TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1253/05-Jan-2015

あけましておめでとうございます! 将来に目を向けて、私たちは互いに意見を出しつつ、Apple に対して 2015 年に力を注いで欲しいと願うことがらを集めてみた。どうぞ、皆さんの提案をコメントで寄せて頂きたい! Joe Kissell は過去を振り返りつつ Apple Mail の Yosemite での進捗状況報告をまとめる。それから Julio Ojeda-Zapata はポッドキャストの視聴を一休みして、Mac 用とウェブ用のポッドキャスト・クライアントを比較する。ここ数週間の注目すべきソフトウェアリリースは OS X NTP セキュリティアップデート (Yosemite, Mavericks, および Mountain Lion)、BBEdit 11.0.2、Paprika 2.1.2、Airfoil 4.8.12、Quicken 2015 for Mac 2.3.1、Evernote 6.0.5、GraphicConverter 9.5、Mellel 3.3.7、Typinator 6.3.1、Pixelmator 3.3.1、Mailplane 3.3.4、それに LaunchBar 6.1.6 だ。

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Apple への 2015 年 TidBITS 願い事リスト

  文: TidBITS Staff: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2014 年は Apple にとって極めて大きな一年だった。大型の iPhone 6 と、さらにもっと大型の iPhone 6 Plus が登場し、Retina 5K ディスプレイモデルの iMac がリリースされ、10.10 Yosemite で Mac OS X のビジュアルな再デザインがなされ、Extensibility という驚くべき発表により iOS 8 に新たな開放の時代がもたらされた。もちろん、Apple が Apple Watch の早期発表をしたことも忘れてはならないが、2015 年のどこかの時点でリリースされるまでの間、詳細を掴むのは難しい。

Apple は 2014 年の願い事の多くをかなえたけれども、すべきことはまだまだたくさんある。そこで、私たち TidBITS スタッフが Apple に対して 2015 年に実現して欲しいと思うことのいくつかをここにまとめてみよう。年の終わりには、またこの記事に戻って実際に何が変わったのかをチェックしてみたいと思う。

拡張機能の開発者に明確なルールを -- Notification Center ウィジェットや、サードパーティのキーボード、iOS の Share シート拡張などを生み出した Extensibility 機能は、歓迎すべき変更ではあったけれども、それと同時に Apple が開発者たちに対してどれほど非友好的になり得るかを私たちに見せつけるものともなった。

拡張機能に対する Apple の意見は、どうやら風向きと共に変わるらしい。あるアプリを Apple が受け入れて、それを App Store で大きく取りあげて宣伝さえしたというのに、その後に態度を変えてその機能を削除するよう要求し、さらにその後にまた考えを変えてその機能を残してよいと認めたこともあった。Adam Engst が記事“iOS 8 アプリ開発が "Bring Me a Rock" ゲームと化す”(2014 年 12 月 15 日) で指摘したように、これはユーザーと開発者の双方を怒らせるものであり、Apple は双方の忠誠心を失いかねない危険なゲームをしていると言える。

だから Apple よ、お願いだ、有名どころの開発者を見せしめにしたりするのではなく、何が受け入れられて何が受け入れられないのかをはっきりと決めて、それを文章化して欲しい。そうすれば開発者たちも感謝するし、ユーザーたちも感謝するし、長い目で見れば、報道からの悪い記事も人々の悪感情も大きく減ることだろう。

Snow Leopard 2.0 -- Mac OS X と iOS はこの二年間で大きな変化をした。デザインが根本から書き直され、重要な新機能が加わり、かつてないほど大幅に相互運用性が増した。

けれども、それらすべてに伴って大きな代償もあった。アップデートが以前ほど信頼できないものとなった。(2014 年 9 月 24 日の記事 "Apple Releases 8.0.1, but Don't Update Yet!" 参照。)アップデートのサイズがあまりにも大きくなり、一部のユーザーにはインストールできないほどだった。全体的に見て、伝統的に Apple に向けられていた安定性と信頼性という評判が、何度か大きな打撃を受けた。

差し当たり、実際上 Mac OS X と iOS は機能が完備していると言える。ユーザーたちから繰り返し聞こえて来るたった一つのものは、安定性を求める切実な叫びだ。願わくは、次期の OS X 10.11 と iOS 9 は言わば "Snow Leopard" アップデートであって欲しい。つまり、10.6 Snow Leopard が 10.5 Leopard をアップデートした際にそうであったように、粗悪な部分を取り除き、問題点を一掃し、既存の機能を磨き上げて、そこから前進するための安定した基盤を据えるものであって欲しい。

もっと小さな iPhone を -- 初代 iPhone のリリース以来、 スマートフォンのサイズは大きくなり続けた。Android フォンの増大ペースの方が Apple を上回っていたが、iPhone 6 と iPhone 6 Plus のリリースで、そうとも言えなくなった。スクリーン上により多くのものが見られること、少量の情報ならばより読みやすい大きさの文字で読めることなどを歓迎する人たちも多いけれども、誰もが熱狂している訳ではない。

手が小さくて、視力もある程度あり、体にぴったり合った服装をしている多くの人たちには(とりわけ、非常に多くの活動的な女性たちや、当然ながら小さな自転車バッグやショートパンツのポケットに iPhone を入れておきたいアスリートたちにも)iPhone 6 は大き過ぎ、iPhone 6 Plus に至っては馬鹿馬鹿しいほど巨大だ。Apple の 2014 年における答は、より小型の iPhone 5s を販売し続けるというものだったが、特に(最新モデルの iPhone でのみ動作する)Apple Pay の人気が高まるにつれ、旧型の iPhone 5s はそれほど魅力的とは言えないものになって行くだろう。

だから、 Apple の 2015 年の iPhone 更新の際には、予想される iPhone 6s と iPhone 6s Plus に加えて、ほっそりした iPhone 6s Mini が登場して欲しい、という一票を投じておきたい。ついでに言えば Apple よ、どうかお願いだから、側面に取り付けられるようになった Sleep/Wake ボタンを、上側に戻してもらえないだろうか? 音量を変えようとしつつ、しゃっちゅう間違ってスリープさせてしまうので。

Pages への願い事 -- Michael Cohen は "Take Control of Pages" の執筆のために丸一年かけて Apple の Pages へと深くのめり込み(2014 年 12 月 11 日の記事“"Take Control of Pages"、Apple の執筆三羽烏を記述”参照)その結果 Apple 上層部の人たちに提案したい Pages への願い事が三つある:

ストレージ容量をけちらないで -- iPhone 6 と iPhone 6 Plus がデフォルトでたった 16 GB のストレージしか持たずにデビューしたのを見て私たちは唖然とした。

