TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1175/20-May-2013

Adobe が Creative Cloud へ移行して困っているのは、あなただけではない。そこで今週はこの件に関する最も大きな懸念をいくつか挙げるとともに、それらを Adobe が解決できると思われる方法を提起する。また Michael Cohen が、Photoshop に代えて Pixelmator を使うのは現実的なのかどうかという問題を検討する。今週号ではまた、Agen Schmitz が iTunes 11.0.3 の MiniPlayer 関係の変更点を明かし、Matt Neuburg が iPad のキーボードの上に乗せて使う TouchFire を概観し、Josh Centers が二度目の FunBITS 記事で病みつきになる iPhone 用ゲーム Dots を紹介し、Adam Engst が先週ニュース見出しを飾った大きな数いくつかに必要とされていた背景情報を与える。最後にもう一つ、PDFpen ユーザーのために Michael Cohen の最新刊電子ブック "Take Control of PDFpen 6" が出た。今週注目すべきソフトウェアリリースは、MacBook Air Flash Storage Firmware Update 1.0、Skype 6.4.0.833、PDFpen と PDFpenPro 6.0.3、iMovie '11 9.0.9、Sandvox 2.8、BusyCal 2.0.5 だ。

記事:

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iTunes 11.0.3、アップデートされ MiniPlayer も一新

  文: Agen G. N. Schmitz: agen@tidbits.com
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple は iTunes 11.0.3 をリリースし、再生とインターフェースに幾つかの改善が図られている。MiniPlayer は本質的にはその簡素さを保っているが、トラック進行バーと目に見えるようになった音量/AirPlay コントロールアイコン (以前、これはマウスを MiniPlayer の上に持ってこないと見えなかった) が追加された。音量アイコンは、オーディオを一つのソースにブロードキャストしている時に現れ、複数のオーディオストリームを選択すると青色の AirPlay アイコンが現れる。

iTunes の前バージョンで MiniPlayer アルバムカバー画像をクリックすると、二番目のウィンドウが開きアルバムカバーと再生コントロールが下部に現れ、一方で MiniPlayer も見えたままであった。しかし、iTunes 11.0.3 では画像をクリックすると単純に MiniPlayer をより大きなアルバムカバーのビューへと拡大し (二番目のウィンドウを開く代わりに)、そして再生コントロールはマウスを MiniPlayer の上に置いた時だけ現れる。拡大アルバムアートビューで三本線の Up Next アイコンをクリックすると今はウィンドウの底部にリストが表示される。(以前、このビューは独立の MiniPlayer からしか使えず、個別のアルバムアートビューからは使えなかった)。Up Next リストを終了するには、三本線のアイコンを再度クリックする。更に、アルバムアートをもう一度クリックすると MiniPlayer を小さな形に戻す。

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このアップデートでの歓迎したい改善が、複数ディスクのアルバム曲を Albums ビューで示すやり方になされた。以前は全ての曲が一つのディスクから次へと何の区切りも無く並べられていたが、iTunes 11.0.3 ではディスク番号に応じて曲が区分される。(以前のやり方だと、それぞれが 14 枚以上もある我々の Mozart や Stax/Volt コレクションから選び出すのは大変だった)。

もし Songs ビューを使うのであれば、今やアートワークも表示出来る。View > Show View Options (Command-J) を選択し Show Artwork チェックボックスをクリックする。このオプションは、それ自体では、幾つかのアルバム曲が一つに纏められている場合にだけ Songs ビューにアルバムアートワークを表示する - これは Songs ビューを Artist 或いは Album で並べ替えしている場合により良く働く。しかしながら、Always Show チェックボックスをクリックすると、アートワークを一つの曲に対してすら表示し、そして Artwork Size スライダーを使うことで大きさを変えられる。(スライダーと言ってしまうのは誤解を招きやすいかもしれない。三つのサイズのオプションしか与えられない - 小、中、そして大である)。

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最後に、Apple はその典型的な短いリリースノートの中で、大きな iTunes ライブラリに対する検索と並べ替えのパフォーマンスが改善されることを約束している。MacStories の Federico Viticci は、iTunes 11.0.3 では AirPlay スピーカーに対する AppleScript 制御を追加していることを発見しているので、自動化オタクには嬉しいニュースであろう。AppleScript の名人 Doug Adams はもうすでに AirPlay スピーカーを選択する簡単なスクリプトを作成した。そして Viticci, 我々の Michael Cohen, そして読者の Scott Hanson が指摘している様に、Apple は iOS アプリアップデートにも幾つかの微調整を加えている。例を挙げると、入手可能なアップデートを見るための Updates タブ、アップデートがあるアプリに対する新しいコンテクストメニュー、そして全ての関連する Apple ID に対するアプリアップデートの表示である。

もし iTunes 11.0.3 に対するその他の変更に気付いていたら、コメントで知らせて欲しい。これは直接ダウンロードとして Apple の iTunes Web ページから (188 MB)、OS X 10.8 Mountain Lion 以前のシステムでは Software Update 経由で (194.1 MB)、或いは Mountain Lion 上での App Store アプリから (129 MB) 入手可である。

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"Take Control of PDFpen 6"、Mac と iOS 用の PDFpen を記述

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

もしあなたが Mac 上で Smile の PDFpen 6 又は PDFpenPro 6、或いは Smile の iOS アプリ、PDFpen for iPad 及び PDFpen for iPhone を使って、PDF の世話をしているのなら、ご注目を。何故ならば我々の新しい "Take Control of PDFpen 6" が Mac バージョンの全ドキュメンテーションを提供し、そして小さな画面の iOS アプリのタッチベースのインターフェースの使い方についての説明、更に iCloud, iTunes, Dropbox, そして iOS の Open In コントロールを使ってバージョン間で書類を動かすことに対する助けも提供しているからである。

PDFpen は極めて有用である一方で PDF を扱うのは - アプリに拘わらず - 結構複雑なので、著者 Michael E. Cohen がその紛らわしい点を明確にしそして分かり易く説明する。PDF フォーマットの駆け足の概観でまずは足元をととのえて貰ってから、Michael は PDFpen のツールやナビゲーションについて一歩ずつ案内していき、プログラムの中で PDF を作成出来る多くの方法についても説明する。学ぶことは、PDF 上でのノートの取り方、PDF 上での整理やコメントの仕方、PDF フォームの記入の仕方 (あなたのサイン付きで!)、ページを追加したり削除したりする方法、そして PDF 内のテキストや画像の編集のやり方である。更に、フォーマットされた Microsoft Word 書類へ PDF をエクスポートするやり方も学べる。PDFpenPro のユーザーに対して Michael は、対話型 PDF フォームの作成方法、そしてユーザーが提出するデータをメールまたは Web 経由で取り込む方法、そして PDF が印刷、変更、注釈付け、等々を許すかどうかの制御の仕方を説明する。付録では、PDFpen に付いてくる多くの有用な AppleScript を説明している。

