TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#612/14-Jan-02

先週の Macworld Expo は新しい iMac と iPhoto でいっぱいだった。しかしショウで面白かったのはそれだけじゃない。今号ではショウの概観と、我々の関心を奪った最高の会社と商品もお伝えする。そして Adam は彼の水晶玉をのぞき込み(実際には彼の iBook の液晶ディスプレイだったが、)2002年がどんな年になるか予知する。そして最後に Motz 判事は Microsoft が提案していた民事和解案を拒否した。

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MailBITS/14-Jan-02

iMac, iPhoto 訂正 -- 先週号は、Macworld Expo の記事に2つの間違いという、ちょっと我々らしくないところがあった。私は予定が変更されたキーノート講演に参加することが出来たにもかかわらず、Adam は Ithaca から午後までに到着できなかった。したがって我々2人が Moscone の近くのスターバックスで、とぎれやすいワイヤレスインターネットアクセスを使って、5時間の内に記事を書き上げなければならなかったのだ。(我々が書き終わったその時までに Adam は21時間連続で起きていて、明らかにボケていた。)そのようであったから、新しい iMac は、我々がリポートしたような上昇気流空冷ではなく、実際にはファンがあるということに、我々は次の日まで気が付かなかった。しかしそれがありふれたファンでないことを知ることが出来て我々は嬉しかった。そのファンは PowerBook G4 のような温度感応式で、さらに iMac の体温に応じて可変速で稼働するのだ。(したがって iMac がスリープしたすぐ後に止まるようだ。)より感動的なのはこのファンがノイズを最小化するために特にデザインされているということだ。したがってファンはハードディスクより静かで、最大でも 25db しか発しない。(比べてみよう;1m 〜 4.5m の距離でひそひそ声というのは 20 〜 30db である。また静かな部屋の典型的なバックグラウンドノイズですら、iMac のファンよりはうるさいだろう。)さらに iMac と PowerMac G4 とのもう一つの違いは PowerMac の L3 キャッシュである。それがあることで、iMac と同じ様なクロックスピードでも、PowerMac G4 は iMac 以上のパフォーマンスになる。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06682>(日本語)Macworld Expo SF 2002 基調講演 : 喝采? それともハッタリ?
<http://www.apple.com/imac/>

また我々は、iPhoto が自分の持つプリンターでブック印刷をすることが出来ないと、間違ってレポートした。実際にはブックビューの時にファイルメニューからプリントを選ぶだけである。我々はシェア&ブックツールバーで、オプションを探していたのだ。 [JLC](溝畑)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06683>(日本語) iPhoto がiアプリの仲間入り
<http://www.apple.com/iphoto/>

提案されていたマイクロソフトの和解案は拒否 -- 連邦地方裁判所の J. Frederick Motz は、次のような批判に合意した。Microsoft に対する個人からの集団訴訟に対して提案されていた10億ドルの和解案は“Microsoft の提供する新古品のハードウェアと Windows ソフトウェアによって、特に Apple と比較した場合に Microsoft が優勢を誇っているとは言い難い幼稚園から高等学校までの教育市場で,Microsoft が地歩を築く手段になりそうだ”(参照:TidBITS-607“茨の茂みへ:マイクロソフトに好都合な和解”)この和解案を拒否するにあたって Motz 判事は、Microsoft がソフトウェアを無償提供するという提案について、“「攻撃的な価格設定を自認する」コンサルティング「法廷」のようにみえる”とコメントした。このような辛辣なコメントにも関わらず Motz 判事はこの和解案の裏にある基本思想には同情を示さないわけではない。しかし彼は、Microsoft は、そこから各学校自身が選んだどんなハードウェアやソフトウェアでも購入することが出来るような特別基金に対して、キャッシュで和解金額を払うべきだ、とも示唆した。双方の弁護士によれば、和解案を改訂するための努力を続けるだろうし、失敗したら、裁判に向かうだろう、とのことだ。 [ACE](溝畑)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06645>(日本語)茨の茂みへ:マイクロソフトに好都合な和解
<http://www.microsoft.com/presspass/Press/2002/Jan02/01-11ClassActionDecisionPR.asp>


Macworld Expo SF 2002 を振り返って

文:Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳:倉石毅雄 <takeo.kuraishi@attglobal.net>

これまで何年間も Macworld Expo の分析をしてきたが、今回ほど言葉に困ったことはない。今年のサンフランシスコでの Macworld Expo が良くなかったという訳ではない。しかし、圧倒されるようなショーでもなかった。はっきり言えば、すばらしい新しい iMac と iPhoto の他には、良くも悪くも、際立つ点がなかった。

