TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1007/14-Dec-2009

この号が 2009 年の最後の電子メール配信となる。お休みに入る前に、大サービスをお届けしよう。Take Control 電子ブックすべてを対象にした 50% 引きセールだ。さて、今週号には注目すべき記事がたくさんある。Google Chrome の Mac 用ベータ版のニュース、27 インチ iMac のスクリーンに起こっている問題、Apple が出した Mac Pro と Xserve の新構成の詳細、専門家でありかつ体に障害のある人たちが提供する MacSpeech Dictate トレーニングの紹介もある。また今週は Rich Mogull が執筆陣に復帰して、粗悪なアンチスパムフィルタが TidBITS の先週号に出した警告に心配は無用と報告するとともに、今でも壊れたままの iCal Server に彼自身が依存し続けているのは何か精神疾患の予兆ではないかと心配する。そうそう、それから、Adam が見つけた YouTube ビデオは一見の価値ありだ。インターネットドキュメンタリーで語る有名人たちの言葉が切り刻まれて、とんでもない馬鹿げた発言に聞こえる。同じくらい奇妙キテレツなのが、Adam が最近探し出したデュアルディスプレイ機器の数々だ。最後に、今週注目すべきソフトウェアリリースは VMware Fusion 3.0.1、Things 1.2.6、Keyboard Maestro 4.0、BusyCal 1.1、MacBook/MacBook Pro Optical Drive ファームウェアアップデート、Camino 2.0.1、それに AirPort Client Update 2009-002 だ。では、2010 年にまたお会いしましょう!

記事:

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TidBITS 2009 ホリデー休暇

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2009 年ももう終わりに近づいているが、例年とは違った感じがする。珍しく、今年は電子ブックのリリースをスケジュール通りに進めることができたので、ここ数週間は締切に追われて狂乱するということがなかった。(でも、半額セールはどうぞご利用頂きたい!)その上、これは記憶にある限り初めてのことだが、1 月の初めに Macworld Expo がない。(今回は 2 月中頃に開催される。)

けれども変わらないことが一つある。それは、Tonya と私がどれだけ幸せかを思い起こさせられることだ。非常に有能かつ好意的な Glenn、Jeff、Joe、Matt、Mark、Rich、それに Doug、それから多くの Take Control 著者たちや編集者たちの力を得ることができるのだから。また、私たちのインターネットサーバをホストしている digital.forest や、私たちを経済的に支えて下さる TidBITS の企業スポンサー各社にも多くの恩がある。それからもちろん、一年を通して TidBITS に記事を寄稿して下さったライター諸氏や、他の言語でも TidBITS を利用できるようにして下さるボランティアの翻訳者の皆さん、記事にコメントを書いたり TidBITS Talk に投稿したりして下さる方々、そして貴重な時間を費やして私たちの文章を読んで下さる読者の皆さんにも、心からの感謝を捧げたい。

ありがとう、皆さん、そして、お一人お一人の願いがすべて叶いますように。

今年の最後の二週間は電子メール版の号を休刊とさせて頂く。その間、私たちや TidBITS スタッフの面々は家族と時間を過ごしたり、過ぎた一年を思い返したり、2010 年に向けて鋭気を養ったりし、それから私の場合には、先週受けた今年二回目の腰椎ヘルニアの手術からの回復のため静養もしたい。(1 月に受けた最初の手術はあまり効かなかったようだが、今回はその時よりずっと楽に回復しつつあると思う。)

休暇の間も、ぜひとも TidBITS ウェブサイトを時々訪問してみるか、あるいは RSSまたは Twitter フィード を購読して、ニュースや ExtraBITS リンク、Watchlist 項目、その他私たちがポストしたい誘惑に勝てない記事に目を通して頂きたい。TidBITS Talk の議論も続けるが、いつもよりはゆったりとしたペースになるだろう。次号の電子メール版 TidBITS は 2009 年 1 月 4 日に発行の予定だ。

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Take Control ホリデーセール:全ての電子本が 50% 引き

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

ホリデーシーズンと一年の最後を祝って、我々は我々が販売している全ての電子本の半額セールを行っている - Take Control 本と Macworld Superguide, それに私の "iPhoto '09: Visual QuickStart Guide" の電子本版である。これは、あなたの最初の Take Control 本を試してみる、新年の読み物にテック本を積み上げる、或いはこれまで集めた Take Control 電子本をアップデートするのにもいい機会である、アップデートはこの記事のどのリンクからでも始められ、カートを通じて一回の旅で手早くそして効率的行うことが出来る。(セールは電子本に限り、我々の原価で提供している print-on-demand バージョンは含まれない。ビットは安いが、アトムは金がかかる。)

我々の電子本の一つを贈り物に?我々は如何なる形の DRM も使用していないので、買い方は簡単で、自分自身用に購入するのと同じように買い、そしてその PDF ファイルをお好みのやり方であげたい人に届けてやればいい。例えば、包み紙で包むよう物理的なものが欲しければ、独創的な USB ドライブで、或いは格好良いラベルを貼った CD-R でというのはどうだろう。時間が迫った場合の贈り物としてなら、我々の PDF を電子メールに添付してでも良いし、相手にいっぱいの良いことを祈っている間に iChat のウィンドウにそれを落としてやるという手だってある。

あなたにとってどの本が最も役立つか分からない?以下を参考にして欲しい:

或いは、どれに興味があるのかも定かでないという人には、我々のカタログページを見て欲しい。そこでは トピック毎アルファベット順にソートされた電子本の大きな一覧として見ることが出来る。

このセールは 12月末まで続くので、あなたの友人にも知らせて欲しい。

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Google Chrome for Mac Beta リリースされる

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Google はついにベータ Mac OS X バージョンの WebKit ベースのインターネットブラウザ Google Chrome をリリースした。Chrome はそれぞれのタブを別個のプロセスとして起動することで知られていて、このことによりセキュリティ破りも隔離し、JavaScript の性格から来る待ちを減少、そして、クラッシュが起こった場合でもブラウザ内の全ての開いたページの代わりにそのプロセスだけしか道連れにしない。

Chrome が他のブラウザとどう違うのかをよりよく理解するために、このブラウザの技術的な詳細を日常の言葉で説明したアーティスト Scott McCloud の漫画を見てみて欲しい。(この漫画自身に関しては 2009 年 9 月 1 日の記事“Google 来るべき Web ブラウザの説明に漫画を採用”を参照)。

Chrome が初めて発表されて以来、Apple と Mozilla Foundation の両者とも Safari 及び Firefox を動かしている JavaScript エンジンに対する大幅な改良をリリースして来た。JavaScript の速さは Chrome が世に出された時かなり賞賛された、と言うのもより高速な JavaScript は、ブラウザの中で走るコードの巨大なライブラリに依存している Web ベースのアプリケーションとのより滑らかなやり取りを意味するからである。

このブラウザを世に出す時のプレスノートで、Google は Chrome 開発プロセスには次のものが関係していると言っている、"73,804 行の Mac 固有のコードが書かれた;29 回の開発者ビルド;1,177 件の Mac 固有のバグ修正;12 名の Google Chrome for Mac コードベースに対する外部協力者とバグ編集者;48 名の外部コード提供者;64 台の Mac mini が連続のビルドとテストだけに供された;8,760 杯のソフトドリンクとコーヒーが消費された;そして 4,380 食のフロストミニウィートが食された。" 何たる砂糖とカフェインの量だろう!

