TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1307/08-Feb-2016

先週の電子メール号の HTML 版が Apple Mail で読もうとすると横幅が広過ぎて読みにくかったという読者からの苦情が届いた。Adam Engst はバグを突き止め、同じことがまた起こった場合に備えて一つの解決法を提案する。また、Adam は OS X のスペルチェック機能に誤って追加してしまった単語を削除する方法を説明するが、その応用としてカスタムユーザ辞書を別の Mac に同期させることもできる。実用的な Mac 記事が続くが、Josh Centers が一つのアプリの機能に別のアプリの中からアクセスするサービス、そのとても便利なのに見過ごされていることも多い世界を探求し、自分で独自のサービスを作成するやり方も紹介する。Josh はまた一部の 2015 年製 Mac Pro ユニットのビデオカードに関係したクラッシュなどに対して Apple が秘かに始めた修理プログラムであなたの Mac Pro が対象になっていた場合どうすべきかを説明する。最後にもう一つ、Julio Ojeda-Zapata が iPad Pro 用の他社製キーボードを三つ比較する。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Carbon Copy Cloner 4.1.7、Final Cut Pro X 10.2.3、Motion 5.2.3、Compressor 4.2.2、Banktivity 5.6.5 (旧名 iBank)、それに DEVONthink/DEVONnote 2.8.9 だ。

記事:

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Apple Mail が TidBITS 記事の改行をおかしくする問題の解決

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

多くの読者から、先週の電子メール号の TidBITS の HTML 版が Apple Mail で読もうとすると正しくレンダリングされず、テキストが異常に長い行となって表示されたので、ウィンドウの横幅を広げたり左右方向にスクロールしたりしなければならなかったという報告が届いた。おやおや!

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その原因は記事“コマンドラインの五つの手軽な技でクールなことをしよう”(2016 年 2 月 1 日) の中に記された最も長いコマンドラインの行に関係している。どうやら、メッセージの中に HTML の CODE タグを使用したテキストが含まれている場合、Mail は最も長い行に基づいて最大行長を設定するらしい。その判断は間違っていると私には思えるが、いずれにしても今後のために私はいわゆる「コードのテキスト」(つまりユーザーがそのままタイプすべき文字列を示すテキスト)を記事の中に含める際のフォーマット法として別のものを考えなければならないようだ。あるいはまた、このあたりのどこかに Apple に報告すべきバグがあるということも考えられる。いずれにしてもこの状況下での Mail のこの挙動は、積極的に誤りだと指摘することはできないにしても、最適なものとは言えない。

けれども当面の対策として、異常に長い行で表示されてしまったメッセージを読み易くするための手早い技を紹介しておこう。そのメッセージが表示された状態で、ただ単に Message > Send Again (メッセージ > もう一度送信) を選べばよいのだ。すると、新しいメッセージ作成ウィンドウが開いて問題のコンテンツを表示するが、このウィンドウの中ではすべての行がウィンドウ幅で正しく折り返される。読み終えたら、そのウィンドウを閉じ、Drafts (下書き) フォルダへ行き、作成された下書きを削除しておく。(興味深いことに、この下書きを Mail のプレビュー枠で見るとやはり行の折り返しがおかしくなっている。行の折り返しが正しいのは下書きそれ自体のウィンドウの中のみだ。)

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もちろん、状況によっては他の回避策の方が適切なこともいろいろあり得る。例えば TidBITS 号を丸ごと選択してコピーし、ワードプロセッサにペーストすれば問題はなくなるだろう。ここで紹介した Send Again (もう一度送信) を使う方法は、Mail の中にいながらにして手早く読み易い表示を得るためのものだ。

不正な形式になってしまった TidBITS の号を解決する手段を今ごろ聞いても手遅れだという声が聞こえているのは承知しているけれども、どうかこのことを記憶の片隅に留めて、また同じ問題に遭遇した場合に備えて頂ければと思う。

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Apple の新しい Mac Pro ビデオカード修理プログラ

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

MacRumors の記事によれば、Apple が静かに修理プログラムを開始しているという。対象となるのは 2015 年 2 月 8 日から 2016 年 4 月 11 日までの間に製造された Mac Pro (late 2013) モデルの一部だ。今回のプログラムが修理対象とするのは Mac Pro の AMD FirePro D500 および AMD FirePro D700 ビデオカードのうち、ビデオ映像が歪む・ビデオが何も表示されない・システムが不安定・フリーズ・再起動・システム終了・またはシステムが起動しないなどの症状が出ているもののみだ。基本レベルの AMD FirePro D300 ビデオカードを備えた Mac Pro は対象とならない。

Apple と Apple Authorized Service Provider が 2018 年 5 月 30 日までの期間、対象となる Mac Pro を無料で修理する。Apple Support に連絡すれば、お持ちの Mac Pro が修理対象となるかどうかを確認し、グラフィックカード交換の手続きを知ることができる。MacRumors によれば、Apple がこの修理プログラムを公に発表することはなさそうだが、同社が一部の Mac Pro オーナーに直接連絡することはあるかもしれないという。

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OS X でスペルミス学習を取り消し、ユーザ辞書を同期する方法

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

あなたが綴りを間違えてタイプしてしまった単語を、OS X のスペルチェッカーに(修正してもらう代わりに)うっかり学習させてしまって困ったことはないだろうか? それを修正する方法を、ここで紹介しよう。

これはたまたま私に起こったことだが、何かの文章を編集していた際に、私は間違った綴りの "stegonography" という記述があるのを見つけた。(正しく綴れば "steganography" (電子迷彩技術) で、一件無害なテキストやデータの中にメッセージを隠すやり方のことだ。)OS X のスペルチェッカーは、赤い下線を引いて誤りを警告してきた。そこで私はその単語を Control-クリックして正しい綴りに直してもらおうとしたが、私の指が滑ってうっかりその下にある Learn Spelling を選んでしまった。つまり、誤った綴りが私のローカルユーザ辞書に登録されてしまったのだ。何てこった!

