TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1245/20-Oct-2014

皆さん、シートベルトをしっかり締めて! OS X 10.10 Yosemite、iOS 8.1、それに Apple Pay がすべて出た。また、新型の iPad Air 2 と iPad mini 3、改訂版の Mac mini、それから驚異の 27 インチ iMac Retina 5K ディスプレイモデルが登場した。Joe Kissell と Scholle McFarland が書いた三冊の新刊 Take Control 本は皆さんが Yosemite へ移行するお手伝いをし、Michael Cohen は iCloud Drive への移行の際に役立ついくつかのヒントを提供するとともに更新された iWork と iBooks Author の新機能を概観する。また Agen Schmitz は一新された iTunes 12 インターフェイスのツアーを多くの人々の要望に応えて案内する。Apple はまたもや四半期業績で記録的な利益を報告したが、どの製品シリーズが成長しどれが縮小しつつあるかの結果は少し意外なものだったかもしれない。最後にもう一つ、ちょっと悲しいニュースとして、無期限の休止となった Macworld Expo にサヨナラを言おう。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Carbon Copy Cloner 4.0.2、Things 2.5、Coda 2.5、Parallels Desktop 10.1、Airfoil 4.8.10、Microsoft Office 2011 14.4.5、Scrivener 2.6、DEVONthink/DEVONnote 2.8.1、DEVONagent Lite, Express, および Pro 3.8.2、SuperDuper 2.7.3、Apple Configurator 1.7、GarageBand 10.0.3、iMovie 10.0.6、LaunchBar 6.1.3、1Password 5.0、KeyCue 7.3 だ。

記事:

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Apple、Q4 2014 に対して最高利益を計上

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters, Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Tim Cook をして 2014 会計年度を "記録の年" と言わせ、Apple は 2014 会計年度第四四半期を記録となる利益を計上し終了した。同社の売上げは $42.1 billion で前年同期に対し 12% 増、そして純利益は $8.5 billion (希薄化後一株当たり $1.42) であった;前年対比で、同社の利益は $1 billion、或いはおよそ 13.3% 増加した ("Apple Q4 2013 業績、再度減益となる" 28 October 2013 参照)。Apple は、前四半期と同様、一株当たり $0.47 の配当を発表した。株主に対する支払日は 13 November 2014 である。

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iPhone の需要は、供給を遙かに上回っているが、Apple はこの四半期だけで 39.27 百万台を販売し、前年比で 16% の増加となっている。質問に答えて、Cook は iPhone の需要と供給がいつバランスするかは予測できないとしながらも、供給は "しっかり" しているとの確信を持っており、これが同社の次期四半期に対する強気の業績見通しに反映している (売上げで $63.5 billion と $66.5 billion の間)。

iPhone が驚異的な上昇を続ける一方で、iPad は多少停滞気味で、売上げは前年対比で 14% 下落した。Cook は投資家に大局に目を向けるよう要請し、"個々の 90 日の数字を見る代わりに、この 4 年間だけで 237 百万台の [iPad] を販売したことに目を向けて欲しい;これは iPhone を売り出した最初の 4 年間の iPhone 販売数のおよそ 2 倍にあたる" と語った。彼はまた、人々は iPad を iPhone よりも長く使う傾向にあり、それが停滞と取られている現象につながっているとも語った。"人々のアップグレードサイクルがどれぐらいになるのか、我々にはまだ見当がついていない" とも語っている。iPad の話を明るくするものが二つある:Cook によると、この機器は "前代未聞の" 顧客満足度 100% を記録した (誰が言っている?)、そして米国における教育市場シェアは 90% だと言う。

縮小する iPad 市場とは対照的に、Mac は絶好調で、売上げは前年対比で 18% 伸びた。Mac の市場拡大は、IDC が 1.7% の下落を PC 出荷の数字として Q3 2014 に対して報じたことに鑑みれば (そしてこの数字は、実際に明るい兆しと捉えられている)、殊更印象的である。Apple は、Mac は 1995 年以来最高の四半期市場シェアを獲得したと報じている。"これはまさに大成功の四半期であった" と Cook は Mac の新しい成功を称えた。Cook はまた、新学期の販売が Mac の成長を加速させるであろうとも語った。

恐らく最も衝撃的だったのは、結果論的には不可避ではあるが、iPod は次の四半期から独立した製品カテゴリとしては報告されなくなり、代わりに "Other Products" という比喩的なガラクタ用引き出しに入れられるという発表であった。この引き出しにはその他に、付属品、Apple TV, Beats 製品、そして Apple Watch が入る。かっては画期的だった iPod の販売は、Q4 2011 から Q4 2014 で、衝撃の 62.8% も下落した。

Apple の販売店は、堅調かつ広がり続けている:Cook の言によると、Apple ストアの 41% は米国の外にある。この販売店は、この四半期に $5.1 billion の売上げを記録し、個々の店には、平均すると、週に 18,000 人の訪問客があるという。

記録となる利益にも拘わらず、同社の手持ち資金は実際に減少して、$155.2 billion の現金と有価証券となり、前四半期からは $9.3 billion の減少となっている。これは Apple がお金を返還しているからである:$20 billion に近い額がこの四半期で株主に返され、そして $9 billion が自社株の買い戻しに充てられた。市場取引に $8 billion が使われた。全体としては、同社の $135 billion に及ぶ資金返還プログラムのうち $94 billion が使われたことになり、残りの期間は 5 四半期となる。

投資家やアナリストは沢山の質問をしたが、一つの疑問は不思議にも質問されずに終わった:Apple とサファイア製造者である GT Advanced Technologies (GTAT) の間では何が起こったのか? 去年の遅くに、Apple はこの会社と $578 million に及ぶ契約 にサインし、Arizona に最先端の製造工場を建てるはずであった。このことで GTAT は 2014 年の最も注目を集める株式の一つとなり、iPhone 6 や Apple Watch は GTAT サファイアで包まれるのではという噂まで飛び交った。

しかしながら、Apple の iPhone 6 と Apple Watch の発表は明滅した。サファイアは使われず、例外は Touch ID センサーと Apple Watch Edition のスクリーンだけとなった。すぐその後、GTAT は Chapter 11 破産 (日本の会社更生法に相当) を申請し、Apple の資金注入は何処に行ってしまったのかの疑問につながった。更に、事態は不快なものとなった。一時はもて囃された GTAT は NASDAQ から上場廃止となり、そして同社は Apple との契約について刺々しい感情をあらわにし、法廷でこの契約は "暴虐的" で "負担が大きい" と表現した。

Apple はこの破綻した契約に関しては口をつぐんだままで、GTAT との契約を秘密のままに保つ.法廷闘争を続けている。何がうまく行かなかったのかの真相が我々の前に明らかになるまでに何年もの月日がかかるかもしれないが、それだけに、Apple の業績発表電話会議で、何故誰もこの件を持ち出さなかったのかは興味をそそる話である。(この件は会議の前に禁止項目として宣言されていたのであろうか?)

GTAT の破綻が厄介だが誰もが目をそらしてしまう諺の象のように影を落とす中でも、Apple は Steve Jobs 亡き後 3 年以上に亘って極めて順調な業績を残している。Tim Cook も応分の失敗はしてきたが、彼が巨大な前任者の代わりにはまだなっていないとか、或いは Apple の加速を止めてしまっているとか言うのは困難であろう。"私は、将来に対して極めて楽観的である" と Cook は言っている。

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OS X 10.10 Yosemite、iOS 8.1、Apple Pay が登場

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2014 年 6 月の World Wide Developer's Conference での開発者用リリース以来何ヵ月間ものテスト期間を経て、Apple は今回 OS X 10.10 Yosemite をリリースした。(あまり注意を払ってこなかった方々のために言い添えれば、メジャーな新機能の当初レポートが 2014 年 6 月 2 日の記事“Apple、WWDC にて iOS 8 と OS X Yosemite をお披露目”にある。)Yosemite は Mac App Store からの 5.16 GB ダウンロードとして無料で入手できる。あなたの Mac が Yosemite を走らせることができるかどうか(たいていの Mac は大丈夫、基本的要件は Mavericks と同じだ)また Yosemite の新機能のすべてに対応しているかどうか(主として Continuity が Bluetooth 4.0 を必要とするため、古い Mac の多くは対応していない)は、Apple のページでシステム条件をご覧頂きたい。

Yosemite での最も注目すべき変更点は、iOS からヒントを得た新しいビジュアルデザインだ。また、Apple の新しい iCloud Drive との互換性がもたらされ、多数の Continuity 機能が提供されて Apple デバイスとの間での作業が楽になる。

いつも通りに、私たちとしてはアップデートの前に数日待って、何か大きな問題が起こらないか見ておくこと、また Joe Kissell の著書 "Take Control of Upgrading to Yosemite" にある彼の経験に基づいたアドバイスに従って、注意深くアップデートの作業をすることをお勧めしたい。新機能についてさらに詳しいことは、Joe の "Digital Sharing for Apple Users: A Take Control Crash Course" と Scholle McFarland の "Yosemite: A Take Control Crash Course" でお読み頂きたい。

2014 年 10 月 16 日に Yosemite をリリースしたのに続いて、Apple は iOS 8.1 と Apple Pay を 2014 年 10 月 20 日に出した。この iOS 8.1 アップデートは 5 GB もあった iOS 8.0 よりずっと小さく、アップデートされるデバイスに応じて 70 MB から 127 MB までの間のサイズだ。

iOS 8.1において、Apple はユーザーから多く寄せられた苦情に対して是正を施そうとしている。中でも注目すべきは Photos アプリに Camera Roll が復活したことだが、そうなるのは iCloud Photo Library が有効になっていない場合のみだ。今回のアップデートではまた iCloud Photo Library のベータ版が開放され、あなたの Apple デバイスの間ですべての写真やビデオが同期できるようになった。(ただし iOS 8.1、Yosemite、または Apple TV 7.0 かそれ以降が走っていることが条件となる。)けれども、iCloud Photo Library に対応する Mac 版の Photos が利用できるようになるのは 2015 年に入ってからなので、それまでの間は Mac からのアクセスが iCloud のウェブインターフェイスのみに限定される。

