TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1315/04-Apr-2016

Apple が iOS 9.3.1 をリリースして、リンクをタップした際にアプリがクラッシュしたりハングしたりすることのあったバグに対処した。Google が同社のプロフェッショナル向け写真編集アプリセット Nik Collection を無料で提供することにしたので、Julio Ojeda-Zapata がその入手方法を紹介する。Adam Engst はあなたの Mac のセキュリティデータを最新に保つ方法について説明し、Michael Cohen は新しい iCloud Drive 対応の iBooks アプリで遭遇したトラブルを物語り、Joe Kissell は最新の FlippedBITS 記事で 1Password と iCloud Keychain の違いを検討する。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Banktivity 5.6.7、Parallels Desktop 11.1.3、Fantastical 2.2、Evernote 6.6、OmniFocus 2.5、OmniOutliner 4.5.1、MoneyWell 2.3.10、iBooks Author 2.4.1、KeyCue 8.0、Default Folder X 5.0.3、それに DEVONthink/DEVONnote 2.8.10 だ。

記事:

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Apple、iOS 9.3.1 をリリースしてリンクのバグに対処

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

記事“Apple、旧デバイス用に iOS 9.3 を再発行、ただしリンクにまだ問題あり”(2016 年 3 月 28 日) で、多くのユーザーがウェブリンクをタップするとアプリがハングしたりクラッシュしたりする問題に悩まされているとお伝えした。Apple は今回、この問題に対処する目的で iOS 9.3.1 をリリースした。似たような問題を iOS 9.2.1 で経験したユーザーも多くいたが、そちらの問題も今回のアップデートで対処されたのかどうかが興味深いところだ。

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この小さなアップデート (私の iPhone 6 上では 27.5 MB) をダウンロードするには、Settings > General > Software Update に行くか、または iTunes 経由でアップデートすることもできる。現在のところこのアップデートで何か問題が起こったという話は聞いていないが、私の iPhone 6 ではいつになくインストールに長い時間がかかった。

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"Take Control of Slack Basics" の Chapter 5、入手可に

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週、Glenn Fleishman が連載中の本 "Take Control of Slack Basics" の Chapter 4、"Post Basic Messages" を出したが、そこで扱われたメッセージが基本的なものばかりであったことは章のタイトルにある通りだった。そこで今週は Chapter 5 の "Go Beyond Basic Messages" でさらに深いことに踏み込み、四つのことについて解説する:

これまで通り、添付ファイル、スニペット、投稿、通話などを(そう、皆さん既にご存じのチームのメンバーたちと!)試してみたい方は、どうぞ私たちの公開 SlackBITS グループに参加して頂きたい。現在の参加者は 150 名以上いて、Slack について、また Mac、iOS、Apple TV について、ここで議論を交わしている。エイプリルフールの楽しい冗談(私たちの記事“Apple、40 周年記念 Mac を開発中”(2016 年 4 月 1 日) をご存じだろうか?)へのリンクを集めるため専用のチャンネルもある。ここで何でも質問して頂きたい。できる限りお答えしたいと思う! 参加の方法は Chapter 1 の "Introducing Slack" に説明がある。Chapter 2 "Get Started with Slack も、誰でも読めるようになっている。

けれども Chapter 3 の "Master the Interface"、Chapter 4 の "Post Basic Messages" とこの新しい Chapter 5 は TidBITS 会員限定なので、まだ会員になっておられない方にはどうぞこれを機会に会員になって頂きたい! TidBITS 会員には他にもたくさん特典があるけれども、何より大切なのは TidBITS 会員プログラムのお陰でここ数年間の TidBITS が続けてこられたということだ。皆さんのサポートこそ私たちにとって本当に何物にも代え難い。既に TidBITS 会員になって下さっている方は、どうぞ会員登録の際の電子メールアドレスを使って TidBITS サイトにログインし、連載チャプティクルを読んで、コメントを書き込んで頂きたい。

完成版の電子ブック "Take Control of Slack Basics" は、完成し次第 PDF、EPUB、Mobipocket (Kindle) の各フォーマットでどなたでも購入して頂ける。また、Slack チームにいる方々を対象に完成版の電子ブックの値引きまとめ買いができるようにする方法も検討中なので、ご希望の方はご連絡頂きたい。

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Google が Nik Collection 写真編集アプリを無償提供

  文: Julio Ojeda-Zapata: julio@ojezap.com
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Google は、自ら所有する先進的な Mac 及び PC の写真編集ツールである Nik Collection無償とした。これは先週までは $150 であり、一時は $500 もしたこともある。同社は、このスイートを 2016 年に購入した人に対しては返金する。

7 つの Nik Collection 編集ツールは、Google の 2012 年の Nik Software の買収の一部で、独立のアプリとしても、そして Adobe の Lightroom や Photoshop プログラムへのプラグインとしても働くが、もう廃版となったが未だに使用者のいる Apple の Aperture とも働く。全ダウンロードサイズは 590 MB である。

Nik Collection ツールには次のものがある:

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Google は Nik Collection をこれからもアップデートしていくかどうかについては言及していないが、どうも、これはあきらめたという信号を送り出しているように見える。

Google+ ポスト,の中で、同社は "モバイルのための素晴らしい写真編集ツールを作るという我々の長期的な投資目標に焦点を当てるために... 我々は Nik Collection デスクトップスイートを無料にして誰にでも使ってもらえるようにした" と言っている。

Mac や iOS ユーザーは、Apple Photos 機能拡張が出るであろうことを待つべきではないと思われる。

Google の Nik Software 買収劇は、写真マニアにとっては近年痛し痒しであった。この買収には、iOS 用 と Mac のための Snapseed 写真編集アプリも含まれていた。しかし、2013 年に Google は Mac バージョンを (PC バージョンと共に) 殺してしまった。この製品を Nik が 発表したのは、買収直前にあたる、ほぼ 1 年前にすぎない。もっとも Google は Snapseed iOS アプリ (ユニバーサルアプリで iPad にも全面的に対応する) は Android バージョンと共に引き続きアップグレードし続けるとは言っている。