Google Chrome for Mac Beta は無料でそして Mac OS X 10.5 以降と Intel-based Mac を必要とする。17.6 MB のダウンロードとして入手出来る。

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新しい iMac のスクリーンが壊れそしてちらつく

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

ほぼ二ヶ月前、Apple はその iMac 製品ラインに対する一連のアップデートを発表した ("新型 iMac が大きなスクリーンと SD カードスロットを装備" 20 October 2009 参照)。変更があったのは、より大型のスクリーン (21.5-inch と 27-inch ディスプレイ)、SD カードスロット、そして全体的な仕様の向上で - その中でも最も驚きを与えたのは Mac Pro と Xserve 以外で Mac 初の 4 コアプロセッサが選べるようになったことであった。発表当時、Apple は i5 及び i7 の 4 コアモデルは他のものより出荷は遅れ November 2009 になるであろうとしていた。

心待ちにしていた顧客が注文の品を受取り始めるにつれて、スクリーンが壊れているとかディスプレイに問題があるとか言う人を不安にさせるような傾向が見え始めた。この問題を議論する Apple Support Discussion フォーラムのスレッドにはこれまで 32,500 を超えるビューがあり書き込みも 200 近くになった - 痛みがかなり広範囲に拡がっていることを伺わせるに十分な数である。そうではあるが、ユーザーフォーラムは往々にしてこの様な問題に関する情報を総合するにはあまり適した場所ではない、と言うのも事実関係が事例記述の中に紛れ込んでしまっているからである。幸いにして、Apple iMac (Fall 2009) Issues サイトが (匿名で運用されている imac.squeaked.com によってホストされている) Apple ディスカッションフォーラムに提示された事例に対して明快化と分析を提供してくれた。

iMac Issues サイトは次の様に免責宣言をしている、"ここに掲げられているデータはこの Web サイトに人々によって投稿された或いは Apple の Discussion ボードに上梓されたコメントから取られた情報に基づいている (これは '科学に基づかない' 調査であり従って販売された全ての iMac を代表するものとして受取られるべきではない)。" それはそうとしても、入手可能なデータの解明の役には立っている。

数字を見る -- 壊れたスクリーンの方がショックの大きい問題で人目を引く話であるが (そして幸いにして交換すれば済む)、大抵のユーザーはそのディスプレイが実際に劣悪なビデオ出力の影響を受けていると苦情を申し立てている。iMac Issues サイトが数えた 482 のケースのうち、71 は壊れたスクリーンに関するもので、225 はちらつくディスプレイに関係している。挙げられている他の症状には、黄ばんだスクリーン (多くの場合スクリーンの底部に帯として現れる)、破壊したピクセル、そして起動できないことが含まれている。ディスプレイ問題の表現としては、ディスプレイの見え方が切れているとか裂けているとか、或いは画像がオフセットされているとか歪んでいるとかも含まれる。78 のユーザーは全く何らの問題も無いとしている。

影響を受けているシステムは圧倒的に 27-inch モデルのどれかであるようである、とりわけガラスが壊れる例ではその様である。何らかの問題があると言われている 405 のケースのうち、374 は 27-inch iMac に関係しているのに対して 21.5-inch iMac に関係しているのは 31 に過ぎない。問題が壊れたガラスとされたものでは、全てのケースが 27-inch iMac に関係している。大型モデルのガラスがより頻繁に影響を受けているのは余分に大きなスクリーンスペースが輸送段階でより危険に晒されやすいであろうというのはある程度分かる気がするが、ビデオ出力の問題に関することになると説明はより難しい、数字が単純に 27-inch モデルの 21.5-inch モデルに対する人気の度合いを表していない限りは。

原因を調べる -- これらの問題の原因についてのはっきりした結論はでていない。とりわけ奇妙なのは、ガラスが壊れたケースの大部分で梱包は無傷のままであるらしいことである。我々が想像するに、コンピュータは箱に詰められ時は良い状態であったと思われるので、元々極めて脆弱であるか或いは輸送か梱包に問題があったのではなかろうか。梱包には大抵の場合損傷の跡が見えないというので、途中で箱の中で実際に何が起こっているかはパズルを解き明かす話になりつつある。

ちらつきと問題のあるディスプレイに関しては (ビデオが YouTube で見られる)、原因として挙げられているもの或いは最低でも更なる調査が必要なものには次のものが含まれる、コンピュータの温度が高い、電源に欠陥がある、AirPort ベースステーションとのコンパチ性が悪い、明るさ設定に関する問題 - モニタを暗くすると症状が和らぐように見える。現時点では全ては未だ推測にすぎず、問題に対する意見の一致には未だ時間がかかるようだ。

あなたが出来ること -- もしスクリーンのちらつきを経験しているのであれば、Apple にコンタクトし、オンラインでか販売店で Apple Genius を通してか、あなたの問題をきちんと受け付けて貰うべきである。更にあなたの経験を前述したリンクの進行中の Apple ディスカッションフォーラムスレッドに付け加えるか、或いは iMac Issues サイトの調査にあなたのデータを提供することを考えてみてはどうだろう。

壊れたスクリーンに関しては、Apple は iMac の交換を躊躇なく行っている - 交換品も壊れていたという不幸な顧客も少数だがいるようではあるが。もし Apple の小売店が近所にあるのであれば、この問題が解決されるまではそこに行って交換品を探すことを考えるべきである。

我々としても Apple がこの明らかに重大なそして広範囲な問題を迅速にそして完全に対処することを願っている。

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Apple、Mac Pro と Xserve の構成オプションをアップデート

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple はその Mac ProXserve ラインを新しい構成を付け加えて静かにアップデートした。Mac Pro の 4 コアモデルは今やベース構成の 2.66 GHz Intel Xeon プロセッサを 3.33 GHz Intel Xeon で置き換えるオプションを含む。値段?プロセッサの置き換えで $1,200 である。

4 コア Mac Pro と 8 コアモデル の両方に新しく入手可となったのはベース構成のハードドライブのそれぞれをを 2 TB 7200 rpm ドライブで置き換えるオプションである。これで Mac Pro の最大記憶容量は 4 TB から増えて 8 TB までとなるが、値段の方も最初のドライブが $350 でそれ以降一個毎に $550 と膨れ上がる。

Apple の Xserve ラインナップ の方にも 2 TB ハードドライブアップグレードオプションがあり、最初のドライブが $450 そしてその後のドライブ一個毎に $550 となる。(Xserve ドライブは Mac Pro ドライブよりもドライブキャリアやその他の理由でより高価である;"Xserve の Apple Drive Module 内部に深く潜行" 27 March 2009 参照。) この新しいオプションで Xserve の最大記憶容量は 3 TB から上がって 6 TB となる。

更に、Xserve 4 コアモデルに新しくなったのはこのマシンを 24 GB の RAM、或いはスロット当り 4 GB そして値段もびっくりの $2,850 で構成するオプションである。(8 コア Xserve モデルは 12 RAM スロットを持つ、4 コアは 6 スロットである。)

iMac の仕様が大幅に増強されたいま ("新型 iMac が大きなスクリーンと SD カードスロットを装備" 20 October 2009 参照)、この様なアップグレードオプションは Mac Pro と Xserve を Apple の製品ラインの中でパワーハウスと定義するのに更に貢献するであろう。

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インターネットのドキュメンタリーから出来た傑作編集ビデオ

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今の時代、インターネットの計り知れない影響について語るまじめなドキュメンタリー番組を、きっとあなたも少なくとも一度は見たことがあるだろう。だからこそ、近々 BBC が四部に分けて放送するインターネットについてのドキュメンタリー番組から取ったノーカット映像を切り貼りした、Cassetteboy 作のビデオ“The Web for Beginners”の面白さが際立つ。お馴染みの論客の面々が次々と登場するのだが、彼らのインタビュー映像が切り刻まれて編集され、素晴らしく馬鹿げた発言に仕上がっている。例えば、ある場面ではこんな言葉が語られる:「そして分かったことは、インターネットとは単なるファクス機の集まりであって、それが 8,000 年前に生きたある人物の考えを思索するのです。」

BBC は実際、この種のビデオ制作を奨励して、 Digital Revolution Short Film Competition(デジタル革命ショートフィルムコンテスト) なるものを実施中だ。元のノーカット版のインタビュー映像を、誰でもダウンロードして、それを編集することができる。この Cassetteboyというのは BBC 自身が「有名人たちに悪態をつかせるために自ら撮った番組の映像を切り刻んで編集した二役の分身」と説明していて、コンテストの作品としてどんなものが可能なのかのサンプルとするために今回の映像を作ったのだという。

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重要なソフトウェアアップデートを TidBITS 監視リストで追跡