Macromedia、Palm、Handspring などの目立った欠席を始め、昨年と比べて展示者の数もかなり減っており、展示していても前に比べてスペースが小さくなっていた。いくつか明るい点もあった。興味を引くような小さな開発会社を集めた MacTech Central は、ショーに参加した会社の 10パーセントほどを占めており、他の目的別パビリオンのいずれよりも大きかった。これは MacTech Magazine の 200号と Neil Ticktin の雑誌発行者としての 10周年目を記念としての立派な業績だった。さらに、来場者数は昨年と同じくらいと推測され、この停滞気味の経済状況を考えれば驚くほどだ。他の情報関係のショーは来場者数が著しく目減りしていた。IDG World Expo が来場者を呼び込むのに努力したことに疑いはないものの、他の主催者らも同じくらい努力していたに違いない。

さらに興味深いことに、前回のニューヨークでの Macworld Expo 同様、来場者も展示者も意気が上がっていた。MacAcademy は昨年よりはるかに多くの教育製品を売ったそうだし、Peachpit Press の本の販売も活況だった。CoolMacStuff.com のブースや、古いソフトを超安値で売っているブースなども常に客が殺到していた。喜んでいたのは小売業者だけではなかった。(Panorama で知られている)ProVUE Development の Jim Rea を始め、多くの人たちが彼らにとっても最高のショーだったと口を揃えて言っていた。

<http://www.macacademy.com/>
<http://www.peachpit.com/>
<http://www.coolmacstuff.com/>
<http://www.provue.com/>

Mac OS X ネイティブのアプリケーションを展示していた会社は多かったが、その多くは前のバージョンの移植であり、新しい機能を加えたり、Mac OS X の能力を引き出しているものではなかった。事実、その多くは Mac OS X のもとでのパフォーマンスの低下に悩まされていた。Mac OS X では Mac OS 9 と異なり、Mac の CPU パワーを 100 パーセント近くまでを占有することができないため、同じハードを使用しても最高のパフォーマンスを得るのが難しくなっている。友人の言葉を借りれば、ある会社に彼らのプログラムを Mac OS X へ移植したと誇らしげに言われても、頭を撫でてやって「はい、ご褒美の飴」と言いたい気分になってしまう。

ディベロッパーらの批判とはとらないで欲しい。多くの会社にとっては Mac OS X へプログラムを移植することすら超人的な努力を要する作業であったに違いない。Mac OS X が初めて発表されたときの Apple の主張にも関わらず、アプリケーションをカーボン化するのは容易ではない。多くのディベロッパーは、Apple のコードをデバッグするために自社のプログラマーに給料を払わなければいけなかったと愚痴をこぼしていた。また、Adobe Photoshop がグラフィックデザイン市場にとって必須であることと、三年近く前の WWDC での Mac OS X の発表のときに Apple が Adobe を引っ張り出して Photoshop の多くを一週間で移植したと自慢したことを思い起こすと、Adobe Photoshop の Carbon 版の欠如は特に顕著だった。これは痛い。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=04881>

同時に、これを Apple に対する建設的な批評以上のものとはとって欲しくもない。Apple はディベロッパーにとって事を難しくしようとしているのではない - これ以上、自爆する戦略はない。単に、NeXTstep と Mac OS を統合して新しい方向に前進することが Apple が想像した以上に難しかっただけなのだ。もちろん、馬鹿な決断や大事な点への注意不足などはあったが、Mac OS X のような大きなプロジェクトの過程では予想されるべきことだ。一条の光明しては、Avie Tevanian の下の Software Technology の副社長として Bud Tribble が帰ってきたことがあげられる。Bud Tribble は元の Macintosh Software チームのマネージャとして知られ、その後は NeXT Computer の創社に関わり、Sun-Netscape Alliance の主テクノロジーオフィサーとして働き、最近は Linux のためのオープンソースのグラフィックインタフェースを作ろうとした Andy Hertzfeld の Eazel のエンジニアリングの副社長として働いた。

<http://www.apple.com/pr/library/2002/jan/09tribble.html>

事実、これらは iPhoto が重要である理由の大きな部分なのだ。これは単に Mac 専用のアプリケーションであるだけではない。これは Mac OS X の元でだけ走る完全な Cocoa アプリケーションだ。言ってみれば、「新しいことが出来る Cocoa アプリケーションを作るのがいかに簡単か、誰も実証しないのであれば自分でやるしかないな」と Apple が主張しているのだ。iPhoto はいくつかの小技を持った小さなアプリケーションなのではない。それは、Mac OS X の素晴らしさのおかげで Mac ディベロッパー達がこの機械に新しい機能を持ってくるであろうという概念の、製品として足りるだけの、実証なのだ。そしてこれこそ、私が7月の Macworld Expo New York で楽しみにしているものなのだ。

