TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1292/05-Oct-2015

先週は新たにまた二つの Apple アップデートがあった。OS X 10.11 El Capitan のメジャーリリースと、iOS 9.0.2 への小さなアップデートだ。双方について、皆さんのあらゆる質問に答えたいと思う。ポッドキャスターたちは作者に放棄されたオーディオツール The Levelator が El Capitan で動かなくなったのを知って愕然としたが、Adam Engst が簡単な修正法を見つけた。iOS 9 で新しくなった News アプリは出版者に対する Apple の姿勢が大きく変化したことを示しているが、Josh Centers が何が変わったかを指摘するとともに、皆さんがこれから毎日情報を得る楽しみのために News をどのように使い始めればよいか説明する。また、独立の開発者たちが共同で提供する Mail Capitan セールをお見逃しなく。たくさんの Apple Mail プラグインが大幅値引きとなり、Joe Kissell の "Take Control of Apple Mail" も値引き販売されている。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Coda 2.5.12、Microsoft OneNote 15.14.2、Skype 7.13、Mellel 3.4.3、CleanMyMac 3.1、PDFpen と PDFpenPro 7.3.1、BBEdit 11.1.3、TextWrangler 5.0、Safari 9.0、SuperDuper 2.8 だ。

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Apple、iOS 9.0.2 をリリース、更なるバグ修正

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst, Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

iOS 9.0.1 アップデートのすぐ後に ("Apple、iOS 9.0.1 で Slide to Upgrade バグを修正" 23 September 2015), Apple は更なるバグ修正を盛り込んだ iOS 9. 0.2 をリリースした。このアップデートは Settings > General > Software Update か iTunes 経由でダウンロード出来る。もう既に成功裏に iOS 9.0.1 にアップデート済みの人にとっては、これは iPhone 6 上では 66 MB、iPad Air 1 と iPad Air 2 上では 50 MB 以下なので、わざわざ iTunes 経由にしなくとも、無線でアップデートするのが最も手っ取り早いであろう。

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主な修正は、"セルラーデータ使用アプリをオン、オフする設定に関する問題" に対してである。これは iOS 9 での過剰なセルラーデータ使用の裏にあるバグなのかもしれない。この問題は、以前 Wi-Fi 接続が弱い時に自動的にセルラーデータを使う新しい Wi-Fi Assist 機能のせいだとされていた。もし Wi-Fi Assist をオフにしたければ、その設定は Settings > Cellular の一番下にある;何らかの見当違いの理由で、これはデフォルトでオンになっている。(Apple のエンジニアはデータ使用の超過料金など心配しなくても良いのであろう。)

iOS 9.0.2 はまた一部のユーザーに対して iMessage の有効化を妨げていたバグ、iCloud Backup が手動バックアップを始めた後中断される問題、そして通知を受ける時画面を不正に回転する原因となる問題を修正している。

Apple はまた Podcasts アプリが iOS 9.0.2 でより安定したと言っている。望むらくは、これでスキップボタンが現れなくなる問題は修正されるであろう ("iOS 9: TidBITS があなたの質問に答える" 16 September 2015 参照)。私は、この問題を iPhone 上で iOS 9 のクリーンインストールを実行することで解決出来た。

iOS 9.0.2 には、あなたの機器に対して物理的なアクセスを持つ誰かがあなたの写真や連絡先を Lock 画面からアクセスするのを防ぐセキュリティ修正が含まれている。

iOS 9.0.1 にアップデートした多くのユーザーが、最近アップデートしたばかりのアプリを再度アップデートしなければならないという奇行を経験した。この奇行は iOS 9.0.2 には引き継がれていないようだ。しかしながら、まもなくアップデートするアプリは現れるかもしれない、何故ならば iOS 9.0.2 は App Slicing を追加したからである。これはこれまで iOS 9 からはバグのせいで外されていた。App Slicing は、開発者に対しエンドユーザーは自分の機器に当てはまるアプリの部分だけをダウンロードするようアプリを設定するのを許し、インストールサイズを小さく出来る。

全般的に見て、iOS 9.0.2 は意味のあるアップデートに様に見受けられる。とりわけ、過剰なセルラーデータの使用を心配する iPhone ユーザーにはそうかもしれない。我々は、現時点ではこれに関する問題報告を見ていないが、ある特定の修正を直ちに必要とするので無い限り、一日か二日待ってみるのも良い考えかもしれない。

短い間隔で iOS 9 に対する二つのアップデートを見るというのは、少々気がかりである。これの意味する所は、Apple のテスト - 公開ベータを経てすら - は、これらのバグを事前に捕まえるには十分でなかったことである。Android との競争を考えれば、Apple が年周期のアップデートでもっとのんびりするのはありそうもないので、我々はもっと多くの小さなアップデートに慣れる必要があるのかもしれない。

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多数の Apple Mail プラグインが Mail Capitan でセール

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

皆さんは Apple Mail を Mac 上で使いますか? もしそうなら、Apple Mail に対するプラグインを作った 15 の独立系開発者達が一緒になって El Capitan 対応のユーティリティを 33% から 90% 引きで提供する。"Take Control of Apple Mail" の中で Joe Kissell は、もし Mail の拡張性がなければ、恐らく他のメールクライアントに切り替えていたであろうと言っている - AppleScript に加えて、彼はプラグインである CargoLifter, Mail Act-On, MailTags, QuoteFix, そして GPGMail に大きく依存している。これらの内最初の 3 つは無料ではないが、全てが 18 October 2015 迄 Mail Capitan セールでは 50% 引きである。事実、このセールでは "Take Control of Apple Mail" そのものすらも 50% 引きなので、今が数多くの有用な Mail プラグインについて読み、そして Mail をあなたのためにより良く働かせるこれらを入手する絶好の機会である。

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The Levelator を El Capitan で復活させる方法

