TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1306/01-Feb-2016

Super Bowl が次の日曜日に迫ったので、Josh Centers が Mac、iPhone、iPad、それから Apple TV 上でゲームを無料観戦する方法を説明する。Apple が一部の国外用電源差し込みアダプタを感電のおそれがあるとしてリコールしたので、あなたがお持ちのアダプタが対象品であるかどうかの見分け方をお伝えする。プロフェッショナル向けセミナーの MacTech Pro 地域イベントシリーズの開催日付と開催地のリストが発表されたので、あなたのお近くの都市でも開かれるかどうかご確認頂きたい! 他のニュースとして、コンピューティングの先駆者(であり TidBITS 読者でもあった)Marvin Minsky が亡くなり、私たちのサイトから広告を無くすことを目指した挑戦の結果をお知らせし、Apple の問題含みの(それでも記録破りの)Q1 2016 業績報告を分析する。それから、Joe Kissell が著書 "Take Control of the Mac Command Line with Terminal" の中からコマンドラインを使った素晴らしい技を五つ紹介し、Josh が iCloud Photos の代わりに Apple TV 上で使える四つの代替製品を提案する。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Tweetbot 2.3.3、Little Snitch 3.6.3、Gestetner, Lanier, NRG, Savin, および Xerox プリンタ用プリンタドライバ、Lightroom CC 2015.4 と Lightroom 6.4、OS X Snow Leopard 用の Mac App Store Update、それに BBEdit 11.5 だ。

記事:

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Apple 機器上で Super Bowl 50 を無料でストリームする方法

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Super Bowl 50 (その通り、50 であって L ではない。NFL はローマ数字からアラビア数字に切り替えた) は 7 February 2016 の 6:30 PM EST に始まる。もし、この Carolina Panthers と Denver Broncos の間の頂上決戦を見たいが通常の TV サービスが無いというのであれば、良い知らせがある ー CBS はこの試合を無料で米国内の視聴者にストリームする

あなたの Apple 機器へ試合をストリームするやり方は以下の通り:

もし、Super Bowl Sunday に米国外に居るというのであれば、選択肢はあなたの居る国に依存する。BBC と Sky の両方とも英国における放送権を持っているので、必要なライセンス及び/又は購読を持っているならば、それぞれのアプリの中で見ることが出来るはずである:BBC は iPlayer 、そして Sky Go である。同様に、CTV は Super Bowl 放送権をカナダで持っているので、もし購読者であれば CTV Go で試合を見られるはずである。もし他の国での詳細をご存じなら、コメントで知らせて欲しい。我々はそれを追加していく。

もし Super Bowl をコマーシャルを見たいためだけに見るのであれば、YouTube 用のお好みの機器経由で、それら全てを YouTube AdBlitz チャネルで見られる。

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Apple、幾つかの海外壁差込アダプターをリコール

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple は、二芯の壁差込アダプターで、Argentina, Australia, Brazil, Continental Europe, Korea, そして New Zealand 向けに設計されたものの一部をリコールした。(お気づきですか、海外の読者諸氏よ - 米国の話ばかりではないのですよ!) これらのアダプターは色々な Apple 機器に付属して 2003 から 2015 年の間に出荷された。危険なのは芯が折れて取れ、感電する恐れがあることである。

勘違いしないで欲しいのだが、ここで取り上げているのは Apple のノートブックコンピュータや iOS 機器用の AC アダプター全部についての話ではない - 壁のコンセントに差し込まれる小さな取り外し可能な部品だけである。また、このリコールはコード付きの差込アダプターにも影響を及ぼさない - 小さな四角形の二芯アダプタそのものだけである。

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自分の壁差込アダプターがこのリコール対象かどうかを調べるには、それをスライドして外し、アダプタの内側にある溝の中を見る。リコール対象のアダプターはそのスロットに 4 桁か、5 桁のコードが印字されているか、或いは全く印字がないかのどちらかである。より新しい、このリコールの対象ではないものには、溝の中に 3 文字の地域コードが印字されている (ARG, AUS, BRA, EUR, 或いは KOR)。

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この壁差込アダプターを交換するためには、最寄りの Genius Bar とアポを取るか、或いは Apple Support に連絡する必要がある。どちらの場合でも、Apple のサポートポータル.から手続きを始められる。Apple はその電源アダプターが同梱された Mac 或いは iOS 機器のシリアル番号を確認する必要があるので、前もって調べておくように。

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MacTech Pro 2016、日付と開催地を発表

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2016 年 1 月 6 日の記事“2016 年の Mac および iOS のプロ向けカンファレンス 32 選”に Apple 世界で今年予定されているカンファレンスのまとめを書いた時点では、 MacTech Pro 2016 シリーズのカレンダーはまだ決まっていなかった。その後このシリーズの開催日と開催場所が発表されたので、もしもあなたが Apple コンサルタントまたは IT プロフェッショナルで、お近くで開催されるカンファレンスに出席する予定であり、かつ予算を抑えたいと思っているなら、今こそ旅行の計画を始めるべきタイミングだ。

MacTech Pro イベントは一日限り、シングルトラックのセミナーで、Apple 製品のサポートを仕事にしている人や、小規模や大規模の組織の中でコンピュータやネットワークを管理している人の必要に応えることを目指している。今年扱われる話題はまだ発表されていないが、例年の話題としては、組織の中での Apple ID への対処、最良の Wi-Fi 実践、ソフトウェアの配備、モバイルデバイスの管理、組織でのバックアップ、セキュリティ、その他多彩なものがある。

2016 年の MacTech Pro は米国国内の以下の 7 都市で順次開催される:

2016 年 1 月 31 日までの特別早期料金は $249 であったが、TidBITS はこのイベントのメディアスポンサーなので、TidBITS 読者は 2016 年 2 月 5 日まで専用ページを使えば $249 の特別早期料金を利用できる。

それ以後は,、それぞれのイベントごとに開催の一ヵ月前までは $299、2-4 週前までは $349、数日前までは $399 となり、あらかじめ予定できなかった人には $499 となる。教育関係および非営利団体関係の値引料金は $199 だ。

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人工知能の先駆者 Marvin Minsky、88 歳で死去