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

友人や親戚たちの Mac を使わせてもらうと、彼らのソフトウェアが古い版のものであるのに気付くことがよくある。まあ、驚くほどのことではない。自動アップデートのメカニズム、例えば Sparkle など(2007 年 8 月 20 日の記事“Sparkle がアプリケーションのアップデート体験を改善”参照)によってアップデートのダウンロードやインストールが簡単にできるようになってきてはいるものの、信頼できる情報源からそのアップデートをすべきだと勧められでもしない限りアップデートのインストールには警戒心の方が先立つという人たちも多いのだ。これは、Apple によるアップデートについてさえも言える。私は両親の家を訪ねる度に、前回訪れた時以後に Software Update が勧めていた Apple アップデートのすべてをインストールするのが習慣になっている。

そのことも、私たちが TidBITS にソフトウェアアップデートの記事を書いている理由の一つだ。あなたがアップデートの指示を受けるよりも先に、そのアップデートがするだけの価値あるものかどうかの判断材料をいちはやくお届けしたい、と思ってのことなのだ。理由は他にもあって、あなたが過去にバグや機能不足などの理由でアップデートしなかったソフトウェアに新たなアップデートが出たことをお知らせしたり、あるいはあなたが単に気付かなかったようなものについても、できるだけお伝えしたいと思うからだ。

もちろん、ソフトウェアの内容をいつも詳しく調べ上げる時間などは到底あり得ない。アップデートのお知らせはレビュー記事とははっきり区別すべきものだ。それでも、私たちはできるだけ最も興味深いソフトウェアへのアップデートだけを厳選してお伝えするように心がけている。(私たちはたいてい一日にせいぜい2つ程度のものまでしか記事にしない。それに対して、VersionTracker は私がこの記事を書いた日の前日一日だけで 64 個のアップデートを報告している。)たとえ私たちが興味深いソフトウェアと思うものであっても、もしもそのアップデートが非常にマイナーなものならば、そのことをわざわざお伝えして皆さんの頭を混乱させることはしたくないと思う。(認めるべき功績は認めるべき人のところに: これらのアップデートの記事は、その大多数をスタッフライターの Doug McLean が扱っている。)

ずっと以前から、私たちはアップデートの記事を他の普通の記事と同等に扱ってきた。けれども、いくら私たちが編集上のフィルタをかけても、やはり一つ一つを深く掘り下げるにはリリースの数が多過ぎる。そこで生まれたのが、TidBITS 監視リストの記事だ。ここに、その一週間のうちに新たに出たアップデートについての情報を集めることにした。毎週一回出る電子メール版の号においてはこれがうまく機能した。けれども、ウェブベースで、あるいは RSS ベースで記事を読んでいる読者には、私たちの投稿でアップデートをすぐに知りたいという希望に沿わない方法となった。それに、TidBITS 監視リストを一つの記事として扱うのは、現在非常にうまく機能している TidBITS コメントシステムともうまく整合しなかった。

けれども、監視リストに登場する一つ一つの項目をそれぞれ独立に、普通の記事にすることはしたくなかった。そんなことをすれば、それらのアップデート記事ばかりが私たちのホームページを埋め尽くしてしまい、他の普通の記事をあっという間に追いやってしまうだろうからだ。そこで、Glenn と Jeff と私は顔突き合わせて相談し、もっと良いやり方を思い付いた。

現在、私たちは監視リストに登場する一つ一つのソフトウェア項目を独立の記事として書いている。これによって、一つ一つが独立にコメントを集められ、別々に扱うことができる。けれども、私たちは TidBITS 出版システムに手を加えて、それらの監視リスト項目が私たちのホームページの見出しリストには登場しないようにした。これで、他の普通の記事があっという間に消え去ることは防げる。

監視リスト項目を素早く見つけ出せるために、私たちのサイトのすべてのページの右上隅のあたりに、監視リスト項目専用の TidBITS Watchlist ウィジェットを設けた。ここに、私たちが投稿した最新の 10 個の監視リスト項目がリストされる。項目名をクリックすれば、そのアップデートに関する説明が読め、そのプログラムについてコメントがあればそこに書き込むこともできる。

Watchlist-widget

ホームページの見出しリストには登場しないものの、サイトのさまざまのセクション(左側のナビゲーションバーからアクセスできる)では監視リスト項目が見出しリストに登場する。また、RSS フィードには一つ一つが独立の項目として登場する。

毎週の電子メール版では別のアプローチが必要だった。独立の記事が多数あってもウェブや RSS なら問題ないが、電子メールでそれをすればもの凄いことになってしまう。そこで、電子メール版では一つの TidBITS 監視リスト記事にまとめるやり方を続けることにした。TidBITS を電子メールのみでお読みの方は、きっと何も違いを感じてこられなかっただろう。ただ、今週からは一つだけ小さな、けれども重要な変更がある。監視リスト記事の中の個々の項目ごとにリンクが付いて、それを使えばあなたがそのアップデートについて感じられたことを私たちのウェブサイトにコメントとして手軽に投稿できるようにしたのだ。皆さんからのコメントは実際私たちの記事に深みを増す働きとなっているので、どうぞ積極的にコメントをお寄せ頂きたい!

こうして、TidBITS 出版システムの魔法の力によって、電子メール版では今まで通り TidBITS 監視リストの集合記事や、また私たちのサイトから外部へリンクした個々の ExtraBITS リンクの紹介を集めた ExtraBITS の集合記事が、電子メール版専用の形として残り、その一方で私たちのウェブサイトでは、よりそこにふさわしい形として、一つ一つの項目が独立に扱われるようになる。

そういうわけで、どうぞちょっとだけお時間を割いて、私たちのサイトで TidBITS Watchlist ウィジェットを試してみて頂きたい。そして、ソフトウェアのアップデートをお知らせする方法としてこのやり方が効果的かどうかの感想を、あるいはもっと他により良いやり方があればそのアイデアを、ぜひこの記事へのコメントとしてお寄せ頂きたい。

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MacSpeech と TEI、マンツーマンのトレーニングを提供

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

人気の音声認識ユーティリティ MacSpeech Dictate ($199) のメーカーである MacSpeech, Inc.The Emergent Institute (TEI) と提携して、専門化されたマンツーマンのソフトウェア・トレーニングを提供することになった。けれどもこれはありふれたトレーニングとは一味違う。TEI が雇用するのは、MacSpeech Dictate を含むアクセシビリティのテクノロジーの専門家であって、同時に体に障害のある人たちだ。

TEI が創設されたのは 2006 年で、元々ここは MacSpeech の顧客であった。(現在は引退した製品である iListen を購入していた。)今回の提携は、基本的な技術サポートを超えた内容のトレーニングを提供して欲しいという声が MacSpeech の顧客たちから寄せられたことがきっかけとなった。MacSpeech, Inc. の創設者であり CEO でもある Andrew Taylor はこう語る。「MacSpeech Dictate を最高度に使いこなす方法をマンツーマンで教えて欲しいという人たちは多いようです。私たちのビデオ・チュートリアルは基本的なことをカバーする点では助けになりますが、個々人に合わせた自分だけのトレーニングセッションを望む人たちも多いのです。」

トレーニングを提供する人が問題の製品について熟達しているのは当然のことだが、TEI のトレーナーたちは自分自身が MacSpeech Dictate に依存しているので、実生活上の状況でこの製品を使うための、より高いレベルでの洞察と共感とを提供できる。

The Emergent Institute の創設者 Don Whittecar が、今回のプロジェクトが生まれた由来を説明してくれた。「私たちの何人かは PC プラットフォームで音声認識を試してみましたが、とても使いにくいことがわかりました。私たちは音声認識ソフトウェアとして MacSpeech ファミリーの製品を使っていますが、その中心は MacSpeech Dictate です。これは習得するのもずっと易しいし、使うに従って深みを増します。TEI と MacSpeech 社を互いにネットワークで結ぶやり方を、ここ二年間にわたって同社と私は話し合ってきましたので、Andrew Taylor 氏がこの話に加わるようになってこのトレーニング方面に話が進んだ時、これはぴったりのやり方だという気がしたものです。」

