TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1252/15-Dec-2014

この 2014 年最終号の TidBITS では、まずホリデーセールのお知らせが二つある。先週の DealBITS 抽選で当選しなかった人のための BeLight Software の Printworks 割引セールと、執筆作業に必須の Mac 用ツールを取り揃えた WinterFest 2014 セールだ。また今週号では Apple が iOS 8.1.2 をリリースして主として購入済み着信音が消えた問題に対処した。iOS 8 のリリース以来、Apple は Extensibility 関係の機能をどのように使ってよいかに関して開発者たちを苦境に追い込んできた。Adam Engst が、Apple が開発者たちに強いていることに対する考えを述べるとともに、それがすべての人にとって良くないことである理由を語る。Glenn Fleishman は Mac と iOS のスクリーンキャストを録画するためのプロ向けアプリ ScreenFlow 5 の手引きをする。Michael Cohen は "Take Control of Pages" を完成させたが、Michael はこのワードプロセッサ・ページレイアウトアプリの解説を書き続けてきた一年間を振り返る。最後に FunBITS 記事では、Josh Centers が彼にとって今年一番のゲーム、古き良き 8-bit ゲーミングの時代に引き戻してくれる Mac 用 Shovel Knight を紹介する。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Default Folder X 4.6.12、Hazel 3.3.3、Labels & Addresses 1.6.9、Safari 8.0.2, 7.1.2, 6.2.2、OmniFocus 2.0.4、それに DEVONagent Lite, Express, Pro 3.8.3 だ。

記事:

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TidBITS 2014 ホリデー休暇

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今年も終わりに近づいて、今週号が TidBITS の 2014 年最終号となる。今週一杯私たちはいろいろなことを片付けようと思っているので、もうしばらくは TidBITS のウェブサイトにも目を配っていて頂きたいが、その後はホリデーの休暇に入る。私たちのいつもの習慣通りに、年の最後の二週間は TidBITS の出版をお休みして、家族や友人と時間を共にしたり、過ぎた一年を思い返したり、少し体を休めたり、2015 年には Apple やその他テクノロジー業界がどんな興奮を私たちのために用意してくれるのか楽しみにしたりして過ごしたい。次号の電子メール版 TidBITS は 2015 年 1 月 5 日に発行の予定だ。

TidBITS の観点からは、2014 年はまたもや良い年であった。それは主として、2,700 人以上の TidBITS 会員の皆さんのお陰だ。(2014 年 12 月 8 日の記事“2015 年も TidBITS 出版への支持を: TidBITS 会員になろう”参照。)新たに会員になって下さった人たち、引き続き会員として更新して下さる人たちが大勢いることに大いに勇気づけられるし、またこの数週間のうちに 5 人もの方々が $1000 の終身レベルの会員になって下さったことにはこの上なく心奮わされた。もちろん、長期スポンサー企業の SmileCrashPlan、そして ScanSnap の各社にも感謝の気持ちで一杯だ。

Tonya と私は Josh Centers、Michael Cohen、Joe Kissell、Agen Schmitz、Jeff Carlson、Glenn Fleishman、Rich Mogull、Lauri Reinhardt、Bruce Dumes、それから多くの Take Control 著者たちや編集者たちの非常に有能かつ好意に満ちた尽力にも心から感謝している。あなたたちは皆、素晴らしい。私たちは常日頃から感謝の言葉を口にするよう心掛けているけれども、ここであらためて公式に、私たちのチームとしての仕事に参加して下さることに対して感謝の念を述べておきたい。

TidBITS 会員の皆さんからの資金のお陰で、今年も多数の記事を委託できた。そうして TidBITS の発する声を広げ強めてくれた Julio Ojeda-Zapata、Geoff Duncan、Jeff Porten、Steve McCabe、Kirk McElhearn、Alicia Katz-Pollock、Nick Mediati、David Koff、Andrew Laurence たち筆者の面々に感謝したい。それから、毎週 TidBITS をオランダ語と日本語に翻訳して下さっている疲れ知らずのボランティアの皆さん、記事にコメントを書いたり TidBITS Talk に投稿したりして下さる方々、そして貴重な時間を費やして私たちの文章を読んで下さるすべての読者の皆さんに、大きな大きな感謝を捧げたい。

ありがとう、皆さん、そして、お一人お一人の願いがすべて叶いますように。

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Apple、iOS 8.1.2 をリリースし、消えた着信音を復旧

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple が iOS 8.1.2 をリリースして、さまざまなバグを修正するとともに、iTunes Store で購入した着信音が消えてしまうという問題に対処を施した。セキュリティアップデートの面を言えば、iOS 8.1.2 は既に iOS 8.1.1 に含まれているもの以外は何も提供しない

Apple は他のバグ修正については何も説明しようとしていないし、セキュリティの修正も含まれていないので、購入した着信音を使っている人以外は急いでこのアップデートをインストールするまでもないのではないかと思う。そうは言っても、今回のアップデートに関する問題報告が広く出回っているということはなく、おそらく害はないだろう。ただ、アップデートの前には必ずデバイスのバックアップをしておくこと。

もしもあなたが購入した着信音が消えてしまった場合は、まず iOS 8.1.2 にアップデートしてから、そのデバイスでApple の Restore Tones ページを訪れれば着信音を取り戻すことができる。Apple のサポート書類がその手順を説明している。

iOS 8.1.2 は、デバイス上で Settings > General > Software Update から、あるいはコンピュータ上で iTunes の中から入手できる。サイズは iPhone 6 上で 28.2 MB ほどだが、デバイスによってサイズは異なる。

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DealBITS 値引き: BeLight Software の Printworks が 55% 安くなる

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の DealBITS 抽選で当選し、BeLight Software のプリントデザインアプリ Printworks を受け取ることになったのは、cdale.com の C. Dale Flowers、bucknell.edu の Erik Lofgren、frontiernet.net の Michael Destefano Jr.、maine.rr.com の Jim Kessler、それに hetnet.nl の Ton Terken の 5 名だ。おめでとう! 皆さんそれぞれに、今週は早速ホリデーカード作りに取り掛かられることと思う。

自分だけのホリデーカードをデザインして印刷して郵送したいのに残念ながら当選しなかった皆さんもがっかりすることはない。BeLight Software では、2015 年 1 月 5 日までの期間中、何と 55 パーセント割引という気前の良い価格(Mac App Store からも購入できる)で Printworks を販売中だ。つまり、定価 $49.95 のところ $21.95 で購入できる。

実際、もう少し選択肢がある。Printworks にもその機能の多くは含まれているけれども全部ではない、追加の機能も持つものとして、BeLight の Labels & Addresses アプリ(ホリデーカード用の郵送ラベルを印刷するのに最適で、現在 Mac App Store から $14.99 で購入できる)と Disc Coverアプリ(ミックス CD のラベルを印刷するのに最適で、現在 Mac App Store から $9.99 で購入できる)もある。これらも 2015 年 1 月 5 日までの期間 70 パーセント割引となっている。

今回の DealBITS 抽選に応募して下さった 270 名の皆さんに感謝したい。また今後の DealBITS 抽選もお楽しみに!

