今日、TidBITS 世界にこの上なく大きなニュースがある。Adam と Tonya が Take Control Books を Joe Kissell に売却して、自分たちは TidBITS と、TidBITS Content Network、および新たなプロジェクトに専心することにした。でも心配は要らない。Adam と Tonya は引き続き Take Control に関係し続けるし、Take Control 船長の務めを引き継ぐのに Joe に優る適任者はいない。他のニュースとしては、Apple が新しく出したソーシャル機能中心の iOS 用ビデオ作成アプリ Clips を Julio Ojeda-Zapata がレビューし、Opera ウェブブラウザに一見の価値がある理由を Josh Centers が三つ提唱する。そして「大草原の HomeKit のお伴」記事シリーズの最新の回として Josh が HomeKit 互換なスマートコンセント二つ、Elgato の Eve Energy と iHome の iSP5 を比較する。今週注目すべきソフトウェアリリースは Tweetbot 2.5、1Password 6.7.1、ChronoSync 4.7.6 と ChronoAgent 1.6.2、Typinator 7.2 と、Mac 用 Pages 6.1.1, Numbers 4.1.1, Keynote 7.1.1 だ。
記事:
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文: Adam C. Engst: [email protected], @adamengst
訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>
大きな知らせがある! 謹んで申し上げるが、Tonya と私は、出版を始めてほぼ 14 年になる Take Control Books を - 何から何まで - Joe Kissell と彼の妻 Morgen Jahnke に売ろうとしている。(弁護士や会計士によると、何が実際に起ころうとしているのかは、TidBITS Publishing は Take Control Books 資産を Joe と Morgen の会社 alt concepts に売却しようとしていることである。まあ、何であれ、これは一つの夫婦経営の会社がもう一つの夫婦経営の会社に一つの機能している事業を移転しようとしていることであり、後で説明するが、Tonya と私は、今後 Take Control が成功である場合に限って儲けを手に出来る。)
Take Control の読者にとっては、変わることは殆どない。何と言ったって、Joe は他の誰よりも多くの Take Control 本を執筆してきたし、そして Take Control の編集と技術的指針の両面で大いに貢献してきた。加えて、全ての執筆者も編集者もこの移行で変わることはないし、Lauri Reinhardt も引き続き顧客サービスを提供する。但し、変わることが一つだけあり、それはサーバーの移行が必要で、その結果 Take Control と TidBITS アカウントは今後別々に管理されなければならいことである。
勿論、Joe には Take Control で今後やりたいことがあるので、この移行の初期段階が過ぎれば、皆さんは、新しい本、新しい著者、等々を見ることになるであろう。彼はまた広く意見も募っている - 彼は仮想のゲストブックを用意したので、皆さんはそこに彼に対する意見を書き込んだり、あなたにとって Take Control は何を意味したかを我々に伝えたり出来る。
そもそも、この買収の話は何処から出たのか? それは我々の考えで、Tonya と私が最初に打診した時 Joe は文字通り言葉が出なかった。事情はこんな所である。2017 年に、我々三人とも 50 才になる。これは、今後の人生で何処に行きたいかを考えてみたくなる節目の年の一つでもある。
簡単に言うと、我々は皆自分自身の轍に嵌まり込んでいる:Joe は本を書き、Tonya は複数の著者とタイトルに苦闘しており、私はサーバーや他になすべきこと何であれに悪態をつきながら苦闘している。しかし、我々全てが Take Control に生計を依存しているので、他の選択肢に目を向けるのは難しかった。
鍵は、高校の校長をしている私の友人の一人から来た。最近彼は、この頃の K-12 (義務教育) の校長は何故 3-5 年しか続かないかを説明してくれた (これに対して、我々が生徒だった頃、校長はまるで何十年もの間変わらない学校の一部の様な存在であった)。彼が言うには、新任の校長として、人は、活力、良い考え、そして解決策に溢れて仕事に就くし、直面する問題の多くは容易に解決出来るものであった。しかし、数年経つと、やろうとしていたことの多くはやったし、残っている問題は手に負えないものの様に見えてくる。彼は言う、そんな時が学校を変える潮時だと悟る時だと。何故ならば、あなたの手に負えない問題は他の人にとっては容易に解決出来るもので、新しい地位はあなたにやる気を戻させてくれるからである。
いいえ、Tonya と私は校長になろうとしている訳ではありません - Tristan も後6週間で卒業で、我々も中等教育に関しては一段落である。しかし、我々は始めたばかりの TidBITS Content Network サービスにもっと注意を注ぎたいと思っている。これは Apple コンサルタントや再販者に対する同時配信コンテンツを提供するものである。そして "TidBITS が 27 歳に: 未来に向けて考える" (17 April 2017) でも述べた様に、私は TidBITS の土台にある古代の技術基盤をどうしてもアップデートしたい。そして、その記事で書いた点を繰り返すと、Tonya と私は、これを Life 2.0 と見ている。ひょっとすると、我々は近い将来それについても書き始めるかもしれない!