Google はまた Nik の技術を Google+ ソーシャルネットワークの一部である写真編集制御を 加速するのに使った。しかし、これらの進化したツールは後日、Google+ Photos が独立した Google Photos サービスに変わった時に消えてしまい、より簡単なものに置き換えられた。

やや関係した話として、Google は February 2016 にその Mac- 及び PC-ベースの Picasa 写真整理アプリを止めると発表した。これは同社が Picasa, Inc. を 2004 年に買収した.時に手に入れたものである。

どうも Google は Google Photos サービスに焦点を当てているように見え、このサービスのモバイルアプリと Web アプリを頻繁にアップデートしている。先週には、インターフェースの改善に加えて、 スマートアルバムの機能を公開したばかりである。Google Photos は今や Apple の Live Photos 機能もサポートする。

不幸にも、Nik Collection は Google Photos からも Snapseed からも完全に隔離されており、Google ファンがこれらを使うのを難しくしている。

そうではあっても、タダはタダであり、手が届くうちにこれらのアプリスイートを手に入れない理由はない - それに、もし Google にこの製品をアップグレードする計画はないのであれば、将来手に入らなくなる可能性は否定出来ない。

しかし、たまにしかやらない写真編集ファンは注意が必要である:Nik Collection は Google Photos や Apple の Photos の様な入門レベルの製品ではない。Nik アプリのインターフェースは扱いにくく、習得するのは難しい。平均的なユーザーにとって、このスイートは手に余るかもしれない。

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また Nik Collection は単一の統合された製品ではないので、もしある画像の大手術をしようとしているならば、これらのツールを個別に開いたり閉じたりしなければならない。これは、ツールを独立のものとして、或いは Lightroom や Photoshop プラグインとして使用するかに拘らない。

そして、Apple Photos との統合が全くなされていないことは、多くの Mac-ベースの写真愛好家には魅力を欠く原因となるかもしれない。

しかし、Mac 上で広範囲な編集ツールを使って試してみたい人にとっては、Nik Collection は驚愕の掘り出し物であろう。

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OS X のセキュリティデータを必ず入手しよう

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

数週間前に、Josh Centers の記事の中で、OS X 10.11 El Capitan の System Integrity Protection (SIP、システム整合性保護) 機能へのアップデートの副作用として多くの Mac ユーザーが Ethernet を使えなくなってしまい、その後に Apple が第二のアップデートを出してこの問題を解決したという事実をお伝えした。(2016 年 2 月 29 日の記事“El Capitan の SIP アップデートが Ethernet を壊す”参照。)Josh の記事を読んで、私は少し混乱してしまった。問題を起こしたのは El Capitan の Incompatible Kernel Extension Configuration Data ファイルであったが、私の iMac にも MacBook Air にもそんなファイルがインストールされた形跡はどこにも見当たらなかったからだ。

その記事へのコメントと TidBITS Talk での議論を経て、その疑問への答が見つかった。私が、システム環境設定の App Store 枠の "Install system data files and security updates" チェックボックスをチェックしていなかったのが原因であった。

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(今すぐはこの記事を最後まで読む時間がないという方のために言っておくと、何はともあれ今言ったそのチェックボックスをチェックしてから、日々の仕事に戻って頂きたい。さて、まだ残っておられる方々には、何が起こっているかの説明を、通常通りに書き進めさせて頂こう。)

いったいなぜ私は、こんなに重要そうに見えるチェックボックスをチェックしていなかったのか? それは、Apple がこの個所のインターフェイスで猛烈に大きなしくじりをやらかしていたせいだ。ご覧頂きたい。一番上のチェックボックス(その下の四つのチェックボックスたちの上位にある)の意味は明確だろう。"Automatically check for updates" つまり自動的にアップデートのチェックを実行するというものだ。すべての人が、これをチェックしておくべきだ。さて、次のチェックボックスの意味はそれほど単純でない。"Download newly available updates in the background" つまり新たに入手可能になったアップデートを自動的にバックグラウンドでダウンロードするというものだ。たいていの場合はこれをチェックしておけばよいが、例えばあなたがネットワークに接続したプレゼンテーションをしようという場合や、あるいはバンド幅に制限のある状況で勝手にインターネットの使用をされては困るような場合には、オフにしておく方が良いだろう。しかしながら、ここでそのすぐ次に書いてある文章に注目して頂きたい。"You will be notified when the updates are ready to be installed" つまりアップデートをインストールする準備ができたら知らせてくれるというのだ。素晴らしい! それこそまさに私が望むことだ。アップデートはバックグラウンドで自動的にダウンロードしてくれるけれども、インストールをするタイミングは通知を見て私が選択できるのだ。

さて、その次にある三つのチェックボックスは互いに関係あるように見えるけれども、Apple がしくじりをやらかしたのはここだ。前の二つ、"Install app updates" と "Install OS X updates" は、その後の "Install system data files and security updates" と同じ言い回しに聞こえるけれども、実は動作の方法が大きく異なっている。チェックすると、前の二つのチェックボックスは(それぞれ)アプリと OS X のアップデートを自動的にインストールせよと App Store アプリに命じる。これらがチェックされていなければ、アップデートがダウンロードされた際に通知が出て、自分の都合の良いタイミングで手動でインストールできるようになる。

それとは対照的に、"Install system data files and security updates" をチェックしておかなければ、重要なバックグラウンドのセキュリティ関係アップデートが出ても何の通知も出ない。それらは、例えば "Security Update 2016-002" のような Apple のフォアグラウンド・アップデートとは違う。そちらは二つ目の "OS X updates" の方に分類されている。

