TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1005/30-Nov-2009

今年も年末恒例のギフトガイドへのアンケートの時期がやって来た! また、今週は Matt Neuburg が Snow Leopard の問題点を巡る彼の調査に関するアップデート情報を報告する。まず、Apple がクリエータコードを次第に非推奨としてきたのを公式なものとしたことを報告し、次にどうすれば Snow Leopard で Finder のコピーのバグを解消できるかを説明する。Doug McLean も以前からの話題を再訪して iPhoto 8.1.1 が顔認識のバグを修正したことを報告する。一方 Adam は Twitter がそのマイクロブログサービスに投稿したい人たちに向けて発する質問の文言を変更したことについてコメントする。Adam はさらに TidBITS ウェブサイトで記事見出し一覧に新しいインターフェイスが追加されたことを説明する。Take Control 電子ブックの世界では、Jeff Carlson が最近の著書“Take Control of Your iPhone Apps”の内容からお気に入りの iPhone テクニックを紹介する。また“Take Control of Syncing Data in Snow Leopard”が出たこともご紹介する。ここ二週間の注目すべきソフトウェアリリースとしては、Server Admin Tools 10.6.2、1Password 3.0、Snapz Pro X 2.2.2、WireTap Studio 1.1.0、PopChar X 4.3、Electric Sheep 2.7b19c、NoteBook 3.0v366、Camino 2.0、Mailplane 2.1、Apple Printer Driver Updates、それに Fetch 5.5.3 がある。

記事:

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Snow Leopard のクリエータコード冷遇が公式に

  文: Matt Neuburg <matt@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

記事“Snow Leopard、クリエータコードにひじ鉄砲”(2009 年 9 月 6 日) で、私は Snow Leopard における Launch Services の挙動の変化について説明し、意見を述べた。Snow Leopard では、Finder で書類をダブルクリックした際に、その書類がどのアプリケーションに属しているかを示すクリエータコードのメタデータが無視されるようになってしまったのだ。私はさらにこの変更がこっそりと設けられ、Apple の公式な書類のどこにもそのことが明記されていなかったことを批判した。

それが今、この変更が公式のものとなった。観察力の鋭い一人の TidBITS 読者が知らせてくれたのだが、Apple の出している Launch Services 文書の最近の改訂 (2009 年 11 月 17 日) の中で、Apple は箱で囲んだ注意書きによってこの変更を明確に記述している:

注記: Mac OS X バージョン 10.6 およびそれ以降において、Launch Services は書類とアプリケーションの対応付けの際にもはやファイルのクリエータ署名を考慮しない。Launch Services は書類にクリエータ署名が添付されていてもそれを無視する。これに加えて、関数 LSCopyKindStringForTypeInfo および LSGetApplicationForInfo はクリエータ署名を含む引数を無視する。

さらに、同じページの少し後にある箱で囲んだ注意書きには次のようにある:

注記: 判定基準 4a [すなわち、衝突解消のためのルールで、これまでは書類にクリエータコードがあった場合クリエータコードに優先権を与えていた条項] は Mac OS X バージョン 10.6 およびそれ以降には適用されない。

今回のことは単にこれまで経験と実験を通じて既に知られていたことを確認したものに過ぎないし、またこの変更が得策であるか否かという問題に何ら影響を与えるものでもない。それでも、Apple がようやくきちんと情報を明かして明確な言葉で事実を述べてくれたのは嬉しいことだ。たとえ、Snow Leopard のリリースから2ヵ月以上も経った後であっても。

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新刊電子ブックが同期を解説、同期の問題を解決

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

あなたの Mac からさまざまな機器へとデータの同期をするのは、理論的には易しいことだが、実際にはいろいろと厄介なことがある。また、もしもどこかで何か故障が起これば本当に面倒なことになる。あなたがどうやってコンタクト情報を Apple 製以外のスマートフォンに同期させようかと思案しているにせよ、あなたの Apple TV がどうやって同期しているのか知りたいと思っているにせよ、あなたの父親が Snow Leopard にアップグレードした後で Palm に同期するのを手伝おうとしているにせよ、ポッドキャストの特定のエピソードだけを iPod に同期させたいにせよ、あるいはあなたの持つ6個の機器すべてでカレンダーをアップデートして常に最新の変更点を反映させるようにしたいと考えているにせよ、あなたの必要とする答はこの $10 の電子ブック“Take Control of Syncing Data in Snow Leopard”の中にある。

Michael E. Cohen の著した 162 ページの電子ブック“Take Control of Syncing Data in Snow Leopard”は、Mac から別の機器あるいはサービスへ、マネージドのデータを同期する方法を解説する。ここで「マネージドのデータ」というのは、通常個別のファイルとして Finder の中で見ることのできないタイプのデータ、例えば iCal イベントや、Address Book のコンタクト情報、Safari のブックマーク、あるいはあなたが iTunes や iPhoto で保存しているようなものなどのことだ。この電子ブックは、Snow Leopard の走る Mac 上のデータをどのようにすればさまざまの機器やサービスへ同期できるかに注意を向ける。対象となる機器やサービスには次のようなものがある:

Michael は、Sync Services やその他極めて重要なデータベースが実際に内部でどのように動作しているのかについて詳しく語る。(この部分の内容が非常に興味深い!)さらに彼はあなたが正しく設定をするための手引きをし、もしも同期のコンフリクトやその他の問題が発生した場合にどうすべきかの助言も提供する。もしもあなたが次のどれかに当てはまるならば、この電子ブックが特に役立つだろう:

この電子ブックの以前の版をお持ちの方には、割引価格でのアップグレードのお知らせが既に電子メールで届いているはずだ。もしも届いていなければ、お持ちの PDF を開いて、最初のページで Check for Updates ボタンをクリックして頂きたい。

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2009 TidBITS ギフトガイド・アンケートに投票のお願い