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

大きな悲しみとともに、人工知能の分野における偉大な人物の一人、Marvin Minsky の死去をお知らせしなければならない。彼は 88 歳だった。MIT における彼のコンピューティングでの業績は例えば New York Times の追悼記事などに十分に記載されているが、私は TidBITS 読者としての彼を知っていて、彼の開けっぴろげで親切なところを思い出す。Macworld Boston の会場で会おうという計画は結局実現しなかったが、私は 1992 年に Apple の音声認識テクノロジー Casper (1992 年 3 月 9 日の記事 "Casper Speaks" 参照) に関して彼と電子メールをやり取りしたことがある。このテクノロジーはその後 PlainTalk と呼ばれるシステム (2000 年 8 月 28 日の記事“PlainTalk で Mac に指図する”参照) に進化し、今日に至ってもまだ OS X の中に生き続けている。この点については Scholle McFarland が 著書 "El Capitan: A Take Control Crash Course" の中で解説している。

その 1992 年の会話の中で、Marvin は、不特定話者 (speaker-independent) 音声認識に関する懸念について私に書き記した。当時、そのような要求は無理難題と思われていたのだが。(注意して頂きたいが、それは Macintosh IIfx が「途方もなく高速」だった時代、インターネットがまだあまり多くの人たちに知られていなかった時代の話だ。)

実際のところ、私は Apple と Kai-Fu がはるか先に進んでいるみたいなことを疑うわけじゃない。ただ、いずれにしてもいわゆる「不特定話者」(speaker-independent) 音声認識かどうかってことが気になる。知らない人が二言三言口にしただけの言葉は、いつも聞いてすぐに分かるわけじゃない。我々はたいてい、まずはちょっと世間話をするところから始めるものだ。世間話は、社会的関係を築くためだけでなくて、音素対照表を確立するためなんだ! 彼らが早計にこのことを避けて金の卵を産むガチョウを殺さないことを願いたいね。実際、たった一手間で話者認識はできる。文章を一つか二つ繰り返してもらうだけでいい。粗削りでいいからシステムの中に「声紋」認識システムを組み込んでおけば、話しているのが誰かを認識できるだろう。私は、ひっきりなしにエラーを修正しなければならないくらいなら、あらかじめワークステーションの前で二・三分喋らなければならない方を選ぶよ! いや、もちろん、彼らがそういうことを考えてくれたらの話だけどね。

彼は間違っていなかった。その当時から音声認識システムは存在していたけれども(Matt Neuburg がこの話題を、背景も含めて、2000 年 8 月 21 日の記事 "Talk Is Cheap - ViaVoice Enhanced Edition" で解説している)不特定話者音声認識が真の意味で普及してきたのはここ数年のこと、iOS の Siri、Google Now、Microsoft の Cortana といったものが出るようになってからだ。(Tom's Guide にこれら三つの音声アシスタントの素敵な比較記事がある。)それに、現在のこれらのテクノロジーでさえ、まだ完璧にはほど遠いのだ。

もっと個人的な話をすれば、Marvin はその会話を次のような親切な言葉で結んだ:

それから、君の素晴らしい公的サービスに感謝したい。TidBITS はいつも読んでるし、そのお陰で私の IIfx は安全な限度以上の数のコントロールパネルや機能拡張で一杯になってるよ。しょっちゅう再起動が必要さ!

その後 Marvin がどのくらい長く TidBITS を読み続けたのかは分からないが、私たちの努力が彼の仕事に少しでも役立ったとしたら、たとえそれが毎日のコンピューティング環境に関することだけであったとしても、そのことを考えるだけで温かい気持ちになれる。

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TidBITS 会員広告追放挑戦終了

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

2 ヶ月前 "TidBITS 会員となって TidBITS サイトからバナー広告をなくそう" (7 December 2015) で、私は、もし TidBITS 会員収入がおよそ $5,000 増えたら、我々の Web サイトからバナー広告を全員のために追放すると約束した。12 月の数字は少々下回ってしまった ("TidBITS 会員広告追放挑戦の現況" 4 January 2016)、そして 1 月の数字は上がったことをお伝え出来るのは嬉しいが、十分ではなかった。

TidBITS は、昨年に較べ約 50 人多い会員を得られたし、そして会員の中にはより高いレベルの会員として更新してくれた人もいて、全体では約 $1,900 の増加となった。加えて、我々は $500 の匿名寄付を受けてびっくりもしたし嬉しくもあった。そうではあるが、受け取った資金は挑戦金額の半分に少々足りない程度だったので、我々は現在のやり方を続ける積もりである。具体的には、サイトからバナー広告を削除するのはログインした TidBITS 会員向けだけとする。

この挑戦の結果の説明となるかもしれない理由を幾つか考えてみた:

いずれにしても、我々はサイトデザインの全面改定に取り組んでいるし、TidBITS 会員でない人達向けにはバナー広告を示す場所も設けるつもりであるが、だからといって広告の方がコンテンツよりも大事だと見せるようなデザインにはしないつもりである。

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コマンドラインの五つの手軽な技でクールなことをしよう

  文: Joe Kissell: jk@alt.cc, @joekissell
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私が初めてインターネットを体験した時には(ついでに言えば、それは私が初めて Unix を体験した時でもあったのだが)それはターミナルエミュレータとダイヤルアップ接続によるものであった。キーボードと、テキストによるコマンドのみを使い、サーバからサーバへとナビゲートしたり、遠隔のプログラムを走らせたり、ファイルをアップロードしたりダウンロードしたり、情報を検索したり、世界中の人々とコミュニケーションしたり、さらにはオンライン購入をしたりできた。決して見栄えの良いものではなかったが、私には十分満足できるものであり、そのお陰でいくつかギークを自慢できる権利も得た。

今日では、コマンドラインのインターフェイスはまるきり後ろ向きとは言わないまでも古臭くて奇妙なものに見えている。今日の私たちはいろいろなものをクリックし、タップし、スワイプし、さらには感圧タッチもして、いろいろなことをやり遂げている。けれども OS X はもともと Unix の一つのバージョンであって、それはつまり今もそうしたければ昔風のやり方もできるということだ。ただ単にサッと Terminal アプリを開けば (/Applications/Utilities の中にある)、どんな Mac ユーザーの目の前にもコマンドラインの世界が広がる。