という訳で、もし PDFpen の多くの機能の全てを使いこなす手助けを求めているなら、或いは Mac と iOS アプリ間でファイルを移動させているなら、"Take Control of PDFpen 6" を検討されたい - たったの $10 で 177 頁の本が PDF (当然), EPUB, そして Mobipocket (Kindle) フォーマットで現在入手可である。もし自分の PDFpen は未だ持っていなくて PDF を扱うのに Preview での限られた機能にイライラしているのであれば、 TidBITS メンバーなら Smile のサイトから PDFpen を購入する時 20% の割引となるのを覚えておいて欲しい (Member Benefits ページから入れる)。

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TouchFire でタッチする

  文: Matt Neuburg: matt@tidbits.com
  訳: M.Sugimoto <dfbia300@kcc.zaq.ne.jp>

iPad はみんなが知っているように楽しい携帯装置だが、それで本当に仕事をやりとげようとしたら難しいかもしれない。それだけで電子メールに返信することすら簡単なことではない。なぜなら iPad の仮想キーボードは本当のキーボードではないからだ。私はタイピングの素早い手先の器用な 10 本指使いのタイピストなのだが、iPad を使用する際はぶさまに 1 本指で探してはつっ突く、不自然な短い切れぎれの文章の入力しかできない人と化してしまう。

解決策の一つは明らかに Bluetooth キーボードだが、それではまたもう一つ別の機器を持ち歩かなくてはいけない。TouchFire は異なるアプローチを提案するものだ。

TouchFire は全然キーボードではない。それはあなたの iPad の上に置くプラスチック製の部品であって、いくつかの磁石でとりつけられ、ぴったり標準の仮想キーボードの領域をカバーする。あたかもあなたがとても薄い本物のキーボードをタイプしているかのごとく、プラスチックはあなたのキータッチが iPad のタッチスクリーンによって感じられる程度に十分薄く、一方であなたの指がキーポジションとフィードバックの感触を感じる程度の十分な厚みがある。結果として少しの練習で、10 本指タイピストならば、10 本指を使用して合理的な速度でタイプすることができ、練られた知的なレベルで文章を作成することができる。その証拠にこの記事の草稿は全部 TouchFire を使用して私の iPad で作成されたものだ。

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TouchFire は巧妙ではあるが、妥協の産物であることも否定しない。TouchFireは明らかに iPad の仮想キーボードの問題を解決することはできない。サイズが小さいし、実際のキーボードに比べて十分でない。すでに言ったとおり、練習が必要だ。キーを打つときにはきちんと感知される程度に強く打ち、それでいて打っていないときは意図せぬキーストロークが感知されない程度の強さでずっと指を置いておける、そんな技術がいる。TouchFire はむしろ iPad のショートカットといっしょに使うとうまく動作しない。たとえば、カンマキーを押し下げて上方向にスライドさせるようなアポストロフィーを入力する場合だ。(そこではプラスチックがスライド動作を妨害する)そしてもちろん、もしあなたがタイプ以外の何かをしたいならば、TouchFire はあなたのじゃまになる。そのときはトップの磁石を取り外してはぎとることができるし、Smart Cover があればその磁石を使って丸ごと取り去ることもできるが、そのためには手間も思考も必要となる。

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それにもかかわらず、TouchFire はこの記事が示しているようにちゃんと機能するし、私は次の外国への航空機旅行にいっしょにもって行く計画だ。それで私の日記を書いたり、電子メールに片言以上の返信を書いたりすることもできる。小さなケースの中にすっぽり収まり、ほとんど重さもない。価格は異常に高く、$49.95 (完璧な Bluetooth キーボードをそれ以下の値段で買える)だ。しかし、ある種の考え方をもった人たちには、私もその考えをもった人たちの一人と見られているが、TouchFire はまさにあなたが必要とするキラッと光るしろものなのかもしれない。

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FunBITS: iPhone のための Dots アプリ

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: M.Sugimoto <dfbia300@kcc.zaq.ne.jp>

一ヶ月弱前、iPhone と iPod touch のためにリリースされた無料の Dots アプリは App Store を急襲し、チャートを昇り世界中の生産性を破壊した。この成功が興味深いのはゲームが非常にシンプルなことで、昔の遊び Connect the Dots を現代化したものだ。しかし、開発者 Betaworks は、最近 Digg を復活させ、Instapaper (2013 年 4 月 25 日の記事、"Betaworks が Instapaper を引き継ぐ" 参考)を買収したが、クリーンな設計と単純なインターフェースでもって見事に Dots を非常に魅力的なアプリに仕上げている。

結局、すべてがつながる -- あなたが初めて Dots を立ち上げると、すぐにゲームの説明が始まる。2 個の赤いドットが与えられ、それを指で線を引くことでつなげないといけない。次に 4 個の紫色のドットがあるので、また同様につなげる。そのとき、ゲームがその 4 個のドットをつないで正方形にするように言ってくる。あなたがそうすると、iPhone は喜びでブザーを鳴らす。

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最後にカラーによって列に色分けされたドットの格子が見られるので、それぞれのカラーの列を通して 1 本のラインを引き、ボードからそれを削除する。それだけ、Dots の基本がわかった!

もちろん、それ以上のこともある。Dots の各ゲームは 36 個のカラードットと60秒を与えて、可能な限り多くの同じ色のドットを接続させる。ドットが接続されると、ボードから消えて、上のドットが Tetris スタイルで下に落ちてくる。そして新しいドットがトップにぴたっとはまる。水平に、あるいは垂直のラインに接続された同じ色のどの隣接するドットも接続することができる。ちょうどMatt Neuburg の LinkSame の最小(かつ、時間駆動)版に似ている。(2013 年5 月 10 日の記事、"FunBITS: Matt Neuburg のゲームは一見単純だが..." 参考)

各ドットは単なる主要なゲームメカ部品ではなく、ゲームの通貨でもある。ボードからドットをクリアすると、あなたの点数が増える。4 個のドットを正方形に接続したり、長いドットのつながりをつくったりすればボーナス点が加算される。これらのドットを使っていろんなブースターを購入する。例えば、5 秒時計を止める Time Stops、ボードからドットを 1 つ取り去る Shrinker、ボードからある種の色のドットを全て取り去る Expander など。もちろん、5000ドットあたり $0.99 からはじめて、App Store でドットを購入することができる。App Store でドットを購入するとしばしばゲームをだめすることがある一方で、Betaworks はそれをあまり強く押していないし、ゲームを楽しむにはあまり必要でもない。ドットは合理的な値段だが、ちょっと時間はかかるだろうが、そのゲームを通じてドットを得ることができるから。

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Dots では通貨以外の別の見返りがある。いろんな成功に対してのトロフィーもあるし、Twitter や Facebook につないで、友達と点数を比べることができる。ゲームにマルチプレーヤーの側面はない一方で、リーダーボードを見ることは楽しいし、私のソーシャルメディアフィードで Dots はスパム的挙動をしたことがない。

一つのことをきちんとする -- Steve Jobs は決してゲーム好きではなかったけれど、想像するにきっと彼なら Dots を楽しんだことだろう。たった一つのことをして、それをきちんとやってのける、というのは彼の哲学に合っているからだ。ゲームは可能な限り単純に、しかしゲームの全ての側面は完全に洗練されていること。LetterpressThe Magazineの中で私は戦略ガイドを書いた)を思い出させるフラットなデザイン、滑らかなアニメーション、そして私のお気に入り、ドットをたくさんつなげていくにつれて盛り上がる愉快な音楽。単純に楽しい。

