TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#764/31-Jan-05

今週の幕開けは Apple から発表された出来立て熱々の PowerBook G4 ニューモデルラインアップで、プロセッサ速度が上がり、緊急モーションセンサーとスクロールトラックパッドが新たに装備された。また今週号では Mac mini の工場出荷 (BTO) 部品の値下げ、大きなファイルを電子メールで送れる鮮やかなサービス、それに Security Update 2005-001、iMovie HD 5.0.1、iStumbler 90 と、Take Control 電子ブックのアップデート版、ドイツ語翻訳版のリリースについてもお知らせする。もう一つ、今週号の DealBITS から抽選に新しいシステムが導入されて、賞品の当たる確率がかなり増えた。今週の賞品は SmileOnMyMac の photoprinto ソフトウェアだ。最後に、Mac の 21 歳の誕生日おめでとう!

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MailBITS/31-Jan-05

2005年最初の Apple Security Update で Mac OS X を修正 --1月25日、Apple は Security Update 2005-001 をリリースした。これは、Mac OS X 10.2 と 10.3 を搭載したデスクトップとサーバーについて、知られていた脆弱性を改修するためのものだ。アップデートは Mail、Safari、Mac OS X Server 用ウェブメールソフトの SquirrelMail、unix の at コマンド、カラープロファイル用のColorSync、さらに libxml2 と PHP のライブラリを更新する。このアップデートから、Apple はセキュリティ・アップデートに対して、年と順番からなる、新しい名前付けルールを使い始めた。これは、年月日による名前付けが実際の公開日と異なることによって何度か混乱を招いたための措置だ。

<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=300770>(日本語)アップル - サポート - TIL

新しく改修された Mail は、送信メールの Message-ID ヘッダ作成時に、個々の Mac に振られる同定可能な唯一のネットワーク・ハードウェア・アドレスを使わなくなった。Safari は、悪意あるポップアップウィンドウが信頼できるサイトからのものと見せかけて出現するのを防ぐようになった。(もし、 Safari の「ポップアップウインドウを開かない」設定を使っている場合にはこの問題は起きなかったが。)他の改修についての詳細情報は Apple のウェブサイトで確認できる。これは無償アップデートで、10.2 には 18 MB、10.3 には 7 MB で、ソフトウェアアップデート経由かソフトウェアアップデートからのダウンロードで提供される。

<http://www.apple.com/support/downloads/> (日本語)ソフトウェアアップデート

iMovie HD 5.0.1 が音声同期の問題に取り組む -- 1月27日、Apple は、詳細は公表されていないが音声と動画の同期に関する問題を改善するために iMovie HD 5.0.1 をリリースした。Apple によると、 iMovie HD プロジェクトが以下のような機能を使っているならアップロードしたほうがいいということだ。そこには、ワイド画面(縦横比9:16)、タイトル、トランジッション、ビデオエフェクト等々で、事実上ほとんどすべての iMovie プロジェクトを含むことになる。アップデートはソフトウェアアップデート経由から2.4 MB のダウンロードで利用できる。 [JLC](笠原)

<http://www.apple.com/ilife/imovie/>(日本語)アップル - iLife - iMovie HD
<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=300731>

Bluetooth(または Wi-Fi)に出くわすには -- Alf Watt が iStumbler 90 をリリースした。この Mac OS X ツールは Wi-Fi(AirPort and AirPort Extreme:日本では、それぞれAirMac、AirMac Extreme)に加えて Bluetooth と Rendezvous ネットワークをスキャンするものだ。Bluetoosh ネットワークをスキャンするのは、今どき、似たような嗜好を持った人たちを見つけようとする人々の趣味になっている。彼らは時々、不思議なメッセージを送ってふざけてみたり、愚かにも Bluetooth でのファイル添付を受け入れる設定にしてしまっているユーザーがいれば、その人の機器に乗っ取りを試みたりすることさえある。Rendezvous、つまり multicast DNS (mDNS) のスキャンも、Apple がその技術をいかに広範に展開しているかを考慮すれば、役に立つ。iStumbler は、複数の異なるプログラムを使わずに一つのインターフェースで、 mDNS サービスをブラウズし接続できるようにしてくれる。標準では、異なる種類のサービスに接続するためにはブラウザと Finder を組み合わせなければならないのと対照的だ。

