TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1094/19-Sep-2011

Parallels Desktop と VMware Fusion、どちらの方が良いのか? それから VirtualBox はどうか? Joe Kissell が、ますます成熟しつつある Mac 上の仮想化という分野を概観する。この問題に対する彼の思慮に満ちた考察をぜひお読み頂きたい。また今週号では Glenn Fleishman が Apple ID (そう、あなたもたぶんお持ちだ) が Lion において新たに持つようになった役割について検討し、Jeff Carlson が Printopia を使ってみた感想を語る。Printopia を使えばあなたの iOS 機器から、Mac に接続されたどんなプリンタにも印刷でき、さらにそれ以上のこともできる。それから、Sharon Zardetto の新刊書、“Take Control of Spotlight for Finding Anything on Your Mac”が出た。これまで一度でも Spotlight による検索結果に悪態をついたことのある人には必読の一冊だ。今週注目すべきソフトウェアリリースは、DEVONthink と DEVONnote 2.3、Camino 2.0.9、Microsoft Office for Mac 2011 14.1.3/2008 12.1.3/2004 11.6.5、VMware Fusion 4、それに Mac mini、MacBook Pro、MacBook Air の最近の機種に対するファームウェアアップデート三つだ。

記事:

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新しい Take Control Ebook が、Mac 上の探し物をお手伝い

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com >
  訳: 柳下 知昭 <tyagishi@gmail.com>

長く Mac のエキスパートである Sharon Zardetto が、Mac OS X の謎に包まれた箇所に光をあてた: Spotlight 検索である。彼女の最新の本、"Take Control of Spotlight for Finding Anything on Your Mac" では、Mac OS X 10.7 Lion 上で、Mac の上にあるほとんど全ての - ファイル、フォルダ、コンタクト、アポイントメント、曲、特定のサイズの写真までも - それらがどこに隠されていてもそれらを見付けるために Spotlight をどのように使用するかを説明している。最も重要なことは、この 158 ページの電子書籍は、Spotlight 検索の背後にある隠された文法を明らかにし、Spotlight の内部の検索言語を直接使用して、検索できるようになる。

Sharon は、最初に Spotlight がデータをどのようにインデックス付けするかを説明し、Spoltlight 検索の根底にあるコンセプトを説明する、そして、Spotlight 検索を開始する様々な方法について解説する、どこにいても使用できるメニューバーの拡大鏡経由や、Finder ウィンドウの検索フィールド、、オープンダイアログやセーブダイアログ、キーボードショートカット、コンテキストメニュー、自分用に設定し保存しておいた検索条件についてである。その後、キーワード検索や複数条件での検索、論理値検索等を使用して探したいものを正確に見付ける方法について説明する。

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検索は、単に見失ったファイルを見付けることだけではないことを気に留めておいて欲しい、それは、作業対象とするファイルを選択する際にも便利な方法である。例えば、フォルダ中のどの写真が小さいサムネイルであるかや、我々のどの電子書籍が特定のフレーズを含んでいないかについて識別することにSpotlight を使用したことがある。GarageBand の E フラットのキーの曲を見付けて処理することもできる。

"Take Control of Spotlight for Finding Anything on Your Mac" の読者は、以下のことをどのように行うかを含めて、基本的な検索関連のテクニックを学習する:

さらに、以下のテクニックを使用することでより簡単に検索できるようにファイルを設定することができる:

テラバイトドライブが普通の最近では、何千何万という数のファイルを溜め込んでいることだろう。(我々は自分のディスクが何十万個ものファイルで一杯になっているかを認めたい気持ちにはならないものだ。)しかし、"Take Control of Spotlight for Finding Anything on Your Mac" から得られる知見によって、あなたの Mac からどんなものでもそれがどんなに深い場所に隠されていたり、どんなに特殊な検索が必要であってもお構いなしに、探しだすことができるようになるだろう。

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Printopia 2 で iOS から印刷その他

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

iPhone、iPad、あるいは iPod touch から印刷する。これは、考え方そのものが時代錯誤に聞こえる。何もかもデジタルにこなそうという機器を使っているのに、いったいなぜ、紙による不便さでその体験を汚そうというのか?

いや、実は、iPhone のスクリーン上でスクロールしてまわるのではなく、何かを紙の上で見直してみたいこともある。また時には、コンピュータやハンドヘルド機にその場でアクセスできない同僚に書類のコピーを渡す必要があることもあるだろう。

あるいはひょっとしたら、私のように、あなたも怠け者かもしれない。私は、リビングルームにいて iPad を使って航空券を購入し、搭乗券を印刷する必要があった。もちろん二階に上がってコンピュータのところへ行けばよいだけだが、夜も遅くなってソファの隅に落ち着いているというのに、わざわざそこから立ち上がって二階の仕事部屋まで歩いて行くのは、大変な労力のような気がした。(プリンタも仕事部屋にあるのだが、取りに行くのはあとでもいいし、別に明日の朝でもかまわない。)

iOS 4 で、Apple は AirPrint を導入した。これは、iOS 機器から直接プリンタに印刷するテクノロジーだ。ただし、AirPrint に対応する特定の HP 製プリンタを持っていればの話だ。私の場合、iOS でのワイヤレス印刷だけのために新しいプリンタを購入したいと思うほどたくさん印刷はしない。

皆さんが心配な気持ちになる前にお伝えしておくと、私は実際ソファから立ち上がらなくてもよかった。その代わりに、私は Ecamm の Printopia 2 を使って搭乗券を印刷した。でも、Printopia にできるのはそれがすべてではない。私が Printopia を紙に何かを印刷するために使うのはあまり何度もあることではなかった。これについてはこの後を読んで頂けばお分かりになるだろう。

プリンタに印刷 -- 意外に聞こえるかもしれないが、Printopia は Mac OS X 用のシステム環境設定パネルであって iOS アプリではない。幸いにも、Mac 上での設定がほとんど必要なく、iOS での設定は一切不要だ。あなたの Mac に Printopia をインストールすれば、そのコンピュータから印刷できるプリンタがすべて認識される。

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iOS 機器では、書類や電子メールメッセージ、ウェブページ、その他何でもあなたが印刷したいものを開く。あなたが使っているアプリが iOS の印刷機能に対応しているならば、まず Share ボタン(時には Action ボタンと呼ばれ、長方形とそこから出て来る曲がった矢印がある)をタップし、それから Print ボタンをタップする。

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すると Printer Options ポップオーバーが出るので、Printer ボタンをタップすればあなたの Mac がアクセスできるプリンタを選ぶことができる。印刷する枚数を選び、それから Print ボタンをタップする。これで、プリントジョブがワイヤレスネットワークを通じてあなたの Mac に送られ、それを受けてその Mac がバックグラウンドでそれらのページを印刷する。

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Dropbox または Mac 上のフォルダに送る -- さきほども触れた通り、世界の大部分は紙から他へと移りつつある。そこで、Printopia は書類をデジタルな行き先に「印刷」する方法も提供する。私にとって最も便利な代替の行き先は、ファイルを私の Dropboxフォルダの中に保存することだった。例えば私が iOS で多数のスクリーンショットを作る必要がある場合(私の本 "Take Control of Media on Your iPad" を執筆する際もそうだった)には、この機能のお陰でいちいち iPad や iPhone を USB 接続する手間をかけずに済んだ。(もしも Photos アプリが Dropbox に直接共有する機能に対応していたならば、この状況で Printopia を使う必要はないだろうが、Photos にその機能はない。まあ Apple のすることだから驚きはしないが。)