Take Control を Joe に売ることは、我々がこの成功している事業を極めて優秀な手に任せるのだと言う確信を持っているからで、とりわけ我々の人達を面倒見るのは重要な観点である。多くの著作者や編集者が Take Control を収入源としており、この状況が引き継がれることが出来ると言うのは我々にとっては重要であった。そして、読者に関していえば、我々は Joe が品質に対する我々の思いを共有していることを知っているので、皆さんが Take Control のページで読むものは何でも引き続き信用出来る。我々の本には代替的な事実のための余地はない。
Take Control についての Transition FAQ サイトには、この売却についての更なる詳細が掲載されており、そして MacVoices では我々が話し合うのを聞いて貰える。もしこれについて我々と話したいと言うのであれば、或いはただ単に挨拶をしたいと言うのでも構わないが、ライブのビデオチャットを Saturday, May 6th の 3-4 PM Eastern にホストする。世界中の何処からでもこの時間に合わせて YouTube Live ページをロードするだけで良い。時間については Every Time Zone サイトで皆さんの地域を見て貰えば分かる。
最後に、Tonya と私は、これ迄の 14 年間に及ぶ皆さんからの支援に感謝すると共に、今後も皆さんからの Take Control への支援に依存している状況に変わりはないことを強調させて欲しい。小規模な事業買収ではよくあることだが、我々はこの取引の資金を将来の収入から当て込んでいる。言い換えると、我々は Joe が成功した場合にのみ儲けを手に出来る。その観点からも、我々はこの移譲の期間中もその後も Joe を支援していく積りである。我々が自分たちが作り上げたもの全てを捨てて別れを告げると言う話ではない。
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文: Josh Centers: [email protected], @jcenters
訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>
Centers 家は引越しの真っ只中にいる。我が家族は古い大草原の家には入りきらなくなってしまった - 私の現在の仕事場はまるでテレビのリアリティショー "Hoarders" の 一場面みたいである - と言うわけで、我々は今よりも良い場所に引っ越そうとしている。しかし、引越しのバタバタと段ボール箱 (この箱の数の多さ!) とで、HomeKit 機器のレビュー は、一段落するまで手に付かない。
そんな訳で、今回は皆さんが買える最も簡単な形のホームオートメーション機器の一つを取り上げる:質素なスマートコンセントである。スマートコンセントは、安価で、簡単で、そして再配置も簡単なので、HomeKit を使い始めるには最適のものである。スマートコンセントを通常の壁コンセントに差し込み、そこに家電を差し込んで、ちょっとしたソフトウェア設定をすれば、完了である。
スマートコンセントに投資をする前に、知っておくべきことがある。これがやれることは、接続された家電の電源をオンオフするだけである。照明を暗くしたり、ヒーターの出力を調整したりはしない。つなげば動き出すと言うような機器に適している、とりわけ、電気ヒーター、扇風機、電気スタンド、そして窓取り付け型空調機といった "ハード" スイッチを持ったものが合う。
スマートスイッチとうまく連動するかどうか確信が持てない? そのような時は、それを延長コードにつないで、その機器の電源をオンにする。それから、延長コードをオフにし、そしてオンに戻す。もしその家電の電源のスイッチがオンのまま戻るのであれば、それはスマートコンセントでもうまく働くことが分かる。
どのスマートコンセントを買うべきか? 私が持っているもの2つを紹介したい:Elgato Eve Energy と iHome iSP5 である。Tin Drum PR の親切な人達が Eve Energy を提供してくれた - 小売価格は $50 である。iHome iSP5 の方は Walmart で約 $40 で買った。iHome はまた、より高級な iSP8 も出しており、こちらには物理的なリモコンも付いており、およそ $50 する。
Eve Energy も iHome iSP5 も同じ様な機器だが、並べてみれば、直ちに大きさの違いに気付かれるであろう。Eve Energy の顔は正方形で - 縦横とも約 2.5 inches (6.35 cm) - そして奥行き 1.125 inches (2.86 cm) である。iSP5 の方は、横が約 2.75 inches (6.98 cm)、縦 1.375 inches (3.49 cm)、そして奥行き 1.4375 inches (3.65 cm) である。言い換えれば、iHome の方は、Eve Energy に比べて縦は約半分だが、奥行きは少し厚い。皆さんのそれぞれの事情に応じて、どちらかがより適していると言う状況も有りうるであろう。Eve Energy の方は、全体としてしはより大きいが、奥行きが短いので、本棚の裏の様な場所にはより適しているかもしれない。
どちらのスマートコンセントにも手動の電源ボタンがある。iSP5 のボタンは、押してオンオフの切り替えをするのだが、右上角に隠されている。Eve Energy のボタンは正面に位置しているが、オンオフの操作をするには数秒間押し続けなければならない。
設定と操作に関しては、両方共 Apple の Home アプリですぐに設定出来る。設定については "大草原の HomeKit のお伴: Accessory と Room を設定する " (16 January 2017) で取り上げた。また、どちらのスマートコンセントも独自のアプリを提供しているが、私はそれらに手を出したいとは思わない。Apple の Home アプリ以上に重要な利点を提供する訳ではないし、それに物事をより複雑なものにしがちである。HomeKit の狙いは、ホームオートメーション機器全てに対して、メーカーを問わずに、中心となるインターフェースが持てることである。Home でスマートコンセントを使うのは簡単で、アイコンをタップすればオンオフされる。勿論、Scenes や Automations でも使える。