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(皆さんと Mac 101 教科書の同じページを開いていることを確認するために言い添えておくと、あなたのタイプした単語がスペルチェッカーの認識しないものであると、スペルチェッカーはその単語に赤い下線を付けて示す。そこを Control-クリックしてポップアップメニューを表示させれば、置き換えるべき正しい綴りの単語の候補と、これは正しい綴りであると学習するコマンドと、この文脈の中では正しいのでこれを無視せよというコマンドが並ぶ。)

もしも Pages、TextEdit、Nisus Writer Pro、BBEdit その他のアプリを使っていれば、もはや赤い下線が付かなくなったその単語を再度 Control-クリックしてから Unlearn Spelling を選べば、うっかり学習させてしまったものを取り消すことができる。けれども Safari、Google Chrome、あるいはその他の、スペルチェックに対応しているけれどもフル対応でないアプリでは、Unlearn Spelling コマンドが使えない。

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使い勝手の悪い解決法として、正しくない綴りの単語をコピーして、それを TextEdit あるいは上に挙げた同種のアプリの中にペーストし、そこでその単語を Control-クリックしてポップアップメニューから Unlearn Spelling を選ぶこともできる。確かに有効な方法だが、洗練されないやり方だ。しかも、長年にわたってユーザ辞書の中にスペルミスの単語が数多く溜まっている場合には厄介だ。

そこで、もう一つの解決法を紹介しよう。学習済みの単語のリストは、単なるテキストファイルなので直接編集することができる。次のようにすればよい:

  1. Finder で、Option キーを押しながら Go メニューから Library を選んで、あなたのアカウントの Library フォルダを開く。

  2. その Library フォルダの中にある Spelling フォルダを見つけ、それを開く。

  3. そこにある LocalDictionary ファイルをダブルクリックすれば、TextEdit で(またはあなたがテキストファイルを開くよう設定したアプリで)開かれる。英語圏以外の国の人や、英語圏でも別の国にいる人では、地域または言語を示すファイル名になっているかもしれない。例えばカナダでは en_CA、オランダでは nl という名前のファイルかもしれない。

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  4. スクロールしながら、正しくない単語を削除する。

    また、ここに正しい単語を追加することもできる。ただしリストは厳密にアルファベット順に並んでいる必要がある。(アプリに並べ替えをさせてもよい。下記参照。)この方法で、多数の技術用語、医学用語、科学用語などを手早く追加することもできる。いずれにしても、一行に単語一個ずつという原則を決して崩してはいけない。

    作業が終われば、ファイルを保存する。

  5. 最後に、/Applications/Utilities にある Activity Monitor を起動して、カラム見出し Process Name をクリックして名前順に並べ替え、AppleSpell というプロセスを見つける。(英語以外を使っている場合にはプロセス名が違うかもしれない。ギリシャ人の読者からは GRspell という名前だったという報告があった。AppleSpell が見つからなければ Activity Monitor で "spell" を検索してみよう。)

    そのプロセス名を選択してから、Activity Monitor ウィンドウの左上隅にある X ボタンをクリックし、開いたダイアログで Quit をクリックする。

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この最後の手順(またはシステム再起動)をしなければ、AppleSpell はあなたが LocalDictionary ファイルに施した変更を認識しない。AppleSpell をいったん終了させれば、数分後に、あるいはあなたが初めて単語を Control-クリックした際に自動的に起動する。

Mac 間でユーザ辞書を同期する -- 考えてみれば、学習済みの単語がすべて一つのファイルの中にあるということから、もう一つ別の興味深い可能性が生まれる。複数の Mac を持っていて、学習済みの単語のリストをどの Mac でも同じものにしたければ、一つの Mac で LocalDictionary ファイル(またはあなたのシステムでそれに相当するファイル)をコピーして別の Mac に持ち込み、それから AppleSpell を終了させるかシステム終了させるかすればよい。

さらには、異なる二台の Mac からそれぞれ学習済みの単語のファイルを取り寄せて、両者を合併させることもできる。ただしその際には必ず何らかの方法で行の並べ替えをしなければならない。私なら、BBEdit か、その無料の弟分 TextWrangler を使う。いずれも Text メニューの中に Sort Lines コマンドがある。

一つだけ、私がまだきちんと解明できていない奇妙な問題がある。私の iMac の ?/Library/Spelling ディレクトリの中には (LocalDictionary ファイルとは別に) en という名前のテキストファイルも存在していて、そのファイルには LocalDictionary ファイルに含まれた単語のうち一部のみが含まれている。(私の MacBook Air では、en ファイルの内容はほんの数個の単語のみだ。)私がテストを始めた最初のうちは、単語を学習すると LocalDictionary ファイルでなく en ファイルが更新され、私は少々混乱した。けれども何が起こっているかに気付いて私がもっと厳密なテストを始めたとたんその挙動は止んで、もはや私が何をしても en ファイルには何も起こらなくなった。

