TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1164/11-Mar-2013

大学でコンピュータサイエンスを専攻するというのは、今の時代どんな感じなのだろうか? David Rabinowitz が記事を寄せて、Virginia 大学で学んでいる体験を語る。今週号にはそれ以外にもたくさん記事があって、Alicia Katz Pollock が Dropbox と Time Machine を相互作用させるいろいろの方法を解説し、Joe Kissell が iPad を 10 分間いじっただけでたちまち Twitter の有名人となった楽しい体験を語る。また、TidBITS の電子メール号を受け取り損ねたことのある人も、自分で電子メール号を再送信させることができるようになった。最後に、私たちは "Take Control of Your iPad, Second Edition" を出版したばかりだが、皆さんのお友達とこれを分け合って頂きたいと思っている。お願いします! 今週注目すべきソフトウェアリリースは、CloudPull 2.2、Default Folder X 4.5.7、Transmit 4.3.3、DEVONthink と DEVONnote 2.5.1、Evernote 5.0.6、ScreenFlow 4.0.3、GraphicConverter 8.5.3、それに Java for OS X 2013-002 および Java for Mac OS X 10.6 Update 14 だ。

記事:

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"Take Control of Your iPad, Second Edition" を友人に贈ろう

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私たちの最新刊の電子ブック、"Take Control of Your iPad, Second Edition" の紹介をしたい。我らが勇猛果敢な編集長の Tonya Engst が、iOS 6 の走るどんな iPad でも皆さんがもっと楽しく使いこなせるようにと願って書き上げた一冊だ。このガイドブックはほとんどどんな iPad ユーザーにも役立つように作られているけれども、うんと上級の iPad ユーザーの目にはそれほど必須のものとは映らないかもしれない。でも、もしもあなたがそう思われるなら、あなたがご存じの誰かでこれを必要とする人が、必ずいるのではないかと私たちは思っている! だから、以下に説明するような方法で、ぜひともあなたに一冊買って頂き、それを、あなたの友人や親戚であまり技術に詳しくない人と共有して頂ければと思う。(本の出版者が、本の共有を奨励するって? 何と大それたことを!)

大きな労力を注ぎ込んで 226 ページの電子ブックを作っても、Apple が新しい iPad や iOS アップデートをリリースするにつれてどんどん時代遅れになるに違いないというのに、いったいどうしてわざわざそんなことをするのか、とあなたはお聞きになるかもしれない。Tonya も過去数週間にわたって、その疑問と格闘してきた。特に先月は、週末ごとに座りっぱなしでこの本の執筆を続けながら彼女はそのことを考え続けた。

そして彼女が気付いたのは、その答が「喜び」という一言に尽きるということだった。彼女は、人々が喜びを感じながら iPad を使うようになって欲しいのだ。多くの iPad ユーザーたちはその点をある程度は成し遂げているけれども、驚くべき体験という本来あるべき段階には達していないようだ。彼らはまだ、十分に使いこなしていない。見つけるべきものをまだ見つけていない。タップ一つでナビゲートできるところを一生懸命スクロールしている。耳障りでうるさい通知をあきらめて我慢している。重要な電子メールメッセージを見逃している。ビデオを iPad で観ながらそれを Apple TV にストリームできることに気付いていない。助けが必要なのに、そのことにさえ考えが及ばないでいる。もしもあなたが、あるいはあなたの知っている誰かが、そういう状態に置かれているのなら、"Take Control of Your iPad, Second Edition" がその必要な援助の手を差し伸べることができる。

そこで、私たちは次のことを提案したい。いわば「二冊組み」の購入をすると考えて頂きたい。つまり、$15 出して "Take Control of Your iPad, Second Edition" をご自身のために買って頂いた上で、その本のコピーを作って、あなたのお知り合いの技術に詳しくない人で、この本を 本当に 必要としている人に、そのコピーを提供して頂きたいのだ。その人だけでなくあなたも何か新たなことを知ることができたならば、なおさら素晴らしい。私たちは本気でこのことを提案している。私たちの目標はテクノロジーに関して人々を援助することであって、私たちの知る限りそのための最良の方法は私たちが書いたものをその人たちに読んでもらうこと、それと同時に明かりを灯し続け、ビットの流れを途切れさせないことも重要だから。

iPad を使う喜びを増すためにこの電子ブックが狙っている数々のやり方のうち、いくつかを挙げておこう:

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TidBITS の号を自分自身に再送信

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  1 comment
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

何万人もの皆さんが TidBITS を電子メールで毎週読んで下さっているが、電子メールというものは、私たち皆が知っている通り、完璧に信頼できると言えるには程遠い。あなたの ISP のスパムフィルタが私たちの書いた文章の一部に異論を挟むことがあるかもしれないし、ひょっとしたらあなたが休暇に出かけている間にメールボックスが満杯になってしまったかもしれない。いずれにせよ、購読者が TidBITS の号を受け取り損ねて、あとになって取り戻したいと思うのはよくあることだ。

取り損ねたものを見るための一番簡単な方法は、TidBITS ウェブサイトに行くことだ。記事の見出しをさっと眺めて、そこから興味を惹いた記事を開いて読めばよい。(一番上の特集記事のすぐ下に小さく見える Hide/Show Summaries of Articles リンクをご存じだろうか? そこから下に並ぶ記事を、見出しだけの表示にするか、それとも記事ごとに要約文も表示するかを、このリンクで切り替える。どちらを選択したかはあなたが次にサイトを訪れた際にも記憶されている。)また、毎週の電子メール号に慣れている人は、Back Issues ページから過去の号のウェブ版を読むこともできる。[訳者注: この記事の内容は英語版についてのものです。ご了承下さい。]

また左側のナビゲーションバーにも注目して頂きたい。ここに Weekly Issues リンクがあって、クリックすると最新の九つの号へのリンクが現われるとともに、小さな検索ボックスを使ってどの号でも番号を入力してロードすることができるようになる。手軽に最近の号を取り戻すことができるわけだ。さらに今回、号のページの新機能として、私たちは Send Me This Issue ボタンも設けた。このボタンを押せば、その号が丸ごと電子メールであなたに再送信される。

