TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1105/05-Dec-2011

今週私たちは二つの論争の真っただ中にある。一つは、一度 $14.99 の料金を払えばずっとテザリングが使えるようになると約束する(実際その通りにしている)iPhone アプリが、一度 App Store で承認されてたちまちヒットしたけれども、Apple が説得力のない言い訳とともに、すぐにこのアプリを撤去してしまった。二つ目は、特定の質問に対する Siri の返答のしかたが、中絶反対運動を支持しているのではないかという大騒ぎが巻き起こっている。Adam が、Siri が何を言おうとも、それを Apple の会社としての方針に結び付けるのは理不尽なことだと説明する。また今週号では、Jeff Carlson が外の世界の音を聞くことのできる iOS アプリをいくつか紹介し、Adam が自分の iCloud カレンダーを Lion を走らせることのできないいくつかの Mac と同期させようとして、それが BusyCal のお陰で意外なほどスムーズに実現できた体験を語る。最後に、iOS 5 を扱った新刊の電子ブックが一冊、いや二冊出たことをお知らせする。Tonya Engst の "Take Control of Your iPad" と Joe Kissell の "Take Control of Mail on the iPad, iPhone, and iPod touch, Third Edition" だ。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Cyberduck 4.2、MarsEdit 3.4.1、Camino 2.1、それに Safari 5.1.2 だ。

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Siri のあら探しは、やめよう

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

口で話すことにより駆動される Apple の仮想アシスタント Siri を搭載して iPhone 4S がリリースされるとすぐに、人々は Siri に向かってあらゆる種類の質問を語りかけたり、 Siri が時折返してくる滑稽な返答をサイトに投稿したりし始めた。(その種のサイトはたくさんあるが、出てくる名前や URL をここに掲載すると、私たちの電子メール号がスパムとマークされてしまうのでやめておく。)

ところが、Siri で遊んでいるうちはよかったが、人々が Siri からの返答にいろいろのことを読み取り始めるにつれて、これがちょっと邪悪な進展を見せ始めた。つい最近も、Siri がニューヨーク市内では妊娠中絶医院を一つも見つけられないのに首都ワシントンで同じことをリクエストすると中絶反対運動の拠点への道案内が出る、ということでちょっとした騒動が勃発 した。(これに対して Apple は素早く New York Times に反論の記事を掲載 して、この問題は「製品における欠陥」によるものであって、Siri はまだベータ段階にあると述べた。)

以前、環境擁護団体 Greenpeace が自らの宣伝を目的として Apple に説教を垂れたことがある(2010 年 2 月 2 日の記事“Greenpeace、自らを Apple のスターにしたがる?”参照)が、まるであの時のことを思い出させるような事態が起きた。MoveOn.org が、人々に電子メールを送って、Apple が Siri の動作方法を修正するよう求める署名運動を始めたのだ。いわく、Siri は「どこへ行けば中絶ができるか、さらには緊急的避妊を受けられるかさえも語ろうとせず、代わりに彼女は中絶反対の妊娠“危機”センターを宣伝する」という。MoveOn はさらに、「あるユーザーがいったいなぜ中絶に反対なのかと彼女に尋ねると、彼女からは『I just am (とにかく私はそうなのです)』という返答が返ってきた」と言葉を続ける。おいおい、冗談じゃないよ。

Siri は、女性コメディアンでもなければ、Apple の広報担当ロボットでもない。Apple は巧みに Siri をプログラムして、幅広い種類のくだけた話し言葉の反応を組み込むことによって、人格があるような印象を与えるとともに、基本的にはおしゃべりボット(人工無脳 )に過ぎないこのプログラムに人々が気軽に話しかけられるようにした。当然ながら、このテクニックは完全に成功しているわけではない。初めてのアルゴリズム的精神分析学者 ELIZA (Joseph Weizenbaum が 1966 年に MIT で創り出したもの) と同様、Siri があなたの質問や問いかけを一つ残らずすべて理解して返事できるとは望むべくもないし、だからこそ曖昧なおしゃべりを組み込むことで、平板なロボット的返答にあなたががっかりすることのないようにする必要があるのだ。

Siri は、対応するアプリまたはサービスへ Siri が渡すことのできるキーワードがあなたが言った言葉の中に含まれている場合に、最も役に立つ。Apple はそのようなキーワードの一覧を Siri FAQ の中で公表している。でも、そうであってさえも、Siri はそれらのアプリやサービスそれぞれの機能や組み込まれた情報によって制限されている。(人工知能プログラマーであり教師でもある Jeff Wofford が、Siri の動作方法を推測した興味深いブログ記事を書いている。ただし、彼がこれを書いたのは iPhone 4S がデビューするより前であったことは言っておくべきだろう。)

