TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS-J#289/07-Aug-95

新たなPower Mac達! Apple社は、MacWorld Expo/Bostonにて印象的な一 連の第2世代のPowerMacを紹介。また今週は、新しい Apple AVモニタにつ いてのニュースと情報、Netscape 1.1Nのパッチ、QuickTake 100から QuickTake 150へのアップグレードについての予定、ほかにPower Mac版 Microsoft Officeの最新のパッチについての詳細を。ついにAdamの第3版が 刊行され、またWeb上で無料で入手できるようになったことをお伝えする。

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Copyright 1990-1996 Adam & Tonya Engst. 詳細は末尾を参照してください。
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目次:


MailBITS/07-Aug-95

(翻訳:山浦 礼子 <raeko@aol.com>)

Power Computing社、スポンサーとなる -- 私達はつい最近、初のMac互 換機メーカーの一つである、Power Computing社が私達のスポンサーとなっ たことにたいへん感謝したい。いうまでもなく、PowerComputing社はそれ ほど古くない会社であるが、私達やあるいはほかのすべての雑誌 (Macworld、MacWEEK、MacUserそしてInfoWorldを含む)でみかけうことが きることからすると彼等は、技術力(互換性に関するレポートが素晴らし かった)、価格、カスタマーサポートを強調することで順調に業績を伸ば している。

私たちのインターーネットへの傾倒からすると、今の時期に PowerComputing社がインターネットに対して意義深い態度を示したことは たいへんありがたい。彼等がまだオンラインでのオーダーを受け付けてい ないとしても(すぐに可能になる!)、私達はWebページを利用して自分の 好みにあったシステムを構成できる − そして最終的に必要となる価格さ えも知ることができる。それは、基本的な組み合わせにモニタやハード ディスクなどを加えて最終的にどれくらいのコストが必要となるかを算出 するというものである。私は、こういった類のツールがこれまでの本当に わかりにくいパソコンの通販広告を使用するための選択肢として好ましい と思う。さらにWebサイトには技術的な情報や、フォーム、技術的な質問を 送付する際のemailアドレスが含まれる。私達は、Power Computing社がほ かの多くの会社が行なっているのと同様に、電話によるサポートに付随す るものとして、Webページや電子メールによるサポートが有効だということ を発見してくれることを期待する。

Power Computing社は若い会社であるが、私達が見てきたように継続して非 常に一生懸命に働き、少々の幸運に恵まれた。私達は、彼等は上手くいく だろうとと思う。正直なところ、長期的な展開において、Power Computing社が上手くいくことは、Apple社を助けるものと見ている。過去 において − よくあったように − Apple社が特定のMacの需要を過った場 合、購買者はただ待つばかりだった、そしてその中のいくらかは待つかわ りにPC互換機を購入するだろう。Apple社は、新しいマシンとシステムを 送ってくるだろうことにまだ疑問の余地はないが、しかしPower Computing社は、Appleが無視するようなニッチな市場を満たせるほど十分 に小回りがきいて素早く対応でき、顧客のフィードバックに対しても Apple社のそれより注意を払える。私達は、Power Computing社が本当に幸 運にみまわれて将来的には彼等と一緒に仕事できることを楽しみにしてい る。 [ACE]

http://www.powercc.com/

スリップのためのNetscape 1.1Nパッチ -- Netscape社が、「SLIPベース でのコネクションのクラッシュを減らす」べく、インストールすることで ネットワークのコードを改良してくれるNetscape 1.1Nのパッチをリリース 済みであることが明らかになった。私はNetscapeでのクラッシュが減るこ とに全面的に賛成する。しかしながら2、3の注意は必要である。第一に、 パッチはNetscape 1.1N上でしか動作しない。Netscape Navigatorを注文し た人達は、彼等が購入したVersion 1.1でパッチを利用して場合も問題を報 じている。(まず、Netscapeのサイトから1.1Nの無料のコピーを入手する ことから始まる)。そしてまた、パッチをあてていないNetscapeのバー ジョンを使用し続けることもよい考えてあろう、パッチは何の役にもたた ず、ときには悪ささえするのである。であるから、もしもあなたかSLIP経 由でインターネットに接続するのであれば、パッチは以下のURLで入手可能 だ − あなたが使用しているNetscapeのバージョンと一致することをかな らず確認しよう。PPPコネクションでこのパッチが助けになるかどうかは今 すぐにはなんとも言えない、そしてこのReadMeファイルは本当になんの役 にも立たない。 [GD]