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WinterFest 2014 セールで必須執筆ツールを

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

毎年この頃になると、来年やりたいことに思いを走らせるものだが、我々の多くにとっては、それは書くことに関連したものとなる。TidBITS と Take Control の間で、我々は毎日を、調べもの、文章作成、そしてテキストの編集に費やすので、我々の好みの職人的ソフトウェア会社のグループが彼らの WinterFest 2014 セールについてアプローチしてきた時、我々も参加することとした。12 月末までの間、これらの製品のどれでも、或いは全部でも、クーポンコード WINTERFEST2014 を使うだけで 25% 引きとなる。これは何かとの組み合わせの特典でもないし、また何らの仕掛けも、要件も付いていない - これは Mac 著作者向けの幾つかの偉大なツールに対する紛れもないホリデーセールである。

ここに集められたものの中には、我々が毎日お世話になっている、或いはこれ迄の間に記事として取り上げたアプリが数多く含まれている。 DEVONthink Pro は、メモや研究資料を保存するための素晴らしいツールである。Eastgate Systems の Tinderbox は、考えを整理、計画、そしてマップするのを手助けする。Aeon Timeline を使えば、どんな話でも時系列的に並べられる。Smile の TextExpander は、頻繁に使う言葉や語句を全部タイプする手間を省いてくれる。Literature & Latte の評判の高い執筆アプリ Scrivenerは、あなたの研究成果や考えを原稿にする手助けをする。編集者との作業や最終稿に磨きをかけるためには (加えて、如何なるテキスト操作のニーズに対しても)、Nisus Writer Pro に並ぶものはない。そして、勿論のことだが、我々の Take Control本のライブラリにもこれらのアプリ - DEVONthink Pro, Scrivener, そして TextExpander が含まれる - そして、あなたの Mac 全般をより良く使う手助けをするものが揃っている。

25% の割引きを得るために WinterFest のメインページ から注文をしなければならない Tinderbox を例外として、それ以外のものは注文時に WINTERFEST2014 クーポンコードを入力するだけである。それも、あなたが使ったリンクにそのコードがもう貼り付けてなければの場合である。

もし執筆に真面目に取り組んでいるのであれば、ここは奮発して、あなたの考えを世の中に伝える最善の方法に焦点を当てさせてくれるツールやトレーニングに投資してみてはいかがであろうか?

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ScreenFlow 5: Mac と iOS のスクリーンを記録

  文: Glenn Fleishman: glenn@glennf.com, @glennf
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

スクリーンキャストというのは別に新しい概念ではない。何かを説明するためにスクリーンにカメラの焦点を合わせることを人々が思い付くやいなや、人々はスクリーンキャストをし始めた。Douglas Engelbart が 1968 年にした グラフィカルユーザーインターフェイスとマウスポインタのデモンストレーション こそ最も初期の実例だと言う人たちもいる。Telestream の ScreenFlow 5 は長年活躍しているスクリーンキャスト用アプリの最新リリースだが、ウォークスルーやデモンストレーションを録画したり編集したりするための、重要な新機能をいくつか追加している。たとえ、あなたが作ったデモンストレーションが Engelbart のものほど人々の記憶に長く留まらなかったとしても。時には、ちょっとだけビデオを示すことで何十通の電子メールにも何時間もの電話にも勝ることがあるものだ。

ScreenFlow の目標は、どんなオーディオ入力でも、どんなビデオソースでも、あなたの Mac に接続されたどんなスクリーンでも録音・録画できるようにすることだ。バージョン 5 で Telestream は iOS 8 と OS X 10.10 Yosemite の新機能に踏み込み、USB 接続されたどんな iOS デバイスの画面でも Mac 上にキャプチャできるようにした。(これは ScreenFlow を使わずにもできる。2014 年 10 月 31 日の記事“iOS 機器ビデオを Yosemite でキャプチャーする方法”参照。)表向きには、開発者たちが App Store で自分の製品一覧にビデオを追加できるようにと Apple はこの機能を追加したようだが、実際この機能は誰でも利用できる。また、ハイエンドのカメラから ScreenFlow へ、ネイティブに MPEG Transport Stream と AVCHD ファイルフォーマットでビデオを読み込むこともできる。

けれども、ScreenFlow はただのキャプチャ用ツールではない。その核心部にはトラックベースのエディタがあり、これを使って極めて洗練されたデモンストレーションを作成することができる。見掛けは iMovie と似ている。ただしそれは、すべてが変わり果ててしまった HD バージョンになる前の iMovie だ。(2010 年 10 月 21 日の記事“iMovie '11 にタイムラインを復活させる”参照。)気軽に使いたいユーザーにとっては、$99 という価格の ScreenFlow は入門としては敷居が高い。けれども ScreenFlow の意図する対象は技術サポートの担当技術者、テクノロジー系のライター、それから TidBITS で働く私たちのような人たちなので、Telestream はプロフェッショナル向けの価格を設定することができる。(旧バージョンのオーナーは $34 でアップグレードできる。旧バージョンを Mac App Store で購入した人は、ライセンスを移してからアップグレードを入手できる。)

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ScreenFlow を使うには、まず新規の録画から始める。ダイアログで、五つのソースのうちどれからも、あるいは全部からも同時にキャプチャできる。デスクトップ (ただし一度に一つのモニタのみ)、iOS デバイス、FaceTime カメラまたは接続された他のビデオソース、内蔵または外部マイクロフォン、それにシステムオーディオだ。それぞれのソースは別々のトラックに記録され、あとで編集できる。また、外部のビデオを読み込んだり、キャプチャした後の書類にあとで別の録画を追加したりもできる。バージョン 5 になって、iTunes と iPhoto のメディアブラウザも装備され、以前に録画しておいたクリップも、またオーディオ、音楽、静止画像も、手軽に読み込んで使える。

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ScreenFlow の編集環境を使って書類フレームの中でどんなソースでも位置決めし、リサイズし、トリミングすることができる。例えばスクリーンをトリミングして一つのアプリケーションウィンドウだけにすることもできるし、複数の入力を同時に組み合わせることもできる。ビデオまたはスクリーンキャストの要素は三次元座標軸を中心に回転させることができ、これを使ってビデオを角度をつけて斜めから見せ、iChat Theater 風のプレゼンテーションをシミュレートできる。

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私は 簡単なウォークスルービデオを作ってみた。ScreenFlow を ScreenFlow でキャプチャし制作したもので、再帰的な意味合いもたっぷりだ。

ビデオフレームはどんな寸法にも変更できるし、いくつかの標準的な寸法、例えばさまざまの種類の iOS キャプチャの選択肢から選ぶこともできる。これは、製品を App Store に出す開発者にとって特に便利だろう。Apple の要求する寸法のビデオにしなければならないからだ。ScreenFlow には特別のプレビューモードもあり、アップロードの前にそのフォーマットでビデオをチェックできる。

