2003 年の締めくくりはジャンボ号だ。まず、私達の最新の電子本である Kirk McElhearn の "Take Control of Users & Accounts in Panther" のリリースを発表したい。そして Dan Frakes からの iPod のアクセサリとヘッドフォンについての二つの記事を送る。また、この号では一月の Macworld Expo での私達の所在の情報、先週の Bare Bones Software DealBITS 抽選の当選者の発表、Insider Software の FontAgent Pro が当たる新しい DealBITS 抽選、そして Lasso Professional 7 のニュースなどをお伝えしたい。安全で楽しい年末年始を迎えて欲しい。再会は一月に!
記事:
Copyright 2005 TidBITS: Reuse governed by Creative Commons license
<http://www.tidbits.com/terms/> Contact: <[email protected]>
本号の TidBITS のスポンサーは:
TidBITS のスポンサーになって仲間をふやし知名度を上げませんか!日本からも素晴らしい製品を、数万人に及ぶ経験豊かで熱心な全世界の Macintosh ユーザー に見てもらいましょう。実際にものを買うのはこの人たちなのです!詳しい情報や料金については <[email protected]>. へメールを。
読者のみなさん! あなたのカンパで TidBITS を応援してみませんか?
今週は、 Jay Nelson 氏、 Jeff Stein 氏
James Tait Elder氏の暖かい支援に感謝!
<http://www.tidbits.com/about/support/contributors.html>
SMALL DOG ELECTRONICS: Xserves On Sale!
G4 Xserve 1 GHz Dual Only $2299! G4 Xserve 1.33 GHz Only $2499!
4 Xserve 1.33 GHz DP ONLY $3149! While supplies last!
Visit: <http://www.smalldog.com/tb/> 802-496-7171
GET FETCH FOR FREE! Fetch Softworks makes Fetch, the original
Macintosh FTP client, free for educational and charitable use.
Apply today at <http://fetchsoftworks.com/edapply>!
Aladdin Systems: Give them games for the holidays!
Game On! Family Pack includes 6 exciting games for everyone.
Click here to save $10 and get the Family Pack for $39.99.
<http://www.aladdinsys.com/store/tidbits/familyoffer.html>
ConceptDraw Christmas! Four ConceptDraw Products for Only $399!
New ConceptDraw V Pro and ConceptDraw PROJECT, together with
ConceptDraw MINDMAP Pro and ConceptDraw PRESENTER. Save up to
$477 and be productive in 2004! <http://www.conceptdraw.com/>
DR. BOTT, LLC: Explore our vast assortment of iPod accessories!
NaviPod wireless remote; PocketDock for using standard FireWire
cables with your 3G iPod, and other startlingly cool gear for
enhancing your digital lifestyle. Visit <http://www.drbott.com>
Bare Bones Software TextWrangler 1.5 -- General-purpose tool for
composing, modifying, and transforming text. Now with full
AppleScript support! US$49. For more info, to download a demo,
or to purchase a copy, visit <http://www.barebones.com/>.
CREO TOKENS - Send big files or folders, around the office or
the world. Combines compression, encryption, and cross-firewall
technology into a "one-click" package. Download the free Token
Redeemer or Token Creator trial at <http://www.creo.com/tokens>
TidBITS 2003 年末年始休止 -- 年末に向けて慌ただしかったが、これが 2003 年最後の TidBITS になる。年末年始の数週間は友人達や親戚とゆっくりできる事を楽しみにしている。TidBITS を価値あり、時に即した物とすることを助けてくれている多くの人達に感謝したい:Tonya、Geoff、Jeff、Matt、そして企業スポンサーや Internet ホスト、知識豊かな著者や貢献者、驚異的なボランティアの翻訳者の皆、TidBITS Talk の参加者、Take Control プロジェクトの成功に貢献した人々、そして私達の仕事を読むことにより意義を与えてくれる読者の皆さん。次の号はサンフランシスコでの Macworld Expo へ向けて準備する最中の 2004 年 1 月 05 日に配布予定だ。2004 年にまたお目にかかろう! [ACE] (倉石)
DealBITS 抽選: Bare Bones Software 当選者 -- 第三回 DealBITS 抽選の応募者から無差別に選ばれた free.fr の Andre Bloch、troutnc.com の Wayne Clodfelter、そして sympatico.ca の Mary におめでとう! それぞれ Bare Bones Software からソフトウエア: BBEdit、Mailsmith、もしくは TextWrangler のいずれかを受け取る。それ以外の応募者も全員 Bare Bones 製品のどれからも 15 パーセント引きのクーポンを受け取ったはずだ。応募した 967 人に感謝したい。将来の DealBITS 抽選もぜひ逃さないで欲しい。 [ACE] (倉石)
<http://www.barebones.com/>
<http://www.tidbits.com/dealbits/bare-bones.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07460>(日本語) DealBITS 抽選会: Bare Bones Software
Blue World が Lasso Professional 7 をリリース -- Blue World Communications はパワフルなMac OS X と Windows 用の Lasso Professional 7 をリリースした。これは Web-と-データベースサーバのミドルウェアの最新版だ。バージョン 7 は、MySQL データベースの内蔵版を備え (これにより速度と安全性を高めた)、Unicode や拡張文字セットのサポートの改善、大量のデータソースのキャッシング (これによりデータベースを基にしたサイトの速度を飛躍的に高められる)、画像のダイナミックな操作と生成、Lasso を使用して FileMaker Pro データベースをサーブしている人達だけのための速度向上、複数のサーバセッション (これにより、複数の Lasso サーバ上の同一ユーザのセッションを追える)、Apache 2 のサポート、データベースのトランザクションのサポートの改善、SOAP、XML、そして WSDL-ベースの Web サービスの拡張されたサポート、何百もの新しいタグなど、数え切れない改善点を提供している。Lasso Professional 7 の価格は $1,000 だが、Blue World は年末まで $50 の割引を提供している。前バージョンからのアップグレード価格も提供されている。Lasso Professional 7 は Mac OS X 10.2 Jaguar と Apache 1.3、Apache 2、もしくは WebSTAR V のいずれかを必要とし、Mac OS X 10.3 Panther と PowerPC G5 プロセッサー用に完全に最適化されている。完全に機能を揃えた 30 日限定試用バージョンが Blue World Web サイトからダウンロードできる。 [TJE] (倉石)
無料 Macworld Expo Pass はまもなく〆切 -- 先週、TidBITS 読者から多数のリクエストがあったにも関わらず、私達の友達の Peachpit Press にはまだ一月の Macworld Expo の展示用パスが残っている。無料でパス二枚を希望するのであれば (通常は $15 から $35 する)、<[email protected]> へ名前と郵送先を書いて電子メールを送れば良い。ショーで会うのを楽しみにしている! [JLC] (倉石)
文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
私たちの多くは classic Mac OS に慣れ親しんでいる。そういう私たちにとっては、Mac OS X の中でもそのマルチユーザー関係の機能が最も混乱させられるものだった。私の両親は今でも、両親の Cube に私がいったいなぜ両親別々のアカウントを設定したのかと不審に思っているし、Mac OS X に既に心から適応したと思っている私でさえ、マルチユーザーのオペレーティングシステムにおける奇妙さやその影響など、いちいち乗り越えなければならないことにフラストレーションを感じる時もある。同じコンピュータの上で二人のユーザーが iPhoto Library や iTunes Music フォルダを共有するにはどうすればいいのだろうか? そう言えば、Public フォルダというのはいったい何のためにあるのか? その Drop Box フォルダはどうか? それに、これら2つのフォルダの代わりに /Users 中の Shared フォルダを使ってはいけないのか? ログイン後にパスワードを必要とせずにユーザー間を行き来する方法はないのか?
