに組み合わせ、あなたの必要に応じて特定のフォルダあるいはコンピュータ全体に遠隔ファイルアクセスができるようにする。

PureFTPd Manager 1.8 は従来のリリースと同様、あなたのために必要なサーバソフトウェアをインストールし設定してくれる。このソフトウェアの開発者はパッケージを無料で入手できるようにしてくれているが、お役に立った場合にはドネーションをお願いします、とのことだ。

インターネットの時の深みから呼び出されたかのようなこの FTP という古めかしい手段を使う理由は、FTP がアカウントベースのアクセスをデータの別々の集まりごとに指定でき、ユーザーにドライブの全コンテンツが見えたり他のアカウントのデータが見えたりしないからだ。また、FTP は非常に効率が高い。これは、まだバンド幅が貴重なものであった時代にその起源があるからだ。

サーバ側でソフトウェアを正しく設定しておけば、特定の時間帯だけ使えたり、特定の回線容量やストレージ総量のみに制限したり、あるいは目的のフォルダのコンテンツのみにアクセスできたりするアカウントを作るのが簡単にできる。同じことのいくつかは(あるいは全部かもしれないが)WebDAV やウェブサーバを使っても可能だが、実際にその設定をするにはさんざん髪の毛を掻きむしらなければならないだろう。

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PureFTPd Manager は BSD ベースの pureftpd FTP サーバで利用可能なアクセスコントロールやセキュリティのための数多くの機能に対して、グラフィカルなインターフェイスを提供する。この pureftpd サーバはもうずいぶん以前に、古くて多数のパッチが施されたシステムで攻撃可能な欠陥が繰り返し見つかったのを踏まえて、セキュアな FTP サーバを一から作り直そうという目的でデザインされたものだ。

こうしたいろいろの欠陥は今では歴史の中に埋もれてしまったが、pureftpd は今でも tnftpd(当初は最初のデザイナーの名前を取って lukemftpd と呼ばれていた)の強力な対抗馬だ。(Apple は Mac OS X の中で tnftpd を使っている。)tnftpd は決してそれ自体に本質的な問題があるわけではないが、残念なことに Apple は Mac OS X でも Mac OS X Server でもこれをかなりまずい方法で設定してしまった上に、同社の選択を覆すことを事実上不可能なものにしてしまった。信じて欲しい。私はトライしたのだ。(私は最近リリースした“Take Control of Sharing Files in Snow Leopard”の中で FTP の限界とそれに代わる方法について詳しく説明している。PureFTPd Manager はこの本では触れられていないが、それは執筆当時にまだ Snow Leopard 互換バージョンが出されていなかったからだ。)

私はずっと以前から PureFTPd Manager のファンだった。これは、Mac OS X 内蔵の tnftpd の持つ弱点に対処しつつ、その一方で pureftpd を使う際に必要な技術的知識の要求をなくしてくれるからだ。自分で pureftpd サーバの構成をするなんて誰もやりたくない。これは設定ファイルを使う代わりに非常に長い一連のコマンドラインのフラグを要するからだ。

特定の制限を設けてユーザーの設定をしたり、その他いろいろな詳しい設定をしたりするのが簡単になる以外にも、PureFTPd Manager を使えば簡単にセキュア FTP モードを有効にすることができる。FTP は本質的にセキュアでない面を持ったファイル転送プロトコルだ。パスワードが暗号化されずに送信されるからだ。もしも公共の場所で、例えば Wi-Fi ホットスポットのようなところで、データ保護のための VPN を利用せずに FTP を使えば、どんな気楽なスニファーでさえもあなたの FTP アカウント名とパスワードが得られてしまうだろう。多くの人にとって、その同じユーザ名とパスワードが ISP やホスティングアカウントの他の部分にもアクセスを提供できるようになっているだろう。ひょっとしたら銀行口座や電子商取引サイトにもアクセスできてしまうかもしれない。

