TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1342/17-Oct-2016

Apple が iOS 10.0.3 をリリースして、iPhone 7 の二つのモデルにおけるモバイルデータ通信の接続性に関する問題を修正した。macOS 10.12 Sierra で Siri が新たに登場したが、iOS における Siri とは違い、"Hey Siri" で呼び出す機能に自動的に対応している訳ではない。そこで Adam Engst が、ハンズフリーで Siri を呼び出す方法として、Scholle McFarland の本 "Sierra: A Take Control Crash Course" に載っている技を一つ紹介する。Julio Ojeda-Zapata は Google の最新の製品発表イベントの概要を紹介し、それらの製品がどのようにして Apple の製品に挑もうとしているかを検討する。最後に、Sierra で失われてしまった機能を Adam が五つ数え上げ、それぞれ回避策を説明する。今週注目すべきソフトウェアリリースは Microsoft Office 2016 15.27 と Office 2011 14.6.9、OmniFocus 2.7.2、Typinator 6.11、それに TextExpander 6.1 だ。

記事:

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iOS 10.0.3、モバイルデータ通信の接続問題を修正

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 清水 史彦 <qff01604@nifty.com>

iPhone 7 と 7 Plus のユーザーで、モバイルデータ通信が一時的につながらなくなる人がいるという問題に対処するため、Apple は、小規模なアップデートである iOS 10.0.3 をリリースした。約 75 MB のアップデートは、Settings > General > Software Update か、または、iTunes を通じてインストール可能だ。古い iPhone の機種や、他の iOS デバイスを持っている人は、このアップデートを見ることはない。

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Business Insider は、iOS 10.0.3 のアップデートによって、Verizon ユーザーのモバイルデータ通信問題が解決される と報じている。これは、Verizon ユーザーの iPhone 7 が、LTE ではなく、低速な 3G で固まってしまうという症状に遭遇するというものだ。伝えられるところによれば、この問題は、GPS の精度にも影響を与える。したがって、特に、Verizon の iPhone 7 ユーザーは、ただちにアップデートした方がよい。

iOS 10.0.3 のアップデートには、iOS 10.0.2 のアップデートと同じセキュリティ問題の修正が含まれている。("iOS 10.0.1 及び 10.0.2、重要なバグを修正" 2016 年 9 月 23 日参照)

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macOS 10.12 Sierra で "Hey Siri" を有効にする方法

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 清水 史彦 <qff01604@nifty.com>

Apple は、macOS 10.12 Sierra に、音声で駆動されるパーソナル・アシスタント・テクノロジー Siri が搭載されているという事実を重要視しているにも関わらず、そこには、明らかに一つ欠けている点がある。それは、Siri を声で呼び出す機能だ。代わりに、メニュー・バーにある Siri のアイコンをクリックするか、または、キーボード・ショートカットを押さなければならない。

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これは、必然的なものではないはずだ。最近の iPhone や 9.7 インチの iPad Pro、そして、Apple Watch では、"Hey Siri" と言うだけで、Siri に、あなたが次に口にする命令に注目するようにすることができる。(古い iOS デバイスでは、"Hey Siri" が機能するのは、電源に接続されている時だけで、このため、かなり不便なものとなっている。Apple TV の場合は、Siri Remote 上のボタンを長押ししなければならず、これは、暗い部屋では操作が難しいかもしれない。)

うれしいことに、Sierra を走らせている Mac で、"Hey Siri" を真似るのに使える巧妙な技がある。この方法は、Scholle McFarland の本、"Sierra: A Take Control Crash Course" にある Siri に関する解説に基づいている。あなたが Siri、あるいは、Sierra の他の新機能について、もっと手助けを求めているのなら、この本は、多くのさらなるヒント、技、そして、ステップごとに図解された解説を提供してくれる。

Sholle の技は、あなたの命令で Siri を開くのに、ディクテーション機能を使うことを巡って展開する。以下の手順に従ってほしい。

  1. System Preferences > Keyboard > Dictation に行く。Dictation をオンにして、Use Enhanced Dictation を選択する。

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    もし、Enhanced Dictation 機能がまだ無い場合、Mac は、それをダウンロードする。これで、Mac がオフラインでも、ディクテーション機能が使えるようになる。実を言えば、これは、私たちが気にしていることではないのだが、Apple のサーバーで、あなたの言葉を構文解析する必要がなくなれば、ディクテーション・コマンドを使って、あなたの言葉をテキストに変換するのがもっと速くなる。そして、そうした機能が鍵なのだ。

  2. System Preferences > Accessibility に移る。左手にあるカラムを下にスクロールして、Dictation を選択する。

  3. Enable the dictation keyword phrase を有効化し、それから、テキスト・フィールドに、Hey と入力する。

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  4. Dictation Commands ボタンをクリックし、Enable advanced commands のチェックボックスを選択する。そして、プラス・ボタンをクリックする。ダイアログの右に、Options が現れる。"When I say" の隣のテキスト・フィールドに、Siri とタイプする。While using を、Any Application に設定する。

