TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1270/27-Apr-2015

私たちの新しいスポンサー Automatic Labs を歓迎したい。安全に賢く運転できるようにするための自動車用アダプタおよび iPhone アプリ、Automatic のメーカーだ。米国在住の TidBITS 読者は定価の $99.95 が期間限定で 20 パーセント割引になる。お金の話といえば、Apple は現金に埋もれているとみえて、Q2 2015 に記録的な収益を報告した。業績発表の中で Apple は Apple Watch の売上高については触れていないが、私たち TidBITS スタッフがこの新しいデバイスの第一印象を語る。セキュリティ担当編集者 Rich Mogull もやはり Apple Watch を取り上げて、手間を減らしつつより良いセキュリティを得るために Apple Watch を利用できる可能性を説明する。それから、Joe Kissell の "Take Control of the Mac Command Line with Terminal" の第二版のお知らせもある。OS X の Unix 基盤をもっと理解したいという人たちのために、この第二版では 50 ページ分の新しいコンテンツを追加してある。直ちに使えるこの本の応用例として、OS X のスクリーンショットからドロップシャドウを除去する方法を説明した記事もある。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Nicecast 1.11.4、iMovie 10.0.8、OmniFocus 2.1.3、Hazel 3.3.5、iMac Graphics Update 1.0、Fantastical 2.0.3、KeyCue 7.5、BusyCal 2.6.6、それに BusyContacts 1.0.3 だ。

記事:

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Automatic Labs が TidBITS スポンサーに

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私たちの最新の TidBITS 長期スポンサーとして Automatic Labs 社を心から歓迎したい。自動車用アダプタ Automatic とそれに接続するアプリのメーカーだ。単純に言えば、Automatic はあなたの自動車の標準的診断ポートに差し込むとともにあなたの iPhone (または Android フォン) に接続して使う小さなデバイスで、旅が終わった後に運転のデータをあなたの電話機に転送し、その電話機上で、またはウェブベースのダッシュボード上でデータを分析できるようにする。なぜそんなことをしたいのかって? 多くのデータがあれば、より賢く、より安全に、しかも面倒を起こさず運転できるようになるからだ。

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賢く運転するという点に関しては、かかった費用とガロンあたりマイルの燃費を Automatic は毎回示すので、通勤の際に最も効率的な経路が分かる。また、エンジン警告灯を解読してチェックし、マイナーな問題の場合は警告灯をクリアすることさえできるので、本当に必要でない限り自動車を修理に出して時間を浪費することがなくなる。その上、スピード違反を穏やかに注意してくれるので、切符を切られる可能性も減る。

安全もまた、Automatic のお陰で高まる。万一事故に巻き込まれた場合にも、Automatic の Crash Alert エージェントが毎日 24 時間、年中無休でアメリカ合衆国内のどこにでも援助を派遣してくれる。購読費用などは不要だ。家族にティーンエイジャーの子供がいる場合は(私たちもそうだが) License+ オプションがより良い運転のための 100 時間の陽性強化訓練プログラムを提供できる。このプログラムはある程度の位置情報追跡を提供するが、ティーンのプライバシーを侵害するほどではない。むしろ、ティーンたちに安全運転を教育しつつ、親たちにも子供たちがどれくらいうまくやっているかを知らせるように作られている。

Automatic には、余計な面倒を減らし、ただ運転を易しくするための小さな機能もいくつか盛り込まれている。自動車を駐車した場所を記憶し、また同じ車を共有している家族にその位置情報を送信することもできる。巨大なショッピングモールや空港の駐車場で使うには理想的だろう。さらに、経費報告書用にあなたの走行距離を追跡してくれるので、すべてを手で記録する必要もなくなる。また、残量警告灯が点灯するより前に燃料が少なくなったと警告することもできる。

Automatic が収集するデータについて心配な人もいるかもしれないが、同社のエンジニアたちは市販のアダプタを使ったりせず実際に 自分たち独自のハードウェアを構築したので、悪意ある攻撃やデータ盗聴を予防するため転送を暗号化することができる。その上 Automatic は、消費者のデータを保護するために同社がしている他のことも そのプライバシー方針の中にすべて明記している。明らかに同社は、成功には信頼が絶対に不可欠であることを理解しているのだ。

Automatic は、OBD-II 診断ポートが標準となった 1996 年以降に販売されたガソリン車の大多数(電気自動車やディーゼル車は対象外)で使え、iOS 7 かそれ以降の走る iPhone 5 かそれ以降を要する。実際問題として、Automatic は古くなってきた自動車を持っている人たちが魅力を感じるものだが、米国内の自動車の平均経年数が 11.4 年であることを考えれば、最新モデルのようなさまざまの付加機能はないけれども完全に動作する自動車は現実にたくさん存在していると言える。それらの自動車に Automatic はそういう付加機能を、それに加えてさらなるものも、$99.95 で提供する。いや、Automatic は米国在住の TidBITS 読者には 20 パーセント割引 となるので価格は $79.96 だ。他の国にいる人たちも、 サインアップしておけば Automatic がその国への対応を開始した時点で通知してもらえる。

TidBITS と、Apple コミュニティーへの貢献に対し、Automatic に感謝の気持ちを捧げたい!

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"Take Control of the Mac Command Line with Terminal" で進化を

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

OS X は Unix を基盤としているのは忘れがちであるが、これを認識している人達は、Mac のグラフィカルインターフェースでは困難だったり、或いは不可能であるタスクのためには、Unix コマンドラインをしばしば使うことがある。6 年前、Joe Kissell は "Take Control of the Mac Command Line with Terminal" を書いた。この本は読者がコマンドラインに慣れる手助けをすることが狙いであった。本日、我々はこの必須の参考書の第二版を皆さんにお届け出来る事を嬉しく思う。これは 167 ページで、$15 である。

もし Mac のコマンドラインを使うことを学ぶべきだと思っていたり、或いは記事や、Web からのコマンドラインを使うやり方を辿っている時に何か間違いをしでかさないか心配だったりするのであれば、"Take Control of the Mac Command Line with Terminal" は、あなたの Mac をこれ迄よりもずっと有能にするのに必要な技と自信を与えてくれる。

Mac のユーザーの観点から書かれたこの本は、コマンドラインの基礎から始まり、あなたに合う環境を設定する手助けをし、そしてあなたの知識が増えるのに合わせてより高度な話題へと案内する。高度な話題には次の様なものの手順が含まれる:遠隔コンピュータへ SSH する様なより複雑なタスクを実行する、ファイルを SFTP や scp 経由で転送する、許可を扱う、ルートとしてログインする、Unix ソフトウェアをインストールする、grep に取り組む、そして論理を含むシェルスクリプトを書くである。

最後に、全部まとめて考えられるよう、"Take Control of the Mac Command Line with Terminal" は、コマンドを結合して有用なタスクを実行する 52 の実際の "レシピ" を載せている。例を挙げると、最近ログインしたユーザーをリストする、Quick Look からテキストをコピーする、別の FileVault パスワードを使う、ディスクが何故取り出せないのかの原因を探る、Web ページのソースコードをコピーする、インターネットに自由な接続を認めているアプリはどれかを見極める、DNS キャッシュを洗い流す、Mac がどうしてスリープしないのか原因を探る、SMS メッセージを送る、そして Trash からなかなか取り除けない項目を削除する等である。

コマンドラインを使うことは、しばしば効率的に作業をしたいという一般的な欲望と同調しているので、Joe は最近 "Take Control of Automating Your Mac" を 10.10 Yosemite 対応にするためアップデートした所であることも述べておきたい。この 199 頁の本は、Mac 内蔵の自動化機能、色々な人気の自動化アプリ(マクロユーティリティ Keyboard Maestro には一章を割いている)、そして Automator や AppleScript の様な特別な Apple ツールを取り上げている。これには又、Keyboard Maestro, LaunchBar, Hazel, Nisus Writer Pro, TextExpander, TextSoap, TypeIt4Me, そして Typinator に対する割引きも付いている。 両方の本を買うのであれば 20% 引きとなり、たったの $24 ですむ。