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

これまで二週間にわたって、世界中の TidBITS 読者たちから今年の 2009 TidBITS Gift Guide のためのアイデアがいろいろと寄せられた。ギフトの候補として挙げられたものの中には Apple ハードウェア、ゲーム、ユーティリティ、USB 機器、スピーカー、ラップトップバッグ、iPhone アプリなどがあり、その他にもさらに深いアイデアがたくさんあった。そこで今度は、こうして寄せられたものたちにふるいをかけて、皆さんの生活の中の Mac ギークな部分にぴったりの、最高のものたちだけに絞ったギフトガイドに仕上げる番だ。(そしてもちろん、あなた自身のリストにも加えて頂ければ嬉しい。)

どうか、少しだけお時間を割いて、2009 TidBITS Gift Guide Survey (アンケート) に投票して頂きたい。投票受付は既に始まっている。個々の項目を 1 から 5 まででランク付けするようになっている。1 が最低ランクで 5 が最高だ。もしもその項目にあまり馴染みがなければ、提供されたリンクでその内容を調べてみてから投票するか、あるいは何もせずそのまま項目を飛ばしても構わない。投票結果は週末に集計して、最終結果を 2009 年 12 月 7 日までに発表する予定だ。

そしてもちろん、もっと他にアイデアをお持ちなら、どうぞ TidBITS Talk で該当するスレッドにそれを投稿して頂きたい。アンケートに含めることはできないけれど、あなたの投稿は誰もが見ることができるのだから。

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iPhoto 8.1.1、顔認識バグを修正

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple は iPhoto 8.1.1 をリリースした。これは iPhoto '09 に対するメンテナンスアップデートで、Faces 機能に関する精度と動作の問題に対応し、ブックを注文するのを改善、そして iPod touch サポートを強化している。

一ヶ月前我々は Faces 認識機能が正常に働かない原因となっている広く知れ渡ったバグの報告について採りあげた ("iPhoto '09 の「人々」バグ、Apple アップデートを待ち望む" 23 October 2009 参照)。多くのユーザーがこのプログラムは以前に認識した顔に対して新たに一致するものを認識できないと言う経験をしている;iPhoto は、途方も無い時間を要するか、或いは不正確な一致を提案してくるかのどちらかであった。その当時、Apple サポートは一部のユーザーに対してこの問題は認識しており修正も間近であると語っていた。我々もその努力の成果が時間を置かずに提供されたことを喜ばしく思う。

Apple の言によると、iPhoto 8.1.1 は一致する顔の候補を表示する時の動作が遅い問題に対処し、そして不一致を避ける精度が向上していると言う。iPhoto 8.1 を使って写真をインポートしたユーザーのためには、Apple の全リリースノートの中に更なるアドバイスが見られる。同社は次の様に言っている、このアップデートをインストールした後、ユーザーは元々 iPhoto 8.1 を使ってインポートされた写真の一つを選び(どれでも良い)、その選択された写真を Control-クリックし、そして現れるコンテクストメニューから Detect Missing Faces を選択する。こうすることで、これらの写真の中の顔を再検出し、そして前のバージョンで取り込まれた問題は解決されるはずである。

この問題を最初に見つけた サポートスレッド上の報告によると、このアップデートをインストールし再スキャンするための Apple の進言に従うことで殆どのユーザーの問題は解決されているようであるが、中には iPhoto Library パッケージから最初に face.db と face-blob.db のファイルを削除しなけばいけない人もいた。

iPhoto 8.1.1 はまたブックを注文するパネル情報が言語によっては正しく表示されない問題も正している。第二世代 iPod touch 用のアイコンがソースリストの中で正しく表示されない原因となっていた問題も修正されている。

このアップデートは全ての iPhoto '09 ユーザーに対して勧められており、Software Update 経由か或いは Apple Support Downloads のページから入手可能で、12.31 MB の重さがある。iPhoto '09 は iLife '09 の中の一つである。iLife '09 は新たに買えば $79 であるが、新しい Mac には無料で含まれている。

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Twitter、何してると聞くのをやめる

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 羽鳥公士郎 <http://www.ousaan.com/mail/>

Twitter がついに、私が初期の頃から言い続けてきた不満を認めた。「いまなにしてる?(What are you doing?)」という質問に対する答えを常に更新し続けるというのは、一般に退屈だという不満だ。私は、最初に Twitter に言及したとき(2007 年 6 月 18 日の "美しきものの姿と、空虚なるものの幻と" 参照)、次のように書いた。

Twitter は自分自身を称して次のように説明している:「友だちも知らない人も、皆が集まって『あなたは今何をしているの?』というたった一つのシンプルな質問に答えるためのグローバルなコミュニティ」だそうだ。解答の方が先行して問題を求めているなんて、皆さんは聞いたことがあるだろうか?Twitter には何千もの解答が集まっているが、それらはすべて、誰もがどうでもいいと思っているたった一つの質問を探し求めてのものなのだ。

私は別のところで、Twitter の質問は「何を考えてる?(What are you thinking about?)」であるべきだと示唆したことがあるが、Twitter の使用法として、興味深いリンクを共有したり、現在起きている出来事について話したり、自分の子供の鋭いコメントを報告したりといったものが広がっていることを受けて、 Twitter は質問を「いまどうしてる?(What's happening?)」に変更した。

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Twitter が質問をときどき変えたら楽しいだろうとも思うが(「どったの、先生?(What's up, Doc?)」なんてどうだろう)、「いまどうしてる?」と聞くのは、Twitter の新しいユーザーに対しより興味深く役立つ情報を投稿するよう促すから、よいことだ。何にせよ、会話のレベルを向上するものはよいものだ。

公平を期して言えば、Twitter の本格的なユーザーは TweetDeck やTwitterrific のようなクライアントを使用しており、これらの質問が掲示されている Twitter のウェブサイトを長いあいだ見ていないだろうと思うが、それでも、Twitter がウェブインターフェースを改善するにつれ、より多くの人が、多機能クライアントに飛び乗る前に、より長い間ウェブインターフェースを使い続けるようになるだろうと思う。

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TidBITS 記事の要約をポップアップ・バルーンで

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ウェブデザインというものは、反復するプロセスに他ならない。今では私たちは多数の記事や ExtraBITS リンクを次々に出版するようになってきたので、せっかく記事を出してもあっという間に私たちのホームページの上で下へ下へと追いやられて、スクロールしなければ見えないようになってしまうことに、私はだんだん不満な気持ちを抱くようになってきた。個々の記事の要約文の長さにもよるが、MacBook のスクリーン上では最近の記事のうちたった二つか三つしか見えないこともある。もちろん、スクロールすればもっとたくさんの見出しが見えるのだが、人々はたいていわざわざスクロールしたりしないものだという調査結果もある。