だから、何らかの質問に対して Siri が予期された返答を提供できなかったからと言って、別に驚くには当たらない。おそらく、Siri が現時点で使っている電話帳風のデータベースが、どんなデータベースか私は知らないが、妊娠中絶に関係したサービスのカテゴリーを備えていないというだけのことだろう。それは、Apple が対処可能な、そして対処すべき、手抜かりだ。これと対照的に、YellowPages.com ウェブサイトには "Abortion Services (妊娠中絶サービス)" というカテゴリーがある。けれどもそのカテゴリーに登場しているものの中で名前に "abortion" という単語を含んでいるところはほとんどない。それを含んでいるものの中からいくつかを選んで Siri に道順を尋ねてみると、Siri は何の問題もなく Maps アプリの中にそれらを表示してくれた。

要するに、Siri がどれだけ良い結果を出せるかは、Apple が組み込んだ基盤のデータベースがどれだけ良いかのみによって決まる。(幸いにも、Siri の処理は iPhone 上ではなく Apple のサーバ上で実行されるので、Apple は今後も Siri の機能を改善し拡張し続けることができる。)マンハッタン地域の中で "Abortion Services" に該当するものとして YellowPages.com が返したリストを眺めていて、私は Planned Parenthood (米国家族計画連盟) がそこに挙げられていないことに気付いた。そこでもう一度 YellowPages.com でマンハッタン地域の Planned Parenthood を検索してみると、98 件のヒットがあり、それらは "STD Testing Centers (性感染症検査センター)"、"Family Planning Information Centers (家族計画情報センター)"、"Birth Control Information & Services (避妊情報およびサービス)" という風にカテゴリー分けされていた。言い替えれば、重要なのはメタデータであって、良いメタデータがなければ、良い検索結果は得られない。

実際これは、ある意味深刻な問題とも言える。私たちが身の回りの世界に対して抱く印象を形作る際に、テクノロジーがどれだけ大きな重要性を持つに至ったかが、ここに如実に示されているからだ。そしてだからこそ、私たちが今後も検索関係のテクノロジーがどれくらいうまく動いているのかをしっかりと注視し続けて、そうしたテクノロジーの避けられない限界に常に気付いていることがいかに根本的に重要かが分かるのだ。インターネットであなたが読む内容をすべて信じてはいけないのと全く同じ意味で、Siri があなたに告げたことをすべて信じてはいけない。

そうそう、Siri が自らを妊娠中絶反対論者と称したと決めつけた MoveOn の意地悪い主張はどうなったかって? あれは単に、Siri が自らをより人間らしく見せようとするために放り込んでいる話し言葉の相槌に過ぎない。Siri に "Why are you anti-abortion? (あなたはなぜ中絶に反対なのか)" と尋ねれば、あの Popeye (ポパイ) の有名な口癖 "I am what I am (俺は俺さ)" が返ってくる。もちろん、"Why are you against kittens? (あなたはなぜ子猫が嫌いなのか)" と尋ねても、"Why are you a cannibal? (あなたはなぜ人食い人種なのか)" と尋ねても、全く同じ返答が返ってくる。他の似たような質問をすると、また別の同様にぼんやりした返答が返ってくる。例えばこんな返答だ:

だから私たちは、Siri があの ELIZA のおしゃべりの娘くらいのもの以上であると思い込むのをやめようではないか。Siri は便利に使えることもあるし、デモンストレーション用に使ってみるのはとても楽しい。けれども、Siri の成功にも、失敗にも、あるいはちょっとした横道にも、その程度以上のものをそこから読み取ろうとするのは、ましてや Apple の会社としての方針を読み取ろうとするのは、まったくもって理不尽なことだ。そもそも、Apple の方針を聞き出そうとして私たちが Apple の広報担当にいくら働きかけても何も返事が返ってこないのが普通だというのに、少なくとも Siri は私たちの質問に常に答を返してくれるのだから。

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iOS 5 をカバーする二冊の新しい Take Control 電子本

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

iOS 5 と iCloud とをもって Apple は iPad, iPhone, そして iPod touch 上で出来ること全てを大幅に拡張したが、これらの新しい機能は我々エンドユーザーに新たなやり方と習慣を学ぶことを要求している。これに応じて我々も我々の iOS 関連の本をアップデートするのに日夜励んでいるが、この程このうち二冊について最後の仕上げを完了した:"Take Control of Your iPad" と "Take Control of Mail on the iPad, iPhone, and iPod touch, Third Edition" である。

