TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1025/26-Apr-2010

値段はたった $29 かもしれないが、Apple の新製品 iPad Camera Connection Kit が今週号のメインの題材となる。まず Glenn Fleishman がその本来の目的(つまりカメラから iPad へ写真を転送すること)についてこれをレビューし、さらにこれがオーディオヘッドセットにも使えることを発見する。それから、Jeff Carlson がこれを使って iPad のメディアストレージ容量を増やすこともできることを報告する。さて、Mac 側の話題に移れば、Glenn が Orbicule の盗難品回収用ソフトウェア Undercover について伝え、Joe Kissell が Mac OS X におけるファイル暗号化入門の記事を寄稿する。また、Apple の目覚ましい第2四半期財務報告を概観するとともに、TidBITS スタッフのうち4人 (!) の名前が Macintosh 技術コミュニティーにおける最も影響力のある人々を集めた 2010 MacTech 25 リストに載ったことを祝う。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Nisus Writer Express 3.3.2 と Nisus Writer Pro 1.4.1、HoudahGeo 2.5、Default Folder X 4.3.7、それに PageSender 4.6 だ。

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TidBITS スタッフ4名が 2010 MacTech 25 に輝く

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

お祝いすべきことがもう一つある。わが同僚の TidBITS スタッフたちの中から、Adam Engst、Tonya Engst、Glenn Fleishman、Joe Kissell の4名が、Macintosh 技術コミュニティーにおける最も影響力のある人々 25 名を集めた第3回の MacTech 25 リストに載ったのだ。(これまでのリストについては、2006 年 7 月 17 日の記事“Adam と Tonya Engst が MacTech 25 で栄誉に輝く”と 2007 年 6 月 11 日の記事“TidBITS スタッフ、2007 MacTech 25 の栄誉を受ける”を参照。)

今年のリストで新たに登場した注目すべき人物は、Ars Technica の Jacqui Cheng だ。今年のリストでは彼女と Tonya だけが女性だった。2007 年のリストで女性は Tonya だけ、2006 年のリストでは Tonya の他 C.O.R.E. Feature Animation の Mac OS X システム管理者であり afp548.com の寄稿編集者でもある Andrina Kelly がいた。テクノロジーの世界は男性中心に見えることが多いが、実際には多くの女性たちが非常に高いレベルで重要な仕事を担っている。だから、MacTech 25 でその点に少しでも注目が集まるのは嬉しいことだ。フルリストは MacTech のウェブサイトでご覧頂きたい。

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Apple、Q2 2010 に $3.07 Billion の利益を計上

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>, Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

"Mac/iPhone/iPod/iPad キラー" 製品を持っていると自慢している会社もしばらくは静かにするのではないだろうか。Apple の最新四半期の決算発表によると、同社は Mac の好調な売上げと iPhone の輝かしい売上げをいまだ維持しており、これは同四半期の $13.5 billion の売上げによる利益 $3.07 billion (或いは希薄化後 1 株当たり $3.33) の 40% にあたる。粗利益率は 41.7% であった。この第二四半期として過去最高となった売上げは前年同期に較べ 49% 増加し、一方利益は 90% 増で $1.6 billion から $3.1 billion に上昇した。3 April 2010 に売り出されて以来 500,000 台以上を売った iPad はこの四半期の期間には入らず、これらの数字には貢献していない。

Mac はこの四半期も健闘し 2.94 百万台を売り、前年同期比で 33% 増となっている。この驚くべき数字はここ数年続いており、Apple によるとこれらの売上げの半分はこれまで Mac を一度も持ったことの無い人達に対してであると言う。

iPod touch の販売台数は昨年比で 63% 増え、iPod 全体の販売数量は 1% 減ったにも拘らず、売上げが増えたのは明らかにこのためである:前年同期に Apple は iPod 全品種をまとめて 11 百万台を売り利益は $1.67 billion であった;これが前四半期では、Apple は 10.9 百万台を売り利益は $1.86 billion であった。利益率の高いと言われている iPod touch も同社の全粗利益率の小幅な向上に一部貢献していると思われる。(Apple は iPod touch や他の iPod モデルの個別の販売台数とか利益率までは公表していない。)

米国以外での売上げがこの四半期の成長を押し上げる一つの要因となっており、とりわけ iPhone は一番大きな影響を与えている。海外販売は四半期売上げの 58% を占める。中国でのパートナーキャリアによる Apple 認定の iPhone の低調な売行きに関しては色々言われているが、Apple によると大中国圏 (本国、香港 そして台湾) での売上げは $1.3 billion に達したと言い、これは前年対比 200% の増加である。

全世界では、Apple は 8.75 百万台の iPhone を売り、前年から 131% の伸びとなっており、これは 2010会計年の第一四半期に近い良い成績である。この第一四半期は 12月のホリデーショッピングのお陰でいつも最高となっている。Apple は iPhone と iPod touch 全てを合わせてこれまでに何台売れたかの数字をアップデートして明らかにはしなかったが、今月初めに iPhone OS 4 発表の場で全部合わせて 85 百万台を売ったと言っている ("Steve Jobs が iPad の販売数を公表" 8 April 2010 参照)。

同社の質疑セッションの間に、iPad についてアナリスト達は多くの質問をした。その中にはこの新しいモバイル機器が Apple 製品の中の他の種類の機器から売上げを奪っていないか、或いはネットブックの範疇ではどうかということに関するものが幾つかあった。Apple はこれに対して、iPad の発表以後製品の売行きに目に付くような低下は見えていないが、iPad が発売されてからの期間については、あまりにも短すぎて (まだ二週間ちょっとしかたっていない) 何も情報は持ち合わせていないと言っていた。

ネットブックについて言えば、これは Apple CEO Steve Jobs と COO Tim Cook が長年にわたって冷笑してきた範疇で、Cook は彼の iPad に熱中してしまっていることを告白し、そしてネットブックが出来る事で iPad がより良く出来ないことには何もお目にかかっていないと言っていた。iPad をネットブックに較べるのは "100 対 0" の様なものだとも Cook は言っている。Apple が iPhone OS 4 に先立ち iPad のための Bluetooth キーボードサポートを含め、そして本格的なビジネス業務への可能性についても強調しているのは、ネットブックとの比較は避けられないという予想のもとでのことなのであろう。

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盗難回復ソフトウェア Undercover のアップデートであなたも詳細情報が分かる

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Orbicule の盗難-回収ソフトウェアである Undercover が改訂されバージョン 4 となって、警察に提供されるのと同じ遠隔スクリーンキャプチャ、ネットワークデータ、そして位置情報が顧客にも提供されるようになった。

この種のソフトウェアは自分自身をシステムの中の低いレベルにインストールし、そして定期的に中央サーバーにアクセスしもしそのコンピュータ或いは他の機器が盗まれたと印が付けられているかどうかをチェックする、もし印がついているとなると新しい行動が起動される。(更なる背景については "助けて! 私は監禁されて、手許にあるのは Wi-Fi ネットワークだけ!" 23 May 2008, 及び "ラップトップ盗難からの教訓" 24 March 2009 を参照。)