スクリーンショット(Home と Sleep のボタンを同時に押す)を撮れば、その画像は Camera Roll に保存されるが、これは Photos アプリからアクセスできる。画像をタップして開き、Share ボタンをタップし、Send to Dropbox on Mac オプションを選んでおいてから Print をタップする。

さらに嬉しいことに、多数の画像を一度に送ることもできる。一度に一枚ずつ画像を見るのでなく、Camera Roll を(またはどんなアルバムでも)見ている状態で Share ボタンをタップする。あなたが送りたい画像すべてをタップして選択しておいて、「印刷」すればよい。ほんの数秒で、それらのファイルがあなたの Dropbox フォルダに出現する。

一つの欠点は、画像が "Photo.png" とか "Photo-1.png" とかいった名前になることだ。だから、あとで Mac 上でファイルを改名する必要がある。Printopia にはまた到着したファイルを自動的に開く設定もあるが、これは使っているうちに煩わしく思えてくる。けれども、それを止めるのは簡単だ。Printopia の環境設定パネルで、Dropbox オプションを選び、リストの下にある Action ポップアップメニュー(歯車アイコン)をクリックして、Printer Properties を選び、Open Sent Files Automatically オプションをオフにすればよい。

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Printopia は受け取ったファイルをあなたの Dropbox の中に新しく作られる Printopia フォルダの中に置くが、Change Save Location ボタンをクリックして別のフォルダを指定することもできる。

もしもあなたが Dropbox アカウントを持っていなければ、あなたの Mac 上であなたの選んだどんなフォルダの中にでも「印刷」できるオプションもある。私自身は、設定しておいた別のコンピュータにファイルが自動的にコピーされバックアップされるので Dropbox を使う方が好きだ。

特に役に立つ機能がある。Printopia では複数個の Dropbox フォルダや Mac フォルダを行き先の候補として設定しておくこともできるのだ。Add (+) ボタンをクリックしてから、Save to Folder on Mac または Save to Folder in Dropbox を選んで新しい場所を指定する。複数のプロジェクトで仕事をしている場合、あるいは個人的なものと仕事用のものとを区別したい場合など、印刷の行き先を複数個指定しておければ便利だろう。

アプリケーションまたは PDF ワークフローに送る -- 多くの場合、あなたがファイルを iOS 機器から Mac へ送る際の行き先はあくまでも一時的な置き場所で、その後でファイルを何か他のアプリケーションで開くことになるだろう。Printopia は、その手順を省略するために、ジョブを直接一つのプログラムに送ることもできる。例えば、あなたがオンラインで何かを購入したとして、そのレシートをあなたの Mac 上で Evernote や Yojimbo などの情報断片キーパーの中に「印刷」したい、ということもあるだろう。

Printopia の環境設定パネルで、新規のプリンタを追加し、その際に Send to Application を選んで行き先のアプリを選んでおく。そのアプリケーションに印刷した場合、画像や PDF が直接そのアプリに送られる。

もう一つ、ジョブを Automator ワークフローに渡すというオプションもある。Printopia 環境設定パネルで新規のプリンタを追加する際に Add PDF Workflow を選べばよい。例えば、プリントダイアログの中の PDF ポップアップメニューから Save to Web Receipts Folder を選んだことのある人なら、Documents フォルダの中に Mac OS X が置いた Web Receipts フォルダの中へプリントジョブを送るようにすることもできる。あるいは、Automator を使って自分だけの Print Plugin を作成し、送り出した PDF ファイルにそのワークフローを作用させるようにすることもできる。

パスワードのオプション -- Printopia があなたの Mac 上で走っている間、プリンタ名の左にあるチェックボックスをクリックしてサービスの共有をオフにしておくこともできる。でも、プリンタへの印刷を誰ができるかについて制限を課したい場合、あるいはあなたの Mac や Dropbox フォルダに誰でもファイルを保存できるようになっていてもらいたくない場合は、どうすればよいのか? 環境設定パネルで Setup Password を選べば、個々の仮想プリンタごとにパスワードによる保護ができる。この機能が有効になっていれば、印刷する度にまずユーザ名とパスワードを入れなければならなくなる。

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Printopia が初めて登場したとき、私はこれがあればたまに何かをプリンタに送る必要がある場合に役に立つだろうとしか思っていなかった。けれどもこのユーティリティはそれよりはるかに便利であることが分かった。スクリーンショットを扱う作業では何時間分もの作業時間を短縮してくれたし、私の妻が(あるいは誰でも iOS 機器を持って私たちの家を訪れた人が)書類を印刷したり手軽に書類を Dropbox へ送ったりすることもできるようになったからだ。

Printopia の価格は $19.95 で、7 日間のみ機能するデモ版もある。

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Apple ID、Mac OS X と iCloud を結び付ける

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

あの目立たない Apple ID も、iTunes から音楽を購入する手段として、或いはその名前相応の開発者アカウントにログインするという当初の目的から年を経るごとに拡大してきた:Apple は認証情報を必要とするものほとんど全てに Apple ID - 有効なメールアドレス - を鍵として使ってきており、そこにはあの退役間近の MobileMe と次を担う iCloud も含まれる。そして Mac OS X 10.7 Lion では Apple ID の使用を更に拡大して、それをユーザーアカウントに対する有用だが任意の補佐役として使っている。

この Apple ID は iCloud の到来と共に更に重要なものとなる、と言うのも Apple は iCloud の名の元に多くの異なるサービスを寄せ集め構築しようとしているからである。例を挙げれば、カレンダーやコンタクトの同期、 Find My iPhone, そして Back to My Mac といったもので、これまでは MobileMe の下にあった。他の例を挙げると、Cloud 内の iTunes や iOS 機器のワイヤレスバックアップ等は全く新しいものとなる。そして当然ながら、Apple ID は、iOS App Store, Mac App Store, 開発者アカウント、オンライン Apple Store, 等々でも引き続き使われる。

まずは、あなたの Apple ID を Lion の中でどの様に使えるのかに注目し、そしてこの Apple ID システムが今後直面する問題 - そしてその限界に対応するため Apple は何が出来るかを論じたいと思う。

Lion でアカウントを迂回する鍵 -- Lion では、Apple ID はアカウントに対する二次的な ID として設定することが可能で、ユーザーアカウントがアクセス出来るものなら何に対してでもアクセスが許可される。この中には、スクリーン共有、ファイル共有、そしてアカウント復元の様なサービスが含まれる。

これを設定するには、Users & Groups 設定ペインから始め、 Apple ID の Set ボタンをクリック、そしてあなたの Apple ID とパスワードを入力する。この際、特別である Guest アカウント以外のどんなアカウントでも Apple ID と組み合わせに出来る。一旦一つの Apple ID と一つのアカウントを関連付けてしまえば、それをそのアカウントに対する遠隔アクセスのために使用出来るもう一つのオプションとなる。更にある特定のアカウントに対して複数の Apple ID を関連付けることも出来、そのためには最初の Apple ID を設定した後 Change ボタンをクリックすればよい。

