TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1144/01-Oct-2012

今週は iOS 6 が吟味の対象となる。過剰なバッテリ消耗と、不可思議なセルラーデータ使用量とが問題となったからだ。Adam Engst が彼の場合バッテリ問題の原因が壊れた Safari ブックマークにあったことを突き止め、Glenn Fleishman は iPhone が突然大量のセルラーデータを消費するようになった原因を理解しようと努めている多くの人たちの声を紹介する。Adam はまた来たるべき MacTech Conference 2012 にどんなことがあるかについて最新のニュースを紹介するとともに、Apple が iOS 6 に導入した新しい Maps アプリに対する膨大な批判を巡る騒動と、それに対して Apple CEO の Tim Cook が先週発表した謝罪文について検討する。Glenn はまた Facebook Groups に新たに Dropbox ベースのファイル共有が登場したことを伝え、Kirk McElhearn は OS X 10.8 Mountain Lion の新しい通知機能について詳しく掘り下げる。最後にもう一つ、2012 年 10 月 3 日まで特別に延長された Take Control の半額セールもお忘れなく! 今週注目すべきソフトウェアリリースは、Server Admin Tools 10.7.5、OS X Server 2.1.1、Mellel 3.0.2、Aperture 3.4.1、それに Airfoil 4.7.3 だ。

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MacTech Conference 2012、Hollywood の香りを取り込む

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

間もなく Los Angeles で開催されるMacTech Conference 2012 について私が最初に記事にした際 (2012 年 8 月 27 日の記事“MacTech Conference 2012 は October 17-19 に開催”参照)、私は未だ検討中で公開されていない特別のイベントもあるはずとほのめかしたが、今回それらのイベントが決まった。まず第一に、カンファレンスの参加者は初日の夕べに Walt Disney Animation Studios の舞台裏ツアーに招待される。アニメーション映画の制作に Disney が使っている先進のテクノロジーに焦点を当てた一夜となるはずだ。それから、二日目の夕べにはカンファレンスのパーティーがある。こちらは Jillian's が会場となり、ボウリング、エア・ホッケー、ビデオゲームなども楽しめて、Guitar Hero ルームでは自分のカラオケの腕を競うことまでできる。私自身は、できるかぎりカラオケの部屋には近づかないでいようと思っている。さらに、ショウの初日の一日中、Profiles in History という会社が Hollywood のさまざまの記念の品々を展示する。

講演者として一流の人々がずらりと揃っているほか、MacTech Conference の今年のキーノートは元 Apple 伝道者であり今は Apple Outsider サイトの主である Matt Drance により "Tech's Role in Shaping the Future" という題で語られる。また、NASA Jet Propulsion Labs (NASA ジェット推進研究所) による特別セッションも極めて興味深い。そのタイトルは "Interplanetary Networking, Curiosity Style" だ。火星と通信する際にはどんな待ち時間が生じるのか想像してみるだけでも楽しいではないか!

私自身は期間中ずっと MacTech Conference の会場にいるし、Michael Cohen も初日の一部は私と一緒にいるはずだ。会場で皆さんにお会いできるのを楽しみにしているし、またカンファレンスの最中に思い切って数マイルのランニングに出かけてみようという方のために私の主催で少なくとも一回はランニングイベントを決行するつもりだ。

三日間の MacTech Conference は、2012 年 10 月 17 日水曜日の 10 AM からのキーノートで開幕し、2012 年 10 月 19 日金曜日の午後まで続く。すべての朝食、昼食、夕食が提供されるほか、二晩ともお楽しみの催しがあり、人脈作りの休憩時間にはスナックがたっぷり出る。

ホテルの部屋はいったん売り切れたが、MacTech ではもう一つ別のブロックを押さえることに成功したので再び予約を受け付け中だ。期間限定で、カンファレンスの割引登録料金が TidBITS 読者のために $899 となり、これにはすべての食事と、六ヵ月間の MacTech 購読が付き、すべてのセッションや催しに参加できる。少数ながら学生のための部分補助ならびに全額援助も用意されている。旅費とホテルの部屋はもちろん別料金だが、LAX (ロサンゼルス国際空港) へのフライトはたくさんあるし、(カンファレンス会場となる) Sheraton Universal ホテルの部屋は参加者用にカンファレンス価格の一晩 $184 (税別) で予約できる。

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2012 年 10 月 3 日まで全 Take Control 電子ブックの半額セール

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

TidBITS であまり触れることはなかったが、私たちはここ数ヵ月間、Take Control 電子ブックの最も人気あるタイトルを OS X 10.8 Mountain Lion に対応するようアップデートすることを目指して忙しく働いてきた。もしもあなたが Mountain Lion の使い方をマスターしたいと思うなら(あるいは、前回の大猫をついに掌握 (take control) したいと思うなら)今なら専門家による手助けを半額で利用できる。その通り、私たちの Take Control 電子ブックタイトルのすべてと、Macworld Superguide のすべてを、2012 年 10 月 3 日までの期間限定で価格を 50 パーセント引きにして販売中だ。(実は、この記事を先週号に掲載するのを忘れてしまったので、知らずに取り残されてしまう人がいないようセール期間を数日間延長したわけだ。)[訳者注: 翻訳作業の都合上、この日本語版をお届けできるのはセール期間の終了後になってしまいます。どうかご了承下さい。]

どうぞこの機会を利用して、一流の技術的コンテンツをお手許に揃え、カートで一巡りするだけでお持ちの Take Control 電子ブックのコレクションをすべてアップデートして頂きたい。思い出して頂きたいが、購入して下さったすべての電子ブックは各種フォーマットのものが自動的にあなたの Take Control アカウントに加えられるので、あなたはいつでもお好きな時にその本をあなたの Mac、iPad、iPhone、Kindle、その他のデバイスのどれにでもダウンロードして読むことができる。

私たちのカタログページで、Mountain Lion に関係するタイトルを一覧したり、個々の電子ブックの内容について詳しいことを読んだりできる。そこから注文ページに入れば、クーポンコード CPN20921SEPSALE が自動的にカートの最初のスクリーンに現われて、値引き後の価格も表示される。

どの本がよいのか分からないって? では、私たちの最新最良の本をいくつか説明させて頂こう。

これから Mountain Lion をインストールしようとしていて、どんな偶発的事態にも心構えができているようにしたいなら、Joe Kissell の "Take Control of Upgrading to Mountain Lion" がお薦めだ。この電子ブックは、あなたが適切なバックアップを作るのを手伝い、どのバージョンの Mac OS X からアップデートしようとしている場合にも何をすべきか説明でき、あなたがスムーズにスタートできるように、インストール後の重要な手順についても手引きする。

いったん Mountain Lion のインストールが済めば、あと二冊、重要な電子ブックがあなたのために用意されている。Matt Neuburg の "Take Control of Using Mountain Lion" はあなたが Mountain Lion を使うコツを学びカスタマイズできるよう手引きをし、Joe の "Take Control of Apple Mail in Mountain Lion" は Mountain Lion での Mail の新機能を解説しつつあなたが電子メールを効率的に処理できるようにする。

それから、あなたが Mountain Lion を走らせていてもいなくても、Apple による変更、あるいは業界全体の変化に対応するため私たちは最近以下に挙げるタイトルをアップデートした。(これらの最新の本は、以前のバージョンをお持ちの方には無料アップデートとなることをお忘れなく。もしもアップデートを知らせる電子メールを見逃されたのなら、どうぞあなたの Take Control をチェックしてみて頂きたい。)