このソフトウェアの最新バージョンは、回収/追跡の Web サイトと対になっている。その機器がいまだ自分の所持下にある時、位置探索をオンにするかどうかの選択が出来、そしてそのサイトにログインし、それが前回再起動された時に何処に (Wi-Fi 位置決め経由で) いると推定されていたかを見ることが出来る。

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前回のリリースでは、Orbicule Web サイトを使って特別の ID コードを入力してコンピュータや機器が盗まれたのを報告した。今度のリリースからは、自分のアカウントを使って盗難の情報、位置、時間と日付、それから役に立ちそうなコメント、例えば地元警察への連絡情報といったものを入力する。

Orbicule は取り込んだ詳細を地元の警察に提供するが、今度のリリースでは、同じ Wi-Fi 接続から得られる位置情報、ネットワークデータ (IP アドレスや他の詳細情報)、定期的に取り込まれたスクリーンショット、それに内蔵の iSight 経由で撮られた写真を自分でも見られる。この新しいバージョンは、以前の Undercover リリースとそして GadgetTrak の GadgetTrak の盗難-回収ソフトウェア(これはあなたにのみ情報を提供する)とのハイブリッドの様なものである。

このプログラムは今でも "Plan B" 機能は保持している。これは泥棒に故障と思わせ修理屋に持ち込むよう仕向けるための故障したスクリーンを模擬する。ここまで来ると、ソフトウェアは読み上げ機能を使って回収に関する情報を "叫び" 始め、一方でこのコンピュータは盗まれたものであることを全画面メッセージとして表示する。以前は、コンピュータがインターネットへ接続されない日が 60 日以上続いた後起動された時に、Plan B の引き金が引かれた;これは今は不能にされている。

Orbicule はまた iPhone OS Undercover アプリ ($4.99) も持っていて、こちらはプッシュ通知に依存して発見者或いは泥棒にこのプログラムを起動させようと試みる。いったん設定されると、カスタムのメッセージでプッシュ通知を遠隔で起動できる。このアプリはどの iPhone OS 機器上でも動く。

競争相手の GadgetTrak は昨年無料のプログラム -GadgetTrak for iPhone - をリリースしたが、これは間違い操作に依存する:このプログラムは Safari に似たアイコンを使い、そしてブラウザとして同じ様に動作する。同社はこのプログラムを Home ドックに入れて置くよう勧めている。泥棒はこのブラウザを起動するかも知れず、起動されれば位置追跡が立ち上がる。

Orbicule は iPhone OS 4 用のアップデートされた iPhone OS 盗難-回収パッケージを計画している。iPhone OS 3 とではバックグラウンドサービスは一切走れず、その為追跡プログラムは面倒になる。ところが iPhone OS 4 は背景での位置情報のアップデートを許すので、追跡プログラムを起動するのが可能になり、そしてそれを使ってアップデートされた位置情報を遠隔で報告する様にする事が可能になる。もし盗まれた場合、泥棒が電話を再起動しない限り、あなたはその位置を追跡することが出来る。(Apple が起動立ち上げを一連のアップスに許すのかどうかははっきりしないが、まあ難しいのではないかと思われる。)

Undercover 3 のユーザーに対してはこの Mac OS X アップデートは無料である。単一ユーザーライセンスは $49 だが、学生には $39 である。5つのコンピュータまでの家族ライセンスもあり $59 である。数量見合いの価格もある。

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DealBITS 割引: FotoMagico Pro 3 が 20% 安くなる

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

前回の DealBITS 抽選で当選し、$149 相当の FotoMagico Pro 3 を受け取ることになったのは、yahoo.com の Janice Ferrera、serkowski.com の Tom Serkowski、yahoo.com の Kevin Stout の3名だ。おめでとう! さらに、この DealBITS 抽選を Kevin に紹介してくれた gmail.com の Mark Vopat にも同じものが贈られる。残念ながら当選しなかった皆さんにも、Boinx Software ではすべての TidBITS 読者を対象に FotoMagico Home か FotoMagico Pro 3 を 2010 年 5 月 10 日まで 20 パーセント割引の価格で提供している。Boinx Software のオンラインストアで、第二スクリーンの Coupon/Promo Code フィールドに "FMDeal" と入力すれば割引が受けられる。今回の DealBITS 抽選に応募して下さった 810 人の皆さん、どうもありがとう。また今後の DealBITS 抽選もお楽しみに!

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iPad Camera Connection Kit は単純によく働く

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2010 年 1 月の披露パーティーの会場で、私たちは iPad が思っていたのとは少し違った機器になるであろうことを知った。Apple が、iPad ではキーボードによる入力と、カメラや SD カードからの写真の読み込みとの両方ができるようになると述べたからだ。ということは、もはやこれは消費専用の機器ではない。iPad には出荷のその日から Bluetooth キーボードが使え、その数日後には e iPad Keyboard Dock が登場した。

けれども、 iPad Camera Connection Kit がユーザーたちの手許に届いたのは先週になってからであった。2ピースのこのアダプタセットはカメラ用にデザインされているのだが、私たちはそれ以外の種類の用途にもこれが使えることを見つけ出した。例えばオーディオ入力や、ビデオの再生にも使えるのだ。

さて、まずは読み込みについて、表から裏から眺めてみよう。

プラグを差し込めば読み込める -- $29 で販売されるこのキットは、2つの部品から成っている。いずれも、iPad のドックコネクタに差し込んで使う。1つは USB アダプタで、もう1つは SD カードリーダーだ。これらのアダプタは Home ボタンの下側にまっすぐ突き出た形になる。iPad を横長の向きで立てることのできるスタンドがあるか、 あるいは iPad を逆立ちさせて Home ボタンを上にして立てるかするのでなければ、いずれのアダプタを差し込んだ場合でも iPad は平らに置いた状態で使わなければならない。

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普段はコンピュータを使って画像やその他のデータを iPad に同期させていたとしても、これらのアダプタがあればコンピュータが近くにない時にもカメラから iPad へ画像を転送することができる。それらの写真を iPad で見ることができ、iPad はファイルを元通りのフォーマットのままで溜めておく保管庫の役割も果たす。

写真を読み込む手順はこれ以上ないほど単純だ。いわば、Image Capture と iPhoto の読み込み手順をうまく合体させたような感じだ。どちらかのアダプタをドックコネクタに差し込み、USB 経由でカメラを繋ぐか、または SD カードを差し込むかするだけだ。

また、電源内蔵タイプの USB ドライブで FAT または FAT32 パーティションを持つものを接続することも可能で、これはカメラの画像やビデオのストレージに使われる標準のフォーマットだ。私はこれをテストしてみることができなかった。なお、フラッシュドライブや USB 電源を使用するドライブは使えない。iPad はドックコネクタから電源を供給しないからだ。