ftp://ftp.netscape.com/netscape/mac/slip_patch/

あらたに登場したAppleのAVモニタ -- 本日、Apple社は2機種の新しい AV型モニタが入手可能となったことをMacWorld Expo/Bostonで発表した。 AppleVision 1710AVは、17インチマルチスキャン、0.26ピッチのトリニト ロン管を使用、640×480(67Hz)から1280×1024(75Hz)ピクセルとなっ ている。また1710AVは、モニタ下部に洗練されたステレオスピーカを備え (低音域、高音域、そしてミュートスイッチとヴォリュームコントロール を持つ)、可動性のマイクロフォン、そして、オーディオ端子とADBコネク タが組み込まれている。Apple Multiple Scan 14 Displayは、0.28ピッチ の14インチシャドーマスク管で、解像度は640×480と800×600ピクセル、 そしてステレオスピーカを内蔵している。どちらのモニタもMPR-IIと Energy Star(エナジースター)準拠。1710AVの希望小売り価格は1,159ド ル、Apple Multiple Scan 14 Displayは359ドルとなっている。[GD]

QuickTake 100、150にアップグレード可能 -- Apple社は先週、 QuickTake 100デジタルカメラは、95年11月30日までの期間200ドルで QuickTake 150にアップグレード可能になることを発表した。新しい部品、 クローズアップレンズ、バッテリ、そしてソフトウェアなどに装着するた めに、製品はアップグレードセンターに送付しなければならない。結構気 の利いたスクリプタブルなイメージエディタであるMacのPhotoFlash 2.0が 付くいてくることは特筆に値する。QuickTake 100のオーナーは、800/ 399-5111に電話して料金前払いの輸送用のケースを受け取り、アップグ レードする。Apple社はおおよそ2週間でアップグレードを終了できる計画 である。[GD]

InterCon社、TCP/Connect II 2.2をリリース -- InterCon Systems社 は、統合化されたインターネットの接続用ソフトウェアである、TCP/ Connect IIのバージョン2.2を出荷していることを先週、発表した (TidBITS-276_を参照)。このバージョンでは、数多くのバグフィックス と拡張機能(とくにWebクライアントに関して)を有し、電子メールのメッ セージ中でURLをクリック可能とし、可能なURLと自動ファイル転送が改良 されている。既存のユーザーは、アップグレードに関してのオプションや 情報をInterConに問い合わせるべきである。Tcp/Connect II 2.2のデモ版 (約4MB)は、オンラインでも入手可能だ。InterCon Systems 800/468- 7266 -- 703/709-5500 -- <sales@intercon.com> [GD]

ftp://ftp.intercon.com/intercon/sales/Mac/Demo_Software/TCP_Connect_II_2.2_Demo.hqx

Mac版AOL 2.6クライアント入手可能となる -- America Onlineはバー ジョン2.6のクライアントソフトウェアを作成、FTPで入手可能だ。バー ジョン2.6はオプションでAOL用のWebブラウザを同梱、 − InterCon社の TCP/Connect IIのコードに基づいて − クライアントのインターフェイス を拡張して同時にバグもフィックスされている。もしもすでにインター ネットに接続していた人ならば、AOL経由でのWeb利用は遅くてフラスト レーションの元となるであろう。しかしながら、もしもAOLのアカウントを 持っており、TCP/IP経由でAOLに接続するのであれば快適である。これらの 圧縮はたいへん大きく、ダウンロードする際の時間が問題となるため、 AOLがそれほど待つことになる1枚もしくは3枚のディスクを送付してくれる ようになることは確実である。[GD]

ftp://ftp.aol.com/mac/Install_America_Online_v2.6.bin ftp://ftp.aol.com/mac/Install_AOL_Browser_v1.0.bin


Internet Starter Kit for Macintosh 第3版、刊行

by Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
(翻訳:小山 純一 <vb4j-oym@asahi-net.or.jp>)