しかしながら、Apple の Home アプリには、Elgato の Eve Energy アプリ、そして iHome Control アプリのどちらにもある便利な機能が欠けている:電力消費モニターである。iHome のアプリはオンラインアカウントが必要だが、Elgato のものは必要ないので、もしこの機能に興味があるのであれば、Eve Energy をお勧めしたい。実際、iHome Control はこれらのデータをアカウントを作成するまで記録することはないが、Eve Energy は何もしなくとも背後で静かにこれらを収集している。私はまた、全体的に言えば、それがフルサービスの HomeKit 制御器であることから Eve Energy の方が iHome Control よりもずっと良いと思う。これに対して、iHome Control は私の HomeKit 機器の内の数点としか働かない様に見える。
これら2つのスマートコンセントの間の主な機能上の相違点は、iHome iSP5 は Wi-Fi に依存しており、一方で Eve Energy は Bluetooth 経由で通信することである。この点では、iSP5 の勝ちである。と言うのも、Wi-Fi の方が Bluetooth よりもはるかに優れた到達距離と応答性を持っているからである。Elgato も Eve Extend Bluetooth エクステンダーを CES 2017 で発表しているが、まだ市場には出ていない。
総じて、私はほんの少々だが安い iHome iSP5 を Elgato Eve Energy よりもお勧めするが、皆さんの環境で Bluetooth の方が Wi-Fi よりも望ましいとか、電力消費モニターに格別に興味があるとか、或いは iSP5 は狭い空間に対して奥行きが厚すぎるとかの理由があれば別である。
もし HomeKit オートメーションに興味があるならば、iHome iSP5 の様なスマートコンセントから始めるのが無難である。それは安価で、設定も易しく、外すもの簡単で、そして操作は楽勝である。それだけでなく、これらのコンセントは対応範囲も幅広く、多くの差し込み型の家電に使える。これらは Philips Hue 電球の様な面白さはないかもしれないが、預金通帳にはより優しい ("スマート電球 Philips Hue を使ってみる" 1 August 2016 参照)。
今日の所は、大草原の HomeKit のお伴はこれだけだが、全く新しい家の間取りで実験出来次第、その報告をしたい。
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文: Josh Centers: [email protected], @jcenters
訳: 清水 史彦 <qff01604@nifty.com>
Opera は、Web ブラウザの Volvo のようなものだ。どちらも、Scandinavia出身 (ただし、今では、中国の会社に所有されている) で、極めて長期にわたって存続していて、私たちが今では当たり前だと思っている多くの機能を、他に先駆けて開発してきた。そして、こうしたこと全てにもかかわらず、両者共に、それぞれの市場でニッチ・プレイヤーとなっている。だが、最近のできごとによって、私は Opera を違った目で見るようになり、そして、私は、自分が目にしているものを気に入っている。もしかしたら、Volvo も試乗すべきだろうか?
市場における最も古い Web ブラウザの一つである Opera は、1995 年に登場した。そして、Cascading Style Sheets、タブ、スピード・ダイアル (よく訪れるページをサムネイルで表示するもの)、ポップアップ広告のブロック、ブラウザ・セッション、そして、個人データの消去をサポートする最初のブラウザの一つであった。
Opera は、他のブラウザに斟酌を加えることなく、常に我が道を進んだ。これはしばしば、このブラウザが、インターフェース、ならびに、Web ページのレンダリング手法の両面において、いくぶん独創的であることを意味した。だが、2013 年に、Opera は標準的な WebKit エンジンを採用し、後に、Google の Blink エンジンへと移行した。これは、WebKit から派生したものである。
かくして、今日の Opera は、インターフェースや Web ページのレンダリングの仕方において、Google Chrome と似ている。私がテストしたところでは、Opera は Chrome よりも、システム・リソースの消費が多いようだが、同時に、よりキビキビしていると感じられるようにマネジメントしている。また、Opera は、他のブラウザに欠けている機能を誇ってもいる。以下、読者が興味を持つかもしれない 3 つの珍しい機能を紹介する。
VPN -- Opera について、最初に私の注意を引いたものは、内蔵 VPN であった。"共和党議員、FCC の ISP プライバシー規則を否決" (2017 年 4 月3 日) の執筆中に、私は、Opera の VPN は、ISP からブラウジング履歴を隠すための容易な手法だと述べた。だが、私は、それを自分で試さねばならなかった。そして、これは、とてもうまく機能することが分かった。
ここで、お断り。Opera は、Norway 生まれだが、今では、中国の投資家グループによって所有されている。多くの人にとって、中国人が所有権を持っていることは、直ちに致命的な問題となる。だが、人気のある多くのVPN は、香港をベースにしており、香港はまた、中国の法的管轄下にあるのだ。最終的に、私の計算は、こうしたことのうち、どちらが、より脅威となる可能性が高いかという点に帰着する。私のプロフィールを構築していて、最も高額の入札者に売却される可能性のある Comcast か、あるいは、同じことを行っている中国/ノルウェーの会社か? VPN を使うと、私は、私が訪れるサイトから隠蔽されるというメリットを得る。全般的に見て、Opera VPN は、リスクも、お金を払う必要性もほとんどなく、私にとって、ネット・プライバシーの勝者であると、私は判断した。
Opera の VPN のスイッチをオンにするのは容易だ。Opera > PreferencesPrivacy & Security を開いて、Enable VPN を選択する。青い VPNアイコンがアドレス・バーの隣に現れ、VPN が有効になったことが分かる。アイコンをクリックすると、吹き出しが現れ、VPN をオンオフしたり、使用した通信量を見たり (これは、少なくとも今は無料だ)、そして、あなたのバーチャルなロケーションを変更したりすることができる。もし、ある Web サイトが、ある国を好んでおらず、あなたが、その国から訪問しているように見えるのであれば、ロケーションの変更が必要になるかもしれない。
