TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1336/05-Sep-2016

人権擁護活動家たちによって発見された攻撃経路に対処するため、Apple はまたもや緊急に、今回は OS X と Safari 用のセキュリティアップデートを出した。同社はまた、論議を呼んでいたアイルランドとの税取引を巡って欧州委員会 (European Commission) から巨額の追徴課税を突き付けられたが、アイルランド政府も米国政府もこれに不満を表明している。T-Mobile は不満への対処として、同社の「無制限」データプラン T-Mobile ONE に調整を加えた。これらすべてに、Josh Centers が解説を加える。また Josh は、Mac の起動時キーコンビネーションの完全ガイドもお届けする。何か問題が起こった場合にトラブルシュートをする際には重要な知識となるだろう。Glenn Fleishman は Slack におけるプライバシーの問題に切り込み、チーム管理者があなたのプライベートなメッセージにアクセスできてしまう可能性について議論する。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Alfred 3.1、Default Folder X 5.0.6、Nisus Writer Pro 2.1.5、DEVONthink 2.9.4、iFinance 4.1、それに EagleFiler 1.7 だ。

記事:

----------------- 本号の TidBITS のスポンサーは: ------------------

---- 皆さんのスポンサーへのサポートが TidBITS への力となります ----


Apple、OS X と Safari に緊急セキュリティアップデート

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple は3つの Mac セキュリティアップデートをリリースした:Security Update 2016-001 El Capitan, Security Update 2016-005 Yosemite, そして Safari 9.1.3 for OS X 10.9.5 Mavericks 及び OS X 10.10.5 Yosemite 用の Safari 9.1.3。これら3つのアップデート全ては、我々が "iOS 9.3.5、遠隔 Jailbreak を阻止 " (25 August 2016) で報告した様に、Citizen Lab と Lookout によって発見された重大な脆弱性に関係している。これらの脆弱性の深刻さに鑑み、我々は皆さんに一刻も早くこれらのアップデートをインストールするよう強くお勧めする。

414.9 MB の Security Update 2016-001 及び 468 MB の Security Update 2016-005 は Apple の Web サイトから直接ダウンロード出来るが、Software Update 経由でインストールする方が楽である。Safari 9.1.3 は Software Update 経由でしか入手出来ない。

コメントリンク16723 この記事について | Tweet リンク16723


Apple、13 Billion Euro を課税される、Cook は上告すると約束

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

我々は "Apple、税慣行について召喚される" (24 May 2013) で、Apple が税負担を最小限にすべく Ireland の抜け穴を使っていることに関する論争を報じた。それが今や Apple 自身の身に跳ね返ってきたように見える。と言うのも、European Commission は Ireland が違法に Apple に対し最大 Euro 13 billion (およそ $14.5 billion) の税制上の恩典を与えたので、それを回収しなければならいとの結論に達したからである。

Apple CEO Tim Cook はこの決定に喜ぶはずもなく、公開書簡の中で次の様に語った:

European Commission は、Apple の Europe での歴史を書き換え、Ireland の税法を無視し、そしてその過程で国際税システムを覆す動きに着手した。August 30th に出された見解は Ireland が Apple にその税に対して特別な恩典を与えたとしている。この主張には、事実としても法的にも何ら根拠がない。我々は、これ迄に特別な恩典を求めたこともないし、受けたこともない。それなのに、我々は今や、これ迄に納入した以上に何らの債務のない政府に対して遡って追加の税を支払うよう命じられというおかしな立場に置かれている。

この書簡の中で Cook は Apple の Ireland に対する長期に亘る深い関わりあい、それは 1980 にまで遡り、多くの人が雇用されている、を引き合いに出した。"Apple に狙いを絞るという明々白々なこと以上に、この裁定の最も深刻で有害な影響は、Europe における投資と雇用創出に対するものであろう" と彼は言った。

Apple 及び Ireland は両者ともこの裁定に対して異議を申し立てる予定である。"我々は Commission の命令は覆されると確信している" と Cook は書いている。

このニュースは、税金の本国送還を米国大統領選挙での論題の一つとするかもしれない。二大政党の候補者は、このお金を米国に持ち帰ることに関して異なった見方をしている: Republican 候補の Donald Trump は劇的に低い法人税を提案しており、これは理論上は利益の海外移転を思い止まらせる効果が期待出来るが、一方で Democratic 候補 Hillary Clinton は、そもそも利益の海外移転を企業に思い止まらせる一連の対策を提案している。

米国政府は、これまでも暗号化の様な問題に関して Apple とは意見対立しがちであったが、この EU の決定は歓迎していない。White House と Treasury Department の両者とも、これは U.S.-EU の関係を悪化させる原因となると警告した。Business Roundtable は、これを "侵略行為" と呼んだ。"そもそも、これは我々が自らの税法を正さねばならない理由の一つなのだ" と Republican House Speaker Paul Ryan は言った。Democratic Senator の幹部である Chuck Schumer は Ryan の意見に賛意を表している。しかし、両党は税制改正の概念には同意出来るかもしれないが、実際の改正に持ち込めるまで協力しあえるのかどうかは、今後を見なければ分からない。