"Take Control of Your iPad" は iPad 上の iOS 5 に関する大きな、広範囲な題名であるが、著者は愛らしくそして才能あふれる Tonya Engst である。これは基本的には彼女の "Take Control of iPad Basics" の第二版であるが、iPad が世に出てから既に一年半以上がたち、何百万もの人達がもう既に iOS の基礎は学んでいる - 我々も今や多くの人がタップするとかドラッグするとかの概念は理解していると思っているが、iPad が出されたばかりの頃はそうではなかった。題名を新鮮で有用に保つため、Tonya は全くの初心者に向けた巨大な題材を切り裂いてより進んだ議論のためのスペースをあけ、設定と同期に特段の焦点を当てている。彼女は更に核となる Apple アップスから、Safari, Contacts, iBooks, そして Music が含まれる、更に多くのものを得るためのヒント集も加えている。

"Take Control of Your iPad" は、あなたの iPad ノーハウの隙間を埋める必要がある時には何時でも手軽な参考書として使うために、如何なる iOS 機器或いはコンピュータ上からも拾い読みも出来るし、或いは最初から最後まで読み通してあなたを iPad エキスパート秘密デコーダ指輪を貰える所まで押し上げることも出来る。Joe Kissell の "Take Control of iCloud" 電子本を編集するのに Tonya が費やした多くの時間からも、彼女が自分の iPad を苦労して Setup Assistant の試練を乗り越えさせ、そして iTunes, iCloud, Google Sync 等々との同期を構成、そして再構成するのに費やした無限の時間からの恩恵を享受出来る。

"Take Control of Mail on the iPad, iPhone, and iPod touch, Third Edition" は、愛らしくそして才能あふれた Joe Kissell からのものである (私は我々の著者に関しては機会均等のお世辞使いだ)。Tonya は網を広く拡げているのに対して、Joe は iOS 5 を走らせている機器全部に対する効果的なメール戦略を如何に立案、管理するかにしっかり焦点を合わせている。彼の思慮に満ちたそして綿密な記事は、iPad, iPhone, そして iPod touch 上の Mail アプリを使う最善の方法について実際に役立つ、現実的な進言を提供し、そして如何にしてアカウントを設定し、メールを受信し読み、メッセージを作成そして送る、そして大事なメールのやり取りをファイルするかについての忠告と方向付けも得られる。更に接続問題を解決しそして回避策の限界についても学べる - OS 5 バージョンの Mail は大幅に改善されたが、Mac 上の Apple Mail のレベルには未だ到達していない。

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iPad の耳は役に立つ

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私は iPad で音楽を聴くことがよくあるが、iPad にも聴く能力があることをすっかり忘れていた。そのことに私が最近気付いたのは、私の義弟が "From the Edge with Peter Lik" というテレビ番組を薦めてくれたからであった。

この番組は、熟練の風景写真家 Lik について、彼がどのようにして驚くべき写真を撮影しているのかを紹介したものだ。正直言って、写真そのものについて詳しいことは表に出ず、番組はほとんどすべて、この冒険好きなオーストラリア人がどのようにしていろいろな景勝地に出かけて行くか、時にはどのような困難に出くわすか、といったことに焦点を当てている。凍り付くような北極の天候の中でいつまでも現われないオーロラを一晩中待ち続ける、といったことだ。(それに、これは決して Lik に悪意があるわけではないが、この番組の真のスターは撮影クルーがそれぞれの場所で制作した息を飲むようなビデオ映像だと思う。)とても楽しい番組で、世界の辺境の各地へ自分も行って探検してみたいという気持ちにさせられる。

番組の第1回を観ながら、私は この番組と対になった無料の iPad アプリがあることに気付いた。このアプリは、Lik が撮影した写真や、番組の裏話、その他を提供してくれる。私自身も写真家なので、これはぜひダウンロードしなければと思った。

私が予期していなかったのは、このアプリが番組を観ながらそれと同時に走らせるように作られていたことだった。そして、それは全く新しいやり方で使うようになっていた。iPad のマイクロフォンを用いて、このアプリはその部屋のオーディオから流れる番組の音声を聴き、それを利用してアプリのコンテンツをテレビ画面上の番組の進行に同期させるのだ。あなたは番組を観ながら、撮影の成果の写真を繰って鑑賞したり、その中でどれを Lik がお気に入りとして選んだかを見たりできる。

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残念なことに、このアプリには現在「このアプリは 12 月 31 日以後はサポートされません」というメモが含まれていて、番組の終了が決まっていることを示唆している。

他のテレビ番組やその他のメディアでこのテクニックを活用したものが出てこないことに私は意外な思いがしている。(ひょっとすると私が気付いていないだけかもしれない。)