私自身の数カ月間の執筆活動と、Hayden Books社による約1カ月間の作業を 経て、私の著書_Internet_Starter_Kit_for_Macintosh_の第3版(ISBN 1- 56830-197-9)が刊行されました。書店はまだ第2版の在庫をもっているか もしれませんが、第3版の注文に応じてくれるはずです。私としては、あな たが単にMacTCP関連ソフトウェアを入手するためだけの目的でこの本を購 入するのでない限り、第3版を購入されることをお薦めします。MacTCP関連 ソフトウェアを入手する最も安上がりな方法は、第1版(こちらの方が $2.19安い)の在庫を見つけることです。

本書の基本構想は、第2版とほぼ同様です。まず、Internetとは何か、その 発達過程、多様なサービスとその利用方法などに関する多くの背景情報を 盛り込んでいます。また、Internetアクセスという見地から主要な商業的 サービスについて触れ、MacTCPベースのInternetアクセスに主眼を置いて 解説しています。MacTCPに関する章は、他のいかなる類似書籍よりも多く の情報を含んでいると自負しています。トラブルシューティングの章(過 去1年間に私が学んだすべてをお伝えしようとしたために、その分量はどん どん大きくなってしまったのですが)は、有益なtipsを数多く含んでいま す。添付ディスクには、Internetを体験するために必要なソフトウェアと して、MacTCP、MacPPP、および主要なアプリケーションを収納していま す。

では、何が変ったのでしょうか? 私は、2つの章を新たに追加しました。 1つはInternet接続の選択に関する章です。この章では、Internet接続方法 の比較考察を行い、Internetプロバイダの選択に当たって考慮すべき様々 な条件について解説しています。2番目の新しい章は、Tonyaが実際の執筆 を担当しました。この章では、Macintosh上のツールを利用して、あなた自 身のWebのホームページを作成する方法について解説しています。この章 は、退屈なリファレンスでもなく、またうんざりするようなチュートリア ルでもない、WebおよびHTMLに不案内な読者にも面白く読んでいただけるよ うな、両者がほど良くミックスされた内容となっています。Tonyaは、この 章の内容を土台に、_Create_Your_Own_Home_Page_というMacintosh向けの 書籍を執筆中です。執筆はほぼ完了しており、数カ月以内に刊行されるは ずです。

新たな2章を追加した一方、私は総ページ数を1000ページから700ページへ と大幅に削減しました。正直に申し上げれば、本書が余りにも大部なもの になってしまったこと(第2版が刊行された時、誰もがそのページ数に驚い たものです)と、用紙コストの急騰により、総ページ数を削減せざるを得 なかったというのが実情なのです。そのため、付録のニュースグループ一 覧およびInternetリソース一覧を割愛し、本書の内容からして必ずしも重 要ではないプログラムの解説は簡単な要約にまとめ、それでもまだ収まら ない情報は容赦なく切り捨てました。Unixの使用法に関する解説はすべて 削除しました(実際、本書はMacintoshの本であり、私はUnixの導師ではな いのですから)。また、編集担当者から度重なる強要を受けた結果、やむ を得ずUUCPに関する章も削除しました。しかしながら、私自身、UUCPに関 する情報は有用であると今でも考えています。そのため、読者が電子的に それを読めるような形式で公開することにしました(その方法については 後述)。

添付ディスクの内容は、MacWAISおよびTurboGopherを削除し、StuffIt ExpanderおよびInternet Configを追加したことを除けば、第2版とほぼ同 一です。その結果、第3版の添付ディスクには、MacTCP 2.0.6、MacPPP、 2.0.1、Internet Config 1.1、InterSLIP 1.0.1、Anarchie 1.5、Eudora 1.5.1、MacWeb 1.00A3.2、そしてStuffIt Expander 3.5.2が含まれること になりました。なお、添付ディスクの完成後にAnarchieおよびEudoraが バージョンアップされましたが、これらInternetアクセスには欠かせない プログラムの最新バージョンを常にポイントしているブックマークが格納 されたフォルダを用意することでそれに対処しました。今回添付した MacWebは、Yahoo、WebCrawler、Apple、およびInfo-Macミラーなど、 Macintoshユーザーにとって最も重要であると思われるWebサイトへのリン クを提供するホームページをポイントしています。このホームページから は、ソフトウェアアップデートのページおよびモデム初期化文字列のペー ジにもアクセスすることができます。このホームページへの、皆さんのア クセスを歓迎します。

