TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1297/09-Nov-2015

出版者 Adam Engst は今年も MacTech Conference に参加したので、ロサンゼルスに滞在した一週間の注目点を振り返って語る。皆さんはおそらく iTunes の Terms and Conditions (ライセンス条項) なんか読んだこともないかもしれないが、Michael Cohen がその気になれる理由を一つ紹介する。劇画を使って、法律用語を Steve Jobs の登場する冒険物語に変えてみせた人がいるのだ。Rich Mogull は今週の寄稿記事で、百万ドルの iOS ハック攻撃と、サイバー兵器商人たちの闇の世界を議論する。Live Photos は iPhone 6s の最もクールな機能の一つだが、最高の状態を保って共有するのは困難なので、Julio Ojeda-Zapata が Live Photos をより一般的なフォーマットに変換する方法を説明する。最後に、"Take Control of Apple TV" の著者 Josh Centers が、最も興味深い Apple TV アプリのいくつかを検討しつつ新しい tvOS プラットフォームがどの方向へ向かっているのかを探る。今週注目すべきソフトウェアリリースは、ClamXav 2.8.7、OmniFocus 2.3.1、Postbox 4.0.8、Voila 3.9.2、Evernote 6.2、それに TextExpander 5.1.3 だ。

記事:

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iPad Pro、今週発売となる

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple は 12.9-inch iPad Pro が 11 November 2015 にオンラインでの予約注文を受け付け、そして店頭には今週後半に到着すると発表した。より大型になったのに加え、iPad Pro は Apple Pencil と Smart Keyboard アクセサリをサポートし、これらもまた同時に入手可となる。更なる詳細については、"iPad Pro、Smart Keyboard と Apple Pencil と共に発表される" (9 September 2015) 参照。

iPad Pro には三つのモデルがある:

Apple Pencil の値段は $99 で、チャコールグレイの Smart Keyboard は $169 で売られる。iPad Pro Smart Cover にはチャコールグレイと白があり $59 で、そして iPad Pro Silicone Case にもチャコールグレイと白があり $79 となる。

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iTunes のライセンス契約が漫画に

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

皆さんがもしこれまでに iTunes ストアから何か買ったことがあるのであれば、間違いなくこれをご覧になったことがある - 下までスクロールして見ることをしていなければ、少なくとも最初の数行は:iTunes Terms and Conditions で、これに同意しなければ何も買えない。これは皆さんが目にする最も人を魅了する文とは言えないが、アーティスト R. Sikoryak は、これを漫画にするに十分値するものだと思った:"iTunes Terms and Conditions: The Graphic Novel" である。

現時点 (この記事を書いている) では 54 の複数パネル頁からなり、色々なアーティストのスタイルで書かれている。これらのアーティストには Edward Gorey, Chester ("Dick Tracy") Gould, Kate ("Hark! A Vagrant") Beaton, Hank ("Dennis the Menace") Ketcham, そして Rube Goldberg が含まれる。この取引条件は、色々な装いをした Steve Jobs (等々) が主演する現在進行形のアクション冒険物語のセリフとして登場する。物語はこの Web 頁の一番下から始まるので、まず一番下までスクロールして行き読み始め、真相を解き明かす努力をしながら、皆さんが既に同意したものが何であるかを知ることとなる。

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百万ドルの iOS ハック (じゃない)

  文: Rich Mogull: rmogull@securosis.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週、 あるセキュリティ攻撃ブローカーがブラウザベースの iOS 9 攻撃方法に対して $1,000,000 を支払い、コンピュータ攻撃の売買価格としては少なくとも公になったものの中で最高額を記録したという報道が流れた。セキュリティ会社 Zerodium が Twitter フィードを通じてニュースを発表し、この攻撃があらゆるバージョンの iOS で働く「紐付きでない jailbreak」であると述べた。これは同社が 2015 年 9 月 21 日に始めたコンテストの結果であった。Zerodium は攻撃のテクニックについてそれ以上のことを明かしていないので、これが悪意あるウェブサイトをブラウズすることによるのか、電子メールメッセージを読むことによるのか、それともテキストメッセージを受け取ることによるのか、私たちには分からない。(いずれの方法もこのコンテストで可能な選択肢であった。)

今や Apple のセキュリティに関する話で典型的なように、今回のことについても過度に心配する必要はないが、多少はゾッとする気持ちにさせられるはずだ。Zerodium はこの攻撃方法を政府や防衛関係の顧客に販売することを予定している。セキュリティ関係の私の知人たちの間での噂によれば(あくまでもただの噂だが)信頼に足る iOS への攻撃方法であればその市場では六桁前半(数十万ドル)に達することもあるらしい。政府機関はそのような攻撃手段を監視活動や警察権の行使の目的のために使うが、iOS は一貫して破るのが難しい。Zerodium について私たちは何も知らないが、この攻撃方法がサイバー犯罪に使われる確率は非常に低い。これを購入する各種機関はおそらく Apple が修正できる機会を最小限に留め、攻撃の生存期間をできるだけ長くするために賢明に立ち回ろうとするだろう。はっきりと心配する必要がある読者たちもいるだろうが、大多数の読者たちは心配する必要がない。

それ以外に、自らのセキュリティツールに組み込む目的でこれを購入するかもしれない組織がある。例えば、自社の製品が最近の強力な攻撃に対して保護できる能力があることを示したいと考えるセキュリティ会社がある。(真実を言えばそれらの製品に見逃される攻撃も多数あるので、これは実際の防御能力を高めるためというよりむしろ販売や宣伝のための価値の方が大きい。)また、自らの防衛のために購入する組織もあり得るだろう。典型的な例は、高価値の防衛関係や金融関係のサービスだ。

Zerodium は急速に膨れ上がりつつあるデジタル攻撃市場における新興企業だ。この会社の創設者 Chaouki Bekrar は以前論議を呼んだフランスの会社 Vupen にいた。Vupen は独自の攻撃方法を開発して政府機関に販売することで知られていたけれども、どうやら Zerodium は攻撃方法の買い入れと再販売に重点を置いているようだ。大金を懐にした顧客ベースを開発することで、Zerodium は研究者たちに対して他のところよりはるかに高い料金を支払うことができ、それでいてブローカーとして攻撃方法を複数の相手に再販売することにより、十分以上に金を稼ぐことができる。

Zerodium が兵器商人であるかのように聞こえたとすれば、そう、その印象は完全に正しい。この種の活動は非合法ではないけれども、倫理にかなったものとも言い難い。とりわけこれらの会社は、脆弱性ができる限りパッチされないまま残るようにするため攻撃そのものの詳細をソフトウェアベンダーに知らせないからだ。その点、セキュリティ研究者とソフトウェア会社の仲立ちとなって脆弱性や攻撃方法に関する連絡・交渉・検証のアウトソース役として働くいわゆる "bug bounty" 会社とは大きく違っている。この "bug bounty" (バグ賞金) とは、ソフトウェア会社が自社の製品の中にあるセキュリティの問題点を見つけ出した研究者に対して支払う現金のことだ。それは、研究者(や他の者)たちにとってバグをベンダーに報告してパッチしてもらうための動機となり、バグを公開されたり悪漢たちに売り渡されたりする事態を防ぐ力ともなる。