これらは私たちの脳裏に浮かぶ質問のほんの一部に過ぎないが、Kirk McElhearn の新刊、65 ページにわたる電子本の“Take Control of Users & Accounts in Panther”はこれらすべての質問と、さらにもっと多くの質問にも答えてくれる。(この本は Panther のインターフェイスに絞って書かれているが、内容テキストの少なくとも 80% はまだ Jaguar を使い続けている人のためにも役に立つはずだし、またそういう人が Panther にアップグレードする時にも役立つだろう。)Kirk はアカウントの動作の仕組みをまず基本から説明し、異なるタイプのアカウントについて議論し、あなたの状況に合ったアカウント設定の戦術についてあなたが考えをまとめる助けになる。その後で、アカウントへのログイン・ログアウトの方法について復習し、Panther で新設されたファーストユーザスイッチ機能の細部について丁寧に検討、またあなたの起動項目を管理するやり方を示してくれる。
その次に続く2つは、私が好きなセクションだ。第2のアカウントを使って問題点のトラブルシュートを行なうこと、それにあなたの Mac 上のユーザーたちの間でファイルを共有する4つの方法、という2つの話題だ。(Kirk の本ではネットワーク経由でファイル共有をする方法は扱われていない。こちらの話題についての詳細を知るには、まず <[email protected]> に電子メールを送って Take Control announcement メーリングリストに登録し、次に出る Glenn Fleishman 著の“Take Control of Sharing Files in Panther”に関するニュースをお待ち頂くことになる。この本は近日発売予定だ。)最後に、Kirk は iPhoto や iTunes を使って写真や音楽を共有するにはどうすればよいかをステップ・バイ・ステップの説明で提供してくれる。これは、私も数え切れないほどの回数質問を受けた話題だ。
Kirk と一緒にこの本の発行のために何週間か働いてみて、私たちは自分の Mac を自分で管理しようとする人々は全員、この本を読むべきだという実感が湧いてきた。(それに、私は両親へのクリスマスプレゼントとして、今年はこの本を贈り、私がなぜ両親の Mac をあのように設定したのか、納得してもらおうと思っている。)それは、ユーザーとアカウントこそが Mac OS X を能率的に使いこなすための鍵となるからだ。私自身、今の今までそれを実現すべきだったのにしてこなかった、ということが感じられたのだ。
あなたの Mac を主に使っているのがあなた自身ならば、あなたはぜひこの本に一度は目を通すべきだと思う。そんなあなたのお役に立とうと、私たちはこの本と、それに他の既刊の Take Control 電子本と、それぞれについて無料のサンプルをアップロードしておいた。このサンプルをご覧になれば、この電子本はどんな見栄えか、どんな風に使えるかが体験でき、また目次の部分全部と、その他内容の数ページとを読むことができる。
<http://www.tidbits.com/takecontrol/panther/users.html>(日本語)Take Control Ebooks: あなたの知りたいことがすぐわかる
文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Mac OS X 10.3 Panther に、Apple はフォント管理ユーティリティの Font Book を含めた。けれども、フォントの管理に本格的に取り組んでいる人たちは程なく、このユーティリティが本物のフォントマネージャ、例えば Insider Software の FontAgent Pro のようなものとは全く比較にもならないということに気が付いた。毎日フォントと取り組んで作業するような人たちには、フォントの管理・整理・アクティベート・エクスポート・表示、さらには修理まで出来る FontAgent Pro のパワフルな機能が必要だったのだ。FontAgent Pro は最初から Mac OS X 用の Cocoa アプリケーションとして書かれており、Aqua のインターフェイスの中でドラッグ&ドロップの機能も提供している。
<http://www.insidersoftware.com/FontAgent/fontagentpro/>
今週の DealBITS 抽選では、FontAgent Pro の箱入り梱包版 ($99.95 相当) を賞品にする。幸運な当選者以外の応募者には、もれなく FontAgent Pro を割り引き価格で購入できる資格が贈られる。ぜひ奮って下記リンクの DealBITS ページで応募して頂きたい。その際、ページに記された応募のルールをよく読んでそれに同意してから応募されたい。いつも通り、寄せられた情報のすべては TidBITS の包括的プライバシー規約の下で扱われる。最後に一言: ご自分のスパムフィルターに注意されたい。当選したかどうかをお知らせする私のアドレスからのメールを、あなたに受け取って頂くのだから。
<http://www.tidbits.com/dealbits/insider-software.html>
<http://www.tidbits.com/about/privacy.html>(日本語)プライバシー規約
[訳注: 大変申し訳ありませんが、年末は特別号が重なったため日本語訳の作業が遅れ、今号の翻訳はこの抽選の応募期間の終了に間に合いませんでした。]
文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: 倉石毅雄 <takeo.kuraishi@attglobal.net>
去る七月のニューヨークでの Macworld Expo は当時書いたとおり、遥かに少ない展示数と遥かに少ない客数で非常に濃縮されたものだった。単純な数字の面以外ではショーはうまくいったので、サンフランシスコでの Macworld Expo に関してもあまり心配はしていない。また、ニューヨークでの Macworld Expo では子供の入場に関して制限が加えられていたが、今回は IDG World Expo が元の方針に戻したのは嬉しいことだった。昔通り、16 歳未満の子供は登録済みの大人に伴われている必要がある。5 歳未満の子供は無料で入場できる。
<http://www.macworldexpo.com/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07279>(日本語) Macworld Expo New York 2003: 中身は濃厚
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07288>
<http://www.macworldexpo.com/macworldexposf/V40/index.cvn?ID=10148>(日本語) 思慮に欠けた Macworld Expo New York の年齢制限
近年の例に漏れず、Macworld のショーのフロアが閉じた後は一般イベントはほとんど無いが、唯一の例外は一月八日の木曜日に予定されていて今年で 18 年連続になる恒例の Netter's Dinner だ。伝統が好きな人にとっては Netter's Dinner は最適だ。Sansome と Broadway の交差点近くの Hunan でまた開催される。辛くてスパイスのきいた中華料理 (ベジタリアン料理もあり) の値段は $18 だ。Kagi を使用して 2004 年 1 月 06 日までに登録しなくてはいけない。下記のリンクを使用すれば良い。響く声とハワイアンシャツが目印のまとめ役 Jon Pugh は今年も欠席するため、今年も私が騒がしい挙手でのアンケートの司会を務めさせてもらう。ステージ上で準備不足と思われないよう、事前に質問案を送ってもらえると助かる。観客の中から叫ぶなら、大声で!
<http://www.seanet.com/~jonpugh/nettersdinner.html>
過去同様、Moscone の南側のエスカレータの上で 6:00 PM に待ち合わせだ。そして早足で、時には雨に降られる行進を覚悟して欲しい。サンフランシスコのダウンタウン中の交通を邪魔することになるだろう。遅くても 6:30 PM にはレストランへ出発する。
TidBITS イベント -- 木曜日の Netter's Dinner 以外には、Jeff、Glenn、そして私はショー中の色々な時間に話す場がある。そして六年ぶりに Tonya も何日か参加できるはずだ。(Tristan の五歳の誕生日には、帆船に絡んだものとしたいと思っているのだが、彼はその前後、彼にとってはクールな伯母である私の妹と一緒に過ごす予定だ。彼は非常に楽しみにしており、ドアで預けたら中に入ってくる必要もないと宣言したくらいだ。)
一月七日、 11:00 AM から 12:15 PM には、Jeff Carlson が"Graduate from iMovie to Final Cut Express" という題で Macworld Users Conference トークを予定している。そして 1:00 PM には Jeff は Peachpit のブース (#1917) で iMovie、Palm オーガナイザ、そして iChat AV について話し、彼の本にサインする予定だ。同じく 1:00 PM には、Glenn Fleishman と私は Aladdin のブース (#1507) でワイアレスネットワークについての皆の質問に答え、The Wireless Networking Starter Kit, Second Edition のサイン会を行なう。そして最後に 3:30 から 4:45 PM の間、私は iPhoto を使い始めることについての Macworld Users Conference トークを行なう予定だ。
<http://www.macworldexpo.com/macworldexposf/V40/conference/session.cvn?eid=596>
<http://www.wireless-starter-kit.com/>
<http://www.macworldexpo.com/macworldexposf/V40/conference/session.cvn?eID=618>
一月八日正午には、私は User Group Lounge (Moscone の南ホール、西メザニンの 250/262 号室、ショーのフロアの一階上) で Apple のショーでの発表や、フロアでのクールな展示、そして私達の Take Control 電子本について話す予定だ。2:00 PM には Joe Kissell ("Take Control of Upgrading to Panther" の著者) と Tonya と私が Aladdin のブース (#1507) に戻り、Panther へのアップグレードや Take Control シリーズ全般に対する質問に答える。そして、3:00 PM から 4:00 PM まで、Glenn と私は Peachpit のブース (#1917) でワイアレスネットワークのデモンストレーションと質疑応答を予定している。
<http://www.mugcenter.com/macworld/mwsf2004/ugl.html>
<http://www.tidbits.com/takecontrol/panther/upgrading.html>
ショーでお会いするのを楽しみにしている!