約束されていた機能で iOS 8.1 で到来したもう一つのものは SMS Relay だ。これは Yosemite 版の Messages アプリを経由して iPhone の SMS メッセージ (緑の吹き出し) を送信・受信できるというものだ。

iOS 8.1 ではまた、iPhone 6 と iPhone 6 Plus に Apple Pay 対応が追加された。ただし、Apple Pay は現在のところ米国のみに限られている。(詳しいことは 2014 年 9 月 9 日の記事“Apple Pay が代金決済業界に揺さぶりをかける”参照。)先月に最初の発表があって以来、Apple は新たに 500 の銀行とこのプログラムの契約を済ませたし、クレジットカード会社では American Express、MasterCard、それに Visa と契約している。(米国内で)Apple Pay が使える大手の店舗もますます増えており、American Eagle、Foot Locker、Macy's、McDonald's、Office Depot、Panera Bread、Subway、Walgreens、それに Whole Foods といったところが名を連ねている。

iOS 8.1 におけるその他の改善点を挙げよう:

iOS 8 で助けが欲しい方々のために、近日中に私の本 "iOS 8: A Take Control Crash Course" という形でそれがお届けできることを願っている。現在予約注文受付中で、私たちは今、Yosemite がリリースされる前にはフルに稼動していなかった機能についても、また今回リリースされた iOS 8.1 での変更点についても、詳しいことが組み込めるように一生懸命作業中だ。

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Take Control 本: Yosemite アップグレード、新機能、および共有

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2014 年 10 月 16 日に Apple は OS X 10.10 Yosemite をリリースした。そこで私たちはもはや伝統となった通りに、その同じ日のうちに一冊、いや二冊、いやいや三冊の、新しいオペレーティングシステムに関する Take Control ブックを出版した。ただし「その同じ日のうちに」を「私たちがベッドに入る前に」と解釈すればの話だが。三冊のうち、最初の二冊は分かりやすくて役に立つ。三冊目には、私たちが最近出版した他のどの本より実際的な応用に結び付いた、現代の Mac ユーザーのための実用的なアドバイスが載っている。

以下にこれらの本の内容についてもう少し詳しく説明するけれども、とにかく今すぐ買ってバンドル割引の恩恵を受けようという方は、次のどちらかのリンクをクリックして本をカートに入れて頂きたい:

では、それぞれの本の内容と、なぜ私たちがワクワクしているかについて説明しよう。

自信を持って Yosemite にアップグレードしたいと思わないか? アップグレードの際にまず読むべきベストなガイドブックは Joe Kissell の "Take Control of Upgrading to Yosemite" で、彼のアップグレード本の八番目のメジャーな出版となる。2003 年以来、彼のアップグレード本は何万人もの Mac ユーザーたちの助けとなってきたし、Joe が長年積み上げたインストール体験の恩恵を皆さんにお届けできる。あなたのハードウェアとソフトウェアが Yosemite に対応しているかどうか確認し、ブート可能な複製を作って問題の発生に備え、デジタルな散らかりを片付け、あなたの Mac にインストールの準備をさせ、どのバージョンの Mac OS X からのアップグレードしようとしているとしても(古くは 10.4 Tiger まで大丈夫だ)ベストなインストール方法を見極める。それが済めば、インストール手順の完全なる説明書きがあり、さらにはインストール後直ちに実行しておくべき十数個の事柄についてのアドバイスや、トラブルシューティングのテクニックも書かれている。Joe はまた、Yosemite の公開ベータ版からのアップグレードの方法や、古い Mac や Windows PC から新しい Mac へデータを移行させつつ「アップグレード」するやり方についても説明している。152 ページ、定価は $15 だ。

次の二冊は私たちの新しい Take Control Crash Course (速成講座) シリーズのものだ。皆さんが私たちの Take Control シリーズに期待する第一級のコンテンツをより短くまとめ、皆さんが手早く開いて読めるようにしたものだ。他の人たちに技術サポートをしている Take Control 読者の皆さんも多いので、簡潔な個々の章ごとに共有ボタンと実際的な tweet 風のヒントが付けてある。だから、Facebook の友だちや、Twitter のフォロワー、その他本当に情報を必要としている人たちのために、数ページを自由に、手軽に共有して頂ける。Take Control Crash Course シリーズは、PDF では現代的な、雑誌のようなレイアウトを提供し、EPUB および Mobipocket の各バージョンでは再フロー可能なデザインを保っている。この Take Control Crash Course シリーズで私たちが何を目指そうとしているのかについては、また新たな記事で語りたい。

でも今は、どうぞ "Yosemite: A Take Control Crash Course" を読みつつ、毎日の活動の中で Mac から最大限のものを引き出せるようにして頂きたい。元 Macworld 編集者 Scholle McFarland が執筆したこの本は、新しくなった Yosemite のインターフェイスを紹介しつつ iCloud Drive、Handoff、iPhone 音声/SMS リレー、Notification Center の Today 表示といった新機能を議論する。核心となる Apple アプリ、つまり Safari、Mail、Messages、Calendar については、それぞれ独立の章を使って重要な変更点を説明する。また、最近追加された OS X 機能から生まれる疑問、例えば通知をどうやってコントロールするか、Finder タグの使い方のヒント、タブ付き Finder での作業のやり方といったことにも答を示す。結びとして、この本は新規ユーザーアカウントの設定(子供用、ゲスト用、またはトラブルシューティング用)と、トラブルシューティング(使うテクニックには Safe Boot や OS X Recovery も含まれる)という内部的な二つの話題も扱う。77 ページ、定価は $10 だ。

Yosemite の新機能の先には、私たちの大多数が直面するより大きな問題、つまり、デバイスとサービスと共同作業者たちがいる今日のエコシステムの中でどうすれば効率的に仕事ができるかという問題がある。正直言って、他の人たちや他のデバイスと共有をするのはなかなか厄介だ。なぜなら、人によってそれぞれ少しずつ違うものを求めるからだ。だからこそ、"Digital Sharing for Apple Users: A Take Control Crash Course" は私たちが今年出版した本の中で最も重要なものになるかもしれないし、人が思い付くほとんどあらゆるものを、想像できるほとんどあらゆる状況下で共有する方法を説明するという難問に挑戦してくれた Joe Kissell に私たちはこの上なく感謝している。この本の中で見つかる珠玉の知恵の中からほんのいくつかだけ紹介すると:

現代的なタスクの中には、とても重要だけれどもフラストレーションを生むことの多いものが他にもまだまだたくさんあるし、それらの解決法は Apple が提供するものだけでは到底カバーし切れない。そこで "Digital Sharing for Apple Users: A Take Control Crash Course" の出番だ。この本の中で紹介された Apple 以外の製品を挙げれば 1Password, Airfoil, BitTorrent Sync、Cargo Lifter、CloudyTabs、Dropbox、Exchange、Facebook、Flickr、Google+、Google Calendar、Google Chrome、Google Docs、Instagram、iPhoto Library Manager、Outlook、Pandora、PhotoCard、Printopia、Reflector、Rdio、Spotify、Syncmate、Syncphotos、Transporter、Twitter、Xmarks などたくさんある。その上、新しい Take Control Crash Course のフォーマットのお陰で、あなたの質問に答えられる章へ直ちにジャンプでき、たくさんの他の情報を読み通す必要はない。87 ページ、定価は $10 だ。

"iOS 8: A Take Control Crash Course" はどうなったのかとお思いの方のために言い添えると、Josh Centers はまだ夜遅くまで働いて執筆中だ。私たちがこの本を後回しにして先に Yosemite の本に集中することにしたのは、最近数週間にわたり、いくつかの iOS 8 機能がまだ機能していなかったからだ。けれども今は Yosemite と iOS 8.1 が出たので、次はこの本を優先する番だ。

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Apple、Retina ディスプレイモデル iMac を発表、Mac mini を更新

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2014 年 10 月 16 日の Apple のハードウェア発表の中で、最も大きかったのは(少なくともスクリーンサイズが最も大きかったのは)Retina 5K ディスプレイを持つ新型 iMac だった。

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この新型 iMac は、5120 × 2880 の解像度を持つ、驚くべき 27 インチのディスプレイを備える。1,470 万という膨大なピクセル数で、Apple は世界で最も高解像度のディスプレイだと主張している。正確に言えばそれは正しくない。California 大学 San Diego 校が 2008 年に作った Hiperspace ディスプレイはピクセル数が 2 億 8,670 万と、桁違いに大きなものだった。Apple のマーケティングにけちをつける余地はあるとしても、コンシューマ市場で(あるいはあなたの机の上に乗るという限定付きで)これより高解像度のディスプレイを見つけるのは難しいだろう。ましてや、これほど安価に手に入るものは他にあるはずがない。

Apple はこの iMac Retina 5K ディスプレイモデルを実現可能にするために多くの新しいテクノロジーを生み出さねばならなかった。例えば新しいた酸化物 TFT (薄膜トランジスタ) がピクセルに電荷を与え、有機パッシベーションがピクセルのクロストークを防ぎ、LED は従来より効率的な新しいバックライトを使っている。このような Apple の努力のお陰で、新型 iMac は以前の iMac に比べて電力消費が 30 パーセント減っている。

では、価格はいくらで、どのくらいパワフルなのか? $2,499 のモデルに付くのは、3.5 GHz クアッドコア Intel Core i5 プロセッサ (Turbo Boost 使用時は最大 3.9 GHz)、8 GB RAM、1 TB Fusion Drive、それに 2 GB RAM 搭載の AMD Radeon R9 M290X グラフィックプロセッサだ。さらに、build-to-order オプションもいくつかある:

これで、iMac ユーザーは Retina が選べるようになったけれども、Mac Pro を採用した人たちにはまだそれに肩を並べられるディスプレイの選択肢がない。Apple はまだ Thunderbolt Display を Retina レベルのスペックを駆動できるものへと改訂していないからだ。多くのプロフェッショナルユーザーたちにとって、この iMac Retina 5K ディスプレイモデルの方がより良い選択肢なのかもしれない。(この点に関しては 2014 年 10 月 17 日の記事“Retina iMac は真のプロフェッショナル向け Mac か?”参照。)けれども、プロフェッショナルたちは $250 のグラフィックプロセッサアップグレードを考慮すべきかもしれない。第一世代の Retina ディスプレイモデル MacBook Pro では、自らのグラフィックプロセッサに過負荷をかけることが多かったからだ。

この iMac Retina 5K ディスプレイモデルは既存の iMac シリーズと並んで販売される。つまり、$2,500 を出す余裕がなくても心配は要らない。もっと安価なモデルもまだ購入できる。従来からある iMac の各モデルは、スペックも価格も変わらない。

2014 年型 Mac mini -- 予算が厳しいという人は、Apple が長らく放置してきた Mac mini をようやくアップデートしたというニュースに心が躍るだろう。でも悪いニュースは、長年続いてきたデザインがほとんど変わっておらず、従来の 2012 年型よりほんの少し高速になったけれども、 ユーザーが RAM をアップグレードできなくなったことだ。一方良いニュースは、ベースモデルが $100 値下げされで $499 からという価格になったことだ。それに加えて、今回の新型 Mac mini は 802.11ac に対応し (従来は 802.11n だった)、また 2 基の Thunderbolt 2 ポート (従来のモデルは 1 基の Thunderbolt 1 ポートのみ) が付いたが、FireWire 800 はなくなった。

$499 のベースモデルには 1.4 GHz デュアルコア Intel Core i5、4 GB RAM、500 GB ハードドライブ (こんな安価な Mac にそれ以上のものが期待できるだろうか?)、それに Intel HD Graphics 5000 プロセッサが付く。8 GB RAM へのアップグレードは $100、16 GB へは $300 だ。$250 出せば 1 TB Fusion Drive に変更できる。

$699 のモデルには 2.6 GHz デュアルコア Intel Core i5 プロセッサ、8 GB RAM、1 TB ハードドライブ、それに Intel Iris Graphics が付く。3.0 GHz デュアルコア Intel Core i7 プロセッサへのアップグレードは $300、16 GB RAM へのアップグレードは $200 だ。さらにあと $200 出せば 256 GB のフラッシュストレージまたは 1 TB Fusion Drive に変更できる。

最後に、$999 のモデルには 2.8 GHz デュアルコア Intel Core i5 プロセッサ、8 GB RAM、1 TB Fusion Drive、それに Intel Iris Graphics が付く。プロセッサは $200 出せば 3.0 GHz デュアルコア Intel Core i7 に変更できる。16 GB RAM へのアップグレードは $200 だ。256 GB のフラッシュストレージへは無料で変更でき、512 GB のフラッシュストレージへは $300、1 TB のフラッシュストレージへは $800 で変更できる。

Apple がようやく Mac mini にいっくらか注意を向けてくれたのは嬉しいが、今回のアップデートはまるで周期半ばのマイナーなアップデートのような感じで、Mac mini が一年前に受けているべき更新ではないかという気さえする。

当然ながら、この記事で述べたすべての Mac は OS X 10.10 Yosemite を搭載して出荷される。

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iPad Air 2 と iPad mini 3 がラインナップに加わる

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

先週の Apple イベントで、Apple は iPad ラインナップに追加する新製品を明らかにした。これに先立ち、前日には新しい "iPad User Guide for iOS 8" を iBooks Store に間違ってアップロードしてしまうというハプニングもあった。驚くことではないが、この新しい iPad Air 2 と iPad mini 3 は、タブレットに対する革新的な新しい解釈とはなっていない。しかし、これ迄のモデルに対してのよく考えられた進化的改善がなされている - これ迄のモデルも値段を下げて購入可となっている。結果として、iPad ラインには、数え方にもよるが、22 の異なるモデルが存在する。しかも、これは色を考慮する前の話である。

では、何が新しくて、何がそれ程新しくないかを見てみよう。

iPad Air 2 -- 最新のフルサイズ iPad は iPad Air 2 で、昨年の iPad Air の後継機となる。(ありがたいことに、Apple は、モデルが変わっても同じ名前を使い続けるのではなく、iPad モデルに番号を付与する方式に戻ってくれた。) iPad Air 2 は iPad Air と同じ画面解像度を有し (2048 x 1536 ピクセルで、インチ当たり 264 ピクセル)、そして事情を知らないで見たら、初代の iPad Air と変わらない様に見えるかもしれない。しかし、そうではない。

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まず、画面解像度はこれ迄の iPad Air と同じだが、この iPad Air 2 は、層間の空気ギャップを取り除いて、完全に貼り合わされており、そして明るい所での可視性を向上させる反射防止膜が追加されている。

更に、寸法は同じ幅 (6.6 インチ 或いは 169.5 mm) と高さ (9.4 インチ 或いは 240 mm) を保っているが、iPad Air 2 は 18% 薄く、厚さは 0.05 インチ (1.4 mm) 減じられている。(インチキの曲げ試験なんて突き出してしまえ、インターネットよ!)

薄くなったお陰で、重量も少し減った:初代の iPad Air は Wi-Fi モデルで 1.0 ポンド (469 グラム) そして セルラー版が 1.05 ポンド (478 グラム) であった;新しい iPad Air 2 モデルは、両方とも 1 ポンド以下で、Wi-Fi 版がわずかの 0.96 ポンド (437 グラム)、セルラー版が 0.98 ポンド (444 グラム) である。

iPad Air 2 はより高速であり、iPhone 6 に使われた同じチップの iPad 用に変更されたものが使われている。Apple によると、その A8X チップは、初代の iPad Air よりも 40% 高速の CPU 速度と、2.5 倍のグラフィックス性能を有している。またこの新しいモデルには M8 モーションコプロセッサが使われている (旧型 iPad Air の M7 よりも一世代新しい)。

背面カメラもまた iPhone 6 カメラの様に同じ 8 メガピクセルの解像度に上げられ、絞りは固定の f/2.4 だが、より高速になったプロセッサのお陰で、バーストモード撮影やスローモーションビデオも撮れる。正面向きのカメラは前のバージョンと変わらない。しかしながら、二つ目のマイクが追加され、ビデオ撮影時の音声録音が改善された。

Wi-Fi も 802.11ac に移行して少し改善され、最大 866 Mbps のスループットが可能な Wi-Fi スピード狂となった。Apple はまた、セルラーモデルはより多くの LTE バンド (20 個) をサポートし、そして最大 150 Mbps のスループットを持つと言っている。

iPad Air 2 にはまた二個のセンサーが付いている:気圧計 (iPhone 6 の様に、階段を上る様子も捉える) と Touch ID センサーである。Touch ID センサーにより、iPad Air 2 上で新しい Apple Pay システムがオンラインショッピングで使えるようになり、更に iOS 8 のリリースを受けて現れ始めた Touch ID 対応のアプリ全てが使えるようになる ("1Password 5 が iOS 8 の新たな高みにタッチ" 1 October 2014 参照)。興味ある情報:Apple によると App Store には今や 675,000 の iPad アプリがあるという。

ベースモデルの iPad Air 2 は、以前のモデルと同じ値段で、フラッシュストレージの量も同じままで出された:16 GB で $499 である。しかしながら、iPhone 6 と同様、Apple は、前にはあった 32 GB のクラスは止めて、64 と 128 GB オプションだけを提供している。それぞれに余分の $100 加算が必要である (セルラー対応モデルはそれぞれのクラスで更に $130 追加)。新しいゴールド色が、これ迄あったシルバーとスペースグレイに追加された。

iPad mini 3 -- Apple は iPad mini もまたアップデートし、バージョン 3 とした。(以前は iPad mini Retina ディスプレイモデルとしていられていたものは、今やずっと分かり易い "iPad mini 2" の名前となった。)

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iPad mini 3 は、前のモデルから大きさも重量も変わっておらず、更に他の仕様も殆ど変わっていないが、変わったのは Touch ID センサーの追加と、シルバーとスペースグレイの色にゴールドモデルが加わったことである。

iPad mini 3 は iPad Air 2 と同じメモリ構成で出され (16, 64, そして 128 GB)、値段はベースモデルが $399 で、それ以上のストレージクラスに対しては、それぞれに $100 の追加加算が必要となる。前記のように、セルラーモデルは 更に $130 の加算が必要である。

これ迄のモデルも引き続き販売される -- 新しい iPad だけが話の全部ではない。Apple は、初代の iPad Air (16 GB で $399 そして 32 GB で $449; セルラーモデルは $130 加算) を昔からの色で引き続き販売する。

iPad mini ラインにはもっと数がある。Apple は新たに名前が変わった iPad mini 2 - 16 GB で $299 或いは 32 GB で $349; セルラー対応は $130 追加 - と初代の Retina でない iPad mini の両方を残した。後者は 16 GB で $249、セルラー対応は $279 に上がる。

別の言い方をすれば、Apple は、市場に出ている最安値のタブレットに入る iPad モデルも提供しており、これら全ては最新バージョンの iOS も走らせられる。

最新の iPad に対する予約注文は現在受け付けており、出荷は今週後半に予定されている。

Apple がリリースするものは全て過去からの抜本的な決別であることを望む人達にとっては、この新しい iPad についてはため息の出ることが多いであろう。しかし、もう既に良く定義されそして成功を収めている製品に対する価値のあるアップデートとなる iPad を単純に求める残りの我々に対して、Apple は再度期待にそったものを出してきた (これが何故 Apple が通常やることなのかについての説得力ある考えに関しては、Glenn Fleishman の "漸進的改善が Apple に大きな進歩をもたらす" 29 March 2012 を参照)。