TEI のトレーニングは、このプログラムであなたが援助を必要とするかもしれない点をすべて対象としている。プロファイルの作成、コマンドを使った Mac のコントロール、Cache Selection 機能を使いこなす方法、最適認識を向上させる方法、専門的用語集の使い方、などが扱われる。トレーニングはユーザー第一に行なわれるので、あなたが知りたいこのプログラムの側面について的確な助言が受けられ、あなたが既に理解していることの説明で時間を浪費することはない。その上、トレーナーはスクリーン共有と電話によるサポートを併用して仮想セッションを進めるので、いつでもどこでもあなたに都合の良い時にトレーニングが受けられる。

この MacSpeech Dictate One-on-One Training は MacSpeech Dictate ラインアップの全製品に対応したものがある。MacSpeech Dictate Legal、Medical、それに International についてのトレーニングも受けられる。トレーニングセッションの料金は1セッション (50 分) あたり $69.95 だが、2009 年の年内限り最初のセッションが $49.95 の特別価格で受けられる。(この値引きにアクセスするには、チェックアウトの際にクーポンコード "TRAINING" を使えばよい。)現在のところトレーニングセッションが利用できるのはアメリカ合衆国ならびにカナダの登録ユーザーのみとなっており、予約受付の電話番号は 888-712-7074 だ。

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2009 年最大の TidBITS マルウェア誤警報

  文: Rich Mogull <rich@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

12 月 8 日のこと、目覚めた私は毎朝の習慣通り、一杯のコーヒーを片手に、Mac の前に座って一日の仕事を始めた。火曜日の朝だったので、TidBITS の #1006 号が出ているはずだと思って電子メールをチェックした。でも、Inbox の中に見当たらなかったのでちょっとびっくりした。私は最近新しいスパムフィルタを追加したばかりだったので、きっとそのフィルタにブロックされてしまったのだろうと見当をつけ、あとで忘れずに隔離場所から取り出しておかなけりゃと思った。

けれども、ある読者から電子メールが届いていて、彼のところでも今週号がマルウェア(悪意あるソフトウェア)を含んでいるとしてスパムフィルタに引っ掛かったと知らせてくれたので、謎は深まった。ちょうど私は数日前に Twitter で激論を交わして、Mac ベースのマルウェアは平均的なユーザーにはまず無縁のものだと主張していたばかりだったので、たちまち私はパニックモードになった。新しいマルウェア出現か? さっそく私は調べ始めた。

まず私の最前線のスパムおよびウイルスフィルタ (つまり Google の Postini サービス) をチェックしてみたが、この TidBITS 号はここでは何もマークされていなかった。けれども、私の第二のフィルタ、私のネットワークで特別に使っている装置をチェックすると、TidBITS 号がマルウェアを含むものとしてマークされていたことが分かった。

私のアンチスパム装置によれば、TidBITS #1006 には "Email.Faketube" が含まれているという。Adam や他の TidBITS スタッフたちに報告してみたところ、皆が実際それぞれに、何人かの読者から、その人たちのところでも似たような警告をこの号が引き起こしたという報告を受け取っていたことが判明した。

私はすぐに Email.Faketube についてインターネット検索をして調べ、これが YouTube へのもののように見えるリンクでありながら、実際にはブラウザをあるウェブサイトに振り向け、そのサイトがトロイの木馬(Windows 用であって Mac OS X 用ではない)をダウンロードさせようとするものであることを見つけ出した。

そこで TidBITS #1006 のテキストを調べてみたところ、実際そこには YouTube へのリンクがあった。World of Goo ゲームのサンプル動画へのリンクだ。(2009 年 12 月 7 日の記事“TidBITS ギフトガイド 2009”参照。)

そのリンクを、私が危険なサイトをセキュリティの立場から研究するために使っているシステムの一つを用いて手動でチェックしてみたところ、このリンクには何の問題もなく、ユーザーをマルウェアへ振り向けたりすることはないと確認できた。私はそれを疑っていたわけではない。私たちは TidBITS の記事に含めるリンクをすべてチェックしているので、もしも何か厄介なことが起こっていたとすれば、それは私たちのチェックが済んでからその号が出版されるまでの間にしか起こり得ないからだ。でも、それなら、いったいなぜ誤った警告が出たのだろうか?

TidBITS 寄稿編集者の Mark Anbinder が気付いたのは、YouTube が生成したこのリンクの終わりの部分に "www" という文字列が登場することだった。YouTube エンジンはおそらくランダムにリンクの文字列を生成するのだろうが、たまたまその YouTube リンクの終わりが "www" となっていたのことでウイルスフィルタに引っ掛かってしまったのだ。ウイルスフィルタは、これがユーザーをリダイレクトしようとしていると判断したのだろう。アタッカーたちはさまざまの手段を用いてインターネットアドレスの偽装を行なうが、その中の一つに一見正当と見えるアドレスの末尾に文字列を追加することによってリダイレクトを実行するという方法がある。

その結果明るみに出たのは、私も、それから同じ警告に出会った読者たちも、皆が粗悪なルールセットを持ったマルウェアフィルタを走らせていることだった。おそらく、そのルールが規定しているのは「YouTube リンクであって、アドレス中の 'watch?' 部分よりも後に "www" を含むものをマークする」といったものだろうと考えられる。残念ながら、それは必ずしもマルウェアを示すものとは限らず、従ってこれはマルウェアの判定方法としてはお粗末なものだ。(少なくとも、ドメイン名に "www" を含むページにリダイレクトしなければならない理由は何もない。そんなフィルタでは他の名前のドメインをキャッチできない。)

そういうわけで、TidBITS #1006 が何かに感染したということは一切ない。これは良いニュースだ。でも、誤った警告のためにご心配をおかけした方々にはお詫びしたい。そして、何が悪いニュースかといえば、自分が使っている電子メールフィルタのルールを提供している会社の製品の品質について、私が本気で心配しなければならない、ということだ。

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革新的なデュアルディスプレイ機器8つ

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私は第2ディスプレイの使用をいつも強く人に勧めている。たくさんのものが見えれば、タスクからタスクへと移動するのも、別のアプリケーションで作業しながら同時に何かの資料を参照しなければならないようなタスクを仕上げるのも、ぐっと楽にできるようになる。それが、生産性の向上に繋がるからだ。でも、ラップトップ機や、電子ブックリーダー機器などは、とりわけ大きなスクリーンを提供する際にはトラブルを起こすものだ、というのが歴史的な事実だった。結局のところ、スクリーンが大きくなればなるほど、その機器の持ち運びのし易さは劣ってしまう。

大サイズのディスプレイ一個に依存することなくスクリーンの面積を増やすための一つの方法が、第2ディスプレイだ。最近、多くの会社がその製品化を試みており、それぞれの成功の度合いはまちまちだ。正直言って、もしも Apple がそれらのアプローチのどれかを採用したならば間違いなく工業デザインの面でも全体的なユーザー体験の面でも大幅な改善を実現してくれるに違いないと思うが、それでもこれらはアイデアとしてだけでも興味深い。

そこで以下に、私の目に留まった8つのデュアルディスプレイ機器をまとめてみよう。他にも面白いものがあればぜひコメントでお知らせ願いたい。忘れてならないのは、これらがすべて現実の本物だということだ。プロトタイプ段階のものもあるが、少なくとも既に形になっているものばかりだ。Mac|Life の triBook (想像図ではメインディスプレイの両側にヒンジで連結された2つの張り出しスクリーンが付く) のような純粋にグラフィカル構想段階のものとは違う。