<http://www.istumbler.net/>

このバージョンは Wi-Fi ネットワークのスキャンと表示も改善している。それは、選択した一つのネットワークについて、信号強度を時系列グラフとして表示する透過型ウィジェットが追加されたことで、システム管理者が信号の問題や誤動作を特定しようとするときに役立つと思われる。iStumbler は無料のオープンソースソフトだ。開発者は、彼が仕事を続けられるように小額の寄付を求めている。 [GF](笠原)

Macintosh 21 才 おめでとう! 1月24日は私たちの笑顔イッパイの友人、Macintosh の21回目の誕生日だ。もしあなたが BitTorrent のクライアントを持っているなら(私は現在 Azureus を使っているが)、下にあるURLの一番下に行って、1984 年に Mac が初デビューしたビデオ(21 MB QuickTime) をダウンロードしよう。Steve Jobs の蝶ネクタイ姿はそれだけでもダウンロードに値する。[JLC](笠原)

<http://www.bittorrent.com/>
<http://azureus.sourceforge.net/>
<http://www.industrial-technology-and-witchcraft.de/1984.html>


DealBITS 抽選: SmileOnMyMac の photoprinto

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今週の DealBITS 抽選の話を始める前に、この DealBITS の仕組みを今回から少し変更して、あなたの当選確率が上がるようにしたことをお知らせしたい。応募の際、確認のウェブページ上に(また、今回から応募者がすべて受け取ることになる確認電子メールにも)カスタム URL が書かれているので、あなたはそれをコピーして友人や同僚の人たちに送り、その人たちがその URL で抽選に応募できるようにする。ここからが面白い。もしも、私たちの抽選の結果当選した人が、あなたの送った紹介 URL を使って応募した人だった場合には、その人だけでなくあなたも賞品が受け取れるのだ。つまり、あなたが一人の人を紹介すれば、あなたの当選確率が二倍になる。100 人の人を紹介すれば、当選確率が 100 倍増えるわけだ。それから、応募の際に使用されたメールアドレスが TidBITS 購読者のアドレスリストにない場合は、その確認ページや確認電子メールに購読のお誘いが書き加えられることになる。この新しい仕組みで、より多くの人々が TidBITS に触れる機会を掴んで下さればと思う。

では、今週の抽選の話題に移ろう! ホリデーカードというのは、厄介なものだ。店で売っている印刷済みのカードを買ってきてサインだけするのは手抜きしたみたいで嫌だけれど、一つ一つ手書きのカードを私の場合 130 人もの人たちに送るのは労力がかかりすぎる。しばらくの間、私たちはこの問題に対処するため、カードの中に簡単なホリデーレターをはさみ込んで送るようにしてきた。でも、この方法も何となくダサいような気がする。最近二年間は、新しい試みとして私たちのカードを InDesign でデザインし、その年に撮った写真とホリデーレターの文章を入れて、予め罫線の入った厚手の用紙に印刷する、という風にしている。これもやはりかなりの手間がかかるし、決して安くはない(但し販売されているホリデーカードを買うのに比べれば安い)のだが、出来映えはちゃんとそれに見合うものだったし、このカードにしてから素敵な返事がたくさん貰えるようになった。

そういう私だったので、Macworld Expo の会場で SmileOnMyMac の Greg Scown と Philip Goward が私に話しかけてきて、photoprinto という彼らの新しいプログラムでフォトアルバムも丸ごとデザインできるしテキストと写真の混ざったページレイアウトもこなせると言った時、私はさっそく彼らに私のホリデーカードのレイアウトを試しに作らせて欲しいと頼んでみた。これを InDesign で作るのにはかなり時間がかかったのだ。ところがたった数分後、彼らは見事なモックアップ版ができ上がったのを見せてくれた。photoprinto があれば、写真のレイアウトが本当に簡単になるのだ。