思うに、LocalDictionary 以外のファイルが使われるのは、システム環境設定の Language & Region 枠での言語設定に関係しているのではなかろうか。他の国にいる読者たちが確認してくれたところによれば、彼らの Mac は言語または地域を示す名前、例えばオランダでは nl、カナダでは en_CA を使っているとのことだ。また、ギリシャ人の読者は彼のファイルの名前は Greek であって gr ではないと知らせてくれた。でも、私がいくら言語設定をいじっても、私の Mac にある en ファイルに興味深い変化をもたらすことはできなかった。

ちょっとしたミステリーは残ったけれども、この情報があなたの学習済み単語リストをクリーンアップするために、またあなたが持っているすべての Mac でスペルチェックが同じ働きをするようにするために役立ったならば嬉しい。

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OS X の隠れた宝:Services

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Services は OS X の能力を拡張する最も昔からある方法の一つで、それは NeXTSTEP にまで遡る。NeXTSTEP は 1997 年に Apple が買って OS X へと進化させたものである。しかし、皆さんがサービスのことに気づいていない、或いは Services メニューについて忘れてしまっている可能性は大いにある。何故ならば、それは簡単に見過ごされがちだし、多くのアプリではアプリケーションメニューにしまい込まれてしまっているからである。そのメニューには大抵の場合 About, Preferences, そして Quit といったコマンドが含まれているので、多くの人が注意を払って最後の方まで目を通すことはまず無い。

最も簡単にサービスを説明すると、それは一つのアプリの機能を別のアプリの中で呼び出す方法である。例を挙げると、抜粋を (我々の Web 上にある有益な TidBITS 記事からの抜き書きの様な) 友人にメールする場面である。大抵の人は次の様にするであろう:

同じことをサービスを使ってやってみる。この例では、私は望みのテキストを Google Chrome Web ブラウザで見ているが、この組み込みのサービスは殆ど全ての OS X アプリで働く。

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これだけで選択したテキストを含む新しいメッセージが Apple Mail で作成される。しかも半分以下の手順で。

サービスの特長は、多くの OS X アプリで働き、そしてあらゆる種類のオブジェクト、選択されたテキスト、画像、ファイル、そしてフォルダの様な、と働くことである。Services メニューは内容依存で、そこに現れるものは何が選択されているかによる。Finder では、Services メニューはまた、ファイルやフォルダーを Control- 或いは右クリックした時の内容依存メニュー (コンテキストメニュー) の一番下に現れる。

Services を管理する -- 全てのサービスを見て、そして管理するには、System Preferences > Keyboard > Shortcuts > Services を開く。Apple がサービスをちょっと見には奇妙な場所に置いたのは、恐らく、サービスはキーボードショートカットでも呼び出せるからであろう。

Keyboard 設定ペーンの Services ビューに一旦入れば、サービスにチェックを入れたり外したりすることで、それらを有効、無効に出来る。時間を更に節約するため、いつも使うサービスにキーボードショートカットをあてがうことも出来る。サービスを選択し、Add Shortcut をクリック、そして希望のキーを押す。簡単なキーボードショートカットで、未だ Finder やその他のアプリに使われていないものを探し出すのは結構大変かもしれないが、私の経験からすれば、Command-Option-Control- に続けて一文字の組み合わせは、通常大丈夫である。サービスの中には独自のキーボードショートカットを既に組み込んでいるものもあるので、そのサービスのショートカットが特定のアプリの中のあるコマンドのショートカットに取って代わるようだと嫌になってしまう - その様な場合は、そのサービスのショートカットを再定義して重複を解決してやる。

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正直言って、この内蔵のインターフェースはひどいもので、System Preferences ウィンドウをサービスの長いリストや長いサービス名を途中で切られてしまわない様に拡大することすら出来ない。幸いにも、代替手段がある。それは MacOSXAutomation.com からの Services Manager という名のユーティリティである。これは古いもので、インストールするのは多少面倒だが、今でも正常に動作する。

そのファイルをダウンロードし展開したら、Services Manager Installer.pkg を Control-クリック、そしてそのコンテキストメニューから Open を選択する。これは、もし Gatekeeper を Mac App Store 及び既知の開発者からのアプリしか許さない様に設定している場合必要である。それが走ることを許した後は、インストーラーと共に進めば、Services Manager を Applications フォルダ内の Utilities フォルダに置いてくれる。

それを起動すれば、サービスの有効と無効化、そしてキーボードショートカットを付与する簡単なインターフェースを見ることが出来る。そのウィンドウはサイズ変更可能で、そして特定のカテゴリのサービスだけを表示出来るので、標準のインターフェースよりもずっと使い易い。

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もしあるサービスそのものを無くして、Keyboard 設定での Services ビューや Services Manager のリストに現れない様にしたければ、どちらかの中でそれを Control-クリック、そして Show in Finder 又は Reveal in Finder を選択する。Automator ワークフローであるサービスに対しては、~/Library/Services フォルダが開くが、そのサービスを単にくずかごに移すことも出来る (Services Manager も又そのコンテキストメニューに Move to Trash コマンドを持っている)。しかしアプリによって提供されているサービスに対しては、Show in Finder を選択すればそのサービスを含むアプリが分かり、そしてそのサービスを消す唯一の方法はそのアプリを削除することでしか出来ない。また、OS X に組み込まれたサービスも削除出来ない。

Services の追加 -- OS X にはかなりの数のサービスが付いてくるが、自分の Mac のレパートリーの中でその数を増やしたければ、良い知らせは、多くのものがアプリに付いてくるので、インストールするために余分の手間を掛けないで済むことである。独自のサービスを含むアプリを幾つか挙げると:BBEdit, Ember, Evernote, GraphicConverter, Nisus Writer Pro, TextExpander, Scrivener, Twitter, そして Vox が挙げられる。これ以外にも、間違いなく何百、いや、何千とあるであろう。

