TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1129/11-Jun-2012

今日の Apple の Worldwide Developers Conference 基調講演を取材する(そして色鮮やかな記事にする)ために献身的に働いてくれた TidBITS スタッフたちに感謝したい。7 月の出荷予定となった OS X 10.8 Mountain Lion にはこれまで発表されていなかった機能がいくつか明かされ、新型の MacBook Air および MacBook Pro 各機種(MacBook Pro の Retina ディスプレイ機種もある)が登場し、Mac Pro ではほんの少しだけ速度が向上し、それから Apple が iOS 6 について詳しいプレビューを披露した。私たちはまた新刊の "Take Control of Apple Mail in Lion" ("Take Control of Apple Mail in Mountain Lion" への無料アップデート付き) と、数週間後に MobileMe が閉鎖される際に何をすべきかについて私たちがライブで語るオンラインプレゼンテーションを紹介する。それから、LinkedIn のパスワードが流出したニュースと、DRM をめぐる戦いへの新たな一撃もお見逃しなく。今週注目すべきソフトウェアリリースは、CloudPull 2.1、Script Debugger 5.0、Coda 2.0.1、PDFpen と PDFpenPro 5.8.3、それに Firefox 13.0 だ。

記事:

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OS X 10.8 Mountain Lion、2012 年 7 月に出荷

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

本日 WWDC において Apple は、OS X 10.8 Mountain Lion の幾つかの追加機能を明らかにし、そしてこのオペレーティングシステムを "来月" $19.99 で出荷すると発表した。10.7 Lion の時と同様、Mountain Lion は Mac App Store でのみ入手可となる。そしてあなたの個人用 Mac 全てに、10.6 Snow Leopard にまで遡って (勿論、ハードウェアはコンパチであると想定して) インストール出来る。

これまで発表されている機能に加えて ("OS X 10.8 Mountain Lion が iOS に忍び寄る" 16 February 2012 参照)、Apple は Power Nap 等を誇示した。Power Nap は眠っているラップトップで (最近の MacBook Air と MacBook Pro モデルのみ) ある種のタスクは続けられるようにするものである。例を挙げると Twitter をアップデートする、Time Capsule にバックアップする、等々である。また、Twitter と Facebook は Notification Center に統合され、そしてもっと一般的な話をすると、Facebook はオペレーティングシステムにより深く統合されるのだが、これが具体的に何を意味するのか (或いはプライバシーとの関係) は現時点ではそれ程はっきりしていない。最後に、Mountain Lion は 第三世代 iPad の流れに沿って口述能力を手にする - タイプできる所なら何処でも口述できる。その出来はきっと iPad と同様のレベルであろう (あなたの受け取り方は様々であろうが)。

Apple はまた Mountain Lion での Safari に対しても幾つかの新しい機能を発表した。そしてこれまでの例に従えば、そのうちの幾つかは従前のオペレーティングシステムにも取り込まれるであろう。私の見方からして一番重要なのは、統合された検索バー能力であり、これにより Google Chrome や Firefox と同様のアドレスバーを Safari が持つことになるのかもしれない "Browse By Name で Google Chrome や Safari 5 のサーフを高速化" 6 April 2011 参照)。また、iCloud Tabs は、同じ iCloud アカウントにログインしている他の機器上で開いているタブのリストを表示する。そして Tab View と呼ばれる別の新機能はタブ間でジェスチャーを使ってナビさせてくれる。

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MacBook Air、USB 3.0, より高速のプロセッサを加える

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

MacBook Air ラインの更新を待ち望んでいた人達には今日良いニュースがあった。Apple は一般消費者向けラップトップラインに対するアップデートを明らかにしたからである。これらは直ちに入手可である。殆どいつものことだが、Apple はクロック速度を少々上げることで性能を向上させている。まずローエンドの 11 インチ MacBook Air に対しては 1.7 GHz dual-core Intel Core i5 を、そして最も高価な 13 インチの構成では 2.0 GHz dual-core Intel Core i7 を使用している。大した違いはない - それぞれの構成でたったの .1 から .2 GHz の増加ではあるが、良くなるのは常に歓迎である。

グラフィックスも Intel HD Graphics 3000 から Intel HD Graphics 4000 へと変更されているので性能改善もある程度なされているとは思われるが、どの程度というのはベンチマークの数字を見なければならない。

より興味を引くのは USB 3.0 の初めての登場である (今日リリースされた他の MacBook Pro と共に)。この USB 3.0 ポートは - 二つ付いている - これまでの MacBook Air にあった USB 2.0 を置き換えている。USB 3.0 は USB 2.0 とは後方互換性があるので、違いが分かるのは USB 3.0 ベースの機器をつないだ時の速さであろう。 USB 3.0 の理論的最大スループットは 5 Gbps であり、これに対して USB 2.0 は 480 Mbps、最近のストレージ機器に対してはとりわけ有用なものとなっている。

更に新しいものに 512 GB のフラッシュストレージを MacBook Air に加えるオプションがある、これまでは最大 256 GB 迄だった。しかしこのオプションは安くはなく、$500 の追加となる。同様に歓迎すべきは、そしてもっと安価でもある、MacBook Air に 8 GB の RAM を付けて追加料金 $100 の新しいオプションである;従前のモデルは最大 4 GB であった。我々の多くにとっては、この 4 GB の制限は採用に至らない一つの原因でもあった、何故ならば Mac OS X での多くのタスクは RAM が多いほど良いからである。これらフラッシュストレージと RAM のアップグレードは、オンライン Apple Store からの build-to-order モデルでのみ入手可となっている。

値段の話をすれば、入門レベルの 11 インチ構成を除いた全ての構成で $100 下がっており、11 インチ構成では $999 及び $1099、そして 13 インチは $1199 及び $1499 となっている。

最後に、Apple は FaceTime HD カメラを追加したので 720p ビデオが可能になり、従前の FaceTime カメラよりはビデオ品質が大幅に改善されるであろう。その他すべては、フォームファクタ、重量、電池寿命、ディスプレイ解像度、802.11n Wi-Fi, Bluetooth 4.0, そして 13 インチモデルでの SD カードスロットが含まれるが、変更されていない。

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新型 MacBook Pro、Retina ディスプレイ、フラッシュメモリを搭載

  文: Jeff Carlson: jeffc@tidbits.com, @jeffcarlson
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple が既存の 13 及び 15 インチ MacBook Pro モデルに対する変更を発表した時 (詳細は下記)、落胆が WWDC のカンファレンス会場から広がっていくのを感じ取れたであろう。この新仕様でも良いという人もいるではあろうが、この発表は結局のところより劇的な発表への意図的な仕掛けであることが分かった:全く新しい 15 インチ MacBook Pro で、より薄いボディ、全フラッシュメモリのストレージ、そして Retina ディスプレイを搭載している - これを Apple は賢くも "MacBook Pro with Retina Display" と呼んでいる。(そうです、Apple の最近の多くの名前の付け方と同様、我々はこの名前も嫌いである。)