ブラウジングの速度は、VPN がオフである時と比べて、目に見えて遅いということはない。だが、VPN は、時折、切断されることがある。すると、ブラウジングが可能となるようにするためには、VPN を切って、もう一度VPN をオンにしなければならない。
ビデオのポップ・アウト -- macOS 10.12 Sierra によって、Safari にPicture in Picture がもたらされた。だが、それは、これまでのところ、残念な結果となっている。Apple の Web サイト以外では、私が知っている中で、Safari の Picture in Picture をサポートしている他の唯一のサイトは、YouTube だけだ。そして、その場合であっても、このオプションを出すためには、ビデオを 2 回 Control-click するという技を知っていなければならない。
Opera のビデオのポップ・アウト機能は、より使いやすく、もっと多くのサイトで機能する。ポインタをビデオ上にかざすと、緑の矢印が現れる。矢印をクリックすると別のウィンドウが開き、ビデオを再生する。これは、HTML5 と Flash ビデオのどちらでも、そして、YouTube, Facebook, Twitterそして Netflix のようなサイトでもうまく動作する。これまでのところ、私が見つけた中で、相性の悪い唯一のサイトは、Hulu だ。
Flash について言えば、Opera は、Chrome のように、Flash に関して独自の内蔵バージョンを有しているので、たまに Flash ビデオを見るために、あの非道なプラグインをインストールする必要はない。これは、大部分のサイトで機能するが、Flash ビデオを見るために、時折り Chrome に切り替えなければならないことが、私には、いまだにある。
タブ・プレビュー -- もし、あなたが私と少しでも似ているのであれば、あまりにも多くのタブを開きがちであるため、もはや何が何だか分からなくなることがあるかもしれない。そういうわけで、私は、Opera のタブ・プレビュー機能が大好きなのだ。Opera > Preferences > Browser に行って、User Interface に至るまで下にスクロールし、Show Tab Previews を選択すれば、この機能を有効化することができる。
タブ・プレビューが有効化されると、マウスのポインタをタブの上にかざすだけで、視覚的にはっきりと、そのサイトのプレビューを見ることができる。初めは少々方向感覚が狂うかもしれないが、私は、この機能がすこぶる有用だと気付いた。
その他の機能 -- Opera の VPN、ビデオのポップ・アウト、そして、タブによるプレビューは、私が Opera に関して気に入っている上位 3 つのものだが、他にも洗練された点がたくさんある。
性能を定量化するのは難しいが、Opera は、ページの読み込みや全体的なパフォーマンスにおいて、たとえ VPN を有効化していても、一貫してキビキビと動作する。他のブラウザーのように、終了させたり、再起動させたりする必要性を私が感じたことは全くない。
他の気が利いている点として、Opera の組み込み広告ブロッカーがある。これは、Opera > Preferences > Privacy & Security で有効化することができる。私は、この機能が、市場の他の全てのブラウザの機能に、どの程度匹敵するかは言えないが、1Blocker (これは私が Safari で使っているものだ) よりももっと効果的であるように思われる。
ブラウザーの拡張機能について言えば、Opera 向けに、人気のある多くの拡張機能が利用可能だ。これには、きわめて重要な 1Password や HTTPS Everywhere が含まれる。残念ながら、Chrome で利用可能な拡張機能のすべてを Opera が持っているわけではない... もし、Download Chrome Extension 拡張機能をインストールしなければ。これにより、Google Chromeの拡張機能の多くが使用可能となる。(Download Chrome Extension について私に教えてくれたことに対して、Ryoichi Morita さんに感謝!) これは、私たちのお気に入りの Chrome 拡張機能の一つである Grammarly 向けに、見事に動作する。
Safari は別にして、多くのブラウザは、電力を大食いする。Opera では、Opera > Prefrences > Basic で、バッテリー節約機能が提供されている。この節約効果を私は定量化できないが、Opera は、Chrome に対して、プラス1 時間のブラウジングが可能になると述べている。
Opera はマウス・ジェスチャで有名であり、単にマウス・ポインタを動かすだけで、ブラウザのアクションを実行することができる。これは紛らわしいと思うので、私はこれが好きではない。そして、マウス・ジェスチャの多くで、マウスの右ボタンによるクリックが求められるが、私のマウスには右ボタンがないのだ。この機能の有用性は、状況次第だ。
最後に、もう一つのちょっとした素敵な機能は、Opera の組み込み通貨換算機能だ。外国通貨で表示された金額をハイライトすると、吹き出しが現れ、自国通貨に換算した金額が示される。デフォルトの通貨は、Opera >Preferences > Browser > On Text Selection Convert Currency To で変更が可能だ。この吹き出しは、ハイライトした語句を検索したり、さらには、macOS の共有シート経由で、それらの語句を共有したりするのに使用することもできる。
まだまだ続けることもできるが、結局のところ、Opera は、やはり、単にWeb ブラウザであるにすぎない。だが、数週間テストした後で、少なくとも他のブラウザが性能に対する要求水準を上げてくるまでは、私は、Opera を自分の主たるブラウザとして、引き続き使うことにした。もし、あなたが現在使っているブラウザに満足していないのであれば、Opera を試しに使ってみて、どう思ったか、私たちに知らせてほしい!