  5. Perform ポップアップ・メニューをクリックして、Open Finder Items を選択する。現れたダイアログで、Application フォルダの Siri アプリを指定する。

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  6. Doneをクリックする。

試しに、"Hey Siri!" と言ってみてほしい。あなたの Mac が反応するはずだ。Sierra には、あなたの声を認識するように Siri を訓練するオプションはない。したがって、あなたが Mac に話しかけていることを Mac に理解させるために、どのように話せばいいかが分かるには少々練習が必要になるだろう。特に、"Hey Siri" と言った後で、Mac が、聴いていることを示すビープ音を鳴らすまで、一呼吸、間を置くこと。

私たちがここでしてきたように "Hey Siri" を設定することについては、一つ問題がある。それは、iPhone が範囲内にあると、iPhone もおそらく同様に反応するということだ。Siri が Siri に話しかけるのは面白いかもしれないが、それは、きっとあなたの神経に障るだろう。これを避けるには、上記の Step 3 で Mac 用の音声トリガーを変えるか、あるいは、Step 4 の "When I say" フィールドで呼名を変えるかだ。

明らかに、あなたは自分が好きなどんな呼名でも使うことができるが、私のおすすめは、"Hey Mac" だ。"Hey Siri" を iPhone、iPad Pro、あるいは、Apple Watch で既に使っていると仮定すると、"Hey" をトリガーとして引き続き使うことによって、あなたがどのデバイスを使っていようと、音声コマンドを発するのが易しくなるし、あなたが自分の Mac に話しかけるとするなら、続けて、"Mac" に呼びかけるというのは直感的で分かりやすいはずだ。また、"Hey Mac" は、短くて、言うのが簡単だ。そして、認識も容易に行われるはずだ。もし、あなたがそのように言っても、Mac が認識しないのであれば、躊躇せずに他のトリガーや名前を試してほしい。もっと一般的なトラブルがある場合は、System Preferences > Sound > Input で、マイクロフォンが選択されていることを確認し、白紙の状態にするために、Mac を再起動すること。

ぜひこの技を試していただきたい。そして、あなたが Mac で Siri をどのように使っているか、そして、それが、他の Apple デバイスでの Siri の使い方とどんな風に似ているか、あるいは違っているかを、コメントで私たちに知らせていただきたい。

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Google がスマートフォン、Wi-Fi、VR、ストリーミング機器を製品発表

  文: Julio Ojeda-Zapata: julio@ojezap.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

もはや定例のことと言うべきか、Google はつい最近、iPhone 7、Apple Watch Series 2、それに AirPods を発表した Apple のメディアイベントの、ほんの数週間後というタイミングで製品発表のイベントを開催した。

前回のイベントと同様 (2016 年 5 月 23 日の記事“Google I/O 2016、Apple にとっても魅力ある発表がある”参照)、Google が誇示してみせたものの多くが、Apple 世界にある製品と直接に競合するものであった。とりわけ注目すべきは、両社ともそれぞれの次世代スマートフォンを出してきたことだ。

けれども、Google のイベントは一見すると Apple をうらやむ気持ちを底に秘めた追随的なものと感じられるかもしれないが、いくつかの面では Google が Cupertino にいる競合相手より先んじているところを実証するものとなった。新しい Google の Pixel スマートフォンは、新型の iPhone 7 を吹っ飛ばすほどのものではないが、人々の羨望を呼び起こすであろう特色を確かに備えている。また、Wi-Fi や仮想現実といった分野では Google がはっきりと Apple の先を行っている。Google が向上させたこれらの点は Apple ユーザーたちがこぞって乗り換えたくなるほど大きなものとは言えないが、それでも競争相手の存在は Apple に緊張感を保たせることになるはずだ。

iPhone よ、Pixel を紹介しよう -- Google は長年一般向けに販売してきたスマートフォンの Nexus ブランドを捨てて、Pixel に移行した。このブランド名は同社が Pixel C タブレットや最近廃止した Chromebook Pixel ラップトップで使ってきたものだ。今回の Google の新型スマートフォンは、Pixel と Pixel XL という名前で呼ばれる。

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見た目には、これらの Pixel デバイスは外形がかなり似ていることで iPhone の模造品ではないかという印象を持つ人も多いだろうが、Google はアルミニウム製デバイスの前面と背面をガラスで覆う方式を選んだ。iPhone 4 と 4s でその方式がうまく行ったことを私たち皆が知っている。Google は、スマートフォンの色の名付け方に創造性を発揮して、Very Silver、Quite Black、限定販売の Really Blue を取り揃える。[訳者注: あえて訳すなら「とってもシルバー」「かなりのブラック」「ほんとにブルー」という名前です。]

