TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1157/21-Jan-2013

来週に迫った Macworld/iWorld トレードショウの準備に忙しい私たちだが、今週の記事では Quick Look を使って Markdown ファイルをプレビューする方法を学び、Apple がどのように iOS を改善すべきかという話題で TidBITS スタッフが建設的な批判を述べるのを聴き、最新版の Bento で失われた機能について知り、iTunes と iBooks の中で電子ブックのコレクションを整理しようとしてもほとんどできることはないと気付き、Apple の貧弱な Podcasts アプリに代わるものを選ぶことができる。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Quicksilver beta71、Sandvox 2.7.4、LaunchBar 5.4.1、それに PDFpen と PDFpenPro 5.9.4 だ。

記事:

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Macworld/iWorld 2013 での TidBITS イベント

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私たちは例年通りサンフランシスコへの旅行の準備中だ。2013 年 1 月 31 日の木曜日から 2013 年 2 月 2 日の土曜日まで開催される、Macworld/iWorld 見本市およびカンファレンスに参加するためだ。今年も、私たち TidBITS スタッフの多くが一般向けのプレゼンテーションをする。以下に手短かに予定を書いておくが、忘れないで頂きたいのは、こういうことこそ TidBITS Events カレンダーを私たちが公開している第一の理由なので(2012 年 10 月 15 日の記事“TidBITS イベントカレンダーを購読しよう”参照)Macworld/iWorld に参加されるのであればぜひカレンダーを購読して最新の情報追加を入手できるようにして頂ければと思う。イベントにアラームを付けたければ、まずそれらのイベントをローカルなカレンダーにコピーすればよい。

イベントをリストする前に、今年から Netter's Dinner が開催されなくなったことをお知らせしておきたい。もちろんこれは残念だが、どんなに良いことにもいつかは終わりが来るものだ。Netter's Dinner の終了について詳しくは、2013 年 1 月 18 日の記事“Netter's Dinner、成功を宣言しつつ終了”をお読み頂きたい。

さて、それ以外で私たちが出演するイベントは次の通りだ:

もちろん、Tonya と私、Jeff、Joe、それに Michael Cohen は全員三日間ともショウのフロアにいるので、私たちを見かけたらどうぞ一声掛けて頂きたい!

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Netter's Dinner、成功を宣言しつつ終了

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Macintosh の世界で最も長く続いている伝統の一つ、San Francisco における Macworld Expo (現在は Macworld/iWorld) で 27 年間続いてきた毎年恒例の Netter's Dinner が、催しの終了を宣言した。今や大多数の Mac ユーザーがインターネット上にいて、いつでもリアルタイムでやり取りできるので、このイベントは相応しい人たちを結び付けるというその役割をもはや果たし終えたのが明らかだというのが、その主な理由だ。

もともと Mac 開発者 Jon Pugh を中心にして組織された Netter's Dinner は、当時生まれつつあったインターネットにいる初期の Mac ユーザーたちが顔と顔を合わせて集まろうという目的で 1986 年にスタートした。私が初めて出席したのは 1992 年だったが、長々しいことが有名、かつ常にとても楽しい Jon の出席者紹介の中で、彼に好意を持ってからかわれたのを覚えている。何かの話の流れで彼が聴衆をずうっと見渡しつつ「この中で TidBITS を読んでいる人は何人いますか?」と尋ねたところ、結構多くの手が挙がった。(もしもこの質問が多くの怪訝そうな顔で迎えられただけだったとしたら、私の人生はどうなっていただろうか!)その場で出た他の質問としては、最も長くインターネットにいるのは誰か (インターネット創設の当時から参加していた人も何人かいた)、自宅で最大のバンド幅を持っているのは誰か (ネットワーキング第一人者の Bill Woodcock が常に一番だった)、オンラインのストレージ容量が最大なのは誰か (数百メガバイトのハードディスクが普通であった時代にテラバイト単位の答が出たのが印象的だった) などといったものがあった。

Netter's Dinner の出席者たちは、1990 年代と 2000 年代を通じて、紛れもなく Macintosh コミュニティーの重要人物たちであった。StuffIt Deluxe や Eudora、その他多くのソフトウェア開発に携わった Marshall Clow が、唯一 27 回すべての Netter's Dinner に出席したが、ほぼすべてに出席した常連は数多くいた。Apple Internet Servers の開発に携わりその後 Kagi 支払いサービスを始めた Kee Nethery が、1995 年以後この催しの経理を担当した。それからまた Mark Johnson もいた。彼は Apple 社の最初のインターネットサーバ (ftp.apple.com) の責任者であり、1989 年にこのサーバは彼の仕事机の下に置かれた Mac IIci の上で走っていた。Aladdin Systems の主要人物であり、その後 Adobe で PDF 立案者となった Leonard Rosenthol も、数年前まで常連だった。

何年にもわたり Netter's Dinner で食事を共にした他の素晴らしい人たちをすべてここで挙げることはとてもできないけれど、どうしても名前が頭に浮かぶ人たちを何人か挙げよう: Tim Holmes (Apple 伝道者であり、今はコーヒー店を開いている)、Jon Callas (その後 PGP の共同設立者となった) と彼の妻 Tamzen Cannoy (Jon との共同開発で初期の仮想会議場プログラムを作った)、Richard Ford (Open Transport の製品開発マネージャー、今は自ら iOS デバイス用スタンドやケースを作る会社を運営している)、Amanda Walker (当時は InterCon でインターネットアプリを開発し、今は Google のセキュリティ専門家)、Alan Oppenheimer (AppleTalk 生みの親の一人であり、今は iOS アプリ Art Authority の共同開発者)、David Shayer (当時はディスク復旧ユーティリティの開発者、今は Apple で iOS の開発に携わる)、Raines Cohen (BMUG の熱烈な支持者)、Martin Minow (Apple の SCSI 導師であったが 2000 年に亡くなった、2001 年 1 月 1 日の記事“Martin Minow 氏の逝去”参照)、Tom Weyer (Apple のネットワーキング伝道者でありシステムエンジニア)。ピーク時には、Netter's Dinner に 200 人ほどの人たちが集まったこともあった。その後、Apple 業界が進化し、人々が追求の的を他へと移して行くにつれて、出席者の数は大幅に減った。

Netter's Dinner で素晴らしいことの一つは、それがいつも変わらないという点だった。ショウの閉幕とともに私たちは大人数で集まり、会場から 1.2 マイル (約 2 km) 離れた Sansome と Broadway の交差点にある Hunan レストランまで、皆で歩いた。混雑したサンフランシスコ中心部の大通りをギークたちの大集団が歩くのは驚くほど愉快で、Jon Pugh が参加できなかった数年間(それはまだ GPS アプリなどない時代で、インターネットの良い地図サービスさえなかった)彼の代わりに行列を先導するという並々ならぬ役目を私が担った。全員の手に飲み物が行き渡ると、Hunan レストランの Betty の掛け声でビュッフェスタイルの料理のサービスが始まり、私たちは押し合いへし合いで行列しながらホットでスパイシーな中華料理を自分の皿に山盛りしたものだ。食べるペースが落ち着いたのを見計らって、Jon (あるいは私) が出席者紹介を始め、人々から質問を募ったり聴衆から出来る限り笑いを引き出そうとしたりした。最後には質問もなくなり、人々は三々五々と歩いたりタクシーを見つけたりして帰って行くのだった。

今年これをお終いにするという決断のために話し合っていた場で、Marshall Clow が素敵な言葉ですべてを要約した:「とても楽しい時間だったし、とてもたくさんの四川料理を食べた。」

