TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1346/14-Nov-2016

macOS 10.12 Sierra の Optimized Storage 機能はドライブの容量を節約するためのさまざまの手段を提供するが、中にはあなたの同意なしに勝手にオンになるものもあるようだ。そういうことが起こった場合に備えて、Adam Engst がそれらの機能をオフに戻す方法を説明する。クリエイティブなプロたちの多くは Apple がデスクトップ Mac シリーズに注力しないことに不安を感じているが、Julio Ojeda-Zapata は Microsoft の新しいタッチ機能付き Surface Studio デスクトップ PC を検討して、この競合製品の存在が Apple のハードウェアデザイナーたちに刺激を与えるのではないかと考える。さて、Apple がコンテンツのビジネスに参入しようとするなら、コンテンツが必要となる。そこで Josh Centers が、Time Warner の買収が Apple の必要を満たす単純な解決法となる理由を四つ挙げる。最後に、Josh が HomeKit を扱う新シリーズ記事の第一回として、Apple のホームオートメーションシステムの動作のあらましを解説する。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Quicken 2017 for Mac 4.3、Airfoil 5.5.1、Capto 1.2.1、Mellel 3.5.2、BusyCal 3.1.2 と BusyContacts 1.1.4、それに DEVONthink/DEVONnote 2.9.7 だ。

記事:

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Sierra の Optimized Storage をオフにする方法

  文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
  訳: 清水 史彦 <qff01604@nifty.com>

macOS 10.12 Sierra を初めて紹介した時、Apple は、Optimized Storage を重要視していた。これは、マーケティング用語で、容量に制約がある Mac のローカル・ドライブから、クラウドにデータを移すためのさまざまな設定とクラウド関連技術を包含するものだ。"Sierra の Optimized Storage に関する説明" (2016 年 9 月 19 日) で、私は、Optimized Storage がカバーするものを明らかにし、Storage Management ウィンドウのインターフェースについて説明し、そして、マニュアルで、何を有効化すべきで、何をすべきでないか助言しようと試みた。Optimized Storage 機能を使用すると、データは、あなたのバックアップに存在しなくなるかもしれないやり方で、あなたのローカル・ドライブから消去されるので、この機能をオンにしたら何が起こるか、注意すべきだ。

残念ながら、Sierra は、インストールの最中に、Desktop と Documentsフォルダの同期を有効化するよう促し、関連する Optimize Mac Storage のチェックボックスも、同様にデフォルトで有効化されるかもしれないので、Mac ユーザーの多くは、知らないうちに重要なデータをOptimized Storageに書き込んでいるのだ。さらに悪いことには、 Sierra によって、先に無効化した Optimized Storage 機能が、10.12.1 のアップデートの際に有効化されたかもしれない という報告が出回り始めている。これは認めるわけにはいかない。

念のために記しておくと、私は、Optimized Storage が、根本的に悪いとは思っていない。そのオプションのうち、あるもの、例えば、iTunes Storeから購入した映画や TV 番組で、視聴済みのものについて、ローカル・コピーを消去する機能には、不都合な点はほとんどない。だが、多くの人は、ローカル・ストレージに対する完全なコントロールを保持しておきたいと思っている。そこで、私は、この記事で、Optimized Storage のオプションの全てについて、無効化する方法を説明しようと思う。

iCloud Drive と、Desktop ならびに Documents フォルダの同期 -- 技術的には、Desktop とDocuments フォルダの同期は、Optimized Storage の一部ではない。その目的は、あなたの文書を iCloud Drive に格納し、あなたの任意の Apple デバイスからアクセスできるようにすることだ。

だが、Optimized Storage 機能は、iCloud Drive 内のあらゆる文書やデータに適用される可能性がある。そして、もし、Desktop と Documents フォルダが iCloud を通じて同期されているのであれば、それらも含まれる。仮に、Optimized Storage が、容量を空けるために、ローカル・ファイルの消去開始を決めたとすると、そうしたファイルは、あなたの Documents フォルダにある可能性がもっとも高い。あなたの Desktop と Documents フォルダを、iCloud の外に保持するためには、そして、iCloud にあるデータが、ローカルで常にミラーリングされていることを確実にするためには、System Preferences > iCloud > iCloud Drive > Options と開いて、リストの一番上にある Desktop & Documents Folders と、一番下にあるOptimize Mac Storage のチェックボックスの両者について、選択を外すこと。

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Desktop と Documents フォルダの同期をオフにすると、ストレスがたまることに注意してほしい。あなたが、System Preferences > iCloud > iCloud Drive > Options でそうすると、Sierra は、あなたの全てのファイルが、iCloud 内でのみ使用可能だと告げてくる。だが、これは不適切だと思う。つまり、もし、あなたが同期をオフにしているのなら、それは、ローカルでファイルが必要だからそうしているわけだ。ところが、このダイアログに続いて、あなたは、ファイルを iCloud Drive から取り戻すことができると告げる別のダイアログが、ただちに現れる。

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実際のところ、あなたがこの機能をオフにした時に起きることは、Sierraが、空の Desktop と Documents フォルダを、あなたのホーム・フォルダに作ることなのだ。これらのフォルダは置き換えることができないので、古いDesktop と Documents フォルダを、iCloud Drive から、あなたのホーム・フォルダにドラッグすることはできない。代わりに、それぞれのフォルダをiCloud Drive で開いて、その中味を、あなたのホーム・フォルダにある新しいローカルの Desktop と Documents フォルダに移動 (Command-drag)しなければならない。今や、空になった Desktop と Documents フォルダを、iCloud Drive から消去しようと試みてもよいが、私の経験では、iCloud は、少なくとも Desktop フォルダについては、再び作成して保持し続ける。

Photos -- 写真やビデオを容易に取り出したり、保管したりすることを考えると、Photos のライブラリは、他の何物よりも多くのスペースを占有しているかもしれない。私は、多作の写真家ではないが、私のライブラリは、今もなお 110 GB を超えている。もし、あなたが複数の Apple デバイスを持っているのであれば、iCloud Photo Library を使うと、任意のデバイスから、あなたの写真にアクセスし、編集し、管理することができる。たとえそのために、追加の iCloud Drive 容量の支払いを、ほぼ常に求められたとしても、これは素晴らしいことだ。

iCloud Photo Library は、Apple がストレージの最適化を試しに行った最初の場所の一つであった。なぜならば、Photos のライブラリの多くは、大きすぎて iOS デバイスにフィットしないからだ。さらに、家で iMac を持っていても、休暇の際には、容量に制約がある MacBook Air で写真を操作したいと思う人にとって、これは、珍しいことではない。

私は、全ての iOS デバイスと、容量が貴重なサブの Mac ノートブック用には Optimized Storage を有効化しておいて、メインの Mac では、あなたの写真が常にバックアップに含まれるようにするため、Optimized Storage をオフにすることをおすすめする。こうするためには、Photos > Preferences iCloud と開いて、"この Mac にオリジナルをダウンロードする" を選択すること。

