TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1149/05-Nov-2012

今週は Mountain Lion の Messages アプリが注目の的となる。まず Glenn Fleishman の新刊電子ブック "Take Control of Messages in Mountain Lion" と、2012 年 11 月 14 日に行なう私たちの次回の TidBITS Presents ライブイベントについて発表する。このイベントでは Glenn が Messages で多くの人が陥る三つの大きな間違いやすい点について説明する予定だ。今週号ではまた、iOS 6.0.1 についてのニュースと、BeLight Software の Art Text が DealBITS 割引で半額で購入できることについてお知らせし、Adam Engst が最近発表された Apple 経営陣の刷新について考察する。それから、Glenn がテレビ番組 Jeopardy に出演した体験を語るとともに、iPad mini と第四世代 iPad において Wi-Fi 処理能力を「倍増」させたという Apple の主張に対して冷や水を浴びせる。最後に、Steve McCabe が書いてくれた iPhone 5 の長いレビュー記事をやっと今週号に載せることができた。購入しようかどうか迷っている人はぜひお読み頂きたい。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Parallels Desktop 8.0.18314、Screenflow 4.0.1、Sandvox 2.7、Safari 6.0.2、iPhoto 9.4.2、Aperture 3.4.2、それに PDFpen と PDFpenPro 5.9 だ。

記事:

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iOS 6.0.1 がバグを修正、でもデータの過剰使用問題は直ったのか?

  文: Agen G. N. Schmitz: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple が iOS 6.0.1 をリリースして、接続性に関係するバグをいろいろ取り混ぜて修正した。リストされたバグの中にはセルラーネットワークを通るデータが不可解にも大量消費されてしまう問題(この問題について詳しくは Matt Neuburg による 2012 年 10 月 24 日の記事“iOS 6 の不可思議なセルラーデータ使用量: もう一歩深く検討する”参照)の修正を狙ったように見えるものは一つもないが、ひょっとするとこのさまざまな修正が全体として問題の軽減に繋がるということもないとは言えない。

対処の施された接続性の問題点としては、暗号化された WPA2 Wi-Fi ネットワークに接続しているときの iPhone 5 および第五世代 iPod touch の信頼性向上、iTunes Match 用に“モバイルデータ通信”(Use Cellular Data) スイッチの統合、iPhone でモバイルデータ通信ネットワークが使用できなくなる問題の解決がある。しかしながら、Adam Engst の iPhone 5 では、デバイスの電源を切って再起動するまでの間、Wi-Fi が(iOS 6.0 ではきちんと動作していたのに)6.0.1 の下では全く動作しなくなった。

今回のアップデートではまた、キーボード上に横線が表示される問題を解決し、Exchange 会議に影響するバグを修正し、カメラのフラッシュが消えなくなるバグを解消し、パスコードロックを設定していてもロック画面から Passbook パスの詳細にアクセスできてしまう問題を解決している。WebKit のセキュリティ脆弱性二件も閉じられた。けれども、以前に再生したオーディオ(例えば iTunes U の講義)が iOS で別のオーディオを使用した後に不意に再生されてしまうバグは解消されていない。

iOS 6.0.1 は、iPhone 5、iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GS、第三世代 iPad、iPad 2、第五世代 iPod touch および第四世代 iPod touch の各モデルと互換だ。iPad mini と第四世代 iPad については、iOS 6.0.1 を入れて出荷されるか、あるいはすぐにアップデートされると思われる。

この 43.3 MB のアップデートはコンピュータ上の iTunes 経由で、または互換な iOS デバイス上での OTA (over-the-air) アップデート (Settings > General > Software Update でアップデートを開始する) で、入手できる。しかしながら、iPhone 5 を持っていてワイヤレスでアップデートしたい人は、あらかじめ Updater for iPhone 5 という別のアプリをダウンロードしてからでないと iOS 6.0.1 のダウンロードができない。これは、iOS 6.0 の下で iPhone 5 は OTA (over-the-air) でソフトウェアをアップデートできないからだ。このアプリはホームスクリーン上では iOS Updater という名前で登場するが、いったん 6.0.1 がインストールされれば消滅する。

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"Take Control of Messages in Mountain Lion" でより良いやり取りを

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

OS X 10.8 Mountain Lion において、Apple はずっと前からあった iChat プログラムを、Messages (メッセージ) アプリに置き換えた。そのインターフェイスは、同じプログラムの iPad 版からヒントを得たものだ。Messages は使いやすいように見えるけれども、Mac にも iPhone にも iPad にもメッセージが現われるようになったことで、いろいろのチャットサービスや Apple デバイスをどうやって統合すればよいのか理解しかねている人たちも多い。

例えば、友人とチャットする際、iMessage と AIM のどちらを使うべきか? 友人が自宅で Mac を使っていればどうか、外出中で iPhone を持っていたらどうか? チャットに何か他のものを添付できるのか? 音声のチャットに切り替えたければどうするか? ビデオ電話に切り替えたければ? ビデオ電話には Google Talk と FaceTime のどちらを使うか? 疑問は次々と起こる。機械の仕組みは単純でも、その設定とヒューマンインターフェイスは単純どころではないこともある。

このような状況に分別をもたらすために、私たちはネットワーキングの専門家 Glenn Fleishman に依頼して、Messages アプリを思い通りにするための方法を解説してくれるよう頼んだ。その彼の努力が実を結んだ結果が、113 ページから成る電子ブック "Take Control of Messages in Mountain Lion"、たった $10 で手に入る。

今述べたように、Messages アプリの基本は難しくないが、それを巡るさまざまな種類の混乱や見逃しやすい知識がたくさんあって、この本はそういった点を説明する。この本があれば、あなたは次のようなことを発見できるだろう:

もしも Messages を使ってみて何か具合の悪いことがあれば、"Take Control of Messages in Mountain Lion" の中に、Messages があなたの思う通りに動くようになるやり方が、きっと見つかるだろう。(「残念ながら、それはできません」というケースも、ほんの少しはあるだろうが。)

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TidBITS Presents「Messages にまつわる三つの大きな混乱を解説」

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

OS X 10.8 Mountain Lion に Messages (メッセージ) アプリを導入することにより、Apple は OS X と iOS の間でメッセージング体験を統一するという目標に向けた大きな一歩を踏み出した。ただ、Mountain Lion の Messages アプリは、iChat の持つインスタントメッセージングの機能とも、また iOS の Messages アプリの持つ iMessage/FaceTime 機能とも、統合しなければならなかったので、混乱の起きる可能性が多々あった。

電子ブック "Take Control of Messages in Mountain Lion" を執筆しながら、Glenn Fleishman は Messages アプリを隅から隅まで突つき回して調べるとともに、Messages アプリのさまざまの側面でトラブルを経験した数多くの人々(私も含む!)から話を聞いた。2012 年 11 月 14 日(水曜日)正午(米国東部時間)に始めるライブの TidBITS Presents イベントでは、Glenn が最もよくある三つの混乱について解説する:

そういうわけで、2012 年 11 月 14 日(水曜日)の米国東部時間正午(米国太平洋時間では午前 9 時)に、どうぞ TidBITS Presents ページを訪れて頂きたい。(別のタイムゾーンにおられる方は、Every Time Zone サイトで確かめれば現地時間への変換ができる。)公開 TidBITS Events カレンダーにもこのイベントが載っている。(詳しくは 2012 年 10 月 15 日の記事“TidBITS イベントカレンダーを購読しよう”参照。)このプレゼンテーションは誰でも参加できる。メインの議論は 15 分間に収め、その後 15 分間のライブチャットで質問を受け付けたいと思っている。ライブで参加できない方は、事後のお好きな時に録画されたプレゼンテーションを視聴できる。Messages アプリについて詳しいことは、113 ページある電子ブック "Take Control of Messages in Mountain Lion" をご覧頂きたい。

私たちは引き続き Google Hangouts On Air の使い方について最善の方法を学んでいる最中なので、プレゼンテーションの前にあらかじめ TidBITS Presents ページの一番下までスクロールして、FAQ に目を通しておいて頂きたい。では、14 日の水曜日の正午に会いましょう!

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DealBITS 値引き: Art Text 2.4.2 が 50% 安くなる

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の DealBITS 抽選で当選し、Art Text 2.4.2($39.95 相当)を受け取ることになったのは、gmail.com の Dirk Paul Flach、mac.com の David Miller、mac.com の J. Sulcer、sungecko.com の Brent Wiese、それに gmail.com の Jane Stein の5名だ。おめでとう! 残念ながら当選しなかった皆さんもがっかりすることない。BeLight Software ではすべての TidBITS 読者のために、2012 年 12 月 4 日までの期間、50 パーセント割引での販売を実施している。定価の $39.95 が $19.99 となるこの割引を利用するには、この特別のリンクを使って Mac App Store から購入すればよい。今回の DealBITS 抽選に応募して下さった 408 名の皆さんに感謝したい。また今後の DealBITS 抽選もお楽しみに!

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Apple、経営陣の大改革で協調体制を改善

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple 経営陣の変更について話すのは内輪ネタの様に感じるかもしれない。結局のところ、Apple 内の如何なる組織であっても、誰が長になるかで Apple 製品のあなたの直接経験が影響を受けることは無い。しかしながら、より長期で見ると、これらの経営陣はそれぞれの足跡を残すもので、良きにつけ悪しきにつけ、そして先週の Apple の経営陣の大改革は、我々大衆にも目に見えるものになるのではなかろうかという気にさせられる。

Apple をすぐに去るのは John Browett で、彼は Apple の小売部門を 7 か月前に引き継いだ。彼の短い在職期間は論争を呼ぶものであった、何故ならば彼は英国の巨人 Dixons Retail からコスト削減の哲学を持ち込み店員達の反感を買った。彼がやったのはパートタイム従業員の労働時間を規制し Apple ストアでは人員不足を招いた (Browett のつまずきについては Ars Technica がより詳細に分析している)。

とりわけ Apple の定常化した巨額の利益と $123 billion に及ぶ現金をもってすると、出費を抑制された店員達は不愉快でかつ意味がないと感じているようである。特に、Apple ストアが長年に亘った努力で獲得してきた優れた顧客サービスに対する評判を考えれば、尚更である。(New York Times は、一般的に従業員が数多くのパートタイム従業員を使っていくのに、フルタイムとして雇うのではなく高度なソフトウェアパッケージを有効活用しつつあることに関する 面白い記事 を載せている。) 後任が見つかるまで、Tim Cook が Browett の責務を引き継いでいる。もしあなたも地元の Apple ストアでサービスの質が落ちていると感じているならば (同様の話が私のメールに最近多く現れるようになった)、人員配置とパートタイム従業員の労働時間の増加でサポートが改善されることを期待したいものである。

もっと重要なのは Scott Forstall、iOS Software の長、の退任である。彼は来年退職するまで Tim Cook へのアドバイザーとして留まる (翻訳:Forstall は恐らく紙の上以外では存在せず、ストックオプションの権利を行使出来る様にし、そして責務の円滑な移行を確かなものにしようということであろう)。この改革についての Apple のプレスリリースは "Apple Announces Changes to Increase Collaboration Across Hardware, Software & Services" と題されており、私はその言葉通りにとることも意味あることだと思う。この一週間の間に、上級副社長 - とりわけ Jonathan Ive と Bob Mansfield - が Forstall と同じ部屋にいることを拒否していた、彼の対決を辞さないスタイルを挙げて、 という話が Apple から 聞こえてきた。

どうも決定打となったのは、iOS 6 の立ち上げ時に大問題となった Maps アプリに関して公に謝罪することに Forstall がサインするのを拒んだこと の様である。この問題が早い時点で言われたほど深刻なものであったかどうかはさて置いて、未だ仕上がっていないことが分かった時 - 或いは事前に認識しておくべきであった - Apple が新 Maps にあてた焦点は的外れであった ("Tim Cook の謝罪を受けて Maps を検証する" 28 September 2012 参照)。Cook の謝罪は典型的な広報活動であり、Forstall がそれに従わなかったというのは、チームプレーヤーとなることへの彼のやる気のなさ或いは能力の無さを示していたのかもしれない。

これがあなたにはどの様な違いをもたらすのであろうか? ここ数年の我々の Apple に対する見方からすれば、Apple の色々な組織間での意思疎通は殆ど存在しておらず、その結果協調不足と品質の劣化につながったという感触を得ている。最近ではこれが特に目につき、同社が製品の出荷に対して計画に従うやり方に戻ったことで対応技術が十分に準備できる前に公開することを強制することとなった - Maps がいい例。この計画に従うリリースから逃れるというのが、Jobs が Apple を Macworld Expo から撤退させた理由の一つであった;全てを 7 月と 1 月のキーノートに合わせるのは難しかった。代わりに、Jobs は Apple を、製品や技術の準備が整った時に出荷し、その発表は Apple が主催するメディアイベントで行うと言うやり方に乗せた。このやり方は継続されたが、Apple は幾つかの製品を一つのイベントに纏める様になった、でも全てのものが間に合う訳ではなかった。最近では、iMac の出荷日の遅れが良い例であり、Apple の一番売れているデスクトップコンピュータを今すぐには買えないという事態になっている。何故ならば新しいモデルの完成には発表の後一カ月以上待たねばならないからである - しかもタイミングはホリデーショッピングのシーズンにである。Apple は、同社の今年最後と思えるのイベントで間違いなく iMac を発表する必要があった、さもなくば 1 月かそれ以降迄待たねばならない。