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Macworld Expo、30 年の歴史を経て休止に

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週、IDG World Expo の Paul Kent から悲しい電話があった。 30 年間続いた Macworld/iWorld を IDG が「休止」にする と知らせてくれたのだ。ショウは 2015 年には開催されず、見たところお馴染みの形での Macworld Expo はもはや二度と開催されないのではないかという気がする。これとは別の、企業向けに Apple テクノロジーを展開することに重点を置いている MacIT イベントは 2015 年も引き続き開催され、Paul が次回の世話人となる。

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IDG の声明は次のように述べている:

Macworld/iWorld は 2015 年には開催されず、このショウは休止状態に置かれる。このショウは、業界を変革してきた驚くべき 30 年間を目にしつつ、Apple 開発者たちに重要なフォーラムを提供して新たな会社や製品を市場に送り出し、Apple 製品のファンたちには世界的レベルのプロフェッショナルな開発を届け、テクノロジー業界における最もダイナミックなプロフェッショナル・コミュニティーの一つの成長を育んできた。

IDG World Expo 社を代表して、この驚くべき旅路の重要なる一翼を担ってくださった皆さんに対して、この機会にお礼を述べておきたい。私たちは、Macworld/iWorld コミュニティーのすべての人たちに、心からの感謝を捧げたい。

Apple 配置プロジェクトを持つ企業プロフェッショナルの方々を助けるための私たちの MacIT イベントは、2015 年も引き続き開催する。そのエキサイティングな詳細については、数週間以内にお知らせできるはずだ。

雑誌 Macworld の印刷版が終了となって間もないうちにこの発表が出たのを見れば、インターネットの生み出した大規模な変化が私たちの住む世界を作り変えたことはもはや火を見るより明らかだろう。私は先週 Cingletonカンファレンスに参加したが、その会場で、自分が初めて参加した 1989 年の Boston Macworld Expo と、その際に私がかき集めた大量の紙の資料のずっしりした重さを思い出した。当時は、立ち寄ったベンダーごとにパンフレットや資料の類いを貰うのが欠くことのできない作業であった。製品情報の参照用データベースを作るためには、それが唯一の方法だったからだ。1991 年に Tonya と私が Seattle に引っ越した際、私たちは紙がぎっしり詰まったファイルキャビネットを四つも持って行った。2001 年に Ithaca に戻った際には、空になっていたファイルキャビネットを持って帰ろうとも思わなかった。

(余談だが、Cingleton カンファレンスも 2015 年の開催はないが、その理由は全く違う。Cingleton は、その先駆者たる C4 (2007 年 8 月 20 日の記事“C4 カンファレンスに MacHack を想う”参照) や MacHack/ADHOC (2005 年 8 月 1 日の記事“さらば ADHOC よ”参照) と同様、ほんの少数の人たちが運営する小規模なホテル開催カンファレンスで、イベント管理の会社が運営するものではなかった。他にも要因はあったに違いないけれども、Cingleton の場合最も大きな要因は運営のための時間と努力が主催者たちの手に余ったことだった。彼らには、他にもしなければならない仕事やビジネスがあったのだから。)

Apple が Macworld Expo から撤退したのも打撃だった(2010 年 2 月 15 日の記事“Macworld Expo 2010 が再起動”参照)けれども、ショウの側で本当の致命傷となったのは(これはほとんどのトレードショウに言えることだが)インターネットの隆盛だった。報道に携わる私たちにとってはショウの会場でいろいろな会社の人たちに会って話ができるのは今も価値あることだけれども、一般のユーザーにとっては、いろいろな製品について知ったりサポートを得たりするのはオンラインでする方が手軽になった。伝統的なトレードショウは、もはやそれに太刀打ちできなくなったのだ。

Macworld Expo を苦しめたもう一つの悲しい変化については、私はまだしっかりと理解できずにいる。ショウの初期の頃には、資金が湯水のように飛び交ったものだ。大会社は広々としたブースや派手なパーティーのために何万ドルも注ぎ込んでいたが、当時の製品の価格が今よりずっと高かったにもかかわらず全体的な市場は今よりずっと小規模だった。けれども今や、Apple は四半期ごとに記録的な収益を計上し何億人という人々が Apple 製品を使っているというのに、Apple 開発者たちを見回せば、その昔の年二回の Macworld Expo で複数の展示ホールを埋め尽くした多くの会社の規模に匹敵するところなどほとんどない。パーティーはとうの昔に干上がってしまった。パーティーをすることが、さらにはブースを持つことさえ、マーケティングの出費に見合う価値があるのかどうか私は答えられないが、昔は誰もが当然そこに価値があると思っていた。たぶん今も収益はちゃんとそこにあるのだろうが、あまりにも多くの開発者たちに散らばってしまい、もはやそのようなマーケティングの出費を担えるだけの余裕のある者などほとんどいなくなってしまった。あるいは、個々の会社は資金を持っているのかもしれないが、全く違った目的に資金を使っているのだろう。

いずれにしても、Macworld Expo はなくなった。寂しいことだ。展示フロアを持つトレードショウでこれに代わるものが現われるとは到底思えないが、今後はもっと小規模の、テーマを絞ったカンファレンスが主流となるだろう。確かに Cingleton はなくなったかもしれないが、それに代わるカンファレンスがこの数週間以内に少なくとも三つあるのを私は知っている。Philadelphia で CocoaLove、Edinburgh で NSScotland、Los Angeles で MacTech Conference が開催される。MacTech Conference には Tonya と私もまた参加する。(三つとも登録受付はもうすぐ締め切りとなる!)さらにその先には、アイルランドで 2015 Ull カンファレンスがある。(内容は前回の Ull 2014 ページを見れば想像がつくだろう。ちなみにこれは「ウール」と発音するのだと思う。)なので、きっと他にもいろいろなものが今後も登場してくるだろう。

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iWork、Yosemite と iCloud Drive のためにアップデート

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

もしあなたのケーブルモデムから水滴がしたたり落ちているのに気付き始めたとしたら、それは Apple のサーバーが何ギガバイトものソフトウェアアップデートを Mac 及び iOS ユーザーに供給することで、大汗をかいているせいかもしれない。これらの中に、六つの異なるアップデートが iWork アプリのためにある: Pages, Numbers, そして Keynote; これで三つだが、これは Mac 用で、更に三つが iOS 用に存在する。これらのアップデートは、主として OS X 10.10 Yosemite, iOS 8.1, そしてこれらを結びつける iCloud Drive サービスをサポートするためである ("OS X 10.10 Yosemite、iOS 8.1、Apple Pay が登場" 16 October 2014, そして "iCloud Drive への移行" 15 October 2014 参照)。

では、Cupertino は何をしたのであろうか?

iWork for Mac -- Apple が三つの Mac iWork アプリに対して、その "What's New?" ノートで強調していることを取り上げてみよう:

これら三つの Mac アプリに対するアップデートは全て既存のユーザーに対しては無料である。

iWork for iOS -- これら iOS アプリ全てが、このアップデートでバージョン 2.5 となり、同様な改善が数多くなされ、これには iCloud Drive に対するサポートも含まれる。これらのアプリの Documents 画面から一見しただけでは分からないが、ツールバー上の + ボタンをタップするとインポートメニューが出て、そこに iCloud という新たな項目がある。これをタップすると、あなたの iCloud Drive のフォルダの周りを歩き回り、ファイルを持ち込める。

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全ての iOS アプリに共通な他の機能には、Dropbox の様な第三者のストレージプロバイダーに対するサポート、改善されたファイルフォーマット、Handoff、より良い双方向言語サポート、iPad 上の新しい色ミキサー、そして,自分の機器のカメラを使って、写真をプレゼンテーション、表計算、或いは書類に追加する能力がある。

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個々のアプリの改善点には以下がある:

Mac アプリの様に、アップグレードは現在の iWork for iOS ユーザーには無料である。

結論 -- 去年の全 iWork スイート一新の引き金となった iCloud 経由の機器間の両立性のビジョンは、Yosemite と iOS 8 で磨きをかけられてきたが、 Mavericks 上の iCloud Drive の不在のお陰で、その様な交換が出来ないという当惑の期間が一ヶ月もあった。

もしこれ迄もこれらのアプリが好きであったのならば、最新の一連のアップグレードには良い知らせしかない。もし iWork アプリは、去年の一新作業の前にこれらのアプリが提供していたものと較べると、どうしようもなく足りないと感じていたのであれば、これらのアップデートは説得力を増しているとは感じないかもしれない。いずれにしても、全てのアプリは、通り一遍の調べで分かる以上に深いものであり、Apple が今回盛り込んだ改善は、もう既に驚く程能力の高かったスイートに対する真の改良となっている。

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iCloud Drive への移行

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先月 iOS 8 が出た際に、それをインストールした私たちは皆、iOS デバイスから Apple の新しい iCloud Drive サービスにアップグレードしますかと尋ねられた。これについて Adam Engst は「iOS 8 があなたに iCloud Drive にアップグレードするかと尋ねてきたら、Not Now をタップしよう」と助言した。(2014 年 9 月 16 日の記事“iOS 8 ユーザーは iCloud Drive にアップグレードすべきでない”参照。)

いったいなぜか? その当時、OS X 10.10 Yosemite はまだリリースの一ヵ月前と見られ、一方で 10.9 Mavericks は iCloud Drive と非互換だったからだ。また、Adam の表現を借りれば iCloud Drive は「一方通行、つまりいったんアップグレードすれば Mavericks と互換な書類ごととアプリごとの古いやり方に戻ることができない」からだ。Yosemite の開発者用プレビュー版や公開ベータ版を走らせている人以外は、もしも iOS 8 の親切な申し出を受け入れてしまえば、自分の iCloud 書類に Mac からアクセスできなくなってしまう。でも、とりわけ厄介なのは、iOS 8 がデビューしたその同じ日に、iCloud.com 上のすべての iWork ウェブアプリが iCloud Drive を要するようになったことだった。