これら以外にも、アプリケーションごとの解説を記したタイトル、例えば Michael Cohen の "Take Control of iBooks Author"、"Take Control of PDFpen 5"、"Take Control of TextExpander"、などもあるのでお忘れなく。この最後の本は Smile から新しく出た TextExpander 4 をカバーするため最近アップデートされている。それから、Joe の "Take Control of Getting Started with DEVONthink 2" と "Take Control of CrashPlan Backups" や、Glenn の "Take Control of BBEdit"、Kirk McElhearn の "Take Control of Scrivener 2" もある。それらのプログラムをお使いの方、あるいは使ってみようとお思いの方のために、これらの電子ブックはそれぞれに学習曲線をあなたがすんなりと登って行けるようお手伝いする。 クーポン組み込みのこのリンクで、私たちのカタログにあるアプリごとの電子ブックすべてが表示される。

Take Control のカタログページが開けば、どのタイトルでも名前をクリックして(それから見えるようになる表紙画像をクリックして)その電子ブックについての詳細情報を読むことができる。カタログから注文をするには、まずお好きなだけタイトルを選択してから(複数のカテゴリーで選択することもできる)Buy Selected Ebooks ボタンをクリックすれば、選択されたものがすべてカートに追加される。

セール期間は 2012 年 10 月 3 日までなので、どうぞ多くのお友達にこの記事を転送したり、カタログのリンクを Twitter や Facebook にポストしたりして頂ければと思う! 皆さんの口コミに、私たちは本当に感謝している。

注意して頂きたいことが一つある。私たちのカートは複数の割引を組み合わせることはできないので、TidBITS 会員の方々 (どうもありがとう!) ですべての注文が 30 パーセント引きになっている方も、今回の期間中はこの記事にある 50 パーセント引きリンクを使って注文して頂きたい。そちらの方が割引率が高いからだ。

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Facebook Groups に Dropbox ベースのファイル共有が加わる

  文: Glenn Fleishman: glenn@tidbits.com, @glennf
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Facebook Groups は色々な目的のために使える:近隣交流、子供のスポーツチーム、Wiccan サークル、等々であるが、誰もが Facebook アカウントを持っていなければならない。あなたが所属する如何なるデジタルグループでも経験するように、メンバー間で、書類やスケジュールといったファイルを共有するのは便利である。Facebook はもう一つのオプションを提供するべく Dropbox を利用しようとしている。

Facebook Groups はもう既に、新しい掲示で Add File をクリックして手元のストレージから書類を選んでアップロードしてその掲示にリンクし他のメンバーがダウンロードすることを可能にしている。ユーザーの使用に供すべく準備中の変更で - Facebook にログインしてもまだ見ることが出来ないかもしれないが - Dropbox からファイルを追加する新しいオプションが出現する。リンクされたファイルはどれも、手元のファイルの様に、見ることにもダウンロードにも対応する。この新機能を際立たせるのは、人々が実際に手にするものは Dropbox 上のファイルへの リンク なので、Dropbox フォルダでファイルに変更が加えられても、その後でダウンロードする人は誰でも最新版を手にする。もっと良いことに、Dropbox ファイルの所有者が変更を加えると、グループメンバーは通知を受けるので、戻ってそれをダウンロードすることが出来る。

この Facebook 機能は Dropbox の既存の公共ファイル共有機能の様に働く:トークンベースの URL が Facebook 内で見えるので、それは所有者の Dropbox アカウントのその他のファイルへのアクセスは提供せずにコピーされ分配されることが可能となる。

この新機能の展開が完了すると (Dropbox が言うには、数日中に)、全ての Facebook Groups メンバーは Dropbox リンクを見ることになり、Dropbox アカウントにリンクするオプションを持つことになる。

Dropbox は無料のアカウントを提供しておりそこでは微々たる 2 GB のストレージが提供されるが (比較すると、Google Drive では 5 GB そして Microsoft SkyDrive では 7 GB)、写真を追加する或いは新しいユーザーを紹介すると無料のストレージが最大で 18 GB まで増やせる。もしもっと容量が欲しいなら、Dropbox には有料プランがあり 100 GB のストレージに対して月額 $10 から始まる。

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Tim Cook の謝罪を受けて Maps を検証する

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

iOS 6 のリリース以来、インターネットは Apple の新しい Maps アプリへの 非難で溢れかえった。この新しい Maps アプリは、これまでの Google Maps に基づく Maps アプリに代わり、全面的に新しいコードとデータで書き換えられたものである。一番目につくのは、Apple の新しい Maps は不完全でそして不正確なデータと画像に悩まされており、おまけに Google Maps では多くの人が頼りにしていた道案内の機能が欠けている。ある人々にとってもっと困ったのは、保存してきた場所を全く何らの前触れもなしに失ってしまったことである - 我々の読者の一人がとりわけ頭に来たのは、最初の iPhone 以来時と共にため込んできた数多くの思い出の場所を失ってしまったことである。

この一連の批判は、日に日に大きくなりついに Apple CEO Tim Cook は、同様な状況下で Steve Jobs がやった様に、この問題に対する 公開書簡をリリースする所まで来た。この書簡の中で、Cook はこの問題を認め、それが iOS ユーザーにかけた迷惑に対して謝罪し、他のアプリや Web ベースのサービスを利用してみるよう進言し、そして Apple は Maps を改良することを約束している。

当然のことながら、Cook は長く使ってきた Maps アプリを入れ替えるという Apple の決断は、これまでのアプリではなし得ない機能を付け加えたいという願望からのものであると説明した。この声明の裏には、決して完全には知られることのないであろう競争戦略がある。報ずるところによると、Apple はこれまでも Google が、何処で曲がるかの指示やベクターベースの地図と言った機能を Android 携帯には現れてかなり時間が経っているにも拘わらず iPhone バージョンには搭載しないことに苦情を言っていたらしい。しかし、だからと言って Apple がこのタイミングでやらなければならいこともなかった;The Vergeは、Google Maps に対する Apple の Google との契約はもう一年残っていたと報じている。分からないのは、どちらの会社が Maps アプリに対して実際に責任があるのか、そしてこの契約は新機能の追加を排除していたのかどうかである。

もっと一般的な話をすると、Apple はその製品のコアとなる能力に対して他社に依存するということ自体、先天的に居心地が悪いと感じるし、とりわけ相手が Google の様な競争相手では尚更である。(もう一つ iOS 6 に取り込まれているものにバンドルされた YouTube アプリがあり、こちらも YouTube の変化についてこられていなかった。もっとも Google は慌てて iPhone に対する新しい YouTube アプリを押し出してはいる。)

では、この Maps 騒動から学ぶべき教訓は何であり、そして我々はそれについて何を考えるべきなのであろうか? (Maps についての TidBITS Talk 討議に参加してくれた人皆に感謝したい。そこでは多くに意見が公にされ、そしてこの話題に対する私の考えにも大いに影響を与えた。)

明らかに、Apple はここでは失態を犯した。地図サービスを作り出すのは疑いもなく非常に困難な仕事であり、そして Google Maps がデビューした時も、間違いなくばつの悪い間違いや欠落を経験してきている。しかし、Apple が iOS 6 プレゼンテーションで Maps に主役を演じさせたことからすると、Apple の経営陣はこの新しい Maps は十分に熟してはいないことに気付いてはいなかったように思える。これは寛大な見方である;もっと厳しい見方は、Apple はこの新しい Maps の出来の悪さは十分に承知していたが、それで iOS 機器の売れ行きにまで悪影響は及ぼさないであろうと思ったというものである。Maps に関わるこの問題で、iPhone 5 の売れ行きは伸び悩まなかったかもしれないが、これから先 Apple を信用するのをより難しくしたし、大事な保存した場所を失ってしまった人達は更に裏切られたと感ずるであろう。