コメントリンク16719 この記事について | Tweet リンク16719


T-Mobile、T-Mobile ONE を手直し

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

T-Mobile がその "無制限" T-Mobile ONE プランを発表した時、多くの報道機関は、TidBITS も含んで ("T-mobile と Sprint が無制限のデータ通信を発表 (より高い価格で)" 19 August 2016 参照)、多くのユーザーにとって T-Mobile ONE は実質的に値上げとなると苦言を呈した。T-Mobile は、その立ち上げ数日前になって、懸念解消を狙って T-Mobile ONE に対する変更を発表した

最初に発表された段階では、T-Mobile ONE 上でのテザリングは 2G 速度に限定されていた - 5 GB の高速データは月額 $15 かかることになっていた。それが今や、全ての T-Mobile ONE 顧客は無制限の 3G テザリングを追加料金無しで使える。

T-Mobile ONE は、追加料金を払わない限り SD ビデオストリーミングに限定される。当初 HD ストリーミング料金は月額 $25 であった。これに対して T-Mobile は $3 Day Pass を追加し、24 時間の HD ストリーミングを許すようになった。

恐らく、一番大きな変更は T-Mobile ONE Plus の導入であろう。これは、以前発表されていた月額 $25 の HD ストリーミングに置き換わる。1回線当たり月額 $25 で、T-Mobile ONE Plus には無制限の HD Day Pass, "無制限" 4G LTE テザリング、そして海外での 2 倍速のデータ速度が含まれる。

勿論 T-Mobile ONE Plus にも落とし穴はある。T-Mobile はその細則の中で、月に 26 GB 以上使う顧客はそのデータの大部分はスマートフォンかタブレット上で使わなければならないと言っている。テザリング中にデータを使い過ぎることに対する罰則は具体的に記述されていないが、T-Mobile が言うには、ヘビーユーザーには電話をすることがあるかもしれないという。また、スマートフォンやタブレットのデータはホットスポットデータよりも優先されると T-Mobile は言っている。

最後に、T-Mobile ONE の利用可能日も早まって 6 September 2016 から 1 September 2016 となった。

料金が上がるのではないかという顧客の懸念に対して T-Mobile は、そのプレスリリースで、既存の顧客は現在のプランを希望するだけ何時までも使って貰える事を強調している。

T-Mobile の変更は、同社の "単純な" プランを更に複雑にするだけだと非難する人もいるが、私は、苦情に対応しようとする T-Mobile の姿勢に拍手を送りたい。HD ストリーミングと高速テザリングを一つのパッケージにバンドルするのは、物事を少々なりとも単純化している事になる。

しかしながら、モバイルプランを単純化するという業界全体に亘る動きの後で、T-Mobile ONE Plus や、低価格の Verizon データプラン上の $15 Safety Mode ("Verizon Wireless、データ増を料金増とセットで提供" 7 July 2016 参照) のような基本プランに複雑な追加項目を組み合わせるという逆戻りの動きが見られるのは残念である。

コメントリンク16720 この記事について | Tweet リンク16720


Slack のチーム・プライバシーにおける抜け穴を探る

  文: Glenn Fleishman: glenn@glennf.com, @glennf
  訳: 清水 史彦 <qff01604@nifty.com>

同僚の一人が最近仕事を離れた。私は、彼女の業務アカウントに関連する個人のデータを消去することの一部として、Slack のアカウントを消去した方がいいと言った。これは、ダイレクト・メッセージ (Slack が、しばしば"conversations" と称しているもの) を通じて、あるいは、プライベート・チャンネルで送られてきた個人的なメッセージを消去するためだ。私の理解では、彼女が公開しているメッセージはそのまま残るだろうということだった。したがって、雇用契約に抵触したり、公開されている昔のやりとりが意味不明になるようなことはなく、一方で、彼女の非公開のやり取りには誰もアクセスできなくなると思っていた。

私は間違っていた。Slack は、ユーザーにアカウントの 消去 を許さないのだ。代わりに、この会社は、ユーザー・アカウントを 無効に するのだ。これは同じことではない。そのメンバーが、アカウントを再度有効化できる唯一の人である場合は問題ない。だが、ここには、アクセスがすり抜けられる抜け穴がある。私は、これが意図的に設計されたとは思わないが、これは、ユーザー・プライバシーに関する Slack の声明のいくつかを土台から蝕むものだ。Slack は、チームのメンバーや、チームのオーナーの間でさえも、プライバシーを強力に保護している。

この場合、抜け穴は、Slack がどのように電子メール・アドレスを扱っているかということと、メンバーのメッセージを本当に全部まとめて消去するオプションがないということの組み合わせによって生じている。メッセージ、ファイル、ないし、その他のやり取りをホストとしてまとめる他のサービスでも、多くのユーザー、特にビジネス・ユーザーですら当然だと考えるプライバシーをすり抜ける同様のやり方があるのかもしれない。