もっと重要なこととして、Google は多数の技術的改良をこれらの Pixel スマートフォンに施して、iPhone 7 とも、また他の Android ベースのスマートフォンとも競争力を保てるようにしている。

Pixel に搭載された 12 メガピクセルのカメラは、Apple に対する最大の威嚇射撃と言える。Google はこのカメラが iPhone 7 のカメラほど出っ張っていない点を大きく宣伝しているが、ただ全体的な厚みは Pixel の方が iPhone 7 よりもほんの少し厚い。

それでも、Google はこのカメラが「これまでに作られた中で最も高く評価されたスマートフォン用カメラ」と宣伝しており、DxOMark Mobile スコア 89 を達成し、暗所撮影での性能が特に優れ(これは iPhone 7 が宣伝している点でもある)また Lens Blur 機能により被写界深度を浅くして「ボケ」効果を生む(これも iPhone の新しい Portrait 機能に似ている)こともできると主張する。ただ、Pixel には一つ重要なカメラ機能、光学的画像安定化(手ぶれ防止)機能が欠落している。iPhone 7 では二つのモデルの両方ともカメラがこの機能を備えている。比較のために言えば、iPhone 7 は DxOMark Mobile テストでスコア 86 を得た。

iPhone ユーザーは、Google が Google Photos サービスを通じ、当初のままの画質とフル解像度の写真とビデオの容量無制限ストレージを無料で提供することに、痛いほどの嫉妬を感じるかもしれない。Apple の iCloud は依然として iCloud Photo Library 用にたった 5 GB の無料ストレージしか提供しない。

急速充電テクノロジーも、Pixel スマートフォンにまたもう一つ iPhone 7 より先んじた所を与えている。この Google ハンドセットは、充電されていない状態から 18 ワットの充電器を USB-C ポートに繋ぎ USB-PD (Power Direct) と呼ばれるテクノロジーを使ってたった 15 分間充電するだけで約 7 時間のバッテリ寿命を提供するという。Apple もおそらく iPhone に急速充電テクノロジーを組み込むことはできるだろう。なぜなら、12.9 インチ iPad Pro では既に急速充電が可能だからだ。(2016 年 4 月 27 日の記事“iPad Pro を MacBook アダプタと新型ケーブルで高速充電”参照。)

Google は指紋センサーをハンドセットの背面にあるままとし、iPhone のように前面には置かなかった。ユーザーがハンドセットを手に持って認証するまでを一つの動作でできるようにすることが目標だが、iPhone でもそれは簡単にできる。

この Pixel スマートフォンには、舞台裏で、大幅な Google の戦略転換が隠れている。従来、同社はサードパーティのハードウェアメーカー各社と提携して Nexus スマートフォンを作っていた。ところが同社によれば今回は「ハードウェアとソフトウェアのデザインを同じ屋根の下に持って来た」という。ただし、実際の製造過程においては依然として外部委託をしている。どこかで聞いた話だ。

5 インチモデルの Pixel は $649 から、5.5 インチの XL モデルは $769 からで、いずれもストレージ容量 32 GB での価格だ。最大のストレージ容量は 128 GB だ。いずれも今月中に出荷予定だ。

Google に何なりとお申し付けください -- この Pixel は、賢くなった新しい Google Assistant (2016 年 5 月 23 日の記事“Google I/O 2016、Apple にとっても魅力ある発表がある”参照) を実装した最初の Android スマートフォンでもある。新しい Google Assistant は、Apple の Siri や Amazon の Alexa とおおよそ同等と言える。

5 月の発表で明かされたように、Google Assistant は音声で制御する新しい Google Home ハードウェアの核心を成すテクノロジーでもある。Google Home は Amazon の Echo デバイスと直接に競合するが(一部の人たちを失望させているように)直接競合する Apple 製品はない。ただ、Google Home は iOS とも Android とも協力して動作する。

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Google は Google Assistant と Google Home については今回大きな発表を何もしなかったが、ただ 2016 年 11 月に Google Home が出荷され、上部は白、布で覆われた基部はグレイで、価格は $129 からとなるとだけ述べた。異なる室内装飾にマッチするさらなるカラースキームも準備中だという。

仮想現実、第二段階 -- Google はここ数年、出現しつつある仮想現実テクノロジーを広めるために、同社の Cardboard ゴーグルを通してなかなか良い仕事をしてきた。(2016 年 6 月 17 日の記事“iPhone 上の仮想現実は非公式ながらもはや現実のものに”参照。)Google からも、サードパーティのメーカーからもさまざまなバージョンの Cardboard が出ているが、全体的な傾向として価格を抑えるために意図してシンプルに作られたものになっている。