さようなら、皆さん。これからは、ネットでお会いしましょう。これは単なるギークたちの大騒ぎを超えた何かとして残るような、私にはそんな気がする。

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Quick Look を Markdown ファイルにも使えるようにする

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
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  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

我々は TidBITS 記事のために Markdown フォーマットされたテキストファイルに依存しているが、これに伴う少々の頭痛の種の一つは記事の内容を見るのに Quick Look を使うことが出来ない事であった。中身はただのテキストだと言うのにである。幸いにして、これは今では解決済みの問題である (そしてその解は新しくすらない - ただ単に私にそれを探す余裕が出来たと言うだけである)。

その解とは Phil Toland の無料の QLMarkdown 発生器である。これは私のテストでは完璧に働いた。QLMarkdown によって Markdown として認識されるためには、ファイルは以下のファイル名拡張子の一つを持っている必要がある: .markdown, .mdown, .md, .mdml, .mdwn, .mkd, 或いは .mmd である。

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QLMarkdown をインストールするには、最新バージョンをダウンロード (現在は 1.3)、拡張し、そして QLMarkdown.qlgenerator ファイルを次のどちらかにコピーする: ~/Library/QuickLook (あなたのユーザーにだけ使える様にする) 或いは//Library/QuickLook(全てのユーザーが使える様にする)。気を付けてほしいのは、OS X 10.8 Mountain Lion 又は 10.7 Lion を使っているのであれば、ユーザーの隠れた Library フォルダを見えるようにするには、Finder の中で Option を押したまま Go > Library を選択する必要がある (更なる詳細については "Lion の隠れた Library に対処" 20 July 2011 参照)。

もしプレビュー内のテキストの見え方が気に入らないと言うのであれば、内蔵の CSS スタイルシートをいじることでほぼ何でも変えることが出来る。やり方は以下の通り:

  1. QLMarkdown.qlgenerator ファイルを Control クリックし、そして Show Package Contents を選択する。

  2. ナビゲートして /Contents/Resources へ行く。

  3. BBEdit や TextWrangler の様なテキストエディタで styles.css を開き、望みの変更をする (私の場合は異なるフォントを選びそしてフォントサイズを大きくした)、そして保存する。私のテストでは、この新しいスタイルが使われる様にするにはそれ以上の何もする必要が無かった - ただ他のファイルを見るためプレビューするだけ。

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VidBITS: Apple は iOS をどう改善すべきか

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  4 comments
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

一方では、iPhone と iPad は依然としてとても魅力的なものであるので、私たちが iOS 6 における問題点を挙げて Apple に対処してもらいたいと難癖をつけるのはほとんど恩知らずの行為のような気がする。けれども他方、私たちも多くの人たちと同様 Apple の顧客であり、ことによると他の人たちよりももっと顧客らしいかもしれない。だから、今回の 45 分間のスタッフ円卓会議 の目標は、建設的な批判を述べることにある。その中で、私たちは Apple が iOS を毎日の利用のためにどのように改善できるかについて数多くの具体的な提案を述べた。もしも彼らがフィードバックに耳を貸す気があるならばの話だが。(Matt Neuburg がそれをトイレット業界にフィードバックが存在しないのと同じだと言ったのが印象に残っている。)提案の多くは、iOS にもっと柔軟性を持たせ、一部の人たちは他の人たちより大きな必要性を iOS に対して本当に持っているのだという事実を認めて欲しい、という範疇に属するものだ。どうやら Apple はその事実を忘れ、最低レベルの一般大衆市場に焦点を合わせているらしいからだ。今回の議論で話題の中心となったのは以下の点だ:

ビデオを観れば誰がしゃべっているのか分かりやすいということはあるけれども、オーディオ版を聴くだけでも何も見逃しはしない。この記事ページ[訳者注: 英語版サイトのみです]の上の方にある Listen リンクをクリックすればオーディオ版が聴けるし、TidBITS ポッドキャスト を購読すれば通勤中に、またはエクササイズをしながら聴ける。

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Bento 4.1.2、Calendar と iPhoto へのライブデータリンクを失う

  文: Alicia Katz Pollock: alicia@royalwise.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

FileMaker の個人用データベースソフトウェア Bento のユーザーたち、警戒せよ! Bento 4.1.1 までは、このプログラムの重要機能の一つとして、ライブのデータリンクを iPhoto、Calendar、Reminders/iCal との間で維持できる機能があった。写真のメタデータ、面会予定、タスク、連絡先カードなどを Bento の中で変更すれば、それぞれ本来のプログラムの中にもその変更が反映されたので、Bento の機能性が大幅に拡張される結果となっていた。ところが、2012 年 9 月 25 日にリリースされた Bento 4.1.2 で、その機能が変更された。(最新の情報でないことは承知しているが、私たちがこれに気付いたのは最近になってからのことだった。)

FileMaker 社によれば、Bento はそれらの項目にそれぞれ固有の識別子を利用してデータを Calendar/iCal や iPhoto と同期させているという。ところがクラウドベースのコンピューティングの出現により、報道によればそれらの固有識別子が変化することがあり得るようになり、その結果として同期が完了しない事態が生じたため、FileMaker は Bento においてその種のライブのデータリンクを取り除き始めるようになったのだという。

従来のどの 4.x バージョンからでも Bento 4.1.2 へアップデートすると、Bento iPhoto ライブラリに保存されたすべてのデータが新しい Photos ライブラリに移され、iPhoto との接続が切られる。写真を iPhoto から Bento のメディアフィールドへ追加するのは引き続き可能だが、そうして追加された写真に iPhoto にある元の写真との間のリンクは保たれない。また、アップデートの際にタスクやイベントを移行させるかどうか質問が出るので注意しよう。もしもあなたがこれらのデータを移行させる方を選べば、これらのデータも Bento の Tasks および Events ライブラリに移され、その結果 Calendar や Reminders/iCal とのリンクが切れる。移行させない方を選べばライブのリンクは保たれるが、FileMaker からこの選択により将来「データに問題が起こる可能性」があるという警告が出る。

これらのデータの問題の可能性は、もう一つ別の問題とも関係しているようだ。Apple はずっと以前から Sync Services API を提供して、Mac 上の他のアプリケーションが Calendar のデータにアクセスできるようにしてきた。ところが同社は今、もはや信頼性をもって動作することができなくなったこの API を軽視しつつあり、将来のバージョンの OS X でこの API を完全に取り除くことを示唆している。これが理由となって、将来のバージョンの Bento もまた、Calendar 同期機能を取り除くことになるだろう。この撤廃のあおりを食ったのは FileMaker だけではない。Omni Group は既に OmniFocus から同様のサポート機能を削除しているし、BusyMac の BusyCal 2 も同じ理由でローカルの On My Mac カレンダーを Calendar と同期する機能を取り除いている。

幸いにも、Bento と Contacts/Address Book の間でリンクを保つのは、上記のものたちほど問題ではない。Mac 用の Bento 4.x のすべてのバージョンと、iPhone 用の Bento 1.x は、Contacts/Address Book との間で連絡先の同期ができる。ただし一つ気を付けなければならない点はあるが、それは別に今始まったことではない。もしもあなたが iPad 用の Bento 1 を使っていて、iPad 用の Bento 4 にアップグレードした場合、Bento 4 は Bento 1 からも Contacts アプリからもデータを読み込めるけれども、将来の変更を同期するリンクは保たれない。しかしながら、iPad 上で Bento 1 と Bento 4 の両方を同時に走らせることも可能なので、その Bento 1 の方を Mac 上の Bento 4 とともに使ってあなたの iPad 上の連絡先情報を管理することはできる。