Zerodium は、危険な新来者としてこの市場に参入した。なぜなら、オンラインセキュリティの経済学そのものを変えてしまうからだ。今や、研究者たちは自分が発見したバグをベンダーに報告するよりも Zerodium に売り渡した方が金になる。政府機関やその他のグループは以前から攻撃手法に金を出してきたが、そこに一つのブローカーが現われて特定の攻撃方法の価値を高め、それを複数のバイヤーたちに販売することで、その結果増えたリスクをユーザーたちに転嫁している。そのことにより、バイヤーたちにしてみれば手に入れた攻撃方法をできるだけ早くしかも頻繁に使わなければならないという圧力が増すことにもなる。なぜなら彼らには他のバイヤーたちのことが何も分からず、他のバイヤーたちを信頼することもできないからだ。結果として、投資した価値が失われる前に実行しようという「攻撃競争」の効果が生まれることにもなりかねない。また、Zerodium が誰に対して販売するかについて何の制限もないので、彼らは NATO の政府と提携者たちにのみ販売していると述べているけれども、それが本当かどうか知る方法は何もない。バグを集め報告してもらうことでそれを修正できることにより利益を得る "bug bounty" 会社と違い、攻撃方法ブローカーたちはできるだけ多くの得意先をできるだけ長い期間脆弱のままに保つことで利益を得る。

このことが全くもって常軌を逸していると思う方は、私たちのお仲間だ。

ただ、普通の iOS ユーザーたちに有利な力学も、実はいくつか働いている。バグを購入した者たちは Apple がそれをパッチする前に使いたいという動機を持っている訳だが、彼らもやはり高価値のターゲットに絞って実行したいと考えるだろう。そのようなものが多く使われるようになればなるほど、発見される確率も高まる。そのことはまた、Apple がその攻撃方法を捕まえる可能性が十分に大きくなることをも意味している。情報は Apple の提携会社から入るかもしれないし、また Apple 社内でのセキュリティ研究の努力を集中させることで得られるかもしれない。そして、Zerodium のような会社の存在を許している一種歪んだ力学が、彼らに対して一定の注意をもって実行するようにという圧力を生むことにもなる。広範な犯罪の実行により利益を得ようとする犯罪組織に販売することは、スパイ活動のために使おうとする秘密の政府機関に秘かに販売することよりも、はるかに大きな騒音を生むからだ。

そもそも、これは主として大掛かりな宣伝行為だ。Zerodium は新しい会社であり、彼らにとってこれは得意先と研究者の双方を募集するための一つの手段なのだ。ターゲットとして iOS より大きなものはなく、たとえ Zerodium がこの一件で金銭的に損をしたとしても、少なくとも会社として大きな評判を得たという事実は残る。

忘れないで頂きたいが、あらゆるメジャーなコンピュータプラットフォームに対し、もう何年も前からいくつもの攻撃方法が秘かに販売されてきたことを、私たちは知っている。各種のスパイ機関や、さらには法執行機関さえ、これらのバグを収集するための大して秘密でもないプログラムを持っている。だから、今回ことさらに公になったという点以外、状況は以前と何も変わっていないし、今回のことであなたの iPhone が一週間前と比べてセキュア度を減らしたなどと思うべきではない。

興味深い余談が一つある。Apple は、"bug bounty" を支払わないことで時折批判されることがある。とりわけ iOS に対する攻撃について批判されることが多い。けれどもたった一つのバグに対して百万ドルを支払おうという会社があるのであれば、Apple に bounty プログラムがあろうとなかろうと、Apple に有利な方へ経済が傾くことなどあり得ないではないか。

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Live Photos を GIF に変換し、より多くの人と共有しよう

  文: Julio Ojeda-Zapata: julio@ojezap.com
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

iPhone 6s と iPhone 6s Plus に内蔵された新しい機能の一つである Live Photos は、とても楽しいものになり得る。

Camera アプリの中でこの機能が有効化されると、撮られた写真にはそれぞれ 3 秒の動画が付属する。その写真を 3D Touch を使って押下するとその付属の動画クリップが再生され、静止画が魔法のように動き出す。まるで Harry Potter の様に。

Live Photos はまた共有も出来るが、そのやり方は現時点では限られている。Live Photos は、Messages アプリ経由、AirDrop によって、或いは Shared Photo Album の一部として共有された場合は、その関連付けを保持する。しかしながら、それらをメールしたり、ツイートしたり、或いは Facebook Messenger 経由で送った場合には働かない (受け手は静止画像しか見られない)。

更に付け加えると、実際に働くこれら共有方法についても、受け手は iOS 9 かそれ以降が走る iPhone や iPad 上か、或いは OS X 10.11 El Capitan が走る Mac 上に居なければならない。Live Photos は Apple Watch 上でも働き、そしてアニメ盤面としても使える。

これらの制限を回避するには、Live Photos を変換しなければならない。ここが、Apple の最新式のフォーマットが、旧式ではあるが未だに多く使われているフォーマット、アニメ GIF と出会う所である。Live Photos をアニメ GIF に変えれば、時には多少の困難さもあるが、より広範囲な人達と共有することが可能になる。

これを成し遂げるには幾つかの方法がある。一つの回り道は Live Photos を Mac の Image Capture アプリにインポートする方法である。ここでは、Live Photo のバンドルされた .mov ファイルを取り込んで、そして GIF BreweryGifrocket の様なユーティリティを使ってアニメ GIF を作成する。

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iPhone 上で GIF -- より手早い、より便利な選択肢は iOS アプリを使うものである。$1.99 の Live GIF はその様なアプリの一つではあるが、この記事では、もっと柔軟性のある、そして無料でもある Lively に焦点を当てる。

Lively を使うのは簡単である。それを開くと、iPhone 上に保存された Live Photos が表示される (3D Touch を使った Peek と Pop のオプションが付く)。そこには二つのエクスポートオプションがある:動画と GIF である。

動画オプションは自明である。GIF オプションは、エクスポートする前に Live Photo を微調整する幾つかのオプションが与えられる点でより興味深い。

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GIF を遅くしたり、速くしたり出来る。クリップを逆方向に再生、或いは順方向に再生し、そして繰り返すことも出来る。ファイルサイズには二つのオプションがある。何故ならば、Twitter や他のサービスには GIF を大きすぎるとし制限するところが有るからである。

一つのクリップを見てみよう。これは私の好みの St. Paul ブリトー店での 3 人のメキシカンのミュージシャンである。左の男は、アコーディオンを奏でながら、私を見るために私の方に顔を向けた。

このクリップは、通常の速度では単調に思えたので、 1.5 倍速にしてみた

それから、ループ効果に対する自動反転トグルをオンにした。

その結果、このアコーディオン奏者は私の方向に顔を向け、少々横柄な感じで頭を下げて挨拶し、そして素っ気なく私を無視するかの様に顔を背ける。良い感じではないか!