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いくつか注意点がある。このボタンは、あなたがログインしている場合にのみ現われる。また、ボタンをクリックすれば、 あなたの TidBITS アカウントに登録されている電子メールアドレスにあててその号が送られる。(あなたが毎週 TidBITS を電子メールで受け取っているのならば、たとえ一度もログインしたことがなかったとしても、あなたは既にアカウントを持っている。)迷惑メール送信者たちや、行儀の悪いロボットたちが私たちのサイトを荒らすのを防ぐために、このようなやり方が必要だった。

(ちなみに、もしもあなたの電子メールアカウントが TidBITS 号の受け取りを適切な方法で拒否した場合、私たちのシステムはあなたのアカウントがバウンスするとマークした上で、あなたに電子メールを発送するのを止める。そのようなアカウントにあなたがログインした場合、その事実があなたに告げられるとともに、発送を再開する機会も与えられる。それでもまだ問題が残る場合は、私に直接連絡して頂きたい。)

それから、このボタンで送信されるのは HTML フォーマット版の TidBITS だ。ただし、HTML を表示できない電子メールプログラムにも対応できるように、そのメッセージの内部には別手段としてのプレインテキスト版も添えている。理論的には、あなたが普段どちらの版を受け取っているかに基づいてそちらの版だけを送信することも可能だが、そのためにはかなり面倒なコードが必要となるので、今のやり方でご容赦願えればと思っている。

理想的には、今回追加したこの新機能によって二つの問題が解決するはずだ。第一に、TidBITS の電子メールアーカイブをきちんと取り揃えておきたいという人が、仮に電子メールに問題が起こったとしても自力で回復できるようになる。(私としても喜んでお手伝いしたいとは思うが、号を一つ一つ手で再送信するのは私の時間を有効に利用する方法とは言い難い。)第二に、過干渉なスパムフィルタをトラブルシューティングしたい人が、ISP の技術サポート担当者とその作業を進める際に、自力で号を再送信させてテストできるようになる。どうぞご利用下さい!

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Time Machine は Dropbox をバックアップすべきか

  文: Alicia Katz Pollock: alicia@royalwise.com
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

もし Time Machine を使って Mac をバックアップしているのなら、自動バックアップという安心感が得られる。そして、もし Dropbox のユーザーでもあるならば、Dropbox フォルダにある全てが、オフサイトの保存とファイルバージョニングの両方から利益を得られる。しかし、あなたは考えてみたことすらないかもしれないが、デフォルトで Time Machine はあなたの Dropbox フォルダのコンテンツもバックアップする。

Dropbox がどの様に働くかの鍵となる側面の一つを認識しておくのは大事なことである。それはあなたのホームフォルダ内に Dropbox フォルダを作成し、そしてそのフォルダのコンテンツを Dropbox Web サイトと同期することである。Dropbox フォルダにファイルを移動すれば、それは Dropbox Web サイトにコピーされる;変更を加えれば、その変更は自動的に Dropbox Web サイトに伝達される。Dropbox フォルダ自体には何も特別なことはないので、それはデフォルトで Time Machine のバックアップセットの一部となる。

一つの見方は、あなたの Dropbox フォルダを Time Machine でバックアップするということは、Dropbox フォルダ内のあなたのファイルは手元でもバックアップされるという更なる安心感を与えてくれる。こうすれば Dropbox Web サイトに万が一何かが起こった場合でも安心でいられる。加えて、お金を出して Dropbox Pro アカウントにしそしてあなたのアカウント設定で Packrat アドオンを有効にしない限り、Dropbox は削除したファイルはたった 30 日しか保持しないので、Time Machine バックアップがあれば、その 30 日が過ぎた後でも削除されたファイルを復元させてくれる。

他の見方は、あなたの Dropbox フォルダ内のこれらのファイルは Dropbox Web サイトに複製されているので、間違って消してしまったり、或いはハードライブが死んでしまった場合でも、これらは容易に復元され得る。ということで、これらのファイルのためにあなたの Time Machine ドライブ上のスペースを使わなければならい本質的なニーズがある訳ではない。(この記事の以前のバージョンでは、全フォルダではなく、ファイルだけが Dropbox から復元出来ると言った。実際には、ファイルとフォルダの両方、そしてアプリケーションパッケージも容易に復元出来る。)

あなたの Time Machine バックアップから Dropbox ファイルを除外するには、System Preferences の Time Machine ペインを開き、それから Options ボタンをクリックして "Exclude these Items from Backups" ダイアログを出す。Finder から Dropbox フォルダをドラッグしてこのリストに入れる、或いは底部にあるプラスの記号をクリックし、そしてあなたのホームフォルダにある Dropbox フォルダを選択する。終わったら Save をクリックする。

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私が最初に Time Machine バックアップ上に Dropbox ファイルを見つけた時、私の最初の反応は私のバックアップからこのファイルを削除する事であった。でも、もっと考えてみたら、過去には、私の Dropbox フォルダから削除してしまったファイルでも Time Machine 経由で復元出来たはずであるという場面が何回かあったことに気付いた。しかし、もし既に Dropbox Pro アカウントを持っていて Packrat も有効化されているのであれば、或いは単純に削除したファイルを 30 日以上たってから復元しよう等という心配などしなくともよいというのであれば、Time Machine ドライブ上でいくばくかのスペースを節約するのも考慮には値する。

[Alicia Katz Pollock は、彼女が 13 歳の時、父の歯科医院のために Apple IIc 上にデータベースを作ってやって以来、コンピュータを使った仕事をしている。今日、彼女は Royalwise Solutions でのコンサルタントであり、そして Lynda.com に対するコース著者の一人でもある。彼女は各種の Apple, Microsoft, そして Intuit の資格を所有している。]