組み込み式の第2ディスプレイ -- 私は Lenovo の ThinkPad W700ds を実際に目の前で見たことがあるが、これは凄い。この ThinkPad W700ds は大型 17 インチのメインディスプレイに加えて、縦向き 10.6 インチの第2ディスプレイを 17 インチディスプレイの右側に引き出して使うことができる。マシンのそれ以外のスペックも凄くて、Core 2 Quad Core Q9100 プロセッサのオプション、64 GB ソリッドステートドライブ、内蔵ビデオカメラ、RAID 構成の2台のハードディスク、WiMAX ネットワーキング、その上 Wacom オンボード・パームレスト・デジタイザーまで付く。当然ながら軽量とは言えず、10.9 ポンド (4.96 kg) と重い。率直に言って、この強力なコンピュータは大きく、醜く、値段も高く(定価は $3,133)ラップトップ機と言うには気が引ける。けれども、ちゃんと2つのスクリーンを持っていて、今日購入することも可能だ。(今すぐ購入できるのはこれだけだ。)

Lenovo-ThinkPad-W700ds

スライド式スクリーンの Netbook -- DigInfo が 2009 年 CEATEC トレードショウの会場で撮影したビデオ に、新たな可能性が示されている。Kohjinsha (工人舎) という会社が DZ Dual-Display Netbook を出展していて、それが2つの 10.1 インチディスプレイを提供する。標準の状態では、1つのスクリーンがもう1つの後ろに隠れている。ケースのどちらの側でも縁を外側へ引っ張れば、第2のスクリーンが見えるようになり、フルに広げた状態では、2つのスクリーンが接合されて目の前に並ぶ。この DX Dual-Display Netbook はどうやら現在既に予約注文を受け付けているようだが、これは日本国内のみの話かもしれない。

フルサイズのスライドスクリーン・ラップトップ -- gScreen Spacebook の 15.4 インチスクリーンがどうやってスライドするのかよくわからないが、私の推測では Kohjinsha の DZ Dual-Display Netbook と似たような仕組みなのではないかと思う。スクリーンの面積は水平方向に広がる。この Spacebook はまだ入手可能ではないが、同社のサイトの書きぶりではもうすぐそうなるらしい。これは Lenovo の ThinkPad W700ds に比べると少しほっそりしており、重量も 8.7 ポンド (3.95 kg) だ。それでも、ディスプレイのガラスが2枚ある分まだまだ重過ぎると言わざるを得ない。重量の制約があるので、私としては Apple がこのようなアプローチを採るとは思えない。

gScreen-Spacebook

小型の補助スクリーン -- DigInfo のビデオは他にもある。こちらは 2007 年のものらしいが、タブレット PC のプロトタイプで、小型の第2ディスプレイがメインスクリーンの裏側からクルリと現われてその上部に納まる。両方ともタッチスクリーンだ。もっと新しい情報でこの機器に関するものは見つからなかったが、どうやらこれは Hub Tech という名のメーカーの e-detail と呼ばれる製品らしい。全体的に見て、このアプローチ方法は見た目も使った感じも不格好なのではないかと思う。製品化が実現しなかったのもうなずける。

デュアル・クラムシェル・ラップトップ、その1 -- CeBIT 2009 の会場で、コンピュータメーカー Asus がデモ実演したのはコンセプト品のラップトップ機で、キーボードを一切使わず、その代わりに2枚のタッチスクリーンを提供して、その場その場の必要に合わせてこれらが機能を変えるというものだ。縦向きに置けば、2枚のスクリーンが本を広げて読むような感じになる。そして普通のラップトップ機のように横向きに置けば、下側のスクリーンが iPhone のキーボード風にガラス製のキーボードを提供する。このラップトップ機は Asus 社の WePC.com に寄せられたユーザーからのコメントに発想を得て作られたものとのことだが、複雑なマルチタッチの コントロールが必要なゲームなどで使うのも面白いかもしれない。私の直観では、Apple が採用するとすればこの方向のものではないかと思う。Apple が iPhone や iPod touch のコンセプトを MacBook のサイズにまで拡張することを決断したとすればの話だが。

Asus-dual-screen-laptop

デュアル・クラムシェル・ラップトップ、その2 -- Asus のコンセプト品ラップトップ機と同じように、このEstari Canova もキーボードを完全に排除して2枚のタッチスクリーンを使う。けれども Estari Canova がさらに進んでいるのは、素晴らしく魅力的なヒンジだ。これのお陰で、Canova はさまざまの異なったポジションで使うことができる。(Estari のウェブサイトで見られるのは、ほとんどこのさまざまの可能なポジションを示したスクリーンショットばかりだ。)ヴァージニア州にあるこの会社は Canova を市場に出すと述べているが、はたしてそれが実現しそうなのかどうかははっきりしない。巧みにデザインされたヒンジ以外では、工業デザインのその他の部分はどちらかと言えばありきたりだ。

Estari-Canova

キーボードの下にスクリーン -- Estari Canova がガラスのキーボードを提供し、gScreen Spacebook がスライドして開くスクリーンを提供するところで、Ergonomic Dual Screen Split Keyboard Notebook Computer はそれらを融合したアイデアを使う。第2のスクリーンをキーボードの下に隠しておき、キーボードを分割して左右に広げればそのスクリーンにアクセスできるのだ。(リンクされたページを下へスクロールすれば写真がある。)この会社は特許技術を OEM ライセンスしているようだが、本当に誰かがそれを実行に移したのかどうか定かではない。キーボードを分割することで人間工学的により優れたものになるとのことだが、はっきり言って見た目はへんてこだ。グレイのプラスチックケースも助けにはならない。

Split-keyboard-notebook

デュアルスクリーン電子ブックリーダー -- 今では、電子ブックリーダー機器と言えばだいたいどんな見栄えのものかわかる人が多くなった。最もよく知られているのは Amazon の Kindle だろう。けれども、電子ブックリーダーはいつも一つのスクリーンを使ってきた。(ただし Barnes & Noble の電子ブックリーダー Nook は、ナビゲーションとコントロール用に小さなタッチスクリーンを提供している。)実際の本というものはいつでも2枚のページが見えるように開くというのに。CHI 2008 カンファレンスで Nicholas Chen、Francois Guimbretiere、Cassandra Lewis と Maneesh Agrawala が発表した研究プロジェクトが、新たな方法を提案した。デュアルディスプレイの電子ブックリーダーだ。プロトタイプ機のプレゼンテーション をするビデオもあるし、 Nicholas Chen のサイトではさらに詳しい情報も読める。このデュアルディスプレイ電子ブックリーダーは研究プロジェクトに過ぎず、商業化されるという話は聞いたことがないが、デモを見る限りなかなか魅力的だ。この機器は普通の本と同じように開くことができるが、ヒンジによって2枚のスクリーンを折り返して背中合わせにすることもできるし、2つに分離して別々に使うことさえできる。ちょうど、紙を2枚使って仕事をしているのと同じだ。複数ディスプレイに関わるアイデアはいろいろあるが、その中で Apple がやりそうなものといえばこれではないかという気もする。

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iCal Server の限界に頭を抱える

  文: Rich Mogull <rich@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

iCal が嫌いな人も多いことは知っているが、私はずっと iCal のファンだった。長年 Microsoft Outlook のユーザーだった私としては、iCal のシンプルさとクリーンな表示が好みだ。別に Outlook が悪いとかそういうことではない。競争力のある企業内メッセージングとカレンダー管理としては、Outlook の方がはるかに優れていると私は思う。でも、そうした追加機能が要らないとなれば、代わりに iCal が素晴らしくよく働いてくれる。(Mac で Outlook に一番近いものとして、Microsoft Entourage をちょっとだけ試してみたこともあるが、いろいろな点でこれは欠点が多過ぎると思った。)また、私は何十もの異なったモバイル機器を行ったり来たりしているので、iCal が iPhone でも Mac でも全体的に一貫性があるのがありがたいし、現在のバージョンがカレンダーのカラーを同期するやり方も気に入っている。

iCal は、Mac OS X 10.6 Snow Leopard でも iPhone でも、企業環境にいる Mac ユーザーたちのために Exchange の広範囲なサポートまで提供している。そのため、Mac と iPhone 上の iCal Server に対する Apple のサポートがどうしようもなくひどいという事実がことさら腹立たしく感じられる。まるで、Apple が意図的にユーザーたちを Mac OS X Server から引き離し、あちらで両手を広げて待ち構えている Microsoft の方へと追いやっているかのようだ。