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ポッドキャストを録音する人たちの多くが The Levelator という無料のツールを使っている。オーディオファイルが首尾一貫した音量を保つようにできるからで、これは複数の人が同じポッドキャストに出演する場合や、ポッドキャストのどのエピソードでも均一な音量にしたい場合など、なかなか実現が難しいことだ。この機能を備えているお陰で、The Levelator は TidBITS の記事を録音する作業に際して重要な位置を占めている。私たちは、記事を読むより聴きたいと思う読者のために毎回朗読して録音しているのだ。(2012 年 5 月 7 日の記事“PodBOT でオーディオ版 TidBITS が改善”参照。)残念ながら、2012 年の末をもって The Levelator はもはやメンテナンスを受けなくなり、さらに悪いことには、OS X 10.11 El Capitan で使用するとエラーメッセージが出る。そのことが PodBOT を混乱に陥れる結果となり、私たちのオーディオ自動化に深刻な事態を引き起こしてしまった。

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私たちは The Levelator は死んでしまったと思い込み、私たちのオーディオ処理作業を楽にするだけの目的で 10.10 Yosemite の走る Mac を一台残しておこうかと考えていたのだが、ある日私はたまたま Mac Forums の議論を読んでいて一件のコメントに気付き 、それが解決への道を示唆してくれた。だから皆さんも、もしも The Levelator を El Capitan で使いたいと思われるなら、以下の手順を踏んでみてはいかがだろうか:

  1. Applications フォルダの中にある Levelator アイコンを Control-クリックして、Show Package Contents を選ぶ。

  2. Levelator パッケージの内部で、Contents フォルダ、Resourcesフォルダ、それから最後に osx フォルダと、順々に開いて行く。libsndfile.1.dylib というファイルがそこに見つかるはずだ。念のためにフルパスを書いておこう:Contents/Resources/osx/libsndfile.1.dylib

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  3. 新規の Finder ウィンドウを開いて、Go > Go to Folder (Command-Shift-G) を選び、開いたダイアログに /usr/local とタイプして、Return を押す。するとそのウィンドウにその(普段は隠れている)フォルダの内容が表示される。おそらく、そこは空である可能性が高い。

  4. もしもその /usr/localフォルダの中に lib フォルダが既に存在していれば、それを開く。存在していなければ、File > New Folder (Command-Shift-N) を選んで新規のフォルダを作り、それを lib と名付けて開く。フォルダの作成の際には管理者パスワードを入力する必要があるはずだ。

  5. Option キーを押しながら libsndfile.1.dylib ファイルを最初の Finder ウィンドウの中から第二の Finder ウィンドウ (/usr/local/lib というパス名が表示されているはず) の中へとドラッグして、元のファイルのコピーを作る。ここでも、求められるに応じて管理者パスワードを入力しよう。

  6. それから、Mac を再起動する。

これで全部だ。Mac が再起動した後は、以前と同様に The Levelator が問題なく使えるようになっているはずだ。

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OS X 10.11 El Capitan: TidBITS があなたの質問に答える

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

OS X 10.11 El Capitan が出た。そこで私たち TidBITS スタッフ一同はこの Apple の最新のメジャーな Mac アップデートについて皆さんが持つ質問に答えようと準備を整えている。けれどもまず最初に、アップグレードの手順についてすべてが知りたければ Joe Kissell の "Take Control of Upgrading to El Capitan" を読むことをお勧めする。El Capitan で変更された諸点について使い方を詳しく知りたければ Scholle McFarland の "El Capitan: A Take Control Crash Course" を、El Capitan 版(と iOS 9 版)の Mail について助言が欲しければ Joe の "Take Control of Apple Mail, Third Edition" をお勧めする。さて、それでは質問に移ろう!

El Capitan での最大の変更点は何か?

あなたの使い方にもよるが、いずれにしても巨大な変更点などはない。OS X の多くの新バージョンと違い、El Capitan はインターフェイスの大幅な変更よりも細かな調整やバグ修正、内部的な改善などに焦点を当てている。この点、Mac OS X 10.6 Snow Leopard とよく似ていると言える。El Capitan で注目すべきは速度と効率、そして信頼性だ。けれども具体的な改善点で便利なものもいくつかある。新しい Split View や、完全に書き換えられた Notes アプリもあるし、また Safari にいくつか歓迎すべき改善点があることも見逃せない。

Apple は El Capitan における改善点のフルリストを公開している。

Yosemite と比べて見た目の変化はあるのか?

フォント愛好家の人たちは、システムフォントが新しいSan Francisco に変わったことにすぐ気付くだろう。iOS 9 で使われているものと同じフォントだ。けれども Mac では iOS デバイスに比べてスクリーン上でシステムコントロールが占める割合がずっと小さいので、San Francisco フォントへの切り替えも iOS 9 上ほどには目立たないだろう。

あなたがいずれ気付くに違いないもう一つの見た目の変更は(あまり目にしないことを願いたいが)「死の回転ピザ」カーソルが立体的で陰影あるものから平らなものに変わった点だ。

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私の Mac で El Capitan は走るのか?

ほとんど間違いなく答はイエスだ。最近 Mac を購入していないという人たちも心配には及ばない。El Capitan のシステム要件は 10.10 Yosemite、10.9 Mavericks、それに 10.8 Mountain Lion と全く同じだ。つまり、2009 年かそれ以降に発表されたすべての Mac と、2007 年と 2008 年に発表された一部の Mac で走る。

とは言うものの、一部の機能、例えば AirDrop Handoff、また Instant Hotspot機能などは、新しい Mac を必要とする。

OS X 10.11 のサイズはどれくらいか? そんなに大きなファイルをダウンロードできない場合はどうするのか?

Install OS X El Capitan と呼ばれるインストーラは、Mac App Store からダウンロードされた状態でのサイズが 6.08 GB だ。あなたの Mac のディスクにはそのインストーラを収容できる空き容量があり、さらに余裕を確保するためにそれに加えてあと 5 から 10 GB の空き容量もあることが必要となる。

El Capitan は、Mac App Store が唯一の入手源だ。あなたの Mac に直接ダウンロードするために十分なバンド幅がない場合は、まずどこか別の場所へダウンロードしておき、その後でインストーラをその Mac に移すしかない。その方法についての詳しい説明が Joe Kissell の "Take Control of Upgrading to El Capitan" にある。

El Capitan のインストールを終えた後でインストーラは自らを削除するが、ただしそれはインストーラが Applications フォルダの中に置かれており、かつそれをその起動ボリューム自体のアップグレードに使用した場合のみに限られる。そのインストーラをもう一度別の Mac で走らせたいと思うのならば、インストールの前に別の場所へ移動させておくとよい。

El Capitan は Yosemite より速いのか遅いのか?