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iOS アプリのアルファベット

  文: Joe Kissell: joe@tidbits.com, @joekissell
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

私は私の iPad ホーム画面上のアイコンを再整列させることで、偶然にも Twitter 旋風を巻き起こしてしまったようだ。深夜のたわいないツイート として始めたものが、驚いたことに大事になってしまった。

最初にその画を見て貰い、それから話を聞いて貰おう。

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それは凡そ 10 PM 頃で、私は書き物をしているはずであった。(ええ、私の仕事時間は少々不規則である。) 私は、次の Take Control 本の締め切りに遅れた概要をやるか、それともこちらも締め切りを過ぎている TidBITS の記事をやるか決められないでいた。この難しい選択に直面して、私はこの様な状況の時に良くやることをやった:私は先延ばしにした。

私はこれまでに何度も、私の iOS 機器上のアイコンが主として一文字だけで出来ているものがどれぐらいあるか気付いていた。そして、誰かがアルファベット全部をこれで綴ってくれたら楽しいだろうな、などと時折思ったりしていた。そんなわけで、10 分以上もの時間を費やす気は毛頭無いながらも、私はこの要件を満たすアイコン全部を、これまでにダウンロードしたアプリから見つけだし、そしてそれらを並べてみた。全部で 18 から 20 ぐらいあった。App Store で検索して、足りない文字を提供してくれるアイコンも見つけた - しかも嬉しいことに、これら全部が無料ダウンロードであった。しかも、一つの画面でドックを入れれば 26 の場所があることも分かった。素晴らしい! 私はすぐにスクリーンショットを撮り、そしてそれを Twitter に送った。実際にそれだけなのである。

私は、二人の人 - Macworld の Jason Snell私の妻 - が殆ど間髪を入れずに私をリツイートしたのに気付いた。私は幾つかの "まあ、いいじゃない" 程度のコメントは来るかもしれないと思ったが、それ以上ではなかった。その時 10:10 になっていたので、私は仕事をしようという考えはもういい加減あきらめて、妻と一緒にテレビでも見るかと思った。という訳で、私は仕事場から寝室へと行ったら、妻 Morgen の最初の言葉は、"あらまあ、あなたのリツイートは 93 回にもなっているわよ!" であった。私は熱狂した。我々はそれから二人で、リツイートとお気に入りの数が増えていくのを眺めた。数時間して私が床に着くころまでには、私は 1,000 回以上もリツイートされていた。私が目覚めた時には、私の Twitter ハンドル名 @joekissell が英国と豪州でその夜のうちにトレンドに載ったことことが分かった。あのツイートから三日で、私には 3,800 以上のリツイートがあり、1,200 回以上お気に入りにされ、数百通もの返事も来たうえ、160 の新たなフォロワーを得ることとなった。

私の Twitter 利用は贔屓目に見ても時々でしかないし、私が今では The Incident (事件) と呼んでいることの前には、1,200 をちょっと超える程度のフォロワーしかいなかった。恐らく何億兆ものフォロワーを持つ有名人には、この種のリツイートは日常茶飯事なのであろうが、私にとってはショックと言える出来事であった。私が物書きを生業としてもう 10 年以上になるが、如何なる媒体上においても、この一回のツイートの様な急激な注目や反応をこれ程大きく集めたことは無かった。

このツイートは Pacific 時間の夜遅くに出たので、反響の最初の波は殆どヨーロッパやアジアの人々から来た。数多くの返答がフランス語であったが、こちらは私は読めるし、ドイツ語のものは Morgen が読める。イタリア語、ロシア語、ギリシャ語、韓国語、ポーランド語、トルコ語、そしてその他の言語でのものには、 Tweetbot の Translate 機能を使った。多くの反響は "いかしてる!" そして "お見事!" といったものであったが (ありがとうございます)、批判のものも結構あった (勝手ながら、全て軽口と取らせて貰った)。例を挙げると:

おかしなことだが、私は実際にこの様な事を前もって考えたことがある。私は、アプリを選択する際に、とりわけ人気のあるもの或いは意味をなすアプリを、或いはその文字をより明快に表しているアイコンを持つアプリを選ぶ努力をすることが出来たはずである。強情っ張りの完全主義者として、この様なことは私が通常なら思い悩むことなのである。しかし、私はこの様な使い捨てのツイートには無駄な努力だと思ってしまった。このままでも用は足すさ。

私の興味をより引いたのは、私のスクリーンショットが如何に独自性に欠けるかを指摘するコメントであった。確かに、私はツイートする前に前例を調べることをしなかった;私は、これまでこういうものを見たことは無いという事実に基づいていた。そして実際私にこの様なもので iPad 画面上のアルファベットの例を示した人は誰もいなかったが、間違いなく同じ様な考えを持った人は他に沢山いたし、中には私の試みよりも遥かに精緻なものもある

という訳で、私より先行していた iOS アプリアイコンのアーティストに敬意を表すると共に、私を追いかけ、そして疑いなく私の作品を改良してくれる人たちにも敬意を表したい。良くやった!

私はこの Twitter で浴びた脚光を楽しんだが、これで私にはもう一つの疑問が浮かび上がってきた:これで私には何か良いことがあったのか?