文: Dan Frakes <[email protected]>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@earthlink.net>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
訳: 佐藤浩一 <koichis@anet.ne.jp>
ヘッドフォン。どこを見渡しても携帯の音楽プレーヤー(iPod もその一つ)と一緒に使っている人を見かける。そしてまた、それは非常に人気の高いコンピュータアクセサリの一つでもある。DVD を鑑賞する、ゲームをする、そして仕事をしながら或いは遊びながら音楽を聴くのに使われている。大抵のヘッドフォンはどうしようもない(とりわけ携帯オーディオ機器に付いてくるものは言うに及ばず、電気店でお買いになるものの多くもそうである)という前提に基づいて、過去二年間ヘッドフォンギフトの提案をしてきた。残念ながらこの事は変わっていない;多くのものが大変良いとは言えない。但し良い知らせは、これまで以上に高品質の物の選択肢が増えたこと、値段も毎年下がり続けているように見えることである。あなたの周りにヘッドフォンの使用者がいたならば、その人が音楽/映画/ゲームを本格的に楽しめるヘッドフォンをあげよう。
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07012>(日本語)耳に心地よい調べを: 2002
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06657>(日本語)2001年末ギフト提案: その他雑貨
去年の記事に対する反響はびっくりする程好意的だったので、まず去年のお奨め品を見直すことから始めたい。いくつかのモデルは製造中止となり、新しいものに置き換えられたものもあるし、値段の変わったものもある。更に、読者からのフィードバックとこの一年間に私が行った評価に基づいていくつか付け加えた。以下が、今年のお奨め品で、型とスタイル別にリストしてある。おおよその市場価格を USドルで、詳細情報のための URL も載せた。(探し出すのが難しいものは評判の良い取り扱い業者の URL も合わせて載せた。)
注意して欲しいのは、下記に載せたものより明らかに"良い" ヘッドフォンもあることである - とりわけそれに適した専用のヘッドフォンアンプをお持ちの場合は。しかしながら下記のモデルは、iPod, PowerBook, iBook, iMac, それに Power Mac のヘッドフォンジャックから直接でも良い音を出せるものである。更に言えば、同じメーカーのものでもモデルが違えば音質もかなり違うことを覚えておいて欲しい。つまりあるメーカーのあるモデルがここで推薦されたからといって、そのメーカーの他のモデルでも同じように良いと言うわけではない;むしろそうではない可能性の方が高い。
密閉型 -- このモデルは外耳にかぶさる型で、iPod の密閉型ヘッドフォンもその一つである。
Sennheiser MX 400 ($13) または MX 500 ($17): 多くの人から万能型のトラッド密閉型と評価されている、しかも二つとももっとも廉価な部類に入る。耳の小さな人にはちょっと大きすぎるかも知れない。MX 500 にはインラインのボリューム調整が付いている。
<http://www.sennheiser.com/sennheiser/icm_eng.nsf/root/products_headphones_portables_04854>
Sony MDR-E888 ($65): Sony の最良の密閉型である;MX 500 程バランスは良くないがそれでも大変良い部類に入る。生憎と値段はおおよそ 4 倍である。Sony はこの品物を打ち切ると発表したというが、今だ広く出回っており、とりわけオンラインでは多く見られる。
<http://www.audiocubes.com/product_info.php?cPath=22_30&products_id=429>
インナーイヤー型 -- この型は外耳道を"密閉し" 外部の音を遮断する。それに旅をするにはもってこいである。インナーイヤー型ヘッドフォンの欠点は、自分の耳の中に... しかもかなり中に、何かを入れるのを嫌う人もいることである。自分にぴったり合わせる様にするにはどうしたらよいか付属の説明書をよく読むようにして欲しい。幸いなことに、ここに取り上げたモデルの全てには色々なサイズののゴム製かスポンジ状の先端チップが付いて来ているので最も心地よく合うものが選択できるはずである。
Etymotic ER-4P ($260): 私の意見では、密閉型/インナーイヤー型の中では世界一、ヘッドフォンの中でも間違いなく最高のものの一つ。ER-4P は市場に出回っているノイズキャンセリングヘッドフォンのどれよりもアイソレーションがよく (約 -28 dB)、音も良い。これ以上の旅用のヘッドフォンはない。
<http://www.etymotic.com/hifi/micropro.asp>
Shure E5 ($450-$500): Shure の最上位品である E5 は個々のイヤーピース当りドライバを一つではなく二つ使っている。私個人としては Etymotic のものの音(そして快適さ)の方が好きだが、オーディオの世界では E5 は大変な人気を集めており、E5 が耳にフィットする感じの方を好きだという人もいる。
<http://www.shure.com/earphones/eseries_e5c.asp>
Etymotic ER-6 ($130): ER-4P の"廉価" 版。音も多少劣るし (バスは明らかにわかる)、アイソレーションも劣るが (-20 dB)、それでも優秀と言えるし、それに値段は半分である。
<http://www.etymotic.com/musicians/more6.asp>
Shure E2c ($100): Shure E5 の"廉価" 版で (イヤーピース当りドライバは一つ)、Etymotic ER-6 と同じクラスに属するが、異なる音バランスを持っている - バスが強いがきめ細かさを欠く。耳へのフィットするやり方が多少違う;私には ER-6 よりフィット感が悪いが、E2 の方を好むという人は少なからずいる。
<http://www.shure.com/earphones/eseries_e2c.asp>
Sony MDR-EX71SL Fontopia ($45): 去年紹介した EX70 の後継モデルだが、EX70 以上のものは何もない。とりわけきめ細かさを欠いたバスの強調は好きでないが、そうは言っても優秀な Etymotic や Shure のモデルと比べての話である。Etymotic や Shure に大枚をはたく気になれないと言う人には、良い買い物であるし、これの方が装着感がいいという人もいる。
イヤークリップ型 -- 伝統的なヘッドフォンの様にヘッドバンドを使う代わりに、この型のドライバは個々の耳に嵌まる様になっている。使い心地はいいし、髪を乱すことも無い。ここ数年の間に大変人気が出てきたモデルであるが、音質という観点から推薦できるのは Koss の下記の二つのモデルしかないと聞いている。
Koss KSC-35 ($30): KSC-35 は公式には昨年製造打ち切りとなったものだが、ヘッドフォンファンの間での人気があまりにも高かったので Koss は"当面の間" という制限付きで復活させた。(引用符をつけたのは、物の有り無しよりも PR 戦術に近いように見えるからである - Koss は自社の Web サイトでもう何ヶ月もこれを売っている。) 小型、軽量、そして装着感が良いし、$100 以下では最高の部類の音を提供している。これは、運動や体を動かす用途に適するヘッドフォンの中では最高のものの一つで、かつ全ての中でもベストバーゲンの一つである。
Koss KSC-50 ($20): KSC-35 の"後継機" でありどこでも買えるが、$10 足してオリジナルの方を買われた方が良い。音はずっと良いし、装着感もましである。私は、KSC-35 を買えない場合か新型の感じのほうが好きという場合以外は KSC-50 をお奨めしない。とは言っても $20 は安い、型を問わずこれを打ち負かすのは大変である。
(Koss はその Web サイトでヘッドフォンへの直接のリンクをさせてくれないので、下記の所で Products の所へ行き、Portable リンクをクリックすればここで取り上げたモデルも見られる。)
オーバーヘッドの軽量ヘッドフォン -- 以下に挙げるのは伝統的なオーバーヘッド型、金属あるいはプラスチック製のヘッドバンドを使用したヘッドフォンだ。この分野では Koss がサウンド品質の面から長年トップの座に君臨してきた。ドライバを使用するポータブルなヘッドフォンに関してはこの会社の製品ラインがほとんど他を寄せ付けない地位を保っている。しかしながら、Sennheiser からも新しい一連の軽量・ポータブルの良質のヘッドフォンが昨年から出ており、Koss の各種モデルにそれなりに対抗する位置を占めてきている。
Koss PortaPro ($40): PortaPro の各機種は何十年もの間続いているが、それにはちゃんとした理由がある。この値段でこのサウンド品質に勝るものはまず無いのだ。旅行用に折り畳んで小さなバンドルにすることもできる。ヘッドバンドは着け心地のためにテンプルへの圧力が調整可能だ。
Koss SportaPro ($20): これも PortaPro と似ている(ドライバは共通)が、値段が安く抑えられており、ヘッドバンドは頭の上にも首の後ろにも回せる。インラインのミュートボタンもある。
Koss KTXPRO1 ($20): PortaPro と似ているが、SportaPro と同様、多少造りが違う。折り畳みはできないがさまざまのカラーのものがある。インタインのボリューム調整もできる。