そこで、Glenn と Jeff と私は頭を突き合わせて相談し、あるアイデアを思い付いた。私たちの見出しページのデザインに追加する改良のオプションとして、同じ広さの中に従来より多数の見出しを表示できるようにしたのだ。(見出しページとは、Latest Stories を表示するホームページの他に、左側のナビゲーションバーからアクセスできる個々のセクションのページやスタッフ個人ごとのページもある。)個々の見出しとそれに付随したメタデータ行との間にその記事の要約を丸ごと表示する代わりに、新しいデザインではこの要約文を全部隠して、マウスを見出しに近づければその見出しの要約文がポップアップ・バルーンの中に表示される。

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常連の読者の方々を混乱させないように、この機能はデフォルトでオフにしてある。新しいバルーンモードに切り替えるには、どのセクションの見出しページにおいても、一番上の呼び物記事を枠で囲ったところのすぐ下にある Hide Summaries of Articles (記事要約を隠す) をクリックすればよい。要約が隠れればこの部分が Show Summaries of Articles (記事要約を表示) リンクに変わるので、それをクリックすればまた元のデザインに戻る。だから、ここをクリックするだけであなたのお好きな方の表示方法を手軽に選ぶことができる。あなたが Hide/Show (隠す/表示) のどちらを選んだかはクッキーに記録されるので、後日また訪れた際にも前回の状態が引き継がれる。ぜひ試してみて、感想を聞かせて頂きたい。

また、 検索結果を表示するインターフェイスが同様のやり方でアップデートされていることにもお気付きになるだろう。

この機能や、あるいは私たちのウェブサイトのどんなことでも、何か改善のためのご意見をお持ちならば、どうぞ遠慮なく私たちにお知らせ願いたい。

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TomTom Car Kit、今や初期 iPhone と iPod touch もサポート

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

TomTom は、幾つかの iPhone OS 用の turn-by-turn ナビゲーションソフトウェアパッケージのバージョン 1.2 をリリースし、これには TomTom U.S. & Canada ($99.99) も含まれている。この新しいリリースにより初期 iPhone、これには内蔵 GPS ハードウェアが付いていない、或いはどの iPod touch の所有者でも TomTom Car Kit for iPhone ($119.95) を使って衛星ベースのナビゲーションにアクセスする事が出来るようになる。

このカーキットは吸盤付きのフロントガラスマウント型で ("GPS 泥棒にご用心" 24 April 2009 を読むのを忘れないように)、内蔵マイクとスピーカ、ステレオ音声出力ジャック、そして自動車の電源ポートへの接続部品が付いている。このキットは自分の GPS 受信機を持っており、外部機器であるドックを通じて iPhone や iPod touch と会話する。iPhone の場合ハンズフリーの電話としても Bluetooth 経由で使える。ドックは iPhone 或いは iPod touch に対しての充電も行う。(Apple はドックベースのハードウェアが特定のアプリケーションソフトウェアと会話するのを許している。)

この新しいバージョンでは、通り名やその他の情報のためのテキスト音声合成をいくつかの言語で追加、音声指示のためのより良いボリュームコントロールが投入され、そして最小限の iPod 制御インターフェースを備えている。他の GPS ナビアップスではそれ自身の中に殆ど全ての iPod 機能が組み込まれている。このプログラムでは更にレーン指示の表示も含まれており、ドライバーに複数レーンのどこに居るべきかを示す。この機能は幾つかの競合するプログラムにも見られる。

初期 iPhone 及び全ての iPod touch モデルのサポートというのは歓迎だが、アプリケーションとハードウェア両方あわせての値段約 $220 と言うのは、同様の機能を持つ低価格の独立型 GPS 機器と較べると結構高いように見える。その利点は? 気を配らなければいけない機器が一つ減ることであろうか。

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Snow Leopard で Finder のコピーのバグを修正する方法

  文: Matt Neuburg <matt@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

記事“Snow Leopard の Finder でコピーのバグ”(2009 年 11 月 10 日) で、私はファイルをコピーすることに関係あるバグが Snow Leopard に存在することを報告し、そのバグを再現させる方法を説明した。基本的には、「トラブルを起こすファイル」を Snow Leopard マシンからファイル共有経由で他のコンピュータへコピーしようとするとこのバグが起こる。さらに私は誰でもダウンロードできる「トラブルを起こすファイル」の例を使ってバグを再現するための具体的な手順の説明も付けた。

その記事の中で、私はおそらくトラブルを起こすファイルは常にアプリケーションだろうと述べたが、読者たちから他の種類のバンドルでもこのバグを引き起こすものがあるという実例が寄せられた。というわけで、トラブルを起こすファイルは常にバンドルではあるが、必ずしもすべてのバンドルがトラブルを起こすわけではない。すると問題は、トラブルを起こすバンドルの中で実際にトラブルを起こしているのは何なのか、ということだ。

互いに非常によく似た二つのアプリケーションで、内部の構造がほとんど同一であるにもかかわらず、片方はトラブルを起こすけれどももう片方は起こさないというものを比較することによって、私は問題の答がバンドルの中にあるシンボリックリンクに対する Unix パーミッション(アクセス権)に関係していることを突き止めた。

ちょっとここで手早く Unix の補習をしておこう。シンボリックリンクとは、別のファイル(それはフォルダでもよい)を指し示すファイルだ。Unix パーミッションは、ファイルが読み (r)、書き (w)、あるいは実行 (x) のいずれができるかを指定し、しかも三つのカテゴリーの人物、すなわちそのファイルの所有者である「ユーザー」とそのファイルを所有する「グループ」のメンバーと「その他すべて」の人々、それぞれのカテゴリーごとにその三つのパーミッションが指定される。