ソーシャルマーケティングの専門家は、Twitter フォロワーを得ることの、そして Twitter をマーケティングのツールとして使うことの重要性を強調するが、私の個人的経験から - そして Twitter を TidBITS と Take Control のために使った経験からも - 言えるのは、マーケティングは Twitter が得意とする分野ではないということである。例えば、私の最新の本 "Take Control of Your Passwords" では、幾つかのアカウントから何万というフォロワーに対して沢山のツイートが送られそしてリツイートされているが、Twitter からのリンクを辿ってこの本を買ってくれたのはたったの 二人 しかいない。そしてこの二人とも既存の Take Control 顧客であり、Twitter が無くともこの本のことは知ってくれていたかも知れない。これは我々のこれまでの経験でも同じで、Facebook でも同じ結果が見られている。

私がこのことから得た結論は、ソーシャルメディアは色々なことに優れているが - ニュースやエンタメ (おかしなスクリーンショットも含んで) を急速に拡げさせてくれるが - 平均的な非セレブが名声を得たり或いは富を築いたりする手助けにはならない、いや一握りの本を売ることにすら役立たないであろうということである。私は、勿論、より多くのフォロワーを持つのは嬉しい、というのも私がジョークを言う時耳を傾けてくれる人が誰かいるというのは常に気持ちいいものだからである。しかし私が思うに "ソーシャル" という言葉がここでの意味を表わしている - Twitter はおしゃべりにはピッタリの仕掛けだと思うが、人々が現実社会で行動をとったり、物を買ったりさせるようにするには適さないと思う。

最後に一言。私があれほど簡単に、アイコンが一文字で少々装飾された文字であるアプリを探せたと言う事実は (そして多くの文字の場合、私は幾つかの中から選択できたことからも)、世の中のアプリデザイナーは現状よりもずっとはるかに創造的である必要があると示唆している様に思える。開発者よ、もしあなたのアプリのアイコンに一文字のレターを入れようと思っているのであれば、それは他者より目立つようにするための方法ではないことを私は証言出来る。

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コンピュータサイエンス専攻について、当事者による考察

  文: David Rabinowitz: davrabinowitz@gmail.com, @david_rab
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

あなたは私をご存じないだろう。いや、それを言えば私もあなたを知らない。それでも、TidBITS 出版者の Adam Engst は私に、自分自身について少し語るようにと言ってくれた。私の人生はとりたてて興味深いものでもないが、コンピュータサイエンス専攻の四年生として Virginia 大学に在学している私は、テクノロジーの世界に対してはっきりした観点を持てる立場にいるので、Adam は大学生活が遠い過去のものとなった人たちにもきっと興味あるものとなるのではないかと思って私を誘ってくれたわけだ。

他の多くの人たちと同様、正解を記憶してそのまま書き出せることで生徒たちが良い成績で評価される高校を出て、私は大学に入学した。そういう意味で私は非常に優れていたらしく、人並み以上の成績をとることができた。教科書で要求されていることを私は学び、その点について私はテストされた。どんな情報源を、どんな主題について学ぶべきかなどということは考える必要がなかった。けれども残念ながら、私の良い成績は大学に入る助けにはなったかもしれないが、Virginia 大学で学ぶための準備として高校がそれ以上の助けになってくれることはあまりなかった。

とりわけ、大学レベルのコンピュータサイエンスについてははっきりとそのことが言える。ここでは、記憶した知識を書き出すこととはまさに正反対のことをするからだ。教授たちは課題を割り当てる前に、特定のテクノロジーについてクラスの全員が知っているかどうか確かめたりはしない。最初のうち私はそのことにショックを受けたけれど、そういう課題を何年間かこなして行くうち、自分自身を教育することこそ大学で教わった最も重要なものなのだと私は理解するようになった。それは、高校での体験とは完全に異なるものであったし、そのことは今も変わらない。宿題に手を付ける時にさえその前にまずかなりの量の独立した学習をこなしておかなければならないというのは、必ずしも嬉しいことばかりではないけれども、今の私はそれが価値ある技能であることを理解している。実世界では、自分自身で学ぶことが成功に不可欠だ。必要なものを自分がすべて知っていることなどあり得ないので、自分の仕事について常に学び続けなければならないからだ。

実は入学当初私はビジネス専攻を選んだのだが、自分がただの消費者でいるよりも人々が使うツールを作れるようになりたいと思ってすぐにコンピュータサイエンス専攻に切り替えた。その当時、世界にはたった二つのタイプの人々しかいないと私は思っていた。ツールを作る人々と、それを使う人々だ。現代のプログラミング言語を使おうとすれば他の人たちが作ったコードや基盤、ツールなどを使わなければならないという事実には、後になって気付かされるようになった。

一から何かをプログラミングするなどということはもはや必要でなく、たいていの場合それはもはや可能ですらない。さまざまのライブラリやフレームワークから、いろいろの開発ツールに至るまで、プログラマーたちは自分の作品を共有の場に出して他の人たちがそれを使えるようにするとともに、多くの人たちの手で改良が加えられてより良いものになって行くようにしている。うぶな私は、現代のコンピュータシステムの中にどれほど多くのレイヤーがあるかということにも気付いていなかった。コンパイラやローレベル言語がどのように働くかを学んだことで、私はハイレベル言語で自分が書くコードがすべてさまざまの他の形へと翻訳されてからその後でようやくコンピュータに理解されることができるのだと実感した。アセンブリ言語を学ぶことが実用的価値を持つかどうかは疑問だと思うが、それを学ぶことによりコンピュータ内部の動作がどれほど驚くべきものであり複雑なものであるかについて見通す力が得られるというところに大きな価値があるのだと思う。

他の人たちの作品の上に築く必要があることと、独立の学びが必要であることの狭間で、私も、仲間のコンピュータサイエンス (CS) 学生たちも、さまざまの厄介な問題に直面させられた。中でも最も重大な問題は、ここ Virginia 大学には伝統的に、全国でも最も厳しいと言える倫理規定があることに関係していた。一回制裁方針というものがあって、嘘をついたり、不正行為をしたり、窃盗をしたりした者は、弁解の余地なく自動的に退学となり、やり直す機会も復学の可能性も一切与えられない。

だから、一つの言語でプログラミングする際に「Google 教授」を参考にしなさいと先生に言われた場合、どうすればよいのだろうか? ウェブサイトに公開されているコードを使いたい場合、どんな決まりがあるのだろうか? 教科書に載っているサンプルコードを利用してもよいのか? StackOverflow 解決法の参考に使った場合は?

