TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#803/31-Oct-05

ハロウィーンにちょうど間に合って、Apple はたくさんのバグ修正をちょっと幽霊っぽく組み合わせた Mac OS X 10.4.3 であなたを驚かした! Travis Butler は久しぶりの記事で、Apple のラップトップコンピュータ用に使えるサードパーティの AC アダプタを三つ検討する。Geoff Duncan はもう長らく続いている ICANN のインターネット・ソープ・オペラの続報をお届けし、それから Adam が新しい一連の Retrospect 6.1 アップデートについてニュースとヒントをお伝えする。その他のニュースでは、第三世代の Squeezebox と SlimServer 6.2 ソフトウェア、OmniWeb 5.1.2、それに Apple からさまざまのプロ用ビデオソフトウェアアップデート、そして忘れてならない、iTunes Music Store のオーストラリアでの開店についてもお知らせする。

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MailBITS/31-Oct-05

iTunes Music Store が 100 万本を越えるビデオを販売 --Apple がビデオ対応の新型 iPod をお披露目し、音楽ビデオ、ショートフィルム、ABC television の広告を抜いた番組を一本 $1.99 で販売すると発表してから 20 日も経っていないが、Apple は同社の iTunes Music Store で 100 万本以上のビデオの販売を達成したと述べた。最も人気があるのは、音楽では Michael Jackson、Fatboy Slim、Kanye West 、Pixar のショートフィルムでは For the Birds と Boundin'、テレビ番組では Lost と Desperate Housewives だった。Apple のプレスリリースで CEO の Steve Jobs は、これは合法的ビデオダウンロード市場の大きさを示すものであり、iTMS によるビデオの提供を拡大していくことを約束した。The Honeymooners や Your Show of Shows を待つのは気が早すぎるかな? [GD](笠原)

<http://www.apple.com/pr/library/2005/oct/31itms.html>(日本語)iTunes Music Store、ビデオ提供開始後20日未満で100万件を販売
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08287>(日本語)Apple がビデオ iPod とメディアセンター iMac を披露

Squeezebox がデザインとソフトウェアをリニューアル -- Slim Devices は Squeezebox ネットワーク音楽プレーヤ(TidBITS-782の "Squeezebox2: ロック万歳" 参照)の第三世代をリリースした。変更点の主なものは表面的なもので、大人気の磨き仕上のメタルデザインを取り入れ、フォトスタンドのように立てて使うようになった。(個人的には、ステレオラックの内側にこっそりと収まるような前のデザインのやり方が好きだが。)技術的な改良点としては、二つの内蔵ワイヤレスアンテナと新しい電源が挙げられる。プレーヤーは黒と白でそれぞれの色に合わせたリモコンも用意されている。

<http://www.slimdevices.com/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08128>(日本語)Squeezebox2: ロック万歳

SlimServer 6.2 は自動音量調整がサポートされた。これは、iTunes の機能である「音量調整」と「サウンドチェック」の設定や、mp3gain、aacgain、J.River Media Center が保存した設定、また Ogg Vorbisファイル や FLAC ファイルにある replaygain 設定を読み込むものだ。Windows Media Audio (WMA) フォーマットによるファイル再生とストリーミング再生が全てのプラットフォームにおいてサポートされるようになった。Squeezebox 2 と 3 用の新しいファームウェアによって、Wake-on-LAN、ユニコード文字対応のディスプレイ、802.11g ワイヤレスネットワークでの WPA2 セキュリティが使えるようになった。 [ATL](笠原)

<http://www.slimdevices.com/su_downloads.html>

OmniWeb 5.1.2 リリース -- Omni Group はバグフィクスが第一義のマイナーアップデートの OmniWeb 5.1.2 をリリースした(TidBITS-742の「パワフルなウェブブラウザ: OmniWeb 5.0」を参照)。OmniWeb 5.1.2 の新機能には、ファストユーザスイッチと Flash Player 8 プラグインのサポートが含まれている。JavaScript の alert() と prompt() で現れるダイヤログが、呼び出し元のドメインを正しく表示するようになり、呼び出し元のページやタブを前面に持ってくるようになった。これは有効なセキュリティ対策と言える。しかし、変更の大半はバグフィックスで、その種類は、ツールチップの修正といった取るに足らないものからクラッシュにつながるような重大なバグに至るまで様々だ。全リストを見るにはリリースノートをご覧いただきたい。OmniWeb 5.1.2 は $30 で登録ユーザのアップグレードは無料だ。英語版は 6.0 MB 、インターナショナル版は 10.3 MB のディスクイメージで提供される。 [ACE](笠原)