それにコマンドラインは知っておく価値がある。なぜなら、これだけ長い年月が経っても、Mac ユーザーが実行したいと思う活動であって OS X のグラフィカルユーザーインターフェイスで実行できないものはたくさんあるからだ。確かに、Terminal を使いたくない人たちでもそれらの機能を使えるようにするサードパーティのアプリを見つけることはできるけれども、私の著書 "Take Control of the Mac Command Line with Terminal, Second Edition" で説明した通り、Terminal を怖がることはない。あなたがテキストエディタに単語をタイプできるなら、あなたも Terminal を使える。ただいくつかの基本原則を学び、ほんの数個のコマンドを覚えるだけでよい。いったんそれが済めば、自分の Mac をカスタマイズしたり、普通でない問題を解決したりするための、ずっと大きなパワーがあなたの手に入るのだ。

Terminal の中でできるクールなことがらをちょっと味わって頂くために、私の本の新刊バージョン 2.1 に載っている 50 個のレシピのうち 5 個をここに紹介しよう。皆さんがコマンドラインでの作業に慣れ親しむことができるように、私の本は基本的なことから始めて少しずつ高度な話題に進むように作ってある。以下に紹介する 5 個のレシピはとりわけ易しいもので、誰でも気軽に Terminal を開いてコマンドをタイプ(またはコピーしてペースト)するだけでよく、舞台裏で何がどんな仕組みで動いているかを知っている必要もない。これらの手早いテクニックはいずれも私のお気に入りのものばかりで、皆さんにも便利に使って頂ければ嬉しい。

覚えておくべきことが二つある。第一に、個々のコマンドは一つの長い行として入力すべきものであって、たとえあなたのブラウザや電子メールプログラムで改行が入っているように見えていてもコマンドの途中に改行を挟んではいけない。第二に、Terminal の中にコマンドを入力したら、続けて Return または Enter を押せば、コマンドが実行される。

電源ボタンを押してシステム終了ダイアログを表示する -- 10.9 Mavericks よりも以前には、Mac の電源ボタン(または電源キー)を一秒間ほど押し続ければダイアログが現われ、再起動、スリープ、キャンセル、システム終了の各ボタンが表示された。けれども Mavericks 以降、Apple はこの挙動を変更して、電源ボタン(または電源キー)を一秒間はど押し続ければ Mac がスリープし、Control-Eject を押せばシステム終了ダイアログが出るようになった。

電源ボタン(または電源キー)を押してシステム終了ダイアログを表示させる旧来の方法に戻すには、次のように入力すればよい:

defaults write com.apple.loginwindow PowerButtonSleepsSystem -bool FALSE

あとになって考えが変わったら、FALSE のところを TRUE に変えたコマンドを使えば元に戻る。

ヘルプビューアがフロートするのを止める -- ずっと以前から、"defaults" を使ったレシピの中で私の一番のお気に入りはこれだ。OS X の最近のバージョンでは、Help ウィンドウ(どのアプリケーションの Help メニューからでもたいていのコマンドで開くウィンドウ)が他のすべてのウィンドウの手前にフローティング表示され、何をしてもそのことは変わらない。最小化して Dock の上に追いやれば邪魔にならなくなるけれども、それでは Help ウィンドウとアプリの間を行き来するのにとても手間がかかる。

次に示す単純なコマンドを使えば、Help ウィンドウが他のすべての普通のウィンドウと同じ挙動をするようになる。つまり、初めは最前面に来るけれども、他のウィンドウをクリックすればそちらのウィンドウが Help ウィンドウより手前に来る。次を入力すればよい:

defaults write com.apple.helpviewer DevMode -bool TRUE

イライラさせられる従来の Help ウィンドウの挙動に戻したいならば、TRUE のところを FALSE に変えてこのコマンドを繰り返せばよい。

なぜボリュームをアンマウントできないか知る -- CD やディスクイメージ、あるいはネットワークボリュームをイジェクトしようとして、ボリュームが使用中ですというエラーメッセージに阻まれたことはないだろうか? その場合、いったいどのプロセスがそれを使用中なのかが分からないとプロセスを終了させてイジェクトできるようにすることもできず、ひどく腹立たしい。そこで、次を入力すればよい。ただし「ボリューム名」の部分はあなたがアンマウントしたいボリュームの名前で置き換えておく:

lsof | grep /Volumes/ボリューム名

このコマンドは、あなたがオーナーであるプロセスのうち現在そのボリュームを使用しているものの名前を表示する。この情報があれば、そのプログラムを終了させることができる。(必要ならば kill コマンドを使って終了させることもでき、それについては本の中に説明がある。)よく登場する犯人がいる。それは、bash シェル自体だ! その場合、次のような情報が表示される:

bash 14384 jk cwd DIR 45,8 330 2/Volumes/Data

もしもあなたがシェルの中でそのボリューム上のディレクトリにナビゲートしていれば、Mac OS X はそのボリュームが「使用中」だと見なす。その場合、解決法はシェルを終了するか、または単に別のディレクトリに cd してもよい。

もしもこのコマンドがあなたの必要とする情報を告げなかったならば、冒頭に sudo を付けてからもう一度走らせてみる。

Launch Services データベースをリセットする -- Mac OS X の Launch Services データベースは、他にもいろいろなことをしているが、どのプログラムがどのファイルを開くかを追跡するのが主な働きだ。もしもあなたがファイルをダブルクリックした際に間違ったアプリがそれを開くのに気付いたら、あるいは、表示されるアイコンが正しいものと違っているのに気付いたら、Launch Services データベースをリセットする必要があるかもしれない。それには次を使う (必ずこのコマンド全体を一つの長い行として入力すること):

/System/Library/Frameworks/CoreServices.framework/Frameworks/LaunchServices.framework/Support/lsregister -kill -r -domain local -domain system -domain user

このコマンドは数多くのデフォルト・マッピングをすべてリセットするので、その後でアプリケーションを起動しようとすると Mac はあなたが初めてそれを起動したと思って、そうしても構わないかと尋ねてくるかもしれない。いったんその警告に同意を与えれば、その後はすべてうまく行くはずだ。

