TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS-J#304/20-Nov-95

あなたは、お持ちのPCI Power Macに何か問題を抱えてはいませんか?  種々の修正やアップデートに関しての記事は、あなたを救ってくれるでしょ う。そして、新しい商用版HTMLエディタについての知識、気の利いたデジ タルカメラについてのさらなる詳細、また、発表されたばかりのPowerPC プ ラットフォームのスペックや、以前 Adam によって書かれたインターネッ ト白書が置かれている Web の場所についてをお知らせしよう。最後の記事 は、Mac のインターネット・デベロッパーとして著名な Peter Lewis 氏と のインタービュー記事の第1部で締めくくっている。

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山浦 礼子 <raeko@aol.com>

目次:


MailBITS/20-Nov-95

(翻訳::山浦 礼子 <raeko@aol.com>)

数ヵ月前、私は Apple 社の依頼により“Apple and the Internet: The Macintosh Adbantage”という白書を執筆した。もしもあなたが興 味を持ってくれたなら、Web 上でそれを読むことができるようにな った。そこに置かれているものは、最後に記された私の略歴が含ま れていること以外は、紙になったものとまったく同様である。[ACE]

http://product.info.apple.com/productinfo/tech/wp/internetwp.html

PowerPC プラットフォームのスペックが発表された -- Las Vegas で先週開催された COMDEX において、Apple、IBM、そし てモトローラは、Common Hardware Reference Platform(CHRP) を公式に引用して“PowerPC プラットフォーム”のスペックについ て共同発表を行った。長期間におよぶ開発で、このスペックは、Intel ベースのコンピュータ・アーキテクチャに真正面から挑戦するもので、 PowerPC チップをベースに統一化したコンピュータ・アーキテクチャの 詳細を明快に説明するために設計されている。理論的には、このスペ ックにより設計されたマシンでは、アーキテクチャにのっとって設計 されているオペレーティング・システムならどんなものも作動する。 現在、Apple、IBM、Microsoft、Novell、そして Sun の各社が、 将来のオペレーティング・システムでPowerPC Platform をサポートする 計画があると述べており、そして多くのチップやコンポーネント・メ ーカーも PowerPC プラットフォームに開発やサポートする意向で あると発表している。1996年の半ばには、PowerPC Platform のス ペックに準拠した最初のマシンが登場することが期待され、Apple がこのプラットフォームをサポートする最初のMacintoshを出荷す るのは1997年になると思われる。 [GD]

http://chrp.apple.com/ http://www.austin.ibm.com/tech/chrp/chrp_book.html

たいへん多くの幸運な宇宙飛行士達 -- 高名な宇宙飛行士であり、 Cornell 大学の教授である Carl Sagan 氏は、新たなコンピュータ モデルのコードネームとしてSagan 氏の名前をApple 社の内部で 使用することに抗議していたのだが、この度 Apple 社と和解が成立 した。Sagan 氏が彼の名前を使用することに抗議した際、コードネ ームは“Butt Head Astronomer(石頭の宇宙飛行士)”という意味 の“BHA”に変更された。Sagan 氏の弁護士は人格の中傷にあたる という立場をとったのだが、裁判官はこの件を否決し、Sagan 氏は 上訴していた。新たな和解案に、両者は合意した。 [MHA]

Now Utilities 5.0.2 for PCI Mac -- 今月の初旬、Now Sofware 社は、System 7.5.2および、Apple 社の新しい PCI Macに対応し た Now Utilities 5.0.2 をようやく出荷した。先週からは商用オンラ イン・サービスによるアップデートも可能となり、現在はNow 社の FTP サイトでも入手できる。アップデートは、Now Menus、Super Boomerang、Now Startup Manager、そして Now QuickFilerに関 しての問題を記し、Now Toolboxのアップデート版を同梱している。 アップデータはNow Utilities 5.0.1にのみ有効であるが、Version 5.0を5.0.1にするためのアップデータも入手可能だ。アップデート に際しては再度シリアルナンバーを入力することが要求されるので、 インストールすために控えておこう。 [GD]