<http://www.omnigroup.com/applications/omniweb/>
<http://www.omnigroup.com/applications/omniweb/releasenotes/>

Apple が iTunes Music Store in Australia をオープン -- 地球の裏側に住む友人達にとって喜ばしいことに、Apple がついに iTunes Music Store in Australia をオープンした。報道によれば、この遅れは大きな音楽企業のうちの少なくとも一つが提供を拒んだことによる。そして、そのことが、Sony/BGM レーベル所属のアーティストが参加していない原因なのだろう。それでも、たくさんのオーストラリアだけで提供されるミュージシャンを含んだ 100 万以上の楽曲と1,000 以上のビデオが提供されると Apple は述べている。この数字はアメリカの iTunes Music Store の約半数に上る。他に、音楽とは全く異なったライセンスが必要とされるテレビ番組も現時点では提供されない。価格は、アメリカの iTunes Music Store より若干高めで、大半の曲が A$1.69 だ。現在のレートで比較すると、アメリカの消費者は大半の曲を US$0.99 で購入できるのに対しオーストラリアでは US$1.28 する。とはいうものの、Apple によってオーストラリアの Mac や iPod ユーザが救い出されたのを目の当たりにできて大変嬉しい。 [ACE](笠原)

<http://www.apple.com/pr/library/2005/oct/25itms.html>

Apple が Pro Video 向けのアップデートをリリース -- Apple は最近同社のプロ用のビデオソフトウェアを大量にアップデートした。Final Cut Express HD 3.0.1 は最近アナウンスされた PCI Express グラフィクスコントローラ搭載の Power Mac G5 との互換性を確保した。このアップデートは 948K のダウンロードだ。Final Cut Pro 5 ユーザには、Final Cut Pro 5 アップデートが「信頼性の改善」を提供し、お持ちの Final Cut をバージョン 5.0.3 にしてくれる。このアップデートは 85 MB のダウンロードだ。Apple はさらに、プロアプリケーションアップデート 2005-02 をリリースした。これは、Final Cut Studio、Final Cut Pro 5 および Final Cut Express HD 3 で使われている Helium.framework と DesktopVideoOut.component をアップデートする。こちらもソフウェアアップデート経由で利用可能になっている。最後に、Pro Application Support 3.1 は Final Cut Studio、Soundtrack、Logic Pro、Logic Express の一般的なユーザインターフェースの信頼性を改善するもので、Mac OS X 10.3 と 10.4 用の個別のバージョンが用意されいる。ダウンロードの容量は 6.1 MB だ。 [JLC](笠原)

[訳注:Apple のサイトには、Motion 2、Soundtrack Pro、DVD Studio Pro 4、LiveType 2、Compressor 2、Apple Qmaster 2 もアップデートされるという記載が有りました]

<http://www.apple.com/support/downloads/finalcutexpresshd301.html>
<http://www.apple.com/support/downloads/finalcutpro5updates.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Final Cut Pro 5.0.3 Updates
<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=302323>(日本語)アップル - サポート - TIL
<http://www.apple.com/support/downloads/proapplicationsupport31macosx104.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Pro Application Support 3.1 (Mac OS X 10.4)
<http://www.apple.com/support/downloads/proapplicationsupport31macosx1039.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Pro Application Support 3.1 (Mac OS X 10.3.9)


Apple、Mac OS X 10.4.3 をリリース

文: Geoff Duncan <geoff@tidbits.com>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Apple は、Tiger オペレーティングシステムに対する最新のアップデート Mac OS X 10.4.3 をリリースした。2つのバージョンが用意されている。1つは"Delta" アップデートで、Mac OS X 10.4.2 を 10.4.3 にアップデートするもの、もう1つは "Combo" アップデートで、Mac OS X 10.4 または 10.4.1 を10.4.3 にアップデートするものだ。この 10.4.3 アップデートは、ソフトウェア・アップデート経由で、または独立した単体インストーラとして、Apple から無料で入手できる。サイズは、コンピュータのモデルやインストールされているソフトウェアによって異なるが、Delta アップデートがおよそ55MB から、単体 Combo アップデータで 109 MB までだ。

<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=301984>(日本語)アップル - サポート - TIL (Mac OS X 10.4.3 Update (Delta) について)
<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=301985>(日本語)アップル - サポート - TIL (Mac OS X 10.4.3 Update (Combo) について)