Mac のコマンドラインに自信を持って近づきたい、或いは自分の仕事をより正確にし、そして繰り返しを避けるための本格的な自動化をしてみたいというのであれば、これらの本は皆さんに主導権を握らせてくれる。

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Apple、Q2 2015 で儲けを拡大

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters, Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

驚くのは今世紀初頭から岩の下に隠れていた人達だけだろうが、Apple は破滅への途を避け続け、2015 年の第二会計四半期で最高益を計上した。売上げは $58 billion、純利益は $13.6 billion (希薄化後一株当たり $2.33) で、同社の利益は当時最高益であった前年同期を $3.4 billion も上回った ("Apple、iPad の販売下落にも拘わらず記録的 Q2 2014 売上げを計上" 23 April 2014 参照)。粗利率は今四半期は 40.8% であり、前年同期は 39.3% であった。海外販売が収入源を支配し、今四半期売上げの 69% を占めた。

日本を例外とし (前年対比で 15% 下落)、全ての Apple の事業部門の売上げは前年同期を上回った。Greater China 部門は驚異の 71% の増加を記録した。続くのは残りの Asia-Pacific 部門で、こちらは 48% の増加であった。

iPhone 事業は引き続き好調であった:Apple は 61.2 百万台を売り、売上げは $40.3 billion に達した。iPhone は再び第二四半期の販売記録を更新し、前年比の伸び率は 39.9% であった。大型化した電話は地歩を築いている:iPhone 販売の 20% は iPhone 6 及び 6 Plus へのアップグレードであった。CEO Tim Cook は、iPhone の成長はより大きな割合の人々が他のプラットフォームから切り替えてくれたお陰であり、更に App Store も史上最高の四半期を迎え、前年対比 29% の成長であったと語った。

落ち込む PC 販売の時代であり、全市場は 7% 縮小した中で、Mac 販売は印象的な年率 10.3% の成長を記録し、販売台数は 4.5 百万台に達した。Cook は、新 MacBook の販売数について特定はしなかったが、Apple はその反応に "極めて幸せ" であると語った。

Apple の興奮を冷ますものが、ほんの少々ではあるが、iPad である。こちらは、年率で販売が 22.8% も落ちたが、それでもこの四半期で iPad は 12.62 百万台も売れた。この暗雲を払うのは、Apple が iPad を日本と中国でこれ迄で一番多く販売したことである。ここで注目したいのは、Apple が iPad からよりも多くの売上げを Mac からあげたことである。"我々は [iPad 販売が] iPhone と Mac によって食われていると認識しているが、そのことを心配はしていない" と Cook は言った。Cook は、長い目で見れば iPad 販売は増加すると信じている。

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Apple はこの四半期にサービスでも良い業績を上げ、売上げは $5 billion で、前年比 9% の成長を記録した。Apple は、App Store が Google Play よりも 77% も多く売り上げたことを自慢した。新しい HBO NOW サービスについての具体的な数字は明らかにされなかったが、Cook はその反応には満足しており、そしてそれは Apple の一番多くダウンロードされたアプリの一つである事を示唆した。

Cook は、小売業も銀行も Apple Pay を採用し続けていること、そして Discover は今年の後半にはこのシステムを採用する予定であり、Best Buy は既にアプリ内購入に受け入れているし - 全ての Best Buy 店が数ヶ月以内に Apple Pay を受け入れる予定であることを報告した。この Best Buy の追加は Apple Pay にとって巨大な知らせである。と言うのも、Best Buy は Walmart が率いる MCX Consortium の一員であり、このコンソーシアムは自分たちのシステムを優先して Apple Pay を排除してきたからである ("Apple Pay を拒否する店がある本当の理由... 今のところは" 26 October 2014 参照)。

奇妙にも、Apple は Apple Watch の最初の週末での販売数を明らかにしなかった。勿論、全ての販売はこの第二四半期が終了した後で発生していることは認識しておかなければならない。質問を受けて、Cook は具体的な販売数を口にすることは避けたが、CFO Luca Maestri は Apple Watch の粗利率は同社の平均よりも低くなるであろうとは語った。Cook は、需要が供給を凌駕していること、そして Apple はそれでも Apple Watch を米国以外でも June 2015 後半までには提供したいと思っていることを語った。Apple の Other Products 部門は、iPod, Apple TV, Beats Electronics,そしてアクセサリーが含まれる、およそ $1.7 billion を売上げている。

Apple はこの四半期を $193 billion を超える手持ち資金で終了し、そして次の四半期には、売上げで $46 から $48 billion を見込み、粗利率は 38.5% から 39.5% に落ちると予測している。これは恐らく Apple Watch のせいであろう。

同社は、巨大な手持ち資金の一部を London と Denmark にデータセンターを建設することに使用している (コストはおよそ $2 billion で、これは同社の手持ち資金のほぼ 1% にあたる);中国では Szechuan に太陽光ファームを建設するが、その能力はそこで Apple が使用する全電力を上回る;そして自然保護活動に対する支援もする ("Apple、36,000 エーカーの森林を購入" 18 April 2015)。

投資家達もまた Apple が利益還元プログラムを 50% 以上も拡大することにワクワクしていることであろう。株の買い戻しと配当の増加は $200 billion に達する。新配当は一株当たり $0.52 で、11 May 2015 の営業終了時名義の株主に対して 14 May 2015 に支払われる。August 2012 にこのプログラムが開始されて以来、Apple は株主に対して $112 billion 以上を還元してきたが、その内 $80 billion が株買い戻しであった。

再度巨大な四半期を積み重ね、Tim Cook は、最も厳しい Apple の批判者をも黙らせた。たとえ Apple Watch がポシャっても、Apple は万事休すとはならないであろう。大抵の会社は Apple の萎み続ける iPad 事業でさえ、巨大な iPhone 事業は言うに及ばず、喉から手が出る程欲しがるであろう。手持ち資金は増え続け、Apple が株主に返還するスピードもそれに追いつけていない。次の四半期迄には、Apple Watch がどんな様子なのかは分かるであろうが、どちらに転んでも Apple が再度最高の数字を計上しても驚くには当たらないであろう。

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OS X スクリーンショットのドロップシャドウを消す方法

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Mac 上での作業を記述する人なら誰にとっても、一貫性のある、高品質のスクリーンショットを撮ることが出来ることは不可欠である。我々も TidBITS 記事でスクリーンショットを使うことはたまにあるが、本当に必要なのは Take Control 本の中でであり、時には 100 枚を超える画像が必要な場合もある。

Mac のためのスクリーンショットユーティリティは幾つもあるが、Apple 内蔵のスクリーンショット機能は良く出来ているし、無料で、そしてシステム資源を消費しない。(そして、多くのユーティリティは年を経る毎に悪くなってきている、と言うのも Apple は彼らが依存してきた能力を取り除いてきたからである。) しかし、一つ問題がある:OS X は個々のウィンドウのスクリーンショット毎にドロップシャドウを加えるのである。

影に光をあてる -- 通常のユーザーにとっては、まずめったにスクリーンショットを撮ることなどないであろうが、これは有益である。何故ならば、このドロップシャドウは見やすくなる境界を付け加えるからである。しかし、我々のような出版に携わるものにとっては、このドロップシャドウは色々な問題の原因となり得る。一番重要なのは、普通の境界よりもずっと大きいことであり、本や記事の中で貴重な空間を浪費することとなる。これを編集で取り去る事は可能だが、余計な時間と努力を要する。我々は更にアルファチャネル (ピクセル毎の色データとは別に、オブジェクト同士のマスク情報を持つ追加データ) でも問題も経験している。ドロップシャドウがスクリーンショットの周り全部に大きな黒の境界として現れてしまうのである。