ftp://ftp.nowsoft.com/nowsoft/updates/

Energy Saver と1710AV モニタ -- Apple社のTech Info Library において、Apple 社の新しい1710AV モニタとEnergy Saver を使用した場合の問題についてのレポートを確認した記事があった。 Apple 社によれば、製造番号がSG522xxxxxx と SG536xxxxxx に 該当する1710AV モニタの中には、Energy Saver モードにした際 に周波数が不定期に変調し、モニタ自身がポップアップを開いたり、 クリックするためにパワーLEDが時々点灯してしまうことがある。 SG537 xxxxxx 以降の製造番号の製品には影響が及んだものはない。 周波数の変動の繰り返しは、モニタに悪影響を及ぼし、故障の原因と なることがある。Apple 社では、モニタが修理されるまではコント ロールパネル書類Energy Saverの System Sleep を使用しないこ とを薦めている。もしも該当するモニタを所有しているようであれば、 近くのApple ディーラー、または 800/SOS-APPL に連絡しよう。 注意してほしいことは…、Apple 社が、この問題によって故障して しまった(あるいは故障してしまうかもしれない)ものであっても、 1710AV モニタの交換や返品を断わった例が報告されているという ことである。 [GD]

Apple 社、3種類のLanguage Kits を発表 -- Apple社は、Claris 社がSystem 7.1以上に対応する Arabic、Cyrillic、そして Hebre と いったLanguage Kitを扱うことを発表した。このキットは、予想価格 100ドル相当で11月末から入手可能となり、各パッケージには ソフトウェアとともに、フォントやキーボードレイアウトが同梱さ れている。Apple 社は、Cyrillic はほぼどの MacOS のアプリケー ションでも使用することができるとしている、しかし、Arabic と Hebrew についてはローカライズ、あるいは 右から左のテキスト入 力をサポートしている WorldScript を意識したアプリケーション が必要になるとしている。これらのキットは、4MBのRAMと68020 プロセッサ、またはそれ以上、そしてPower Mac に最適化されてい る(その場合は最小8MBのRAMが必要となる)。 [GD]

CodeWariior、Javaサポートを計画 -- Metrowerks 社は、 Macintosh のための Java デベロップメント・ツール 版を出荷す る計画があることを発表した。Java ツールは、Sum Microsystems (Java の創始社)と共同して開発され、Metrowerks 社では1996年 の中頃には初出荷できるとしている。(理論上)Java アプレットは、 Java をサポートするどのプラットフォームで作動するけれども、 Macintosh上で Java アップレットを開発できるということは、現 在Mac上で進められている多くのマルチメディアやインターネット 開発にとってもプラスになる。 [GD]

http://www.metrowerks.com/products/announce/java.html


なお別の7.5.2 Printing Update

by Geoff Duncan <geoff@tidbits.com>
(翻訳:齊藤 聡<mh9a-situ@asahi-net.or.jp>)

先週Apple社は7.5.2 Printing Update 1.1という集合名のプリントソ フトウェアアップデートのセットをリリースした。この改訂版を 7.5.2 Printing Fix の Ver.1.0.2と混同してはいけない (TidBITS-299 を見よ)。この改訂版はPower Mac 7200、7500、8500および9500 におけるプリント時の問題を解決するためのApple社の以前の試みに とってかわるものであり、一部の他のMacユーザーの助けにもなるか もしれない追加的なものを含んでいる。

ftp://ftp.support.apple.com/pub/apple_sw_updates/US/mac/printing_sw/ other_printing_sw/7.5.2_Printing_Update_1.1.hqx

含まれているもの -- 7.5.2 Printing Update 1.1 は以下の3つのも のが含まれている。供給するインストールプログラムはなく、使いたい ものをシステムフォルダに手動でドラッグしてインストールしなけれ ばならない。

PCI Power MacのためのOpenTransport 1.0.8は以下のURLのApple社の FTPサーバで見つけることができる。

ftp://ftp.support.apple.com/pub/apple_sw_updates/US/mac/n_c/Open_Transport/

これは全てが必要か? 古い格言「壊れていないなら、直すな」 を次のように応用する:ネットワークプリンタで印刷せず、モデ ム、GeoPortまたは他のテレコミュニケーションデバイスを使った シリアル通信プログラムに問題がないなら、これらのユーティリ ティのダウンロードやインストールを急ぐな。一方、あなたの仕事 が大量の印刷を伴うものであるとか、あなたが上で記述したトラブ ルのような問題を経験していたら骨折りがいがある。これらの修正 が多数の人々のトラブルを解決したという証拠はある程度示されて いる、関わりがあるなしに関わらずしつこいトラブルの報告はまだ あるけれども。


Apple社7200/90イーサネットの不具合を確認

by Geoff Duncan <geoff@tidbits.com>
(翻訳:杉浦雄一郎<ysugiura@direct.ca>)