USB アダプタの方は iPhone を差し込むこともできる。これで、あたかも iPhone がカメラであるかのような感じで iPhone から iPad に写真を取り込むことができる。iPhoto に取り込むのと同じことだ。(ただし iPad は USB 経由で iPhone を充電することはできない。)

接続すると、Photos アプリが起動し、Camera というラベルの付いた新しいタブが一番右に現われる。このタブが、接続中の機器やカメラの中に保存されている画像やビデオのプレビューを表示する。Raw、JPEG、それにムービーファイルがサポートされる。(フォーマットについては次のセクションを参照。)

タップをして、読み込む画像を選択する。タップした写真には青いチェックマークが付き、もう一度タップすればチェックマークが消える。画像を iPad のメモリに転送するには、Import ボタンをタップする。いくつか画像が選択されている場合は、ポップオーバーが現われて Import All と Import Selected の選択肢を提供する。読み込みの途中で中断するには右上にある Stop Import をタップすればよい。(カードから画像を消去したい場合は、左上にある消去のオプションを使う。画像がいくつか選択されているかどうかに従って、このオプションは Delete All または Delete Selected となっている。)

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画像のいくつかが既に読み込み済みの場合には、Photos から重複の警告が出て、読み込みをキャンセルするか続行するかが選べる。

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個々の画像が読み込まれるに従い、微妙に回転する輪がその画像のコピー進行状態を示す。図の中では3番目のサムネイルの右下のところに見える。その画像の読み込みが終わると、サムネイルに小さな緑色のチェックマークが付く。iPhoto と同じく、読み込みが完了すれば元の写真をそのままにするか消去するか尋ねてくる。

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TidBITS の同僚 Jeff Carlson は、Flip MinoHD を接続させて、iPad が USB コネクタ経由でビデオを読み込めるか確かめてみた。良い知らせは: iPad は MinoHD のメモリにあるムービーを認識し、サムネイルを提供し、クリップを iPad にコピーすることができた。悪い知らせは: いったん転送が済んだ後は、Photos アプリは Flip の MPEG-4 フォーマットのクリップに MP4 の一般アイコンを表示するのみで、それをタップしても再生してくれない。それでもクリップそのものは iPad から iPhoto にコピーしてみれば何も問題なかった。ただ、iPad では再生できないだけだ。

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ここまでのすべての手順の中で、問題が起こったのはただ一回きりだった。その問題は、私がフルサイズの SD ホルダーの中に microSD カードを差し込んでみた時に起こった。Apple の説明書にはこのアダプタで miniSD と microSD カードが読めると書いてあるが、私の iPad ではエラーメッセージが出るだけだった。

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読み込みが終われば、アダプタを引き抜くか、あるいは SD カードか USB ケーブルを外すかすればよい。イジェクトボタンはない。ただしもちろん、iPad が画像を消去したり転送したりしている最中にカードやアダプタを引き抜くようなことはすべきでない。

これまで私は、iPad をデータ転送ステーションのようにして使えば旅行中にたくさんのメモリカードを取り替え引き替えする必要がなくなるだろうといったことを何となく考えていた。けれども考えてみれば、今は 16 GB の SD カードが $36 程度の値段で買えるので、データの荷下ろしの目的で SD カードをまとめて買っておくやり方を捨て去る理由がなくなってしまった。また、iPad に比べればカードの方が、旅行中に盗まれたり壊れたりする可能性が低いようにも思われる。

何がサポートされているか -- ひどく腹立たしいことだが、Apple はサポートする画像やムービーのフォーマットの完全なリストを提供していないし、サポートするカメラのフルリストも公表していない。アダプタに付属しているほんのちっぽけなユーザマニュアルには、カメラのリストについては Apple の iPad サポートミニサイトに行くようにと書いてある(フォーマットについては一言も書かれていない)が、そのサイトにはそのようなリストはどこにもない。現在のところ、Apple のウェブサイトのどこにもそのリストはないようだ。近いうちに Knowledge Base 記事が出るのではないかとは思うが。

Apple は、Mac OS X 10.6 で raw サポートの対象となるカメラのリストを提供している。大体においてそれと一致するだろうというのは十分考えられるかもしれない。Mac OS X における raw サポートはソフトウェアアップデートによってアップデートされるが、それは新しいカメラが市場に登場してからずっと後になってからのことが多い。iPad でのサポートは、フルの iPhone OS アップデートに組み込まれて出る可能性が高いだろう。例えば、先週の Digital Camera Raw Compatibility Update 3.2において新たにサポートされたカメラは、(私は機材がないのでテストすることができないが)次回の iPhone OS アップデートが到来する時まで iPad では使えないのではないかと思う。

私は決して raw フォーマットの専門家ではないし、現在のところ Aperture も Lightroom も使っていない。けれども、Canon PowerShot G11 から CR2 raw 画像を読み込むテストだけはしてみた。そこでのワークフローはちょうど良い具合だったと思う。Photos で画像を見ると普通の写真のように表示され、その際フィルタ(おそらく iPhoto で使われるのと同じもの)を使って見栄えが修正されていた。iPhoto に読み込めば、元の(かなりサイズの大きな)CR2 フォーマットのファイルはそのまま残った。

読み込んだメディアをどうするか -- 読み込んだ写真やビデオはフルスケールで見られるし、Photos またはサードパーティのアプリを使ってさまざまのサービス、例えば MobileMe や Flickr などにアップロードすることもできる。

Photos アプリは一つまたは複数の写真を電子メールで送信することもできる。こちらもまた、Flickr やその他のサービスにアップロードする方法となる。写真のコレクションを開き、Action ボタン(ツールバーの右端にある、四角の中から矢印が出ているもの)をタップし、望みの写真をタップして選択し、Email ボタンをタップする。Flickr が画像のアップロード専用に各メンバーに割り当てたカスタム電子メールアドレスを送信メッセージの宛先にする。MobileMe では、写真のアップロードが一度に一枚ずつとなっている。

Apple は製品の注文ページに「iPad を PC か Mac に同期させる際、あなたの iPad 上の写真があなたのコンピュータのフォトライブラリに追加される」と書いているが、私にはどうすればこれができるのか分からなかった。ひょっとしたら、iTunes がマイナーアップデートを必要としていてそれによって必要なサポートないしチェックボックスが提供されるのかもしれない。

その代わりに、私は iPhoto を起動させ、iPad を選択し、標準的な読み込みオプションを使って写真を iPhoto のライブラリに読み込ませた。私の見た限り、画像やビデオにダウンサンプルその他の処理は施されなかったようだ。

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この iPad Camera Connection Kit は、問題なしに、期待通りに動作するように見える。Apple はできるだけ早くオンラインの説明書をアップデートすべきだし、iTunes による自動 iPhoto をどうすれば有効にできるのか、どうやって使うのかを説明すべきだ。それでも、$29 の製品としては、このキットはなかなか優れものだ。