私がここで引き出そうとしているものは、Macworld Expo が最新の技術のショーケースであるのと同じくらいに、ネットワークを作るイベントにもなっている点である。大金をかけた会社主催のイベントは数多くのプライベートなパーティに置き換えられ、おかげでバンドの音楽にかき消されずに会話が出来る会場での小さな会合が増えた。最新の物を観るために Macworld Expo へ行くことに変わりはないが、今年のショーは我々に、そして望むらくは他の皆に、広い目でものを見る機会を与え、Mac 関連会社が進んでいる幅広い方向を見ることを可能にしてくれた。


Macworld Expo San Francisco 2002 で見つけた珠玉たち

by TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
訳: 溝畑 考史 <mizo-tid@grf-design.com>

事前の宣伝や関心が Steve Jobs のキーノートや Apple の発表内容に集中しがちなのはいつものことだが、Macworld Expo の意義はそれだけではない。我々はいつも、その週の間ずっと会場のフロアを歩き回って、いろいろのベンダーや大勢の参加者たちと話をし、Mac の世界で今何がエキサイティングなのかを見極めようとする。さて、今年の収穫はどうだっただろうか。

ノブとボタン、仕掛けが2つ -- Macworld Expo に参加した人たちは皆、他の人に「何かクールなものを見つけたかい?」と声をかけて回るものだが、今年の会場で最もクールな製品だったのは、まず文句なしに Griffin Technologies の PowerMate だろう。この $45 の PowerMate は「あのピカピカのノブ」として知られており、アルミニウム製の丸く光沢のあるつまみ(ノブ)型の USB デバイスで、ノブ部分を回したり真上から(マウスボタンのように)クリックしたりすることができる。このデバイスを何に使うかというと、それは、ノブとボタンでできそうなことなら何でもできる。つまり、このノブとボタンそれぞれを、個々のアプリケーションごとに独立に好きな操作に割り当てることができるのだ。例えば iTunes ではノブを音量の調整に、ボタンを消音ボタンとして(電話がかかってきた時ワンタッチで音楽が消せる)設定し、iMovie ではノブで再生の前進・後退、ボタンを普通のマウスクリックに設定、というふうにも使える。PowerMate はとにかくクールだ。中でも PowerMate の底部が青く光る LED がクールさの極め付けで、付属のソフトウェアには LED を点滅させるチェックボックスまで付いている。Griffin 社の Jason Litchford 氏はこのチェックボックスは何のために付けたのかと聞かれた時、ニヤッと笑って「できたからさ」と答えたものだ。(この「できたからさ」の同類の別の製品としては、Griffin 社がハッキングしたハードウェアで、iPod のヘッドフォンジャックに差し込んで iPod を赤外線リモコンに変身させる、というものもあった。) [ACE]

<http://www.griffintechnology.com/audio/pwrmate.html>

予備の電源はいかが? -- 毎回の Macworld で常に底流となっている問題は、電源(パワー)だ。誰がそれを持っていて、誰が必要としていて、どこへ行けば手に入るか、ということだ。いや、何も Steve Jobs がパワーを持っているかどうかの話をしているのではない。ポータブル機器の電池の寿命の話をしているのだ。例えば Palm 用の充電器を家に忘れてきたとか、携帯電話の、あのかさばる充電台をホテルの部屋に置いたままだったりとかいう時どうするか、という話だ。私の解決策は、ND Dimension, Inc. 製の機器の組み合わせを $25 で購入する、という方法だった。USB の充電ケーブルと互換アダプタを組み合わせることで、私の PowerBook のバッテリから2つのポータブル機器に電気を供給することができた。やたらにかさばる充電台とは違い、USB 充電ケーブルは持ち運びもたやすく、場所もとらないので便利だ。 [JLC]

<http://www.nd-dimension.com/>

AirMac はどこでも自由 -- Macworld Expo のオーガナイザーたちに感謝したい。多くの場所で、気軽に iBook や PowerBook を開いて公共ワイヤレス・ネットワークに接続し、高速のインターネット・アクセスが得られたのは、とても有難かった。AirMac ベースステーションは以前の Macworld Expo でもあったが、至るところで利用できると言えるほどの状態になったのは今回が初めてだった。現状での Apple 製のポータブル機の軽さのおかげで、会場で一日中ラップトップを持ち運びしても以前ほど肩こりに悩まされることはなくなった。それに対して、ホテルの部屋では Jeff も私も試したワイヤレス・ネットワークはどれもうまくアクセスできなかった。(「1162 号室にビールを持って来てくれればパスワードを教えます」などというネットワークもあった。)Metricom のワイヤレス Ricochet ネットワークは(以前の Macworld Expo では私はこれを使っていたのだが)まだ止まったままで Aerie Networks による再建もまだ実現していなかったので、仕方なく Jeff の MobileStar アカウントを使って近所の Starbucks カフェでワイヤレスのインターネット接続を利用することになった。 [ACE]