Mac の起動チャイムを無効にする -- 静かな環境の中で Mac の電源を入れよう(あるいは再起動しよう)とする場合、起動チャイムが鳴るとうるさいかもしれない。その場合は、次のコマンドで起動チャイムをオフにできる:

sudo nvram SystemAudioVolume=%80

オンに戻すには、ちょっと違ったコマンドを使う:

sudo nvram -d SystemAudioVolume

Take Control of the Mac Command Line with Terminal -- ここに紹介したレシピを便利だと思われたなら、アップデートしたばかりの私の本にある他の 45 個もどうぞご覧頂きたい。でももちろんそれで全部ではない。たとえ全く初めてコマンドラインに触れたという方でも、本の中で非常に基本的なことからかなり高度な手続きまですべて手引きしてご案内するので安心して頂きたい。高度な手続きの部分はどんなオタクの心をも喜びで満たすことだろう。この本はナビゲーション、プログラムでの作業、Terminal (とコマンドラインのインターフェイスそのもの) を好きなようにカスタマイズするやり方、アクセス権の処理方法、その他数多くのさまざまな話題を扱っている。

コマンドラインは死んだ、コマンドライン万歳!

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Apple の Q1 2016、過去最高だが、辛うじて

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters, Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

2016 会計年度最初の四半期の業績報告で、Apple は純利益 $18.4 billion (希薄化後一株当たり $3.28) と売上げ $75.9 billion を発表した。前年同期比で、同社の利益は 2.2%、売上げで 1.7% 増加した ("巨大な iPhone、Apple に巨大な Q1 2015 を;Apple Watch 発売日明らかに" 27 January 2015 参照)。

これらの四半期数字は、からくもではあるが、過去最高である。しかし、前年比の売上げは実際に、Americas では 4.1% そして日本では 12.0% 下がったけれども、Greater China での前年比 13.8% の伸びで相殺された。中国市場は Apple の稼ぎにとってますます重要になってきている。全体では、米国外での販売が、同社の売上げのほぼ三分の二を占めている。(チャートはクリックすれば拡大される。)

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中国での成長にも拘わらず、CEO Tim Cook は Apple の相対的な苦戦を国際市場のせいだとした。通常の四半期末要約に加えて、Apple は更に補足のデータを PDF でリリースしたが、これは同社にとっては珍しいことである。これらの補足データは外貨事情を説明しており、Q4 2014 の米国以外での Apple の売上げ $100 は、今日の米ドルでは $85 にしかならないとしている。

しかしながら、外貨変動は売上げの落ち込み全部を説明してはいない。この図が示すように、全販売台数も横ばいか多少落ち込んでいる:

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iPhone の敵無しの成長にもようやく陰りが見え、対前年比で売上げはたった 0.9% しか伸びていないが、Q4 2015 には驚異の 36% の伸びであった ("Apple、Q4 2015 で新記録の一年を終了" 27 October 2015)。Q1 はクリスマスシーズンを含むことを考えると、この数字は楽観出来るものではないが、慌てる必要も無い:Apple はそれでもこの四半期に 74.8 百万台の iPhone を売ることが出来た。Cook は、中国で売れた iPhone の半分以上は初めての購入者向けであったと語った。

では何故 iPhone 巨人は立ち往生したように見えるのか、とりわけ Cook が自慢していたこれまでで最高の Android からの乗り換え数にも拘わらず (アナリスト Ben Bajarin は少なくとも 30% という数字を示している)? どうも一番分かりやすい答えは、米国での iPhone に対する新しい価格モデルと言えそうだ。"Comparing U.S. iPhone Plan Costs in a Contract-Free World" (11 September 2015) 参照。以前の iPhone に対する最小価格である $199 は、本来の価格である $649 に置き換えられた。その代わり 2 年契約が廃止され、月々のサービス料金も下げられ、iPhone のリースプログラム (Apple の iPhone Upgrade Program の様な) も導入されたが、この大幅な定価改定で購入意欲がそがれた可能性、とりわけホリデーギフトシーズンには、は否定出来ないであろう。

iPhone Upgrade Program と言えば、Cook は、質問に答えて、楽観しているとは言ったが、その実際の成果については話したがらなかった。iPhone Upgrade Program への申し込みは実際に Apple Store に自分で出向いて行わなければならないので、これで iPhone が大量に動く話にはならないであろうと推測される。

iPad 販売の減少は引き続き Apple を悩ませている。ピカピカの新しい iPad Pro や、iOS 9 での新しい iPad 専用の機能、Split Screen や Picture in Picture の様な、も販売成長を呼び戻すことにはつながっていない。iPad の売上げは $7.1 billion に落ち、年率では痛みの伴う 21.2% の下落であり、台数で言うと 16.1 百万台の販売で、24.8% の下落である。言い換えれば、iPad の売上げは Mac の売上げをかすかに上回るだけであり、こちらの売上げは $6.7 billion であった。それでもなお、Apple は $200 以上で売られているタブレット市場では 80% のシェアを有している。

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いずれにしろ、iPad の下降が数四半期続いた今では、この製品群は "窮地に立った" と呼ばれてもおかしくはないであろう。この傾向を覆せるのは何であろうか? Apple はより小さな iPad、より大きな iPad、そして新しいソフトウェア機能と試してみたが、何も効かなかった。Amazon の様に そこそこに使えるタブレットを最安値 $49.99 で売る競争相手が出現した中で、高級タブレット市場そのものが消えつつあるのかもしれない。安価な Amazon Kindle Fire タブレットを iPad と同等だと呼ぶ人はいないであろうが、時たましか使わない多くのユーザーにとっては、それでも十分なのである。しかしながら、安価な iPhone について質問された時、Cook はその考えを否定した。つまり、Apple は低所得者市場への参入は考えていないということであろう。これまでの Apple の高級志向のアプローチが大きな成功を収めたことを考えると、これが悪い判断だとは言えないであろう。この iPad 難問に対する一つの解は、ひょっとすると Apple は単純に iPad を良く作りすぎ、結果的に人々は買い換えを頻繁にしていないということかもしれない。ほぼ 4 年になる iPad 2 ですら iOS 9 を走らせられ、そして Apple がこのモデルを販売終了にしたのはついこの間の 2014 年でしかない。