残念ながら、壊れたサービスに行き着いてしまうこともよくある話で、その原因は、古い或いはもはやサポートされないアプリによってインストールされたことにある。例えば、私は Open with Pixelmator サービスを発見して、とても興奮した。その理由は、Pixelmator は私の二番目に好きな画像編集アプリだからである (Preview に次いで)。悲しいことに、Pixelmator のサービスは働かなかったが、この回避策については後ほど触れる。

また、独立のサービスをダウンロードしインストールすることも出来る。私の好みの一つは DEVONtechnologies の無料の WordService パッケージで、これには一連の有用なテキスト操作のサービスが含まれている。例を挙げると、選択したテキストの大文字/小文字の切り替え、日付の挿入、行を削る、そして統計データの表示などである。WordService パッケージをダウンロード、その .zip ファイルを展開、WordService アプリを Applications フォルダにコピー、そしてその WordService アイコンをダブルクリックして必要なサービスをインストールする。これに含まれるサービスを有効化するのは Services Manager 又は System Preferences > Keyboard > Shortcuts > Services で、Text ヘッディングの下で出来る。

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Markdown テキストマークアップ言語のファンに対しては、Brett Terpstra (Joe Workman の助けを得て) が Markdown Service Tools を提供しており、リンクを作成する、テキストをフォーマットする、そして HTML と Markdown 間の変換をも手助けしてくれる。

Markdown Service Tools をインストールするのは、WordService よりも少々手がかかる。パッケージを展開した後、MarkdownServiceTools2.12 フォルダを開く。そこには種々雑多なサービスが見られ、全部で 33 もある。幾つか必要なものをインストールするには、それらを選択し、そして一つをダブルクリックするか或いは Command-O を押す。個別に、OS X はそれをインストールするか Automator で開くかを聞いてくる。別のやり方としては、Finder で、Option を押し Go > Library に行き、それから Services フォルダを開く。MarkdownServiceTools2.12 フォルダからインストールしたいサービスをドラッグする。どちらにしろ、私としては、皆さんが必要としそして理解しているものだけをインストールすることをお勧めする。何故ならば、そのリストは膨大だからである。

自らの Services を作る -- 望みのサービスが見つからない場合、もし Automator に馴染みがあれば、自分自身のものを作ることも可能である。Automator で、File > New を選択、そしてタイプを選択するよう促されたら、Service を選択する。可能性は無限だが、始めるのに Joe Kissell の "Take Control of Automating Your Mac" を暗記している必要は無い (勿論、もっと学びたいなら、これは素晴らしい参考書である)。

前述した Open with Pixelmator サービスを再構築するやり方を見てみよう:

  1. Automator で新しいサービスを開始した後、Open Finder Items アクションを探しそしてそれを一番右端のペーンにドラッグする。

  2. Service Receives Selected ポップアップメニューを "any application" の中の "files or folders" に設定する。

  3. Open Finder Items アクションの中で、Pixelmator (或いはその他の好みのアプリ) を Opens With ポップアップメニューから選択する。もし理解しがたければ、下記のスクリーンショットを参照のこと。

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  4. 内容の分かる名前を付けて自分のサービスを保存する。私の場合、Pixelmator に付いてきた壊れたものと区別するため "Open with Pixelmator - Custom" という名前にした。

今や、Finder の中でファイルやフォルダを選択し Services メニューを開くと、"Open with Pixelmator - Custom" は選択肢の一つとして現れる。また、自分の新しいサービスにキーボードショートカットを付与することも出来る。私は自分のものに Command-Option-Control-P を付与したので、Finder の中で画像を選択しこのホットキーを押せば、その画像を Pixelmator で開ける。繰り返しになるが、この簡単な Automator サービスを変更して選択したファイルを望みのアプリケーションで開ける様に出来る。

Services は OS X の中でアプリを結びつける優れた方法であり、OS X の隠れた宝の一つであるが、知る人は余りに少なく、そして Apple は他人事の様に扱っている。いずれにしても、サービスは皆さんが既に使っているアプリでもっと効率的な仕事が出来るようにしてくれる。そして、もう既にサービスに依存している人は、コメントを通じてどのサービスが一番役に立っているかを知らせて欲しい。

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iPad Pro 用 Smart Keyboard の代替となる三つの製品

  文: Julio Ojeda-Zapata: julio@ojezap.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

iPad に取り付けて使う物理的キーボードケースは、iPad が 2010 年に出て以来、ずっと存在していた。けれども最近になってリリースされた iiPad Pro は、この組み合わせを新たなレベルへと引き上げるものとなった。

iPad Pro はそれまでの iPad よりずっと大きいので、小さな画面と窮屈なキーボードでは仕事にならないと思っていた人たちにとっても十分快適に使える。

その事実を黙って認めつつ、Apple は $169 の Smart Keyboard という形でタブレット用の物理的なキーボードを提供した。これは基本的に、Smart Cover にキー操作部を統合させたものだ。(2015 年 12 月 23 日の記事“iPad Pro、iOS 生産性に将来性を示す”参照。)iPad Pro のたっぷりしたサイズに合わせてずっと幅広なので、長時間仕事をしても以前よりずっと快適だ。

その上、この Smart Keyboard は新しい Smart Connector によって iPad Pro に接続される。サードパーティのキーボードによくある Bluetooth ワイヤレス接続ではない。また、この Smart Keyboard はタブレット本体から電源を得るので、Bluetooth キーボードにあるような充電の煩わしさがない。