Radio Shack Pro35A ($20-$40): これは実は Koss KTXPRO1 ヘッドフォンのブランドを付け替えたものだが、カラーの代わりにブラック・シルバーになっている。価格はさまざまで、Radio Shack でよくやっているセール期間中には Koss 版と同じ価格になる。
Sennheiser PX 100 ($40): 新参入の製品、PX 100 モデルは上記の Koss のヘッドフォンに対抗できる印象的な代替品だ。着け心地は素晴しく、巧みに工夫されていて眼鏡のように折り畳める。(眼鏡ケース程度のサイズのハードケースまで付いている。)低音が好きな人は、低い音をちょっと強調した設計が気に入るかもしれない。
<http://www.sennheiser.com/sennheiser/icm_eng.nsf/root/products_headphones_portables_05206>
Sennheiser PX 200 ($50): PX 100 の“クローズド”版。つまり、それぞれの耳を覆って外音をある程度防げる。この PX 200 ヘッドフォンのサウンドは PX 100 よりもバランスが取れているが、一方で装着の仕方に影響されやすい。例えば耳の密閉性が悪ければ、サウンドが薄っぺらに聞こえてしまう。
<http://www.sennheiser.com/sennheiser/icm_eng.nsf/root/products_headphones_portables_05207>
ストリートスタイル、頭の後ろに装着 -- イヤークリップ型と同様、このスタイルにも人気がある。Sony が一連のストリートスタイル製品に力を入れた結果、これがこの新しいジャンルの名前として定着してしまった。これもそれぞれの耳に嵌んで使うのだが、安定させるために頭・首の後ろにまわるヘッドバンドが付いている。残念ながら、音質を重視するならばあまり選択の幅はない。
Koss KSC-55 ($15-$20): これは基本的にイヤークリップ型のところで紹介した Koss KSC-50 と同じだが、後ろにまわるヘッドバンドが付いている。残念ながら、頭の大きな人が着けると万力に締め付けられたような感じになる。
Sony Street Style MDR-G72LP ($30): 個人的に私は G72 のサウンドはあまり好きでないが、市場ではこれが最も人気のあるストリートスタイルのヘッドフォンの一つだ。主な理由はとても着け心地が良いことと、折り畳んで仕舞っておけることだろう。(下記の Sony のウェブサイトで“G72LP”を検索するとよい。)
<http://www.sonystyle.com/>
<http://www.millionbuy.com/snymdrg72lp.html>
垂直インナーイヤー型 -- このタイプは、細いヘッドバンドにイヤーバッド型と同じサイズのイヤーピースが付いていて、このイヤーピースを垂直に立てて(前面向きに)それぞれの耳に押し当てて使う。一般的に着け心地は大変良く、運動中に使う時などに理想的だ。ただ、サウンド品質の観点から言えばあまり良いものはなく、私がお勧めできるものは1つしか見つからなかった。
Sony MDR-A44L ($20): このヘッドフォンのサウンドはなかなか良い。それにこのタイプのものとしてはヘッドバンドの幅も広めで、そのため着け心地もさらに良くなっている。(下記の Sony のウェブサイトで“A44L”を検索)
<http://www.sonystyle.com/>
<http://www.millionbuy.com/snymdra44l.html>
密閉型フルサイズ -- このヘッドフォンは耳を覆うか耳にかぶさって外部からの雑音をある程度遮蔽する。旅行中や、騒々しい所で使用するのに向いている。また、この遮音性のお陰で他人に迷惑を掛けずに音楽を楽しむことができる。その一方、これまでに紹介したヘッドフォンのほとんどよりもかなりかさばる感じは否めない。
Beyerdynamic DT 250-80 ($150): おそらく携帯音源やコンピュータと組み合わせることのできる従来型の密閉型ヘッドフォンの中では最高。着け心地も良く(ベロアの耳覆いもいい感じ)サウンドも素晴しい。
<http://www.beyerdynamic.com/com/product/sheets/d225.php3>
Sony MDR-V6 ($70): とても快適、旅行用に折り畳むことができ、タンクのようにがっしりしている。この V6 はスタジオモニターヘンドフォン、つまり音質はとても分析的だ、(細部が明瞭だが、しばらく聴いた後で音疲れするという人もいる。)MDR-V6 はこれより $40-$50 高めに売られている“pro”系列の MDR-7506 と同等品だが、MDR-V600 とは全く異なっている。MDR-V600 はお世辞にも良いとは言えない。
<http://www.millionbuy.com/snymdrv6.html>
Sennheiser HD 280 Pro ($100): Sony MDR-V6 と同様、旅行用に折り畳みのできるスタジオモニターヘッドフォン。V6 のような迫力の低音レスポンスはないが、280 Pro は先に述べた Etymotic と Shure を除いて、どれよりも遮音性の良いヘッドフォンだ。
<http://www.sennheiser.com/sennheiser/icm_eng.nsf/root/products_headphones_professionals_04974>
Sennheiser HD 212 Pro ($50): Sennheiser の廉価版の 200-シリーズのものだが、この HD 212 ヘッドフォンは上記の HD 280 に比べてバランスが良くない。ただ、こちらの方が低音のレスポンスが印象的で、また人によってはこちらの方が着け心地が良いかもしれない。
<http://www.sennheiser.com/sennheiser/icm_eng.nsf/root/products_headphones_dj_05180>
Beyerdynamic DT 231 ($90): これもお勧めできる密閉型ヘッドフォンだ。価格面からも機能面からも、上記2つの Sennheiser モデルの中間に位置すると言える。
<http://www.beyerdynamic.com/com/product/sheets/d428.php3>
Koss UR29 ($30): 上記の密閉型ヘッドフォンに比べればサウンドの印象は薄れるが、この UR29 ヘッドフォンのサウンドもそう悪くはない。それでいて、この値段は凄い! かなり低音の強調が目立つが、これは好きかどうかは好みによって意見が分かれるところだろう。この UR29 は使わない時には折り畳むことができ、またインラインのボリューム調整も付いている。
開放型フルサイズ -- 上記の密閉型と同じく、このタイプも携帯用のヘッドフォンとしてはかさばる方だ。しかしながら、密閉型とは違って外部からの雑音を遮蔽してくれない(またあなたの音楽を遮音してくれない)ので、これは家庭で使用するのに向いている。
Grado SR-60 ($70) または SR-80 ($90): この Grado を「旧式」とみる人もいるが、それも魅力の一つなのだ。その上、価格の割に素晴しい音がする。SR-80 はハイエンドのヘッドフォンとしてはとてもお買い得だ。SR-60 も決して見劣りしない。
<http://www.gradolabs.com/product_pages/sr80.htm>
<http://www.gradolabs.com/product_pages/sr60.htm>
Sennheiser HD 497 ($60): 家庭用ヘッドフォンには最適で、着け心地も素晴しい。この HD 497 は iPod やコンピュータに直接接続して素晴らしくよく鳴る。
音よりも見た目重視 -- 私は、ヘッドフォンには良い音を求める。良い音がするなら、どんな見た目の悪いヘッドフォンでもするだろう。しかし、誰もが皆同じように考えるとは限らないことは充分承知している。ヘッドフォンも自分のスタイルの延長で、見た目を気にする人がいるのは確かだ。ここで取り上げるのは、上品な種類のヘッドフォンである。私の推薦する他のヘッドフォンの音と比べれば若干見劣りがするが、ポータブルプレイヤーに付いてくるほとんどのヘッドフォンよりはまだましな音がするだろう。
Bang & Olufsen A8 (150 ドル): B& O 社は、伝統的に印象的なデザインの製品を“平均よりは上だが優れたものには及ばない”レベルの音のクオリティで提供してきたが、この A8 も例外ではない。イヤホンとイヤークリップ型の両方の性格を兼ね備えているような、斬新的なデザインである。あなたがこのデザインをどう思うかわからないが、確かにスタイリッシュではある。
<http://www.bang-olufsen.com/sw711.asp>
Audio-Technica ATH-EM7 (75 ドル): もし上で推奨した Koss のイヤークリップ型のデザインがちょっと不細工だと思うのなら、これを見て欲しい。こちらのほうがハイテク仕様だ。ヘアライン仕上げのアルミ製イヤピースと耳かけは耳のサイズに合わせることができ、付け心地も大変満足でとても格好良い。
<http://www.audiocubes.com/product_info.php?products_id=308>
Audio-Technica ATH-EW9 Sovereign (200 ドル): 何でも持っている iPodオーナーに贈るなら、Audio-Technica 社の最上位イヤークリップ型だろう。上記の ATH-EM7 と同じモデルであるが、イヤピースのハウジングが北海道産アサダ桜でできている。