Retina そしてデザイン -- この 15.4 インチ Retina ディスプレイは、インチ当たり 220 ピクセルの密度で 2880 x 1800 ピクセルの解像度を持ち、総ピクセル数は 5 百万を超える。比較すると、第三世代 iPad の Retina ディスプレイは 3 百万ピクセル超、iPhone 4 及び 4S は 614,000 ピクセルである。Apple はこのスクリーンは単に解像度が高いだけでなくより高品位になっていると言っている。即ち黒レベルはより深く、コントラスト比は 29% 高く、そしてグレアは 75% 減少している (光沢スクリーンであることには変わりない)。IPS (in-plane switching) 技術を使用して 178 度の視野を提供している。

Mac OS X Lion も、このより高い解像度のディスプレイに対応すべくアップデートされ、同時に Mail, Safari, iMovie, 及び iPhoto もアップデートされた (但し、これらのアップデートはこのプレス時には入手可ではなかった)。Apple はまたこの新しいディスプレイを生かすため Aperture 及び Final Cut Pro Xの改良版も誇示した。

Retina MacBook Pro の筐体は、他の MacBook Pro ラインと似ており、我々の想定通り MacBook Air の様にテーパー付けはされていない。その厚さは閉じた状態で 0.71 インチ (1.8 cm)、重さは 4.46 ポンド (2.02 kg) である。比較すると、もう一方の 15 インチ MacBook Pro モデルの厚さは 0.95 インチ (2.41 cm) で、重さは 5.6 ポンド (2.56 kg) である。

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この新しい MacBook Pro の拡販ビデオの中で、Apple は幾つかの独自の設計決定を紹介している。例えば、殆どの内部部品は Apple によって設計されていて、その中には非対称形の羽をもつファンが含まれておりマシンから熱を排出する際の騒音を減らしているという。

プロセッサと電池 -- Apple は、この新しいラップトップを 他の Pro よりもよりプロらしいとしており、速さを求めて全フラッシュストレージ技術を採用している。これには 8 GB の 1600 MHz DDR3L メモリが含まれており 16 GB 迄増やせる、そしてフラッシュストレージは 256 GB 又は 512 GB の構成となっている;ハイエンド構成では、この容量は最大 768 GB ($500 の追加) 迄増やせる。

Retina ディスプレイ MacBook Pro モデルは全てクアッドコア Intel Core i7 プロセッサと 6 MB の共有 L3 キャッシュを搭載している。MacBook Pro のプロセッサは 2.3 GHz 又は 2.6 GHz のどちらかを選べる。ハイエンド構成では 2.7 GHz プロセッサへのアップグレードも可能で $250 の追加となる。

その他のプロセッサについて言えば、どちらの構成でもオンボードの Intel HD Graphics 4000 と別個の Nvidia GeForce GT 650M (1 GB の GDDR5 メモリ) が含まれている。このラップトップは走っているソフトウェアによって何が必要とされるかによって二つのモードの間で自動的に切り替える。(グラフィックスの切り替えがどの様に働くかについての説明及びその監視と制御のための優れたユーティリティについて学ぶには "MacBook Pro の電池寿命を gfxCardStatus で伸ばす" 21 February 2011 を参照。)

Apple によれば、内蔵の電池はこのマシンを最大 7 時間まで動作させることが出来、電池がなくなるまでのスタンバイ時間は 30 日である。

ポート -- Retina ディスプレイ MacBook Pro には、二つのThunderbolt ポートと二つの USB 3.0 ポート、ヘッドフォンポート、そして SDXC メモリカードスロットが付いている。このラインに新たに加えられたのは HDMI ポートとデュアルマイクロフォンである。

興味を引く変更に電源供給のための新しい MagSafe 2 コネクタがある (電源コネクタにバージョン番号が付くようになったのは何時からであろうか?) どうもこの新しいコネクタはこれまでのものより薄く、そしてこれまでの MagSafe アダプタともコンパチでは無さそうなのであるが、その他の詳細は提供されていない;この新しい MacBook Pro の電源として通常の MagSafe ケーブルを使いたいのであれば、Apple は変換アダプタを $9.99 で喜んで売ってくれる。

同様に興味を引くのは何が見当たらないかである。無くなったのは Ethernet ポート (Thunderbolt-to-Gigabit Ethernet アダプタが July 2012 に出る)、オーディオ入力、そして、最も目につくものとして光学ドライブがある。もしディスクにデータを書き込んだり、音楽や映画をリップしたいというのであれば、Apple の USB SuperDrive を購入しなければならない。光学ドライブの欠如は、この MacBook Pro を他のモデルよりもより Air 似なものにしている。主たる違いは今やテーパー付の筐体という風に見える、何故ならば将来の MacBook Air にも Retina ディスプレイは追加可能だからである。

ネットワークには変更は無く、802.11n Wi-Fi ワイアレスネットワークと (802.11a/b/g 対応)、そして Bluetooth 4.0 ワイアレス技術が搭載されている。

値段と発売日 -- 15 インチ MacBook Pro with Retina Display は今日入手可で、二つの標準構成がある:2.3 GHz プロセッサが $2199 で、2.6 GHz プロセッサが $2799 である。マシンは Mac OS X 10.7 Lion 付きで出荷されるが、7 月に OS X 10.8 Mountain Lion が出荷される時には無料でアップグレード出来る。注文組み立てとなるプロセッサ、メモリ、そしてストレージアップグレード全部を入れた最高級 MacBook Pro は極めて高額の $3749 となる。

他のモデル -- 私は最初の所で他の MacBook Pro モデルについて触れたが、今やこれらは間違いなく二流市民である。13 インチ及び 15 インチモデルは USB 3.0 ポート、1 TB ハードドライブ又は最大 512 GB 迄の固体ドライブに入れ替えられる機能 (モデルによる)、Intel Core i5 或いは i7 プロセッサ、Nvidia GeForce GT 650m プロセッサでの最大 1 GB 迄のビデオメモリ、そして最大 8 GB 迄の 1600MHz DDR3 メモリを得た。更に 720p FaceTime HD カメラも得た。勿論、完璧に素晴らしいアップグレードであるが、遥かに印象的なスクリーンとより軽量である新しい MacBook Pro with Retina Display のためにほぼ $400 追加するのも価値があることかもしれない。所で、17 インチ MacBook Pro はどうした? こちらは今や、旧 MacBook モデルである。

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Mac Pro、ちょっぴりの速度向上のみ、Thunderbolt も USB 3.0 もなし

  文: Glenn Fleishman: glenn@tidbits.com, @glennf
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

我々としては Mac Pro が本格派路線をとっていると言いたいところだが、本日の新モデルは、WWDC キーノートで取り上げられる程の特長もなく、少々の速度向上と Apple Store で在庫を持ちオンライン Apple Store でも売られる標準構成の変更だけである。新しい Mac Pro モデルは少し改善された Intel Xeon プロセッサを使っていて、そのうちの幾つかは少しだけより高速の速度で走る。Apple はまたこれまでは BTO (build-to-order) オプションとしてしか手に入らなかったよりがっしりした標準構成を付け加えた。

この新モデルには、今や Apple の他のモデル全部の標準となっている Thunderbolt も、今日発表になった改訂版 MacBook Pro と MacBook Air に初めて登場した USB 3.0 も付いていない。これは最上位キットに対しては奇妙な欠如であり、Apple が今年の後半に向けて大幅な改定をひそかに用意している印か、或いはこの Mac Pro を 2010 年以来そうであった様にほったらかしにする積もりなのかもしれない。