けれども今回、Google は Daydream View と呼ばれる第二世代のゴーグルで、仮想現実の推進運動における新たな章を開こうとしている。現在のところ、Daydream View がフル互換なのは Pixel ハンドセットのみで、他の Android フォンとの互換性は予定されているが、Google は将来の iPhone 互換性について何もコメントしなかった。

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物理的に、スマートフォンは Daydream View のリッド部分に合うようになっている。リッド部分を閉じて、ゴーグルをあなたの頭に取り付ければ、スマートフォンが VR の頭脳兼ビューワーとなる。Daydream View と Pixel は自動的にペアリングされる。これは、Apple の AirPods が Mac や iOS デバイスとペアリングされるのと似ている。

この Daydream View では新たな要素が加わる。小さな手持ちのコントローラで、何となく Siri リモコン以前の Apple の Apple TV リモコンを思わせるところがあり、これがある程度のインタラクティブ性を実現する。Google によればこの新しいコントローラは「あなたが指したいところを指し示し、さまざまのセンサーが組み込まれていてあなたの動きや身ぶりを理解する。バットのように振り回したり、魔法の杖のように振ったりもできる。極めて精密に探知できるので、これでお絵描きすることさえできる」という。

使っていないときには、このコントローラは Daydream View の外開きのリッドの中にしまうようになっている。はてさて、いったいどうして Apple は、なくしてしまいやすい Apple Pencil を、こんな風に収納することを考え付かなかったのだろうか?

Wi-Fi メッシュ - Apple の AirPort Wi-Fi ベースステーションには近年、極めて少数のアップデートしか見られなかった。その一方で、他のハードウェアメーカー各社は着実に Wi-Fi 技術の最先端を前進させつつある。

人気を得ている方式の一つが、三ヵ所あるいはそれ以上のアクセスポイントをセットにして販売することにより電波の到達領域を広げるやり方(場合によって「メッシュ・ネットワーク」と呼ばれることもあるもの)だ。この種のシステムで有名になったのが Eero だ。(2016 年 6 月 25 日の記事“Eero、良好な Wi-Fi 到達範囲を端正な筐体で提供”参照。)

Google は今回、Google Wifi というデバイスでこの分野に参戦しようとしている。同社が出していた OnHub Wi-Fi ルーター(2015 年 8 月 19 日の記事“Google OnHub ルーター、万人向けに Wi-Fi の簡素化を目指す”と 2016 年 8 月 31 日の記事“Google の OnHub ルーター、初期レビューで手荒な扱い受ける”参照)と違って、新しい Google Wifi は複数個のデバイスを組にして販売される。

この機器は背が低く、円筒形で側面に明るいリング状の部分があり、住宅規模のメッシュ・ネットワークを作り出す。Google によれば設定は簡単で、しっかりしたプライバシー機能も備えており、パフォーマンスを最適化するための自動調整もできるという。これらはすべて Eero が宣伝している点でもある。

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Google Wifi は 2016 年 11 月に発売され、デバイス一個では $129、三個セットで $299 となる。

Chromecast、第三段階 -- Apple はフル機能の Apple TV で高機能のストリーミングボックス方式を選んだが、Google はビデオストリーミングおよびオーディオストリーミング用アクセサリ Chromecast でもっとシンプルなやり方を選んだ。

それらの Chromecast デバイスは、確かに美しくない。ビデオストリーミング用のものは現在第三世代となり、硬貨のように見える機器に短い HDMI コードが付いて、テレビの背面または側面にある HDMI ポートからぶら下がる。

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リモコンもない。スマートフォンを使って (iPhone にも Android フォンにも対応している) オンラインのストリーミングコンテンツを引っ張りだしてから、それを Chromecast 経由でテレビに送信する必要がある。

けれども、Google の新しい Chromecast Ultra では、大幅な改善がもたらされる。4K ビデオと High Dynamic Range (HDR) への対応、Wi-Fi パフォーマンスの向上、Wi-Fi がうまく働かない状況に備えた Ethernet ポートなどだ。これに対して Apple TV は、4K ビデオや HDR に対応していないことは大きいが、Ethernet ポートはずっと以前から装備してきた。

Google はこの Chromecast Ultra を新しい Google Home デバイスと統合させたので、Google Home を使ってあなたの音声で Chromecast Ultra をコントロールすることが可能となる。Siri と Apple TV の関係によく似ている。リモコンがないことへの不満もこれでいくらか回避できるだろう。

Chromecast Ultra は 2016 年 11 月に $69 で発売される。$149 以上もする Apple TV に比べればお買い得だ。

世界は巡る、競争の力によって -- 今回の製品イベントで Google が発表したものの中で、Apple ユーザーをどうしても乗り換えたい気持ちにさせるものは一つもないと私は思う。確かに、こうやって Google の言葉を聞いた Apple ユーザーたちは、iPhone に高速充電がないこと、Apple TV に HDR や 4K がないこと、Apple の AirPort ベースステーションに新機軸が見られないこと、Amazon Echo や Google Home に競合する製品がないこと、ますます活発になり行く仮想現実の分野に Apple がさっぱり姿を見せないことなどに、ちょっとした嫉妬の気持ちを抱くこともあるかもしれない。