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巨大数字のニュースは背景を読む

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

最近我々の新しい編集長である Josh Centers が App Store からの 500 億番目のダウンロードに関する Apple のプレスリリースに対して、我々も ExtraBITS リンクを張るべきかどうか尋ね、そして Pixelmator 2.2 のリリース後一週間でのダウンロードが 500,000 に達したという Pixelmator の発表に関する The Loop の記事 についても同じことをすべきなのではないかと言ってきた。私の最初の反応は、"勿論、これらは巨大で、興味深い数字だ" であった。しかし、後でそうしない方が賢明だと思い直した。そして、私の不快感が何処から来ているのか説明するべきだと思った - 背景が十分に説明されていないし、それに与えられている背景は全体像を示していないかもしれない。

500 億ダウンロード、だから何 -- 最初に Apple の 500 億ダウンロードを取り上げてみよう。Apple は注意深くてその脚注に再ダウンロードやアップデートは含んでいないと記しているので、不適切な形で数字を膨らませているのではないことは我々にも分かる。Apple はまた App Store の July 2008 の立ち上げ日も与えているので、500 億ダウンロードに達するまでに 5 年近くかかったことも計算できる。ユーザーは今では毎月 20 億の割合でアプリをダウンロードしているという更なる情報も考慮すると、ダウンロードの割合は急速に増えていることも明らかである。これら全ては興味深いし、世界中で増え続けている iOS 機器の数を思えば納得もいく。

しかしながら、答えられていない疑問が一つ残る。それはユーザーが何故それ程多くのアプリをダウンロードしているのかである。確かにやるのは簡単だし、とりわけそれが無料の場合は、世の中には魅力一杯のアプリもあふれているが、それだけでは説明として十分ではない。従って、これの示唆する所はどうやらアプリをダウンロードすること自体が良いことであり、そしてユーザーはそうすることで何か価値のあるものを手にしているということなのであろう。

しかしダウンロードしたアプリと実際に使うアプリの割合はどんなものなのであろうか? 私はこれまでに 386 のアプリをダウンロードした (iTunes の数字が正しいとして)、そしてマルチタスクバーをざっと見渡したところ定期的に使っていると言える様なものはそれの 10% 以下しかなかった。私は一年前に研究のために使っていた Web サイトのためのアプリを持っているが、それ以来立ち上げたこともない。一度も使ったことのないアプリもあり、これらはアカウントを設定するのが大変だったり、或いはそのアプリのために作成したストロングパスワードを LastPass から引き出すのは面倒だったりしたためである。また同じことをするアプリを三つも四つも持っているものもあるが、これらは App Store での貧弱な説明からは違いが分からなかったためでもある (そしてどれが一番良かったかも時々忘れてしまう)。中にはダウンロードしたこと自体、そしてそれが何のためだったのかすら思い出せないものまである。

正直言って、それは巨大でストレスいっぱいの混雑である - 私は集めたアプリを整理整頓するのに貴重な時間を使いたくない! - そして同じ様な状況の人を沢山見ているので、500 億ダウンロードの発表を単純に良いことであると捉えるのは困難である。もしこれらダウンロードの 90% が、悪い選択、看板違いやバグの多いソフトウェア、時間の浪費、そして気の滅入るようなゴタゴタからくるストレスを意味するなら、500 億の数字は紛れもなく恐ろしい。

こんな風である必要はない。我々はこれまで、訪れた Web サイト全ての履歴に直面するよう強制されたことは無い - 価値の無いサイトから一旦離れてしまえば、あなたの人生におけるそこからの唯一の残留物は、あなたのブラウザの履歴に残ることそしてひょっとするとあなたの状態を覚えているクッキーぐらいなものであろう。

という訳で、Apple よ、どれだけ多くの使われないアプリが我々の機器や頭脳上で場所取りをしているかを吹聴するのは止めて、我々が何年もの間触れたこともないアプリを隠したり或いは削除したりする手助けをする方に多少の努力を払ってほしい。これらのアプリを再ダウンロードするのは簡単であり、実質的な害はない - 恐らくそれに気づくこともないであろう。

更に言えば、Google も 480 億の Android アプリがダウンロードされたと発表したばかりで、25 億のアプリが毎月インストールされている。私に考えられることは、Android ユーザーもアプリをダウンロードし見捨てていくという同じサイクルに嵌っているに違いないと言うことである。

500,000 ダウンロード、おやまあ -- 私は私の友人である The Loop の Jim Dalrymple を、Pixelmator 2.2 の成功を表現するために "ダウンロード" という表現を使ったことについて少々揶揄せねばならない - これは不正確ではないが、Mac App Store で売られているソフトウェアなので、購入と無料のアップデートの両方を合わせたものである。彼のヘッドラインだけを見れば、Pixelmator は一週間で 500,000 本を売ったと解釈することもできる。勿論、これは正しくないし、Pixelmator Team は自らのサイトで 500,000 という数字は アップデート であって購入を意味するものではないと注意深く記している。

それにしてもである! 私はグラフィックスの人間ではないし、Pixelmator は私の Applications フォルダの中にもあるとはいえ、それは 2009 年のデモバージョンでしかない。(確かに、私はそれを削除すべきであるが、Mac OS X は、とりわけ LaunchBar と組み合わせた時には、アプリの混雑を iOS や iTunes よりもうまく隠せる - 私は Applications フォルダを開くことなど殆どない。) 従って、私は Pixelmator のことは知ってはいるが、これが 50 万を超えるユーザーを持つほど人気があることなど見当もつかない。これは多くの有名な Mac 開発者達がこのレベルのユーザー数を持てたら有頂天になるであろう数字である。

遡って 29 August 2012 に、Pixelmator Team は Pixelmator 2.1 が二週間で 250,000 のアップデートに達したと言った。これは今回に較べると数は半分で、期間は倍かかっている。これの示唆する所は Pixelmator はそのユーザー基盤を一年の間に二倍以上にしたということだが、これは本当かも知れないしそうではないかもしれない。何故ならば、今回もまだ 2.2 にアップデートしていないユーザーもいる様に、去年の 8 月に最初の二週間で 2.1 にアップデートしなかったユーザーは間違いなくいたであろうからである。今回のアップデートの率が速いのは、一部には Adobe の議論を呼ぶ Creative Cloud への移行のせいであるかもしれない ("Adobe が Creative Suite から Creative Cloud へ飛び立つ" 8 May 2013 参照) - 人々は Photoshop に対する代替案について考え始めている。いずれにしても、Pixelmator が極めて人気があるのは間違いないことで、もしここで言うダウンロードはアップデートでありデモではないと言う Pixelmator Team の言葉を文字通り受け取れば (彼らは独自の試行バージョンを提供している、何故ならば Mac App Store はデモを許さないからである)、彼らは私の様な素人は勘定に入れていないことになる。

要約すると、私は皆さんがこの様な数字の発表は額面通りにとらず - 私は Apple や Pixelmator Team がこの手のものをねつ造しているとは思わないが - 背後関係にまで、それが明記されているか、暗示されているか、或いは外挿されているかに拘わらず、考えを巡らすよう進言したい。

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Pixelmator で Photoshop を置き換えられるか?

