TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1362/27-Mar-2017

TidBITS 先週号の発行以後、Apple はニュースにすべきものを大量にどっと出してきた。まず、Apple は iPad Air 2 を驚くほど低価格の新型 iPad で置き換え、iPad mini シリーズに調整を加え、iPhone 7 に PRODUCT(RED) モデルを追加し、iPhone SE のストレージ容量を倍増させた。Apple はまた iOS 10、macOS 10.12、watchOS 3、および tvOS 10 のアップデートをリリースした。とりわけ iOS 10.3 アップデートは注目すべきで、新しいファイルシステムと、なくした AirPods を見つけ出す機能、その他の重要な改良を導入している。そしてすべての締めくくりに、Apple が iOS 用自動化アプリ Workflow を買収したので、これが将来の Apple 自動化に何を意味するかを Josh Centers が考察する。それから、Take Control ウェブサイトが Google Chrome ウェブブラウザで一時的に "Not Secure" とラベル付けされた理由を Adam Engst が説明する。今週注目すべきソフトウェアリリースは iTunes 12.6、EagleFiler 1.7.5、GraphicConverter 10.4、HoudahGeo 5.1.8、PopChar X 7.7、Default Folder X 5.1.4 だ。

記事:

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iOS 10.3、新しいファイルシステム、Find My AirPods、その他が加わる

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 清水 史彦 <qff01604@nifty.com>

Apple が、主要なアップデートである iOS 10.3 をリリースした。これには、新しいファイル・システムが含まれ、Find My iPhone で AirPods を追跡することができ、そして、その他多くの重要な変更が提供される。560-650 MB のアップデートは、Settings > General > Software Update、または、iTunesを通じてインストールすることができる。

iOS 10.3 の新しい最大の特徴は、皆さんが気付かないかもしれないものだ。それは、Apple の新しい Apple File System (APFS) が導入されるということだ。このファイル・システムによって、Apple のあらゆるプラットフォームで現在使用されている、レガシーである HFS+ ファイル・システムが、最終的に置き換えられることになる ( "Apple の来るべき APFS ファイルシステムが意味するもの" 2016 年 6 月 24 日参照)。どちらかと言うと、これが iOSユーザーにとって、何を意味することになるのかは、まだ分からないが、差し当たり、主要な影響は、APFS が現行ファイル・システムの変換を行う間、いつもよりもアップデートのプロセスに時間がかかるということだ。iMore で、Rene Ritchie が、APFS の御利益について、うまくまとめている。これまでのところ、私は、iOS 10.3 が 10.2 よりもキビキビとしていることに気付きつつあるが、これが新しいファイル・システムによるものかどうかは言えない。ともあれ、私たちは、アップデートする前に、デバイスのバックアップを行うことを、常にお勧めしている。だが、そうする事は、iOS 10.3の場合、いつもよりもっと重要だ。

Apple の新しいワイヤレス AirPods の持ち主は、iOS 10.3 で、Find My iPhone を使えば、あの小さなイヤホンが追跡できる事を、ありがたいと思うことだろう。地図上で AirPods の在り処を追跡したり、在り処を示すための音を鳴らしたりすることができる。音は、左右両方のAirPods で鳴り、個々の AirPods で、独立に音量を絞ることができる。したがって、片方の AirPods を落としたら、自分が持っている方は無音にして、探している方が良く聞こえるようにすることができる。たった片方のAirPod の交換に 69 ドルすることを考えると、この新しい機能は極めてありがたい ("Apple のワイヤレス AirPods は待った甲斐あり" 2016 年12 月 20 日参照)。だが、一つ、注意すべき点がある。この機能がうまく働くためには、AirPods は、ペアリングしたデバイスに接続されて(したがって、ペアリング範囲内に) いなければならないのだ。よって、長椅子のクッションの中に姿を消した AirPod の在り処は見つかるはずだが、ランニング中に失くした AirPod を見つけることはおそらくできないだろう。

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iOS 10.3 では、iTunes の映画レンタルが、デバイス間をまたがってサポートされる。これは、Apple が iTunes 12.6 で初めて導入した機能だ ("TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2017 年 3 月 27 日" 2017 年 3 月21 日参照)。今や、ついに、あるデバイスで iTunes の映画をレンタルし、それを別のデバイスで見ることができるのだ。だが、そうするためには、iTunes 12.6, iOS 10.3, そして、tvOS 10.2 が必要となる。

Siri については、iOS 10.3 で、いくつかの改善点がある。改善点には、Siriがサポートされているアプリ内での支払いをサポートしたこと、Lyft のような乗車予約アプリにおけるスケジューリング、そして、Indian Premier League ならびに International Cricket Council 向けに、クリケットのスコアや統計数字をチェックする機能が含まれる。もし、あなたが、自動車メーカーのアプリでコントロール可能な車の持ち主であれば、車の燃料レベルやロックの状態を確認したり、ライトをオンオフしたり、ホーンを鳴らしたりするといったような、Siri のクールな機能を手に入れることができる。おそらく、手でハンドルを叩く方が、"ヘイ、Siri、ホーンを鳴らせ!" と言うよりも、依然として簡単だろうが。

車について言うなら、CarPlay には、アプリ用ショートカットがステータス・バーの中に作られたこと、Apple Music の Now Playing の画面で、Up Nextと、現在流れている歌のアルバムが表示されるようになったこと、Apple Music のコンテンツの日替わりのまとめにアクセスできるようになったことといった、いくつかの新しい機能追加がある。

Apple は、Settings アプリにおいて、アイデンティティを見直した。今では、アイデンティティが、他の全ての設定の上で、主役の座を占めている。そして、個人情報、支払いオプション、セキュリティ設定、アカウント情報、そして、Family Sharing を扱うためのもっと分かりやすい新しい画面に行くショートカットが提供されている。

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Apple は、Calendar のスパムに関する問題についても対処している。これは、昨年の末にニュースになった ("iCloud カレンダーのスパムを止める方法" 2016 年 11 月 29 日参照)。今では、不要なお誘いを消去して、ジャンクとして報告することができる。

HomeKit では、iOS 10.3 で、いくつかの歓迎すべき改善点がある。今では、スイッチとボタンで、状況をトリガーとして入力することができ、Homeアプリでは、今では、Accessory のバッテリー・レベルを示すようになった。

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その他の改善点には、Maps で、「駐車中の車」を探すことができるようになったこと、Podcasts アプリ用の新しいウィジェットと 3D Touch 操作、Messages で、フルに再生できる機能付きでポッドキャストを共有するオプション、Maps で、現在の気温を 3D Touch すると、1 時間ごとの天気予報を見ることができる機能が含まれる。また、iOS 10.3 では、Location & Privacy の設定をリセットすると、自分のいる場所が表示されなくなるという Maps のバグへの対処が行われている。VoiceOverの安定性に関する改善についても同様だ。

リリース・ノートで述べられていない、2, 3 の追加がある。iOS 10.3 では、今や、開発者が App Store のレビューに対して対応することができるようになった。また、私は、Mail で、一つの小さな変化に気が付いた。それは、メールのスレッドを見る際に、「戻る」のボタンに、Inbox中の未読のメッセージ数が示されるということだ。最後に、iOS 10.3 には、全部で 67個のセキュリティ問題の解決が含まれている!

