TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#703/27-Oct-03

今週号は Panther の話題で一杯だ! Jeff Carlson が主要な新機能のいくつかを概観し、あなたがアップグレードすべきかどうかを判断するためのヒントにも気を配る。次に Adam がもっと細かい点を掘り下げる。実はこうした細かい点こそが、OS アップグレードの成否を左右するものとなるのだ。また、私たちの最初の Take Control 電子本の発売について正式の発表をする。これはすでに何千人もの読者の助けになっている。ニュースの部では、新型の iBook G4、iSync 1.3、値下げされた eMac、それに Panther 用に重要なアップグレードが施された Default Folder X と QuicKeys X についてお知らせする。

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MailBITS/27-Oct-03

Apple が G4 iBook を御披露目 -- Apple Computer は先週、iBook の機種ラインアップに大きな改訂を加えたことを発表した。すべての機種が G4 プロセッサにアップグレードされ、USB 2.0 と Combo CD-R/DVD-ROM ドライブを追加、そして RAM の最小装備量が 256 MB となっている。この新しい iBook G4 はまたオプションとして AirPort Extreme 802.11g ワイヤレスネットワークのサポートも追加でき、Mac OS X 10.3 Panther がプリインストールされた状態で出荷される。今回発売された iBook G4 には3つの機種がある: 廉価版の $1,100 モデルは 12.1 インチのスクリーン (1,024×768)、800 MHz の G4 プロセッサ、30 GB のハードドライブを装備し、わずか 4.9 ポンド (2.2 kg) という軽量を誇る。$1,400 のモデルは 14.1 インチのスクリーン (同じく 1,024×768 のピクセル数)、933 MHz の G4 プロセッサ、40 GB ドライブで、重さは 5.9 ポンド (2.7 kg) だ。3つ目のハイエンドの $1,600 モデルは同じ 14.1 インチのスクリーンに 1 GHz の G4 プロセッサ、60 GB ドライブで同じ 5.9 ポンドの重量だ。すべてのモデルが2個の USB 2.0 ポートと1個の FireWire 400 ポート、VGA ビデオ出力、S-ビデオとコンポジットビデオ出力のサポート、56 Kbps の V.92 モデム、10/100Base-T Ethernet、それに最大6時間のバッテリー寿命を提供する。オプションで付けられる機能としては AirPort Extreme 802.11g ワイヤレスネットワークのサポート、携帯電話や PDA、Apple の新型ワイヤレスキーボードとマウスなどに使える内蔵 Bluetooth モジュール、それに最大 640 MB の RAM のサポートがある。3機種とも、現在入手可能のはずだ。[GD](永田)

<http://www.apple.com/ibook/>(日本語)アップル - iBook G4
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2091>

Apple が eMac を値下げ -- やはり先週のこと、Apple は一体型の eMac の値下げも発表した。入門レベルの機種、128 MB の RAM と 40 GB のハードドライブ、それに Combo ドライブ (DVD-ROM/CD-RW) を装備したものは $200 値下げされて $800 となった。SuperDrive と 256 MB の RAM に 80 GB ドライブを装備したハイエンドモデルの方も $200 値下げされ、$1,100 となった。どちらの機種も 1 GHz の PowerPC プロセッサと、32 MB のビデオメモリ付きの ATI Radeon 7500 グラフィックスカード、17 インチの CRT モニタが付き、別売の AirPort Extreme カードを内蔵することもできる。これらの eMac も Mac OS X 10.3 がプリインストールされており、Mac OS 9 でブートすることはできない。[JLC](永田)

<http://www.apple.com/emac/>(日本語)アップル - eMac

Apple が iSync 1.3 をリリース -- 今月の初めに iSync 1.2.1 がデビューした、その熱も冷めやらぬうちに、Apple は iSync 1.3 をリリースした。これは Mac OS X 10.2.5 かそれ以降で動作し、Bluetooth 機能付き Sony Ericsson P900 や T630 などの新型の携帯電話や、Nokia 3650 や N-Gage などスマートフォンとの間でデータを同期できる機能を追加している。この 5.5 MB のアップデートは Software Update 経由で、または Apple の iSync ウェブページから直接にも入手できる。Palm OS ハンドヘルド機のユーザーは別途 iSync 1.2 Palm コンジットをインストールする必要がある。(これは iSync 1.21 のリリース時以来変更されていない。)こちらは 892K のダウンロードで、iSync ダウンロードページにあるリンクを使って入手できる。[GD](永田)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07390>(日本語)iCal 1.5.1 と iSync 1.2.1 がリリース
<http://www.apple.com/isync/download/>(日本語)アップル - iSync - ダウンロード