そのため、Mac と iOS デバイスとウェブブラウザで iWork アプリを使っていたユーザーたちは板挟みの状態に陥った。どんなやり方を選択しても、つまり iCloud Drive を有効としてもしなくても、それまで iCloud 書類を使っていた手段のうち一つがブロックされる結果となったからだ。

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それが、当時の状態だった。

そして今、Yosemite が私たちの上に天から到来し、Mac および iOS ユーザーの大多数が Apple の iCloud Drive アップグレードの申し出をもう一度訪れるべき時が来た。新し物好きたる私は(そう証明する傷跡もある)既にそれを済ませている。一週間前に、私は Yosemite の "golden master" を iMac にインストールした。この最終版があるからには、もう iCloud Drive を有効にできる。

私の場合、それを有効にして運を天に任す以外に、選択肢はなかった。"Take Control of Pages" を改訂して、Apple が私たちに課した iCloud Drive の新たな現実に合ったものに更新しなければならなかったからだ。幸いにも、移行はうまく行った... 大体においては。

うまく行ったこと -- 期待通りに、私の iWork 書類は移行の前と全く同様に iCloud.com 上の iWork ウェブアプリの中に登場するようになった。その上、iCloud.com には新しい iCloud Drive ファイルブラウザもあり、iCloud 書類の管理がずっと手軽にできるようになった。

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Mac 用 Pages も、スムーズに iCloud Drive が使えるようになり、以前よりずっと Finder 風の新しいダイアログを使って書類を開き、そのサイドバー項目から iCloud にある Pages 書類にも、iCloud Drive にあるどんな書類にも、また Mac 上のどんな書類にもアクセスできるようになった。

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そしてもちろん、Yosemite の Finder は、iCloud Drive を私の Mac のローカルなフォルダやマウントされたボリュームのすべてと平等なものとして扱うようになった。

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私の iOS デバイスについて言えば、古びた iPad 2 と新しい iPhone 6 Plus の双方とも、iWork アプリでずっと見えていたのと同じように iCloud 書類を示した。iWork アプリについては、少なくとも私の iPhone と iPad では、移行に何の問題もなかった。ただし、それぞれのデバイスが iCloud Drive との間で書類を同期するために数分間ずつを要した。(私は iCloud 上に 60 個ほどの Pages 書類を持っていて、そのいくつかはかなり大きなものだ。)

うまく行かなかったこと -- 他方、私の iPad Air は、それほど幸運に恵まれなかった。最初は、Pages の Documents ブラウザの中の書類が iCloud と同期されているように見えたが、同期はあまりうまく行っていなかった。同期されているものもあり、そうでないものもあり、中には同期プロセスの途中でストップしたものもあった。実際、ストップした書類の同期は決して完了しなかった。その上、私の iPad Air へ同期 された Pages 書類に変更を加えても、その変更が iCloud Drive へ同期して戻されることはなかった。

私は iPad Air をなだめすかして iCloud Drive のアップデートを受け入れさせようといくつかの方法を試みたが、どれもうまく行かなかった:

(注意: Yosemite では、iCloud Drive の書類を Mac にバックアップするのはとても簡単だ。Finder の中で、iCloud Drive からローカルなフォルダへドラッグするだけでよい。)

いずれにしても、私の試みは三球三振に終わった。そうすると、次にすべきことは、iPad Air の内容を完全にワイプ消去して新規のデバイスとしてセットアップし直すことしかないのか、と私は考えた。

幸いにも、そのような極端な手段を実行する前に、私はもう一つ別のことを試してみた。

問題をどうやって解決したか -- 最終的に私の iPad Air が iCloud Drive のパーティーに加わることができたのは、次のような手順だった。iPad Air を (Settings > iCloud > Sign Out で) iCloud からサインアウトさせ、それからもう一度サインインし直したのだ。

サインアウトすることにより、私の iPad Air 上のすべての iCloud データが(共有した写真、連絡先その他も、また私の iWork アプリの中の書類も)取り除かれた。私の iPad Air と iCloud が(単に iCloud Drive のみでなく、iCloud の すべて が)互いに完全に無関係になった。

サインインし直すことにより、私の iPad Air は iCloud に改めて紹介され、その過程で私の共有した写真も、連絡先も、iCloud に関係した他のすべてのものも、デバイス上に同期された。そう、私の iPad Air の Pages アプリの中の書類もそこに含まれていた。

今では、私の Mac でも、ウェブブラウザでも、私の三台の iOS デバイスのいずれでも、iCloud Drive が動作している。私がどれかのデバイスで iWork 書類に変更を加えれば、その変更は素早く他のデバイスにも伝えられる。(ただし即座にではない。時には、他のデバイスで私が iWork アプリを開いても、更新された書類が同期されるまでに一分か二分かかることもある。)そう、すべてが再びうまく動くようになったのだ。

今や Yosemite は私たちのところにやって来た。あなたが iCloud ユーザーであって、Yosemite にアップグレードしたのなら、iCloud Drive を使わない手はない。たいていの場合、あなたの書類は無事に移行を乗り切ることができるはずだ。でも、もしもあなたが iOS デバイスを持っていて、iCloud Drive がその上の iCloud 対応アプリのどれかの中で変な挙動をするのに気付いたなら、まずはこのシンプルな手順を試してみよう。つまり、そのデバイス上でいったん iCloud からサインアウトして、サインインし直すのだ。このちょっとした操作により、iCloud の曇った (cloudy) 日も明るくなるかもしれない。

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iBooks Author に新たな読み込みオプション

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

この一週間、App Store ウィンドウの Updates 枠は忙しく活躍し続けた。Yosemite 互換性と iCloud 互換性を提供するためのさまざまなソフトウェアアップデートが出たので、ひょっとして、このことにお気付きでなかったとしても不思議ではない。Apple が、同社の無料の電子ブックオーサリングソフトウェア iBooks Author を、バージョン 2.2 にアップデートしたのだ。

そのツールバーには Yosemite 風のアイコンと Mavericks 風のアイコンが奇妙な具合に混ざって含まれているが、またこのアプリ自体も Yosemite 風に拡張されたものというよりむしろ Pages '09 に近いといった感じさえするが、それでも iBooks Author にはいろいろと内部的な強化が施され、その電子ブック構築能力を増強している。

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変更点のリストはごく短く、いくつかの項目は歓迎すべき使い勝手の向上以外の何物でもない。例えば、HTML ウィジェットがページ上で直接操作できるようになった(以前はウィジェットを呼び出すと別途に表示が開いていた)ことや、再生機能を提供するいくつかのウィジェットで自動再生が可能になって読者がそのページに来れば自動的に再生が始まるようにできること、Keynote ウィジェットのトランジションが改善されたこと、イメージがハイパーリンクとして機能できるようになったことなどがある。(もう一つのハイパーリンク機能として別のブック内の場所へのリンクが作れる機能もあると書かれているが、私はどうすればそのようなリンクが作れるのか分からなかった。ヘルプにもこのことは書かれていない。)

iBooks Author はまた、新しい Blank (空白) テンプレートを二つ追加した。一つは横長、もう一つは縦長のブック用だ。これは独自のデザインのブックを作りたい出版者には朗報で、従来はそうするには既存の iBooks Author テンプレートから画像を全部削除したりする必要があった。

けれども今回のアップデートで最も注目すべき新機能は、二つの新しい読み込み機能だ。いや、Apple は二つと言っているが、私は三つ見つけた。

一つ目は Adobe InDesign IDML ファイルを読み込む機能だ。実際の InDesign 書類ファイル (つまり .indd ファイル) とは違って、IDML は中間的なフォーマットであって InDesign 書類をこのフォーマットで書き出すことによりそれを作成したものとは違うバージョンの InDesign でも開けるようにするためのものだ。iBooks Author ユーザーは Insert > Insert Chapter From > InDesign File (IDML) を選べばこの読み込みにアクセスできる。

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二つ目の読み込み機能は EPUB (Apple は誤って "ePub" と綴っている) ブックへの対応だ。File メニューのトップレベル、File > New from ePub File という場所がこの機能に与えられている。試しに、私は自分の著書 "Take Control of iBooks Author" (近いうちに改訂版を出したいと思う) の EPUB 版でこの機能を試してみた。

この本は、EPUB 読み込み機能をテストするには特に興味深い実例となった。それは別に、本の内容が iBooks Author だからというだけの理由ではない。一般的に言って、Take Control シリーズの電子ブックは EPUB フォーマットを限界まで利用し尽くす傾向があるからだ。そこには多くのリストスタイル、埋め込みグラフィックス、複数種類のフォントやさまざまのカラー、多数の内部リンクと外部リンクが組み込まれている。それにもかかわらず、この EPUB はほんの数秒で読み込まれた。サイズが 7 MB を超えているのだから、これにはちょっと驚いた。EPUB フォーマットの小説の大多数はサイズが 1 MB 以下だ。さらに驚いたことに、読み込みの結果は、決して完璧とは言えなかったけれども、かなり良いものだった。粗削りなところを私が手作業で仕上げても、ほんの数時間で済むだろう。

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三つ目の新しい読み込み機能に Apple が言及しなかったのは、きっと気恥ずかしかったからだろう。iBooks Author は、そもそもの初めから、複数個の Pages ファイルを読み込んでそれぞれをチャプターとすることができたけれども、これまでは、Pages '09 で作成された Pages ファイルしかこのアプリは読み込めなかった。けれども、やっとのことで、今回から Pages '09 のみならず現行の Pages 5.5 からもファイルを読み込めるようになった。