標準モデルは二つ用意されている:4-core デスクトップで 3.2 GHz quad-core Intel Xeon W3565 プロセッサを一つ持ったものと、 12-core モデルで二つの 2.4 GHz 6-core Intel Xeon E5645 プロセッサを持ったものである。クワッドコア版の方には通常のものとサーバーバージョンがあり、色々なメモリやストレージオプションが用意されている。

Apple は、2.4 GHz プロセッサを使うことで、12-core のユニットを $3799 という比較的低い価格に抑えている。これらを 前の BTO モデルの一番低いレベルである 2.66 GH に上げると、$4999 となる - 少し前のプロセッサを搭載した 2010 年のものと同じ値段である。 Apple はまた 3.06 GHz 12-core BTO モデルをとてつもない $6199 という値段で提供している。

最速のマシンに依存しているアニメーションやビデオのプロ達が、プロ用デスクトップコンピュータに見られるプロセッサのスケールを提供できないラップトップに切り替えるか、或いは少々の機能改善はあるが現代のインターフェースポートを持たないもので満足して貰えると Apple が思っているとはとても思えない。

Apple は常にその製品ラインを改訂していて、モデルや古い設計を廃止し新しいものに入れ替えている。そんな中でこの Mac Pro は歴史に取り残された唯一のマシンである。ひょっとすると、これはもう絶滅したのかもしれない。しかし、大きな収入源の一つであり、そして利益率も高く裕福なプロ市場も付いているというものから一企業が撤退するというのは奇妙な話でもある。今日の無気力なアップグレードからは、プロ向けの拡張可能なデスクトップコンピューティングに対する Apple の長期計画は何も見えてこない。

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"Take Control of Apple Mail in Lion" で Mail をマスター

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

もしもあなたが多くの Mac ユーザーたちと同じなら、あなたが最もよく使うアプリの一つに Apple Mail があるだろう。それに相応しい点はたくさんある。Mac OS X に無料で付属しているし、Macintosh 体験の奥深く統合されているし、パワフルであると同時に魅力的でもある。けれども Mail の難点は、きちんとした説明書がどこにもないことだ。だからこそ Joe Kissell は Panther が森を闊歩し始めた頃から Mail についての電子ブックを書いてきたのだし、今回新たな電子ブックを出して、私たちすべてがもっと効率的に Mail を使えるよう援助を申し出てくれたのもそのためだ。その新刊電子ブックが、"Take Control of Apple Mail in Lion" だ。

この 147 ページの "Take Control of Apple Mail in Lion" は、すべての人のために総合的な案内を提供する。あなたが電子メールの受信、作成、送信について基本的なことを学びたい場合も、あるいはアカウントの設定、複数アカウントの使い分け、フォーマット、ルール、スマートメールボックス、iCloud や Gmail との統合など、Mail の多くの上級オプションを身に付けたい場合も、この本の広範囲にわたる実生活での経験に基づいた有益なアドバイスと詳細な手順が役に立つだろう。さらに Joe は Mail をより賢く、より楽しく使いこなせるようにする独立のアドオンについてさえヒントを提供している。

Lion が出てからもうかなり時間が経つので、今回この本については特別な企画をすることにした。2012 年 7 月に Apple が Mountain Lion をリリースするよりも前にこの本を購入した人は、自動的に "Take Control of Apple Mail in Mountain Lion" を無料で受け取れる。こちらは Mountain Lion が Mac App Store に登場し次第すぐに出版準備が整うはずだ。

それまでの間、"Take Control of Apple Mail in Lion" はあなたに次のことを教えてくれる:

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2012 年 6 月 12 日に TidBITS 提供のオンラインライブ "Adieu MobileMe"

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

さて、こんな話題はとても珍しいだろう... TidBITS Presents (TidBITS 提供の番組) だ!

私たちは、まもなく閉鎖される MobileMe への対処のしかたや、古いマシンで、あるいは iCloud 以外のサービスで、いくつかの機能をどうすれば使い続けることができるのかといったことをテーマに、たくさんの記事を書いてきた。そして、Joe Kissell の "Take Control of iCloud" は、より包括的に、何千人もの Mac ユーザーが MobileMe から iCloud へと切り替えるのを助けてきたし、iCloud の機能を最大限に使いこなすためのヒントを提供してきた。

けれども、TidBITS や Take Control の読者諸氏から聞こえてきた心配の声から判断するに、まだ iCloud へのジャンプを果たしていない人たちは今も大勢いるようだ。MobileMe の灯火が消える 2012 年 6 月 30 日まで、もう一月もないというのに。私たちはほんの数週前に "Take Control of iCloud" に最新情報を盛り込んでアップデートしたばかりだが、すべての人たちがこの本をお持ちな訳ではないし、たとえお持ちの方でも、最後の最後に直面するあらゆる疑問を予想することは不可能だろう。それにもちろん、iCloud がすべての人にとって最良の選択であるとも限らない。

そこで、私たちはこんなことをするつもりだ。来たる 6 月 16 日の土曜日、米国東部時間でお昼の 12 PM (太平洋時間では朝の 9 AM、Joe が住むパリでは夕方の 6 PM) から、私たちはライブのオンラインプレゼンテーションの司会を務めて、MobileMe の閉鎖にどのように対処するかについて、この番組で議論をすることにした。iCloud への切り替えについても、また MobileMe の各種サービスの代わりに Google、Dropbox、ZangZing、その他のサービスを利用することについても考えたい。これはまさに Joe が Macworld | iWorld などのメジャーなカンファレンスや、MacMania クルーズなどで講演する類いのものではあるけれども、今回はすべての人たちのために無料で提供することにした。その上、私たちはこれを録画しておくつもりなので、土曜日は忙しいという人も後日視聴することができる。ただし、ライブで参加した人にはその場で質問をするチャンスがあるので、講演者は Joe だけれども皆さんが議論の方向を導いて下さることもできる。繰り返しになるが、番組はすべて無料だけれども、iCloud に切り替えようという方々がこれを機会に "Take Control of iCloud" を購入して下さることを私たちとしては願いたい。

これは、私たちにとって大きな実験だ。私たちは長年にわたって Mac ユーザーグループで一つの場所と一つの場所を結んだオンラインプレゼンテーションは何度もしてきたけれど、同時に何百人もの視聴者がいる webinar (オンラインセミナー) の経験は一度もないからだ。私たちは Google+ Hangouts On Air サービスを利用するつもりだ。これなら、かなり良いライブ体験と、YouTube への自動録画を組み合わせられると思うからだ。最近数回のスタッフミーティングも今週 WWDC での実況中継も Hangouts On Air を使ってしてきてはいるが、大勢の人々のために使った場合にどうかは私たちもまだ自信がない。例えば、ライブ放送を観るのは誰でもできると思うけれども、Hangouts On Air のポストに質問を追加するには Google+ アカウントが必要(その時点でログインしていることも必要)だ。それに、残念ながら、Hangouts On Air は iOS ではまだ動作しない。これはとても悔しい。番組を iPad で観られれば素晴らしいだろうにと思うからだ。(ただし後になって YouTube ビデオを iPad で観るのは可能なはずだ。)