Mac もまた多少ブレーキがかかり、売上げは前年比で 2.9% 落ち、販売台数も 5.3 百万台で前年同期より 3.8% 少ない。しかしながら、全 PC 市場の最近の二桁パーセントの下落を思えば、Mac の販売成績はバラ色にすら見える。

一つ明るい数字がある:Mac, iPad, iPhone, Apple TV, そして Apple Watch を含めると、現在稼働している機器数は 10 億台に達すると Apple は言っており、Cook によればこれは大きな節目であり、前年比でおよそ 25% の増加に当たる。この飛躍は、Apple のサービス売上げのおよそ 85% はこの稼働機器数からきているのでとても重要である。

サービス事業に関して言えば、これは Apple のいまだ成長を続ける二つの事業分野の一つである。Services は前年比 26% の売上げ増加で、Other Products 部門は驚異的な 62% の売上げ増となった。Services には、App Store, Apple Pay, そして Apple Music の様なものが含まれ、そして Other Products には Apple TV, Apple Watch, そして Beats 製品が含まれる。両方の部門を合わせると、今や Apple の全売上げの 13.7% を占めており、新しい Apple TV, Apple Watch, そして Beats Electronics の買収は賢い投資であったように見える。

それが恐らく Tim Cook の統率力への信頼が高いまま推移する理由でもあろう。同社の核となる製品群での低成長は不可避であり、そして Apple がこの 2015 会計年度から Services を切り離して独立の事業分野としたのも、Apple の財務の人間がこの流れの変化を認識したことを示唆している。Apple の取り巻きの多くが疑問を呈した動き、Beats Electronics の買収や Apple Music の立ち上げの様な、は今や Apple のハードウェアの売上げ成長が下降期に入った時に同社の収入を支え始めている。

先が楽しみな話として、Apple は企業市場に食い込んでいると言っている。CFO Luca Maestri は Cisco 及び Eli Lilly との協業が Apple の企業市場での地位を向上させるのに役立っていると語った。

では Apple にとっての次の成長分野は何であろうか? Apple Car プロジェクトは苦闘しているという話もあり、憶測は仮想現実 (VR) へと移っている。誰もが好きなアナリスト Piper Jaffray の Gene Munster - 以前は、Apple テレビ受信機の旗振りをしていた - は Cook に VR についてどう思うか、そしてそれは隙間製品だと思うか尋ねた。"いや、隙間製品だとは思わない。本当に格好良いし、それに興味深いアプリケーションだってある" と Cook は語った。というわけで、今後 Apple VR の憶測は雪崩をうつこととなるであろう。一方で、Facebook の Oculus RiftSony の PlayStation VR の様な新たに出現した VR ヘッドセットは、市場では未だ実証されたとは言えない。Oculus Rift は高額の $599 から始まり、強力な Windows PC を必要とするので、熱狂者や開発者から本格的な支持を得られるかどうかを見るのは興味深い。Sony の間もなく発売される PlayStation VR 仮想現実ヘッドセットの価格は未発表であるが、多くの人が少なくとも $200 はするし、それに PlayStation 4 ゲームコンソールも同時に必要で、こちらの小売価格はおよそ $350 である。

Cook が言う "困難なマクロ経済の状況" 下にあっても、"我々は、守りには入らない" し、そして Apple は、以前困難な経済状況下でやったように、再度自らの事業に投資をするつもりだと彼は語っている。彼はまた、中国での中間層の拡大と発展途上のインド市場の大きさは、将来の新たな成長の希望を提供しているとも語った。

将来の予測がどうであれ、一つだけ確かなことがある。Apple 投資家は、一株当たり $0.52 の現金配当を 1 February 2016 に受け取れる。手持ち現金 $216 billion をもってすれば、Apple は長期に亘って配当を続けられるであろう。

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Apple TV 上の iCloud Photos に代わる四つの製品

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

最近私は出版準備中の私の著書 "Take Control of Apple TV" 第二版のために写真に関するセクションを書き換えているところだが、第四世代 Apple TV に搭載された Photos アプリにはがっかりしている。確かに動作はするけれども、従来の Apple TV にあった iCloud Photos アプリと比べて機能的に改善されたところが何もないからだ。

Apple TV 版の Photos はたった二つの Apple のサービスにしか対応しない。My Photo Stream と、iCloud Photo Sharing だ。奇妙なことに、Apple がこれらよりも新しく出して盛んに宣伝している iCloud Photo Library には対応していない。(報道によれば次の大きなソフトウェアアップデートで対応するという話だが。)自分が撮った写真のすべてが Apple TV 上に現われるのは望まない人が多いのがその理由だと説明する人もいる。確かにそこにはいくらかの真実は含まれている。気ままに思い付く限り大量の写真を iPhone で撮りまくる人も多いからだ。けれどももしそれが理由なら、いったいなぜ Apple は Photo Stream を含めたのか? それに、iCloud Photo Sharing は確かにきちんと働く(私たちはこれを使って息子の写真を友人たちと共有している)けれども、Apple エコシステムの中にいない人たちにとっては写真の一覧ができるだけで写真を追加することができない。

当然ながら、iOS の Photos アプリを AirPlay と組み合わせて使って写真を Apple TV 上に表示させることならばいつでもできる。けれどもそのためにはアプリを開きっぱなしにしてすべての作業を iOS デバイス上でしなければならない。(テキストメッセージが届いたので Messages アプリに切り替えたら、テレビ画面から写真が消える。)AirPlay は即興のスライドショーをするには良い方法だが、大量の写真コレクションを見せびらかすには適していない。

ありがたいことに、今では開発者たちが自分で Apple TV 用アプリを書くことができるようになったので、写真を Apple TV 上に表示するための代替製品がいくつもある。そのうち私がこれまでに出会った中で最も有望に思えるものを、以下に紹介しよう。いずれも、基本的な使用については無料だ。