類似のものとしては IntoNow がある。これは Yahoo アプリで、一つの番組に限定されたものではない。 ShazamSoundHound のような楽曲検出アプリと同様に、IntoNow はほとんどあらゆるテレビ番組をそのオーディオから識別できる。これは、あなたがテレビをライブで観ていても、また Hulu や iTunes などを使ってストリーミングあるいは保存されたものを観ていても働く。

大きな緑色のボタンをタップすれば、IntoNow が聴く作業を始める。マッチする番組が見つかれば、一分以内に結果が表示される。そこからは、関連する Twitter メッセージを読んだり、他に誰が最近この番組を観たかを調べたり、あるいはその他の方法であなたの知人でテレビを楽しんでいる人たちと繋がることができる。私自身はあまりテレビを観ないので、このアプリは私にとって純粋にただ珍しいものに過ぎなかったけれど、テクノロジーそのものは確かに興味をそそられる。

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それ以外にも音を聴くアプリがないものかと探していて、とても興味深くて、風変わりで、かつ極端に個別的なものに出くわした。$1.99 の Melon Meter だ。iOS デバイスのマイクロフォンをスイカの外皮に触れさせてから、スイカをコンコンとたたいてみる。すると、このアプリは音の響きをもとにそのスイカが新鮮かどうかを判定してくれるらしい。(このアプリを買ってテストする気になれなかったことは白状しておこう。テストしても、スーパーマーケットの青果物担当者がきっと良い顔をしないだろうと心配になったからだ。)

iPad の大きくてカラフルなスクリーンには誰でも注目してしまう。でも、iOS デバイスが私たちの感覚を拡張してくれるのは視覚だけではない。嗅覚に関係したアプリやアクセサリが欲しいとはあまり思わないけれど、iPad が知的に音を聴くことができて、例えばテレビ視聴などの体験を向上させてくれるというのは素敵なことだと思う。皆さんも、もしも他のアプリで同様の妙技を繰り出すことのできるものをご存じなら、どうぞウェブでこの記事へのコメントとして推薦して頂きたい。

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iTether、承認され、そして引き上げられる

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

[アップデート:私がこの記事に仕上げの手を入れている時に、Apple は目を覚ましそして iTether を App Store から引き上げてしまった。理由として挙げたのはキャリアネットワークへの負荷であった。これは何とも苦しい言い訳である、何故ならばキャリアは余分に使ってくれた客には喜んで課金出来るからである;もっと悪いことには、この iTether 開発者達の言い分では、平均的なユーザーは月に 200 MB 以下しか消費していないという。この開発者達はまたこのアプリの目的についても Apple に対しては最初から隠し立てはしておらず、それがどの様に働くのかについてのビデオすらも Apple に提供したと話している。いずれにしても、私はこのアプリをダウンロードしそしてテストをし、その上でこの記事を書いた。ということで、皆さんが読むのは、もし Apple が我々の前に全ての保護主義者を置いて邪魔することをしなければ、何が起きうるかの報告である。このアプリが引き上げられる前に購入した人は、引き続き使い続けられる。]

我々の多くにとって、iPhone の 3G 経由のインターネット接続を共有するため Mac や iPad をテザー出来るということは、それを定常的に必要とする場合にのみ抗しがたいものだと言えるであろう。時折ちょっと使いたいというためだけには、必要となるデータテザリングプランに加入するというのは、単純に重たすぎる。

米国では、AT&T は月額 $45 を DataPro 4GB プランに課しているが、これにより 4 GB のテザリングが可能となる (追加分はギガバイト当たり $10 となる)。 Verizon Wireless ではテザリング (Mobile Hotspot 機能) は既存のデータプラン (最も安いものは 2 GB で月額 $30 である) の上に $20 が課せられそして 2 GB が追加される。要は月額 $20 から $30 余分にかかるという訳である、それもあなたのインターネット接続を共有するためだけにであり、そのテザリング接続に付いてくる余分の数ギガバイトを必要とするかどうかには拘わらずである。

あなたも我々と同様これらの必要以上の課金に腹立たしい思いをしているならば - どの様に使うかには拘わらず、使ったデータ分にだけ課金されるという訳には何故いかないのであろうか? - 新しいオプションが登場した、iTether である。

iTether は iOS アプリで特別の Mac 又は Windows ソフトウェアと一緒になって働き、一回限りの $14.99 の料金でテザリングを可能にする。iTether に関して何が驚きだったのかについて言えば、それが動作することではなく、勿論それは機能するが、それが App Store での販売のために認可されたことである。これは内蔵機能と競合するアップスに対する Apple の保護主義者的方針を考えれば尚更である。いずれにしても、iTether の背後にいる会社は Tether と呼ばれ、何年にもわたって BlackBerry と Android バージョンのソフトウェアを販売してきたのであり、Apple がこのアプリが何をするものかに気が付かなかったというのは有りそうにない。