あなたのお気に入りの Web ブラウザは何だろうか? 私たちの Twitter での投票 (2017 年 5 月 3 日までオープンされている) で、教えていただきたい。驚くことではないが、今のところ、Safari が他を大きく引き離して首位に立っている。
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文: Julio Ojeda-Zapata: [email protected]
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
当初、私は Apple の新しい iOS 用アプリ Clips をどう考えるべきか分からなかった。ビデオの録画・編集・共有のための携帯電話・タプレット用アプリという混雑した市場への新参者だからだ。
はたしてこれは Snapchat や Instagram Stories などのライバルとして、独自の絵文字や視覚効果などを備えて面白おかしいソーシャルメディア流ビデオ共有を目指すものなのか? それとも Clips はむしろ iMovie 風アプリであって、数多くの個別のクリップを継ぎはぎしてもう少し複雑なビデオを制作するためのものなのか?
これは、その両方の性格を持つ。Apple は基本的に Snapchat 時代に合わせて iMovie を一新し、ビデオ編集をもっとアクセスしやすい、楽しめる、そして、ソーシャルなものにしようとしたのだ。少なくとも意図はそのようなものだ。現状のバージョン 1.0 段階の Clips はまだまだ欠陥の多いアプリだが、取り返しのつかない欠陥ではない。
では、Clips が目指していないものは何だろうか? これは、Snapchat や Instagram Stories のような特定のソーシャルネットワークのためのビデオ共有フロントエンドではない。Apple は独自のソーシャルネットワークを持っていない。2010 年に iTunes Ping を試みたことはあるが、成功しなかった。
その代わりに、Clips ビデオの共有は何物にもとらわれず、ソーシャルネットワーク、メッセージングサービス、クラウドストレージ、ビデオをホストするサイトその他さまざまの送り先にビデオを送るための、共有シートとして働く。
Clips にはまた、Snapchat がしているようなしばらくすると消滅する一時的ビデオを生成する機能もない。
Clips の基本 -- Apple は Clips を特に簡単なものにしようと努めたが、時々はこのアプリの中に機能を潜ませて、見つけたユーザーはラッキーだと言えるほどに深いところへと機能を隠すこともした。それはまるで、不透明なインターフェイスで有名な Snapchat を Apple がエミュレートしたかのようだ。(ここで「不透明」というのは「悪い」という意味だ。)
でも、Clips を使い始めるのはいとも簡単だ。一番上の New Video をタップすればプロジェクトが作成される。iMovie でするのと同様だ。一つの大きな違いは、Clips のビデオが常に正方形であることだ。これは、ソーシャルネットワークやその他の共有先における互換性のためだ。
ビデオを録画するには、一番下にある長円形のボタンをタップして押し続ける。ずっと指をスクリーン上に置いておくのが嫌ならば、左へフリックすればアプリがビデオ録画モードに固定される。この「フリックしてロックする」オプションも、すぐ上で述べた隠し機能の一つだ。
録画する前に、マイクロフォンボタンをタップしてオーディオをミュートし、サウンドなしのクリップを作成することもできる。また、お馴染みのカメラ切り替えボタンをタップして前面カメラと後面カメラを切り替えることもできる。
Clips は写真の撮影もできるが、これはビデオの中でアニメーション化するためであって、静止表示のためのものではない。Video から Photo へ切り替えてからシャッターボタンをタップすれば、写真が撮影される。すると(少なくとも数秒間)赤いボタンを押し続けるよう促され、それをするとその静止画像のみを含んだビデオクリップが作成される。
その写真をビデオに転換する際には、次のような技を使う。赤いボタンを押し続けて写真を「録画」している間、二本指でつまんだり広げたりすればズーム効果が加わり、一本指で写真を水平方向や垂直方向に動かせばパン効果が加わる。その通り、Ken Burns 効果が得られるのだ! 写真をアニメーション化すれば魅力の度は増すが、実際にうまくできるかどうか不安に感じるかもしれない。幸いにも、Clips は最終製品で動きをスムーズ化するようだ。
カメラロールからビデオや写真を Clips の中へ読み込むこともできるし、読み込んだ写真も Clips で撮影した写真と同様にアニメーション化できる。
ビデオ内部でいくつかクリップを作成すれば、それらが画面の一番下にきちんと列をなして並ぶ。指を使って並べ替えたり、削除したりもできる。
クリップをタップすれば編集ツールのごく簡単なセットが現われ、その中にはミュートのオプションも、お馴染みの左右スライダーを使ってクリップの継続時間を変更できる切り取りツールもある。また、ゴミ箱ボタンをタップすればクリップを削除できる。
風変わりないろいろ -- 基本はこのくらいにして、ちょっと変わった機能をいくつか紹介しよう。Clips は一番上のところに五つのツールを用意していて、これらを使って興味深いやり方でビデオに拡張を加えることができる。サブタイトル、フィルター、ステッカー、ポスター、サウンドトラックの五つだ。
最初のものは Clips のオーディオ文字起こし機能で、Apple はこれを「アニメーション付きキャプション」と呼んでいる。台詞の吹き出しのように見えるボタンをタップする。すると、七通りのキャプションのスタイルが呈示されるので、その中から一つを選べば録音の準備完了だ。
赤いボタンを押して押し続けることでビデオを録画しながら、あなたの音声でナレーションを入れる。すると魔法のように、あなたが語った言葉がサブタイトル(字幕)の文字に変換される。
Clips は必ずしも常にオーディオからテキストへの変換を正しくできる訳ではないが、間違いは修正できる。そのクリップをタップして、左下の再生ボタンをタップする。サブタイトルが見えたら、クリップの再生を一時停止して、テキストをタップする。すると編集ウィンドウが開くので、テキストに変更を加えて Apply をタップする。これもまた、深いところに隠された機能の一つだ。
二つ目のボタンはビデオにフィルターを適用できる。これについては別に変わった点はない。Clips のフィルターは他のソーシャルアプリや Apple の Camera アプリの中のものに似ている。Clips フィルターの一つはビデオをコミック本のような見栄えにし、もう一つのフィルターは手書き風の白黒効果を施す。
これらのフィルターは素敵だが、Clips にはたった七つのフィルターしかない。他のものではもっとたっぷり用意されていることを考えればちょっとケチ臭い気がする。(内蔵の Camera アプリでさえ八つのフィルターを提供するのに!)