では、この三つ目の "system data files and security updates" とはいったい何か? TidBITS Talk メンバーの Al Varnell (彼はセキュリティコミュニティーで仕事をしている) が、彼の知っていることを議論の中で教えてくれたが、ただし書きとして、Apple がセキュリティの理由からこれらのシステムについて公式な情報を発表していないので、彼の語る情報は必然的に不完全なものだと警告を添えた。彼によれば、これらの重要なバックグラウンド・アップデートには少なくとも次のものが含まれる:

私の見るところ、これらのファイルのいくつかはセキュリティ関係の処理で使われているようで、それらの処理についてはこの Apple サポート記事にあらましが書かれている。Gatekeeper によって、OS X は署名の付加されていないアプリケーションを開かせないようにする。上記の MRT というのはおそらく "Malware Removal Tool" のことだろう。MacDefender マルウェアが現われた頃(2011 年 5 月 25 日の記事“Apple、次第に深刻化する MacDefender 問題に反応”参照)に登場したものだ。Apple の Security Update 2011-003 は、MacDefender を探知して除去することができた。それから、XProtect は OS X の File Quarantine (ファイル隔離) 機能の一部で、ダウンロードしたファイルの中にマルウェアが潜んでいないかをスキャンして調べ、Flash や Java などのうち既知の脆弱性のあるウェブプラグインをブロックする。それからまた Incompatible Kernel Extension Configuration Data は古いカーネル拡張でクラッシュを起こす可能性のあるものを OS X が無効にする作業を補助する。けれども Core Suggestions Configuration Data と CoreLSKD Configuration Data が何を含んでいるかは私には分からなかった。(これら以外に Chinese Word List Update というものもリストされるかもしれないが、たぶんこれはセキュリティ関係ではないだろうと思う。)

Apple は、新たな脅威が現われればそれに基づいてこれらのファイルにアップデートを出す必要がある。Apple のエンジニアたちが新たなマルウェアに気付けば、OS X のセキュリティシステムにできる限り早くそれを知らせて世界中の Mac ユーザーたちを保護する必要が生じる。だから、正直言って "Install system data files and security updates" チェックボックスのチェックを外しておくのは非常に良くないことだ。これは(データファイルを更新するのであって)コードをインストールするものではなく、先日 Apple が Ethernet カーネル拡張を Incompatible Kernel Extension Configuration Data ファイルに入れてしまったような種類の間違いを別にすれば、このチェックボックスでセキュリティ関係のデータを自動的にアップデートさせても問題が多く起こるとは考えにくい。

だから、もしもあなたが "Install system data files and security updates" のチェックを外していたならば、今すぐそれをチェックして、Software Update がそれと気付いてすべてをアップデートするまで、一日か二日待ってみよう。

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長く待ちたくないという人は、まずそのチェックボックスをチェックしてから、次のコマンドを Terminal で走らせればよい。

sudo softwareupdate --background-critical

アップデートされたことを確認するには(記事“El Capitan の SIP アップデートが Ethernet を壊す”に説明がある通り)System Information (システム情報) の Software > Installations カテゴリーを開けばよい。Date Installed カラムの見出しを二回続けてクリックすれば、最近にインストールされたものが一番上に来る。

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主義として自動アップデートをしたくないという人は、次のようにすれば手動で重要なバックグラウンド・アップデートを入手できる。まずチェックボックスをチェックしてから、さきほどの softwareupdate コマンドを Terminal で走らせ、その後で再びチェックボックスのチェックを外しておけばよい。

ここで言い添えておくべきことがある。Apple のポリシーによればセキュリティアップデートは現行バージョンの OS X とそれより二つ前までのバージョンに対してのみリリースすることになっているが、同社は今もこれらのセキュリティデータファイルを 10.6 Snow Leopard までずっと遡ってアップデートし続けている。File Quarantine 機能は 10.6 Snow Leopard でデビューしたものだ。

いずれにしても、Apple はこのチェックボックスの重要性をもっとはっきりと打ち出すべきだ。例えば "Install critical anti-malware definitions and system data" のような言い回しにしてはどうだろうか。これをチェックしておくのはおそらくデフォルトでは既にそうなっていたのだろうが、そういう言い回しにしておけばユーザーがうっかりチェックを外してしまうのを防ぐことができるだろう。それに加えて、もしもこのチェックボックスのチェックが外れていれば、他のすべての OS X アップデートと同じように Software Update が個々のアップデートについてユーザーに通知を出すべきだと思う。

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iBooks と iCloud Drive の組合せは信頼性に欠け混乱を招く

  文: Michael E. Cohen: mcohen@tidbits.com, @lymond
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

最初にお断りしておくが、Apple が OS X 10.11.4 及び iOS 9.3.1 と共に配った iBooks の最新バージョンで全く問題がない人たちもいる:Mac 用には 1.5 そして iOS 用には 4.7 である。しかしながら、私はこれらの幸運なユーザーの一人ではなく、そして Apple のサポートコミュニティでの議論から推しはかると (以下の様な [1], [2], [3])、どうも私だけではなさそうである。

Apple サポートの書類 "ePub、iBooks Author ブック、PDF ファイルを iBooks および iCloud で同期する" からすると、約束しているのは:

iBooks と iCloud Drive を使って ePub、iBooks Author ブック、および PDF ファイルを同期しておけば、お使いのすべてのデバイスからアクセスできる環境を作れます。iCloud Drive を有効にしたら、すべてのファイルが自動的に iCloud にアップロードされます。その後で iBooks ライブラリに追加した ePub、iBooks Author ブック、または PDF ファイルはすべて自動的に iCloud にアップロードされます。

良さそうに聞こえますよね? もし iCloud Drive を有効にしていて、そして自分のライブラリ用に十分な容量があれば、iTunes 同期ダンスをしなくとも済む:ただ本を - PDF ですら大丈夫! - 自分の iBooks ライブラリに入れるだけで (一応、どの機器上からでも)、それはあなたの全ての機器上で見られるようになる! この様な淀みない同期システムを望まない人などいるであろうか?