USB アダプタの別目的での利用法 -- これら2つのアダプタの他の目的での利用方法を、私たちはいくつか発見した。以下に述べることは、サポートされた機能であるとは Apple の説明書のどこにも明記されていないので、将来のリリースで同社がこれらの機能を無効にしてしまうことはあり得る。

USB ジャック経由で何かを書き出したり、カードリーダーの中にある SD カードの上へファイルをコピーしたりすることはできない。皆さんがそうしたいのは分かるが、Apple が許してくれない。

広くささやかれてきた「iPad には USB ジャックがない」という話には、これでけりがついた。これからは「iPad にオプションで付く USB ジャックではあまりいろんなことができない」という不満に変貌するのかもしれないが、正直な気持ちを言えば、今のところこのキットは期待以上のことをしてくれている。

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iPad USB Camera Adapter は オーディオ ヘッドセットでも使える

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 大石哲伸<tedz2000@gmail.com>

iPad Camera Connection Kit には秘密が隠されている:この USB アダプターはオーディオも扱うことが出来るのだ。 Mac 上でドライバーを必要としない USB ヘッドフォン、もしくはヘッドセットを挿してみれば、 - 大概は標準のオーディオプロファイルを使用するので - iPad がオーディオ出力、入力を正しく処理するのである。

iPad にはオーディオが USB を通っている事を示す表示が何もないし、内部マイクやスピーカー、USB 機器を切り替える手段も見あたらない。

Skype での通話を USB ヘッドセットを使って試したが、品質はすごく良かった。これは iPad での通話をもっと現実的にするだろう。Bluetooth ヘッドセットは別途電源チャージが必要だし、ペアリングも必要だから、有用性が低くなる。

ヘッドセット、 USB コネクター、iPad の組み合わせは少々不格好ではあるが、完璧に動作する。

読者の内何人かは既に USB マイクや電源付き USB スピーカーを試していて、動作する事を確認している。

もちろん、iPad の頭に付いているオーディオ端子はいつでも使え、ヘッドフォン、イヤフォン、ヘッドセットを挿せる。29ドルの iPhone Stereo Headset にはちゃんとしたマイクとヘッドセットが付いてくる。Bluetooth のイヤフォン、ヘッドフォン、ヘッドセットも iPad で使える。それから、 iPad の内蔵マイクとスピーカーを Skype やその他の音声チャットプログラムと一緒に使ってみると、今まで使ったほとんどのスピーカーフォンよりも良かった。

しかし、個人的には、フルサイズのヘッドセットを位置調整できるマイクと一緒に使うのが気に入っている。音質も良いし、Bluetooth のようにバッテリーのチャージを気にする必要もないからだ。

connection kit の写真に関する機能は、"iPad Camera Connection Kit は単純によく働く" (22 April 2010)を読んでください。

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たった $49 で iPad のメディアストレージ容量を増やす

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

素晴らしい TidBITS 読者の一人が、クールな iPad ヒントを教えてくれた。2010 年 4 月 22 日の記事“iPad Camera Connection Kit は単純によく働く”へのコメントとして、"Mikey" がこんな質問の声を挙げてくれた:

「SD Card Adapter で、h.264 ムービーの読み込み・再生ができるか?」

その動機は、いくつもの映画や、その他ビデオコンテンツをたくさん持ち運ぼうと思えば、iPad 上に相当のストレージ容量が必要になるということだ。基本モデルの Wi-Fi のみの iPad はストレージ容量 16 GB で価格が $500 だ。16 GB では、メディアファイルをどんどん同期させるようになるととてもゆったりしたものとは言えなくなる。でも 32 GB モデルならばあと $100、64 GB モデルならばあと $200 という追加料金を払えば、予算の限度を超えてしまうかもしれない。

その代わりに、たった $49 でストレージ容量を増やせるならどうだろう?

Apple の $29 の iPad Camera Connection Kit と、$20 の 8 GB SD memory card一枚(あるいは何枚もあればもっと良い)さえあれば、ラップトップ機を抱えたりせずに iPad だけを持って休暇旅行に出かけ、その上 iPad 自体の中に入り切らない映画も持って行ける。もしもあなたが古い、もう使わなくなった小容量の SD カードを持っていれば、それを流用して使うこともできる。

iPad Camera Connection Kit は元々 SD カードやカメラから直接にデジタル写真を読み込む目的でデザインされている。けれども、現在のデジタルカメラの多くは静止画像だけでなくビデオも撮影できるので、iPad はビデオファイルの読み込みもサポートしている。

ただし、すべてのフォーマットが再生できる訳ではない。私が試してみたところでは、Flip MinoHD ビデオレコーダーにあるクリップをこのキットの USB コネクタモジュールを使って iPad に読み込むことはできたが、iPad 上で再生することはできなかった。

iTunes Store で購入したムービーは、Apple の FairPlay デジタル著作権管理方式が施されているので、以下に説明する方法で再生することはできない。この種のムービーは、iTunes によって同期しなければならない。

さて、この機能を利用しようと思えば、まずメモリカードに映画をたっぷりと詰め込んでおく。例えば、二週間ほどの休暇に、iPad だけを持って出かけようと思ったとしよう。出発の前に、DVD コレクションの中から観たい映画を選び、HandBrake などのツールを使ってエンコードする。 HandBrake では Apple TV のエンコーディングプリセットが提供されているので便利だ。ファイルが出来たら、それを SD カード上の DCIM フォルダにコピーする。また、私は iMovie から HD 設定で書き出した短い 720p の HD もテストしてみてうまく行くことを確かめた。

終わったらカードをコンピュータから排出し、それを iPad の SD カメラコネクタに挿入する。すると Photos が起動し、Camera パネルが開く。メモリカードから直接映画を観ることはできないが、iPad のフォトライブラリにコピーすることはできる。観たい映画をタップして、Import ボタンをタップし、そこに出てくるオプションで Import Selected をタップする。

コピーが終わったら、その映画が Albums パネルの Last Import コレクションに入っているだろう。(普段 iPhoto で iPad の写真を同期させているならば Events パネルにもあるだろう。)この映画は Photos アプリの中にあるのであり、Videos アプリの中にはない。アイコンをタップすれば再生が始まる。

映画を見終わったら、ツールバーの一番右端にある Trash ボタンをタップして iPad のメモリから消去しておく。それから、また別の映画を SD メモリカードからロードして、心ゆくまで楽しもう。

他にも大容量のカードサイズはある。現在、 16 GB カードならば $36 程度の安さだ。32 GB カードもあるが、こちらは $75 もするので、iPad のアップグレードを選ばなかったことに見合うコストカットにはならない。

残念ながら、USB カメラコネクタに同じトリックを利用して USB サムドライブを使うことはできない。iPad で画像やビデオの読み込みに使える USB ドライブは電源内蔵タイプの USB ドライブで FAT または FAT32 でフォーマットのものに限られるからだ。(この点に関して詳しくは 2010 年 4 月 22 日の記事“iPad Camera Connection Kit は単純によく働く”参照。)