オンラインにはあまりにもたくさんの情報があるので、CS 学生たる私たちは外部で利用できる実例の上に自分のものを築こうとする度に、それが倫理規定に触れるかもしれないという恐怖にいつも怯えながら生きている。けれどもそれと同時に、チュートリアルであろうと、フレームワークやライブラリであろうと、あるいはその他のオープンソースのソフトウェアであろうと、他の人たちがしたことを利用するのは、この業界では標準的なやり方であると同時に、分野の進歩のために不可欠のことでもある。CS の教科学習において他から入手できるコードをどこまで自由に使ってよいかについて明確な、はっきりした基準があればよいのにと思うのだが、私の体験から言えばその答は教授によって甚だしく違っている。

私がコンピュータサイエンスを専攻に選んだ最も大きな理由の一つは、どのようにコンピュータが動くのかを理解したいというところにあった。私は以前から "How It's Made" とか "Unwrapped" その他、日常的に使っているありふれたものたちがどのように作られているかを示してくれるテレビ番組が好きだった。また、料理番組の中でテレビの中の料理人たちがとても手早く楽々といろいろな食材を組み合わせて美味しいものを作り出す様子にも魅せられていた。(もちろん今ではその大部分がテレビの魔法によるものだと気付いているが。)小さな子供の頃の私はものを分解してみるのが大好きで、思い出せる限りの昔からずっと、コンピュータがどうやって働くのかを知りたいと思っていた。コンピュータサイエンスの授業を何年も受けてきた現在でさえも、電子メールの送信やウェブページの閲覧は私にとって驚き以外の何物でもない。そういった日常的なことがほんの一瞬の間に起こっても、その背後にさまざまのテクノロジーが一緒になって働いていることを考えれば。

皮肉にも、大学での年月を過ごすうちに私が気付いた重要なことの一つは、自分がコンピュータ自体が好きというよりも、むしろインターネットが好きなのだという事実だった。以前の私はその二つを一緒にして考えていた。以前は、インターネットにアクセスする唯一の方法がコンピュータだったからだ。けれども今はスマートフォンやタブレット、その他数え切れないほど多くのインターネット対応機器が世に溢れるにつれて、昔から自分がコンピュータで一番好きだったのはインターネットに接続できることなのだと私は気付くに至った。オフラインでいる間、コンピュータの有用性はガタ落ちに感じられる。他の人たちとコミュニケーションしたり、インターネットから自由に入手できる情報の宝庫にアクセスしたりといったことができなくなるからだ。Virginia 大学がもしも「インターネットサイエンス」なる授業を、さらには学位を提供していたならば、私は間違いなくそちらを専攻していたことだろう。

私はまた、形のある技能を身に付けたいと思って CS を専攻に選んだ。ポケットの中に Google や Wikipedia がいつもある以上、ただ単に何かを知っているだけではもはや以前ほど価値はない。履歴書を書きながら、私は自分が身に付けたさまざまのプログラミング言語やテクノロジーをリストできるのを誇りに思った。ソフトウェア制作の技能に重点を置く分野を専攻した学生たちにはこの贅沢を享受することができず、おそらく個人的印象を良くすることに依存せざるを得ないだろうし、それでも門戸を閉ざされる恐れは残るだろう。

この秋には他の何千何万という大学生たちと同じく、私も大学の就職説明会に出席した。そこには数多くの雇用主たちが参加して、将来雇う可能性のある者たちの質問に答えたり、履歴書を集めたりしていた。私は就職説明会のエンジニアリング関係の部分に焦点を絞るつもりでいたが、そこで言う「エンジニアリング」とは実際には「ソフトウェア開発部門」を意味するらしいことに気付いて驚かされた。とは言っても必ずしも不快な驚きではなかったのだが。

いろいろの会社の人たちと話をしながら、同じ場所が繰り返し話題に上ることにすぐ気付いた。エンジニアリング志望の学生たちは、シリコンバレー、ニューヨーク市、シアトル、ワシントン D.C. といった場所に喜んで引っ越したい場合には、なかなか良い見込みがある。私が育ったバージニア州北部は、政府と契約して仕事をする請負業者のシリコンバレーのようなところで IT 関係の求人も多い。私がインターン(実地研修生)として働いた初めての「本物の」仕事場は、国内最大の政府請負企業の一つだった。全国的に景気が低迷しているこの時期にもその影響をあまり受けない地域に育ったことを、私は幸運だと思っている。

四年生の学業と、インターンとしての仕事との合間に、私は希望する会社のほとんどでインタビューを予約することができた。でも、インタビューを受けさせてもらえることと、そこで良い結果を残せることとは、全く違った別のことだという事実を、私は苦い経験から学んだ。いろいろなインタビューで、私が受けたのはプログラミングの質問、ソフトウェア開発の質問、論理パズル、なぞなぞ、幾何学の証明問題、データベースの質問などだった。一度など、IQ テストを受けるようにとさえ言われた! そのうちに私は、何かソフトウェア開発のテストを一つだけ受けさえすればこんなに繰り返しインタビューの試練をくぐらずに済むのならばどんなに良いだろうかと思うようになった。インタビューでどんな質問をしても、特定の仕事でその人が良い結果を残せるかどうかの指標になるとは私には思えない。難問のクイズに答えられたからといって、それで本当に私が込み入ったプログラミングの問題を解決できるということになるだろうか? けれども私は、繰り返しこそ優秀さを作ること (excellence is a habit)、勤勉に働けば天才でない埋め合わせはつくことを信じている。私の意見を言わせてもらえば、長年一生懸命勉強したことに対する累積評価を示す GPA (成績平均点) のようなものに、私が大学で経験したことをよく知っている教授たちの書いた推薦状を添えれば、たった一つの質問に答えるよりも正確に私の能力を示す指標となるのではないかと思う。