私たちのテストでは、El Capitan は Yosemite よりきびきび動くように感じられた。Apple はアプリの起動が 1.4 倍速くなり、アプリの切替と Mail で最初の電子メールメッセージの表示がそれぞれ Yosemite に比べて 2 倍速くなり、Preview が PDF を開くのが 4 倍速くなったと言っている。いずれにしても速度に関して El Capitan は良くなっている。

また、Apple は Metal グラフィックステクノロジーを iOS から OS X へ持ち込んだ。これによりグラフィックスのパフォーマンスが改善されるはずだが、開発者たちがそれを組み込まない限り私たちに恩恵が届くことはない。その上、Metal が働くのは 2012 年以降の Mac のみだ。

もう一つ言っておくべきことがある。El Capitan はたった 2 GB の RAM しか持たない Mac でも動作はするが、その場合のパフォーマンスは劣ることだろう。4 GB あればパフォーマンスは我慢できる範囲内かもしれないが、私たちとしてはやはり現実的な最低線として 8 GB 以上、できれば 16 GB の RAM を備えておくことをお勧めしたい。残念ながらすべての Mac が RAM のアップグレードを許容している訳ではないが、もしもあなたの Mac で可能ならば、今は RAM が全般的に安価だということを思い出そう。

El Capitan はどんな点でセキュリティを改善しているか?

El Capitan で最も目を引くセキュリティ機能は System Integrity Protection (SIP) だ。これは、いくつかのシステムファイルについてたとえ管理者権限を持つユーザーでさえ変更を加えることができないようにする。Glenn Fleishman が Macworld に書いた記事が、どうやら SIP の動作方法に関する最も信頼できる解説と言えるようだ。しかしながら、次の質問に対する答の中で説明する通り、このセキュリティ機能はあなたの既存のアプリのいくつかで問題を起こすかもしれない。

El Capitan には数多くのセキュリティアップデートが内蔵されているが、それらの多くは独立のセキュリティアップデートという形で 10.9 Mavericks と 10.10 Yosemite (つまり El Capitan 以前の最後の二つのバージョンの OS X) に対しても適用されるはずだ。

El Capitan へのアップデートは待つべきか? アプリの互換性はどうか?

いつもと同じく、当初のバグを修正する機会を Apple に与えるという意味で、待つことは賢明だと言えるだろう。また、あなたにとって不可欠のアプリがすべて El Capitan できちんと動作することを確かめてからでなければアップデートすべきでないかもしれない。とりわけ、Microsoft Outlook for Mac 2011 はまだ El Capitan では動作しないMicrosoft Office 2016 スイートもどうやらすべて問題を抱えているようだし、MakeMusic の Finale 2014 はある種のダイアログを出そうとするとクラッシュする。この種の互換性の情報源として最も便利なのは RoaringApps だ。まずはここで、あなたの重要なアプリをチェックしておこう。[訳者注: Microsoft Outlook for Mac 2011 に対しては、上記の問題を修正した Microsoft Office for Mac 2011 14.5.6 update がその後出たようです。]

さきほど述べたセキュリティ機能 SIP は、マルウェアがあなたの Mac を乗っ取るのを防ぐためのものだが、現状ではあなたのお気に入りのアプリのいくつかの動作を妨げることがあるようだ。それを解消するにはそのアプリの開発者がアプリを書き直すしかない。SIP の影響を受けることが分かっているアプリとしては、 Default Folder XSuperDuperTotalFinder と TotalSpaces2 などが挙げられる。大体において開発者たちは SIP が生み出した問題を回避する方法を見つけているようだが、解決のためにはアプリのアップデートが必要で、それが無料のアップデートでないこともあり得る。

でも、誤解しないでいただきたい。私たちがテストした限りでは、私たちのお気に入りのアプリの大多数は引き続き何の問題もなく El Capitan で動作している。もちろん、アプリの多くは El Capitan できちんと動作するように既にアップデートされている。一つだけ、動作もできないし今後アップデートされる見込みもないアプリがある。オーディオユーティリティの The Levelator だ。幸いにも、この問題には良い解決法が見つかった。記事“The Levelator を El Capitan で復活させる方法”(2015 年 9 月 29 日) をご覧頂きたい。

それから、なくなってしまった機能も二つあることを知っておこう。Finder の Secure Empty Trash (確実にゴミ箱を空にする) コマンドと Disk Utility の Erase Free Space (空き領域を消去) コマンドだ。しかしながら、もしもあなたが FileVault 2 を使っているなら、これらのコマンドがなくても困らないだろう。(そもそもその種の機能に興味がある人はおそらく FileVault を既に使っていることだろう。)また、改訂された Disk Utility では手動でアクセス権の修復をすることができないが、Apple によれば今後はソフトウェアアップデートの最中に自動的にアクセス権の修復が実行されるのだという。思い出して頂きたいが、Repair Permissions (アクセス権の修復) コマンドは元々 Apple がインストールしたアプリのアクセス権しか修正せず、一般的な問題に対する万能薬であったことなど一度もなかった。それに、いずれにしてもそれらのアクセス権は今や SIP によってロックダウンされている。

もしもあなたが Yosemite よりも古いバージョンの OS X のままでその後のアップデートをせずにいたのならば、El Capitan こそが今の時代に向けてジャンプすべき絶好の機会かもしれない。Apple はようやく速度と安定性という使命を心に留めてくれたのだし、また Mission Control を Lion 以前の状態に似たものに戻してくれたのだから。

ちょっと待て、Expose が復活したというのか?"

その通り、まあ、ある意味でだが。Mission Control は依然としてその Mac 上で開いているすべてのウィンドウのサムネイルを表示するけれども、デフォルトではアプリごとのグループ分けをしなくなった。また、spaces や仮想デスクトップのサムネイルは、スクリーン最上部のテキストラベルの上にマウスカーソルを動かして新設の Spaces Bar を表示させない限り Mission Control には表示されない。

全体的に、Mission Control は以前より高速で反応も良い。見栄えは昔ながらの Expose に近いものになったけれども、動作のしかたはやはり 10.7 Lion 以来の Mission Control のものだ。ただしそこに Split View が加わった。

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私の Mac は二重人格になるのか?