そういうわけで、今週の土曜日、東部時間の正午にお暇があれば、どうぞあなたも Joe と私の仲間に加わって、MobileMe についてのあなたの質問を寄せて頂きたい。私たちが設定したばかりの TidBITS Presents ページ をご覧になればお分かりの通り、ライブのプレゼンテーションへのリンクは実際にプレゼンテーションが始まるまでは使えない。Google+ を使わずに何らかの方法で私たちと連絡したいとお思いの方は、どうぞ私に Twitter で @adamengst あてのメッセージを送って頂きたい。

Hangouts On Air にはスケジュール機能やリマインダサービスなどはないようなので、どうぞ正しい時刻をご記憶の上、ご自分で開いて頂きたい。あるいは、 こちらの .ics ファイルをダウンロードして、Mac 上の iCal か BusyCal、または iOS 上の Calendar に読み込んで頂くこともできる。

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LinkedIn ログイン情報が流出、すぐにパスワードを変えよう

  文: Glenn Fleishman: glenn@tidbits.com, @glennf, Jeff Carlson: jeffc@tidbits.com, @jeffcarlson
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

もしもあなたがネットワーキングサイト LinkedIn を使っているなら、今すぐあなたのパスワードを変更すべきだ。一人のハッカーが 650 万人分のログイン詳細情報を盗み出して、それをオンラインで見られるようにしたのだ。 公式発表の中で、LinkedIn はこの問題を認め、何が起こったかについての調査を進めるとともに影響を受けた顧客にどのように通知するつもりであるかの概略を述べた。パスワードはプレインテキストの形で明かされたわけではないが、それでも多くの人たちが依然としてリスクに晒されたままの状態が続いている。ことに、LinkedIn のパスワードを他のサイトでも使った人はリスクが大きい。Macworld の Lex Friedman が、この状況に関する詳細と、それからこれとは無関係の問題だが LinkedIn iOS アプリがカレンダーイベントから個人データを取得している問題とについて解説した記事を書いている。

あなたのパスワードが盗まれたかどうかは、FictiveKin の LeakedIn.org でチェックすれば分かる。このサイトはあなたのプレインテキストのパスワードを LinkedIn のデータベースで用いられる暗号化された形へと変換してから、流出したパスワードリストにそれが載っているかどうかを調べてくれる。しかしながら、私たちとしてはあなたがプレインテキストのパスワードを他のサイトでタイプすることはお勧めできない! その代わりに、あなたの Mac 上で Terminal を起動して、次のコマンドをタイプすればあなたのパスワードが必要なフォーマットに変換される:

echo -n 'plain-text password' | openssl sha1

すると、例えば 217e0428f0a8f78abe5066ae4f84a4a83a36b375 といったような感じのテキストが返されるので、そのテキストを LeakedIn.org に入力すれば、あなたのパスワードが流出したかどうかが分かる。

(余談だが、このサイトを使って、特定のパスワード、例えばあなたが過去に使ったことのあるパスワードを、LinkedIn ユーザーたちが使っていたかどうか、またそのパスワードが流出したかどうかがチェックできる。そのパスワードが現実世界でどの程度セキュアなのかの目安になるのではなかろうか。)

LinkedIn はどうやらパスワードを保護された形式のみで保存していたらしく、この点は従来のログインハイジャック事件でいろいろな会社が私たちの重要なデータをプレインテキストの形で保存しているのが明るみに出たことと違っている。けれどもだからと言ってあなたがリスクに晒されていないとは言えない。LinkedIn はパスワードを「ハッシュ」する。これは私たち TidBITS も、他のほとんどのサイトでもしている。つまり、暗号化におけるある種の署名 (hash) を作成する。このようなハッシュは可逆ではない(つまりハッシュを知っても元のパスワードは分からない)が、しらみつぶしの攻撃で利用される可能性はある。アタッカーは、よくあるパスワードとランダムな短い文字列のリストをもとに、それをハッシュのリストと比較して、マッチするものを探し出そうとする。もしもあなたのパスワードが "12345678" とか "password" とかいったものなら、あなたは運の尽きだ。

さて、新しいパスワードを設定するには、まず LinkedIn にログインしてから、ページ右上隅のあなたの名前をクリックし、出て来たメニューから Settings を選び、ページ左下の Account タブをクリックして、Change Password をクリックする。いつもお勧めしている通り、文字と数字の混じった(もしもそのサイトが対応しているなら句読点も混ぜよう)強力なパスワードを設定しよう。また、 1PasswordPassword Wallet (いずれも TidBITS 会員が購入する際は 25 パーセント割引がある) などのパスワード保存ツールを使うか、あるいは無料の LastPass を使うなどして、あなたがパスワードを記憶したり安全でない方法で保管したりせずに済むようにしておくこともお勧めする。

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同じくらい重要なのが、あなたが同じログイン情報でセットアップした他のサイトがあれば、そちらでもパスワードを変更することだ。なぜなら、今はその情報が、他のサイトのアカウントへのアクセスを試みている悪漢たちにも共有されているからだ。私自身はもう何年も前に LinkedIn アカウントをセットアップして以来このサイトをほとんど使ったことがないので、その当時に同じパスワードをどこか他のサイトで再利用してそのことをすっかり忘れてしまっているのは大いにありそうなことだが、そういうことが一番危険と言える。基本的に、ログインを必要とするサイトには、一つ一つ別々のパスワードを使うべきだ。私の場合、セキュアなパスワードをその度に生成して、それらの追跡にはすべて 1Password を使っているが、皆さんにも同様のやり方をお勧めしたい。

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DRM の戦いに赤シャツが輝く

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

"Star Trek" のファンならばご存じだろう。哀れな赤シャツたちを。名前さえ付いていないクルーメンバーたちが、Starfleet の赤いチュニックを着て、上陸チームとして Enterprise から出発しては(たいてい極めてドラマチックな状況の中で)必ず敵に負けて死んで行く様を。テレビ番組で繰り返し登場したこの定型場面はファンたちの間であまりにも有名になり、受賞に輝くSF作家 John Scalzi はこれにアイデアを得て彼の最新のコミック小説 "Redshirts" の基盤として使った。このコミック小説は 2012 年 6 月 5 日に米国で出版された。私たち電子ブックの購買層にとって興味深いことに、"Redshirts" の出版社 Tor Books は、最近になってこれをデジタル著作権管理 (DRM) の保護の付かない形で電子ブックとして販売を開始すると発表 した。

それだけではない。その本がリリースされる前日、Tor 社の代表者が、Scalzi と、他の著者たち Cory Doctorow や Charles Stross とともにニューヨークで開催された BookExpo America の壇上に登場 して、Tor 社が今年中に独自に DRM-フリーの電子ブックストアを開店することを発表するとともに、Tor の電子ブックはもはや DRM の足枷を課せられることがないと改めて表明した。