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いつアップグレードすべきか? -- Apple は、ユーザー・レベルのリリース・ノートで APFS への移行について言及すらしていないが、正直言って、それがアップグレードを控えるべき主な理由だ。何十万台ものデバイスが、ひとたび iOS 10.3 にアップデートして、何らかの些細な問題が明るみに出るとしたなら、あなたはその中の一人になりたくはないだろう。したがって、もしあなたが AirPods を使っておらず、Calendar のスパムに悩まされておらず、自宅を HomeKit で自動化していないのであれば、iOS 10.3 のインストールを、少なくとも一週間、あるいはもっと待つことを、私たちはお勧めする。だが、その後は試してみて、新機能を楽しんでほしい!

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Apple、macOS 10.12.4, watchOS 3.2, そして tvOS 10.2 をリリース

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple の4つのオペレーティングシステムに対してアップデートは、一つは全てのためにそして全ては一つのためにというのが通例になってきている。何時ものことではあるが、iOS 10.3 のリリースで iOS が一番注目を集めることとはなっているが ("iOS 10.3、新しいファイルシステム、Find My AirPods、その他が加わる" 27 March 2017 参照)、Apple はまた macOS 10.12.4, watchOS 3.2, そして tvOS 10.2 も出している。

macOS 10.12.4 -- 現時点では macOS 10.12.4 Sierra は Software Update 経由でしか入手できない。その大きさは凡そ 2 GB のダウンロードとなっている。単独のデルタとコンボアップデートも間も無く現れるであろう。

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10.12.4 での一番目につく変更は Night Shift の追加で、これは今までは iOS にしかなかった機能で、画面の色を日没後により暖かい側の色に自動的に移行するというものである。Night Shift は、独立の f.lux ユーティリティの様に、自分の身体に実際の時間よりもまだ早いと思わせる効果のある青色光の量を減らして、よりよく眠れるようにするのを手助けするべく意図されている。これにたどり着くのは System Preferences > Displays and Notification Center から。

Night Shift の追加以外に、macOS 10.12.4 では幾つかの国際対応改善がなされている。クリケットファンに対しては、今や Siri は Indian Premier League や International Cricket Council のスコア、日程、そして選手名簿を提供出来る。Apple は Shanghainese に対する口述筆記サポートも追加した。そして、このアップデートは Touch Bar、ツールバー、そして Safari での可視タブ選択での右から左への言語 (Arabic や Hebrew の様な) サポートも改善している。

我々は変更の全容を知らないが、Apple は 10.12.4 では、Preview での幾つかの PDF レンダリングと注釈付けの問題を解決したと約束している。これらの修正は恐らく Sierra に初搭載した PDFKit の書き直しに関わる諸問題を解決しているのであろう;我々としては PDF を使う開発者達の日常が少しでも安易なものになることを願いたい ("Sierra の PDF 問題、10.12.2 で悪化" 2 January 2017, そして "Apple、macOS Sierra 10.12.3, iOS 10.2.1, tvOS 10.1.1, watchOS 3.1.1 リリース" 23 January 2017 参照)。他の修正では、Mail メッセージでコンテンツが現れなくなるバグの解決がなされているという。

最後に Apple は、更に多くのデジタルカメラのローフォーマットサポート、そして、65 にものぼるセキュリティ修正を追加している。

企業向けにも、10.12.4 は相当数の改善と修正を提供している。Apple が言うには、アップデートは:

watchOS 3.2 -- watchOS 3.2 の方はわくわく感はより少なく、225 MB のアップデートで、iPhone 上の Watch アプリ経由でインストールする (Watch > Settings > General > Software Update で)。Apple Watch は充電器上にあり、少なくとも 50% は充電されており、Wi-Fi 上にある iPhone の到達範囲にある必要があることをお忘れなく。もし1時間かそこらで時計を使いたいのであればインストールを始めないように - watchOS アップデートは驚くほど長い時間を要する。

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watchOS 3.2 で新しく加わったのは Theater Mode で、これは Control Center 内の新しいボタン経由でオンオフ出来る (画面の一番下から上へとスワイプする)。有効にされていると、Theater Mode はサイレントモードをオンにし、そして標準の Raise to Wake の習性を不能にし、画面を再度タップするまでオフにしたままにする。これで、何らかの理由で腕を上げた時、暗い中で Apple Watch が意図に反して光り出すのを防げる。

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Apple はまた Apple Watch の Siri サポートを、独立のアプリにまで拡大したので、理論上は、今や Siri を使って、運動を始めたり、メッセージを送ったり、支払いをしたり、乗車を予約したり等々が出来る。non-Apple アプリでの Siri サポートは数種類のカテゴリのアプリに限られ、そして開発者もそれをサポートしなければならないので、どんなアプリにも語りかけられるようになるなどとは思わないように。

国際対応の側では、手書き入力が今や French, Spanish, そして Italian に対応する。そして、音楽を Apple Watch に同期する時に反応がないことに苛立ちを覚えていた人に対して (永遠に終わりそうもない!)、音楽プレイリスト同期進度は今や iPhone の Watch アプリに現れる。

今日この頃のオペレーティングシステムのアップデートの例に漏れず、山ほどの -全部合わせて 31 - セキュリティ修正が watchOS 3.2 に盛り込まれている。

tvOS 10.2 と Apple TV Remote アプリ -- 最後に、Apple は tvOS 10.2 をリリースした。これは殆どが開発者の関心のあるものばかりだが (そして 39 のセキュリティ修正も)、ユーザーに対しても一つだけ嬉しい改善がある。この tvOS 10.2 アップデートは第四世代 Apple TV に対して Settings > System > Software Updates > Update Software 経由で入手出来る。

tvOS 10.2 は Apple がアプリに対する "Accelerated Scrolling サポート" と呼ぶものを提供している。実際に何を意味するかと言うと、Siri Remote のタッチパッドの右端を上か下にスワイプすることで、長いリストを手早く閲覧出来るようになる。下に示すスクリーンショットで、とばした所は点として表されており、それぞれの点がリストの中の一頁に相当する。

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Apple TV に対する殆どのユーザー向け改善は Apple TV Remote アプリに見られる。こちらの方はバージョン 1.1 にアップデートされた。そして、iPad サポートに対しても最適化されているが、喜びすぎないように:基本的には iPhone バージョンと同じで、ただ大きいだけである (下記のスクリーンショットでも黒地ばかりが目立つ)。私がこのアプリを iPad にダウンロードした時、私は App Store 検索結果を "iPhone only" アプリにフィルターしないとそれを見つけられなかった。