とは言っても、iTether はあなたが期待する様なものでは必ずしもない。それは USB 接続上でしか働かない、従って iPad と直には使えない。Android バージョンの Tether も同じ制限を有しているが、BlackBerry バージョンは Bluetooth 経由でも動作出来る。

無料の Mac OS X ソフトウェアは小さい - たったの 1.5 MB - だが Tether の Web サイトはトラフィックで満杯で私は友達からコピーを貰わねばならなかった。それは幾つかのカーネル拡張を /System/Extensions にインストールし、Tether アプリケーションを /Applications にインストールする。更に Network 設定ペインに Ethernet (en4) アダプターを作り出す (あなたの番号はこれと違うかもしれない)。

一旦インストールされてしまえば、iTether を使うのは簡単である。私は正しい結果を得るべく、MacBook は私の Ethernet ネットワークから切り離されていることを確認し、そして MacBook と iPhone 両方の Wi-Fi をオフにした。その上で MacBook 上の Tether アプリケーションを起動、そして iPhone 上の iTether アプリをタップした。この二つは極めて同じ様に見え、基本的な転送状態と接続状況を示していた。Tether アプリケーションは自動的に Ethernet (en4) を生かし、そして iPhone 上の iTether アプリが 3G 経由でインターネットへの接続を行う。

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私は月に 200 MB までしか料金を支払っていないので、広範な試験は行わなかったが、Safari を使って Web ページをロードするのには全く問題がなかった。私は速度テストも行ってみたが、結果は下り 1.5 Mbps そして上り 600 Kbps というもので、決して悪くは無い。

では私の Wi-Fi iPad の方はどうであろうか? ネットワーク接続するのは結構大変だった時代を思い起こされながら、私は嬉々として Sharing 設定ペインを開き、そして Ethernet (en4) からくる Wi-Fi 経由で入ってくるインターネット接続を共有するため Internet Sharing をオンにした。それから私の iPad と Mac Pro の両方をこの新しいネットワークに接続するように強制したら、驚くなかれ、全てはうまく働いた。

(公正を期すれば、これは実際の出来事よりも多少省略したバージョンである、というのも、私は MacBook で遅くなってしまった Mac OS X 10.7 Lion を再起動せねばならず、そして欲しいのは computer-to-computer ネットワークではなくInternet Sharing であることを思い出さねばならず、更に Mac Pro と iPad が IP アドレスを正しく取り込むため Internet Sharing を二度試さねばならなかった、等々であったからである。手間はかかったが、元々ネットワーク接続するというのはいつもそんなものである。)

インターネット接続を維持するためには、Mac 上の Tether アプリケーションは常に走っておらねばならず、そして iPhone 上の iTether アプリは最も前面のアプリであり続けなければならない。これは簡単に忘れがちで iPhone 上で他のアプリに切り替えると接続は切れてしまうが、再接続は問題なく行えた。

良くわからないのは、キャリアはその顧客がテザリングへの支払いを避けるためにこれを使っていることに気付くかどうかである。彼らがこれを判断できるに十分なだけネットワークトラフィックを解析出来るかどうかについては私には分からないが、可能であるのかもしれない。過去にはキャリアが自動的にテザリングプランに切り替えると顧客を脅したことがあるのは見たことがある。或いは、警鐘を鳴らさないよう十分気を付けて iTether を使えば彼らの目には留まらない可能性があるというのも有りなのかもしれない。

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BusyCal が iCloud カレンダーを Snow Leopard にもたらす

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

告白タイムを始めよう。私は MacBook を Mac OS X 10.7 Lion にアップグレードしたけれども、私の Mac Pro はまだ 10.6 Snow Leopard で走らせ続けている。その理由は誰もが納得して下さるだろう。Rosetta を使うことと、Snow Leopard のテストマシンが必要なことと、Lion の新機能が別に必要ないことだ。そうそう、惰性、というのも理由の一つだ。私にはするべき仕事があり、この Mac Pro に私の仕事に合うような具合に Lion をインストールするには時間がかかる。と言っても別に乗り越えられない問題のようなものは何もなく、また私が MacBook を使う時に Lion がしてくれることは大してないにしても、私は別に Lion に悪口を言いたいとも思わない。私が仕事をするのはいろいろなアプリケーションを使ってしているのであって、オペレーティングシステムを使って仕事をしているのではない。