実は、トラブルを起こすファイルとは バンドルの中にシンボリックリンクが含まれていて、かつそのシンボリックリンクがグループまたはその他すべてに対して書き込み可能と指定されているようなもの であった。一例を挙げれば (これは ls -al コマンドの生成したものからかなりの情報を省いたものだ):

lrwxrwxrwx /Applications/Interarchy.app/Contents/Frameworks/Growl.framework/Growl
-> Versions/Current/Growl

これはシンボリックリンク(最初の "l" がそれを示している)であって、読み、書き、実行ともに可能 ("rwx") という指定がユーザー (最初の "rwx")、グループ (第二の "rwx")、その他すべて (三番目の "rwx") のいずれにも指定されている。

理論的には、シンボリックリンクについてのパーミッションは基本的に無意味だ。Unix システムはそれを無視するはずだ。けれどもどうやら Snow Leopard はこれを無視 _せず_、そこにトラブルの芽がある。実際には次のようなことが起こっているようだ。ユーザーが、そのバンドルをコピーしようと試みる。そこで、Finder はそのバンドルの内容をコピーする作業にかかる。その最中、シンボリックリンクに出会うが、それが指し示すファイルにはまだ出会っていない。そこでそのシンボリックリンクが遠隔マシンにコピーされるが、この時になってシステムは(私の推測では)そのシンボリックリンクのパーミッションが普通でないことに気付き、そのパーミッションをそれが指し示すファイルにコピーしようと試みる。これはその遠隔マシンの上での話だ。ところが、そのシンボリックリンクが指し示すファイルはまだその遠隔マシンにコピーされていないので、そのパーミッションを設定しようという試みは失敗する。そこで Finder はエラー (-36) を出す。

あなたのマシンにトラブルを起こす可能性のあるバンドルがあるかどうかを調べたければ、Terminal で次のコマンドを走らせればよい:

sudo find / -type l -perm +g+w -ls

するとパスワードの入力を求めてくるだろう。パスワードを入力して(Return を押して)から、コーヒーでも淹れに行くとよい。このコマンドはあなたのハードドライブ全体を横断するので、長い時間がかかるからだ。最後には、シンボリックリンク ("-type l") であってかつグループに書き込み可能のパーミッション ("-perm +g+w") が指定されているものすべてを表示したリストが出るだろう。これらのシンボリックリンクはそれぞれ何らかのバンドルの内部にあるので、それぞれのパス名を逆向きに辿ればどのバンドルであるかが分かるだろう。例えばさきほどの実例で挙げたシンボリックリンクは Interarchy.app の内部にある。だから、この Interarchy アプリケーションはトラブルを起こすファイルであり、ファイル共有経由で Finder を使って別のマシンにコピーすることができない。

TidBITS 出版責任者の Adam Engst も、私も、それぞれ上記のコマンドを使ってみて、それぞれのマシンでトラブルを起こすバンドルのリストを得た。リストに含まれていたのは、Adam のマシンでは Interarchy、Nisus Thesaurus、Quicksilver、それから iPhoto Library のうち一つだった。一方私のマシンでは多数の Omni アプリケーション、例えば OmniWeb、OmniDazzle、その他がリストされた。私たちの結果がなぜ一致しなかったのかは今でも謎だ。例えば、私のマシンでは Interarchy は Adam のものとは違ったパーミッションがシンボリックリンクに指定されていた。けれども明らかな事実はこうだ。私たち二人とも、テストしてみた結果、リストにあぶり出されたバンドルが、まさに Finder のコピーのバグを引き起こすものとぴったり一致していたのだ。

もしもあなたが、バンドルの中にあるシンボリックリンクのパーミッションを変更することによって問題を 修正 し、Finder がファイル共有経由でバンドルをコピーできるようにしたいと思うならば、以下のようにすればよい。まず、Terminal の中で、次のようにタイプする:

find

次に、スペースをタイプする。それから、トラブルを起こすファイルを Finder からその Terminal ウィンドウの中へとドラッグする。すると、Terminal がそのバンドルのパス名を入力してくれる。例えば、Adam が Interarchy を Terminal ウィンドウへドラッグしたとすると、この時点で Terminal には次のように表示されているはずだ:

find /Applications/Interarchy.app

さらにタイプを続けて、コマンドが次のような形にになるようにする:

find /Applications/Interarchy.app -type l -exec chmod -h go-w {} \;

そして最後に Return を押す。コマンドの意味はこうだ: Interarchy の中へと分け入って、シンボリックリンク ("-type l") を探す。それが一つ見つかるごとに、そのパーミッションの変更を ("-exec chmod") そのシンボリックリンク自体に対して ("-h") グループもその他すべても書き込み可能のパーミッションを持たない ("go-w") ように施す。その後の記号の意味の説明は省略するが、これらはすべて、セミコロンの前のバックスラッシュも含めて、不可欠なものだ。バンドルに対してこのコマンドを走らせれば、バンドルは以前と同じに問題なく動作するままだが、Finder のコピーのバグは引き起こさないようになる。

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iPhone/iPod touch に必須のヒント7つ

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私は登場して間もない頃からずっと iPhone を持っている。その通り。私も、Apple が価格を $400 に下げる直前に $600 払って初代のモデルを手に入れた馬鹿者の一人だった。私は毎日これを使っているし、その後 iPhone 3GS にもアップグレードしたのだけれど、今回電子ブック“Take Control of Your iPhone Apps”を書き始めようという時になって、それまで自分のレーダーの網をくぐり抜けてきた新しいテクニックをたくさん発見することができて私は嬉しくなった。

この $10 の電子ブックは、主要な内蔵アプリをカバーしている。Calendar、Phone and Contacts、Safari、Mail、Messages、Camera、Photos、Maps、Compass、それに iPod (それから iPod touch 上では Music と Video) だ。さらに、Apple から無料で出ている Remote アプリも扱っている。現在購入とダウンロードが可能で、Ted Landau によるやはりリリースほやほやの素晴らしい電子ブック“Take Control of iPhone OS 3,”と一緒に購入するバンドル値引きもある。