確かに、過去には最小限レベルのストレージ容量の iPhone でも別に苦にしないユーザーも多かった。けれども、iOS と、Apple 自身のアプリとがどれも大幅にサイズを膨れ上がらせ、iPhone で撮った写真やビデオもますます大きなものになるにつれて、16 GB では到底足りない可能性がますます増えつつある。Kirk McElhearn も指摘している通り(2014 年 11 月 14 日の記事“Apple の iOS アプリは多大なデバイス容量を消費する”参照)16 GB の iOS 8 デバイスは購入時点で既にたった 12.73 GB の容量しか使えず、もしも Apple が推奨するアプリをすべてインストールすれば空き容量は 8 GB ほどに減る。その上、iPhone 6 で撮影した写真は一枚あたり 1 から 3 MB ずつにもなり、ビデオなら 72 秒間のものが 150 MB 以上も占める! 他のアプリをインストールしなくても、平均的なユーザーが空き容量を使い尽くすのにそれほど長くかからないだろう。

空き容量が少ないという事実は、iOS 8 の普及率に大きな悪影響を与えている。iOS 7 は 2013 年 12 月初旬で既に 74 パーセントのユーザーがインストールしていた。けれどもそれより丸一ヵ月長く経過しているというのに、iOS 8 の普及率は未だにたった 64 パーセントだ。 その最もありそうな原因は、デバイス上に 5 GB 以上の空き容量がないと無線でのアップグレードが使えないことだ。とりわけ 16 GB のデバイスでは、空き容量が 5 GB 以上あることなどめったにないだろう。(iTunes 経由のアップグレードならば、空き容量の要求はずっと少ない。)

Apple のために公平を期して言えば、仮に 32 GB がデフォルトだったとすると、いったいどれくらいの人たちが $100 の追加料金を払って 64 GB のデバイスを選んでいただろうか? きっと、現状より少なかったに違いない。けれども Tim Cook は以前、正しいことをするためには利益の追求を脇に置くことも喜んですると述べたことがある。(2014 年 2 月 28 日の記事“Tim Cook、利益よりも環境を選ぶ”参照。)どうか Apple よ、ここでも正しいことをして欲しい。なぜなら、うっかりと実際にどれほどのストレージ容量が必要になるかを考えずに購入してしまったユーザーには、つらい日々が待ち構えているからだ。

Mac 用 Photos アプリ -- Apple デバイス上での写真の管理は、現在完全な混乱状態にある。現時点では、写真を iOS デバイスから Mac へ持ち込むには三つの方法がある:

いずれの方法も理想的とは言えない。iCloud Photo Library は有望だが、すべての Apple プラットフォーム上ですべてのユーザーが使えるようにならない限り、単なる思わせぶりの域を出ない。

このとんでもない状況を解消するために、Apple は 2015 年の初めごろに Mac 用の Photos アプリを出すと約束した。あまり遅くならないうちに同社が約束を果たしてくれることを期待したいが、そのアプリは最低限でも iPhoto の機能と一致するものであって欲しい。見捨てられた Aperture ユーザーたちを新しい Photos アプリが直ちに Adobe Lightroom へと追いやる事態にだけは、どうかならないで欲しい。

iCloud Drive での共有 -- iCloud Drive が初めて発表された際、Dropbox に対抗できる強力な代替製品を Apple が作ったかのように見えた。けれども iCloud Drive がついに登場すると、その期待はあっという間に打ち砕かれた。Michael Cohen が指摘した通り、“iCloud Drive は Dropbox の代わりにならない”(2015 年 11 月 6 日) のだった。

私たちの多くは仕事のために Dropbox と iCloud Drive の両方を使っている。そしてそれは、間違いなく混乱の元だ。もしもすべてを一つの場所に保存しておくことができたなら(現状でそれが可能なのは Dropbox の方だ)どんなに素敵なことだろう。iCloud Drive には高度なレベルの統合が提供されていて、その点で Dropbox は及ばないが、その一方で iCloud Drive では他のユーザーたちとの間でファイルやフォルダを共有することができない。iCloud Drive ユーザーたちが互いに書類を共有することができるようになれば、Dropbox への私たちの依存度は大きく減ることだろう。もしも iCloud Drive がファイルの過去のバージョンも保持しリストアできるようになったとすれば、なおさら素晴らしいだろう。

それは単にユーザーにとっての便利のためだけではない。何百万人もの Mac や iOS ユーザーたちが生産性を上げるために Dropbox のようなシステムレベルのサービスに依存し続けるのは、決して Apple の最良の戦略的利益に適うものとは言えない。現時点ではまだ Apple にとって問題となるには至っていないが、Apple が iCloud Drive をさらに拡張して Dropbox と競合できるものとし、ただ単に場所を分け合うだけの状態から脱して行かない限り、いずれ Apple にとって大きな問題となることだろう。

新型 Apple TV -- 第三世代の Apple TV は 2012 年にデビューした。その後三年近く経っているので、そろそろアップデートすべき時期だ。そうこうするうちに、Google と Amazon がそれぞれ本格的にリビングルームへの侵入を進めており、Apple TV は売り上げ額で Roku と Google の Chromecast に抜かれて第三位に追いやられ 、Amazon の Fire TV にも迫られている。

では、Apple TV のハードウェア改訂で Apple は何をすればよいだろうか? Josh Centers が去年の記事“Apple TV の未来”(2014 年 2 月 21 日) に書いたアイデアの多くは今でも実行可能だ。Josh が去年は懐疑的だった一つのこと、音声制御も、今では Amazon の Fire TV によって可能なことが実証されている。

現在のところ、Apple TV は iTunes の忠実な支持者たちにとってのみ魅力がある。Google の Chromecast と Amazon Fire TV Stick は価格が安く、Roku はより多くのコンテンツの選択肢を提供し、フルサイズの Fire TV はより多くの能力と機能を提供でき、さらにはますます増えつつあるさまざまのスマート TV (上記のいろいろなボックスの機能を統合することもできる) のお陰でそうした製品をわざわざ購入しなければならない必要性も減りつつある。そんな今だからこそ、Apple には独自のテレビ戦略を打ち出す好機ではなかろうか。

新型 Mac mini -- 何年も待たせたあげく、Apple はようやく 2014 年になって Mac mini を更新した。でも、登場したのは 私たちが考えていたようなものではなかった。新しい Mac mini は長年続いてきたものと同じデザインを持っていたが、拡張性は実際従来のものより乏しく、マルチコアのパフォーマンスも以前より低下していた。私たちは Retina 5K ディスプレイモデルの iMac には驚嘆したけれども、この Mac mini を見ても誰もが「あ〜あ」とため息をつくばかりだった。(2014 年 10 月 16 日の記事“Apple、Retina ディスプレイモデル iMac を発表、Mac mini を更新”参照。)

私たちとしては、MacBook Air と同じ感性で再デザインされた Mac mini が登場するのを見たい。想像してもみよう。高速の、SSD を備えた Mac mini で、現行の Apple TV と比べてもあまり大きくないものを。たとえ現行の Mac mini の $499 という価格より少々高くなったとしても、その非常に小型のフォームファクターは多くの仕事机の上に居場所を見出すことだろう。今のところ、現行の Mac mini は過去と現在のすべての Mac のうちで最悪と言うべきだろう。大きく、魅力なく、鈍足で、拡張性もない。

iPad の画面を有効利用 -- iPad の売り上げは勢いを失いつつある。そう、iPhone 6 や iPhone 6 Plus と比べてみさえすれば、その理由は簡単に分かる。どちらのスマートフォンにも拡張キーボードがあり、Reachability などの機能を使ってスクリーン上の要素に簡単にアクセスできるようにしている。