この新しい Maps は真空中に存在しているわけではないことを認識するのは重要である。自分自身の価値だけに基づいて評価されることは出来ない - そしてされるべきでもない - 何故ならばこれはもう既にユーザーは十分なる経験を持つ高品質の地図サービスで溢れている世界にいるからである。我々は地図アプリには何が出来て、何をすべきかを 知って おり、そして Apple は展開する前にその最低限のレベルには到達している必要があることを認識しているべきであった。ひょっとすると、事前にそれがどれ程不正確であるのかを知る術は無かったのかもしれないが (もっとも我々の Security Editor Rich Mogull はリリース前バージョンの Maps では Silicon Valley においてすら問題があったと言っている)、道案内の欠如は明々白々と思える。

では Maps を使うべきか? 離れたところからある地区を探索するのであれば、勿論問題は無い。データの精度もそれ程重要ではないというのであれば、不案内の土地で実際に移動している場合と違って、Maps は使える。しかしもしこれまで道順を得るために Maps に依存してきたのであれば、私は代わりの地図プログラムまたは Web ベースのサービスを入手するよう進言したい。その使い方は日常の使用で Maps と入れ替えるのでも良いし、Maps が役立たずになった場合のバックアップとしてでも良い。私のこれまでのテストでは、Maps は十分な働きを示したが、音声案内の方は Navigon のもの程正確でも有用でもなかった (次項参照)。

丁度その頃 Silicon Valley をドライブして回りながら Rich Mogull は代わりに Navigon に頼っていた。これは Urban Guidance を付け加えたばかりで、歩行者ルートを計算する時公共輸送機関も考慮するし、他にも Last Mile 機能があり目的地近くに駐車すると自動的に歩行道案内を提供する。Navigon は私の好きな GPS ナビアプリでもある。好きな理由の一つは、地図を保存するシステムにあり (私がドライブする地域は電波の届きにくい所が結構ある)、場所毎に細分化されており、一つのアプリで何ギガバイトものスペースを無駄にしないで済む。しかし、他にも沢山あり、例を挙げれば、無料の WazeMapQuest, そして有料の MotionX, Garmin StreetPilot, CoPilot, そして TomTom がある。加えて、Google が iOS のために独自の Google Maps アプリをゆくゆくは出すことになりそうな気配である;私には Google が何故もう既にそうしていないのか想像できない。ひょっとすると舞台裏での Apple との交渉のために遅れていたのかもしれない。

勿論、新しい Maps も改善が可能で、そしてされるであろう。問題の多くはサーバー側に関係しており、そして 1 億人を超えるユーザーが毎月何十億もの場所を検索していることもあり、Apple は、地図の表示と道順の両方を支える地図データベースの何処を改良すればいいのかに関して想像を絶する程の量のデータを持つことになる。Apple は前の Maps アプリでもこれらのデータを集め始めるのは可能であったのか、或いはこれらのデータはただ Google に流れ去っていただけなのであろうか? 我々が知ることはまずないであろう。

Apple が Maps を改良できる一つの機会は、ユーザーが問題を報告してきた時である;地図表示の右下隅をタップして設定を表示させると、Report a Problem へのリンクがある;同様なボタンがどの名所の詳細にもある。しかし、Apple の様な何十億ドルもの金を持った会社が、最初からより良い品質のデータを提供するのではなく、どうもユーザー努力に依存している様に見えることには耐えられないという人達もいる。他の人は、コンピュータ上の Web ベースのインターフェース内でやるのに比べて、iOS 内で問題を報告するのは結構面倒であると指摘している。

Web ベースバージョンの Maps に関して言えば、Apple はその方向に向かって動いている様に見える。Maps からの場所を共有すると maps.apple.com URL を生成するが、そしてそのリンクをクリックすると現状では Google Maps に再ダイレクトされる、私には Apple がこの先、引き続き Google にそのトラフィックと広告収入を流したままにするとは思えない。ひょっとすると、我々は間もなく iCloud Web インターフェースに Maps アイコンを見る様になるかもしれない。

結局のところ、私は Apple が Maps を時期尚早にリリースしてしまったと思うし、同社は現在受けている全ての批判に値する。とは言っても、Tim Cook の謝罪は概して当を得ているし、同社が油断と尊大さから引き起こした問題に対する率直な認識であった。この謝罪が単にリップサービスではなく、この苦い経験を教訓として Apple がソフトウェアの品質に焦点を定め直し、そして Apple にコントロールを与えるためにだけ存在する方針をエコシステムに関わる全ての人の経験をより良いものにするべく再検証することを願おうではないか。

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iOS 6 の不可思議なセルラーデータ使用量の背後にあるもの

  文: Glenn Fleishman: glenn@tidbits.com, @glennf
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私の Twitter フィードには、iOS 6 へのアップデートあるいは iPhone 5 の購入の後で、セルラーネットワークのデータ使用量が不可解に増加したという人たちの声が溢れている。Adam Engst は既に、iOS 6 でバッテリの消耗が早くなる問題について一つの原因とそれに対する解決法を説明した記事を書き上げた。(2012 年 9 月 28 日の記事“iOS 6 のバッテリ消耗問題を解決する”参照。)ひょっとすると彼の問題と、説明のつかないセルラーデータ消費の問題との間に、何か関係があるかもしれない。とりわけ、彼が見つけ出した問題の原因が壊れた Safari ブックマークにあって、それが常時 iCloud を通じて同期されていることを考えれば、それが Wi-Fi ネットワークの外にいる際にも起こり続けていることはあるかもしれない。

けれども、私が報告を受けた人たちの多くは、iPhone を Wi-Fi を使うよう設定していて、スリープから覚めた際には Wi-Fi ネットワーク接続項目が表示されていた。Twitter 仲間の一人 Anthony Hecht によれば、AT&T は彼に対して、iPhone が "idle mode" (スタンバイ状態) になっていれば常にセルラー受信に戻ると言ったそうだが、それは間違っている。AT&T の顧客サービス担当員は彼に対してアイドル状態になる度にセルラーデータをオフに切り替える (Settings > General > Cellular Data) ように とまで言ったそうだが、そんなことは正気とは思えない。彼は、たった一週間で、9 GB もの不可思議なモバイル使用量を記録したけれども、彼のオンライン料金明細書によればその間デバイスは大体において彼の自宅に置かれていた。

この問題の原因が Apple の Podcasts アプリにあるのではないかと考える人たちが大勢いた。このアプリはセルラー接続でダウンロードやストリーミングをすると悪い挙動を示すことが公表されている。(2012 年 9 月 17 日の記事 "Does Apple's Podcasts App Suck Cellular Data?" 参照。)同じポッドキャストを何度も繰り返しダウンロードすることがあるのだ。けれども、Apple が Podcasts 1.1 でデータ使用を Wi-Fi に制限するスイッチを追加した以後も、私の同僚たちは依然としてこのアプリがセルラーダウンロードを続けているのを追跡できた。とりわけ、ダウンロードやストリーミングの実行中に Wi-Fi 接続のない場所へ移動した場合に顕著だった。

けれども、Podcasts やその他ポッドキャスト関係のアプリを原因ではないと判断した人たちもいた。彼らが自分のオンラインデータ使用と iOS のセルラーデータ追跡を比較してみると(あるいは DataMan を使って調べた人もいた)デバイスが短期間のうちに数百メガバイトものセルラーデータを取り込んでいたことが分かり、彼らにはその理由の心当たりがなかった。Josh Centers は今もまだその原因追及の最中だし、他の人たちもきっとそうだろうと私は思う。

John Herbert は、 悪い使用例の一つのケースを見つけたようだ 。iTunes Match は、セルラーデータを使用するスイッチが (Music でも iTunes Match でも) すべてオフになっていたとしても、モバイルブロードバンドのネットワーク上でダウンロードをする。この話題に彼が持ち込んだ情報のお陰で、クラウドからのダウンロードを始めた場合や、音楽ダウンロードの待ち行列がある場合に、現状ではいかにユーザーによる設定が無視されているかが分かる。