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入力をビジュアルにレイアウトするキャンバス部分を除けば、ScreenFlow は普通のビデオ編集プログラムとほとんど同じ挙動をする。メインのタイムラインにトラックが表示され、タイムラインに沿ってプレイヘッドをスクラブしたり、あるいは望みの位置へクリックしてレンダリング後のプレビューを見たりその部分のオーディオを聞いたりでき、また再生ボタンをクリックして合成結果をリアルタイムで視聴することもできる。タイトルを追加したり、トラックをトリミングまたはスプリットしたり、オーディオとビデオの効果を追加したりできる。(本物のマゾヒストなら、スクリーン録画など一切なしにビデオを編集することも可能だが、そんなことをするのはお勧めしない! その種の仕事にはそのためのちゃんとしたツールを使うべきだ。)

ScreenFlow にはとてもありがたい、デモンストレーション用の機能がいくつかあって、それで項目にコールアウトを付けたり、注釈を付けたり、強調したりできる。Annotation Clip (注釈クリップ) ではビデオ画面上に線を引いたり、長方形や楕円を描いたりでき、それをまるで別のビデオトラックであるかのように扱うこともできる。

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ビジュアルトラックの中の Callout Action は領域をハイライト表示できる。Mac からスクリーンをキャプチャしたものでは、現在前面にあるウィンドウに自動的にフォーカスを切り替えることができる。ScreenFlow はキャプチャの中でウィンドウの配置を覚えている。マウスカーソルの動きを追うこともできる。Freehand オプションを使えば、スクリーンキャプチャの中にも、iOS やその他のビジュアルトラックの中にも、静的なコールアウトを手で描くことができる。コールアウトはズーム表示でき、部分的に不透明にでき、その他にもいろいろ効果がある。要素を目立たせるための、素晴らしい手段だ。

Apple が提供する iOS の表示キャプチャはジェスチャーを取り込むことができないので、ジェスチャーは ScreenFlow の中で作り直さなければならない。Touch Callout にはさまざまの微妙な違いを持つタッチ動作があり、一本指も複数の指も、あらゆる種類のジェスチャーや動きを表現でき、動き始めと動き終わりの地点を指定でき、さらには直線的な動きなのか、それともゆっくりになるのか、速くなるのか、または両方かという違いまで設定できる。このアプリにはよくあるタッチジェスチャーのためのマクロ ("template" と呼ばれる) もいくつか付いている。

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ScreenFlow 5 の学習曲線は決してなだらかではない。私は従来のバージョンを使って多数のスクリーンキャストを作成したことがあるが、今回のバージョンで自分を再びこのアプリに慣れさせてからも、数時間経ってさえまだ自分がそれほどこれに熟達した気はしない。でも、フラストレーションはない。このアプリは、難しいというより、むしろ非常に高機能だと言うべきだ。

スクリーンとビデオの処理に比べれば、オーディオ編集ツールはまだまだ弱い。GarageBand にある大きな枠のズームイン・オーディオエディタのようなものが ScreenFlow にあればよいのにと思う。それさえあれば、もっと的確なスクラブや、編集、クリーンアップを施せるほうになり、オーディオをより良くビジュアル部分に合わせて調整できるようになるだろうに。

ScreenFlow 5 は万人向けのものではないが、実は驚くほど多くの人たちに向いているのかもしれない。あなたが技術サポートをする相手がもしも家族だけだとしたら、Join.me を使った遠隔スクリーンのセッションや、Messages を経由したスクリーン共有などを使う方が適しているだろう。けれども、もしもあなたがプロフェッショナルな環境で何か同じものを OS X か iOS で何度もデモンストレーションしているのなら、その相手が他の従業員たちであれ、顧客の人たちであれ、あるいは潜在的購入者であれ、時間やお金を投資するのを躊躇すべきでない。ScreenFlow 5 があれば、その機能をマスターして行くにつれて、すぐに元が取れることだろう。

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"Take Control of Pages"、Apple の執筆三羽烏を記述

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

2013 年の終盤に、Apple は新しいバージョンの iWork アプリを導入し - Pages, Numbers, そして Keynote - そしてそれらを束ねて新しい Mac や iOS 機器全てに無料で組み込んだ。無料アプリによって引き起こされた最初の歓喜は、すぐに驚愕に置き換えられた、と言うのも、長年のユーザーがこの改訂 iWork アプリは完全に書き換えられたものであり、機能も少なくなって、新しいファイルフォーマットは古いアプリとは互換性がなく、そしてユーザーインターフェースも再構築されていることを発見したからであった ("無料の新 iLife、iWork アプリはデバイスとプラットフォームを横断" 22 October 2013 参照)。

しかし、多くの人が混沌と混乱だと見ている所に、Tonya と Adam Engst は機会があると思った。それは、長年に亘って Apple の iWork アプリについての Take Control 本が欲しいという読者からの要望を満たす作業に取りかかる機会になるのではないかというものである。彼らは、最初に Pages を取り上げることを決め、そして、私も手が空いていたし、興味もあり、そして Mac が誕生する前に遡るワードプロセッシングとレイアウトアプリの経験もあったので、その執筆を私が引き受けることとなった。我々は、その様な本を書くには長い時間が必要で、かつ準備作業も困難なものになるだろうと思った、何故ならば Apple は失われた機能を復活させ、そして新しいものを付け加えるため頻繁なアップデートを約束していたからである。

我々は計画を立てた:まず基本的なことだけを取り上げた "Take Control of Pages" 本の最初の下書きを書くというものである。我々はそれを "pre-book" として発売し、その後、改訂と新しい材料を取り込んだものを定期的に出していくというものである。pre-book の購入者は、それを何時買ったかに拘わらず、これらの新作を発行と同時に無料で受け取れる。Adam は Take Control Books が最初の pre-book 版をリリースした時、この計画を TidBITS に ""Take Control of Pages" Pre-book を Leanpub 上で実験" (3 February 2014) として書いた。

ほぼ一年後、改訂は 7 回に及び、読者も 1,100 人になり、"Take Control of Pages" は真の本に成長した。今や私の仕事も終わったので、私が Pages を探求した経験を基にした感想を皆さんと共有したいと思う。

これは iCloud と複数機器の話である -- 確かに Mac 上の Pages は、幅広いユーザーのニーズに応えられるワードプロセッサーとレイアウトプログラムではあるが、それを Mac 上でだけしか使わず、その iOS の兄弟アプリ、そして iCloud との緊密な統合の特長を生かしていないのであれば、あなたは Apple の狙いを掴んでいない。つまり、Apple は、開発者と顧客の両方に iCloud サーバーは写真や音楽のためのデジタルハブとしてだけではなく、書類のためのハブでもある事を実証するために Pages を使っている。このハブは、どの Apple ハードウェアプラットフォーム上で走る関連したアプリが円滑なユーザー経験 (完全に摩擦のないところまで行かないにしても) を提供するために使える。もし Apple の長期的な複数機器、クラウドベースの目標が、iOS 8 と OS X 10.10 Yosemite での Handoff の出現までははっきりしなかったとしても、今はよく見えるはずである。