ラップトップ機の代わりとして iPad を使いたいという人たちは多い。ここで紹介したトリックは、ビジネス上の書類での作業や印刷を効果的にできるようにしたいという問題を解消できる訳ではないが、長い余暇時間を持つ旅行者にとっては役に立つ情報になるかもしれないと思う。大容量のハードドライブを持つラップトップ機を持って行く代わりに、ただ iPad と、それからポケット一杯の安価な SD メモリカードだけを持って行けばよいのだから。

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Mac OS X でのファイル暗号化入門

  文: Joe Kissell <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

去年、Take Control 電子ブックと Macworld の記事を書きながら、私はそこにもう一つ、ちょっとしたプロジェクトを潜り込ませることに何とか成功した。それは、900 ページの本 "Mac Security Bible" を書き上げることで、この本は Wiley から 2010 年 1 月に出版された。Mac のセキュリティに関してうちのスタッフの中では Rich Mogull が本物の専門家だが、私もこのテーマで文章を書いたことがこれまで何度もある。例えば Take Control 本でバックアップやスパム、パスワードを扱ったものも何冊か出した。今回の新しい本は、幅広い分野のセキュリティの話題について一般的な Mac ユーザーが(あるいは上級の Mac ユーザーも)知っておくべきあらゆることをまとめ上げている。

この記事は、その本の第 13 章、"Encrypting and Securely Deleting Files" (暗号化とセキュアなファイル消去) からの抜粋だ。転載を快く許してくれた Wiley 社に感謝したい。当然のことだがファイル暗号化はセキュリティのパズルを構成する小さな一つの要素に過ぎない。でも、Mac の上にあなたの内密なデータを保存しておきたいのなら、ファイル暗号化について知っておいて損はない。特に、あなたが物理的に制御できる範囲の外にそのコンピュータが出ることがある場合には、とりわけなくしたり盗まれたりした場合には重要だ。

こんな風に考えてみて欲しい。もしもあなたの Address Book の内容が公表されたら、あなたや、友人や家族が、困るのではないかと。あなたが何年にもわたって溜めてきた家族の写真が見知らぬ人に見られたり、あなたの電子メールが読まれたり、あなたが先月訪れたウェブサイトすべてのリストが知られたりしたら、嫌な気持ちになるのではないかと。いくら秘密主義でない人でも、今挙げたようなことが起こればゾッとすることだけは同意してくれるのではないだろうか。だから、私たちには個人的な情報を個人的なままに保っておくべき十分な理由があるのだ。

ハードディスクに置かれているデータを安全に保っておく方法は、それを暗号化することだ。つまり、データにスクランブルをかけて、パスワードや鍵を持っていない人には完全なデタラメにしか見えないようにするのだ。暗号化のタイプにはいろいろある。その中には非常に簡単に使えるものもあれば、十分に考え抜いて手間をかける必要のあるものもある。この記事の抜粋元となった章では、あなたのファイルのいくつか、あるいはすべてを暗号化するためのさまざまの異なった方法を探究している。

暗号化アルゴリズム -- 暗号化のためのアルゴリズム、つまり暗号は、データを暗号化するために使われる特定の方法だ。それはある種の数学的公式であって、入力(cleartext (平文) と呼ばれることもある)を受け入れると、それに対して秘密の情報(鍵)を用いた処理を施すことによって、暗号化された出力(ciphertext (暗号文) と呼ばれることもある)を生成するものだ。何世紀にもわたり、何千もの数え切れない種類の暗号化アルゴリズムが開発されてきた。極端にシンプルなものから驚異的に複雑なものまで、さまざまの種類が作られた。現代のコンピューティング世界では、ちょっと見回しただけでも一般的な暗号化方法が少なくとも片手に余るほどの種類あって、それぞれがあなたの Mac にあるデータを暗号化したり復号化したりするために特に適したものと考えられている。

その暗号化アルゴリズムがどの程度セキュアか(つまり破られるおそれが少ないか)は、二つの要因によって決まる。第一の要因はアルゴリズムのデザインそのものだ。アルゴリズムによっては、弱点やデザイン上の欠陥のためアタッカーが鍵を知らずにデータの復号化ができてしまう可能性を持つものもある。第二の要因は鍵の複雑さだ。たとえあなたが世界で最も複雑かつ最もパワフルな暗号を使ったとしても、もしもそこで使う鍵がシンプルならば、例えばありふれた "cat" のような単語を鍵として使ったならば、誰でもかなり簡単にあなたのデータを復号化する方法を見つけられるようになってしまう。最高の結果は、しっかりした信頼できるアルゴリズムに、長くてランダムな鍵を組み合わせることによって得られるのだ。

いろいろな暗号化アルゴリズムとその変種をただただ並べるだけで何ページも埋め尽くすことができるが、ここでは皆さんに感じを掴んで頂くために、ごく手短に非常に一般的に使われているもののなかからほんのいくつか挙げるだけにしよう:

パスワードと鍵 -- さきほども触れたように、鍵というのはデータを暗号化(および復号化)する際に暗号が使用する一片の情報だ。同じデータを全く同じ暗号によって、しかし異なった鍵を使用して暗号化すれば、結果としてできる暗号文は違ったものになる。同じように、同じデータに同じ鍵を使用しても、異なった暗号を施せばもちろん結果の暗号文は違ってくる。

鍵が取る形にはいろいろあり、その一つがパスワード(あるいはパスフレーズ)だ。言い替えれば、データを暗号化するために、あなたのパスワードを暗号化アルゴリズムに供給し、あとで復号化する際にも同じパスワードを使う。今の例では暗号化と復号化に同じ鍵を使うシステムだということを前提にした。これが、共通鍵暗号 (symmetric cipher) だ。共通の鍵を使わない、公開鍵暗号 (public-key cipher) では、ある鍵を使ってデータを暗号化し、別の鍵を使ってそれを復号化する。また、鍵として使うものの中には、トークンや、スマートカード、電子キー、その他の機器の内部に保存されたデータ列という形を取るものもある。

アルゴリズムにおける鍵長 (key length) とは、使用できる最も長い鍵のデータ量のことだ。例えば、AES-128 は 128 ビットの長さの鍵を使うことができる。バイナリでものを考えることに慣れていない人のために説明しておくと、128 ビットは 16 文字にあたる。同様に、256 ビットの鍵は最大 32 文字までの長さだ。