Verizon は、"carrier settings update" をリリースした。これは、iPhone が所定のモバイルネットワークに接続する際の技術的問題に対処するものだということだが、どうやらこれは iPhone 5 が Wi-Fi ネットワークに接続されていても Wi-Fi の代わりにセルラーデータネットワークを使用してしまうことに関係しているらしい。もちろんこれは AT&T のユーザーたちが経験している問題の説明にはならないし、旧モデルの iPhone を持っていて同じくデータ消費の問題を経験している人たちの役にも立たない。

Economist の Babbage ブログで、私は現時点ではアプリごとのデータ使用を測定することもできないので実際に何が起こっているかを 見極めることができず 、そのため原因の所在をはっきりと突き止めることは非情に難しいと述べた。 DataMan Pro ならばアプリごとのデータ使用を調べられたけれども、このアプリは Adam Engst がレビュー用にテストを始めて間もなく Apple が App Store から取り下げてしまった。いずれにしても、何が起こっているのかを知りたいと思う大勢の人たちにとって、現状は非常にフラストレーションの溜まるものであり、その上高くつく! これは "CellularDataGate" (セルラーデータ陰謀事件) と言えるほどのものではないが、影響を受けている人の数がごく少数でないのは明らかで、iOS 6 の中か、あるいは Apple の提供したアプリのどれかの中に潜んでいるバグかもしれないもののせいで、データ使用量の超過料金を何十ドルも、あるいは何百ドルも支払っている人たちがいるかもしれない。

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iOS 6 のバッテリ消耗問題を解決する

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

何百万人もの人たちと同じく、2012 年 9 月 19 日に Apple が iOS 6 をリリースするやいなや、即座に私も自分の iPhone 4 をアップデートした。その次の日、バッテリ残量が 20 パーセントしかないという通知が出たのを見て、私は困惑した。まだほとんど何も iPhone を使っていない、昼間の 1 時なのに!

私の iPhone 4 のバッテリは、年月を経て少しずつ悪くはなっていた。けれども今年の 4 月に私は iFixit から取り寄せた新しいバッテリと交換していたし、その際にバッテリ寿命ははっきりと正常に戻っていた。明らかに、今回のことは iOS 6 が何らかの意味で関係しているはずだ。でも、iOS で何か問題をトラブルシュートするのは難しいし、ことにバッテリ寿命が良くない原因を探り出すのは困難なものだ。なぜなら、何か対策を施しても、効果があったかどうかを見極めるために数時間ずつかかってしまうからだ。私は忙しかったので、しばらくの間この問題を棚上げにすることに決めた。それに、その一日後には iPhone 5 が届く予定で、それに切り替えるつもりだったのだから。

そして金曜日に FedEx の配達で iPhone 5 が届くと、私はすぐに自分の最新の iPhone 4 バックアップをその iPhone 5 にリストアしたのだが、土曜日に AT&T ストアに行って電話番号の切替をしてもらうまでは、新しい iPhone 5 を本格的に使うことはできなかった。iPhone 4 の方は、依然としてバッテリがあっという間に消耗していた。AT&T ストアの中でバッテリ切れにならないように、ストアに向かう車の中ではずっと充電しておかなければならないほどだった。ここ Ithaca の AT&T ストアではいつもそうだが、店のスタッフたちは親切で助けになってくれた。(私たちの世話をしてくれた係員は、iOS 6 で問題が起こったという人たちが大勢いてリストアが必要になって大変だと言っていたが、バッテリ寿命を問題にした人たちはいなかったと言っていた。)

そうして私は完全機能の iPhone 5 を手にして店を出た。セットアップの手順は前回の iPhone 4 と全く同じで、バッテリを放電させることも手順に含まれていた。それから数日間、私はバッテリ残量が信じられないほど急激に減るのを目撃し続けた。一時間で 10 から 20 パーセントも減ってしまうこともあった。そこでインターネットで調べてみると、同じ問題を経験した人たちが大勢いることがわかった。でも、すべての人が経験していたわけではなかった。

さまざまの議論を読むうちに、私は重要な鍵と思われるものに行き着いた。Settings > General > About > Diagnostics & Usage > Diagnostics & Usage Data をタップしてみると、そこには何百回ものクラッシュログと思われるものが記録されていた。クラッシュしたプロセスは webbookmarksd という名前で、クラッシュは私が iPhone 5 の接続性を有効にした時点から始まっていた。それで私には思い当たることがあった。以前、iCloud に同期させる Safari ブックマークが壊れていたせいで、私の MacBook に問題が起こったことがあったのだ。(2012 年 2 月 16 日の記事“Lion での iCloud 関連の減速問題を解く”参照。)

あの時の解決法は、壊れた Safari ブックマークをローカルマシンの上で削除して、新しいバージョンが iCloud から降りて来るようにすることだった。あの時はそれですべて解決した。そこで今回も Safari ブックマークを調べてみると、たくさんのブックマークでぐちゃぐちゃになっているのが分かった。私は Safari を本格的には使ってはいないので、何年も前にいろいろなシステムからさまざまのブックマークが読み込まれていたり、ありとあらゆる同期サービスのせいで恐ろしいほど重複にまみれていても、別段気にしたことなどなかった。それにもかかわらず、従来のバージョンの iOS では何も問題が起こったことはなかった。

とにもかくにも、今回もまた、解決法は壊れた Safari ブックマークを削除することだった。でも、Mac では易しいことも、iOS では困難だったり不可能だったりすることが多い。以下に、うまく行かなかった私のいろいろな試みや、私がその時思い付けなかった他のやり方などを紹介するけれども、もしも皆さんが同じようなバッテリ寿命の問題に出会っておられるなら、私が最終的に選んだ荒技を実行する前に、もっと危険の少ないやり方を試してみられることをお勧めしたい。

何をするよりも先に、Safari の中で File > Export Bookmarks を選んで、あなたの現在の Safari ブックマークのローカルなバックアップを作っておこう。このコマンドにより、あなたのブックマークすべてを含んだシンプルな HTML ファイルが作成される。これはどんなテキストエディタでも編集できるし、必要ならば Safari の中に File > Import Bookmarks コマンドを使って読み込み直すこともできる。

私が最初に試みたのは、iCloud 経由でブックマークを削除することだった。Safari のブックマークインターフェイスの中から、iCloud ですべてのブックマークを消すことに成功した。この手段は、私の MacBook Air 上の Safari でも、私の初代 iPad (まだ iOS 5 を走らせている) 上の Safari でもうまく行ったけれど、iPhone 5 上の Safari は頑としてブックマークを手放そうとしなかった。それらのブックマークを iPhone 上で手動で削除することも試みたけれど、やはり Safari は全く削除させてくれず、ブックマークは同期されていますと主張したり、あるいは私が Delete ボタンをタップしても完全に無視したりした。

その次に、読んだことのある助言に従って、すべての設定をリセットしてから iPhone を再起動してみた。ここからは破壊的手段が始まる。なぜなら、設定をリセットするということは、iOS の中で、また Apple の内蔵アプリの中で、これまでに施したカスタマイズ設定をすべて消去することになるからだ。写真や連絡先、音楽、アプリ、その他のデータそのものは消えないけれども、再び期待通りに iPhone が働くようになるまでには結構時間をかけなければならなくなるだろう。iPhone をリセットするには、Settings > General > Reset > Reset All Settings をタップする。それから、iOS にフレッシュなデフォルト設定で起動させるには、Home と Sleep/Wake のボタンを二つとも少なくとも 10 秒間、画面に Apple のロゴが出るまで押し続けて iPhone を再起動する。残念なことに、私の場合はそれをしても事態は変わらなかった。Safari のブックマークは頑としてそこにあるままだった。