<http://www.mobilestar.com/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06510>
<http://www.ricochet.net/>

皮剥き器は不要 -- 少し前の Apple 製品に見られた鮮やかなカラフルさが好みで、現在のグラファイト・スノー・シルバーの地味なボディーにうんざりしているあなた、もしもあなたが PowerMac G3 (Blue & White) か G4 をお持ちなら、もう心配ご無用、AppleSkinz で問題は解決だ。AppleSkinz はエアブラシ着色のプラスチックパネル(シルクスクリーンも近日発売予定)で、PowerMac のサイド部分にぴったりとフィットし、楽しい彩りを楽しませてくれる。(自分で好きなように着色できるクリアーパネルもある。)数多くの種類のデザインが揃っていて、1月中は $50、それ以後は $70 が基本価格だ。(デザインによって価格が変わる場合もある。)AppleSkinz はあなたの PowerMac に何の変更も加えないし、跡が残るようなテープ接着の必要もない。装着するとラッチ部分は覆われてしまうが、開ける必要がある場合には簡単に AppleSkinz カバーを取り外すことができる。 [ACE]

<http://www.appleskinz.com/>

さあ、バックアップしよう! -- これは Apple Computer と Dantz Development 双方の功績と言うべきだろう。我々が待ちに待った、Mac OS X の動作する Mac でのバックアップ・リストアが、ついに実現された。今回 Mac OS X 10.1.2 が到来するまでは、Mac OS X 内部のいろいろなバグと制限事項のせいで Dantz 社は Mac OS X ベースの Mac をブート可能な状態に完璧にリストアさせる能力を持った Retrospect を作り上げることが不可能だった。(これは Dantz 社に限らず、他の Mac OS X 用バックアップ・プログラムでも同じことだったようだ。今回、10.1.2 の登場によって初めて完璧なリストアが可能な状況になった。)この、Mac OS X でのバックアップ・リストアのためには Retrospect 5.0 Preview 版が必須だ。以前のバージョンの Retrospect は Mac OS X では正しく動作しない。この Retrospect 5.0 Preview 版は無料でダウンロードできる。(完全版は3月にリリースされる予定で、有料のアップグレードとなる。)Retrospect 5.0 Preview 版は Mac OS X 10.1.2 でのみ動作するが、リリース予定の完全版は Mac OS 9 でも動作する。つまり、完全版があればバックアップサーバーを強いて Mac OS X にアップグレードする必要はない。 [ACE]

<http://www.dantz.com/index.php3?SCREEN=osx>

手軽なバックアップ -- バックアップ関係のトップニュースは Dantz 社の Retrospect 5.0 Preview 版だろうが、今回デモを見て一番印象の良かったバックアップ用製品は CMS Peripherals 社製の Automatic Backup System (ABS) だった。ABS はごく小さなソフトウェアで、あなたの Mac の FireWire バスを常に監視し、ABS ハードウェアに接続させる。この ABS ハードウェアは、基本的には標準の 3.5 インチ FireWire ハードディスクと同じものだ。いったんこのドライブが接続されると、ABS ソフトウェアが動作を始めて内蔵ハードディスクからこの ABS ドライブにファイルをコピーする。どのようなファイルをコピーするかを設定できるし、また ABS は変更されたファイルのみを判定してコピーすることもできるので、動作は高速だ。リストア(バックアップの一番の目的はファイルのリストア(復元)であることをお忘れなく)は Finder を使って手動でしなければならないのだが、Mac OS 9 からバックアップしている場合はこの ABS ドライブで Mac をブートさせることもできる。Mac OS X の下でのリストアはちょっと微妙だ。ユーザーの作ったファイルのリストアは何の問題もないが、Mac OS X ハードディスク全体をブート可能な状態にリストアすることはできない。我々の意見では、ABS(あるいはラップトップの 2.5 インチハードディスクを利用するため外部電源を必要としない ABSplus)はさまざまの Mac で重要なファイルのみを手早くコピーして保存しておくためには最適だが、完全バックアップ環境を実現するものとしては力不足だと思う。価格は購入するハードディスクの容量によって異なる。技術的にはそんな制限が必要な理由はないと思われるのだが、残念ながら現在のところ ABS ソフトウェアは専用の ABS ドライブと共にしか使えないという制限がある。 [ACE]

<http://www.cmsproducts.com/products/abs.htm>
<http://www.cmsproducts.com/products/usb_abs_notebook.htm>