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スクリーン共有とファイル共有は、遠隔アクセスのために Apple ID を使える二つの最も分かりやすい例であろう。Finder ウィンドウでサイドバーの Shared 区分の中から一つのコンピュータを選択しそして Share Screen 或いは Connect As をクリックすると、前もってアカウントに対してパスワードを保存していない場合は、ゲストとして (ファイル共有のみ)、登録済みユーザーアカウントとして、或いは Apple ID を使って接続するよう求められる。もしあなたの現在のアカウントに二つ以上の Apple ID が関連付けられている場合は、これらの ID はポップアップメニューの中に示される。(両方のボタンが現れるかどうかは、遠隔で起動されたサービスの種類による。)

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更に Lion で新しくなったのは、起動時に (自動的にログインするよう設定されていない限り)、あるアカウントからログアウトする場合、或いは高速切り替えメニューから Login Window を選択した場合に、画面に現れるログインシートからあなたのユーザーアカウントのパスワードを Apple ID を使ってリセット出来ることである。こんなことが必要になる場合はそう多くはないが、役に立つ場面もあるであろう。

セキュリティの問題も考えておく必要がある:他の誰かにパスワードを教えてある Apple ID を使う場合、或いは他の誰かに属する Apple ID を追加する場合 (その人にパスワードを入力させる)、Lion で走っている Mac 上のあなたのアカウントは、ローカルネットワーク上で、いやもし正しい設定がなされていれば、例えば Back to My Mac 経由の様な、遠隔にでもアクセス可能となってしまう。誰かがあなたのメールアドレスを知っていて推定できるような弱い Apple ID パスワードを使っている場合も問題である。この場合、遠隔スクリーン、ファイル、そしてアカウントアクセスを許すことになってしまう。

一人で複数のアカウントを持っている場合に対する配慮の無さ -- Apple は我々に Apple ID システムにもっと依存して欲しいと思っているのであろうが、そこには本来なら歓迎すべき柔軟性となるべきものが欠けているのが明らかになった。その代表例は、長年に亘る使用と購入から複数の Apple ID を持つ結果となっていても、Apple は購入品やその他の登録済みのものを一つのアカウントに統合するための手助けを提供していないばかりか、この原稿を書いている時点では、そのユニバーサルログイン識別子についての Apple が提供している FAQ によると、そうする計画もないと言う。(この FAQ には一般的なアカウント変更を扱うためのヒントが載せられている。) これは iCloud が立ち上げられそして人々がアップス、音楽、そしてその他のものを複数のアカウントに散らばって購入してきたが散らばっている必要などもうない事に気付いた時、より大きな問題となるであろう。

これは仮定の話ではない。過去に Apple オンライン店からあなたのプロバイダ付与のメールアドレスを使って何か購入したことがあるとする。これは一つの Apple ID である。次に 2008年以前に作成したまだ生きている MobileMe アカウントも持っているとする。これも Apple ID である。そして過去には Apple 自身が別の Apple ID を持つ様要求したこともある;TidBITS Publisher Adam Engst は彼の主たる Apple ID と関連付けられた iTunes Connect アカウントを持っているが (TidBITS iOS アプリを管理するため)、Apple が iBookstore を開いた時、彼は iBookstore のための裏方として働く iTunes Connect のバージョンへとログインするため二つ目の Apple ID を作るよう強制された。

それに 2008年の .Mac/MobileMe 移行時の混乱もある。当時 .Mac アカウント持っていた我々は、その時点以前で二つの正当なログイン識別子を持つこととなった:_account_@me.com と _account_@mac.com である。これらは厳密には両方とも Apple ID ではないが - これらは元々 Web アクセス、同期、そして iChat のために用いられた - Apple ID として用いることも出来る。私は @mac.com の代わりに @me.com を何のために使ったのか全く思い出せない。そして私は、例えば iChat は mac.com バージョンしか受け入れないという事例も経験して来ている。

(自慢するわけではないが、我々が統合された TidBITSTake Control アカウントシステムを設計した時、我々は個々のメールアドレスは個別のアカウントとなるよう設定したが、同時にアカウント統合機能も設けたので読者は自分の全てのメールアドレスを呼び出しそしてそれらに関連した電子本購入を一つのアカウントに統合することが可能である。我々がこれをやったのは、8 年にも及ぶ Take Control の注文を見返した時、メールアドレスというのは一意の識別子としては適していない場合が往々にしてあることが明らかであったからである:人々は学校を卒業し、職を変え、そして新たな場所に引越しをするが、その度に新しいメールアドレスを持つことになる。)

Apple の My Apple ID Web サイトは、あなたの Apple ID 情報へのアクセスを提供しているし、そのアカウントに登録されたメールアドレスを変更することも許している、そして追加のメールアドレスをそれに関連付けられる (但しそれらは既に他の Apple ID と関連付けられていないことが前提である)。何年も前にメールアドレスではないユーザー名を使って Apple ID アカウントを設定したことがある人は、それをメールアドレス以外のものに変更する事は出来ない。

統一の概念 -- Apple ID を統合出来ないという機能的な苛立ち以上に、私は Apple の家族共有という概念と同社の単一 ID へのこだわりの間の終りのない対立に惑わされ続けている。これは、家族はメディアをどう共有するかについての同社の何時までも続く先見性のなさの一部でもある。Apple の "共有" とは、iTunes の Home Sharing オプションで言う様に、"同一人の単一 Apple ID アカウントに対して登録された機器間での共有" なのである。

Apple は、あなたにメディア、アップス、そしてその他のものを異なる Apple ID に関連付けられた機器やコンピュータとの間で使うことを許している。しかしながら、これらのものにアクセスするためには - DRM 無しの音楽を例外として、これらはアカウントに紐付されたコピー保護がかかっていない - これらのものが購入或いはダウンロードされたアカウントのパスワードを入力しなければならない。このパスワードは、インストール或いは演奏する時だけでなく、アップスの場合、アプリアップグレードがインストールされる度に必要とされる。

Apple は自社製品が如何に共有をやり易くしているかについて話すのが大好きだが、通り一遍の調査からでも明らかになる様に、Apple の共有の概念は一方向の一回限りの転送である。これは "共有" ではなく "供与" であって、共有とは定義からすれば複数者間の双方向のプロセスでなければならない。iTunes でのメディア共有であれ、iPhoto での写真共有であれ、或いは消え去りゆく iWork.com サービス上のドキュメント共有であれ、Apple は真の共有に不可欠のコントロールの欠如を快く思っていない。

全ての購入に一つの Apple ID アカウントしか使わないという家族もいる。そして、物を買うのには一つの Apple ID を使い、MobileMe や iCloud 同期には別のを使うというのも可能である。しかしこれはあくまでも避難措置であるしそれにもどかしい。理想は、複数の Apple ID を単一のグループアカウントに関連付ける手段があり、そして iTunes や iCloud インターフェース経由で簡単に設定出来るポリシーを持てることであろう。

例えば、私の妻 Lynn と二人の子供、全員がそれぞれの Apple ID アカウントを持っているとしよう。我々としても子供用には別個のアカウント持ちたいと思う、そうすれば購入は我々が管理できるし、クレジットは必要に応じてギフトとして与えられる。彼らがアクセス出来る一つのアカウントに我々の色々な購入品全てを単純に統合するのは良い考えとは言えないであろう。私としては、"音楽や映画で、成人向けは除いて一般向けを全て家族アカウントに統合せよ" などと言いたい。この種のコントロールは個々の機器上での同期や購入には使える様になっている;どうして同じことが家族に対しても使えないのか?