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私の iPhone のブックマークはどうやら iCloud からアップデートされていないように見えたけれども、ひょっとすると iCloud との接続を切ることで制約が外れて自由になるかもしれないと私は思った。そこで、Settings > iCloud で Safari をオフに切り替え、iPhone からブックマークを削除したいかという質問に承諾した。それでも事態は変わらなかったので、次に私は iCloud アカウントを丸ごと削除してみた。あとで iCloud に再接続すればすべてが元通りに戻るだろうと思ったからだ。それでも、まだ何も変わらなかった。私が何を試みても、ブックマークはしつこく生き残った。iCloud アカウントを削除した後でさえ、Safari はブックマークが同期中で削除できないと言い張った。

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ここに至って、私は問題がバッテリ自体にあるのではないことに確信があったけれども、いったん完全に放電してから一晩かけて充電し直す作業をするのは大して手間もかからなかったのでやってみた。予想通り、それをしても事態は変わらなかった。それでも可能性を一つ排除できたのは良いことだった。

さて、私がその次にしたことを説明する前に、その時の私が気付かなかったけれどもやってみる価値はあると思う二つのことを、ここに紹介しておきたい。まず、iTunes の中で、サイドバーの iPhone 項目を選んで、Info 表示を一番下までスクロールする。Advanced の見出しの下に、iPhone 上の情報を Mac からのデータで置き換えるかどうかについていくつかチェックボックスが並んでいる。iCloud 同期をオフにしてあれば、Other セクションで Sync Safari Bookmarks を選び、Advanced セクションで Bookmarks を選んで、もう一度同期させれば、壊れたブックマークを取り除けるかもしれない。

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第二に、こちらの方法を私個人として保証することはできないけれど、壊れたブックマークをクリーンなもので置き換えるためのかなり込み入った手順が Apple Support Communities のスレッドに述べられているのを Shawn Lebbon が紹介してくれた。実行する前にそのスレッド全体を必ず読んで頂きたいし、必要となる手術の実行には $34.95 のiBackupBot が必要となることも知っていて頂きたい。簡単な方法とは言えないが、一から設定をし直す必要なしに問題を修正することができるかもしれない。

とにもかくにも、私は iPhone を夜まで保たせるために昼日中から充電しなければならないことにあまりにもイライラしたために、すべてを一からやり直すという手段を受け入れる決心をした。それをする前に、面白半分の気持ちで、iTunes を使って iPhone を最も新しいバックアップからリストアしてみた。予想通り、壊れたブックマークもリストアされた。そこで私は非情な気持ちをかき集めて、最後の最後の抵抗を試みた。つまり、私の iPhone 5 を、新規の iPhone としてセットアップしたのだ。それをするために、iPhone を通常のリカバリモードではなく、Device Firmware Update (DFU) モードにした。私の理解する限り、DFU モードは iOS のみならずファームウェアもリストアするからだ。

iPhone を DFU モードにするには、iPhone の電源を切る際に Sleep/Wake ボタンを Slide to Power Off スライダーが出るまで押し続け、それからスライダーをスライドさせる。次に、USB 経由で Mac に接続し、Home と Sleep/Wake の二つのボタンをちょうど 10 秒間押し続ける。10 秒経ったら、Sleep/Wake ボタンは離すが、Home ボタンはさらにあと 5 秒間押し続ける。すると iTunes から、リカバリモードの iPhone を探知したという警告が出る。この時点で、iPhone のスクリーンは黒いはずだ。もしもそこに USB ケーブルが iTunes アイコンを指している画像が出ていれば、それは通常のリカバリモードであることを示すので、それではクリーンなファームウェアが取り込まれない。

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DFU モードになったら、iPhone をリストアする際に、Set Up As A New iPhone を選ぶ。それが済めば、あなたの iPhone は店から持ち帰って箱から取り出したのと同じ状態になっているはずだ。設定は出荷時デフォルトのもので、内蔵アプリのみが備わっている。(私は直ちにあの壊れたブックマークがなくなっていることを確認した。とうとうやったぞ!)それから、iTunes でいろいろなタブを開いて、同期させたいアプリやデータを選べばよい。もちろんそれらを iCloud からダウンロードすることも可能だろうけれど、たぶんそちらの方が遅いだろう。

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しかしながら、まだクリーンな状態にある iPhone をいろいろセットアップし始める前に、もう一つ作業をしておくことをお勧めしたい。私自身は、セットアップをする際にこのことに思い至らなかったのだが。この問題を議論した Apple Support Communities フォーラムの数多くのスレッドのうちの一つで、Nuje という人が、クリーンにワイプした状態の上に最新のバックアップをリストアする方法 を勧めている。そんなことをすれば壊れたブックマークがまた戻ってくるだけかもしれないが、少なくとも Nuje の場合は、その後バッテリ過消耗の問題は再現しなくなり、あらゆる設定を元通りに構築し直すために必要な時間が節約できたという。もしも Nuje のやり方でうまく行かなければ、単にもう一度 iPhone をクリーンにワイプし直せばよいだけだ。

私が思うに、設定を一からすべて構築しなければならないのもそれほど苦にはならない。言ってみれば、新しい Mac をセットアップする際に Migration Assistant なしで済ますようなものだ。かなりの手間はかかるけれども、たまにはクリーンにスタートし直すのも悪くない。これまで私は少なくとも三台の iPhone から古い設定をそのまま新しいデバイスに移したことがある。一番古いものは iPhone OS 3 であった (そう、Apple が iOS と改名するよりも前のものだ) ので、その中にどのようなデジタルなガラクタが紛れ込んでいるか、分かったものではない。

大切なのは、私の iPhone 5 のバッテリ寿命が正常に戻ったことだ。私はアプリを同期し終えて、ランニング仲間たちとのミーティングに車を運転して行き、その車の中でポッドキャストを 7 分間か 8 分間再生し、スタンバイモードにした iPhone を車のグローブボックスの中に一時間ほど入れておき、帰りの車の中でもまたポッドキャストを聴いた。それでどうなったと思う? 帰って来た後も、バッテリ残量は 100% から少しも落ちていなかった! 私の iPhone にしては、期待以上の成績だ。

ただ一つ悔やまれるのは、いろいろな可能性を試してみるのに四日間もかからずに済めばよかったのに、ということだけだ。Apple のアップデートには、もうちょっと高いレベルのものを期待したいものだ。とりわけ、トラブルシューティングの作業が Mac に比べてはるかに困難な iPhone については。

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Mountain Lion の通知機能に踏み込んでみる

  文: Kirk McElhearn: kirk@mcelhearn.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

OS X 10.8 Mountain Lion の看板機能の一つが通知 (Notifications) 機能だ。これは、何らかのイベントが起こった時にいろいろなアプリケーションがあなたにそれを告げてくれるという、システムワイドの機能だ。通知の例としては、あなたがカレンダーで設定した予定のリマインダーや、誰かが Messages であなたに送ってきたチャットを知らせるバナー、あなたのユーザ名を含んだ新規の tweet があることを示すアラート (警告)、その他がある。通知する形式としては、自動的にスクリーンから消えるバナー、手で閉じる必要のあるアラート、通知センターに表示される項目、サウンド、アイコンバッジがある。これらのいくつかは組み合わせることも可能なので、一つの通知がアラートを開くとともにサウンドを鳴らし、さらに通知センターにもリストされるようにもできる。(通知センターは一つのパネルで、呼び出すスクリーンの右側からスライドして現われ、過去に出された通知や、間もなく起こるカレンダーイベントなどを表示する。)