Excel 最大のピンチ -- P & L Systems の Mesa は $50 の Cocoa 環境で書かれた Mac OS X 用スプレッドシートソフトウェアである。これは Excel の全ての機能を満たすものではないが、Excel のコアの部分をちょうどいいサイズにまとめていて、Excel 書類の読み込み/書き出しが可能である。それだけでなく、Excel をしのぐような、いくつかのよく使う機能を追加している。さぁ今は Cocoa でだれもがアプリケーションを書くことが出来るのだ、ならば我々は、業界に鎮座しているベヒーモスに挑むもっとたくさんの競合ソフトウェアを見ることが出来るようになるだろう。 [MAN]

<http://www.plsys.com/products/mesa/>

ポケットに入っているのはネズミかい? -- iBook や PowerBook についているトラックパッドはキミの Mac を操作するのに完璧にぴったりかも知れないけど、外で使うとき、たまにはマウスを使う方が便利なときもあるでしょ。ボクはありがたいことに Apple が追放してくれた丸形マウスをしばらく持ち運んでいたときもあった。鞄の中でスペースをとらないから。でも今は Kensington の Pocket Mouse Pro を持ち運べる日を楽しみにしてるんだ。巷のマウスより小さいのだけが自慢じゃない。2ボタンで、スクロールホイール付きで、さらに光学式なんだ。きっとそれだけでも十分幸せだろうけど、巻き取り可能な USB ケーブル(しまうときはマウス本体の中にぴったり収まる)が決め手で、Pocket Mouse Pro はボクの PowerBook 鞄の重要なお供になったね。 [JLC]

<http://www.kensington.com/products/pro_mic_d1453.html>

ベスト・ニュー・ユーティリティ -- Softchaos の WorkStrip は $40 のコントロールバーの代替ソフトである。階層式メニューでハードディスクをナビゲーションができたり、あらゆるアプリケーションのランチャーになり、最近開いた書類にもアクセスできる。さらに一連のアプリケーション・書類を同時に開く“workspace”を作ることも出来る。WorkStrip は Now Menus や Action Menus を思い起こさせるし、WorkStrip に出来ることで OneClick で出来ないことはほとんどない。しかし WorkStrip はNow Menus や Action Menus や OneClick には出来ない、あることが間もなく出来るようになるだろう。つまり、Mac OS X 上で稼働するということだ(プレビューリリースがもう既にでている)。楽しみだ。 [MAN]

<http://www.softchaos.com/>

iPods 豊富 -- Apple が最初に iPod を発表したとき、我々は $400 の値札がみんなをとってもクールな MP3 プレイヤーから遠ざけやしないかと思ったのだが(TidBITS-jp-603 “iPodで音楽をもっと魅力的に”を参照)実際はそうじゃなかった。最初の60日で、125,000台もの iPod が売れたという発表に付け加えて、ショーに参加しているショップに潤沢な供給もあった。あの、見まがうことなき真っ白な iPod のイアーバッドは至る処で見かけられた。これは数年前に PalmPilots が発表されたときと同じ状況だ。ベンダーはこのことに気がついていて XtremeMac, MCE, それに Other World Computing はいろんな種類の iPod ケースやアダプタを提供した。もし見かけることがあればだが、iPod はショーでも売れていた。参加していたあるショップ−Unitek だと思う−で聞いた話では、iPod はもうすぐ 72個が FedEx で入荷する、ということだった。もっとも、その 72個も1時間かそこいらで売り切れたらしいが。おそらくそのクラスの中でベストな機械を作ることは本当に違いを作ることなのだ。[JLC]

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06608>
<http://www.xtrememac.com/products/essentials.html>
<http://store.powerbook1.com/marsporivipc.html>
<http://www.otherworldcomputing.com/>
<http://www.eunitek.com/apple/store/ipod.cfm?CFID=18999&CFTOKEN=7916245>
(日本語)<iPodで音楽をもっと魅力的に

最優秀こっそりハック -- - Jim Rea の ProVUE は、iPod を軽くて読み込み専用の PDA にしてしまう Panorama iPod Organizer のデモを行った。それは Panorama データベースを MP3 ファイルとして書き出すのだ。それらのファイルに音楽は含まれない。重要なのはそれらのファイルネームや ID3 タグ情報なのだ。結果、iPod をシンクした後、あなたのデータベース項目がアーティストフォルダ内に(例えば:アーティスト → ファミリー → 姉、そしてそれ以降の実際のファイルのファイルネームに私の姉の電話番号と住所がある)階層的に並べられる。見た目もカッコよくて、持ち運ぶデジタルデバイスの数を減らすのに $20 はお手軽な方法だ。 [MAN]

<http://www.provue.com/ipodorganizer.html>

たずねる前に.. -- Macworld Expo のブースで働くのはへとへとになる長い仕事だし、もしあなたが、たえず同じ質問を聞かれるような人たちの一人なら、なおさらワルイ。Kensington の Joe Kissell はブースのシフト表に対する気晴らしで、自分の背中に紙切れをはっつけた。それにはこう書いてある“YES! 我々は Mac OS X のキーストロークエミュレーションに取り組んでいます”さらにその上に小さな文字で、“YES! これが私の背中にはっついてるのは知ってます。”そしてその下のは“(Yes, バカげてるのもしってます。)” [JLC]