勿論、私もそうしたい。一例を挙げると、私は定常的に EPUB を作成するので、レイアウトを私の色々な機器 (Mac, iPad Air, iPhone 6+, そして古い iPad 2) 上でチェックすることを iTunes 経由での同期なしに出来るというのはとても魅力的に聞こえる。そして、その通りであろう... もし全てが Apple いう様に働くのであれば。しかしながら、現実はそうではない。iBooks の最新版に Apple は矛盾と信頼性の欠如を一緒に持ち込んでしまった。

iCloud Drive/iBooks 統合を有効にする -- 混乱はこの機能を有効にすることから始まる。まず、iOS 機器か Mac をアップデートした後で iBooks を立ち上げると、このアプリは、あなたの本のライブラリのために iCloud Drive を有効にする機会を提供してくる。

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しかしながら、もしその時そうしないことを選ぶと、後になってそうするやり方を探し出すのが難しくなる。実際には、その答えは上に述べたサポート書類から辿ることが出来る。それへのリンクは最初の画面にも現れるのだが、一旦その画面を逃してしまうと、後はオンライン検索に時間をかける必要が出てくる。更に、そのサポート書類が見つかっても、iCloud Drive 機能を有効にするやり方を直接説明している情報は無いことに気づくことになる:代わりに見つかるのはそれを 不能にする やり方である。しかしながら、そこから iCloud Drive と iBooks の統合をオンにする設定が何処にあるかの見当は付けられる:

iOS 機器上で iBooks と iCloud Drive の統合をオンにすると、次回 iBooks アプリを開いた時、iCloud Drive を使いたいかどうかを聞いてくる。もしそこで辞退すれば、Settings アプリにあるそのスイッチはオフに戻される。

アップロードの苛立ち -- 咎めるべきは自分の短気であることは認識している。私は、この OS X と iOS アップデートを、出ると同時にダウンロードし、そしてインストール後は直ちに iCloud Drive と iBooks の統合を有効にした。当然のことながら、Apple のサーバーは、最新のアップデートを求める何百万というユーザーで満杯になっており、私の iBooks ライブラリの Mac から iCloud Drive への転送が遅いのも理解出来る話であった。しかしながら、完了までどれぐらい時間がかかるかとか、或いは後どれぐらいの項目がアップロードされるのを待っているのかといった情報は無いに等しかった。進行バーが時折ツールバーに現れたが、そこに表示された情報は不十分でかつ誤解を招きやすいものであった。

このアップロードの最中に、私は iOS 機器上で iBooks を覗いてみた。そしたら、サムネイルが現れたり、消えたり、そして見るからにでたらめに動き回るのが見えた。何時間か待った後では、私の iOS 機器上の iBooks は、もはや私の Mac 上で見えるものと一致しなかった:進行状態を見るには、iBooks を手動で終了させ、そして同じ機器上で再起動させなければならなかった。

目に入ってきたものは綺麗なものではなかった:私の All Books コレクションは、以前に Recent で並べ替えておいたものだが、私の機器上には無い私のライブラリにある全ての本を表示した (サムネイル上のダウンロードアイコンで示されていた)。私が自分の機器上にあった最近読んだ本に辿り着くためには何十もの本を通り過ぎていかなければならなかった。もっと言えば、私の色々なコレクションの中の本の並び方も入れ替わっており、私が注意深く整理しておいたものとはもはや似ても似つかなかった。

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更に、多くの本が - そしてそのパターンも見つけられなかったのだが - もはや私の機器上には存在せず、代わりに iCloud からダウンロード可能と印付けされていた。他の例を挙げれば、私の iPhone 上のコレクションメニューの中で Hide iCloud Books をオンにした時、この iCloud Drive への移行の前にはそこにあったよりもはるかに少ない数の本しか見ることが出来なかった。

データ破損の問題 -- 私が読んでいる最中の本 (通常同時に数冊ある) が最早 iPad Air 上になかったので、私はそのダウンロードアイコンをタップした。数秒のうちにダウンロードは完了した。そしてその新たにダウンロードされた本を開くためにタップしたら、それは、私が読みかけにしておいた所で開いた。今の所、順調である。

そうではない例もある。私がしばらく手にしていない他の本をダウンロードしようとした時、タップ一発でダウンロードが済んだように見えたが、その本を開くために再度タップしたら、それをインストールするに必要な空き容量がないというメッセージが出てきた - 馬鹿馬鹿しい。何故ならば私の iPad には 10 GB を超える空きスペースが残っており、その本自体の大きさも 1 MB 以下であった。私がそのメッセージを無視したら、ダウンロードアイコンがその本の上に再度現れた。

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それで Mac の方に行ったら、その本はそこにあったので、開いた。それは問題なく開いた。そこで、私は iPad に戻り、再度試してみた。でも、再度同じメッセージが出てきたので、その本を私の iBooks ライブラリからドラッグして Mac 上に出し、その本をライブラリから削除し、それから、私が作ったばかりのコピーを再度 iBooks にドラッグして戻した。

iPad 上では、その本は消えていた;iPad 上の iBooks はその削除を認識していたが、新たにインストールされたコピーは見えていなかった。私は iBooks を強制終了し、そしてそのアプリを再起動した時、新しいコピーが数秒後に現れた。今度は、それをダウンロード、そしたら問題なくそれを開けた。

悲しいことに、私がダウンロードしようとした時、同じ馬鹿馬鹿しいエラーに遭遇した本は数限りなくある:その数は、私が試したものの半分にも及ぶ。その原因は、私の本を Mac から iCloud に最初にアップロードした時に。何らかのデータ破損が発生したとしか私には思えない。この問題を解決出来た唯一の方法は、本を 1 冊づつ私の Mac の iBooks ライブラリの中で削除し、そして再インストールすることであった。一回に一つの修正をする:

  1. コレクションを表示する。

  2. 全ての本を選択し、それらを Finder フォルダにドラッグし、コピーする。

  3. コピー作業が終了するのを待ち、それから iBooks で、コレクションの中にある全ての本を削除する。

  4. 削除作業が終了するのを待ち、そして Finder からコピーをドラッグして iBooks の中の現行のコレクションのための今や空になっているウィンドウに戻す。

  5. Books がコピーを iCloud にアップロードして戻す作業が終了するのを待ち、そして、次のコレクションに移る準備として Finder フォルダを空にする。

  6. ステップ 1 から 5 を繰り返す。

この作業には、ほぼ丸一日かかったが、終了した時には、私の iOS 機器上のダウンロードに関しては何ら問題は残っていなかった。ただ私には丸一日のタダ働きが残っただけである!