http://www.mcp.com/hayden/iskm/

最後に、言い訳を一つ。最終段階で、Hayden社は、用紙コストの急騰を理 由に、本書の低下を$30から$35に値上げすることを決定しました。これに ついては、私自身たいへん心苦しく思っています。私の編集担当者が言う ことには、彼がかつて働いていたGeneral Motors社には「自動車一台一台 は安くして、量(volume)でもうける」という社訓があったそうですが、 今度は書物(volume)で儲けるというわけです。

さて、すでに旧版をお持ちのあなたは、この第3版を購入すべきでしょう か? もちろんそれはあなた次第ですが、判断の材料は私からお示しする ことができます。あなたはスクリーンショットを含めた第3版の内容すべて をWebで見ることができます。WebバージョンではUUCPの章も復活されてい ますので、ペーパーバージョンには含まれない情報も見ることができま す。_Internet_Explorer_Kit_for_Macintosh_を私と一緒に執筆したBill Dicksonと、彼の友人であるRob Furrが、書籍の元になったファイルを HTMLにコンバートしました(その作業は単に「コンバートした」という一 言で済ませられる程簡単なものではありませんでしたが、Nisus Writerが テキスト処理の大部分をこなし、彼らはもっぱらPhotoshopによるグラ フィックス処理に専念していたとだけ申し上げておきましょう)。彼らは Netscape特有のタグをいくつか使用しています。したがって、Netscapeで ブラウズするのが最良ですが、MacWebまたはMosaicでもブラウズすること ができます。もしあなたがNetscapeをお使いなら、以下に示すURLのうちの 1番目のものを使用してください。Netscape以外のブラウザをお使いの方 は、2番目のURLに直接ジャンプしてください。

http://www.mcp.com/hayden/iskm/book.html http://www.mcp.com/hayden/iskm/mac.html

オンラインバージョンが、その中に含まれるホットなURL、電子メールアド レス、ニュースグループ名とともに、あなたのお役に立てることを祈って います。大部分の読者は、ペーパーバージョンを補完する手段としてオン ラインバージョンの有用性を認めてくれるだろう、と私は考えています。 何故なら、あなたが何らかのトラブルに見舞われている場合には、たとえ オンラインバージョンがあってもそのトラブルシューティングを読むこと はできないので役に立ちませんが、Tonyaの解説にしたがってHTMLを実習す る際にいちいちURLをタイプすることが苦痛になった時には、きっとオンラ インバージョンが役に立つはずです。

かつて、Hayden社は、電子メールで書籍を注文した読者に対するディスカ ウントを提示したことがあります。しかし、現在はもう実施されていませ ん。その代りに、Web経由で書籍を注文した場合に、合衆国内のFedEx送料 が無料になるというサービスが実施されています。これは書籍の重量を考 えるとかなりの価値があります。

http://www.mcp.com/cgi-bin/bag?isbn=1-56830-197-9&last=/bookstore

合衆国外への送料は、残念ながら比較的高く設定されています。したがっ て、Internet上のテクニカルブック取り扱い書店にアクセスして、送料を 比較してみるべきかもしれません。

http://www.mcp.com/general/techbook.html

当然のことながら、通常の書店や、電話注文などの流通経路を通して本書 を購入することもできます。あるいは、オンラインバージョンを無料で読 むこともできます。たとえどのような方法で本書を読むにせよ、あなたが それを楽しんでくれることを心から祈っています。

そうそう、Windowsマシン経由でInternetを利用しなければならないMac ユーザーのために、_Internet_Starter_Kit_for_Windows_の第2版も、まも なくオンラインで利用できるようになります(本稿執筆時点では時期未 定)。準備が整い次第リンクが張られますので、Hayden社のホームページ をチェックしてください。

http://www.mcp.com/hayden/

Macmillan Computer Publishing -- 800/428-5331 -- 317/361-5400
317/364-7190 (fax) -- <orders@mcp.com>