この通知機能はもともと iOS にあったものだ。iOS では、アプリがバックグラウンドで何をしているかの最新情報を得たり、見逃してしまった通知事項を一つの場所にまとめて見たりするための効率的な手段を、この機能が提供する。(どんな iOS デバイスでもスクリーンの一番上から下向きにスワイプすれば通知センターが現われる。)iOS では複数のウィンドウを見ることができないので、この通知センターが不可欠のものとなる。けれども Mac OS X における通知ではずっと多くのアプリケーションが警告を生成する可能性が高いので、あなたが自分でそれらの猛烈な挙動を制御する手段を用意しておかなければ、たちまちあなたはデジタルな文句の山に埋もれてしまうだろう。そこでこの記事では、通知機能を効率的に使いこなせるためのヒントをいくつか集め、多過ぎる通知の山に圧倒されてしまわないためのやり方を紹介しよう。

まずはセットアップから -- はじめに、基本的な設定から見て行こう。これは、システム環境設定の Notifications パネルで行なう。左側のカラムは通知を生成できるアプリケーションを表示するが、二つのセクションに分けられている。"In Notification Center" と、下にスクロールすれば見えるようになる "Not In Notification Center" だ。アプリの名前を一つクリックすると、右側のパネルでそのアプリのイベントをどのように通知して欲しいかがコントロールできるようになる。ここでは次のようなことができる:

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また、環境設定パネルの一番下にあるポップアップメニューで By Time と Manually のいずれかを選んで、通知センターの中での項目の表示方法を設定できる。By Time を選べば、通知が(最新のものが一番上に来るように)時間順に並ぶ。ただし、通知は引き続きアプリごとに集められているので、例えば電子メールの通知と iMessage のアラートとが入り交じることはない。

ところが、Manually を選べば、通知の表示は環境設定パネルの左側カラムに並んでいるアプリの順序に従う。アプリを上や下にドラッグすれば順序を変えることができ、あなたにとって最も重要なものを一番上に持ってくることができる。率直に言って、たいていの状況ではこの Manually を選んでおいた方が理に適っていると思う。こちらの方が、通知センターにある程度の予見可能性が生まれるからだ。

Twitter を使っている人には、もう一つオプションが提供される。システム環境設定の (変な名前だが) Mail, Contacts & Calendars パネルで Twitter アカウントが設定してある場合、@つながりやダイレクトメッセージの通知を受けることができる。ダイレクトメッセージの通知をオフにするには、アプリのリストで Twitter を選んでから Notifications ボタンをクリックし、Direct Messages チェックボックスの選択を外せばよい。@つながりや返信を制限するには、"No one" ラジオボタンを選べばよい。Twitter のサポートは Mountain Lion に組み込まれているので、この設定をするのに Twitter クライアントを開く必要もない。

今は Facebook も Mountain Lion に組み込まれたので (2012 年 9 月 19 日の記事“Facebook 統合が Mountain Lion にも登場”参照)、Mail, Contacts & Calendars システム環境設定パネルでログインしておけば Facebook での言及やメッセージも通知センターに出るようになる。ただ、Twitter で提供されるほどの通知コントロールまでは提供されない。

劇薬を選ぶ -- まだあまり多くのアプリケーションが通知機能に対応するよう書き換えられていない現在ですら、膨大な量の通知に圧倒されそうになることもある。電子メールのメッセージを一通受け取るごとに、あなたにつながる tweet が一つ現われるごとに、Messages でチャットメッセージが一つ届くごとに、毎度毎度バナーやアラートが出たら、それらの通知を処理するのに忙しくて仕事どころではなくなってしまうかもしれない。幸いにも、これらの通知の流れをコントロールする方法がいろいろある。

個々のアプリごとに警告のスタイルとして、なし、バナー、アラートのどれかを選ぶことができ、そのいずれを選んだとしても、通知が通知センターに現われるかどうか、アイコンバッジに個数を表示するかどうか、サウンドを鳴らすかどうかも指定できる。ここで大事なのは、これらをうまく組み合わせることによって、得られるものを最大にしつつ、煩わしさの度合を最小にすることだ。

まず第一に、ビジュアルな通知が必要かどうかを選ぶ。ビジュアルな通知としては二つの形式がある。アラートとバナーだ。いずれも、スクリーンの右上の隅にポップアップする。アラートは、あなたがその上でクリックするまでそこに残っていて、あなたがいろいろな方法で反応できるようにボタンを提供する。標準の Close (閉じる) ボタンの他に、Messages から出たアラートには Reply (返信) ボタンが、Mail のアラートには Open (開く) ボタンが、リマインダーやカレンダーのアラートには Snooze (スヌーズ) ボタンが、Twitter のアラートには Show (表示) ボタンが付く。これらのアクションボタンをクリックすると、たいていの場合対応するアプリに行くことになるが、Twitter アラートの Show ボタンはあなたのウェブブラウザを使ってあなたの Twitter アカウントを開く。複数のアラートはスクリーンの右側に積み重なって並ぶので、しばらく Mac の前から離れていて戻って来てもその間に何が起こっていたのかが一目で分かる。アラートは、見落としたくない重要な通知に使うのに向いている。例えば、Messages の新着 iMessage や、共有 iCloud カレンダーに追加された新規のイベント (カレンダーが表示する) などだ。

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これに対して、バナーがスクリーンに留まるのはほんの数秒間のみで、すぐに引っ込んでしまう。こちらは、例えば Transmit がファイルのアップロードを終えたりした場合など、アプリが作業の終了を知らせるようなタイプの目的、あるいは通知を見逃しても大して問題とならない状況に適している。例えば Mail ならば、あなたが Mac の前に戻って来ても、すべてのメッセージがまだあなたの受信箱に残っている。

けれども、ビジュアルに邪魔されるのがよくないこともある。そういう状況では、警告のスタイルを「なし」に設定しておき、他のオプションを使う方がよい。例えばいつもたくさんの tweet があるのならば、それらは通知センターに現われるだけにしておくのがよいだろう。また、電子メールのアプリケーションでは、通知をアイコンバッジのみに止めておけば、その Dock アイコンをちらっと見るだけで未読のメッセージがいくつあるかが分かり、いちいち邪魔されたり通知センターをごちゃごちゃにしたりせずに済む。サウンドのカスタマイズができないのはとても残念だ。サウンドをいろいろに割り当てることができたならば、特定のイベントが起こったという情報だけを伝える通知をバックグラウンドから受け取る新たな方法となって便利だろうに。

この Notifications 環境設定パネルでできることは現時点ではまだ最小限の設定内容とも言えるが、いずれもっと多くのアプリが(現在 Twitter が出しているような)通知ダイアログを提供するようになれば、どんなイベントが通知を生成するかについてもう少しコントロールの余地が生まれるのではないかと思う。また、現在既にいくつかのアプリが、どんな種類の通知を受け取るかをフィルター分けできる独自の環境設定を提供している。例えば、Apple Mail の General 環境設定パネルには新着メッセージの通知をコントロールする設定があり、通知する範囲をあなたの受信箱に到着したメッセージ、VIP リストにある人から届いたメッセージ、連絡先リストにある人から届いたメッセージ、あるいはスマートメールボックスで選ばれたメッセージ、のいずれかから選ぶことができる。いずれにしても、迷惑メール(スパム)が一通届くごとに毎度毎度通知を受けていたのではたちまち苛々してしまうに違いないのだから。

例えば、あなたが数分間ほど Mac の前から離れていて、戻って来てみればたくさんのアラート通知が Messages から出ていたとしよう。それらの一つ一つについて Close か Reply のボタンをクリックするよりも(もしあなたが本当にそれらを一つ一つ確認したいのならばそうすることはもちろんできるが)そのまま Messages アプリ自体に切り替えれば、そのアプリからのアラートはすべて自動的に閉じられる。