Default Folder X と QuicKeys X: Panther の前にアップグレードを! -- St. Clair Software 社は、開く/保存ダイアログの機能を拡張する同社の人気のユーティリティ、Default Folder X のバージョン 1.9.1 をリリースした。Mac OS X 10.3 Panther および Mac OS X 10.2 Jaguar の双方と互換になったことに加え、Default Folder X 1.9.1 は今回から Finder で直接開かれたファイル([開く]ダイアログを使わずに開いたもの)も追跡できるようになり、また最近使ったフォルダやお気に入りのフォルダも、ドックまたはメニューバーから出る常時利用可能のメニューにリストされるようになった。さらに、Default Folder のメニューが今回から階層メニューになった。バージョン 1.9.1 は登録ユーザーには無料のアップグレードとなる。

<http://www.stclairsoft.com/DefaultFolderX/release.html>

St. Clair 社から警告が出ている。以前のバージョンの Default Folder X は、Panther と互換では ない。これまでの Default Folder X を使っているユーザーが Panther にアップグレードすると(たとえ Archive and Install を使ったとしても)アプリケーションを起動できなくなってしまう! もしもこの事態があなたの身に起こったとしたら、まずログアウトしてから、次に Shift キーを押しながらログインし、古いバージョンの Default Folder X を使用不可に(Accounts 環境設定パネルで起動項目から外す)してからもう一度ログインし直せばよい。そうすれば Panther が正常に動作するようになり、あとはいつでも好きな時に Default Folder X をアップグレードできる。Default Folder X 1.9.1 は 3.7 MB のダウンロードだ。

CE Software 社も同じように、これとよく似て見える問題点を回避するための QuicKeys X 2.0.2b3 というベータ版をリリースした。それ以外のバージョンの QuicKeys X を Panther で動作させると、すべてのアプリケーションが終了してしまう。QuicKeys X 2.0.2b3 は 11 MB のダウンロードで、QuicKeys X の登録ユーザーでない人のために 2003 年 11 月 19 日まで有効の登録番号が付いてくる。どちらの問題についても、Joe Kissell が“Take Control of Upgrading to Panther”の中でアドバイスしてくれた手順、つまり、Panther にアップグレードする際に前もって Jaguar のログイン項目設定パネルですべてを削除しておくこと、という助言を守っていさえすれば避けられたはずの問題と言える。[MAN](永田)

<http://www.cesoft.com/downloads/qkx2/panther.html>
<http://www.tidbits.com/takecontrol/panther/upgrading.html>

DealBITS 抽選会: BeLight Software の当選者 -- おめでとう! dplanet.ch の Barbara Roy、fmr.com の Eric Houghton、b12partners.net のSeth Anderson の3人が、私たちの第2回 DealBITS 抽選会の当選者に決まった。Barbara と Eric と Seth はそれぞれに、$40 相当のソフトウェア、BeLight Software の Business Card Composer を受け取ることになる。当選しなかった人は(今回は、応募しなかった人も含めて)2003 年 11 月 8 日までの間 Business Card Composer を 25% 割引の価格で購入することができる。下記の2つの two swreg.org の URL のうち上の方でダウンロード版 ($30) が、下の方で CD-ROM 版 ($40) が、それぞれ購入できる。BeLight Software の話では、つい最近リリースされたばかりの最新版、Business Card Composer 1.1.3 は Mac OS X 10.3 Panther と完全互換だということだ。抽選に応募して下さった 785 名の方々に感謝するとともに、今後の DealBITS 抽選会にもご期待下さるよう、お願いしたい。[ACE](永田)

<http://www.belightsoft.com/>
<http://www.tidbits.com/dealbits/belight.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07403>(日本語)DealBITS 抽選会: Business Card Composer
<https://usd.swreg.org/cgi-bin/s.cgi?s=31176&p=311765252&v=2&d=0&q=1&t=>
<https://usd.swreg.org/cgi-bin/s.cgi?s=31176&p=311765252&v=2&d=1&q=1&t=>


Take Control の電子本、最初の2冊が発進!

文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

売り上げ高で iTunes Music Store の開店最初の数日間と張り合うのは到底無理とはわかっているが、私たちが2冊の Take Control 電子本を発売してからこれまでの売り上げは、それでも私たちの当初の期待を遥かに超えるものだった。現時点で、すでに 3,000 冊近くが売れている。先週は緊張に満ちた、疲れの溜まる一週間だったが、最後には何とか、すべてをぴったりと締切に間に合わせることができた。

<http://www.tidbits.com/takecontrol/>

Take Control of Upgrading to Panther -- 最初の本、Joe Kissell の書いた“Take Control of Upgrading to Panther”の方は、10 月 24 日、金曜日の午後 8 時ちょうどに出版した。これは、私たちの住むタイムゾーンでの Panther のリリース時刻と寸分違わぬ、同時発売となった。ウェブページをライブにしたその瞬間、もう注文がどっと押し寄せ始めた。その中には、開店前の Apple Store に行列をなして並んで待っていた人たちからの注文もあった。店から無料で提供されている AirPort ネットワークを利用して注文してくれたのだ。彼らは、行列が動き出して店の中に入り、Panther を購入できた時には、もうすでに自分の iBook や PowerBook で電子本を購入して Joe のアドバイスを読み始めていた、というわけだ。