残念ながら、Lively で GIF を共有するのは、作るほどには簡単ではない。確かに、沢山の共有シートのオプションはあるが、ややこしい事情がある。

Apple の Messages アプリと Facebook Messenger との共有は問題なく働くが、Facebook は私の GIF を拒否する。回避策は、その GIF を Mac に転送し、それを Giphy サービスにアップロードし、それからその生成された URL を Facebook 上で共有することである。

Apple は Facebook もいずれは Live Photos をサポートする様になると言っているが、何時、どの様にかははっきりしない。

Lively から Twitter への共有は共有シート経由では働かないので、その GIF を写真ロールに保存し、そして Tweetbot, Twitterific或いは Twitter の公式アプリの様な Twitter アプリ経由でポストしなければならない。

私はちょっとした問題に遭遇した:私の順方向そして逆方向のルーピング GIF は大きすぎたので、Lively の自動反転トグルをオフにして、ツイート出来るような小ささのより短い GIF として再エクスポートした。

Google+ への共有は問題なく働くが、Instagram 共有は全く働かない様に見える。Instagram はまた私が生成したアニメ GIF も短すぎるとして拒絶した。エー? しかしながら、Facebook の時と同様、Giphy によって間接的に共有することは出来る。

その他のループ作成ツール -- このループ作成バグに取りつかれてしまったら、Live Photos のルートだけに拘るべきではない。

Instagram は Boomerang をリリースしている。これは画像キャプチャアプリで 1 秒間の動画を記録する。それではたいしたことは出来ないと思えるかもしれないが、生活の中の面白い瞬間を伝えるには十分であることが多い。クリップはまた順方向にも逆方向にも繰り返せ、Lively の自動反転トグルと同じ様な効果を生み出せる。

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作成が終わったら、Boomerang 動画は Instagram や Facebook に保存出来る (二次的な選択肢としては Share Sheet 経由というのもある)。

Giphy Cam はもう一つの選択肢である。これは GIF 作成のカメラアプリで、作品を飾るフィルタと多種多様なアニメ化ステッカーが付いている。共有はメール、Messages, Facebook Messenger, Twitter, そして Instagram で出来る - 但し Instagram は静止画像しかアップロードしない様に見える。

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アニメ GIF を作る別のやり方は写真バーストを使う方法であるが、これは伝統的には動きのある画像に対する生の材料であった。iOS 内蔵の Camera アプリにはバーストモードがあり、これはシャッターを押し続けることで能動化され、写真を続けざまに撮る。

取り終えたバーストは、全体として Google の コンパニオンアプリを使って Google Photos サービスにアップロード出来る。

そうすると魔法が起こり、Google Photos はそのバーストを自動的にアニメ GIF に変換する。もっともその結果は時として雑だったり、気まぐれだったりすることがある。もしそんないい加減さには耐えられないというのであれば、もっと思い通りに出来るオプションがある。

Google Photos アプリの中で、バースト画像の並びを探し出し、一連の連続する画像をタップしてチェックを入れる。Google はプロジェクト当たり 50 ショット迄しか許さない。+ ボタンをタップし "animation" を選択する。

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数秒の内に、アニメ GIF が得られるので、それをソーシャルネットワークや Facebook Messenger の様なメッセージングサービスにエクスポート出来る。

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GIF の長さには試行錯誤が必要である。もし許された 50 の画像全部を使ったとすると、それは Twitter には大きすぎる GIF となるであろう。

GIF を作成しよう -- アニメ GIF はもう何十年も前からあるが、人気が沸騰したのは最近である。主としてソーシャルメディアのおもちゃとして。

今や Live Photos ユーザーもこの楽しみに参加出来る。アニメ化されたショットを Apple の壁に囲まれた庭の中でのみ共有するのではなく、それらをアニメ GIF に変換し、殆ど誰にでも見て貰える様に出来る。

それを可能にするのが Lively, Boomerang, Giphy Cam そして Google Photos と言ったアプリである - 今後もっと沢山の参入があるであろう。

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MacTech Conference 2015 の三つの注目点

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Tonya と私は、MacTech Conference 2015 から家に戻ったところだ。今回も、これまでの年と同じように、とても有益で楽しめるカンファレンスであった。(2012 年 10 月 22 日の記事“MacTech Conference 2012 が心の扉を開く”と 2013 年 11 月 11 日の記事“MacTech Conference 2013、つながりと楽しさが満杯”参照。)

今年の特別行事には、新しい映画 "Steve Jobs" のグループ鑑賞 (聴衆の感想や、Jobs と会った体験談の交換もあった)、 ドローンのテスト飛行、2016 年型 Honda Accord Hybrid のダッシュボード上で Apple の CarPlay 体験、殺人ミステリー・ディナー劇場Hollywood Sci-Fi Museum の厚意による 2013 年の映画 "Oblivion" の撮影備品展示、また Jet Propulsion Laboratories による展示もあって、ここには NASA の探査機 Curiosity が撮影した映像をもとにした火星の表面の巨大な立体的ポスターや、探査機 Opportunity が撮影した写真をもとに火星表面上の隕石をフルサイズで 3D プリンタ出力したものも展示されていた。そしてもちろん、私たち Take Control チームによる Tech Up ゲームショウもあって、Apple の製品、テクノロジー、および歴史に関する知識について聴衆をテストした。

ロサンゼルスで開催されるこのカンファレンスの 2016 年版に MacTech 主催者の Neil Ticktin と Andrea Sniderman がどんなアイデアを持っているかは分からないが、参加を考えている人は来年の 11 月 16 日から 18 日までカレンダーに印を付けておこう。プレ・カンファレンスのさまざまの資格認定勉強会が 15 日にある可能性が高いことも覚えておきたい。また、確実に参加するという方は、最低価格 $899 (通常価格の $1,599 から $700 引き) での購入が 2015 年 11 月 30 日までに限りできる。

もちろん、カンファレンスの根本は、IT プロフェッショナルやコンサルタント、技術者たちに向けた何十もの技術的ならびに啓蒙的なセッションだ。セッションの内容は入門的・基礎的なものから深く突っ込んだものや実践的なものまでさまざまで、最後には Andy Ihnatko が閉会基調講演として、カンファレンスに出席して沸き起こった多くの新しいアイデアを最も良く生かすにはどうすべきかを語った。もっと多くのことが知りたいという人たちのために、今年も MacTech Conference の前に丸一日のプレ・カンファレンスの勉強会が六つ、それぞれ Business Strategy, Security, Project Management, Wi-Fi Design & Troubleshooting, Command Line, Swift 2 Rapid Start というタイトルで開催された。

また、メインのカンファレンスに先立って、MacTech は今年も出席者のために Apple Certification Exams をテスト提携会社 Creative Resources の協力により実施した。カンファレンス前の最大の行事は内容の一新された Microsoft Office for Mac and iOS Accredited Support Professional の勉強会と試験で、Office 2016 for Mac と Office 365 に関するトレーニングと資格認定を提供した。Neil Ticktin によれば、三年前から続いているこの資格認定プログラムは Apple IT プロとコンサルタントのための資格プログラムの中で最も急速に成長し参加者数も最も多いという。