Split View は複数モニタセットアップの廉価版と思えばよい。iPad Air 2 や、新しい iPad mini 4 や、間もなく登場する iPad Pro を iOS 9 で動かした場合と同様に、El Capitan ではフルスクリーンのアプリ(またはウィンドウ)二つを(もしもそれらのアプリが対応していれば)横に並べて使うことができる。Split View を使えば、二つの Pages 書類を見比べたり、プロジェクトのためのメモを片側に開きながらもう片側で原稿を執筆したりできる。もちろん以前から同じことはできたのだが、ウィンドウをうまく配置するには結構手間がかかった。その部分を Split View がすべて処理してくれる上に、仕切り線をクリックしてドラッグするだけで両側のウィンドウの大きさを調整することもできる。

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スクリーンの面積が不足すると思えば、El Capitan ではメニューバーが自動的に隠れるよう設定することができる。フルスクリーンモードでメニューバーが隠れるのと同じことで、ウィンドウのためにほんの少しだが余地が増える。

既に大きなモニタを二つ使っている場合はどうするのか?

そういう人にとっては、Split View を使ったりメニューバーを隠したりするのは大してありがたいことではないかもしれないが(ただ、個々のモニタの上で Split View を使えばスクリーン半分のアプリを四つ使える)マウスカーソルの位置を見失った際には El Capitan をありがたいと思うだろう。単にカーソルを「振る」だけで、カーソルが大きなサイズに変わって見つけ易くなる。

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Spotlight は改善されたのか?

実際、Spotlight はたくさんのことが変わった。El Capitan では、Spotlight ウィンドウを縦方向にリサイズすることも、スクリーンの中央に居座らないようにウィンドウを移動させることもできる。

iOS 9 においてと同様、El Capitan の Spotlight も株価、天気、スポーツ、それから(対応している地域では)乗換案内の情報も表示できる。

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また、Spotlight に自然言語による検索が組み込まれるので、例えば "email from TidBITS in September 2013" と入力して検索させることができる。この自然言語検索は El Capitan の他の部分、例えば Finder、Mail、Safari にもある。

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Mail の新機能は?

iOS と同様、Mail のメッセージリストの中でメッセージ上を(二本の指で)スワイプしてメッセージを既読にしたり未読にしたり削除したりできる。

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Mail のフルスクリーンモードが、El Capitan では実際使い物になる。iOS の Mail と同様に、書いている最中のメッセージを「ドック」させて他のメッセージを見ることができる。また、フルスクリーンモードで複数のメッセージを同時に書いている場合は個々のメッセージがタブに分けて整理される。

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Spotlight と同様、Mail も自然言語検索に対応する。

El Capitan と iOS 9 の Mail について知っておくべきことのすべてが、リリースされたばかりの Joe Kissell の本 "Take Control of Apple Mail, Third Edition" に載っているのでご覧頂きたい。Mail の機能を拡張したり自動化したりすることを扱った新しい章もあり、そこでは 20 個以上の便利なプラグインを紹介し、AppleScript と Automator も議論している。

Notes アプリは iOS 9 のものと同様に大きく変わったのか?

まさにその通りだ。iOS 9 と同様に(2015 年 9 月 24 日の記事“iOS 9 の Notes (メモ) についてのメモ”参照)El Capitan でも Notes アプリが完全に書き換えられ、チェックリストや添付ファイルに対応するとともに iCloud 経由の同期もするようになった。残念ながら El Capitan の Notes ではスケッチはできないが、iOS 版で作ったスケッチを見ることはできる。El Capitan 版の Notes には添付ファイルブラウザがあるので、添付された写真、ビデオ、スケッチ、地図、ウェブリンク、オーディオ録音、その他の書類を素早く見つける役に立つ。

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初めて Notes アプリを開いた際には、既存のメモをアップグレードするかどうか尋ねてくる。まだ iOS 9 や El Capitan になっていないデバイスを持っている場合には、メモのアップグレードはせずにおく方が良いかもしれない。新しいフォーマットは古いバージョンの OS X や iOS と互換でないからだ。また、アップグレードした後の Notes は iCloud 経由の同期をするのであって IMAP 経由の同期はしないことにも注意しよう。つまり、現在あなたが独自のサーバにメモを同期させている場合、アップグレード後にはそれが働かなくなるかもしれない。(この点、互いに矛盾する話がいろいろと聞こえている。また、Google アカウントを経由した動機はある程度動作し続けるようだ。)

Apple は Photos アプリに便利な機能を追加してくれたか?

もちろんその通り。しかも非常に歓迎すべきものが追加された! El Capitan の Photos 1.1 は、記事“Photos: ロールの完成まであともう数フレーム”(2015 年 8 月 24 日) が指摘した大きな懸念の一つに対処している。位置情報データを、手動で編集できるようになったのだ。

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Photos は今回から複数個の写真に同時にタイトルを付けられるようになり、Faces をバッチ整理できるようになった。また、アルバムの並べ替えオプションが増え、サードパーティの編集用拡張にも対応する。私たちはまだ実際に試していないけれども、 Macphun から聞いた話では彼らのアプリ Intensify、Noiseless、Tonality、Snapheal の最新バージョンは Photos の編集用拡張として動作するとのことだ。

Safari はどうか?