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Remote アプリでの他の改善に Now Playing 画面がある。メディアを再生中に、右上にある Details をタップすると、現在再生中のメディアと、一時停止や巻き戻しの様なメディアの直接操作も見ることが出来る。更に、今や画面を上方にスワイプすると、更なる詳細が見られる。例えば、音楽を再生中にこれをすると、あなたの Up Next リストが現れる。

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そして、映画を見ている間に、Now Playing 上を上方にスワイプすると、映画の更なる情報と章のリストが現れる。

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アップデートの判断 -- 何時ものことだが、この様な巨大なリリース日の後で我々が受ける第一の質問は、ユーザーはアップデートに飛びつくべきか否かである。我々は、これら全てをインストールしてみて、これ迄のところ重大な問題には全く遭遇していないが、これは統計的には無意味である。我々の結論は、アップデートに明確に表示されている問題で困っているのでない限り、これらのアップデートのどれかを直ちにインストールすべき理由はないと言うことである。しかしながら、それぞれに含まれるセキュリティ修正の数を考えると、数週間のうちにはインストールすることを強くお勧めしたい。

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Apple、iPad Air 2 を 9.7 インチの新型 iPad で置き換え

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: 清水 史彦 <qff01604@nifty.com>

Apple は、iPad Air 2 を置き換えるために、スペックをちょっといじり、価格を 70 ドル下げて、9.7 インチの Pro ではない新型 iPad を導入した。この新モデルは、再び、単に "iPad" と呼ばれているが、サポート目的のために、公式には "iPad (第 5 世代)" と呼ばれている。

新型 iPad は、銀色、金色、そしてスペース・グレー色で登場し、32 GB のストレージで 329 ドル、128 GB で 429 ドルのどちらかで購入可能だ。セルラー・モデルは、32 GB のストレージで 459 ドル、128 GB で 559 ドルだ。注文は、2017 年 3 月 24 日にできるようになった。

新型 iPad の寸法は、縦 9.4 インチ、幅 6.6 インチ、厚み 0.29 インチ(240 x 169.5 x 7.5 mm) で、iPad Air 2 とほとんど同じだが、1.4 mm厚い。このため、ケースによっては、問題が起こるかもしれない。また、新型 iPad は、Wi-Fi のみのモデルの場合、1.03 ポンド (469 g) で、iPad Air 2 よりもわずかに重い。対応する iPad Air 2 は、0.96 ポンド(437 g) であった。

iPad Air 2 は、A8X プロセッサを売り物にしていたが、新型 iPad では、より高速な A9 チップを誇っている。iPhone 6s で使われているのと同じプロセッサだ。残念ながら、iPhone 7 に力を与えている A10 Fusion チップは搭載されていないし、iPad Pro の A9X さえも搭載されていない。

新型 iPad のカメラは、iPad Air 2 のものと本質的には同じだ。新型モデルでは、1080p の動画を 1 秒間に 30 フレーム撮影可能な、8 メガピクセル、絞り値 f/2.4 の背面カメラを特徴としている。私たちが目にすることができる唯一の改善点は、新型モデルには、自動イメージ・スタビライザー機能と、ハイブリッド IR フィルターが搭載されていると Apple が言っている点だ。これらの機能によって、クラリティやシャープネスが若干改善されるはずだ。前面 FaceTime HD カメラは、絞り値 f/2.2 で、1.2 メガピクセルの写真と 720p の動画が撮影可能だ。iPad Air 2 と同様に、新型 iPad は、ステレオ・スピーカーと、そして、そう、3.5 mm のヘッドホン・ジャックを特徴としている。

新型 iPad の画面は、iPad Air 2 で見られた 2048 x 1536 ピクセルの解像度と同じだが、iPad Air 2 で、反射を減らし、画像の鮮明度を上げるために用いられていたラミネート・ディスプレイと反射防止コーティングは付いていない。これだけで、価格が 70 ドル下がったことの説明になるかもしれない。

また、新型 iPad において、9.7 インチの iPad Pro の素晴らしいところが見られるとは期待しないほうが良い。新型 iPad には、広色域の True Toneディスプレイ、True Tone カメラ・フラッシュ、Live Photos のサポート、4K 動画撮影、そして、Apple Pencil、および、Smart Keyboard のようなSmart Connector アクセサリーのサポートといった機能は無い。だが、新型iPad は、これに相当する 32 GB の iPad Pro (599 ドル) のほぼ半分の価格だ。私たちは、iPad Pro の製品ラインの周辺で、何らかのアナウンスが、まもなくあることを願っている。

329 ドルという価格で、Apple は、新型 iPad の価格設定を積極的に行ってきた。新型 iPad は、教育市場向けには 299 ドルで、さらに魅力的だ。Apple が、269 ドルの iPad mini 2 を廃止したからには、新型 iPad が、新しい低価格帯 iPad でもある。iPad mini 4 は引き続き購入可能だが、128 GB の製品だけが、399 ドルで、唯一購入可能となっている。

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とは言え、私たちは、iPad Air 2 や、あるいは、iPad Air ですら、この新型iPad にアップグレードする人が大勢いるとは思えない。新型モデルは、入門用 iPad としては良いが、単に、改良点が十分に説得力があるとは言えないということだ。

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Apple、(PRODUCT)RED iPhone を導入、iPhone SE のストレージを倍増

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple が iPhone 製品シリーズにマイナーなアップデートを発表した。iPhone 7 と iPhone 7 Plus の (PRODUCT)RED Special Edition、それから小型モデル iPhone SE におけるストレージ容量増加だ。同社はまた、iPhone ケースと Apple Watch バンドにいくつか新色を導入した。

Apple は以前から (RED) 慈善基金と提携して、Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis, and Malaria「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に貢献するためにライセンスを受けた (PRODUCT)RED カラーの製品を提供してきた。今回 Apple が発表した iPhone 7 と iPhone 7 Plus の (PRODUCT)RED Special Edition は、既存の iPhone 7 と 7 Plus 各モデルと同じだが、赤色アルミニウム仕上げとなっている。この (PRODUCT)RED 仕様の iPhone は 2017 年 3 月 24 日から(日本では 3 月 25 日から)予約受付が開始された。価格は既存の各 iPhone モデルと同じだが、ストレージ容量は 128 GB と 256 GB のみで、32 GB のものはない。

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Apple が (RED) を支援していることは称賛すべきだが、iPhone 7 が 2016 年 9 月にスタートした時点で出してくれればもっとインパクトがあっただろうにと思わざるを得ない。六ヵ月後では印象が薄い。

既に iPhone 7 を持っているけれども赤色が欲しいという人は、(PRODUCT)RED レザーケースを Apple から購入することができる。

Apple はまた、ひっそりと 4 インチ iPhone SE のストレージ容量を倍増させたので、32 GB モデルを $399 で、128 GB モデルを $499 で、それぞれ購入できるようになった。