千マイルの旅 -- iCal と iCal Server に失望し続けてきた私の旅路はほぼ二年前に始まった。Mac OS X Server 10.5 Leopard の走る Apple Xserve 機を購入して、セキュリティ関係のコンサルタント業務に使い始めた時からだ。Leopard Server は、三つの理由で、私のような Mac ベースの小規模ビジネスでの使用にはほぼ理想的に近いものと思えた。

もちろん、Leopard Server には他にも多数の機能があるが、Exchange サーバをインストールすることなく私たちの仕事をサポートできるようにするためには上記の三つのことが必要だった。

Leopard Server のメールサーバと wiki サーバはまさに期待通りに働いてくれた。(実際、wiki は私たちの期待以上だった。)ところが、iCal Server だけは私たちの必要を満たしてくれないことがすぐに分かった。wiki のウェブインターフェイスを通じてグループ用のカレンダーを設定しアクセスすることはできたが、私たちのコンピュータ上の iCal から直接そこにアクセスする公式の方法はなかった。(その後、私は 非公式の方法が Mac OS X Hints サイトに書いてあるのを見つけた。)言い替えれば、グループ用のカレンダーはユーザー用のカレンダーと同様に iCal Server から設定し管理することができるのだが、そこにアクセスするのは wiki のウェブインターフェイス経由のみに限られるのだ。

また、私は wiki の中にあるウェブベースのグループカレンダーで、互いに他の人たちの予定などをウェブインターフェイスで見ることができるだろうと期待していた。ところが、ウェブインターフェイスでサポートされているのはたった一つの、ウェブ専用のグループカレンダーのみだった。その上、その当時は iPhone が Apple 自身の CalDAV カレンダーをまだサポートしていなかった。(CalDAV は iCal Server が使うプロトコルだ。)旅行の予定がぎっしりの私にとって、これが絶対に必須の機能だったというのに。iPhone OS 2.0 に至って、iPhone は Exchange カレンダーを完全にサポートするようになったものの、Apple の CalDAV カレンダーはまだサポート外だった。

MobileMe に寄り道 -- iPhone から CalDAV カレンダーにアクセスできず、共有カレンダーを設定したり、グループカレンダーで iCal アクセスを提供したりもできなかったので、私はもう一つ別の Apple サービスを使い続けることにした。MobileMe だ。MobileMe を使えば、少なくとも私のカレンダーは iPhone とワイヤレスで同期することができた。ただ、共有カレンダーなるものはやはり実体のない存在で、どうしても作ることができなかった。例えば、妻と私が協力して家族の予定を組む、といったことができなかった。(仕事用の共有/グループカレンダーができないことも、言うまでもない。)

残念なことに、MobileMe を使うことは、私の仕事上根本的に重要なカレンダー機能の一つが使えないことを意味していた。ミーティングの招待状だ。Steve Jobs 以外には理解し難い何らかの理由によって、Microsoft Exchange を使わない限り iPhone でミーティングの招待状を受け取ることができない。iPhone の Mail アプリに電子メールでミーティングの招待状が届くと、標準の iCal アイコンは見えるのだが、それをダブルタップしても、ただアイコンをズームしようとするかのように、ちょっと大きくなったり小さくなったりするだけだ。まるで、Apple が私たちをからかおうとしているみたいだ。

もちろん、Exchange サーバに切り替えることはできたのだが、私はこの程度のマイナーな不具合はきっとすぐに Apple が解決してくれるか、あるいは少なくとも Snow Leopard がリリースされれば解決するだろうと思い込んでいた。Microsoft の Small Business Server ならばおそらく私たちの必要をすべて満たしてくれただろうけれど、Mac OS X Server の方がより軽量で、私たちの目的により緊密にマッチしていた。

トンネルの向こうに光が見える? -- 2009 年 6 月の iPhone OS 3.0 のリリース(2009 年 3 月 17 日の記事“Apple、iPhone 3.0 ソフトウェアをプレビュー”と 2009 年 6 月 8 日の記事“iPhone OS 3.0、6 月 17 日に発売”参照)で、Apple はゆっくりとだが機能のギャップを埋め始めた。iPhone OS 3.0 でようやくカレンダーの購読がサポートされ、iCal Server の CalDAV カレンダーにも接続できるようになった。でも、私は Snow Leopard がリリースされるまでの間は、何も変えず待っていようと決断した。なぜなら、私たちは既に現状のインフラ構造に、ワークフローを適応させてしまっていたからだ。公開されていた情報によれば、Snow Leopard では iPhone がさらにサポートされ、カレンダー共有も充実し、何人かの人たちのグループでミーティングを調整する助けとなる 手すき状態/取り込み中 の情報まで提供されるようになるという話だった。

いや、そうはならないかもしれない。今から三週間前、私は Mac OS X Server 10.6 Snow Leopard に移行を果たしたが、そこで新たなレベルのフラストレーションを経験する羽目になった。全体としては、Snow Leopard Server は素晴らしいアップグレードだ。Leopard Server にあった管理上の不整合のいくつかが取り除かれ、価値ある新機能も追加されている。iPhone アクセスの改善、push 通知、より良いメールシステム、中央集中化されたアドレスブック、拡張された wiki、そして、待ちに待った iCal Server 2 もある。私の望んだもののほとんどすべてが実現していた。

ただ、あのいまいましい iCal/カレンダーのサポートだけがなかった。

私が一番に気付いたのは、ウェブベースの wiki カレンダー統合が働かなくなってしまったことだった。つまり、これは働くはずだと私は思っていたし、確かに私たちはそれを使ってはいなかったけれど、その機能はアップグレード前にはきちんと動いていた。それなのに今は、オンにしても出てくるのはエラーだけだ。私は Server Admin (Mac OS X Server を管理するための Apple のツール) にあるオプションを隅から隅まで試してみたが、どうしてもウェブカレンダーを表示させることができなかった。アクセス権のエラーが出るだけだ。

わかったわかった、これがなくても生きては行ける。でも、iPhone のサポートはどうなんだ?

iCal Server 2 の出版する CalDAV カレンダーに接続するのはすぐにできて、そのカレンダーは iPhone 上にある他のカレンダーと全く同じように表示される。技術的には、push 通知を使えば MobileMe と全く同様に iPhone の情報を最新に保つことができるはずだ。ただ、セキュリティ上の理由から、私たちはその方法を使うつもりはない。(これは、push 通知に問題があるというよりも、私たちのサーバが直面しているセキュリティに関係した理由による。)

でもそれなら、ミーティングの招待状はどうなる? これもダメだった。あらゆる Apple ソフトウェアを走らせてみたが、標準的なミーティングの招待状を(iCal から、Exchange から、あるいは他のどこからも)iPhone で受け取ることは、_依然として_ 一切できなかった。つまり、Exchange サーバを走らせない限り。

わかったわかった、これがなくても生きては行ける。でも、iCal クライアントのサポートはどうなんだ?