Safari の変更点は非常に大きなものではないが、El Capitan での調整点の中で最も歓迎すべきものに属すると言ってもよいだろう。

中でも注目すべきは、El Capitan の Safari がどのタブがオーディオを再生しているかを表示するだけでなく、クリック一つで消音できるようにしている点だ。また、すべてのバックグラウンドのタブをクリック一つで消音することもできる。この機能は、Macworld ウェブサイトのあの厄介な自動再生ビデオを黙らせるためには必要欠くべからざるものだ。

Google Chrome と同様に、Safari も今回からタブをピン留めしてすべてのブラウザウィンドウに常時そのタブが付き、他のタブとごちゃ混ぜにならないようにできる。この機能は Gmail や Trello のようなウェブアプリに特に便利だろうが、私たちは通常その種類のものにはサイト特定ブラウザを使う方が好きだ。(2015 年 3 月 6 日の記事“Google Chrome でサイト特定ブラウザを作ろう”参照。)

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iOS 9 と同様、Safari の Reader モードで文字書体やカラーがカスタマイズできるようになった。El Capitan の Mail と同様、Safari も自然言語検索に対応する。

また、Safari で再生中のビデオを、スクリーンのミラーリングをしたりサードパーティのプラグインをインストールしたりする必要なしに AirPlay 経由で Apple TV へ送れるようになった。マイナーな変更には違いないが、以前に比べて格段に使い勝手が向上する。

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Mac 用の Maps アプリは iOS 9 用と同様に交通機関の乗換案内をするのか?

はい。ただし使えるのはほんの少数の都市のみに限られていて、Baltimore、Berlin、Chicago、London、Mexico City、New York City、Philadelphia、San Francisco、Toronto、Washington DC、それに中国のいくつかの都市で使える。iOS 9 と同様、El Capitan 版の Maps には交通機関のルートを強調した特別の Transit 表示が加わった。

私たちとしては Apple ができるだけ早くもっと多くの都市を追加してくれることを願っている。確かに現在対応している都市には何百何千万もの人たちが住んでいるけれども、それ以外の都市に住んでいる人たちにしてみれば Apple がこの機能を大々的に宣伝しているのを見る度にイライラがつのるだろう。

さて、とりあえず今はこんなところだろうか。もちろん皆さんはまだまだ他にも質問をお持ちだろう。どうぞ遠慮なくコメントとして書き込んで頂きたい。私たちもできる限りそれにお答えして、必要に応じて記事を更新したり、あるいは新たな記事として書いたりしたいと思っている。それから、El Capitan を扱った私たちの三冊の本、Joe Kissell の "Take Control of Upgrading to El Capitan" と "Take Control of Apple Mail, Third Edition"、Scholle McFarland の "El Capitan: A Take Control Crash Course" を三冊一緒に購入すれば 30 パーセント割引になることもお忘れなく。三冊ともカートに入れて頂ければ 、隅のところに自動的にクーポンコードが表示されるはずだ。

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iOS 9 の News についてのニュース

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

2011 年に Apple が iOS 5 をリリースした時、Newsstand は出版社にとっての新しい希望であった。特に、それは二つのデジタル出版物を元気づけた、News Corp の巨額予算の The Daily ("なぜ The Daily はこんなに古臭いのか" 3 February 2011 参照) と Marco Arment の必要最小限の The Magazine (こちらは我々の Glenn Fleishman によって買収された、"Glenn Fleishman が The Magazine を Marco Arment から買い取る" 29 May 2013 参照) である。しかし、二つの取り組み方は根本的に異なっていたが、どちらも数年の内に失敗してしまった。

Newsstand は出版社にとっての救済手段となる代わりに、あっという間に牢獄となってしまった。出版社は Newsstand に参加するには、開発者になる (或いは、雇う) 必要があった - 金のかかる提案であり、それに多くの出版社が得意とするものでもない。アプリが一旦 Newsstand に取り込まれると、そこから簡単に抜け出る方法もなかった ("なぜ iOS 7 の Newsstand は出版者を困らせるか" 15 October 2013 参照)。そして Newsstand のハイブリッド構造 - 半分アプリで、半分フォルダーはユーザーにも不評であった。Newsstand 出版アプリを自分のホーム画面に移動させることが出来なかった、と言うのもそれはその奇妙な変異フォルダの中に永久に閉じ込められていたので、Newsstand 出版物は読者に忘れられてしまったのである。目に付かなければ、忘れられていく。

Apple は iOS 9 でようやく我に返り、Newsstand を単純な News フォルダに変えたので、以前は囚われの出版アプリもようやく逃げ出せるようになった。

Apple は定期刊行物を諦めたわけではなく、iOS 9 の News では異なったやり方を採用したので、伝統的な RSS リーダーの様に振る舞い、記事を出版者のフィードから直接引っ張って来て (この方がアプリ全部を保全するよりもずっと楽である) そしてそれらを一定のフォーマットで表示する (それでも、一部の大手出版社がその外見に多少の手を入れることは許されている)。何億人にも及ぶユーザーを持つ可能性があり、News はオンライン報道の世界に大きな影響を及ぼす可能性を持つ。手始めに、Apple は特定の出版社と共同して独自の Apple News Format を試している、そして Wired は記事を最初に Apple News に出すことを実験している。Apple はまた、より大きなことに目が向くよう Apple News を編集するためにジャーナリストを雇っている

しかし、現時点における Apple News の設定と使い方は次のようなものである。

書棚を見ていく -- 最初に Apple News を立ち上げると、購読用にチャネル (TidBITS の様な) と話題 (Apple TV の様な) の膨大な選択肢を出してくる。タップして選択するか或いは選択を解除して、終わったら Continue をタップする。

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奇妙なことに、Apple は現時点で米国以外の人が Apple News にアクセスすることを許していない。これはどう見ても理解出来ない。幸いに、簡単な回避策がある:Settings > General > Language and Region に行き、Region を United States に変更するのである。

Apple News の設定が完了すれば、購読したチャネルと話題は Favorites タブに現れる。そのペーン内で Edit をタップすれば、不要となったものを削除させてくれる。

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購読する更なる話題や情報源を探すには、Explore と Search タブを使う。Explore はチャネルや話題を推奨し、そしてまたカテゴリをブラウズさせてくれる。Search は、勿論、限りのあるカテゴリの表示には現れない特定の出版物や一般的な話題の両方に対して検索させてくれる。

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選択した情報源は、For You タブに現れる推奨記事に影響を及ぼす。そこで見るものに更なる影響を及ぼすには、Apple News の記事を読んでいる間に、それが "好き" であることを Apple に伝えるためハートアイコンをタップする。

残念ながら、今までの所、For You の推奨はとりわけ良いわけではないとの評が一般的である。個別のチャネルや話題を見るには、Favorites タブを見る。不幸にして、話題をカスタマイズしたり、自分自身のものを作成したり、或いは自分の選択したニュース源をグループ化したりといったことは何も出来ない - 完全に Apple の意に従う他はない。