最後にもう一つ、Apple は iPhone 用ケースにいくつか新色を登場させた。シリコーンケースには Azure、Camelia、Pebble の三つの新しいカラーが、レザーケースには Berry、Sapphire、Taupe の三つの新しいカラーが、それぞれ加わった。謎めいたこれらのカラー名は Crayola のクレヨンを思わせるが、"Berry" が実際どんな色なのかはオンラインで、または直接目で見て確かめて頂きたい。

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Apple は Apple Watch 用のバンドにも新色を追加した。人気の Apple Watch スポーツバンドには Azure、Camelia、Pebble の各色が加わった。さらにまた、新しい Black/Volt 色の Nike スポーツバンド、オレンジ色のウーブンナイロンバンド、サドルブラウン色のクラシックバックルバンド、そして Hermes レザーバンドには Fauve Barenia が追加された。

迫力に欠ける発表だと思われたかもしれないが、Apple は近い将来のもっと大きな発表に備えて宿題を片付けているだけという可能性が高い。とりわけ、旗艦製品たる iPad Pro シリーズも、多くの Mac モデルも、刷新を待っているところなのだから。

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Apple の Workflow 買収が自動化に意味するものとは

  文: Josh Centers: josh@tidbits.com, @jcenters
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

記事“Workflow は iOS 自動化への次の一歩”(2014 年 12 月 21 日) を書いた時点での私には、そのタイトルがこれほど文字通り実現するなどとは思いもよらなかった。今回、Apple が Workflow とその背後にいるチームとを丸ごと買収したのだ。

ご存じの方もおられるかもしれないが、Apple の Design Award を受賞したこともある Workflow は iOS 用の自動化アプリで、Mac における Automator に相当するような働きをする。(2015 年 6 月 10 日の記事“Apple、2015 年の Design Award 受賞者を発表”参照。)これを使えば、対応アプリの中でいろいろのアクションを自動的に実行できる。例えば、Workflow を使って友だちに到着時刻の予想を送信したり、写真をアップロードしたり、URL を短縮化したりできる。

通常 Apple は買収済みのアプリを App Store から削除しているが、今回はそうではない。削除する代わりに、Workflow を無料で入手できるようにした。残念なことに、Apple は Google Chrome、Google Maps、LINE、Pocket、Telegram、Uber に対する Workflow 内部からのサポートを廃止し、また Workflow Gallery への投稿はもはや受け付けられない。開発者 Marco Arment は、これは何か特定の戦略によるものではなくて、むしろ法的な問題によるものだろうと指摘する。

自動化に関する最近のニュース -- 今回の買収は、Apple の中で現在進行中の自動化物語におけるストーリー展開の一つと言えるだろう。2016 年 11 月に Apple は Automation Technologies の Product Manager のポジションを廃止した。(2016 年 11 月 21 日の記事“Apple が Mac を過小評価していることの理解”参照。)ポジションをそれまで二十年間占めていた Sal Soghoian は Apple のパワーユーザーコミュニティーでは伝説的な人物で、AppleScript や Automator などのテクノロジーを支えてきた。他にもいろいろコンサルタントとしてのプロジェクトを進める他に、Sal は現在 Omni Group でアプリの自動化を援助する仕事をしている。

Apple が突然 Soghoian を解雇したことで、Mac コミュニティーには大きな懸念が広がった。Apple のソフトウェアエンジニアリング担当上席副社長 Craig Federighi の言葉も、懸念を安心に変えることはできなかった。少なくとも、もはや Apple はプロフェッショナルユーザーたちを顧みないのではないかという懸念は少しも消えなかった。多くの読者からの懸念の声が、記事“73 人の TidBITS 読者から寄せられた Mac 自動化物語”(2017 年 1 月 19 日) にはっきりと述べられている。これは、読者の皆さんが Mac の自動化テクノロジーをどのように使いこなしてきたかについての驚くべき物語を集めた記事だ。そしてもちろん、Adam はこの物語集を Craig Federighi と Tim Cook に送ったが、否、返事は来ていない。

Soghoian が論説を公表して、既存の自動化ツールをアプリ拡張で置き換えるべきでないと Apple に対する警告を述べたのを見て、私たちはますます好奇心をそそられた。(2017 年 1 月 12 日の記事“Apple は自動化をアプリ拡張で置き換えるつもりなのか?”参照。)

では、Apple が今回 Workflow を買収したことは Apple のプロフェッショナルユーザーやパワーユーザーにとって何を意味するのだろうか? 総合的には、この買収は肯定的な兆しに見える。けれども大きな疑問は残る。あまりにも大風呂敷を広げて Apple の自動化の未来を臆測することはしたくないが、この会社について私たちが知っていることに基づいていくつか推測を述べることはできる。

Apple は iPad に未来を見る -- 売上の成長は鈍化しているが、Apple はコンピューティングの未来を iPad に託しているように見える。iPad Pro のような製品と、Apple Pencil や Smart Keyboard のようなアクセサリー、それに Swift Playgrounds のような iPad 専用アプリをリリースしている。

iPad のプロフェッショナルな未来を成すパズルに欠けている大きなピースが、システムワイドの自動化だ。Workflow、EditorialPythonista といったツールは何年も前から iPad 用に存在しているけれども、そのいずれにもシステム統合と使い易さが欠けており、Mac 上の Automator や AppleScript が持つような機能もない。

もしも Workflow がサードパーティのアプリを統合できる形で iOS に統合されたならば、それはパワフルで使い易い自動化ツールとなるだろう。けれどもそれが実現するためには、Apple が iOS の中に自動化の基盤を構築することが必要となる。現時点での Workflow は、Greg Pierce と Marco Arment が開発した x-callback-url と呼ばれるその場しのぎのシステムを使っている。これは彼ら二人が 2010 年に導入した巧妙な回避策であって、iOS の URL スキームを駆使するものだが、Apple ならもっとずっと良い方法を使えただろう。

Twitter 上での Pierce との会話の中で、Arment はこう述べた。「iOS 上のこんなにも多くの有用なことをするためにまだ URL スキームでアプリの間を行き来するなんてどう見てもふざけてる。最初から、ほんの二・三年ハックで我慢して待っていれば iOS が追い付いてもっと良い方法が使えるようになると思ってたんだが。ひょっとすると今度こそ来るかも。」

Sal Soghoian は、アプリ拡張と真の意味のユーザー自動化との違いを指摘している。問題は、Apple が Workflow の基盤としてアプリ拡張で十分だと考えるか否かだ。アプリ拡張だけでもないよりはマシだが、アプリ拡張というのはむしろ macOS で Services が提供するものに似ている。(Services に馴染みがなければ 2017 年 2 月 5 日の記事“OS X の隠れた宝:Services”をご覧頂きたい。)

アプリ拡張に基づいていて Workflow をフロントエンドとするような自動化スキームに関する大きな疑問の一つは、それがどの程度パワフルなものになり得るかという点だ。はたしてそれは、Mac 上で Automator と AppleScript を使って実現できるものと同程度になるだろうか、それとも現時点での Workflow の限界をそれほど超えられないものに留まるのだろうか?