さて、Joe の本がカバーしているのはどんな内容だろうか? 彼は一から話を始め、あなたが1枚目の Panther CD をご自分の Mac に差し込もうとするよりも前に知っておくべきことを、7つのステップに分けて順々と語ってくれる。あらかじめハードディスクをバックアップしておくことや、アクセス許可を修復しておくこと等についてだ。それから、あなたの状況に応じてどのインストールオプションを選ぶべきか、詳しい検討に入る。どのオプションが何をするのか、的確に説明してくれる。実際のインストールの手順は簡単だが、もしもインストールが開始できなかったら、あるいはもしもインストール後の Mac が起動しなかったら、一体どうすれば良いのだろうか? Joe はこのような問題も5つ選んで、トラブルシューティングのセクションでその答を解説する。そして、Panther がどうしてもうまく動かなかったという不幸な境遇の人たちのためには(いや、私たちはただ現実を見ているだけ、そういうことも実際起こるものなのだ)Joe はいくつものやり方であなたが以前のバージョンの Mac OS にダウングレードできる手順も示してくれる。また、Mac OS 9 から直接アップグレードしようという人、あるいは可能な限りクリーンなインストールをしたいという人たちのための、特別の手順も明かされる。最後のボーナスセクションでは、よく使われるハードウェアやソフトウェアなどのアップデートをダウンロードできる URL をリストしている。

<http://www.tidbits.com/takecontrol/panther/upgrading.html>

これで $5 払う価値があるだろうか? 私たちはすでに多くの人たちから、Joe の 52 ページの電子本はその数倍の価値があるという感想を頂いている。私の個人的な感想を言えば、Joe の電子本が与えてくれる心の安らぎのためだけにも、それだけの価値があると思う。私も数限りないほどインストールをしてきた経験があるが、その私でも、インストールの前にログイン項目を使用不可にしておくべきだというようなことは思いも至らなかった。実際、今回古いバージョンの QuicKeys X と Default Folder とが両方とも即効かつ悲惨な問題を引き起こしていることを見れば、彼のアドバイスがどんなに有難いものだったかがわかる。

Take Control of Customizing Panther -- 息つく隙もなく、Tonya と私は土曜日もずっと働き続けて、私たちの2冊目の本、Matt Neuburg の書いた“Take Control of Customizing Panther”の最後の仕上げに取り組んだ。こちらの本が公開できたのは前の本から遅れること1日余り、そしてやはり Joe の本と同じように、私たちがウェブサイトをアップデートした途端、注文が押し寄せ始めた。

Joe の本があなたのインストール作業をできる限りスムーズなものにしてくれたのを引き継いで、Matt は次の段階に進み、あなたが Panther をカスタマイズしてご自分の思う通りのやり方で使えるようになるためのお手伝いをする。まだ Joe の本を読んでいない人のために、またインストーラが思わぬ動作をしてしまったという人のために、Matt はどうすれば Panther のオプション部分のいくつかをインストールできるか、また何のためにそういう部分をインストールすべきなのかを解説する。それから、彼の説明は Panther を最も効果的にカスタマイズできる4つの主要な点に移り、これらを順々に概観して行く。Finder のウィンドウ、メニュー項目のキーボードショートカット (グローバルなショートカットも、個々のアプリケーションごとのものも)、Panther で新装備された Exposé(エクスポゼ)機能、それに信じられないほど混乱させられる Font Book アプリケーションを使ってのフォントメニューのカスタマイズ、の4つだ。最後に彼は、あなたにも適用できる(そしてあなたもきっと適用したくなる)さまざまの細々としたカスタマイズについても一通り触れる。

<http://www.tidbits.com/takecontrol/panther/customizing.html>

Matt のこの 29 ページの本が、Font Book が一体どうやってあなたのフォントを使用可にしたり使用不可にしたりしているのか、あなたが散々苦労して見つけ出さなければならない手間を省いてくれるのだとしたら、そのことだけでも充分に $5 を払う価値があると私は思う。それに、Exposé をカスタマイズする際に気を付けるべきことを指摘してくれる Matt の警告の数々も、また同じくらい価値があると思う。

教訓もいくつか学んだ -- 何もかもを予知するのは不可能だ。これらの電子本をリリースしてから数時間の間に、私たちはいくつもの質問やコメントを受け取った。

今後もお楽しみに -- 今後少なくとも一・二週間の間は、新しい本が出ることはない。私たちは、旅行しなければならない用事もあるし、このシステムについて学んだ教訓をどのように生かして行くのかをじっくりと考える余裕も必要だからだ。ということで、しばらくの間は Joe と Matt の本をお楽しみ頂きたい。もちろん、後に控える著者たちも、Joe と Matt の大成功を目のあたりにしてうずうずと腕を鳴らしており、今後出てくる本の著述に余念のないところだ。私たちの新しい企画に信頼を寄せて下さり、感謝です!