同様に、Apple News 出版者は Apple によって承認されねばならないので、もしあなたの好みの出版物やサイトが Apple によって承認されていない、或いは Apple News に申請すらしていないというのであれば、それは他で読むしか無い。App Store や iBooks Store 承認に向けての Apple の 家父長的な態度に似た状況下で、数多くの著名なブログや出版物はその不透明な拒絶に怒りをあらわにしている。

しかしながら、非承認の出版物を News に追加出来るかもしれない方法がある。Safari Share Sheet には、時折 Add to News ボタンが現れるが、私はこれを正常に働かせられたことが殆ど無い。Apple News の二つの Web サイトには未だそれが全く現れない:The LoopReason である。それは 私個人のブログには現れるが、それを News に加えようとするとエラーメッセージが表示される。この Add to News ボタンが成功裏に働いた一つのサイトがあるが、それは作家 George R.R. Martin の LiveJournal である。

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最後の設定ヒント:News は iCloud 上でも同期出来るが、デフォルトでそうなっているわけではない。Settings > iCloud で、機器間であなたの好みと保存した記事を同期するには News をオンにする。

保存と共有 -- 記事を後で読むために保存するには、ブックマークアイコンをタップする。そうするとそれはベタの青色に変わり、記事は Saved タブに入り、オフラインでも見られる。

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Saved タブには二つ目のペーンがある:History で、最近読んだ記事を列挙している。従って、ある記事を保存するのを忘れたとしても、そこから呼び出すことが出来る。しかし、それをオフラインで読むことは出来ない (それを保存していない限り)。この状態はクラウドアイコンで表示される。

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共有は iOS の他の場所で働くのと同様に働く:Share ボタンをタップし、その記事の送付先を選択する。しかし、ここには興味深い展開がある:この共有 URL は固有の apple.news URL である。iOS 9 が走る機器上でタップされると、それは News で開くが、他のプラットフォームでクリックされると、デフォルトの Web ブラウザ上で元々の URL で開く。

おやすみなさい、そして幸運を -- Apple News は、 Reeder の様なアプリを好む筋金入りのニュース狂を満足させることはないであろうが、トップ記事だけでも見ておきたいという人の役にはたつのではなかろうか。いずれにしても、出版に対しては前の Newsstand よりもずっとましなアプローチであり、それは読者と出版社のどちらにも当てはまる。

私が News を真摯に受け止めるには、私自身の情報源のグループ化をする何らかの方法を提供してくれる必要がある。多くの RSS リーダーでは、これはフォルダを使ってなされていて、色々な異なったフィードをここにファイルすることが出来る。フィードの話をすれば、私は、Apple によってまだ承認されていないものを追加する信頼出来る方法も必要である、何故ならば私が読みたいと思うもの全てが News にあるわけではないから。

私にも Apple の考えは分かるし、それを評価もする:自分自身の RSS フォルダを維持するのは結構大変なのである。そして、監修されたやり方の簡単さはある程度評価するが、私はもっと自分でコントロールしたい、とりわけ今の監修はあまり良くないからである。どうも For You セクションを好きだという人は誰もいないようで、それは好みに合わせたコンテンツと言うよりはむしろ無作為に記事を籠に放り入れたような感じがする。

また、News は OS X 10.11 El Capitan にも含まれていないのは奇妙な感じがする。Apple は、人々は Mac 上ではニュースを見ないと思っているのであろうか? その様な人は、別の独立の解を使い続ける必要がある。

最後に、私はこのきてれつな apple.news URL は迷惑だと感じる。私は、Apple がリンクを機器に応じて News または Web ブラウザで開けることが出来るようにするためこれを設定したことは理解出来るが、私がリンクを共有したいと思った時、私はオリジナルが欲しいのだ! Apple が URL の所有権をそのサイトの所有者から取ろうとするのは気に入らない。

これらの Apple 固有の URL や、今度の独自の Apple News フォーマット等は、心配な傾向を示している:テック企業がジャーナリズムに足がかりを築こうとしていることで、そこには二つの形態がある。Apple は最初の例で、こちらは出版社から経験のコントロールを奪い取ろうとしている。しかし、これは何も Apple が初めてというわけではない:Google News は 2002 年以来、読者と出版者の間に立ちはだかり、多くの場合出版者を悔しがらせてきた。しかし興味深いことに、出版者の中には Facebook の新しい Instant Article フォーマットを歓迎している者もいる。ここでは Facebook は役立つべくコンテンツをホストし、広告を売ることさえ品揃えしている。

テックがジャーナリズムをコントロールする二つ目の方法は昔流だ:お金である。Amazon の創始者で CEO の Jeff Bezos は Washington Post を買い、そして Comcast 所有の NBCUniversal は Vox MediaBuzzFeed の両社に $200 million を投じた。

確かに、Apple のここでの動きはメディア企業を買い取るよりも無難ではあるし、その気になればそう出来るだけの資金は十分に持っている。そして、Microsoft-NBC の合弁会社 MSNBC も、その 19 年にも及ぶ存在の中で世界に火をつけたともいえないので、テック企業によるメディアの財務的支配は世界の終わりではないのかもしれない。

しかし、私はそれでもその予期しない影響を心配する。もし出版が、読者の獲得、或いは売り上げすらも Apple, Facebook, 或いは Google に依存するならば、これらの会社の記事を書く時、ジャーナリスト達に手心を加えるよう頼んだりしないであろうか? たとえ頼まれないにしろ、記者達は自らの既知の恩恵供与者に対して無意識にペンを緩めることはないのであろうか? これらの疑問は、テック巨人がメディア企業を、全部或いは一部所有した場合、より大きく広がる。

これは根も葉もない憶測ではない:我々は既にこれらのことが起こっていることを目にしてきた。2013 年には CNET は Dish Network の Hopper に "Best of CES Award" を与えた、或いは少なくとも与えようとした。Hopper がどんなものか知らない人のために解説すると、これはデジタルビデオレコーダーで、自動的に放送チャネルをコマーシャルを削除して録画する。驚くことはないであろうが、これは CNET を所有する CBS を怒らせ、CBS は CNET にその賞を取り消すよう強制した結果的に CNET は Hopper にその賞を与えたが、CNET の信用は失墜した。