Mac OS X 10.4.3 に集められているのは、新機能や新しい能力ではなく、バグフィックスとマイナーチェンジだ。このアップデートには、これまでに Appleがリリースした、Mac OS X 10.4 のすべてのバージョンのための Security Update も含まれている。Apple によれば、Mac OS X 10.4.3 のハイライトとなるのは、以下の変更や改善だ。上記最初の URL は、Apple が "Delta" アップデートについて記述したウェブページで、そこではリリースノートを最初から最後まで読むことができる。

<http://www.webstandards.org/act/acid2/test.html>


新しい一連の Retrospect 6.1 アップデート

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

数週間前に Retrospect 6.1 をリリース(TidBITS-799 の記事“Retrospect 6.1 が Tiger とのフル互換を達成”参照)した後、EMC Dantz はさらに数個のマイナーなアップデートを次々と出してきた。中でも最も興味深いのは Retrospect Express 6.1 で、これは外部ハードドライブ購入の際に Retrospect Express 6.0 が付属していたというユーザーすべてに対する無料のアップデートだ。Retrospect Express は、現在は単体での発売はされていない。(あらかじめ Retrospect Express 6.0 をインストールしていないと 6.1 にアップデートできないことにも注意。)フル版の Retrospect 6.1 と同様、Retrospect Express 6.1 も Tiger の extended attributes と access control lists をサポートするようになり、それに加えていくつかのバグ修正や、Tiger とのフル互換性に向けての調整が施された。また、こちらも最近リリースされたものだが、Retrospect Client ソフトウェアにもアップデートがあり、Net Retry エラーを引き起こしていたバグが修正された。Retrospect Client がクライアントシステム上の古い retropds.log ファイルを正しく消去できていなかった、というバグだ。もしもあなたが Retrospect 6.1 を 2005 年 10 月 12 日よりも前にインストールしたのなら、必ず Retrospect Client 6.1.107 かまたはそれ以降をダウンロードしてインストールしておくべきだ。このインストールは手動で実行しなければならない。これは、リモートで Retrospect を使ってアップデートすると、その Net Retry エラーの問題が絡んでくるおそれがあるからだ。それに、手動でインストールした場合には新しい Retrospect Client インストーラが自動的に自分のための Mac OS X ファイヤウォール除外設定を追加できるという利点もある。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08268>(日本語)Retrospect 6.1 が Tiger とのフル互換を達成
<http://www.dantz.com/updates/>(日本語)Dantz
<http://kb.dantz.com/article.asp?article=8132&p=2>
<http://kb.dantz.com/article.asp?article=8119&p=2>

それからもう一つ、Retrospect 6.1 についての私たちの当初の報道が、混乱を引き起こしてしまったようだ。これは、私たちが Retrospect 6.1 は Tiger とのフル互換性を提供すると書いてしまったからだ。それなのに、リリースの Read Me には Retrospect が Spotlight データベースをバックアップできないという注意が書かれていた。(具体的には、Retrospect は .Spotlight-V100 ディレクトリを除外してしまう。)これは Retrospect としては正しい挙動だ。なぜなら、Spotlight データベースというのはリストア後のボリュームの内容に対しては正しい情報ではないので、それをバックアップしてリストアしても意味がないからだ。リストア後は、Spotlight がバックグランドで自動的にデータベースを再構築してくれる。

その他特記すべき点 -- Retrospect 6.1 はデフォルトで常に data および catalog ファイルを別々に作るようになった。そして、これらのファイルは同じディレクトリに一緒に保存されなければならず、名前を変更してはいけない。このやり方は、各ファイルのリソースフォークが 16 MB 以下でなければならないという Mac OS の課した制限に対処するために必要となるものだ。従来 Retrospect はカタログデータをリソースフォークに保存していたからだ。Retrospect 6.1 は Retrospect 6.0 の作ったバックアップセットをサポートしているが、いったん Retrospect 6.0 の作ったバックアップセットに書き込みをすると、そのバックアップセットを古い Retrospect 6.0 でもう一度開こうとしてもエラーが返ってくることになる。同様に、Retrospect 6.0 は 6.1 で作った新しいバックアップを使うことはできない。最後にもう一つ、Spotlight のコメントを正しくバックアップ・リストアしようと思えば、一つのボリュームまたはサブボリューム全体を丸ごとバックアップおよびリストアしなければならない。そうしないと、Spotlight コメントが欠けたり古いままになったりするおそれがあるからだ。EMC Dantz ではこの制限事項は Apple が Spotlight コメントを実装した方式の所為だと言っている。詳しいことは、ぜひ完全版の Read Me を読んでみて頂きたい。