もっと遥かに有能なシステムにすることを目指して、Apple は iOS に Apple イベントシステムに似たようなものを作り出すこともできるかもしれない。これは、Mac 上のアプリ同士が互いにコミュニケーションするためのシステムだ。Mac の自動化を支持する人たちにとって理想的なシナリオは、Apple が実際に Apple イベントを iOS にもたらしてくれることだろう。もしもそうなれば、開発者はその基盤の上に用語を、つまりコマンドとオブジェクトを含んだスクリプティング辞書を構築した上で、自分のアプリに到来する Apple イベントを聞き分けてそれに反応するようにすればよい。Mac 上では、Apple イベントを通じてユーザーがアプリとやり取りするための主要な手段が AppleScript だが、Apple が AppleScript を iOS へ移植するようになるとは思えない。

iOS の中で Apple イベントが直面する最大の課題は、スクリプト化可能性とセキュリティとの間の緊張関係だ。スクリプト化のために必要な種類のフックは攻撃の手段ともなり得るので、そのような使われ方を制限できるように注意深くシステムをデザインする必要がある。Mac 上の Apple イベントシステムは、ユーザーレベルで動作することによってその道を辿っている。iOS では、それと同等またはもっと制約の強いものにならざるを得ないだろう。

Apple にとって Swift はすべてを支配する唯一の言語 -- iPad とともに、Apple は Swift を開発の未来として位置付けて、これをオープンソースにするところまで推し進め (2015 年 12 月 3 日の記事“Apple の Swift プログラミング言語がオープンソースに”参照)、子供たちが使い方を楽しく学べるように作った iPad 用 Swift Playgrounds アプリも提供した。(2016 年 6 月 13 日の記事“iPad の上で、Swift を使って遊ぶ”参照。)

伝統的なアプリを開発するという役割の他に、Swift で興味深いのはこれをスクリプティング言語としても使える点だ。何年も前に開発者 Filip W がその概念を証明済みだ。2014 年 8 月 6 日の記事“Swift をスクリプティング言語として使う”をご覧頂きたい。ただ、それ以後 Swift をスクリプティング言語として使う話はあまり聞こえてこない。

当然ながら、Swift はまだ Mac や iOS のアプリをコントロールすることができない。それができるためには、JavaScript for Automation (JXA) に似たものが必要となるだろう。JXA は特殊なライブラリの集まりで、スクリプト書きたちが AppleScript の代わりに JavaScript を使ってアプリケーション間のコミュニケーションを実現できるようにするものだ。

私の推測では、Apple は Swift を同社のすべてのプラットフォームにわたって望ましいスクリプティング言語とするつもりではなかろうか。そうなれば、多くの人々がまずはスクリプティングから始めて、そのまま新たな言語を学習する必要なしに本格的なアプリ開発へと進めるようになるだろう。スクリプト書きとアプリ開発者との隔たりに橋渡しをすることによって、Apple は自らのエコシステムを拡大することができるだろう。

Apple は macOS と iOS が共通基盤を持つことを願う -- そもそもの初めから、iOS は macOS と共通のコアを共有してきた。時を経て、これら二つのプラットフォームはいろいろな機能をやり取りしてきた。たいていの場合、iOS で開発された機能が「Mac に立ち戻る」という形をとった。スクリプティングの場合、Apple にとっては iOS 用に完全に新しいものを考え出してそれをあらゆる Mac 開発者たちに逆方向の伝道をしなければならないよりも、既存の Apple イベントモデルを iOS へ移す方が理に叶っていると思われる。もちろん、ある程度制約付きのものになるのはやむを得ないだろうが。

問題は、その iOS システムが現在 Mac 自動化が依存している Apple イベントにどの程度調和できるかだ。もしも Apple が iOS の中で Apple イベントの一部分をサポートし始めて、ユーザーたちに Workflow と Swift を通じてそれらへのアクセスを与えたとしたならば、その Workflow が Mac にやって来て Automator を置き換えたり補ったりすることも容易に想像できるだろう。(もちろん、Swift は既に Mac ユーザーが使えるようになっている。)

2017 年 6 月の WWDC で、おそらく Apple は Workflow と iOS の自動化について何らかの発表をするだろう。9 月には iOS 11 の中に何らかの形で出荷することも視野に入れているに違いない。それとも、私が興奮のあまり先走りし過ぎているのだとしたら、ひょっとすると 2018 年の iOS 12 まで待たなければならないのかもしれない。

おそらく Apple は妥協をして、Siri でしたのと同じことをするだろう。当初、Siri は iOS 内蔵の機能と Apple 製アプリでしかアクションを実行できなかった。けれども iOS 10 になって、Apple は Siri をいくつかのタイプのアプリに開放した。メッセージング、車の予約、支払い、VoIP 通話、ワークアウト、CarPlay といったものだ。iOS の自動化も同じように、今日 Mac 上で可能なもののごく一部分のみに制限されるのかもしれない。そうすることで、Apple はセキュリティ面への影響を探ることができ、それを踏まえて将来もっと機能の多いものをリリースすることもできるだろう。

そのことが Workflow の Mac への到来にどのような影響を与えるかは、推察が難しい。この 9 月に macOS 10.13 とともに登場するかもしれないし、一年間は iOS 専用のものとしてから 2018 年の macOS 10.14 で姿を見せるのかもしれない。

臆測はともかく、今回の Apple の Workflow 買収から確実に見えてくることが一つある。Apple が自動化への興味を失った訳ではないという点で、これは良いニュースだ。けれども悪魔は細部に宿る。特に、ユーザー機能とセキュリティとを天秤にかけなければならないシステムにおいてはなおさらだ。

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なぜ Take Control は一時的に "Not Secure" とされたか

  文: Adam C. Engst: ace@tidbits.com, @adamengst
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

3 月 9 日から 17 日までの間に Google Chrome を使って Take Control サイトを訪れた人は、下のスクリーンショットに示したような "Your connection is not private" という恐ろしげな警告をご覧になったかもしれない。言っている内容は実際の状況よりも極端だが、その背景となることがらを知らなければ私たちのサイトを使うのが怖くなってしまうのも自然なことだ。このような事態になったことをまずお詫びしたい。以下では、何が起こったのか、私たちがどうやってこれを修正したのかについて、説明させて頂きたい。

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証明書の背景 -- 最初に言っておきたいのは、セキュアなウェブ接続の暗号法的基盤が「デジタル証明書」を最重要部分とするエコシステムに依存していることだ。https で始まるウェブ URL をロードして、そのページがエラーなくロードし、ブラウザのアドレスバーの URL の脇に南京錠のアイコンが表示されれば、その接続がセキュアであると判断できる。(下の三つのスクリーンショットはそれぞれ Safari、Chrome、Firefox でどう見えるかを示したものだ。)セキュアな接続ならば悪漢たちがトラフィックを傍受できないので、クレジットカード情報やその他の機密情報を送信しても安全だ。