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: M.Sugimoto <dfbia300@kcc.zaq.ne.jp>

2013 年 5 月 8 日の記事 "Adobe が Creative Suite から Creative Cloud へ飛び立つ" の中で、Josh Centers は Adobe MAX カンファレンスで発表された驚きのアナウンスを報告した。それは Photoshop を含む成熟した Adobe のCreative Suite 製品群の将来バージョンが購読ベースでしか入手できないだろうというものだった。多くの Photoshop ユーザたち、とくに趣味で使っている人たちや、このプログラムで生計を立てているのでない人たちは、その発表と示唆するものに激怒した。(2013 年 5 月 17 日の記事 "Creative Cloud への不満がAdobe の将来展望に暗い影を落とす" 参考)とりわけ、購読しなかったならば、以前に購入した Photoshop の購入バージョンが(例えば、オペレーティングシステムの更新により)動作しなくなったなら、過去に蓄積した全てのPhotoshop ドキュメントがロックアウトされてしまう公算があるのではないかと多くの人たちが悩んだ。

Photoshop の購入版コピー、大昔の CS1 リリースを所有する人たちはすでにMac OS 10.7 Lion でそのような運命にあってきたので、私にはその恐怖が理解できる。けれど、私の場合には、私の現在の Mac の上で Photoshop CS1 が走らないということは私が古い Photoshop ファイルを諦めなければならないということにはならなかった。Pixelmator チームの Pixelmatorのおかげで、私は全ての古い Photoshop ファイルを開いたり、全く快適に編集したりもできる。(いや、正確に言えば、私が試したファイル、いくつかの古いものは思い出す価値もないけれど)

Photoshop から転向して Pixelmator を受け入れたのは私だけではない。最新のアップデート、バージョン 2.2 は Mac App store においてそのダウンロードが可能となった最初の一週間に 500,000 ダウンロードを記録した模様だ。(2013 年 5 月 17 日の記事 "巨大数字のニュースは背景を読む" 参考)

そこで、この記事のタイトルで投げかけられた疑問が浮かぶ。すなわち、Pixelmator で Photoshop を置き換えられるか? あるいは、より正確に言えば、あなた は Pixelmator で Photoshop を置き換えられるか?

その答えは複雑な疑問に月並みの答えを求める人たちを失望させることになるかもしれない。それはあなたが Photoshop をどのように使用しているか、そして何のために使用しているかに依存している。私の場合、そして私が尋ねたTidBITS のスタッフの残りのメンバーの場合、答えは "Yes" と思える。

もちろん、ライターとして私たち TidBITS の乱筆家たちにはどぎつい、複雑なイメージを編集したりするニーズはあまりない。私の同僚が私に話したもっとも一般的なニーズはイメージを切り落としたり、サイズを変えたり、スクリーンショットをつなぎ合わしたり、イメージの上に境界やテキストを置いたり、イメージのカラーや濃さに対して小修正を施すことだった。その上さらに私がときに描くとてもへたくそな漫画を操作するような珍しいニーズを加えたとしても(2012 年 11 月 29 日の記事 "下手な漫画家のための iPad ツール(上手な人にも)" 参考)、結局私たちが必要とする使用事例の範囲を考えれば、Photoshopは言うに及ばず Pixelmator の機能セットでさえ、蠅たたきに熱核反応を利用するのと同等なレベルで過剰機能と言えるだろう。

Pixelmator は私たちのニーズのずっと先をいくイメージ編集と操作ツールのセットを備え、そのいくつかは操作性とプレゼンテーションの両面においてPhotoshop におけるものとよく似ている。例えば、Pixelmator の Tools パレットは Photoshop の Tools パネルといくつもの意味でよく似ている。ツールの配置やアイコンなども、Photoshop ユーザが容易に馴染めるように作られている。

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Pixelmator はまた、ビットマップのグラフィックスがどんぴしゃでないときにあなたが使用したり、形式化したりすることのできる豊富なベクター形状の配列ももっている。それらをカスタマイズしたり、調整したりするための一群の勾配フィルとコントロールをもっている。全ての種類の効果、例えばカラー調整、ボケ、ヒズミ、シャープ化、タイリング、スタイリング、さらにもっとたくさんの効果、を提供し、ブラウザの中でプレビューすることを可能にする。単純なものから複雑なものまでたくさんのブラシをもっており、それらを変更したり、それらに追加したりする能力を提供する。もちろん、複数のレイヤーをもっており、それらをつなぎあわせたり、グループ化したり、マージしたり、他レイヤーとブレンドを調整したり、隠したり、マスクとして使用したりできる。Pixelmatorは Photo Browser を提供するので、すばやく iPhoto や Aperture、Photo Booth(あの、Photo Booth!) のイメージを詳細に調べたり、選択したりできるのに加えて、あなたのピクチャフォルダの階層にある他の別のイメージもそうできる。Pixelmator の様々なパレットの全てをスクリーンに置くと、その豊富なパレットであなたの作業中のイ メージを見つけることが困難になるかも知れない。

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Pixelmator のメニューでさえも、何となく Photoshop のメニューに似ている。Transform や Stroke、そしてエディットメニューにおける Fill のようなコマンドや、いくつかのなじみ深いレイヤー操作コマンドをもつレイヤーメニューもある。また、ベーシックイメージの Image メニューや canvas size コマンド、そして color adjustment コマンドもある。これらはもちろん Photoshop の提供するものの一対一のコピーではないし、Photoshop はもっとたくさんのコマンドとオプションをもっている。しかし、もしあなたが Photoshop からPixelmator へやってきたならば、少なくとも Pixelmator がコマンドを提供するなら、欲しいコマンドを探す合理的な機会をもつことだろう。

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しかし Photoshop が提供するものの中で、Pixelmator で見られないものは次のようなものがある。layer styles、adjustment layers、saved masks、CMYKカラー空間における編集、非破壊編集、そして channel chops だ。Photoshop の機能と比較して Pixelmator にはたくさんの機能を欠いているので、もしあなたがそれらの機能のいくつかを日常的に必要とするならば、Pixelmator はあなたにとって、明らかに真に Photoshop の置き換えにならない。

ここにおそらく不都合な真実がある。もしあなたがグラフィックスやプリプレスのプロならば、Photoshop は依然としてあなたの仕事のベストなツールとして残るし、新しい Creative Cloud 購読モデルが好きであろうとなかろうと、あなたは結局購読モデルに加入することが必要になる。

しかし、はっきりとしないなら、Pixelmator を調べてみることはほとんど財布の負担にならない。私が記したように、Pixelmator は Mac App Store で特別な半額価格 $14.99 の導入コストで手に入る。それは考えれば、Creative Cloudにおける Photoshop だけの単月加入コスト $29.99 の半額に過ぎない。