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幸いにして、Apple は簡単ではあるが、曖昧な解を提供している。一つはキーボードショートカットをその場限りとして使うもので、もう一つは Terminal コマンドで、こちらはこの問題を恒久的に解決する。

皆さんは恐らく、画面の一部をスクリーンショットとして撮るためのキーボードショートカットはご存じであろう:Command-Shift-4 である。(他にも Command-Shift-3 というのもあり、こちらは画面全体のスクリーンショットを撮るものだが、 こちらが必要となる場面はめったにない。) Command-Shift-4 を押すと、カーソルは十字線となり、そして四角をドラッグして広げるとその選択した所のスクリーンショットが撮れる。余り知られていないやり方として、四角をドラッグする代わりに、Space バーを押すと、カーソルはカメラとなり、それをウィンドウ、ダイアログ、或いはドロップダウンメニュー上に置くと、そのオブジェクトがハイライトされる。そのハイライトされたオブジェクトをクリックするとそのオブジェクトだけのスクリーンショットが得られ、Desktop 上にそれがドロップシャドウを伴って現れる。

では、このドロップシャドウは要らないという場合はどうするか? 簡単である。ハイライトされた部分をクリックする代わりに、Option クリックする。こうすると、同じスクリーンショットがドロップシャドウ無しで撮れる。

では、自分のスクリーンショットにドロップシャドウは 永久に 要らないという場合はどうするか? その場合は、Terminal アプリを立ち上げる必要がある。次に以下のコマンドを入力する。これは、リリースされたばかりの第二版の Joe Kissell の "Take Control of the Mac Command Line with Terminal" の好意による。

defaults write com.apple.screencapture disable-shadow -bool FALSE; killall SystemUIServer

killall コマンドに恐怖心を抱かないで欲しい。それがやることは、そのプロセスを中断し再起動することである。こうすることで、コマンドの最初の部分にあるドロップシャドウ設定を反映したユーザーインターフェースを維持することになる。

もし後になってドロップシャドウを使いたくなった場合は、Terminal を開いて次のコマンドを入力する:

defaults write com.apple.screencapture disable-shadow -bool FALSE; killall SystemUIServer

境界を付け加える -- しかし、境界が白で白の背景に紛れてしまわないように、スクリーンショットの周りに境界が必要という場合はどうするのか? Photoshop や Pixelmator を使えば出来るが、それでは釘を打つのに大槌を使うようなものである:面白さはあるかもしれないが、必要以上の作業を必要とする。画像注記付けユーティリティの Napkin も素晴らしいが、単純な線の境界を追加することはまだ出来ない ("Napkin、視覚通信に新しい見方を提供" 16 February 2013 参照)。幸いに、Apple の内蔵 Automator を使えばこれが可能になる。これに必要なワークフローもまた Joe Kissell の好意によるものである。我々は Take Control のために、この Automator ワークフローに何時もお世話になっている。

まず、Borders と呼ばれる無料の Quartz Composition フィルタをダウンロードしなければならない。解凍し、そして BC_Borders_1.5.qtz ファイルを ~/Library/Compositions へと移動する (注意すべきは Library フォルダは隠れているかもしれないことである;隠れている場合、Option キーを押さえて Finder の Go メニューから Library を選択する)。

次に、Automator を開き、そして File > New を選択する。書類タイプとしては Application を選択する。Get Selected Finder Items アクションをダブルクリックし、ワークフローに最初の項目として加える。もし、元のスクリーンショットに手を入れたくなければ、代わりに Copy Finder Items アクションをあなたのワークフローに加える。

それから "quartz" で検索をかけ、"Apply Quartz Composition Filter to Image Files" を探しだし、アクションとして加える。デフォルトのフィルタは Sepia である。代わりに、ドロップダウンメニューから Borders を選択する。Border Size, Bottom Border Bias, そして Border Color も自由に試してみられると良いと思うが、我々はそれぞれに 1, 0, そしてダークグレイを使っている。このワークフローは走るのに数秒かかることもあるので、終わった時に何かフィードバックが欲しいと思うなら、最後に Play System Sound 或いは Speak Text のアクションを付け加えると良い。

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満足が得られたら、File > Save を選択し、あなたの新しい境界ユーティリティに対して名前と場所を与える。Applications フォルダなら問題ない。あなたの新しい自家製のユーティリティの簡単な使い方はそれを Dock に置いて、そしてあなたの画像をその上にドラッグすることである。Finder ウィンドウのツールバーに置いてもいいし、或いは Adam Engst がやっていることをやり、そして Desktop 上でスクリーンショットファイルを選択した後それをキーボードショートカット (Keyboard Maestro の好意) 経由で有効化してもいい。

Automator, Keyboard Maestro, そしてあなたの Mac を自動化すること全般についてもっと知りたければ、Joe のもう一つの最近アップデートされた本 "Take Control of Automating Your Mac" を見て欲しい。

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Apple Watch の第一印象

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst, TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

常連の TidBITS 寄稿者の多くが先週末、それぞれの真新しい Apple Watch をほとんどノン・ストップで使い続けて、Apple のこの新しいウェアラブル機が私たちの毎日の生活の中で何を意味するかという問題に答を見つけようとした。以下に、私たちの第一印象をまとめてみたい。もう少し時間が経てば、間違いなくもう少し違った意味合いの意見を持てるようになるだろうが、少なくとも使い始めの体験は、私たちのものも皆さんのものもそう違わないはずだ。

箱から出して、最初のセットアップ -- Apple の製品なので驚くには当たらないことだが、長細くて白い箱の中にウォッチが置かれた Apple Watch Sport の包装のしかたには目を見張らされた。ウォッチと充電器のさまざまの部品を保護するためにかなりの量のプラスチックが使われていて、取り去るのが少し厄介だったが、そのお陰で汚れや傷のない状態でウォッチが届くと思えばそれほど気にならない。

Jeff Carlson はこう語った:「セットアップの手順で私は思わず“ワーォ”と叫んだ。Apple Watch と iPhone のペアリングを示すデータクラウドの画像は、ただ美しいだけでなく、ペアリングが成立するやいなや見事なスピログラフのように変化してしっかりとした形になり、まわりに時計の細かなところが書き込まれて従来型の腕時計の背面のように見える。とても美しい。」

ウォッチのセットアップを始める前に、まず iOS 8.3 にアップデートしていること、iPhone アプリもアップデートしていることを必ず確認しよう。Apple Watch のアプリはすべて、それぞれ iOS アプリの中に埋め込まれたものだからだ。あなたがどれだけのアプリを持っているかにもよるが、セットアップの手順には全部で 15 分から 30 分ほどかかる。

奇妙なところが一つある: 私は iCloud と Messages に別々の Apple ID を使っていて、二段階認証も使っているが、Apple Watch 上で Messages に接続するためには iPhone 上で新たにアプリ専用のパスワードを設定して入力しなければならなかった。

物理的な印象 -- Apple Watch が期待より小さ過ぎたか大き過ぎたかをはっきり言い切るのは無理だ。38mm モデルは Pebble よりも、私がランニングに使っている Garmin Forerunner 620 よりも小さい。アルミニウム製の筐体は驚くほど滑らかで、長袖の下でもうまく滑っている。ただ、他のどんな腕時計でも同じことだが、袖が邪魔になることはある。

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私たちの多くは大きさと重さがそれほど気にならなかったが、ただ Tonya は文章をタイプしていると左腕が疲れる(タイプしながらウォッチの重みを支えるのが辛くなる)ことに気付いた。もちろん、時間が経って慣れさえすればそれほど気にならなくなるのだろうが。

私たちの全員がフッ素エラストマー製バンドの付いた Apple Watch Sport を買った。このバンドを「プラスチック」と呼ぶか「ゴム」と呼ぶかは別として、皆がこれを滑らかで、柔らかく、良い感触だと思った。「絹のような」というのがぴったりした表現かもしれない。最初は装着する際に扱いにくかったが、これもやはり慣れれば問題なくなるだろう。