さめた人達は、Apple がどれ程その曇りがちなクラウド野望に到達しているか、或いは、iCloud と複数機器の互換性という観点から見て正しい方向に向かっているかについて論議をするかもしれない。しかしながら、今日現在、Pages は複数機器、クラウドベースのワードプロセッシングプラットフォームとして動作していることを否定することは出来ない。完全ではないかもしれないが、十分有用である。

私はこの本の執筆の間中ずっと Apple の複数機器、クラウドベースの互換性に対する約束に依存しなければならなかった。何日にも亘って、複数の書類が私の Mac、二つの iPad、iPhone、そして Safari の Pages Web アプリの間で繰り返し行き来することもあった。時として種々の障害に遭遇したこともあったが (起こった時はイライラしたが、長く尾を引くことはなかった)、私は Apple がその約束を果たしていると感じた。

これは Apple の核となる戦略の一部である:同社はあなたに何台もの Apple 機器を買って貰いたいと思っていて、それを実現する方法の一つは、あなたに自分のデジタルコンテンツにはどの機器からでもアクセス出来るという確信を持って貰うことだと思っている - これが、何よりも、この新しい Pages を象徴している。

見かけよりも奥深い -- Pages がその 5.0 更新で 前のバージョンから失った機能は、あの様な声高な怒声を引き起こすこととなり、まるで Pages が少々見栄えの良いインターフェースを持った TextEdit 程度のものに成り下がってしまったかのような印象を与えた。そして誤解のない様に言っておく - 多くのものが失われたのは間違いない。しかし、それでも沢山の能力が残されている、時として細かすぎて、簡単に見過ごしてしまう様なものもあるが。

例えば、リストスタイルがある。Pages 4 では、如何なる段落にもリスト設定を適用することが出来たが、そうすることでその段落の根底にあるスタイルが上書きされてしまった:もし段落スタイルをこのリスト設定を含むように再定義すると、その段落スタイルを使う段落全てにこれらのリスト設定が反映される。Pages 5 は、リスト設定を段落スタイルから分離している - リストスタイルは今やあなたが行うリスト設定を含む。その同じリストスタイルを異なった段落スタイルを持つ異なった段落にも適用出来、そしてそのリストスタイルはこれらの段落スタイルのどれをも上書きすることはない。リスト設定を段落スタイルから切り離す事で、複雑なリストや構造化された書類が作りやすくなる。

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また、オブジェクトスタイルを見てみると、これは丸とか、写真の様なオブジェクトに対して境界設定、色埋め、影、等々を適用させてくれ、更にこれらの設定をスタイルとして保存し後に他のオブジェクトに対してそのスタイルを適用させてくれる。じゃじゃーん、新しいオブジェクトが今や同じ境界設定、色埋め、影、等々を持っている。

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Pages 5 には、Pages 4 にある全ての付加機能はないかもしれないが、結構数多くの独自の鳴り物を提供している。

私の好きなもの -- 私がいじってみて面白いと思った機能もある。その様な機能の一つは、Pages for iCloud での実時間で共同作業をする能力である。私はこれ迄、何度も Google Docs を使って実時間共同執筆をやったことがあるが、どういうわけか Pages でやる方がより心地良く感じた。ひょっとすると、私は Pages それ自体の中で作業をしていたせいかもしれない:Pages for Mac ではなく、iCloud.com の Web アプリなので、それがまさに私が心地良く感ずる程十分に Pages for Mac の様に見えそして振る舞うのであろう。

私はまた、Pages 5 の進化した変更追跡とコメント機能も好きである。これらは Word の変更追跡とコメント付けと同様に動作するが、それが私の好きな所ではない (私の本音でもある、変更追跡と付き合わなければならない事を好む人が何処にいる?):私の幻想をかき立てたのは曲がりくねった変更線である。ええ、確かに見た目の話だが、Word のやり方よりも取っつきやすい。

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私は、Pages 5 が採用したコンテクストに応じた単一 Inspector パネルのやり方が段々好きになった。Pages 4 では、私は望みの設定に素早く行ける様、画面上にインスペクターウィンドウをあちこちにばらまいていた。これらのウィンドウ全てと書類を保持するための 27-inch iMac 画面無しでは、私は迷子になっていたであろう。Pages 5 では、私は必要な設定全てを一度に見ることは出来ない - しかし、私はその時点でやっている事に関係ある設定に速やかに行き着ける。そして、更に重要なのは、ずっと小さい画面上でも作業出来ることである。

私の好きでないもの -- だからといって,私が Pages ファンになったと言うわけではない。私に悪態をつかせる欠陥や不安定さは存在する。例えば、丸一年に及ぶ Pages 5 アップデートの後でも、テキストボックスのリンク付けは無いし、ナビゲート出来るブックマークも無い。前者の欠如のお陰で、簡単なニューズレターを作るのさえ大変な作業となる。ブックマーク無しでは、クリック可能な相互参照も作れない。これは、最も基本的な EPUB 本以外のものを作ろうとしたら、致命的である。

Pages 5 には、未だにメールマージ機能が無い、もっとも Apple は、それを可能にする最低限の AppleScript サポートを含めてはいるが。しかし、Pages に対する自作のメールマージ AppleScript 機能を本当に使おうと思わない限り、外部サイトに行き (Apple が勧めるものは一つあるが) 必要なスクリプトアプリケーションを入手し、更に自分の Pages 書類と連動して Numbers スプレッドシートを用いなければならない。魅力に欠け、当座しのぎで、極めて Apple らしくない。

それから、Table of Contents 機能がある。これは仕事はするが、私の経験では、その仕事ぶりは信頼性が十分だとも、予測可能だとも言えない:時として、Table of Contents の内容は持っているはずのフォーマットを有していない。これは Apple の QA の人達がもっと注意を払うべき分野の一つである。

そして、最後に、これ程時間が経った後でも、Pages for iOS を使って表のセルにある式を何故編集出来ないのか誰か私に説明して欲しい。これは、Web アプリの中ですら出来るのである!

Pages はあなたに向いているか? -- 何とも言えない。それは、あなたがやらねばならない仕事の内容と一緒にやる人達に依存する。明らかに、もし Microsoft Office を標準化している会社で働いているのであれば、仕事に Pages を使うのは愚かな話である、確かに、Pages は Word 書類をインポート、エクスポートするのは極めて得意ではあるが。

そして多くの場合、同じ理由から、私にとっても正しいツールでは無い。(実際、私は "Take Control of Pages" を Nisus Writer Pro で書いた、何故ならば、このアプリは現時点では Take Control 出版システムの中心に座っているからである。) しかし、この一年の間、私は Pages を使うのを思った以上に楽しんだし、将来これを使ったプロジェクトも考えられるなと思う時も何回かあった。私は、汎用のワードプロセッサーとレイアウトアプリが欲しいな思う時のために身の回りに置いておきたいという人にはこれを是非お勧めしたい。とりわけ、これを走らせられる複数の Apple 機器をお持ちの方には。