Slack のプライベート・メッセージ・ポリシー -- Slack によれば、ダイレクト・メッセージや、プライベート・チャンネルに送信されたものは全て、受信者とそのチャンネルの参加者しか見ることができない。このことは、Slack のサイトでは明示的に述べられていないが、私は、"Take Control of Slack Basics" と "Take Control of Slack Admin" を今年初めに執筆しながら、いくつかの異なるルートで、これを会社に確認した。

有料チームのオーナーは、メッセージ保管ポリシーを設定することができる。これにより、全ての編集と消去についてログを作成する enhance retentionか、または、何日か経つと、メッセージ (公開、プライベート、ダイレクト)やファイルが消去される limit retention のどちらかを選ぶことができる。(会社によっては、訴訟や告訴において、古い情報の提供を限定的なものとするために、古くなったメッセージを定期的に消去しているところもある。) 無料チームが見ることができるのは、過去 10,000 件のメッセージだけだが、それより古いメッセージも保持されていて、しかも、消去されることはない。無料チームがアップグレードして有料になれば、そうした古いメッセージも利用可能となる。

とは言え、メッセージ保管ポリシーを設定したとしても、管理者に、ダイレクト・メッセージやプライベート・チャンネルへのアクセス権が与えられるわけではない。ことによると、Slack は、司法当局によって、システムに保管されているそうしたメッセージの提供を余儀なくされるかもしれない。だが、それは、プライベート・メッセージを嗅ぎ回る権限を有するチーム管理者とは似ても似つかないものだ。

プライベート・メッセージがプライベートではなくなる、もう一つ別のやり方がある。Plus グレードの有料チームのオーナーは、適法なエクスポートを要求することができ、これは、ある種のビジネスにおいて必要となる可能性がある。適法なエクスポートには、全てのプライベートおよびダイレクト・メッセージが含まれている。Slack が言うには、Slack は各要求を審査し、要求を出した組織は、Slack に対して、そうしたエクスポートが必要だということを証明しなければならない。メンバーがチームに加入した時点で、適法なエクスポートが有効になっている場合、そのメンバーには通知が行われる。あるいは、後日、有効になった場合も同様である。しかしながら、適法なエクスポートがSlack によって承認される前からのダイレクト・メッセージやプライベート・チャンネルのメッセージは、エクスポートには一切含まれない。

言い換えれば、あなたが、編集または消去されたメッセージを保持する保管ポリシーがあるチームの一員でなければ、ダイレクト・メッセージ、プライベート・チャンネル、公開チャンネルから、自分のメッセージを全て、いつでも、一つ一つ、消去することができるということだ。そして、消去されたメッセージは、二度と現れない。

だが、こうしたデータ保護は全て、あなたが、自分の電子メール・アカウントのコントロールを保持していて、あなたの Slack のアカウントに関連付けられた電子メールアドレスを、管理者は変更できないということを前提にしている。

電子メールは弱点リンクだ -- 私が以前は予期していなかったこと、そして、Slack のテクニカル・サポートが今や確認したことは、自分たちのアカウントを消去したいと思っているチームのメンバーは、メッセージを除去するのではなく、アカウントを無効化しているということだ。前述したように、Slack は、このアクションををアカウントの消去 (deletion) ではなく、無効化(deactivation) として記載している。そして、Slack は、アカウントを無効化しても、あなたが送信したメッセージやファイルがどんな風に消されないかについて、正直に述べている。

この事実によって、あなたの Slack アカウントに関連付けられている電子メールアドレスには、プライバシーにかかわるプレッシャーがかかることになる。もし、よくあるように、雇い主がそうしたアドレスをコントロールしているのであれば、十分な特権を有している管理者なら誰でも、あなたの電子メールのパスワードをリセットし、あなたの Slack アカウント用に、パスワードのリセットを要求し、そして、新しい Slack のパスワード・リンクにアクセスする。そうすれば、無料チームの 10,000 件以内というメッセージ数の制限、あるいは、有料チームの保管ポリシーにしたがって、チーム内のあなたのプライベート・メッセージを全て見ることができるようになる。

そして、あなたが有料チームにいるなら、チームの管理者は、やろうと思えば、あなたの Slack アカウントに関連付けられた電子メール・アドレスを容易に変更することができる。管理者がアクセスできるアドレスに変更すれば、それだけで Slack のパスワードをリセットするリクエストを受け取ることができるし、あなたのプライベート・メッセージのやり取りに侵入することができる。

Slack が言うには、解決法は、アカウントを無効化する前に、プライベート・メッセージをくまなく調べて、マニュアルで消去することだ。だが、"ダイレクト・メッセージ消去 (nuke DMs)" ボタンはないので、あなたは、メッセージをくまなく調べて、一つずつ消さなければいけなくなる。これは不可能ではないが、よく言っても退屈な作業だ。

Slack は、ここで何か間違ったことをしているわけではない。なぜ個人的なメッセージのやり取りでさえも、何らかの取り組みによってアクセス可能となるかについては、合理的な理由がある。アメリカでは、企業は、典型的には、会社所有の設備、会社のサーバやサービスを使って行われた全てのやり取りに対して、合法的なアクセス権を有している。そして、送信されたデータ、おそらくプライベートなデータでさえも、全て企業の所有だ。雇用に関するポリシーを通じて、あるいは、組合との契約の下で、会社からプライバシーの保証に関する申し出があるかもしれないが、プライバシーに関して、当たり前のことが期待できると思ってはいけない。(何も約束しないのであれば、何の負担も強要されないはずだが、私はここで法的なアドバイスをしているのではない。)