グループアカウントの他の長所としては、家族の誰もが他の人のパスワードを知っていなければならないという要件を不要とすることであろう。これはとりわけ、あなたのスケジュール、メール、そしてコンタクトといった情報は表向き子供たちとは共有したくないという問題に帰する。また、あなたのクレジットカードとつながった Apple ID に対して彼らが自由にアクセス出来るのを許すというのもやりたくないものの一つであろう。

家族レベルの包括アカウントがあれば、或いは Apple ID アカウントを統合出来るという能力があればどれ程役に立つかには拘わらず、Apple は単純に意に介さないのではないかと私は恐れる。彼らは幾つかの簡単な対応をするだけで、家族のためのグループアカウントが欲しいとか複数のアカウントを統合したいという数百万の人々の支援を行う様なことはしないと思われる。それは Apple の様に考える会社にとっては、これは個人レベルでの世話の焼きすぎなのであろう。悲しいかな、これまでの経験から言えることは、Apple は問題があるなどと全く考えていない。

進化する ID の概念 -- 一つの Apple ID を持つことで、Apple に関する機能なら何でも - オペレーティングシステム、購入、そしてクラウドに蓄積したデータ - 扱える様にすることで、Cupertino の我々の友人たちは背伸びをし過ぎたのかもしれない。単純であることは素晴らしい概念であり、我々も全面的に支持する。Apple の Apple ID の Lion への統合は付加的なサポートとしては如何に上手にやれるかを示しているが、一方では一か所に複数の識別子を許してしまった。もし同社が同じレベルの考慮を Apple ID のより広範囲な利用にも払っていてくれたなら、我々の多くももう少し正気でいられたであろう。

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Mac 仮想化最新情報: VMware、Parallels、そして VirtualBox

  文: Joe Kissell <joe@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

5 年と少し前、私の本 "Take Control of Running Windows on a Mac" の初版が出された頃、Mac の上で Windows をフルスピードに近い状態で走らせるというのは、どう見てもまだまだ目新しいことに過ぎなかった。当時、有力な選択肢といえば Apple によるデュアルブートシステム Boot Camp と、 Parallels Desktop しかなかった。Parallels Desktop は Mac OS X の内部で Windows を走らせる仮想化プログラムだが、Virtual PC など PowerPC ベースのソフトウェアに見られた大幅なパフォーマンス低下がないことが特徴であった。その後、VMware が独自の仮想化プログラム Fusion を携えて登場し、ここから状況は非常に面白くなってきた。それからは数ヵ月に一度ごとに、Parallels か VMware のどちらかがアップグレードを出して、しばらくの間はそちらの製品の方が優れているように見える、ということを繰り返してきた。両社は機能面でも、パフォーマンスでも、価格でも戦いを繰り広げ、この競争によって Mac 上の仮想化の品質がぐんぐん上がって行った。それは、とても良いことだった。(さらにもう一つ、無料の競合製品、Oracle の VirtualBox まで登場したのも素晴らしい! VirtualBox については記事の最後の方でもう一度触れる。)もちろん、Apple もまた Boot Camp を改良し続けてきた。そして、Windows 自身もまた、以前よりずっとずっと良いものとなった。

今月に至るよりも前にはかつて一度も起こったことのないことがある。それは、Parallels と Fusion 双方のメジャーリリースが、ほぼ同時に登場したことだ。私は Parallels Desktop 7 と VMware Fusion 4 の双方を使ってみて、今こそちょうど良いタイミングだと思った。Mac 用の仮想化ソフトウェアの、簡単な「一般教書 (state of the union)」を書いてみようと思ったのだ。話を始める前に、いくつかはっきりさせておきたいことがある:

類似点 -- この記事を書いている時点で、Parallels 7 and Fusion 4 についての客観的かつ完備した機能比較表を私はまだ見たことがない。Parallels のウェブサイトにあるチェックリストは、まだ Fusion 4 での変更点を盛り込んだアップデートを経ていない。(いずれにしても Parallels に有利に見えるように作られているのは当然のことだろう。)Wikipedia も比較ページを出しているが、これも今のところまだ Fusion 3.1 の情報しか反映していない。いずれにしても、この種のチェックリストは、それぞれのアプリケーションが似た機能を異なるやり方で実装している場合には解釈が難しくなる。少し捻りを加えるだけで、あまりにも簡単に片方のアプリケーションが優れていると見えるようになってしまう。それに、この種の表はすべての機能に等しいウェイトを置いているようだが、ほとんどのユーザーはほんの少数の機能にのみ関心があるものだ。そういう訳で、ここで私が網羅的な機能比較表を自分で作ろうと試みることはせずに、主要な点のみに集中してみたいと思う。

Parallels 7 と Fusion 4 はいずれも、下記のことすべてができる:

(もう一度言うが、これと比べて VirtualBox がどうなのかはあとで述べる。)

私の Mac で Parallels 7 と Fusion 4 を両方並べて走らせてみて、両者がどれほど似ているかに私は感銘を受けた。それぞれが使っている用語やユーザーインターフェイスはいくらか異なっている。けれどもその違いは数年前に比べてずっと小さな違いになっているので、私は今自分がどちらのアプリケーションを使っているのか忘れてしまうこともあるくらいだ。

相違点 -- 共通のところがこれほど多いので、どうやらこれら二つの製品の開発者たちは自社の製品が他と違う点を新たに作ろうとして、ますます苦闘しつつあるようだ。ただ、仮想化プログラムに望むべき新たなものというのは、もはやあまり残されていない。それでも、片方が他方より優位に立っている点に私はいくつか気付いた。

Parallels 7 では、Mac OS X と Windows 間でビデオカメラの共有が(内蔵の iSight または FaceTime カメラでも、あるいは外付けの USB ビデオカメラでも)できる。それに対して Fusion 4 では、カメラをホストまたはゲストのオペレーティングシステムで使用できるけれども、両方で同時に使うことはできない。既に Windows 7 を持っているのでない人たちのために、Parallels はアプリケーションの中からこれを購入してダウンロードできる方法を提供している。私がこれを実際に試したことはないが、聞いた話によればその手順はとうていユーザー・フレンドリーとは言い難いものだという。また、Parallels は Parallels Mobile ($19.99 だが現在 $4.99 でセール中) という iOS アプリを提供して、あなたの Mac 上で動作中の仮想マシン、あるいは Mac OS X 自体を開き、一時停止し、再開し、その他相互作用できるようにしている。それは確かに素敵だが、途方もなく素晴らしいというほどでもない。一方、どのような VNC クライアント (無料の iOS クライアントもある) を使っても任意の Fusion 仮想マシンに接続することができる。ただし、そのセットアップの手順にはとうてい分かりやすいとは言えないステップがいくつか含まれている。Parallels は Boot Camp 仮想マシンを一時停止させることもできるが、Fusion では独自の仮想ディスクを持つゲストオペレーティングシステムしか一時停止させることができない。