Apple社の新製品PCI Power Macを巡り、Open Transportやプリント関連 の不具合を始めとする各種問題が取り沙汰されているが、Power Mac 7200/90のイーサネットの低パフォーマンスとクラッシュも報告されてい る。先週、Apple社はこの問題を確認し対応策を発表した。この問題は 7200/90ャfルのみに発生し、7200/75およびその他のMacintoshモデルに は影響がない。

新たな不具合の内容 Power Macintosh 7200/90の内蔵イーサネットは、 使用ネットワークプロトコルに関係なく、イーサネット上で大きなパケッ トを適切に送出できないことがあり、接続のタイムアウトやパフォーマン スの低下、場合によってはマシンのフリーズなどの原因になり得る。

この問題は7200/90の内蔵イーサネットの設計ミスから派生している。他 のMacintoshは専用クロックチップから内蔵イーサネットのタイミングを 得ているのだが、7200/90ではクロック生成ASICからタイミングを得てい るのだ。Apple社は7200/90のロジックボードの仕様を変更し、専用のク ロックチップを搭載するようにした。現在製造中のユニットに関してはす べてこの改善が適用されている。この問題は7200/90のプリンタおよびモ デムポートへの影響はなく、当然内蔵イーサネットを使用していないマシ ンには関係がない。

Apple社は、この問題に関する詳しい情報を商用オンラインサービスや同社 のTech Info Libraryに掲載している。筆者はTech Info Library内の掲 載場所を特定できなかったのだが、Ric Ford氏がこの情報をテキストとし て氏のMacInTouch Webサイトで公開している。

http://til.info.apple.com/til/til.html http://www.macintouch.com/~ricford/7200problems.html

影響のある7200/90 製造番号がxx543xxxxxxx以前のPower Macintosh 7200/90には問題がある可能性があるが、製造番号がxx544xxxxxxx以降の ものはロジックボードが改善されており、この問題は解決されている。

しかしながらxx543xxxxxxx以前の製造番号の7200/90を持っているから といって、すべてのネットワークトラブルの原因がこのタイミングの問題 にあるとは限らない。ネットワーク転送速度が落ちる原因は色々と考えら れるし、クラッシュについても同様のことがいえる。もしこの種の問題を抱 えている人がいたら、Apple社ではイーサネット接続のトラブルシューテ ィングを行い、問題がネットワークに起因するものでないかを確認するこ とを勧めている。また、最新バージョンのOpen Transport(現在1.0.8) と7.5.2 Printing Fix 1.1インストールしてみて(プリントする場合)、 パフォーマンスが改善されるかどうかをチェックしてみるといいだろう (7.5.2 Printing Fixについての詳細は前記事を参照)。

影響がある場合は... Apple社は、前記の製造番号に該当する7200/90 システムについてはマザーボード交換に 無償で 応じると発表した。Apple 製品の取扱店に連絡するか、1-800-SOS-APPL(1-900-767-2775)に電話を して欲しい。Apple社によるとこの問題に対する苦情は大企業からいくつ か寄せられているに過ぎないとしている。オンラインサービスやUsenet 上における報告はかなりの数に昇るものの、これらがこのハードウェアの 問題に起因するものなのか、それとは関係のないネットワーク関連の問題 なのかを識別するのは困難だ。結論としては、もし該当製造番号の7200/90 を所有していて、さらに内蔵イーサネットを使用しているのならApple社 のロジックボード交換を考慮してみる必要があると思われる。


Web Weaver、商品に

by Tonya Engst <tonya@tidbits.com>
(翻訳担当:尾高 修一 <odaka@iprolink.ch>)

WWW の作家は新しいブラウザやタグについていかなければならないだけで はなく、時にはめまいがするほどの HTML ツールの大軍と格闘しなければ ならない。私はこの記事でその大軍を整理しようとは思わないが、またも や前途有望なツールが商品化されたことを指摘したい。