二つのプログラムを比較したとき、創造的なプロたちの Photoshop にどっぷりと浸ったコミュニティーの中の人たちと関係していかねばならないようなフルの機能を使用するイラストレーターやグラフィックデザイナーにとっては、Pixelmator は最適な選択肢ではないことは明らかだ。一方、Adobe の新戦略によって大胆にも見捨てられたようなユーザたち、例えば趣味で使用している人たちやときたま写真のタッチアップをするような人たち、学生や Creative Cloudの総コストを支払う余裕のない飢えた芸術家、Photoshop のプロの(そして、ときどきあまり人に知られていない)機能の全てを必要としない人たち、のニーズを満たすためには Pixelmator はいい位置にいる。もし、あなたが雲の中から頭を出して明るい道を見つけようとしているのなら、Pixelmator の低価格と豊富な特長はまさにあなたの日々を照らすために必要なものになるかも知れない。

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Creative Cloud への不満が Adobe の将来展望に暗い影を落とす

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst, Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

箱に入ったソフトウェアの販売を放棄して購読ベースへ移行するという Adobe の決断を記事に載せて以来(2013 年 5 月 8 日の記事“Adobe が Creative Suite から Creative Cloud へ飛び立つ”参照)多くの方々が声高にはっきりと、このような移行には反対であるという意見を述べている。TidBITS 読者の皆さんから寄せられた論点のいくつかをここで紹介するとともに、いきり立ったユーザー層を安心させるために Adobe が採るべき手段もいくつか提案してみたいと思う。

けれどもその前に、まず二つのことがらをはっきりさせておきたい。Adobe の Creative Suite 6 FAQ を読めば明確に書かれている通り、Adobe は箱入り版の Creative Suite 6 を段階的に減らしていくつもりではあるけれども、その製品自体は引き続き電子的ソフトウェア配布を通じて購入もアップグレードも可能であって、必要に応じてバグ修正やセキュリティアップデートも出される。(見つけにくいリンクを見出してくれた読者の Charles Reeves Jr. に感謝。)だから、当面の間は真の意味で変わることは何もない。ただし、次に Adobe が核となるアプリに対してメジャーな新バージョンをリリースする際には、その辺の事情が変わる可能性はある。また、前回の記事で私たちはアプリ単体で月ごとの契約をするためには直接 Adobe に連絡する必要があると書いたが、それは事実と違っていた。ただ、そのオプションが見えるようにするには購入手続きの際にずっと奥深くまで分け入らなければならない。

何やかやと比較すると -- 全く新たにリテール版の Creative Suite 6 を購入するのに比べれば Creative Cloud は価格面で有利ではあるけれども、このスイートの従来のほとんどどのバージョンからアップグレードする場合にも、価格はあまり有利とは言えない。現在 CS3 から CS5.5 までのいずれかのライセンスを持っている人が Creative Cloud Complete を購読すれば月額 $29.99 つまり最初の一年間で $360 となるが、CS6 のオーナーは同じ最初の一年間に $240 しか払う必要がない。

もちろん、これらの価格が適用されるのは最初の一年間のみであって、それが過ぎれば月額料金は $49.99 にはね上がる。つまり二年目以降は毎年 $600 を払わねばならない。一方、もしも CS5.5 Master Collection を持っていれば、CS6 へのアップグレード価格はたったの $525 で、それを一年間以上使い続けられる可能性は十分ある。

Adobe は、忠実なる顧客のために、たった一年間でなくもっと長く割引価格を提供できるはずだ。過去には、Adobe は「安価な」アップグレードでもって顧客の忠実さに報いてきた。最初に購入する際には一財産を費やさなければならないけれども、その後のアップグレードの際にはほんの少額で済むという訳だ。ところが今や、状況は正反対になってしまった。最初の一年間の割引価格のお陰で、Creative Cloud は当初「安い」買い物となる。けれども時間が経つにつれて注ぎ込む金額は膨れ上がる。Adobe は、従来の価格構造、すなわち忠実な顧客たちに報いるという姿勢に立ち戻ることで、多くの不満の声を黙らせることができるだろう。例えば、長期間購読することに同意すれば価格がさらに割り引かれるといったやり方が良いのではないか。Adobe は Creative Cloud 購読者が無料のアップデートや新たなアプリを受け取れると言って反論するかもしれないが、そういうものが何の得にもならない人にとっては、自分が顧客として尊重されていると感じるのはひどく難しいことになるのではないか。

欲しくないものにもお金を払う -- 忠実さに対する割引では解決されない Creative Cloud の価格の問題の一つが、個別のアプリの購読だ。(一年間の購読継続の条件付きで)月額 $19.99 というのは、一つか二つのアプリを購読する場合(つまり基本的に月額 $20 か $40 の場合)しか意味がない。それ以外は全アプリ(つまり月額 $50)となる。アプリ三つを個別に購読するならば、月額 $60 となってフルバンドルの価格を超えてしまう。

いろいろ追加のプログラムにアクセスできて嬉しいというユーザーたちもいるけれども、それ以外の多くのユーザーたちはほんの少数の Adobe のアプリしか必要としていない。箱に入って永続的に有効なライセンスを購入する場合は、デザイナーたちならば $1,200 を出して Design Standard を購入することができ、そこにはごく基本的なアプリのみ、Photoshop、Illustrator、InDesign、Acrobat Pro だけが含まれている。一方 Creative Cloud には、その種の内容を絞ったパッケージが提供されることはない。これまで Design Standard を使ってきた顧客たちもまた Creative Cloud Complete へと追いやられ、多くのユーザーたちにとってそれは $1,200 でおよそ二年間しか使えない。けれども多くの人たちがもっと苛々するのは、絶対に使わないと思うソフトウェアにまで料金を払わされるからだ。

私たちとしては、Adobe がユーザーたちに、個々に独自のパッケージを組んでフルバンドルより安い価格で購読できる道を用意してくれればと願いたい。ただ、そのためにはアプリ単体での価格構造を変更する必要が生じるだろうが。それでも、これが実現されれば遥かに有利な価格体系が提供されることになり、ほんの数個のプログラムしか必要でない人たちにとっては見逃し難い魅力となることだろう。

非営利団体用の詳細情報がはっきりしない -- ずっと以前から、非営利団体は Adobe 製品を大幅な値引で購入できた。インディアナ州 Madison にある Riverrun Theatre Co. の共同創立者 David Loehr が App.net を通じて私たちに語った話によれば、従来彼は Creative Suite パッケージを TechSoup を通してたった $160 で購入できていたという。Adobe は Creative Cloud の非営利団体向け価格を表立って発表していないが、私たちはそれをサードパーティの小売業者 Genesis を通じて知ることができた。彼らは Creative Cloud for Teams の年間購読を $480 で提供している。通常ユーザー向けのフル小売パッケージの年額 $840 よりは安いけれども、従来の永続的に有効なライセンスの価格よりは大幅に高い。予算に厳しい制約のある非営利団体にとっては、継続的に費用がかかるというのは非常に厳しいのだ。ここでもまた、Adobe ならば Creative Cloud は Creative Suite よりも高い価値があると論じることだろうが、それは問題となる顧客が余分のアプリやサービスに価値を見出せる場合に限って成立する話だ。