問題点はないのか? この Smart Keyboard は多くの人にとって、だんだんと少しずつ好きになるタイプのものだ。ファブリックで覆われた Chiclet 風のボタンはゴツゴツした感触だし、サードパーティ製品によくある iPad 専用のファンクションキーの並びもない。キーのバックライトもなくて、薄っぺらで頼りなく感じられるかもしれない。ただ、実際に膝の上で使ってみると、案外うまく働く。

幸いにも、サードパーティのハードウェアメーカー各社がそれぞれにさまざまの iPad Pro 互換キーボードやキーボードケースをを引っ提げて参入している。形もサイズも構成もさまざまだ。私はいろいろテストしてみて、三つの製品が特に気に入った。

一つ目は Logitech の $149.99 の Create キーボードケース、これも Smart Connector を通じて iPad Pro に接続し、ちゃんと動くという信頼性がある。それから最近気付いたことだが、iPad 経由でファームウェアアップデートが手間要らずでできる。Smart Keyboard と違ってこの Create は iPad Pro にラップトップ風の外見と感触を与える。

Zagg の $139.99 の Slim Book もやはり iPad Pro を一種のラップトップ機のような見栄えにするが、こちらは Smart Connector でなく Bluetooth 経由の接続だ。

もう一つ、これも Bluetooth ベースの Zagg 製品だが、$69.99 の Messenger Universal はキーボードケースではなくて独立のキーボードであり、フラップ風のカバー部分を畳めばしっかりしたタブレットスタンドになる。

Logitech Create -- Logitech は舞台裏での Apple との共同作業によって Create を作り、iPad Pro と Smart Keyboard が出されたのと同時にリリースした。その理由は簡単に推察できる。Smart Keyboard にはちょっとクセがあって万人向けのものとは言えないので、Apple としてはしっかりした代替製品を確保しておきたかったのだろう。

この Create には多くの面で魅力がある。外装はザラザラしたファブリック風の素材で、とても良い感触だ。

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ケースの内側で iPad Pro は横長の向きに置かれ、上半分がしっかりしたプラスチック製の縁に嵌め込まれる。二つ折りになったケースの下半分にキーボードがあるが、これが MacBook Air のキーボードと瓜二つだ。

この Create を使うには、まずラップトップ機であるかのようにして開き、その次に iPad Pro の下辺を手前へ引っ張り出して、溝になっている場所に磁力でカチッと据え付ける。その溝には Smart Connector の三個の金属製の突起が内蔵され、そこから接続される。

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それだけだ。これでもう Create を使う準備ができた。Bluetooth ペアリングの煩わしさなど一切ない。

このキーボードは非常に使いやすくて快適だ。ソファに座ってタイプする際の感じが素晴らしい。開いた状態の Create には、幅広で平らな底面があって膝の上で使うのに最適だからだ。アルミニウム製の基盤に組み込まれた、微妙に凹んだキートップは、ソフトだけれどもしっかりした感触だ。しかもバックライト付きだ。ファンクションキーのフルセットも (Home ボタンも Lock ボタンも) ある。

iPad Pro をタッチスクリーンのみで使うようにもできる。Smart Connector ポートからタブレットを引き離して平らに置き、わずかの傾斜でキーボードの上に重ねるようにするのだ。全体に分厚くなってしまうが、もう一つの方法、つまり iPad Pro を Create から完全に取り外すには力も要るし面倒だ。

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Create の最大の欠点は、かさばることだ。驚くべき薄さと軽さだったはずの iPad Pro が、ずっしりと重くなり、全体の大きさが MacBook Pro よりも少し大きくなってしまう。もちろんそれでも気にしないという人も多いだろうが、それは問題だという人もいるだろう。

Zagg Slim Book -- Create よりもノートブック風に見える Slim Book は、他にも多くの点でユニークなところがあって注目に値する。

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セットアップの方法が Create とは違う。まず、iPad Pro を薄いプラスチック製の裏打ちの中に挿入する。かさが増えた感じはほとんどない。

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次にそれを Slim Book のキーボード部分の上辺のヒンジ付きドックに取り付けるのだが、iPad Pro を溝に落とし込むと磁力によってしっかりとくっつき、結果としてノートブックのリッド部分と同じように見える。ヒンジで開いたり閉じたりする様子も、まさにラップトップと同じ感じだ。

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iPad Pro をドックから取り外すのも簡単だ。これこそ Slim Book の重要な利点で、iPad を単独で使いたければ単にキーボード部分から取り外して横に置くだけでよい。プラスチック製の裏打ちを付けたままでも iPad は十分に薄くて軽い。それは良いことだ。裏打ちを剥がすのは悪夢のように困難だからだ。

この Slim Book は Smart Connector リンクではなくて Bluetooth 接続を使う。ワイヤレスが働いている間は何の問題もないし、たいていはちゃんと働く。けれども Apple が Bluetooth を採用しなかったのには理由がある。このテクノロジーには非常に厄介な要因が一つあって、具合が悪くなったりトラブル診断が必要になったりといったことが頻繁に起こるのだ。だから、Slim Book を購入するのなら遅かれ早かれ多少いじくりまわさなければならなくなることを覚悟しておいた方がよい。

この Slim Book のキーボードは Create のキーボードより少し幅が広い。私の感じでは、タイプする際の快適さや速度にそれほど違いはなかった。Zagg のキートップは平らで、私は Create の彫りのあるキートップの方が好きだ。Slim Book の方が少しプラスチック感が強い。それでも、Slim Book での作業は楽しい。バックライトもあるし、ファンクションキーのフルセットもある。私の指はこのキーボードの上で思う存分飛び回ることができる。