最後にもう一つ、もしもあなたがアラートにもバナーにも煩わされたくないと思ったならば、一時的にそれらをすべてオフにすることもできる。この Do Not Disturb モードに入るには、メニューバーの右端にある通知センターアイコンを Option-クリックすればよい。すると、あなたがもう一度 Option-クリックしてオンに戻すまで、あるいはあなたが忘れていればその次の日になるまで、すべてのアラートとバナーがオフになる。あるいは別の方法として、通知センターを開いてから上ヘスワイプしてスライダーを出し、そのスライダーでオンとオフの切り替えをすることもできる。

その他のアプリ -- さきほども触れたように、通知センターに対応したアプリは毎日のように登場しているし、そのようなアプリは Notifications 環境設定パネルのアプリリストに自動的に登場する。また、私の予想では今後時間が経てばもっと面白い通知の使い道も登場してくることだろう。例えばちょっと変わった使い方をする例として、Literature & Latte の Scrivener がある。テキストまたはセッションのターゲットとなる単語数、文字数、またはページ数のカウントを設定しておけば、そのターゲットに達した際に通知が受けられるのだ。だから、Scrivener を使って記事を執筆中に、編集者から指定された単語数をターゲットに設定しておけば、その単語数に達するとアラートが出るようになるので、常にこのプログラムのステータスバーを出してライブの単語数カウントを表示させ続けておく必要がなくなる。

また、こんなアプリがどうしてリストに載っているのかと戸惑うものもあるかもしれない。Safari も Google Chrome も、リストに載っているが、あなたがこれらから通知を受けたことはないかもしれない。実は、HTML5 にはデスクトップ通知という機能がある( HTML5 Rocks サイトに実例がある)ので、例えば Gmail や Trello で実際に使ってみることもできる。(2012 年 7 月 9 日の記事“Trello、強力な共同作業用ツールを提供”参照。)この種の通知は特定のページが開いている際にしか生成されないので、ちょっと場当たり的に感じられるかもしれない。

容易に想像できることだろうが、広告によって稼動しているサイトはきっと広告用に通知を使い始めるようになるだろう。それ故 Safari も Google Chrome も、サイトが初めてあなたに通知を送ろうとした際に、あなたにその許可を求めてくるだろう。あなたの気持ちが変われば、Safari の Notifications 環境設定パネルで以前許可しておいたサイトであっても拒否したり削除したりできる。Chrome の場合は、Chrome > Preferences > Show Advanced Settings > Privacy > Content Settings > Notifications > Manage Exceptions と深く辿れば設定に行き着く。

通知センターの使い方 -- 膨大な量の通知をコントロールするためにその多くを通知センターに追いやるようにすれば、必然的に通知センターをかなり頻繁に開くようになることだろう。幸いにも、Apple は通知センターを開くための方法を四つ用意してくれた。

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いったん通知センターが開けば、そこでできることがいくつかある。まず第一に、カレンダーが通知センターを使用するように設定してある場合は、間もなく起こるカレンダーイベントが表示されることに注意しよう。第二に、カテゴリー名の右側にある X ボタンをクリックすれば通知を消せる。例えば、表示された tweet を全部見終えたら X ボタンをクリックし、他の通知のための余地を作るようにすれば便利だ。

ほとんどの状況では、通知だけでことが済むだろう。けれども時には、例えばカレンダーイベントなどでは、通知が何か他のことをするためのきっかけとして働くこともある。例えば、イベントの日時や場所の情報を変更するといったことだ。カレンダーを開いて手早くそのイベントにジャンプするには、通知センターの中でその通知をクリックするだけでよい。ただし、Safari や Google Chrome の生成した通知ではこの機能がうまく働かないことが時々あるようだ。

通知センターには一つ特別な項目がある。Mail, Contacts & Calendar で Twitter または Facebook のアカウントを設定してある場合に一番上に現われる、共有ボタンだ。その使い方は説明を要しないだろう。Click to Tweet または Click to Post のボタンをクリックして、メッセージを入力し、Send をクリックするだけだ。共有ボタンのために場所を無駄遣いしたくないと思うのならば、Notifications 環境設定パネルのアプリリストでオフにしておけばよい。OS X 10.8.2 より前では通知センターが URL を短縮してくれなかったが、今は自動的に短縮してくれる。

従来の、そして今後の Growl -- Mountain Lion で通知機能が登場するよりも前から、さらには iOS で通知機能がデビューするよりも前から、Growl は存在した。オープンソースのこの通知マネージャは、それぞれのコードの中に Growl 対応を内蔵した 300 以上のアプリケーションからの通知をすべてまとめる中心的なコントロールセンターを提供する。多くの Mac ユーザーにとって、Mountain Lion の通知機能は基本的に Growl と同じことをするけれども、たぶん当然のことだが、Growl の方がはるかに柔軟性が高く、カスタマイズも可能だ。Growl の通知はさまざまのスタイルで出すことができ、個々のアプリケーションごとにカスタマイズできる。もともと Growl は無料で提供されていたが、現在では $3.99 で Mac App Store 経由でのみ入手できる。

その上、例えば HardwareGrowler GrowlTunes などのような、追加機能を提供するプログラムがたくさんある。HardwareGrowler は、デバイスが Mac に接続されたり接続が切れたりした際に Growl 通知を生成するアプリケーションだ。サポートするデバイスのタイプとしては、FireWire、USB、Bluetooth、ファイルシステムボリューム、ネットワークインターフェイスを使うものが含まれる。GrowlTunes の方は、iTunes で現在再生中のトラックを報告する通知を表示する。いずれも Mac App Store から $1.99 で入手できる。

現行の Growl バージョンは 2.0 で、通知機能と直接統合できるようになった。Growl 対応のアプリからの通知は、Growl がインストールされていれば Growl の中に現われる。けれども Growl がインストールされていなければ、Growl 対応のアプリからの通知は 10.6 Snow Leopard または 10.7 Lion においては Mist と呼ばれる設定機能なしの内部的バージョンの Growl を使って、10.8 Mountain Lion においてはシステムの通知機能を使って、表示される。その上、たとえ Growl が Mountain Lion においてインストールされていても、通知が Growl とシステム通知の両方に現われるようにするオプションもある。

Growl 2.0 は他にも潜在的に興味深い機能を数多く提供している。例えば、目に見えるアラートとアクションとを分離できる。アクションとしては、電子メールを送信したり、付随するテキストを音声で朗読したり、Prowl ユーティリティを用いて通知を iOS デバイスに送ったり、その他さまざまなものがある。その上、複数のアクションを連鎖させて組み合わせることもできるので、一つのイベントが電子メールを送ってから音声で読み上げ、さらに iPhone に情報を送るということも可能だ。また、前のバージョン 1.4 に見られた CPU 関係の問題も修正されているようだし、カスタムオプションやアラートの種類もより多く提供している。

開発者たちの立場からは、Growl のソフトウェア開発キットに依存することにより通知機能に対応しようと考える人が多くなるだろう。なぜなら、そうすれば Growl の柔軟性が欲しいと思うユーザーたちは Growl 対応をありがたいと思ってくれるだろうし、Growl が何をもたらしてくれるかなど知らないか興味を持たないユーザーたちもシステムの通知機能で満足してくれるからだ。結局のところ、ほんの数ドル出して Growl を購入するかどうかは、あなたが通知機能に求めるものが Apple が提供したいと思っている範囲を超えるかどうかにかかっている。他にも同様の状況は多いだろうが、Apple は多くのユーザーが求めることの大部分をこなせるテクノロジーを作り出した。けれどもパワーユーザーたちや Growl の機能に慣れ親しんだ人たちは、おそらく通知機能に足りないものを感じて、喜んで Growl を使い続けるわけだ。

いずれにしても、通知機能は歴然としてここにある。大多数のユーザーたちにとって、それは Mac の使用体験の中心的部分を占めるようになるだろう。大部分においてこれはうまくデザインされていて役に立つ。注意深く心を配って設定をしておきさえすれば、大量の通知にひっきりなしに仕事を邪魔されるという事態は避けられるはずだ。