カンファレンスの内容すべてを伝えることは到底できないので(あまりにも多くのことがあったから)ここでは注目点を三つだけ紹介したいと思う。新しい外付けストレージのソリューション、本格的なプロジェクトを管理するためのソフトウェア、それと、技術サポートにおける新しい傾向だ。

OWC Envoy Pro mini -- MacTech で製品を展示するベンダーの中に、ハードウェアのメーカーであり再販業者でもある OWC がある。この会社は主としてストレージおよびメモリ製品で知られているが、最近になって各種の外付けディスクから RAID を作成する SoftRAID を買収した。でも、その話は別の機会に譲るとして、今回の MacTech で最も私の印象に残った OWC 製品は Envoy Pro miniであった。USB サムドライブをちょっと太らせたように見えるこの製品は、サムドライブと同じように USB ポートに差し込んで使う。けれどもこれは実はバスから電源を得るフル機能の SSD で、容量は 120 GB ($109.75) または 240 GB ($179.99)、USB 3.0 により最大 427 MBps のスループットを提供する。OWC によれば普通のサムドライブの二倍近く高速だという。持ち運びし易くて高速で頑丈な大量のストレージが必要なら、一見の価値がある。

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Merlin Project -- 外から見ただけでは分からないかもしれないが、Tonya は Take Control Books の編集長として、いつも数え切れないほど多くの本のスケジュールをさばき続けている。時間が無駄に費やされないように著者たちと編集者たちの予定を調整したり、必要に応じてテクノロジー編集者その他に依頼して助言を得たりするため、彼女はいつも一生懸命に働いている。しかも彼女はそれを数多くの本について同時進行でこなし、それと平行してシリーズに一貫性を持たせるための彼女自身の編集作業もしている。こうして、多くの仕事を平行して動かし続けるのは非常に複雑になってきており、今回 MacTech で Merlin Project に出会ったのは幸運な偶然とでも言えるものであった。これは、ドイツの会社 ProjectWizards によるプロフェッショナル向けプロジェクト管理ソフトウェアの最新リリースだ。CEO の Frank Blome が私たちのために実演してくれたが、彼は小さな IT ショップから Bertelsmann のような世界的なグループまで、多彩な規模のプロ向けプロジェクト管理で 15 年間にわたる経験を持ち、それをもとに ProjectWizards を 2001 年に創設した。

影響範囲も重要度もさまざまのプロジェクトが増えれば、単純なタスクマネージャだけでは十分でなくなる。いろいろの活動が互いにどのように関連し合っているか (例えば著者がある程度以上原稿を仕上げなければ、編集者は仕事を始められない)、リソースの制約(例えば編集者が割ける時間)がどのように完成期日に影響するか、あるいは一つのプロジェクトでのスケジュールの変更が他のプロジェクトにどのような影響を及ぼすか(例えば本の題材であるアプリのリリースが遅れれば、一冊の本のリリースが延期となり、他の本のリリース日をそこに持ってくることができるようになる)を表現する手段がないからだ。そういう場面で力を発揮するのが、プロフェッショナル向けプロジェクト管理ソフトウェアだ。最初にセットアップをする際はかなりの努力が必要だが、後になって何かが予定通りに進まなくなれば、ストレスと危機の軽減という形でその努力が実を結ぶ。実際、現実を見れば、すべてが予定通りに変更なく進むことなどめったにないではないか。

2015 年 1 月にリリースされた Merlin Project は見栄えも徹底的に現代的なアプリケーションで、印象的なまでに深い柔軟性を備えている。私たちの目の前ですべてを、世界中でおそらく誰よりも Merlin Project をよく知っている人物本人が示してくれたのは嬉しかったが、Frank Blome は私たちの質問にすべて即答してくれ、Merlin Project で個々の本のプロジェクトを管理するやり方も、同時進行する複数のプロジェクトを調整するやり方も示してくれた。このアプリは信じられないほど深い内容を持っているが、ここではこれ以上深入りしないでおこう。でも、もしも自分のプロジェクトが思い通りに制御できていないと思えば、Merlin Project の 30 日間無料のデモ版を試してみるとよい。フル版の価格は $299 だが、私が見た印象では得られるものを考えれば安い買い物だと思う。これは、本格的なソフトウェアだ。

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Watchman Monitoring と Gruntwork で予防的サポート -- Apple は、キーノートのさまざまのスライドの中で "It just works" (そのままで動く) と繰り返し主張してきた。でも、それはひいき目に見ても誇張だ。確かにそのままで動くものはたくさんあるけれども、Apple 自身の Genius Bar が存在するという事実だけを見ても、あるいは Apple Support Communities のフォーラムに大量に押し寄せる苦情を見ても、何かしら「そのままでは動かない」ことが多く存在しているのは分かる。完璧なものなど何もないし、どんな Mac ユーザーにも問題は起こるものだ。もっと悪いことに、年月を経て今や多くのことが以前よりも簡単になり、信頼性も増した一方で、いったん問題が起これば今日ではその解決のために以前よりもはるかに多くの知識と技術的経験が必要となって、平均的なユーザーには手の届かないものとなってきている。

それが、今日「予防的サポート (proactive support)」と呼ばれるようになったものが人気を得つつあることの原因だ。問題が起こればその本当の原因は隠れてしまうことが多いので、問題が出現するのを待つ代わりに、予防的サポートのソフトウェアは問題が悪化してクラッシュその他の不可解な挙動を起こすようになる前に問題を見つけ出し、可能な限り修理しようとする。

予防的サポートのソフトウェアは、ユーザー個人が自分のコンピュータにインストールするようなものではない。そうではなくて、コンサルタントが MSP (managed services provider) となってそのソフトウェアをインストールする。自社内部の IT サポート担当職員に給料を支払いたくない企業は、コンピュータ一台あたりの計算で少額の料金を月払いし、仕事を請け負った MSP が定期的に個々のマシンをモニターし、マルウェアがないかスキャンし、構成と内容を追跡し、バックアップの状態を確認し、小さな問題が見つかれば悪化する前に解決する。これらのことはすべて自動的に起こるのであって、私が MacTech で話をしたコンサルタントによれば、故障しかけたハードドライブを見つけたことも、マルウェアの感染をクライアントに警告したこともあるという。もちろんユーザーが直接トラブルシューティングしなければならないような種類の問題もあるけれども、そのコンサルタントによればそういう状況でもユーザーはディスクが既に確認済みであること、アクセス権が既に修復済みであること、重要なソフトウェアがすべてアップデート済みであることを知っているお陰でずっと手早く作業ができるのだという。

モニターすることに関しては、私が話をした MSP の全員が使っているのが Watchman Monitoring と呼ばれるソフトウェアパッケージだ。これは、クライアントの Mac の上で一時間に一回走る際にも最小限のリソースしか使用しない軽量のエージェントであり、ユーザーの邪魔にならない。この Watchman Monitoring はサーバの利用可能性と利用度、バックアップの状態、ディスク容量と I/O エラー、RAID の問題、ネットワークのパフォーマンス、システムのパフォーマンス、マルウェアチェック、および構成を追跡し、 これらすべての情報をウェブベースのダッシュボードに表示する。