もし実際に Pages をお使いなら、私の本を買って欲しいと思う。これは Yosemite での Pages 5.5, iOS 8 での Pages 2, そして Pages for iCloud について世の中で最も広範囲な記述書であり、Pages 作業の中で新しいそして変更された機能がどうなっているのか理解しようとしている時にはきっとお役に立てると思う。

その間、Apple が Pages と共に何処に行くのかを見るのを楽しみにしている。

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iOS 8 アプリ開発が "Bring Me a Rock" ゲームと化す

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple の高圧的な拒絶に直面した独立のアプリ開発者たちを支持する声の高まりは、何度も繰り返され、もはやお馴染みのものとなった。特殊な状況下では効果的になり得るが、はたして Apple はメディアを利用して明確なルールを規定することを避けようとしているのだろうか? そして、そのような挙動は開発者コミュニティーにどのような影響を及ぼすのだろうか?(「萎縮効果」という単語を、きっと皆さんもご存じだろうと思う。)

先週初め、Apple は Transmit iOS の開発者 Panic に対して、このアプリが他のアプリによって作成された書類を iCloud Drive へ送ることは許さないと申し渡し、その結果として Panic はこのアプリの Send To 機能を丸ごと全部削除せざるを得なくなった。(2014 年 12 月 8 日の記事“Apple、Transmit iOS に足かせをかける”参照。)

これに対して数え切れないほど多くの記事が批判の声を挙げ、その後 Apple は方針を転換し、Send To 機能を復活させた Transmit iOS 1.1.2 を Panic がリリースすることを認めた。Panic の Cabel Sasser はこう書いた:

Apple との間の思慮に満ちた会話の結果、"Send To" 機能を復活させた Transmit iOS 1.1.2 がリリースされました。

ここに至る経過は完璧とは言えませんでしたが、このような解決をみたことで、正しいことをするために努力を惜しまない良い人たちが Apple にいるということが、私たちの予想通りに、確認できたのは嬉しいことです。皆さんが Transmit iOS 1.1.2 を気に入って下さることを願います。

これとほとんど同じことが去年の 10 月に James Thomson の PCalc に起こった。PCalc は Notification Center の Today 表示に電卓ウィジェットを入れたのだ。Apple はこのウィジェットを削除するよう要求したが、メディアからの猛烈な批判の嵐(2014 年 10 月 29 日の記事“Apple Demands Removal of PCalc's Today View Widget”参照)が起こった後に Apple は考えを変えた。

それほど幸運でなかったアプリもある。Neato は Notification Center の中にメモを書くためのウィジェットを入れたが、開発者はキーボードをなくさない限り削除すると脅された。もちろんキーボードをなくせば何の意味もなくなる。(2014 年 11 月 12 日の記事“Neato、iOS 8 の Notification Center にメモ機能を加える”参照。)もう一つ別のメモ書きアプリ Drafts の開発者も、やはりウィジェットを削除するよう要求された。それから Launcher は、いろいろなアプリを手早く起動するためのウィジェットを使ったが、開発者が既存のユーザーからウィジェットを回収しようとしなかったために、強制的に App Store から削除されてしまった 。あるいはまた、紙飛行機を飛ばすゲームのウィジェット Overglide が同じ運命を辿ったとしても私たちはちっとも驚かないだろう。(2014 年 11 月 21 日の記事“FunBITS: Overglide、iOS 8 ウィジェットの限界を押し広げる”参照。)それからまた、CalcKeys はカスタムキーボード拡張で、シンプルな計算の実行や計算結果(または計算全体)の挿入のための数字キーパッドを提供したが、Tidal Pool Software の開発者 Adrian Baerlocher が私たちに語ったところによれば、当初はアルファベットのないキーボードだという理由で、その後には計算を実行するという(まさに PCalc の Notification Center ウィジェットが当初拒否された理由と同じ)理由で拒絶されたという。いずれの理由も公表されたガイドラインのどこにも載っていない。

これらのさまざまに異なるアプリたちを結び付ける共通項は、これらがすべて iOS 8 の新しい Extensibility 機能を利用しようとしている点だ。そこにはカスタムキーボード、Notification Center ウィジェット、カスタム Share アクションおよび拡張、写真・ビデオの編集拡張、Document Provider 拡張などがある。iMore が、Extensibility に関する包括的解説を掲載している。

問題は、何が許容されるかについて Apple が明確なガイドラインを出版していないことだ。私が見る限り、これらの拒絶事例のどれ一つとして、セキュリティの懸念に関係あるものはない。個々の Extensibility 機能は特定の API により提供されるので、少なくとも理論的には、その API にサポートされた機能を提供してもユーザーのデータに対する脅威を与えることはないはずだ。そして実際、開発者たちの証言によれば Apple が拒絶に際してセキュリティの問題に言及したことはないという。

その代わり、本質的に Apple は開発者たちに“Bring me a rock”(石を持って来い) と言っている。出版されたガイドラインを満たすと思われるアプリを開発者が持って来て Apple がそれを拒絶する際、同社は「いや、その石じゃない、別の石を持って来い」と言っているのだ。このゲームは、その開発者がフラストレーションのあまりあきらめるまで続く。これは単なる臆測ではない。Launcher の開発者 Greg Gardner は、こう書いている

もしも開発者たちが仕事を続けるための明確なガイドラインを持たず、何が許されるかの指針として App Store にあるアプリを使ってみることさえできないのならば、私たちに残された唯一の選択肢は、受け入れてもらえるものを見つけるための試行錯誤として膨大な時間を仕事に注ぎ込み、結局は拒絶される危険を冒すことしかない。私はこの人物に懇願してどんなガイドラインでもよいから公開し、アプリを検討する人たちがウィジェットに何が許されて何が許されないのかを判断できるようにして欲しいと言った。それに対してこの Apple 係員は、ルールは曖昧にしておく方が良い、そうすれば開発者たちが革新的なアイデアを思い付くことができるようになるし、Apple としても後になって考えを変える際に柔軟に対処することができるから、と答えた。そんな方針では開発者たちの時間が浪費されることになる、と重ねて問い詰めたところ、彼は「自分の作ったものが拒絶されるのが心配なら、作らなければよい」と答えた。

私が思うに、Apple は二つの相反する要求を天秤にかけている。一つには、この iOS 8 の Extensibility 機能のそもそもの要点は、開発者たちに iOS を興味深い、便利な、そしておそらく革新的な方向にさえ拡張してもらうようにすることにある。Apple の技術開発チームは、きっとこちらの陣営にいるのだろう。彼らはテクノロジーを作り出して、開発者たちがそれを使うよう促したいと思っている。けれども開発者たちが何でも好きなことをできる余地を与えれば(たとえ iOS 8 と既知の App Store ルールが課す著しい制約があっても)ルック&フィールや、全体的なユーザー体験に関する Apple 伝統のコントロール要求に正面から衝突しかねない。こちらは、おそらく上層のマーケティングチームから来る要求だろう。