私たちの多くがこのウォッチは快適だと思ったが、はっきりと異を唱えたのが Tonya だった。バンドのサイズを合わせるのに彼女はさんざん苦労した。最初、彼女は小さい方のバンドを使ってみたが、二つの穴の中間でなければ使えないと思った。一つの穴では明らかにバンドが緩過ぎるし、もう一つの穴ではきつ過ぎて神経を圧迫し、痛みが出る。そこで彼女は付属していた大きい方のバンドに取り替えたが、こちらも一番小さくするときつ過ぎた。二番目の穴にすると何とか使えたけれども、今は彼女の手首のずっと下の方にウォッチがある。Tonya は腕時計バンドを着ける際にトラブルを感じることが多いので、これからどんなサードパーティのバンドが出てくるのかを楽しみにしている。Apple のバンドは馬鹿げたほど高価だからだ。ここでの教訓は: バンドが快適かどうかに少しでも不安があるなら、購入する前に Apple Store で試着しよう。(ストア内試着について詳しくは 2015 年 4 月 17 日の記事“Apple Watch 試着、過剰宣伝でもあり役にも立つ”を参照。)

私たちの何人かは、ウォッチを使おうとする間だけ腕を持ち上げた姿勢を続けるのがかなり辛いと感じた。もちろん、慣れてくれば次第にその辛さも少なくなるだろうし、今はまだ慣れずにかなり長い間いじくり続けることが多いけれども、それが過ぎれば普通に使う際はたいていちらっと素早く見るだけになるだろう。Agen Schmitz は運転中に道案内を尋ねてみたが、交差点で曲がる際に触覚通知があるのはありがたいと思ったけれども、いちいちウォッチを覗き込むのは気が散ると感じて、結局ウォッチがブザーで知らせる度に iPhone の画面を見るようになったという。

当然ながら、このウォッチは片方の腕に取り付けられていて、操作をするにはもう片方の手を必要とする。高速で動いている最中にはあまり便利でないし、安全でないことさえある。Tonya はウォッチを着けて自転車の遠乗りに出かけたが、走りながらウォッチを操作するのは危険だと思った。私も、ランニングの最中に操作するのは扱いにくいと感じた。これに比べて iPhone なら多くのことが片手だけで操作できる。

手首の内側にウォッチを着けることはできないようだ。それをすると、腕を上げてウォッチを見る姿勢にしても、加速度計が必ずしもそれと探知してくれない。ウォッチを手首の内側にすると心拍センサーも働かないと言う人がいたが、私がちょっとテストした限りでは心拍センサーは正常に働くようだった。

たった二日間使っただけなので、バッテリ寿命についてまだ確かなことは言えない。トラブルを経験したのは私だけだった。二日目に、私のウォッチは午後 10 時ごろ死んだ。その日特に使い込んだとは思わないが、バックグラウンドでどんな働きをしていたのかを知る方法はない。Josh Centers はウォッチを使い始めて iPhone のバッテリの保ちが悪くなったと感じたが、他の人たちは特にそのことに触れなかった。

Apple Watch Sport に付属していた充電器が白いプラスチック製で、Apple から発表されていたピカピカの金属製ではなかったことを言っておくべきだろう。おそらくあれは、ステンレススチール製の Apple Watch モデルに付属する充電器なのだろう。このプラスチック製の充電器は感じが良く、きちんと機能する。唯一奇妙だった点は、思いのほか長い 2 メートルのコードが付いていたことだ。別に、不満を言っているのではない。iPhone に短い Lightning ケーブルしか付けなかった Apple なので、ちょっと驚いただけだ。

私たちの何人かにとって、視力は大きな問題だ。私も若い頃ほど目が良くないので、手首の距離にあるものに焦点を合わせるのは楽ではない。個人的に、私は iPhone をそれほど近づけて見ないし、一日の終わりが近づいて疲れた私の目には Apple Watch のスクリーンを読むのが辛いこともある。遠くを眺めていて急に手首の上を見ようとするのも辛い。読書用眼鏡(老眼鏡)を使っている人は、購入する前に必ず実際に Apple Watch をテストしてみるべきだ。文字のサイズを iPhone 上の Apple Watch アプリで調整することもできるが、インターフェイスのどれだけの範囲に影響するものなのかはまだ明らかでない。

一般的な使い方 -- Apple Watch のインターフェイスが直感的だと言う人がもしいたら、ひっぱたいてやるべきだ。これは全くもって見慣れないインターフェイスで、いちおう頭に入るまでに一日かそこらかかり、使いこなせるようになるには数週間かかるだろう。だからと言ってこれが悪いインターフェイスということにはならない。それぞれのボタンが何をするのかを覚え、いくつかの異なる画面を通過した後でどうすれば時計の画面に戻れるのかを身に付けるには時間がかかる。

ウォッチを持ち上げて見る姿勢をとると、スクリーンがオンになり、たいていはあなたが選んでおいた時計画面を表示する。ただし、Apple Watch アプリで設定すれば、前回見ていた画面が開くようにすることもできる。時計画面はたった十種類しかなく、それぞれ少しずつカスタマイズすることはできるけれども、もっとさまざまなものの中から選べる Pebble に比べれば見劣りがする。Jeff は、Mickey Mouse の画面が思ったより素敵だと語った。Tonya はアニメーション化された花の画面を選び、私はグラフィックス無しで多くのデータを表示するモジュール式画面にした。(モジュール式画面には私の次のイベントも表示され、そこをタップすればカレンダーに切り替わる。)

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手首を持ち上げた際にスクリーンが十分早くオンになるかどうかについては意見が分かれた。問題ないと思った者も、一瞬ずつ遅過ぎる、つまりオンになる前に黒い画面を半秒間見ていなければならずまごついてしまうと感じた者もいた。画面を見ていても 6 秒か 7 秒ほどで勝手に黒いスクリーンになってしまうことについては、全員が早過ぎると思った。人間の腕が曲がることのできるやり方に限界があることを考えれば、他の人にウォッチを実演してみせるのがとてつもなく難しい。

このウォッチには主たるユーザーインターフェイス領域が五つある。時計画面のスクリーンについては既に述べたが、あとは通知、グランス、アプリ、そして友達だ。

通知は、iPhone から自動的に届く。デフォルトで iPhone 上の Apple Watch アプリはすべてのアプリ通知をウォッチに送るようになっている。そんな設定はご免被りたい。あなたもすぐに、ほとんどすべての通知をオフにしたくなるだろう。ひっきりなしにウォッチに邪魔されるのは嫌だからだ。時計画面を下にスワイプすれば、事後にも通知を表示できる。通知をタップすれば(可能な場合そのためのアプリが開いて)その全体が見られ、Dismiss ボタンも表示される。また、通知リストの中で左にスワイプしてボタンをタップすればクリアされる。きちんと機能するが、面倒だ。

グランスの方がもっと興味深い。グランスとはアプリのウィジェットのようなもので、データを少々表示したり、コントロールをいくつか提供したりする。時計画面を上にスワイプすれば表示され、それから左や右にスワイプしてグランスを切り替える。グランスの一つをタップすればウォッチ上でそのアプリが開く。Apple の内蔵アプリのグランスはパフォーマンスも良かったが、いくつかのサードパーティアプリのグランスはそれよりずっと遅かった。どのアプリがグランスを表示するかは iPhone 上の Apple Watch アプリを使って指定できる。最大 20 個までのグランスを含めることができるが、そんなにたくさん入れると扱いにくいだろう。とりわけ、一番右にあるグランスに辿り着いても、そこから一番左のグランスに直接戻ることはできないのだから。つまり、戻るにはまた 20 回スワイプすることが必要となる。