克服出来ない障害 -- それ以来、私はこの新しい iBooks アプリが提供できるものは何か調べてきたが、私に分かったことは失望させられるものであった:

結論 -- iBooks と iCloud Drive の統合は、目指すものは素晴らしいが、実行が全く伴っていない。iCloud Drive との統合無しでも、最新の iBooks アプリは貧弱な品質管理の見苦しい例としか言いようがない。これは Heisenberg エンジンの上に作られた Schrodinger のアプリとも言えるもので [訳者注:実証されていない理論に基づいた行き過ぎた概念拡大というような意味と思われる]、信頼性に欠け、予測できない、そして、電子本ライブラりの中身を大事だと思うならば使うのは危険だと言わざるを得ない。

私は、Apple が重要な新機能を提供するためにアプリを再構築する時に、ソフトウェアの中に時たま小さな欠陥を持ち込んでも許してあげたいと思っている。しかし、これら最新の iBooks アップデートで Apple が提供したものは、単純に許しがたい。不幸にも、ユーザーがこれらの問題に対処出来る術も無さそうである。もし、皆さんの中に、iBooks に大きく依存しているが未だ OS X 10.11.4 や iOS 9.3.1 にアップデートしていない人がいるのであれば、私は待つように強く進言する。

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FlippedBITS: 1Password 対 iCloud Keychain

  文: Joe Kissell: jk@alt.cc, @joekissell
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

パスワードが苦痛だというのは誰もが同感することだ。コンピュータやウェブサイトやオンラインサービスに、一人のユーザーが一つだけの識別子(ユーザ名)と自分で選んだ一つだけのパスワードを使ってアクセスできるべきだという考え方は、その昔ならば論理的に見えたことだろうが、その後のシステムはうまく発展しなかった。今や私たちは皆が何十あるいは何百というサービスにパスワードを必要としており、その一方で人目を引くセキュリティ漏洩が頻繁に起こっていてパスワードに基づくインフラには本質的に脆弱なところがあり攻撃を受けやすいものだということを私たちに思い出させる。

それに応じて、サービスプロバイダ各社はますます厳しい要求をユーザーたちに突き付ける。もっと長く、もっと複雑なパスワードを使え、プロバイダが求める度にパスワードを変更せよ、セキュリティ質問に答えよ、二段階認証を追加せよ、といった具合だ。そしてそのお返しに、フラストレーションの溜まったユーザーたちはセキュアとは反対の方向に進むような態度で応じる。簡単に推測できるパスワードを選んだり、あらゆるところで同一の(あるいはほんの少数のうちの一つの)パスワードを再利用したりするようになる。

私は長年にわたってパスワードの問題について考えてきたし、記事も書いてきた。最近出版された "Take Control of Your Passwords, Second Edition" の中でも、問題全体を徹底的に説明した上で、読者が分別ある、安全な、しかも持続可能な戦略を考えられるように手助けしている。私がそこに書いた重要なお勧めは、可能な限りパスワードマネージャを使うべきだということだ。このタイプのソフトウェアは必要に応じて自動的にパスワードを生成し、記憶し、記入し、あなたが持ついろいろなデバイスの間でパスワードを同期することもできる。もちろんパスワードマネージャだけですべての人のあらゆるパスワードの悩みが解決する訳ではないが、面倒な手間の大部分を取り除くことができ、それと同時にあなたのセキュリティを大幅に増すことができる。

素晴らしいパスワードマネージャはたくさん存在しているので、あなたにとってうまく働いているものである限り、どんなパスワードマネージャをあなたが使っているかに私は本当に全く関心がない。多くのファンを持っているアプリが LastPassDashlaneBlur、その他たくさんあることも知っている。その上 Apple 自身が出している iCloud Keychain は、最近のバージョンの OS X と iOS でならば Safari の中で働く上に、iCloud アカウントを持っている人ならば無料で使える。iCloud Keychain については私のもう一つの本 "Take Control of iCloud" に詳しく書いた。

けれども、私が個人的に気に入っているのは 1Password だ。私はこれをもう 10 年近くも使っている。私にとっては、パワーと、使い易さ、手頃な価格のちょうど良いバランスを実現している上に、年々ますます良くなりつつある。あまりにも気に入ったので、私は "Take Control of 1Password" という本まで書いた。この本には、このアプリの多彩な機能を最大限に活用する方法が述べてある。それらの機能の中には、見てすぐには分からないものも多い。

でもちょっと待って! iCloud Keychain なら無料で、追加のソフトウェアも不要、しかも Apple がサポートしている。だから、そもそもなぜサードパーティの製品なんかを使おうとするのか? 私はこの質問を何度も聞いたことがある。例えば、記事“1Password 6 for Mac、Teams を加え、同期オプションを拡大”(2016 年 1 月 18 日) で最新のメジャーリリースを紹介した際には、Jim という読者がコメントでこう問いかけた:

ちょうど良い機会なので、1Password について私がずっと聞きたかった質問をしたい。1Password については褒め言葉しか聞こえてこないけれども、でも... 具体的に、Apple の内蔵ツール (Keychain、iCloud Keychain、その他) にできないことでどんなことができるのか?

1Password を称賛するレビュー記事はたくさん読んだけれども、この疑問の答だけはまだ見えてこない...