ならば、いったいどうして iPad のインターフェイスはただ単に iPhone のインターフェイスをそのまま大きくしただけのものなのか? そろそろ Apple も、スクリーンの広さをもっと活用して iPad の利点を生かすようにすべき時だろう。 キーボードにさらなるキーを増設し、Reachability を持ち込み、複数のアプリを分割スクリーンで走らせられるようにして欲しい。iPhone 6 のスクリーンサイズが大きくなったことで、iPad にはもはや以前ほどの魅力がなくなってきている。

Mac App Store を再び意味あるものに -- Mac App Store が約束したものは魅力的であった。たった一つの中心的な売買の場を提供して、すべての Mac ユーザーがそこへアクセスできるようにするというものだった。けれども今日に至って、これを期待外れという言葉以外で形容するのは難しい。

多くの開発者たちが、既に Mac App Store を完全に見捨てている。最も目立ったのは Bare Bones Software だが (2014 年 10 月 26 日の記事“BBEdit 11、既存の顧客のため機能をオーバーホール”参照)、Panic はウェブオーサリングプログラムの Coda 2.5 を Apple のサンドボックス化要件を満たすようにすることができなかったし、Golden Hill Software は Google データバックアップソフトウェア CloudPull が却下されたのを受けて回避策を施すよりも Mac App Store を見限る方が賢明だと決断したし、Realmac Software に至っては顧客が直接サポートを受けることを Mac App Store が妨げるからという理由で RapidWeaver 6 を Mac App Store に提出すらしないことにした。

App Store の審査プロセスとの折り合いをつけなければならないことも、収入の 30 パーセントを Apple に渡さなければならないことも、いずれも開発者たちにとって Mac App Store での商売を困難なものにしているが、多くの開発者たちの最後のワラの一本を切ったのは Apple の不可解なサンドボックス化要件だった。とりわけ、 Keyboard Maestro などのユーティリティはサンドボックス化することが不可能なのでこれでは話にならない。それと同じくらい厄介なのが有料アップグレードのための方法が開発者たちに一切提供されていないことで、そのため新規の顧客をただただ追い求めるのでなく開発を継続的に続けられる資金を獲得したい開発者たちは、極めて不細工でユーザーに不親切な回避策に頼らざるを得ない羽目に追いやられる。これらの問題点はいずれも単独で決定的な要因となりはしないけれども、組み合わされば、開発者たちにとって Mac App Store はもはや受け入れ難いものとなる。

今こそ、Mac App Store が負のスパイラルに陥ってしまったことを認めるべき時だ。OS X も、すべての Apple 製アプリもここから配布されていることを考えれば Apple が Mac App Store を捨て去るとは思えないが、私たちとしては、Apple がサンドボックス化要件を緩めるか縮小するかし、有料アップグレードを許容し、開発者たちが直接顧客とやり取りできるようにすることによって、開発者たちの必要と、ユーザーたちの必要との双方を満たしてくれることを願うばかりだ。(iOS App Store も、有料アップグレードと顧客とのやり取りができるようになれば嬉しい。)

他にもアイデアがあれば -- Apple への願い事は、私たちの独占物でも何でもない。だから、もしも読者の皆さんが何か他のことで Apple が 2015 年に力を注いで欲しいと思うアイデアをお持ちなら、どうぞこの記事へのコメントに書き込んで頂きたい。

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Apple Mail: Yosemite 進捗報告

  文: Joe Kissell: [email protected], @joekissell
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

ほぼ一年前 OS X 10.9 Mavericks のリリースに続いて、私は Apple Mail に対する変更に関する不満を述べた小記事を書いた - 中心は Gmail ユーザーに対するものであった ("Mavericks の Mail が Gmail との関係を崩す" 22 October 2013 参照)。これはちょっとした反響を呼び、私は世間知らずの怒り魔のレッテルを貼られることとなった。その後数ヶ月の間に、Aple は一連のアップデートの中で私の懸念の多くにも対応し ("Mavericks の Mail:もう安全か?" 11 November 2013, 及び "Mail、OS X 10.9.2 で改善される" 25 February 2014 参照)、そして Mail の人目をひく不作法時の大騒ぎの多くは沈静化した。

今や 10.10 Yosemite が出てから数ヶ月になり (そして 10.10.1 アップデートが出てからでも一ヶ月になる)、私も Apple Mail の現状を再訪してみようと思う。それはもう (或いは、再度) 使っても安全なのか? Apple は (ここにあなたの望むバグを入れる) を修正したのか? 新しい機能はそれだけの価値があるのか? Apple はついに Mail に対して長い間必要とされていた配慮と注目を与えたのか?

結論だけ言うと、Mail は (良くも悪くも) Mavericks の時と同じ程度に信頼性がある。興味深い新機能も、奇妙な変更も、そしてバグもある。しかし概して言えば、もし Mail が Mavericks の後期バージョンであなたの用をなしていたのであれば、Yosemite でも同じことが期待出来る。もし Mavericks で役に立たなかったのであれば、大幅な改善は期待出来ないであろう。

朗報 (条件付き) -- まず、Mail は引き続き私の主たるメールクライアントであり、そして私はそれを毎日楽しくそして問題なく使っていることを言っておきたい。この記事を書いている時点で、今日、スパムを除いて 479 のメッセージを受けた。しかし、私の Inbox には二つのメールしか残っていない。(これは私の望むよりも二つ多いが、それはこの記事を書き終えてから対処するつもりだ。) メールのパワーユーザーの一人として、私は Mail は役目を果たす優秀なツールだと思っている。(そのためには少々のカスタマイズが必要であったが、その詳細についての後ほど触れる。)

しかしながら、注意して欲しいのは、私はもはや Gmail を私の主たるメールプロバイダーとして使っていない事である。(この決定に関する詳細については、私の Macworld 記事 "Why (and how) I'm saying goodbye to Gmail" を参照されたい。) 私はテストのために使う色々なメールアカウントを沢山持っているが (Gmail, Exchange, そして iCloud を含む)、一番頼りにしているアカウントは古き良き IMAP アカウントである。私の経験からすれば、これは Mail と最も相性の良いアカウントの種類だと言える。私が Mail の悲哀の話を聞くのは、多くの場合、Gmail や Exchange, 或いは IMAP ではなく POP を使っている人達からである ("FlippedBITS: 電子メールアドレス変更にまつわる誤解" 4 March 2014 参照)。