今回の iBooks Author の最新のアップデートにおける変更点は大いに歓迎すべきものばかりで、カジュアルな電子ブック出版者のためにも、プロフェッショナルの電子ブック出版者のためにも、この無料のアプリを以前にも増して便利なものとしている。しかしながら、そろそろ Apple も、このアプリに本格的なデザイン改訂を加えて、Yosemite のルック&フィールにマッチするものとすべき時が来ているのではなかろうか。それに、できるかどうかは分からないが、もしも EPUB への 書き出し 機能も装備されて、iPad と Mac のみならず他でも読める電子ブックが作れるようになれば、そしてそれらの電子ブックが iBooks Store 以外のところでも販売されるようになれば、もっと素晴らしいのではなかろうか。

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iTunes 12 の新しいインターフェイスを検証

  文: Agen G. N. Schmitz: agen@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

iTunes 11 がデビューしてから二年近くの間、Jony Ive とそのチームはゆっくりと斜面に色を塗り、縁の丸いボタンに紙やすりをかけ、異質なものと断じられたユーザーインターフェイス要素をすべて剥ぎ取り、かくして素晴らしき新たなる iTunes へとたどり着いた。iTunes 12 (公式にはスタート時点でバージョン 12.0.1 となっている) を一言で言い表わせば「フラット (平ら)」だ。それはある意味では Apple のメディアプレイヤー/オーガナイザ、オンラインストア、それにデバイス同期のハブを混ぜ合わせたデジタル・ブイヤベースを根底から解釈し直したものとも言える。画期的な新機能は一つもないけれども、Apple は多くのインターフェイス要素をあちこち場所替え(または削減)した。そして出来上がった結果は、残っているものたちの本質には従来のバージョンの iTunes で馴染んだものを思わせるところが残る一方、いくつかの歓迎すべき調整が施されてそれが実際このアプリをスマートにする役に立っている。

グレイ階調はより少なく -- 二年前、私は iTunes 11 に極めて閑散とした感じがすると書いた(2012 年 11 月 30 日の記事“改装 iTunes 11、iCloud ストリーミングと新しい MiniPlayer をもたらす”参照)が、そのバージョンでさえ iTunes 12 の質素なデザイン要素と比べれば断然肥大化して見える。今回のデザイン要素は、まさに Scandinavian Design 101 から取り出したもののようだ。(新しい赤いアイコンの)iTunes 12 を初めて開いたら、新しい My Music 表示に入るが、そこにはもはや従来のように機能付きのインターフェイス要素がずらりと並ぶようなことはない。一番上のグレイのコントロール領域は小さくなって、あなたのコレクションにある音楽のタイトルが白い背景の上に並ぶ部分がウィンドウの大半を占める。(iTunes 11 には多彩なドロップシャドウがあったが、ここにはほんの数種類のグレイ階調があるだけだ。)

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比較のために、こちらが iTunes 11.4 の Albums 表示だ。

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グレイのコントロール領域は狭くなったけれども、再生、音量、AirPlay コントロール、検索フィールド、それに Up Next ボタン(Now Playing 領域にある三本線の「ハンバーガー」ボタン)は従来のバージョンと同じようにある。また、Account ポップオーバーを開くボタンが新設され、このポップオーバーから Wish List や Purchased 項目にアクセスしたり、ギフトカードを使ったり、自分の Account Info を開いたりなどのオプションが使える。iTunes 11 のメディアタイプポップアップメニューに代わって左端にアイコンが並び、それぞれ Music、Movies、TV Shows を表示する。その隣の三つの点の More アイコンをクリックすれば他のメディア表示もできる。(ここには Edit 機能もあるのであなたの好きなメディアタイプのアイコンをこのアイコンの列に永続的に加えることもできる。)

また、キーボードショートカットで他のメディアタイプに素早く切り替えることもできる。(Command-1 は Music、Command-7 は Apps、といった具合だ。)これは iTunes 11 でも使えたが、今回は View メニューの中に明確に記された。メディアタイプのアイコンの列の左側にある Home Sharing アイコンをクリックすれば、ネットワーク上の他のコンピュータに保存された他の iTunes ライブラリに手早くアクセスできる。それぞれのメディアタイプ表示の一番右端のところにはポップオーバーがあって、ここからそのメディアタイプのさらなるサブ表示や、異なる並び順、Recently Added セクションがどの程度最近のものを集めるか(デフォルトは六ヵ月)のコントロール、などにアクセスできる。

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サイドバーを呼び戻す -- (私のような)サイドバー純粋主義者は、新しい My Music 表示の殺風景な様子を見て少々意気消沈してしまう。けれども、サイドバーは簡単に復活させることができる。個々のメディアタイプ表示の上の真ん中のところにある Playlists と書かれたテキストボタンをクリックすればよいだけだ。この選択は記憶されるので、例えば Music で Playlists を表示することを選んでから、Movies メディアタイプに移り、そしてまた Music を選べば、Music の Playlists 表示に戻る。しかしながら、iTunes Store 表示(Tones と Internet Radio 以外のすべてのメディアタイプにある)だけは、この記憶を無視する。Movies にいて iTunes Store を選び、それから Music メディアタイプを選んでも、依然として iTunes Store の中にいたままになる。ただ、iTunes Store の Music セクションに切り替わるだけだ。

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iTunes 12 では個々のプレイリスト内部の表示に、より多くのコントロールができるようになった。プレイリストを一つ選んでから、右端のサブ表示ボタンをクリックして、そのプレイリストにあるメディアを表示するいろいろの異なるやり方を選ぶことができる。iTunes 11 の List、Grid、Artist List の各表示はそれぞれ Songs、Albums、Artists 表示になり、iTunes 12 ではそれに加えて Composers と Genres の表示も選べる。また、個々の表示が独自に追加のオプションも持つ。例えば、Songs では並び順が選べる他に、どのカラムを表示するかや、アルバムアートを表示するかどうかも選べる。Albums では二段階の並び順を(例えばまず Artist 順、その下で Title、Rating、Genre のいずれかの順、という風に)設定できる。

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情報をシフト -- Get Info ダイアログ(ファイルを一つ選んで、File > Get Info を選ぶか Command-I を押す)もすっかり作り直され、見栄えがすっきりするとともに枠の配置も変わった。(ビットレートや修正日などを表示した従来の Summary 枠は、一番右の File 枠になった。)私は Details 枠の中に Add Field ボタンがあるのを見て喜んだ。これは、カスタムフィールドを作れる入り口なのだろうと思ったからだ。でも残念ながら、これは現在使われておらず表示では隠されているフィールドへのアクセスを提供するだけのものに過ぎなかった。この Get Info の中のいろいろなフィールドは固定されているように見えるかもしれないが、見えているテキストをクリックすればフィールドが編集可能になる。

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MiniPlayer を呼び出す -- iTunes 11 では右上隅にあった MiniPlayer ボタンは iTunes 12 で消えてしまったが、MiniPlayer 自体はちゃんと残っている。MiniPlayer に切り替えるには、iTunes 12 の一番上にある再生コントロール領域の、表紙アートのサムネイルをクリックしなければならない。(あるいは Command-Shift-M を押してもよい。Command-Option-M は MiniPlayer をメインの iTunes ウィンドウの隣に開く。)MiniPlayer を最小サイズにするには、左上隅の Hide Large Artwork ボタン(Close Window ボタンの下にある)をクリックしてから、左右どちらかの縁を内側へドラッグして MiniPlayer からアルバムアートのサムネイルが見えなくなるようにする。

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デバイスを接続する -- iOS デバイスを Mac に接続すれば、新しい Device 表示アイコンが三つの点の More アイコンの右に現われる。(Wi-Fi 経由でデバイスが iTunes と同期するように設定してあれば、その iPhone、iPad、または iPod touch を示す Device アイコンが自動的に現われる。)デバイスの名前をクリックすれば、標準的な Summary 表示とサイドバーが開き、サイドバーには異なるメディアタイプを同期するためのオプションや、デバイス上に現在どんなものがあるかが表示される。その Mac に複数のデバイスが接続されていれば、再生コントロール領域のすぐ下にそれらの名前が出るので、名前のどれかをクリックすればそのデバイスに切り替わる。

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どれかのメディアタイプで Playlists 表示が開いていれば、そのサイドバーにも現在接続されたデバイスが表示される。その横の展開三角形をクリックすれば、そのデバイスに保存されたメディアが分かる。iTunes のメディア表示(例えば Music)からファイルをそのデバイスへドラッグすれば、フル同期の操作を使わずにそのファイルをそこへ持って行くことができる。

まとめ -- iTunes 12 で新しく追加された機能はあまりないが、インターフェイスがクリーンアップされたために、これまで気に入って使ってきた機能(例えばサイドバーや、MiniPlayer など)を探しても見つからなくて困惑する人たちもきっと多いだろう。けれども、いったんそういうものが見つかれば、きっと iTunes 12 の新しいインターフェイスは実際このアプリの中で動き回るのを以前より楽にしてくれるだろうと私は思っている。

いつも通りに、iTunes 12 は Apple のウェブサイトから、あるいは Software Update から無料でダウンロードできる。バージョン 12.0.1 は OS X 10.7.5 Lion またはそれ以降を必要とする。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2014 年 10 月 20 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Carbon Copy Cloner 4.0.2 -- Bombich Software が Carbon Copy Cloner 4.0.2 (CCC) をリリースした。このバックアップユーティリティに最近出された 4.0 メジャーリリース(2014 年 10 月 9 日の記事“Carbon Copy Cloner 4.0”参照)を素早くフォローするメンテナンス・アップデートだ。バージョン 4.0.2 では、電子メールを送信するよう設定された CCC 3.5 タスクを読み込む際に電子メールアカウントの設定も読み込むようになり、CCC 3.5 から 3.5.2 までで作成されたタスクも正しく読み込むようになり、数多くのインターフェイスの問題点を修正し、デフォルトでサイドバーが隠れている場合にも正しくウィンドウ位置を復元するようになり、バッテリ電源で走っているシステム上でタスクを走らせる際に CCC がシステムをスリープさせない方法を改善し、Recovery HD ボリュームが古過ぎる、または見つからないという誤った報告が出た問題を修正している。(新規購入 $39.99、バージョン 3.5.x からのアップグレードは $19.99、11.1 MB、 リリースノート、10.8+)