PowerMac版Microsoft Officeに万の治療を

by Tonya Engst <tonya@tidbits.com>
(翻訳:遠藤 美加<HGD01374@niftyserve.or.jp>

「わずかな予防は万の治療の労を省く」ということわざがあります。 PowerPC版の Microsoft Office4.2を使用しているなら(または支援してい るなら)、この記事を「わずかな予防」と考えてください。あなたが PowerPC版の Microsoft Office(または、PowerMac版のWordまたはExcel) のユーザーなら、Office 4.2x Update for Power Macを使用してアップ デートをする時期です。このアップデートは(Microsoft社は "System Error 11"と呼んでいるメッセージを伴い起きる)クラッシュを防ぎます。 そのクラッシュはWord を終了させたあと何かアプリケーションを起動した り、Word 6 や Excel 5 の PowerMac 版から QuickDraw GX 1.1.1 または 1.1.2を使用して印刷をしたとき起こる可能性があります。そのアップデー トは機能拡張フォルダーに入れておく必要があり、他の機能拡張同様、 Macintoshが起動するとき、メモリーに読み込まれます。

Microsoft社に問い合わせたところ、最初のタイプのクラッシュは一回の ワークセッションに、Word の起動、終了を何度も繰り返した後で起こる典 型的なものであるとの説明がありました。Mac によっては、このトラブル は Word をたった一度だけ終了させたあとでも起こることがありますが、 一般的には起動と終了を3回、5回、7回、そして10回も繰り返さなければ、 このトラブルを経験することはない、とのことでした。Macintosh を再起 動すれば、新たなワークセッションが開始します。そして起動や終了に関 連するこの問題は、解決されるはずです。このアップデートに付属してい る Application Noteによると、この問題は Word を起動したあと、終了す る前に起こる可能性があると書かれています。しかし、問い合わせへの回 答から、Wordを終了させなければ、この問題が起きないことは明白です。

残念なことに、アップデートのオリジナル版には、2種類の一般的な機能 拡張に対して、2つのコンフリクトがあります。その2種類とは Global Village Toolbox の機能拡張と STF Technologies社の FAXstf に付属して いる機能拡張です。Kyle Johnson氏 <pkscout@acpub.duke.edu>は、遭遇し たコンフリクトについて以下のように詳しく説明してくれました。 「Office のアプリケーションのいずれかを起動させてから3秒から5秒くら い経つと、スクリーンの右上の角あたりで、10ピクセルくらいの色が次々 に変化しはじめ、マシンがハングした。メニュー項目のいずれかを選択す るとハングは余計に起こりやすくなるようだ。」

もうちょっと聞いてください。もっと混乱しそうな話があります。 Microsoft社は、オリジナルの PowerMac版Office 4.2x アップデート用の アップデートを完成して、もう入手できるはずです。オリジナルも最新の 版もどちらも Office 4.2x update for Power Macと呼ばれていますが、オ リジナル版で「情報を見る」を実行した場合、バージョンは「n/a」と表示 されます。しかし最新の版の「情報を見る」では、「1.01」です。

[このアップデートを Microsoft 社の FTP サイトから入手することについ ての注意: Microsoft社は、明らかに BinHex (".hqx")ファイルがテキスト オンリーであることを理解していません。そしてサーバーにおいて、それ らを不正確にポストしています(驚くべきことです!)。このアップデー トのダウンロードは、バイナリーモードでしなければなりません。この ファイルをほとんど何でもバイナリモードでダウンロードしようとする Netscapeを利用して下記のURLからダウンロードするようお薦めします。ま たは Fetch を使用してください。Fetch には、バイナリボタンがあり、強 制的にバイナリでのダウンロードをすることができます。さもなければ、 接尾部が".hqx" のファイルをバイナリファイルとして扱うようにあなたの FTPクライアントを構成してください。(そしてダウンロードが済んだら、 設定をもとに戻すことをわすれないように)-Geoff]

ftp://ftp.microsoft.com/Softlib/MSLFILES/MC1164.HQX

Microsoft Knowledge Baseのオンライン版では今のところ、この問題を 扱っていません。しかし、このアップデートについてのApplication Note は:

http://ic.net/~jedwards/

Microsoft Knowledge BaseでさらにWord情報を見つけるには:

gopher://gopher.microsoft.com/
http://www.microsoft.com/KB/indexes/word.htm

Microsoft Corporation -- 800/426-9400 -- 206/635-7200 (サポート)