私が MacTech で見たもう一つのソフトウェアのパズルのピースが、Mac-MSP によるメンテナンスソフトウェア、Gruntwork だ。これは、まるでスクリーンセーバのように Mac がアイドル状態の間だけバックグラウンドでさまざまのタスクを走らせるので、ユーザーの邪魔にならない。マルウェアをスキャンして除去したり、アクセス権の修正をしたり、キャッシュをクリアしたり、メモリをテストしたりなどができ、さらに Watchman Monitoring と統合して働くこともできる。Gruntwork の機能の中で特に重要なのは 200 近くのソフトウェアパッケージのアップデートができることで、Mac-MSP によるテストに基づいて賢いアップデートをする。(彼らは自ら何百人ものクライアントを持っているので、何ら悪影響を及ぼさないことを確認しないで何かをリリースしたりしない。)だから、例えばオペレーションシステムのアップデートがあっても、それが他の極めて重要なアプリに問題を起こさないと Mac-MSP が確信しない限り Gruntwork がそのアップデートを提供することはない。

MSP (managed services provider) は、これらの予防的サポートプランの対価として Mac 一台あたり月額 $10 から $20 程度を課金しているようだ。ただしハイエンドのコンサルタントがさらなるサービスを組み込むような場合には価格が上がる。そういう場合に vCIO (virtual chief information officer) という名称が使われるのを聞いたことがある。それもうなずけることだ。MSP に vCIO の役割を担ってもらうためにたとえ年額 $30,000 を払ったとしても、同じ仕事のために専任の従業員を雇い入れるよりはずっと安くつくだろう。

私がまだ目にしていないのは、MSP が家庭市場に食い込むところだ。家庭内のユーザーで、技術サポートを必要としているけれどもコンサルトに個人訪問を依頼して $50 から $100 もの時間給を支払うのは嫌だと思う人たちは数え切れないほど多くいる。とりわけ、自動的にあるいは遠隔操作で解消できるような種類の問題についてはそれが言えるだろう。私はずっと以前から、技術に詳しくない知人たちがコンピュータがうまく動かなくなった際に感じる痛みに悩まされている。そのような問題は多くの場合、その人たちが予防的なメンテナンスを一切したことがなかったり、さらにはしっかりしたバックアップ戦略を打ち立ててさえいなかったりするのが原因だ。あなたはいかがだろうか。あなたや、あなたの知っている人たちは、管理サービスのプランが利用できるようになれば試してみたいとお思いにならないだろうか?

以上が、今回の MacTech Conference の要約だ。興味深い製品や、人々や、アイデアに触れることのできる場であった。そして、それらを材料として新たなアイデアを練ることのできる機会となった。私たちにとってこのカンファレンスは必ずカレンダーに書き込んでおきたい存在となったし、IT の世界に関係する方々には、ぜひ来年のカレンダーに印を付けておくことをお勧めする。

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Apple TV の可能性を垣間見せるアプリ

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

報道によれば、今や 第四世代 Apple TV 用のアプリが既に 1,000 個以上あるという。Apple の開発者エコシステムの規模を考えれば特に驚くほどのことでもない。もちろん期待通りの出し物がある。例えば Netflix や Hulu があり、そしてさまざまのゲームが App Store の大きな部分を占めている。でも、そういうもの以外に、開発者たちはどんな使い方を Apple TV のために見つけ出してくれただろうか? Apple の新しい tvOS はあっという間に魅力的な実験の場となったが、その中から私が最も興味深いと思う実験のいくつかを探しつつ、Apple TV がこれからどこへ向かって行くのかを考えてみたい。

あらかじめお断りしておくが、以下に挙げる個々の Apple TV 用アプリに何らかの方法でリンクを付けることはしなかった。Apple の App Store で欲しい物が見つけにくいことは以前から悪評高いが、Apple TV の App Store はそれに輪をかけてひどいものだ。Apple TV アプリにリンクする手段が、何もない。なので、もしも私が取り上げたアプリがたまたまその時に Apple が呼び物としていなかったならば、tvOS の不細工なオンスクリーンキーボードを使って検索するしかない。

テレビよりもっとテレビ -- 「インタラクティブなテレビ」はもう何十年も前から語られてきたことだが、未だかつて脱出速度に達したことがない。ケーブルテレビや衛星テレビのプロバイダ各社は以前から、例えば Dish Network の CNN Enhanced TV などインタラクティブなコンテンツの実験をしてきたが、インターフェイスがのろのろしていたこともあって、使い勝手は最悪だった。

今回の新型 Apple TV は、私の知る限りビデオとインタラクティブなコンテンツとをシームレスに一体化させることのできた初めてのデバイスであり、最も興味深い初期アプリのいくつかはこのプラットフォームでどんなことができるかの実例となっている。

その一つが QVC[訳者注: 世界最大級のテレビショッピング・通販サイト]だと言えば皆さんの冷笑を浴びるかもしれないが、それは本当だ。QVC の無料アプリは果てしなく続く QVC のテレビショッピング番組をライブでストリーミングし、そこにインタラクティブなウィジェットを表示して、あなたがリモコンで直接に製品を購入できるようにする。これは Apple TV にできることを示す良い実演となっており、また QVC がオンライン小売業界に絶大な力を持つようになった一つの理由でもある。

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同じテーマで驚くほどうまく働くもう一つのアプリが、無料の Fidelity アプリだ。右下隅に Bloomberg TV[訳者注: 金融情報専門のテレビ放送]をストリーミングし、画面の残りの部分にはインタラクティブな株価ウィジェットやチャートを示す。また、株価を検索したり、その日の市場の動きのまとめを見たりもできる。

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本格的なトレーダーは、Fidelity アプリでは物足りないだろう。メイン画面のウィジェットがカスタマイズできないからだ。その日に目立った動きをした銘柄は表示されるけれども、自分のポートフォリオを監視するためには大して役に立たないからだ。それでも、ここには多くの可能性がある。例えば、このアプリが現在 Bloomberg の解説者が語っている銘柄の株価ウィジェットを自動的に表示できたならばどうだろうか? トレーダーたちはそれをバックグラウンドで走らせたままにしておき、何か興味深い話題が語られたならすぐさま Siri Remote を手に取ってクリックすれば詳しい情報が得られるだろう。

ビデオとインタラクティブな要素を融合させるもう一つの実例が、ワークアウトビデオ用アプリの Zova だ。このアプリは無料だが、コンテンツの大半は月額 $7.99 の購読を要する。それでもスポーツジムの会員になるより安い。この Zova アプリが昔からある Jane Fonda のワークアウトテープと一線を画するのは、これが Apple の Health アプリと統合でき、Apple Watch に接続してあなたの心拍数をスクリーン上に表示できる点だ。