<http://www.kensington.com/>

ベストおもちゃ -- 古い SuperPaint がバブルとか本当に奇妙なブラシで画を描けたことを覚えてるだろうか?Braid Media Arts から発売される $40 の GroBoto はそのアイデアを三次元にまで持っていった。あなたがマウスを動かすのにあわせて、精巧な抽象 3D デッサンが触手のように湧き出てきて、スクリーンを埋め尽くす。今までの 3D プログラムと違って、GroBoto は難しくも、遅くもなくて、自由な形の 3D デッサンを簡単に作ることが出来る。それは GroBoto のオブジェクトが、プリ・レンダリングエレメントで構成されているからであり、したがって、コンピュータ側の主な悩みはほとんど、何が何の前にあるのか、ということだけだからだ。より高いレベルでは、組み込まれた 3D オブジェクトのいくつもの種類を組み合わせることができ、動きをつけることができ、そしてさらに小さなゲームをつくることや、Logo に似たプログラム言語を使ってシミュレーションに使うことすら出来る。うっとりさせるような、非常に面白い、そして全ての年齢の子供達にとって教育的である。絶対ためしにデモをやるべきだ。 [MAN]

<http://www.groboto.com/>


2002 年の行く末を占う

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

年頭のこの時期には、過去一年間の出来事を振り返ったりこれからの一年の予想をたてたりするのが伝統になっている。2001 年という年はいろいろな意味であまりいい年ではなかったので、今回はこの 2002 年を展望していくつかの重要なトピックを集め、過去に学んだ経験をどう生かしてゆけばよいのかを考えてみよう。

デジタルコンテンツをめぐる戦い -- Dan Kohn がここ数ヵ月にわたって TidBITS に書いてくれている連続エッセイにもある通り、我々は今まさに、伝統的な知的所有権の概念をめぐる見方が変わってゆくという、歴史的な転換点を目撃している。何百万人もの人々が日々 MP3 フォーマットの音楽を共有しつつあり、またレコード業界が Napster をやっとの思いで取り締って以来次々に人気を得てきたピア・ツー・ピアのファイル共有サービスにおいては、ビデオの共有が最近ますます増えつつある。コンピュータの CD ドライブでは再生できないようなたぐいのコピープロテクト CD などが登場して消費者を怒らせているが、そんな小細工をしても、もはや魔人ジーニーをランプの中に戻すことはできない。アラジンの魔法のランプはすでにこすられてしまったのだから。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1209>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=1551>(日本語)このエッセイは盗用自由−その1: コンテンツは純粋公共物
(日本語)このエッセイは盗用自由−その2: 暗号化では止められない
(日本語)このエッセイは盗用自由−その3: コンテンツ作成の報酬は
(日本語)このエッセイは盗用自由−その4: 窃盗を正当化してるだけ?

私の意見では、最近レコード会社がスタートし始めている PressPlay や MusicNet などの音楽ダウンロードサービスも、うまくいく見込みはあまり無いと思う。たいていの人は、お気に入りのアーティストの音楽がどこのレーベルから出ているか(どのサービスからダウンロードできるか)などということは知りもしないし知りたいとも思っていない。大事なのは、利用制限があるかどうかということ、これだけなのだ。こういう音楽が Macintosh でも Unix でも再生不可能だということ、皆さんはご存じだろうか?

この 2002 年には、映画や書物もきっと次第にファイル共有サービスに登場し始めるだろう。ただ、音楽ほど重大な問題には発展しないかもしれない。映画や書物というのは音楽とは少し違うやり方で作られ利用されるものだからだ。私もまだすべての要素を検討してみたわけではないが、少なくともある音楽曲を年に数百回聞くことはあっても、10 歳以上の人で同じ映画を年に数回以上繰り返して見る人はあまりいないだろう。また、同じ書物を繰り返し読む大人がいったい何人いるだろうか? 一方、映画はその制作に膨大な人手と何億ドルもの費用がかかるが、カメラ利用可能な書物を制作するのには一人の著者が数ヵ月働くだけで可能だ、という違いもある。

私にはまだはっきりした答えは見えていない。しかし、もしもあなたがデジタルコンテンツの制作者または利用者であるなら、この 2002 年は心を据えてこの問題に注目しているべきだろう。状況は必ず変わる。変革の時には、砂に頭をつっこんだダチョウになるのは賢明ではない。時と共に、あなたも変わっていく方が良いではないか。