<http://www.audiocubes.com/product_info.php?products_id=618>
ノイズキャンセル -- 以下のものは、限られた範囲の周波数ではあるがプロセッサーを使って外部のノイズを“キャンセル”する機能を持つ。昨年までは、この種のヘッドフォンはとても推薦できたものではなかった。ノイズキャンセルの技術は古くから使われている外部からの音を遮断する方法にまだ太刀打ちできず (上で紹介した Etymotic と Shure のモデルを見て頂きたい)、市場に出回っているモデルのほとんどすべてがノイズキャンセル回路のために音のクオリティを犠牲にしていたため、音がとても悪かった。しかし、ついにノイズキャンセル型ヘッドフォンで試してみる価値のあるものが1 つ出てきた。
Sennheiser PXC 250 (130 ドル): 基本的には上で紹介した PX 200 と同じだが、ノイズキャンセル回路が搭載されている。軽量で付け心地も良く、素晴らしい音を聴かせてくれるこの折畳み型ヘッドフォンは、インナーイヤー型が苦手な人には旅行の友に最適だろう。これはまた、コンピュータ用ヘッドフォンとしても最適である。ノイズキャンセル機能は、コンピュータのファンから発生する単調なノイズを完璧に打ち消してしまう。(私のオフィスには Power Macが 2 台 (G4 と G5 が一台づつ) あるが、PXC 250 ヘッドフォンはこれらを見事に“沈黙”させてしまうので、この Sennheiser ヘッドフォンは仕事中に音楽を聴くときのお気に入りだし、集中したい時にはこれで無音を“聴く”ことさえある。) さらに、アメリカ国内のすべての雑誌で宣伝されていると思われる Bose の高価すぎる値段の半額で PXC 250 が買えるということもポイントが高い。
<http://www.sennheiser.com/sennheiser/icm_eng.nsf/root/products_headphones_portables_04924>
ワイヤレス -- 自宅で使うのであれば、ワイヤレスシステムならオーディオ機器とケーブルでつながれる制約無しに自由に動くことができる。ノイズキャンセル型ヘッドフォンと同様、有線の安いヘッドフォンと比べてもひどい音しか出せなかったので、ワイヤレスヘッドフォンシステムも以前は推奨するのが難しかった。しかしながら、いくつかの優れた製品がここ数年のあいだに誕生し、完ぺきとはいかないが音の良さを重視する場合でもワイヤレスを選択肢に含めることができるようになってきた。
Amphony H1000 (130 ドル)。 市場に出回っている中で一番安価なワイヤレスシステムの一つだが、音もなかなか良い。Amphony 社のシステムはデジタルと無線周波数技術を融合させた技術を使っており、少ない干渉でクリアーなサウンドを提供する。付け心地も良好だ。だが、ワイヤレスネットワークユーザーには一つ警告しておく。Amphony は 2.4 GHz 802.11b (AirMac) ワイヤレスプロトコルと非常に近い周波数帯を使用しており、これらはお互いに共存することが難しい。
<http://www.amphony.com/products/head.htm>
Freespan xdream (200 ドル)。これも音が優れていて使い心地も良いワイヤレスシステムであるが、この xdream は電波ではなく赤外線技術を利用している。欠点は、あなたと送信機のあいだに何か障害物があってはいけないことだ。長所は、電波干渉の心配が無いということである。(これは最近、多くの家庭で問題となっている。)
ヘッドフォンアンプ? -- 音のクオリティにこだわるなら、専用のヘッドフォンアンプを考えた方が良いかもしれない。多くの人が、ヘッドフォンアンプは音量を上げるためのものだと誤解している。それはもちろん利点 (そして注意していないと耳を悪くする欠点) なのだが、本当の理由は (1) 駆動するのが難しいヘッドフォンを使うことができること、そして (2) 音質、の 2 つである。ヘッドフォンアンプは通常ヘッドフォンで音楽を聴くために必要なパワーを、たとえ複雑な遷移状態中でも提供する。さらに、HeadRoom Corporation 社製のものなどいくつかのアンプでは“クロスフィード”プロセッサが搭載されており、ヘッドフォンのサウンドにありがちな左右の極端な音像を少し自然にしてくれる (つまり、スピーカーやライブ演奏の音に近づけてくれる)。
ヘッドフォンアンプは音源のライン出力 (これが望ましい) あるいはヘッドフォン端子 (必要なら) に接続する。持ち運びする用途には、HeadRoom ではAirHead (150 ドル) と Total AirHead (200 ドル) を用意している。これらのポータブルアンプは、iPod や PowerBook (あるいはデスクトップ Mac でさえも) で使用するのに最適だ。単四電池で動作し、音楽を同時に聴くためにヘッドフォン端子も 2 つ付いている。発売されたばかりの最新モデルは、iPod とほとんど同じ幅と高さのスリムなケースに入っている (HeadRoom では iPod とアンプを一揃えで入れられるバッグを販売しているほどだ)。その他に持ち運びできるものは、DIY (Do It Yourself; 「自分で作ろう」) や DBSE (Done By Someone Else; 「誰か他の人が作ったもの」) アンプがあり、ウェブ上には情報が至る所にある。持ち運びできなくてもいいアンプであれば、それこそ星の数ほど選択肢がある。HeadRoom が自社及び他社製品を含め多分一番多くの製品を扱っているが、さらに詳しい情報が以下の URL にてオンラインで入手可能だ。
(免責: 私は HeadRoom のために若干編集を行ったのは事実である。しかし、それ以前からずっと私は顧客として満足していたのだ。)
<http://www.headphone.com/layout.php?topicID=3&subTopicID=27>
<http://www.jmtaudio.com/>
<http://www.tangentsoft.net/audio/>
<http://headwize2.powerpill.org/projects/index.htm>
どこから購入するか? -- 以下に、ポピュラーではない製品を扱っているショップのリンクを列挙した。その他のほとんどのモデルは、米国内ならHeadRoom や GoodCans などの優良ヘッドフォン専門店で見つかる。Koss、Sony、そして Sennheiser の一部のモデルは、電子部品チェーン店でも販売している。Amazon や Buy.com などのウェブショップもここで紹介した製品を数多く扱っている。
<http://www.headphone.com/>
<http://www.goodcans.com/>
<http://www.amazon.com/>
<http://www.buy.com/>
もし音質が最優先でなかったり、あるいは最新のしゃれたヘッドフォンを探しているのなら、Audio Cubes と MiniDisco のどちらもデザイン重視のモデルを多く扱っている。どちらも、私がこの記事で推奨したモデルも含め音質の良いヘッドフォンも販売している。
<http://www.audiocubes.com/>
<http://www.minidisco.com/>
Sennheiser では現在、ここで推薦したモデルのいくつかに対し 2003 年 12 月31 日まで有効なホリデーキャッシュバックを実施している。PX 100、PX 200、HD 497、そして HD 212 Pro に対しては 5 ドル、HD 280 Pro なら 10 ドルである。Amazon.com にもこのキャッシュバックの広告が出ているが、Sennheiser指定販売店ならどこで購入した製品でも対象となる。
<http://images.amazon.com/images/P/B000089GN4.01.RB03.LZZZZZZZ.jpg>
最後に、もし良いヘッドフォンオーディオのことについてもっと学びたい場合、あるいは単に話をしたいだけでも、Head-Fi と HeadWize は要チェックだ。
<http://www.head-fi.org/>
<http://www.headwize.com/>
PayBITS: Dan のおすすめであなたや贈り物を受け取った方が音楽をより良く楽しめたなら、PayBITS で数ドル贈って感謝を示してみましょう。
<http://s1.amazon.com/exec/varzea/ts/my-pay-page/P3UQQEWHYLQXIT/>
<https://www.paypal.com/xclick/business=dan%40frakes.org>
PayBITS の説明 <http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/paybits-jp.html>
文: Dan Frakes <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
先週、私はあなたの周りの iPod ユーザーに贈るホリデーギフトの提案をまとめた記事の Part 1 を書いて、Apple 製のアクセサリ、音楽、ソフトウェア、ケース、バッグ、ジャケットなどを紹介した。今週の Part 2 ではサードパーティの iPod アドオン、カーアクセサリ、スピーカー、読み物、そして修復に関する話題を取り上げよう。ここで紹介する便利なアイテムのどれかを贈れば、あなたの大好きな iPod ユーザーの人が、これまでにも増して iPod が大好きになってくれるだろう。
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07464>(日本語)iPod 用ギフトの提案、Part 1