データの暗号化のためのあなたがパスワードを選んでも、たいていの暗号化アルゴリズムではそのパスワード自体を鍵として使うわけではない。舞台裏で、そのアルゴリズムがあなたのパスワードに何らかの数学的関数を施して、そのアルゴリズムがサポートする最大の鍵長の範囲にある数字にそれを変換する。これは一つにはあなたのパスワードが(たとえクラッキングされたとしても)誰かの目に触れることを避けるためであり、また一つにはその鍵を正しいビット数に合わせておくためでもある。もしもその暗号が 128-bit の鍵を使っているのに 8 文字 (64-bit) のパスワードが入力されれば、魔法のようにそのソフトウェアがそれより長い、よりセキュアな鍵を自らに供給して使用する。つまり、たとえ誰かが暗号を破ろうとしてあらゆる鍵を試してみようと思ったとしても、その人物はずっと広範囲の可能性を試さなければならないことになる。けれども、もしもその人物が直接パスワードを試すことで(あらゆるパスワードに必要なプロセスに供給して鍵を生成させることで)暗号を破ろうとすれば、暗号がより早く破られてしまう可能性が出てくる。

けれどもその一方で、サポートされた鍵長よりも長いパスワードを入力してしまった場合は(例えば 128-bit 暗号に 20 文字のパスワードを入力すれば)ソフトウェアが鍵を生成する前段階で余分の文字を捨ててしまうことが多い。その結果、あらゆるパスワードの可能性を試みて暗号を破ろうとするアタッカーには、可能なあらゆる鍵の組み合わせを試そうとする場合と同等の労力しかかからないことになる。

つまり、要点をまとめれば、パスワードとしてはできるだけ長いものを選ぶことが利点になるのだが、あなたが利用するアルゴリズムでサポートされた最大鍵長より長いものを選んでも意味がないということだ。56-bit DES を使うならば 20 文字のパスワードでも 7 文字のパスワードでも安全性は変わらない。けれども、AES-256 を使うならば、32 文字のパスワードの方が 31 文字のパスワードよりも飛躍的に安全なのだ!

どの暗号化アルゴリズムを使用するにせよ、鍵長が長いほど(従って、ある意味ではパスワードが長いほど)安全になる。けれども、前にも述べたように、どのアルゴリズムも同じに作られているわけではない。言い替えれば、鍵長だけがすべてではないのだ。実際上は、あるアルゴリズムの 128-bit 鍵が別の 256-bit アルゴリズムと同等にセキュアだということもある。そのアルゴリズムに欠陥があって、その効果的な強度が制限されてしまっているような場合にはそうなる。つまり、一つのアルゴリズムの中でより長い鍵長を選ぶ選択肢があれば、長い方を選ぶべきだ。ただ、暗号 A が暗号 B よりも長い鍵を使っていたからといってそれだけで暗号 A の方が強力だと思ってはいけない。実用上の問題としては、現代的な暗号であって 128-bit かそれ以上の鍵を使っているならば、相当に本腰を入れたアタックに対しても十分セキュアだと思ってよいだろう。ただし、あなたが良いパスワードを選んだと仮定しての話だ。

何を暗号化するかを選ぶ -- どれだけのものを暗号化するか、あるいはそもそも暗号化をするかどうかは、いくつかの要因に依存する。あなたが Mac をどこで使うか、その中の情報がどの程度秘密にすべきものか、あなたが他にどんなセキュリティの予防措置を(例えば盗難を防ぐ方策を)とっているか、また、あなたがどの程度不便を我慢できるか、といったことも関係してくる。

言うまでもなく、あなたのデータの秘密度が高くてあなたの Mac の物理的セキュア度が低いほど、データ暗号化の重要性は高くなる。でも、便利さの要因も軽視すべきでない。一般的に言って、あなたが暗号化するデータの構成単位が大きければ大きいほど、長期的に見れば便利さの度合は高い。つまり、ディスク全体を暗号化する方が(少なくともある意味では)ホームフォルダのみを暗号化するより少ない手間で済む。ホームフォルダを暗号化する方が、普通のフォルダ一つを暗号化するより少ない手間で済む。フォルダを暗号化する方が、ファイルを一つ暗号化するより少ない手間で済む。直感的にはその反対じゃないかと感じられるかもしれないが、実はファイルを暗号化したり復号化したりするために必要な手動の作業の手間の量や、あなたがどの程度頻繁にパスワードをタイプしなければならないかといったことがこれに関係しているのだ。

しかしながら、いつ、どのように暗号化を使うかが、状況によるということも忘れてはならない。例えば、場合にもよるが、ファイルがあなたのハードディスクにあるだけならばいくら秘密の内容のファイルであっても暗号化する意味がないかもしれない。ところが、そのファイルをフラッシュドライブに入れてどこかへ持ち運んだり、そのファイルを電子メールや FTP、その他の手段で誰かに送ったりするとなれば、とたんに暗号化が非常に重要となる。なぜなら、そのような状況では普段のコンピューティング環境で提供されるセキュリティが元々存在していないからだ。

そういったことを念頭に置いて、あなたが暗号化するかもしれないデータの構成単位を次のように切り分けてみよう。それぞれが章に分けて詳しく解説してある。

本の中で説明するように、これらの連続体の中からどのポイントを選ぶにしても、それぞれに立派な理由が存在している。あなたがデータを暗号化する方法というのは、どれだけのものを暗号化したいのか、そして、どれだけの機能と損得勘定を組み合わせて選択するのがあなたの目的に最もよく合っているかに依存するのだ。

暗号化の落とし穴とよくある誤解 -- 暗号化とは、データを他の人から全く見えないようにしてくれる何か魔法のようなプロセスだと思っている人がいるかもしれないが、実は単に何かを暗号化しただけでは必ずしも安全になったとは言えない。暗号化にはセキュリティホールの可能性や隠れた危険が数多くあって、もしも使い方を誤れば(あるいはむやみに信用してしまえば)問題を解決するより問題を起こす方が多いという事態になるかもしれない。暗号化の旅に船出する前に、その究極の目的がいかに価値あるものであろうとも、以下に述べるような危険の存在だけはしっかりと心に留めておくようにしよう。

_オリジナルを忘れる:_ たいていの場合、ファイルを暗号化すれば、実際にはそのファイルを暗号化したコピーが作られるだけで、元のファイルはそのまま残っている。暗号化後に元のファイルを自動的に消去する暗号化プログラムでさえ、暗号化されていない元のファイルが後日回収される可能性を残しているかもしれない。この抜粋記事の元となった章の後半では、この問題を解決するためにセキュア消去をすることについて議論している。

_ファイルのロックを外したままにする:_ 暗号化は、あなたのディスクの上で現在使用中でないデータのみしか保護できない。例えば、あなたのキーチェーンは暗号化されているが、そのロックを外せば、あなたが(あるいは他の誰でも)自由にそれにアクセスができる状態となり、もう一度あなたがそれをロックするまで、または(設定にも依存するが)それが自動的にロックされるまで、その状態が続く。同様に、ディスクイメージを暗号化すれば、それが閉じられている間は安全だが、いったんそれをマウントすれば、その中にあるファイルはすべてあなたのコンピュータにアクセスできる人になら誰でもアクセスできる状態になる。だから、現在実際に使用中でないときには、暗号化されたファイルを閉じるか、アンマウントするか、あるいはロックするかするように注意しなければならない。