Mac OS X 10.3 Panther が解き放たれる

文: Jeff Carlson <[email protected]>
訳: 倉石毅雄 <takeo.kuraishi@attglobal.net>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@earthlink.net>

先週末、Mac OS X 10.3 Panther がその巣から飛び出した。これで、発売されているバージョンを使用し始め、六月の Worldwide Developer Conference で Apple が約束した内容と比較する機会が出来た (TidBITS-685 の“Mac OS X 10.3 Panther、WWDC で跳躍する”を参照)。Apple はこのリリースに多くの外見上や中身の改善を詰め込み、古くからの人気ある機能をようやく実現した。これは $130 のアップグレード価格を払うだけの価値があるものだろうか?以下のハイライトを読んで、判断してもらいたい。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07242>(日本語) Mac OS X 10.3 Panther、WWDC で跳躍する

新しい Finder -- 最初に気がつく変更点は Finder だろう。iTunes と同じ金属光沢で、Sidebar が加わった。これは全てのウィンドウの左側の窓で、ボリュームとホームディレクトリへの素早いアクセスを可能にする。もし Sidebar に多くの面積を取られたくなかったら、分離バーをドラッグして表示する内容を最小限のアイコンだけに抑えられる。バーを左一杯ドラッグするか、ダブルクリックすると、Sidebar は消える。Open と Save ダイアログにも Sidebar が含まれ、移動が簡単になった。

<http://www.apple.com/macosx/features/finder/>

理論的には Sidebar は Favorites ウィンドウを置きかえるものだ。フォルダを Sidebar へドラッグしてリストに加えたり、Sidebar からドラッグして削除する。削除の場合には Dock から何かを削除するとの同様に煙に消えるアニメーション効果がある。しかし、キーボードのショートカットやメニュー項目がなくなったらと言っても、Favorites は完全にはなくなってはいない。ホームディレクトリの Library フォルダを開き、Favorites フォルダを Sidebar へドラッグすれば、お気に入り項目が復活する。

Finder の他の改良点としては、タイプするのと同時に一致する項目を表示する瞬間検索や、Finder ラベルの再登場、そして Windows に触発された複数のアプリケーションを切りかえるためのインターフェースなどがある。Command と Tab を押してスクリーンに一列に並んだアプリケーションのアイコンから選択する (Proteron の LiteSwitch X は同じ機能を提供する。同社は今週、Apple への“公開メモ”を掲示し、Apple が Mac OS へ他社の技術を勝手に組み込む悪癖に対しての注目を呼んでいる)。

<http://www.proteron.com/liteswitchx/openmemo.php>

Exposé -- WWDC での意外な発表は Exposé の紹介だった(最後の音節にアクセントを置いて“エクスポゼ”と発音する)。これはアプリケーションや Finder ウィンドウがごちゃごちゃになる避けようがない事態を解決する為の革新的な方法だ。ユーザが定義するショートカットキー、マウスのボタン、もしくはポインタをスクリーンの角へ移動するなどの方法で起動されると、Exposé は一時的にウィンドウを縮小し、配置しなおして見易くする。F9 を押すと全てのウィンドウが重ならないようにサイズが変更され、どれかをクリックすることにより前面に持ってこられる。F10 からは一番前面のアプリケーションのウィンドウを同じように表示し、それ以外のウィンドウを暗くすることによりはっきりさせる。F11 は逆の働きを行ない、全てのウィンドウを画面上から退けて Desktop を表示する。

<http://www.apple.com/macosx/features/expose/>

私達は当初は Exposé に対しては懐疑的だったが、その単純ながら優雅な動作に引かれつつある。ショートカットのキーを一時的に押すことにより、ウィンドウを選択している間、Exposé ディスプレーを画面上に表示しておける。だが、もしショートカットキーを押しっぱなしにすれば、希望するウィンドウへマウスを移動してキーを放すことにより、そのウィンドウを起動できる。一つの欠点は、Exposé が Classic ウィンドウを縮小ビューで表示しない点だ。

Fast User Switching -- 過去の Mac OS X のバージョンでは、同じマシンで他のユーザを起動したければ一旦ログアウトする必要があった。そのためには開いたアプリケーションを閉じる必要があり、Mac を再起動するのと同じ事だった。単に起動時のチャイムがないだけだ。だが、Panther では、複数のユーザが同時にログインすることが可能となり、他のユーザへ切り替えた際の状態を保存する。希望するユーザへの変更には、メニューバーの右側の新しいメニューから希望するユーザの名前を選択する。家族の間で一台の Mac を共有している家では、Fast User Swtching は神からの授かり物と言っても良いくらいだ。私にとってはこれだけで Panther のアップグレードを購入した甲斐があった。他人のアプリケーションを一から設定する手伝いをする必要があったのだが、真新しいユーザを使用して実際に試す作業と電子メールで記録する作業を切り替えながら、素早くその手順を行なうことが出来た。

その視覚的な格好良さからも、多くのユーザが一度は Fast User Switching を試してみるだろうと思う。単に他のユーザのデスクトップを表示するだけでなく、それぞれのユーザがサイコロの違った面にあるかのように環境全体がグラフィックとして回転する。もっともこれは私の 15-インチ PowerBook G4 での場合であって、私の Titanium PowerBook G4 や Adam の iBook では単に切り替わるだけだ。この三次元的な比喩が六人以上のユーザの場合、どう働くのかはまだ試していない。空間の奥から新しい立体が飛んでくるのなら格好良いが、Apple がそこまで視覚的な比喩を押したとは思えない。