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残念なことに、Zova と共に働くように Apple Watch を設定するのは簡単でない。まず初めに、iPhone 用のアプリと Apple Watch 用のアプリをインストールしなければならない。それから iPhone 用アプリの中でアカウントを作成してパスワードを設定しなければならない。その後で、Apple TV の中でアカウントにログインする必要があるが、Apple TV の不細工なオンスクリーンキーボードを使って電子メールアドレスとパスワードを入力しなければならないので大変だ。そして最後に、Apple Watch 用アプリをロードしてからワークアウトを始めれば Apple TV 用アプリが Apple Watch 用アプリを認識するようになる。設定するのがなかなか厄介だが、働き始めればとてもクールだ。

Zova を使っていて陥りがちな失敗を見れば、これらのデバイス間の統合の際に Apple が改善すべきことがらが見えてくる。もしも Apple Watch が直接に Apple TV とコミュニケーションできたならば、このようにたくさんの手順をくぐり抜ける必要もなくなるだろう。

クラシック音楽のファンなら、無料の Touchpress アプリを試してみるとよい。このアプリは、三つのウィンドウを使ってクラシック音楽の演奏を表示する。ビデオ、スコア、それにビートマップだ。三つとも同時に表示させることも、一つだけを選んでスクリーン一杯に広げて見ることもできる。

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ビデオとインタラクティブなコンテンツを組み合わせているアプリは今のところまだ数えるほどしかないが、QVC、Fidelity、Zova、Touchpress といったものを見るだけでもこの tvOS プラットフォームでどんなことができるかのアイデアを開発者たちに与えるには十分なはずだ。

大スクリーンの方が良い? -- 不動産アプリ Zillow が Apple TV にもやって来ると聞いて、私は当初疑いの気持ちが強かった。けれども少し使ってみると、このアプリにはテレビ画面の方が良いことに気付かされた。テレビ画面なら、複数の人たちが同時に見られる。妻と私はそれぞれ自分のデバイス上で家のリストを見ながらリンクをやり取りしていたものだが、こうして同じ不動産情報を二人で同時に見られる方がずっと良い。Apple TV にこのアプリをロードすれば、近所にある家が即座に表示されるので二人でブラウズできる。

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この Zillow アプリはクールだが、いくつか問題点もある。まず第一に、このサービス全般に対する不満だが、私たちはリストされた情報の多くが古いことに気付いた。また、iOS 用アプリの地図表示に相当するものがないので、どの家がどこにあるかを見極めるのが難しいし、ましてや知らない住所については何も分からない。それからもう一つ、家の情報を共有したり保存したりするには Zillow アカウントにあらかじめログインしていなければならない。そしてここでもまた、Apple TV の不細工なオンスクリーンキーボードを使ってログイン情報を入力しなければならない。

それよりもっとスタイリッシュな Airbnb アプリは、ゴージャスなデザインを持ち、またアクティベーションコードを使っているので厄介なログインなども必要ない。この Apple TV 用アプリがコードを表示するので、ウェブ上でアカウントにログインしてからそこにコードを入力すれば、Apple TV 用アプリがあなたのアカウントにリンクされる。この方が使いやすいが、もっと良いのは iPhone でスキャンできる QR コードを使う方法だろう。

Airbnb アプリは、ブラウズ可能なカテゴリーを提供する。Tropical Private Islands、Homes of Famous Authors、Lighthouses、といったカテゴリーだ。また、特定の場所を検索することもできるが、あまり分かりやすくはない。メイン画面から、Siri Remote のタッチパッドを上へスライドして "Where are you going?" を選び、それをクリックすれば検索ボックスが出る。

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リストを見ながら、タッチパッドをクリックして詳細を見たり、Play/Pause を押してお気に入りリストに保存したりできる。滞在の予約をするには iOS アプリを開くかウェブサイトを訪れるかしなければならない。この Airbnb アプリは最高の Apple TV 用アプリの一つであり、家族みんなで休暇のアイデアを練ることのできる素晴らしい場所を提供してくれる。

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けれども、いったいなぜこんなものがリビングルームに入り込んで来たのかと思わされるようなアプリもいくつかある。私は PCalc が大好きだが、それは私が本格的な電卓をしょっちゅう必要とするからではなくて、James Thomson がこれほどまでにたゆみなく力を注いで絶対的に最高の電卓を作り上げてくれたからだ。PCalc には Mac 用、iPhone 用、iPad 用、Apple Watch 用のものがあるが、今回それに Apple TV 用が $1.99 で加わった。

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テレビの中に電卓があるのはクールだけれども、私にはあまり多くの使い道が思い浮かばない。ひょっとして、子供たちに算数を教えるのに適しているのだろうか? いずれにしても、電卓がこれまで分け入ったことのない場所へ大胆にも進出させてみせた Thomson に拍手を贈りたい。この記事の執筆時点で、彼はゲームコントローラで PCalc に入力できるようにするため開発作業中だという。なぜなら...駄目な理由があるのか?

Gaucho Software から $9.99 で出ている Seasonality TV TV は、Apple TV 内蔵の天気情報機能を大幅に拡張して、日の出と日の入りの時刻、露点の数値、風速、そしてアニメーション付きの天候地図を表示する。天気に対する好奇心が The Weather Channel で語られるものをはるかに超えるような人にはなかなか素敵なアプリだろう。

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無料の Yummly アプリは、レシピをブラウズしたり保存したりできる。Airbnb と同様にアクティベーションコードを使うので、不細工なオンスクリーンキーボードを使ったログインは必要ない。家族で一緒にレシピを見るような状況は想像できるが、ビデオコンテンツがないのはがっかりだ。この分野には大きな可能性がある。料理番組とレシピのブラウズを組み合わせた Food Network アプリのようなものがあれば、私は喜んで料金を払うだろう。(Food Network は今でも料理番組を作っているのだろうか? それとも、リアリティー番組と Guy Fieri しか残っていないのか?)

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Apple TV の上ではうまく働くアプリもあればそうでないアプリもある。でも、大きなスクリーンの上では、そのことだけで十分なこともある...

スクリーンセーバやその他馬鹿げたもの -- スマートフォンの懐中電灯アプリに相当する立場を素早く獲得したのが、Apple TV 用の暖炉アプリだ。そういうアプリが App Store に山のようにあって、それらはほとんど同じようなものばかりだ。陳腐と言えば陳腐ではあるが、本物の暖炉を持たない私たちにとってホリデーシーズンに暖炉を持てるというのは確かに素敵だ。Fantastic Fireplace は無料で、追加の情景のためのアプリ内購入はあるけれども、無料の情景だけでも十分使える。本物の暖炉のように大きく変化したりもしない。

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水槽やその他のものを表示する馬鹿げたスクリーンセーバ風のアプリもいろいろあるが、料金を払っただけのことがあると私が感じたのはたった一つ、$2.99 の Earthlapse TV だ。International Space Station (ISS、国際宇宙ステーション) から地球を見た、高解像度のシミュレーション画像を表示する。この Earthlapse TV は 1.2 GB もの宇宙の写真を使って素晴らしい Apple TV 画面を作り出す。これに比べれば、他のスクリーンセーバ・アプリはどれもこれも何となください感じがする。