言うまでもなく、photoprinto は iPhoto から写真を読み込めるし、フォルダから読み込むこともできる。一枚のシートにレイアウトすることもできるし、複数ページのフォトアルバムを丸ごと作ることもできる。そして、iPhoto でできることの範疇を超えて、いろいろな用途に向けたフル・グラフィックのカスタマイズ可能なアルバム・テンプレートや、さまざまのタイプの額縁も使え、写真に見出し文を付けたり、範囲で切り取ったり、エッジをソフトにしたり、その他数々の効果を適用することもできる。

<http://www.smileonmymac.com/photoprinto/>

今週の DealBITS 抽選では、photoprinto 1.0.1 を3本、賞品にする。それぞれ定価 $29.95 相当の製品だ。幸運が足りずに当選から漏れた応募者も、もれなく photoprinto の価格割引が受けられる。だから、お祖母さんにフォトアルバムを作ってあげたいと思っている人、特別製のバレンタインデー・カードを作ってみたい人、あるいはただ単に iPhoto よりももっとカスタマイズしたやり方で何ページもある写真を皆と共有したい人は、ぜひ奮って下記リンクの DealBITS ページで応募して頂きたい。寄せられた情報のすべては TidBITS の包括的プライバシー規約の下で扱われる。なお、ご自分のスパムフィルターにご注意あれ。当選したかどうかをお知らせする私のアドレスからのメールを、あなたに受け取って頂くのだから。

<http://www.tidbits.com/dealbits/smileonmymac3/>
<http://www.tidbits.com/about/privacy.html> (日本語)TidBITS プライバシー規約

[訳注: 応募期間は 11:59 PM, 06-Feb-2005 Pacific Standard Time まで、つまり日本時間で 2 月 7 日(月曜日)の午後 5 時頃までとなっています。]


PowerBook に高速 CPU とトラックパッドスクロールが加わる

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Apple は、本日(2005 年 1 月 31 日)、PowerBook 製品群のアップデートを明らかにした。CPU の速度は 1.5 GHz と 1.67 GHz に増加し、すべてのハードドライブのスピードが 5400 rpm に跳ね上がり、8 倍速の SuperDrive が追加され、2つの興味深い新技術が導入された。トラックパッドスクロールと緊急モーションセンサーだ。もっとも、後者については、それが必要となる場面を望む人はいないだろう。

<http://www.apple.com/pr/library/2005/jan/31powerbook.html> (日本語)アップル、さらに高速で、よりお求めやすくなったPowerBookを発表
<http://www.apple.com/powerbook/>(日本語)アップル - PowerBook G4

PowerBook が速くなった! -- これは予期しない動きというわけではなかったが、Apple は現行の PowerBook 製品群に使われている PowerPC G4 のクロック速度を引き上げた。その結果誕生したのが、2,700 ドル(日本では314,790 円)の 1.67 GHz 17 インチ PowerBook だ。これには、100 GB のハードディスク、8 倍速の SuperDrive(CD-RW/DVD+-RW)、128 MB のビデオメモリを備える ATI Mobility Radeon 9700 グラフィックプロセッサ、Appleの 30 インチ Cinema HD Display を駆動できるデュアルリンク DVI 機能、そして内蔵 Bluetooth 2.0+EDR を備えている。ほかのスペックは今までと同じ、512 MB のメモリ、ギガビット Ethernet、56 kbps v.92 モデム、内蔵54 Mbps AirPort Extreme(日本では AirMac Extreme)、USB 2.0 ポートが2つ、FireWire 400 と 800 のポート、光デジタルオーディオ入出力、そして光センサー内蔵のバックライトキーボードだ。