_セキュアでないパスワードを選ぶ:_ パスワードをうまく選ばなければ、どんな暗号化システムでもそれはすなわち大きな弱点となる。より長く、よりランダムな(あるいはランダムに見える)パスワードは、短くて簡単に推測できるパスワードに比べて結果に雲泥の差がある。

_パスワードを忘れる:_ セキュアでないパスワードを選ぶ(つまり誰かにあなたのデータを見られる可能性がある)ことの裏返しは、素晴らしく良いパスワードを選んでそれを忘れてしまう(あなた自身のデータをあなたも見られなくなる)ことだ。パスワードを覚えられるかどうか自信がないときは、キーチェーンの中か、あるいはサードパーティのパスワード管理プログラムの中に保存するようにしよう。

_保護の必要なものすべてを暗号化しない:_ 秘密のビジネスプランの仕事をしている場合、あるいは許されざる恋のラブレターを書いている場合、そのファイルを暗号化すべき理由は誰でも分かるだろう。けれども、データのセキュリティに関して最もよくある間違いの一つは、一見しただけではそれが保護すべきものとは見えないけれども実は非常に秘密にすべき情報を含んでいる、そのようなデータをうっかりと見過ごしてしまうことだ。いくつか例を挙げよう:

個別のファイルやフォルダを暗号化 -- 暗号化に対する最も基本的なやり方は、特に秘密を要する個別の項目のみに適用することだ。あなたが日々使うファイルを一つずつ個別に暗号化しようと思えば法外に手間のかかることになってしまうだろうが、例えばインターネットを通じて情報を(電子メール、FTP、その他の方法で)送る場合や、またある場所から別の場所へフラッシュドライブ、外部ハードドライブ、光学ディスクなどを用いて暗号化の伴わず持ち運んだり、あるいは保存の方法としている場合などは、個別のファイルやフォルダを暗号化するのも意味のあることだろう。

さきほども述べたように、ファイルやフォルダを暗号化する際には、実際には暗号化されたコピーを作っているのであって、元のものは変更を受けず暗号化されないまま残っていることを忘れないことが重要だ。ファイルやフォルダを復号化して、変更を加え、再び暗号化した際にも同じことが言える。だから、何かを暗号化した後には元のものをセキュアに消去することを習慣づけるのが最も安全だ。例えば、ゴミ箱にドラッグしておいてから Finder > Secure Empty Trash (確実にゴミ箱を空にする) を選べばよい。

この種の暗号化がしたいなら、そのためのツールはたくさんある。Mac OS X にはファイルを暗号化するためのコマンドラインのユーティリティが内蔵されている。(この点についてはすぐ後で述べる。)ただしあまり使い勝手は良くない。数限りないサードパーティのベンダーから使いやすい代替ツールが出されていて、幅広い種類の暗号化アルゴリズム、インターフェイス、追加の機能が提供されている。ファイルの暗号化のためにどのタイプのプログラムを使うにしても、暗号化ツール選定の際には次のようなことを考慮する必要がある:

コマンドラインでファイル暗号化 -- Mac OS X 内蔵の openssl プログラムを使って個別のファイルを暗号化することができる。ただし、コマンドラインで手を汚すのが気にならなければの話だが。以下に、基本的な説明だけ書いておこう。Terminal で "man openssl" と入力すれば詳しい説明が読める。

ファイルを openssl で暗号化するには、次の手順をたどればよい:

  1. Terminal を開く。(/Applications/Utilities にある。)
  2. 暗号化アルゴリズムを選ぶ。Openssl は何十種類もの暗号をサポートしており、選択の際にはどの暗号がファイル暗号化のためのものでどれがファイル復号化のためのものかをあなたがきちんと見分けられる必要がある。利用可能な暗号のリストを見るには "openssl list-cipher-commands" と入力すればよい。以下の実例では des3 つまり Triple DES を使うことにしよう。
  3. 以下のような行を入力する。あなたの選んだ暗号の種類を des3 の代わりに入れればよい。最初の "filename" はあなたが暗号化しようとしているファイルの名前で、第二の "filename" は出力結果の暗号化されたファイルの名前だ。
    openssl enc -des3 -salt -in filename -out filename.enc
  4. 要求されれば、パスワードを入力し、確認のためにもう一度入力する。すると、Openssl が即座にそのファイルを暗号化する。
  5. あとでそのファイルを復号化したいときには、以下のような行を入力する。ここでも、あなたの選んだ暗号の種類を des3 の代わりに入れ、二ヵ所のファイル名には実際のファイルの名前を入れる。
    openssl enc -d -des3 -in filename.enc -out filename
  6. 要求されれば、そのファイルの暗号化の際に用いたパスワードを入力する。

サードパーティのソフトウェアでファイルやフォルダを暗号化 -- 個別のファイルやフォルダを暗号化できる Mac OS X アプリケーションは数多くあるが、選択肢の実例としてほんの少数のみ例を挙げておこう:

個別のファイルやフォルダの暗号化に使えるソフトウェアにはもう一つ別のタイプのものがある。こちらは、暗号化の結果をディスク上に別途保存するのでなく、ボールト (vault) と呼ばれることもある独自様式のコンテナの中に保存する。多くの場合、この種のプログラムはファイルだけでなくメモやパスワード、クレジットカード番号、その他雑多な情報断片をセキュアに保存する目的で作られている。当然ながら、このようなプログラムは他の人に送るためのデータよりも自分自身だけのためのデータをセキュアに保存する目的に向いている。このタイプのソフトウェアの実例を二つだけ挙げておこう:

さらなる暗号化とその先は -- 以上は、私がファイルの暗号化について書いた章のほんの初めの部分に過ぎない。これに続いて私は暗号化ディスクイメージの操作について、FileVault の使用法について、さらにディスク丸ごとの暗号化、ハードウェア暗号化の付いたドライブ、セキュアなファイル消去、セキュアなディスク消去、消去したファイルの復旧、と話を進めた。

それからもちろん、この本の中で私が探究した Mac のセキュリティに関するさまざまの話題のうちの、暗号化はたった一つの項目に過ぎない。この本にはまたセキュアな電子メールやチャット、ウェブブラウズについて、マルウェアから Mac を守る方法について、ネットワークのセキュリティについて、あなたの Mac にある情報を安全に共有する方法について、Mac OS X Server をセキュアに保つことについて、その他何十ものテーマを徹底的に解説している。Mac のセキュリティに関心があって、究極のオール・イン・ワンの参考文献が欲しいなら、この私の本 "Mac Security Bible" がきっとお役に立てると思う。この本の定価は $49.99 だが、Amazon.com では現在 $31.49 で販売中だ。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2010 年 4 月 26 日