この“Take Control of Your iPhone Apps”のために集めた私のお気に入りのテクニックのうちいくつかをここにご紹介しよう。

かかってきた電話を黙らせる -- 私は電話がかかってきてもいつも出るとは限らない。誰かと話をしている時に電話がかかってくれば、会話を妨げられるよりも、かけてきた人に留守番電話に伝言を残してもらうように働きかけたい。一つの方法はスクリーン上の Decline ボタンをタップすることだが、それではやはり iPhone に注意を向けなければならない。(今話している相手から注意をそらされることになる。)たいていの場合、これでは不満だ。

その代わりに、iPhone をポケットやバッグに入れたままでできる素晴らしいショートカットが二種類ある。

私は後者の方法が好きだ。電話が鳴り始めてから留守番電話に切り替わるまでの時間が短いことで、私がどこかへ行ってしまっているのでなく電話に気付いていることが分かるからだ。

インスタント・オンのアプリに Camera を設定 -- もしもあなたが iPhone で写真を撮ることが多いなら、Home ボタンを二度押した際に起動するアプリとして Camera アプリを設定しておくとよい。iPhone をスリープから目覚めさせるために Slide to Unlock スライダを使わなければならないことに変わりはないが、続いて Home ボタンを二度押しするだけで直接 Camera に行ける。

Settings アプリケーションを開き、General > Home として、オプションのリストの中から Camera をタップする。あなたが音楽をよく聴く場合は、iPod Controls スイッチをオフにしておく。そうしないと、音楽の再生中に Home ボタンを二度押しすると再生コントロールが出てしまう。

史上最強の iPhone カメラのヒント -- iPhone では、シャッターボタンを 放した 時に写真を撮影する。だから、写真を撮る際にはボタンをタップするのではなく、あらかじめボタンを押し続けながら被写体を狙うのがよい。ただし iPhone 3GS ではシャッターボタンを押し続けた状態でスクリーンをタップして焦点領域を選ぶことになる。そして、写真を撮る時にはただボタンを放す。このテクニックにより、カメラのぶれを最小限に抑えることができる。あなたの指が、ボタンを押さえて放すという両方の動きをしなくて済むからだ。

Home スクリーンから Spotlight 検索 -- システムワイドの Spotlight 検索機能は思いのほか便利だ。物理的 Home ボタンを押して Home スクリーンを表示させ、そこでスワイプして最初の Home スクリーンの左側にあるスクリーンにナビゲートする。(あるいは、 Home ボタンを押して一呼吸待ち、それからもう一度そのボタンを押してもよい。)

もしもあなたの iPhone や iPod touch がたくさんのアプリで一杯ならば、Spotlight を使えば楽になるかもしれない。ちょうど Mac で LaunchBar を使うのと同じ感覚だ。(2009 年 10 月 20 日の記事“LaunchBar 5.0.1、Snow Leopard で動作、クリップボード履歴を追加”参照。)アプリの名前をタイプし始めたところでマッチするもののリストの中に名前が見えればそれをタップすればよい。)

Spotlight は、機器の中にあるもっと具体的な項目に掘り下げて迫ることもできる。例えば、何か特定の曲を聴きたいと思えば、まず iPod または Music アプリを開いて、Songs ボタンをタップし、リストをスクロールして曲目を探すといった手間は必要ない。

(ここでヒント内部のヒントがある: もしあなたが既に iPod または Music アプリの中にいる場合は、下へスワイプすれば Search フィールドが表示される。このフィールドは通常リストの一番上に隠れている。)

そんな手間をかける代わりに、Spotlight 検索スクリーンでその曲の名前をタイプし始めればよい。すると、他の項目に混じってその曲名がリストに現われるので、それをタップすれば直接 iPod または Music アプリにジャンプし、その曲の再生が始まる。

Spotlight 検索は、時としてアプリ内部の検索フィールドが見つけられないような結果も得ることができる。Mail アプリの中では、検索はあなたが現在見ているメールボックス(例えば一つのアカウントの Inbox)のみに限られている。ところが、同じ検索を Home スクリーンから実行すれば、片付けてしまってあるメッセージや、Inbox 中のメッセージへの返信など、他のメールボックスにあるメッセージも見つけることができる。

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iPod または Music アプリをこすって再生 -- 音楽やポッドキャスト、オーディオブックなどを聴いている最中に、スクリーンの一番上にある進行スライダをタップすれば、そのトラックの別の部分に移動することができる。けれども、比較的狭いスクリーンと、たいていの人の指の太さ、それにメディアの再生時間が時々かなり長いこともあいまって、この方法ではごく粗いスクロールしかできないことがある。例えば、一時間にわたるポッドキャストの中でほんの数秒間分だけ巻き戻したい場合はどうするのか?

この難問に対し、iPhone のエンジニアたちは見事な回避方法を考えついた。スライダのヘッド部分をタップして、そのまま指を 下の方に ドラッグすれば、さまざまの速度に再生を「こする」ことができる。スライダの上側には比率が "Quarter Speed Scrubbing" (1/4 倍速) のように表示される。ずっと下まで指をスライドさせればさせるほど、それだけヘッドの移動で細かい動きのコントロールができるようになる。

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Clock アプリでスリープタイマー -- 音楽やオーディオブックを聴きながら眠りにつくのが好きな人は、iPhone で2つのアプリを組み合わせて使うのがよい。

  1. Clock アプリを開き、Timer ボタンをタップする。
  2. タイマーの継続時間を設定する。
  3. When Timer Ends ボタンをタップし、アラーム音を選択する代わりに、Sleep iPod をタップする。
  4. それから iPod アプリを開いてオーディオの再生を始める。

タイマーの設定時刻が来れば、再生はそっと終了する。でも、その時にはもうあなたはぐっすり眠っているでしょう?