幸いにも、私は無事インタビューの段階を通り抜けることができて、デジタル市場リサーチ会社でデータアナリストとして、2013 年 5 月の卒業後に働けるようになった。いったいなぜ開発者としての仕事を選ばなかったのか? 実際私はいくつものソフトウェア開発の求人に応募したけれども、結局のところインタビューを受けたものはどれも、私には魅力的に見えなかった。その理由の一部はおそらく、私がこれまで二つのソフトウェア会社でインターンとして働いたことがあって、その二つ目のインターン期間の終わりには出来るならフルタイムのソフトウェア開発者としては働きたくないと思ったことにあるのだろうと思う。私はコンピュータが好きだけれども、プログラミングはそれほど好きではないことが分かったのだ。大学の授業で一番楽しめたのは、ものごとがどのように働くのかを学べた授業であって、私が自分でものごとを築かなければならない授業ではなかった。AJAX (Asynchronous JavaScript and XML、ある種のウェブ開発テクニックの総称) の実例を分析するのは楽しかったし、それで生まれるさまざまな可能性に大いに魅了されたけれども、実際に自分で AJAX のコードを書く段になれば、フラストレーションが溜まるばかりで全然楽しくなかった。

しかしながら、データアナリストとして働くのは正真正銘興味深いものに思える。これは自分がその求人に応じたから言っているだけのことではない。私から見てアナリストとは批評家のようなもので、ただしそこでの自分の意見がきちんとデータによって裏付けられているのだ。基本的に、アナリストはデータを検討して、それについて考え、そこから結論を引き出すために雇われている。私はもう何年も前から自分で、株の銘柄選びという趣味のために、まさにその作業をしてきた。公開されて入手可能な情報をもとに、有望な投資先を研究してきたのだ。また、最近の出来事を見れば、データアナリストの仕事は今後ますます重要になって行くに違いないと思える。この分野の申し子は、New York Times に政治的ブログを執筆している Nate Silver だ。彼はデータ分析を用いて 2012 年の大統領選挙の結果を予測し、高い正確度で結果を出した。

これからの私は、少々の bash スクリプトや SQL クエリーといったものを除けばほとんどプログラミングをしなくなるだろう。それでも、コンピュータサイエンスを専攻した結果として私は理想的な仕事を見つけることができた。会社の規模、場所、その他通俗的な側面も私の決断に影響を与えたことは確かだが、自分にとってこれが正しい職業の選択であることに私は自信を持っているし、この新しい仕事を私は心から楽しみにしている。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2013 年 3 月 11 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

CloudPull 2.2 -- Golden Hill Software が同社の Google データバックアップ用アプリケーション CloudPullをバージョン 2.2 にアップデートし、いくつかの改善を加えた。まず、スナップショット機能が OS X の Versions 機能を利用するのを止め、CloudPull データベースファイルの中に現在および過去のバックアップスナップショットを保存するようにした。これで CloudPull の使用するディスク容量が減るはずだ。この変更によりデータベースのフォーマットにも変更が必要となったので、初めてバージョン 2.2 を開いた際に CloudPull があなたのデータを新しいフォーマットに移行させる必要がある。どの程度頻繁にスナップショットを保存するように設定していたか、そのうちどれだけを選んで保存していたかにもよるが、この初回移行の作業には一時間から数時間かかるかもしれない。

Mac App Store 版の CloudPull は今回サンドボックス化された。そのため、バックアップファイルの保存場所が変わり、ログイン時に CloudPull を起動する際の挙動が変わり、CloudPull Monitor が削除された。(変更に関する詳しい説明が Golden Hill のブログ記事にある。)さらに、Mac App Store 版の CloudPull は今回から CloudPull PremiumCloudPull Free という二つのアプリに分かれた。(後者は既に 2013 年 1 月中旬から入手できるようになっていた。)CloudPull Free の方は期間無制限で一つだけの Google アカウントをバックアップでき、アプリ内購入オプションを使って $9.99 出せば(最大 10 個までの Google アカウントに対応し、バックグラウンドで走る機能も備わる)CloudPull Premium にアップグレードできる。Golden Hill ウェブサイトから直接ダウンロードで入手できる試用版は今回から Mac App Store の CloudPull Free 版と同じ条件(一つの Google アカウントの無制限バックアップデート)となった。CloudPull 2.2 から、Mac OS X 10.7.5 Lion または 10.8.0 Mountain Lion かそれ以降を要する。(10.7.0 から 10.7.4 までをサポートしなくなった。)(新規購入 $9.99、無料アップデート、11.9 MB、リリースノート)

CloudPull 2.2 へのコメントリンク:

Default Folder X 4.5.7 -- St. Clair Software が、開く・保存のダイアログを拡張するユーティリティのアップデート Default Folder X 4.5.7 をリリースした。修正点は一つだけで、BetterTouchTool ジェスチャーユーティリティ(およびその他のマウスドライバ)とのコンフリクトでファイルダイアログがハングする場合があった問題を解消している。このバージョンは同じ週にリリースされた Default Folder X 4.5.5 に続くもので、そちらはメニューバーメニューが時々反応しないことがあった問題を修正するとともに、アプリケーションを起動したり切り替えたりした後にリバウンド機能が一貫しない挙動をしていた問題を修正した。このアップデートではまた、開く・保存のダイアログ内部にある Default Folder X のコンテクストメニュー (Control-クリックまたは右クリックでアクセスする) に Quick Look プレビューを追加していた。(新規購入 $34.95、TidBITS 会員は $10 値引、無料アップデート、11.4 MB、リリースノート)

Default Folder X 4.5.7 へのコメントリンク:

Transmit 4.3.3 -- Panic が Transmit 4.3.3 をリリースした。このファイル転送プログラムへの、また新たなメンテナンスリリースだ。今回のバージョンでは Panic のウェブサイト開発ツール Coda から遠隔ファイルをドラッグした際のクラッシュと、FileZilla のお気に入りを読み込む際のクラッシュを修正した。Mac OS X 10.6.8 Snow Leopard を走らせている人には、Transmit 4.3 でウィンドウアニメーションの位置取りが改善し、ドックアイコンが「漫画的に小さくなる」ことがなくなった。今回のアップデートではまたクラウドから変更を取り込む際の Favorites Sync の信頼性を改善し、鍵で認証されたお気に入りにより多く接続できるようにし、お気に入りの並べ替えで大文字で始まるかどうかに影響されないようにした。(新規購入 $34、無料アップデート、26.5 MB、 リリースノート)