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このシステム全体が信頼 (trust) に基づいており、検証 (verification) によって裏付けられる。(興味深い話がある。"Trust, but verify" という諺はロシアの格言の翻訳であって、Ronald Reagan 大統領が口癖のように使っていたという。)最も上位のレベルにはメジャーなブラウザメーカー各社がいる。AppleGoogleMicrosoftMozilla はいずれも、それぞれのブラウザの中に含まれる(つまり信頼される)ためにサードパーティの検証機関が満たすべき厳しい必要条件を定めている。

それらのサードパーティの検証機関は "certificate authority" (CA、認証局、証明機関) と呼ばれる。証明書が有効であることを彼らが独立した権限をもって判定するからだ。最上位つまり root の CA は、その "root certificate" をブラウザメーカーが自社のブラウザに組み込むことができるために、厳格な規定に合格しなければならない。世界中でたった数百の組織のみが条件に合っており、ブラウザメーカー各社はこれらに対して監査を要求するとともに継続的に報告を確認して問題がないかどうか調べている。

これら root CA は、実質的に副署付き証明書に相当するものを発行する。セキュアなウェブサーバを持ちたいと思う TidBITS のような会社は、テキスト部分と暗号法部分から成るリクエストを作成する。これを CA が評価して、私たちがセキュアにしたいそのドメインの正当な当事者であるかどうかを判定する。私たちがその検証を通過すれば、CA が自らの root certificate を使った暗号化署名を入れた証明書を発行する。

また、委託された、あるいは中間的な CA を利用することもできる。つまり、root CA が自らの root certificate を使って中間的な証明書を作成し、それを他の者に、例えば DNS やウェブのホスティング会社、あるいは企業向けハードウェアを販売する会社などに委託して、root と同等の基準を満たす有効な証明書を作らせることもある。

その結果として生まれるのが信頼の連鎖だ。CA の root certificate が片方の端にあり、再販業者の発行する中間的証明書が多くの場合中間で橋渡しをし、末端には個々に発行された証明書がある。ブラウザ(とオペレーティングシステム)は、root certificate を埋め込むことにより、特定のウェブサイトへの接続がセキュアか否かをユーザーが知ることができるようにする。私たちに証明書を販売した CA が、私たちが言う通りの者であることを保証し、最上位の CA が、その中間的 CA を保証する。このことにより、ユーザーたちはブラウザメーカーが信頼できる root certificate のみに対応していると信頼するわけだ。(ブラウザはもう一つ「帯域外」の信頼要素も付け加える。つまり、セキュアでない可能性を持つインターネット接続を使っていないことを確認することにより、CA の root certificate が有効であることをチェックしている。そちらの信頼は既にブラウザに焼き付けられているからだ。)

この証明書システムは公開鍵暗号に基づいている。公開の証明書が、連鎖上にある個々の者が持つ秘密鍵に関連付けられているからだ。結果として、証明書はただ単に人物確認をするのみならず、ウェブブラウザとサーバが傍受の心配なくセッションの暗号化鍵をやり取りできるようにする働きも持ち、その接続を通して送られるすべてのトラフィックを暗号化するためにも使われている。

歴史的に見て、ウェブサーバのために証明書を得る手続きは費用がかかり面倒なものであった。毎年 $300 から $500 ずつも払わなければならなかったのも、それほど昔のことではない。私たちが初めてこの道を進み始めた 2010 年以来、私たちはずっと StartCom と呼ばれる CA を使ってきた。ここは、他に比べてかなり安価な証明書を提供していたからだ。StartCom から証明書を得るには、複数回の認証手順を踏まなければならず、個人と企業の身元を確認するための法律関係書類をスキャンする必要もあって、手順の最後には毎回必ず電話で詳細情報の確認があった。

いったん StartCom から証明書が届けば、それをインストールしなければならない。私たちのサーバにその証明書と StartCom の証明書とをコピーした上で、Apache と Sendmail の構成ファイルを書き換えてその証明書を指し示すよう設定するのだ。証明書の有効期間は二年間だったので、私はこの手順をこれまで三回繰り返さねばならなかった。正直言って、うんざりだ。手順を間違えずに再現できるように私は大量のメモを書いておく必要があり、Unix の管理がかろうじてできる程度に過ぎない私は、どこかでひどく間違えてしまったのではないかといつも心配でたまらなかった。それでも私は何とかやり遂げ、最新の更新は 2016 年 8 月に済んだ。(ずっと以前からオン・デマンドでシステム管理者をしてくれている Glenn Fleishman も、数年前にこの面倒に我慢できなくなるまでの間は StartCom を使っていた。)

StartCom の問題点 -- さて、私たちに問題が降りかかったのはここだ。どうやら、StartCom は 2015 年の末ごろにひっそりと、WoSign と呼ばれる中国の CA に買収されたらしい。細かいことは今もまだはっきりしないが、買収の詳細が公表されなかったことや、WoSign の側でのさまざまな良くない行為 もあって、AppleGoogleMozilla の各社は昨年の秋に、自社のウェブブラウザはもはや StartCom が発行した 新規の 証明書を信頼しないと発表した。

その影響は、2017 年 3 月 9 日に Google が Chrome のバージョン 57 をリリースするまで私たちの許には届かなかった。バージョン 57 の Chrome は StartCom の 古い 証明書も信頼しなくなったからだ。つまり、私たちの証明書もそうだ。突然、Chrome 57 のユーザーは私たちのサイトがロードする前に "Your connection is not private" という割り込み警告を目にするようになった。もしも Advanced リンクと Proceed リンクをクリックしてこの警告を通り抜ければ、Take Control サイトのすべてのページに "Not Secure" という表示が付くようになった。私がどんなにびっくり仰天したか、想像してみて頂きたい! Safari も Firefox も何も文句を言わなかったのは、それらが引き続き StartCom の古い証明書を信頼していたからだ。幸いにも、Chrome はかなり時間をかけて自らのアップデートをし、また新バージョンがロードするには Chrome を再起動する必要があるので、この問題を目にした人たちの数は比較的少数だった。

(この Chrome の挙動を私に知らせてくれた Twitter ユーザー @shepgo に感謝したい。私のところでは Chrome がまだバージョン 57 にアップデートされていなかったので、彼も私もその当日には何が起こっているのか突き止められなかったのだが、その次の日に顧客からの苦情が届いて、私はすべてをまとめて考えてかなりすぐに問題を見極めることができた。)