あなたが仕事を離れる際、あなたが関わったやり取りを、公的、私的に関わらず、全て消去することは、おそらくできないはずだ。悪くすると、新規ビジネスの立ち上げのために退職しようとしていたり、競合会社でこれから働こうとしている時に、ファイル (電子メールを含む) を消去することは、事業が商業上の秘密を保護することを助けるように設計されている連邦法の下では、訴訟につながるおそれがある!

加えて、会社が電子メールを使い始めてから、訴訟や刑事裁判で私たちが見てきたように、私的なメッセージは、違法な振る舞いや差別、その他の問題を、時に隠蔽することが明らかになっている。会社は、自らを不良な従業員から守りたい (あるいは、身代わりになるものを手元に置いておきたい) と思っているし、プライベートなメッセージを保持していることは、会社にとって有用だ。

情報の開示が常に鍵を握っている。会社が、従業員としてのあなたに、公的なものではない会社でのやり取りはあなたのものであって、あなたが消去すべきものだと約束するのであれば、それは素晴らしい。だが、もし、会社はいかなるメッセージであっても調査する可能性があり、データを自分で消去することはできないという契約にサインするのであれば、本当にプライベートなことについては、会社が提供するサービスを使わないようにすべきだ。

Slack はこの問題をどのように明らかにし、解決できるか? -- Slack が首尾一貫して表明しているプライバシーに対する姿勢を考慮するならば、Slack は、もっと良い説明ができるし、いくつかのマイナー・チェンジで、どうなるかを明らかにすることができるであろう。例えば、Slack は、以下のようなことが可能だ。

雇い主に絶対に見つけて欲しくないような事を議論するのに、あなたは、会社所有のサービスを使ったりするだろうか? ありえない。仲間の従業員と、すごく楽しいセッションを行うには、別の無料 Slack チームを立ち上げるのが、より安全なやり方なのかもしれない。だが、議論する内容の機密性にもよるが、そうしたやり方は、それ自身、法的に問題があるかもしれない。

人々は、状況をよく知れば知るほど、より適切に扱われていると思うものだ。Slack が意図しているのは、メッセージのプライバシーに関する透明性の高い情報開示であり、Slack は、このもやのかかった領域でもっと良い仕事ができるはずだ。より一般的には、あなたが何らかの組織のために働く、あるいは何らかの組織と契約する場合、業務所有のデバイスやサービス上でのやり取りには、プライバシーは期待できないと考えるのが最も良い。もしそれが気になるなら、自分自身のデバイスを持って行って、業務上のやり取りと個人的なやり取りとを完全に分けることだ。

コメントリンク16713 この記事について | Tweet リンク16713


macOS の隠れた宝: 15 種類の起動時キーコンビネーション

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

諺に言うように糞が扇風機に落ちて、あなたの Mac が思うように起動しなくなったとしても、起動時に押す正しいキー組み合わせを覚えていさえすれば、窮地から救われることもある。起動する際に、Safe Mode で、Recovery で、Apple Diagnostics で、あるいは全く別のディスクで、ブートさせるのだ。

この記事では、何かトラブルが起こった際にあなたを窮地から救ってくれるかもしれない起動時キーコンビネーションを 15 個集めた。今日の Mac ですべてが便利に使える訳ではないが、それでもリストは完全にしておきたかった。

Option: Startup Manager を呼び出す -- すべての Mac ユーザーが知っておくべき第一の起動時キーは Option キーだ。Mac が起動する際に Option キーを押さえ続けていると、Startup Manager に入る。ここで、どのディスクからブートするかを選べる。

Startup Manager は主として、システムディスクのクローンや、USB サムドライブ、あるいは Boot Camp パーティションなど、普段とは別のドライブからブートする場合に便利だ。けれども、あなたの Mac が何らかの理由で頑固に別のディスクからブートしようとする場合には、Startup Manager を使って強制的にあなたのメインのドライブからブートさせることもできる。また、壊れたハードドライブを見分けるために Startup Manager が役に立つこともある。もしもそのドライブが Startup Manager の画面に登場しなければ、何か問題が起こっていると分かるからだ。

image

ブート可能な外付けのドライブがあれば、そのドライブからブートすることで問題を切り分ける役に立つこともあるし、また異なるバージョンの OS X などいつもと違った環境を提供することもできる。

T: Target Disk Mode -- では、Startup Manager を使って別の Mac のドライブからブートしたい場合はどうするのか? 2 台の Mac を FireWire または Thunderbolt で接続してから片方の Mac を Target Disk Mode にすれば、それを外付けドライブとして使えるようになる。起動時に T キーを押さえ続けていると、このモードに入る。ただし、どちらかの Mac に FireWire ポートも Thunderbolt ポートもなければ、この方法は使えない。