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Mail -- もし、あなたが、プレゼンテーションやビデオを定期的に回覧する人と仕事をしているのであれば、おそらく、Mail が、ドライブ容量のかなりの部分を消費しているだろう。メールのメッセージ自体は小さいので、それを消してもしょうがない。だが、添付ファイルについては、話は別だ。

Mail の以前のバージョンでは、添付ファイルは、全てダウンロードするか、あるいは IMAP サーバに全て置いておくかのどちらかであった。Mail のSierra のバージョンには、最近のメールの添付ファイルに限ってダウンロードする、もう一つ別のオプションが加わった。添付ファイルをまだダウンロードしていないメッセージを開けば、ボタンをクリックして添付ファイルを手に入れることができる。最近の添付ファイルのみダウンロードすることによって、容量をどのくらい節約できるか見たいのであれば、System Information を起ち上げて、Window > Storage Management を選択し、サイドバーにある Mail をクリックすること。

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Apple は、こうした機能を Optimized Storage にバンドルした。したがって、あなたのローカルのメール・アーカイブが、メッセージと添付ファイルの両方を常に含んでいるように、Mail で確実にそうしたい場合は、Mail > Preferences > Accounts > accountName > Account Information に行って、Download Attachments のポップアップ・メニューから、All を選択すること。これを、あなたの各アカウントごとに、確実に行うこと!

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iTunes -- ビデオは、ドライブ容量を大量に消費する可能性があるが、ダウンロードに時間がかかるものでもある。もし、あなたが、映画や TV 番組を iTunes Store から定期的に購入しているのなら、Optimized Storage を使って、視聴済みのビデオを iTunes から自動的に削除するのもよいだろう。だが、もし、同じものを何度も見たがる子供のためにコンテンツを購入しようとしている、あるいは、遅いインターネット接続で、再度ダウンロードすることなく確実に視聴したい場合はどうすればよいだろうか?

iTunes で Optimized Storage をオフにして、iTunes Store から購入した全てのビデオが視聴後も確実にドライブ内に残るようにするためには、iTunes > Preferences > Advanced と進み、"視聴済みの映画や TV 番組を自動的に消去" のチェックボックスで、チェックを外すこと。

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Trash を自動的に空にする -- これまで Optimized Storage の機能について述べてきたことは、全て、必要であれば、クラウドから取り戻すことができるという仮定のもとで、ローカルのファイルのコピーを消去することと関係していた。Optimized Storage について述べる最後の側面で、あなたがオフにしたいと思うかもしれない機能は、それとは異なっている。この機能は、Finder のオプションで、ファイルが 30 日間 Trash 内にあったら、その後、自動的に消去するというものだ。

正直言って、このオプションを有効化することについては、不都合な点は何もないはずだ。1 ヶ月以上も前に消去したファイルを取り戻すため、Trash に行くことができるようにすることに、あなたは決して頼るべきではない。もしかしたら再び必要になるかもしれないファイルは、どんなものであれ、単に消去しなければよいのだ。

とは言うものの、Trash が空になる時に、もっとコントロールを効かせたいのであれば、Finder > Preferences > Advanced に行って、"30 日後にTrash からアイテムを取り除く" の選択を外すこと。

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ストレージをマニュアルで管理する -- あなたが Optimized Storage について不安を感じてはいるものの、Mac のドライブが今なお容量不足になりつつあるのであれば、新しい Storage Management ウィンドウを使って、サイズの大きいファイルを特定して消去することができる。System Information アプリを開いて、Window > Storage Management を選択し、Recommendations の下にあるサイドバーのカテゴリーを全て見ること。

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アプリの古いバージョン、不要なダウンロード、そして、あなたのドライブ全体にわたって、予想以上にまき散らされたサイズの大きい文書にちょっと注意を払えば、あなたのローカル・ストレージに対して完全なコントロールを保持したまま、ほんの数分で、驚くほどの空き容量を確保できることがしばしばある。

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iMac に競合する Microsoft の新 Surface Studio 登場

  文: Julio Ojeda-Zapata: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple は最近、ここ数年間にわたって瀕死の状態にあると見る人さえいる状態にある Mac 製品シリーズを巡って、非難を浴びるようになってきた。新型の MacBook Pro ノートブック機に搭載された Touch Bar は明るいニュースだが、その点以外でこのマシンは多くの人たちの目にパッとしないものとして映っている。(2016 年 10 月 27 日の記事“新 MacBook Pro、状況に応じて変わる Touch Bar を搭載”参照。)それに、Mac Pro と Mac mini がある。こちらはもう何年間も大きなアップグレードをしていない。

では、iMac はどうか? このデスクトップマシンは長年かけて着実にアップグレードをしてきた。スクリーン解像度の向上や、内部的な改訂も施されてきた。けれどもその基本的なデザイン、つまり金属製の台の上に傾斜調節可能なディスプレイが乗っているという点は、2004 年の iMac G5 以来、基本的に何も変わっていない。

どうやらこの iMac が、Microsoft の最新の製品発表のターゲットだったようだ。新しいデスクトップ PC が発表され、その 28 インチのタッチスクリーンは 20 度の角度に低く下げてスタイラスペンを使ったクリエイティブな作業のための「製図台」として使うこともできる。

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Surface Studio と呼ばれるこのコンピュータが発表されたのは Apple が新型ラップトップを発表する前日だったので、Microsoft が革新の面で Apple を出し抜こうとしているのではないかという声が怒濤のように沸き起こった。

その点は、議論の余地があるだろう。Windows デスクトップマシンに傾斜を変えられるタッチスクリーンが搭載されたのは今回が初めてではない。ただ、PC 世界にとって今回の Surface Studio のようなものが登場したことはこれまでなかった。

Microsoft 製の史上初めてのデスクトップマシンが出たとなれば、たくさんの疑問が頭に浮かぶ。なぜ、iMac のデザインは十年以上にわたりこれほど僅かしか進化していないのか? タッチスクリーン付き Mac に賛成する議論は成立するのか? iPad というものが既に存在しているのに? はたして Microsoft はデスクトップ・コンピューティングの世界に、クリエイティブなプロたちを Apple から自分たちの方へ呼び込めるほどに新鮮なアプローチを生み出すことができたのだろうか? それとも、この Surface Studio は単に価格の高過ぎる失敗作なのか?