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DEVONthink と DEVONnote 2.5.1 -- 最近のアップデートで同社の情報管理アプリにデータベースの同期を導入したのに続いて、DEVONtechnologies が DEVONthink の三つの版すべて (Pro Office、Pro、Personal) と DEVONnote にそれぞれバージョン 2.5.1 をリリースした。今回のメンテナンスリリースでは、エラーメッセージの出し方を改善して同期に先立ちデータベースに修理の必要があるかどうかの検証を勧めるようにし、OS X 10.8 Mountain Lion におけるジェスチャーによる画像ズームを改善し、Gatekeeper との互換性も改善している。DEVONthink の三つの版では合併により重複したグループタグの同期が誤っていたバグを修正し、DEVONthink と DEVONnote のいずれも iOS アプリ DEVONthink To Go との同期が壊れていたのを修正している。最後に、DEVONthink Pro Office では一部の電子メールメッセージ (multi-part MIME) の索引付けで重複の認識を改善し、ウェブサーバへの認証要求の頻度を減らしている。(いずれもアップデートは無料。DEVONthink Pro Office 新規購入 $149.95、リリースノート。DEVONthink Professional 新規購入 $79.95、 リリースノート。DEVONthink Personal 新規購入 $49.95、 リリースノート。DEVONnote 新規購入 $24.95、リリースノートTidBITS 会員には DEVONnote もいずれの版の DEVONthink もそれぞれ 25 パーセント割引)

DEVONthink と DEVONnote 2.5.1 へのコメントリンク:

Evernote 5.0.6 -- 大規模なデータ漏洩に見舞われた週の最中、Evernote は同社の情報管理アプリのバージョン 5.0.6 をリリースした。今回のアップデートではメニューバーヘルパーをデザインし直し、単純なメニュー項目のリストから新しい Quick Note 入力スキームに切り替えてメニューバーから直接メモの作成ができるようになった。どんなアプリケーションにいてもいつでも Command-Control-N を押せばこの機能が使える。(従来は、このコマンドを呼び出せばまず Evernote アプリが開き、それから新しいメモウィンドウを開いていた。)単純にテキストをタイプする他に、書類や画像を Quick Note のメニューバーウィンドウの中へドラッグしてそれに注記を書き込むこともできる。また、スクリーンショットを撮影することも(フルスクリーンでも、クリッピングのみでも)引き続き可能で、オーディオのメモを追加することもできる。その他の変更点としては、Command-クリックでサイドバーから複数のタグを選択できるようになり、大きなペースト操作の速度を改善し、Premium 購読者への新機能として Office 書類内の検索が改善されているという。

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2013 年 3 月 2 日に発覚したデータ漏洩は、Evernote の 5 千万人のユーザーの個人情報の一部を漏出させた。ただ、同社によれば「お客様の決済情報がアクセスされた形跡」は確認されていないし、「Evernote に保存されているコンテンツが外部からアクセス・変更・消失された形跡」も確認されていないという。当面のところ、すべてのパスワードがリセットされていて、あなたが次に Evernote を開いた際には新しいパスワードを作成するように求められる。(5.0.6 より古いバージョンについても適用される。)(プレスリリースの中に新しいパスワードを作成するためのヒントがいくつか記されているが、パスワードのセキュリティをもっと深め、パスワードをどのように管理すべきかを知るためにも Joe Kissell の新刊 "Take Control of Your Passwords" を参考にすることをお勧めしたい。)将来へ向けて、Evernote は InformationWeekのインタビューに答えて二要素認証のオプションを実装する計画を前倒ししたいと述べた。(Evernote からも Mac App Store からも無料、34.6 MB)

Evernote 5.0.6 へのコメントリンク:

ScreenFlow 4.0.3 -- Telestream が同社のスクリーンキャスト録画アプリ ScreenFlow のバージョン 4.0.3 を出して、たくさんのバグ修正を提供した。50 件近くもある変更点の中で主なものだけを挙げれば、今回のアップデートでは Mirrored モードでの録画が VGA 出力でも正しく働くようにし、Java の録画の際にマウスの画像が二倍の大きさになったバグを修正し、継続時間ウィンドウがプロジェクトの右側に留まるようにし、ローカライズ版をアップデートし、 Mac App Store 版で Windows Media フォーマットへの書き出しができなかった問題を修正している。(この記事の執筆時点で Mac App Store 版はまだバージョン 4.0.2 のままなので注意されたい。)新機能のフルリストは、Telestream のサポートページから PDF のリリースノートをダウンロードすれば読める。(Telestream ウェブサイトから新規購入 $99、Mac App Store から新規購入 $99.99、バージョン 3 またはそれ以前からのアップグレードは Telestream 経由で $29、27.7 MB)

ScreenFlow 4.0.3 へのコメントリンク:

GraphicConverter 8.5.3 -- Lemkesoft が GraphicConverter 8.5.3 をリリースして、新機能の追加と歓迎すべきバグ修正を提供した。今回のアップデートでは、地図表示から画像をジオタギングするオプションを追加し (地図表示には検索フィールドも付いた)、IPTC Caption 機能に Copy EXIF Tags を新設し (ブラウザの中に別途 IPTC ウィンドウを開くオプションも新設し)、画像カタログ作成のバッチ操作に対応し、印刷する幅のオーバーラップを定義するオプションも追加した。ユーザーインターフェイスの面では、今回のアップデートで画像の変更のコマンドを呼び出さずにカーソルを左右に動かすコマンドを追加するとともに、画像の変更後にズームあるいはスケールをするデフォルトの表示挙動を使うことができるようになった。今回のリリースではまた、非圧縮 PSD ファイルの読み込みの際のバグを修正し (この問題は TidBITS スタッフの一人をさんざん悩ませていた)、GIF ループの探知の問題を解決し、メモリリークが image-to-QuickTime 変換の際に起こることがあったのを修正し、ブラウザでファイルを改名すると小文字が大文字に(あるいはその反対に)変わってしまった問題も修正した。(Lemkesoft ウェブサイトから新規購入 $39.95、 Mac App Store から新規購入 $38.99、150 MB、リリースノート)