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アプリにアクセスするための一般的方法は(時計画面、通知、またはグランスからナビゲートする場合を除いては)デジタルクラウンを押して丸いアイコンの雲に行き、そこからアイコンを一つタップするというものだ。(あるいは、クラウンを二回押せば最後に使ったアプリが開く。)アイコンの雲の中で動き回ったり、特定のアイコンをタップしたりするのはちょっとやりにくいけれども、iPhone 上の Apple Watch アプリを使ってあなたに意味あるお膳立てをすることができる。(Apple Watch > Accessibility にある Reduce Motion 設定ですべてのアプリアイコンを同じサイズにできることが役に立つかもしれない。)このアイコンの雲でトラブルを抱えた者も何人かいた。どのアイコンがどれなのか分かりにくいからだ。(Dock 上のアイコンを区別するのにいつも苦労する人は、同じトラブルに遭うことを覚悟した方がよい。)アプリの雲の画面や、アプリの中にいる状態からは、上や下にスワイプしてグランスや通知にアクセスすることができず、私たちは紛らわしいと思った。

Apple のアプリのパフォーマンスは概して良かったが、Apple Watch は誤って私の Ithaca City School District カレンダー(私の iPhone 上の Calendar アプリの奥深くに隠してあり、何百ものイベントを含んでいる)を勝手に選択してしまい、その結果 Apple Watch がスローダウンしてしまった。ウォッチを再起動することでこの問題は解決した。他方、サードパーティのアプリは、ほとんど例外なしに、ひどいものだった。遅くて、しょっちゅうクラッシュし、全般的に挙動が不安定だった。でも、今や開発者たちがテストできるウォッチを手にしたのだから、状況はすぐに改善するはずだと思う。

「友達」画面はたった 12 人の連絡先のみ表示する。当初はあなたの iPhone の Phone アプリの中の Favorites リストから情報を引き出して使う。それも意味のないことではないが、私たちの何人かのように Do Not Disturb 機能の例外として指定するために Favorites リストを使っている場合もあって、そのような状況の下では必ずしもそれが Apple Watch でよく使う連絡先と言える訳でもない。幸いにも、Apple Watch > Friends で誰を「友達」画面に出すかを設定できる。

この「友達」画面から、誰かに電話をかけたり、メッセージを送ったり、あるいは Apple Watch だけのコミュニケーションをしたりできる。残念ながら、通話は電話のみで FaceTime Audio 通話はできず、またメッセージはあらかじめ用意された文章(編集は iPhone 上の Apple Watch アプリでする)を送れるのみ、Siri を使った口述のオーディオメッセージなどは送れない。自分の心拍を Apple Watch を着けている他の人に送る機能に対しては賛否両論があった。Josh はそんなものは気味が悪いと思い、Jeff は気の利いた機能だと思った。Tonya と私もかなり気に入った。夫婦や恋人が二人とも Apple Watch を持っていれば、きっとこの機能が素敵だと思うだろう。

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全体的に見て、メッセージング機能の動作は出来が悪い気がした。ウォッチに通知が届かないこともよくあったし、ウォッチからメッセージを送っても時々虚空に消えてしまった。動作はしても、到着が遅い(実演をしようとする際にはとても困る)ことが多かった。それとは反対に、電話をかける機能は、ほんの数回しか試していないが、どれも驚くほど素晴らしく働いた。Dick Tracy みたいにウォッチを手首を高く上げたまま話す必要もなかった。

もう一つがっかりしたのは Siri 機能だ。動作する場合は、見事に働く。リマインダーをウォッチで設定できるのはものすごく便利だ。でも、たいていの場合 Siri はまともに働かない。時にはフィードバックを表示することもあるが、時には一切何も反応しないこともある。それに、リマインダーを作れるのは素晴らしいが、メモを書き留めようとすると、このウォッチは私に iPhone 上の Handoff を使うようにと言ってきた。検索についても同じようなことが言える。Spotlight ならば直ちに答えられるようなこと、例えば Wolfram Alpha を使って会話したり計算したりはウォッチ上に答が出るのに、もっと一般的な検索は iPhone に回されてしまう。とりわけ悲しい思いをしたのは、ランニングの最中に音楽をオフにしようとして "Stop playing" と話しかけたところ Siri が何もプレイしていないぞと言ってきたときだった。グランスを使った音楽コントロールはちゃんと働くというのに。

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Rich Mogull と Tonya は、グランスを使って ping を連係先の iPhone に送れるのが特に気に入っている。家の中のどこに iPhone を置いたかをよく忘れてしまう人には、ウォッチが大いに役に立つだろう。でも、iPhone を置いた場所から離れようとすると自動的に警告してくれるようになればなおさら素敵だろうにとも思う。今朝も Tonya は、iPhone を置き忘れたままランニングに出かけてしまったのだから。

Apple はフィットネス関連の目的で Apple Watch を使うことを大きく扱って宣伝しているが、あまり期待し過ぎてもいけない。私はこれを着けてランニングをするが、フィットネス機能はほとんど全く働かなかった。最初のテストでは Strava アプリを使ってみたが、活動の高まりの表示が時計画面でなく前回の活動を示すように設定できることをあらかじめ知っていればもっとうまく使えたはずだったし、どうやら活動データは私の Garmin Forerunner 620 からのもので上書きされてしまったようだ。それから私は Apple の Workout アプリに切り替えた。こちらは画面上に正しく表示されたが、時間、距離、ペースのうち一度に一つしか示さなかった。さらに悪いことに、私が 2.3 マイル走ったうち最初の 0.99 マイル分しかデータを記録していなかった。この問題が起こった理由の一つは、やはりランニングに出ていた Tonya ともう一人の友人に追い付こうと私が途中で数百メートル全力疾走したことで、その結果どうやらウォッチが私の手首から離れ過ぎ、ロックされてしまった(従って必然的にワークアウトの記録も止まった)らしい。ワークアウトの記録はその直後にしか見直すことができない。いったん保存されてしまえば見られるのは要約データのみで、Strava や Garmin Connect などのワークアウト追跡サービスに接続させることもできないようだ。

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悲しいことに、運動しなさいというリマインダーは、理論的に考えれば歓迎すべきなのかもしれないが、その場に相応しくないことが多い。テレビを観たり夕食を食べたりしているのに、さあ立ち上がって運動せよ、と言われるのは迷惑だ。(映画館の中ではさらに具合が悪いので、忘れずに Do Not Disturb をオンにしておこう!)それに、立ち机でずっと仕事をしているというのに定期的に立ち上がりなさいと言われると、いったい何なのかと言いたくなる。

あなたも一つ買うべきか? -- 私は、思い切って言おう。あなたがおそらく既に予約注文を済ませている新し物好きでない限り、あわてて Apple Watch を買う必要はまだない。これは魅力的なデバイスであるし、Apple はこの初回リリースのために驚くべき仕事をしてのけたけれども、これがまだバージョン 1.0 製品であることは、痛いほどに明らかだ。当初の使い始めにいかに混乱させられるかを見ても、実際の使用のいくつかの側面がいかに当てにならないものかを見てもそれが言える。確かに使っていて楽しかったし、これからももっと使って行きたいと私たち皆が思ってはいるけれども、私たちの誰にとってもこれが人生を変えたということはなかった。

幸いにも、Apple Watch の大部分はソフトウェアであり、Apple も独立の開発者たちも、素早く、しかも大幅に、ユーザー体験を改善してくれることは間違いないだろう。それが実現されるにつれて、どの制約がハードウェアから来るものかがはっきりと分かるだろうし、それが分かれば第二世代の Apple Watch を待ってから購入すべきか否かの答もおのずと見えてくるだろう。

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Apple Watch を使ってセキュリティ向上を

  文: Rich Mogull: rmogull@securosis.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