[Alicia Katz Pollock は、13 歳の時に歯科医の父親を手伝うため Apple IIc の上でデータベースをデザインして以来ずっとコンピュータで仕事をしてきた。今の彼女は、 Royalwise Solutions でコンサルタントとして働き、Lynda.com で講座の執筆もしている。彼女は Apple、Microsoft、および Intuit のさまざまな認証資格を持っている。]

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iTunes で本を管理:この小説にはビートがある

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com
  2 comments
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

一人の Take Control 読者が最近 iBooks の本を整理するのに Mac 上の iTunes を使ってやるやり方についてのヒントを提供してくれないかと聞いてきた。その理由は、これを iOS 機器上で直接やるのはとてもやり難いからである。この依頼が私の所に回されてきたので、少し時間をかけて考えてみた。幾つかの進言は思いついたが、私の気持ちの上では、それは手間がかかるし満足度も低く、Apple に改善してほしい部分が見えてきた。

出来ることを使う -- iOS 機器上の本を整理する天国に対する最大の障害は iBooks アプリが本を並べ替えて整理する手段を殆ど提供していないことである。iBooks がやらせてくれることを並べてみると:

iBooks のリストビューで Edit ボタンをタップしてリストを編集しようとしても、他のコレクションに移動するか削除するためにしか本を選択できない - Bookshelf リストビューは例外で、リストの中で本をドラッグすることが許される。リストの中で上下に本をドラッグすることが可能で、本棚に表示される本の順番を変更出来る。

これだけである:この他の整理やビューのためのツールは提供されていない。iBooks 内のタイトル、作者、或いはカテゴリを編集することすら出来ない。これらをしようとすると、iTunes が必要となる。

iTunes には一つだけ本を整理するのに有用なことがある:本のカテゴリと作者を標準化して異形を無くすのである。こうすれば iBooks が提供するほんの少ししかないビューと整理のためのオプションを有効に活用できるようになる。私の言わんとしていることは:

  1. iTunes 内で、List ビューで本を表示させる。View > View Options を使って Category の見出しを表示させる。これで個々の本に関するジャンルが、Fiction や Romance の様な、表示される。(ジャンルにカテゴリ? この言葉使いの不一致については後述する。)

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  2. Category のコラム表題をクリックすることで Category でリストをソートする。

  3. リストを眺めてみてカテゴリを持たない本を探し、あればカテゴリを付与する:一回クリックしてその本を選択、少し待って、それから Category コラムの左端近くをクリックして挿入点を作り、そしてタイプを始める;iTunes は、もし可能であれば、あなたがタイプしたものをオートコンプリートする。(その通り、iTunes のリストビューに対するこのテキスト編集インターフェースは、どの様にすれば一番人を惑わせられるかの有用性ケーススタディの価値がある。)

  4. "間違った" カテゴリを持っている本に対しては (勿論あなたの意見において、ここではそれが一番大事なことである、というのもあなたが自分のために自分の本を整理しているのであるから)、その本を選択、少し待って、表示されたカテゴリをクリックしそれを編集できるようにする。そして違うものにタイプする。

  5. 作者によってリストをソートする、それからその作者の名前を一貫性のあるものに編集する;例を挙げると、"J.R.R. Tolkien" は、iTunes や iBooks の観点からすると、"J. R. R. Tolkien" と同じ作者ではない - スペースも句読点も関係する。

  6. 個々の作者については、全ての本を選び、File > Get Info を選択、Sorting タブをクリック、そして、Sort Artist フィールドにその作者の作品をどの様にソートされたいかをタイプする;例えば、作者は "J. R. R. Tolkien" としてリストされた本に対して "Tolkien, J.R.R." と規定するのである。こうすることで彼の本は Authors リストビューで J としてではなく T としてソートされる - iBooks は Sort Artist をそのビューの中でも守る。(Artist? Author? この表現不一致についても後述する。)

一旦あなたの本に対するメタデータ (つまり、そのデータを表現するデータ) を iTunes の中で整理できたら、iBooks でのリストビューもはるかに有益になる。加えて、iBooks の中のリストビューを、あなたの本を整理して別のコレクションとする手助けとして使うことでもできる。

例えば、個々の作者毎に iBooks の中に新しいコレクションを作ることが出来る。デフォルトの Books コレクションにある本を作者順にリストし、個々の作者毎にその作者の本を選択し、それらをその作者の名前を付けた新しいコレクションに移動させれば、完成だ! これで個々の作者に特化したコレクション本箱をもつ iBooks ライブラリを手に出来る。

同様に、個々のカテゴリ毎のコレクションを作り、そこに対応するカテゴリに属する本を移動させることも出来る (この場合、勿論のことだが、iTunes の中のあなたの本に対して、例えば Fiction と Nonfiction よりももっと細分化されたカテゴリにする方が良いかもしれない - 或いは、あなたのやり方によってはそうでないかもしれない)。

(所で、最近のバージョンの iBooks ではあなたのコレクションも、その中にある本も、複数の iOS 機器間で同期出来る:このオプションは iOS 機器上の Settings > iBooks で見つけられる。)

上に述べた様に自分の本を別々のコレクションに分けようと決心したら、iBooks 内のあなたのライブラリに新たに本を追加する時は何時でも、それを維持するために少々の手間をかけなければならない:あなたの iOS 機器を iTunes に同期させ、そこでその本のメタデータをきちんと整理し、自分の機器を再同期させ、それから iBooks に戻ってそれらの本が属する所へ移動させるのである。

前にも言った様に、手間もかかるし満足度も低い。実際、ライブラリアン、アーカイビスト、書誌学者、或いは愛書家にとっては、全く満足できない。

iTunes が無視するもの -- そもそも iBooks の電子本で使用されている EPUB 標準は (私は iBooks が PDF も iBooks Author 本も扱えるという事実をここでは脇に置いている)、電子本の中にメタデータを含ませるための強固な仕様を持っている。この情報は通常個々の EPUB に含まれる .opf ファイルの中にあり、そして驚きには値しないだろうが、"metadata" という名前で通っている。例を挙げると、私の Take Control 本の一冊に含まれるメタデータは次の様なものである:

<metadata xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:opf="http://www.idpf.org/2007/opf"> <dc:title>Take Control of TextExpander (1.1)</dc:title> <dc:creator opf:role="aut">Michael E. Cohen</dc:creator> <dc:contributor opf:role="bkp">Pages v4.2</dc:contributor> <dc:date>2012-07-26</dc:date> <dc:subject>Reference</dc:subject> <dc:identifier id="BookId">2E23AA4C-86F2-40D4-863B-5073862969C8</dc:identifier> <dc:language>en</dc:language> <meta name="cover" content="cover-image"/> </metadata>

その中には、その本のタイトル、作者、主題、そしてその他諸々のものが入っている:一つの EPUB に含まれるメタデータはかなり広範囲にわたることがある。事実、iTunes も iBooks も EPUB 内でその .opf ファイルを見つけ出し、そしてそこからメタデータを読み取る能力を持っている。実際、iBooks や iTunes が新しく追加された本のタイトルを "知る" のはこのためなのである。しかしながら、iTunes があなたの音楽コレクションのタグを広範囲に利用しているのとは違い、iTunes も iBooks もどちらも本のメタデータはあまり使わない。

iBooks にあなたが直接追加した本の場合、iBooks はタイトル、カテゴリ (メタデータでは "subject" とラベル付けされている)、そして作者を取り出すので、リストビューでは正しくソート出来る。

iTunes もまたこれら特定のメタデータ項目を読み取るし、もし存在する場合は更にもう二つ程読み込み、そしてその EPUB の中に iTunesMetadata.plistという名前の新しいファイルを作成し、そこに iTunes が引き出した情報を置くのである。それ以降、もしあなたが iTunes 内である本のメタデータを変更すると (例えば、作者の名前とかその本のカテゴリ)、iTunes はそれを iTunesMetadata.plistt ファイルの中で修正し、そして .opfファイルはそのまま手つかずの状態に保つ。