Fusion 4 にも、Parallels 7 にない素敵な機能がいくつか提供されている。Fusion は自己充足のアプリケーションとなり、ドラッグ&ドロップでインストールも、アンインストールもできる。また USB フラッシュドライブから走らせることさえでき、終了させればアクティブなバックグラウンドプロセスも一切残らない。(Parallels 7 はより深くシステムの中へ自ら入り込むので、終了した後もいくつか走り続けているものが残る。)Fusion 4 はまた仮想 Bluetooth (仮想マシンが直接 Bluetooth デバイスにアクセスできる) と Remote Disc (あなたのネットワーク上にある別の Mac または PC の DVD や CD にアクセスできる) に対応しているが、Parallels 7 にはこれら二つの機能はない。いずれのアプリケーションも容量節約のために仮想ディスクを圧縮することができるが、Fusion 4 ではその仮想マシンがスナップショットを持っている場合でさえもそれができる。Parallels 7 ではディスクを圧縮する前にすべてのスナップショットを消去しなければならない。それから、Fusion では仮想マシンをシャットダウンするかサスペンドするか以外に、ポーズするという一時停止ができる。これは、一時的にシステムリソースを解放し、その後瞬時に元通り再開することができる機能だ。最後にもう一つ、Fusion は完全に 64-bit の Cocoa アプリケーションであるとのことだが、Parallels にはいくつか 32-bit のコンポーネントがあり、Cocoa 以外に他のフレームワークも二つ使用している。64-bit Cocoa であることで普通のユーザーにとって毎日の使用感にどのような影響が出るのか私には全然分からないが、少なくとも将来のための良い基盤であるとは言えるようだ。

パフォーマンス -- 私が一番最初に使ったバージョンの Parallels は、これは今や Lion を走らせることもできないほど古くなった Mac の上でだったが、あまりにも高速で Windows を走らせるので私は我が目を疑ったほどだった。まるで、Windows を最新の PC ハードウェアの上で走らせているのと変わらないとさえ感じられた。時間差も、遅れも、不満を感じるようなものは一切体験しなかった。だから、その次のバージョンの Parallels が大幅なパフォーマンス改善を謳って登場した時、どこが良くなったのかさっぱり分からないと思ったものだ。それまで何かが遅過ぎると感じたことがなかったので、高速化の必要もなければ、高速化を実感することもなかった。さて、その初期の時代に比べて現在は Parallels も Fusion も何倍も高速になったので、また私の使うハードウェアもやはり高速になったので、私の状況下では速度に関して何を宣伝されようとも私にとって何の意味も感じられない。

ここで、私がゲーマーでないという事実を理解して頂きたい。(たとえ私がゲーマーであったとしても、フレームレートのほんの些細な違いに一喜一憂するようなタイプにはなりたくないと思う。)私は Windows ではビデオ編集もしないし、3D アニメーションのレンダリングも、複雑な数学的モデリング計算もしない。おそらく、その種のことをするユーザーなら、Parallels や Fusion の一つのバージョンとその次のバージョンとの違いを本気で感じ取ることができるのだろうが、私にそれはできない。私がしたのは、Outlook や Word のようなオフィスアプリケーション、Internet Explorer や Safari のようなウェブブラウザ、それから Amazon Unbox Video Player のようなビデオアプリを走らせることだけであった。こちらのタイプのユーザーにとっては、たとえ古いバージョンの Parallels や Fusion でも十分きびきび動くように感じられた。今日私が持っているものよりずっと遅い動作のハードウェアの上で走らせてさえもそれは言える。要するに、私が Windows を使うやり方においては、何かのベンチマークテストでこちらがあちらより 10 パーセント高速だったとしても、何の興味も湧かないということだ。そういうことは私には影響しないし、きっと Windows を走らせている Mac ユーザーの多くにとってもそれは同じことだろうと思う。

以上述べてきたのはすべて、パフォーマンスについての私の考えを正しい角度から明らかにしたいと思ってのことだ。

2010 年に、MacTech は一連のベンチマークテストを実施して、当時の現行バージョンの Parallels (バージョン 5) と VMware Fusion (バージョン 3) とを比較した。その比較テストの結果、ほんの数個のテストを除いて、Parallels が完全に Fusion を圧倒した。それは接戦ですらなく、曖昧なところもなかった。客観的なスピードのテストについては、Parallels が断然先を行っていた。この事実を見て、Parallels 5 の方が Fusion 3 よりも 良い と結論づけた人たちが多かったようだ。私は、それを根拠のない推論だと思った。Porsche が軽トラックより速く走れるからといって、必ずしも Porsche の方が良いとは限らない。それは、あなたが軽トラックの最高速よりも速くドライブしたいと思っていて、荷物を運べるかどうかよりもスピードを重視したい場合に、良いだけのことだ。私は決してベンチマークテストの結果に異を唱えているのではなく、ただ多くのユーザーにとってベンチマークテストの結果は無関係だと言いたいだけだ。

いずれにしても、それは当時の話だ。では、現在の状況はどうなのだろうか? Parallels 7 と Fusion 4 のいずれも、それぞれの前バージョンと比べて大幅にパフォーマンスが向上したと主張しているが、誰もが知りたいのは両者を比べればどうなのかということだ。VMware が私に送ってくれたレビューワー用キットには、Fusion 4 と Parallels 7 を比較したベンチマークがたくさん含まれていた。それらのテスト結果(VMware はまだこの結果を公開していない)によれば、ほとんどの点で Fusion 4 が 非常に僅かながら Parallels 7 を上回っていたが、いくつかの点では 非常に僅かながら 下回っていた。全体として、この二つのアプリケーションの全般的なパフォーマンスはあまりにも接近していて、その違いが統計的に言って無意味であることをこれらのテストは示している。もちろん、このテストが製品の開発者自身がその競合相手の製品と比較をしているものである以上、私としては結果を割り引いて受け取らねばならない。VMware を信用しないという訳ではないが、自社の製品が最も良く見える角度から見たくなるのは自然というものだろう。いずれ近いうちに、MacTech (あるいは別の独立な試験者) が独自のテスト結果を発表するだろうし、そうなればより客観的な目でパフォーマンス比較を評価することもできるようになるだろう。それがどんな結果を出すかを私が予想することはできないが、私がどれほど速くタイプしたり電子メールのチェックをしたりできるかという感覚において差が出るような違いにならないという予想はできる。実用的な目的には、これら二つのプログラムは同程度に高速だ。