隠れた機能 -- Apple の iPhone デザイナーたちは、ハンドヘルド機に機能を追加する際に、巧みな工夫を凝らす必要に迫られた。iPhone や iPod touch を日常的に使う人たちがもっと豊かな体験を楽しめるようにしたいと思いつつ、その一方でインターフェイスが乱雑になることは避けなければならないからだ。

そうして必然的に生まれたのが、ここに紹介したものもそうでないものも含む、数多くのヒントやテクニックだ。私の電子ブックには、そういうものが満載となっている。それらを知っているだけで、毎日の iPhone を使うやり方に大きな違いが生まれるのだ。あなたの手にある小さなデジタル相棒を、今よりもっと便利に使いこなせるようにしたいと思うなら、ぜひ“Take Control of Your iPhone Apps”をご一読あれ。

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TidBITS 監視リスト: 注目のソフトウェアアップデート、2009 年 11 月 30 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Server Admin Tools 10.6.2 -- Mac OS X Server 10.6.2 をユーザーが管理できるようにするツール、Server Admin Toolsパッケージのアップデートを Apple がリリースした。この最新バージョンでは、Server Admin (サーバ管理) アプリケーションの安定度が向上し、Setup Assistant (サーバアシスタント) で設定中の LOM パスワードの長さの条件が強化され、Server Preferences (サーバ環境設定) でファイル共有のゲストアクセスを追加するオプションが加わり、System Image Utility (システムイメージユーティリティ) では Netboot/Netinstall 機種フィルタが 2009 年 10 月に生産された Mac 用にも含まれ、Workgroup Manager (ワークグループマネージャ) ではユーザーインターフェイス経由でユーザーを作成する際の二つの問題が解決され、Xgrid Admin が Mac OS X Server 10.5 Leopard Xgrid コントローラに接続できるようになった。詳しいリリースノートは Apple のウェブサイトにある。このアップデートは Snow Leopard Server の遠隔管理のために推奨されており、ソフトウェア・アップデートから、または Apple のサポートダウンロードページからも入手できる。(無料、241.4 MB)

1Password 3.0 -- Agile Web Solutions が人気のパスワード管理ユーティリティ 1Passwordの大きなアップデートをリリースした。バージョン 3.0 ではインターフェイスが大幅に見直され、新装備の 1PasswordAnywhere 機能であなたの情報すべてに他のコンピュータからセキュアにアクセスできるようになり、ソフトウェアライセンスの組織化のためのインターフェイスが新しくなり、どの 1Password ファイルにも添付ファイルを加えることができるようになり、ブラウザのウィンドウから直接情報の編集ができるブラウザ機能拡張が追加され、あなたの情報をタグを使って整理できる機能も追加された。さらに、新装備の Selective Sync 機能によって iPhone や iPod touch との同期におけるコントロールの許容度が増し、ブラウザ外で働くプログラムのためにパスワードや情報を保存できる保管タイプ Accounts が追加され、複数のフィルタで検索できる Smart Search 機能も加わった。 フルのリリースノートは Agile Web Solutions のウェブサイト にある。(新規購入 $39.95、アップグレード $19.95、2009 年 2 月 1 日以降に 1Password を購入したユーザーには無料アップデート、13.8 MB)

Snapz Pro X 2.2.2 -- Ambrosia Software が静止画像およびビデオによる人気のスクリーンキャプチャユーティリティ Snapz Pro X のマイナーなメンテナンスアップデートをリリースした。バージョン 2.2.2 ではこのプログラムのフレームワークをアップデートして Mac OS X 10.6.2 の走る新型 13 インチ MacBook Pro との互換性を確保し、またフルスクリーンのアプリケーションを使用中にコンソールに警告が出ていた問題を修正している。(新規購入 $69、アップデート無料、11 MB)

WireTap Studio 1.1.0 -- Ambrosia Software のオーディオ録音・編集ツール WireTap Studioのバージョン 1.1.0 は、主にこのプログラムのフレームワークをアップデートして Mac OS X 10.6.2 の走る新型 13 インチ MacBook Pro との互換性を確保している。その他の変更点としては、どんな出力デバイスへの再生も録音できる機能、フランス語翻訳版の復活、それから Mac OS X 10.4 の走る PowerPCベースのシステムでも正しくロードできる AmbrosiaAudioSuport kext 3.2 を含めたことなどがある。また、複数のソースから録音した場合のずれがなくなり、MP3 ファイルを開いた際に時々起こることのあったクラッシュのバグが修正され、セッションウィンドウ内の並べ替えが正しく挙動するようになり、Save Selection As コマンドに関する問題点に対処が施された。(新規購入 $69、アップデート無料、24.4 MB)

PopChar X 4.3 -- Ergonis Software が、テキストをタイプできる場所ならばどんなところでも特殊文字を見つけて挿入することのできる長年のツール、PopChar Xにメンテナンス・アップデートを出した。この最新バージョンでは Snow Leopard との互換性を改善し、Mac OS X のフォントパネルや Font Book におけるフォントコレクションへのサポートを追加し、Unicode 5.2 のサポートを追加し、Check for Updates メニュー項目を追加し、インストールやアップデートの手順を改善し、クリップボードの保存と復旧の手順を拡張した。また、バグもいくつか修正され、その主なものとしては不正なクリップボード内容のために CPU ロードが増えてしまうことのあったバグ、シート上のデフォルトボタンがハイライトされないバグ、Microsoft Word で作業中にコピーしたテキストごとにブックマークが作られてしまったバグ、さらにはいくつかの既知のメモリリークなどがある。 フルのリリースノートは Ergonis Software のウェブサイトにある。(新規購入 29.99、最近 2 年以内に購入した場合は無料アップデート、1.8 MB)

Electric Sheep 2.7b19c -- Scott Draves が、コミュニティベースのめくるめくスクリーンセーバ、Electric Sheep の最新公式バージョンをリリースした。このアップデートではプログラムが複数ディスプレイをサポートするために二つの違ったモードが追加され、VBL 同期のオン・オフ切り替え機能や、ダウンロード状況表示でのより詳細な情報、以前よりダイナミックになった残り時間表示なども盛り込まれた。また、次にプレイする羊の計算がバックグラウンドでなされるようになり、否定投票の多かった羊が正しく削除されるようになり、部分的にしかダウンロードされなかった羊をダウンロード終了と認識していたのが正され、ファンクションキーのショートカット割り当てが見直された。Electric Sheep について詳しくは、2009 年 2 月 23 日の記事“21 世紀のスクリーンセーバ、トップ 10”を参照。 変更点のフルリストは Electric Sheep ウェブサイトにある。(無料、16.5 MB)