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このやり方の結果として一つ避けられないのは、iTunes 内の EPUB にあなたが加えたメタデータへの変更は他の電子本読み取りアプリには見えないことである。もう一つは、こちらは恐らく電子本出版者からしか興味をひかないかもしれないが、EPUB に iTunes が iTunesMetadata.plist ファイルを追加した時、その新しいファイルの追加を記録するために.opf ファイルの一部である "manifest" を修正しないことである。従って、EPUB 検証ソフトウェアを使うとその存在を警告付きで報告してくる。

また、留意すべきは iTunes は EPUB メタデータ項目のうちほんの少数しか取り出さないことである。例えば、オプションのメタデータ項目として "description" というのがあり、しばしば出版者はその電子本の要約をそこに入れたりするのだが、iTunes はそれを無視してしまう。もしあなたが iTunes で電子本についてのコメントを追加すると (File > Get Info、それからその Get Info ウィンドウの Info ペイン上の Comments フィールドに何かを書きこむ)、iTunes はそれを iTunesMetadata.plist ファイルには入れるが、その本が既に持っている如何なる説明メタデータもそこに先に書きこんでくれることは無い。

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あなたが iTunesMetadata.plist を変更出来る Get Info ウィンドウのインターフェースは、実際のところ、オーディオメディア寄りに強く偏向されている - とりわけ楽曲に対して。Genre フィールドは曲のために使われている;iTunes Books はこのフィールドをその本の Category のために使っているが、あなたがその本の情報を編集している時 iTunes はそのフィールドを再ラベルしようともしない。同様に、曲は "artists" によって奏でられ、そして本は "authors" によって書かれるが、本に対する iTunes Get Info ウィンドウでは、その作者の名前は Artist フィールドに行ってしまう。(そしてお願いだから、Get Info のアートワークペインが本のカバーアートを示せないことについて、私に再度蒸し返させないで欲しい。)

もっと時間をかけて焼いて -- iTunes 11 で iTunes のルック&フィールに Apple が与えた大幅な見直しに合わせて、Apple には iTunes が管理する色々なメディアをより滑らかにそしてより正確に扱えるよう Get Info インターフェースを改善する機会があった。それなのに、Apple は Get Info を実質的には何も変えずにほったらかしてしまった。お蔭で、あなたは、作者は実際にはアーティストであり、カテゴリは実際にはジャンルであり、そして本には Beats Per Minute (毎分の拍数) と関連するものは何もないのだと想像をたくましくしなければならない (そうである、本に対する Get Info でこのフィールドを設定出来る。もっともそんなことをしたいと何故思うかとは思うが - 或いは何故 iTunes そんなことを許したままにしておくのか - ということに私は苛立ってしまう)。

もっと悲しいのは、Apple は iBooks で、読者に自分の本をタイトル、カテゴリ、或いは作者を超えてメタデータによって見たり或いは検索したりする能力を提供する努力をほとんどしてこなかった。また Apple は iBooks で、私が前述した以外に整理ツールを提供もしてこなかった。Apple がその全てのプラットフォーム上で提供している唯一の電子本読みのソフトウェアとしては、iBooks に基本的な整理ツールが欠けていることは実に情けない。

Apple は Apple TV 製品を "趣味" だと一度ならず言ってきた - 本のメタデータと、本の愛好家の自分のライブラリを整理する必要性に対して iTunes が与えたお粗末な扱いからすると、電子本は Apple にとってはもう一つの趣味でしかないのであろうと思える。

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Apple の Podcasts アプリに代わる五つの製品

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

毎日通勤する私にとって、ポッドキャストは不可欠だ。だから私はそれを聴くためのソフトウェアにこだわる。十年前に Adam Curry がポッドキャストを世に広めて以来、私はずっと聴き続けているが、未だに完璧なポッドキャストクライアントに出会ったことはない。

本質的に、ポッドキャストクライアントとはオーディオ再生のできる RSS リーダーに過ぎない。それは、一つのことだけを極めて上手に出来る、シンプルなアプリでなければならない。私は(他の多くの人たちも)自動車の中でポッドキャストを聴くことがよくあるので、そのインターフェイスはシンプルであって注意深いタップを必要としないものでなければならない。今の時代はほとんどの人のモバイルバンド幅に上限があるので、Wi-Fi 接続のある時にダウンロードして保存しておける必要がある。それと同時に、家を出る前にダウンロードするのを忘れたものはストリーミングできる必要もある。それに、私は何かに(運転に!)集中していて言葉を聞き漏らすこともよくあるので、再生中に数秒間分巻き戻して聴き直すことができる必要もある。それから、私は同じ広告を何百回も聴いているので、広告をスキップできる機能も必要だ。そういうことをするのに iPhone をいじり回さなければならないのも嫌だ。特に運転中は。だから、スクリーンをロックしたままでヘッドフォンのコントロールを使ってエピソードの中で巻き戻したり早送りしたりできる必要もある。

こうしたごくシンプルなことを、さまざまなアプリがどれだけ間違ったやり方でしているか、もはやあきれるほどだ。例えば、私は Android ユーザーであった頃、Google Listen を試してみた。当時それはダウンロードをせずすべてをストリーミングしていた。その頃はまだ私のバンド幅は無制限だったので、別に問題ではなかった。ところが残念なことに、これがまともに動作しなかった。ポッドキャストの中途で場所を見失うというとんでもない癖があって、タイムラインが真ん中あたりにあるというのに、いきなり番組の最初から再生をやり直したりした。するとアプリを終了してもう一度ポッドキャストをスタートし直さなければならず、使い物にならなかった。Google は結局この問題を解消することができず、今年の始めに Listen を引退させてしまった。

その後、Apple の Podcasts アプリが出た。もしも Apple が iOS の Music アプリにポッドキャストをダウンロードする機能を単純に組み込みさえしてくれたら、私は狂喜乱舞したことだろう。けれども Apple をそれをせずに、このちょっとへんてこなアプリの中へポッドキャスト管理に関するすべてを移してしまった。残念なことに、私たちの同僚 Glenn Fleishman が発見した通り、この Podcasts アプリには手当り次第にデータを飲み込む癖があり(2013 年 9 月 17 日の記事 "Does Apple窶冱 Podcasts App Suck Cellular Data?" 参照)この記事を書いている時点でその問題はまだ残っているように見える。正常なバンド幅利用がしばらく続いていたかと思うと、突然 DataMan Pro が 150 MB のデータが使用されたと知らせてきたりするのだ。(DataMan Pro について詳しくは、2012 年 11 月 20 日の記事“DataMan Pro で iOS のアプリ別データ使用を追跡”参照。)

嬉しいことに、誰もこの Apple のパッとしないアプリで我慢する必要はない。iOS にはまともなポッドキャストクライアントが他にたくさんあるのだ。完璧なものはないけれども、不意にバンド幅の上限を突き破ったりするものもない。それらはいずれも、Apple の Podcasts アプリよりもシンプルなインターフェイスを備えていて、使いやすい。そのうち五つのものを、私は調べてみたが、PodCruncher と Pocket Casts 以外はいずれもここ数年間断続的に使っている。