Carbon Copy Cloner 4.0.2 へのコメントリンク:

Things 2.5 -- Cultured Code が Things 2.5 をリリースし、OS X 10.10 Yosemite に対応するとともに、ユーザーインターフェイスを刷新してサイドバーや環境設定に新しいアイコンを入れ、ツールバーやタグフィルターバーのデザインを新たにし、簡単入力およびタグ管理のウィンドウに調整を加えた。このタスク管理アプリではまた Yosemite の Notification Center に新しい Today ウィジェットを入れて、その日のすべてのタスクを手早く表示したり、どんなアプリで作業中にもタスクの完了をマークできるようにした。さらに、Yosemite では Handoff に対応し(最近リリースされた iPhone 用の Things のバージョン 2.5.2 で動作し、iPad 用の Things にも近日中に対応予定だ)Yosemite の共有シートに Add to Things 拡張を追加した。(Cultured Code からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、17.6 MB、リリースノート、10.7+)

Things 2.5 へのコメントリンク:

Coda 2.5 -- Panic がウェブサイト開発ツール Coda をバージョン 2.5 にアップデートし、多数の機能追加や改善を施した。Coda 2.5 ではシンタックス強調表示やシンボル解析のペースを速くし、Local Root を索引付けしてあなた独自の関数やクラス、変数を自動補完するようにし、Panic Sync を追加してサイトやパスワード、秘密鍵を同期できるようにし、サイトの CSS を無効にして独自の編集をできるようにし、ユーザーインターフェイスを更新して OS X 10.10 Yosemite との親和性を高め、エディタに垂直インデントガイドとカスタマイズ可能なカラムガイドを追加して改善し、キーストローク一つで保存と出版ができるようにしている。また、 Panic は Coda を Mac App Store から取り下げたけれども、Mac App Store から購入した顧客が無料で独立版へ移行できるようにしている。Mac App Store 版からの移行の前に、必ず最新版 (2.0.14) をインストールしていること、およびそれを少なくとも一回は起動したことを確認しておこう。その上で、Panic から Coda 2.5 をダウンロードし、あとはアプリの出す指示に従えばよい。(新規購入 $99、無料アップデート、84.5 MB、リリースノート、10.7.5+)

Coda 2.5 へのコメントリンク:

Parallels Desktop 10.1 -- Parallels Desktop がバージョン 10.1 (build 28600) にアップデートされた。修正のみを施した、メンテナンスリリースだ。この仮想化ソフトウェアは Parallels Desktop が Mac のシステム終了をキャンセルしてしまう問題を解消し、アプリケーションウィンドウのフォーカスの問題点と Coherence でビジュアルなゴミが残る問題を直し、Mac デスクトップ上の仮想ディスクへのショートカットが消えないようにし、USB デバイスを仮想マシンに接続する際に CPU 占有が大きかったのを抑え、NumLock キーがオンのままにならなかった問題を解決している。(新規購入 $79.99、アップグレード $49.99、教育関係者向け $39.99、バージョン 10.0+ からは無料アップデート、283 MB、リリースノート、10.9.4+)

RParallels Desktop 10.1 へのコメントリンク:

Airfoil 4.8.10 -- Rogue Amoeba がAirfoil 4.8.10 をリリースして、Netflix ビデオが OS X 10.10 Yosemite の下では Airfoil Video Player から正しく再生できなかった問題を修正した。また、Instant On にマイナーなアップデートを加えて(バージョン 8.0.2 となった)詳細不明だがいくつかの問題点を修正した。(新規購入 $25、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、15 MB、 リリースノート、10.7+)

Airfoil 4.8.10 へのコメントリンク:

Microsoft Office 2011 14.4.5 -- Microsoft が Office 2011 をバージョン 14.4.5 にアップデートした。攻撃者が特別に細工した Microsoft Word ファイルをユーザーに開かせるように誘導した場合、リモートでコードが実行される可能性があるという、非公開で報告された脆弱性一件(詳しくは Microsoft Security Bulletin を参照)を修正している。今回のアップデートではまた、OS X 10.10 Yosemite で再起動した後で Outlook for Mac 2011 のメインウィンドウが表示されない問題に対処するとともに、Microsoft Exchange サーバーメッセージの不要な同期化および更新を起こしていた Outlook の問題(ただし Exchange 2007 と Exchange 2010 のアカウントのみ)を修正している。(Microsoft Download Center からも Microsoft AutoUpdate からも無料アップデート、114 MB、リリースノート、10.5.8+)

Microsoft Office 2011 14.4.5 へのコメントリンク:

Scrivener 2.6 -- Literature & Latte が Scrivener 2.6 をリリースし、OS X 10.10 Yosemite に対応するとともに、互換性に関する既知の問題をすべて修正し、ユーザーインターフェイス要素を Apple の新しいオペレーティングシステムにマッチするよう更新した。この古参のワードプロセッサはまた、Word 書類および OpenOffice 書類を変換する際に Scrivener が組み込み版の Java を使うかそれともシステムにインストールされた Java を使うかを選べるオプションを Import/Export Preferences の中に追加している。今回のアップデートでは多数のバグに対処が施され、縮小されたコメントを編集するとハングしたりクラッシュしたりした問題を修正し、Scrivenings モードの中でスマートクォートやスペリング修正が呼び出されると起こったクラッシュを回避し、Composition モードインスペクタの中でプロジェクトノートに編集を施しても保存されなかったバグを解消した。しかしながら、従来使えた Twitter および Facebook 共有サービスは Yosemite では利用できなくなった。共有機能が 64-bit アプリケーションを要するようになったのが理由だ。(詳しくは Literature & Latte ブログ記事を参照。Scrivener のコードベースを 64-bit に更新する計画もあると書かれている。)残念ながら、 Mac App Store 版の Scrivener はこの記事の執筆時点でまだバージョン 2.5 のままだ。(新規購入 $45、無料アップデート、77.3 MB、 リリースノート、10.6+)

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DEVONthink/DEVONnote 2.8.1 -- DEVONtechnologies が DEVONthink の三つの版 (Personal、Pro、Pro Office) すべてと DEVONnote をバージョン 2.8.1 に更新して、ユーザーがインストールした Spotlight プラグインとの互換性を改善するとともに、DEVONthink To Go と同期する際に不要なタイトル拡張が追加されたのを修正した。DEVONthink の三つの版いずれも、非互換、未対応または壊れた画像ファイルを未知のファイルとして読み込むようになり、画像を表示または編集した後にスキャナ/カメラのインターフェイスに起こったクラッシュを修正し、Canon カメラから読み込んだ AVI ムービーとの互換性を確保し、詳細不明ながらいくつかローカリゼーションの問題点を修正している。また DEVONthink Pro Office はドイツ語とフランス語のローカライズ版で無効となった Apple Mail プラグインを自動的に再インストールし、 OS X 10.7 Lion および 10.8 Mountain Lion のシステムで Apple Mail プラグインとの非互換性を修正している。(いずれもアップデートは無料。DEVONthink Pro Office は新規購入 $149.95、 リリースノート。DEVONthink Professional は新規購入 $79.95、リリースノート。DEVONthink Personal は新規購入 $49.95、 リリースノート。DEVONnote は新規購入 $24.95、リリースノートTidBITS 会員には DEVONnote もいずれの版の DEVONthink もそれぞれ 25 パーセント割引。10.7.5+)

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DEVONagent Lite, Express, および Pro 3.8.2 -- DEVONtechnologies が、同社のリサーチ用ソフトウェア DEVONagent の三つの版すべて (Lite、Express および Pro) をバージョン 3.8.2 にアップデートした。三つの版いずれも、ユーザーインターフェイス要素を OS X 10.10 Yosemite への準備のために更新し、また Baidu 検索エンジン用の新しいプラグインを加えている。Pro および Express 版ではソーシャルメディアへのリンク(つまりリツイート)のフィルター分けを改善し、また DEVONagent Pro ではスキャナの精度を増し、Web 表示のコンテクストメニューに Share サブメニューを (10.8 Mountain Lion かそれ以降が必要) 追加し、検索ウィンドウの検索フィールドと進行インジケータを (DEVONagent Express と同様に) 統合し、新しいプラグインアシスタントを改善した。バージョン 3.8.2 から、三つの版いずれも 10.7.5 Lion かそれ以降を要するようになった。(いずれもアップデートは無料。DEVONagent Lite は無料、リリースノート。DEVONagent Express は新規購入 $4.95、リリースノート。DEVONagent Pro は新規購入 $49.95、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、リリースノート。10.7.5+)

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SuperDuper 2.7.3 -- Shirt Pocket が SuperDuper 2.7.3 をリリースし、OS X 10.10 Yosemite にフル対応した。このドライブクローン作成・バックアップ用アプリは Backup on Connect にあったバグの結果として SuperDuper が名前に Backup という単語が含まれるドライブをバックアップできなかったのを修正している。(これまでは Shirt Pocket のブログにこのバグの回避方法が詳しく書かれていた。)今回のアップデートではまた、Eject after Copy 機能で探知を改善するとともに、詳細不明ながら他にもさまざまな修正や改良を施している。SuperDuper 2.7.3 は Yosemite に対応しているけれども、依然として 10.6 Snow Leopard またはそれ以降と互換だ。(基本的機能は無料、追加機能は $27.95、無料アップデート、2.9 MB、10.6+)