FTP を暗号化に包むか、あるいは FTP をシミュレートするには、三つの典型的な方法がある: SFTP (これは全然 FTP ではない)、FTP over SSH、それに FTP over SSL/TLS の三つだ。

PureFTPd Manager では、パッケージのインストールが済み、シンプルな最初のセットアップ・アシスタント作業が一通り済んだ後で、このプログラムの環境設定画面を開いて、SSL/TLS Sessions をクリックする。この画面で Create a Certificate をクリックして、あなたがどこかのコンピュータで使っている既存の SSL/TLS 証明書を読み込むか、または自己署名付きの証明書を生成させるかすればよい。

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自己署名というのは、その証明書が本物であるという外部の認証機関からの認証を受けていないことを意味する。けれども、個人的な使用や作業グループ内でならば自己署名でも十分なことが多い。StartCom の StartSSL サービスから、pureftpd 対応の証明書を無料で受けることができる。(SSL や TLS について詳しいことは、2007 年 6 月 25 日の Chris Pepper の記事“SSL/TLS でセキュアなコミュニケーション: ハイレベル概観”を参照。)

PureFTPd Manager の TLS Sessions ポップアップメニューを TLS Only に設定しておけば、FTP で SSL/TLS をサポートする FTP クライアント以外は接続できなくなる。例えば Interarchy 9 においては、標準的な FTP 接続はデフォルトでセキュアなリンクを作ろうとする。もしも自己署名付きの証明書が見つかれば、Interarchy はその事実を記録する (Window > Transcript) が、それでも接続はしてくれる。(検証できない証明書を認めないようにしたければ、Interarchy > Preferences の Advanced タブで Verify Server Certificates をチェックしておけばよい。)

世の中では FTP の時代が既に過ぎ去ったかのように見えるかもしれないが、ファイル転送の必要のために FTP が最良の方法であるという状況は今もたくさんある。それに、クライアントソフトウェアのパッケージも多数の中から選べる。すぐに思い付くものでも FetchCaptain FTPInterarchyTransmitなどがあって、これらは FTP を中心に作られているか、あるいは他のいろいろなプロトコルとともに FTP をサポートしている。そこに PureFTPd Manager が加われば、あなたは FTP の最高の長所を利用できると同時に、それをセキュア化することもできる。

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SheepShaver が Classic Mac OS を Snow Leopard にもたらす

  文: Matt Neuburg <matt@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Mac OS X の初めてのリリースを前にして、ユーザーたちが互換性について心配したのは当然のことだった。Mac OS X は、それ以前のものたち (Mac OS 9、Mac OS 8、System 7) とは完全に異なったオペレーティングシステムだったからだ。新しめの Mac OS 9 アプリケーションで「カーボン化」されていたものは Mac OS X でもネイティブに走ったが、古いアプリケーションはそうは行かなかった。ということは、結局ユーザーたちは古いアプリケーションや書類に全くアクセスできない運命に陥ってしまったのだろうか?

この問題を解決するために、Apple は Classic を使ってユーザーたちに急場をしのがせた。Classic は、Mac OS X の内部で Mac OS 9 をエミュレートする環境だ。けれどもこの解決策は、永遠に続くわけではない運命の下にあった。Mac OS X 10.4 Tiger をもって、Classic はその生涯を閉じた。それより後のバージョンの Mac OS X に Classic は含まれず、また Classic は Intel マシンの上では全く動作しない。

もしも、あなたも私のように、古いアプリケーションや書類を持っていて時々それを開きたいのなら、どうすればいいのだろうか? 実際私は三種類の方法を揃えている。Classic 環境の下でさえもうまく走らない特定のアプリケーションのために、私は(コンピュータ世界の尺度で)大昔のマシンを何台か持っていて、これらのマシンは現に Mac OS 9 で起動する。また、私は Tiger で走る PowerPC ベースの Mac を2台持っているので、これらで Classic が使える。でも、以上述べた解決法はどれも非常に手間がかかる。なぜなら、私は普段それらのマシンを使っていないからだ。私が普段使っているマシンは Intel ベースの Mac mini で、Snow Leopard が走っている。けれども、このマシンの上でさえも、この Intel マシンで、Snow Leopard の下であっても、古い Mac OS を走らせて、古いアプリケーションを楽しみ、古い書類を読んだり編集したりが私にはできる。それを可能にしてくれるのが SheepShaver だ。