そしてそれこそが、本当の要点だ。ベンチマークというものは、特定の、客観性のある、測定可能なことがらをテストする。それは、あなたが個人的に重要だと思う作業においては一切何の意味も持たないものかもしれない。Fusion 4 のリリースについて私が書いた紹介記事に寄せられたコメントで指摘され、私も確認したことだが、いくつか特定の状況下において、サスペンドした仮想マシンを再開させる速度は Parallels 7 の方が Fusion 4 よりも速い。この種のことは、ベンチマークテストに現われることも現われないこともある。それでいて、あなたにとって極めて重要なのはこの種のことかもしれないし、反対にあなたには全然重要でないかもしれない。このような統計データではいつも言えることだが、あまり抽象的な数字そのものにとらわれないことを皆さんにお勧めしたい。

その代わりに、もう長年言い続けていることだが、私がお勧めするのは、皆さんがそれぞれのアプリの無料の試用版をダウンロードして、自分の手で試してみられることだ。あなたが必要とする種類のソフトウェアを走らせて、あなたにとって重要な種類の作業をさせてみることだ。もしもそれであなたがパフォーマンスの違いを実感できなかったならば、あなたにとって、両者に違いはないのだ。そして、もしもあなたが違いを感じたのならば、それは役に立つ情報だ。それでも、もう少し時間をかけて、両者の試用版で他の機能、インターフェイス、説明書、技術サポートなどについても、どうなのか比べてみよう。そのような要素のどれかが、あなたの気持ちをどちらかに向けてくれるかもしれないから。

価格とライセンス -- 長らく、Parallels と Fusion は同じ定価 $79.99 を保ってきた。けれども、クーポン、セール、バンドル、その他の宣伝販売のお陰で、実際にはどちらもその半額程度の価格で購入できるのが普通であった。今回の最新リリースでは、いずれのアプリのアップグレード価格もそれぞれの意味で人々を驚かせた。

Parallels は、バージョン 5 または 6 からのアップグレード価格を $49.99 としており(2011 年 8 月 1 日以降に Parallels を購入した人は無料でアップグレードできる)Fusion の登録ユーザーに対しては競合クロスグレード価格をたったの $29.99 としている。ここには興味深い傾向がありありと見える。Parallels は過去 5 年間にわたり、毎年有料のアップグレードを出してきた。その料金は、バージョン 4.0 が $39.99 であったのを除いてすべて $49.99 であった。もしも Parallels 1.0 を定価で購入してその後のアップグレードすべてに料金を払っていれば、支払った金額は現時点で合計 $559.91 となる。(ここには Parallels Mobile の値段は含まれていないが、それを購入した人もいるだろう。)つまり、Parallels という製品は最新版に遅れずについて行けば、高くつく。さらに、Fusion オーナーが安い価格で入手できるという事実は、毎年 Parallels にお金を払い続けてきた長年の顧客たちにしてみればちょっとひどい仕打ちに映るだろう。

一方、VMware は Fusion 4 をすべての人に対して(アップグレードであろうとなかろうと)今年の末まで限定の $49.99 という値引き価格で販売している。(Lion がリリースされた 2011 年 7 月 20 日以降に Fusion 3 を購入した人は無料だ。)奇妙なことに、この宣伝販売に関して VMware が特別の「アップグレード」価格を提供していないではないかという怒りの声が巻き起こっているようだ。でも、実際これはアップグレード価格だ。ただ、その値引き価格を期間限定で新規の購入者にも提供しているだけのことだ。過去の歴史を通じて、Fusion はこれまで有料のアップグレードをたった二回だけ出した。前回はバージョン 3.0 へのアップグレード ($39.99) だった。だから、最初のリリースを定価で購入してその後すべてのアップグレードをしても、支払った金額の合計は現時点でたった $169.97、同様のことをした Parallels オーナーに比べてたった 30 パーセントの支払いで済んでいる。その上、Fusion の新しいライセンス条項を読めば、商業用と教育用の環境を除いて、一つのライセンスはその人が所有またはコントロールするすべての Mac で有効だ。これに対して、Parallels のライセンスは個々の Mac ごとに別途にライセンスを購入することを要求する。しかもその上に、インターネット上にクーポンコードが出回っていて、Fusion 4 の購入に際してチェックアウト時に FUSION20 というそのコードを入力すれば 20 パーセント ($10) 値引きされる。

要約すると、Parallels 6 を持っている人が Parallels 7 へアップグレードするには $49.99 を払わなければならないが、Fusion 4 はそれより $10 安い $39.99 で手に入る。一方、Fusion 3 を持っている人は Fusion 4 へのアップグレードが $39.99 だが Parallels 7 へはそれより $10 安い $29.99 で乗り換えられる。けれどももしも Parallels がこれまで通りのアップグレード方式を今後も続けるのならば、安値に惹かれて乗り換えた人も来年はまた $50 を払ってバージョン 8 へ進む(そしてその後も同じようにする)ことになるだろう。これではちょっと安値の魅力も減ってしまうような気が私にはする。

VirtualBox はどうか? -- さて、VirtualBox についてもいくつかのことを述べると約束していた。VirtualBox は、オープンソースのプロジェクトとしてスタートした。現在は Oracle の所有となっているけれども、オープンソース版(あなたが自分でコードをコンパイルするもの)として今も入手できる。また、あらかじめコンパイルされ、個人用には無料、という形でもさまざまのプラットフォーム向けに出されている。無料だということで大きく騒がれているけれども、Fusion に支払う $50 も、Windows 自体のために支払わなければならない金額に比べれば小さいことを忘れてはならない。言い替えれば、無料であるのは確かに良いことだけれども、いずれにしても Mac 上で Windows を走らせるにはお金がかかる。そして、ある意味、金を惜しめばそれなりのものしか手に入らないのだ。

誤解しないで頂きたい。VirtualBox は決していいかげんなものではない。それに、初期と比べれば劇的に良くなっている。ホストとゲストのオペレーティングシステムとして幅広くさまざまなものに対応しており、機能の数も膨大だ。Parallels や Fusion と同様、仮想化環境がほぼ見えなくなって Windows のアプリケーションがビジュアルには Mac アプリと同じ立場でふるまうようになるモードも提供される。また、共有フォルダ、スナップショット、3D グラフィックス加速、(複数ディスプレイを含む)多くの一般的ハードウェアなどにも対応している。パフォーマンスも、競合相手の商用製品と同等とは言えないまでも、きちんとしたレベルにある。そして、最大 32 個の仮想 CPU コアを仮想マシンに割り当てることさえできる。

では、何か気に入らない点はあるだろうか? 少なくともバージョン 4.1.2 の時点では、VirtualBox は Lion の下でもきちんと動作はするけれども、Lion 専用の諸機能、例えば Mission Control、Launchpad、フルスクリーンモードといったものを利用することはできない。また、ゲストオペレーティングシステムとして Lion や Lion Server を走らせることもできない。Windows 仮想マシンのセットアップを自動化する機能もないし、Boot Camp パーティションから Windows を走らせたり、Mac のプリンタを自動的に使用したりすることもできない。Mac OS X との全般的な統合の度合も低い。それから、ユーザーインターフェイスや、説明書も、このソフトウェアがオープンソースであるという本質を裏切るものだ。とにかく見て美しいものではない。