Apple Unveils Three New Power Macs

by Geoff Duncan <geoff@tidbits.com>
(翻訳:小山 純一 <vb4j-oym@asahi-net.or.jp>)
(翻訳:山浦 礼子 <raeko@aol.com>)

Apple社は本日、3台のデスクトップマシンが入手可能となったことを発表 した:Power Macintosh 8500、7500、そして7200である。これら第2世代の Power Macintoshは、Power Macintosh 9500で紹介した技術(TidBITS- 282_を参照)をプロフェッショナル、および一般のユーザー向けに設計し た戦略的に価格づけされたパッケージとして納めている。

これらの機種は、Apple社が新しいPCIバス(どれも3基のPCI拡張スロット を備えている)とDIMMにコミットしたことを強調している。9500とは違っ て、これらのマシンは拡張可能な、マルチスキャン対応の内蔵ビデオ回 路、オーディオキャプチャや、(8500と7500に限っては)内蔵での高品質 ビデオ入力を備えている。要するに、これらのシステムは、著しいパ フォーマンスの向上と今日の一連のPower Macintoshに幅のある価格帯を提 供する。

Power Macintosh 8500 -- 新しい機種のなかのハイエンドモデルは Power Mac 8500で、外見は現在の8100とよく似通ったミニータワー型のデ ザインだが、ほとんどすべてにおいて改良されている。8500は、9500と似 ており、相当なパワーが要求されるような処理でもきびきびとしたパ フォーマンスを提供すべく、取り外し可能なドーターボードで120MHz/ PowerPC 604までアップグレード可能だ。8500は、3基のPCI拡張スロット、 最大10 MB/秒の転送能力を発揮するFast SCSI仕様の内部SCSIバス(外部 SCSIバスは最大5 MB/秒)、DIMM形式の256Kの2次キャッシュ、Apple4倍速 CD-ROMドライブ1基。RAMの増設には8基のDIMMスロット(標準で16MBの RAM)、記憶デバイス内蔵用ベイ1基、および1GBまたは2GBの内蔵ハード ディスク1基を選択できる。Power Mac 8500は少なくとも1つの大きな問題 を抱えている:PCIスロットやドーターボートのCPUへのアクセスが簡単で あるにも関わらず、8100や9500のようにRAMを増設する前には、すべてのマ ザーボードを取り払わなくてはならない。

Power Mac 8500でのビデオのサポートは例外である。Power Mac 9500と違 い(ビデオのためにはPCIカードを使用しなければならない)、8500は 1280×1024ピクセルまでの解像度をサポートする高品位の内蔵ビデオ、 VRAMへの64bitのデータパス、4MBまで増設可能な2MBのVRAM(1152×870ピ クセルで24-bitビデオ出力をサポート)を備えている。Power Mac 8500 は、コンポジットとSビデオでの入出力、最大640×480(NTSC)あるいは 768×576(SECAMとPAL)の24-bitリアルタイムビデオ再生、Power Mac 8500はまた、NTSCを使用して320×240ピクセル(1/4スクリーン)まで毎秒 25フレームでの24-bitのビデオキャプチャが可能で、Apple社によれば NTSCとPALでのビデオ出力は「放送に近い品質」ということだ。これらのビ デオの能力は、これまでAppleが提供してきた以前のどのMac(以前の機種 でのAVオプションを含む)をも超えており、オプションでのAV機能といっ たものではない。どのPower Mac 8500もこのビデオ能力を装備して出荷す る。