さて、次のボタンをタップしよう。Daring Fireball の星印ロゴにちょっと似ているボタンだ。これを使って、スピーチ吹き出しやその他のステッカーを入れて、思う存分ビデオを取り散らかすことができる。"Nice!" とか "WOW!" とかいった装飾ステッカーもあるし、ステッカー内部のテキストを編集することもできる。すべての要素は指先の操作だけで位置を変えたり、回転させたり、リサイズしたりできる。
ステッカー画面で左へスライドさせれば、あなたが最近使った 30 個の絵文字にアクセスできる。実際 Apple の絵文字はすべて使えるが、そこに至る方法は直観的でない。まず、絵文字を一つビデオに追加する。それから、その絵文字をタップすればデバイスのキーボードが現われるので、そこから絵文字の全ライブラリにアクセスできるようになる。
面白おかしい機能の列に並ぶ、その次のボタンは、アニメーション付きの背景とさまざまのスタイルのテキストを使ったフルスクリーンのポスターを作る。これは、ビデオの初めと終わりに入れても良いかもしれないし、章の見出しのようにして途中に挟んでも良いだろう。私のお気に入りはテレビのニュース風の "Tonight" ポスターだ。吹き出しやラベルと同様、テキストの編集もできる。残念ながら Apple はたった 12 個のポスターしか用意していない。
最後に控えた機能は音楽トラックつまり「サウンドトラック」で、ムード音楽を入れるために使う。Pop、Playful、Chill、Sentimental、Retro、Action、Holidays & Events に分類してサウンドトラックが並ぶ。一つをタップすれば、それがビデオに追加される。トラックの一つ、The Summit は、他ならぬかの有名な映画音楽の作曲家 Hans Zimmer の作品だ。
Apple が提供しているトラック以外にも、あなた自身の音楽も、Apple Music から取って来たトラックを追加することもできる。ただしトラックはあらかじめ自分でダウンロードしておかなければならない。
Apple は今回、iMovie やその他のビデオアプリのユーザーがずっと以前から悩まされてきた問題を解決した。それは、ビデオと音楽の長さを揃える問題だ。Clips では、長さが自動的に揃う。クリップがどんなに長くても、サウンドトラックはビデオの終わりのところできっちりと終わる。Clips がいったいどうやってこのような魔法を成し遂げているのか、私には さっぱり 分からない。
では共有しよう -- あなたの作品が出来上がったら、すぐにそれを世界中で(あるいは少なくとも友だちとの間で)共有できる。共有ボタンをタップして共有シートを開き、共有先を選ぶだけだ。共有先は、あなたがどんなアプリやサービスを使っているかによって変わる。
私のデバイス上での共有選択肢は、ビデオ共有サービス (Vimeo と YouTube)、ソーシャルネットワーク (Facebook と Instagram)、クラウドストレージサービス (Google Drive と Microsoft OneDrive)、共同作業サービス (Slack と Trello)、電子メールアプリ (Gmail と Apple Mail)、それにメッセージングサービス (iMessage と Facebook Messenger) だ。Clips には顔認識機能さえもあって、ビデオに映っている人を認識して iMessage 共有すべき友人として提案してくれる。また、ビデオを iMovie に転送してそちらでプロジェクトとして使うこともできる。
私が共有を試みたものはたいていうまく行ったが、理由は分からないけれども全く共有できないものも (Instagram など) 少数あった。それらについては、ビデオをいったん私のカメラロールの中に保存して、そこからアップロード・出版の作業を(例えば Instagram のアプリを使って)した。または、ビデオをいったん iCloud Drive に置いてからそこへ Mac でアクセスしてもよい。
私の作品 -- Clips の欠点をものともせず、私は思い切り Clips を使い込んで楽しい思いをした。その機能の実例とするため、さまざまのビデオをそれぞれ違ったスタイルで作ってみた。
最初に試みたビデオでは、手製のピッツァと子供たちのトランポリンを囲んだ近所の人たちの集まりに敬意を表した。絵文字、ラベル、フィルター、テレビ風のポスター、耳に残るサウンドトラックなどを使いこなせる、楽しい機会となった。
私の次の大傑作は、フロリダ州 Highland Beach の海岸に打ち上げられた電気クラゲを主役にして、それが恐ろしいモンスターであるつもりになってホラー風に仕上げた。これは、物語をナレーションで入れつつサブタイトル機能を使う機会となった。"Jaws" 風の音楽トラックも入れた。Oscar よ、どうかな?