それでもなお、VirtualBox はきちんと役割を果たす。これは決して皮肉で言っているのではない。すべき仕事はちゃんとやってのける。だから、Mac 上でほんの時たまにしか Windows にアクセスする必要がないという人には、$50 を節約するのと引き換えにいくつかの機能をあきらめるのも、立派な妥協策と言えるだろう。これは試してみても何も失うものはない。長期間にわたって使っても差し支えない。そして、もしもあとでその気になれば、いつでも商用製品に乗り換えることができる。

結びに -- 一年一年が過ぎる度に、Windows のみで遂行できて Mac OS X でネイティブに遂行できない作業の数は減って行く。これは一つにはウェブアプリケーションの興隆のお陰であり、一つには Windows アプリが Mac OS X に移植されつつあるお陰であり、また一つには Mac 専用またはクロスプラットフォームの新しいアプリケーションで古い Windows 専用の選択肢より優れたものが登場しつつあるお陰でもある。今もまだ正当な理由で Windows を Mac 上で走らせる必要のある人たちは多いけれど、その人数は確実に減りつつある。

Boot Camp も依然としてきちんと動作するが、私はもうずっと以前に使うのを止めた。仮想化ソフトウェアに比べて Boot Camp は必要以上に扱いにくく柔軟性も低い。それに Boot Camp と仮想化とのパフォーマンスの差も大きく縮まったし、Boot Camp で動作するけれども仮想マシンでは動作しないというアプリケーションや外付け機器の数も非常に少なくなった。だから、今でも Mac 上で Windows を走らせる必要のある人たちの圧倒的大多数にとってただ一つ残った大きな疑問は、仮想化プログラムのうちどれを使うかという問題だ。Parallels 7 と Fusion 4 が出揃って、その疑問に対する答はこれまで以上に五分五分の状態となった。もちろん両方の製品の開発者たちにはあとほんの少しずつ追加のパフォーマンスを絞り出せる余地が依然として残っているのだろうとは思うが、私の感覚は私たちが今や Windows を Mac 上でどれだけ高速に走らせることができるかの理論的限界値に近づきつつある(そしてそれは既に十分に速い)と私に告げている。その上、Windows 自体にもいろいろな仮想化プログラムにも改善が施されて、Mac 上で Windows をセットアップして使用するのがとても簡単でシームレスになり、その結果、ユーザーとしてはもはやオペレーティングシステムの間の違いを忘れてしまい、ほとんどどんなプログラムでもそれがどのプラットフォーム用に書かれていようと関係なしに自由にダウンロードして走らせることも多くなった。

長い年月を通じて、私はインターネットのあちこちで、これらの製品のうちの一つを持っているユーザーが、最初に選んだ製品に何らかの理由で幻滅して別の製品に乗り換えることにしたというコメントを書いているのを何百と目にしてきた。彼らの苦情は、バグや、機能の欠落から、顧客サービスのまずさや、ユーザーインターフェイスの見栄えの悪さまでさまざまだった。総数を数えたことなどないが、私の印象では歴史的に Parallels に不満を感じて Fusion に乗り換えたというユーザーの方がその逆のユーザーより多かったような気がする。また、VirtualBox から商用製品へ乗り換えた人たちの方がその逆の人たちよりも多かったと思う。けれども初めのところでも述べたように、人それぞれ、経験することは違っている。ここで、どの選択肢の方が全体的に優れているとか、誰にでもベストの選択はこれだとか、そういうことを皆さんに押し付けようとは思わない。あなたにとって最適なものが何かを選択できるのは、あなたしかいない。それに、現時点での答は、一年前の答とは違っているかもしれない。さらにもう一年経てば、答が変わるかもしれない。あなたがもしも現在お使いのもので満足しておられるならば、その同じプログラムの最新バージョンにアップグレードしてもきっとそのまま満足していられるだろう。もしもあなたが現在のものに不満なら、今こそ競合製品を調べてみる絶好の機会ではないだろうか。

でも、この種のソフトウェアについて書かれたものを読む際には、慎重であることを忘れないで頂きたいと思う。偽情報が意図的に流されているのに気付いたこともあるし、片方の製品を宣伝するために無節操な戦術が用いられているのが気になったこともある。とても残念なことだ。Parallels も、Fusion も、VirtualBox も、いずれも優れたプログラムで、純粋にそれぞれの長所で競争できるはずだ。だから、ぜひともご自分で試してみて、ご自身で決断して頂きたい。本当の意味で重要なのは、あなた自身の体験なのだから。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2011 年 9 月 19 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

DEVONthink と DEVONnote 2.3 -- DEVONtechnologies の情報管理アプリケーション DEVONthinkDEVONnote が、またアップデートされた。今度はバージョン 2.3 だ。Lion ユーザーは、メインウィンドウでフルスクリーンモードが使えるようになったことや、添付ファイルとリッチテキスト書類へのリンクが Quick Look に対応したことを歓迎するだろう。Address Book の読み込みと、DEVONthink Pro Office での電子メールのアーカイブ機能も改善され、その他数多くのバグ修正も施された。(アップデートはすべて無料、新規購入は DEVONthink Pro Office が $149.95、DEVONthink Professional が $79.95、DEVONthink Personal が $49.95、リリースノート;DEVONnote は $24.95、リリースノート)

DEVONthink と DEVONnote 2.3 へのコメントリンク:

Camino 2.0.9 -- バージョン 2.0.8 を出して間もなく、Camino Project が Camino for Mac OS X ウェブブラウザの バージョン 2.0.9 をリリースした。これら二度のアップデートで、無効な SSL 証明書の処理が改善されるとともに、Camino Crash Reporter の電子メールフィールドのローカリゼーションも改良された。新バージョンの Java Embedding Plugin も含まれ、Camino の広告ブロック機能が向上した。今回の 2.0.9 リリースで、前バージョンでビルドに問題があって以前に修正されたクラッシュのバグが再現してしまっていた点が修正された。さらに、2.0.9 では Netflix に関係したクラッシュのバグと、Camino が他のアプリケーションから未知のプロトコルを使った URL を開くよう要求された場合のハングの問題とが修正された。また、Flash アニメーションをブロックするためにブラウザが使用するコードもアップデートされた。(無料、15.8 MB)

Camino 2.0.9 へのコメントリンク:

Microsoft Office for Mac 2011 14.1.3/2008 12.1.3/2004 11.6.5 -- Microsoft が三つのアップデートを Office for Mac 2004, 2008, 2011 用にリリースした。Office 2004 アップデートOffice 2008 アップデート,はそれぞれバージョン 11.6.5 と 12.1.3 だが、攻撃者が悪質なコードで Mac のメモリ内容を上書きできる脆弱性に対処している。Office 2008 アップデートではそれに加えて、Word のヘルプがあらゆる言語で表示されるようにするとともに、Entourage のタイムゾーン情報を更新している。(Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、2008 は 333 MB、2004 は 9 MB)

一方、 Office 2011 アップデートはバージョン 14.1.3 で、このスイートのほとんどすべてのアプリに改善を施している。まず PowerPoint と Excel については、プログラムがクラッシュする問題が修正された。Word については、PivotTable フィールドの設定が有効になり、オランダ語版で引用文献のオプションが正しく表示されるようになった。Outlook については、連絡先の画像が正しく表示されなかった問題が今回のアップデートで解決した。また、共有 Outlook カレンダーのオプションの処理も改善された。注目すべきことに、今回のアップデートでは Outlook に Apple Mail から読み込む機能が無効化された。これは「Mac OS X 10.7 Lion 上では予想どおりに機能しない」からだ。(Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、112 MB)