さらに悪いことに、Apple は iOS 8 の Extensibility 機能を巡る明確なガイドラインを持たないことで開発者に "Bring me a rock" ゲームを強いているのみならず、マフィアのボスが殺しを命ずるのと同じやり方でメディアの否定的報道を利用している。つまり、暗黙のメッセージを送るのだ。同社内部のどこかの部門がメモ書きウィジェットを Notification Center に入れたくないと決めれば、公表ガイドラインの中で規定する代わりに、Apple はそのアプリを拒絶する。そうすれば否定的報道が生じ、結果としてメモ書きウィジェットの石を Apple に持って来ようと考えている他の開発者たちに暗黙の警告を与えることになるのを、同社は知っているのだ。これも、単なる臆測ではない。もう一度、Launcher の開発者 Greg Gardner が書いた文章を引用しよう。Launcher が削除された理由について、彼が Apple と会話した様子だ:

  私はまた、他の似たようなアプリが何週間も入手できる状態であるのになぜ Launcher が 9 日後に App Store から削除されたのか、具体的な理由を教えて欲しいと尋ねた。この質問に対する答は、私が聞いた彼らの反応の中で最も興味深く、最も得るところの多いものだった。彼らは基本的に次のように答えた。Launcher は未知の領域への先駆者であって、この種の機能は新たな具体的ガイドラインを出版せざるを得ない事態にならない限り受け入れられないというメッセージを開発者たちに伝えるため、ここは前例を作っておく必要があると彼らは考えたのだという。さらに彼らは、同様のアプリが毎日何百ずつも提出されて来ないという事実こそ、彼らにとって Launcher を削除したことがこの件では成功であったことの証明となるとさえ言った。

そういうわけで、ここで採点してみよう。Apple は、報道から悪い評判を得、開発者の忠誠心を失う。けれどもおそらく同社は明確なガイドラインを規定してそれに従うよりも、こちらの方が良いと判断したのだろう。開発者たちは、Apple を満足させようと試みつつ膨大な時間と資金を無駄に浪費する。ユーザーたちは、便利なアプリが却下され、App Store から削除され、ひいてはそもそも開発すらされなくなることで、損をする。実際、得点を稼いだのはメディアのみだ。メディアとしては、大きくて悪い Apple が小さな開発者たちを踏みにじっているという記事を次から次へと書くことができるのだから。

でも、言わせてもらいたいが、私はそんな記事を出版したくはない。古臭いと言われようと、馬鹿正直と言われようと、Pollyanna みたいだと言われようと[訳者注: Pollyanna は小説「少女パレアナ」の主人公、「底抜けの楽天家」の意味]私は iOS を、開発者たちが私を心底驚かすようなソフトウェアを書き、私が夢にも思わなかったような機能を実現してくれる、そのようなプラットフォームになって欲しいと思う。けれども Apple はそれどころか、厳しく管理されたシステムを構築していて、その中で生き残るためには、気まぐれなボスのご機嫌をとりつつ、人為的なルールと規制のシステムを切り抜ける必要に迫られる。Apple のハードウェアとソフトウェアの成果を私は高く評価するけれども、同社のポリシー管理には強い異議を唱えたい。

ひょっとすると、私はすべてを思い違いしているのかもしれない。ひょっとすると私たちは、もっと広義の教訓を与えてくれることに対し Apple に感謝すべきなのかもしれない。一部の国で国家統制の下に計画経済が困難に陥るのを私たちは見てきたし、また多くの私たちが住む国々では自由な資本主義と過度の政府規制との緊張関係が顕在化している。Apple のお陰で、空想小説以外で初めて、私たちはちょっと違った実例を目にしようとしている。もしも一つの会社が経済のエコシステム全体を支配したとすれば、そこに何が起こり得るのかという問題だ。

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FunBITS: Shovel Knight、楽しみを掘り出す

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

1980 年代から 1990 年代前半に子供時代を過ごした私たちの多くは、8-bit ビデオゲーム時代を懐かしく思い出す。とりわけ、Nintendo Entertainment System (NES) は良かった。1983 年のアタリショックと呼ばれたビデオゲーム崩壊の危機を救ったのが、1980 年代半ばに登場した NES コンソールだった。

残念ながら、当時のゲームの大多数は私たちの記憶にあるほど良いものではなかった。もちろん、そのごく一部、例えば Mario とか Zelda などのゲームはしっかりしたものだったが、NES ゲームライブラリの内容の多くはガラクタばかりで、コントロールにイライラするだけだったり、ゲームプレイが並み以下だったり、グラフィックスが(当時の標準からしても)粗過ぎたり、ヒットの探知がずさん(地面を通り抜けて落ちるようなことも)だったりした。どれほど質の悪いゲームがあったかの感じを掴みたければ、笑ってしまうほど低俗な Angry Video Game Nerd シリーズをご覧になるとよい。

当時の最良のゲームでさえ、George R.R. Martin の小説のごとく冷酷になることもある。Mega Man 2 は史上最高のゲームかもしれないが、それと同時に最もフラストレーションの溜まるゲームでもある。その証拠に、 このゲームの最後の敵との戦いを示したビデオがある。その戦いでは、あっという間に地面に落ちてしまうボウリングのボールのようなものを空飛ぶエイリアンに向かって繰り返し投げつける必要がある。それ以外にこのエイリアンに有効な武器はない! 攻撃にある限度以上失敗すれば、ゲームの一番初めから全部やり直さなければならない。あらかじめゲーム攻略本などを読んで正しい武器を知っていなければ、それを見つけ出すために何時間も無駄に試行錯誤を繰り返す羽目になるかもしれない。

初期のゲームにはこのようにいろいろ欠陥はあったけれども、そこにはこれらを特別のものだと思わせる何かが確かにあった。色の種類も限られ、ゴツゴツとピクセルの見えるグラフィックス、独特なチップチューンの音色、当時らしい語法といったものは、少々ぼやけてきたとしても、懐かしい思い出だ。

Yacht Club Games の Shovel Knight は、ゲーミングの黄金期を思い出させつつ、あなたの中の当時の記憶と同等に良いゲームとなる。今年の夏にこのゲームが Wii U 用にリリースされた際に、私は週末を丸々つぶして最後までプレイしたが、今回これが Mac 用に $15 で発売された。(Mac OS X 10.6 Snow Leopard またはそれ以降が必要。) 予告編ビデオもある。

これをプレイするには、何らかのゲームパッドを使うことを強くお勧めする。私の場合は昔から持っているお気に入り、方向パッド修正済み USB Xbox 360 コントローラを使っている。ただ、Shovel Knight がなかなかこれを認識してくれず、苦労した。Apple は 10.9 Mavericks で、ネイティブ対応していないゲームのために Xbox 360 コントローラ対応を秘かに組み込んだ。ところが残念ながら、その登場と同じくらい摩訶不思議に 10.10 Yosemite になってその対応は消えてしまったようだ。私は iMore の記事 のお陰で 非公式のドライバを見つけることができ、やっとコントローラが使えるようになった。