けれども、Lion に後れを取っているということは、私の MobileMe アカウントを iCloud へアップグレードするのをためらってしまうことも意味している。Mac Pro から私の共有 MobileMe カレンダーへアクセスできなくなるような事態は絶対に避けたいからだ。同じことが言えるマシンは他にもある。私は、初代の MacBook Pro を使ってもこれらのカレンダーにアクセスしており、このマシンは Snow Leopard より後のシステムにはアップグレードできないからだ。また、わが家の Power Mac G5 ファイルサーバは 10.5 Leopard で足止めだ。それから私は iPhone 4 と iPad も持っているが、これらはいずれも iOS 5 が走るので、iCloud で問題が生じることはない。

アップグレードせよという家庭内圧力は、Tonya が電子ブック "Take Control of Your iPad" を執筆しながら彼女の MobileMe アカウントを iCloud へアップグレードしたことによってますます高まった。私たちはいつも共有カレンダーに強く依存してきたが、彼女が iCloud へアップグレードしたことで、彼女はもはや私の MobileMe カレンダーを共有することができなくなった。このことで、家庭内にスケジュールの衝突が起こるのももはや時間の問題だろう。

似たような理由で iCloud へのアップグレードを先送りにしている人たちもきっと多いのではないかと思う。けれども、私が作業の最終段階になるまで気付かなかったことを披露させて頂くと、実は、BusyMac の BusyCalの最新版を使うだけで、問題は解決する。つまり、Mac OS X 10.5 かそれ以降 (Leopard または Snow Leopard) の走る Mac が、iCloud カレンダーを共有できるようになるのだ。(BusyCal の価格は一台の Mac で $49.99、最大 5 台までの Mac で $79.99 だ。)ただし、あとで説明する理由のために、移行の他の側面を考えもせずにただ iCloud に切り替えさえすればよいわけではないのだが、それでも実際 BusyCal 1.6.1 は移行に伴う一つの大きな障害を取り除いてくれる。移行作業の最後に、私は他の古い Mac も仲間に入れるように私の共有 iCloud カレンダーを BusyCal のローカルネットワークベースの BusyCal-to-BusyCal 共有を使って出版しようかと考えた。もちろんそれも使えただろうけれども、結果的にそれは不要だと分かった。

iCloud で Rich Mogull が大惨事になりかねない経験をしてくれたことをふまえて(2011 年 11 月 2 日の記事“どうしたら iCloud データを失い、復元出来るか?”参照)私は細心の注意を払って移行の作業をしようと思った。その目的のため、まず私は Joe Kissell の電子ブック "Take Control of iCloud" で関係するところを熟読した。この本は、何千人もの Mac ユーザーのために iCloud への移行を果たす手助けをしてきたのだ。そして、私は彼の説明と、BusyMac が BusyCal ユーザーのために提供している移行の説明 とをじっくり比較した。

これら二つの情報源から私が学んだことをここですべて述べることはしないが、私が選んだ基本的なアプローチ法を以下に列挙しておこう。同様の状況にある方々にも、お勧めしたい方法だ:

  1. 私の Mac の一台ごとに、私は BusyCal (File > Back up BusyCal)、iCal (File > Export > iCal Archive)、Address Book (File > Export > Address Book Archive)、それに Safari ブックマーク (File > Export Bookmarks) のバックアップをそれぞれ実行した。システム全体のバックアップもしっかり取ってあるけれども、私の経験から言わせてもらえば、問題に対する備えをしっかりしておきさえすれば、問題は起こらないものだ。

  2. BusyMac のアドバイスに従って、私は一台一台の Mac ごとに BusyCal のリセット (Help > Reset > Reset BusyCal) をした。これで、それぞれがクリーンな状態からスタートできる。

  3. Lion の走る MacBook 上で、MobileMe 環境設定パネルを開いて、Move to iCloud ボタンをクリックした。すると https://www.me.com/move/ のウェブページがロードされて、次の手順へ進めるようになる。

  4. 指示に従って数多くのウェブページで次々に作業を進めたが、それらは単に私が予期通りのアカウントを使用していること、私のカレンダーが iCloud に移行されること、MobileMe の従来の機能のいくつかは 2012 年 6 月 30 日まで利用できること、MobileMe 同期は使えなくなること、私の Mac や iOS デバイスがすべて正しいバージョンのオペレーティングシステムを走らせていること、コンタクト情報やブックマークは me.com から来るのでなくて私のデバイスから来ること、私がバックアップを作っていること、私が iCloud のサービス利用規約に同意したこと、を確認するためのものであった。やれやれ! これらすべてを私が確認すると、それほど時間もかからず私の MobileMe コンテンツが iCloud へ移された。

  5. その作業が終わると、BusyMac の忠告に従って、私は Lion の走る MacBook で iCal を起動し、iCloud との完全な同期をさせた。(思い出して頂きたいが、Snow Leopard や Leopard での iCal は iCloud アカウントとのコミュニケーションができない。)