企業向けはもっとはっきりしない -- 厳しいのは非営利団体ばかりではない。私たちは数多くの企業から、Creative Cloud になればソフトウェアのコストが劇的に急増するという声を聞いた。TidBITS Talk メーリングリストへの投稿で、Washingtonian Magazine の情報テクノロジー担当ディレクター Paul Chernoff は、彼の雑誌が Adobe に支払う金額は従来の年額払いメンテナンス料金 $4,700 (CS6 のライセンス 15 件と InCopy のライセンス 50 件に対するもの) から Creative Cloud for Teams の年間購読料金 $24,000 へとはね上がると述べた。Chernoff はまた、Adobe が大口の購入者に対してどんな割引価格を提供すべきかまだ検討中であるという話を納入業者から伝え聞いたとも言っていた。つまりこれは、Adobe と小売業者の間にコミュニケーションが欠落していることを示唆しているのかもしれない。Creative Cloud によって Adobe が中間業者を排除しようとしている以上、小売業者たちは危機を感じているに違いないのだから。

価格を知りたくて水晶玉をのぞき込む -- 現時点では、Creative Cloud は一部のユーザーには有利な買い物であり、他の人たちには損な買い物となる。でも、月額 $50 という Creative Cloud Complete の価格を Adobe が $60 へ、さらには $100 へ、値上げするのを止められる者がいるだろうか? もちろん、そんなことをすればいずれは市場がそれを許さなくなるだろう。けれども、月額料金を二倍にしたからといって直ちに Adobe がユーザー層の半数を失うだろうか? そうならないのなら、Adobe としては理不尽な値上げと考える必要はないだろう。Creative Cloud FAQ の中で、最初の 12 ヵ月の間は料金が上がることはないと Adobe は約束しているけれども、それ以後に料金が上がらないとは一言も言っていない。

これは完全に正当な懸念ではあるが、それに対する信頼できる解決策としては、一定期間の間は特定の率を超える値上げを決してしないと Adobe の側から確約するか、あるいは長期間の契約をすることで最大価格を保証するかのいずれかしかないだろう。残念ながら、いずれもとうてい実現可能とは思えない。つまり、ユーザーたちは Adobe のビジネス上の気まぐれのなすがまま、というのが現状だ。

Adobe 特急を止めろ - 私は降ります! -- 価格の問題とは別に、Creative Cloud を巡るもう一つの問題は、いったん Adobe 列車に飛び乗ってしまうともはや降りる方法がないという点だ。確かに、購読をキャンセルすることはいつでもできるけれども、それをするやいなや、たちまちあなたは自分の作ったファイルを編集することも、さらには開くことさえも、一切できなくなる。それらのファイルは Adobe 独自仕様のフォーマットで存在しているからだ。ファイルがあなたのものであるにもかかわらず、たとえローカルなマシンの上に存在していたとしても、開いたり編集作業をしたりしたいなら、そのために料金を払い続けなければならない。あなたのファイルが Adobe のクラウドの中にあるなら、あなたに割り当てられたクラウドストレージ容量は 2 GB に減り、また使用量がそれを下回るまでの間はファイルの同期もできない。あなたが自分の手で限度以下に減らさなければ、90 日後に Adobe があなたのクラウドストレージファイルへのアクセスの一部または全部をシャットアウトする可能性がある。

現在のところ、当然ながら、この問題への解決策としては、月ごとの購読が可能だ。単一のアプリならば $30、フルパッケージならば $75 を払えば、30 日間に限ってあなたのファイルすべてにアクセスできるようになる。だから、これは不当な状況だとまでは言えないが、必要となるのが一度きりとは限らないのならばたちまち困難な決断に直面することになるだろう。

この問題に対処するためにも、Adobe は独自仕様のファイルフォーマットそれぞれについて、Adobe Reader と同様に、無料のビューワーアプリを出すべきではなかろうか。Microsoft も、Office の各種ファイルフォーマットについて無料のビューワーを出しているではないか。それらのアプリは、編集はできなくても、少なくとも自分で作ったファイルの中身を見て実際のコンテンツを読めるようになれば十分だろう。

おそらく最良の解決策は、よくある携帯電話のプランと同じように「レンタル所有」という契約形態を Adobe が提供することではないだろうか。例えば、二年間の購読が切れた後も、その時点でダウンロード済みのソフトウェアはそのまま持ち続けて使い続けることができるがアップデートを受け取ることはもはやできないというやり方だ。こうすれば、料金を支払うのを止めた後も自分のファイルからロックアウトされる心配がなくなり、ユーザーたちは安心して購読に同意することができるようになるだろう。同様の趣旨の提言をしている人々は他にもいる。Adobe の Principal Product Manager である John Nack のブログ記事 "You should never lose access to your work, period." のコメント欄にも、大勢の人たちがコメントを寄せている。この話題で意見をお持ちの方は、その記事での議論にぜひ参加して頂きたい。

Creative Cloud、家に電話せよ! -- Creative Cloud における懸念の一つは、30 日ごとに購読を認証するためにインターネット接続を必要とする点だ。Adobe の FAQ には、たとえオフラインのままでも Creative Cloud のアプリを最大 99 日間まで使い続けられると書いてある。(報道によれば Adobe はこれを 180 日間に増やすことを予定しているという。)私たちの経験では、その結果リマインダーのメッセージが時折現われ、Try Again ボタンをクリックするまでば何もできない状態になった。

けれども、何人かの読者たちから指摘があった通り、高度のセキュリティが要求される環境の下では、いったんマシンの設定を済ませた後は一切のインターネットアクセスが禁じられることもある。Adobe は近々これに対する答を提供するつもりで、Creative Cloud FAQ によれば少なくとも政府機関においては "Creative Cloud Desktop Applications" 購読というものが可能になるという。そこには「7 月以降、政府機関の顧客は Adobe の CLP-G ライセンスプログラムを通して Creative Cloud Desktop Applications 購読を購入することができるようになる。この Creative Cloud Desktop Applications 購読にはすべての Creative Cloud アプリ、および Acrobat と Photoshop Lightroom も含まれる。これらのアプリケーションはローカルに配備することができ、契約期間中にサーバベースのライセンス認証は必要としない」と書かれている。

また、これは Adobe のフォーラムへの投稿で指摘された問題だが、期日が差し迫った状況の下で折悪しく Creative Cloud の認証サーバがダウンしてしまった場合にはどうなるのだろうか? その答は残念ながら、Adobe がはっきりと述べている通り、Creative Cloud のサービスは「現状のまま、欠陥があっても無保証で」提供される。つまり、何らかの理由でサーバが使えなくなったために重大な状況の下であなたが彼らのソフトウェアを利用できなくなったとしても、それはすべてあなたの問題だということだ。公正のために言うと、同じスレッドのいくつかの投稿によれば現行の Creative Suite 6 アプリでさえもライセンスチェックに失敗していきなり使えなくなることがあるということなので、これは別に新たな懸念という訳でもないのだろう。

私たちとしては、Adobe が政府機関の顧客以外にも Creative Cloud Desktop Applications 購読が利用できるようにしてくれればと思う。技術的なレベルの範囲内では、Creative Cloud のアプリがインターネット接続を全く必要としなくても何の問題も起こらないのは明らかだからだ。