Instacast -- Vemedio の Instacast($4.99) は、長年ポッドキャストファンのお気に入りだが、つい最近バージョン 3 にアップデートされた。前回の Instacast 2 リリースは論議を呼んだ。既存の顧客に対しては無料のアップデートであったにもかかわらず 、多くの機能を $1.99 のアプリ内購入の裏に閉じ込めてしまったからだ。今回、Vemedio はその代わりにもう一度すべてのユーザーがアプリを購入しなければならないようにした上で、従来 Pro のみにあった機能もすべて組み込んだ。

Instacast が秀でているのは、そのシンプルかつエレガントなインターフェイスだ。長年のユーザーでさえ、バージョン 3 を見て驚く個所はないだろう。一番上にある三つのタブ、Subscriptions、Playlists、Bookmarks に分かれているところも以前と変わっていない。右上にあるボタンで現在再生中のポッドキャストに移ることができ、ここでポッドキャストを再生したり一時停止したり、ユーザー定義の秒数だけ早送りや巻き戻しすることもできる。それらのコントロールを左へスワイプすればコントロールの第二レイヤーが開き、ここでは再生速度、AirPlay、その他を調整できる。

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この第二のコントロール画面のインターフェイスを、私はあまり好きではない。以前のバージョンでは、コントロールの両側に「ハンバーガー型ボタン」があってそれを上にスライドさせれば追加のコントロールが見えるようになっていた。これならばすべてのコントロールに一度にアクセスできるし、どこを指でドラッグすればよいかが一目瞭然だからだ。ところが Instacast 3 では、メインのコントロールにスライドさせて戻ろうとしてもどうしても思わぬ場所をタップしてしまいがちだ。でもこれはどちらかと言えばあら探しの部類に属するかもしれない。実際問題としては、それほど大きな妨げにはなっていない。

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新規のプレイリストを作成するには、Playlists タブを開いた状態で左下にある“+”記号をタップする。プレイリストには、通常プレイリストとスマートプレイリストの二つのタイプがある。通常プレイリストは、ただ単にいくつかのエピソードを手で選んだものだ。スマートプレイリストという名前は魅力的に聞こえるけれども実際にはそれほど「賢い」ものではなくて、指定できるのは Unplayed、Favorites、Downloaded、Partially Played、Recently Played、それに Most Recent のみだ。これがもっと「賢い」ものになってくれたら素晴らしいのにと思う。例えば 5by5 の番組のプレイリストとか、Merlin Mann が出演するすべてのポッドキャストのリストなどができれば便利だろう。それでも、現に利用できるものはすべて使い方もシンプルできちんと仕事をこなしてくれる。Instacast 3 にはデフォルトで三つのプレイリストが含まれている。Unplayed、Downloaded、それに Favorites. だ。私は通常 Downloaded プレイリストを使っている。つまりここには、現在私の iPhone 上にあるエピソードすべてが揃っているわけだ。

ブックマークも理論的には素晴らしく聞こえるけれども、実際にはほとんど使い物にならない。私の気付いた限りブックマークを作る唯一の方法は、プレイヤー画面にいるときに情報ボタンをタップし、その中にある Bookmarks タブをタップし、そこで Add Bookmark をタップするというものだ。いちいちこんな手順を使うのは面倒なので、私はこの機能をめったに使わない。第一、前回いた場所を記憶することにかけては Instacast はなかなか良い仕事をしてくれているのだから。

Instacast にもなかなか直らない欠点がいくつかある。インターフェイス要素が消えてしまったりフリーズしたりといったマイナーなバグに私は何度も遭遇した。けれども、アップデートが継続的になされているので、そういったバグはいずれもそれほど時間もかからず修正されると私は確信している。より長期的な問題点となるのが、ストリーミングのパフォーマンスだ。ストリーミングこそずっと以前から Instacast の弱点の一つであり、現在もまだそのままだ。私の iPhone 4 上で、Instacast 2 は AT&T の 3G ネットワーク経由で全くストリーミングできないことがよくあった。その点、Podcasts や Downcast にはそういった問題が一切ない。私が Verizon LTE に移行して以来この問題は改善したものの、セルラーデッドゾーンの問題は今も残っている。セルラー接続が切れても Podcasts や Downcast は数分間は問題なく再生を続けるけれども、Instacast はほとんど即座に再生が止まってしまう。これを改善するためにキャッシュを調整したいと思ってもそんなオプションはない。

そういうわけで、もしもあなたが既に Instacast ユーザーならば、$4.99 を払ってアップグレードする価値があるだろうか? 答は、あなたが iPad 版も購入するつもりでない限り、おそらくノーだろう。Instacast の新バージョンにおける最大の変更点は、これが今回からユニバーサルアプリとなったことだ。従来は、iPad 版が $4.99 で別売されていた。今回の iPad 版は iPhone 版のインターフェイスとより緊密にマッチするようデザインが改められているけれども、それでもまだマイナーな違いはいくつかある。

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もう一つの大きな変更は、Vemedio が独自の同期手段としての iCloud を放棄したことだ。その理由は、信頼性に関する懸念と Apple の扱いにくい API にあるのだという。その決断を非難することはできないけれども、ユーザーたちにしてみれば今後はデバイス間でポッドキャストを同期するためにユーザ名とパスワードを新たに作らねばならないことを意味する。Apple が iCloud に組み込んだ方法に比べれば、かなり面倒なことになる。また、Vemedio のサーバが負荷に追い付かず、新し物好きの人たちが同期にアクセスできなくなったこともあった。個人的に私はまだアカウントにサインアップすることすらできずにいる。幸いにも、従来から Instacast ユーザーである人たちは iCloud から自分のデータを読み込むことができる。自分で独自のサーバを走らせたい人のために、Vemedio は Mac 用のサーバを提供すること、いずれは Mac 用のクライアントも作ることを約束している。

私が一番気に入った新機能はファイルの自動管理だ。512 MB から 10 GB までの間でストレージ量の上限を設定しておくだけで、Instacast が自動的にあなたがダウンロードしたポッドキャストをその制限内で管理してくれる。細かい管理手続きは一切必要ない。

iOS 5 やそれ以前のユーザーは、Instacast 3 が iOS 6 またはそれ以降でしか動作しないことに注意しよう。つまり、今もまだ iPhone 3G や初代の iPad を使っている人は対象外だということだ。

Downcast -- Jamawkinaw Enterprises の Downcast ($1.99) はパワーユーザーのためのポッドキャストクライアントだ。Instacast ほど見た目が美しくもエレガントでもないが、Downcast にはあなたがポッドキャストクライアントにあればいいと夢見るようなあらゆるオプションや機能が備わっている。

基本的なインターフェイス自体はシンプルだ。一番下に五つのタブがある。Podcasts、Playlists、Add Podcast、Downloads、それに More で、この最後のタブの中に設定もある。右上にある Now Playing ボタンで現在のエピソードが表示され、そこに通常通りのコントロールすべてに加えて、30 秒間早送りまたは巻き戻し、15 秒間巻き戻し、2 分間早送りのボタンもある。

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デフォルトのプレイリストはないが、Downcast は何でも好きなものを作れるパワーをあなたに与える。番組を含めたり除外したり、ビデオまたはオーディオのみのプレイリストを作ったり、新しいエピソードや部分的に再生したエピソードのみを含めたりもできる。さらにはポッドキャストの優先度を設定して特定の番組の最新エピソードが常に最初に再生されるようにもできる。