NoteBook 3.0v366 -- Circus Ponies Software は人気のノート取りソフトウェア NoteBook のアップデートを普段はひっそりと出しており、アップグレードは主にそのアプリケーション自体を通じて通知される。TidBITS の記事でこのプログラムを前回紹介した時 (3.0v335、現行バージョンは 3.0v366) 以来、新機能やバグ修正は非常に多数となっている。追加された機能の主なものは、Snow Leopard のサポート、Tiger や Leopard での Spotlight 読み込みのパフォーマンス改善、フランス語とドイツ語のローカライズ版、図形やスティッキーノートの中でテキストをハイライト表示する機能、UC Logic タブレットのサポート、Bluetooth 接続したタブレットのサポートなどがある。その他にも、アップデート変更を一覧できる Recent Changes メニュー項目や、添付されたテキストに対する Open With コンテクストメニュー項目、左端あるいは右端に整列された添付ファイルに対する Delete コンテクストメニュー項目、ツールバーの View コントロール上の Shapes、Stickies、Flags オプションが追加された。

この最新バージョンに至る数回のアップデートで、多数のバグに対処が施された。主なものを挙げれば、Select All コマンドがページの背景図形を選択してしまっていたバグ、スティッキーノートがクラッシュすることのあった問題、時々スティッキーノートが編集できなくなっていた問題、壊れたノートブックを再構築する際に Spotlight コメントを転送することに関係したクラッシュのバグ、それからウェブサイトに書き出しする際に空のテキスト図形がエラーを発生していた問題などがある。また、画像が時々裏返しになっていたバグ、ノートブックを閉じることに関係したクラッシュのバグ、締め切り日について操作することに関係した問題二つ、それに翻訳版に関するいくつかのバグも修正された。

3.0v335 以来の全アップデートを記述したフルリリースノートが Circus Ponies ウェブサイトにある。(新規購入 $49.95、アップデート無料、16.18 MB)

Camino 2.0 -- The Camino Project が、Mac 専用、Gecko ベースのウェブブラウザ Camino の大きなアップデートをリリースした。この最新バージョンはバージョン 1.9 の Mozilla Gecko レンダリングエンジンにアップグレードし、Growl サポートを追加し、ブラウザウィンドウ内でフルキーボードアクセスを改善し、ポップアップのブロックを拡張し、マルウェアやフィッシングへの防御を増すことでセキュリティを高めている。また、このアップデートではユーザーがタブを再配置できるようにしてタブブラウジングを改善し、タブを概観する新機能も提供している。(無料、英語版のみは 15.8 MB、多言語版は 21.2 MB)

Mailplane 2.1 -- Uncomplex が Mailplane の大きなアップデートをリリースした。 Mailplane は Gmail 用の WebKit ラッパーで、Gmail のインターフェイスを保ちながら、その一方でドラッグ&ドロップ、Growl 通知、スクリーンショット機能など Mac OS X 標準の機能も追加している。変更点の主なものを挙げれば Service メニュー項目の新設、メッセージ本体に画像を挿入できる機能、リッチテキスト署名を複数個持てるオプション、Gmail のオフライン機能の使用、メッセージを未保存の変更があるままにした場合に警告が出るようにしたことなどがある。また、AppleScript のサポートが拡張され、チャット通知が新たに追加され、Screenshot ボタンとメニュー項目が常に有効となるようになった。変更点のフルリストは Uncomplex のウェブサイトにある。(新規購入 $24.95、アップデート無料、6.4 MB)

Apple Printer Driver Updates -- Apple が Mac OS X 10.6 Snow Leopard 用のプリンタドライバにいくつかのアップデートをリリースした。このアップデートには最新のドライバが HP (バージョン 2.3)、Canon (バージョン 2.2)、 Brother (バージョン 2.2)、Lexmark (バージョン 2.1) のプリンタ用に含まれている。プリンタ用ソフトウェアアップデートのインストールについての詳しい情報、特にサポート対象のプリンタのリストが、Apple のウェブサイトにある。(無料、387.44/274.59/99.9/117 MB)

Fetch 5.5.3 -- Fetch Softworks が、長年来のファイル転送ソフトウェア Fetch にいくつかのバグ修正を加えてアップデートした。バージョン 5.5.3 では Snow Leopard で Fetch を開いたりショートカットを保存したりした際に 8905 エラーを発生することのあったバグや、終了時に時々フリーズすることのあったバグ、ファイルを移動する際にコピーカーソルが表示されたバグ、不必要なサーバメッセージが転送ウィンドウに送られていたバグ、それから、項目を親フォルダに移動した後でその項目が親フォルダのファイルリストに現われないことのあったバグが解消された。フルのリリースノートは Fetch Softworks のウェブサイト で読める。(新規購入 $29、2009 年 1 月 28 日以降に購入した場合は無料アップデート、17.4 MB)


ExtraBITS、2009 年 11 月 30 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

App Store での認可をめぐる Apple の不手際に関する記事が、今週も私たちの注目の的となった。その他にも、デザイナーであり美食家でもある人の作った楽しいゲームや、iMac と Mac mini 用のマニュアル集、Microsoft Office Holiday Sale の案内、それからオンラインの地図をボランティアたちが改良しているという興味深い記事へのリンクもある。

Apple が Rogue Amoeba と仲直り -- Rogue Amoeba が Airfoil Speakers Touch のアップデートをリリースした。この iPhone アプリに対し、Apple はアップデートの認可を 100 日間にわたって「Apple の所有するグラフィックシンボル」を使用しているという理由で遅らせてきたのだった。(そのシンボルは Mac OS X の中に公開の機能として提供されているものであり、しかもその意図通りの目的で使われていたというのに。)大騒ぎのあげく、どうやら Apple が考えを変えた結果、Rogue Amoeba がバージョン 1.0.1 で取り除かざるを得なかった機能が今回の 1.0.2 で元に戻ったらしい。今回もまた、Apple を道理をわきまえた行動に押し戻すために否定的な報道が必要だったようだ。残念なことだが。