Create と同様に、Slim Book の潜在的な否定要因はかさばることだ。Zagg は Create よりは少しほっそりしていて、MacBook Pro と似た手応えだ。また、Create のザラザラしてグリップ力の強い表面と違って、Slim Book の表面はツルツルし過ぎている。手に持っていてもうっかり床に落としてしまうのではないかといつも心配していなければならなかった。

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Zagg Messenger Universal -- 上記の二つのアクセサリーは iPad Pro に取り付けて全体を一種のラップトップのようにするものであったけれども、Zagg の Messenger Universal は、必要とされない間は iPad と別々に存在する。これはフォリオ風のデバイスであって、カバー部分を開けばキーボードがある。

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カバー部分を折り畳むと三角柱の形になり、ユニバーサルスタンドとしてどんなタブレットやスマートフォンでも置いて使えるようになる。

iPad Pro でもそのことは同じで、素晴らしくうまく働く。タブレットを横長向きにしても縦長向きにしてもよい。サイズの大きな iPad Pro を縦長に置くと少々重心が高過ぎて不安定になるのかと思ったが、実際にやってみると安定していたのは嬉しい驚きだった。

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このような位置取りの柔軟性が決定的な判断要因になるという人もいるだろう。例えば、私は執筆作業中には iPad Pro を縦長モードで使いたい。その方が書類の中で多くの行を一度に見られるからだ。また、私は毎日のジャーナリストとしての仕事の中で多くの写真を編集したり Instagram に投稿したりしているが、Messenger Universal で iPad Pro を縦長向きに置いて使えば iPhone 上の縦長専用の写真アプリをそのままワークステーションに持って来た感じで作業ができてとても効率的だ。

Zagg の Messenger Universal キーボードは同社の Slim Book よりももっとプラスチック感が強いが、だからといって機能性が損なわれる訳ではない。作業がどれほど高速にできるかを実感できて、私はとても喜んでいる。さらに嬉しいことに、iPad Pro を置いた傾斜が Create や Slim Book に比べて後ろに傾いているのもありがたい。もちろん、これは個人の好みの問題だが。

この Messenger Universal は iPad Pro に取り付けられていないので、持ち運ぶ際には持ち物が純粋に一個増えることになる。そのことがこれの最大の欠点かもしれない。また、膝の上に乗せて使うと横長モードではかなり具合が悪く、縦長モードでは全く使い物にならない。iPad Pro がただ上に乗っているだけなので、これは机やテーブルの上に置いて使うためのものだ。

でも、物理的キーボード入力が必要な場合以外にはキーボードを iPad と完全に別々にしておきたいと思う人には、この Zagg Messenger Universal を検討してみる価値があるだろう。その上、これは他のどんな iOS デバイスとでも申し分なく働く。iPhone で親指タイプするのに飽き飽きした時など、何度も私はこれに助けられた。

他のキーボードも登場予定 -- 2016 年には、iPad Pro 用に作られたキーボードがたくさん登場するに違いない。

Incipio は同社の ClamCase シリーズに iPad Pro 用バージョン,を出すと発表した。リリース予定は 2016 年後半だ。

Brydge は 2016 年 4 月に同社の Brydge Pro を iPad Pro 用に 出荷予定だ。

また、私がよく知らないメーカーの iPad Pro 用キーボードもいくつか見つけた。例えば FYYIconicPeyou などだ。

賢いキーボードのケース (事例) -- ここでレビューしたサードパーティのキーボードについて長々と浮気してきた私ではあるが、その後は結局のところ Apple の Smart keyboard に立ち戻った。

Smart keyboard の持ち運びし易さは第一級で、かさばる度合も最小限に抑えられ、Bluetooth もないし、膝の上でも机の上でも同じように使い易く、キーの感触も (12 インチ MacBook と同様のメカニズムを使っていて) 結局は慣れることができた。

でも、Logitech の Create や Zagg の Slim Book を再び使うことはなさそうに思える一方で、Zagg の Messenger Universal だけは、今後も使い続けたいと思っている。執筆や写真編集など特定の作業については iPad を縦長モードで使いたいと思うのに、Apple の Smart Keyboard ではその置き方が許されないからだ。

とは言うものの、確かに私は iPad を使って生産的な活動をするのが好きだけれども、現状で手に入るキーボードの中で私を完全に満足させられるものはまだ一つもない。Apple とサードパーティのメーカー各社がもっと良い仕事をして、iPad を生産性のためにも真の意味で Apple のラップトップ機に代わるものにしてくれることを私は信じている。

実際のところ、私が一番気に入っているタブレット用キーボードは iPad 用ではなくて、Surface Pro 4 用のもの、Microsoft のハイブリッド Windows マシンだ。Surface Pro 4 の Keyboard Cover は Smart Connector に似た物理的コネクタによって Surface に接続する。コンピュータの上に畳めば平らになってすぐに持ち運ぶことができ、開けばすぐにワークステーションになる。かなり薄いのに頑丈で、タイプする感触も素晴らしい。

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Microsoft は Keyboard Cover をこれほど良いものにするまでに四度の試みを要した。だから私は、Apple がもっと試みを繰り返して、同様の素晴らしさに達してくれることを期待し続けたいと思う。

いずれ出てくる製品には、Apple が最近リリースした Mac 用 Magic Keyboard も組み込まれるのではなかろうか。(2015 年 11 月 25 日の記事“Apple の新しい Magic 周辺機器の変更点は控え目”参照。)Apple が、あるいはどこか賢いサードパーティのアクセサリーメーカーが、iPad スタンドとしても使える Magic Keyboard ケースを考え出してくれるかもしれない。Messenger Universal によく似ているが、Apple 独自のキーボードを組み込んだものを。