さてここからが、デジタルなページの中から現実の中へと皮肉が飛び出すところだ。コミック小説 "Redshirts" は、Tor 社のタイトルのうち、DRM なしで販売される最初のものの一つ(いや、おそらく 本当に 一冊目)となるはずだった。それなのに、私が予約注文しておいたものをリリース日に Apple の iBookstore からダウンロードすると、そこには Apple の FairPlay 2 DRM が適用されていた。まさに Enterprise の赤シャツチームと同じく、こちらの "Redshirts" も、異星人の DRM モンスターによる何の警告もない攻撃に脆くも屈したのだった。それに、異星人の攻撃の役割を担ったのは何も Apple だけではなかった。人気ある Scalzi のブログ Whatever に書き込まれたコメントには、Barnes & Noble、Kobo、Sony など他のベンダーも、 Tor と Scalzi の明確な希望を無視し、この電子ブックにそれぞれ独自のバージョンの DRM を塗りたくったことがはっきりと記されている。どうやら、Klingon の高等評議会が DRM-フリーの電子ブックに対して宣戦布告したかのようだ。

幸いにも、Klingon の好きなようにはならなかった。その翌日の朝にならないうちに、Scalzi は Tor 社が自らの DRM なしの計画をあくまでも遂行するつもりであるという宣言文を公表した。そして同じ日のうちに、彼は Tor 社が DRM 付きバージョンの電子ブックを DRM に拘束されないバージョンのものに交換すると発表することができた。きっと、彼も、Tor 社の人々も、非常に困惑し怒りに震えていたに違いない。

私の場合、既に私は Apple のカスタマーサポートに手紙を書いていたので、Tor 社の申し出を利用する前に、Apple がタイムリーに反応してくれるかどうか少し待ってみた。そして、驚いたことに、Apple から反応が届いた。私が苦情を書いてから 24 時間も経たないうちに、私が“意図せず” (Apple がそう言っているだけだ) 購入してしまった DRM 付き電子ブックの料金は返金するという。当然ながら、私の側で何かを意図せずしたことはなかった。私は、この本を購入することを完全に意図していた。私はただ、それが広告されている通りの形で、つまり DRM なしの状態で、購入したかっただけだ。問題はすべて Apple の側にある。Apple は、iBookstore で購入手続きを完了して発送を受けるまで、私たちが購入した電子ブックに DRM の梱包が付いているか否かについての手掛かりを一切与えてくれない。しかしながら、もしも Apple がへまをしたのはお前の方だというふりをして自らを安心させたいのなら、私としても騙されたふりをすることにやぶさかでない。

もちろん、理論的には、今の時点でも私は Tor の申し出をまだ利用することが可能で、それをすれば DRM なしの本が手に入る。けれども、私はまっとうな大人として、まずは返金が届くまで待ち、それから正規の方法で DRM なしの本を購入し直したいと思う。もちろん、そういう本がタイムリーに登場すればの話だが。

ただ、私は次にシャツを買う時にどの色を選ばないかだけは知っている。

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Apple、秋にリリースする iOS 6 をプレビュー

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple は新しいラップトップ機の発表と来たるべき OS X 10.8 Mountain Lion へのアップデートを補うかのように、iOS 6 を 2012 年の第3四半期にリリースする計画を発表した。私たちはこの 10 月に、iPhone の新型機種とともに出されるものと予想している。この新しいモバイル OS に含まれる新機能は Apple によれば 200 以上あるという。劇的に変化を遂げたマップ (Maps) アプリ、より賢くなった Siri 統合、歓迎すべき Do Not Disturb モードなどだ。Apple によれば iOS 6 は iPhone 3GS またはそれ以降、第4世代 iPod touch、それに第2および第3世代の iPad で動作する。iPhone 3GS がまたもう一つ大きな iOS アップグレードに対応するのは素敵だが、それほど驚くようなことではないかもしれない。ただ、初代の iPad で iOS 6 が動作しないことは注意しておかなければならない。

[訳者注: 以下の内容はすべて _米国におけるもの_ です。Apple のページには「一部の機能は国や地域によって利用できない場合もあります」と書かれています。記事執筆時点で、Apple から日本語の情報ページはまだ出されていません。]

マップとナビ -- もう何ヵ月も前から、Apple がマップ (Maps) アプリで Google のマップソフトウェアとサポートを利用するのを止めるつもりであることは明らかだった。これは iPhone OS 1.0 の時代からずっと続いてきた関係だというのに。Apple は自社のマップサービスで働く人員の求人広告を出していたくらいだった。でも、今回発表された 新しいマップ (Maps) アプリは、予想よりも広範なものであった。

まず第一に、Apple の新しい Maps はベクターベースであって、ビットマップ化された画像ではない。Google の場合は、サーバ上でマップをピクチャとして構築し、それを画像断片としてフィードしている。これに対して Apple の場合はベクターデータをデバイスへ送信し、デバイス上でマップが構築される。これはまさに、両社の哲学が根本的に違うところだ。Apple が言うには(それはデモを見ても分かるが)こちらの方がズームやパンが高速になる。また、転送されるデータの量も少なくて済む。ベクターデータを用いることではるかにコンパクトに地域を表現することができるからだ。ことに、ユーザーが地図の拡大率を切り替えた際にその影響が見て取れる。

このマップ (Maps) アプリのプレゼンテーションで会場に大きな呻き声が響いたと想像されたなら、その想像は正しい。それは、何十社もの GPS 衛星ナビゲーションアプリのメーカーたちが、Apple が iOS 6 に追加しようとしている交差点ごとの道案内機能のあおりを食って自社の売上げが何百万ドルも減ることを思い描きつつ漏らした声であった。けれども我らが Glenn Fleishman は Macworld の記事でそうしたナビゲーションアプリをここ 3 年間で 20 近くもレビューしてきているが、いずれもかなり改善の余地があると彼は実感してきた。だからこそ、Apple がここに参入してきた意味があるのではないか。

Apple によれば、運転中に Maps を使っている iOS ユーザーたちから匿名でクラウドソースされた道路交通情報を統合するので、最良の道順について最新情報を提供できるという。(Google もずっと以前からこれとまさに同じことをしてきた。)多くの GPS ナビゲーションアプリには渋滞情報が内蔵されたりアドオンとして提供されたりしていて、同じような種類の道路交通更新情報に依存して働く。けれども Apple の Maps アプリはすべての人に無料で提供されるので、その結果としてたちまち Apple には極めて多量の交通情報データのプールが、スタートしたその日から形成されることになるかもしれない。(Android は 2009 年以来無料で交差点ごとの道案内機能を提供してきたが、これはそのプラットフォームで走る大多数のサードパーティのナビゲーションソフトウェアに先んじてのことであった。)

Maps アプリには Flyover と呼ばれる見た目に魅力的な機能が付く。Apple はこれを航空写真から派生させた。世界中の主要な大都市が、インタラクティブな 3D 画像で表示される。都市を探訪するための興味深い手段であるとともに、実演用にも素晴らしいだろう。実用的にどの程度頻繁に使われるかはよく分からないが、初めての都市を訪れる旅行者が毎晩この「フライオーバー」をためつすがめつする様は容易に想像できる。以前にも Microsoft などいくつかの会社が素晴らしい 3D かつインタラクティブな航空写真表示を提供してきたが、一つのモバイルアプリの中でこれほど広範にこの手法が使われるのは私たちの知る限りこれが初めてだ。(Google もつい数日前、近い将来 Android に インタラクティブな 3D ビジュアル をもたらすと発表したばかりだ。)