SheepShaver は Mac OS X の下で走る PowerPC エミュレータだ。その始まりは 10 年以上前で、当初は BeOS 用の商用アプリケーションだった。けれども今ではオープンソースの無料アプリケーションとなり、知識豊富な数人のボランティアたちによる献身的な仕事がどこまでのことを達成できるかを示す、誰の目にも明らかな証しとなっている。Mac 版の SheepShaver はユニバーサルバイナリなので、Intel ベースの Mac の上でネイティブに走る。(Windows や Linux の上で走るバージョンも存在している。)

SheepShaver で、旧システムのうち Mac OS 8.5 から Mac OS 9.0.4 までのものならば何でも走らせることができる。(別のプログラムで BasiliskII というものもあってこれも似たような歴史を持っているが、こちらは 68000 プロセッサをエミュレートし System 7.5 から Mac OS 8.1 までを走らせる。ただし私はこちらを試したことがない。)ウィンドウを Mac OS X のウィンドウと統合させることのできる Apple の Classic 環境とは違い、SheepShaver は旧システムのウィンドウをすべて SheepShaver 独自の一つのアプリケーションウィンドウの中に表示する。まるで、SheepShaver が古い Mac のモニタとして挙動しているかのようだ。でも、別にそれが不便だとかまごついてしまうとかいうことはないはずだ。特に Mac OS X 下のスクリーン共有を使ったことのある人ならば違和感はないだろう。

一つ警告しておかなければならないのは SheepShaver の設定が決して気の弱い人に向いたものではないということだ。その詳しい手順の説明はとうていこの記事には収まり切らない。手始めにすべき最良の手段は、 E-Maculation ウェブサイトにある情報を活用することだ。ここには非常に素晴らしいステップ・バイ・ステップのチュートリアルがある。(また、フォーラムもあって私の質問にも非常に丁寧かつ的確な技術的アドバイスが寄せられた。)まず、あなたが走らせたいシステムの汎用(特定のハードウェア専用のものでない)インストール CD が必要だ。(私は手元にあった Mac OS 9.0.4 インストーラを使った。)それに加えて、Classic を走らせることのできるマシンも必要だ。これは ROM ファイルを得るためだ。私は 別のチュートリアルに書いてあったテクニックに従って、Mac OS ROM Update ディスクイメージをダウンロードし、Apple の Tome Viewer ユーティリティを使ってそこから ROM ファイルを抽出した。

いったん ROM ファイルが手に入れば、それに正しい名前を付けて、SheepShaver アプリケーションファイルから見て正しい位置にそれを置き、SheepShaver を起動させてその環境設定をセットアップする。その際、SheepShaver があなたの古い Mac OS をインストールすべきディスクイメージファイルが必要となる。以後はそのディスクイメージからブートするのだ。そこでそのファイルを作る。それから、あなた自身のソフトウェアや書類をそのディスクイメージファイルの中に入れるために、Mac OS X の側の世界の中に「共有」フォルダが必要で、SheepShaver がそれを見つけてその内容を古い Mac OS の側の世界の中へと投影させられるようにしなければならない。その他にもいくつかセットアップしなければならない環境設定があるが、どのように設定すべきかはチュートリアルが指示してくれる。