トラブルシューティング以外にも、Target Disk Mode は何ギガバイトものファイルをたくさん手早く転送したい場合に便利に使える。また、もしもメインの Mac のディスプレイが壊れたら、Target Disk Mode を使ってそれを正常なスクリーンを持つ別の Mac のブートドライブとすることもできる。

Shift-Control-Option: SMC をリセット -- あなたの Mac が本当に奇妙な挙動をするようになれば、System Management Controller (SMC) をリセットしてみるとうまく行くかもしれない。SMC は、バッテリー、キーボードのバックライト、冷却ファンなど、さまざまのことがらを制御している。Apple が、SMC のリセットで直る可能性のあることがらをリストしている

デスクトップ Mac で SMC をリセットするには、電源コードを外して 15 秒間待ち、電源コードを挿し直して、5 秒間待ってから、Mac の電源ボタンを押す。旧型の Mac ノートブックで SMC をリセットするには、バッテリーと電源アダプタを両方とも取り外してから、電源ボタンを 5 秒間長押しして蓄電器を完全に放電させ、それからバッテリーを取り付け直して、電源ボタンを押す。

新しい Mac ノートブック機ではバッテリーを取り外すことができないので、キー組み合わせを使う必要がある。それが Shift-Control-Option だ。ただしこれらはすべてキーボードの 左側 のキーを使ってしなければならない。まず Mac をシステム終了し、電源に繋ぎ、左側の Shift-Control-Option を押しながら、そのまま電源ボタンを押す。それからすべてのキーを放して、もう一度電源ボタンを押せば Mac がフレッシュな SMC 設定で起動する。

Command-Option-P-R: NVRAM をリセット -- 手早い修正のためのもう一つの手段が、Non-Volatile Random Access Memory (NVRAM) のリセットだ。起動時に Command-Option-P-R を押さえ続けているとリセットされる。Mac の二度目の起動音が鳴るはずなので、それが聞こえたら、キーを放す。(キー組み合わせに P と R のキーを使っている理由は、不揮発性 (non-volatile) メモリのこの部分を、以前 Apple が Parameter RAM の意味で "PRAM" と呼んでいたことがあるからだ。)

NVRAM は、スピーカーの音量、画面の解像度、選択されている起動ディスクなどを制御する。SMC のリセットと同様、NVRAM のリセットもさまざまの種類の一件デタラメな問題点を解決してくれることがある。

Shift: Safe Mode -- もしもあなたの Mac がブート過程の途中で止まってしまったら、Safe Mode でブートし直すことで、何が悪かったかを突き止めるための助けになることもある。Safe Mode で起動するには、起動する間 Shift キーを押さえ続ける。すると、次のような処理が行なわれる:

もしも問題がディレクトリの破損やキャッシュファイルの異常によるものであれば、ただ単に Safe Mode でブートしただけで問題が解決することもある。もしも Safe Mode のブートで何も問題が起こらなければ、即座に通常通りの再起動をしてみるとよい。それでも問題が起こらなければ、すべて解決したと思ってよいだろう。

けれども、もしもあなたの Mac が Safe Mode では問題ないのに通常のブートでは問題が起こるならば、おそらく原因は起動時にロードされる何かに関係したソフトウェアの問題だろうと考えられる。サードパーティのカーネル機能拡張が原因かもしれないし、あるいは壊れたフォントが原因かもしれない。あなたの Mac にあるいろいろの Library フォルダの中身を順々に調べて行こう。

(もしもログイン項目を無効にしたいだけなら、ログイン画面の Log In ボタンをクリックする際に Shift を押さえておくか、あるいは起動画面に進行バーが見えたらすぐに Shift を押さえればよい。そのまま押さえ続けて、Desktop か Dock が見えたら放す。)

Command-R: Recovery -- 現代の Mac はすべて、Recovery (復元) と呼ばれる特殊なモードでブートすることができる。このモードでは、さまざまの問題を解決するためのツールが提供される。大多数の Mac のシステムディスクには、必要最小限のものだけを備えたバージョンの OS X を含む小さなパーティションがあって、Mac が起動する際に Command-R を押さえ続ければ、そこからブートする。何らかの理由で復元用パーティションがない場合は、起動時に Command-Option-R を押さえ続ければ Recovery ソフトウェアをインターネットからロードすることもできる。言うまでもなく、インターネット Recovery をロードするにはかなり長い時間がかかる。幸いにも、ロードの際に残り時間の予想が表示される。

Recovery では、七つのオプションが提供される:

image

D: Apple Diagnostics -- ここまで説明してきたことを使ってもまだ問題が解決しないなら、おそらくあなたの Mac にはハードウェアの問題があるのだろう。起動時に D キーを押さえ続ければ、Apple Hardware Test Apple Diagnostics のどちらかでブートする。