Bundle -- Bundle アプリは、Camera Roll から取り込んだ写真を自動的に「バンドル」に仕分けする機能を中心としている。バンドルはアルバムを洒落た名前にしたものと思えばよい。iOS 版の Bundle アプリはそのログイン画面に 1Password を統合させているのですぐに私は気に入った。1 分も経たないうちに私は、1Password ボタンをタップし、1Password の中に新規のログインを Bundle 用に作成し、セキュアなパスワードを生成させ、アプリを使い始めることができた。

Bundle はフォトアルバムを作成する手間を省いてくれる。まず設定ウィザードを使えば、それが初めてのバンドルの作成を手助けする。一回目には、私が Macworld/iWorld 2014 で撮影した写真をすべて選び出してくれた。二回目には、私の結婚式の写真がすべて選ばれた。個々のバンドルを Touch ID で保護する設定にすることもできる。

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いったん設定が終われば、Bundle はあなたのバンドルを Bundles タブに表示する。新規のバンドルを手で作成することもできるが、Assistant タブを使えば関連する写真が自動的にグループ分けされるので、ほんの数回タップするだけで新たなバンドルが作成できる。

このバンドルも個々の写真も URL で共有できるけれども、あなたのバンドルに友人や家族を招待してその人たちがイベントで撮った写真を追加してもらい、物語を完結させることもできる。

この Apple TV 用アプリは iOS 用アプリほどには良くない。必要最小限のことしかできず、ただバンドルとその中にある写真を表示するだけだ。でも私のテストでは、それすらできないことがあった。メイン画面に見えるのは三つのバンドル、つまり Macworld 2014、Wedding、それに中身が空の Test だ。この Test は私が iPhone 上でいったん作成してから既に削除してあったものだ。これら三つのうち(そのうち一つはそこに存在すべきでさえなかったものだが)写真を表示できたのは Macworld 2014 バンドルのみ、Wedding バンドルは空っぽだった!

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そういう訳で、今のところ私は Apple TV 用 Bundle アプリをお薦めすることはできない。けれども iOS 用アプリは素晴らしい。開発者たちがこの問題をきちんと解決してくれることを願いたい。その点以外では Bundle はなかなか良いアプリだから。

Flickr -- ああ、これは定番だ。写真家たちの長年のお気に入りの Flickr は、旧型の Apple TV の上では iCloud 以外で自分の写真を見ることのできる唯一の方法であった。

Flickr は新型 Apple TV 上にもあり、あなたの写真や、あなたがフォローしている人たちの写真を表示するためにきちんとした仕事をする。また、すべてのアルバムをスライドショーとして観ることもできる。

でも残念ながら、このアプリは旧型 Apple TV の上のものと全く同一で、右上にある Screensaver ボタンの見栄えも少しも変わっていない。ちなみにそのボタンを押しても今のところただエラーメッセージが表示されるだけだ。もちろん、Apple TV 用アプリのデザイン改訂が Flickr チームにとって優先度の低いことであるのは十分に理解できるけれども、機能しないボタンを削除する手間さえ惜しむというのはがっかりだ。

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アプリの状況がお粗末であることと、親会社 Yahoo の財政的苦境が切迫していることとを考え合わせれば、新規のユーザーに Flickr をお薦めすることはできない。けれども、既に Flickr を使っているという人には、このアプリをインストールしてみる価値はあるだろう。

Storehouse -- シンプルなやり方で写真を共有するための Storehouse は、「ストーリー」と呼ぶものを扱う。これもまた、アルバムの洒落た名前と思えばよい。Storehouse はいろいろなプラットフォームで働き、Apple TV、iOS、Android、それにウェブ用のアプリがあり、シンプルな URL を使ってあなたのストーリーを共有できる。また、Storehouse は Dropbox、Flickr、Instagram から写真を読み込むこともできる。

Storehouse には Spaces と呼ばれる機能もある。いくつかのストーリーを集めたものが、スペースだ。友人や家族とスペースを共有すれば、その中にあるすべてのストーリー、写真、ビデオが共有される。

iPhone や iPad の上でストーリーを作成してから、Apple TV で Storehouse を開こう。すると、あなたのストーリーがテレビ画面上に表示される。

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また、iOS 用の無料の Photo Remote アプリを使って Apple TV 上にストーリーを作成することもできる。Apple TV 用 Storehouse アプリで New Story をクリックしてから、iPhone か iPad で Photo Remote アプリを開いてあなたの Apple TV をタップすれば接続される。

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Photo Remote の最も興味深い機能は、これを使ってフィルター付きの写真やビデオを撮影すれば、それが直接 Apple TV 上に現われることだ。その際、Photo Remote はログインを必要としないので、家の中にいる誰もが写真を撮ってあなたのテレビに表示させることができる。また、Camera Roll に保存済みの写真やビデオから選択してそれをテレビの中のストーリーに追加することもできる。それが終われば、Siri Remote の Menu ボタンを押す。すると三つのオプションが出る。Save Story、Continue Editing、Delete だ。最初のオプションを選んでストーリーを保存すると、それが Storehouse アカウントにあるあなたのストーリーのコレクションにアップロードされる。

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悲しいことに、Storehouse には Mac 用アプリがない。ウェブ用アプリはあるが、これは写真を表示するのみで、それ以外の処理はできない。

Slidez -- ここで紹介するアプリの中で、 Slidez だけが Apple TV を中心に作られており、また iPhone 6s で撮影した Live Photo のムービー部分を表示できるのもこれだけだ。

嬉しいことに、Apple TV 自体の上でユーザ名やパスワードを入力する必要はない。その代わりにウェブページに誘導されて、そちらでアクティベーションコードを入力してアカウントを作成する。アカウント作成を一切せずに使うことも可能だが、お勧めはできない。

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写真を Slidez に追加するには、まずメイン画面の Add ボタンをクリックしてアルバムに名前を付ける。次にそのアルバムを開いて、そこにある Add ボタンをクリックする。そこで特殊な URL を訪れてコードを入力することにより写真をアップロードしてもよいし、あるいは iOS 用の Slidez アプリを使ってもよい。iOS 用アプリで Apple TV を選んでから、Camera Rollをブラウズする。アプリの中で写真を選択して行くにつれて、それらが Apple TV へアップロードされる様子が見える。写真のアップロードが完了したら Siri Remote の Menu ボタンを押す。