返事のコメントで、私は 1Password にできて iCloud Keychain にはできないたくさんのことを挙げた。けれどもこの質問にはもっときちんと答える必要がある。結局のところ、1Password は無料ではないし、習熟するのも容易ではない。そもそも一つのパスワードマネージャから別のものに切り替えるのは必ずしも簡単だとは限らない。これが Pepsi 対 Coke の選択みたいに見えるのは分かっているが、本当を言えばむしろこれは単なる缶入り Pepsi を、職人による手作りのオーガニック・アイスクリームを乗せた Cherry Vanilla Coke フロート、しかもストロー2本付き、と対決させるようなものだ。

機能の比較に入る前に、まずは手早く免責声明を二つ述べておこう。第一に、ここで私は 1Password について語るけれども、私が説明する機能の多くは他のサードパーティのパスワードマネージャにも備わっている。それから第二に、私は決して iCloud Keychain を批判しようとしているのではない。実際、あとで説明する通り、目的によっては iCloud Keychain が理想的な選択肢になることもあるし、また iCloud Keychain とサードパーティのツールを両方合わせて使っていけない理由は何もない。

1Password の利点 -- 1Password は、Apple が iCloud Keychain を思い付くよりはるか以前から開発されてきた。そして、長年かけて主としてユーザーから届いたフィードバックに基づいて改良を重ねてきた。他方、Apple はそのようなやり方が大の苦手であるように見えることが多いのではないか。では、1Password が iCloud Keychain より優れている点をいくつか挙げてみよう:

iCloud Keychain の利点 -- さて、ではここで少し観点を変えて、iCloud Keychain について良いところをいくつか挙げてみよう:

確かに、1Password に対するものに比べれば賛辞の項目の数は少ないけれども、それらは決して取るに足らぬものではない。Safari のみを Apple デバイスの上でだけ使っていて、アカウントの個数もそれほど多くなく、iCloud 同期の方を好ましいと思い、他のデータタイプを保存したり、認証情報の共有をしたり、使い捨てパスワードを利用したりする必要を感じていないのなら、iCloud Keychain で完璧に満足できるかもしれない。疑いなく、iCloud Keychain を使うのはパスワードマネージャを何も使わないのに比べれば何千倍も良いことであり、あなたが気に入って使っているなら、それが何よりだ。

しかしながら、これが二者択一の判断でないことも忘れてはならない。iCloud Keychain と 1Password の両方を一緒に使うこともできる。例えば、Wi-Fi パスワードの処理と、iOS 用 Safari で頻繁に使う認証情報については iCloud Keychain を使い、それ以外のものについては 1Password を使うというのも良い方法だ。あるいは、あなたが使うパスワードの大多数について両方のアプリをアップデートさせておくようにして、いつもその場で(プラットフォームやブラウザなどに応じて)便利な方を使うというやり方も良いだろう。あるいはまた、新しいパスワードの生成には 1Password を使い、それらの保存や入力には iCloud Keychain を使う、という方法もある。両方を一緒に使うことで多少は手間が増え、人によっては片方だけにするより少々セキュア度が下がると考える人もいるかもしれないが、それでも不合理なやり方とは言えない。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2016 年 4 月 4 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Banktivity 5.6.7 -- IGG Software が Banktivity 5.6.6 をリリースして、以前は iBank という名前で知られていたこの個人財務アプリ(私たちの最近のアンケートで良い成績を得た、2016 年 2 月 29 日の記事“あなたの好みの Mac 個人財務アプリ”参照)に多数のバグ修正を加えた。今回のアップデートで解消されたバグの中からいくつかを挙げれば、ファイルを開く最中にパスワード入力をキャンセルすると起こったエラー、パスワードなしの iBank ID 編集を提出した後に Assistant に起こったハング、Portfolio Summary レポート上の株価の丸めに関する問題、NeatReceipts 上の日付の解釈誤り、保存された Direct Access 接続が他の新規接続によって削除された問題などがある。(Infinite Kind からも Mac App Store, からも新規購入 $59.99、無料アップデート、39.3 MB、リリースノート、10.9+)

Banktivity 5.6.7 へのコメントリンク:

Parallels Desktop 11.1.3 -- Parallels が Parallels Desktop のバージョン 11.1.3 (build 32521) をリリースして、この仮想化ソフトウェアの数多くのバグを修正した。今回のリリースでは Nested Virtualization が有効の場合に仮想マシンがクラッシュした問題を解消し、USB デバイスを接続する際に OS X 10.10 Yosemite のホスト OS がクラッシュするのを防ぎ、Coherence で Chinese (Simplified) 入力メソッドを改良し、OS X 仮想マシンをスタートさせる際の非互換性エラーメッセージでの問題を修正し、Windows で 3D を多用するアプリケーションを走らせた際にパフォーマンスが落ちる問題を解決している。(標準版の新規購入 $79.99、Pro/Business Edition は年額 $99.99 購読、アップグレード $49.99、バージョン 11 のライセンスがあれば無料アップデート、293 MB、リリースノート、10.9.5+)

Parallels Desktop 11.1.3 へのコメントリンク:

Fantastical 2.2 -- Flexibits が Fantastical 2.2 (別名 "the massively big, massively awesome update") をリリースして、このカレンダーアプリに大量の追加機能を組み込んだ。まずはネイティブな Exchange サポートを組み込んでいる。従来、Exchange サポートは Apple が内蔵しているカレンダーサポートに依存していたが、Fantastical がネイティブ実装を果たしたお陰で今回からこのアプリの中で招待への応答、ミーティングルームのスケジュール作成と検索、Global Address List 検索、その他にも対応できるようになった。(Exchange 関係の追加機能のフルリストはブログ記事を参照。)Fantastical 2.2 ではまた、招待応諾可能日の一覧表示が新設され、Exchange や Google など互換サービスで使えるようになった。(ただし iCloud では不可。)