その上、極めて嘆かわしいことに、Mail のデフォルト構成はどうしようもない程悪い。Mial を使える様にするため、私はメールボックスリストを表示しそして並べ替え、スマートメールボックスを作成、ツールバーとメッセージヘッダーをカスタマイズ、数え切れない程の設定をいじり、そして私のメールサーバー上と Mail 内の両方で幾つもの仕分けルールを設定しなければならなかった。私はまた幾つかのサードパーティプラグインも付け加えなければならなかったが、その中で私にとって大切なものは Mail Act-On, Mail Act-On, SpamSieve, そして GPGMail である。お陰で、その最終形は、殆ど私の思う様に振る舞うメールクライアントとなった。私はこれ迄数多くの Mac メールクライアントを試してきたが、それらの多くの長所にも拘わらず、私のカスタマイズした Mail が持つ能力全てを与えてくれるものは無かった。

結論を言えば、もしあなたがメールについておおよそ私がやっているような風に考えており ("壊れているのはメールではなく、あなたの方だ" 23 February 2013 参照)、通常の IMAP プロバイダーを使い、そして設定やプラグインをいじるのに少々の時間をかけるのは厭わないというのであれば、10.10.1 の Mail はぴったりである。この立ち位置から離れれば離れる程、Mail の欠点が目に付く可能性は高くなるであろう。

Yosemite での変更 -- Yosemite の新しいフォントと平面的なアイコンを採用したことを除けば、Mail の外観は Mavericks の時と殆ど変わらない。勿論細かい変更はある。例えば、Mailbox List の表題はもはや全大文字では表記されない。もし暗号化されそして署名されたメッセージを受け取ると、メッセージヘッダーには、デジタル署名バッジではなく、暗号化バッジだけが現れる。そして、From ポップアップメニューは引き続き存在しメッセージを送信するための別のアドレスやアカウントを選択させてくれるが、何らかの理由で、それはその上までマウスオーバーしていかない限りポップアップメニューの様には 見え ない。しかし、これら全ては些細なことである。

より実質的な変更のうち、トップ 3 を挙げると:Mail Drop、これは新しい機能で添付書類をメッセージの本体に同封する代わりに iCloud 経由で配送する;Markup、これは Mail を離れることなく PDF や画像に注記を付けさせてくれる;そして Handoff、これは一つの機器上でメッセージ作成を始めると、瞬時に他の機器上でそれを引き継がせてくれる (書きかけとして保存する必要すらない)。これらの機能全てはほぼ宣伝通りに動作するし、そして素晴らしくもあるが、どう見ても付け足しという感じから抜けられない。望むらくは、Mail チームはこの機会をもっと真剣に、Mail ユーザーインターフェースのあまりうまく行っていない面を再考すること、だいぶ前から存在するバグの修正、そして Mail を新しい組織化そして自動化機能で近代化することに使って欲しかった。残念ながら、これらの希望は全て私の OS X 10.11 願い事の方へと繰り越されざるを得ない。

もし Mail が "ついに" Gmail や Exchange とうまく動作する様になったのか知りたいと言うのであれば、私自身どちらのアカウントタイプもたまにしか使わない者としての発言しか出来ないが、Mail が Mavericks で動作した様子から目に付く程違った様子には見えないとは言える。つまり、基本的な設計変更はないし、それに 10.9.5 であったバグの幾つかは 10.10.1 にもまだ存在していることだけは確かである。

バグは無くならない -- Mail バグを大も小も挙げていけば、それだけで一つの記事になってしまうが、ここでは要点だけに留める。

Yosemite での Mail に対する掲示板をよく見てみると、かなり多くの人が Exchange 同期問題について苦情を述べているのが目に付く (例えば、この Apple Support Communities スレッドを参照)。また、数え切れない程のクラッシュ報告も目にするが、私自身はこれ迄一回も経験したことがない。私が遭遇した興味深いバグは、添付書類付きのメッセージを Plain Text フォーマットで送ると - そしてその添付書類は Mail Drop 経由で送られる - 時として受け手 或いは あなたの Sent メールボックスに現れるのはその添付書類に対するリンクだけというのがある;残りのメッセージは空白となる。(これに対する回避策は Rich Text を使うことである、少なくとも大きな添付書類を持つメッセージに対しては。作成中のメッセージのフォーマットを変更するには Format > Make Rich Text or Format > Make Plain Text、或いは Mail のデフォルトの設定を変えるには Mail > Preferences > Composing > Message Format。)

Yosemite がリリースされてすぐ、私がメッセージを Inbox から他のメールボックスに移した時、Mail は言うことを聞いている様に見えたが、後になってそのメッセージは私の Inbox に再度出現する事に気づき始めた (そのコピーは他のメールボックスに残ったままである)。これは後日、私が試験していた Mail Act-On のベータ版に存在するバグのせいである事が判明した。しかし、Dan Frakes は、彼の Gmail アカウントの一つで前にファイルしたメッセージが彼の Inbox に戻っていたという報告をしている (他のアカウントでは起きていない)。彼の場合、Mail Act-On プラグインはインストールされていない。

もしかすると、私が聞いた中で最も興味をひくそして広範囲に広がったバグは、新しいチェックボックスに関わるもので、しかもこれには "アカウント設定を自動的に検出して管理" と楽観的にラベル付けされていて、しかもデフォルトでは選択された状態になっている。Apple によると、この設定は、有効にされると、Mail に、どのポートと認証方法を使うかと言った設定を自動的に見つけ出させるという。さもなければ、これらを正しく設定するまでには試行錯誤が必要となるかもしれない。残念ながら、多くのユーザーが Mail は間違って推測していると言っている;このボックスにチェックが入っていると、Mail は手動で入力した正しい値を書き換えてしまい、結果的に接続が出来ない事態となる。

解決策はこのボックスのチェックを外し、そして正しいポートと認証設定を前のバージョンの Mail の様に手動で入力する事である。しかし、これをアカウント毎にやらなければならない - 受信と送信の両方で。受信アカウントの修正には、Mail > Preferences > Accounts > Account Name > Advanced に行き "アカウント設定を自動的に検出して管理" のチェックを外す。送信アカウントに対しては、Mail > Preferences > Accounts > Account Name > Account Information に行き Outgoing Mail Server (SMTP) ポップアップメニューから Edit SMTP Server List を選択する。上部のリストからアカウントを選択、Advanced をクリック、そして "アカウント設定を自動的に検出して管理" のチェックを外す。これを全ての SMTP アカウントに対して繰り返す。

Apple Mail を使いこなす -- 沢山の人がひっきりなしに、メールの概念そのものを革新しそして私の問題全てを解決すると謳うあれやこれやの最新のメールクライアントを試してみたかどうかを尋ねてくる。そして、私は礼を述べるが、私のメールはもう既に完全に私の支配下にある。Apple Mail は完全からはほど遠いし、その欠陥を指摘する場では真っ先に手を挙げられる。そうではあるが、これは私が一番好きなツールである。それは何故ならば。私は何年もの間、全てに亘って私の好みに合うよう手を入れてきたし、バグに関しても解決法や回避策を模索してきたし、そしてそれを最も効率的に使う方法を見いだすための実験をしてきたからである。