新型 Surface、浮上 (surface) する -- この Surface Studio は、これまでモバイルコンピュータのみに集中してきた Microsoft のハードウェア部門にとって新たな展開だ。これまでの製品には、広げて使うスタンドとキーボードカバーが付いたラップトップとタブレットのハイブリッド、Surface Pro の四世代と、ラップトップからタッチスクリーンを取り外してタブレット風にも使える Surface Book の二世代(2016 年 3 月 11 日の記事“Microsoft Surface: 二つのコンピュータの物語”参照)がある。

Microsoft はこれらの Surface コンピュータで ある程度の成功 を収めてきたので、それをさらに拡張して Apple の Mac と競合できるものへと次第に近づけて行くことも十分可能なように見える。これらの Surface マシンは、かつてはソフトウェアのみに集中していた Microsoft にとって、大きな転換だ。これは支配的なハードウェア調達者となることを目指すものだからだ。

新しい Surface Studio が iMac の競争相手となることに疑問の余地はない。ただし、かなり高価だ。Surface Studio の価格は $2999 からとなっていて、これに比べれば Apple の最上位機種である 5K Retina ディスプレイモデル 27 インチ iMac でさえ基本価格が $2299 とお買い得に見える。

Microsoft はこの新型マシンを今年のうちは限定された数量しか販売しない予定だが、Surface Studio を資金に余裕のあるクリエイティブなプロ向けのツールだと位置付けている。つまり、倹約家の大衆に向けた製品ではないのだ。

クリエイティブのために、この Surface Studio にはたくさんの魅力的な機能がある。28 インチのディスプレイは二本の金属製のアームと、Microsoft が Zero Gravity Hinge と呼ぶヒンジのお陰で、直立ポジションから製図台モードへ楽々と動かすことができる。控え目な台座の部分は、デスクの上で楽に動かせる。置き直すことは頻繁に必要だ。

Microsoft は Surface Dial と呼ばれる円筒状のアクセサリも販売する。これは、磁力でディスプレイ上に付着させ、いくつかのアプリのためのコントローラとして使う。アーティストはスタイラスペンを Surface Dial と共に使ってスケッチや作図、写真編集などの作業をする。キーボードには数字キーパッドが付いて、クラシックな Apple Keyboard with Numeric Keypad にそっくりだが、ただキーが濃い灰色である点だけが違う。それから、Surface Studio のマウスは Apple の Magic Mouse 2 よりも快適だ。

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$99.99 の Surface Dialは別売だが、それ以外はすべて Surface Studio に付属する。ただし、2016 年 12 月 1 日より前に購入すれば Surface Dial が無料で付く。

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スピードとフィード -- スペックについて言えば、iMac と Surface Studio はそれほど懸け離れていない。いずれのマシンも、第六世代の Intel Core i5 または i7 チップと、8 GB から 32 GB までの RAM、1 または 2 TB の "Rapid Hybrid Drive" (これが Apple の Fusion Drive に対する Microsoft の答だ)、4 基の USB 3.0 ポート、それに SD カードリーダーを搭載する。iMac の方は 2 基の Thunderbolt 2 ポートを誇り、一方 Surface は 1 基の DisplayPort を提供するが Thunderbolt 機能は追加していない。

いずれもステレオスピーカー、デュアルマイクロフォン、それにヘッドフォンジャックを搭載し、Bluetooth 4.0 と最新の latest Wi-Fi に対応する。いずれも重量は 21 ポンド (9.5 kg) だ。

Surface Studio の 28 インチ PixelSense ディスプレイは 4500 × 3000 ピクセル (1350 万ピクセル、インチあたり 192 ドット) だが、27 インチ iMac は 5120 × 2880 ピクセル (1470 万ピクセル、インチあたり 218 ドット) の Retina ディスプレイでここでは優位を保っている。

名目上のサイズはともかく、これら二つのスクリーンは縦横比が異なっている。Surface Studio のスクリーンは 25.09 × 17.27 インチ (63.73 cm × 43.87 cm)、iMac のスクリーンは 20.3 × 25.6 インチ (51.56 cm × 65.02 cm) だ。厚さに対する Apple の異様なこだわりが Microsoft にも伝染したとみえて、Microsoft は Surface Studio のディスプレイがこのサイズのものでは史上最も薄いと言っている。どうでもいいことだが。

タッチか、ノー・タッチか? -- ハードウェアの観点から Surface Studio が iMac と大きく違っているのがタッチ機能だ。Microsoft にはそれがあり、Apple にはない。

その点が Surface Studio を iMac よりも優位に立たせ、Microsoft を Apple の iMac による収益の一部を食い破れる立場に置くものか否かは、明確に答を出すことが難しい。

Mac にタッチスクリーンのテクノロジーが組み込まれていないことは、ずっと以前から議論の話題となってきた。そんなことをしても意味を成さないと考える人もいれば、このことが Apple を不利な立場に置いていると嘆く人もいる。

作図や描画、絵描き、スケッチなどをしたい Mac ユーザーたちは、何らかの回避策、例えばグラフィックス・タブレットなどを使ってタッチスクリーンのないマシンの欠点を補う必要に迫られる。iPad をグラフィックス・タブレットとして利用する人さえいる。これは、Mac と iPad を連携させることでビジュアルなスタイラスペンでの作業ができるようにする Astropad のようなアプリがあるお陰だ。

けれども、Apple がタッチ機能のない Mac とタッチ機能中心の iPad を別々にし続けている一方で、PC のスクリーンはますますタッチ機能を組み込むようになってきている。これは特にモバイルマシンで顕著な傾向だが、数多くのデスクトップ PC にも言えることだ。場合によっては、デスクなどの上に水平に置いて使うためにデザインされたスクリーンさえある。

だから、この Surface Studio は決して新分野を開拓したのではなくて、その種のものの中で最も先進的な実装方法を提供していると言うべきだ。スクリーンを 20 度の角度に低く下げれば、ディスプレイの上に腕を置いてコンピュータに身を乗り出し、スタイラスペンで作業することができる。Surface Studio は肘や手首が置かれていてもその圧力を無視できるように賢く作られている。

Surface Dial は、適切に対応するアプリで使えば、役に立つ友となってくれる。例えば Sketchable アプリの中では、Surface Dial を回して押さえればカラーパレットその他に即座にアクセスできる。残念ながら、私がほんの少しだけテストした範囲内では、この Surface Dial は思うようにくっついていてくれず、傾斜したディスプレイの面を滑り落ちてしまう傾向があった。

私のテストでは Surface Studio のもう一つの欠点が目立った。この点が購入判断の際の決定的要因となるという人も多いだろう。それは、ディスプレイに光沢があることだ。低く下げて製図台モードにすれば、天井の照明がディスプレイの面で反射して、常に照明器具の形までくっきりと見えていることになる。天井に照明器具のないオフィスなどあるだろうか? そんな環境で、どの程度 Surface Studio は使い物になるだろうか?

でも、Surface Studio を強く支持する人たちもいる。有名なウェブ漫画サイト Penny Arcade の共同創立者であり長年の Surface 信奉者でもある Mike Krahulik もその一人だ。いつも通りに漫画の中のもう一人の自分 Jonathan "Gabe" Gabriel として語りつつ、Krahulik は Surface Studio を一週間使わせてもらった感想として、大きな親指を立てて 「いいね」の意思表示をした。

はたして iMac の未来は? -- Surface Studio のリリースは重要な問題を提起する。Microsoft が Surface Studio でしようとしているのと同じように、Apple が iMac のデザインを根本的に改善することは可能だろうかという問題だ。もしもそうなれば、はたしてこの Surface Studio は、Apple のためにインスピレーションを提供するものとなるだろうか?(あるいは、そうなるべきだろうか?)