さて、そこであなたは Mac OS 9 (あるいは他の) インストーラ CD をあなたのコンピュータに挿入し、SheepShaver を起動させてそのインストーラ CD からブートするようにと指示する。それがうまく行けば、いよいよ本当にここからがスリル満点だ。なぜなら、あなたは実際に SheepShaver 内部のエミュレーションモードでそのインストーラ CD から走っているからだ。これで、あなたのマシンで SheepShaver が動作することが実証された。前のステップであなたが作ったディスクイメージファイルも、SheepShaver 世界の内部で空のドライブとしてマウントされている。この段階で、あなたはその空のドライブの中へシステムをインストールする。つまり、そのディスクイメージファイルの中にだ。それが済めば、いったん SheepShaver を終了させてからもう一度走らせる。けれどもこの時には、あなたはそのディスクイメージファイルからブートしている。すべてがうまく行っていれば、そのディスクイメージファイルにシステムがクリーンインストールされているはずだからだ。

かなり手ごわい作業のように聞こえるが、正直言って、実際手ごわい。けれどもいったん済んでしまえば、もうあなたはプラグ&プレイの世界にいる。スリルとサスペンスの世界を経験させられるのはたったの一回だけだ。前の二つの段落に書いた作業を達成するのに私は午前中一杯かかった。何度やってもどこかがうまく行かなくなるので、ディスクイメージファイルを捨ててはもう一度やり直すということを繰り返さなければならなかったからだ。でもそのうちに、やっとうまく行って、ようやく Mac OS 9 が Snow Leopard の下でブートするのを目にすることができた。万歳! すべてが私のハードディスクから直接動いている。Mac OS 9 インストーラ CD はもう関与していない。やった! 私は羊の毛が刈れたのだ。[訳者注: SheepShaver (羊の毛を刈るもの) という名前は、旧プログラム ShapeShifter の駄洒落のようです。]

あとはもう単純だ。いつでも SheepShaver を起動させれば、SheepShaver があなたの古い Mac OS をブートさせてくれ、あなたはもうその中にいる。あなたがその古い Mac OS にシステム終了するように言えば、そうなって、しかも SheepShaver は終了する。他には何もない。本当にそれだけだ。

でも、何か意味のある仕事をしようと思えばどうするのか? Mac OS 9 にはいくつかのアプリケーション、例えば SimpleText などが付いているが、あなた自身のアプリケーションや書類を開こうと思えば、それらをディスクイメージファイルの中へコピーする必要がある。そのためには次のような二段階の手順を踏む。まず第一に、それらのアプリケーションや書類をさきほど述べた「共有」フォルダの中へ移動あるいはコピーする。それから SheepShaver を起動させる。SheepShaver の表示する Mac デスクトップには、二つの「ディスク」が表示されている。一つはブートディスク、実際にはこれがディスクイメージファイルだ。そしてもう一つが "Unix" ディスク、こちらは実際には「共有」Mac OS X フォルダだ。そこで、あなたはアプリケーションやその他のファイルを "Unix" ディスクからブートディスクへとコピーする。ブートディスクの中に入れば、正しく動作するはずだ。

実例として私は スクリーンキャストを作ってみた。郷愁に満ち満ちたアプリケーション、MORE とか HyperCard とかを、私の Snow Leopard マシンの上で走らせているところを実演している。ごらんの通り、SheepShaver が起動するとほんの数秒のうちに Mac OS 9 がエミュレーション内でブートし、するとたちまち、私は MORE 書類を開いたり HyperCard スタックを開いたりできるようになる。デスクトップの右上の方にある「ディスク」にも注目していただきたい。"baa" という方が実際にはディスクイメージファイルで、"Unix" という方が実際は「共有」フォルダだ。[訳者注: 英語の "baa" は羊の鳴き声です。]