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名前が示す通り、Slidez はスライドショーを扱う。アルバムを表示している状態で右上にある再生ボタンをクリックすればスライドショーが始まる。再生ボタンの隣にある設定ボタンで、スライドの切り替え時間、トランジション、Live Photo のムービー部分を自動再生するか否か、などを調整できる。

残念なことに、Slidez ではアルバムあるいは個々の写真を他の人たちと共有する手段が一切提供されていない。

お薦めは -- ただ単に Apple TV 上で写真を保存して表示するだけをしたいならば、Slidez をお薦めする。シンプルで、ブラウザから写真を追加でき、しかも Live Photo を表示できるのはこれ以外にない。

けれども、Slidez は写真を全般的に管理する方法としては良くない。共有や協力の機能がないからだ。その目的には、Storehouse を試してみるとよい。Storehouse では、洗練された Apple TV 用アプリの中にそういう機能が提供されているからだ。ただ、Storehouse には貧弱なウェブアプリ以外にデスクトップ用の手段がない。

Bundle にはその賢い写真グループ分け機能のお陰で大いに見込みがあるけれども、現時点ではまだ不出来な Apple TV 用アプリのせいで使い勝手が悪い。その一方で、iOS 上で写真のグループ分け機能のあるものを探している人には iOS 版の Bundle をお薦めしたい。

Flickr は熱狂的な写真ファンの求めるあらゆる機能を提供しているサービスなので、これをお薦めできればと思うのだが、その Apple TV 用アプリは時代遅れで中途半端なので、とにかくこれがアップデートされるまでの間は、根っからの Flickr ユーザー以外の人にお薦めする気にはなれない。

これらのアプリがもっと良いものでないのは残念だが、Apple TV と写真に関することでは他にもいろいろ興味深い展開がある。ただ、その多くはこの記事の扱う内容の外にある。例えば PhotoWall+ では、パーティーに参加した人たちがそれぞれ自分の iOS で写真を撮ればそれが Apple TV 上に表示される。Photone は有望な写真ビューワーだが Microsoft OneDrive でしか動作しない。また、何千枚もの素晴らしい写真をブラウズできる 500px や VSCO のようなアプリは、それ自体が写真管理用のアプリという訳ではない。

もし他に興味深い Apple TV 用の写真アプリに出会われたら、どうぞコメントに書き込んで頂きたい!

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2016 年 2 月 1 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Tweetbot 2.3.3 -- ユーザーインターフェイスを Twitter の表示ガイドラインにより近いものにして、Tapbots が Tweetbot 2.3.3 をリリースした。星形がハート形に、Favorites が Likes に、それぞれ変わっている。この人気の Twitter クライアントはまた、フルスクリーンでシングルカラムにした場合の表示サイズを改善し、iCloud Drive が有効になっていない場合にオンにするよう促し、メッセージ作成ウィンドウの中へ Finder から画像ファイルを正しくコピー&ペーストでき、Shift-Space/Page Down を使うと部分的に見えていた tweet を通り過ぎてスクロールしていたバグを修正し、新規の tweet ウィンドウへ複数個の画像をドラッグした際のウィンドウサイズの処理を改善している。(Mac App Store から新規購入 $9.99、無料アップデート、11.5 MB、10.10+)

Tweetbot 2.3.3 へのコメントリンク:

Little Snitch 3.6.3 -- Objective Development が Little Snitch 3.6.2, をリリースし、Little Snitch Configuration でのメモリリークと、一部の古い OS X バージョンにおける Little Snitch Installer の非互換性を修正した。このネットワーク監視および診断ユーティリティへの今回のアップデートではまた、Connection Alert が反応しなくなる問題を修正し、Installer を改善してインストールの最中にきちんと Little Snitch Configuration が終了されるようにし、カーネルパニックが発生することのあった稀な問題を修正している。このリリースの後間もなく、Objective Development は Little Snitch 3.6.3 をリリースして、Little Snitch Uninstaller をクラッシュさせていたバグを修正した。(新規購入 $34.95、無料アップデート、21.3 MB、 リリースノート、10.8+)

Little Snitch 3.6.3 へのコメントリンク:

Gestetner, Lanier, NRG, Savin, および Xerox 用プリンタドライバ -- この TidBITS 監視リストでプリンタドライバのアップデートを紹介することは通常していないが、今週 Apple から出された一連のリリースには触れておく価値がある。 Gestetner, Lanier, NRG, Savin (四つとも Ricoh の子会社) 製、さらには Xerox. 製の、新しいプリンタへの対応が追加されたからだ。Apple はまた Epson, Infotec, Lexmark 用の更新されたドライバもリリースした。ダウンロードすれば OS X 10.10 Yosemite, 10.9 Mavericks, 10.8 Mountain Lion, および 10.7 Lion 用の最新のドライバとスキャナ用ソフトウェアが含まれている。(なぜ Apple が 10.11 El Capitan に触れていないのかははっきりしない。)特定のプリンタまたはスキャナに OS X ドライバが入手可能か否かを確かめるには(Mac にそのデバイスが接続されていれば自動的にドライバがインストールされているはずだが)Apple Support ウェブページにある対応モデルの一覧表を調べてみるとよい。(無料、サイズはさまざま、10.7+)

Printer Drivers for Gestetner, Lanier, NRG, Savin, and Xerox Printers へのコメントリンク:

Lightroom CC 2015.4 と Lightroom 6.4 -- Adobe が独立動作の Lightroom 6.4 と Lightroom CC 2015.4 (Adobe の Creative Cloud Photography プランの一部として入手可能) をリリースした。Lightroom CC 2015.4 の方には新たに Boundary Warp 機能が追加されている。長方形でない境界を持つ継ぎはぎパノラマ写真で使うと、Boundary Warp 機能が境界線を解析して画像を歪ませ、境界が長方形の枠に収まるようにする。(Boundary Warp 機能の使用例がこの Adobe ブログ記事 にある。)ただし注意すべきは、Boundary Warp 機能を使えるのが Creative Cloud 会員のみであること、また Lightroom 6.4 アップデートにはこの機能が含まれていないことだ。