"Cheese or Font?" ゲームをやってみよう -- 自分をグルメだと思う人? 自分を物知りだと思う人? この新しい "Cheese or Font?" ウェブサイトで、あなたの自己イメージをテストしてみませんか。ここでは、単語が示されて、あなたはそれがチーズの名前なのかフォントの名前なのかを答えるようになっている。やっているうちにお腹が減ってきても知りませんよ。

iFixit が Mac 修理マニュアルをリリース -- iFixit は Mac の修理とトラブルシューティングを専門とするブログだが、今回 iMac と Mac mini に関する 200 以上もの修理マニュアルをリリースしたことを発表した。これらのマニュアルはすべて無料でダウンロードでき、2004 年以来発売されたすべての機種の iMac と Mac mini をカバーしている。マニュアルには詳細にわたる分解手順ガイドや、トラブルシューティングの方法、アップグレードや機種の判別に関する情報も網羅されている。iFixit ではこれに合わせてオンラインの iMac パーツストアも開店し、ハードドライブ、RAM、電源装置、あなたのマシンを分解するための工具などの販売を開始した。

Adam が Tech Night Owl で iPhone ワームと App Store を語る -- Tech Night Owl ホスト Gene Steinberg との対談で、Adam は大多数の人にとって新しい iPhone ワームに感染する心配がほとんどないこと、Apple による App Store での認可ポリシーのために開発者たちが離れて行くことで実質的な害が起こり始めていることについて説明する。

Paul Graham が Apple の App Store での誤りを解明 -- 影響力あるエッセイストの Paul Graham が、App Store に対する Apple の馬鹿げたポリシーが非常に大きな誤りであるのはなぜかについて、見事な見解を披露する。彼の論点は Apple が開発者たちを遠ざけつつあるということで、この状態が第一歩となってこのまま滑りやすい下り坂に陥ってしまえば、革新を続けるために必要な第一級の人材を引き付けることがますます困難になりかねないと彼は論ずる。Graham の語った最も過激な一言: はたして Apple は、あの 1984 年のコマーシャルでハンマーを投げた女性か、それともハンマーを投げつけられた独裁者か、どちらの方に似ているのか?

Microsoft Office Holiday Sale -- Microsoft の Macintosh Business Unit が、2010 年 1 月 5 日までの期間限定で、Office 2008 ラインアップのホリデーセールをしている。主な宣伝販売としては、Office 2008 for Mac Home & Student Edition が $20 引き、Office 2008 for Mac Business Edition が $50 引き、Office 2008 for Mac Business Edition Upgrade が $40 引きなどとなっている。参加している再販業者は Apple、Best Buy、MacMall などだ。

ボランティアたちがオンライン地図に革命を -- The New York Times が、オンラインの地図ツールにユーザーの手によるコンテンツや情報修正が盛り込まれつつある気運の高まりについて伝えている。WikiMapia、OpenStreetMap、あるいは Google Maps のようなサイトはすべてボランティアの地図作製者たちに依存して、詳細を追加したり誤りを修正したりしつつそれぞれの地図を拡張している。多くの場合、裏通りや、公衆芸術、レストランの正確な場所など、施される変更はその土地の人たちしか知らない知識に基づいたものだ。


TidBITS Talk、2009 年 11 月 30 日のホットな話題

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週は米国の Thanksgiving (感謝祭) の祝日のため電子メールでのニュースレターを休刊とさせて頂いたが、その休暇中も TidBITS Talk の議論はずっと続いていた。以下にそれをまとめてみたが、話題としては小さなスクリーンでの作業、スライドショーやプレゼンテーションの作成、旧型の Apple ディスプレイを使用する方法、古いスキャナや HP プリンタを Snow Leopard で使う方法、Intuit を相手にした体験 (良いものも悪いものも) がある。読者たちがトラブルシューティングの助言を求めた問題としては、勝手にスリープから覚めてしまう Mac Pro、旅行中に電子メールがゲートウェイから出て行かない問題などがある。また、Apple が公式に Tiger のサポートを止めたのかどうか、Mac mini サーバに付属の Mac OS X 10.6 Server のバージョン、なども話題となる。

Mac Pro が勝手に目覚めて夢中歩行する -- ロボットによる終末の世界が始まったのか? いやいや、どうやら USB 機器が真夜中にスリープ中の Mac Pro を目覚めさせているらしい。(メッセージ数 6)

スライドショーやプレゼンテーションをもっと楽に作る -- スライドショーやプレゼンテーションを作る方法として、読者たちが iPhoto 以外のものを使うことを勧める。(メッセージ数 17)

スクリーンサイズとアプリケーション -- 例えば MacBook Air のような小さいスクリーンは、アプリケーションを使いこなす妨げになるか? (メッセージ数 7)

Wi-Fi ホットスポットを使用中に電子メールを送信 -- いつもと違うネットワークに接続している場合、送信ポートを変更すれば電子メール送信の際の問題が回避できるかもしれない。(メッセージ数 4)

Intuit のサポートで良い経験 -- ある読者が、Intuit とのやり取りで良い感触を得た体験を報告する。けれども Intuit の使うセキュリティ証明書により Quicken のサポートが期限切れになるので、その好印象には暗い影が落ちる。(メッセージ数 2)

サポート外の HP プリンタドライバと両面印刷 -- ある読者が Snow Leopard の下で古い HP プリンタを使うための回避策を紹介する。(メッセージ数 1)

セキュリティアップデート 2009-006 ? -- 最新のセキュリティアップデートが Mac OS X 10.4 を修正しないということは、Apple が Tiger を見捨てたことを意味するのか? (メッセージ数 5)

新しい Mini Server -- ある読者が、Mac mini サーバに付属するバージョンの Mac OS X 10.6 Server がそのマシンのみに限定されたものなのかどうか質問する。(メッセージ数 15)

古い 15 インチ Cinema ディスプレイを使う -- 旧型の Apple ディスプレイが使えるかどうかを判断しようとして、Apple のモニタに関する思いもかけぬほど膨大な量の情報を学ぶことができた。(メッセージ数 15)

スキャナ用ソフトウェア -- 古いスキャナを最近のバージョンの Mac OS X で使うにはどうすればよいか、読者たちが提案を寄せる。(メッセージ数 12)


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