私は SheepShaver を極限状態まで追い込むような使い方をしたことがないし、またそうするつもりもない。これを使ってウェブにアクセスしたり、MIDI 入力をしたり、その他へんてこなハードウェアベースのことを試したこともない。(ただし、言われているところによれば、SheepShaver には Ethernet ネットワーキングやシリアルドライバ、さらには SCSI エミュレーションまで実装されているとのことだ。)古い MORE 書類や HyperCard スタックといったものに時折アクセスできさえすれば、私はこの上なく幸せな気持ちでいられる。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2009 年 11 月 2 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Electric Sheep 2.7b18b -- 目もくらむほどに美しいスクリーンセーバ Electric Sheep が、バージョン 2.7b18b にアップデートされ、Snow Leopard 互換性のために失われていた複数ディスプレイのサポートがこのバージョンで復活した。その他の変更点としては、アニメーションが滑らかさを増し、投票機能が改善され、さまざまのバグ修正が施されてパフォーマンスや使い勝手が向上した。ダウンロードの際にはバージョン 2.7b18b であることを確認すること。まだ、Electric Sheep サイトですべてのダウンロードリンクがアップデートされたわけではないので。(無料、16.6 MB)

iTunes 9.0.2 -- Apple が iTunes 9.0.2 をリリースした。Apple TV 3.0 への対応が追加され、グリッド表示に暗い背景オプションが追加され、アクセシビリティへの対応が向上している。このアップデートはソフトウェア・アップデートから、または Apple サポートダウンロードページからも入手できる。(無料、85.82 MB)

Default Folder X 4.3.2 -- St. Clair Software が 開く・保存 ダイアログの拡張ユーティリティ Default Folder X のメンテナンスおよび安定性アップデートをリリースした。バージョン 4.3.2 では最近使ったフォルダの追跡が改善され、カラム表示を使っている際にファイルが間違った場所に保存されていたバグを修正し、Snow Leopard の下でマウントされたサーバのディスク名が起動ドライブにあるフォルダの名前と一致していた場合にフォルダの切り替えやリバウンドが正しく働かなかった問題に対処している。また、スクリーンショットユーティリティ SharpShooter へのサポートが追加され、ファイルやフォルダのプレビュー画像を作成すると Default Folder X がオフラインサーバへのエイリアスを還元しようと試みていた問題を解決し、開く・保存 ダイアログからオプションダイアログを開いた際にこのプログラムのコントロールが正しく消えるようになった。変更点のフルリストは St. Clair Software のウェブサイトにある。(新規購入 $34.95、アップデート無料、10.7 MB)

Wireless Mouse Software Update 1.0 (Leopard 用、Snow Leopard 用) -- Apple が二つのアップデートをリリースして、 Leopard または Snow Leopard を走らせているユーザーが新しい Magic Mouse のマルチタッチ機能を利用できるようにした。(2009 年 10 月 20 日の記事“Apple、Magic Mouse と、新 Remote、強化したベースステーションを発表”参照。)Apple によれば Leopard ユーザーはバージョン 10.5.8 をインストールしている必要があり、また Momentum スクロールが利用できないとのことだ。Snow Leopard ユーザーは、バージョン 10.6.1 をインストールしている必要がある。いずれのアップデータもソフトウェア・アップデートから、または Apple サポートダウンロードページから入手できる。(無料、36.22/63.92 MB)

VMware Fusion 3 -- VMware が Mac 用の Windows 仮想化ソフトウェアの最新版、 VMware Fusion 3 をリリースした。変更点の主なものとしては Snow Leopard ユーザーのための 64-bit 最適化、Windows 7 のサポート、物理的 Windows インストールを仮想 Mac インストールに移行させる手順の単純化、グラフィックの要求度の高いアプリケーションのサポート向上などがある。また、移行アシスタントが改良され、Windows 7 あるいは Vista を走らせている際のメモリ使用が削減され、4方向 SMP のフルサポートを追加し、Unity 機能の挙動がより Mac らしくなり、Multi-Display および Full Screen の表示を拡張、さらに自動プログラムアップデート機能も追加された。機能のフルリストは VMware のウェブサイトで読める。付け加えて言わせてもらえば、電子ブック“Take Control of VMware Fusion 3”も出ており、しかも無料ダウンロードだ。(新規購入 $79.99、アップグレード $39.99、186 MB)