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Apple TV の App Store には、アート志向のアプリもある。Art Authority から無料で出ている Art Channelアプリは巨匠の傑作ばかりを並べた仮想のギャラリーを示し、スライドショーとして表示することもできる。Art Channel が素敵なのは個々の絵画のサムネイル画像が視差効果アイコンとして表示されることで、絵画を操って面白い効果が出せる。特に Van Gogh の "Starry Night" が素敵だ。

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アートアプリとして一ひねりしたのが、無料の Artsy Shows だ。これは、世界中のギャラリーから集めた現代アートの写真を展示する。悲しいことに、これは Art Channel と違って、フルスクリーン画像もスライドショーも提供できない。

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Apple TV: 何が使えて何が使えないか -- ここまで、Apple TV で既に使えることのうち、ほんの表面のみをなでたに過ぎないし、その上今はまだすべてが始まったばかりだ。でも、近い将来 Apple TV 用アプリがどこへ向かおうとしているのかについては、かなり明確な展望が得られると思う。

明らかに、メディアの再生とゲーミングとが人を引き付ける二つの大きな柱となるだろう。既に数多くの素晴らしいゲームが Apple TV で使えるようになっているし、従来 Apple TV では使えなかった新たな出典のメディアアプリ、例えば自動車情報会社 Edmunds のようなところのアプリも出始めている。残念ながら、メディア関係はまだ今のところあまり多くない。Amazon (ただしあまり期待し過ぎてはいけない、Apple と Amazon 間の競争を忘れてはいけない)、Pandora、Rdio、Sling TV、Spotify といったところからアプリが出ないかと、私たちは首を長くして待っている。

けれどもその数が少ないという点を除けば、Apple TV を Apple の他のプラットフォームから、さらには競争相手各社のセットトップボックスから、差別化できるだけの有望な機能がいくつか出現しつつある。

もしもインタラクティブなビデオに人気が出始めるとすれば、それが起こるのは tvOS をおいて他にはないだろう。既に、tvOS にはそのために必要となる速度と開発者向け機能とが備わっている。けれども問題は、それをいつ使うかだ。インタラクティブな機能に適したビデオもある。例えば料理番組ではボタンをクリックしてレシピをスマートフォンに保存できる。けれどもそうでないビデオもたくさんある。

ここで、大スクリーンで完璧に動作するものの実例として QVC アプリに立ち戻ろう。ビデオの要素は既にそこにあり、これはまさにインタラクティブ機能に適したコンテンツだ。スマートフォンを取り出して欲しい商品を検索しなければならないのは体験に摩擦を加えることになるが、その Pocket Backhoe をテレビから直接購入できれば摩擦は消え失せる。

インタラクティブ機能が摩擦を取り除く方法は他にもたくさんある。多くのリアリティー番組では何らかの投票の過程があって、そこではテキストメッセージまたはオンラインアンケートのようなものが必要となる。ならばその部分を番組自体の中に組み込んでしまえばよいではないか? クールだと評判の映画の予告編を見たいって? ならば予告編の中から直接チケットを購入してはどうか?(Apple は映画の予告編アプリを提供しているが、そこからチケットを購入することはまだできない。)

もちろん、インタラクティブ機能は賢さと愚かさの間の微妙な差をきちんと見分けて進む必要がある。もしもすべてのビデオストリーミングの冒頭に、画面上にあるものを買って下さいと訴えるポップアップが毎回出るようになったならば、人々は離れて行くだろう。新型 Apple TV においては、それはすなわちアプリを削除するという簡単な作業だけでできる。だから、開発者たちは視聴者に何を訴えかけるかについて十分に思慮深くあるべき大きな動機を持つ。

もう一つ、tvOS 開発に際して心掛けるべきことは、テレビというものの共有体験だ。世界中でテレビがリビングルームに定着した理由の一つは、テレビが共有体験を提供できるからだ。部屋にいる人たちすべてが、テレビ画面に映ったものを見てコメントできることが重要なのだ。

Airbnb と Zillow は共有体験を提供するように働く。家族みんなが、これらのアプリを使って休暇にどこへ行こうか、あるいはどんな家を購入したいか、話し合うことができるからだ。同様に、 OpenTable のようなアプリも、何人かの人たちでレストランの予約を相談する際にテレビの上で走らせれば役に立つだろう。でも、はたして電卓がその種の役に立つだろうか?

Apple TV はまた、多くのビジネスの可能性も秘めている。ただ、この分野についてはまだ開発者たちもあまり深入りしていないようだ。Keynote を tvOS に移植すればそこにうまく嵌まるように思える。ディスプレイに Apple TV を接続して iCloud から取り寄せたプレゼンテーションを表示することができるようになれば、Apple TV が企業の中で必須の存在となるかもしれない。

開発者たちが考慮すべきもう一つの使用事例は、バックグラウンドの雰囲気作りのためにテレビを使いたい人たちがいるという点だ。内蔵の Aerial スクリーンセーバはこの目的にうまく使えるだろうし、Earthlapse TV のようなアプリも使えるだろう。今後ますます多くのアプリがこの分野に進出して来るだろう。現時点で必要なのは、動作感知によるスイッチだ。これがあれば、部屋に誰もいない時の電力の無駄遣いを防げる。

バックグラウンドの騒音のため、見てもいないテレビをつけっぱなしにする人たちも多くいる。この目的にはオーディオかビデオのストリーミングアプリが適しているが、そこにインタラクティブ機能を加えれば役に立つかもしれない。コンテンツに投票したり(例えば投票により聴けるコンテンツの傾向を変えられる NPR One アプリがある、2014 年 8 月 8 日の記事“FunBITS: NPR One は Twitter 世代のための公共ラジオ”参照)あるいはあとで見られるように記憶しておいたり(例えば Siri のコンテンツリマインダー、2015 年 10 月 20 日の記事“iOS 9 のコンテンツ対応リマインダーを使う”参照)できれば便利だろう。

Apple が何らかのストリーミング・テレビ・サービスを開発中ではないかという噂は依然として盛んに渦巻いている。もしそうならば、そこに備わるインタラクティブな機能こそ、顧客にとっても広告主にとっても重要なセールスポイントとなることだろう。Sling TV のようなサービス(2015 年 2 月 20 日の記事“FunBITS: Sling TV はコードカッター向け”参照)は、単純に既存のケーブルテレビ体験を再現するだけのものであった。ビデオを「アプリ化」すれば、それが全く違った体験へと生まれ変わることだろう。

新型 Apple TV は、iPhone 以来最も心躍る Apple の新プラットフォームだ。iPad は大体において大型化した iPod touch として扱われ、Apple Watch は受ける注目を最小化するためデザインされたものだが、既に tvOS は興味深い新たな可能性をいくつか示し始めている。開発者たちがそれをどのように活用して行くのか、その進化が Apple の他のプラットフォームにどのように影響して行くのか、私はワクワクしながら見守りたいと思う。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2015 年 11 月 9 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ClamXav 2.8.7 -- Canimaan Software が ClamXav 2.8.7 を出して、Time Capsule データボリュームと Recovery HD の認識を改善した。また、ソースリストの中で項目を並べ替える機能を追加し、Mac OS X 10.6 Snow Leopard 上でダッシュボードウィジェット Screenshot Plus を使った際に ClamXav Sentry がクラッシュしていたのを修正し、ソースリストに同じ項目を複数回追加することのあったバグを修正し、環境設定のリセットに使う Shift キーと Finder からスキャンを開始する Command-Shift-S との非互換性を修正している。(新規購入 $29.95、無料アップデート、21.4 MB、リリースノート、10.6+)