下位互換性のある Bluetooth 2.0+EDR(Enhanced Data Rate)が追加されたというのは、注目に値する。Apple がこの技術をデフォルトで内蔵した初めてのメーカーだからだ。Bluetooth 2.0 の最大転送速度は、1Mbps から 3Mbps へと、3倍になっている。そのことによって、転送にかかる時間が短くなり、それに伴い消費電力も減少する。もちろん、現時点で Bluetooth 2.0 をサポートする製品は、ほかにはない。しかし、それも間違いなくすぐに変わるだろう。Bluetooth 2.0 の仕様が最終的に承認されたのは 2004 年 11 月のことで、承認されたチップが初めて現れたのが 12 月だ。ということは、Apple はそれを急いで新しい PowerBook に内蔵したことになる。

<http://www.apple.com/bluetooth/>(日本語)アップル - Bluetooth
<http://www.bluetooth.com/news/releases.asp?A=2&PID=1437&ARC=1>

15 インチの PowerBook には、1.67 GHz と 1.5 GHz のモデルがある。(それぞれ 2,300 ドルと 2,000 ドル(日本では 272,790 円と 230,790 円)だ。)17 インチの PowerBook と比べると、15 インチ 1.67 GHz モデルはビデオメモリを 64 MB しか積んでいなく(128 MB とデュアルリンク機能はオプションだ)、80 GB のハードディスクを搭載し、光デジタルオーディオ入出力がない。1.5 GHz モデルは、それに加えて、SuperDrive がコンボドライブ(CD-RW/DVD-ROM)に置き換えられ、デュアルリンク機能をオプションで追加することができない。

12 インチ PowerBook については、Apple は2つの 1.5 GHz モデルを提供している。1,700 ドル(日本では 199,290 円)のモデルには、80 GB のハードディスクと 8 倍速の SuperDrive が内蔵されている。1,500 ドル(日本では178,290 円)のモデルは、60 GB のハードディスクとコンボドライブだ。両モデルとも、64 MB のビデオメモリを積んだ Nvidia GeForce FX Go5200 グラフィックプロセッサが使われ、上位機種が誇っている高速ポートがなくて、代わりに 100Base-T Ethernet と FireWire 400 がついている。前モデルと同様、12 インチのバージョンにはバックライトキーボードがない。

すべてのモデルには Mac OS X 10.3 Panther と、iLife '05、Art Director's Toolkit、QuickBooks for Mac New User Edition、GraphicConverter(英語版)、OmniGraffle、OmniOutliner や、その他さまざまなプログラムの試用版がインストールされている。

トラックパッドスクロール -- Raging Menace Software からでている15 ドルのユーティリティ SideTrack は、長らく、PowerBook と iBook のトラックパッドでスクロールホイールの機能をシミュレートしてきた。しかし、それはトラックパッドの脇を使ってスクロールするというものだった。Appleの新しいトラックパッドスクロール機能は、新しい PowerBook のすべてに組み込まれているのだが、異なるアプローチをとっており、よりよく動くかもしれない。トラックパッドの上を2本の指で同時にドラッグすることにより、水平・垂直にスクロールしたり、アクティブウインドウの中を見渡したりすることができるのだ。設定を変更したり、スクロール機能を全面的に停止したりできる。それはおそらく、キーボードとマウス 環境設定ペインの トラックパッド タブで行うことになるだろう。

<http://www.ragingmenace.com/software/sidetrack/>

トラックパッドスクロール機能はトラックパッドのハードウェアに組み込まれているため、古い PowerBook や iBook では使えない。ただし、iBook の次のマイナーアップデートでは、iBook にもこの機能が導入されるだろうと期待したい。

緊急モーションセンサー -- PowerBook を落としてみるというのは、悪いアイディアだ。本当に悪いアイディアだ。画面にひびが入ったり、ケースがへこんでふたが閉まらなくなったり、光学ドライブが動かなくなったりするというのは、ひどい、恐ろしい、すさまじい、不愉快な、とんでもなく悪いことだが、ハードドライブを傷つけてすべてのデータを失うということになれば、それに輪をかけて悪いことだ。(もちろん、あなたが賢明であって、Joe Kissell が「Take Control of Mac OS X Backups」で書いたアドバイスにしたがって、最小限の騒ぎと時間のロスとですべてを元通りにしておけるようにしていれば、話は別だ。)