暗雲立ちのぼる -- Creative Cloud にした方が良い点がいくつもあることは否定できない。例えば、より一貫したアップデート状況、初期費用が安く済むこと、多数のアプリケーションやサービスにアクセスでき、それらが将来さらに増えるのも約束されていること、などだ。どうやら Adobe は、Creative Cloud の対象をプロフェッショナルたちに、つまり Creative Suite の中の多数のアプリに従来から依存し、常にアップデートし、Adobe から新製品が出るのを待ち望んでいる、そういう人たちのみに絞ろうとしているようだ。その上、初期費用を低く抑えることで、新たな顧客たちも少ない初期投資で使い始めることができる。CS6 に $1,200 を注ぎ込むより、毎月 $20 の予算を組む方が簡単だからだ。

けれども、この Adobe の戦略を高飛車な、長い目で見れば高くつく、独占的と紙一重のやり方だと見る人たちは多い。Creative Cloud に含まれる大ヒット中のアプリたちと競争できるソフトウェアが他にほとんどないことを考えればなおさらだ。ことに、フリーランスで働く人たちや、小規模の企業にそれが当てはまる。そういう人たちは、予算の制約の結果として古いバージョンのソフトウェアを使い続けることも多い。また、多くの忠実なユーザーたちは、これまでその忠実さへの見返りとして安価なアップデートを享受してきた(それがまた結果として使い続ける動機となってきた)のに、これからは Creative Cloud の最初の一年間に限って割引の恩恵があるけれどもその後は価格が上がり、その上将来もっと上がらない保証もないという状況に、とても嫌な思いをさせられている。

購読であっても、一般的には悪いことではない。例えば Netflix や Hulu のような継続的なサービスの利用に対して購読料金を払うのに文句を言う人などいない。ケーブルテレビの料金を毎月払うのに慣れている人ならばなおさらだ。携帯電話サービスの購読も普通のことだが、こちらは継続的に使うのでない人のためにプリペイドの代替方法も用意されている。

けれどもソフトウェアの購読 (software-as-a-service, SaaS) は、ちょっと毛色の違った契約形態だ。とりわけ、従来からの永続的なライセンスモデルから移行する場合はそれが際立つ。(従来からのライセンスモデル自体もまた、多くの思索家たちを悩ませてきたのは事実だが。)例えば Trello Business Class のようなウェブアプリにサインアップする場合には、支払いを止めればログインできなくなることをあなたは最初から理解している。けれどもあなたのコンピュータにインストールされるソフトウェアの場合は、購読契約とそのソフトウェアを使えることとの結び付きがずっと緩い。それが既存のツールに影響を与えるならばその傾向がもっと強まるし、そのツールに依存して生計を立てている場合にはなおさらそれが言える。あの Microsoft ですら、同社の Office 365 サービスは人気を得ているけれども十年以内にすべての人に切り替えてもらえるとは思わないと述べたことがある。私たちの意見では、その期間はもっと長く見積もるべきだ。なぜなら、すべての人 が購読サービスに満足できるようになるためには、独立動作のアプリという概念そのものが廃れてしまわなければならないからだ。

Creative Suite のようなパッケージを購読のみに移行するというのは、極めて大胆な一手だ。長い年月をかけて同社がクリエイター世界の中で覇権を築いてきたという事実がもしなければ、Adobe としてもそのような大胆な移行を考慮すらしなかっただろうと私たちは思う。プロフェッショナルのデザインや出版の世界においては、Adobe か、それとも何も無しかの二者択一だ。それでも、この Creative Cloud は極めて大きな賭けに違いない。うまく行けば、以前より遥かに大きなユーザーあたりの金額を Adobe は荒稼ぎできるだろう。あるいはひょっとして、ユーザーたちに背を向けられて、クリエイター世界における新たな競争相手が登場する道を開くことになるのかもしれない。でも実際に起こるのはその両者の中間だろう。Adobe はひっそりと Creative Suite 6 のパッケージも販売し続け、同時に Creative Cloud の契約条項を調整することで批判者を鎮めようとするだろう。

もしもあなたが批判者の側にいるなら、私たちのコメント欄で不満を爆発させるだけで終わらずに、あなたの気持ちを Adobe に知らせるようにして頂きたい! 現在 change.org では請願の署名を集めていて、この記事を書いている時点で 21,000 以上の署名が集まっている。もちろん、あなたの意見を直接述べるのも大切なことで、 Adobe Creative Cloud フォーラムCreative Cloud の Twitter アカウント などが、良い手始めとなるだろう。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2013 年 5 月 20 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

MacBook Air Flash Storage Firmware Update 1.0 -- Apple が、2012 年の中頃にリリースされた MacBook Air 機種のために MacBook Air Flash Storage Firmware Update 1.0 をリリースした。今回のリリースでは、クラッシュした後にシステムが復帰できなくなることが稀にあった問題に対処している。ファームウェア・アップデートではいつも言っていることだが、お持ちの機種に適した正しいファームウェア・アップデートを得るためソフトウェア・アップデートまたは App Store アプリに入手を任せ、アップデート作業を途中で中断しないよう注意することをお勧めする。Apple はまた、アップデートの完了後に MacBook Air が自動的にシステム終了すること、その後一分間は再起動せずに待つ必要があることもリリースノートに明記している。(無料、1.69 MB)

MacBook Air Flash Storage Firmware Update 1.0 へのコメントリンク:

Skype 6.4.0.833 -- Microsoft が Skype 6.4 をリリースし、チャット履歴をスクロールする新しいやり方を取り入れた。新しい「無限チャットスクロール」で履歴を辿って上へスクロールして行けば、以前より多くのメッセージを連続的に見ることができる。また、チャット内部で Control-クリックすれば特定の時間帯へジャンプすることもできる。(このアップデートをインストールした後最初のログインの際にあなたのチャット履歴が索引付けされる。)今回のリリースではまた、チャット内検索のインターフェイスを(別途ウィンドウが開くのでなく)チャット表示の一部分となるように再設計し、複数の連絡先情報の送受信方法を改善し、簡体字中国語への対応を追加したが、カスタムチャットスタイルは削除された。これはすべてのオペレーティングシステムでデザインに一貫性を保つためだ。Skype が自動的にアップデートを促すことはないかもしれないが、いつでも Skype > Check for Updates を選んで最新バージョンを入手することができる。(無料、39.6 MB、 リリースノート

Skype 6.4.0.833 へのコメントリンク: 13778

PDFpen と PDFpenPro 6.0.3 -- Smile が PDFpenPDFpenPro をバージョン 6.0.3 にアップデートした。小さなスクリーンで Zoom to Width の挙動を修正し、TIFF フォーマットへ書き出す際に注釈も表示するようにし、プレインテキストをペーストした際にデフォルトのフォント設定に従うようにし、壊れた PDF を開いて修理できる壊れ方のタイプを一つ増やし、ポーランド語の OCR を追加した、小さなメンテナンス・リリースだ。PDFpen 6 を最大限に使いこなすために、私たちの新刊書、スタッフの一人 Michael Cohen の書いた "Take Control of PDFpen 6" をお薦めしたい。(新規購入 $59.95/$99.95、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、バージョン 6.0 からは無料アップデート、50/50.7 MB)