もし皆さんも、Apple Mail は好きになりたいが、もう一つ掴みきれないと言うのであれば、私は助けの手をさしのべたい。"Take Control of Apple Mail, Second Edition" は、Mail を Yosemite と iOS 8 の両方をカバーすべく新しくアップデートされたもので、Mail の特異性を理解し、問題を解決し、効率を更に上げるためにアプリを最適化し、そしてより筆まめにすらなるお手伝いをする。もし、もう既に自分に合った他のメールを設定済みなら、この本はあなたを Mail ユーザーに転換させようとするものではない。そうではなく、これは Mail を最大限に使いこなし、そして少々の手を加えればどれだけ強力なものに成りうるかの感触を得て貰うお手伝いをしようとするものである。

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Mac 用ポッドキャストクライアント対決: ネイティブ対ウェブアプリ

  文: Julio Ojeda-Zapata: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ポッドキャスト、つまりインターネット経由のダウンロードまたはストリームで配布されるテレビ放送スタイルのオーディオ・ビデオ番組は、ただモバイルデバイスの上で利用するためだけのものではない。

私はポッドキャストの視聴を主として旅先ではスマートフォンで、ソファの上でリラックスしているときにはタブレットでしている。けれども時には、仕事の休憩中に Mac を使って MacBreak WeeklyOn the Media といった番組に没入してみたいと思うこともある。

つい最近になるまで、Mac でそれをするための選択肢はあまりなかった。長年かけて Apple は iTunes の中のポッドキャストインターフェイスに磨きをかけようと試みてきたけれども、私がそのファンになったことは一度もなかった。それでも、私はただ便利だという理由だけでそれを使ってきた。ところが、今やその状況は一変した。

遡って 2013 年に Vemedio は Mac 版の Instacast をリリースして、iOS 版を補うものとした。(2013 年 5 月 31 日の記事“Mac 版 Instacast デスクトップポッドキャッチャーの欠陥を埋める”参照。)そして最近、Vemedio は Instacast をバージョン 2.0 に改訂した。2013 年のその少し後に、iOS 版 Downcast アプリのメーカー Jamawkinaw Enterprises は同社のクライアントの Mac 版をリリースした。(2013 年 8 月 3 日の記事“Downcast Mac にやってくるが、Instacast の洗練さに欠ける”参照。)

その後、ウェブベースのポッドキャストクライアントも二つ新たに登場した。Shifty Jelly がスマートフォンやタブレット用 Pocket Casts アプリの 驚くほどフル機能のウェブ版 をデビューさせた。iOS 用に Overcast をオーディオ専用のアプリとして登場させて話題となった Marco Arment もシンプルなウェブプレイヤーを追加した。これはブラウザの中でユーザーの Overcast アカウントからアクセスできるというものだ。

これらのアプリはそれぞれに長所と短所を持っているけれども、デスクトップ用にどのポッドキャッチャーを選択すべきかは、大体において、iOS 上でどのポッドキャッチャーを使っているかによって決まる。

例えば iPhone か iPad で Instacast を使っているなら、Mac でも Instacast を使うのがよい。そうすれば二つのアプリがあなたの購読情報と再生位置を共有してくれるからだ。ウェブ版の Pocket Casts でも同じことが言える。それに対応するアプリを iOS か Android で使っている人は簡単に使える。Shifty Jelly は独自の同期メカニズムを使っているからだ。他のものも同じことだ。

どの Mac 用ポッドキャッチャーを採用するかを検討する際には他にも考慮すべきことがあって、それについてはあとでまた触れたい。また、私自身が現在どのポッドキャストクライアントを気に入っているか、そしてそれはなぜかについても説明したい。

でもその前に、まずはさまざまの選択肢についてもう少し詳しく見て行こう。

Mac 用 Instacast 2.0 -- Vemedio は基本的に iTunes のポッドキャスト関係の機能を複製した上で、ポッドキャスト愛好者たちが喜ぶようなやり方でそれらを拡張した。

再生コントロールがウィンドウ上部にある以外にも、 Instacast 2.0 for Mac はシンプルかつ論理的な3カラム表示を使っており、左側のカラムにはあなたが購読中のポッドキャストがアルバムアートと共に示され、真ん中のカラムには選択されたポッドキャストのエピソードのリストが示され、右側の大きなカラムには選択されたエピソードの番組メモやその他の情報が示される。

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左側のカラムは、複数のポッドキャストにわたってダウンロード済み、未再生、およびお気に入りのエピソードのプレイリストを表示するモードに切り替えることもできる。また、ビデオのエピソードのみを表示することもできる。

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さらに、ポッドキャストディレクトリを使って新しい番組を探すこともできる。

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Instacast for Mac で番組をダウンロードすることもできるが、それはオプションに過ぎず、私はめったに使わない。ふだん私はポッドキャストをストリーム受信している。Instacast のストリーム機能は信頼できる。Instacast でストリーム受信したビデオは見た目にも素晴らしく、私のブロードバンド接続の下でさえ、これは必ずしもあらゆるストリーミングビデオで言えることではない。

バージョン 2.0 での新機能は何か? まず第一に、このデスクトップ用アプリの見栄えが平坦化・シンプル化され、Yosemite のスタイルに適合するようになった。私は良い感じだと思う。

このアプリは今回から、カスタマイズしたプレイリストを作って連続的に再生できるようになり、リストのパラメータにマッチする新しいエピソードが追加されるようになり、iOS や他のデスクトップとの間で同期するようになった。

新設された検索機能を使って、自分のエピソードコレクションの中をキーワードで捜すことができ、ポッドキャスト名やエピソード名以外に、番組メモでも索引付けできる。

Instacast 2.0 for the Mac のシングルユーザライセンス価格は $19.99 で、バージョン 1.0 のユーザーは $4.99 でアップグレードできる。Instacast 会員となって年額 $14.99 を払った人は無料でこのアプリが使え、会員には iOS でのアプリ内購入が無料になったりベータ版ソフトウェアリリースへのアクセスができたりなどいくつかボーナス特典がある。

Mac 用 Downcast -- ライバルの Vemedio と同様 Jamawkinaw Enterprises も iOS 用ポッドキャストクライアントを Mac 用に書き換えたが、Instacast と Downcast の間にははっきりした違いがある。

Downcast のインターフェイスは2カラム方式であり、Instacast の3カラムのやり方とは違う。私の見るところ、こちらの方式はあまりうまく行っていない。左側のカラムでは、ポッドキャストが二つに大きくグループ分けされる。Unplayed or Partially Played と、Played or Empty だ。この二つが縦に並べて表示され、どうにも使いにくい気がする。このことは iOS 用の Downcast でも同じで、私がそのアプリを使わない大きな理由の一つだ。

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右側のカラムも分かりにくい感じだ。ここには、一つのポッドキャストの中の「ローカル」な(ダウンロード済みという意味ではない)エピソードが一番上に並び、その下に「他の」エピソードにアクセスするためのボタンがある。いったいなぜ、Instacast がするように単純にすべてのエピソードを表示しないのだろうか?