  6. 引き続き MacBook 上で、私は BusyCal 自体を起動した。すると BusyCal は iCloud と接続し、私のカレンダーデータすべてを同期で取り込んだ。

  7. 次に私は他のすべての Mac それぞれに行き、一台一台で BusyCal を起動した。また iOS デバイスでは MobileMe から iCloud に切り替わったという警告を承認した。そしてここが、まさに私が非常に驚いたところだった。なぜなら、私の Mac Pro の上で、BusyCal は自動的に私の iCloud アカウントに接続して、私のカレンダーを取り込んでくれたからだ。つまり、カレンダーを私の MacBook から出版してやる必要がなかった。他の二台の Mac では、接続のために Calendar > Connect to iCloud/CalDAV Server を選んで私の iCloud アカウント情報を入力する必要があった。

  8. 最後に、Tonya と私が一緒に使っているカレンダーを共有した。これは iCal からでも、あるいは iCloud 上のウェブベースの Calendar アプリからでもできる。私に言わせれば、これこそ iCal がいかに分かりにくいものになってしまったかを如実に示す実例になっている。iCloud のウェブアプリを使ってカレンダーの共有をする方が、はるかに簡単にできるからだ。(ウェブアプリでは、ただ単にサイドバーにあるカレンダーの名前の横にある小さなラジオ電波放送アイコンをクリックするだけでよい。iCal ではサイドバーの代わりに奇妙なポップオーバーがあるために、カレンダーを一つ選択してからどうすれば Calendar > Share Calendar を選ぶのかが分かりにくい。)

ここでもやはり、私は自分がすっかり iCloud 互換性をあまりにも Lion と同じに見なしてしまっていて、BusyCal が Leopard や Snow Leopard の走る Mac からも iCloud カレンダーにアクセスできることに思い至らなかったのを我ながら恥ずかしく思う。

ただ、iCloud に切り替えたことで犠牲になったものもいくつかある。そのうち私が大きな懸念を感じるのは一点だけだ。多くのタイプのデータ、例えば Dashboard ウィジェット、Dock の項目、キーチェーン、環境設定、それから Mail のアカウントやルール、署名、スマートメールボックスなどが、iCloud に移行した後ではもはや同期できない。また、Mac OS X の同期サービスに依存して複数の Mac の間でデータを同期する独立のアプリケーション、例えば Transmit、Yojimbo、TextExpander などでも同じことが言える。いずれも私にとっては問題にならないし、多くの場合に Dropbox が MobileMe に代わる実行可能な同期手段を提供している。おそらく、MobileMe 対応のアプリの多くは将来のバージョンでいずれ iCloud 同期に対応するだろう。

それよりもっと心配なのが、Lion を走らせていない Mac では Address Book 同期が一切使えないことだ。コンタクト情報の同期は私にとってはカレンダー同期よりずっと重要度が低いので、私としては Mac Pro を Lion にアップグレードするまでの間、コンタクト情報の同期なしで我慢することにしたい。

でも、コンタクト情報の同期のために私が現在調査中の回避方法が一つある。実際に試してみる機会があれば、また詳しく記事に書いてみたいと思っている。 Address Book Server(これは Apple が Snow Leopard Server という名前を使い始める前から存在している) が、ローカルネットワーク上でコンタクト情報とカレンダーの同期ができるらしく、さらに良いことに現時点では無料で使える。この製品のウェブサイトで私が知り得た限りでは、私の Power Mac G5 をサーバとしてセットアップして、そこからコンタクト情報を iCloud に接続した私の MacBook と共有させ、それから他の古い Mac もそれぞれサーバに接続して変更を取り込むようにできるらしい。どなたか、この Address Book Server を使ってみた経験のある方は、ぜひこの記事へのコメントでお教え願いたい。

結びに、もしも私が iCal に依存していたとすれば iCloud への移行によってカレンダー同期が失われていたとはいえ、iCal よりも BusyCal の方があらゆる意味で私の好みに合っているという事実のお陰で、この移行が私が予期したよりずっと簡単なものとなったことを言っておこう。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2011 年 12 月 5 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Cyberduck 4.2 -- Cyberduck チームが、そのオープンソースのファイル転送アプリにバージョン 4.2 をリリースした。Cyberduck 4.2 では Amazon Web サービスとの互換性を高め、サーバ側の暗号化に対応するとともに、オレゴン州にある Amazon の米国西部ストレージ施設にも対応した。また、このアプリは Google の Cloud Storage サービスとのやり取りも改善し、Cyberduck が複数のプロジェクトに接続したり、ストレージバケット用にアクセスログの設定をしたり、認証メカニズム OAuth 2.0 を使用したりできるようになった。より伝統的な SSH に基づく接続メカニズムに関しては、Cyberduck の OpenSSH とのやり取りが改善されている。また、バグ修正やパフォーマンスの改善も今回のアップデートに盛り込まれている。(無料、23.6 MB、 リリースノート)