私は単なるジャーナリストであって、製品デザイナーではないので、それらの疑問に答えることはできない。

でも、私が初めて Surface Studio を使ってみて、興奮で体が震えるのを感じたことだけは否定しようもない。リスクを冒しても限界を押し広げようとするコンピュータを使うと、何とも言えない素晴らしい気持ちになる。ただ、何と言うか、紛れもない欠点を我慢するというとんでもない代償を払っての話だが。

27 インチの 5K Retina ディスプレイモデル iMac は素晴らしい、見事な Mac だが、それと同時にちょっと退屈を感じさせる。Retina ディスプレイを追加したり、最新の CPU や接続性仕様を取り込んだりすることを除けば、iMac はもう何年間も実質的に変わっていない。もしも Surface Studio がクリエイティブなプロたちの間で人気を得たならば、ひょっとすると Apple も、もう一度考えを変える (think different) プレッシャーを感じてくれるかもしれない。

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Apple が Time Warner を買収すべき4つの理由

  文: Josh Centers: [email protected], @jcenters
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

テレコムの巨人 AT&T はコンテンツ巨人の Time Warner (こちらは最早 Time Warner Cable とは関係ない、"AT&T、845 億ドルで Time Warner 買収を狙う" 24 October 2016 参照) を買収しようとしている。しかしながら、議会では両側の議員から疑問が呈されており、この買収劇には規制的な障害に直面する可能性がある。これはまた、司法省が AT&T の子会社 DirecTV を訴えている件に対しても助けにならない。

この状況下だと Apple が壇上に飛び上がり AT&T を上回る買収を仕掛ける機会もあり得る。Apple の新しい TV アプリは Netflix や Amazon Prime Video をサポート出来そうにないことが明らかになって以来 ("Apple の TV アプリ、Apple TV 経験の統合を目指す" 27 October 2016 参照)、これは私がソーシャルメディアの屋上から叫び続けている話である。

これは何も私だけの考えではない:Goldman Sachs は Apple に Time Warner への対抗ビッドをするよう圧力をかけているが、Apple は Time Warner への対抗ビッドをするよう圧力をかけているが、Apple は 首を縦に振ろうとしていないと報じられている。しかしながら、Apple はその可能性を検討すべきだと私は確信している。四つの理由を挙げる:

コンテンツは特異な形態の通貨である -- もし Apple がコンテンツの分野で競争しようと思うならば、そして現にそう思っている、同社はそのライブラリを拡張するために、他のコンテンツプロバイダーに対して交渉の手札として使えるコンテンツを保有していなければならない。

次の様な疑問は当然である:"Apple は $238 billion に近い現金を持っている。それだけの資金があれば、自らが欲するコンテンツなど何でもライセンスするか或いは制作することが出来るではないか? その通り... 理屈の上では、しかし現実はそう簡単ではない。

例えば Apple が Amazon の受賞番組 "Transparent" の新しいエピソードを iTunes で売りたいと思うとしよう。その最初のシーズンは確かに買えるが、第2シーズンは未だ Amazon Prime Video 限定である。

もし Apple が本当にこれらの新しいエピソードが出ると同時にそれらにアクセスしたいと望むならば、それだけの対価を Amazon に支払うことも可能かもしれないが、それだけは済まないかもしれない。何故ならば、"Transparent" は Amazon にとって、単に人気のある、受賞 TV 番組以上のものだからである。"Transparent" は、Amazon Prime 会員を増やし、Fire TV ボックスを売り、そして Amazon の全体的戦略に適合するパートナーに報いる手助けともなる。例えば Sony で、同社のビデオプレーヤーは通常 Amazon Prime Video アプリを提供している。もし相手方が売りたくなければ、あなたがどれだけお金を持っているかは関係ない。

多くの製品の場合、交渉は最終的にお金の話になるが、コンテンツは特別である。と言うのも、予測するのは不可能だからである。例えば、最近の映画 "Inferno" は失敗作であった。監督は Ron Howard、主演は Tom Hanks、そして Dan Brown の作品に基づいているのにも拘らずである - 理屈の上では、"Inferno" がヒットしないわけがない。一方で、今年の大ヒットの一つは "Deadpool" であった。これは低予算のスーパーヒーロー映画で、監督は経験が浅く、主演は Ryan Reynolds であった。彼はイケメンで、カリスマも才能もありながら、その主演作は失敗続きであった。コンテンツは独特である。

良いコンテンツはただ単に買えばいいと言うわけにはいかないので、コンテンツは一種の通貨となった。自らの顧客に提供したいコンテンツ全てを作成出来る会社は何処にもないので、コンテンツを手にする最善の方法は交換することである。

例を一つあげよう:現在 Amazon Prime Video の最大の売りは HBO 番組を無料でストリームしていることである。HBO の所有者は Time Warner であるが、もし Apple が Time Warner を買っていれば、Apple が HBO の所有者ということになり、Amazon も Amazon Prime Video アプリを Apple TV のために作る気になるというものであろう。同様に、Time Warner は "Arrow" と "The Flash" も所有しているが、これらは人気のある Netflix 独占となっている (Time Warner は DC Comics を所有し、こちらがこれらの主人公を作り上げ、そして Time Warner はこれらの番組を放映する CW ネットワークの半分を所有している)。もし Netflix これらの独占権を保持したければ、Apple の新しい TV アプリをもっと積極的にサポートするであろう。

では Apple はなぜ、アナリスト Ben Thompson が勧める Netflix を買うべきではないのか?

Netflix の買収は危険を伴う -- Thompson が正しく指摘している様に、コンテンツを所有することで Apple はさもなくば実現できないテーブルにつくことが可能になるが、私には Netflix を所有することで問題はかえって悪化すると思える。

Netflix のカタログは過去4年の間に半分に減ってしまった。その理由は単純で、Netflix は Hollywood に恐怖心を抱かせてしまったからである。配給会社は Netflix に借りを作りたくないので、彼らのコンテンツをストリーマーに届ける手段として Hulu の様な Netflix 競合社とも交渉し、Netflix の力を削ぎながら海賊版の蔓延を防止しようとしている。

Apple も Hollywood に同様の恐怖を引き起こす。Hollywood は今でも Apple が音楽ビジネスを破壊した張本人であると思っている。これは全くお門違いである - むしろ、 Apple は音楽業界を救ったと言える - しかし TV と映画スタジオは Apple 依存にならないようにすることに必死なのである。Amazon や Sony の様な会社は Apple ではできない様な契約が出来る。何故ならば、Apple はコンテンツ所有者を恐れさせるからである。Apple は既存のビジネスモデルを破壊し、破壊はこれらの会社が最も避けたいことである。

Hollywood の悪夢は Netflix が次の Apple になることで、もし Apple が Netflix を買うようなことになれば、この恐怖は紛れもない現実になってしまう。

"でも Netflix は自らコンテンツを制作しているではないか" と、おっしゃるかもしれないし、それはその通りである。確かに Netflix は多くの素晴らしいコンテンツを制作しているが、それは Netflix 上でしか見られない。Netflix はこれまで交渉のカードとして自らのコンテンツを共有しようとする、或いは実際にすることは出来ていない。そうではなく、それはコンテンツ所有者の中に同社を完全に排除する所が出て来ても、Netflix は存在価値があるのだと示す一つの方法に留まっている。Apple には Netflix のコンテンツを交渉カードに変える可能性は秘められているが、その様な前例は殆どないし、それに Time Warner の方がより魅力的なカードを提供する。