でも、そんなことが重要なのではない。Apple の機器には現在既に他の強みがたくさんある。そして、Google によるさまざまの改善は、Apple が製品デザインの栄光にあぐらをかくことを慎ませる働きを持つ。その上、結果として私たち皆のために、より良いテクノロジーが生まれるではないか。

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Sierra で迷子に: 失われた機能五つ

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Mac オペレーティングシステムの新リリースに際して Apple は主として機能を追加するが、細かな機能や、古くなったテクノロジーへの対応を削除するのも珍しいことではない。言うまでもなく、そのような削除を Apple が新機能でするのと同様に高らかなラッパの音とともに宣伝することなどないので、結果として従来の挙動に慣れたユーザーたちはそれらの変更を自らの手で見つけ出さなければならない。

macOS 10.12 Sierra でなくなってしまった機能として、次の五つがある:

これらすべてが悪いことばかりではない。PPTP VPN 接続や DSA SSH 鍵が使えなくなるのは厄介事かもしれないが、それらは Sierra のセキュリティを増すことになる。それでも、以下では可能な限り回避策の提案も付けてみた。

システム言語とフォーマット言語 -- この微妙な変更を、読者 Hans van Maanen が私に教えてくれた。これまでのバージョンの OS X では、主たるシステム言語を System Preferences > Language & Region で設定でき、それから Advanced ボタンをクリックすれば別途にフォーマット言語を設定できた。Hans は OS X 10.11 El Capitan がこれら二つの設定を分離しているのを非常にありがたいと思った。なぜなら、システム言語を English (英語) に設定しておけばいろいろなアプリのオランダ語ローカライズ版の不出来な言葉遣いを見なくて済むが、フォーマット言語を Dutch (オランダ語) に設定しておけば日付・時刻・数値を自分の好みのフォーマットにできるからだ。

国際的な読者の皆さんは私が言っていることを理解して下さるだろうけれども、米国内にいる方々には分かって頂けないかもしれない。国によって、人々はそれぞれに違ったフォーマットで日付その他を表現しているのだ。例えば、私が米国 English 設定で使っている short date フォーマットは 1/5/16 という形をしている。(なぜかは知らないが、システム環境設定はサンプル日付として 2016 年 1 月 5 日を使っている。)けれども、(El Capitan の) Format Language ポップアップメニューで Dutch に切り替えれば short date フォーマットは 05/01/16 に変わる。それにもちろん、曜日や月の名前は言語によって異なる。

理由は分からないが、Apple は System Preferences > Language & Region > Advanced > General にあった Format Language ポップアップメニューを削除してしまった。

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それでも、Language & Region メイン表示にある Region ポップアップメニューを使えば、別途に国を選ぶことはできる。けれどもそこを変更しても、制御が及ぶのは週の最初の曜日、カレンダーのタイプ、時刻フォーマット、それから日付や時刻のフォーマッティングのみだ。特に、曜日や月の名前がその地域に対応した言語に変わる訳ではない。

けれども、読者 RT が、回避策を発見してくれた! Terminal で、次のコマンドを入力してから Return を押せば、フォーマット言語が Dutch に変わる:

defaults write NSGlobalDomain AppleLocale nl_NL

このコマンドの鍵となる部分は、最後にある2文字と2文字の組のコードだ。私の見るところ、前の2文字は ISO 639-1 言語コードで、曜日や月の名前に使われるフォーマット言語に対応している。そして後の2文字は ISO 3166-1 alpha 2 国名コードで、これは Region ポップアップメニューで選ばれた国名に対応している。

両者を別々に設定することもできるので、例えば下の一つ目のコマンドはフォーマット言語をドイツ語に、国名をスイスに設定し、二つ目のコマンドは国名はスイスのままでフォーマット言語をフランス語にする。

defaults write NSGlobalDomain AppleLocale de_CH defaults write NSGlobalDomain AppleLocale fr_CH

フォーマット言語をリセットして主たるシステム言語にマッチしたものに戻したければ、Advanced ダイアログにある Restore Defaults ボタンをクリックするだけでよい。

モデムによるファクス -- この機能がなくなったことを知らせてくれた読者 Jim Weil に感謝したい。以下の説明がちゃんとしていないかもしれないことをあらかじめお断りしておく。私には必要なハードウェアがないので確認できないからだ。10.7 Lion で、Apple は Apple USB Modem に対応しなくなった。10.6 Snow Leopard やそれ以前では、System Preferences の Print & Fax 枠から Apple USB Modem をファクスに使っていた人たちもいた。