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また、私は Downcast のインターフェイスがあまりにも質素過ぎる気がして好きになれない。ほとんどすべてが白黒のみの要素で、あちらこちらにちょっとずつ青い部分が見えるだけだ。まるで、Downcast の Mac 用アプリは旧式のモノクロモニタでデザインされたのかと思えるほどだ。(ただしアルバムアートのみフルカラーだ。)もしもこの出版者が Yosemite の平坦化に合わせたインターフェイスを作成する練習をしていたのだとすれば、ちょっとやり過ぎだと言わざるを得ない。

その他の点で Downcast は論理的にデザインされている。プレイリストのセクションがあり、ポッドキャストを見つけるための使いやすいツールがあり、ダウンロードキューもある。複数のデバイスを使っている人のため、Downcast はポッドキャスト、エピソード、プレイリスト、および環境設定を iCloud 経由で同期できる。私が Downcast にあまり良い印象を持たなかったように聞こえたかもしれないが、iOS 版を気に入って使っている人はぜひ Mac 用アプリも見てみるべきだ。

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Downcast for Mac は Mac App Store から $9.99 で入手できる。

ウェブ用 Pocket Casts -- さて、次は Shifty Jelly のウェブベースの Pocket Casts クライアントだ。これはストリーム受信専用だ。つまり、上空 35,000 フィートの機内にいたり、アマゾンの熱帯雨林の調査をしたりしている際には使い物にならないが、それ以外の状況では素敵に動作してネイティブアプリの代わりに使える。ストリーミングのパフォーマンスも、私が見る限り素晴らしい。

Pocket Casts のデザインは鮮やかな色遣いで、よく目立ち、超平坦で分かりやすく使いやすい。左側にポッドキャストのリストがあるが、アルバムアート一つずつの表示にも、また横に三個ずつ並ぶグリッド表示にもできる。(私は後者の方が好みだ。)番組を一つクリックすれば、そのエピソードが右側の枠に現われる。

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一つのエピソードごとに大きな再生ボタンがある。オーディオエピソードでそれをクリックすると、ページの一番下にプレイヤーが現われる。ビデオの再生については、標準・拡張・フルスクリーンのオプションがある。(最初の二つの場合はページ中央部の上に開く。)

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インターフェイスの左上にはさらなるリンクが提供され、Discover はポッドキャストディレクトリへのアクセス、New Releases は購読している番組の最新のエピソードを見るため、In Progress は再生途中のエピソードを見るために使う。iOS 版 Pocket Casts で何かを再生すればその状況が即座にウェブにも反映され、その逆も言える。

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検索オプションは二つ別々のものがある。一つはポッドキャストディレクトリ全体を探して番組をサンプルするため、もう一つは購読中の番組のタイトルの中でキーワードを見つけるためのものだ。

当初、私はフル機能のポッドキャストクライアントがウェブアプリとしてうまく実現できるとは思えないという懐疑的な気持ちでいたが、Shifty Jelly のお陰で私も信奉者となった。ウェブ用 Pocket Casts はクリーンで、高速で、使っていて楽しい。

無料ではないが、一回支払えば済む $9 という価格はお買い得で、14 日間無料の試用版もある。

ウェブ用 Overcast -- ウェブ用 Pocket Casts に比べれば、ウェブ用 Overcast は必要最小限のみを提供したものと言える。

Overcast はオーディオポッドキャストのみを再生でき、ビデオポッドキャストは再生できない。また、このウェブクライアントのオーディオ機能はシンプルな状態に保たれている。ホームページに "all active episodes" と書かれ、その下に購読中の番組がすべて縦一列のカラム状に並ぶ。こういう Downcast 風のスタイルは私の好みではない。

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個々のポッドキャストがそれぞれページを開くし、その番組の個々のエピソードもまたそれぞれページを開く。個々のポッドキャストエピソードごとに、アルバムアートが大きく表示され、再生ボタン、削除ボタン、クリック可能な進行表示バー、左右それぞれに 30 秒ずつ前後にジャンプするスキップボタン、それと 1x から 2x まで七つのポジションを持つ速度バーがある。Permalink リンクをクリックすると、そのポッドキャスト自身のサイトのそのエピソードのページに行く。

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iOS 用の Overcast も、その拡張たるウェブプレイヤーも、どちらも無料だが、モバイルアプリの方はアプリ内購入によって高度な機能を追加できる。

Marco Arment は、ウェブプレイヤーの方にも検索やポッドキャスト追加などの機能を加えた改訂を準備中だと言っている。

すべては決断次第 -- 私の Mac でどのクライアントを使うかという私の決断は、大体においてモバイルデバイスでどのクライアントを使っているかに基づくものだ。当初私は iOS 用の Downcast と Instacast を使っていたが、その後 Pocket Casts に切り替えた。ウェブ用の Pocket Casts がリリースされるまでの間、私は Mac 用 Instacast を使い続けた。

Pocket Casts は、Android と iOS 双方のアプリがあるという意味でクロスプラットフォームであり、そのウェブクライアントは Mac 上でと同じようにうまく Chromebook や Windows PC の上でも働く。Apple デバイスしか使っていない人にはどうでもいいことかもしれないが、私たちのようにちゃんと理由があって他のオペレーティングシステムを使っている人たちも多いのだ。(私の場合、本業の仕事場では Windows を使わねばならず、また仕事の必要上しょっちゅう Android ベースのスマートフォンやタブレットをテストしている。)十分なクロスプラットフォーム同期を備えている Pocket Casts は、私のような人たちに適している。

Shifty Jelly によるこのようなクロスプラットフォームの取り組みは、私が iOS 上で Instacast から Pocket Casts へ乗り換えた理由の一つだ。ただ、うまくは説明できないが、それ以外にも Pocket Casts にあって Instacast と Downcast にない何かがあるような気がする。ウェブ用の Pocket Casts については、もう全く異次元のレベルでポッドキャストクライアント恋愛関係に答えが出ている。私はウェブ用 Pocket Casts にすっかり惚れ込んでいる。

Overcast を使わなくなった理由ははっきりしている。ビデオを扱えないからだ。私はビデオポッドキャストの貪欲な消費者だ。Overcast には人気があって、たった六ヵ月間に 200,000 ダウンロードを記録したとのことなので、明らかに Marco Arment は正しいことをしているのだし、ビデオを扱えるようにせよと彼に圧力をかけるべきではないのだろう。ビデオには他のポッドキャッチャーがある。けれども、彼は Mac 用のアプリを考慮中とのことで、それは多くのユーザーにとって大いに嬉しいことかもしれない。

どのアプリがあなたの必要を満たすにしても、こんなにたくさん選択肢があるのは素晴らしいことだ。事実上 iTunes が唯一の Mac 用ポッドキャストクライアントであった時代を考えれば隔世の感がする。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2015 年 1 月 5 日