さらに厄介なのは、ソフトウェア側で起こっていたことである。注目の iTunes 11 は約束の 2012 年 10 月 の出荷日から遅れて、今では 11 月末前にはと見込まれている。Pages, Keynote, そして Numbers の様な生産性ソフトウェアはここ三年間で大幅なアップデートを一つも受けていない、恐らくこのチームは iOS バージョンを出すのに忙しかったからであろう。Mac OS X に対する小さなアップデートですら重大な問題を引き起こし、Apple はその修正に慌てて取り組まなければならない羽目となったが、それもユーザの莫大な時間の仕事を台無しにした挙句にである。

Apple は現時点で基本的に無制限の資金を所有しているが、問題に対してもっと多くの資源を投入すれば済むという話では全くない。従ってもし色々な開発チームは必要とする資源を与えられているとするならば、最近の問題を一番よく説明できるのは Apple の色々な組織間での意思疎通と協調の欠如である。Apple 経営陣の大改革はこの線に沿っていて、これはプレスリリースの題名にも、そして残りの上級副社長たちがより多くの責任を負う形となった形からもはっきりと伺える。Craig Federighi は iOS と Mac OS X を引き継ぐ。Jonathan Ive は Human Interface と Industrial Design を担当する。Eddy Cue は残りの彼のオンラインサービスグループに Siri と Maps を追加する。そして Bob Mansfield は新しいグループ Technologies を率いて、Apple のワイヤレスと半導体チームを纏める。

これら四人がお互いに協力して、そして CEO Tim Cook と共に、仕事をしてくれれば、この組織改正は Apple がソフトウェア品質を向上させ、製品の立ち上げをより良く連携させ、そしてソフトウェアとハードウェアのデザインに統一された手法を取り入れる手助けとなるであろう。

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Jeopardy で、勝ちそして負ける

  文: Glenn Fleishman: [email protected], @glennf
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

私は Jeopardy で、二度勝った後、負けてしまった。小さい時からどうでもいいことに興味があり、私はこの長寿命のテレビ番組の選考試験を 2011年に受けたら、その年の 8月に対面オーディションに呼ばれた。その後 2012年 8月に番組の録画に呼ばれ、そしてこの番組は 10月に放送された。(私はより詳細な舞台裏の話を BoingBoing に、The Economist には私の勉強に向けての戦略を書いた。またこの番組について The Incomparable ポッドキャストでも話した。)

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主流の文化的現象に飲み込まれるというのは興味の尽きないことだが、"放送" テレビジョンが今日どうなってしまっているのかについても何かを教えてくれる。私が私の最初の出番の数日前に友人達に Jeopardy に出ることを知らせた時、勿論結果は明かさずに、私の友人や同僚からのほぼ共通した反応は、"昔はいつも見ていたよ!" であった。後でわかったことだが、私の知っている人達の多くは、私の家の様に、ケーブルや衛星テレビの "コード" を切ってしまっており、放送波の到達範囲に住んでいないか或いはデジタルテレビ放送用の屋内或いは屋外 ATSC アンテナを設置することを考えたこともなかった。

Jeopardy は独立系で数百もの米国テレビ局によって放送される番組である;昔は世界中で放送されたが、最近では米国内だけに限られている。独立系放送番組では、番組の一部として全国で放送される広告とスポンサーを募り、そして地方放送局も同様に広告を売る。地方局は、制作会社である Sony Pictures Television にその地方に対する放送料を支払う。

Jeopardy はストリームされておらず、デジタルダウンロードとしても販売されず、数年前のごく少数のエピソードが小コレクションとして入手できるのを除けば DVD や Blu-ray での入手もできない。インターネットの時代に、放送局経由で見なければならず、かつ一旦放送されてしまうと再放送されない限りもう見られない番組が存在するということ自体奇妙な現象である。幾つかのクリップがYouTube 上にあるが - 私の最初の勝利の最後の数分も含まれる - 同社がインターネットを注意深く観察しているのは明らかである、というのも私はエピソード全部を何処にも見つけ出せないからである。(Jeopardy の再放送は比較的によくなされる。毎日二つの再放送と新しいエピソードを一つ流す局もある。他では、Seattle もそうだが、新しいエピソードは週日の夜に放送され、そして再放送が土曜日に現れる。)

結果として、私は巨大な応援団を Twitter と Facebook 上で持つこととなったが、これらの人々の一部の人しかエピソードを見ることが出来なかった。私はテレビを観るパーティを開いて結構な数の地元の友人や家族を招待し、部分的ではあるが 18 October 2012 木曜日の私の最初のエピソードを見られる様にした。(私が登場したものは、木曜、金曜、そして月曜日に放送された。この番組は一日に五回分を収録するが、通常二週間おきに二日続けて行われる。ということで、私は火曜日にその日の最後の二つとして二つのエピソードの収録に出演し、そして水曜日の朝一番に戻ってきて負けてしまった。)

他の放送イベントのため、この番組をスケジュール通りに見ることが出来ない、或いは全く見られないということも起こる。例えば、木曜日には San Francisco Bay Area では、フットボールの試合が Jeopardy に取って代わってしまい、お蔭で多数のテック友人がこの番組を見ることが出来なかった。他の地域では、Jeopardy はその夜遅くに放送された。月曜日には大統領選のテレビ討論があり、私の屈辱的な敗北の放送は押しのけられたり、遅延されたりした。よかった! (私は終盤の Daily Double で必要以上の賭けをし、全てを失った。その後挽回して最終ラウンドに入る時には $2000 持っていた。最終ラウンドでは、私は正解したが賭けていたのは $0 であった、何故ならば私は一番の人をどの道破れなかったからである。これにより私は第二位で終了出来、三位に与えられる $1000 ではなく $2000 を手にすることになる。)

Jeopardy は現在約 9 百万人が毎晩見ており、一週間では 25 百万人の異なった人々が見る。この番組に関する幾つかの本の一つによれば、かっては 50 百万人の人が見ていたという。Ken Jennings、この番組の 74 回連続の勝者、は 2004年に出ていた後も結構しばらくは街を歩いているとあの人だと認識されたが、今では 70 才の人しか彼のことを認識しないと言っている。これはこの番組の中心的な視聴者層を示していると言えて、私は二つのエピソードが放送された後、義理の両親の老人ホームでの私の人気ぶりからもこのことを証言出来る。

雑学知識に対する若人達の間での強い関心を考慮すると、Jeopardy が新しい世代のために自分自身を完全に改革してこなかったというのは奇妙に感じる。この番組は Web サイトを持っているが、それは殆ど番組の放送についての情報に当てられている。その Twitter フィードには、20,000 人のフォロワーがいるが、ヒントを載せているだけ他は殆ど何もない。 Facebook ゲームもあるが、テレビ番組とは形式が似ているだけで、中身は違う。