毎年 TidBITS では、エイプリルフールの日に合わせて一連の偽記事を書いている。私たちの目標は、ほんの小さな貴重なる現実から出発して、それを面白おかしくてあり得ない話へとゆっくり拡張することだ。時には、私たちが記事に書いたことが後になって実現されることもある。(最近の的中例は 2015 年 4 月 1 日の記事“iCloud for Families が登場”だ。)また、時には思い付いたアイデアがあまりにも現実に近過ぎて、エイプリルフール号に含めるにはもったいないと気付かされることもある。

この記事が、まさにそれに当たる。当初私はいくつかの馬鹿馬鹿しい方法で Apple Watch を使うことで、手持ちの第二の物理的デバイスとして(もちろん第一は iPhone だ)セキュリティ機能を拡張させられるという架空の話を書くつもりだった。けれども認証作業の改良のために Apple Watch を活用するというアイデアは、私のようなセキュリティのプロにとって極めて魅力的なものであって、次期バージョンの Apple Watch が市場に出るより前に何らかの形で実現される可能性も高いと私は思う。そこで、どんな形でそれが働くのか、それがどんな結果を生むのかについて、私の予想を書いてみたいと思う。

あなたは誰? -- Identity and Access Management (IAM、身元とアクセスの管理) とは、デジタル身元特定と、その人がいかにして電子的システムにアクセスできるかを管理する全プロセスのことだ。その人の身元情報(例えばあなたの TidBITS アカウント)を用意して伝達し、システムまたはアプリケーション上であなたが実行できる特定のアクション、例えばファイルを読んだりメッセージを送信したりといったことが可能か否かを判定するものだ。平均的なユーザーにとって最も馴染み深いのは、その人が言っている通りの人物本人であることを証明する手順で、これは通常「認証」と呼ばれる。現在進行中の懸念の根源はここにある。なぜならこの手順は(パスワードを覚えていて入力しなければならないので)ユーザーにとって不便なことが多いし、もしも認証のための情報が漏れてしまえば、攻撃者がアカウントを完全に乗っ取ることができてしまうからだ。

認証をする際、あなたは識別子(たいていはユーザ名)を提供し、それからあなたがそのアカウントを「持っている」ことを証明する何かを提供する。それはあなたが知っているもの(パスワード)かもしれないし、あなたが持っているもの(トークンや、あるいは既知の電話機に送信されたコード)かもしれないし、あるいはあなた自身(指紋)かもしれない。たった一つのもの、例えばパスワードのみを使う場合、それは一要素認証と呼ばれる。二つのもの、例えばパスワードに加えて電話機に送信された一度きりのコードを使う場合、それは二要素認証と呼ばれる。それより多くの要素を使う場合は、個数を明記せず多要素認証と呼ばれる。

最も一般的に使われている組み合わせ、例えば iCloud、Dropbox、Evernote といったサービスで使われているのは、パスワードに加えてあなたの電話機に push 通知かテキストメッセージで送られる 4 から 6 文字のコードを組み合わせるものだ。もう一つ別のやり方として、Time-Based One-Time Password (TOTP) というものもあるが、これはサーバと同期するように作られているアルゴリズムによって毎分一個程度の頻度で生成されるコードを使う。そのために使うのが Google Authenticator、Authy、1Password といった iOS アプリだ。一方 iPhone の Touch ID は実際のところ未だに一要素認証だ。電話機のロックを外すためにたった一つのもの(あなたの指紋)しか使わないからだ。これは他のものより安全とは言えず、ただ他のものより便利というだけだ。毎日の使用にはもっと長いパスワードを使いたい気持ちになるというものだ。

Apple トークン登場 -- Apple Watch が魅力的なのは、Apple Watch を持っている人は必ず iPhone を持っており、つまりユーザーがたいていいつも物理的トークンを二個持っていることになるからだ。だから問題は、セキュリティの目的のためにこの追加のデバイスをどうすれば最もうまく利用できるのかというところにある。

iPhone は(あるいはどんな電話機も)良いトークンとなる。なぜなら、たいていの人が常に身近に持っていて、持ち運びし易く、そのデバイスの特定に結び付いたコミュニケーションチャンネル(つまりテキストメッセージ)を別途持ち合わせているからだ。だからこそそれをパスワードと組み合わせるやり方が一般的になりつつあるのであって、それで実際に一つ余分のセキュリティが加わることになる。ただ、それでもまだ完璧ではない。電話機をなくしてしまえばそれらのコードが人目に触れることになり、とりわけ弱いパスコードのみでデバイスをロックしている場合には問題だ。この点こそが、あなたが依然としてパスワードを覚えている必要がある理由だ。プロバイダとしては、電話機のみでは信用できないからだ。また、電話機をなくした後ではあなたが自分のアカウントから締め出されてしまうこともあり得る。

そこのところに Apple Watch を加えれば、Apple Watch と iPhone の間の接続を新たな要素として追加することができるようになる。ただし、いずれのデバイスの身元もなりすましの犠牲になっていないことが前提だが。最も単純なレベルにおいては、Apple Watch とそれに関連付けられた iPhone との両方を持っていることで、追加の認証トークンを二個持てることになる。それにパスワードを組み合わせれば、三個のトークンで認証できる。これを iCloud で使うところを想像してみよう。Apple があなたの登録済みの iPhone にメッセージを送ると、あなたはロックの外れた Apple Watch でそれを確認し、その行為自体があなたが双方のデバイスを手許に(または十分近いところに)持っていることの証明となる。

それでも可能性としては誰かがあなたの iPhone と Apple Watch の両方を同時に盗むということもあり得るが、その誰かは Apple Watch があなたの脈拍を探知しなくなった後もロックされないようにしてそれを盗む必要がある。可能ではあるが、そう簡単にできないことは確かだ。

創造的なる生体認証 -- Apple はそのわずかなリスクさえも減らすためにそこに Touch ID (あるいは iPhone のパスコード) を加えておくこともできる。メッセージが iPhone に届けば、まず iPhone のロックを外すことで認証をし、それから Apple Watch を使って受領を確認するという訳だ。こうすればあなたが iPhone と Apple Watch を同時に持っていることが証明できるのではないか。Apple Watch についてはコード入力などを一切省略して(あるいは何らのやり取りも必要とせずに)単に物理的にそれが近くにあるというだけで証明の一助とすることもできるかもしれない。

私はこのやり方に似た多要素認証システムを使っている。ただし Apple Watch は加わっていない。私の iPhone は Duo Security に登録されており、そのアプリも私の iPhone 上にある。何らかのサービスにログインする際、Duo サービスを通じて push 通知が私の iPhone に送られる。すると私は (たいていは Touch ID を使って) iPhone のロックを外してからアプリが示す大きなボタンをタップし、私がその iPhone を持っておりロックを外せる認証情報を持っていることを証明する。コードを入力する必要は一切ない。(ネットワーク上にいない場合に備えて、Duo はこれとは別の、より従来型の多要素認証方法にも対応している。)

適切にシステムをセットアップすれば、信じられないほど便利な多要素認証方法を持つことができる。どれほど深いセキュリティが必要かに応じて、Duo や Authy (2014 年 11 月 6 日の記事“Authy、あなたの 2 要素認証トークンを保護する”参照) では単にあなたの iPhone と Apple Watch とが Bluetooth で接続され、Apple Watch がロックの外された状態で手首の上にあり (心拍センサーに結び付けて確認する)、かつあなたが Apple Watch 上のアプリのボタンをタップして認証することのみを要求するようにできる。あるいは、それに加えて iPhone のロックを Touch ID で外すことも要求するようにもできる。二個の物理的デバイスを持っていることをユーザーが確認することにより保護されるセキュリティは極めて強力なものだが、それでいてあなたがする必要のある動作は Apple Watch 上で通知をタップすることのみでよい。