Downcast の弱点の一つが、内蔵のディレクトリだ。これは Instacast のものほど洗練されておらず、カテゴリーのいくつかはちょっと変な気がする。例えば、Leo Laporte の "The Tech Guy" が Technology の第 3 位となっているが、彼の名作 "This Week in Tech" が第 6 位にランクされている。パワーユーザー向けのアプリとしては、ちょっと奇妙だ。また、オーディオかビデオかで分類されていない。ただ、こうした細かな問題があっても好みの番組を見つける妨げになるわけではない。

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Downcast には圧倒されるほどの数のオプションが用意されていて、時には混乱してしまうこともある。例えば、デフォルトの状態ではロックスクリーン上の進む・戻るのボタンはエピソードを切り替えるが、これらのボタンが現在のエピソードの中で数秒間スキップする働きをするように設定を変えることもできる。しかしながら、この Remote Media Switch 設定項目と呼ばれる設定項目に付いている説明が誤解を招きやすい。オンにすると説明が「早送り・巻き戻しで次の・前のエピソードに切り替わるようにする」という文章になる。実際は、その 反対 だ。オンになっていれば、前後にスキップする。オフになっていれば、エピソードが切り替わる。この状況は、私の記憶にある限り昔からずっと変わっていない。

Downcast のユニークな機能の一つが、位置情報ベースのアップデートだ。内蔵の Reminders アプリと同様に、好きな目的地に近づいたり離れたりした際に購読をアップデートするように Downcast を設定しておくことができる。どうやらこの機能は特に余分な電力を必要としないようなので、どうして他のクライアントもこれをしないのか私は理解に苦しむ。

Downcast のもう一つのユニークな機能で、私のお気に入りでもあるのが、MP3 を iTunes のファイル共有を経由して読み込める機能だ。私は仕事で数多くの無料オーディオブックを MP3 の形で提供している。Music アプリの中でそれらを聴くのは、どこまで再生したかも記憶されずスキップして早送り・巻き戻しするのも簡単ではないので、非常に使いづらい。けれども、それらをすべて Downcast の中に読み込めば、MP3 のオーディオブックに対するフルコントロールが得られる。

Instacast とは違って、Downcast は今でも iCloud 同期を使う。iCloud も完璧とはとても言えないが、最新の状態にしておくために別途にユーザーアカウントを作る必要がない。もちろんそれが良いことなのかそうでないのかは人によって違うだろう。

私はかなり長い間 Downcast を私のメインのプレイヤーとして使っていた。けれども大きな問題が二つあって、結局私は他のものに移った。一つ目の問題は、電力の使用量だ。Downcast を使っていると、バッテリが早く減り、iPhone が熱くなり、一日の終わりにはたいてい使えなくなってしまう。けれども私が最終的に Downcast をあきらめたのは二つ目の問題、すなわちまずい設計の結果データ使用量が過剰になることだった。iPhone 5 にアップグレードして以来、Downcast は私の購読を読み込む際に聴いている最中の番組をわざわざ再ダウンロードすることはしない。けれどもプレイリストで次に来る番組のファイルがまだダウンロードされていない場合、Downcast は自動的にそのエピソードをストリーミングする。新規の番組は Wi-Fi に接続されている場合にのみダウンロードするという設定にしているというのに。LTE に接続されていれば、40 MB のポッドキャストも数秒間でキャッシュされるが、その結果私のデータプランの許容量をあっという間に食い尽くしてしまう。

幸いにも、これらの問題は既に修正済みのようだ。この記事のために Downcast をテストしてみると、私の iPhone の電力使用も発熱も、どうやら正常だった。また、最近出された二つのアップデートの中で、開発者は予期せぬデータ使用の問題にも対処した。2.7.11 アップデートにおいてストリーミングを Wi-Fi のみに限るオプションが追加され、さらにその次の 2.7.12 アップデートでは Wi-Fi 接続域から離れる際にもデータ使用をうまく処理するようになったので、Wi-Fi 領域を出てもポッドキャストのダウンロードが続くことがなくなった。

ユニバーサルアプリでありながらたったの $1.99 であり、オプションもたっぷりあり、重大なバグは一つもないので、やはり私としては Downcast をお薦めしないわけには行かない。

PodCruncher -- Obsessive Coders の PodCruncher はたったの $1.99 で、インターフェイスが極めてシンプルであり、五つのタブに分かれている: Podcasts、Playlists、Player、Downloads、それに More だ。本当に私は、このアプリを好きになりたいと心から思う。PodCruncher には飾り気のないインターフェイスがあり、細かなことで身動きが取れなくなったりしない。そのプレイリストはシンプルだがパワフルだ。Instacast と違って、PodCruncher のプレイリストにはさまざまのオプションが提供されるが、それでいて複雑過ぎることがない。

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デフォルトのプレイリストは四つあって、いずれもよく考え抜かれている。過去 24 時間以内にリリースされたポッドキャストのリスト、個々のポッドキャストごとに最新のエピソードのみを集めたリスト、スター付きポッドキャストのリスト、それから最近再生したポッドキャストを集めて自分が何を聴いたか忘れないようにできるリストもある。もちろん自分で好きなようにプレイリストを作成することもでき、それぞれに驚くほどたくさんのオプションが用意されている。

残念なことに、PodCruncher にはいくつか難点があって、そのため私としてはこれをお薦めすることができない。まず第一に、これはあら探しの部類に属するのかもしれないが、この開発者はなぜだか分からないがスリープタイマーを共有メニューの中に詰め込んでしまった。あまりにもずさんで紛らわしい。とりわけ、タイムラインの右側にちょうどぴったり嵌まると思える余白があるのだから。第二に、これもあら探しなのかもしれないが、番組のメモに URL がない。私がよく聴いているポッドキャストの多くは、出典元へのリンクがなければフォローするのが難しいので、URL が付いていることは私にとって大切な機能だ。

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もっと深刻な問題もある。Downcast と違って、PodCruncher ではロックスクリーン上のコントロールを設定し直すことができない。デフォルトで、ロックスクリーンのコントロールはポッドキャストからポッドキャストへスキップするのみであって、一つのエピソードの中であちこちスキップして回る手軽な手段がない。最初に述べたように、私はそれができることをあらゆるポッドキャストアプリに必須の主要機能だと考えているので、この機能が欠けている以上 PodCruncher を毎日の使用に相応しいものと見ることはできない。

さらにそれに加えて、どうしてもダウンロードできないエピソードがたくさんある。私は Instacast、Downcast、PodCruncher でいずれも同じ購読をしていたにもかかわらず、PodCruncher はたった二つのエピソードしかダウンロードしようとしなかった。それに対して Instacast と Downcast はそれぞれ少なくとも九つはダウンロードした。また、アプリを使っている最中にエラーメッセージが出たことも何回かあり、このアプリのコードベースがまだ未完成の状態なのではないかという気がした。とても残念なことだ。もしも誰か強迫観念に取り憑かれたコード書きがその強迫観念の一部でもこのアプリに向けて、これらの問題点を修正してくれさえすれば、PodCruncher は私の一番お気に入りのポッドキャストアプリとなることだろう。

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Stitcher -- ほんの時たまにしかポッドキャストを聴かないという人には、無料の(ただし広告がたくさん入る)Stitcher アプリが向いているかもしれない。Stitcher は、ポッドキャストの Pandora になることを目指している。(Pandora について詳しくは 2012 年 8 月 27 日の記事“音楽ストリーミングサービスを比較: Pandora、Spotify、Last.fm”参照。)Stitcher は番組をダウンロードせずもっぱらストリーミングする方を好む。関係ある番組を連続的に再生して、好きか嫌いか投票できるようにする。また、Pandora と同じく広告によりサポートされているが、Pandora と違って有料プレミアム版のオプションはない。