8500はこれにとどまらない。RCAピンプラグとミニジャックの2系統のオー ディオ入出力を実現し、それぞれ44kHzのサンプリングレートで16-bitをサ ポートしている。先行して発売された9500と同様に、8500はAppleのAAUIと より一般的な10BASE-Tコネクタを備え内蔵でEthernetに対応している。ま た8500は、ビデオ圧縮/伸長ボードを装着するための内蔵DAV(digital audio/video)コネクタを装備している。加えて、8500はこれまで期待しな かってであろうほどの、一抱えの新しいソフトウェアとともに出荷。9500 以前のように、8500はOpen transport、より多くのPowerPCネイティブコア コード、音声認識やテキスト読み上げ機能、改良されたネイティブ化され ていないアプリケーションを動作させるための680x0エミュレータを含む、 System 7.5.2ととともに出荷する。ほかにもまた8500は、QuickDraw 3D、 QuickTimeコンファレンス(Apple社のQuickTimeベースのビデオ会議)や、 デスクトップ型のMacで動作し、サウンドとディスプレイコントロールパネ ルを拡張する、スクリプタブルなAppleのControl Stripのバージョンのよ うな、よいものがたくさんついてくる。QuickDraw 3DとQuickTimeコンファ レンスは、Power Mac 9500、8500、7500、そして7200で動作し、Apple社は 各機種にバンドルされるソフトウェアと同期すると語っている。

何か言い忘れていませんか? そうです。Power Mac 8500の希望小売り価 格は3,900ドルから(キーボードとモニタは別売)、内蔵で2GBを搭載した ものが最高となる。

Power Macintosh 7500 -- 8500がハイエンドユーザ、デベロッパー、 マルチメディア・オーサリング、およびビデオ制作などに照準を合わせた モデルであるとするなら、Power Macintosh 7500は、日常的な作業の中で 十分なパワーとパフォーマンスを発揮し得るマシンに価値を見出そうとす るアプリケーションユーザーに照準を合わせた、Apple社の新製品系列にお ける「ビジネス用途向け」モデルであると言えよう。約$2,700から価格設 定された7500は、かなりのパフォーマンス、ビデオ機能、および拡張性を 備えている。

Power Mac 7500には、ドーターボード上に100 MHzで動作するPowerPC 601 プロセッサが搭載され、新しいデスクトップ型筐体デザイン(Power Mac 7200と共通)が採用されている。8500と同様、Power Mac 7500にも3基の PCI拡張スロットが用意され、Apple4倍速CD-ROMドライブ1基、最大10 MB/ 秒の転送能力を発揮するFast SCSI仕様の内部SCSIバス(外部SCSIバスは最 大5 MB/秒)、16 MBのRAM標準搭載、記憶デバイス内蔵用ベイ1基、および 500 MBまたは1 GBの内蔵ハードディスク1基を装備している。7500のオー ディオ機能は8500と同等であり、最高44 kHzのサンプリングレートで16- bitのステレオオーディオ入出力を実現し、入出力端子としてRCAピンプラ グおよびミニジャックの2系統を装備している。7500のビデオ機構もやはり 8500と同等であり、2 MBのVRAM(4 MBまで拡張可能)、VRAMへの64-bit データパス、および最大1280×1024ピクセルまでのディスプレイをサポー トする。

7500のビデオ入力機能は、十分に強力である。すなわち、コンポジットお よびSビデオの両方をサポート、最大640×480ピクセル(NTSC)または 768×576ピクセル(PALおよびSECAM)のリアルタイムビデオ再生、NTSC規 格において24-bitで320×240ピクセル(1/4スクリーン)で、毎秒15フレー ムのビデオキャプチャが可能、等々。8500と比較して省略されているのは ビデオ出力機能である。ビデオ圧縮/伸長ボードを装着するための内蔵 DAVコネクタが装備されてはいるものの、7500のビデオ機能は、ビデオ制作 やハイエンド出力ではなく、ビデオ会議や基本的なビデオキャプチャを指 向するものである。Power Mac 7500は、8500と同等のソフトウェアがバン ドルされて出荷される。

新しい7000シリーズのPower Macにおける歓迎すべき特徴は、その筐体の内 部にある。すなわち、内蔵ハードディスク、CD-ROM、フロッピードライ ブ、および電源などがマウントされているシャーシはヒンジを介して固定 されているため、これらのコンポーネントを取り外すことなく、シャーシ 全体を垂直にはね上げることができる。(プラスティック製のシャーシコ ネクタの一つが、バランスを失って反対側に倒れるのを防ぐ「スタンド」 として機能する。)これにより、 VRAM、8基のDIMMスロット, PCI拡張ス ロット(独自のはね上げ式通気孔を備える)、CPUドーターボードなどへの アクセスは容易になっている。特に取り扱いが困難であった8500および 9500と比べて、新しい7000シリーズの筐体におけるメモリその他のコン ポーネントの着脱は実に簡単である。