でも、あの正気とは思えないほどの通知の重複だけは、Apple に何とかして欲しいものだ。何台かの Mac と iOS デバイスを持っている場合、通知の多くがどの機器にも一斉に現われる。この問題については Joe Kissell が記事に書いていて、彼はアラートをデバイスからデバイスへ関連づけてカスケード式に処理するという解決法を提唱している。(2012 年 5 月 13 日の記事“警告の警戒すべき過剰さ”参照。)でも、Apple がそのような方向へ向かっている兆しは見えない。少しでも近いのは、通知センターアイコンを Option-クリックする Do Not Disturb 機能であり、iOS 6 にも同様の名前の機能が約束されていることだろうか。けれども、まず初めに iOS に通知機能が現われて、その後 Mountain Lion にも登場し、さらにそれから iOS 6 に Do Not Disturb 機能が来る、といった様子を見れば、どうやら Apple は通知機能がどのように働くべきかについてゆっくりとアイデアに磨きをかけつつあるのかもしれない。私たちの切なる願いは、いつの日か私たちの Apple 機器が十分賢くなって、一つの機器からの通知がちゃんと届けられれば他の機器にはもはや登場する必要がないことを認識するようになり、私たちの生活を悩ますデジタルな雑音が減るようになって欲しいということだ。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 10 月 1 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Server Admin Tools 10.7.5 -- Apple が Server Admin Tools 10.7.5 をリリースし、Mac OS X 10.7 Lion Server と共に使う一連の管理用アプリケーションをアップデートした。具体的には、サーバ管理およびシステムイメージユーティリティの各ツールに MacBook Pro および MacBook Air (Mid 2012) モデルの NetBoot/NetInstall モデルフィルタが追加された。また、システムイメージユーティリティが NetRestore イメージから起動する際の信頼性を向上させ、ワークグループマネージャが Open Directory ユーザのパスワードの有効期限を正しく設定するようになるとともに Active Directory グループのメンバーの名前を表示するようになった。(無料、195.67 MB、リリースノート)

Server Admin Tools 10.7.5 へのコメントリンク:

OS X Server 2.1.1 -- Apple が OS X Server 2.1.1 をリリースした。このアップデートでは、Server アプリ内部から DHCP を管理する機能を追加するとともに、Profile Manager に iOS 6 デバイスへのサポートを追加している。今回のリリースではまた Mail サービスのブラックリスト設定の管理ができるようになり、再起動後に「ホスト名が変わった」という誤った警告メッセージが出るのを防ぎ、以前のバージョンの OS X Server からのアップデート後に AirPort ベースステーションを管理できなくなる問題(ならびにその他移行に際する問題)を解決し、Server アプリでデフォルトの NetBoot イメージを設定できるようになった。(新規購入 $19.99、無料アップデート、136 MB、リリースノート)

OS X Server 2.1.1 へのコメントリンク:

Mellel 3.0.2 -- RedleX が Mellel 3.0.2 をリリースした。このワードプロセッシング用アプリに修正をたっぷり盛り込んだ、メンテナンスリリースだ。修正点の主なものとしては、バージョンブラウザに入った際に時折アプリをフリーズさせることのあった問題、文献スキャンの後で最終的な引用部分に一部の文字が重複して現われることのあったバグ、ウィンドウをスクリーンから別のスクリーンへ動かしても書類表示が左側に残ってしまった問題、OS X 10.8 Mountain Lion の下で Spotlight 読み込み機能が正しく働かなかった問題などがある。今回のリリースではまた、小さめのスクリーン(例えば 11 インチ MacBook Air)で表示する際にパレットをすべて一つの「ヒープ」に集めるようにし、アプリケーションアイコンもアップデートしている。(新規購入 $39、無料アップデート、34.9 MB、 リリースノート)

Mellel 3.0.2 へのコメントリンク:

Aperture 3.4.1 -- Apple が Aperture 3.4.1 をリリースし、最近リリースされた iPhoto 9.4、Aperture 3.4 (iCloud の共有フォトストリーム機能に対応した) に出現したいくつかの問題点に対処を施した。今回のアップデートではアプリケーションが起動時に終了してしまうインストーラの問題を修正し、iOS デバイスに写真を同期する際の信頼性を改善し、Facebook アルバムから同期している写真をダウンロードして表示する際の問題を解消し、その他内容は明かされていないがいくつかの安定性の問題に対処している。(新規購入 $79.99、無料アップデート、Mac App Store からも直接ダウンロードでも 550.5 MB)

Aperture 3.4.1 へのコメントリンク:

Airfoil 4.7.3 -- Rogue Amoeba が Mac 用ネットワークオーディオストリーミングアプリ Airfoil をバージョン 4.7.3 にアップデートし、iOS 6 の走るデバイスから Airfoil Speakers 経由でオーディオを受信する機能にフル対応した。Instant On コンポーネントもバージョン 6.0.2 にアップデートされていくつか問題点を修正し、Airfoil Video Player は OS X 10.8.2 でクラッシュしないよう修正された。さらに、オーディオが Mountain Lion 上の WebKit アプリケーションからもキャプチャできるようになり、(Sparkle の新バージョンを組み込むことで) Airfoil がアップデートプロセスを改善してアプリ終了時に自動的にダウンロードとインストールを済ませられるようになった。(新規購入 $25、 TidBITS 会員には 15 パーセント割引あり、無料アップデート、9.1 MB、リリースノート)

Airfoil 4.7.3 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2012 年 10 月 1 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS の目玉は、サンフランシスコ近郊にお住まいに方々にお薦めしたい Mac Computer Expo だ。それから、Adam Engst が最近二つのポッドキャストにゲスト出演した。話題は新しいもの (iPhone 5) と古いもの (TidBITS そのもの) の双方にわたる。

Mac Computer Expo が Petaluma, CA にて 2012 年 10 月 6 日に -- サンフランシスコ近郊にお住まいで、Mac や iOS についてもっと詳しく知るための一日を過ごしたいとお思いの方々のために、今年もまた Mac Computer Expo がカリフォルニア州 Petaluma で開催される。疲れを知らぬ Lorene Romero が主催するこの第 19 回の MCE では、非凡なる Photoshop 画家 Bert Monroy、Macworld の Chris Breen、Mac Observer の Jeff Gamet、写真の権威 Derrick Story、MacCast の Adam Christianson、作家の Tom Negrino、その他多数の Apple コミュニティー著名人たちがプレゼンテーションを披露する。それからまた、もう使えなくなった電子機器を持って行けば適切にリサイクルにまわしてもらえる! MCE は 2012 年 10 月 6 日(土)の午前 9 時から午後 5 時まで開催され、前売り入場券は $7、当日券は $10、駐車は無料だ。

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Adam Engst、MacJury で iPhone 5 を評価する -- iPhone 5 を購入するかどうかまだ迷っている人は、Chuck Joiner の MacJury ポッドキャストのパネルディスカッションをお聴きあれ。議論に加わるのは Adam Engst、Katie Floyd、Chuck La Tournous、Mark Fuccio という面々で、話題は今回の iPhone のサイズ、スクリーンによって生まれる違い、新しい EarPods、プロセッサ速度、バッテリ寿命、新しいカメラ、その他多岐にわたる。

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Adam Engst、A Good Talk Show で歴史を振り返る -- Alex Arena が新たに始めたポッドキャスト A Good Talk Show で、最近彼は Adam Engst と対談して、TidBITS と Take Control電子ブックシリーズの歴史について、また流行に流されずに大切なことに焦点を合わすことが重要なのはなぜかについて議論した。それほど目新しい話は出ないが、それでも会話は楽しく弾み、ちょっと時間のあるときに聴く価値はあるだろう。

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