Jeopardy は、現在の形で Alex Trebek が司会をして 29 回目のシーズンとなる。が、このまま衰えていくとは考えたくない。この番組は、面白いし、良く考えられている、そして家庭でも楽しめる。私の子供達は、正しい "質問" は殆ど知らないが、これに嵌っている。しかし、Sony が、ストリーミング、遅延、そしてオンデマンドの放送後視聴の世界への道を拓く方法を考え付かない限り、私は継続される伝統の一部となる代わりにチャンピオンの最後のグループの一人となってしまうのではないかと恐れる。

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Apple はどのように iPad の Wi-Fi 処理量を「倍増」させたか

  文: Glenn Fleishman: [email protected], @glennf
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2012 年 10 月 23 日の第四世代 iPad と iPad mini の発表の席で、Phil Schiller の言葉を聞いて、私は思わず耳をそばだてた。彼は少なくとも二回、これらの新モデルが従来のモデルと比べて「最大二倍高速」の Wi-Fi を備えていると述べたのだ。

それを聞いて私が即座に想定したのは、Apple がこれらのモデルで 802.11n チップをアップグレードして二つの「空間ストリーム (spatial stream)」を処理できるようにしたのではないかということだった。802.11n がそれより以前のものより高速になった理由の一つは、複数のアンテナを利用 ("multiple in, multiple out" の頭文字で MIMO と呼ばれている) することによりワイヤレスデータを空間中の複数のストリームを持つ特別の流れを通して送ることができるからだ。これまですべての iOS デバイスは一つのストリームしか送ることができなかった。("single in, single out" だから実際は SISO というわけだ。)その理由は、送受信システムも、アンテナのアーキテクチャーも、シンプルなものに保つことができるからだ。

けれども、私の予想は外れていた。Apple は実際、限定された状況下を除けば真の意味で「最大二倍高速」のスループットを提供しないような道を選んだ。同社の iPad“特長”ページには「先進的な Wi-Fiテクノロジー」と大々的に宣伝されているけれども、これはとても奇妙だ。なぜなら、先進的と言うからには 2006 年以来 Mac に提供され続けてきたテクノロジーを Apple がアップグレードしたと言っているように読めるからだ! Apple はこう書いている:「2.4 GHz と 5 GHz のデュアルバンド 802.11n Wi-Fi とチャネルボンディングに対応し、ダウンロード速度は最大 150 Mbps に達します。」

この言明は一見明快な感じがするけれども、そこにはいくつか問題が含まれている。チャネルボンディングは、Apple が従来「ワイド」なチャネルと呼んできたものを用いている。つまり、二つの別々の 802.11n チャネルを使って、それらを一つのチャネルとして扱うのだ。この機能は、802.11n を搭載して販売されたすべての Mac に装備されていた。(当初から装備されていたものも、後になって 2007 年にファームウェアアップデートを通じて装備されたものもある。)また、Apple 製のすべての 802.11n ベースステーションでも提供されている。802.11n における生の単一ストリームデータレートは 75 Mbps だ。チャネル幅を二倍にすれば、生のレートが 150 Mbps になる。ただし実際には、そこまでの改善が得られることはない。私のテストでは、障害のない近距離接続で単一ストリームを使えば 30 から 35 Mbps、ワイドチャネルにすればおよそ 50 Mbps という数字が出ることが多い。

けれども生のレートより問題なのは、どのワイドチャネルを使うことができるかだ。802.11n を認可した IEEE 802.11 委員会は 2.4 GHz 帯におけるワイドチャネルを許しているし、Wi-Fi という名称を機器とともに使う資格を与える Wi-Fi Alliance もそれを認めているが、実際に使われることはほとんどない。2.4 GHz 帯は、ベビーモニター、コードレスフォン、Bluetooth、その他さまざまの Wi-Fi ネットワークで混雑している。ワイドチャネルを可能にするアルゴリズムは 2.4 GHz で三つの別々のテストを走らせて、チャネルボンディングが他のネットワークと「重なって話さない」ことを確認するようになっている。

たいていの場合、ワイドチャネルが 2.4 GHz ネットワークに入り込むことは状況が許さない。Wi-Fi Alliance も、2.4 GHz でワイドチャネルが使いにくくなるようにしてきた。その上、Apple がこれまで販売した 802.11n ベースステーションで 2.4 GHz にワイドチャネルを有効にしたものは 一つも なかった。(以前は 5 GHz でチャネルボンディングを無効にできるスイッチがあったけれども、AirPort Utility 6 で削除されている。)

だから、多くの場合ワイドチャネルが使えるのは 5 GHz 帯のベースステーションのみだ。大多数の国において 5 GHz 帯には 2.4 GHz 帯よりも多数のチャネルがあり、それらのチャネルが広く散らばっているからだ。でも、たとえその周波数が利用できるとしても、802.11n では 5 GHz 帯において多くの場合にチャネルボンディングを妨げる仕組みもいくつか施されている。(2.4 GHz 帯よりは規制が少ないが。)結果として、他の 5 GHz ネットワークが近くに存在している限り、ワイドチャネルが利用できる可能性は低い。(私の今は亡き Wi-Fi Networking News サイトに載せた 2007 年の記事に、厄介な技術的情報が詳しく記してある。)

結びに、これだけは強調しておきたい。「最大 150 Mbps」とか「二倍高速」とかいう改善は、一種の馬鹿げた宣伝文句に過ぎず、技術的仕様書に書き込むのみに限定すべきことであって、「先進的な」とか「最新の」とかいう言葉を付けて吹聴するようなものではない。実際、発表の場で何か特別のものとして宣伝すべき性質のものではない。今回のようなチャネルボンディングの調整を施すことで得られるものよりも、将来の iOS デバイスで二つのストリームに、さらには三つのストリームに対応できるようになれば、スループットの改善に向けてはるかに大きなインパクトが得られることだろう。

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iPhone 5: 今までのベストだが、それでもこれはまだ iPhone

  文: Steve McCabe: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ニュージーランド国内で Apple の新しい iPhone 5 を提供している携帯電話ネットワーク二社のうちの一つ、 Telecom 社のウェブサイトには、このデバイスが「史上最も薄くて軽い iPhone」だという宣伝文句が載っている。スマートフォンの短い歴史の中で最も成功したスマートフォンの最新リリースであるこの機種について、彼らが最高だと言っているのは本当のことだろうか? 私は確かめてみなければいけないと思った。

私は、iPhone 5 を使ってみて強い感銘を受けることを心から期待していた。そう、あれはたった五年前、初代の iPhone のお披露目と、その後のリリースの際に、どんなに興奮させられたか、私はよく覚えている。私は当時勤務していた Apple Store から自分の iPhone を自宅に持ち帰って、包みを解き、箱を開いてあのエレガントな包装を目にした時のワクワク感を思い出す。それらの行為全体が、ほとんど神聖なる儀式のごとく感じられたものだった。

それ以来、私は新たに三つの iPhone モデルを自分のものにした。(iPhone 4 だけは買わなかった。) 今でも、新しい iPhone が私のデスクの上に届く度に、その包みを開く行為には何かちょっと特別な感じが残っている。それこそが、箱を開くビデオがインターネットにはびこっている理由なのだから。今回の iPhone 5 もこの伝統は守ってくれた。そのパッケージは、ほとんどデバイス本体と同じくらいの注意を払って作られているかのようだった。