ユーザの切り替えにおいてのアプリケーションの動作が統一されていないことを発見した。iChat は自動的にオフラインになり、元に戻すと自動的に AIM ネットワークにログインする。同様に、iTunes は自動的に音楽再生をやめるが、残念ながら元に戻しても自動的に再生を開始はしない。また、他のユーザが使用中の場合に再起動するのには気をつけるべきだ。もし保存していない内容があり、彼らのアカウントへアクセスできないと、変更が失われてしまう (これには管理者のパスワードが必要だ)。

FileVault -- 企業やプライバシーに関心の高い個人のニーズに対応して、Panther では FileVault を導入した。これは、あなたの Home フォルダの中身を AES-128 (Advanced Encryption Standard) キーを利用して暗号化する。FileVault を使用可能にした後も、Home フォルダの中の項目は通常と同じ様に使えるが、開いたり閉じたりする度に暗号化と暗号解除がその場で自動的に実行される。これにより、例えば万が一あなたのラップトップを無くしたり或いは盗まれた場合でも、他人があなたの情報にアクセスするのは途方も無く困難になる。

<http://www.apple.com/macosx/features/filevault/>(日本語)アップル - Mac OS X - 特長 - FileVault
<http://csrc.nist.gov/CryptoToolkit/aes/>

しかしながら、Panther のベータリリースをテストしている時に Take Control の著者の何人かは FileVault のお陰でデータを消失するという経験をした。例えこれを無視したとしても、FileVault には Home の内容を収納するために一つの大きなファイルを生成するというアーキテクチャー上の重大な制限がある。多くのユーザーにとってはこのファイルは目茶目茶に大きな(数ギガバイト超の)ものになる。なぜならば、デフォルト設定ではこの Home フォルダには、デジタル写真、iMovie メディアファイル、そして iTunes ライブラリといったファイルが含まれるからである。これは二つの重大な理由から問題である。

<http://www.dantz.com/index.php3?SCREEN=kbase&ACTION=KBASE&id=28093>

FileVault 自体は悪い考えではないが、私は(そして TidBITS の他の人も全員)恐ろしくて近寄れやしない;自分の全てのデータをその一つのファイルに託することなど想像も出来ないし、ましてやこれを使うために自分のバックアップ戦略をいじくりまわすなどとんでもない。Apple は FileVault を特定のフォルダだけを暗号化できるように修正すべきである。ユーザーには本当に大事なデータだけを保護できるようにし、その他のほとんどの差し障りのないファイルまで巻き込んで時間と努力を浪費すべきではない。

Font Book -- Mac は常にタイポグラフィーの先頭に位置してきたが、フォントの管理は面倒なままであった。Font Book は正しい方向へ向けた良い第一歩と言える。フォントに関してユーザーにより多くのコントロールを提供しているし、これまでのようにフォントファイルを正しい Fonts フォルダにコピーしただろうか等と悩む必要はない。あるフォントを使用可能にしたり不可にしたり、書体をカテゴリにグループ化したり、また Finder や iTunes と同じような方法でフォントの検索もできる。グラフィックの専門家は、Suitcase X や Font Reserve のようなフォント管理ユーティリティの方を使い続けるだろうが、他の一般の人にとっては Font Book で十分であろう。

<http://www.apple.com/macosx/features/fontbook/>(日本語)アップル - Mac OS X - 特長 - Font Book

Font Book を使うに当って注意すべき点は、フォントを使用可能にしたり不可にしたりする時のルールを理解する事である。というのも、あるフォントを使用不可にするのに All Fonts の所でやったか、或いはある特定の集合の中でやったかで違う結果が出るからである。この件については、Matt Neuburg が "Take Control of Customizing Panther" の中で特に数ページを費やして解説している。

<http://www.tidbits.com/takecontrol/panther/customizing.html>

Virtual Private Network (VPN) 接続 -- Apple は、派手なグラフィックスやユーザーインターフェース改良とかに必ずしも結びつかない技術にも幕裏での努力を続けている。その代表例:多くの企業が出張中や自宅勤務の従業員との安全な通信を確保するために使っている VPN サポートの内蔵である。VPN 接続とは、要するに一つのマシン上の全てのポートを捕まえてバンドル化し、ローカルネットワークか或いはインターネット上の何処かにあるもう一つのコンピュータへの暗号化トンネルに流し込むというものである。一つのマシンに出入りする全てのデータは暗号化されそしてその出入りする口は一つしかない - VPN 接続 - ので、マシンが攻撃されたり或いはやられてしまう危険性を下げると同時に、有線接続であるか無線であるかに係わらずネットワーク上で覗かれるのを排除している。Internet Connect アプリケーションを使って、L2TP-over-IPSec か PPTP かの接続を設定できる。