PDFpen と PDFpenPro 6.0.3 へのコメントリンク:

iMovie '11 9.0.9 -- Apple が iMovie '11 9.0.9 をリリースした。もうじき三歳になろうとしているこのビデオ編集アプリへの、小さなアップデートだ。(iLife '11 スイートが初めてリリースされたのは 2010 年 10 月 20 日であった。)今回のアップデートでは、Mac に接続されたビデオカメラを iMovie が認識できなかったバグを解消し、iOS 用の iMovie から読み込まれたプロジェクトとの互換性を改善している。また、詳細は不明だが安定性の改善も施されているという。(Mac App Store から新規購入 $14.99、ソフトウェア・アップデートまたは Mac App Store から無料アップデート、1.08 GB)

iMovie '11 9.0.9 へのコメントリンク:

Sandvox 2.8 -- Karelia が Sandvox 2.8 をリリースし、二つの新しいデザイン Hydrogen と Kryptonite を追加した。いずれも、左または右にサイドバーを置いて使え、画像ギャラリーを見せる目的で作られている。また、このウェブオーサリングツールに組み込まれたすべてのデザインをアップデートして全幅表示が改善され、画像オブジェクトをより幅広く手動でリサイズできるようになった。今回のアップデートではまた、Retina ディスプレイで画像を最適化するコントロールを追加するとともに、解像度の高いスクリーンでは自動的に画像を最適化するようになった。その他の追加機能としては、Sandvox のサポートするすべてのソーシャルメディアボタンを集約する Sharing Bar オブジェクトの新設、LinkedIn と Pinterest への新しい共有ボタン、ハッシュタグやフォローのオプションを付けて改善された Twitter ボタン、Google Maps での自動的言語ローカライズなどがある。Sandvox 2.8 ではまた大きな書類を保存する際の反応性を改善し、ポッドキャスト RSS フィードに iTunes 互換な画像が付くようにし、jQuery 1.9.1 JavaScript ライブラリへの対応を追加している。(新規購入 $79.99、Karelia または Mac App Store から無料アップデート、37.8 MB、リリースノート)

Sandvox 2.8 へのコメントリンク:

BusyCal 2.0.5 -- Google の新しい Google Calendar 用 CalDAV API との将来互換性を確保するため、CalDAV へアクセスが許される開発者を記載した Google のホワイトリストに BusyMac が追加され、BusyMac の側では認証の際に OAuth 2.0 に対応できる BusyCal 2.0.5をリリースした。このアップデートのインストール後に、あなたの Google アカウントにサインインしてカレンダーに BusyCal がアクセスできるよう設定しておく必要がある。今回の新リリースではまた、サードパーティのアプリから新規イベントを作成するための URL ハンドラを追加し、Inbox に届いたミーティングのリクエストを受諾したり辞退したりせずに取り除いたり削除したりできるオプションも加えられた。BusyCal 2.0.5 ではまた、マッチしないオーナーからの電子メールで Google Calendar にミーティング追加をする際に起こったエラーを修正し、iCloud が 502 Bad Gateway エラーを返した場合に添付ファイルをスキップするようにし、OmniFocus の WebDAV フィードを購読できなかったバグを修正し、スヌーズアラームを絶対から相対へ変換する際に起こったクラッシュを修正している。BusyCal について詳しいことは無料の電子ブック "Take Control of Calendar Syncing and Sharing with BusyCal" で読める。BusyCal 2.0.5 は BusyMac サイトから無料の 30 日間試用版として入手できるが、購入は Mac App Store 経由でしかできない。(新規購入 $29.99、無料アップデート、9.4 MB、リリースノート)

BusyCal 2.0.5 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2013 年 5 月 20 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週はさまざまな内容の読み物を ExtraBITS 項目として集めてみた。iOS 6 が軍事目的の利用を承認され、Google I/O 開発者カンファレンスでの発表のまとめがあり、Bill Gates が Steve Jobs の最期の日々について思い出を語り、Blackberry Messenger がついに iOS に到来し、Matt Neuburg が Apple の未来について MacVoices で語る。

iOS 6、国防総省の認可を受ける -- アメリカ合衆国国防総省 (The United States Department of Defense, DOD) が、iOS 6 搭載のモバイルデバイス (iPhone と iPad を含む) が DOD の「セキュリティ技術導入ガイド」に準拠することを承認したと発表した。つまり、DOD のネットワークで Apple のハンドヘルド機を使うことが可能になった。BlackBerry スマートフォンや、Samsung 製のデバイスで同社の Android ベースの Knox オペレーティングシステムが走るものも同時に承認された。現在 DOD ではおよそ 600,000 台の商用モバイルデバイスが使用されており、その中には 470,000台の BlackBerry、41,000 台の(内訳は不明だが)Apple デバイス、8,700 台の Android デバイスが含まれている。それらの多くは、国防情報システム局 (DISA) がテクノロジーの最新機器を利用するために実施中の試験的プログラムの一環として使われているものだ。たいていの企業とは違って、BYOD (bring your own device、個人所有機器の持ち込み) は少なくとも DOD ネットワークへの接続については許されていない。

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Google I/O での発表のまとめ -- Apple の発表について行くだけでも十分大変なことだから、Google I/O 開発者カンファレンスで Google が 3 時間かけた基調講演の中で大量の製品、アップデート、サービスなどを発表したのを受けて、他の人が(今回の場合は The Next Web が)発表の内容を箇条書きにしてくれるのは大歓迎だ。発表の大部分は開発者のみに関係することがらだが、Google Maps へのアップデート、音楽ストリーミングサービスの Google Play Music All Access、Google+ の新機能、それから Hangouts と呼ばれる統合されたメッセージングサービスなどは、Google の各種サービスを使うすべての人たちに興味あるものかもしれない。

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Bill Gates が Steve Jobs を回顧 -- 60 Minutes とのインタビューで、Microsoft 社の会長 Bill Gates が、Steve Jobs と戦い合った競争について、またこの Apple 創設者をその生涯の終わり近くに訪問した際の思い出について語った。Gates はいつになく感情をあらわにしつつ「彼と私は、ある意味、共に育った」と述べた。また、病状が悪化してパーティーに出席できなくなった際に、Jobs が Gates の秘書に伝言して「もしもあいつが理由が知りたいと言ったら、俺が*ホなだけさと言っておいてくれ」と言ったという素敵な話も明かしてくれた。

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BlackBerry Messenger が iOS に到来 -- 窮地に立たされているスマートフォンメーカー BlackBerry が、同社の Messenger サービスがこの夏には iOS と Android でも利用できるようになると発表した。この Messenger チャットサービスは BlackBerry の最も人気ある機能で、現在でもまだ毎月 6 千万人の利用者があり、毎日百億通のメッセージが行き交っている。(2013 年 1 月時点で、これは iMessages で行き交うメッセージの五倍だ。)けれども、ここ数年間の BlackBerry の苦境を思い返せば、今回のリリースもただ延命策に過ぎないような気もする。

コメントリンク: 13766

ここからどこへ向かうべきか、Apple にはっきり言おう -- iOS 7、WWDC、App Store をどのようなものにして行くべきかについて、TidBITS の寄稿編集者であり iOS プログラミング本の著者でもある Matt Neuburg が、Chuck Joiner の司会する MacVoices ポッドキャストで Golden Hill Software の John Brayton と共に議論し、詳細な分析を展開しつつ、抑え切れない感情をむき出しにして語り尽くす。

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