Netflix は "Daredevil" や "Jessica Jones" といった味のある Marvel フランチャイズを所有するが、とてつもない Time Warner のカタログには比肩しようもない。こちらには、Batman, Superman, Harry Potter, そして Game of Thrones 等が含まれる。Time Warner は Netflix よりもはるかに巨大で、Adult Swim, CNN, Cartoon Network, DC Comics, HBO, 10% の Hulu (更なる相乗効果), Looney Tunes, NBA TV, TBS, the CW, そして TNT を持っている。私は、ほんの表面を撫でているだけである。Time Warner が所有するもののリストはとてつもなく大きい。

Time Warner には提供出来るものが山ほどあり、そして Apple はそれを買えるだけの資金を持っている。

Apple よ、今こそお金を使う時だ -- AT&T は $84.5 billion の現金と株式を Time Warner に提示している。 Apple は $238 billion の現金を持っている。Apple は AT&T を上回る金額を提示しても、手元にはまだ沢山のお金が残る。

しかし、これは良い話だろうか? 紙の上では、そうでもないかもしれない。Time Warner の時価総額は約 $68 billion に過ぎず、AT&T の提示額よりも低い。しかし、コンテンツは一種の通貨なので、それを現金の価値で計るのは一筋縄では行かない。

加えて Time Warner はビジネスとして健全である。最新の四半期の利益を見ても $1.5 billion もあり、Apple の Q4 $9 billion の利益に較べれば小物だが、はした金ではない。

しかしながら、Apple は自らのお金を自由には使えないかもしれない。何故ならば、その大部分は海外に置かれているからである。しかし、この様な取引には反対な Mashable の Kerry Flynn の様な人ですら、 お金は問題でないことには同意している。

多くの人が Apple は、1990 年代にほぼ潰れかかった後の一種の生存者のトラウマから抜けきれずお金に執着しているのだと推測している。しかし、コンテンツは Apple の長期見通しの中での鍵を握っている。

Time Warner は儲けを出しているビジネスであり、Apple に提供出来るコンテンツにも事欠かないが、最も重要なのは...

Time Warner は自分でやっていける -- Apple が Time Warner を買収することに反対するもっと説得力ある論議は、会社間での企業文化の衝突が懸念されるということである。

しかし、考えて見て欲しい:Time Warner は自分でやっていける。それは儲けているし、成長もしているビジネスで、子守役などいらない。Tim Cook が出しゃばる必要はないし - Time Warner CEO Jeff Bewkes は良くやっている様に見える - 毎日 "Game of Thrones" の舞台に立つ必要もないであろう (名前は明かさないでおくが、Apple 経営陣の中にはそれを希望する人もいるかもしれない)。

他の反対論として、映画スタジオやレコードレーベルを所有することが Sony の役に立った様には見えないというものがある。確かに、その通りであろう:Sony の中のハードウェアとコンテンツ部門はお互いに犬猿の仲であったことは有名である。Sony が音楽プレーヤー市場を失った理由の一つは Sony Music が MP3 を Sony の音楽プレーヤーに採用することを拒んだからである。

しかしながら、Apple は Sony ではないし、もっと重要なことは、Apple と Sony は極めて異なる企業文化からなる国の会社であることである。

日本の企業文化はコンセンサスを極めて重視する - つまり、全ての関係者が合意する迄決定はしないということである。これが賢い場合は多々あるが、Sony の場合は、これが裏目に出てしまった。何故ならば、Sony の事業部門はお互いに相容れない目標を持っていたからである。

Sony が音楽と映画の事業に 1980 年代後半に参入した時、目的は核である自らのハードウェア事業を食わせるためであった。しかし、ある時点で同社はその目標を見失い、コンテンツ事業は尻尾が犬を振らせるものとなってしまった。

私には Apple が同じ運命を辿るとは思えない。Apple はこれ迄一度もコンセンサスを重視する会社であった試しがなく、どちらかと言うと、慈愛のある独裁会社であった。Cook は Jobs がしたよりも自分の部下に依存しているかもしれないが、誰が責任者かは疑問の余地がない。

Apple/Time Warner 合併の成功の鍵は、二つの事業の間の防火壁を維持し続けること、つまり、Apple はコンテンツ側の必要性が出ない限り Time Warner を束縛しないことであろう。

しかしながら、Apple が Time Warner を買収することにリスクがないわけではない...

その他の危険性 -- Apple にとって可能性のあるの最大のリスクは、長期に亘る同士である Disney と競合し、そして遠ざけてしまう事であろう。これは維持していくのは難しい関係である。

これ迄にも Apple は何故単純に Disney を買ってしまわないのかとの疑問を発した人はいる。私は、それが 理想的なシナリオだとは思うが、Disney が売りに出されるかなど誰にも分からないであろう。

また Time Warner の買収を仕掛けると、Time Warner を自分のものにしておきたい AT&T を刺激することにもなるかもしれない。AT&T は iPhone の邪魔をする何らかの方法を見つけようとするかもしれない。しかし AT&T は唯一のセルフォンキャリアではないし、 Apple 自身も今や独自の iPhone 分割払いプログラムも持っているので、AT&T がどれ程の交渉力を保持しているかは疑問である。

つまるところ:Apple はコンテンツ事業に入りたい。Apple は、もし重要性を増す自らの Services 部門を成長させようと思うなら、コンテンツ事業に入る 必要がある。その目標に到達するには二つの方法しかない:

Apple は現在コンテンツ制作事業で戯れているだけであるが、大手のコンテンツ会社はその一挙一動を目を凝らして見つめている。もし Apple が彼らの地に足を踏み入れるように見えたら、彼らは Apple に引き返すよう圧力を掛けてくるであろう。コンテンツに対する Apple の最善の策は、自らを一夜にして主役にする素早い動きであり、現時点では Time Warner の買収が最善の道と言える。少なくとも、最も劇的であるのは確かであろう。

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大草原の HomeKit のお伴: 中心となる概念

  文: Josh Centers: [email protected], @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

記事“スマート電球 Philips Hue を使ってみる”(2016 年 8 月 1 日) の最後のところで、私は少しだけ HomeKit について述べた。これは、ホームオートメーションのデバイスをコントロールするための、Apple のフレームワークだ。あの記事を書いて以後、HomeKit やホームオートメーションについてもっと情報が欲しいというリクエストがたくさん届いた。そこでこのシリーズ記事では、HomeKit とは何か、どのように動作するか、どうやって使うかといったことを説明しよう。また、HomeKit と共に動作するホームオートメーション用デバイスもいくつか紹介したい。[訳者注: シリーズ記事の原題 "A Prairie HomeKit Companion" は、アメリカのラジオ番組 "プレーリー・ホーム・コンパニオン - Wikipedia"" (直訳すれば「大草原の家庭のお伴」、中西部の話題やカントリー・ミュージック中心のバラエティ番組) の名前に HomeKit を掛けた洒落のようです。]