Shovel Knight は、8-bit 時代の最良のものからそのまま取り入れたような、プラットフォームゲームだ。Mega Man シリーズと同様、何人ものボスたちに挑んで戦い、勝って彼らのパワーを得る。"The Legend of Zelda II: The Adventure of Link" (ゼルダの伝説パート2 リンクの冒険) と同様、村から村へと旅をして、村人たちからアイテムを買い、ヒントも教えてもらうが、彼らは時々無意味なことを喋る。DuckTales と同様、武器は振り回して使う以外に、ホッピングのように使ってジャンプすることもできる。それから、"Super Mario Bros. 3" と同様、あなたはマップ上の世界を旅して、レベルを通過すればまた新たな一帯のマップが開かれる。

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あなたがプレイする主人公の名前は Shovel Knight (シャベルを持った騎士) だ。[訳者注: シャベルというのは、足をかけて土を掘る大型の道具です。園芸用の小さな移植ごてのことではありません。]愛する Shield Knight を失って以来、あなたは追放された身だ。故郷に戻ったあなたは、この土地が邪悪な Enchantress (魔女) に支配されていることを知り、もう一度シャベルを手に彼女を倒すための旅に出る決意をする。けれどもその前に、騎士団 The Order of No Quarter と戦って全員を倒さねばならない。そこに控えているのは King Knight、Specter Knight、Treasure Knight、Mole Knight、Plague Knight、Propeller Knight、Polar Knight、Tinker Knight という面々だ。

ゲームプレイは NES 時代を覚えている人にはお馴染みのものだろう。ステージからステージへと旅して、プラットフォームからプラットフォームへジャンプし、敵に向かってシャベルを振り回し、シャベルに乗って跳ね返ることで敵を攻撃したり高いところへ飛んだりする。また、シャベルを使って宝物を掘り出すこともできる。宝物は、寿命追加やマジックパワーなど、各種のアップグレードを購入するためにも使える。

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Shovel Knight は、各レベルの中に複数のチェックポイントを追加し、レベルを勝ち抜ける試みの回数に上限を設けていた寿命システムを捨て去ることで、NES にあったフラストレーションの多くを取り去る。その代わりにここでは、主人公が死ぬと、宝物の一部が失われた上で最後のチェックポイントに戻る。その後さきほど死んだ地点を通過できれば失われた宝物の全部または一部が取り戻せる。時には、残りの宝物が遠くに置いてあるのが見えることもあって、それは手を伸ばしても届かないが、釣り竿を買えば話は別で、釣り竿は洞穴の奥からあなたの宝物を引っ張り出す助けになる。

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Quentin Tarantino の映画と同じように、Shovel Knight もいろいろなものからインスピレーションを受けつつそれでいてこれ自身新鮮でオリジナルな感じがする。もちろん他にも 8-bit 風ゲームをピクセル化した指で指摘することは可能だが、Shovel Knight を特別なものとしているのは、細部への注意だ。

多くのレトロ調ゲームは単に NES のグラフィックスに大ざっぱに似せているだけだが、Yacht Club Games は可能な限り NES のスタイルに近いものにしようとこだわりを見せる。NES の 54 色という上限を守りつつ望みのビジュアルを実現することはできなかったが、彼らはそのうち少数の色だけに留まることができた。また、開発者たちはワイドスクリーンのディスプレイや視差スクロールといった現代的なグラフィックのタッチをいくつか追加したが、そのお陰で画面に深みが生まれている。

このグラフィックスを NES でそのまま実現することは不可能だったろうが、サウンドは可能だったろう。Windows マシン上で NES の音楽を作るために使われるFamiTracker というアプリを使って、彼らは VRC6 と呼ばれる特殊なサウンドチップで動作するよう音楽をプログラミングした。このチップは当時日本製のゲームで使われていたが、欧米で使われたことはなかった。

Shovel Knight を可能な限り NES に近いものとするために Yacht Club Games がどんなことをしたかの更なるマニア向け詳細を、開発者 David D'Angelo が Gamasutra の記事に書いている。

初めのうち、Shovel Knight の物語はよくある「王女様を救え」タイプの話のような感じがするけれども、ゲームの先に進んで行くにつれて次第に微妙さと深みが増す。ネタバレにならないよう、Shield Knight はよくある窮地に陥った無力なお姫様ではないとだけ言っておこう。

物語はビデオゲームにしてはかなり本格的だが、Shovel Knight は常に皮肉の心を忘れない。主人公が選んだ武器にはいろいろな語呂合わせが隠れていて、そのいくつかはわが同僚 Glenn Fleishman の言ったものじゃないかと思えるほどだ。ゲームの初めの頃、あるキャラクターは Shovel Knight に「タオルを投げちゃいけない」と忠告する。Shovel Knight は一人のボスに向かって、自分はこれから「シャベルの正義」を味わうところだと言う。ゲームの開始時に WSWWAEAW という名前を入力するとプレイが "Butt Mode" になり、会話に出てくるほとんどの固有名詞が "butt" (尻) という単語に置き換わる。このように Shovel Knight のユーモアは子供っぽいが、それが一貫することで最後までゲームが楽しい。

Shovel Knight は NES 時代への挑戦をずっと続けるが、フェアでないと感じられることはない。コントロールはてきぱきしていて、どのレベルにもたくさんチェックポイントがある。(チェックポイントを破壊することで宝物を増やし難度を上げることもできる。)ボスとの戦いのいくつかは信じられないほど困難で、特に Plague Knight とのバトルは厄介だが、私はレベルを一からリプレイする羽目になったことは一度もなかった。何度もトライし直すことで、最後には必ず勝つことができた。

私の考えでは、Shovel Knight はほとんど完璧なゲームだ。しかも、ゲームに長居し過ぎることもない。十分シンプルなので誰でも楽しむことができ、うんざりするほど易しくもない。メロドラマとユーモアがちょうどうまい具合に混ざっていて、良い感じに楽しい。その上、もっと難しいことに挑戦したい人は、買い物をせず、一度も死なず、一度もチェックポイントを使わずに勝つことで表彰を受けることもできる。

年末のこの頃は、ゲーム関係の出版物が年間最優秀ゲームを発表する時期だ。たいていの場合、そういうものは莫大な予算を投じたド派手な企画と決まっている。でも、私もこの一年間いろいろと素晴らしいゲームをレビューしてきたが、そんな私にとって Shovel Knight は年間最優秀 FunBITS ゲームだ。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2014 年 12 月 15 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Default Folder X 4.6.12 -- St. Clair Software が Default Folder X 4.6.12をリリースし、一部のアプリケーションにおいてファイルを保存する度に Save As シートの縦方向の長さが 22 ピクセルずつ大きくなってしまうという OS X 10.10 Yosemite のバグ(Jason Snell が Six Colors サイトに記している)に対する修正を加えた。Open および Save のダイアログを拡張するこのユーティリティはまた、Yosemite で走る Carbon アプリケーションで最近使ったフォルダを正しく追跡するようになり、Yosemite でカラム表示を使うファイルダイアログで Default Folder X のコンテクストメニューが適切に動作するようにし、保存されようとしているファイルの名前を変更するために AppleScript が使われた場合にタグをアップデートするようになり、メニューバーメニューでよく使う項目が一番上に来るよう並べ替えた。(新規購入 $34.95、TidBITS 会員には $10 値引、無料アップデート、11.0 MB、リリースノート、10.6+)

Default Folder X 4.6.12 へのコメントリンク:

Hazel 3.3.3 -- Noodlesoft が Hazel 3.3.3 をリリースした。このファイルクリーンアップユーティリティにいくつかの修正と改善を盛り込んだ、メンテナンスアップデートだ。バージョン 3.3.3 では、左側の条件にカスタムアトリビュートがあるルールを編集した際に起こったクラッシュを修正し、カスタムテキストアトリビュートで多くのフォーマッティングオプションが表示されなかった問題を修正し、テキストファイルに追加のチェックを実行してコンテンツ照合がより広範囲のテキストファイルタイプで働くようにし、メニューバーアイコンが表示されなくなったバグを解消し、詳細は不明だがエンジンに多数の修正を施している。(新規購入 $29、無料アップデート、8.9 MB、リリースノート、10.8+)

Hazel 3.3.3 へのコメントリンク: about Hazel 3.3.3.