そのことには前例がある。今はもう生産中止となった Incase の製品 Origami Workstation だ。これは以前の Apple Wireless Keyboard 用の保護シースで、キーボードに取り付けたシースを開いてデバイスを嵌め込むようになっていた。(2014 年 10 月 25 日の記事“iPhone 6 Plus 用物理的キーボード”参照。)作業を開始しようという時にはシースのフラップ風のカバーを開いて折り畳めばピラミッド型のスタンドになり、タブレットでもスマートフォンでも置くことができた。あれは天才的なアイデアだった。

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私は今でも Origami Workstation を持っているので、iPad Pro を試してみた。おお、素晴らしくうまく使える。タブレットを横長にしても縦長にしても何の問題もない。

このアイデアが復活したらならば、どんなに素敵だろうか。Apple の手によるものでも、あるいは進取の気性に富んだ他のアクセサリーメーカーでもよい。

他の選択肢としては、独立のキーボードを持っていてそれを iPad Pro とペアリングさせたいけれども常時タブレットに取り付けたままにはしたくないと思うならば、Twelve South の ParcSlope や Stump の Super Stump といったスタンドもある。

あるいは、そういったものがどれもあなたの気持ちをくすぐらないのならば、その昔の偉大なるキーボードのどれか,を iPad Pro に取り付けて、たっぷりのレトロ風なクールさを実現し、ギークとしての信用を高めることもできる。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2016 年 2 月 8

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Carbon Copy Cloner 4.1.7 -- Bombich Software が Carbon Copy Cloner 4.1.7 (CCC) をリリースして、OS X 10.10 Yosemite のドイツ語、スペイン語、イタリア語のローカライズ版でミニ進行ウィンドウの中の進行バーが時々消えてしまうことのあったバグを修正した。このバックアップユーティリティはまた、CCC の SafetyNet フォルダの中に置かれたシステム項目がバックアップボリュームから起動した際にも削除できないことがあった (10.11 El Capitan のみに起こった) バグを修正し、CCC をアップデート適用直後に起動した際に起こったクラッシュを修正し、DiskArbitration サービスがロックの外れたばかりの CoreStorage ボリュームをアンマウントできなかった問題により良い回避策を施している。(新規購入 $39.99、12.1 MB、リリースノート、10.8+)

Carbon Copy Cloner 4.1.7 へのコメントリンク:

Final Cut Pro X 10.2.3、Motion 5.2.3、Compressor 4.2.2 -- Apple が、同社のプロフェッショナル向けビデオ編集アプリのシリーズをアップデートして Final Cut Pro X 10.2.3Compressor 4.2.2Motion 5.2.3 をリリースし、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPad Pro、および第四世代 Apple TV との互換性を改善した。

バージョン 10.2.3 の Final Cut Pro X では、カスタマイズ可能な Default Effect を追加してキーボードショートカットに割り当てられたビデオエフェクトとオーディオエフェクトの両方を選択可能にし、Apple デバイス用のビデオファイルを作成できる 4K 書き出しプリセットを追加し、ストレージエリアネットワーク (SAN) 上のライブラリを開く際の速度を上げ、複数の YouTube アカウントへのビデオ共有を可能にしている。Motion 5.2.3 では、プロジェクトに Photoshop ファイルを追加してから一部のツールを使ったり、iTunes や Photos のライブラリで検索したり、親グループのグループ解除後に Undo コマンドを使ったりした際の安定性を向上させている。Final Cut Pro X と Motion のいずれも、Bezier シェイプ上のポイントが Linear から Smooth に誤って切り替わることがあった問題と、Motion テンプレート内の一部のオブジェクトがソフトエッジでレンダリングされることがあった問題を修正している。また、Compressor 4.2.2 は Final Cut Pro X と同様の 4K 書き出し機能を追加し、Closed Caption ファイルでの問題点を解決し、Preview ウィンドウを拡大すると Navigation ウィンドウにソースクリップが表示されなかったバグを修正している。(Final Cut Pro 新規購入 $299.99、2.83 GB、)リリースノート、10.10.4+; Compressor 新規購入 $49.99、431 MB、リリースノート、10.10.4+; Motion 新規購入 $49.99、2.21 GB、 リリースノート,、10.10.4+。三つのいずれも Mac App Store から入手可能、過去に購入済みの場合は無料アップデート)

Final Cut Pro X 10.2.3、Motion 5.2.3、Compressor 4.2.2 へのコメントリンク:

Banktivity 5.6.5 (旧名 iBank) -- IGG Software が個人用資産管理アプリ iBank のマイナーなメンテナンス・アップデートを出したが、大きなニュースはアプリの名前が Banktivity に変更されたことだ。Mac 用アプリだけでなく iOS 版の iBank も改名され、 Banktivity for iPhone および Banktivity for iPad となった。改名を発表した IGG ブログ記事に寄せられたコメントを見れば、多くの iBank ユーザーたちが名称変更に驚いたことが分かる。とりわけ、バージョン 5.6.5 へのアップデート後に iBank が自分の Mac から消え失せたように見えたのだからなおさらだ。