でもまず初めに、そもそも何のためにホームオートメーションを使いたいと思うのかについて書いておこう。

なぜホームオートメーションを使うのか? -- 一度もホームオートメーションを使ったことがない人にとってその印象は、良くても単なるからくり仕掛け、最悪の場合は悪夢にもなりかねないもの、というところかもしれない。

ホームオートメーションが引き起こす恐怖の可能性を描いた映画やテレビ番組は数知れない。最近も、"Mr. Robot" の中で、 ハッカーたちがアパートの部屋を滅茶苦茶にしたせいでそこに住めなくなった女性が描かれた。

革命的なハッカーの手によって家を完全に乗っ取られるなどというのは現実離れしているとしても、厄介な問題が起こることはあり得る。本来ホームオートメーションはあなたの個人空間の中に置かれるものなので、プログラムコードのバグや、単純な人為的ミス、さらには Apple による少々単純化され過ぎた提供物さえ、あなたの生活に大きな悪影響を及ぼす可能性がある。だからこそ、ホームオートメーションに飛び付く前に、注意深く考えておく必要がある。

けれどもいったんホームオートメーションを使い始めれば、日常的にあったさまざまの問題がそのお陰で解決されることに気付き始めるだろう。ホームオートメーションがあなたの世界を変えることはないかもしれないが、日々の生活から摩擦を取り除くことはできる。あなたが普段、一日に何回電灯を点けたり消したりするか、温度の設定をするか、扇風機を調節するか、ドアの施錠を確認するか、考えてみるとよい。毎晩ベッドに入る前にすべてを確認することを考えただけでも、ホームオートメーションがあればありがたいではないか。また、他の人たちの不注意を埋め合わせることもできる。例えばあなたの家族で、よく部屋の電灯を消し忘れたり、冷蔵庫の扉をちゃんと閉めなかったりする人はいないだろうか。

賢くホームオートメーションを設定しておけば、何かに圧倒される感覚でなく、自分が力を得た感覚を持てるだろう。Apple ユーザーにとって、その目標に向けた最も手軽な、最も安全な手段が HomeKit だ。

このシリーズ記事は今後数週間にわたって連載しようと思うが、今すぐもっと知りたいと思われるなら、私の本 "iOS 10: A Take Control Crash Course" をお読み頂きたい。この本の中に、HomeKit と iOS 10 の新しい Home アプリを扱った章がある。

なぜ HomeKit なのか? -- Apple によるホームオートメーション用フレームワーク HomeKit は、ハードウェアメーカーやソフトウェア開発者に対して iOS、tvOS、watchOS 上でホームオートメーション用デバイスとやり取りするための統一的な方法を提供する。

ホームオートメーションというのは別に新しいものではない。ホームオートメーション用プロトコル X10 は 1975 年からあるし、Apple II コンピュータを使ってホームオートメーションのセットアップを制御したことがあるという強者の読者もいた!

それに比べれば、HomeKit はまだ赤ん坊の段階だ。デビューしたのは iOS 8 の下だが、HomeKit 互換なデバイスが市場に出回るようになったのは iOS 9 になってからだ。その時点でさえ HomeKit による制御は初歩的なものに過ぎず、サードパーティのアプリに依存していた。その後、iOS 10 と watchOS 3 に至って Apple は Home アプリを出し、HomeKit デバイスを管理し制御するための標準化された手段を提供するようになった。標準化されたのは良いことだが、まだ HomeKit はホームオートメーションの完璧な解決にはほど遠い。

すべてのホームオートメーションベンダーはそれぞれ独自のソフトウェアを提供しており、中には HomeKit が提供できる範囲を超えた機能を提供するものもある。例えば Philips Hueのように完備した開発者用 API を提供しているシステムもあって、例えば Light DJ アプリのように、その API を利用して音楽と連動して照明を制御したりできるものもある。HomeKit にはまだそんなことはできない。今言ったことは単に一つの実例に過ぎず、Hue 電球を巡っては既に大きなエコシステムが成長しつつある。

HomeKit のもう一つの欠点は、どんなデバイスでも制御できる訳ではないことだ。デバイスのメーカーが Apple と協力して、そのデバイスに HomeKit 承認を受ける必要がある。私はいくつかのベンダーと話をしてみて、それがなかなか困難で費用もかかるものであることを知った。ただ、すぐ後で説明するように、それにはちゃんと理由があるのだが。結果として、HomeKit のエコシステムは X10 のような既存のもっとオープンな標準に比べてあまり多くの選択肢を提供できていない。

ならば、いったいなぜ HomeKit を使うのか? それには立派な理由がいくつかある:

HomeKit の使い方は単純だが、思いのままに使いこなせていると感じられるためにも、またこのシリーズの今後の記事で私が語ることを分かって頂くためにも、皆さんには HomeKit の中心となる概念を理解しておいて頂きたい。

HomeKit の階層 -- まず第一に、必要な用語をいくつか覚えよう。でも心配することはない。これは比較的単純な話だ。

Apple は HomeKit を階層に分けて構造化しているので、さまざまなデバイスをいろいろなレベルに分けて制御することができる。

最高のレベルは Home だ。Home とはあなたの住居のことでもあり得るし、あるいはあなたの敷地内の離れ家とか、事務所とか、別荘とか、その他複数の部屋を持った建造物でもよい。

次のレベルには、いくつかの Room がある。Room とは、お察しの通り、Home の中の一部分だ。例えばあなたの Home の中で、リビングルーム、ベッドルーム、バスルーム、キッチンなどをそれぞれ個々の Room と設定できる。

(技術的に言えば、HomeKit の階層には Room の上位にもう一つ、Zone というレベルがある。これは、いくつかの Room の集まりだ。例えば、あなたの家の一階にある部屋を全部集めて一つの Zone としてもよい。けれども、Apple の Home アプリは今のところまだ Zone に対応していないので、このシリーズ記事では原則として Zone について議論しないことにした、)

Room の次のレベルが Accessory だ。これは、あなたの Home の中にある個々のホームオートメーション用デバイスを意味する。例えばスマート電球、壁面コンセント、錠前、サーモスタット、天井取り付け扇風機、その他があり得る。

Accessory は Service を提供する。Service は、Accessory の機能だ。たいていのデバイスでは Accessory と Service の区別がつかないのだが、複数個の Service を提供する Accessory もある。例えば、私が使っている Elgato の Eve Room センサーは四つの Service を提供する: Current Temperature、Current Relative Humidity、Air Quality、Battery Level の四つだ。

けれども、Apple の Home アプリは Accessory と Service の間の区別を曖昧にしており、本当は Service であるものを Accessory としてリストする。また、Eve Room の Service のうち Battery Level を表示しない。

この Accessory と Service の区別で混乱してしまっても、心配する必要はない。現時点では、どうでもよいことだ。

また、いくつかの Accessory をグループ分けして操作を単純にすることもできる。例えば、私はリビングルームの二つの Hue 機能電球を一つのグループにして、色や明るさを両方同時に調節できるようにしている。ただし、Home アプリの中で少し深入りすれば、個々の電球を別々に操作することも可能だ。