今回のアップデートではまた、さまざまの異なる表示モードでカレンダーやリマインダーリストを印刷する機能が追加され、iCloud の共有カレンダー通知にも対応し、Google Apps アカウントで Google Hangout リンクも表示するようにし、Push for Google アカウントが変更を即座に表示するようにし、月間表示を現在の週から始める環境設定を追加し、繰り返しイベントを多数持つカレンダーでの検索速度を向上させ、週間表示と月間表示で選択された日をハイライト表示するようにし、また複数項目の選択を可能に(これにより複数個の項目を一度に移動させたり削除したりできるように)している。(Flexibits からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、13.2 MB、リリースノート、10.10+)

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Evernote 6.6 -- Evernote が社名と同じ名前の情報管理アプリにバージョン 6.6 をリリースして、ノートとノートブックとの間を切り替えるナビゲーション手段を新設した。(Command-J を押せば新しいポップオーバーが開き、旧来のノートブックセレクタは Command-Option-J で開く。)今回のリリースではまた、Note メニューに Duplicate Note コマンドが追加され、ノート表示からタグを管理する機能が追加され、(OS X 10.10 Yosemite かそれ以降での) オーディオ録音ツールのデザインを改訂し、左側でのナビゲーションの際に(常に Notes タブをハイライト表示するのでなく)あなたが現在選択しているものをハイライト表示するようにし、いくつかのクラッシュの問題を修正している。この記事の執筆時点で Mac App Store 版はバージョン 6.5 のままだ。(Evernote からも Mac App Store からも無料、52.7 MB、リリースノート、10.9+)

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OmniFocus 2.5 -- The Omni Group が OmniFocus 2.55 をリリースして、新たに Style 環境設定枠を追加し、これを使って内蔵のフォントおよびカラーのコレクションから、あるいは読み込んだスタイルから、スタイルを作成することができるようにした。この Getting Things Done に着想を得たタスク管理アプリはまた、活動をモニターする静止タイマーを追加して、あなたがタイプ入力したり、あるいは継承された日付を明示的に設定した日付と区別するためイタリック体に変えたりといった作業をしている間は同期による変更を一時的に OmniFocus がブロックできるようにし、Projects の順序が一時的に並べ替えられてしまっていたバグを修正し、サイドバーにスニペットを入力するため TextExpander との互換性を確保し、Inspector のテキストフィールドがアプリケーションを切り替えた際もフォーカスを失わないようにしている。(The Omni Group ウェブサイトで Standard 版の新規購入 $39.99、Pro 版の新規購入 $79.99、)Mac App Store では Standard 版が $39.99、アプリ内購入で Pro 版にアップグレード可能、27.6 MB、リリースノート、10.10+)

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OmniOutliner 4.5.1 -- The Omni Group が OmniOutliner 4.5.1 をリリースして、多数のバグ修正を施した。その多くは印刷に関係したものだ。このアウトライン作成および情報整理アプリは今回から、Page Setup における印刷スケール値を Scale to Fit Page Width にリンクさせないようにし、Print ダイアログのオプションテキストが OS X 10.10 Yosemite で切れてしまわないようにし、長いメモがページの間で正しく分割されるようにし、画像の添付ファイルがアイコンまたはインラインの状態のうち正しくマッチする表示方法で印刷されるようにし、またテキストのレイアウトが正しくできなくなった問題を修正している。今回のアップデートではまた、100 パーセント未満にズームした状態で行が正しいサイズでペーストされるようにし、スタイルパレットを表示したり隠したりする際にサイドバー上のセクションリストにアニメーション表示をしないようにしている。(標準版の新規購入 (Mac App Store) $49.99、Pro 版の新規購入 (Mac App Store) $99.99、無料アップデート、24.1 MB、リリースノート,、10.10+)

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MoneyWell 2.3.10 -- No Thirst Software が MoneyWell 2.3.10(私たちの最近のアンケートで多くの投票を得た、2016 年 2 月 29 日の記事“あなたの好みの Mac 個人財務アプリ”参照) をリリースして、今回からアプリ内のアップデートチェックに HTTPS を使うことで Sparkle フレームワークのセキュリティの問題(2016 年 2 月 15 日の記事“Sparkle 脆弱性は本物だが、攻撃の可能性は非常に低い”参照)に対処した。今回のリリースではまた、ライセンスキーからホワイトスペース文字を除くことで電子メールにペーストした際の信頼性を増し、また著作権表示文字列を更新している。通常価格は $59.99 だが、MoneyWell は今年中にリリースされる MoneyWell 3 を見越して現在 $30 で No Thirst Software サイトにてセール販売中だ。この記事の執筆時点で、 Mac App Store 版はバージョン 2.3.9 のまま、価格も $49.99 となっている。(新規購入 $59.99、無料アップデート、9.9 MB、リリースノート、10.7+)

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iBooks Author 2.4.1 -- Apple の iBooks Author がバージョン 2.4.1 にアップデートされ、一つだけセキュリティパッチが施された。Apple Support書類によれば、iBook Author の解析処理に XML 外部エンティティの参照に関する問題があって、悪意を持って作成された iBooks Author ファイルを解析する際にユーザー情報が漏洩する可能性があったという。この脆弱性が解析の強化によりパッチされた。(Mac App Store から無料、419 MB、 10.10+)

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KeyCue 8.0 -- Ergonis が KeyCue 8.0 をリリースした。今回のメジャーな新バージョンから、このキーボードショートカットユーティリティは単なるメニューショートカットのビューワーを超えたアプリとなった。バージョン 8.0 では、さまざまなトリガーを定義してそれぞれ異なるアクションを実行させる、柔軟性ある新しい方法が登場した。頻繁に使う URL のコレクションが新たに追加されたが、それを表示したり、また KeyCue の設定ウィンドウを開いたりなどのことができる。今回のリリースではまた、メニューバーアイコンを右クリックした際のアクションを定義できるようになり、マウスを動かしても表示がキャンセルされないようにし、すべてのアクティブなマクロツール (例えば Keyboard Maestro、QuicKeys、iKey) のマクロを表示できるようにし、トリガーやカスタムリストでより多くの項目が見えるようにするため Settings ウィンドウの高さを拡大できるようにし、Mail、Mailplane、Logic Pro、Papyrus Autor など多くのアプリとの互換性を高めている。