Labels & Addresses 1.6.9 -- ホリデーカード作りの時期にちょうど間に合って、BeLight Software が OS X 10.10 Yosemite 対応の Labels & Addresses 1.6.9 をリリースした。このラベルおよび封筒印刷用アプリはまた、サイズの大きな宛先リストを使う際のパフォーマンスを改善し、付随するファイル内の情報が変更された際に手早くデータを書類に再読み込みする機能を追加し、宛先パネルを編集する際に時々起こったクラッシュを修正し、Apple の Numbers アプリからデータを読み込む際の問題点に対処している。通常価格は $49.95 だが、Labels & Addresses はこのホリデー期間に限り BeLight ウェブサイトからも Mac App Store からも $14.95 の特別価格で販売している。(新規購入 $49.95、無料アップデート、47.6 MB、リリースノート、10.5+)

title="Labels & Addresses 1.6.9" へのコメントリンク:

Safari 8.0.2, 7.1.2, 6.2.2 -- 12 月の第一週に Safari ウェブブラウザのアップデートをリリースした後ですぐに取り下げていた Apple が、Safari 8.0.2 を OS X 10.10 Yosemite 用にリリースするとともに、Safari 7.1.2 を 10.9 Mavericks 用に、Safari 6.2.2 を 10.8 Mountain Lion 用にそれぞれリリースした。Safari 8.0.2 のリリースノートは取り下げられたバージョンのものとほとんど同じで、iCloud Drive が有効になっていない場合にデバイス間で履歴が同期できなかったバグを修正し、Retina ディスプレイ上で WebGL グラフィックスのパフォーマンスを改善し、ユーザ名とパスワードを Firefox から読み込めるようにしている。ただ一つだけ追加された項目があって、バージョン 8.0.1 をインストールした後に一部のユーザーが Safari にアクセスできなくなった問題が修正された。三つのバージョンの Safari はいずれも、二つのデバイスが iCloud Keychain に追加された後で保存パスワードが自動記入されなくなっていた問題を修正している。また、三つのバージョンのいずれも Safari 8.0.1/7.1.1/6.2.1 三つ組におけるものと同じセキュリティアップデートを受け、メモリ破壊により任意のコードが実行されたりユーザーインターフェイスのなりすましを許したりする可能性のあった WebKit の脆弱性を修正している。三つのバージョンの Safari はいずれも Software Update から入手可能だ。(無料)

Safari 8.0.2, 7.1.2, 6.2.2 へのコメントリンク:

OmniFocus 2.0.4 -- The Omni Group が OmniFocus 2.0.4 をリリースした。Getting Things Done に基づくこのタスク管理アプリへの、メンテナンスアップデートだ。今回のリリースでは内蔵の視点に切り替えた際に現在の検索をリセットするようにした。また、データベースに稀に起こった問題により混合処理に大混乱が起こりファイルシステムへ書き込むことができないほどファイル名が長くなってしまうことがあったのを修正している。OmniFocus 2.0.4 はまたオランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ロシア語、簡体字中国語、スペイン語の各ローカライズ版を追加した。(ただし OmniFocus Help やその関連書類はまだローカライズされていない。)(The Omni Group ウェブサイトから Standard 版の新規購入 $39.99、Pro 版の新規購入 $79.99、Mac App Store から Standard 版が $39.99、アプリ内購入で Pro 版にアップグレード可能、バージョン 2.0 ライセンスからは無料アップデート、72.8 MB、リリースノート、10.9.2+)

OmniFocus 2.0.4 へのコメントリンク:

DEVONagent Lite, Express, Pro 3.8.3 -- DEVONtechnologies が、同社のリサーチ用ソフトウェア DEVONagent の三つの版すべて (Lite、Express、Pro) をバージョン 3.8.3 にアップデートした。三つの版いずれも、今回のアップデートで DuckDuckGo 検索エンジンにネイティブ対応した。(この新興の検索エンジンについて詳しくは 2014 年 8 月 20 日の記事“DuckDuckGo でプライベートに検索”参照。)Express および Pro 版では検索結果を開くとすぐに検索を中止するオプションを加え、Macintosh News 検索セットと Facebook Profiles プラグインを更新し、HTML および HTTP の日付処理を改善し、バックグラウンドタスクがフリーズした場合の処理の信頼性を向上させた。(いずれもアップデートは無料。DEVONagent Lite は無料、 リリースノート。DEVONagent Express は新規購入 $4.95、 リリースノート。DEVONagent Pro は新規購入 $49.95、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、リリースノート。10.7.5+)

DEVONagent Lite, Express, Pro 3.8.3 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2014 年 12 月 15 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS は手早く二つだけだ。Michael Cohen が彼の新刊書 "Take Control of Pages" について MacVoices でホストの Chuck Joiner と対談し、新しいオンライン出版 Design Explosions が iOS での地図の処理における Google と Apple のやり方を比較する。

"Take Control of Pages" を MacVoices で -- Take Control の著者にとって、本を書き終えた後に MacVoices でその本について Chuck Joiner と語り合うのは必須であると同時にいつも楽しい。Michael Cohen もつい最近これを経験してとても楽しい時を過ごした。二人はこの本について、どのようにしてこのような形に行き着いたか、Apple が Pages を今日あるような三つのプラットフォーム用のアプリにしたのはなぜか、といった点を語り合った。

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Design Explosions、エレガントに地図インターフェイスを説明 -- 新しいオンライン出版の Design Explosions が UX Launchpad により生み出され、「デザイン教室」シリーズの第一回として、現在の Google と Apple による iOS の地図インターフェイスがそれぞれどのように働き、なぜそうなっているのかについて詳細に調べた。Design Explosions は、製品を構築するチームはすべて賢くて才能ある人々の集まりであり、その製品の見栄えと動作のし方の根底には必ずよく考え抜かれた理由があるものだということを前提としている。iOS 上の Apple Maps と Google Maps に対する詳細な分析は、読んで楽しいと同時に得るものも多く、よくある「二つのインターフェイスを比べてどっちが良いか決めよう」というタイプの批評とは一味違う、歓迎すべき評論を展開している。

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