ScreenFlow 2.0 -- Telestream の ScreenFlow はスクリーンキャストを作るツールだが、今回バージョン 2.0 にアップデートされた。(2008 年 4 月 30 日の記事“ScreenFlow: 筋肉増強したスクリーンキャスト”参照。)この新バージョンではビデオクリップ間のトランジション、クリップの一部で速度を増減できる機能、オーディオとビデオの分離、オーディオのダッキング、書類間でのクリップの移動、録画中の一時停止、その他パフォーマンスや編集機能関係で要望の多かった(以前から噂されていた)さまざまの改善が施された。ScreenFlow 2.0 には Flip4Mac WMV Studio シリアル番号 ($49 相当) が含まれている。Mac OS X 10.5 Leopard かそれ以降と Quartz Extreme を要する。試用版では書き出されたムービーにウォーターマークが入る。(新規購入 $99、アップグレード $29、7.8 MB)

Apple Server Diagnostics 3X106 -- Apple が Apple Server Diagnostics のアップデート版をリリースした。Mac OS X Server 10.6 以降の走るサーバでハードウェアの問題をテストするためのツールだ。従来のバージョンと同じく、このバージョンもカスタマイズした一連のテストのセットを走らせることで、ブ−ト ROM、Ethernet コントローラ、ファン、ハードドライブ、メモリ、電源回路、プロセッサ、センサー、USB ポート、ビデオコントローラなどサーバの各種コンポーネントの問題点を識別する。

このアップデートでは Xserve (Early 2009)、Xserve (Early 2008)、それに Mac mini (Early 2009) で走る Snow Leopard Server と互換になった。これはソフトウェア・アップデートから、または Apple サポートダウンロードページから入手できる。また、Apple によれば Mac OS X の、あるいは Mac OS X Server の、Extensible Firmware Interface (EFI) の下で Apple Server Diagnostics を走らせることができるという。(無料、20.2 MB)

DoorStop X Security Suite 2.3 -- Open Door Networks がインターネットセキュリティ製品を集めたその旗艦コレクション DoorStop X Security Suite の重大なメンテナンス・アップデートをリリースした。この最新リリースのスイートでは DoorStop X FirewallWho's There? Firewall Advisor、それに電子ブック "Internet Security for Your Macintosh and iPhone" についてそれぞれアップデート版が含まれる。

DoorStop X Security Suite 2.3 では各コンポーネントごとに Snow Leopard のサポートと新情報が追加され、また Snow Leopard 関係のバグ修正が施されている。さらに、iPhone や iPod touch に関係した情報や助言も加わった。DoorStop X Security Suite の電子ブックには iPhone と iPod touch のための新たな章が書き加えられ、全編にわたって iPhone 関係の詳細情報も盛り込まれた。それに加えて、News メニューを通じて Twitter ストリームが製品に統合され、リアルタイムでセキュリティの問題への対処が可能となった。

その他のマイナーな追加機能としては、DoorStop X Firewall に管理者ユーザー以外のサポートが含まれ、Who's There? Firewall Advisor で地理位置情報サービスを拡張し、さまざまの新しいセキュリティの問題に対する助言が書き加えられている。(新規購入 $79、2009 年 8 月 28 日以降にバージョン 2.2 を購入したユーザーは無料アップデート、15.8 MB.)


ExtraBITS、2009 年 11 月 2 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Jeff Carlson、MacVoices で Photoshop Elements 8 と Canon G11 を語る -- Adobe が Photoshop Elements 8 の出荷を始めたが、同社が去年 Mac 版でバージョン 7 をスキップしたことを考えれば、これは興味深い。今回の MacVoices ではこの最新の Photoshop Elements が Mac ユーザーに何を提供するかについて Jeff Carlson が Chuck Joiner と語り合う。さらに話は進んで Jeff が現在取り組んでいるプロジェクト、Canon のカメラ PowerShot G10 と G11 を扱った電子ブックについても議論する。(リンク投稿 2009-11-01)