2016 年 3 月 1 日かそれ以降に KeyCue 6 のライセンスを購入した人は、無料で KeyCue 8.0 に アップグレード できる。それより前に購入した人は、シングルユーザライセンスならば 9.99 ユーロ、ファミリーパックライセンスならば 14.99 ユーロで新バージョンにアップグレードできる。(新規購入 19.99 ユーロ、 TidBITS 会員には 25 パーセント割引、無料アップデート、5.1 MB、リリースノート、10.6+)

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Default Folder X 5.0.3 -- St. Clair Software が、Default Folder X 5.0.3 をリリースした。改訂されたこの Open および Save のダイアログを拡張するユーティリティでは、アプリがハングしたりダイアログを拡張しなくなったりした問題を解消し、フォルダを切り替える際の信頼性の問題を修正し、お気に入りまたは最近使ったフォルダを選択する際に起こったクラッシュを防ぎ、ファイルを保存する際にタグが適用されないことがあった問題を修正し、またリバウンド機能が状況により時々働かなくなった問題を解消している。(新規購入 $34.95、バージョン 4 からのアップグレード $14.95、TidBITS 会員には新規購入で $10、アップグレードで $5 の値引、8.0 MB、リリースノート、10.10+)

Default Folder X 5.0.3 へのコメントリンク:

DEVONthink/DEVONnote 2.8.10 -- DEVONtechnologies が DEVONthink の三つの版 (Personal、Pro、Pro Office) と DEVONnote をバージョン 2.8.10 にアップデートして、Airmail 2 への対応を追加するとともに、Sparkle フレームワークをアップデートした。DEVONthink の三つの版のいずれも、Sharing 拡張で Photos アプリケーションから取り込んだビデオのサポートを追加し、データベースの検証の際により多くの問題を探知・修理できるようにし、再構築したデータベースがサムネイルを保持しなかった (バージョン 2.8.8 以来あった) 問題を修正し、検索ウィンドウにフルスクリーンモード対応を追加し、HTML 5 ビデオのコンテクストメニューに新たなコマンドを追加し、PDF への注釈をリサイズする際の問題を修正している。

DEVONthink Pro と DEVONthink Pro Office では Database Properties パネルを使ってグローバル受信箱の名前を変更できるようになり、ゴミ箱へ移動中または移動済みのデータベースの処理を改善している。(いずれもアップデートは無料。DEVONthink Pro Office 新規購入 $149.95、リリースノート。DEVONthink Professional 新規購入 $79.95、リリースノート。DEVONthink Personal 新規購入 $49.95、リリースノート。DEVONnote 新規購入 $24.95、 リリースノート。TidBITS 会員には DEVONnote もいずれの版の DEVONthink もそれぞれ 25 パーセント割引。10.7.5+)

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ExtraBITS、2016 年 4 月 4 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、FBI がアーカンソー州の殺人事件に関係した iPhone のロックを外すことに同意し、Verizon がスマートフォンのアップグレードに新たな $20 の料金を設定し、Amazon が同社のストアから規格外の USB-C ケーブルを排除しようとしている。

FBI、アーカンソー州の殺人事件で iPhone のロック解除 -- どうやら、やはり問題はたった一台の iPhone の話だけではなかったようだ。政府は Apple に対し San Bernardino テロ事件で iPhone のロック解除を求めたのはバックドアを要求した訳ではないと抗議していたにもかかわらず、今回 Associated Press の報道によれば FBI はアーカンソー州の検察官に対して連続殺人事件に関係した iPhone と iPod のロックを外す援助をすることに同意したという。どのようにしてロック解除を達成するかについて FBI が情報を Apple に知らせるかどうかは不明だが、どうやらそのハックは旧型の iPhone のみ、あるいは特定のバージョンの iOS が走るもののみにしか使えないようだ。現時点では、FBI としては情報を Apple に伝えつつ同時に法執行機関が現在保有している iPhone にそのテクニックを使うこともできるだろう。

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Verizon Wireless、$20 のアップグレード料金を追加 -- MacRumors が明かした流出メモによれば、Verizon Wireless は新型 iPhone やその他のスマートフォンへアップグレードする顧客に対し、サポート費用をカバーする目的で定額 $20 のアップグレード料金を導入するという。2016 年 4 月 4 日以降、新しいスマートフォンを Device Payment 費用プランまたは定価で購入する場合にこの料金がかかり、Apple の iPhone Upgrade プログラムを利用している場合にさえ適用されるという。AT&T と Sprint も同様のアップグレード料金を課しているが、T-Mobile にはない。

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Amazon、規格外の USB-C ケーブルを排除 -- 私たちも以前、出来の悪い USB-C ケーブルがラップトップ機にダメージを与える問題をお伝えしたことがある。オンライン小売業者 Amazon は今回、そのようなケーブルから顧客を保護するための対策に乗り出した。「'USB Implementers Forum Inc.' が指定した標準仕様に準拠しない USB-C (または USB Type-C) ケーブルまたはアダプタ」を同社の禁止項目に加えたのだ。欠陥品のケーブルを販売しているところを見つかった Amazon ベンダーは、Amazon によってアカウントを閉鎖され同社の発送センターに置かれた商品をすべて破壊される危険を冒すことになる。だからといって Amazon から購入したケーブルのすべてが正しく働くという保証にはならないけれども、今やサードパーティのベンダーも高品質のケーブルのみを販売することに特別の誘因を認めているということだろう。他のオンライン小売業者も Amazon に見倣ってくれることを願いたいが、それでもなお私たちとしては USB-C ケーブルの購入に際して信頼できるメーカーのものを選ぶことをお勧めしたい。

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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新: 2016年 4月 08日 金曜日 , S. HOSOKAWA