この種のシステム、つまり 適応認証 においては、そのことが鍵だ。複数の選択肢に対応して、何かが欠けているように見える場合にはセキュリティ要求の度合を増やすことができる。多くの銀行は既にこれをしている。あなたがどのデバイスとどのブラウザを使っているかを追跡し、新たなものに対しては追加の質問を要求し、何かが変わった場合にはあなたの登録アドレスに電子メールを送って裏付けとするのだ。

そこに音声分析を含めることさえ可能だ。SF小説なんかじゃない。私の銀行は、その iPhone アプリの中で、私の声または顔認識を使って認証できる。使えるのは登録済みで私のパスフレーズと PIN とセキュリティ質問への答で認証されたデバイスから実行したもののみだ。iPhone 自体もまた、システムパスコードを有効にしていることが要求される。これはつまり、銀行のアカウントのパスコードを毎回入力する必要なしに二要素認証ができるということだ。確かに、これを回避する方法を思い付くことはできるけれども、平均的なユーザーには(そして現在の私の銀行預金残高を考えれば)十分以上のセキュリティと言える。

これこそが、この記事をエイプリルフール用にできなかった理由だ。私たちは既に、銀行でさえ電話機を一つの認証要素とし生体認証情報の読み取りをもう一つの認証要素として、新規のデバイスを登録する場合を覗けばパスフレーズの入力を一切要求しない方法を受け入れている状況の下にある。タップ一つしか要求せずウェブブラウザにコードを入力する必要もない push 通知ベースの認証も既に使われている。IT 業界で働いている人なら、モバイルデバイスに加えて物理的なトークンをこれと類似のモデルの下で使っていることさえあるかもしれない。

セキュリティ枠組みに Mac を追加する -- Apple Watch は、私たちの Mac のセキュリティを拡張するために使うことさえできる。OS X 10.10 Yosemite の Continuity (連係) 機能は既に、すべての Apple デバイスを同じ iCloud アカウントに登録すれば物理的に近い場所にある限り互いに舞台裏で通信できるようにしている。例えば、旅行中の私は iPhone か iPad を経由して Mac をインターネットに接続する Instant Hotspot 機能に依存して使っている。

あなたが Mac に歩み寄り、スリープから目覚めさせようと Space バーを叩いてから、Apple Watch 上で承認通知をタップ(あるいは Apple Watch が近くにあるだけで十分かもしれない)するだけで Mac がスリープから目覚めるところを想像してみよう。再起動後に Mac のロックを外す場合には、あるいはひょっとするとデバイスがネットワークを切り替えたり Bluetooth 接続を失ったりした後には、引き続き(できるだけ強力な)パスフレーズが必要となるのだろうが、普通にログインする際には Apple Watch がとても便利なツールとなるかもしれない。これもまた、別に新しいことでも何でもないし、市場にはまさにそのことをするサードパーティのアプリやデバイスが既に出回っている。ただ、それを Mac の内蔵機能に組み込むことの利点は、Continuity (連係) 機能の他の部分と同じようにシームレスに働くこと、また家族で共有するコンピュータの上で他のユーザーが他のアカウントにログインするためにも使える可能性があることだ。

同じメカニズムが、ウェブサイトにログインする際にも使えるかもしれない。1Password (あるいはその競争相手のどれか) が新しいバージョンを出して、認証のためにパスフレーズの代わりにあなたの iPhone と Apple Watch を利用して Mac 上で自らロックを外す、といったことも十分考えられると思う。

これらすべてのことが私をワクワクさせる。第二の物理的デバイスをほぼ常に持っていることにより、私がここに書いたことさえ超えるような選択肢が開かれるからだ。適応認証について、異なる条件や異なるデバイスの組み合わせの下でセキュリティ要件にうまく合わせるさまざまのモデルについて考えれば、なおさらそれが言える。複雑に聞こえるかもしれないし、バックエンドにおいては確かに複雑であるのだが、この種の多要素認証にはユーザー体験を単純化できる潜在力があり、しかもセキュリティを増しつつそれができる。それこそまさに、Apple が取り組みたがる種類の挑戦ではなかろうか。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2015 年 4 月 27 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Nicecast 1.11.4 -- Rogue Amoeba が Nicecast 1.11.4 をリリースして、オーディオパイプラインの待ち時間を減らすとともに Instant On をバージョン 8.0.7 にアップデートした。このインターネットラジオ放送アプリはまた、djay Pro 1.1 かそれ以降のタイトルトラックキャプチャへの対応を追加し、最新バージョンの Megaseg のタイトルトラックキャプチャを改良し、Icecast サーバがトラックタイトルを受信できなかった問題を解消している。(新規購入 $59、 TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、8.6 MB、 リリースノート、10.7+)

Nicecast 1.11.4 へのコメントリンク:

iMovie 10.0.8 -- Apple が iMovie 10.0.8 をリリースし、前回のバージョン(2015 年 3 月 14 日の記事“iMovie 10.0.7”参照)で導入されてしまったバグ、このビデオ編集アプリが起動時にクラッシュした問題(Apple Support Communities のいくつかの場所、たとえばここで議論された)を修正した。今回のリリースではまた、YouTube への共有で内蔵の共有シート書き出しオプションを使った際の互換性を更新している。(Mac App Store から 新規購入 $14.99、無料アップデート、2.0 GB、10.10.2+)

iMovie 10.0.8 へのコメントリンク:

OmniFocus 2.1.3 -- Getting Things Done に基づくこのタスク管理アプリにさらなる安定性を加えて The Omni Group が OmniFocus 2.1.3 リリースし、バージョン 2.1.2 で最も多く起こったクラッシュを修正するとともに、真夜中に OmniFocus が走っていた場合と About OmniFocus を閉じた場合に起こったクラッシュもそれぞれ修正した。今回のアップデートではまた、他のアプリから OmniFocus へ切り替えた際の反応性を改善し、Forecast で Future が消えないようにし、アウトラインで複数個所の選択部分を表示する際の問題を解消している。この記事の執筆時点で Mac App Store 版の OmniFocus がバージョン 2.1.2 のままであることに注意したい。(The Omni Group ウェブサイトから Standard 版の新規購入 $39.99、Pro 版の新規購入 $79.99、Mac App Store から Standard 版が $39.99、アプリ内購入で Pro 版にアップグレード可能、37.7 MB、 リリースノート、10.10+)

OmniFocus 2.1.3 へのコメントリンク:

Hazel 3.3.5 -- Noodlesoft が Hazel 3.3.5 をリリースし、Mac 用 Photos の中へ画像を読み込ませる機能(Import into Photos アクションを選べばファイルをあなたの好きなアルバムに向けることができる)を追加した。このファイルクリーンアップユーティリティはまた、JavaScript が出力の属性を失ったバグを修正し、数字の調整を +100 から -100 までの範囲に制限しないようになり、カスタム属性がいくつかの場所に現われていたのを修正し、テキスト置換が既に置換済みのテキストに作用しないようにしている。(新規購入 $29、無料アップデート、9.0 MB、リリースノート、10.8+)

Hazel 3.3.5 へのコメントリンク:

iMac Graphics Update 1.0 -- Apple が iMac Graphics Update 1.0 をリリースし、2013 年 9 月以後にリリースされた特定の iMac モデルにおける問題に対処した。具体的には、非常に大きな JPEG 画像を開くとシステムが反応しなくなったり、スクリーンが真っ黒になったり、再起動したりしていたバグが、今回のアップデートにより解消される。Apple のサポートページによれば、今回のアップデートは late 2013 にリリースされた 21.5 インチと 27 インチのモデル、および late 2014 にリリースされた 27 インチ Retina 5K ディスプレイモデル iMac が対象だ。昨年登場した入門レベル iMac (2014 年 6 月 18 日の記事“Apple、入門レベル iMac を $1,099 で”参照) は対象に含まれていない。このグラフィックスアップデートは Software Update から、あるいは Apple の Support Downloads ウェブサイトからの直接ダウンロードでも入手できる。(無料、772 KB、リリースノート、10.10.3+)

iMac Graphics Update 1.0 へのコメントリンク:

Fantastical 2.0.3 -- Flexibits が Fantastical 2.0.3 をリリースして、最近アップデートされたこのカレンダーアプリに(2015 年 3 月 27 日の記事“Fantastical 2、Apple の Calendar の座を狙う”参照)多数の改良を加えた。今回のリリースでは Google アカウントに Manage Delegates ボタンを追加し、イベントを開始時刻までスヌーズできるようにし、時々重複したアラーム通知が出ていたのを予防し、大容量のカレンダーを同期する際の CPU 使用量を減らし、画面が小さい場合にミニウィンドウの現われ方を改善し、特定の CalDAV サーバとの互換性を修正し、Exchange カレンダーのイベントが正しくスヌーズされなかった問題を解消し、パスワード保護された購読が正しくパスワードを求めるようにしている。Fantastical 2 は 14 日間無料で試用でき、現在の定価は Flexibits Store からでも Mac App Store からでも $39.99 だ。当初の値引期間が終わった後は $49.99 となる。(新規購入 $39.99、無料アップデート、12.2 MB、 リリースノート、10.10+)

Fantastical 2.0.3 へのコメントリンク:

KeyCue 7.5 -- Ergonis が KeyCue 7.5 をリリースして、ショートカット表から特定のショートカットを省略できるようにした。表示サイズを小さくできるので便利な機能だ。特定のアプリケーションのショートカットも、すべてのアプリケーションで使うシステムワイドのショートカット(例えば Cut、Copy、Paste などの標準的なもの)も、KeyCue の表示から省略できる。このキーボードショートカットユーティリティではまた、アップデートのチェックを改良し、一部のテーマで Return キーがカラーの絵文字で表示されていた問題を修正し、KeyCue の Settings および Find Shortcuts でカスタムショートカットの処理を改善している。(新規購入 19.99 ユーロ、 TidBITS 会員には 25 パーセント割引、無料アップデート、3.4 MB、リリースノート、10.6+)

KeyCue 7.5 へのコメントリンク:

BusyCal 2.6.6 -- BusyMac が BusyCal 2.6.6 をリリースし、このカレンダーアプリに多数の改善と修正を加えた。今回のアップデートでは Clipboard コマンドに Copy BusyCal Event URL を追加するとともに、Smart Filter の述語条件に "is set" と "is not set" を追加した。さらに、BusyContacts の Attendee および Contact 各フィールドでタグをマッチする機能とフィールドメンバーを自動補完する機能(リリースされたばかりの BusyContacts 1.0.3 が必要)への対応を追加した。BusyCal 2.6.6 はまた Quick Entry を改善し、数百個の通知を消す際の速度を改善し、真夜中を過ぎてスヌーズしてもアラームが消えなかった問題を修正し、簡体字中国語ローカライズ版を追加している。(BusyMac からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、10.3 MB、 リリースノート、10.9+)

BusyCal 2.6.6 へのコメントリンク:

BusyContacts 1.0.3 -- BusyMac が BusyContacts 1.0.3 をリリースし、この新しい連絡先管理アプリ(2015 年 3 月 17 日の記事“BusyContacts、Mac の連絡先管理をターボブースト”参照)にいくつか便利な機能を追加した。今回のアップデートでは BusyCal の Attendee および Contact 各フィールドを自動補完するタグ拡張への対応(リリースされたばかりのBusyCal 2.6.6 が必要)を追加し、連絡先の busycontacts:// URL をコピーするメニューコマンドを新設し、封筒を印刷する機能を追加している。BusyContacts 1.0.3 はまた URL ハンドラを改善して新規の連絡先の作成にも対応し、Facebook と LinkedIn の同期を AddressBook フレームワークへと切り替え (これら二つのソーシャルネットワーク API が間もなく停止するため、詳細は BusyMac ブログ記事を参照)、バックグラウンドの同期と自働リンクを改良し、タグでのフィルター分けと連絡先の削除の際に確認ダイアログを表示するようにしている。(BusyMac からも Mac App Store (近日中にバージョン 1.0.3 になるはず) からも新規購入 $49.99、無料アップデート、5.4 MB、リリースノート、10.9+)

BusyContacts 1.0.3 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2015 年 4 月 27 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週 ExtraBITS から楽しんで読んで頂ける内容は、Apple が Apple Watch のバンドを交換してくれること、iFixit による Apple Watch 分解、Comcast が Time Warner Cable 買収を断念したこと、iPhone を悩ます不可解な Error 53、それから YouTube の第二世代 Apple TV 対応終了だ。

Apple、Apple Watch 用バンドの交換を提供 -- Apple Watch が届いたけれど、バンドが気に入らなかったということはないだろうか? 良いニュースがある。Apple が、そのバンドを交換してくれるかもしれない。MacRumors が入手した Apple の内部書類によれば、Apple は Apple Watch 顧客がウォッチを丸ごと返品せずともバンドだけを交換できるようにすることを計画中だという。しかしながら、そこにはいくつか制限条項がある。バンドの交換は 14 日間の返品期間内にせねばらなず、新しいバンドはウォッチの同一コレクション内のものでなければならず、またそのウォッチは Apple から直接購入したものでなければならない。また交換は店内ですべて処理されるのでなく、まず Apple Store 従業員がバンドが交換可能であることを確認し、それからオンラインで交換手続きをすれば、新しいバンドが後日あなたに配送されることになる。

コメントリンク: 15615

iFixit による Apple Watch 分解 -- 新しい Apple 製品が出れば、iFixit がそれをバラバラに分解してすべての部品を記録に載せるまでは公式の到着という感じがしない。そして彼らは今回もやってくれた。驚くほどのことではないだろうが、Apple Watch の修理は簡単ではない。それに、ウォッチをアップグレードするという考えはあきらめた方が良いのかもしれない。S1 チップに手を届かせるには、ウォッチのすべてをバラバラにする必要があるからだ。

コメントリンク: 15614

Comcast、Time Warner Cable 買収を断念 -- Comcast Corporation が公式に、Time Warner Cable を 452 億ドルで合併する計画を断念したと発表した。ケーブルテレビ会社のトップ2が合併して全米のブロードバンドアクセスの半分近くを Comcast が手にすることの影響に、U.S. Federal Communications Commission (連邦通信委員会) が懸念を示していたと伝えられている。

コメントリンク: 15613

誰も理由が分からないまま、Error 53 があなたの iPhone を殺す -- 不可解な問題が iPhone に影響を与えている。The Daily Dot の Mike Wehner は、自分の iPhone 6 Plus を iOS 8.3 にアップデートしようとした際にこの問題に遭遇した。iPhone がアップデートをインストールしようとせず、それから彼が iPhone を iTunes に繋いでアップデートしようとすると、Error 53 と表示された。その後、iPhone は再起動を繰り返すループに陥ってしまい、全く使いものにならなくなった。Error 53 というのは Apple の番号付けされたエラーコード表には載っておらず、Genius Bar の従業員に尋ねても知らないようだった。今のところ解決策は iPhone を交換してもらうしかないようだ。

コメントリンク: 15608

YouTube、第二世代 Apple TV を対応から外す -- 第二世代の Apple TV を使っているなら、そこに内蔵された YouTube チャンネルへの対応を Google が止めたことに注意しよう。Google は昨年、第三世代 Apple TV 上のチャンネルを総見直ししたが、第二世代モデルは事実上 Apple に放棄されていた。しかしながら、古い YouTube チャンネルの機能が素晴らしかったことはなく、Josh Centers が "Take Control of Apple TV" で助言している通り、そのチャンネルを使うよりも AirPlay を使って iOS デバイスから YouTube コンテンツを放送する方が良い結果が得られる。

コメントリンク: 15607


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2015年 5月 1日 金曜日, S. HOSOKAWA