ICANN がトップレベルの非 Latin ドメイン名を承認 -- インターネットで名前や番号の管理を担当するグループ ICANN が、非 Latin 文字を使って書かれたトップレベルドメイン (TLD) いくつかに対し、やっとのことでゴーサインを出した。これらの新しい TLD は 2010 年の中頃には実際に登場するだろう。TLD には .com のような一般的なものも .cn のような国別コードも含まれるが、これまで長らく A-Z, 0-9, それにダッシュのみに限られてきた。第二レベルのドメイン名(TLD とその前の . の前にある部分)は既に以前から多くの TLD において非 Latin 名での登録が認められている。(リンク投稿 2009-10-30)

iPhone のハイテクセンサーの内側を覗く -- Computerworld の John Brandon が、iPhone でその驚くべき技の実行を可能にしているセンサーテクノロジーについて考察する。これは別に魔術ではないが、非常に高度なものなので時として魔法のように見えることもある。(リンク投稿 2009-10-29)

ハロウィーンの Apple カボチャを彫る -- ハロウィーンがやって来た。Macworld が、Apple をテーマにしたカボチャ彫りコンテストを催した。現在、Macworld 編集局メンバーの作品がアイデア喚起のため展示中だ。だから、どうぞこれを眺めてから、近所のカボチャ売場に赴き、あなた流の Apple テーマのジャック・オ・ランタンを彫ってみよう! (リンク投稿 2009-10-27)

TidBITS スタッフが MacVoices で 1,000 号について語る -- TidBITS の 1,000 号を記念して今週早く Adam と Tonya がインタビューを受けたが、MacNotables と MacVoices のホスト Chuck Joiner は他の TidBITS スタッフたちも招いて彼らから見た 1,000 号についてそれぞれ感想を聞いた。話題は TidBITS の誕生から始まり、それぞれのメンバーがここで働き始めた経緯、グループとしてジャーナリズムに取り組む姿勢、そして今日 TidBITS の占める位置、などに及ぶ。そして、Adam と Tonya は事が終わるまでこのことについて一言も聞かされていなかった! (リンク投稿 2009-10-27)


TidBITS Talk、2009 年 11 月 2 日 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Mac 用カレンダー -- グループで使うカレンダーとして iCal では不十分だと考える読者たちが、代わりとなるものを提案する。(メッセージ数 6)

ドライブメカニズムの信頼性 -- ラップトップ機に内蔵されたドライブは、バックアップ用に使えるだけの信頼性があるか? それとも、2.5 インチのメカニズムではそのような目的に向いていないのか? (メッセージ数 3)

CNN、新しい Flash スプラッシュページで大間違い -- はたして Flash は便利なものなのか、それともただ頭痛の種に過ぎないのか、読者たちが思案し議論する。(メッセージ数 33)

電子メールウィンドウのデフォルトの高さを設定 -- Eudora には膨大な数の設定項目があって、その中にはウィンドウの高さを設定できるオプションも(他にももの凄くたくさん)ある。(メッセージ数 6)

多数の Photoshop ファイルを開く -- 複数のファイルを選択して同時に開こうとしても Photoshop がそれを拒否するのはなぜか、ある読者が理由を突き止めようと試みる。(メッセージ数 6)

なぜ電子メールは今もインターネットコミュニケーションの王なのか -- Adam の記事をもとに、他のコミュニケーション方法やデータのアーカイブ方法などについての議論が起こる。例えば Twitter はどうか。(メッセージ数 4)

Droid - Verizon 対 iPhone - AT&T -- 新しい Droid スマートフォンは、iPhone にとって重大な競合相手なのか? (メッセージ数 16)

古い G4 に新しいハードドライブ -- 2000 年製の Power Mac G4 は、大容量のハードディスクに交換した際に 160 GB より多くのデータにアクセスできるか?(答はノーで、実際 128 GB が限界だ。)(メッセージ数 14)

Mail が古い電子メールを受信箱に再ロードする -- 古い電子メールメッセージが再び登場してくるのは Mail(あるいは他のメールクライアント)の問題なのか、それとも問題の原因はメールサーバにあるのか? (メッセージ数 10)


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