先週の注意を繰り返すと: いくつかの項目ごとに分類してあり、おおまかな価格を米ドルで示しておいた。これより安く買えるかもしれないし、場合によってはかなり安価な場合もあり得る。それぞれの製品について、古い FireWire ポートモデル専用か、あるいは最新の Dock コネクタタイプのものだけか、あるいはどちらでも使えるかどうかも記述してある。この記事ではヘッドフォンを対象としていない。それらに関するお勧めは、今週号のこの上の記事“耳に心地よい調べを: 2003”を見て欲しい。
iPod アドオンをアクセサリに -- iPod はただのポータブル音楽プレイヤーとは違って、たいていの人が想像するよりもずっと多様な用途がある。以下に挙げるようなアドオンを使えば、あなたの周りの iPod ファンも、ますます愛する気持ちが高まるだろう。
SendStation PocketDock (19 ドル、Dock コネクタ): 新型の iPod に対する最も大きな不満の一つは、以前の iPod にはあった標準 FireWire ポートがなくなって、新しい Dock コネクタに置き換わってしまったことだ。もちろん、この Dock コネクタがあるからこそいろいろな素晴しいアクセサリが使えるようになったのだが、それでも、そこらに転がっている普通の FireWire ケーブルで iPod を充電したりシンクロしたりできなくなったのは寂しい。この PocketDock は便利な(そしてごく小さな)アダプタで Dock コネクタに差し込んで使い、標準の 6-ピン FireWire ケーブルならば何でも使えるようになる。
SiK imp (26 ドル、両方、ただしここの目的に使えるのは Dock コネクタ iPod のみ): この imp は公式には iPod の自動車内充電器なのだが、Dock コネクタの付いた iPod を持っている人には本当にユニークな用途がある。imp のケーブルを車内充電器から取り外せば、そこに残るのは完璧にポータブルな、ラインレベルの出力ケーブル、つまりポータブルヘッドフォンアンプなどに接続して使えるのだ。(このケーブルは PocketDock と同様に標準 FireWire ポートとしても使える。)
<http://store.sik.com/merchant.mv?Screen=PROD&Store_Code=SS&Product_Code=03-1004>
TEN Technology NaviPod (50 ドル、両方): 新型の iPod の素晴しい点の一つは Dock ベースが本物のラインレベルの出力を提供できることで、これであなたの家のステレオに接続するのも完璧だ。その上にさらに NaviPod が加われば、真正のリモートコントロールが可能な iPod オーディオシステムが出来上がる。NaviPod の受信器はあなたの iPod の上部に装着し、付属のリモコンでプレイ・ポーズ、スキップ、前方・後方のサーチ、それに出力音量が調整できる。(これは特にラインレベル出力を持たない旧型の iPod や、あるいは新型の iPod をヘッドフォンジャックで接続しようとしている場合などに便利だ。)この NaviPod には使いやすい金属製のスタンドも付いていて、これで iPod が Dock なしでも直立した(従ってリモコン受信部が見える)状態に保たれる。どちら用の機種も、パス・スルーのジャックが付いていて、NaviPod を取り付けた状態でもヘッドフォン用 (両方) や FireWire (旧型 iPod) のケーブルを接続できる。ただ一つの欠点は、NaviPod を使うと離れた所から iPod の表示画面が見えなくなることだ。(公平を期すために言うと、iPod 付属のリモコンにも同じ問題がある。)
<http://www.tentechnology.com/>
Belkin Backup Battery Pack (60 ドル、Dock コネクタ): 新世代の iPod はより小さく、より軽くなっている。だがそれには犠牲も伴う。バッテリが旧世代の頃に比べておよそ3分の2程しかもたないのだ。あなたやあなたのお友達の iPod 愛好家がもっとバッテリを長くもたせたい、多少かさだかくなっても構わないから、と言うのであれば Belkin のバッテリパックはいかがだろうか。4個の単三電池を入れて iPod の Dock コネクタに繋げば、(iPod のバッテリがフル充電されていれば)15 時間から 20 時間もおいしさが持続する。このパックの凹みに iPod がぴったりと収まり、吸盤で iPod 背面の金属版をしっかりと安全に固定するようになっている。
<http://catalog.belkin.com/IWCatProductPage.process?Merchant_Id=1&Product_Id=148969>
SiK HotWire (11 ドル、両方): 私はよく iTunes でマウントされないままで iPod を Mac に繋いで充電だけしたいと思うことがある。そうしておけば、使いたい時はいつでもただ Dock からつかみ上げるだけでよいからだ。HotWire があればうまく行く。これは「電源専用」の FireWire ケーブルなのだ。旧型の iPod にはそのまま使えばよい。新型の iPod には、例えば PocketDock のようなアダプタ経由で使える。これはデータ転送は一切しないのでシンクロには使えないが、充電用には完璧だ。
<http://store.sik.com/merchant.mv?Screen=CTGY&Store_Code=SS&Category_Code=HotWire>
Belkin iPod Voice Recorder (50 ドル、Dock コネクタ): このちっぽけな機器で、あなたの iPod に音声のメモが録音できる。それを iPod で再生することもできる(この Voice Recorder にはごく小さなスピーカーまで付いている)し、また帰宅してから iTunes やその他のオーディオアプリケーションに転送してもよい。サウンドはモノラルのみで、録音の音質はお世辞にも褒められるようなものではないが、あくまでもこの Voice Recorder は音声メモ用であってコンサートやパフォーマンスを録音するためのものではないのだ。
<http://catalog.belkin.com/IWCatProductPage.process?Merchant_Id=1&Product_Id=158384>
Belkin Media Reader for iPod (100 ドル、Dock コネクタ): もしもあなたの友人が iPod オーナーであると同時にデジタル写真のファンでもあるなら、この Media Reader が便利かもしれない。基本的には、これは汎用のメディアカードリーダー (CF、SmartMedia、SD、Memory Stick、MMC が使える) で、iPod の Dock コネクタに差し込んで iPod へ写真を転送するのだ。コンピュータの所に戻ったら、iPhoto やその他のフォトアプリケーションへ写真を読み込めばよい。この Media Reader はコンピュータがない場所でメディアカードの中身をどこかへ移したい場合や、大切な写真のバックアップをとっておきたい場合などに便利だろう。報告によれば、256 MB を超える容量の写真を一度にコピーしようとするとスピードが極端に遅くなるということだ。Belkin と Apple は共同でこの問題の修正に取り組んでいるらしい。
<http://catalog.belkin.com/IWCatProductPage.process?Merchant_Id=1&Product_Id=158350>
PodPod iPod stand (15 ドル、両方): 新型 iPod の Dock はシンクロに最適だが、それと同時に iPod をまっすぐ立てておくというだけのためにも便利だ。(お陰でデスクの上がすっきりし、引っ掻き傷を作ることもない。)別の場所にも立てておきたいという人(あるいは Dock の付いていない iPod を持っている人)には、値段も安い PodPod がお勧めだ。シンプル過ぎる? 確かにその通り。でも、この値段は魅力だし、それに結構見た目も良い。
<http://www.chally.net/podpod/>
Griffin Technology iFM (35 ドル、旧型): ラジオが好きで、旧型の iPod を持っている人なら、Griffin の iFM で FM チューナーを増設することができる。iPod のリモコンジャックに接続して、iPod 用リモコン(必須)を利用してチューナーをコントロールする。余計なケーブルを省くために、iFM は iPod のリモコンに装着する形となる。また、iPod 用リモコンのケーブルを収納する場所もある。
<http://www.griffintechnology.com/products/ifm/>
<http://www.griffintechnology.com/images/ifm_infographic.gif>
Griffin Technology RadioSHARK (70 ドル、両方): 残念ながらこの製品はこの年末シーズン内には発売にならないようだが、それでもアイデアが画期的なのでぜひここで紹介しておきたい。RadioSHARK はあなたの Mac に USB 接続して AM/FM ラジオを提供する。添付のソフトウェアを使ってラジオ番組をデジタルオーディオファイルとして録音でき、これを Mac で再生したり iPod に転送して出先で聞くこともできる。ラジオ用の TiVo だと思えばよい。
<http://www.griffintechnology.com/products/radioshark/>