Adobe のこれら二つのプロフェッショナル向け写真カタログ・編集アプリケーションはまた、Nikon D5500 および Nikon D7200 の各モデルにテザー対応を追加し、Nikon カメラが OS X 10.11 El Capitan でテザリングできなかった問題を修正し、パノラマ写真合併処理の速度を早め、思わぬ「高速スワイプ」を予防する環境設定を追加し、グリッド表示のコピー及びペースト設定変更に伴うサムネイル更新を改善し、スマートプレビューを使う際の設定 Auto Sync が正しく働くようにし、Fujifilm が最近発表した X シリーズカメラへの対応を追加している。Lightroom CC 2015.4 と Lightroom 6.4 はいずれも Help > Check for Updates からダウンロードできる。(月額 $9.99 の購読、または $149 の独立動作アプリ、無料アップデート、リリースノート、Lightroom CC 2015.4 は 10.8+、独立動作の Lightroom 6.4 は 10.9+)

Lightroom CC 2015.4 と Lightroom 6.4 へのコメントリンク:

OS X Snow Leopard 用 Mac App Store アップデート -- Apple が OS X Snow Leopard 用 Mac App Store アップデートをリリースした。これは更新された中間署名証明書をインストールするので、Snow Leopard ユーザーが引き続き Mac App Store で新しいアプリを購入したり、以前に購入したアプリでレシート検証を採用したものを走らせたりできるようになる。このアップデートはまた、Mac App Store に関する警告の強化も含んでいる。Mac App Store の証明書が変更されても Apple が Snow Leopard ユーザーを見捨てたりしないのは嬉しいことだ。(無料、3.5 MB、リリースノート、10.6.8+)

OS X Snow Leopard 用 Mac App Store アップデートへのコメントリンク:

BBEdit 11.5 -- Bare Bones Software が BBEdit 11.5 をリリースして、150 件以上の追加・改善・修正を加えた。この古参のテキストエディタは今回、Find Differences 機能を更新してダイアログボックスを合理化し、新たにフォルダ比較オプション(選択された二つのフォルダの両方にある項目の差分のみをリストする)を追加し、Text Colors 環境設定に Differences 設定を新設し、Differences ウィンドウで Synchro Scrolling がオンの状態をデフォルトとした。これらはすべて、Find Differences 機能を頻繁に使う人にとっては歓迎すべきことだろう。

今回のアップデートではまた、アプリケーションサポートおよびセットアップ項目の共有に iCloud Drive を使うオプション(またそれを共有バックアップフォルダとして使うオプション)を導入し、Edit メニューに Start Speaking および Paste & Match Indentation の各コマンドを追加し、Un/Comment コマンドを (Un/Comment Lines と Un/Comment Block の) 二つのコマンドに分離し、サイドバー上のクローズウィジェットのまわりに輪を描くことで書類に未保存の変更点があることを示し、テキストのソフト改行の計算のパフォーマンスを改善し、アプリケーションがクラッシュしたり強制終了させられたりした場合に自動保存書類データが失われることがあったバグを修正している。長いリリースノートはいつもと変わらず説明が詳しくて役に立つが、Barebones を有名にした皮肉まじりの鋭い文章がそこここにあって楽しめる。

BBEdit で Escape キーが補完を呼び出す設定にもできるのをご存じだったか? ご存じない? それはごもっとも、他の誰も知らなかったのだから。

BBEdit は今回から OS X 10.9.5 Mavericks またはそれ以降を要するようになり、10.11 El Capitan とフル互換だ。($49.99、無料アップデート、11.6 MB、11.6 MB, リリースノート、10.9.5+)

BBEdit 11.5 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2016 年 2 月 1 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、あの伝説的なゲーム Oregon Trail の共同創作者に何でも質問でき、セキュリティ担当編集者 Rich Mogull が Macworld ポッドキャストで旅行中のセキュリティへのヒントを語り、The New Yorker が次期バージョンの OS X にユーモラスな視線を向ける。

The Oregon Trail の共同創作者に "Ask Me Anything" -- Apple II の時代に Apple のコンピュータで大きな存在であったゲーム Oregon Trail を覚えているだろうか? その共同創作者の一人 Don Rawitsch が、Reddit の "Ask Me Anything" スレッドの一つで現在質問を受け付けており、ユーザーは彼に何でも好きなことを質問できる。Rawitsch の返答を読むには、青くハイライト表示されたユーザ名 "donoregontrail" を探せばよい。気になる人のために言っておくと、Rawitsch は自らが赤痢にかかったことはないとはっきり述べている。(ゲームの決まり文句 "You have died of dysentery" (あなたは赤痢にかかって死んだ) は、T-シャツにプリントされるほど人気になった。)

コメントリンク: 16235

Rich Mogull、Macworld ポッドキャストで旅行のヒントを語る -- TidBITS セキュリティ担当編集者の Rich Mogull が Glenn Fleishman と Susie Ochs と共に最新の Macworld Podcast に出演して最近の Apple セキュリティの問題を語ったが、議論の話題はあっという間に旅行の話になり、そこで Rich は旅行中のデジタル・セキュリティに関するヒントを提供した。とりわけ国境を越えて敵意ある国を訪れる際に注意すべきことが話題になった。よその国へ向かっているところで、ご自分のデータやデバイスが心配な方には、聴いてみるべき価値がある。

コメントリンク: 16229

New Yorker、次期 OS X リリースの秘密をバラす -- しっかりと冗談気分の The New Yorker 記事で、Greg Tannen が来たるべき OS X Haleakala を槍玉に挙げた冗談の中で Apple のリリースノート筆者たちが本音で言いたいことについて述べた。(いや、その綴りを書いてみようとしない方が良い。私たちも三度目にやっと書けた。いずれにせよ、Haleakala 国立公園はハワイにあり、私たちはちょうど国立公園の名前を気にしている最中だったので、これはクールだと思った... だからもう一度書いておこう、Haleakala だ!)ぜひ記事を全部読んで頂きたいが、公衆の面前でいきなりクスクス笑いをするのは具合が悪いとお思いならば今すぐでなくてもよい。

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