ご心配なく、皆さんは、何処で読むかに関係なく正直な記事を求めて TidBITS に何時でも来ることが出来る... 少なくとも Comcast からの我々に対する $200 million のチェックが換金されるまでは (黄泉の国での初霜のすぐ後で)。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2015 年 10 月 5 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Coda 2.5.12 -- Panic が Coda 2.5.12 をリリースして、OS X 10.11 El Capitan 向けの修正を数多く加えた。MySQL が SSH トンネル経由で正しく接続するようにし、ポップオーバーが文字スタイルなしで描かれた問題を解消し、隅の信号灯が水平に描かれてしまったバグを修正している。このウェブサイト開発ツールはまたメニューから展開された際に Clips トリガーを正しく除去するようになり、PHP インターフェイスでのシンタックス強調表示対応を改良し、対応ファイルタイプに.mac.xsl の拡張子を追加し、CSS セレクタの自動補完でコンマを含めないようにし、オフラインにいる際の CSS 検証挙動を改善している。(新規購入 $99、無料アップデート、85.1 MB、リリースノート、10.7.5+)

Coda 2.5.12 へのコメントリンク:

Microsoft OneNote 15.14.2 -- Microsoft が同社のノート取り用アプリ OneNote をバージョン 15.14.2 にアップデートし(以前 Julio Ojeda-Zapata が記事“Microsoft の OneNote が Evernote に挑む”(2014 年 5 月 6 日) でレビューした)OS X 10.11 El Capitan に対応させた。今回のアップデートではまた、MacBook 上で GPU の代わりに CPU を使うようにしてバッテリの保ちを良くし、アウトライン間でテキストをドラッグする際に起こったクラッシュを修正し、カーニングに関係したフォントの間隔取りの問題点を修正している。Microsoft はまた最近になって iOS 用の OneNote もアップデートして iOS 9 における Spotlight と新しい Split View への対応を追加している。(Mac App Store から無料、334 MB、10.10+)

Microsoft OneNote 15.14.2 へのコメントリンク:

Skype 7.13 -- Microsoft が Skype 7.13 をリリースして OS X 10.11 El Capitan に対応させた。中でも El Capitan のマルチタスキング Split View モードへの対応を追加した。このインターネット電話およびメッセージングアプリはまた、Contacts > Add Contacts の中に Mac のアドレスブックから自動的に連絡先を Skype 連絡先に読み込むオプションを追加した。また、Skype は El Capitan で走っていて多数の参加者がいる場合に会話への切り替えの際のパフォーマンスが遅くなる問題があることを認めており、今後修正する予定だと述べている。(無料、38.8 MB、 リリースノート、10.9+)

Skype 7.13 へのコメントリンク:

Mellel 3.4.3 -- RedleX が Mellel 3.4.3 をリリースした。このワードプロセッサアプリで多数のバグを修正した、メンテナンス・リリースだ。今回のアップデートでは Page Style ヘッダ/フッタ のエディタでセルの中にタイプしている際にクラッシュを起こした問題を解消し、ヘッダやフッタの中の表の内部でクリックするとクラッシュを起こしたバグを修正し、書類の末尾にカーソルがある場合に文献スキャンを実行できなかった問題を解決し、ページ外部へカーソルを動かした際に選択挙動が乱れたバグを修正している。(RedleX からも Mac App Store から も新規購入 $39、無料アップデート、93.6 MB、リリースノート、10.6+)

Mellel 3.4.3 へのコメントリンク:

CleanMyMac 3.1 -- MacPaw が CleanMyMac 3.1をリリースし、OS X 10.11 El Capitan にフル対応させるとともに El Capitan の SIP (System Integrity Protection) セキュリティ機能にも対応させた。この汎用クリーニングおよびメンテナンスアプリ(Joe Kissell が最近の記事“CleanMyMac 3 で容量の節約とアプリのアンインストール”(2015 年 8 月 28 日) でレビューした)はまた、アルバムアートのキャッシュのクリーニングを iTunes Junk へ、Adobe Premiere Pro のメディアキャッシュのクリーニングを System Junk へそれぞれ送るようにし、あらゆる永続的な Health 問題に対する通知挙動を改善し、CleanMyMac Safety Database をバージョン 2.1.0 に更新し、バッテリの健康状態について誤った肯定的結果を表示していたバグを修正し、アンインストーラがログイン項目を正しく除去するようにし、El Capitan におけるさまざまのレイアウトの問題点を修正している。(新規購入 $39.95、無料アップデート、30.5 MB、10.8+)

CleanMyMac 3.1 へのコメントリンク:

PDFpen と PDFpenPro 7.3.1 -- Smile がバージョン 7.3.1 の PDFpenPDFpenPro をリリースして OS X 10.11 El Capitan 対応を改善し、中でも隠れていたサイドバーを出す際に起こったクラッシュを修正した。また、これらの PDF 編集アプリは Automatically Create Form Fields Alert がアラートを出さない設定に正しく従うようにし、起動時に書類が開かれた際に Open ダイアログが開かないようにし、ある種の書類でコピーとペーストが働かなかった問題を修正している。(新規購入 $74.95/$124.95、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、53.1/53.7 MB、リリースノート、10.10+)

PDFpen と PDFpenPro 7.3.1

BBEdit 11.1.3 -- Bare Bones Software が BBEdit 11.1.3 をリリースした。報告のあったさまざまの問題点を修正する、メンテナンス・リリースだ。この古参のテキストエディタは状況表示バーが描かれるのに時間がかかり過ぎていたパフォーマンスのバグを修正し、Markdown 書類の中で HTML タグをタイプした際に起こったクラッシュを解消し、 ctags の中の疑わしいコードを修正して時折 --tag-relative=yes を使った際にゴミの path が生成された問題を解消し、点滅する挿入ポイントがアンチエイリアスでぼやけていたのを明快にし、OS X 10.11 El Capitan で open フロントパネルがクリックに反応しなくなることのあった問題を回避している。($49.99、無料アップデート、11.6 MB、リリースノート、10.8.5+)