<http://www.tidbits.com/takecontrol/backup-macosx.html>

Apple は Mac に、まだいかなる自動バックアップ機能も内蔵していないが、新しい PowerBook のすべてに新機能の緊急モーションセンサーが搭載された。これは、軸位置の変化や加速的な動き(うっかり床の上のケーブルを引っかけて、PowerBook を机の上から落っことしてしまうようなときに、こういうことが起きる)を検知する。緊急モーションセンサーが作動すると、ハードドライブのヘッドがすぐにしまわれるので、ディスクの表面をひっかいてデータを消失させるという可能性が低くなる。緊急モーションセンサーが、PowerBook が水平に戻ったことを感知すると、ドライブのヘッドは自動的に解放される。

緊急モーションセンサーは有用な技術であるが、万能薬というわけではない。PowerBook を落としたときのほかの損傷を無視したとしても、緊急モーションセンサーが意味を成すのは、PowerBook が作動しているときに落とした場合にかぎられる。PowerBook がスリープしていたり、電源が入っていなかったりすれば、ドライブのヘッドは初めからしまわれている。だから、多くの状況では、緊急モーションセンサーが、すでに備わっている保護機構に何かをつけ足すと考えないほうがいい。いつも通り、予防に気を配ろう。ラップトップを扱うときは慎重にすること。クッションの効いたラップトップバッグ(TidBITSのスポンサーである Matias が、彼らの製品の Laptop Armor バッグにラップトップを入れて、10 フィート(3.05 メートル)の高さからコンクリートの上に落とすというビデオを公開している)を使い、ケーブルに足を引っかけるとかそのほかの事故が起こる危険性が少なくなるように、あなたの仕事場の環境を整えよう。

<http://laptoparmor.com/index.php?refID=5>

素晴らしいアップデート -- PowerBook 製品群にこのようなマイナーな変更が加えられたというのは、歓迎すべきことだ。特に、値上げを伴っていないのだから。CPU の速度が上昇したことに文句をいう人はいないだろうし、ハードディスクも速くなったので、ディスクを酷使するような作業のパフォーマンスも向上するはずだ。デュアルリンク機能は、15 インチや 17 インチのPowerBook をメインの Mac として使い、なおかつ 30 インチ Cinema HD Display の広大な敷地を必要とする人にとっては、特にありがたいものだろう。そして、Bluetooth 2.0+EDR、トラックパッドスクロール、緊急モーションセンサーが加わったことで、今回のアップデートが通常の速度向上アップデートよりもさらに魅力的になっている。新しいマシンは、今週後半には出荷される。


Mac mini アップグレード価格、箱の大きさ見合いに縮小

文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@earthlink.net>

Mac mini に対するメモリアップグレードとワイヤレスオプションを扱う built-to-order オプションの値段が高すぎるという初期の苦情は、どうも Apple を動かしてこれらの値段を劇的に下げさせる事となった。(これらの変更に最初に気づいたのは MacNN であった。)

<http://www.macnn.com/news/27834>

1 GB のメモリアップグレードは最初はかなり馬鹿馬鹿しい $475 という値段であった。名前の通った同種の 1 GB カードでも $200台の半ばで買えるという時代にである。これが今度は $325 である。これならば十分安くなったと言えるであろう。とりわけ Apple 認定の専門家が取り付けし - それにその RAM も Apple の保証がついているのでもし問題があれば取り替えてくれることを考えれば悪くない話である。(自分で取り付けた RAM は自分の問題であり、私も PowerBook G4 と Panther の時にやられてしまった。)