<http://www.apple.com/macosx/newfeatures/systemadministrators.html>(日本語)アップル - Mac OS X - 新機能 - システム管理者に

パイプの反対側では、Mac OS X 10.3 Server が両方の VPN サービスを内蔵しており、SOHO 事務所でワイヤレス接続の安全を守るのを Panther サーバーマシンをつなぎ込んでそして Panther VPN クライアントを使うことで比較的簡単にそして安価に実現できる。

アップグレードするべきか? どんなオペレーティングシステムのメジャーリリースでも、数々の素晴らしい新機能と共に解決に手をかけねばならない問題の必然性からも逃げられない。そして Panther も例外ではない。

例えば、TidBITS の寄稿編集者 Glenn Fleishman も私も最近新型の 15インチ PowerBook G4 を買ったのだが、Panther には RAM との相性問題があるらしいことに気付いた。どうも買い足したサードパーティの汎用 RAM が問題の原因らしいのである (私の場合 Panther は別のパーティション上への真っさらのインストールでも動かないし、メインのパーティションへの Archive and Install オプションでのインストールではシステムフリーズがしょっちゅう起こってしまう)。私の PowerBook に付いてきたオリジナルの 512 MB の RAM に置き換えるとこの問題は解決するみたいである。(アップグレードの忠告:オリジナルの RAM を eBay ですぐに売ってしまわない事。)

また、多くのユーザーが報告しているところによると、Panther が再起動されている時に接続された外部 FireWire 機器は取り返しのつかないほど破損されるという。従って外部機器を Panther と一緒に使う前(そして途中)には、その外部機器のデータをオフラインバックアップしておくことを忘れないように。そして、どの Mac OS アップデートでも同じだが、サードパーティアプリケーションやユーティリティの中には Panther 下できちんと働くにはアップデートが必要なものがある - そこで大事なプログラムが Panther 対応となっているかどうかをそこの Web サイトで確認しておく必要がある。

そうではあっても、Panther には良い所が沢山ある。私は、新機能の数だけでなく、Mac OS X が成長するにつれてより成熟したものとなっていく様を嬉しく思っている (これは私がヨチヨチ歩きの頃から良く知っているせいかもしれない)。私は、機能リストに新しい項目が付け加えられる度に、Unix で走るこのシステムをユーザーフレンドリーにする努力がまた払われたのだなと思うのである。

更に、Panther は Jaguar より速くキビキビしていると感じさせる。もっとも、私が今使っているのは Apple の最速のラップトップでもあるので、私の前の 400 MHz Titanium PowerBook G4 をアップグレードした後どの様に走るか楽しみである。そして、Apple のエンジニアが更に性能を搾り出すため Mac OS X のコードの最適化の努力を続けているという報告が目につき始めている。

とどのつまりは、アップグレードすべきかどうかの質問は、あなたがどの様なユーザーかということに行き着く。冒険好きの新し物好きであれば今すぐ Panther にアップグレードすべきである;新機能を探索し試して見るのを待ちきれないであろう。もっと注意深いユーザーはもうちょっと待ってみたいところであろう。と言っても何も 10.3.1 のリリースまでということではなく、もっと多くの問題点が明らかになり回避できる頃までであろう。更に言えば、10.1 から 10.2 へのアップグレードの時とは違い今回は必須という訳ではないので、あまり注文の多くないユーザーはそのまま Jaguar を使い続けるというのもいいのではなかろうか。

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Panther で興味を引かれる点は?

文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: 佐藤浩一 <koichis@anet.ne.jp>

Jeff Carlson が Apple の 新しい Mac OS X 10.3 Panther で衆目を集める機能を紹介してくれたが、前のバージョン Jaguar での私の経験からすると、私にとって決定的な意味を持つ変更箇所というのは、もっと微妙なものの方だった。この記事では、そのような Panther の微妙な変更点とそれらがどのように動作するかを見ていくことにする。

起動・スリープ・システム終了のタイマー機能が戻ってきた -- また Mac OS 9 の機能の一つが Mac OS X に戻ってきた。システム環境設定の「省エネルギー」に新しく「スケジュール」タブが追加され、Mac の起動、スリープ、あるいはシステム終了日時を予約することができる。これで、あなたはいちいちシステムが立ち上がるのを待つのではなく、朝 Mac がすでに起動していてすぐにあなたが使えるようにしておくことも可能だ。初期のテストや報告によると、時々うまく動作しないこともあるようだが。 (私の iBook は時間になってもスリープしなかったが、スリープからの解除は問題無かった。ある TidBITS Talkの読者の Mac は、システムが指定した時間に終了しなかったと言っている。)

余談だが、システム環境設定のアイコンのグルーピング方法が新しくなったため混乱してしまうのなら、「表示」メニューを使って、希望するシステム環境設定項目を選択したり、あるいは「アルファベット順に整理」を選んで Appleのカテゴリーを隠すという手がある。これらの表示オプションは Panther で新しく増えたものではないが、今回の新しいカテゴリー分けで混乱するまでは使おうとも思わなかったものだ。それほど速くない Mac を使っている私たちにとって、ウインドウを閉じた時 Panther のシステム環境設定アプリケーションが終了するようになってしまったのはやっかいなことだ。もう一度使いたいと思ったとき起動に時間がかかるようになってしまったのだ。