<http://kb.dantz.com/article.asp?article=8117&p=2>


ICANN と VeriSign、Site Finder 訴訟の取り下げに合意

文: Geoff Duncan <geoff@tidbits.com>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Internet Corporation for Assigned Numbers and Names(ICANN)と、登録サービスプロバイダの VeriSign は、.com と .net トップレベルドメインのうち存在しないドメイン名を Verisign が解決する方法についての、長らく係争中であったお互いに対する訴訟を取り下げる仮合意に達した。この合意については、公示期間の後、ICANN 理事会による承認が必要だが、ICANN とVeriSign 双方の見解を、それぞれのウェブサイトで読むことができる。

<http://www.icann.org/announcements/announcement-24oct05.htm>
<http://www.verisign.com/press_releases/pr/page_036088.html>

VeriSign と ICANN とのあいだの論争は、VeriSign が Site Finder という新しいサービスを発表し、VeriSign 管轄内の存在しないドメインを解決する方法を改めた 2003 年終わりにまでさかのぼる。ユーザが、存在しないサイト名をタイプしたり、存在しないサイトへのリンクをクリックしたりすると、VeriSign のネームサーバが、そのサイトが存在 _する_ と報告するようプログラムされた。すると、あら不思議、何も知らないサーファーは、行きたかったのではないかと推測されるサイトに加えて、VeriSign と同社パートナーが資金提供しているサイトがいくつかリスト表示されているウェプページを見ることになる。

<http://www.verisign.com/products-services/naming-and-directory-services/naming-services/site-finder-services/>

.com と .net が、最もよく使われているトップレベルドメイン(TLD)の2つであるということを考えれば、Site Finder に表れた変更の重要性を理解することができるだろう。インターネットの DNS システムは、存在しないサイトに対してエラーを返すことになっていたし、何十年にもわたってそのようにしてきたので、VeriSign が加えた変更は、DNS システムを頼りにしているソフトウエアに大混乱を引き起こした。送信者のドメインを検証していたアンチスパムシステムは、.com と .net の名前空間にあるすべての存在しないドメインや偽造ドメインを、突然是認するようになった。同様に、サイトが見つからなかったときに、ユーザにカスタムエラーページを表示していた Microsoftや AOL などのプロバイダでは、その機能が突然使えなくなった。このような「ジャンクトラフィック」のすべてが VeriSign に向かうようになったからだ。問題をさらにこじらせるべく、VeriSign は、Site Finder ページ上の広告枠を売り出し、Site Finder のリストで宣伝したサイトのいくつかと、収益を分配する合意を結んだ。検索プロバイダは、VeriSign がトップレベルドメイン管理者としての責務を一方的に濫用し、競争上の優位性を不正に得ていると主張した。一方 VeriSign は、革新的な新サービスを導入しているのだと主張した。

ソフトウェア開発者とプロバイダ各社は、すぐさま Site Finder へのトラフィックを遮断するメカニズムを導入し始め、その結果 VeriSign は、散々ごねた挙句、ICANN とインターネットコミュニティーからの圧力に屈して同サービスを停止した。しかしながら、その数か月後、VeriSign は、ICANN の行為は VeriSign が新しい収入源を生み出す可能性を不正に妨害するものだとして、ICANN を提訴した。それに対して ICANN は、様々な委員会と手続き要件から構成される非営利団体の常として、やっとのことで対抗提訴にこぎつけた。

今回の合意は、もし承認されれば、.com トップレベルドメインに対する登録サービスの役割を再定義することになるだろう。Site Finder のようなサービスは、実施される前に、あらかじめ ICANN の承認を受けなければならなくなる。この合意の VeriSign にとって良い点は、「ビジネスの確実性」を保障する点だろう。VeriSign としては、新しい方針の下で承認された新しいサービスについては、新しいアイディアを実現するために多大な時間と資金を費やした後で、足下から絨毯を引き抜かれるという心配をせずに済む。一方 ICANNは、もっと大きなインターネットコミュニティーも同様だが、登録機関が十分な技術評価や事前通告なしにサービスを変更するという心配をせずに済む。.net については、今年初めに ICANN が VeriSign を登録管理者として更新したときに、同様の条項が盛り込まれていた。