Bluetooth と AirPort Extreme のワイヤレスの組み合わせは、同時に買えば $130 ではなく今や $100 である。ハードドライブを 80 GB にアップグレードするのも $90 の替りに $50 となった。(MacNN はまたアドオンの SuperDrive の速度も最初発表となった 4x から 8x になったと報じていたが、 MacCentral によれば、Apple はこれは印刷ミスであり速度仕様は 4x であるとしているという - このドライブは 8x で 読む が書き込みは 4x である。)

<http://www.macworld.com/news/2005/01/26/macminisuperdrive/>

私は、built-to-order のユニットはまだ出荷されていないであろうから、初期の購入者にもこの新しい価格が適用されるのではなかろうかと想像していた。しかし、作家であり Macworld Senior Writer の Dan Frakes は、私がこの考えを載せた後で、彼の build-to-order (BTO) ユニットを 20-Jan-05 に受け取ったと書き込んでくれた!彼は Apple にコンタクトを取って差額を返してくれるよう交渉している所だという。そこで初期の BTO 購入者は同じ事をするよう私からも進言したい。Apple は大体この様な短期間の価格変更に対しては気持ち良く対応して来ているからである。

これにより BTO の中での "ハイエンド" Mac mini の値段は劇的に下がる。例えば、1.42 GHz のプロセッサ、80 GB のハードドライブ、 SuperDrive、Bluetooth、AirPort Extreme、USB キーボードとマウス (これの値段も先週下がった)、そして目いっぱいの 1ギガのメモリ付きの場合でも、その値段はもはや $1,400 超ではなく $1,180 ですむ。


役に立つウェブサイト: YouSendIt

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

さて、これが問題だ。あなたが今、かなり大きなファイルを友人か同僚かに送りたいと思っていて、でもそのファイルは電子メールで送るには大きすぎるし、あなたは今 FTP サーバにもアクセスできないし、受取人の人はそれほどコンピュータに詳しくないので、あなたのサーバにログインしてもらうためのユーザ名やパスワード、ファイヤウォールなどについて説明することもできない、としよう。もちろん、CD-R に焼いて翌日配達の宅配便で送るという方法は可能だが、それはお金がかかるし、このインターネットの時代にしては、ちょっとズレた方法と言わざるを得ない。ではどうすればよいのか? Creo Tokens という方法もある。これは、ごく小さなトークンファイルを作ってそれを送り、受け取った人は特殊な Token Redeemer クライアントを使ってあなたのマシンからファイルをダウンロードする、という仕組みだ。でもこの Tokens は $50 もするし、受取人の側でクライアントソフトウェアをダウンロードしてインストールしなければならないというのは、いくら無料だとは言っても厄介なものだ。(それでも、もしもあなたが自分で Token Server(機能によって $600 から $1,000 する)を運営できて、データの流れをすべて掌握したいと希望するなら、Tokens もなかなか良い方法だとは言える。)

<http://www.creo.com/tokens/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07449>(日本語)Creo から Tokens を使った易しいファイル共有法

けれども、とにかくオーバーヘッドの少ない方法をと希望する人は、YouSendIt を試してみるとよい。これは、これ以上シンプルなものは想像すらできないと思えるほどの、無料のウェブサービスだ。YouSendIt のウェブページで、あなたは受取人の電子メールアドレスをタイプし、Browse ボタンをクリックして送りたいファイルを指定し、必要ならばあなたの電子メールアドレスとメッセージとを入力し、Send It ボタンをクリックする。すると、その受取人の手元に、ファイルをダウンロードできるリンクが記入された電子メールが届くという仕組みだ。もしもあなたが受取人の電子メールアドレスを YouSendIt に明かしたくないと思うのならば、単純にそのリンクメールをあなた自身あてに送るようにする。そして、その届いたメールに必要に応じてテキストのメッセージを追加してから手動で受取人あてに転送すればよい。