ネットワークブラウザがあるべき姿に -- ファイル共有とネットワーキングに対するサポートは素晴らしいにもかかわらず、Apple のネットワークボリュームを検索・接続するためのインターフェースは長い間ひどいものだった。最初はセレクタ、そして Mac OS 9 で現れたネットワークブラウザ (これを本当に使った人はいるのだろうか?)、さらに Mac OS X のお粗末な「サーバへ接続」ダイアログだ。Panther で、ついにこれは正しい方向へ進化した。以前は余分だった「ネットワーク」アイコンが Finder の最上位ウインドウに現れるようになり、これを出発点として Mac と Windows 双方の共有ボリュームをネットワーク経由で閲覧することが可能となった (私が今現在いる O'Reilly Mac OS X Conference のホテルでは、かなりの数共有ボリュームが見受けられる)。どれかを選択して「接続」ボタンをクリックすればログインウインドウが開き、その後選択したボリューム以下の全ファイル階層構造が見られる。

キーボードショートカットの変更 -- 「キーボードとマウス」システム環境設定で、Panther は画面のスクリーンショットを撮るものなどのシステム全般に渡るキーボードショートカットが多数変更できるようになった。それだけでも素晴らしいことだが、さらに嬉しいことにいくつかのアプリケーションではメニュー項目にもキーボードショートカットを追加できるようになった。初期のテストでは Eudora や iTunes では成功しなかったが、Safari とシステム環境設定ではうまくいった。面白いことに、Apple メニューの「最近使った項目」サブメニューから Eudora を選ぶ「全アプリケーション」ショートカットを作成したとき、これはうまく動作しなかったが、Safari にある Eudora ウェブサイトのブックマークにはきちんと関連づけられた。Safari のブックマークに対してキーボードショートカットが割り当てられるのは便利だろう。さらにMatt Neuburg の“Take Control of Customizing Panther”で学んだように、もし問題のメニュー項目に省略符号 (“...”) が付いているのなら、本当にこれが省略符号 (Option-;) なのか、あるいはピリオド 3 つなのか、試行錯誤して確かめないといけない。この話の教訓はと言えば、この新機能は便利だしありがたいが、QuicKeys X や Keyboard Maestro などのマクロユーティリティが不要になった訳ではないということだ。 (これらは動作を連続して行えたり、AppleScript スクリプトを実行したり、文字を入力したり、ボタンをクリックしたり、その他たくさんのことができるからである。)

<http://www.cesoft.com/products/qkx.html>
<http://www.keyboardmaestro.com/>

ディスクユーティリティが手を広げる -- ディスクユーティリティがこのように何でも併合しようしていたとは、誰が気付いていただろうか? それまで、ディスクユーティリティは損傷を受けたディスクおよびアクセス権の修復、そしてディスクの初期化およびパーティション作成をするためのものだった。しかしながら Panther では、ディスクユーティリティが Disk Copy のディスクイメージに関する機能も取り入れたので、これを使ってディスクイメージを作成し、さらにそれからディスクを作成したりすることができる。それだけにとどまらず、ディスクユーティリティはフリーウエアである Carbon Copy Clonerの領域さえも侵してしまった。「復元」タブの設定により、ディスクの完全な複製を作成したりディスクイメージからディスクを復元できるようになったのだ。 Mac OS 9 では可能だったのに Mac OS X ボリュームは単にドラッグしただけでは複製できないことを残念だと思っていた多くの人にとって、これは本当にうれしい機能だろう。ディスクユーティリティを使用中、現在ジャーナリングがオフのディスクに対して「ジャーナル記録開始」ボタンをクリックできる。詳細は省くが、ジャーナリングがオンであればクラッシュ後の起動がもっと素早くなる。

これを強制終了! -- きちんと動作していないアプリケーションを強制終了できるのは良いことだと思っているのだが、開いて閉じるための余計な手間がかかるため「強制終了」ダイアログを使用するのは好きではない。私は誤動作しているアプリケーションのドック内アイコンを Option-クリックして、そこから「強制終了」をよく選ぶのだが、Panther ならCommand-Shift-Option-Escape を押すことにより、最前面のアプリケーションだけを「強制終了」ダイアログを見ることもなく強制終了することができる。このショートカットは、動作していないアプリケーションの前面に「強制終了」ダイアログが表示されない場合にも役に立つことだろう。