次に私は静止画像に注目して、基本的にスライドショーの一連のビデオを作った。ズームやパンが格好良い。その中から、最近私が訪れた Miami の写真を使ったものを紹介しよう。
さらに、St. Paul Pioneer Press 新聞でデジタル・プロデューサーとしての自分の仕事にも Clips を使った。人気の Easter Peeps ジオラマ・コンテストの入賞者たちがちょうど発表されたところだったので、カラフルな応募作品をいくつか紹介して人の目を引く宣伝ビデオを作った。
結論 -- Clips を使っていると、時にはフラストレーションが溜まることもある。フィルター、ラベル、ポスターその他の選択肢が限られていて、望みのものが見当たらない場合などは特にそうだ。Snapchat などでは膨大な数のその種の効果が用意されていることを考えれば、Apple のケチ臭さにはうんざりだ。共有機能にも、イライラさせられることが何度かあった。
また、私がどうしても欲しいと思う欠落機能が二つある。Apple Watch 互換性があったなら、例えば iOS デバイスが部屋の向こうの方にあっても時計の上で記録を取れるだろう。
それと、Clips が iPhone だけでなく iPad でも動作するのは良いのだが、私の iPad Pro 上でタブレットを横長にして Apple の Smart Keyboard を(アニメーション化されたキャプションやその他のテキストを編集するため)接続した状態では Clips ビデオの編集ができないことに気付いて、私は憤懣やる方ない気持ちになった。デバイスのスクリーンサイズが何であろうとも、このアプリは縦長画面でしか動作しない。
けれども全体として見れば私は Clips が大好きで、これからも使い続けたいと思う。ビデオで物語を手軽に作り上げられるところが最高だし、時が経てば間違いなくもっと良いアプリになるはずだから。
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文: TidBITS Staff: [email protected]
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
今週の ExtraBITS では、Rogue Amoeba が tvOS 10.2 で同社の Airfoil アプリが働かなくなった問題の解決に向けての予備的修正を出し、電子メール洗浄サービス Unroll.me がユーザーのデータを Uber に販売していたことが明るみに出、FCC (連邦通信委員会) 委員長 Ajit Pai が Obama 時代のネット中立性規制の大部分を撤廃するという提案書を公表した。
FCC 委員長 Pai Seeks、ネット中立性ルールの破棄を狙う -- FCC (連邦通信委員会) 委員長 Ajit Pai が 58 ページにわたる計画書を発表し、Obama 時代のネット中立性ルールを後退させる意図を明らかにした。とりわけ、ISP を common carrier (通信事業者) に分類する方針が撤回されるという。彼の提案は 2017 年 5 月 18 日に最初の投票にかけられるが、それまでの間 FCC は意見公募を行なう。FCC が前回ネット中立性について意見公募をした際には、ブロードバンドのプロバイダにすべてのトラフィックを平等に扱うように求め、高額の料金で「優先レーン」アクセスを販売するやり方を許さないようにすべきだという意見が 370 万通も殺到した。今回はどのような意見が FCC に寄せられるだろうか?
Unroll.me、ユーザーの電子メールデータを Uber に販売 -- 最近 New York Times が Uber CEO の Travis Kalanick の紹介記事の中で明かしたところによれば、不要なニュースレターや宣伝メッセージを自動的に購読中止にするとして人気を得ている Unroll.me サービスが、電子メールのデータをこの自動車共有会社 Uber に販売していたという。Sam Biddle が Intercept の記事で、Uber が Unroll.me のユーザー電子メールトラフィックを分析することにより Uber の主たる競争相手 Lyft の健全性を計測していた手法を説明する。嫌な思いをしたくない人のために、この記事には Unroll.me のアカウントを削除するやり方も書かれている。
Rogue Amoeba、Apple TV 用 Airfoil Satellite TV をリリース -- 最近の記事で、tvOS 10.2 では Rogue Amoeba の Airfoil ユーティリティが働かなくなったことをお伝えした。Airfoil は、どんなアプリからでも AirPlay 経由でオーディオを送信できるユーティリティだ。この問題の解決に向けての最初の一手として、Rogue Amoeba は Apple TV 用に Airfoil 受信器として働く無料のアプリ Airfoil Satellite TV をリリースした。残念ながらこのアプリは最前面で走っている間しかオーディオの受信ができないが、Rogue Amoeba は現在既に、別の受信器アプリを追加する必要なしに Airfoil 自体に完全な Apple TV AirPlay 機能を復活させるための準備段階に進みつつあるという。
文: TidBITS Staff: [email protected]
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Tweetbot 2.5 -- Tapbots が Tweetbot 2.5 をリリースして、この Twitter クライアントの Mac 版にいくつか歓迎すべき機能を追加した。今回のアップデートでは、今年に入って Twitter が発表した変更点(このブログ記事を参照)つまり Tweet に返信する際にユーザ名の文字を 140 文字の制限に算入しない(ユーザ名を Tweet テキストの内部でなく Tweet の上に置く)ようにする変更を組み込んでいる。Tweetbot では、Reply ボタンをクリックする際に Control キーを押していれば「従来通り」のやり方で返信 Tweet のテキスト内部にユーザ名を置く(従って 140 文字の制限に算入する)ようにすることもできる。今回のリリースではまた、ダイレクトメッセージで画像を送る機能に対応し、フルスクリーンモードでのバグを修正し、非常に多くのコレクションを一覧している際のクラッシュを回避している。(Mac App Store から新規購入 $9.99、無料アップデート、11.7 MB、10.10+)