そのどちらになるかは、その Mac がどれくらい古いかによる。2013 年 6 月より前に製造された Mac には Apple Hardware Test が付属し、それよりも新しい Mac には Apple Diagnostics が付属する。両者は基本的に同じことをするが、Apple Hardware Test の方は過去の懐かしき思い出だ。古い、OS X よりも前の Mac OS を思わせる! その点、Apple Diagnostics はずっと洗練された見栄えで、大体において自動的に働く。対照的に、Apple Hardware Test ではボタンをクリックしなければ動き出さない。また、Apple Hardware Test にはより詳細なテストをするオプションがあるが、これはずっと長い時間がかかり、通常は必要でない。Apple はいずれについても、テストを実行する前にキーボード、マウス、ディスプレイ、Ethernet アダプタ以外の外付けデバイスをすべて取り外すよう勧めている。

image

何らかの理由でこれらのテストにブートできない場合は、その代わりに起動時に Option-D を押さえ続けて、インターネットベースのハードウェアテストをロードする方法を試してみよう。

Command-V: Verbose Mode -- 起動時に Command-V を押さえ続けていると、Mac が Verbose モードになる。趣味の良いグレイのスクリーンの代わりに、Mac がブートするにつれてすべての Unix システムメッセージが一つ一つ表示される。あなたが Unix に十分熟達しているなら、Verbose モードが便利に使えるかもしれないが、そうでない人は愉快に眺めるのがせいぜいだろう。

Command-S: Single-User Mode -- Verbose モードの一歩先を行きたいなら、起動時に Command-S を押さえ続ける。すると、Mac がシングルユーザモードになる。Mac がブート手順を経ながらすべての Unix システムメッセージを表示し終えると、コマンドラインのプロンプトが示される。ちょうど、Terminal にいるのと同じことだ。Recovery から Terminal を使うのと同様、シングルユーザモードは主として Unix を使う方が快適だという人に便利だろう。Unix の fsck ユーティリティを走らせるためにシングルユーザモードを使うという人もいるが、その目的には Safe Mode にブートするか、あるいは Recovery から Disk Utility を走らせた方が楽だろうと思う。

シングルユーザモードを脱してブートを続けたいならば、exit と入力してから Return を押す。あるいは、reboot と入力してから Return を押せば最初から起動し直される。

シングルユーザモードも Verbose モードも、ファームウェアパスワードが有効になっている場合はアクセスできない。

C: リムーバブルメディアからブート -- 起動時に C キーを押さえ続けていると、Mac はリムーバブルメディア、例えば CD、DVD、あるいは USB サムドライブなどから起動する。Apple は大体において光学ドライブや物理的なインストールディスクを既に廃止してしまっているので、このショートカットに以前ほど使い道は多くない。それより Option キーを押して Startup Manager を呼び出す方が良い方法だ。そちらではどのディスクでブートするかが目で見て分かるからだ。

Eject, F12: すべてのリムーバブルメディアをイジェクト -- これは素敵な技だが、ブートする間 Eject キー (その Mac にもしあれば)、F12 キー、マウスボタン、またはトラックパッドボタンを押さえ続けると、Mac はすべてのリムーバブルメディアをイジェクトする。C キーのショートカットと同様、こちらもその昔にはブート可能でないフロッピーディスクを Mac から素早く取り出す標準的なテクニックだったが、今ではそれほど必要でない。ただし、たまたま古い Mac で作業する必要に迫られた場合に備えて覚えておく価値はあるだろう。

N: NetBoot -- 起動時に N キーを押さえ続けると、Mac は利用可能な NetBoot サーバからブートする。Option-N を押さえ続けると、NetBoot サーバ上のデフォルトのブートイメージからブートする。NetBoot なんて聞いたこともないという方のために説明すると、これは OS X Server の Apple テクノロジーの一つで、Mac がローカルなドライブ上のオペレーティングシステムの代わりにネットワークサーバ上のオペレーティングシステムをロードできるようにするものだ。大規模なネットワーク環境の下では、すべての Mac が首尾一貫した、承認を受けたバージョンのオペレーティングシステムを使うようにするために NetBoot を使うことがある。まあおそらく、NetBoot からブートすることについてあなたが心配する必要が生じる可能性は低いだろう。

X: Classic でなく OS X から強制的にブート -- 最後にもう一つ、X キーというショートカットがある。Apple によればこれは「通常であれば Mac が OS X 以外の起動ボリュームから起動する状況下で OS X 起動ボリュームから強制的に起動する」ものだという。私たちはその意味が分からずに当惑してしまったが、Phil Dokas と、私たちの影の編集者 Chris Pepper その他、数名の人たちがコメントを寄せてくれたお陰で、これが Mac OS X の初期の時代の遺物であることを私たちも思い出した。当時は Mac が Classic 環境でブートしないようにするために起動時に X キーを押したものだ。Kevin Patfield はさらにコメントを続けて、起動時に 9 キーを押し続ければ強制的に Classic 環境でブートしたと教えてくれた。もしもこのキーの現代的用法をご存じの方があれば、どうぞコメントで教えて頂きたい!