箱から取り出し、手の中へ -- 今回は、Apple New Zealand の好意で私のところに iPhone 5 のレビュー用ユニットが届いた。パッケージが以前よりも長く分厚くなっているのに私は気付いた。中の iPhone 5 を一目見ただけで、その理由に想像がついた。これは以前よりはっきりと背が高い。私の iPhone 4S と並べてみると、確かに長さがぐっと長くなり、横幅が変わらないけれども、厚さが薄いせいでその長細さがいっそう際立って見えた。

いずれにしても、その見た目は従来のものとちょっと違って見える。正面から見れば、大きさの違いにもかかわらずそれほど違って見えないけれども、横の面が見えるように眺めるとその違いが際立ってくる。iPhone 4 と 4S の各モデルの周りを囲んでいる金属製の枠は、少なくとも Apple が私に送ってくれたブラックモデルでは、黒いパウダーでコーティングされていた。一部の報道によれば iPhone 5 は箱から取り出した際に パウダーがなくて傷付いたように見えるという話もあったが、私に届いたサンプルにはそのような問題はなかった。Apple 製品にはいつでも期待できることだが、手に持った第一印象は、目で見ても手で触っても、とてもエレガントな感じがした。iPhone 4S の背面はガラスだったけれども、今回の背面はアルミニウムだ。今回もやはりスタイリッシュにパウダーでコーティングされていて、一番上と一番下の帯状の部分が黒いガラスになっている。この部分を電波が通って、iPhone 5 内部のさまざまのアンテナに届くわけだ。

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手に持ってみると、とても軽い。ほとんど重みを感じないくらいだ。Apple が iPhones 3G と 3GS にあったいかにもプラスチック製という質感を捨て去ったのは正しい決断だったと思うが、新しいモデルが薄くて重みも少なくなったことで、何だか軽過ぎて頼りない感じがするのも否めない。iPhones 4 と 4S が軽量に感じられたとするなら、今回の iPhone 5 は本当に妖精であるかのように軽い。そうは言っても、軽すぎる印象はそれほど長くは続かない。そのうちに、軽さにすっかり慣れてしまうものだ。

Lightning (稲妻) に打たれる -- 次に箱から取り出したのは、新しい 8 ピンの Lightning ケーブルだ。ここにも、大きな変更がある。2003 年以来、そして第三世代の iPod 独自仕様 30 ピンのドックコネクタが Apple のすべての iデバイスにおける標準となっていた。それは Apple 製品ばかりでなく、サードパーティ製アクセサリの世界すべてにわたって統一されたものであった。だからこそ、Apple がこの定着したテクノロジーを捨て去り新しい Lightning コネクタを採用したことは、旧来の 30 ピンのコネクタを使ったドックステーション、スピーカー、クレードル台などに投資をしてきた多くの人たちの怒りを買った。

新しい Lightning コネクタは驚くほど小さく、micro-USB と同程度の横幅で、それよりも薄くて平べったい。使い勝手の面で一番嬉しいのはこれがリバーシブルつまりどちら向きに差し込んでも使えるという点で、暗闇の中でも、あるいは見ないで差し込むのも簡単だ。おそらく Apple にとっての利点は、iOS デバイスをデザインする際に従来のようにドックコネクタやその他の周辺機器によって占められる内部および外部のスペースを考えに入れずに済むようになるところなのだろう。(少なくとも新しい iPod nano のようなデバイスにとっては Lightning コネクタの小ささはかなりの意味を持つだろう。それとは対照的に、最新世代の MacBook などでは MagSafe 2 コネクタとの違いがあまりなくて混乱するかもしれない。)また、新しいコネクタにすることによって別途の機能を可能にできるということも考えられる。例えば USB 3.0 の速度が実現するということもあるかもしれない。(iPhone 5 はまだ USB 2.0 程度のパフォーマンスのままだ。)

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この変更は、Apple のエコシステム全体にわたる大規模な変更となる。スピーカーシステムや、ドック、あるいは充電ケーブルなどでさえも、既存の iPhone で使っていて新しい iPhone 5 に切り替えようとする人は、Apple から適切なアダプタを購入するか (充電器ならば妥当な方法かもしれないが、自動車内システムやクレードル台などではあまり使いやすいとは言えない)、あるいはそのキットそのものを買い直すか、いずれかの必要に迫られる。ただ、実際にはしばらくの間いずれの手段も使えないかもしれない。Apple 自身でさえ、標準的な Lightning-to-USB ケーブルの需要に追い付くのに苦労しているありさまで、$29 の Lightning-to-30-pin アダプタ$39 の Lightning-to-30-pin ケーブル、それから $49 の HDMI アダプタ VGA アダプタでも同様だからだ。この Lightning ケーブルには認証チップが埋め込まれているので、ライセンスなしの Lightning 代用品がフル機能を提供できるという状況も起こりそうにない。

最後に、従来の 30 ピンコネクタは確かに長い間続いてきたけれども、Apple がより小さいものに移行したいと思ったり、あるいは Apple が何か標準的なもの、例えば micro USB のようなものを使わずに自前でカスタムデザインのコネクタを使いたいと思ったりするのは別に驚くにはあたらない。(ヨーロッパの法律によりすべての携帯電話は micro USB のプラグフォーマットで充電可能であることが義務付けられているので、Lightning-to-micro-USB アダプタが $19 で別売されている。)また、ユーザーにとっての利益が比較的小さいにもかかわらず Apple がこれほど完璧に切り替える道を選ぶというのも驚くべきではない。今回の最も大きなつまずきは、Apple がさまざまのケーブルやアダプタの十分な数量を提供できなかった点であるように思える。それに加えて、iPhone 5 用にライセンスを受けたサードパーティのアクセサリさえもなかったことが大きい。

Lightning コネクタのサイズが小さいお陰で、Apple はヘッドフォンジャックを iPhone 5 の底面に移すことができた。この変更点について私はまだどこにも説明が書かれているのを見たことがない。少なくともユーザーの観点からは、これはまるきり不当なことのように思える。少なくとも私にとって、iPhone の上面にヘッドフォンジャックがある方がありがたい。iPhone 4S をシャツのポケットに入れた状態で、いつも通りに外を歩き回りながら、ヘッドセットを接続したままポケットの中で iPhone をそのまま立てておける。電話が鳴っても、ポケットから取り出してすぐに画面が読める。同様に、車を運転している最中も、カップホルダーに iPhone 4S を立てておき、その上面からそのままカーステレオにケーブルを接続できる。オーディオジャックが底面に移転してしまったことで、iPhone 5 はカップホルダーに逆立ちさせておかなければならない。これでは私には不便としか言いようがない。逆立ちさせた方が良いのは、私が思い付く限りでは、iPhone 5 をズボンのポケットに入れておく場合だ。この場合は、上面を下に、画面を内側に入れておけば(それならば底面のヘッドフォンジャックが具合良い側に来る)手で持って取り出すと正しい向きになる。考えてみると、イヤーバッドを使いながら FaceTime のビデオ電話をする人たちもいるかもしれない。そういう人たちには、自分の前で iPhone 5 を手に持つ場合にヘッドフォンジャックが底面にある方が具合良いのだろう。

iPhone 5 の底面には、他に内蔵スピーカーもある。これは iPhone 4S よりもちょっと音量が大きい。それによってはっきりと耳に心地良くなったかどうかは別の問題だが、相当大きな音が絞り出せるようになったのは印象的だ。