Apple はまた Yelp によるレビューや検索結果をマップの中にクリック可能なピンの形で組み込んだ。このピンにはその他のローカルな情報も表示される。(これまで Yelp と Google は、Yelp の情報を Google のローカル検索結果や一般的検索に利用することに関して長年論争を続けてきた。Apple が Yelp を組み込むお陰で、Yelp の到達範囲が劇的に広がることになるだろう。)

賢くなった Siri -- iOS 5 においてベータ版の形で登場した Siri は、音声で iPhone 4S をコントロールして、例えばあなたがテキストメッセージを作成したり、タイマーをセットしたり、電話をかけたりといった用途に使えるようにした。

iOS 6 で Siri はさらに賢くなり、その動く範囲も iPhone 4S に加えて最新機種の iPad まで広がった。初代の iPad や、iPad 2、また iPhone 4 にも後方互換性を期待していた人たちには残念なお知らせだ。iOS 6 の Siri は、さらに多国語に対応するとともに、新設の "Eyes Free" モードで動作することもできる。これは特定の新しい自動車でハンドルに組み込まれたボタンによって呼び出せる。(つまり、完全に最新でいたいなら、携帯電話と互換な自動車まで新しいものを買わなければならないというわけだ。)

iOS 6 での Siri アップデートはさらに多くの情報へのアクセスも可能にした。例えばスポーツのデータや、野球、フットボール、バスケットボール、アイスホッケー、サッカーの試合結果も分かる。(Adam が唯一興味あるスポーツ、長距離走については、世界中の試合結果が分かるかどうか、何も発表がなかった。)スポーツについて考えればお腹が空くけれども、幸いにも Siri はあなたの食欲を効率的に満たす手伝いもしてくれる。以前よりずっと多くのレストラン情報が Yelp と OpenTable を使って得られるので、近くのレストランでアウトドアの座席のあるものを探して予約するところまで Siri を使ってできるようになる。

iOS 6 の Siri を新しい Maps アプリと一緒に使えば、目的地(例えば近くのレストラン)を言えば、Siri がそこまでの道順を教えてくれる。食事の後に映画を観たければ、Siri が映画の上映日程、予告編、レビューにまでアクセスを提供してくれる。映画マニアのためには、Siri が映画のトリビアも示してくれる。例えば、その映画がリリースされた日付とか、監督の名前とかだ。また、Twitter に話しかけたり、あなたがしゃべったことを Siri に tweet させたりもできる。Facebook に状況更新を投稿したり、Facebook のウォールにコメントを追加したりもできる。

おそらく最も素晴らしいのは、Siri があなたの声の命令に従ってアプリを起動できることだろう。あなたがアプリおたくで、何百ものプログラムをデバイスに詰め込んでいても、iOS の検索スクリーンを使わず手軽に好きなアプリを起動できる。たとえそのアプリが、七番目の Home スクリーンの五番目のフォルダの中に隠れていたとしても。あるいは、スクリーンに格納可能な最大数を超えたためどこにも表示されていなかったとしても!

Apple が発表の中で名前を挙げた自動車メーカー各社は、既に "Eyes Free" モードで Siri との統合を今後 12 ヵ月以内に実現すると約束している。名前が挙がった会社は BMW、GM、Mercedes、Land Rover、Jaguar、Audi、Toyota、Chrysler、それに Honda だ。iOS 6 で Siri が新たにサポートする言語としては韓国語、カナダの英語とフランス語、スペインとメキシコと米国それぞれのスペイン語、イタリア語、スイスのイタリア語とフランス語とドイツ語、台湾の中国語、香港の広東語、中国本土と香港の中国語などがある。

Do Not Disturb とリマインダ -- iOS 6 に新設される Do Not Disturb タイマーは、一定の時間間隔を指定してその間はバイブレーションも止め、スクリーンも明るくならないようにし、その iOS デバイスから一切のサウンドが出ないようにする。この種のハードウェアを近くに置いたまま眠る人ならば、Do Not Disturb が提供してくれる静けさをありがたく思うだろう。この機能はまた学生たち、特に低年齢の生徒たちがバックパックに iPhone を入れておきたいけれども授業中に鳴り出して先生に没収されるのを避けたい場合などに重要だろう。

iPhone ユーザーがこの Do Not Disturb 機能のせいで本当に重要な電話に出られないということには必ずしもならない。通話がブロックされてから 3 分以内に同じ番号からまたかかってくれば、その場合は電話が鳴る。ただしこのバイパスも無効に設定することができる。また、Phone and Contacts アプリの Favorites リストに載っている番号については、他の番号では無効となっている着信音やバイブレーションを有効にすることもできる。

さらに、Phone アプリにはたとえ着信音が有効になっていた場合でもあなたが出なかった通話に関するさらなるオプションが提供される。出なかった通話に即座にテキストメッセージで応答することもできる。あらかじめ応答メッセージ(例えば「言っただろう、俺が John Malkovich でいる間は絶対に電話をかけてくるなと!」)をプリセットしておくこともできる。あるいは、あとで電話をかけ直すためのリマインダをセットすることもできる。さらに、そのリマインダにはジオフェンスを設定できるので、例えば会議室を出たり、あるいはその建物の外へ出たりした時にリマインダが出るようにもできる。

Passbook -- 新しい Passbook アプリは、あなたが購入する仮想の映画チケット、飛行機の搭乗券、ポイントカードその他に、秩序をもたらすことを狙っている。少なくとも、購入の際に 2D のバーコード(あるいは QR コード)を使って、あなたがその場でそれをスキャンして入場あるいは購入するタイプのものが対象となる。Passbook はそのような各項目を時刻によっても場所によっても追跡することができ、例えばあなたが空港に到着した際に iPhone のロックされたスクリーン上に搭乗券情報を表示することもできる。いずれ時が経てば次第に多くのベンダーが Passbook に参加するようになることが期待されるが、参加には何らかの統合、ほとんどミニアプリかウィジェットのような形をとることが必要となる。

Passbook は、Apple が近距離無線通信 (NFC) を組み込もうと意図していることの予兆かもしれない。NFC は、極めて近距離で情報を交換するためのワイヤレステクノロジーで、例えばデバイスを何らかのリーダーの前で振ったり、デバイスでタッチしたりして使う。Android は前回のリリースで NFC サポートを追加したし、Android 携帯電話の中には NFC ハードウェアを搭載したものさえある。しかしながら、メジャーな販売業者やその他の会社、例えば航空会社などが積極的に参加して統合を進める気運が高まるまでの間は、NFC が軌道に乗ることはないだろう。Passbook は、将来何が起こるかの予兆であると同時に、どの会社が Apple と提携しようとしているかの予備発表と見ることもできるかもしれない。