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Apple Configurator 1.7 -- Apple が Configurator 1.7 をリリースした。学校や企業において複数の iOS デバイス上にソフトウェアを配置したり管理したりするために重要となるツールだ。今回のアップデートでは iTunes Store 認証が改善され、バックアップをリストアする前にデバイスを消去するようになり、iOS 8 で導入された新しい構成プロファイルのペイロードや設定への対応を追加している。また、Handoff の使用を有効(または無効)にする際の制約、アプリの管理のための iCloud 同期、企業の帳簿のバックアップ、すべてのコンテンツや設定を消去したり Spotlight でインターネット検索結果を有効にしたりする際の監視付き制約が追加された。また、Configurator 1.7 から OS X 10.10 Yosemite を要するようになった。これは管理用の Mac をアップデートできない、またはアップデートしたくない人たちにとっては問題かもしれない。(無料、14.5 MB、10.10+)

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GarageBand 10.0.3 -- Apple が GarageBand 10.0.3 をリリースして OS X 10.10 Yosemite への対応を追加した。10.9 Mavericks とも引き続き互換だ。(この点、リリースされたばかりの iMovie 10.0.6 (2014 年 10 月 18 日の記事を参照) で最小システム要件が Yosemite となったのとは違っている。)GarageBand 10.0.3 では、オーディオエフェクトのプラグインを使用してトラックのサウンドをよりきめ細かく制御できるようになり、Bass Amp Designer でビンテージアンプやモダンアンプ、キャビネット、マイクなどを使ってオリジナルのベースリグを組み立てられるようになった。また、ボーカル録音を素早く簡単にできる新しい Voice Template を追加し、プロジェクトを Mail Drop で(iCloud にサインインしていれば)共有できるようにし、垂直方向にズームした際にトラックの高さを自動的に調整し、Accessibility にいくつかの拡張を加えている。(Mac App Store から新規購入 $4.99、無料アップデート、1.17 GB、10.9+)

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iMovie 10.0.6 -- Apple が iMovie 10.0.6 をリリースして、リリースされたばかりの OS X 10.10 Yosemite に合わせて外観を更新した。iMovie は今回から Apple の最新のオペレーティングシステムリリースを必要とするようになった。今回のアップデートではまた、Custom H.264、ProRes、および Audio Only の書き出しオプション、ビデオフレームを静止画像として共有できる機能、それに HD ビデオを Mail Drop で(iCloud にサインインしていれば)電子メールで送信できる機能が追加された。また、クリップの下部をドラッグしてクリップの一部を選択できるようになり、Adjustments Bar が常に開いているようにしてオーディオやビデオのツールに素早くアクセスできるようにし、古い Mac システムでのパフォーマンスを改善し、インドネシア語、マレー語、ベトナム語のローカライズ版を追加している。さらに、開発者が App Store 用のプレビューを作成する際は、QuickTime Player でキャプチャした iPhone および iPad の画面録画ビデオに対応したこと、11 種類の新しいアニメーションタイトル、それから App Store 用に手軽に書き出せる共有オプションなどがありがたいだろう。(Mac App Store から新規購入 $14.99、無料アップデート、1.99 GB、10.10+)

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LaunchBar 6.1.3 -- 今月初め、Objective Development は LaunchBar 6.1.2 をリリースして、このキーボードベースのランチャーが Emacs 風キーボードショートカットで働く方法を改良し、Info Browsing を呼び出すための右矢印キーの使用をオフにし、Calculator 履歴のブラウズを改善し、LaunchBar がログイン時に自動的に開いた際にスクリーン上に現われないようにした。そして先週、LaunchBar はバージョン 6.1.3 にアップデートされた。今回は一部のアプリケーションが索引に現われなかったバグを修正し、検索語をタイプしている最中に Wikipedia Search でより詳しい提案を表示するようにし、また自動アクティベートの最中の左右ナビゲーションを改善している。(新規購入 $29、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、10.1 MB、リリースノート、10.9+)

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1Password 5.0 -- OS X Yosemite の公式リリースを祝って、AgileBits が 1Password 5.0 をリリースした。1Password mini に改良を施し、多数の修正や改善を加えたメジャーなアップデートだ。1Password 5.0 は Apple が新たにリリースしたオペレーティングシステムとフルに互換で、新しい Dark Mode もあり、実際 Yosemite が必要となった。今回のアップデートでは 1Password mini の速度を改善するとともに、システムワイドのショートカットで呼び出された際にはスクリーンの中央に現われるようにした。また、AgileBits は CloudKit 同期の使用への対応も追加したが、デバイス間で同期できるようにするには Mac App Store 版と iOS 用 1Password for iOS 5.1とが必要だ。(iCloud 同期を経由した 1Password 5 同期について詳しくは AgileBits のサポート書類 を参照。)その他の変更点としては、Wi-Fi 上で添付ファイルを同期する機能を加え、同期が成功した後もデバイス上の項目の数が異なったままとなる問題を修正し、1Password mini の詳細表示ウィンドウを切り離した場合そのコンテンツに合った大きさにリサイズするよう修正している。1Password 4 のライセンスがあれば、無料で 1Password 5 へアップグレードできる。AgileBits では期間限定で、同社のウェブサイトからも Mac App Store からも $35 の特別価格で 1Password 5 を提供している。(新規購入 $49.99、TidBITS 会員が AgileBits から購入すれば 25 パーセント割引、無料アップデート、32.6 MB、リリースノート、10.10+)

1Password 5.0 へのコメントリンク:

KeyCue 7.3 -- OS X 10.10 Yosemite のリリースに備えて、Ergonis が Yosemite のユーザーインターフェイスに合う新しい Tenaya テーマを付けて KeyCue 7.3 をリリースした。(名前の由来は Tenaya Lake と Tenaya Canyon で、いずれも Yosemite 国立公園の中にある。)このキーボードショートカットユーティリティは今回から、標準的でないメニュー実装をしている一部のアプリケーション(例えば Eclipse や、すべての JetBrains 製品など)からもメニューショートカットを取得できるようになった。さらに、KeyCue 7.3 はログイン項目リストで Hide ボックスがチェックされていた場合にショートカットが表示できなかった問題を回避し、カスタムテーマで具体的なフォントサイズ指定が無視された問題を修正し、ライブラリコンポーネントでローレベルの問題点の処理を改善してクラッシュを避け、ショートカット表が消えた後には拡大鏡アイコンも正しく消えるようにした。(新規購入 19.99 ユーロ、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、無料アップデート、3.7 MB、 リリースノート、10.5.8+)

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ExtraBITS、2014 年 10 月 20 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、Adam Engst が British Tech Network で Macworld Expo に別れの言葉を寄せ、Apple が同社のストアから Bose をお払い箱にし、John Siracusa が OS X 10.10 Yosemite をレビューし、開発者 Marco Arment は大多数のプロフェッショナルたちにとって新型 27 インチ iMac Retina 5K ディスプレイモデルは Mac Pro よりも良いマシンなのかどうか検討する。

Adam Engst、BTN の The Mac Show で Macworld Expo を讃える -- British Tech Network の The Mac Show ポッドキャストで Paul Kent、Chris Breen、Adam Christianson、ホストの Ewen Rankin と共に出演した Adam Engst は、Macworld Expo の消滅について議論し、さらに Apple の最近の発表、つまり iPad Air 2、新しい iMac Retina 5K ディスプレイモデル、OS X 10.10 Yosemite などについて語った。

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Apple、Bose 製品を撤退 -- Bose 製のスピーカーやヘッドフォンは長い間 Apple リテール店の主要商品だったが、今回 Apple は自社のオンラインストアに Bose 製品を出すのを止めた。同社の物理的な店舗からも間もなく Bose 製品が消えると見られている。これは Apple が Beats Electronics を買収した時点で既に計画されていたことかもしれないが、多くの人たちの考えでは、Bose が NFL と結んだ独占スポンサー契約と関係しているのではないかという。NFL は選手たちに Beats ヘッドフォンを着用して写真に撮られるのを禁じているからだ。San Francisco 49ers のクォーターバック Colin Kaepernick は Beats ヘッドフォンを着用して記者会見に登場したことで NFL から $10,000 の罰金を科された。(公共の場でマナーに反することをしたので、彼はきっと母親からもっと叱られたのではないかと思うが。)

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John Siracusa の OS X 10.10 Yosemite レビュー -- 懐かしき Apple 伝統が復活した。Ars Technica が、John Siracusa による非常に長い OS X 10.10 Yosemite のレビューを出版したのだ。これで、Siracusa は十五年間にわたって Mac OS X リリースのレビューを続けてきたことになる。彼の最初のレビューは 1999 年の Mac OS X DP2 についてのものであった。無料でソフトウェアがアップデートされる今日この時代に、レビューというものの意味は昔より薄くなったかもしれないが、細かい所まで注意の行き届いた Siracusa のレビューはいつも変わらず一見の価値がある。

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Retina iMac は真のプロフェッショナル向け Mac か? -- 開発社 Marco Arment は、彼の 2013 年型 Mac Pro を売って新しい iMac Retina 5K ディスプレイモデルに買い替えようかと考慮中で、両者を詳しく比較して買い替えたいと思う理由を述べる記事を書いた。シングルスレッドのタスクについては、実際 iMac の方が高速の CPU を持っており、マルチスレッドのタスクについても Mac Pro に比べて大幅に遅いというほどでもない。その上、この iMac の 5K Retina ディスプレイは Mac Pro で使えるどんなものよりも優れており、その状態はおそらく当面の間続くだろう。全体的に見て、Mac Pro は次第に彼の必要を満たすには最高のものではなくなり、むしろニッチ製品という感じを強めていると Arment は考えている。

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TidBITS ISSN 1090-7017©Copyright 2014 TidBITS: 再使用はCreative Commons ライセンスによります。

Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2014年 10月 25日 土曜日, S. HOSOKAWA