Scotty、もっとピクセルを! -- さて、次に iPhone 5 の電源を入れて、どんな具合に動くのか見てみよう。見たところこれは iPhone だ。つまり、従来からある iPhone 機能で私が期待するに至ったものはすべてそこにある。もちろん、真っ先に気付く大きな変更点はスクリーンで、なかなか良いものに見える。カラーが豊かになり、彩度も上がった。それ自体まだとても良いものに見える iPhone 4S のスクリーンと比べてさえ、今回のものはさらに良くなっている。けれどももっと大きな違いはスクリーンのサイズだ。Apple はこれを上下方向に拡大したので、iOS ホームスクリーンではアプリのアイコンの列が以前より一列増えている。これは確かに歓迎すべき改善だが、革命的というほどのものではない。

実際、アプリのアイコンの列が一つ増えたり、フォルダにより多くのアプリを収納できるようになったりしたことで、ホームスクリーンのインターフェイスの混雑度がかなりすっきりしたのはありがたいけれども、リストに表示される電子メールメッセージの数が増えたり、電子ブックで次のページにスワイプするまでに少しだけ多くの文章が読めるようになったりといった点は、私の使用体験上は以前とそれほど大きな違いが感じられなかった。この変更が一番ありがたいのはビデオ鑑賞ではないかと思う。この新しいスクリーンでは縦横比が HD ビデオの縦横比と合致するようになったので、黒い領域(レターボックス)で画面が無駄になることなしにフルスクリーンでビデオが観られるのは大きな改善だ。

アプリの開発者が新しいハードウェアに追い付いていない場合には、まさにこのレターボックスが表示される。この大きくなったスクリーンに既に対応してアップデート済みのアプリも多いけれども、まだ iPhone 4S と同じに動作し続けているアプリもたくさんある。そういったアプリについては、iPhone 5 はただ単にアプリをスクリーンの中央に表示し、その上と下に黒い帯状領域を付ける。この領域は真っ黒なのでほとんど気付かないほどだが、それでも現在アクティブに開発中のアプリはすべて、近いうちに新しいスクリーンに対応してアップデートされるだろう。

少なくとも私にとって、大きくなったこのハードウェアはとても使いやすい。私は iPhone を両手で使うことが多い。左手で持った状態で、右手の指を使って操作するのだ。だから、私にとっては、この iPhone と前回の iPhone との間にそれほど大きな違いはない。私の知っている何人かの女性たちは、女性の服のポケットに入れるのが iPhone 4 のフォームファクターでは難しいと文句を言っていた。iPhone 5 でさらに長くなったことで、彼女たちにとって状況はさらに悪化したことだろう。それからもちろん、ケースに入れて使いたいという iPhone 5 オーナーたちは全員新しいケースに買い替える必要に迫られる。もうすぐ多種多様なケースが市場に出回ることだろう。[訳者注: Scotty は「スタートレック」に登場するエンタープライズ号機関主任の名前です。]

カメラ、ネットワーク、バッテリ -- 充電と同期が終わった頃には天気も良くなってきたので、私は外に出てカメラを試してみることにした。iPhone 4S のカメラは非常に評判も良かったので、Apple は賢明にも 4S のカメラに手を加えることは控えた。つまり、iPhone 5 は基本的に同じハードウェアをカメラに使用している。片手に iPhone 4S を、もう片方の手に Apple から借りた iPhone 5 を持って妻の猫の写真を二枚撮り、両者を並べてじっくり比較した。

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二台の iPhone のスクリーンで見比べると、iPhone 5 の画像の方がはっきりと豊かな感じに見えたけれども、二台のデバイスから取り込んだ写真をラップトップ機の iPhoto で比較してみると、見て分かる違いはあまりなかった。iPhone 4S のカメラは非常に優れていて、iPhone 5 の方も基本的に同じカメラなので全く同じように優れている。同様にビデオも、画質はほぼ同等だった。ただし iPhone 5 にはより良い A6 チップが搭載されているお陰で、手ぶれ補正機能がいくらか改善されている。

ここまで私は Long-Term Evolution (略して LTE) について触れるのを避けてきた。Apple が iPhone 5 になってようやく組み込んだ、猛烈に高速のセルラーデータ接続性プロトコルだ。(LTE はしばしば 4G と呼ばれることがあるけれども、現在では技術的立場から言えば "4G" という用語はあまり意味のないものとなってしまっている。) それは、残念なことに、私には LTE をテストできる手段が一切無いからだ。私はニュージーランドに住むというとてつもない幸運を享受しているところだが、楽園といえども完璧ではない。以前の記事で私が泣き言を並べたように(2010 年 1 月 15 日の記事“ビットに支払う: ニュージーランドでのインターネットアクセス”参照)ニュージーランドにおけるインターネット接続性はとても十分なものとは言えず、LTE も例外ではない。ニュージーランドにおける携帯電話の二大ネットワークであり Apple のリセールパートナーでもある Telecom と Vodafone の両社とも、それから実際彼らの唯一のライバル社である 2 Degrees も、ニュージーランドで 4G ネットワークを持っていないし、構築する予定すらない。つまり、高速のネットワーキングはたまたま 4G 接続性を持つ市場(例えば米国、英国、それにオーストラリアも!)の中にたまたま住んでいるユーザーたちのみが利用できる機能に過ぎない。それはそれとして、人から聞いた話では iPhone 5 に LTE が有効となったキャリアを組み合わせ、十分なバックホールのバンド幅が存在していて、他のユーザーの数があまり多くなければ、相当に凄いパフォーマンスが出るという。私が実行することのできた Wi-Fi と 3G セルラーデータ通信では、iPhone 5 も 4S も同じパフォーマンスだった。