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Pandora と同じように、ポッドキャストに基づくカスタム放送局を作成できる。ポッドキャストの再生中にスター (星形) ボタンをタップすれば、そのポッドキャストがあなたの選んだカスタム放送局に追加される。また、あなたがこれまで聴いたものに基づいて Stitcher があなたの好みだと判断した番組をたっぷり詰め込んだ Smart Station というものもある。

Stitcher はストリーミング用に作られているので、バンド幅の上限のきついモバイルユーザーにはあまり良い選択肢ではない。あなたのカスタム放送局をオフラインで聴ける機能はあるけれども、これは明らかに後から付け加えた添え物に過ぎない。また、どのポッドキャストを聴くかを自分で完全にコントロールしたい人にも向いていない。次のポッドキャストへスキップするのは簡単だが、反対向きに前のポッドキャストへスキップするのは面倒で、いくつものメニューをナビゲートして前回再生したものを探さなければならない。それから、コマーシャルをスキップできる手軽な方法はないし、30 秒間スキップして戻る機能さえごちゃごちゃしたインターフェイスの中に隠れてしまっている。

Stitcher は私の好みの聴取手段ではないけれども、それなりの強みは確かに持っている。無料で使えるし、ストレージ容量もほとんど占有しないし、新しい番組を発見する方法としては素晴らしい。

Pocket Casts -- 何人かの読者が Shifty Jelly の Pocket Casts ($1.99) を推薦してくれた。このポッドキャスト捕獲器は 2011 年以来世に出ているけれども、悲惨なくらい見過ごされてきた。そのインターフェイスはユニークで、見事な基盤を持ち、型破りの個性を備えている。(付属の FAQ 書類には、このアプリを制作する際に七匹の動物が傷付けられたとある。)ほんの数日使っただけで、私はたちまち魅了された。

初めて起動した瞬間から、Pocket Casts は印象的だ。自動的にその iPhone を検索して、あなたが他のアプリで購読しているものをすべて見つけ出す。私が初めてこれを起動すると、私の購読物のほとんどすべてがリストされ、私は腰を抜かしそうになった。

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この記事で紹介してきた他のアプリの大多数と同様に、Pocket Casts のインターフェイスもタブに分けられている。Library (ポッドキャストとエピソードのサブタブに分かれている)、Now Playing、Search、それに Settings だ。購読されたポッドキャストは Apple の Podcasts アプリと似た、カバーアートの並ぶスクロールするリストの形で表示される。カバーアートの一つをタップしてそのまま押さえ続ければ、私が「ゆらゆらモード」と呼ぶ状態になり、iPhone のホームスクリーンでアプリを扱うのと同じように購読項目を並べ替えたり削除したりできる。

エピソードのリストでは、一番上に四つのフィルターが呈示される。デフォルトでは Recent、Unplayed、Downloaded、Unfinished の四つだ。これらのフィルターを変更するにはそこを押さえればよく、個々の下にはそのフィルターに合致するエピソードの個数が表示される。自分の持っているポッドキャストのライブラリを選り分けて調べるのにとても便利だ。個々のエピソードは時系列順に並び、簡潔な説明と、手早く使える再生ボタン、ステータス、所要時間も示される。

プレイヤーのインターフェイスはクリーンでありながらパワフルだ。こすることのできるタイムラインが一番上にあり、再生速度、現在のプレイリストへのショートカット、それに共有ボタンも表示される。この共有ボタンは同種のものの中で最高だ。そのポッドキャストも、現在聴いているエピソードも、あるいは現在そのエピソードの中のどの位置にいるかさえ、電子メールや Twitter で共有できるからだ。ポッドキャストのアート部分を左へスライドさせればメモが表示され、アルバムアートの左右側をタップすればエピソードの中で前後にスキップできる。自動車の中で iPhone をマウントさせている運転者にはとてもありがたい。

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Pocket Casts のポッドキャストディレクトリは素晴らしい。私が気に入ったのはネットワークごとに分けてポッドキャストを表示できる機能だ。だから、例えばあなたが Leo Laporte の TWiT ネットワークのファンなら、そのネットワーク上にあるすべてのポッドキャストを一覧して購読するのも簡単だ。その設定部分も同じくらい素晴らしく、必要なものすべてを明快かつシンプルな言葉で説明してくれる。とりわけ素敵だと思ったのは、前または次のボタンを押す際に数字を入力すればその秒数だけ前後にスキップしてくれることだ。また、前と後で異なる時間間隔を設定することさえできる。

Pocket Casts が最高なのは、細かな部分まで注意が行き届いているところだ。エピソードをダウンロードしている最中は Library タブの下で進行ドットがスクロールし、ポッドキャストの再生中は Now Playing タブの下でスクロールする。ポッドキャストを一つ購読すれば、それが Library タブに現われる。エピソード表示にいる際に再読み込みのために手前に引けば、ラジオのチューナーのアニメーションが出る。オープンリール式テープレコーダーでエピソードのタイムラインを示そうとする Apple の Podcasts アプリとは違って、こちらにはフラストレーションの溜まるインターフェイス要素などなく、装飾的な色合いがちょっとした楽しさを与えてくれている。異素材模倣の要素はこうあるべきではなかろうか。Pocket Casts のインターフェイスには驚きと喜びが満ちている。

もう一つ、Pocket Casts で素晴らしいと思った細かい点がある。それは、エピソードのアップデートがすべてShifty Jelly のサーバ上で起こることだ。たいていのポッドキャストアプリは個々のポッドキャストそれぞれのサーバに直接接続するけれども、Pocket Casts はたった一つのサーバにしか接続しない。結果として、アップデートがより高速になり使用データ量も減る。(マイナス面としては、個々のポッドキャストの出版者が役に立つ統計を得られないことだ。)ポッドキャストの数百メガバイトもあるエピソードをダウンロードするとたいていのポッドキャストアプリは固まってしまうこともあるが、その点 Pocket Casts はよどみなくダウンロードできる。その上、Shifty Jelly の持つ 11 台のサーバは一日中頻繁にアップデートしているので、あなたはいつでも最新のコンテンツを入手できる。

けれども、Pocket Casts も完璧ではない。私の最大の不満は、エピソードが自動的にダウンロードされないことだ。その代わりに、Episodes 表示の中で矢印アイコンをタップしなければならない。そうすれば選択されているフィルターの中のエピソードがすべてダウンロードされる。また、Pocket Casts にはスマートプレイリストがない。ただし、フィルターが内蔵されているので、こちらはそれほど大きな問題ではない。幸いにも、開発者が私に語ってくれたところでは将来の無料アップデートにおいて自動ダウンロード機能と、スマートプレイリスト、iPad 版、それからこのアプリの iOS 版と Android 版の間での同期機能を提供する予定だという。そのアップデートが出さえすれば、Pocket Casts が私のメインのクライアントになるかもしれない。

お薦めは -- 総合的な価値で言えば、私は Downcast を選びたいと思う。価格も安く、きちんと動作し、望み得る機能のほとんどすべてを備えている。オプションの多さに圧倒されることはあるかもしれないが、そのインターフェイスは比較的クリーンでシンプルだ。

もしもお金を払ってもシンプルさを追求したいというのであれば、Instacast の方が余分にお金を払うだけの価値があるかもしれない。私にとっては、その自動ストレージ管理機能だけでもその価値があると言えるだろう。