<http://www.yousendit.com/>

ファイルは最大 1 GB までのサイズのものが扱える。また、YouSendIt はすべてのファイルの内容についてウイルススキャンをおこなう。(あなたが送ろうとしているファイルの中にウイルスが発見された場合何が起こるのかは、ウイルスに汚染された Windows ユーザーでない私にはわからない。)ファイルがダウンロード可能なのは 7 日間で、不正使用を予防するためにダウンロード回数には制限がある。また、受取人がクリックしてダウンロード後のファイルを消去できるためのリンクも付いている。セキュリティ付きの転送を希望するならば、あなたもあなたの受取人も、どちらもセキュアな HTTP を使うようにしたページに切り替えることもできる。もちろん、こうしたことすべてはあなたが YouSendIt を信頼して使うということを前提としている。さらに、次に記すようなリンクをあなたのウェブページに置いて、他の人々がそのリンクを使ってあなたに YouSendIt 経由でファイルを送れるようにすることもできる。

<http://www.yousendit.com/?recipient=sample@yousendit.com>

私自身はそれほど頻繁に YouSendIt を使ったことがある訳ではないが、このサービスには欠点もあまり見つからない。ただし、非常に大きなファイルをウェブブラウザでアップロードする際、プログレスバーによる状況フィードバックがあればよいのにとは思うが。この会社のプライバシー規約もサービス規定も、ともに妥当なもので、主に特定のタイプのコンテンツを禁止する常識的なポリシーが並べられている。(いずれもよくあるタイプの禁止規定だが、ここに文章として書くだけでこの記事がスパムフィルタに引っかかってしまうことになるので、具体的に述べるのは止めておこう。)YouSendIt はまた、著作権の付いたものの非合法な配布に関する DMCA ポリシーも公表している。実際のところ、YouSendIt に関して一番腑に落ちないのは、この会社がどういうビジネスモデルに基づいてこれを運営しているのか、ということだ。サービス規約の中に広告に関して触れられている箇所はあるが、私はこれまでまだ一つも広告が付いているのを見たことがない。

こうして YouSendIt について記事を書きながら、私は他にもいくつか類似のサービスがあることに気が付いた。例えば LeapFile、SendThisFile、YouShareIt、それに DropLoad といったものだ。最初の2つはアカウントの設定(たいていの場合有料)が必要だ。YouShareIt は 2005 年 1 月 1 日から運用を開始(ほんとに長寿!)しており、どうやら YouSendIt に広告を付けたクローンのようだ。それから、DropLoad ではファイルのサイズが 100 MB 以下に限定されている。というわけで、たいていの目的のためには YouSendIt さえあれば充分だと思う。電子メールで送るには大きすぎるようなファイルを送る必要が出てきた時には、一度 YouSendIt を使ってみてはいかがだろうか。

<http://www.leapfile.com/>
<http://www.sendthisfile.com/>
<http://s3.youshareit.com/>
<http://www.dropload.com/>


Take Control ニュース/24-Jan-05

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

最近 Take Control の話が聞こえてこない、という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれないが、実際には、最近の私たちが翻訳版とアップデート版の仕上げに手一杯だったというのが現実だ。今週、そのうちの2つがリリースされ、もう間もなく他のものもこれに続く予定だ。

<http://www.tidbits.com/takecontrol/news/>

"Take Control of Sharing Files in Panther" が 1.2 に -- いろいろなファイル共有サービスを Panther で設定する(そして使用する)方法を説明した Glenn Fleishman の電子ブックに、バージョン 1.2 のアップデートが完成し、私たちの(仮想上の)印刷機からインクの匂いも新たに刷り上がってきた。今回の最も重要な変更点は、FTP サーバを設定する方法に関する記述が大幅に書き直されて内容も充実したことだ。この新バージョンで、Glenn は Apple の内蔵 FTP サーバを使うのを避けてその代わりに PureFTPd と PureFTPd Manager を使うようにと勧めている。その方がセキュリティの充実した、管理の行き届いたサーバを運営するために便利な機能が多数提供されているからだ。また、Mac OS X 10.3.6 と iPhoto 5 に対応して多数の細かなアップデートも加えられており、さらに Secure FTP (SFTP) と FTP-SSL/TLS に関する情報も載った。それから、今回のアップデートを機に、最後のページに Small Dog Electronics でどんな買物にも有効な $5 のクーポン券が付いた。