さまざまのテストの最後に、もう一つだけ見ておくべきことがあった。私の iPhone 4S には、多くの素敵な機能があるものの、重大な弱点が一つあった。バッテリ寿命だ。この問題について私は記事“Apple の国際的な不明瞭さ”(2012 年 6 月 28 日) で苦情を述べたが、iPhone 5 でこれが解決するかもしれないと期待していた。

iOS の表示する使用状況レポートに私は疑念を抱いている。今日もそれを注意して見ていたところ、最後にフル充電して以後の使用時間が 6 時間 14 分となっていた。でも、私が今朝起きて充電器への接続を外してから、まだそんなに時間は経っていない! それでも、一応普通の使用状態を続けて、主として Wi-Fi に接続し、いくつかのアプリで Location Services を有効にし、ただし Bluetooth はオフにした状態で、バッテリ残量が 28 パーセントまで落ちていた。ある程度の期間 iPhone 5 を使った人たちから聞いた話では、バッテリ寿命は iPhone 4S とほぼ同じくらいで、時には少し向上することもあり、時には少し悪くなることもあるという。大幅に悪くなった人たちの場合は、どうやら原因は iOS 6 にあるようだ。(2012 年 9 月 28 日の記事“iiOS 6 のバッテリ消耗問題を解決する”参照。)

ここまで書いてきた論調があまり熱狂的なものに聞こえなかったという方たちのために、ここで私が iPhone 5 について諸手を挙げてお薦めできるものを書いておこう。これは素晴らしい機能強化であり、私は心から褒め讃えることができる。それが新しい EarPods だ。少なくとも私の耳の中では、従来 iPhone や iPod に付属していたイヤーバッドと比べて、かなり大幅に快適度が増している。着けていることにほとんど気付かないくらいだ。サウンドの質も、際立って向上している。確かに、私のお気に入りの Sony 製スタジオモニターヘッドフォンの音質には届かないけれども、相当程度の細部と音域幅も再現でき、これほどのものが iPhone のイヤーバッドで実現できるとは、私はこの耳で聴いたこともなかったし、正直言って期待もしていなかった。この文章を書きつつ、私は Rolling Stones の 1966 年のアルバム Aftermath から "Stupid Girl" を聴いているところだが、右の耳にはこれまで聴いた覚えもないほどリアルな細部まで Brian Jones の奏でるアコースティックギターの音色が響いている。

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この EarPods は iPhone 5 の箱の中で独自の小さなプラスチック製キャリングケースに入って届く。ただ、使い終わる度にこれを注意深く畳んでケースに戻すだけの忍耐力のあるユーザーは少ないのではないかと思う。別売される際にもこのケースに入って届く。そう、新しい iPhone の最も魅力的かつ心動かされるパーツの一つが、実際には iPhone の部品ですらない。$29 出して別途に購入することも可能な、アクセサリなのだ。

アップグレードすべきか? -- 悲しいことに、もうじき私はこの iPhone 5 を Apple に返却しなければならない。最新の、ピカピカに輝くキットを持つのは常に楽しいものだし、手元になくなって寂しいと思うのは間違いないだろうが、それでも私自身のものである iPhone 4S に戻るのは、何ら厄介なことではない。もしも私の Vodafone サービス契約にあと一年残っていなかったならば、私もアップグレードを考えたかもしれない。けれども私としては、今の時点で iPhone 4S からこの新リリースモデルに乗り換えたいと思う強い動機は見出せない。

仮に私が、Siri もなく、カメラの性能も劣る iPhone 4 からアップグレードしようとしていたとすれば、iPhone 5 はもっと魅力的に見えただろう。ましてや、iPhone 3GS あるいはそれ以前のモデルからならば、もっと強い欲求に迫られたことだろう。市場の中で、これが初めての iPhone だという人や、あるいは持っている iPhone が壊れてしまったので新しいものを買いたいと思っている人には、iPhone 5 に優るものを見つけるのは難しいだろう。主要な競争相手と言えば、$99 の iPhone 4S と、無料の iPhone 4 くらいだろうか。要するに、iPhone 5 は Apple がこれまでに生み出した中で最高の iPhone であるのだが、その改善点がいくらに値するかと言えばたったの $100 (つまり同等のカメラと Siri とを備えた iPhone 4S との価格差) ということになる。

それはまさに Apple の側で意図的にそうしたことなのだろう。まさに Glenn Fleishman が記事“漸進的改善が Apple に大きな進歩をもたらす”(2012 年 3 月 29 日) で指摘した通りだ。多くの人たちが考えていること(そしてマーケティングの中で Apple も結構そういうことを言っている)に反して、実際に Apple が革新的な製品をリリースすることはめったになく、iPhone 5 も決して例外ではない。これは素晴らしいスマートフォンであり、これまでで最高の iPhone ではあるが、一日中持っていてふと手元を見れば、それはやっぱり最近の他の iPhone のどれとも同じように見え、歩き、鳴くのだ。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 11 月 5 日

  文: TidBITS Staff: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Parallels Desktop 8.0.18314 -- Windows 8 のサポートを改善しつつ、 Parallels Desktopがバージョン 8.0.18314 にアップデートされた。USB 3.0 デバイスに対するフルスピードのサポート、Windows 8 の Start Screen から Mac OS X アプリケーションへの手軽なアクセス、Dock 上の共有アプリケーションフォルダから Windows 8 アプリケーションを起動する機能、Windows 8 の一本指スワイプのジェスチャーでアプリケーションメニュー、動作中のアプリケーションのリスト、および Charm Bar を表示できる機能への対応、その他が組み込まれた。このアップデートではまた Parallels Desktop の中からの Kaspersky Internet Security 2013 ダウンロードへのアクセスが追加され、Windows を Coherence へ切り替える際のビジュアルプロセスが改善されている。さらに、一つの仮想マシンに最大 16 GB のメモリを割り当てることができるようになり、Windows Server 2012 に対するサポートも追加された。(新規購入 $79.99、アップグレード $49.99、無料アップデート、343 MB、リリースノート)

Parallels 8.0.18314 へのコメントリンク:

ScreenFlow 4.0.1 -- Telestream が ScreenFlow 4.0 をリリースし、人気あるこのスクリーンキャスト録画アプリにたくさんの整理用機能やワークフロー機能を付け加えた。新機能の主なものとしては、タイムライン上で複数の要素を一つのネストされたクリップにまとめる機能(およびネストされたクリップに対してフィルターやビデオアクションを適用する機能)や、特定のクリップを検索してそれらを名前、継続時間、またはタイプで並べ替える新しい整理用ツールなどが今回のリリースで追加された。さらに、クローズドキャプションのサポート、より高画質の MPEG-4 ファイルを書き出すための x264 コーデックのサポート、録画タイマー、さまざまのビデオ効果(高度なカラー調整、歪み効果、ぼかし、アルファマスク、カラー効果、その他)なども追加されている。ScreenFlow 4.0 ではまたライブラリ、タイムライン、キャンバスに直接読み込まれたものが動的にアップデートされリロードされるようにできるが、この機能は Mac App Store 版では使えない。新機能の詳細なリストは、PDF のリリースノートを Telestream サポートページからダウンロードして読める。