バージョン番号を iBank から引き継いだ Banktivity 5.6.5 は、Move Shares 取引で株価が日付として表示されることのあったバグを修正し、数多くのクラッシュ (予算の行をドラッグした際や、アカウントマネージャでアカウントの表示・非表示を切り替えた際など) を解消し、Mac 同士で同期するとスケジュール取引リマインダーの設定が 0 日から 7 日に戻ってしまったバグを修正している。(IGG Software からも Mac App Store からも新規購入 $59.99、無料アップデート、39.3 MB、リリースノート、10.9+)

Banktivity 5.6.5 (旧名 iBank) へのコメントリンク:

DEVONthink/DEVONnote 2.8.9 -- DEVONtechnologies が DEVONthink の三つの版 (Personal、Pro、Pro Office) すべてと DEVONnote をバージョン 2.8.9 にアップデートして、Finder のフォルダタグの読み込みと索引付けに対応するとともに、ウィンドウをフルスクリーンモードで開く機能 (OS X 10.11 El Capitan のみ) に対応した。DEVONthink の三つの版のいずれも、フォーマット付けされたノートの中に画像をドロップできるようにし、Take Note パネルを閉じたり終了した後に未保存のコンテンツを復旧できるようにし、共有拡張の互換性を (Tinderbox 6.4 などとの間で) 改善し、El Capitan でテーブル表示の中で選択した行をコピーできなかった問題を修正し、キャプチャされた画像、リンク、ブックマーク、ノートの名前を変更する機能を改良している。DEVONthink Pro Office では Web 共有を改良して、必要に応じてパスワードの要求やコンテンツのリフレッシュをするようにしている。(いずれもアップデートは無料。DEVONthink Pro Office 新規購入 $149.95、リリースノート。DEVONthink Professional 新規購入 $79.95、リリースノート。DEVONthink Personal 新規購入 $49.95、リリースノートリリースノート; 新規購入 $24.95、リリースノート。TidBITS 会員には DEVONnote もいずれの版の DEVONthink もそれぞれ 25 パーセント割引。10.7.5+)

DEVONthink/DEVONnote 2.8.9 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2016 年 2 月 8 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、ライター Craig Grannell が Apple に対して OS X と tvOS における Reduce Motion オプションの欠如を非難し、Facebook の iOS 用アプリが依然として必要以上の電力を使い、ベテランのテクノロジー・ジャーナリスト Walt Mossberg が Apple のアプリには改良が必要だと語る。

El Capitan と tvOS に前庭障害患者からの批判 -- iOS の Reduce Motion オプション (Settings > General > Accessibility) は、iOS のアニメーションや視差効果が乗り物酔いに似た症状や吐き気を起こす前庭障害患者のユーザーにとって大きな助けとなっている。(2013 年 10 月 22 日の記事“iOS 7.0.3、iCloud Keychain を加えアニメーションをなくす”参照。)ライター Craig Grannell は Apple が OS X 10.11 El Capitan や tvOS にも同じ機能を装備していないことを非難する。いずれも、彼の具合を悪くするタイプの見た目の飾りを使っているからだ。OS X では、助けになろうと試みる唯一のアプリが Photos で、その環境設定に Reduce Motion のオプションが一つだけあるが、Grannell によればそのオプションも、また tvOS の Reduce Motion 設定も、いずれもほとんど効果がないという。前庭障害を患っている人たちの数がどの程度の割合なのかを正確に知ることはできないが、調査結果によって 5 パーセントから 35 パーセントという報告もあり、それはつまり不必要なアニメーションや視覚効果のせいで何百万人もの人たちがある程度の不快感に耐えているということだろう。私たちとしても Apple が iOS のアクセシビリティ機能を他のオペレーションシステム (Grannell は議論していないが watchOS もある) にも拡張してくれることを期待したい。

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Facebook の iOS 用アプリは依然としてバッテリを浪費 -- Facebook はこの問題に対策を施したとのことだが、どうやらこのサービスの iOS 用アプリは依然として必要以上のバッテリ電力を消費しているようだ。The Guardian の Samuel Gibbs によれば、彼の iPhone 6s Plus のバッテリはこのアプリをアンインストールするとインストールされていた時に比べて 15 パーセント長持ちするようになったという。また、ストレージ容量も 500 MB ほど空いた。このアプリはサイズも大きくキャッシュの量も多いからだ。これほど豊富な開発リソースを備えた会社がこれほど長年にわたってこの問題を解決できないでいるのは困ったことだ。もしもあなたが Facebook を使っていてバッテリ寿命の問題を抱えているのなら、このアプリを削除して代わりに Safari の中で Facebook を使うことを考えてみるとよい。バッテリ寿命を延ばすためのいろいろなヒントが "iOS 9: A Take Control Crash Course" に載っている。

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Walt Mossberg、Apple のアプリには改良が必要と語る -- Apple 製のアプリが同社の高い水準に達していないとあなたが感じたなら、そう感じるのはあなただけではない。The Verge の記事で、ベテランのテクノロジー・コラムニスト Walt Mossberg が Apple の問題を抱えたアプリのいろいろに対する批判を展開し、特に iTunes (「こいつは開くのも怖い」)、Mail、Photos、そして iCloud を名指しした。「まるで、このテクノロジーの巨人は新たな大きな夢を追うあまりに、これら主要なソフトウェア製品から目を離してしまったかのようだ」と Mossberg は述べた。私たちも多くの読者もとりわけ iTunes と Mail で問題に遭遇していることを考えれば、テクノロジー・ジャーナリズムの経験豊富な長老たる彼の警告に Apple が注意を払ってくれることを願わずにいられない。

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TidBITS ISSN 1090-7017©Copyright 2016 TidBITS: 再使用はCreative Commons ライセンスによります。

Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新: 2016年 2月 11日 木曜日 , S. HOSOKAWA