Power Mac 7500は換装可能なCPUドーターボードを搭載しているが、Apple 社はすでにこのマシンはPowerPC 604プロセッサへのアップグレードが可能 であると述べている。また、ロジックボード上には256Kから1 MBまでの2次 キャッシュが搭載可能なスロットが用意されており、より強力なパフォー マンスを引き出すための多様なオプションの選択が可能である。

Power Macintosh 7200 -- Power Mac 7200は、Apple社の新しいPower Macintosh系列のローエンドに位置し、75 MHzまたは90 MHzのPowerPC 601プロセッサを搭載する2種類が用意されている。その筐体はPower Mac 7500と共通であり、4倍速CD-ROMドライブおよびビデオ表示能力(VRAMは1 MB標準)も同等である。しかしながら、Power Mac 7200では、ビデオキャ プチャ機能およびビデオ出力機能のいずれも装備されていない。したがっ て、ビデオ会議やQuickTimeなどを実現するには、PCI仕様のビデオ入出力 カードを追加しなければならない。7200には3基のPCI拡張スロットが用意 されているが、SCSIバスは8500または7500より低速(内部、外部ともに最 大5 MB/秒)であり、DIMMスロットは4基のみ(8 MBのRAM標準搭載)、オ プションの2次キャッシュは最大512Kまで搭載可能となっている。Apple社 は、7200のCPUアップグレードを実施する計画はないとしている(ただし、 7500へのアップグレード ― おそらくかなり高価なものになるだろうが ― は保証している)。

しかし、このような7200を手厳しく非難しないでいただきたい。Macユー ザーがこのようなマシンを見て非常に満足したであろう時期は、そう昔の ことではなかったはずである。しかも、$1,700(75 MHzモデル)から $1,900(90 MHzモデル)という価格帯を考慮すれば、7200は、これまで Power Mac 6100の購入を検討してきたようなユーザー層にとって非常に魅 力的な製品であると言えよう。7200は、低コストでPowerPCの能力を必要と する家庭、スモールビジネス、および教育分野のユーザー向けの高性能マ シンとして位置付けられるべきであろう。

PCIへの誓い -- さきのPower Mac 9500で紹介したような技術をApple 社の新たなPower Macは採用し、そしてそれらはApple社に業界で標準と なっているPCIを使用したRISCベースのプラットフォームへの移行をすすめ ることとなる。今週のMacWorld Expo/Bostonで、Apple社はPower Mac用の PCIカードを出荷(あるいは出荷予定)を約束しているメーカーの印象的な リストをばらまいた。しかしながら、MacintoshのPCIの長期にわたるテス トは依然として残されている。Windowsの世界では、PCIは時としてはオプ ションであることもあるが、ソフトウェアのドライバは動作不良の原因と なることが多い。ベンダーやメーカーは、常にドライバや製品のアップ デートを行ない、バージョン、アップデータやハードウェアについての混 乱を引き起こしている。Apple社はもっと頑丈な基礎 − Macintoshのドラ イバのための洗練されたAPI、よりよいハードウェアの標準やベンダーのた めの多くの情報 − にたってPCIを推進したとはいうものの、これらの努力 が長期的に利益となるかどうかといったことは残ったままだ。結局のとこ ろ、多くの場合において、Apple社はWindowsでのドライバの混乱を煽った と同様のベンダを相手とする。運がよければ、Apple社はPCIベンダーとと もに働いても、Macintoshユーザーが期待し、それがプラットフォームに大 きな価値を付加してきたように、質の高さやインストールの容易さを保つ ことができるようになるだろう。しかしながら、現実的にはPCIを採用した 歴史はほんの数カ月しかなく、まだ語るには早すぎる。

情報提供:
Apple Propaganda
Pythaeus

Reviews/07-Aug-95


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