ドライブ旅行: カーアクセサリ -- あなたの iPod に何千もの曲が入っていることの有難味を実感するには、ラジオ不毛地帯を通り抜けて遠出の旅行をしてみればよい。ラジオの電波がまったく届かない地方とか、あるいはどの局に合わせても揃いも揃って「お喋りばかり、延々と」ということもあるだろう。そういう時、あなたの好きな音楽を聞けば旅行もぐっと楽しくなるというものだろう。でも、そのためには車内で音楽を聞くツールと、iPod を長時間動かし続けるツールとが必要だ。(つまり、誰かのために車を iPod 演奏付きロードスターに設定してあげれば、最高のホリデーギフトになるということだ。)
Griffin iTrip (35 ドル、両方): FM 送信機はいろいろなものが市場に出回っている。つまり、あなたの iPod の信号を特定のラジオ周波数で送信して、あなたの車の FM ラジオを通して聞けるようにするツールだ。だが、その中でも断然の代表格は iTrip だ。それにはいくつも理由がある。まず第一に、これは驚くほど小さなパッケージに収められていて、iPod の上部にぴったりとフィットし、余分のワイヤーや垂れ下がった部品などが無いことだ。第二に、FM ダイヤルを使って好きな周波数が使えることで、他の送信機に比べて空きの周波数を見つけるのがずっと簡単だ。(Griffin から出た“iTrip Station Finder”という Mac OS X 用アプリケーションで、各都市でどの周波数が空いているかを調べられる、という報告がユーザーから届いている。)最後に、これが一番重要なのだが、私の経験では iTrip が、特に新型の iPod では、市場にある他のいくつかの機種に比べて格段に良い結果を得ている。ただ一つの欠点は送信周波数を設定する方法がちょっと扱いにくいことだ。しかしこれも、いったん慣れれば簡単にできるようになる。(TidBITS-jp-681 に載った Travis Butler の詳細なレビュー記事、“旅の供に iTrip: FM 送信機三つ”も参照。)
<http://www.griffintechnology.com/products/itrip/>
<http://www.griffintechnology.com/software/software_itrip.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07191>(日本語)旅の供に iTrip: FM 送信機三つ
カセットアダプタ (価格は多様、両方): 問題のカーステレオにカセットデッキが付いていれば、FM 送信機の代わりにカセットアダプタを使ってもよい。これは元々何年も前にポータブル CD プレイヤーをカセットプレイヤーに接続するために作られたものだが、今日ではこうした装置は $10 そこそこの値段で買え、しかもあなたの iPod のヘッドフォンジャックから信号を受け取ってそれをカセットテープに似た形のアダプタであなたのカーステレオに送り出してくれる。ラジオ電波の送信はしないので、多くの場合サウンドの品質はこちらの方がずっと良くなる。この種のアダプタは市場に非常にたくさん出回っており、どれもそう違わないので、ここでは特定の機種をリストすることはしない。大体のことを言えば、どれを選んでも間違いはないだろう。
直接接続 (価格は多様、両方): 自動車内で可能な最高のサウンドを楽しもうと思えば、あなたの iPod 愛好家の iPod を直接あなたのカーステレオに繋ぐのが良い。新型のステレオで入力ポートが付いているものならば、mini-to-mini のケーブルを買えばよいだけなので簡単だ。ケーブルの片端を iPod のヘッドフォンジャック(または、より望ましいのは Dock 基部のラインレベル出力)に繋ぎ、もう片方の端をステレオに繋げばよい。車にそんなジャックが無い場合は、手頃な値段で増設できるだろう。たいていのカーステレオのディーラーにキットがあるだろうし、オンラインで見つけることもできる。
Griffin PowerPod (25 ドル、両方)、Belkin Auto Kit for iPod (40 ドル、Dock コネクタ)、SiK imp (26 ドル、両方): 長距離ドライブに iPod を使うには、何らかの方法で通常のバッテリがもつ以上の電源を供給しなければならない。さきほど述べた Belkin Battery Pack を使うこともできるが、これら3者の方法はあなたの iPod に自動車のアクセサリ電源ジャック(古い車では「シガレットライター」ジャック)から電源を供給(または充電)しようというものだ。PowerPod には標準の FireWire ポートがあるので、旧型・新型どちらの iPod でも使え、これは現在、Dock コネクタ-FireWire のケーブル(それだけでも Apple Store 価格で 20 ドル)を無料で付けて出荷中だ。Belkin Auto Kit は新型の Dock コネクタ付き iPod のみでしか使えないが、これは充電機本体にヘッドフォンジャックが装備されている。最後に imp は旧型・新型どちらの iPod でも使え、新型 iPod と使った場合には本物のラインレベル出力が提供される。
<http://www.griffintechnology.com/products/powerpodauto/>
<http://catalog.belkin.com/IWCatProductPage.process?Merchant_Id=1&Product_Id=149006>
<http://store.sik.com/merchant.mv?Screen=PROD&Store_Code=SS&Product_Code=03-1004>
Belkin TuneDok (30 ドル、両方): 私にとって iPod を車内で使う際の最大の問題はそれをどこに置くかだ。マウント用の製品も数々市場に出回っているが、私の好みでは TuneDok だ。基部の「カップ」のサイズは3種類あり、どれかは必ずあなたの車のカップホルダーに合うだろう。その上で、実際の iPod マウント用具を取り付ける。これは、Belkin Battery Pack と同様の吸盤を使って(裸の)iPod をしっかりと基部に固定する。iPod の上面と底面は裸のままなので、そのままで充電機やオーディオケーブル、FM 送信機なども接続できる。実際、TuneDok には背面にクリップも付いていて、iPod を車外に持ち出す際にもオーディオや充電用のケーブルを留めておける。まあ、説明するのは難しいが、でも信用して下さい、本当にうまく出来ているのですから。
しっかりと聴こう: スピーカー -- Apple はユーザーの要望に応えて新型 iPod の Dock ベースにラインレベル出力を追加してくれた。これで、iPod を家庭のステレオに繋いで、可能な限り最高のサウンドを楽しめるようになった。以下に、ヘッドフォンなしで聴くためのアクセサリをいくつか挙げてみよう。旧型の iPod や、Dock ベースなしの新型 iPod を持っている人も、これらのアクセサリは使える。ただ、ヘッドフォンジャックからのラインレベル出力ではボリュームの調整は iPod 側の調整で近似的にしかできない。
Griffin iPod Home Connect Kit (15 ドル、両方): オーディオ接続用の正しいケーブルはどこででも、例えば近所の Radio Shack でも、家電の大型量販店でも買える。けれども、この Griffin のセットなら「絶対に間違いない」選択だ。iPod からオス RCA へのケーブルも、iPod からメス RCA へのケーブルも、どちらも含まれているので、RCA 入力を使う家庭用ステレオならどんなものにでも接続できる。
<http://www.griffintechnology.com/products/cables_accessories/ipod_cable_kit.html>
Tivoli PAL (129 ドル、両方): ポータブルなスピーカーはたくさん世に出ているが、実は、いわゆる「ステレオ」スピーカーなるものには、ちょっとした隠された秘密がある。それは、左右のスピーカーを互いに近くに置く過ぎると、ステレオ効果がほとんど無くなるということだ。なので、たいていの場合は高品質のモノラルスピーカーを使った方が良い結果になるのだ。私は、Tivoli Audio PAL (Personal Audio Laboratory) を強くお勧めしたい。あなたの iPod と、PAL のラインレベル入力とを mini-to-mini ケーブルで繋ぐだけで使える。サイズも小さい (6×4×4 インチ、15.2×10.2×10.2 cm) し、デザインは全天候型、充電電池の使用時間は 15 から 20 時間もある(AC 電源でも使える)ので、どんな所へでも持って行ける。それだけではなく市場で最高品質の一つと言える AM/FM チューナーも内蔵しており、さらに、これが最も重要なことだが、音が素晴しい。私はよく PAL と iPod、それに NaviPod リモコン(上記)の組み合わせをポータブルなシステムとして使っており (私の撮ったアマチュア写真を下記の URL でご覧頂きたい)、このちっぽけなパッケージから聞こえてくるサウンドの素晴しさには、みんな驚いて下さる。オフィスや寝室でも理想的に使えるシステムだろう。
<http://www.tivoliaudio.com/pPALPRL.htm>
<http://www.danfrakes.com/writing/images/TidBITS/iPodTivoliNavPod.jpg>