けれども、独自のドライバの付いたサードパーティの USB モデム、とりわけ USRobotics のいくつかのモデルは、引き続き Lion でも動作して、Print & Scan と改名された環境設定枠の中に追加すればファクスモデムとして使えた。そして、その状態は 10.11 El Capitan まで続いた。環境設定枠の名前はまたもや改名されて Printers & Scanners となったのだが。

しかしながら Sierra では、外部ドライバを持ったファクスモデムを追加する機能さえも Apple が Printers & Scanners 環境設定枠から削除してしまったことを USRobotics サポートが確認している。

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私たちの知る限り、回避策は四つある:

コンソールが記憶を失う -- Console アプリは、ずっと以前から Mac の重要なトラブルシューティング用ツールであった。オペレーティングシステムによって生成されるログのメッセージのすべてに目を通す方法を提供してくれるからだ。大多数のユーザーは気付きもしないけれども、オペレーティングシステムのレベルで語られるお喋りは 大量に 流れている。

読者 Tom Robinson が TidBITS Talk で指摘したように、どうやら Apple は Sierra で Console アプリを大幅に書き換えたようで、そのバージョン番号も El Capitan での 10.11 から Sierra での 1.0 へと変わった。注目すべき点として、Console 1.0 がログメッセージの情報をユーザー設定可能ないくつかのカラムに分けて表示できるようになったこと、表示するメッセージをエラーと障害のみにフィルター分けできるようになったこと、その他がある。Kirk McElhearn が、Macworld に概説記事を書いている。

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しかしながら、Console 1.0 は El Capitan の Console が持っていた機能のすべてを備えている訳ではない、と Howard Oakley が新バージョンに対する批判記事で概要を述べる。中でも Sierra の Console 1.0 における最も重大な欠落は、過去ログの情報だ。このアプリを起動するとログに記録されたメッセージが表示され始めるが、従来のバージョンの OS X での Console と違って、新バージョンでは時間を遡ってこの Mac に昨晩、あるいは昨日、何が起こったかを見ることができない。思い通りに再現しない問題を追跡したい場合には、そういう機能がとてつもなく大きな助けとなるのだが。

もちろん、過去のログメッセージも引き続き利用可能だ。ただ、Console 1.0 の中から簡単にそこに到達することができないというだけのことだ。その代わりとして、Terminal の中で新しい log コマンドを使うこともできるし、あるいは Howard Oakley が作った LogLogger2 というちょっとしたユーティリティを使うこともできる。残念なことに、Oakley は Terminal の log コマンドによる出力の中にいくつかバグがあることも報告している。この話題に興味があれば、Console とログを論じた彼のもう一つの記事をご覧あれ。

ここではっきりしたお薦めをすることはできない。私は代替となる Mac 用のログ表示アプリをいくつか試してみた。具体的には Log File NavigatorLogrLogTail といったものだが、それらが Sierra の下で過去ログ情報へのアクセスを提供できるのかどうか、私にははっきりしなかった。

私たちとしては、Apple が新バージョンの Console にもっと努力を注いで、将来の Sierra へのアップデートで出してくれることを願いたい。あるいは、誰か独立の開発者がその空白を埋めてくれるのでも構わないが。

PPTP VPN 接続 -- PPTP とは Point-to-Point Tunneling Protocol のことで、Wikipedia には明確に「仮想プライベートネットワークを実装するための時代遅れの方法で、既知のセキュリティの問題が多数ある」と書かれている。Sierra には多くの変更点があるが、PPTP 非対応は最も予期できた変更と言える。事実、Apple は少なくとも 10.11 El Capitan と iOS 9 をリリースして以来、PPTP を使わないようにという警告を出し続けてきた。Apple は iOS 10 からも PPTP 対応を削除している。

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一般的に言って、これは前向きの動きだ。欠陥あるセキュリティ・プロトコルの使用は避けるべきだ。でも残念ながら、PPTP の弱点にもかかわらず、依然としてこれを要求する VPN (仮想プライベートネットワーク) が存在している。解決法は二つだ。他の VPN プロトコルに切り替えるか、または PPTP にまだ対応し続けているサードパーティの VPN クライアント、例えば ShimoVPN Tracker をインストールするかだ。言うまでもないが、そもそも VPN を使うのはあなたのデータ接続を保護することが目的なので、セキュアでない PPTP を使い続けるのは分別ある人のすることではない。でも、組織によってはそれが唯一の選択肢ということもあるのだろう。