共有機能の拡張 -- 自分の生活のあらゆる様相を共有させたい衝動に駆られている人たちは、 Facebook が iOS に統合 されさまざまのアプリの中から写真や更新情報を投稿できるようになることを喜ぶだろう。ちょうど Twitter でできるのと同じことだ。これは、ついにまともに軌道に乗ることのなかった Ping、あの Apple による音楽主体のソーシャルネットワーキングサービスへの、弔いの鐘が鳴ったと考えるべきだろう。最近の技術カンファレンスにおけるインタビューでも、Tim Cook は事実上それを認める発言をしている。

さらに興味深いのが新しい共有フォトストリーム ( Shared Photo Streams ) 機能だ。あなたが共有したい写真を選択し、アルバムを受け取って欲しい友人たちを選ぶと、その後その友人たちは共有された写真を知らせる push 通知を受け取り、写真が Photos アプリの中に、Mac 上では iPhoto と Aperture の中に、現われるようになる。

それから、写真やビデオを Mail アプリの中から直接メッセージに添付することがようやくできるようになる。これまでのように、いちいち Photos アプリから手順を始める必要はない。

リアルタイムでの共有が好みの人たちのために、FaceTime が Wi-Fi のみでなくセルラーデータ接続を通じても動作するようになった。そろそろそうなってもいい頃だ。

Safari の改善 -- iOS の Safari は、いくつか興味深い改善を受ける。まずは iCloud Tabs、これは iCloud で接続された他のデバイス上の Safari で開いているタブを見ることができるというものだ。また、Safari の Reading List がオフラインでも使えるようになるので、地下鉄で通勤する人や、保存しておいた記事を飛行機の中でゆっくり読みたい人にとって、大幅に便利さが増すだろう。

横長の状態でウェブサイトを表示させると、デバイスの一番上にステータスバーが出ることなくフルスクリーンで表示される。また、独自の iOS アプリを持つサイトでは、Safari が自動的にバナーを表示して、開発者のアプリを訪問者に知らせてくれ、タップ一つで App Store に導かれてそれをダウンロードできるようになる。もしもユーザーがそのアプリを既に持っていれば、タップするとそのアプリに切り替わり、そのウェブサイトがその時の状態そのままで開く。

Guided Access とアクセシビリティー -- 新設される Guided Access 機能を使えば、アプリへのタッチ入力をスクリーンの特定の場所だけに制限することができ、新しい Single App モードでは Home ボタンが無効になってそのデバイスのユーザーが一つのアプリだけしか使えないようになる。教室で iPad を使う先生たちは、きっとこれらの機能のお陰で生徒たちを勉強に集中させるようにできるだろう。例えば、iBooks Author で作成したマルチタッチの教科書を使っている生徒たちが iBooks アプリだけしか使えないという風にできる。それから、Guided Access を使えば、生徒たちが iBooks の Library ボタンをタップして iBookstore の外へ切り替えたり iBooks ライブラリにある他の本を読み始めたりするのを防ぐこともできる。

アクセシビリティーに関係したその他の機能では、Maps アプリが VoiceOver に対応したこと、iPhone 互換な補聴器を作成したり販売したりするための "Made for iPhone" プログラムなどがある。

遺失物取扱 (Lost and Found) -- Find My iPhone に新たに追加される Lost モードでは、なくした iPhone にあなたがメッセージを送れば、誰でもその電話機を見つけた人がタップ一つであなたに電話をかけられるようになる。この機能を実演しつつ、Apple の Scott Forstall は「その人が善い人なら、ということです」と言い添えた。現在は、Find My iPhone であなたはメッセージをそのデバイスへ送ったり、そのデバイスをロックしたり、あるいはワイプしたりできる。新しい Lost モードでは位置を追跡したり(Find My iPhone がオフだった場合にはオンにもできるような印象を受けたが、確認は取れていない)新しい4桁のパスコードで電話機をロックしたり、ポップアップメニューではっきり目立つ緑色の Call ボタンを提供してその電話機を現在持っている人がタップすればあなたに連絡できるようにすることができる。

Find My Friends にも、位置情報に基づく通知機能が追加される。Apple はこの機能を使って子供が学校を出たり家に着いたりした際に親が警告を受け取れるといううまい実例を示してみせた。

今のところはここまで -- 以上が、もうあと何ヵ月もしないうちにリリースされる iOS 6 に含まれるという 200 もの新機能のうち最も宣伝されているものたちを手短に概観した私たちのレポートだ。けれども WWDC に出席した開発者たちは iOS 6 のベータ版を受け取っているので、これから何日か、あるいは何週間か経てば、さらなる詳細情報がきっと聞こえてくるだろうと思われる。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 6 月 11 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

CloudPull 2.1 -- Google のデータをバックアップするアプリケーション CloudPull 2.0 について記事を書いた際に、最も目立った問題点として挙げたのは大量の電子メールを Gmail から読み込む際のパフォーマンスの問題であった。(2012 年 3 月 6 日の記事“あなたの Google データを CloudPull でバックアップ”参照。)Golden Hill Software の John Brayton はそれを目に留めて、IMAP 経由で Gmail とやり取りする際に CloudPull が非効率であった点に対処した CloudPull 2.0.2 を出してパフォーマンスを大幅に改善してくれた。今回リリースされたばかりの CloudPull 2.1 でもやはりこの点が焦点となり、彼はさらなるパフォーマンス改善のために CloudPull が同時に四つの接続を使えるようにした。ただしそのことによって Gmail が過剰なバンド幅を使うクライアントに課している速度制限にひっかかることもあったので、CloudPull 2.1 ではバックアップの1サイクルごとに 5000 メッセージまでという制限を自らに課して Google から制限を受けないようにした。その結果として、初めてのバックアップにはやはり相当に時間がかかる。けれどもその後のバックアップは 2.0.2 より 10 倍以上高速で走ることができる。知覚上の観点から同様に重要なのは、CloudPull 2.1 に Activity ウィンドウが装備されてこのアプリが現在何をしているかを報告するとともに進行バーも表示するようになったことだ。その他の変更点としては、Check for Updates メニュー項目、Google Accounts 環境設定パネルの使い勝手向上、Google Docs から Google Drive へのテキストラベル切り替え、1000 個以上の項目を持つリストのページ分け、個々のバックアップサイクルが接続上の問題や Google におけるエラーなどからの回復力を増せるようにするための再試行・待機のロジックなどがある。CloudPull 2.1 は Mac OS X 10.7 Lion を要する。10.6 Snow Leopard を走らせている人のためにバージョン 1.5.7 も引き続き提供される。(新規購入 $24.99、無料アップデート、7.6 MB、 リリースノート)

CloudPull 2.1 へのコメントリンク:

Script Debugger 5.0 -- Late Night Software が Script Debugger をバージョン 5.0 にアップデートした。この AppleScript オーサリング環境の、メジャーな新リリースだ。(Matt Neuburg の記事“Script Debugger 4.5 でパワフルな AppleScript 編集”(2008 年 11 月 26 日) に概説がある。)Script Debugger 5.0 は 30 件以上の新機能を誇り、主なものとしては、新規のスクリプト書類をより素早く作成できるテンプレート、複数のスクリプトを一つのウィンドウで見られるタブ付きインターフェイス、リソースファイルを開いたり新たなリソースを直接ドラッグして入れたりできる新しいバンドルエディタなどがある。また今回の新リリースではいくつかのフローティングインスペクタパネルと Results ドロワを三つのタブの付いたパネルに統合して、これを個々の書類の右側に出せるようにした。その他の拡張機能としては Spotlight 索引付けの改善、Find and Replace パネルのデザインを改めて使用中にスクリプトの一部が隠れることがないようにしたこと、このアプリの Explorers および Variables ブラウザのフルパワーを必要とせずにスクリプトの結果を見ることができる Result Bar などがある。Script Debugger 5.0 は今回から AppleScript のコード構築のみに集中するようになり、Mac OS X 10.6 Snow Leopard かそれ以降を要する。Script Debugger 5.0 へのアップグレード価格はバージョン 4.5 からは $99、バージョン 4.0 からは $129 だ。Script Debugger 4.5 を 2012 年 4 月 25 日以降に購入した人は無料でバージョン 5.0 にアップグレードできる。(新規購入 $199、アップグレード $99/$129、12.6 MB)

Script Debugger 5.0 へのコメントリンク:

Coda 2.0.1 -- Panic が Coda 2.0.1 をリリースした。同社のウェブサイト開発ツールに最近出たメジャーなアップグレードに修正を加えたフォローアップ版だ。さまざまな修正点の主なものとしては、AirPreview および iCloud 同期の信頼性向上 (iCloud 同期が使えるのは Mac App Store から購入したバージョンのみ)、OS X 10.8 Mountain Lion において「不可解な」iCloud パネルを無効にしたこと、ウェブプレビューにおいて外部的な CSS の変更をより信頼性をもって取得できるようにしたこと、コードを折り畳み表示した際のコード検証の改善などがある。さらに、今回のリリースでは 10.6 Snow Leopard の下での全体的な安定性を改善し、日本語ローカライズを追加し、キーボードショートカット (Option-Return) でファイルをアクティブなタブあるいはスプリットに開けるようにし、HTML、CSS、JavaScript、PHP における自動補完機能を改善している。修正点の完全なリストを、ぜひ リリースノートでお読み頂きたい。(新規購入 $99、アップデート $75、46.1 MB)

Coda 2.0.1 へのコメントリンク:

PDFpen と PDFpenPro 5.8.3 -- Smile が PDFpenPDFpenPro の双方をバージョン 5.8.3 にアップデートした。今回は、安定性の改善に焦点を置いたメンテナンスリリースだ。このアップデートで、アプリをクラッシュさせていた二件の問題点が修正されたが、一つは特定の状況下で書類を開いた際、もう一つは HTML 書類から PDF 書類を作成するのをキャンセルした際のクラッシュ(後者は PDFpenPro のみ)だ。また、サイドバーがページ全体を覆うまで広げた際にアプリがハングしていたのを修正するとともに、いくつかの条件下で PDF が保存できなくなっていた問題も解消している。素早く出された 5.8.3 アップデートはバージョン 5.8.2 で壊れてしまった Check for Update 機能を修正し、ハイライトが適用された状態で保存すると PDFpen がクラッシュすることのあったバグを解決した。(新規購入 $59.95/$99.95、 TidBITS 会員は 20 パーセント割引、無料アップデート、43.5/44.2 MB)

PDFpen と PDFpenPro 5.8.3 へのコメントリンク:

Firefox 13.0 -- もしあなたが Firefox ユーザーで、Firefox に Safari の Top Sites や Chrome の Most Visited ページのような機能がないことに不満を持っていたのなら、今回リリースされた Firefox 13 (現実的にはバージョン 4.9 と言うべきもの) を嬉しく思うだろう。このアップデートでは、最近見たページやよく訪れるページをサムネイルにして一覧表示できるようになった。選んだページを表示順序の中で特定の位置に固定したり、別のタイルの場所へドラッグしたり、あるいは削除したりもできる。また、右上隅にあるグリッドアイコンをクリックすればそのタブにサムネイルを表示しないようにもできる。さらに、Firefox のデフォルトのスタートページがアップデートされて、ブックマーク、ブラウズと同期の履歴、ダウンロードなどのブラウザ機能に簡単にアクセスできるアイコンの列が一番下に並び、前回のブラウズセッションにおけるタブを再現する機能も付いた。(これらの機能はいずれもまだバグがあるようで、私たちのうち幾人かはサムネイルが空だったり一番下にアイコンが並ばなかったりという状態を目撃している。)これらのインターフェイスの変更に加えて、Firefox 13 ではいくつかパフォーマンスの改善も施された。前回のブラウズセッションを再現する際は、タブをすべて同時にロードするのでなくオンデマンドでロードするようにしたので、メモリ使用量も減ったはずだ。今回のリリースではまた SPDY ネットワークプロトコル(伝統的な HTTP に代わる Google のプロトコル)もサポートし、対応サイト(例えば Google の検索エンジンや Twitter など)ではこれをデフォルトで使うようにした。(無料、30.7 MB、 リリースノート)

Firefox 13.0 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2012 年 6 月 11 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の主な動きは Apple の Worldwide Developers Conference だった。まだ Apple のウェブ映像は出されていないけれども、プレゼンテーションの場からお届けする私たちの実況中継ならばお聴きになれる。それから、これは極めて厄介なことだが、Apple が Rogue Amoeba の Airfoil Speakers Touch を App Store に置くことを拒否し、完璧に正当なる機能を一つ Rogue Amoeba が除去するまでは受け取りを却下すると通告してきた。何てこった!

TidBITS スタッフによる WWDC 2012 基調講演の実況中継を聴こう -- 通例通り、WWDC 2012 キーノートの最中もその場で出されつつあるさまざまの発表について私たちは仮想のチャットに集まって語り合った。今回いつもと違ったのは Google+ Hangouts On Air を使ったことで、そのお陰で私たちは皆お互いに顔を見ながら話すことができた。(同時にキーノートのオーディオの一部も聴けた。)私たちの会話はライブで誰でも聴けるようになっていて、その上 Google+ Hangouts On Air は自動的にすべてを録画・録音するので、私たちのリアルタイムでの反応を無修正で見聞きしたい人は、YouTube ですべてが視聴できる。私たちはこの種のことにとうてい熟練しているとは言えず、まだいろいろなツールやテクニックを学びつつある段階だが、皆さんの感想をぜひお聞かせ願いたい!

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Airfoil Speakers Touch、AirPlay 対応を削除して App Store に戻る -- Rogue Amoeba が、Airfoil Speakers Touch に対するダウングレードをリリースした。このアプリを使えば、従来は iOS デバイスを AirPlay 受信機とすることができた。けれども数週間前に Apple はこのアプリを App Store から取り除き、Rogue Amoeba がこれを App Store に戻したいならば AirPlay 機能を削除しなければならないと通告してきたため、今回のダウングレードを余儀なくされたのだった。Airfoil Speakers Touch は引き続き Mac や PC からのオーディオは受信できる(Mac や PC を経由すれば iOS デバイスや iTunes からも受信できる)けれども、iOS や iTunes から直接 AirPlay 受信先として認識されることはなくなった。ブログ記事を読めば、今回 Apple がこのアプリに制限を課したのはルール違反に基づくものではなく、純粋に理由不明の、気まぐれによるものに他ならないことが分かる。

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