コメントリンク16712 この記事について | Tweet リンク16712


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2016 年 9 月 5 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Alfred 3.1 -- Running with Crayons が Alfred 3.1 をリリースして、このキーボード駆動のランチャーにワークフローやパフォーマンスの改善を加えた。今回のアップデートでは三つの新しいワークフロー用オブジェクト (Hide Alfred ユーティリティと、出力オブジェクト Dispatch Key Combo と Call External Trigger) を追加し、全般的な反応性を (とりわけ Actions パネルと Large Type で) 改善し、Remote 設定のキー組み合わせとして Command-S と Escape を使えるようにし、iTunes AppleScript を更新して Alfred プレイリスト再生の前にシャッフルを無効にするようにし、macOS 10.12 Sierra でのメタデータのクエリーを調整してパフォーマンスを向上させている。(無料、Powerpack は 17 ポンド、2.6 MB、リリースノート、10.9+)

Alfred 3.1 へのコメントリンク:

Default Folder X 5.0.6 -- St. Clair Software が Default Folder X 5.0.6 をリリースして、macOS 10.12 Sierra への対応を追加するとともに、要望の多かった二つの機能を追加した。Favorites の名前順の並べ替えの改善と、LaunchBar との互換性向上だ。この Open および Save のダイアログを拡張するユーティリティはまた、バージョン 3 の iTerm2 への対応を追加し、カーソルが消えてしまうことのあったバグを修正し、Default Folder X を終了させることを要したハングに対処し、起動の速度を改善し、Finder ウィンドウで最初のタブを使うのでなくアクティブなタブを正しく認識できるようにしている。(新規購入 $34.95、バージョン 4 からのアップグレード $14.95、TidBITS 会員には新規購入で $10、アップグレードで $5 の値引、8.1 MB、リリースノート、10.10+)

Default Folder X 5.0.6 へのコメントリンク:

Nisus Writer Pro 2.1.5 -- Nisus Software が Nisus Writer Pro 2.1.5 をリリースして、DOC、DOCX、および ODT ファイルを変換する際の問題を修正した。このパワフルなワードプロセッサはまた、Microsoft Word からのビュレット付きリストの読み込みが正しくなかった問題に対処し、書類を閉じる際に重複したバックアップが自動保存されなかったバグを解消し、画像を Apple の Photos アプリからペーストした際にファイルへのリンクでなく画像が挿入されるようにし、いろいろなマクロ (Set Menu State, Set Bold, Set Italic) を追加している。(Nisus Software からも Mac App Store からも新規購入 $79、無料アップデート、225 MB、リリースノートリリースノート、10.8.5+)

Nisus Writer Pro 2.1.5 へのコメントリンク:

DEVONthink 2.9.4 -- DEVONtechnologies が、DEVONthink の三つの版 (Personal、Pro、Pro Office) をバージョン 2.9.4 にアップデートして同期に関係した信頼性改善とバグ修正をこの個人用情報マネージャに施した。同期ツールバーのボタンが未同期の変更点を (iOS 用の DEVONthink To Go アプリにあるインターフェイスと同様に) 示すようになり、データの切り分け方を改良して静的ならびにサイズの小さな項目が同期の際に要求するバンド幅を減らし、また DEVONthink は Bonjour 接続の信頼性と Dropbox とのコンフリクト処理の双方を改善するようにしている。

今回のアップデートではまた、OS X 10.10 Yosemite で WebDAV 認証に失敗することのあった問題を修正し、ストアの同期と信頼できない Bonjour 接続とに関係したクラッシュを解消し、ウェブアーカイブを編集した際に変更点が保存できなくなっていたバグを修正している。(いずれもアップデートは無料。DEVONthink Pro Office は新規購入 $149.95、リリースノート。DEVONthink Professional は新規購入 $79.95、リリースノート。DEVONthink Personal は新規購入 $49.95、 リリースノートTidBITS 会員にはいずれの版の DEVONthink もそれぞれ 25 パーセント割引。10.9+)

DEVONthink 2.9.4 へのコメントリンク:

iFinance 4.1 -- Synium Software が iFinance 4.1 をリリースして、この財務管理アプリ(2016 年 2 月 29 日の記事“あなたの好みの Mac 個人財務アプリ”で取り上げている)に改良や拡張を加えた。今回のアップデートでは VoiceOver 対応と自動バックアップを追加し、取引のタイトルを入力しただけで自動的に Categories の追加ができるようにし、データベースウィンドウが小さ過ぎる場合には iPhone 風のナビゲーションモードに切り替えるようにし、チャートやレポートの PDF 書き出し機能を追加し、速度を向上させ、またアプリのアイコンを新しいものにしている。

iOS 用の iFinance もバージョン 4.1 にアップデートされ、watchOS 2 で走るネイティブな Apple Watch アプリを追加した。iFinance の Mac 版と iOS 版双方とも 2016 年 9 月 18 日までに限り 50 パーセント割引となって Mac 版アプリの価格が $19.99 (通常価格 $39.99)、iOS 版アプリの価格が $4.99 (通常価格 $9.99) となる。(Mac App Store から新規購入 $39.99、無料アップデート、24.4 MB、リリースノート、10.10+)

iFinance 4.1 へのコメントリンク:

EagleFiler 1.7 -- C-Command Software が EagleFiler 1.7 をリリースして、この古参の書類整理およびアーカイブ作成用アプリに改善、バグ修正、機能追加を施した。(2010 年 2 月 24 日の記事“EagleFiler が Finder のフォルダを情報断片キーパーと化す”参照。)macOS 10.12 Sierra を走らせている人たちのために、EagleFiler は今回から Apple Mail のメッセージをキャプチャする機能に対応し、タブ付きウィンドウへの対応を追加し、アプリが起動できなかったバグを修正している。今回のアップデートではまた、Remove Duplicate Messages スクリプトが動作しなかった問題を解消し、ライブラリが Open Recent メニューに現われないバグを回避し、Apple Mail の空メッセージの報告を改善している。(C-Command Software からも Mac App Store からも新規購入 $40、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、18.3 MB、リリースノート、10.6.8+)

EagleFiler 1.7 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2016 年 9 月 5 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、Dropbox に対する 2012 年のハックの全容が判明し、BitTorrent クライアント Transmission がまたもやマルウェアに感染し、Walt Mossberg が Tim Cook の Apple CEO としての仕事を評価する。

Dropbox ハックの全容が判明 -- ファイル共有サービス Dropbox が、アカウントを 2012 年以前に作成したユーザーたちに、パスワードを変更するようにと警告を出している。その年に起こった情報漏洩に関することだ。(既にパスワードを変更済みの人はわざわざもう一度変更する必要はない。)この攻撃について Dropbox は既に情報公開をしていたが、漏洩の全容が判明したのはつい最近になってからであった。漏洩したのは合わせて 5 GB にものぼる書類で、6,800 万人以上のユーザーの電子メールアドレスとハッシュ化されたパスワードとが含まれていた。もしもあなたが高品質のパスワードを使っていて、他のサイトでの再利用をしていなかったなら、心配することはない。Dropbox のパスワードハッシュ化は強力なものだからだ。けれども、そうするように促されたなら、パスワードを変えておくべきだ。

コメントリンク: 16730

Transmission がマルウェアに感染... これで二度目だ -- 2016 年 3 月に、BitTorrent クライアント Transmission のバージョン 2.90 がハックされてランサムウェア KeRanger が組み込まれてしまったことを、私たちの記事でもお伝えした。Transmission の開発者たちは素早く対応して問題を解決したが、同じ問題が再発した。2016 年 8 月の 28 日から 29 日にかけて 24 時間未満の時間帯にわたって、Transmission 2.92 の配布用コピーが OSX/Keydnap マルウェアに感染していたので、その間に Transmission をダウンロードした人は Mac が感染してしまっている可能性がある。Transmission の開発者たちは再び素早く対応して問題を解消し、感染した Mac から OSX/Keydnap を除去する手順の説明を公開したが、今後も Transmission を使おうと考えている人はこのリスクを念頭に置いておく必要がある。また、BitTorrent ダウンロードのかなりの割合がマルウェアを含んでいるという調査結果もあるので、安全を気にしたい人はインターネットの中の十分明るく照らされた部分のみに留まるようにすべきだ。

コメントリンク: 16722

Walt Mossberg、Tim Cook の Apple を評価 -- ベテランのテクノロジー・ジャーナリスト Walt Mossberg が、CEO の Tim Cook の下での Apple を、彼が CEO に就任してからの五年間にわたって検討する。全般的に、Mossberg は Cook が同社を新たな財政的高みへと導き、製品種目に磨きをかけ、上級職の人材の大多数を保持した点を称賛した。けれども Mossberg は Cook の下での Apple が未だに革新的な転換を引き起こすような製品を出せていない点が減点材料だと指摘した。ただし彼は Apple Watch がその革新となるかもしれない、現に iPod が軌道に乗るまでには 3 年か 4 年もかかったのだから、とも言い添えた。私たちとしては、Apple が大勝利することができたものの多くが実際手の届きやすい果実であったことも指摘しておきたい。iMac、iPod、iPhone、MacBook Air はすべて、はっきりと非力な競争相手しか存在していない市場に登場したのだから。(iPad は、タブレット機としては大して競争力がなかったけれども、Steve Jobs はこれをノートブックのカテゴリー全体に対抗するものとして位置付けた。)でも、今やコンシューマ家電製品の世界には、手の届きやすい果実などもはやあまり残されていない。

コメントリンク: 16721


tb_badge_trans-jp2

TidBITS は、タイムリーなニュース、洞察溢れる解説、奥の深いレビューを Macintosh とインターネット共同体にお届けする無料の週刊ニュースレターです。ご友人には自由にご転送ください。できれば購読をお薦めください。
非営利、非商用の出版物、Web サイトは、フルクレジットを明記すれば記事を転載または記事へのリンクができます。それ以外の場合はお問い合わせ下さい。記事が正確であることの保証はありません。
告示:書名、製品名および会社名は、それぞれ該当する権利者の登録商標または権利です。

TidBITS ISSN 1090-7017©Copyright 2016 TidBITS: 再使用はCreative Commons ライセンスによります。

日本語版最終更新: 2016年 9月 09日 金曜日 , S. HOSOKAWA