DSA SSH 鍵の廃止 -- 読者 Ron Risley が TidBITS Talk で指摘したこの変更点は、大まかに言ってすぐ前のものと同じ類いに属する。SSH を使ってコマンドラインから遠隔サーバにログインする人たちの多くは(通常のパスワードを使うより)セキュリティを増すために SSH 鍵を使っている。私の理解では、大多数の人たちが SSH で RSA 鍵を使っているが、これまでは DSA (Digital Signature Algorithm) 鍵と呼ばれるものを使うことも可能であった。残念ながら DSA 鍵は通常たった 1024 ビットに過ぎず、Apple は Sierra においてこれよりずっとセキュアな 2048-bit の RSA 鍵を要求することに決めた。

実際上これが何を意味するかというと、もしもあなたが DSA 鍵を使う以外の方法で遠隔サーバに SSH 接続を得ることができないのならば、Sierra からは一切接続できなくなるということだ。解決法は DSA 鍵を 2048-bit の RSA 鍵に取り替えることで、Quincy Larson が Medium の記事でその方法を解説している。

失われた機能は他にもある? -- 本当にマイナーな変更は、ここでは扱わなかった。例えば Time Machine で On/Off スイッチが Back Up Automatically チェックボックスに変わったというようなことだ。でも、El Capitan にあった重要な機能で Sierra で消えてしまったものは他にも十分あり得るだろう。もしも何かそのようなことをご存じなら、あるいは、私がここで扱ったものにもっと他の回避策をご存じなら、どうぞコメントに書き込んで頂きたい!

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2016 年 10 月 17 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Microsoft Office 2016 15.27 と Office 2011 14.6.9 -- Microsoft が、Office 2016 アプリケーションスイートのバージョン 15.27 を出して Excel、OneNote、PowerPoint に改善を加えた。ノート取りアプリ OneNote (これは独立の無料アプリとして Mac App Store からも入手可能) は綴りのミスをスペルチェッカーからの提案を使って訂正するようになり、ノートの中のアクセシビリティの問題点を Tools > Accessibility Checker を使って発見し修正できるようになった。Office 365 購読者は、PowerPoint がオーディオやビデオのファイルの初めや終わりから不要なコンテンツをトリミングできるようになり、Excel で CONCAT や TEXTJOIN を使ってテキストの定型句を短縮できるようになった。セキュリティの面では、Office 2016 も、Microsoft がバージョン 14.6.9 にアップデートした Office 2011 も、メモリ破壊の脆弱性をいくつか解消している。(一回限りの購入ならば $149.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリースノート、10.10+)

Microsoft Office 2016 15.27 と Office 2011 14.6.9 へのコメントリンク:

OmniFocus 2.7.2 -- The Omni Group が OmniFocus 2.7.2 をリリースして、デフォルトの pasteboard フォーマットを TaskPaper テキストとしたバージョン 2.7 での変更 (2016 年 9 月 22 日の記事“OmniFocus 2.7”参照) を止めて元に戻した。このタスク管理アプリには新たに Copy as TaskPaper というメニュー項目が追加され、そこに TaskPaper 情報をすべて含めるとともに、選択された項目の子項目が見えていればそれもコピーするようにした。今回のアップデートでは、コピーの際に TaskPaper タグ @autodone と @parallel を含めるようになり、カラムの見え具合に関する問題を修正し、いくつかのクラッシュを解消し、ローカルネットワーク上で Bonjour を使って呼び出された同期がログに "Received Push" として記録されないようにしている。(The Omni Group ウェブサイトで Standard 版の新規購入 $39.99、Pro 版の新規購入 $79.99、Mac App Store では Standard 版が $39.99、アプリ内購入で Pro 版にアップグレード可能、29.6 MB、リリースノート、10.10+)

OmniFocus 2.7.2 へのコメントリンク:

Typinator 6.11 -- Ergonis が Typinator 6.11 をリリースした。このテキスト展開ツールにいくつかのバグ修正を施した、メンテナンスリリースだ。今回のアップデートでは macOS 10.12 Sierra ユーザーの一部で展開後に略語が残ってしまうことのあった問題に回避策を提供し、Microsoft Word でカーソル位置の問題を修正し、Mellel での展開の問題を解消し、カーソルの長距離移動の際の信頼性を改善し、また中国語の Shouxin 入力メソッドへの対応を追加している。(新規購入 24.99 ユーロ、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、無料アップデート、8.0 MB、リリースノート、10.6.8+)

Typinator 6.11 へのコメントリンク:

TextExpander 6.1 -- Smile が TextExpander 6.1 をリリースして、記入スニペットを Apple の Dictation で使える機能を追加した。このテキスト展開ユーティリティはまた、Snippet Editor を改良してドラッグ&ドロップ対応を拡張し、新設の Preview ボタンでユーザーが展開の前にスニペットをプレビューできるようにし、起動にかかる時間を短縮し、メニューコマンド Bold と Italic を復活させている。さらに、今回のアップデートではサーバが保存トークンを無効化した場合に起こった致命的な保存エラーをなくし、記入のデフォルトで HTML タグを正しく処理するようにし、Inline Search の Include のローカライズを修正している。TextExpander 6.1 は月額または年額払いの購読によって利用できるが、Smile は独立動作の TextExpander 5 も引き続き $44.95 で販売している。(TidBITS 会員が 20 パーセント割引を受けられるのはバージョン 5 の購入のみだ。)(購読料金年額 $40、アップグレード購読料金年額 $20、バージョン 6 からは無料アップデート、6.5 MB、リリースノート、10.10+)