  文: TidBITS Staff: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

OS X NTP Security Update (Yosemite, Mavericks, and Mountain Lion) -- Apple が OS X NTP セキュリティアップデートを 10.10 Yosemite 用、10.9 Mavericks 用、および 10.8 Mountain Lion 用にそれぞれリリースして、コンピュータの内蔵時計を外部のサーバと同期させ続けるために使われる Network Time Protocol (NTP) サービスを提供するソフトウェアにあった重大なセキュリティの問題点に対処を施した。これらのアップデートは Software Update から、または Apple の Support Downloads ウェブサイトからも入手できるが、Apple は史上初めて、少なくとも一部の Mac に対しこのセキュリティアップデートを自動的にプッシュ配信(自動更新)した。まだ 10.6 Snow Leopard を使っている人たちにも独立のインストーラがある。(すべてのアップデートは無料、10.10.1 Yosemite 用 1.9 MB、10.9.5 Mavericks 用 2.0 MB、10.8.5 Mountain Lion 用 2.1 MB)

OS X NTP Security Update (Yosemite, Mavericks, and Mountain Lion) へのコメントリンク:

BBEdit 11.0.2 -- Bare Bones Software が BBEdit 11.0.2 をリリースし、この古参のテキストエディタに多くの修正を加えた。いつも通り、Bare Bones の人たちは楽しみながらリリースノートを書いている。今回特に目立ったのは次の二点だ:

もっと真剣な側の話をすれば、BBEdit 11.0.2 では OS X 10.10 Yosemite の厄介なバグの結果として一部のアプリケーションの Open および Save As のパネルがファイルを保存する度に 22 ピクセルずつ大きくなってしまっていた問題を回避した。(この問題は最近 "Default Folder X 4.6.12" でも対処が施された。2014 年 12 月 14 日の記事参照。)BBEdit 11.0.2 による修正はパネルが画面の外にはみ出すのを防ぐのみなので、リリースノートにはパネルをデフォルトのサイズに戻すための Terminal コマンドも載っている。BBEdit 11.0.2 はまた一部の内蔵言語モジュールのメモリリークを修正し、Clippings フローターや Insert Clipping パネルの検索ボックスへのタイプ入力を改善し、Change Case > Capitalize Sentences コマンドを正常に働くよう復旧し、Process Lines Containing、Process Duplicate Lines、Sort Lines、Zap Gremlins 各コマンドのパフォーマンスを改善している。($49.99、バージョン 11 のライセンスがあれば無料アップデート、11.2 MB、10.8.5+)

BBEdit 11.0.2 へのコメントリンク:

Paprika 2.1.2 -- Hindsight Labs が Paprika 2.1.2 をリリースし、この人気のレシピ・マネージャーにいくつか修正を加えるとともに、詳細は示されていないがいくつか新たなキーボードショートカットを追加した。今回のアップデートではレシピ画面でスクロールバーが消えてしまわないようにし、ブラウザのクリップボードツールを使用中のテキスト選択を改善し、OS X 10.10 Yosemite のフルスクリーンモードで見えなくなっていたボタンを復活させ、ブラウザでポップオーバーが立ち往生するバグを解消し、YummySoup および SousChef インポーターでのマイナーな問題点をいくつか修正した。(Mac App Store から新規購入 $19.99、無料アップデート、4.2 MB、10.8+)

Paprika 2.1.2 へのコメントリンク:

Airfoil 4.8.12 -- Rogue Amoeba が Airfoil 4.8.12 をリリースし、ネットワーク発見サービス Bonjour に関係する問題点に対して二件の回避策を施した。Airfoil はスピーカーの Bonjour 記録が消えても接続を切らないようになり、またこのアプリは Bonjour サービスの解読にタイムアウトを設けなくなった。今回のアップデートではまた、複数の Airfoil Speakers Touch インスタンスを正しく切り分けて認識できなくなっていた AppleScript のバグを解消し、バージョン 4.8.11 で導入されたクラッシュを修正し、Instant On をバージョン 8.0.5 にアップデートしていくつかの細かな改善を加えている。(新規購入 $25、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、15.1 MB、 リリースノート、10.7+)

Airfoil 4.8.12 へのコメントリンク:

Quicken 2015 for Mac 2.3.1 -- Intuit が Mac 用の財務管理ソフトウェア Quicken 2015 for Mac にいくつかの新機能を加えたバージョン 2.3.1 をリリースした。主な新機能としては取引のカレンダー表示 (過去の取引も将来のリマインダーも)、新たなレポート (Net Worth Over Time Report、Payee Summary Report など)、Quicken モバイルアプリからのアラート表示 (Quicken for Mac にも、Notification Center にも) などがある。私たちの当初レビューは“Quicken 2015: あともう少し、でもまだ許容範囲にない”(2014 年 10 月 2 日) 参照。今回のアップデートではまた支払先リストの管理を改善し、証券価格の更新をオフにするオプションを追加し、添付ファイルがアップロードできない場合に(クラウドへの同期は続けつつ)警告を出すようにし、ダウンロード済み取引のマッチングを改善し、新たに入力された取引が日付により自動並べ替えされなかったバグを修正し、また引き続き Quicken Windows ファイル変換を改良している。この記事の執筆時点でMac App Store ではまだ Quicken 2015 for Mac がバージョン 2.2 のままであることに注意されたい。(新規購入 $74.99、無料アップデート、リリースノート、10.7+)

Quicken 2015 for Mac 2.3.1 へのコメントリンク:

Evernote 6.0.5 -- Evernote が、社名と同じ名前の情報管理アプリのバージョン 6.0.5 をリリースし、コンテンツが表示されなかったりレンダリングにあまりにも長い時間がかかり過ぎたりしていた問題を修正した。今回のアップデートではまたタイピングの速度がスローダウンしないようにし (複数個のアカウントを持つユーザーにこの問題が起こっていた)、Work Chat に Gmail 連絡先をリンクする機能を追加し、プレゼンテーションを PDF として書き出す機能に対応し、ローカルなファイルを直接開く機能(以前、セキュリティの懸念からこの機能を削除していた)を復活させた。(Evernote からも Mac App Store からも無料、60.0 MB、リリースノート、10.7.5+)

Evernote 6.0.5 へのコメントリンク:

GraphicConverter 9.5 -- Lemkesoft が GraphicConverter 9.5 をリリースし、QR コード作成と QR コード発見(後者は OS X 10.10 Yosemite 上のみ)という二つの機能を追加した。この古参のグラフィック変換および編集用ユーティリティはまた MTF (Motorola Theme File) および APNG ファイルの読み込みに対応し、Picture メニューに Automatic Enhancement コマンドを追加し、Close All Saved Documents コマンド、iCloud Photo Stream をブラウズする際の並べ替えオプション、新しい crosshair ツール、AppleScript の smart crop コマンドを追加している。(Lemkesoft からも Mac App Store からも $39.95、無料アップデート、248 MB、リリースノート、10.7+)

GraphicConverter 9.5 へのコメントリンク:

Mellel 3.3.7 -- RedleX が Mellel 3.3.7 をリリースした。メモリリークをいくつかパッチした、メンテナンスリリースだ。このワードプロセッシングアプリはまた、XML データが変な具合にフォーマットされている書類を含んだ文献スキャンが失敗するという問題を修正し、クラッシュを二件修正し、書類を Versions ブラウザで表示している際にテキストがコピーできなかったバグを解消し、スペイン語ローカライズ版で Copy X Attributes メニューを修正している。(RedleX からも Mac App Store からも新規購入 $39、無料アップデート、97.5 MB、リリースノート、10.6+)