高速で行こう、ワイヤレスで行こう -- イキなコンピュータオタクならば誰でも知っている雑誌、Wired の名前が、時代遅れな名前に聞こえてしまう危機にある、というのは何たる皮肉だろうか。ワイヤー類が絶滅することはもちろんありえないが、ワイヤレスこそが今の主流、この 2002 年には、間違いなく 802.11 ワイヤレス・ネットワークのさらなる興隆がみられるだろう。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1210>(日本語)iBook: iMac to go
(日本語)Farallon 社 11 Mbps 無線 SkyLINE カード出荷
(日本語)AirPort 1.2 アップデート登場
(日本語)Macworld SF 2001 のトレンド:若い Mac はワイヤレスで行こう
(日本語)AirPort へ
(日本語)PPPoE のサポートが追加された AirPort 1.3
(日本語)他の AirPort へ飛ぶ
(日本語)ワイヤレスはガラス張り
(日本語)拙速ワイヤレスネットワークでてんやわんや
(日本語)Apple が AirMac をバージョンアップ

人々が古い Mac を Apple の AirPort (AirMac) カード互換の最新機種に買い換えるにつれて、この 2002 年にはますます多くの人々がワイヤレス・ホーム・ネットワークに飛びついてゆくだろう。PC ラップトップでさえも、ようやくアンテナを内蔵し始めており、到達距離についても、またエレガントさについても Mac と競合できるようになってきた。また、AOL ユーザーの膨大な人数を考えれば、Apple が最近 AirPort (AirMac) ベースステーションで AOL のインターネット接続との共有サポートを開始したことも、今後大きな影響を及ぼすだろう。

たいていの人は 802.11b ワイヤレス・ネットワークが 50 メートルの範囲でしか使えないと思っているようだが、実はこの制限はアンテナのサイズとパワーのみによって決まるものなのだ。この柔軟性を利用して、2002 年には長距離のワイヤレス・ネットワークがきっと普及するだろう。世界中さまざまのコミュニティーにおいて、大都会での自由ワイヤレス・ネットワークが存在を誇示しつつある。また、EarthLink の創設者たる Sky Dayton 社の新規サービス、Boingo も近日中に稼働を開始する予定で、これは合衆国内 750ヵ所以上でワイヤレスのインターネット接続を提供し、これまでの各地ごとのワイヤレス・ネットワークに代わって全国統一のシングル・アクセスと統合課金システムを実現しようというものだ。また、あなたがもしも自分のやり方で飛び回りたいというのなら、WiFinder.com で合衆国全土のワイヤレス・アクセスポイントの地図を参照することもできる。

<http://www.personaltelco.net/index.cgi/WirelessCommunities>
<http://www.boingo.com/>
<http://www.wifinder.com/>

802.11 標準よりも高速のバージョン、802.11a や(最近認可された)802.11g などが浸透してくることにも注目すべきだろう。802.11a は最大 54 Mbps のデータレートを売り物にしているが、電波の周波数が 5 GHz と 6 GHz の間なので現行の 802.11b ハードウェアと互換でない。一方 802.11g の方は、やはり最大 54 Mbps のデータレートを比較的短距離の範囲で保証しつつ、互換性のある 2.4 GHz の周波数を使っているのだ。

ワイヤレス・ネットワークにおけるセキュリティは依然として問題となるだろう。昨年公表されたいくつかの有名なクラックの例を見れば、ワイヤレスのトラフィックを傍受するのが困難なことではないのは明らかだろう。ワイヤレス・ネットワークの安全のための努力は現在多数の人々が試みている。2002 年中には解決策がきっと登場し始めるだろう。しかし、こういう新技術はおそらく既存のハードウェアには適用できないと思われ、もしそうならばネットワークの一部分は盗み聞き可能なまま残るかもしれない。

TidBITS ではこれからもワイヤレス・ネットワークについての最新ニュースをお伝えしていくつもりだが、もしもあなたがこのトピックに特に興味があるのならば、我々の友人、Glenn Fleishman の 802.11b Networking News サイトをチェックしてみるとおもしろいだろう。

<http://80211b.weblogger.com/>

ブロードバンドの興亡 -- 2001 年内の大きなニュースの1つは、メジャーなブロードバンド ISP 会社のトラブルだった。最初が大手の DSL プロバイダ各社での騒ぎで、その次が最大手のケーブル・プロバイダ、Excite@Home の倒産騒ぎだった。また、Metricom 社のワイヤレス Ricochet サービスや、その他の ISP など、上流の ISP が止まったことに影響を受けた者の数も数え切れなかった。