Cyberduck 4.2 へのコメントリンク:

MarsEdit 3.4.1 -- Red Sweater Software が MarsEdit 3.4 と 3.4.1 をリリースし、このブログ用アプリにおけるメディア管理機能に大幅な拡張を施した。主なものとしては Flickr との互換性改善、iPhoto の顔認識機能との互換性、Lightroom 対応、それからブラウザに新設されたサムネイルのズームコントロール機能がある。また今回のリリースではバグ修正もいくつかあり、Flickr の写真を処理する際のクラッシュにも対処が施された。(新規購入 $39.95、無料アップデート、6.3 MB、リリースノート)

MarsEdit 3.4.1 へのコメントリンク:

Camino 2.1 -- 二年以上にわたる開発作業を経て、オープンソースのウェブブラウザ Camino 2.1 が待ちに待った登場を果たした。数多くのバグ修正とパフォーマンス改善が施されている。中でも最も注目すべきは自動補完機能が完全に書き換えられたことで、ブックマークとブラウズ履歴の両方を検索するようになるとともに、ウェブアドレスとページタイトルの両方にマッチできるようになった。それ以外にも見逃せない変更点は多数あって、Mozilla の Gecko 1.9.2 エンジンにより HTML5 や JavaScript などのウェブ標準への対応が改善され、Netflix とのフルスクリーン互換性が備わり、このブラウザのセキュリティおよびプライバシーのシステムにも改善が施された。(無料、18.5 MB、リリースノート)

Camino 2.1 へのコメントリンク:

Safari 5.1.2 -- Apple が Mac OS X 10.7 Lion と 10.6 Snow Leopard 用に Safari 5.1.2 をリリースした。バージョン番号が小さな刻みで上がったことからも分かる通り、このウェブブラウザの今回のアップデートではメジャーな機能追加はないが、数多くの問題点への対処が施されている。メモリ消費が改善されてより控え目なものとなり、アプリケーションの安定性が向上するとともに、ウェブページが白くフラッシュする問題が修正された。また、ウェブページの中に直接埋め込まれた PDF ファイルを Safari が表示できるようになった。(Software Update から無料アップデート、Lion 用は 38.7 MB、Snow Leopard 用は 47.1 MB)

Safari 5.1.2 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2011 年 12 月 5 日

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週は皆さんにお薦めしたい記事が三つある。iOS のリスト表示の中でブラウズするのかそれとも検索するのかという批判的検討、QuickTime の 20 周年を記念した回顧、それからテクノロジー会社が巨大なデータセンターを建設すると地元の雇用にどれだけ影響が及ぶかという実態確認だ。

Bruce Tognazzini が iOS でブラウズ対検索を検討 -- あの尊敬すべきインターフェイスデザイナーの Bruce Tognazzini が、彼の "Ask Tog" コラムの最新記事で、iOS の中のリスト、例えば Contacts アプリの表示するリストにおいて、ブラウズする(リストを繰って眺める)のがよいかそれとも検索するのがよいかという問題を議論する。この記事は読んでいてとても興味をそそられる。彼が提案する再デザインが良いかどうかはさておき、iOS の様相のいくつかの面が人によっては非常にフラストレーションの溜まるものである理由の背景を論じたところが素晴らしい。

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QuickTime が 20 歳に -- 今日のウェブを見ていると信じ難いことだが、コンピュータ上でビデオクリップを再生することが、ジェットパックを背負って空を飛ぶのと同程度に未来のことと思われていた時代もあった。けれどもその後、1991 年 12 月 2 日に、Apple が QuickTime 1.0 をリリースした。それから 20 年が経ち、QuickTime はもはや自らがずっと小さなウィンドウの中で動いていた昔をほとんど覚えていない。

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iCloud がノースカロライナの人たちにもたらした雇用はほんの少数 -- Washington Post 紙に載ったこの記事によれば、Apple がノースカロライナ州に建設した新しい巨大なデータセンターが創出した雇用は、施設運用に携わる 50 人分の勤め口のみであったという。一方、同州にある Google と Facebook のデータセンターも、やはり失業率を減らせるだけの影響は及ぼさなかった。これは、地元の住人にテクノロジーの技能が欠けていたことも理由の一つだという。確かに建設作業に関係した雇用は創出されたが、それらは一時的なものに過ぎない。だからと言ってデータセンターが地元の経済に何の助けにもならないというわけではないが、見かけほど大きな影響がないことは否定できない。とりわけ、その誘致のために膨大な額の優遇税制が適用されたことには見合わないだろう。

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