BBEdit 11.1.3 へのコメントリンク:

TextWrangler 5.0 -- Bare Bones Software がTextWrangler 5.0をデビューさせた。この無料のテキストエディタのメジャーな新リリースで、OS X 10.11 El Capitan に対応するとともに多くの機能を追加・改善している。今回のアップデートでは Find Differences の結果表示ウィンドウを改良し、従来の三つのウィンドウによる表示でなく一つのウィンドウの中に新旧両ファイルを同時に表示するようにした。シンタックスカラーリングも言語対応に際してカラーの選択の柔軟性を高め、また TextWrangler は今回から書類の中で選択したもののすべてのインスタンスを下線付けで強調表示する。TextWrangler 5.0 はまた、Zap Gremlins を拡張して gremlin 文字を文字コードで置き換える際に ASCII 等化物を使うようにし、サイドバーの Recent Documents セクションを廃止して代わりにサイドバーの一番下のアクション領域に "recent" ポップアップボタンを置き、Edit メニューに Select Up および Select Down の各コマンドを追加して矩形選択がキーボードから手軽にできるようにし、Entab/Detab ダイアログを改良している。Bare Bones のパワフルなBBEdit テキストエディタに移行したい場合、TextWrangler の環境設定はそのまま保たれつつ自動的に BBEdit に読み込まれる。(無料、9.5 MB、リリースノート、10.8.5+)

TextWrangler 5.0 へのコメントリンク:

Safari 9.0 -- Apple が (10.11 El Capitan に内蔵された) Safari 9.0 を OS X 10.10 Yosemite と 10.9 Mavericks 用にリリースした。アップデートされたこのウェブブラウザは、すべての開いたタブでオーディオを消音できるコントロールを追加し、Safari Reader に新たな表示オプションを追加し、また AutoFill 互換性を改善している。けれども、新しい Pinned Sites 機能(気に入ったウェブサイトをピン留めして開いたままにする機能)は El Capitan でしか使えない。セキュリティの面では数多くの脆弱性を潰しており、Safari 拡張との問題、LaunchServices の隔離履歴の問題、WebKit のメモリ破壊問題などが修正されている。(詳しくは Apple Support セキュリティコンテンツページを参照。)Safari 9.0 は、Software Update 経由のみで入手できる。(無料、85.4 MB、10.9+)

Safari 9.0 へのコメントリンク:

SuperDuper 2.8 -- Shirt Pocket が SuperDuper 2.8 をリリースし、OS X 10.11 El Capitan に対応するとともに、このドライブクローン作成・バックアップ用アプリのアップデートの仕組みにいくつか変更を施した。El Capitan では El Capitan の /Applications および /Applications/Utilities フォルダのオーナー権とアクセス権の変更が許されなくなったので( Shirt Pocket ブログ記事に説明がある)El Capitan へアップグレードするよりも前にバージョン 2.8 にアップグレードするか、または El Capitan へのアップグレード後に手動で SuperDuper をインストールし直すかしなければならない。加えて、SuperDuper のシステム要件は今回から最低でも 10.7 Lion 以上となった。(基本的機能は無料、追加機能は $27.95、無料アップデート、2.9 MB、10.7+)

SuperDuper 2.8 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2015 年 10 月 5 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、Amazon が Apple TV と Chromecast の販売を中止し、Apple の Eddy Cue が珍しくインタビューに応じ、Sprint が無制限プランを値上げし、ある写真家がすべての iPhone カメラを比較し、iPhone 6s をシャワーに持ち込むべきでない理由が語られる。

Amazon、Apple TV と Google の Chromecast を販売中止 -- テレビのプラットフォームを巡る戦いはますます激化するばかりだが、今回 Amazon が新たな一手に出た。Apple TV と Google の Chromecast の販売を今月中に中止するというのだ。表向きの理由はこれらのデバイスが Amazon Prime Video と「うまく相互作用しないから」だという。間もなく登場する第四世代 Apple TV では独立のアプリが動作するし、Amazon が Prime Video アプリを既に作っていることは容易に想像できるので(ただしもちろん、Apple が何らかの理由でそれを実行不可能にすれば話は別で、そういうことも十分に考えられるが)この説明の論拠は崩れてしまうだろう。今回のことは、おそらく Apple TV よりも Chromecast の方が売上の面で大きな影響を受けるだろう。Apple は強力な販売網を自前で持っているからだ。結局のところ、これは単にテクノロジー界の巨人たちが互いに強気で渡り合っているだけのことだ。Amazon は、独占禁止法に触れるおそれがあるほどにはこの分野で支配的な位置を占めていない。

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Eddy Cue、London Evening Standard に語る -- Apple の Internet Software and Services 担当上席副社長 Eddy Cue が London Evening Standard のインタビューで、音楽について、顧客のフィードバック(を無視すること)の価値について、高過ぎるローミング料金について、その他さまざまの話題を語った。

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Sprint、無制限プランを値上げ -- Sprint は通話、テキスト、およびデータ無制限のプランの料金を 2015 年 10 月 15 日から月額 $70 とする。従来の月額料金から $10 の値上げだ。ただし、切り替え日より前にそのプランにサインアップした顧客には月額 $60 のままに据え置かれる。

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すべての iPhone カメラを比較 -- 写真家の Lisa Bettany が、iPhone 6s の背面カメラがこれまでのあらゆる iPhone モデルと比べてどう違うかを比較写真で示している。ほとんどのテストで iPhone 6s が首位となったが、いくつかの分野では旧モデルの方が上回った。

コメントリンク: 15965

iPhone 6s は防水ではない -- iPhone 6s を水の中に浸けてから取り出しても何ともないというような様子を示したビデオが数多く出回っている。最新型の iPhone はどうやら従来のモデルよりも耐水性能が高いようだが、それでも新しい iPhone をシャワーの中へ持ち込むようなことは止めた方が良い。すぐには何も起こらなかったとしても、何日も経ってから問題が起こることはあり得るし、プールに飛び込めばやはり iPhone 6s も死んでしまうようだ。

コメントリンク: 15964


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2015年 10月 9日 金曜日, S. HOSOKAWA