このような警告にもかかわらず、私たちのサイトのセキュリティに関しても、私たちのサイトとの間のトラフィックの暗号化に関しても、実際には全く何も変わっていない。(私は TidBITS のセキュリティ担当編集者 Rich Mogull に尋ねてそのことを確認した。)しかしながら、Google はもはや、ユーザーのプライバシーを保証するという自らの高い信用をここに適用することを望まなかった。Google は、評判に応じた挙動という点で StartCom を信頼することを止めたからだ。あの警告のメッセージをより正確なものにするとするならば、"Google cannot verify your connection is private" とすべきだったのだろう。でも、この文面ではユーザーへの警告として弱過ぎる。本質を突き詰めれば、Google も、また Apple や Mozilla も、StartCom と WoSign の悪い挙動に対する罰として彼らの顧客に大脱出を強いようとしていたのであり、それは実際効果があった。

(StartCom としては、この問題に先を見越して建設的な対処をしようと思えば、発行した証明書の所有者にこの問題についての警告を発し、StartCom が自らの態勢を立て直して信頼を取り戻すまでの間、他の健全な CA に移行してもらいたいと知らせることもできただろう。けれども StartCom はそのようなことを一切しなかった。今回のことが危機に陥ったのはそれが原因なのであって、それがなければ単なる技術的作業で解決できる問題に過ぎず、私としてももっと落ち着いて処理できただろうに。)

さあ皆さん、Let's Encrypt! -- 何が起こったのかを理解した私たちは、Let's Encrypt に乗り換えることにした。Let's Encrypt は非営利の CA で、無料の証明書を提供してくれる。Let's Encrypt の証明書はたった 90 日間しか有効でなく、90 日ごとに更新しなければならない。ただ、その作業は簡単に自動化できる。(自動化できるべきだ。)

幸いにも、Let's Encrypt を使う手続きは、私がこれまで二年ごとにあれほど汗水垂らして苦労して StartCom に取り組んできた手続きに比較して、劇的に単純化されている。ACME (Automatic Certificate Management Environment、自動証明書管理環境) に対応するクライアントソフトウェアのお陰だ。ウェブサーバ上で走る ACME クライアントは数多くあるが、Let's Encrypt は EFF の Certbot を推奨する。これは比較的インストールが簡単で、幅広い種類のオペレーティングシステムと異なるウェブサーバで動作する。人物確認のための面倒な手順を踏む代わりに、Certbot はあなたがコントロールすると申し立てたドメイン名を使ってサーバに接続できることの確認を通じてあなたのウェブサーバがそのドメインにおいて正式なものであることを認証する。どうやら、信頼の連鎖にとってはこれで十分なようだ。

Unix アプリのインストールに慣れた人なら問題なく Certbot を扱えるだろう。私は自分のしたことの結果でサーバが死んでしまうのではないかという心配がいつも頭を離れないので、Glenn に助けを頼んだ。けれども結局は、ほとんど衝撃的なほど単純なことであると分かった。Certbot を wget を使って入手し、いくつかアクセス権の変更をし、それから走らせれば、Certbot が自分自身をインストールした。実際に証明書を入手しインストールするには、Apache 用にすべてを構成するためのフラグを立てておいてもう一度 Certbot を走らせるだけでよかった。Certbot は私たちの構成ファイルを読み込み、どのドメインをサポートするかについていくつか質問を尋ね、それから証明書を入手してインストールしてから、私たちの Apache .conf ファイルを更新してくれた。

私は Certbot が証明書を自動更新する設定にはしなかった。初回にそれがどのように働くのか見ておきたかったからだ。けれども一度目の手動更新をした後は、cron ジョブを作成して Certbot がスケジュールに従い自動で証明書を更新するように設定しておくつもりだ。(Certbot は自動更新で何か問題が起こらないかテストできる "dry run" (予行演習) オプションも提供する。)

これらすべてのことを通じて私は Qualys SSL Server Test を走らせ続けていたが、Let's Encrypt に切り替えた後でも B 評価しか得られなかった。さらに調べてみると、私たちの Apache .conf ファイルが SSL 暗号の選択で最適な設定をしていなかったことが分かった。そのせいで、サーバが他よりセキュア度の低い暗号を選んでしまう可能性があったのだ。そこで、ここでの推薦に従って SSL 暗号の行を修正してみると、私たちのサイトは問題なしの A 評価を得るようになった。また、StartCom の証明書に関することを記述した余計な行をいくつか .conf ファイルから削除しておいた。

まだ済んでいない大きな仕事は、Sendmail 構成ファイルの中にある StartCom 証明書を、Let's Encrypt 証明書で置き換えることだ。どうすればよいかは分かっているつもりだが、Certbot が証明書を更新したことを Sendmail がどのようにして認識するのか、もう少し調べる必要がある。

何が起こったのか、どうすれば問題を解決できるのかを見つけ出すために私は何時間も費やしたが、最終的には二重の意味で価値ある結果となった。一つには Let's Encrypt を使う方が StartCom を使うよりも安くつく上に楽にできると分かったこと、もう一つは設定に施した変更のお陰で私たちのサイトのセキュリティが向上したことだ。

最後にもう一言。今回のことでは StartCom と WoSign が悪者で、苦しんだのは顧客たちだった。けれども CA 側での疑わしい挙動は他にも例がないことはないし、Google は Symantec に罰を与えようとし始めている。Symantec は世界最大の CA だが、さまざまの疑わしい慣行が問題になっているという。もしもあなたが Symantec か、Symantec の所有する再販業者の発行した証明書を使っているなら、代替方法を探すのもよいかもしれない。

そういうわけで、もしもあなたが証明書プロバイダに何か不満があるなら、とりわけあなたが StartCom から証明書を購入しているなら、Let's Encrypt を試してみることをお勧めする。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2017 年 3 月 27 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

iTunes 12.6 -- Apple が iTunes 12.6 を出した。最新型の iPad (2017 年 3 月 21 日の記事“Apple、iPad Air 2 を 9.7 インチの新型 iPad で置き換え”参照) と iPhone (2017 年 3 月 21 日の記事“Apple、(PRODUCT)RED iPhone を導入、iPhone SE のストレージを倍増”参照) のリリースに合わせたもので、iTunes からレンタルした映画を好きな Apple デバイスで視聴できるという、以前からリクエストの多かった機能を追加している。この機能はリリースされたばかりの iOS 10.3 または tvOS 10.2 を必要とする。(2017 年 3 月 27 日の記事“iOS 10.3、新しいファイルシステム、Find My AirPods、その他が加わる”と 2017 年 3 月 27 日の記事“Apple、macOS 10.12.4, watchOS 3.2, そして tvOS 10.2 をリリース”参照。)

「一度のレンタル、どこでも観られる」と銘打たれたこの機能を使えば、自宅の Apple TV で視聴し始めた映画の続きを翌朝の通勤バスの中で iPhone にストリーミングして最後まで観ることができる。従来は、Mac 上でレンタルしたものならば iOS デバイスに同期して転送することにより観ることができたが、Apple TV 上でレンタルしたものに他のデバイスからアクセスすることはできなかった。

iTunes 12.6 のその他の変更点としては、プレイリストを独自のウィンドウで開ける機能、MiniPlayer のデザイン改訂などがある。(無料、直接ダウンロードでも Software Update 経由でも 269 MB、リリースノート、10.9.5+)

iTunes 12.6 へのコメントリンク:

EagleFiler 1.7.5 -- C-Command Software が EagleFiler 1.7.5 をリリースして、New Browser Window コマンドが新規ウィンドウを作るようにして挙動を Finder の挙動に合わせた。さらに、この書類整理およびアーカイブ作成用アプリはキーボードショートカット Command-上矢印と Command-下矢印の挙動を変更して、それぞれに対応するメニューコマンド (Enclosing Record と Contents of Record) が無効になっている場合にリストの選択域を変えたりしないようにした。今回のアップデートではまた、Dropbox の Selective Sync 機能用のメタデータファイルを読み込もうとしないようになり、macOS 10.12 Sierra のバグのせいでテキストが正しく索引付けされなかった問題を部分的に回避し (ただし既存の記録で変化を見るには索引の再構築の必要がある)、ファイルを移動する際のエラー報告を改善し、説明書や Help メニューにいくつか更新を施している。(C-Command Software からも Mac App Store からも新規購入 $40、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、18.0 MB、リリースノート、10.6.8+)

EagleFiler 1.7.5 へのコメントリンク:

GraphicConverter 10.4 -- Lemkesoft が GraphicConverter 10.4 をリリースして、32-bit-per-channel 画像 (HDR) への対応を追加し、手動ダウンロードを改良し、新しいバッチ処理二つ (Rename と Multiply Alpha Channel by Factor) を追加した。この古参のグラフィック変換および編集用ユーティリティはまた、Browser Keywords パレットに親キーワードを自動的に追加するオプションを追加し、EBM 画像フォーマットの読み込みと書き出しに対応し、バッチ処理 Insert Text で起こることのあったクラッシュを解消し、チェコ語、フランス語、デンマーク語、日本語、スウェーデン語のローカライズ版を更新している。(Lemkesoft からも Mac App Store からも新規購入 $39.95、無料アップデート、125 MB、リリースノート、10.8+)

GraphicConverter 10.4 へのコメントリンク:

HoudahGeo 5.1.8 -- Houdah Software が HoudahGeo 5.1.8 をリリースして、この写真ジオタグ付けアプリが大きな Photos ライブラリをロードする際のパフォーマンスを改善した。今回のアップデートではまた、一部の Nikon カメラが書き込んだ不正な形式の GPS データによる問題を回避し、Garmin デバイスから GPS 追跡ログをダウンロードする際の問題を解消している。(新規購入 $39、TidBITS 会員は 25 パーセント割引、無料アップデート、21.7 MB、リリースノート、10.11.5+)

HoudahGeo 5.1.8 へのコメントリンク:

PopChar X 7.7 -- Ergonis Software が PopChar X 7.7 を出した。今年 Ergonis がバージョン 8 をリリースするより前の、PopChar 7 の最後のメンテナンス・リリースと予定されているバージョンだ。この文字発見ユーティリティは今回、八つの新しいフォントで(とりわけ Google の Noto フォントで)メトリックを調整し、電子メールサポート用の診断情報を拡張し、レイアウトメニューの構築に関係して起こり得たクラッシュを解消し、いくつかの複合記号(例えば母音記号)の表示が正しくなかった問題を修正し、過去のアップデートで残った遺物の除去を改善し、アップデートのチェックの際のネットワークトラフィック量を減らしている。(新規購入 29.99 ユーロ、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、無料アップデート、4.6 MB、リリースノート、10.6+)

PopChar X 7.7 へのコメントリンク:

Default Folder X 5.1.4 -- St. Clair Software が Default Folder X 5.1.4 をリリースして、Open および Save のダイアログを拡張するこのユーティリティの信頼性を高めるため問題点の修正を施した。Default Folder X は今回から Save ダイアログの下に独自のタグフィールドを設けてタグをそこへコピーするようになり、現在のデフォルトのフォルダを削除したり編集したりするコマンドを Favorites メニューに追加している。今回のリリースではまた、ファイルダイアログを開いてすぐに閉じた場合に起こったメモリリークを修正し、Finder エイリアスに新しいオリジナルを選ぶとアプリが機能しなくなった問題を解消し、クラッシュを起こすことのあった Spotlight のバグを回避している。(新規購入 $34.95、TidBITS 会員には新規購入で $10、アップグレードで $5 の値引、6.4 MB、リリースノート、10.10+)

Default Folder X 5.1.4 へのコメントリンク:


ExtraBITS、2017 年 3 月 27 日

  文: TidBITS Staff: editors@tidbits.com
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の ExtraBITS では Apple が新しいソーシャル写真・ビデオアプリ Clips を発表し (リリースはまだだが)、アフリカと中東のいくつかの国から米国や英国へ向かう飛行機で大型の電子機器の機内への持ち込みが禁止される。

Apple、無料のソーシャル写真・ビデオアプリ Clips をリリース予定 -- Apple が、ソーシャルな目的を中心に据えた写真とビデオ用の新しいアプリ Clips を間もなくリリースすると発表した。無料の Clips アプリは、多くのソーシャルネットワークに最適な正方形の写真やビデオを撮影し、タイトル、フィルター、オーバーレイなど楽しい機能も提供する。Apple は the Verge の Lauren Goode に事前アクセスを許し、彼女は詳しいレビュー記事を書いた。Apple がなぜ Clips を Camera アプリと別のものとして出そうとしているのかは謎だ。ひょっとすると同社は Clips の新機能を実地テストにかけてから最も人気ある Camera アプリに統合するつもりなのかもしれないし、はたまたこれは何か拡張現実アプリの前触れなのかもしれないし、単に Photo Booth の最新の生まれ変わりに過ぎないのかもしれない。2017 年 4 月に Clips が出荷される頃には、もっとはっきりしたことが分かることを願いたい。

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米国と英国への一部の国際便で大型電子機器の機内持ち込み禁止 -- 米国と英国がともに、アフリカと中東のいくつかの国を出発する航空機便でスマートフォンより大きなほとんどすべての電子機器の機内持ち込みを禁止した。[訳者注: 日本から中東経由で英国へ向かう便にも適用されます。]ラップトップ機、タブレット機、電子ブックリーダー、カメラなどを機内に持ち込むことはできないが、預け入れ荷物に入れることは引き続き許される。BBC のインタビューに答えて U.S. Department of Homeland Security (国土安全保障省) の当局者は「諜報情報の評価」に基づく禁止だと述べたが、これは Al Qaeda が民間航空機を標的とする目的で金属部分をほとんど含まない爆弾をアラビア半島で製造中だという報告に関係があるものと思われる。

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TidBITS ISSN 1090-7017©Copyright 2017 TidBITS: 再使用はCreative Commons ライセンスによります。

日本語版最終更新: 2017年 03月 24日 金曜日 , S. HOSOKAWA