この HomeKit 階層はちょっと面倒に思えるかもしれないが、HomeKit 体験をスムーズにするためには不可欠のものだ。特に Siri を使う場合には重要となる。私が Siri に洗濯室の明かりを点けろとかリビングルームを青くせよとか言えば、Siri は完璧にそれを理解してくれる。(いや、たいていの場合と言うべきか... 何しろ Siri のことだから。)

最後に紹介する二つの用語が最も重要で、それが Scene と Automation だ。Scene とは、アクションの集まりだ。例えば、私が Good Night と名付けた Scene は、洗濯室と音楽室の照明を消し、リビングルームの照明を zero (つまり、消灯ではないが夜中にかろうじて物が見える程度の暗さ) まで下げる。Scene はホームオートメーションにおける最も重要な概念の一つなので、詳しく説明するつもりだ。

Automation は、名前の通り、ユーザーが指定したスケジュールに従って自動的に Scene を呼び出す。シリーズの今後の記事でこれらについて詳しく説明したい。注意深く設定しておきさえすれば、Automation があなたの生活からさらなる摩擦を取り除いてくれる。

例えば、平日の朝、妻はたいてい私より早起きする。5:30 AM に、私が設定しておいた Good Morning Scene が洗濯室と音楽室とリビングルームの照明を点灯するので、彼女は暗い部屋の中でつまずく心配がない。(わが家の洗濯室は彼女のクローゼットも兼ねていて、洗濯室の隣にガレージを改装した音楽室がある。)8:30 AM になると、Good Night Scene がそれらの照明をすべて消灯する。その時刻になれば、彼女はとっくに家を出ているからだ。3:00 PM になると、彼女が仕事から帰宅する頃なので、再び Good Morning Scene が働いて、彼女が家に入って来て着替えをしたり音楽レッスンの準備をしたりする前に照明がちゃんと点いている。夜になると、私たちは手動で Good Night Scene を呼び出す。なぜなら、私たちがベッドに入る時刻は日によって違うからだ。

これらの Automation は私が十分考え抜いて作ったものなので、突然電灯が点いたり消えたりしてして誰かが驚くなどということは起こらない。妻が目覚める時、彼女の必要とする明かりは既に点いている。明かりが消えるのは彼女が出かけた後、そして、彼女が帰宅する時には明かりがまた点いている。それもこれもすべて、たった二つの Scene のお陰だ!

注意深く構想しさえすれば、自動化されたあなたの家はちゃんとシームレスになる。

HomeKit のある家を構想しよう -- HomeKit が約束するものに興味をそそられて、ホームオートメーションを試してみようとお思いの方のために、お勧めをいくつか書いておこう。

第一に、コミュニケーションが不可欠だ。いろいろものを買い入れたりする前に、あなたの計画をよく話し合って、家にいる人全員の意見を聞いておこう。もしもあなたの連れ合いやルームメートがテクノロジーに詳しくなかったり、避け得ない学習の痛みが苦になったりしそうだと思えば、まずは一台のデバイスだけで始めてみてはどうだろうか。最悪の極端な場合、ホームオートメーションが引き起こす衝突に見合うだけの価値がないと分かるかもしれないから。

電灯やスマートコンセントをセットアップするつもりならば、普段自分たちが物理的なスイッチを使う習慣をよく議論しておくことが重要だ。例えば、Hue 電球の付いた照明器具を制御するスイッチを手動で切ってしまえば、HomeKit の Scene がその照明を自動的に点灯させることはできない。それはつまり、妻が早朝の暗い部屋で手探りしなければならないことを意味する。

この問題を解決するには、ホームオートメーションシステムで働き、かつ手でスイッチを入れることもできる(そうすれば訪問客のためにもなる)スマートスイッチを設置すればよい。つい最近、Elgato がまさにそのような初めての HomeKit 対応壁面スイッチ、 Eve Light Switch を発売した。Philips も、Hue 電球と共に使えるスイッチを二つ作っている。 Philips Hue Dimmer SwitchPhilips Hue Tap Switch だ。iDevices は数ヵ月前に HomeKit 対応壁面スイッチを二つ発表したが、これらはまだ市場に登場していない。最初のうちは、必ず iPhone か Apple Watch を使って電灯を制御することに慣れる必要がある。私はまだこの種のスマートスイッチを使ったことがないので、現時点で具体的なお勧めはできない。(何か推薦できるものをご存じの方はコメントに書き込んで頂ければと思う。)

あなたの家での意思決定者がホームオートメーションを理解し同意してくれたならば、次にすべきはどこから始めるかを決めることだ。私としては、何らかの照明の制御だけからささやかに始めることをお勧めしたい。Philips Hue システムを使うか、あるいは iHome SmartPlug や Elgato Eve Energy のようなスマートコンセントを使うとよい。

私が知っていて Hue を試したことのある人は全員 (私たちスタッフの一員の Jeff Carlson もそうだが、彼は機会がある度に私が彼をホームオートメーションに誘い込もうとしていると言って文句を言う)、Hue が大いに気に入ったと言っている。ただ、Hue のスターターキットの値段が $80 から $200 と高価なので、これは大きな投資だ。けれども、手始めに単純なスマートコンセント一つでやってみたいと思うのなら、iHome iSP5 の価格はたった $30 ほどで、Elgato Eve Energy でも $50 ほどだ。これらのスマートコンセントの利点は標準的な壁面コンセントに差し込んで使う電気器具なら何でも使えることで、いろいろ実験してみる余地がたっぷりある。

さて、HomeKit への当初の投資を決断したら、次にすべきはどこでそれを使うかを決めることだ。

ここでもまた、最初は少しずつ始めて、あなたも、あなたの家族も、皆がその使用体験の感触を掴めるようにすることだ。可能性があまりにもたくさんあるので、ついつい深入りしたい誘惑に駆られがちだ。でも、その誘惑と戦おう。私も実際に Hue 電球を入手するまでは、たった一個か二個の電球を自動化しただけで何か意味があるものだろうかと思っていた。けれども使い始めてみると、機能的なセットアップを実現するのにそれほど数多くの電球は必要ないことに気付いた。私たちが最もよく使う明かりは、リビングルームにある二つのフロアランプだからだ。

だから、あなたの家の中でどこを自動化すれば最も効果的かをよく考えよう。もしも Hue 電球を使うのならば、当然ながらリビングルームで始めてみるべきだろう。でも、ひょっとするとあなたの家族がよく消し忘れる電球がどこかにあるのかもしれない。あるいは、あなたが階段を下りる前に地下室の電灯が点いたらいいのにと思うかもしれない。スマートコンセントを使うのならば、特定の時刻に暖房器具や扇風機を自動的にオン・オフすれば便利かもしれない。

賢いスマートホームを実現する鍵は、コミュニケーションと、周到な計画だ。それさえものにできれば、あなたの家はホームオートメーションのお陰でもっと快適でくつろげる場所となり、走り回って設定を変えたり、オン・オフをいろいろ切り替えたりする必要もなくなるだろう。シリーズ記事の中でこれからいろいろなヒントや、テクニック、製品などの議論をして行くのも、すべてはその目標のための手段に過ぎない。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2016 年 11 月 14 日