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Nisus Writer Express 3.3.2 と Nisus Writer Pro 1.4.1 -- Nisus Software が、ますますパワフルになる二つのワードプロセッサ、 Nisus Writer ProNisus Writer Express にメンテナンスアップデートをリリースした。いずれのアップデートもバグ修正に主眼を置いたものであり、Pro 版については OpenOffice 3.2 コードを用いたファイルインポートの改善も図られている。(同社はより高速の Intel 専用インポートツールも作った。)Nisus Writer Pro 1.4.1 で対処の施されたバグとしては、Apple の Make Link コンテクストメニュー項目を使った後にファイルが保存できなかったバグ、末尾の注に表を使った場合にプログラムがハングしたバグ、プログラムを再起動した後に Underline のキーボードショートカットが無効になったバグ、それに Apple の発したある種の RTF リストによってクラッシュが起こったバグなどがある。変更点のフルリストは Nisus Software のウェブサイトで読める。(新規購入 $79、アップグレード $45、アップデート無料、151 MB)

Nisus Writer Express 3.3.2 にもlほとんど同一の変更が施され、またユーザーが Nisus Writer Express のみを使っていた場合にこのプログラムの書類アイコンが空白になったバグにも対処がされている。(新規購入 $45、アップグレード $30、アップデート無料、52 MB)

Nisus Writer Express 3.3.2 と Nisus Writer Pro 1.4.1 へのコメントリンク:

HoudahGeo 2.5 -- Houdah Software が、写真ジオコード用ソフトウェア HoudahGeo にいくつかの新機能を加えたマイナーなアップデートをリリースした。主な変更点は、Aperture 3 との完全互換性 (これまで HoudahGeo は新たなメタデータが追加された場合に Aperture の中で Places (撮影地) 情報の自動アップデートができなかった)、EXIF/XMP 書き出しの際に XMP サイドカーを迂回できる機能、Wintec WBT-202 や Sony GPS-CS3 の作ったログファイルのサポート追加などだ。また、Holux M-241 トラックロガー用に USB 接続がサポートされ、Flickr で重複したアルバムを作っていた問題が修正され、画像の読み込みの際にタイムスタンプが誤っていたバグに対処が施された。(新規購入 $30、アップデート無料、6.5 MB)

HoudahGeo 2.5 へのコメントリンク:

Default Folder X 4.3.7 -- St. Clair Software が、開く・保存 ダイアログ拡張ユーティリティ Default Folder X のメンテナンスおよび安定性アップデートをリリースした。バージョン 4.3.7 ではシステム環境設定メニューへのドラッグ&ドロップ機能が導入され、ユーザーが手軽にフォルダやアプリケーションを追加できるようになった。また、環境設定で作業するためのショートカットがいくつか追加され、AppleScript コマンド GetCurrentFolder および GetCurrentSelection のサポートが加わってファイルダイアログが開いている際に現在のフォルダあるいは選択項目を返すようになった。最後にもう一つ、FileMaker 11、Word 2008、MacPyMOL、それから Apimac の Compress Files とのいくつかの互換性の問題がこのアップデートで解消された。変更点のフルリストは St. Clair Software のウェブサイトにある。(新規購入 $34.95、アップデート無料、9.9 MB)

Default Folder X 4.3.7 へのコメントリンク:

PageSender 4.6 -- SmileOnMyMac が、FAX アプリケーション PageSender に小さなアップデートをリリースした。この最新バージョンでは新たに8つの国際的な「電子メールによるファクス」サービスのサポートが追加された。具体的には Concord Fax、Rogers Business Internet Fax、SRFax、Soho66、Faxmate、Singtel、eCall.ch、xiatel だ。また、このアップデートから製品内蔵の購入メソッド FastSpring を使うようになり、不完全なファクスを読もうとした際に起こることのあったクラッシュに対処し、具体的には明かされていないがいくつかの細かなバグも修正している。(新規購入 $39.95、4.x からのアップグレードは無料、6.2 MB)

PageSender 4.6 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2010 年 4 月 26 日

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の膨大な TidBITS 号をまとめ上げた疲れを癒しながら、また読者たちから寄せられた驚くほど好意的なたくさんのコメントに返事を書きながら、他の話題の記事を読む余裕はあまりなかったが、盗まれた試作品の iPhone を Gizmodo が記事にした問題について Andy Ihnatko と Scott Adams がそれぞれ見事に要約したものを興味深く読んだ。また、Adam が Mac を使い始めた昔の日々について MacTech Magazine に記事を投稿した。もう一つ、イスラエルが iPad を禁止し、猛烈な批判を浴び、先週末になって禁止を解いた話も興味深かった。

Dilbert、Gizmodo の盗難 iPhone 試作品論争に加わる -- Dilbert で有名な Scott Adams が、Gizmodo の盗難 iPhone 試作品の話全体を巧みに要約した二本の漫画をリリースした。そこに「ウォーリー」の要素を加えたのは彼のアイデアだ。新聞に載る時には間違いなく古い話になってしまっている(どうやら新聞に載るまでに一月ほど時間差があるらしい)ので、Adams はこの漫画を新聞に載せることは止めた。

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Time Magazine、イスラエルの iPad 禁止に理由なしと伝える -- Time Magazine は、Israel への iPad の持ち込みを封鎖したことに信憑性ある理由は見出せなかったと伝える一方、同国で唯一正式の Apple 輸入業者 iDigital のオーナーがイスラエル大統領の息子であるとも記した。Time 誌はさまざまのワイヤレス専門家、同国の通信省、その他に問い合わせたが、あまり詳しい説明は得られなかった。同省はどうやら実際にテストを実施したり Apple を呼び出したりせず、単に iDigital の言葉を信じて iPad がイスラエルの従っているヨーロッパの規格に合うかどうかを判断しているらしい。先週末に禁止は解除された。

コメントリンク:11215

Andy Ihnatko、Gizmodo の盗難 iPhone 論争を分析 -- Apple の秘密主義は有名だが、その結果生じたのが今回のいやらしい騒ぎだ。試作品段階の iPhone がなくされ、拾われ、あるブログによって購入され、なくしたエンジニア本人が特定され、(おそらく)Apple の手許に返却された。本当に新しいニュースは何も判明していない。盗難品から判明した機能はすべて広く予想されていたものばかりだったし、次期 iPhone がこの試作品の工業デザインを用いるのかどうかさえ定かではない。いずれにしても、Apple がおそらく 6 月か 7 月に次期 iPhone を実際にリリースする時が来るまでは、実用的な情報ではない。何がこんなに大騒ぎになっているのかと不審に思われるなら、Andy Ihnatko が Chicago Sun-Times に書いたこのコラム記事が、私たちが今まで見た限りでは最高の要約となっている。

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Adam、MacTech で TidBITS 以前の時代の Mac を語る -- TidBITS 以外にも長年続いた Mac 出版はある。敬うべき MacTech Magazine は、今年 25 周年を祝っているところだ。そのお祝いに少しでも参加しようと、Adam がずっと昔まで時を遡る。TidBITS が生まれるよりもっと前の時代だ! 彼が最も大切に思い出す Mac ハッキングの物語は、Mac Plus と SE を使っていた頃の話だ。

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