TextExpander 6.1 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2016 年 10 月 17 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では、Apple の自動車計画が道路のデコボコにぶち当たり、iPhone 7 が予備の Home ボタンを提供し、Tim Cook が拡張現実を称賛し、Amazon が Amazon Prime 会員に無料の Kindle 本を提供する。

Apple の自動車計画縮小の背後にあるもの -- Mark Gurman と Alex Webb が Bloomberg Technology 記事で、Apple が自動車への野心を縮小して、真っ向から Tesla Motors に対抗しようとするのを止めて自動運転車の基盤となるプラットフォーム開発に当面専念することになった事情を報告する。Project Titan チームは解雇や配置転換で何百人もの人員を減らし、自ら去るエンジニアたちもいて、焦点を絞り直したチームは今後一年かけてこのプラットフォームの実現可能性を評価しつつ、自ら自動車をデザインするかそれとも既存の自動車メーカーと提携するかを判断する計画だという。複雑で確立済みの業界さえも作り替えられる自らの能力を過信し過ぎた Apple が自動車業界の濁り水に取り組もうとしてしまったという考え方もあるかもしれないが、少なくとも Apple が持続的に存在することで、自動車メーカー各社がそれぞれの自動車のソフトウェア面での改善を図ろうとする機運が高まることを願いたい。

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iPhone 7、本物が壊れた際には仮想 Home ボタンを提供 -- もし iPhone 7 の固定の Home ボタンが壊れたらどうなるのかと考えたことはないだろうか。9to5Mac の記事が伝えるところによれば、iOS 10 はその場合画面上に仮想の Home ボタンを提供して、これで (Home ボタンの Touch ID センサーも壊れた場合にはおそらくパスコードとも組み合わせて) iPhone を使い続けられるようにするという。この仮想の Home ボタンは Assistive Touch (Settings > General > Accessibility > AssistiveTouch) により提供されるスクリーン上の Home ボタンと似ているが、スクリーン下端の中央に固定されている点だけが違う。Apple が将来物理的な Home ボタンを完全に見限ることを計画中かもしれないという噂が飛び交っているが、ひょっとしてこれは未来の iPhone を初めて垣間見せるものなのかもしれない。

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Tim Cook、拡張現実に強気 -- 現在最もホットなテクノロジーのうち二つが、ユーザーを仮想の世界の中に隔絶させる仮想現実 (virtual reality, VR) と、現実世界に仮想の要素を上乗せする拡張現実 (augmented reality, AR) だ。BuzzFeed News のインタビューで、Apple CEO の Tim Cook は明確に AR の方を好むという意志を示した。彼は言う。「VR にもいくつか興味深い応用はあるが、AR ほど幅広く応用されるテクノロジーにはならないと思う。拡張現実がちゃんとしたものになるまでにはまだ時間がかかるだろうが、私は拡張現実が非常に深いものだと考えている。」なぜか、と問われて Cook はこう答えた。「人との触れ合いに代わるものなどない。だから、テクノロジーはそれを促すものになるべきだ。」

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Amazon Prime Reading、無料の Kindle 本を提供 -- 読書欲旺盛な人たちにお知らせだ。Amazon が、年額 $99 の Amazon Prime プログラムにまたもや新たな特典を追加した。Prime 会員は、合計すれば 1000 冊を超えるブック、コミック、Kindle Singles を、自分の Kindle や Kindle アプリに無料でダウンロードできるようになった。もちろん、これは従来からの Amazon Prime の特典、つまり無料 2 日間配達、何千もの映画やテレビ番組の無料ビデオストリーミング、百万曲以上の音楽の無料ストリーミングなどに加えて得られるものだ。提供される本がランダムに選ばれたものであることはまあ予想通りで、"Harry Potter and the Sorcerer's Stone" や "The Hobbit" といったベストセラーも何冊かあるが、読者を求めている段階のタイトルや著者も多く混じっている。この Prime Reading はそれだけで Amazon Prime の購読を始めたくなる理由にはならないだろうが、既に購読者である人たちにとっては、読む本がなくなったと思ったら何か読むものを手に入れるための良い方法となるかもしれない。(このリンクで、Prime Reading ブックのリストが開く。他の方法ではなかなかリストが見つからない。)

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日本語版最終更新: 2016年 10月 21日 金曜日 , S. HOSOKAWA