  文: TidBITS Staff: [email protected]
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Quicken 2017 for Mac 4.3 -- 2016 年 10 月に Quicken Inc. は同社の財務管理用旗艦アプリへのメジャーなアップデート Quicken 2017 をスタートさせて、新しい見栄えのユーザーインターフェイスと、Mac と Windows 双方のプラットフォームで一貫したデザインを与えた。新機能もいくつかあって、カスタマイズ可能なレポートが収入と支出を対前年比で追跡できるようにし、また (大多数の銀行に対する支払いが Quicken 内部から直接できる) Quicken Bill Pay 機能も追加した。対となる無料の iOS 用アプリ (公式にQuicken 2015/2016/2017 Money Management と命名された) が投資を追跡し、オフラインの取引項目を含み、最大二年間の取引を表示して出費のパターンをより包括的に把握できるようになった。ただし無料の試用版はなく、従来のバージョンから Quicken 2017 へアップグレードする際の割引もない。

Quicken 2017 は今回バージョン 4.3 にアップデートされ、いくつかの新機能とバグ修正が盛り込まれた。今回のリリースでは、カスタムレポートの総額を掘り下げて取引の詳細情報を見られる機能を追加し、同期後にアカウントの通貨設定が米ドルに変わってしまった問題を解決し、12-Month 予算に印刷機能を追加し、ファイルを異なる Intuit ID に切り替えることができるようにし、Quicken 2007 ファイルを変換してからモバイルオプションを選ぶとクラッシュしたのを修正している。Quicken 2017 は Mac App Store からも入手できるが、この記事の執筆時点ではまだバージョン 4.3 は Apple の承認過程を通過していない。(新規購入 $74.99、Quicken 2017 からは無料アップデート、 リリースノート、10.10+)

Quicken 2017 for Mac 4.3 へのコメントリンク:

Airfoil 5.5.1 -- いくつかの Google Chromecast デバイスへの対応をもたらした最近のアップデート(2016 年 10 月 30 日の記事“Airfoil 5.5”参照)に続いて、Rogue Amoeba は今回 Airfoil 5.5.1 をリリースし、 Chromecast Ultra への対応を初めて組み込んだ。今回のアップデートではまた、オーディオを iTunes または iOS デバイスから受け取る際に Airfoil Satellite の AppleScript がメタデータを正しく報告できていなかったバグを修正している。(新規購入 $29、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、14.4 MB、 リリースノート、10.9+)

Airfoil 5.5.1 へのコメントリンク:

Capto 1.2.1 -- Global Delight が Capto 1.2.1 (以前は Voila という名前で知られていた) をリリースして、macOS 10.12 Sierra への対応を追加した。またこのスクリーンキャプチャ用ユーティリティは画像キャプチャの画質を改善し、ビデオ録画に Send To オプションを追加してクリック一つで共有できるようにした。(Global Delight から新規購入 $29.99、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、Mac App Store からも新規購入 $29.99、25.3 MB、10.10.5+)

Capto 1.2.1 へのコメントリンク:

Mellel 3.5.2 -- RedleX が Mellel 3.5.2 をリリースして、このワードプロセッサを悩ませていたいくつかのクラッシュを修正した。具体的にはフローティング画像を削除した後にハイパーリンクを挿入した際のクラッシュや、脚注や巻末注の内部で表を操作した際のクラッシュなどだ。今回のアップデートではまた、変更追跡部分のあるテキストをコメントの中へペーストすると書類が開かなくなった問題にも対処が施されている。さらに、Mellel 3.5.2 は自動タイトルフォーマットエディタの内部でクリックした際のおかしな挙動をなくし、Typinator に不正な置換を起こさせていた問題点を修正し、上端や下端のマージンの中へマウスをドラッグすると意図せぬ選択が起こっていたバグを修正している。

RedleX は Mellel Lite (Mac App Store から $14.99 で入手可能) もバージョン 3.5.2 にアップデートして、フル版と同じバグ修正を施した。Mellel Lite にはフル版の Table of Contents、Cross Reference、Bibliography などの機能がないが、アプリ内購入でそれらの機能を追加することはできる。(RedleX からもMac App Storeからも新規購入 $39、無料アップデート、128 MB、 リリースノート、10.6+)

Mellel 3.5.2 へのコメントリンク:

BusyCal 3.1.2 と BusyContacts 1.1.4 -- BusyMac が BusyCal 3.1.2 をリリースし、このカレンダーアプリの Quick Entry 自然言語処理と、Attendee および Contact の自動補完結果に改良を加えた。今回の新バージョンではまた、Exchange に関係するいくつかの問題点 (分離させたミーティング例外処理の同期に関するバグや、同期の際のメモリリークなど) に対処し、選択されたイベントが同期後に選択が外れるバグを修正し、購読していないカレンダーに関係したクラッシュを解消し、位置情報フィールドを編集する際のカーソル位置を正しくし、位置情報ピッカーのさまざまのバグを修正している。

BusyMac は BusyContacts 1.1.4もリリースして、この連絡先マネージャにも Exchange 同期のメモリリーク修正を施し、BusyCal にリンクされた Contact を検索する際のバグを修正した。(BusyCal は新規購入 $49.99、無料アップデート、11.3 MB、リリースノート、10.11+。BusyContacts は BusyMac からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、5.6 MB、リリースノート、10.9+)

BusyCal 3.1.2 と BusyContacts 1.1.4 へのコメントリンク:

DEVONthink/DEVONnote 2.9.7 -- DEVONtechnologies が DEVONthink の三つの版 (Personal、Pro、Pro Office) と DEVONnote をバージョン 2.9.7 にアップデートした。三つの版の DEVONthink はいずれも macOS 10.12 Sierra に関係したさらなる PDF の問題点に対処した。そうは言っても、同社のブログ記事によれば修正すべき点があまりにも多くあり過ぎて今回のアップデートはすべてを修正した訳ではないという。三つの版の DEVONthink も DEVONnote も、自動保存機能 (書類とメインウィンドウが 5 分ごとに自動的に保存される) を改良し、RTFD 添付ファイルのサイズを表示するようにし、ローカルなスマートグループでもコンテクストメニューの Reveal コマンドが使えるようにしている。

DEVONthink はまた、OmniOutliner 5 ファイルへの対応を追加し、HTML ベースの書類にチェックボックスを挿入するコマンドを追加し、スキャンのためのユーザーインターフェイスをモーダルでないものにし、同期に関係するいくつかのクラッシュを修正している。(いずれもアップデートは無料。DEVONthink Pro Office 新規購入 $149.95、 リリースノート。DEVONthink Professional 新規購入 $79.95、リリースノート。DEVONthink Personal 新規購入 $49.95、リリースノート。DEVONnote 新規購入 $24.95、リリースノートTidBITS 会員には DEVONnote もいずれの版の DEVONthink もそれぞれ 25 パーセント割引。10.9+)

DEVONthink/DEVONnote 2.9.7 へのコメントリンク:


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