ClamXav 2.8.7 へのコメントリンク:

OmniFocus 2.3.1 -- The Omni Group が OmniFocus 2.3.1 をリリースして、この Getting Things Done に着想を得たタスク管理アプリにいくつかの修正を加えた。今回のアップデートではプロジェクトの最後の位置にアクションをドラッグしても新規プロジェクトが作成されたりしないようにし、新規の項目を作成した直後に同期が呼び出されないようにし、編集を施したノートを持つフルスクリーンのウィンドウを閉じると起こったクラッシュを修正し、一部のローカライズ版でテキストの折り返しとクリッピングに関する問題を修正し、中国語ローカライズ版で "off" とタイプすると起こったクラッシュを予防している。この記事の執筆時点で Mac App Store 版の OmniFocus がバージョン 2.3 のままなので注意したい。(The Omni Group ウェブサイトで Standard 版の新規購入 $39.99、Pro 版の新規購入 $79.99、Mac App Store では Standard 版が $39.99、アプリ内購入で Pro 版にアップグレード可能、25.1 MB、リリースノート、10.10+)

OmniFocus 2.3.1 へのコメントリンク:

Postbox 4.0.8 -- Postbox が同名の電子メールクライアントのバージョン 4.0.8 をリリースして、いくつかの改善とバグ修正を施した。今回のアップデートでは、Compose で URL 自動補完の使い勝手を改善し、File および Image 表示で問題を起こしていた不具合を修正し、Accounts/Folders 枠でリンクの表示/非表示が引き起こしていたインターフェイスの乱れを減らし、Compose Sidebar で Contacts の最初のロード結果の表示を改善し、Trouble-Shooting Panel に Protocol Logging を追加し、フォルダの Control-クリックで New Folder や New Subfolder を選ぶと親フォルダをデフォルトとしていた問題を修正している。(新規購入 $15、無料アップデート、25.6 MB、リリースノート、10.9+)

Postbox 4.0.8 へのコメントリンク:

Voila 3.9.2 -- Global Delight が Voila 3.9.2 をリリースし、OS X 10.11 El Capitan 互換性を追加した。El Capitan ユーザーは、コンピュータオーディオのビデオ録画ができるようにするためオーディオデバイスを再インストールする必要がある。今回のアップデートでは、El Capitan でメニュータイトルがキャプチャできなかったバグを修正し、El Capitan の下で変更されたウィンドウサイズを Voila が覚えていなかった問題を解消し、またパフォーマンスを改善している。(Global Delight から新規購入 $29.99、 TidBITS 会員 には 25 パーセント割引、Mac App Store からの新規購入も $29.99、無料アップデート、32.9 MB、リリースノート、10.8+)

Voila 3.9.2 へのコメントリンク:

Evernote 6.2 -- Evernote が社名と同じ名前の情報管理アプリ にバージョン 6.2 をリリースして、ノートエディタのツールバーとウィンドウ表示のデザインを改訂し、OS X 10.11 El Capitan の Split View を使えるようにするためアプリの縮小表示を可能にした。Work Chat をサイドバーの一番下に移し、新たなノート共有基盤構造を実装して信頼性を高めた。今回のアップデートではまたテキスト編集用のショートカットをいくつか追加し、例えば星印をタイプすればビュレットリスト冒頭の星印または番号付きリスト冒頭の数字が入力されるようにした。このような自動化されたショートカットが好みでない人は、Command-Z を押せばフォーマットなしのテキストに戻れる。Evernote 6.2 から、OS X 10.9 Mavericks かそれ以降を要するようになった。(Evernote からも Mac App Store からも無料、61.3 MB、リリースノート、10.9+)

Evernote 6.2 へのコメントリンク:

TextExpander 5.1.3 -- Smile が TextExpander 5.1.3 をリリースして、OS X 10.11 El Capitan の Save ダイアログの中でスニペットがスムーズに展開されるようにした。今回のアップデートではまた、展開から除外されたアプリの中で Secure Event Input 警告を出さないようにし、数件の稀なクラッシュをなくし、Chrome の uni-bar Accessibility 識別子を更新し、Office 2016 の pasteboard type 除外リストを更新し、"absurd statistics" に至ることのあったバグを解消している。(新規購入 $44.95、 TidBITS 会員 には 20 パーセント割引、無料アップデート、17.1 MB、リリースノート、10.10+)

TextExpander 5.1.3 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2015 年 11 月 9 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、編集主幹の Josh Centers が MacJury で Apple TV を議論し、ランサムウェアに対して FBI が助けにならない理由が語られ、Microsoft がクラウドストレージサービス OneDrive に厳しい制限を加える。

The MacJury が新型 Apple TV を審理 -- TidBITS 編集主幹 Josh Centers が Bart Busschots、Jeff Gamet、ホストの Chuck Joiner と、MacVoices ポッドキャストの MacJury スペシャルセッションで新型 Apple TV を評価する。起動について、Siri Remote について、アプリについて、議論が交わされる。評決は? まだまだ粗削りのところも多いが、それでも旧型に比べれば大きな進歩だ。

コメントリンク: 16069

FBI はランサムウェアで大して助けにならない -- あなたのコンピュータがランサムウェアに感染したとしても、FBI には連絡しない方が良い。なぜなら、この法執行機関は身代金を払いなさいと助言するだけだろうからだ。なぜか? FBI には、ランサムウェアに対抗する方法が見つかっていないからだ。FBI の CYBER and Counterintelligence Program 担当の Assistant Special Agent である Joseph Bonavolonta に言わせれば「ランサムウェアはそれほどに良く出来ている」のだそうだ。そういう訳で、FBI に頼るよりも、Joe Kissell の本 "Take Control of Security for Mac Users" に書かれた助言に従う方が、良い防御策となるだろう。

コメントリンク: 16058

Microsoft、OneDrive の無制限ストレージを終了、無料レベルを格下げ -- 去年、Microsoft は Office 365 顧客向けに無制限 OneDrive ストレージを発表した。けれども今回、同社はこれを撤回し、Office 365 ユーザーには 1 TB の OneDrive ストレージを上限とし、15 GB であった無料レベルを 5 GB に下げ、100 GB と 200 GB の有料プランを月額 $1.99 の 50 GB プランに統一した。Microsoft は「乱用」するユーザーを非難して、バックアップや、映画のコレクション、DVR 録画などに 75 TB 以上ものデータを保存する者たちがいたと述べた。ニュースの別の面として、どうやら Microsoft はユーザーたちが OneDrive に何を保存しているかを知っているということのようだ。

コメントリンク: 16055


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