GraphicConverter 8.5.3 へのコメントリンク:

Java for OS X 2013-002 および Java for Mac OS X 10.6 アップデート 14 -- 最近 Java アップデートを出してからまだ二週間も経っていないが、Apple が OS X 10.8 Mountain Lion と 10.7 Lion に対する Java for OS X 2013-002 と、10.6 Snow Leopard に対する Java for Mac OS X 10.6 アップデート 14 をリリースした。Apple のセキュリティページによれば、今回のアップデートにより二件の重大な脆弱性 (CVE-2013-0809 と CVE-2013-1493) に対処が施されたという。その後者は実際に攻撃が活動中であって、 Oracle によれば「何も知らないユーザーたちのマシンに McRat 実行可能ファイルを悪意を持ってインストールする」という。いったんインストールされれば、McRat がさらなるマルウェアをそのコンピュータにダウンロードすることがあり得る。いずれのアップデートも、Java SE 6 をバージョン 1.6.0_43 にする。今回のアップデートは App Store アプリまたはソフトウェア・アップデート経由で、または直接ダウンロードにより入手可能で、Apple はインストールの前にウェブブラウザと Java アプリケーションを終了すべきだと念押ししている。

重要なアプリで Java に依存して使っているのでない限り、そろそろあなたもシステムから Java を完全に取り除くべき時期が来ているのかもしれない。 Macworld 記事で、Rich Mogull もそのことを勧めていて、あなたの Mac から Java を無くす手順を説明している。何かのアプリ(例えばバックアップユーティリティの CrashPlan)を走らせるために Java が必要な人のために、Rich は Safari、Chrome、および Firefox ブラウザの中で無効にすることで Java を隔離する手順も説明している。(無料、63.8 MB および 69.3 MB)

Java for OS X 2013-002 および Java for Mac OS X 10.6 Update 14 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2013 年 3 月 11 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週ウェブに流れたニュースだが、Andy Ihnatko が iPhone から Android フォンに乗り換えた。けれども最近よく見るセンセーショナルな「私の改宗告白」的な話とは違い、この話は筋が通っていてきちんと考え抜かれている。今週はまた、Nick Bilton と Douglas Rushkoff が Facebook のビジネス手法に対して新たな批判を加え、Joe Kissell が MacBreak Weekly でパスワードのセキュリティについて語る。

Andy Ihnatko が Android に乗り換える -- TechHive に載った三部構成の長い記事の中で、Andy Ihnatko は彼自身がなぜ iPhone から Android に乗り換えたのかを語って、次のように述べた。「これは、Android の方が iOS よりもあんなにこんなに素晴らしいとかいった話ではない。これは、かく言う私がどうして機種を変更したかというだけの話だ。Andy Ihnatko が Android に移行したからといって、それは別にモバイルコンピューティングの歴史における重要な転機でも何でもない。」それは確かにその通りだが、それでも Andy のこの記事は極めて理性的で、注意深く呈示され、十分に練り上げられ、いかに Android が本格的ユーザーにとっても十分 iPhone に対抗できるものであるかをうまく根拠を挙げて説明している。それは良いことだ。強力な競争相手の存在こそ、航海中のすべての船を浮き上がらせる上げ潮となるのだから。

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微妙な理由で Facebook を止める -- 作家でありメディア理論研究家でもある Douglas Rushkoff が Facebook を使うのを止めた。ただしその理由は、よく言われる Facebook のプライバシー問題に関する懸念ではない。彼は言う。「Related Posts と呼ばれる Sponsored Stories 機能の新たな変種を通じて、ユーザーが何かの 'like' ボタンを押すと、知らないうちに広告主たちが金を払う対象の事実上すべてに関連付けされてしまうようになった。身元を偽った電子メールスパムに似て、この Related Post の結果はユーザ名と写真のすぐ下のニュースフィードの中に勝手に現われる。もしもあなたに私と似ている点があれば、あなたが私を推薦したり、私が好きなものを(あなたが全く聞いたことのないものであっても)あなたが推薦したりといったことが、他の人たちに対してあなたの同意なしに起こってしまう可能性がある。」私たちも、これは甚だしく厄介な問題だと思う。Facebook 上では、自らのオンライン上での人格に対してあなたが制御できる範囲が以前にもまして失われるからだ。

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Nick Bilton が Facebook の "Pay to Play" を検討 -- Facebook にまた新たな懸念が持ち上がった。New York Times の Nick Bilton がこれを取り上げる。Facebook 上で評判を広めたいと思う人たちにとって、'like' ボタンや再共有によるトラフィックはもはや有機的に働くものでなくなったように見える。その代わりに、これからはちょっと緑色の紙で潤滑してやらなければならない。[訳者注: 緑色の紙とはドル紙幣のことです。]これは主としてビジネス上の宣伝を Facebook 上でしたいという人たちにとっての問題だが、何らかのマーケティング戦略の一環として Facebook を使うことを考えている人すべてにとって大きなためらいの要素となるだろう。あくまでも参考として言い添えれば、私たちの Facebook ページから来るトラフィックはほとんどない。

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Joe Kissell、MacBreak Weekly でパスワードその他を語る -- Joe Kissell が Leo Laporte、Andy Ihnatko、Rene Ritchie と共に MacBreak Weekly で語り合い、パスワードのセキュリティ (とりわけ最近起こった Evernote のセキュリティ漏洩を踏まえて)、iCloud の電子メールフィルタリング、その他さまざまの話題で議論をした。

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TidBITS ISSN 1090-7017©Copyright 2013 TidBITS: 再使用はCreative Commons ライセンスによります。

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