それでも、ブロードバンドのインターネット接続を失うのが耐えられないということは、これらの騒ぎに巻き込まれたユーザーたちからのメールに満ちあふれた不安の気持ちを見れば明らかだろう。インターネットがダイヤル接続なしにいつでも瞬時に得られてデータ転送レートも悪くない、という環境をいったん経験してしまうと、もう昔のモデム接続に戻ることなどとても考えられないものだ。ブロードバンドが 2002 年内に完全回復を遂げるかどうかを予言することは難しいが、少なくとも現時点で言えることは、すでにインフラストラクチャが充分完備しており、かつ利用する顧客の側にも熱心な需要が現存しているにもかかわらず、それでもブロードバンドを提供する各社が充分な収益を上げる方法を見つけられずにいるとしたら、これは確実にどこかで何かが間違っている、ということだ。

より的確な価格設定と、使用マシン・サーバー使用度などに対する不必要な制限の解除などを実現することができれば、おそらくブロードバンド各社は 2002 年に成功に転ずることができるかもしれない。使用マシンの制限はゲートウェイの改善によって簡単に回避できるだろうし、サーバー使用度の制限はもともとインターネットそのものに対する理解の不足から来ているものだろう。ISP というのはネットワークの帯域幅を売っているのであって、それ以上でもそれ以下でもないのだから、使用マシンの数とか動作プログラムのタイプとかいう意味のない条件に課金するのをやめて、使用した帯域幅のみに応じて課金するのが本来の姿だろう。もちろん、こうしたやり方では定額課金法ほどの人気を得ることはできないだろうが、定額課金法によってブロードバンド各社の経営が行き詰まったのならば、これからはやはり新しい方法が必須だろう。システムの本来のコストを明確に反映した課金法のもとで、加えてあの新規格の高速接続を追加提供すれば、ユーザーたちは喜んで戻ってくるはずだと私は思う。

PDA は横ばい -- 2002 年には PDA の世界に革命が起こる、というようなことを言いたかったのだけれど、よく考えてみれば、あまりたいしたことは起こりそうもない気がする。そしてそれ自体が1つのニュースとも言えるかもしれない。例えば Handspring Treo のような新機種のハンドヘルドなどは出るだろうし、より小さく、より安く、いくつかの新機能を持ったものも出るだろう。しかし PDA 業界は現在数多くの問題を抱えており、それを考えれば 2002 年は問題からの回復、業界安定化の年と考えるのが妥当なところだろう。

<http://www.handspring.com/products/communicators/>

第一、現在のユーザーたちが現状以上のものを PDA というものに求めているとはあまり思えない。Palm が成功した一方、Apple の Newton やその他の機種が失敗に終わったのは、これが一番の原因だったのだろう。オリジナルの PalmPilot は、決してすべてをこなそうとはしなかった。各種の PocketPC 機は確かにさまざまな新機能を提供したが、私の見るところそれらはたいていデモンストレーション目的のものに過ぎなかった。(「ほら、こんな小さな機械でもビデオが見られる!」)

PDA の機能については、その形態から来る制限が大きい。スクリーンサイズを確保したままポケットに入る大きさにしようとすれば、もはや PDA の形態要素に大きな変更の余地はない。その上、伝統的な大スクリーンの形態のために、異なった形態、例えば薄型携帯電話やRAM ベースの小型 MP3 プレイヤーなどに似たものを導入しようとしてもうまくバランスを取ることができない。折り畳み式の PDA キーボードなど、革新的な新技術をもってすればこれらの困難を乗り越えることができるかもしれないが、偉大な工業デザインというものはそう一朝一夕にしてでき上がるものではないのだ。

最後に、現状での PDA ハードウェアのメーカー、Palm、Handspring、Sony、Compaq、HP などは、大きく分けて2つに分類できることに注意しよう。小さくて資本力も弱い、収益性も少ないタイプの会社と、大会社で主力製品が他にあるタイプの会社とだ。例えば Palm や Handspring のような小さな会社では、全く新しいハードウェアをデザイン・製造するのは新規の製造ラインを立ち上がらせて在庫を抱えるコストを考えれば危険が大きすぎるし、他方大会社では、財政的危機の心配は無いものの、PDA そのものが会社の製品の中での重要度が低すぎる。結局、これまで見慣れた PDA とたいして変わらないようなものしか登場する見込みは無い、というわけだ。

ジョーカーは思わぬ所に -- この 2002 年に何が登場するか、私の予想しなかったものもいくつも現われてくるのは間違いないだろう。特に、私は Apple こそが私を驚かす大きな力となってくれると期待している。コンピューティングの素顔を変革させよう、という Apple の努力の成果のすべてが成功に終わるわけではない。例えば最近では Cube の失敗を見ればわかる。けれども、技術的に何が可能か、その地平を極限まで押し拡げ、それを実際の製品として実現させることによって、我々の生活の内に、あくまでもエレガントにテクノロジーを昇華させてくれる、そして、その目的のためにこれほどまでに努力を集中させてくれる、そんな会社は、Apple 以外には無いではないか!


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