たいていは自宅にいて気楽に聴きたいという人たち、あるいはポッドキャストを発見する新しい方法が欲しいという人たちは、Stitcher を手元に置いておけば素晴らしく役に立つだろう。無料な上に、デバイスのストレージ容量を食い潰すこともないが、大量に聴く人や、バンド幅の上限のきつい人には抵抗があるだろう。

PodCruncher については良いところもたくさんあるけれども、まともな競争相手となれるためにはいくつか修正を施すことが必要だ。ただ、それが実現しないと考える根拠は全くない。

最後に、Pocket Casts は使って楽しく、心をわくわくさせるポッドキャストクライアントで、たくさんのことをうまくこなしている。あといくつか機能が追加されさえすれば、すぐに一番手に躍り出るかもしれない。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2013 年 1 月 21 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Quicksilver beta71 -- オープンソースのキーボードランチャー Quicksilver がバージョン beta71 にアップデートされ、多数の改善や修正を施すとともに、見栄え上の変更もいくつか加えた。新しいアイコンや、より現代的な見栄えとなった Bezel (枠) インターフェイスなどだ。最も重要な点として、通知ハンドラに OS X 10.8 Mountain Lion の Notification Center が追加され、また iCloud 互換アプリケーションで右矢印を押した際に iCloud 書類が表示されるようになった。今回のアップデートではまた代替アクションの挙動にもいくつか改善があり、利用可能な他のアクションを Command キーを押しながら選択できるようになり、Actions 環境設定の中に代替アクションを一覧できるようになり、指定されたアプリでファイルを移動する・コピーする・開く、指定した時刻に走らせる、リンクを作成する、という代替アクションが追加された。また、新たなローカライズ版(チェコ語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ウェールズ語、および (台湾) 中国語)も新設された。(無料、3.6 MB、リリースノート)

Quicksilver beta71 へのコメントリンク:

Sandvox 2.7.4 -- Karelia が Sandvox 2.7.4 をリリースし、このウェブオーサリングツールにおいてファイルを保存したり (特に Mac OS X 10.6 Snow Leopard を走らせている人に)、編集したり、このツールの中へメディアをドラッグしたりする際のパフォーマンス改善を施した。今回のアップデートではまた、OS X 10.7.2 やそれ以前でもローカルな出版セットアップと互換になり、Finder から画像をドラッグした際にファイル名の拡張子を無視するようになり、書き出されたサイトのリソースが誤った場所に置かれてしまう問題を修正し、フォルダ名の冒頭に 2 個以上のスラッシュがあるホストのセットアップの場合に Sandvox が以前出版したものを忘れてしまう問題を解消している。(Karelia からも Mac App Store からも新規購入 $79.99、無料アップデート、31.2 MB)

Sandvox 2.7.4 へのコメントリンク:

LaunchBar 5.4.1 -- Objective Development が LaunchBar 5.4.1 をリリースし、このキーボードランチャーに多彩な内容の機能拡張を施した。特に、iTunes 11 との互換性が改善された。その他の iTunes 関係の変更としては、LaunchBar 経由で曲を再生する際に "Go to Current Song" が働かなかった問題を修正し、Show in iTunes アクションが働かなかったのを修正し、Artist、Album、Track のアイコンを再デザインした。今回のアップデートではまた、"Switch to Calculator when typing digits" オプションの挙動を変更することによりこの設定がオンの場合でも数字で始まる略語 (例えば 1Password を開くための 1P) が使えるようにした。API の仕様を調べたい開発者のために Dash に対応したので、Dash を選択してスペースバーを押せば "Look up in Dash" アクションが呼び出されるようになった。このリリースではまた、インデックスウィンドウでの VoiceOver サポート、アプリが最近使った書類の表示、マウントされたボリュームのインデックス付けと表示、SparkleShare との互換性、Assign Abbreviation および Show in Index のコマンド、および Instant Send の最中におけるラベル付けされた電子メールアドレスの探知なども改善している。最後にもう一つ、LaunchBar がドラッグ&ドロップによりファイルを受け入れた後で隠れることができなくなっていた問題点も修正された。(新規購入 $35、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、2.5 MB、リリースノート)

LaunchBar 5.4.1 へのコメントリンク:

PDFpen と PDFpenPro 5.9.4 -- Smile が PDFpenPDFpenPro をバージョン 5.9.4 にアップデートし、いずれも全体的なメモリ使用量を減らしパフォーマンスを改善した。これらの PDF 処理プログラムで OCR のエラー処理に改善が施されるとともに、PDF 規格に正確に従っていない書類を開く際の処理も改善された。PDFpenPro ではまた、ローカルな HTML ファイルから新規の PDF を作成する際のサンドボックスに関する問題点も解消している。この記事を書いている時点で、PDFpen と PDFpenPro の双方ともまだ Mac App Store においては(バージョン 5.9.3 のままで)最新バージョンにアップデートされていない。(新規購入 $59.95/$99.95、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、47.5/48.5 MB)

PDFpen と PDFpenPro 5.9.4 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2013 年 1 月 21 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ウェブを賑わせた今週のニュースとしては、Adam Engst が Generational ポッドキャストで出版についてインタビューを受け、iMore の Rene Ritchie がこれからの Apple が競争相手からの攻撃を独自の方法でかわすことができるかどうかと議論し、Dell の CEO の Michael Dell が(一度は Apple が自ら店を畳むべきだと主張したことで有名だが)彼の会社を非公開投資会社に買収させようと動いていると伝えられる。

Adam Engst、Generational ポッドキャストで出版を語る -- Generational ホスト Gabe Weatherhead との長時間だが興味深い対談の中で、Adam Engst が文章を書き、編集し、出版することについてさまざまな考えを語る。話は次第に進んで、顧客サービス、プラットフォームを固定する目的での DRM 使用、iBooks Author における問題点、小規模の出版者が独自に読者を開拓しなければならない理由、出版の過程におけるさまざまな人々の役割、その本で扱う話題をどうやって選ぶか、アウトライナーが重要な理由、その他多岐にわたった。

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征服可能: Apple が 2013 年に直面するもの (iMore) -- iMore の記事で Rene Ritchie が、2013 年に入ってから Apple に向けられた一斉射撃について検討する。延々と続く学者たちからの馬鹿げた言葉、iPhone の製造が削減されるという噂、株価操作の可能性、といったことにより、これまで征服不可能と言われてきたこの市場主導者に向かってあらゆる者たちが攻撃を仕掛けている。彼の議論によれば、Apple は競合製品に対する戦いばかりでなく業界心理に対する戦いも必要としているが、その際にも同社には強みがあるという。Ritchie は次のように述べる:「それはこうだ。Apple は、以前にもこれを体験したことがある。一度はどん底まで落ちてから、彼らはここに戻って来た。Apple は、自分が負けるかもしれないこと、そして、誰にでも負ける可能性があることを知っている。そして彼らはどうすれば反撃して立て直せるかを知っている。今やそれが、同社の一部分なのだ。」

コメントリンク: 13510

Dell は自らの助言に従うのか? -- 1997 年 10 月 6 日に、Dell Inc. の CEO Michael Dell は、当時苦境にあった Apple Computer を自分ならどうやって立て直すかと問われて、Gartner Symposium の聴衆に向かい、もしも自分が Apple の責任者だったなら「会社を閉じて株主たちに金を返すだろう」と語った。そして今、Bloomberg の報道によれば、現在 Dell は非公開投資会社との間で買収の交渉中だという。その一方で、かつて窮地に立っていた Apple はといえば、最近の財務報告によると現金と有価証券で 1,230 億ドル近くも保有している。

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