Mellel 3.3.7 へのコメントリンク:

Typinator 6.3.1 -- Ergonis が Typinator 6.3 を 2014 年 12 月にリリースし、最近使った展開を(Find フィールドを使って Typinator ウィンドウからも Quick Search からも)検索できるという新機能を追加した。このテキスト展開ツールでは選択された一連の項目を略語リストから Finder へドラッグして書き出せるようになり (従来はリスト全体のみを書き出せた)、全体的な速度を改善し、OS X 10.10 Yosemite の Notification Center で展開ができなかった問題点を回避し、10.6 Snow Leopard かそれ以降を要するようになった。バージョン 6.3 のリリース後間もなく Ergonis はバージョン 6.3.1 を出して、Yosemite の dark メニューで Typinator アイコンが見えにくかった問題を修正するとともに、Yosemite でのクラッシュ一件を回避した。(新規購入 24.99 ユーロ、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、6.9 MB、 リリースノート,、10.6.8+)

Typinator 6.3.1 へのコメントリンク:

Pixelmator 3.3.1 -- The Pixelmator Team が、社名と同じ名前の 画像編集アプリ Pixelmator のバージョン 3.3.1 をリリースし(今回のリリースにはニックネームはない)書類ウィンドウの中でつまんでズームする機能を追加した。今回のアップデートではまた Shapes、Gradients、Styles の各パレットでスクロールできるようにし、書類ウィンドウの下端部分が正しく見えるようにし、Info バー上に X と Y の座標を正しく表示するようにし、Pixelmator フォルダが iCloud Drive に常に現われるようにした。(Mac App Store から新規購入 $29.99、無料アップデート、42.8 MB、 リリースノート、10.9.5+)

Pixelmator 3.3.1 へのコメントリンク:

Mailplane 3.3.4 -- Uncomplex が Mailplane 3.3.4 をリリースし、埋め込まれた画像のダウンロードに対応するとともに、Gmail Promotions Tab でも Gmail の右側カラム全体でも広告を隠すオプションを提供した。この Gmail 専用電子メールクライアントではまた "Trust this computer" を選択している場合に二要素認証を繰り返し求めることがなくなり、Download As を使ってもデフォルトのダウンロードフォルダが変更されないようになった。(新規購入 $24.95、無料アップデート、34.3 MB、リリースノート、10.7+)

Mailplane 3.3.4 へのコメントリンク:

LaunchBar 6.1.6 -- Objective Development が LaunchBar 6.1.6 をリリースした。このキーボードベースのランチャーへの、マイナーなメンテナンスリリースだ。今回の新バージョンでは Wikipedia 検索アクションを使う際のクラッシュ一件を修正し、ブックマーク索引付けでアスタリスクを含んだ URL の検索テンプレートが作成されないようにし、一部のテーマで丸められたコーナーが更新されないという見栄え上の問題を修正し、OmniWeb や Opera ブックマークのルールを索引に追加する際のバグ一件を解消した。(新規購入 $29、 TidBITS 会員,には 20 パーセント割引、無料アップデート、9.8 MB、リリースノート、10.9+)

LaunchBar 6.1.6 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2015 年 1 月 5 日

  文: TidBITS Staff: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、Apple がロシアでオンライン販売を中止したというニュース、古くからある Get Info ウィンドウの理論的再デザイン、それからセキュアでない Wi-Fi ネットワークをホビットの剣で識別するという DIY プロジェクトを紹介する。Adam と Tonya がテクノロジー系ジャーナリズムについて語り、Josh Centers は App Store の矛盾について、また Apple TV の未来について議論する。

オープン Wi-Fi ネットワークに一刺しを -- もしもあなたが失われし都市 Gondolin の妖精の鍛冶屋に深い因縁を感じているなら、あるいは妖しく光る魔法の剣が欲しいだけでも(欲しくない人なんているだろうか?)Spark IO のプロジェクトこそまさにあなたのためにある。セキュアでない Wi-Fi ネットワークを探知すると、剣が青く光る。この日曜大工プロジェクトに必要なのは、"The Hobbit" (邦題: ホビットの冒険) に登場する Bilbo の剣のプラスチック製レプリカと、安価な Spark Core Wi-Fi 開発キット、AA (単3) 電池二個だ。これらを組み立てればあなたの Sting (つらぬき丸) が近くのオープン Wi-Fi ネットワークを探知して、青く光り、ネットワーク上にメッセージを発する。とは言っても Mirkwood (闇の森) の蜘蛛を退治できる訳ではない。

コメントリンク: 15310

設計企業 Ramotion が Get Info ウィンドウを再考 -- 過去数回のバージョンの OS X ではビジュアルの大きな変更がいろいろとなされたが、Get Info ウィンドウは長年あまり大きく進化していない。そこで設計企業 Ramotion が、Get Info ウィンドウに対する新たなアプローチとして、ユーザーが見たいであろうと思われる情報を強調することを意図したモックアップを作成した。見た目が魅力的であると同時に機能性も高まっており、Apple がこれに注目してくれればよいのにと思わざるを得ない。また、Subtraction.com の Khoi Vinh が語っている通り、Fonts と Colors のパレットもさらにもっと再デザインを必要としている。

コメントリンク: 15299

Apple、ロシアでのオンライン販売を中止 -- 原油価格低下のあおりを受けてロシアの経済は深刻な事態にある。結果としてルーブル価格が大きく変動し、Apple はロシアでのオンライン販売を中止した。Apple は既に、ルーブル安により iPhone 6 のロシアでの価格を 25 パーセント値上げしていた。ロシア国内には物理的な Apple ストアが存在しないので、同社のオンラインストアはロシアの顧客への販売のための主要な手段だ。

コメントリンク: 15303

Josh Centers、Tech Night Owl で App Store のルールを議論 -- TidBITS 編集主幹の Josh Centers が再び Tech Night Owl ポッドキャストに出演し、App Store における Apple の最近の首尾一貫しない方針について、また iPad と Apple TV の未来について議論した。

コメントリンク: 15322

Adam と Tonya Engst、MacVoices で技術系ジャーナリズムを語る -- 最近 MacVoices での Chuck Joiner とのインタビューで、Adam と Tonya Engst が広範囲の話題を語った。昨年一年間でテクノロジー系ジャーナリズムがどう変化したか、Take Control ブックがどのように進化しつつあるか、TidBITS に必ずしも最新ニュース速報がすべて登場する訳ではないのはなぜか、といったことが語られた。(ヒント: 私たちは、見るべき価値のあるものだけに皆さんの注目を集めたいと思っている。)

コメントリンク: 15311


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TidBITS ISSN 1090-7017©Copyright 2014 TidBITS: 再使用はCreative Commons ライセンスによります。

Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2015年 1月 9日 金曜日, S. HOSOKAWA