Classic インターフェースが改良 -- Virtual PC が提供するように現在の状態をセーブするオプションがあるといいとは思うが、Apple が Classic を変更することはまずないだろう。しかし、Panther では Classic を使う上でいくつか改善された点がある。システム環境設定の Classic パネルにある「起動/停止」タブに、新しく「Classic の状況をメニューバーに表示する」チェックボックスが追加された。メニューバーに表示される Classic メニューはClassic を素早く起動したり停止したりするための手段となるが、さらに重要なことは「アップルメニュー」サブメニューから Classic 環境のアップルメニューの内容が見られることだ。これには通常コントロールパネルが含まれているので、もうコントロールパネルにアクセスするためだけに Classic アプリケーションを起動する必要がなくなったということだ。さらにシステム環境設定の Classic パネルに新しく 「メモリ/バージョン」タブが追加され、これは Classic アプリケーションの名称、バージョン、そしてメモリの使用量を表示する。RAM を多く必要とする Classic アプリケーションで悩まされているなら、これが役に立つだろう。

iPhoto 統合のヒント -- 時々 Apple は iPhoto にそれほど肩入れしていないのではないかと思わせるときがあるが、私は、1 月の Macworld Expo でiPhoto 3.0 が登場し、現バージョンにおける重要なスピードおよび拡張性の問題を解決してくれないかと願っている。Panther で iPhoto とオペレーティングシステムが新しく統合されているのを見て、私の性能改善に対する希望はさらに高まった。「デスクトップとスクリーンセーバ」システム環境設定パネルでは、どの iPhoto アルバムからでもデスクトップあるいはスクリーンセーバに使う写真を選ぶことができ、これは同じことを iPhoto で行うよりも簡単にできると思う。しかしながら、新しいアルバムを iPhoto で作成した場合、システム環境設定を終了して再び起動するまでは、それが「デスクトップとスクリーンセーバ」システム環境設定パネルからは見えない。さらにもう一つヒント: デスクトップ用に新しい写真を選んでいる時、素早くプレビューするためには Exposé のデスクトップを表示するショートカットを使うと良い。

バグレポートを送信 -- これについては Apple を称賛したい。Panther でアプリケーションがクラッシュした場合、「バグレポートを送信」ボタン付きのダイアログが現れる。レポートには情報の追加もでき、Apple にインターネット経由で送られる。ネットワークのトラフィックをチェックしたわけではないが、レポートに個人的な情報は含まれないと Apple は Mac ヘルプではっきりと述べている。ユーザーが送信したバグレポート (例えば Safari のバグ報告から送られたものなど) は、開発者から送られたバグレポート (Apple の障害データベースへ直接送られる) よりも優先度が低いが、複数の Apple 社員は私に、ユーザーから送られてきたレポートでもきちんと処理・評価されていると保証してくれた。将来的には、メーカーなどに属さない開発者でも、彼らが作成したアプリケーションがクラッシュした時自動的に作成されるこれらのバグレポートを受け取れるような仕組みができればいいと思っている。

ネットワーク状況の表示 -- 私たちのように複数の接続 (内蔵 Ethernet、AirMac、モデム) を持つ多少複雑なネットワークを使っていたり、さらには複数のインターネット接続 (確かにこれは変だと思うが) を持っている人たちでも、新しく加わった「ネットワーク」システム環境設定の「ネットワークの状況」表示を歓迎することだろう。これにはすべての接続が表示され、それぞれの接続にたいして簡単な説明が現れる。そのうち一つをダブルクリックして設定を変更することも可能だ。

他にもたくさん -- 次週以降、Panther で便利な点がさらに見つかることは間違いないだろう。読者の皆さんも何か分かったら TidBITS Talk に投稿していただきたい。投稿された記事には目を通していくつもりだが、私は今週はずっと O'Reilly Mac OS X Conference に出席しているので、いつもと同じように反応するのは難しいかもしれない。

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PayBITS の説明 <http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/paybits-jp.html>


TidBITS Talk/27-Oct-03 のホットな話題

文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

新型 Power Mac G5 用キーボード -- Apple が Power Mac G5 と共に出荷している新しいキーボードについて、読者たちが意見を寄せる。(メッセージ数 7)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2088>

Take Control にコメント -- 私たちの新しい出版企画、Take Control 電子本について、読者たちが意見を述べ(ありがたいことに、多くはとても肯定的なものだった)いろいろなコメントが猛烈に飛び交っている。(メッセージ数 31)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2089>

Take Control 電子本への支払方法 -- Take Control 電子本を購入するための支払いはどういう仕組みになっているか、今後それをどう改良して行けばよいのか、という議論。(メッセージ数 2)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2092>

新型 iBook をめぐる謎 -- 新型 14 インチ iBook には2機種あるが、どうしてこの2つはたった 67 MHz しかプロセッサ速度に差がないのか? また、12 インチ PowerBook G4 と比較するとどうか? (メッセージ数 4)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2091>


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非営利、非商用の出版物およびウェブサイトは、フルクレジットを明記すれば記事を転載またはウェブページにリンクすることが できます。それ以外の場合はお問い合わせ下さい。記事が正確であることの保証はありませ ん。書名、製品名および会社名は、それぞれ該当する権利者の登録商標または権利です。TidBITS ISSN 1090-7017

Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2005年 12月 26日 月曜日, S. HOSOKAWA