Leopard Server と同様、iCal を Snow Leopard Server の iCal Server 2 に接続するのはいとも簡単にできる。さらに私はグループカレンダーに接続する秘密の道まで見つけた。でも、wiki 機能が壊れているので、これを適切に設定することはできなかったのだが。

けれども、CalDAV カレンダーは iCal の中では事実上使い物にならない。何が理由なのかさっぱりわからないが、_ローカルと CalDAV の双方のカレンダーを使う場合は、サーバのカレンダーでミーティングの招待状を受け付けることができない_! ミーティングの招待状が Apple Mail に届くと、それは期待通りに iCal に送られるが、_招待を受け取ることができるのはローカルなカレンダーのみだ_。

これでは意味を成さない。私はきっと自分が何かミスをしているのだろうと思ったが、ウェブでちょっと検索してみたところ、iCal に何らかのバグ(あるいは機能)があって、そのためにミーティングの招待状を受けてそれをサーバベースのカレンダーに割り当てることができないのだという。たった一つの方法は、項目を複製して、するとあなたがミーティングの主催者になってしまうのだが、その複製をサーバのカレンダーに割り当てるというやり方だった。サーバのカレンダーに自分自身の項目を作ることは可能なのだが、ミーティングの招待状を受けることだけができない。たとえ、それが同じサーバ上の他のユーザーであっても。ローカルに作ったイベント項目を Command-クリックすれば、それを iCal の中の好きなカレンダーに割り当てることができる。ローカルなものでもサーバ上のものでもよい。ところがミーティングの招待状を Command-クリックすると、ローカルなカレンダーしか選択肢に示されないのだ。

これでは、壊れていると言うほかはない。もちろん、Microsoft Exchange サーバに切り替えない限りということだ。Snow Leopard と iCal 4.0 には iPhone と同じく、Exchange サーバの非常に優れたサポートが内蔵されている。

そろそろ私は本気で思い始めている。今の今に至るまでずっと iCal Server にこだわり続けている私は、何か深刻な精神疾患に冒されているのではないか、と。Xserve と、Mac と、それに iPhone で、すべて Apple 製のインフラ構造を走らせているにもかかわらず、私はビジネス上の最も基本的なカレンダー作業さえもこなすことができないでいる。iCal や iPhone でミーティングの招待状を受けてもそれをビジネス用のカレンダーに割り当てることができないし、アップグレード以前には使えていた内蔵のウェブカレンダーを使うこともできない。こうした機能はすべて、Microsoft Exchange サーバに切り替えさえすれば実現するのだが、Mac OS X と、Mac OS X Server、それに iPhone OS のいずれもが2回のメジャーなバージョンリリースを経たにもかかわらず、今もまだ Apple は機能するカレンダーシステムを作り出せていない。

そして、こうしたフラストレーションの連続を思い起こす旅の道すがら、私の耳に、謎めいた声がささやきかけるのが聞こえる。「Microsoft Exchange」とその声は言う。「イクスチェェェェィンジ...」

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2009 年 12 月 14 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

VMware Fusion 3.0.1 -- VMware が、同社の Mac 用仮想化ソフトウェア VMware Fusion の重要なメンテナンス・アップデート版をリリースした。バージョン 3.0.1 ではビデオと 3D のパフォーマンスが改善され、Ubuntu 9.10 のサポートを追加し、ネットワーキング・サブシステムを 64-bit ネイティブにアップグレードし、停止中の仮想マシンを再開する際のロード時間を短縮している。また、50 件以上のバグが修正され、その中にはパフォーマンスに悪影響を与えていたいくつかのバグ、例えば最新バージョンの VMware Tools へのアップグレードを困難にしていたバグや、Virtual Machine Library がバックグラウンドで動作するままにされた場合に過剰な Spotlight 検索を引き起こしていたバグなども含まれている。さらに、今回のアップデートでは Zone Alarms AV や Outlook 2007 の Preview との互換性の問題に対処が施されている。 フルのリリースノートは VMware のウェブサイトにある。電子ブック“Take Control of VMware Fusion 3”が現在も無料でダウンロードできることもどうぞお忘れなく。(新規購入 $79.99、3.0 からのアップデートは無料、186 MB)

VMware Fusion 3.0.1 へのコメントリンク:

Things 1.2.6 -- Cultured Code から、Getting Things Done にヒントを得たタスクマネージャ Things のマイナーなメンテナンス・アップデートがリリースされた。変更点の主なものとしては、Today リストの中で複数の to-do 項目を処理する際のパフォーマンス改善、Microsoft Entourage 用の Quick Entry 自動補完のサポート追加、システムワイドの to-do の変化を収集しその結果 Apple Mail の iCal 同期との互換性の問題も解消するバックグラウンドアプリケーションの追加などがある。また、バグもいくつか修正され、主なものには File ダイアログが時折フリーズしていたバグ、Quick Entry を呼び出した際にプログラムがクラッシュすることのあったバグ、ゴミ箱を空にした場合に時によりプログラムがクラッシュしていたバグなどがある。変更点のフルリストは Cultured Code のウェブサイトにある。(新規購入 $49.95、アップデート無料、8.3 MB)

Things 1.2.6 へのコメントリンク:

Keyboard Maestro 4.0 -- Stairways Software が、人気のマクロユーティリティ Keyboard Maestro の大きなアップデートをリリースした。バージョン 4.0 ではユーザーインターフェイスが見直され、64-bit のサポートを追加し、Growl 通知のサポートを追加している。マクロはホットキーを押した時、押し続けた時、または放した時のいずれでも実行できるようになった。また、ホットキーとして Command-Tab が使えるようになり、プログラムスイッチャーがスイッチ時に他のすべてのプログラムを隠すオプションが加わり、クリップボードスイッチャーに検索機能と画像やリッチテキストの表示機能が提供されるようになった。バージョン 4.0 は Mac OS X 10.5 かそれ以降を必要とする。(新規購入 $36、アップグレード $18、7.6 MB)

Keyboard Maestro 4.0.へのコメントリンク:

BusyCal 1.1 -- BusyMac が、共有機能を内蔵した iCal 風デスクトップカレンダー BusyCalのメンテナンス・アップデートをリリースした。この最新バージョンでは Snow Leopard の 64-bit サポートを追加し、ソースリストに月間ミニカレンダーを追加している。また、List View に Duration カラムが加わり、アラーム間隔のオプションに "at start" が加わり、改行コードに Shift-Return と Option-Return の両方がサポートされるようになった。さまざまのバグも解消されたが、主なものとしては Google Calendar 同期に関係したバグや、クラッシュのバグ2つ(システムフォントが壊れていた場合のものと、Unicode のハードスペース文字に関するもの)がある。 変更点のフルリストは BusyMac のウェブサイトにある。(新規購入 $40、アップデート無料、6 MB)

BusyCal 1.1 へのコメントリンク:

MacBook/MacBook Pro 光学ドライブファームウェアアップデート -- Apple が3つのファームウェアアップデートをリリースした。3つとも「Mac のシステム起動中およびスリープ解除時に光学式ディスクドライブで発生するノイズを除去」すると書かれている。最近リリースされた MacBook 用 (MacBook EFI Firmware Update 1.4) と MacBook Pro 用 (MacBook Pro EFI Firmware Update 1.8) にそれぞれ EFI ファームウェアアップデートが出ており、その Mac のファームウェアをアップデートした後で、今度は e SuperDrive Firmware Update 3.0 をインストールしなければならない。

EFI ファームウェアアップデートについての詳細情報、特にインストールの手順については Apple のウェブサイトに説明がある。これらのアップデートはソフトウェア・アップデートから、あるいは Apple のサポートダウンロードページからも入手できる。(無料、18.35/3.14/3.36 MB)

MacBook/MacBook Pro Optical Drive Firmware Updates へのコメントリンク:

Camino 2.0.1 -- The Camino Project が、Mac 専用、Gecko ベースのウェブブラウザ Camino のマイナーなアップデートをリリースし、バージョン 1.9.0.16 の Mozilla Gecko レンダリング・エンジンにこのプログラムをアップグレードすることにより、セキュリティや安定性に関するいくつかの問題点に対処した。また、広告ブロック機能が改善され、Snow Leopard の英語以外のバージョンで検索フィールドがヘルプメニューに戻され、クラッシュ報告であなたの電子メールアドレスを(フォローアップデートの質問のため)レポートに含めることができるようになり、証明書のエラーおよび警告のテキストをクリックした際にカラーが変わることがなくなった。(無料、15.8 MB)

Camino 2.0.1 へのコメントリンク:

AirPort Client Update 2009-002 -- 一部の Snow Leopard ユーザーは、10.6 がリリースされて以来ずっと AirPort の問題に悩まされ続けてきた。今回のクライアントアップデート(10.6.2 が必要)において、Apple は3つの大きなバグを修正したと言っている。まず第1に、システムによっては Leopard から Snow Leopard にアップグレードした後に AirPort のオン・オフ切り替えができないことのあったバグが解決した。第2に、Wake on Demand を使用する際にネットワーク接続が失われることが(Apple によれば)「時折」起こることがあった問題がこのアップデートで解消された。(Wake on Demand は Snow Leopard の新機能で、AirPort Extreme あるいは Time Capsule ベースステーションに接続されたコンピュータが Ethernet または Wi-Fi のネットワークアクセスによってスリープから目覚め、指定された Bonjour サービスが受けられるというものだ。)そして第3に、MacBook、MacBook Pro、および Mac mini システムの一部に従来トラブルがあり、ソフトウェアベースステーション(Sharing 環境設定パネルにある)を作ったり「コンピュータとコンピュータ」ネットワークを作成したりする機能が使えなかった問題がこのアップデートで解消された。

AirPort Client Update 2009-002 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2009 年 12 月 14 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週私たちの目に留まったのはほとんどがモバイル機器に関する話題だった。最近十年間の事件を振り返る iPhone アプリから、顧客がサービス不良を報告できる窓口を AT&T が作ったこと、また Barnes & Noble の電子ブックリーダー Nook に関する話題や、iPhone データプランの使い過ぎを抑制しようという AT&T の計画もある。Adam は MacNotables で Andy Ihnatko と Chuck Joiner とともに iPhone GPS アプリについて語り、その Andy はとても愉快なブログ記事で Dragon Dictation アプリが「お堅い」ことを明かす。それから、iPhoto プリント製品の締切が間近であることをお知らせし、最近の AirPort ベースステーションの最高速度理論値が高くなっていることを説明する。

We-Envision.com の Decade Review アプリ -- 二十一世紀の最初の十年紀がもうじき終わろうとしているので、We-Envision.com が珍しい iPhone アプリを作った。このアプリは、過去十年間に起こった 75 個の世界の重大事件のビジュアルな概観を提供する。Bush 対 Gore、9 月 11 日のテロリスト攻撃、東南アジアの津波、ハリケーン Katrina、フランスの学生による 2006 年のデモとビルマの僧侶による 2007 のデモ、Barack Obama の選挙、その他数多くの出来事が、ニュースサイトからのフルスクリーン写真で示され、日付や題材で整理され、Wikipedia からの詳細情報で補強される。

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iPhoto プリント製品の注文の締切迫る -- 私たちは iPhoto のプリント製品が大好きだ。写真のプリント、フォトブック、カード、そしてとりわけカレンダーが、素晴らしいホリデーギフトになる。でも、12 月 24 日までに仕上げて欲しいと思うなら、通常配達の場合は 12 月 18 日までに、速達で受け取る場合は 12 月 19 日までに、注文しなければならない。iPhoto を使えばフォトブックやカレンダーを手軽に作れる仕組みが提供されているものの、写真を選んで好み通りに調整するにはやはり時間がかかるので、早めに取り掛かることをお勧めする![訳者注: 日本での締切は 12 月 4 日だったようです。]

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Pogue、B&N の Nook はデジタルリーダーとして弱いと思う -- David Pogue が Barnes & Noble の電子ブックリーダー Nook をレビューする記事を New York Times に書いた。彼の結論: 同じ機能で Kindle と比べれば競争力で劣る。特有の機能もあるが、それでも大きな違いを生むだけの力はない。

コメントリンク10827

AT&T、iPhone データプランのヘビーユーザーに制限を計画中 -- 前回の脅し文句を何となく一歩進めた形で AT&T の責任者が言明したのは、ヘビーユーザーたちが使用量を減らすよう「誘因」を同社が提供するつもりである、ということだった。誘因というのは 1984 年の用語で、罰金という意味だ。

コメントリンク10826

Adam、MacNotables で iPhone GPS アプリを語る -- MacNotables の最新のポッドキャストで Adam と Andy Ihnatko がホストの Chuck Joiner と対談し、まずは CrunchPad タブレットが消滅したことについて語った後、話は iPhone の GPS アプリについて、どこがうまく行ってどこがうまく行かなかったか、というテーマに移る。(アウトテイク部分を聴き逃すな!)

コメントリンク10821

Andy Ihnatko が Dragon Dictatation の身持ちの堅さを発見 -- 痛快無比の Andy Ihnatko が、彼の Celestial Waste of Bandwith ブログに Dragon Dictation をテストした記事を書いた。Nuance 製の口述筆記ソフトウェア Dragon NaturallySpeaking の、無料の iPhone 版だ。そこで偶然 Andy が気付いたのは、Dragon Dictation がみだらな言葉を検閲するという事実だった。それは、事実上強制的に彼を突き動かして、George Carlin の有名な「七つの放送禁止用語」を発声させることとなり、その結果は予想通りとても可笑しいものとなった。いったいなぜ単語の検閲なんかするのだろう? ひょっとして、App Store の認可プロセスを通過したいと思ってのことだろうか?

コメントリンク10820

iPhone でセルのトラブル? ならばタップして AT&T に伝えよう -- AT&T が無料の iPhone アプリをリリースした。AT&T Mark the Spot というこのアプリを使って、ネットワークのトラブルを直接 AT&T に報告することができる。通話できない、電波が届かない、データが切れる、音質が不良、などの問題をあなたが伝えると、このアプリは同時に GPS データを用いてあなたの現在位置も報告する。これは、AT&T としては素晴らしいアイデアだ。これで、ネットワークが実感できるほど改善されるかどうか、見守ろう。

コメントリンク10816

AirPort ベースステーションのアップデートで将来の速度向上へ -- 編集者 Glenn Fleishman が発見したのは、Apple が 2009 年 10 月のハードウェア更新で AirPort Extreme Base Station と Time Capsule の最高速度理論値を上げたという事実だ。現在、生のレートの最高値は 450 Mbps となっている。ただし、この速度を実際に使うためには新しいアダプタが必要となる。

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TidBITS Talk、2009 年 12 月 14 日のホットな話題

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

古い Mac テクノロジーが今週もまた TidBITS Talk 読者たちの話題となった。旧式の HP スキャナを Snow Leopard で使う方法、Eudora のための Rosetta インストール、旧式プリンタとのネットワーキング、1 GB の SCSI ハードディスクを完全消去する方法 (私たちが気に入ったのはハンマーを使う方法だ) などがある。その他今週登場した話題には、iPhoto '09 について、カレンダーの同期のための BusyCal と BusySync の比較、ある Apple リテール店での驚くような MobileMe の値引きなどがある。

MobileMe 更新で Apple リテール店が Amazon に匹敵 -- Amazon はここ数年来、MobileMe サービスをかなりの値引き価格で提供してきた。(これは既存のアカウントの更新にも使える。)ある読者が、とある Apple リテール店でそのことを店員に主張すると、オンライン価格と同等の価格で Apple から購入することができた。(メッセージ数 1)

BusyCal 対 BusySync -- これら2つの BusyMac プログラムはいずれも iCal の機能性を拡張するが、選ぶならどちらがよいのか? (メッセージ数 11)

Snow Leopard には AppleTalk がない? -- AppleTalk がもはやサポートされなくなった今、古いプリンタをどうやって使えばよいのか、読者たちが議論する。(メッセージ数 4)

Preview でのスキャン機能と legal サイズの用紙 -- Snow Leopard でスキャンのサポートが内蔵されたのはありがたいが、人によっては VueScan を使う方が良い結果が得られることもある。(メッセージ数 2)

iPhoto '09 -- iPhoto '09 で満足のいく結果が得られないのは、このプログラムでライブラリを表示させる方法が多数あることと、このプログラムの用語が以前とは変わってきていること、以上の2点に気付いていないからかもしれない。(メッセージ数 5)

Eudora を Snow Leopard で走らす -- もう何年もアップデートされていないけれど、Eudora は引き続き Snow Leopard でも働く。ただしそれにはオプションの Rosetta インストールが必要だ。これは別に何も心配するようなことではない。(メッセージ数 11)

古い SCSI ディスクを消去したい -- ストレージ容量が何とたっぷり 1 GB もある古い古いハードディスクを、壊そうと思う。このディスクのデータにアクセスして完全消去する方法はあるだろうか? それとも、ハンマーを使ってたたき壊すのがベストな方法なのか? (メッセージ数 4)


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