<http://www.tidbits.com/takecontrol/panther/sharing.html>(日本語)Take Control Ebooks: あなたの知りたいことがすぐわかる

この電子ブックを既にお持ちの方は、PDF ファイルの表紙にある Check for Updates ボタンをクリックして頂きたい。ずっと古いバージョン(バージョン 1.1.1 かそれ以前)で表紙に Check for Updates ボタンが無い場合は、2004 年の春にお送りしたメールに記載されていたクーポンコードを使えばアップデートできる。クーポンコードをなくしてしまわれた方は、下記の FAQ ページにあるフォームで問い合わせて頂きたい。[ACE]

<http://www.tidbits.com/takecontrol/faq.html>

"Take Control of Buying a Mac" のドイツ語版 -- アナタ、ドイツ語話セマスカ? そういうあなたには、私たちの Take Control 最新刊、私の書いた電子ブック“Take Control of Buying a Mac”バージョン 1.0.1 のドイツ語翻訳版をどうぞ。翻訳を担当したのは Hartmut Greiser で、彼は Joe Kissell の“Take Control of Upgrading to Panther”の翻訳も手がけている。今回の新刊書では、どういう時に Mac を買うべきか、どの機種がベストなのかをどうやって見極めればよいか、Mac の購入にはどの店がよいか、それから古い Mac をどうすればよいのか、そういうことについての私のいろいろなアドバイスを、ドイツ語圏の皆さんにもお届けできることになった。価格は US$7.50 で、既に英語版を購入して下さった方には $5 割引がある。その方は表紙の Check for Updates ボタンをクリックして、そのページのリンクを使って購入して頂きたい。

<http://www.tidbits.com/takecontrol/de/buying-mac.html>

言うまでもなく、高校時代に習って以来長年ドイツ語に触れたことのない私にとっては、この電子ブックを効果的に広める手段がなかなか思い付かない。だから、ドイツ語圏の Mac ユーザーたち(あるいは Mac ユーザーになりたいと思っている PC ユーザーたち)にこの翻訳語版のことをお知らせするための良い方法を、ぜひ皆さんから提案して下さればありがたいと思う。[ACE]


TidBITS Talk/31-Jan-05 のホットな話題

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

各話題の下の2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバでの討論に繋がる。こちらの方がずっと高速のはずた。

Macworld Expo は下り坂? -- Macworld Expo San Francisco 2005 でベンダーの数は増えたが、この増加は iPod 専門(つまり Mac 外)のブースの数によるものだった。これは、Macworld Expo に対する関心が減っているということを示すのだろうか? (メッセージ数 4)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2449>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/306>

Pages の第一印象 -- Apple の新しいワードプロセッサ・ページレイアウト用アプリケーション、Pages を初めて使ってみての経験談が、読者たちから寄せられる。(メッセージ数 3)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2447>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/304>

iWork とその他のアプリケーション -- Pages は、他のアプリケーション、例えば Microsoft Excel や FileMaker のようなものからデータを読み込めるのだろうか? (メッセージ数 5)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2445>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/302>

Mac mini 用のメモリ -- Mac mini に追加するメモリはどこで買えばよいか、読者たちがいろいろな提案を寄せる。価格だけでなく、メモリの品質についても考慮が必要だ。(メッセージ数 4)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2444>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/301>

Watson を覚えてる? -- Karelia の検索ユーティリティ Watson は、Apple がその Sherlock ユーティリティを改良して Watson の機能の多くを取り入れた時よりも以前には、とても人気があったものだ。現在 Watson は Sun が所有しており、Mac 用の Watson をオープンソース化する話が進行中だ。さて、Mac OS X 10.4 Tiger の Dashboard ウィジェットは、Watson の機能を置き換えるものになるのだろうか? (メッセージ数 19)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2443>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/300>


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