当初のリリースの後間もなく、Telestream はバージョン 4.0.1 アップデートを出して、キーストローク表示に関する問題点、Remove Background Noise がチェックされている場合にエラーメッセージを出しサウンドに問題を起こしていたバグ、Radeon X1xxx ハードウェアでカラー修正を無効にした場合に起こった録画の問題、オーディオとは別のキューでビデオをデコードした場合に起こったパフォーマンス低下の問題、などを修正した。

従来のバージョンのオーナーは $29 で ScreenFlow 4.0.1 に アップグレード できる。(新しいシリアル番号を入れるまでは保存したプロジェクトにウォーターマークが入る。)ScreenFlow 3.x を 2012 年 10 月 1 日から 2012 年 10 月 25 日までの間に購入した人は無料でバージョン 4.0.1 にアップグレードできる。ただしこの記事の執筆時点で Mac App Storeにある ScreenFlow はまだバージョン 4.0.1 にアップデートされていない。(Telestream から新規購入 $99、3.x、2.x または 1.x からのアップグレードは $29、26.5 MB)

ScreenFlow 4.0.1 へのコメントリンク:

Sandvox 2.7 -- 同社のウェブ出版ツールを OS X 10.8 Mountain Lion のさまざまの機能と互換にしつつ、Karelia が Sandvox 2.7をリリースし、通知センターと共有機能へのサポートを加えた。さらに、このアップデートでは Versions 機能が有効となっている場合に書類をより高速で保存できるようになり、また Retina ディスプレイ用に最適化されている。Google +1 共有オプションも追加されてサイトの訪問者が Google +1 ボタンをクリックしてから直接ログインすることによりコンテンツを共有できるようになり、この機能には Google+ 共有数の表示に関するいくつかの構成オプションが提供された。その他の変更点としては、プライベートなカスタム SSH 鍵のサポートや、ホスティング詳細情報の入力を簡略化できライブのテストや診断を可能にする改訂版の Host Setup Assistant がある。(Karelia からも Mac App Store からも新規購入 $79.99、無料アップデート、31.1 MB)

Sandvox 2.7 へのコメントリンク:

Safari 6.0.2 -- Apple が Safari 6.0.2 をリリースし、WebKit のセキュリティ脆弱性二件を修正した。具体的には、アプリケーションが予期せず終了したり任意のコードが実行されたりする可能性がある二つの問題がこのアップデートでパッチされた。一つは JavaScript 配列の処理に関するもので、検証の強化 (CVE-2012-3748) によって対処された。もう一つはスケーラブルベクトルグラフィックス (SVG) 画像処理の実装に関するもので、メモリ処理の改良 (CVE-2012-5112) によって対処された。新機能や、他のバグ修正は何もない。このアップデートは OS X 10.8.2 Mountain Lion 用には App Store アプリから、10.7.5 Lion 用にはソフトウェア・アップデートからそれぞれ入手できる。(無料、44.8 MB)

Safari 6.0.2 へのコメントリンク:

iPhoto 9.4.2 -- Apple が iPhoto をバージョン 9.4.2 にアップデートし、iCloud のフォトストリーム機能に対する iPhoto の動作のしかたにいくつかの改善を加えた。ソースリスト内の“フォトストリーム”へ写真をドラッグすることにより共有ストリームまたは“自分のフォトストリーム”に写真を追加できるようになり、共有フォトストリーム内のすべての写真を iPhoto ライブラリに読み込むための“読み込み”コマンドがコンテクストメニューに追加された。このアップデートではまた、共有ストリームの“参加者”フィールドに複数のメールアドレスをペーストできるようになり、共有ストリーム内の写真を“いいね!”と言っている参加者が 5 人を超えている場合でも名前が正しく表示されるようになった。さらに、iPhoto 9.4.2 では“共有フォトストリーム”の 1 つのライブラリを iPhoto と Aperture との間で切り替えるときの信頼性を改善し、iPhoto 内から写真をメールで送信するときに Microsoft Outlook を使用できない問題を解決し、印刷されたフォトカレンダーに使用する国民の祝日をアップデートしている。(Mac App Store から新規購入 $14.99、アップデートは Mac App Store またはソフトウェア・アップデート経由で無料、Apple のサポートページからの直接ダウンロード 758.58 MB)

iPhoto 9.4.2 へのコメントリンク:

Aperture 3.4.2 -- Apple は )Aperture 3.4.2 もリリースし、このプロフェッショナル向けの写真オーガナイザが iCloud のフォトストリーム機能に対して働くやりかたに数多くの改善を加えた。最近リリースされた iPhoto 9.4.2 と同様、こちらのアップデートも共有ストリームの“参加者”フィールドに複数のメールアドレスをペーストできるようにし、共有ストリーム内の写真を“いいね!”と言っている参加者が 5 人を超えている場合でも名前が正しく表示されるようにし、1 つのライブラリを iPhoto と Aperture との間で切り替えるときの“共有フォトストリーム”の信頼性を改善している。Aperture 3.4.2 ではまた“自分のフォトストリーム”または共有ストリーム経由で受け取った写真を直接ほかの共有ストリームに追加できるようになり、共有ストリームからライブラリに読み込まれた写真に写っている人の顔検出を改善した。ツールストリップの状況ラインに共有ストリームに新しく追加された写真の数を表示するようになり、共有ストリームに追加した調整済みの写真を公開するときに EXIF メタデータが正しく保持されるようになり、共有ストリームの“情報”パネルには“参加を取り消す”ボタンが追加された。

フォトストリーム関係の追加機能以外にも、今回のアップデートでは以前のバージョンの Aperture からアップグレードするときにカスタムのキーボードショートカットが正しく保持され、“プロジェクトを自動的に分割”オプションが有効の場合に読み込み時に重複が検出されない問題が解決し、“自動ホワイトバランス”および“自動補正”の適用後にビューアでイメージの色が正しく表示されない問題が解決し、AVCHD ビデオファイルを操作するときの安定性が向上している。(変更点のフルリストをぜひリリースノートでお読み頂きたい。)(Mac App Store から新規購入 $79.99、アップデートは Mac App Store またはソフトウェア・アップデート経由で無料、Apple のサポートページからの直接ダウンロード 550.73 MB)

Aperture 3.4.2 へのコメントリンク:

PDFpen と PDFpenPro 5.9 -- Smile が PDFpenPDFpenPro の双方をバージョン 5.9 にアップデートして、メモリ使用量を減らすとともに、PDFpen の Save to Evernote 機能を使う際に OAuth セキュア認証メソッドを使うことによって、全体的なパフォーマンスを改善した。さらに、いずれの版も Apple のサンドボックス化を用いるようになり、セキュリティと Mac App Store 互換性とが向上した。ただし、この記事の執筆時点では Mac App Store にある PDFpen と PDFpenPro はいずれもまだバージョン 5.9 にアップデートされていない。(新規購入 $59.95/$99.95、 TidBITS 会員には 20 パーセント割引あり、無料アップデート、47.4/48.4 MB)

PDFpen と PDFpenPro 5.9 へのコメントリンク:


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