Best Enterprises 社は、つい最近 World Wide Web Weaver for Macintosh 1.0 をリリースした。Web ページを作成するのに WYSIWYG アプ ローチを提供しようとする Adobe 社の PageMill とは異なり、World Wide Web Weaver は HTML 文書をテキスト形式で表示し、作業中にタグが 見えるようにしている。

http://www.northnet.org/best/Web.Weaver/WWWW.html

World Wide Web Weaver は、前身であるシェアウェアの HTML Web Weaver を使ったことのある人には馴染み深いだろう。 HTML Web Weaver は初期 のシェアウェア HTML オーサリングツールで、私が最近出版した本、 “Create Your Own Home Page” に登録済みのものが付属している。私は これを HTML を始めようとする人には有用なツールだと考えている。HTML Web Weaver は現在でも入手可能で、作者の Robert Best は最近バージョ ン 2.5.3 をリリースした。この新バージョンは 2.5.2 とほぼ同じだが、 ドキュメンテーションが改良されている。

http://www.northnet.org/best/Web.Weaver/HTMLWW.html

プレスリリースによると、 World Wide Web Weaver は商品のソフトウェア に期待される水準のサポートを伴っている。改良されたインタフェース と、タグやタグ付きテキストを表示するための技術の改良のほか、World Wide Web Weaver は色やバックグラウンドや表など、さらに多くのタグを サポートしている。表のサポートはタグを直接扱うのではなく、表のイ メージを扱うことを可能にしており(タグ表示で作業することもできるの だが)、複雑な表でもそこそこに機能する。残念ながら、colspan や rowspan といった属性を使うとやや動作が重くなってしまう(colspan や rowspan を使うと、2つ以上の桁や行にまたがる表を作ることができ る)。

World Wide Web Weaver は System 7 を搭載した Mac ならどの機種でも動 作し、1700K の RAM を割り当てることが推奨されている。私は近々 TidBITS で World Wide Web Weaver のレビューをするつもりだ。それまで は、

http://www.northnet.org/best/

にあるデモ版をチェックされたい。このデモ版は製品と全く同じ機能を 持っているが、一ヶ月しか動作しない。

Best Enterprises 社は、複数の価格を設定している。World Wide Web Weaver の価格は 50 ドルで、75 ドルで一年間購読することができる。購 読料には、メジャー・マイナーを問わず、すべてのリリースが無量で含ま れている。Best Enterprises 社はそれぞれ 30 ドルと 55 ドルのアカデ ミック・ディスカウントも用意しており、サイトライセンスを提供してい る。


デジタルカメラの詳細

by Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
(翻訳:水木 潔<HGH03125@niftyserve.or.jp>)

(TidBITS-297 に始まる) 私のデジタルカメラに関する記事は、より新 しくより素晴しいカメラの報告を含む、たくさんのコメントを載せてきた。 私は新しい報告を見るたびに、「デジタルカメラはもう充分だ」と思い、そ して記事を読むたびに、わあ、これはとっても素晴しい」と思う。そう、こ こにRicoh社のDC-1(あるいはRDC-1、あなたが誰を信じるかに依るが) デジタルカメラについての詳細をNECの新しい一眼レフデジタルカメラ についての日本からの記事と一緒にお届けする。私は暫くの間デジタルカメ ラについて書くのを避けようと思っている、そして多分我々は近い将来急激 な価格低下を目のあたりにするだろう、というのは、私はほとんどの人々に とって価格が主な観点だと思うからだ。

David Andrew氏 <djandrew@innovastudio.com>は次のように書いて いる: TidBITS-301 において、Peter Glaskowsky氏はRicoh社の新し いデジタルカメラについて述べていた。ここに(Multimedia Producer誌 の95年9月号、p62からの)詳細を載せる。 [Popular Photography誌 95年12月号にもそれについての記事がある。 - Adam]

Ricoh社の9オンス(約250グラム:水木)のDC-1デジタルカメラは、 492枚の静止画像、100分の音(8ビット、モノ)あるいは各5秒で4つの フルモーションビデオを一枚の8 MBのPCカードに記憶できる [MacWEEK誌は最近同様な特性だが10秒のビデオクリップ、および24 MBのPCカードが約1,800ドルの値段で、米国で春に発売と報告していた。 -Adam]。これは平均380,000から410,000ピクセルのF2.8 CCDを装備 する。スクリーンの解像度は640 x 480で、JPEGフォーマットですべての 画像を記憶する。

記事によると、Ricoh社はカメラが24ビットカラーで60フレーム/秒で 画像を記憶し再生できると言っている。これはNTSCシグナルを生成でき、 直接テレビ、またはビデオプリンタに接続できる。またシャープのビューカ ムのように回転する2.5インチの液晶ディスプレイがオプションとしてあ る。

DC-1はType 1のPCカードを持ち、画像をPCカードを用いてRS-232 ケーブルを使って転送できる。ほかのオプションとして内蔵ストロボフラッ シュ、3倍ズーム、および自動露出を含む。