Tivoli Model Two (159 ドル、両方): ポータブルさを犠牲にしてもステレオのサウンドが欲しい、という人には PAL の上級版、Model Two がある。こちらには先程と同じく素晴しいチューナーと入力ジャックが付いているが、ステレオサウンドが、2個別体の、本物の木製のケースに入ったスピーカーシステムで楽しめる。また、第2の“computer mix”入力もあって、あなたの Mac を同時に繋ぐこともできる。あなたのコンピュータが常時オーディオ出力をしながら、同時に iPod やラジオから音楽も聴ける、というナイスタッチだ。PAL と同じく、サウンドの品質は誰でも驚くほど素晴しく、デザインもレトロ調でいい感じだ。
<http://www.tivoliaudio.com/pM2TPE.htm>
Altec Lansing inMotion スピーカーシステム (150 ドル、両方): 仕掛けの妙味から言えば、このポータブルスピーカーシステムが断然一位だろう。旅行用に折り畳めば、小さめのハードカバーの本程度の大きさになる。けれどもそれを広げると、iPod のデザインとよくマッチした印象深いステレオスピーカーになる。内蔵の dock 部分に iPod を格納すれば(実際新型の iPod ならばここで充電やシンクロもできる)それだけで準備完了だ。サウンドの品質そのものは上記の Tivoli ほどではないが、このスピーカーのサイズから想像したよりはずっと良い音質だった。それに、この inMotion はそのスリムな姿からスーツケースやキャリーバッグ、バックパックなどにも気軽に入れて持ち運べる。
<http://store.apple.com/1-800-MY-APPLE/WebObjects/AppleStore?productLearnMore=T8355LL/A>
Cambridge SoundWorks Model Twelve (400 ドル、両方)、Acoustic Energy Aego 2 (600 ドル、両方): もしもあなた(あるいはあなたの大事な人)がサウンドに特別のこだわりがある人で、しかもあなたのポケットにお金があり余っているならば、この究極の2チャンネル、セルフパワーのスピーカーシステムがベストだろう。これら2つのシステムのうちどちらかをあなたの iPod(あるいは Mac でもよいが)に繋げば、そのサウンドの素晴しさは必ずあなたの友人たちを唸らせることだろう。(ついでに両隣の家の人たちを悩ませるかもしれない。)どちらのシステムも超一級の評判を得ている。Aego 2 の方は最高のサウンドが、Model Twelve システムの方は「運搬可能」でバッテリ・アクセサリの電源ジャック・AC のいずれでも駆動可能なのが売りだ。
<http://www.cambridgesoundworks.com/store/category.cgi?category=search&item=c1md12ee&type=store>
<http://www.acoustic-energy.co.uk/products/aego/aegoloudspeakers.html>
<http://www.aegoproject.org/buy.htm>
読んで研究 -- iPod や iTunes は確かに使いやすいが、何か参考になる情報を読まずにその可能性のすべてを使いこなすことは不可能だ。ちょっと暇のある時に読める iPod 関係の読み物としては、これをお勧めしたい。
Secrets of the iPod (12 ドル、両方): iPod 関係の本はたくさん世に出ているが、私の見るところどれも Chris Breen の書いた Secrets of the iPod に及ぶものはない。この本は Peachpit Press から出ていて、現在第三版だ。一般的な iPod の情報、使い方のヒントや裏技、ショートカットなどに加えて、この本には私が見たどの本と比べても断然群を抜いたトラブルシューティングの章がある。それに、市場に出ている本の中で、特典として無料で音楽が付いてくるのはこの本だけだろう。(Chris 自身が演奏したピアノ独奏のアルバムへのリンクが提供されている。)
<http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0321223713/tidbitselectro00/ref%3Dnosim/>
修理もできる -- もしもあなたの大切な iPod ユーザーが旧型の iPod を持っているなら、または新型でもあまり気を遣って扱ってこなかったのなら、修理やメンテナンス関係のギフトでも喜ばれることだろう。
Ice Cream (20 ドル - 25 ドル) または iCleaner (17 ドル - 25 ドル): ピカピカ輝く iPod の魅力的な表面仕上げの欠点の一つは、簡単に引っ掻き傷が付いてしまうことだ。Ice Cream と iCleaner はどちらもそうした小さな、けれどよく目立つ引っ掻き傷を取り除いてくれる。標準版の製品は iPod 表面のプラスチック部分のためのもの、Ice Cream M と iCleaner Pro の方は背面の滑らかな金属面に付いた引っ掻き傷を取り除くためのものだ。
<http://www.radtech.us/icecreme.html>
<http://www.ipodcleaner.com/>
交換用バッテリ (50 ドル - 100 ドル、両方): iPod に対して挙がった最も大きな批判の一つは、バッテリが交換できなかったことだ。けれども、あなたの大切な人の iPod バッテリが保証期間を過ぎてから寿命が来てしまっても、まだあきらめるには早すぎる。Laptops for Less から、旧型・新型の iPod 機種双方に交換用バッテリ ($50) が出ており、交換手順の詳細な説明も付いている。PDASmart からは自分で交換できるキット ($60) とメール・インの交換サービス ($68) の両方が出た。そして、Apple もついに独自の交換サービス ($100) を始めた。Apple のサービスの利点は 90 日間の保証が付いていることだ。欠点は、私の聞いたところによれば必ずしも自分が送った iPod が戻ってくる訳ではなく、修理済みの別ユニットが代わりに送られてくるらしい。この点についてはどちらなのかまだ確認が取れていない。
<http://www.ipodbattery.com/>
<http://www.pdasmart.com/ipodpartscenter.htm>
<http://www.info.apple.com/support/applecare_products/service/ipod_service.html>(日本語)AppleCare修理サービス - iPod
AppleCare for iPod (60 ドル以下、両方): Apple はこれまで長年そのコンピュータに AppleCare ポリシーを適用してきた。最近、このポリシーが iPod にも導入された。公式にはこれは「2年間」プラン、すなわち AppleCare 用語で「iPod を購入した日から数えて2年間の保証」となる。言い替えれば、通常 90 日間の電話サポートおよび1年間の保証サポートに代わって、どちらのサポートも2年間に延長できるのだ。この AppleCare を購入するのは、正規ディーラー、例えば TidBITS スポンサーの Small Dog Electronics のようなところを通してでもできることをお忘れなく。
<http://store.apple.com/1-800-MY-APPLE/WebObjects/AppleStore?productLearnMore=M9404LL/A>(日本語)アップル - サポート - AppleCare Protection Plan for iPod
<http://www.smalldog.com/product/46133>
PayBITS: Dan の推薦したものの中から理想の iPod ギフトが見つかったなら、Amazon か PayPal で2・3ドル贈って感謝を示してみましょう。
<http://s1.amazon.com/exec/varzea/ts/my-pay-page/P3UQQEWHYLQXIT/>
<https://www.paypal.com/xclick/business=dan%40frakes.org>
PayBITS の説明 <http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/paybits-jp.html>
文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Panther の Mail で HTML の TidBITS を読む -- Panther の新しい Mail アプリケーションが HTML フォーマットの TidBITS を表示する際必ずしも首尾一貫した行動をとらないことを読者たちが発見した。(メッセージ数 4)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2128>
アプリケーションが人気を得る秘訣は? -- ソフトウェアは単に便利なサービスを提供してくれるだけでなく、それを越えたところに真価があるのだ、と読者たちが引き続き議論する。なかなか達成するところまでは行かないのだが、素晴しいソフトウェアというものはインターフェイス、形式と機能のバランス、あるいはサポートなどの点においても卓越している。(メッセージ数 21)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2126>
非営利、非商用の出版物およびウェブサイトは、フルクレジットを明記すれば記事を転載またはウェブページにリンクすることが できます。それ以外の場合はお問い合わせ下さい。記事が正確であることの保証はありませ ん。書名、製品名および会社名は、それぞれ該当する権利者の登録商標または権利です。TidBITS ISSN 1090-7017
, , 日本語版最終更新:2005年 12月 26日 月曜日, S. HOSOKAWA