Microsoft Office for Mac 2011 14.1.3/2008 12.1.3/2004 11.6.5 へのコメントリンク:

Mac mini、MacBook Pro、MacBook Air 用ファームウェア・アップデート -- Apple が、外見的には全く同じように見える三つのアップデートを最近の機種の Mac 用にリリースした。Mac mini EFI ファームウェア・アップデート 1.3MacBook Pro EFI ファームウェア・アップデート 2.2MacBook Air EFI ファームウェア・アップデート 2.1 の三つだ。これらのアップデートで、インターネット接続を使用した Max OS X 10.7 Lion 復旧機能の安定性が向上し、詳細は不明ながら Thunderbolt ディスプレイに接続する際の問題点が解消され、Thunderbolt ターゲットディスクモードのパフォーマンスが改善されている。どんなファームウェアアップデートでも同じことだが、インストールの際には必ず前もってインストールの説明書を注意深く熟読しておくべきだ。必要ないマシンでアップデートを手に入れずに済むように、入手はソフトウェア・アップデートに任せることをお勧めする。もしもソフトウェア・アップデートにこのアップデートが登場しなければ、それはあなたの Mac には必要ないということだ。(無料、4 MB)

MacBook Air EFI Firmware Update 2.1 へのコメントリンク:

VMware Fusion 4 -- 先週 Parallels 7 がリリースされたばかりだが、今週は VMware Fusion 4.0 が登場した。Mac ユーザーが Mac OS X と隣り合わせて Windows、Linux、その他のオペレーティングシステムを走らせることができるようにする、人気の仮想化プログラムへのメジャーなアップグレードだ。Fusion 4 には 90 以上の新機能が含まれ、そのうち大きな変更点としては、Lion の機能のフルサポート、具体的には Mission Control、フルスクリーンモード (個々の Windows アプリケーションにも使える)、ジェスチャーなどがある。また、Mac OS X 10.7 Lion と Lion Server をゲスト・オペレーティングシステムとして走らせることもでき、どの Windows アプリが Launchpad に、「アプリケーション」フォルダに、そして Spotlight に、登場するかを選ぶこともできる。シングルウィンドウモードで走っている際に Fusion 4 がスクリーン面積をより良く使えるようになり、これは (MacBook Air など) 小さなディスプレイを持つ Mac ではありがたい。その他さまざまの変更が Fusion にも仮想マシンで走る Windows アプリにも施され、より Mac 風に動作することでより良く Mac OS X に統合されるようになった。さらに、Fusion 4 では Time Machine との互換性も向上し、Remote Disc に対応し、仮想 Bluetooth にも対応した。

Fusion は自己充足の 64-bit Cocoa アプリケーションとなったので、ドラッグ&ドロップでインストールもアンインストールもでき、どこからでも走らせられる。それだけでなく、動作していない時には一切システムリソースを使用しない。また、このプログラムのパフォーマンスが大幅に改善され、とりわけ 2D および 3D のグラフィックスでそれが顕著だ。VMware のベンチマークテストによれば、全体的なパフォーマンスは Parallels 7 と互角だという。ハードウェアとテスト項目にもよるが、平均して Fusion の方が 2 から 4 パーセント優れていたという。(ただし、いくつかのテストでは少し Parallels に後れを取っていた。)現在のところ Mac App Store では販売されていないが、Fusion 4 はそれと同様のライセンスモデルを使うようになった。企業向けと教育機関向けのものを除き、シングルライセンスは一人のユーザーが所有する、またはコントロールする、すべての Mac で有効となる。今年の末まで、$49.99 の宣伝販売価格(アップグレードも新規購入も同価格)となっている。(新規購入もアップグレードも $49.99、399 MB)

VMware Fusion 4 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2011 年 9 月 19 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

CEO たちが本当は何を考えているのかは、どんな場合でも興味深いことだ。今週私たちは Netflix の CEO Reed Hasting が、Netflix が自己消滅しようとしていることに対する説明を述べているのに気付いた。それと、元 Apple CEO の John Sculley のインタビュー記事もある。また今週は、Google Docs がコメントのみのアクセスのオプションを追加し、Apple が魅力的な 3D ディスプレイと画像システムに関する特許を取得した。

Netflix CEO が値上げと DVD サービス改名について説明 -- ほとんど不可解としか言えない 60 パーセントの値上げを 2011 年 7 月に実施して以来、顧客数の減少に見舞われた Netflix の CEO Reed Hastings が、謝罪と説明を同社のプログに掲載するとともにすべての顧客に電子メールで送った。その中で、Hastings は Netflix が今後同社の DVD 側、ストリーミング側のサービスをさらに分割するとともに、DVD 配達サービスを新しい "Qwikster" ブランドに衣替えする予定であることを明かした。同社のブログに寄せられた反応は(現時点で 10,000 件以上だが)ほぼ一様に否定的な意見で、将来サービスが分割され価格改定されることに(控え目な表現をすれば)不満を述べる顧客がほとんどだった。これは Netflix としても、手遅れにならないうちに方針転換をすべき時ではないだろうか。

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John Sculley がインタビューで Steve Jobs を語る -- John Sculley は、Steve Jobs が 1983 年に Apple を経営するために採用した人物だが、今もまだ投資や社内指導教育などの分野で活躍中だ。このインタビュー記事で、彼は自身の経歴と、Pepsi に入社した経緯、Apple に行く道を選んだ理由、そして彼と Steve Jobs との間でどのように物事が運んだかを語る。

コメントリンク: 12495

Google Docs にコメント専用アクセスのオプション -- これまでは、Google Docs にある書類に対してコメントのみができる形で人々がアクセスする方法はなかった。けれども問題は、自分の書類を誰かに勝手に変更されるのは困るけれども、人々からのフィードバックは欲しい、という状況がよくあることだ。Google Docs のブログ記事によれば、近日中に Google Docs アカウントで、他の人がコメントを書き込むことのみできるという形で書類を共有するオプションが設定できるようになるという。公開の書類で誰でもコメントを書き込めるという設定さえ可能になる。今回の変更によって、Google Docs はこれまでにも増して価値ある共同作業ツールとなるだろう。もはや、コメントを求めるために人々に Word 書類を送りつける必要がほとんどなくなるからだ。

コメントリンク: 12490

Apple が 3D ディスプレイと画像システムの特許を取得 -- Patently Apple が、3D ディスプレイと画像システムに関する特許が新たに Apple に与えられたことを伝えている。どうやらこれは、ユーザーの前にある空間を監視して、ホログラフィー画像あるいは手による仮想の表現を通じてユーザーが仮想のオブジェクトに対する操作を実行できるようにするものらしい。出荷される製品にこれが登場するのはまだまだ先のことと思われるけれども、明らかに Apple の研究室においては、現在のキーボードとマウス、タッチスクリーンを超えた、新たな形の仮想交流の方法を定義する必要を認識しているようだ。

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