DC-1は日本のみで販売されているが、すぐに米国でもオプションによって 1,600ドルから2,300ドルで販売される予定だ。もちろん、どれだけ早いか は誰にも判らない。私は2カ月だと思う。

Masato Ogawa氏 <ogawa@ga.sony.co.jp>、日本からの長い間の TidBITSの読者は、必要なオプションを加えると、Ricoh社のDC-1は米国 ドルで約2,400ドルするだろうと言っているが、彼は画質に感心したとも 言っている。Masato氏はまたスイス、ジュネーブで開かれたTelecom '95 会議でのNECのデジタルカメラについての幾分かの情報も送ってきた。そ れは一眼レフカメラで、レンズを交換でき、それはPCカード上にデータを JPEG/TIFFフォーマットで記憶するので、あなたはダウンロード後に画像 を変換する必要がない。価格は約1,000ドルと最もひかれる。


InterviewBITS with Peter Lewis (Part 1)

by Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
(翻訳:遠藤 美加 <mika@root.or.jp>)
(   尾高 修一 <odaka@iprolink.ch>)

Peter Lewis氏 <peter@mail.peter.com.au> は、最も有名な Macintosh の Internet プログラマーの一人で、Internet にて約20のプログラムを配布 しています。その殆どはフリーウェア、あるいは5ドルから10ドルという 安価なシェアウェアです。なかでも人気のプログラムは、FTP クライアン トの Anarchie ("アナーキー"と発音する)で、これは他の優れた FTP プ ログラム(Jim Matthews氏の Fetch)をしのぎ、多くの Mac ユーザーの Internet ツールキットとなりました。Peter のプログラムの多くは、Quinn 氏の援助により書かれていますが、最近Apple 社で働くことになった Quinn氏については、ラストネームだけしか記されていません。それから、 もしかしたら不思議に思われているかもしれませんが、Peter N Lewis 氏 を New York Times の Internet リポーターの Peter H. Lewis 氏と混同 されませんように。

興味深いことですが、Peter はシリコンバレーに住んでいるわけでもなけ れば、アメリカに住んでいるわけでもありません。このインタビューは電 子メールを使って行ったものですが、Peter には直接会ったこともありま す。1994年の4月、私達が電子メールを使ってちょっとした雑談を始め たころ、6月の Mactivity に参加するかどうか彼に尋ねられました。私は 何日かあとに他の会議に出席する計画ことになっていたので、参加しない つもりだよと答えました。しかし、私は社交辞令とでも言うべき招待をし ました(ほら、特にほかの大陸の人の場合は、こういうことを言っても大 丈夫なものでしょう)。 Seattle あたりに来ることがあるなら、ぜひわが 家へどうぞ、大歓迎だよ、とPeter に話したのです。彼の返事はこうでし た、「いいよ、6月12日から17日はどう?」わたしははっと息をのみ、6 月に5日間、わが家にお客様をお招きすることをTonyaに伝えに行ったの でした。言うまでもないことですが、私たちはどちらも互いの容姿を知り ませんでしたから、空港での出合いはちょっとばかり手のこんだものでし た。私は Eudora の Tシャツを着て、目印用の大きな紙を持ってお客さん の名字を叫んでいるリムジンの運転手のように、Anarchieのアイコンを印 刷した大きな紙を持ち上げていました。Peterは、私のところにすぐにや ってきました。彼はあとから、目に入ったものは Eudora のTシャツだけ だったと打ち明けました。Eudora のTシャツを着ている人になら誰にでも ついていっても大丈夫だと思ったようでした。Peter の訪問中、私たちは とても楽しい時間を過ごし、彼はどこかへ出かけるたびにシェアフィーを 集めていました。アメリカのお金は全部同じ大きさで色もないとけちをつ けながら(色気なら確かにオーストラリアのお金の方があるな)、Peter はお金の両替に困ったことはないと言っていました。なぜなら本物の彼を 見るとすぐにシェアフィーを払ってくれた人が非常にたくさんいたので、 滞在中に多くのアメリカドルを稼ぐことができたからです。これはきっ とシェアウェアのトリックでしょう 。ワールドツアーをしてシェアを払っ ていないという罪の意識をかきたて、払ってもらうのです。それはともか くとして、私は Macintosh の世界で有名な人々への電子メールを使ったイ ンタビューをしてみようと思いました。そのリストの第一番目がPeterで した。

[来週、Peter は Macintosh の未来、オーストラリアの通信事情、 Netscape の爆発的効果、Pascal 功罪について語ります。]


Reviews/13-Nov-95


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