1Password 6.7.1 -- AgileBits が 1Password 6.7 (通称 "The Renovation Edition") をリリースして、かなりの数のバグ修正や改善を加えた。このパスワード管理ユーティリティは今回、メニューバー上の 1Password ミニアイコンを Option-クリックすれば設定メニューにアクセスできるようになった。今回のアップデートではまた、多数のヴォールトや複数のアカウントを持っている人でもロックを外す時間が短縮化され、ブラウザのコード署名チェックを更新して最新の Google Chrome アップデートに対応するようにし、メインのアプリが起動していないと 1Password mini が読み出し専用モードになっていたバグを修正し、テキストフィールドから数値をコピーできなくなった問題を解決し、翻訳語版を更新している。そのリリースの後間もなく AgileBits はバージョン 6.7.1 を出して、歓迎スクリーンで Start Trial ボタンをクリックした際に起こったクラッシュを修正した。(AgileBits および Mac App Store から新規購入 $64.99 または無料入手で月額 $2.99 か $4.99 の購読、無料アップデート、47.3 MB、リリースノート、10.10+)
ChronoSync 4.7.6 と ChronoAgent 1.6.2 -- Econ Technologies が ChronoSync 4.7.6 と ChronoAgent 1.6.2 をリリースして、同期およびバックアップ用アプリ ChronoSync のロジックに改善を加えて現在選択された Target パスを保持するようにし、また Bootable Backup 以外の操作について起動ボリュームが選択されている場合の Readiness Warning を新設した。ChronoSync はまたキーチェーン項目を管理する方法を更新し、AWS S3 Connection が無限ループに陥ることのあったバグを修正し、進行ウィンドウの内容表示に関する問題点の可能性を解消している。ChronoAgent ユーティリティの方は WAN-IP チェックの失敗を引き起こしたバグを修正し、ChronoAgent Monitor が「熱心過ぎる」authd システムログメッセージを出した問題を解消している。(いずれのアプリも無料アップデート。ChronoSync は新規購入 $49.99、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、42.8 MB、リリースノート、10.8+。ChronoAgent は新規購入 $14.99、12.7 MB、リリースノート、10.8+)
ChronoSync 4.7.6 と ChronoAgent 1.6.2 へのコメントリンク:
Typinator 7.2 -- Ergonis が Typinator 7.2 をリリースして、多くの状況下で展開の速度を高速化するとともに、保存済みのクリップボード内容をリストアする際のタイミングとコンテンツ検証を改良した。このテキスト展開ツールはまた、Citrix での遠隔展開への対応を追加し、特定の場合の素早い展開の信頼性を上げ、AppleScript の Move および Duplicate コマンドへの対応を追加し、展開の中に「スマート」空白文字を挿入した Microsoft Outlook のバグを回避し、旧バージョンの OS X における Safari の展開の問題を修正し、ウェブブラウザ内での Twitter のメッセージボックスで文字を削除し過ぎていた問題を解消し、Visual Studio Code、LogMeIn、Final Draft、Firefox との互換性を改善している。(新規購入 24.99 ユーロ、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、アップグレード 12.49 ユーロ、Typinator 7 ライセンスがあれば無料アップデート、8.0 MB、リリースノート、10.6.8+)
Mac 用 Pages 6.1.1, Numbers 4.1.1, Keynote 7.1.1 -- Apple が Mac 用 iWork アプリ三つへのアップデートをリリースした。Pages 6.1.1、Numbers 4.1.1、Keynote 7.1.1 で、リリースノートにはいつも通りに詳細不明の「安定性およびパフォーマンスの向上」としか書かれていない。3 月末にもっと大幅な変更を盛り込んで出し(2017 年 3 月 28 日の記事“iWork アップデート、新機能を加え、復活もある”参照)今月に入って iWork と iLife のアプリをすべてのユーザーに対して無料にした(2017 年 4 月 20 日の記事“iLife と iWork アプリ、誰にでも無料に”参照)のに続く、メンテナンス・アップデートのようだ。iOS 版の Pages、Numbers、Keynote もそれぞれバージョン 3.1.1 にアップデートされたが、注目すべきは iPad 版 Numbers に数字キーボードが復活したことだ。(すべて無料、Pages 230 MB、Numbers 173 MB、Keynote 471 MB、三つのいずれも 10.12+ 必要)
Mac 用 Pages 6.1.1, Numbers 4.1.1, Keynote 7.1.1 へのコメントリンク:
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