この合意では、両者ともに金銭の支払いは生じない。ただし、新しい .com Registry Agreement により、VeriSign には、「この合意書の規定を履行する機構を構築することに伴う費用」をまかなうため、一括 125 万ドルを ICANNに支払うことが求められている。VeriSign はおそらく、この費用を登録者やドメイン再販業者に、ドメインあたりの追加料金として請求することになるだろう。だから、もしあなたが .com ドメインを登録していたら、次に更新するときには少し多めに支払うことを覚悟しておくこと。

<http://www.icann.org/tlds/agreements/verisign/index-2005.htm>

近日上映、国際管理問題 -- このニュースが届いたのは、インターネット管理における ICANN の役割が俎上に載っているさなかの事だった。2005 年11 月 16 日にチュニジアで開かれる World Summit on the Information Society(WSIS)では、ICANN の役割が間違いなく話題の中心となるだろう。

<http://www.itu.int/wsis/>

インターネットが米国高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency)から発展したという歴史的経緯によって、インターネットの正式なルートサーバに関する方針の最終的な統制権は米国商務省が保持しており、ICANN は、本質的には同省の意志にしたがって運営されている。近年、商務省の役割は形式的なものにとどまらなくなった。同省は方針を転換し、ルートサーバの統制権を国際機関に移譲することは検討しないと発表した。さらに、いわばオンラインの赤線地帯として機能するべきトップレベルドメインをICANN が作成していた過程を、出し抜けに押しとどめた。

インターネットは、選挙によって選ばれていないメンバーからなる、最終的には米国政府の一省庁に従わざるを得ない非営利団体が管理するのではなく、国際機関によって、それも望むらくは国連内の機関によって管理されるべきだと、多くの国が主張している。現在の Bush 政権は、それには反対しており、上院議員をはじめとする米国の議員にも反対する人が増えている。インターネットの円滑な運用は国際通商にとって不可欠であり、それゆえ米国の国家安全保障の問題だとと主張しているのだ。

ここで起ころうとしている危機は、インターネットをばらばらにしかねない。何らかの解決策が見出されなければ、いくつかの国と地域は独自の管理組織と登録サービスを立ち上げるかもしれず、そうなれば、いくつかのインターネットサイトに特定の地域からアクセスできないとか、同じドメイン名なのに異なる場所では異なるサイトが読み込まれるということが起きるかもしれない。おそらくは何らかの相互協定が結ばれるだろうが、それがどのようなものになるかは分からず、どれだけ確かなものになるのかも分からない。


三種類の AC アダプタを比較

文: Travis Butler <tbutler@birch.net>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ラップトップ機を携えて旅する戦士の最も良き友、そして同時に最も苦々しい敵でもあるのが、AC アダプタだ。これは、ラップトップ機本体に次いで最も大切なもので、アダプタが無ければ、旅行開始からほんの数時間経ってラップトップ機がダウンし始めたら最後、あなたはもう泣き出すしかない。アダプタを家に忘れてきたとしたらもうお手上げ、何としてもどこかで代わりを一つ見つけざるを得ない。(幸運に恵まれれば、ホテルにチェックインしてから鞄を開けてアダプタが無いのに気付き、閉店前に近所のコンピュータストアに駆け込むことができるかもしれない。)あなたの AC アダプタは小さくて軽くラップトップバッグの中にも簡単に収まるもので、うっかり忘れたりスーツケースの中をあちこち探しまわったりする必要のないものでなければならない。造りもシンプルですべての機能が一つにまとまったもので、いくつもの装置がコードでごちゃごちゃに絡まっているのと格闘したりする必要もなく、不便な場所でも手軽に取り出して素早く繋げるようなものでなければならない。そして何よりも、耐久性の高いものでなければならない。AC アダプタというものは、あなたが持ち運ぶ他の何よりも乱暴な扱いを受けるのが普通だからだ。

Apple は現行の AC アダプタのデザインに対して大いに賞賛を受けており、それは私も正しい評価だと思う。Apple 製の AC アダプタはコンパクトで、必要な時に引き出して使える巻き取り具も旅行中などにコードを巻いておけるので便利だ。アダプタとコンセント間のインターフェイスも素晴らしい。差し込みが飛び出すタイプのプラグを使えばアダプタを直接壁のコンセントに差し込むこともできるし、またコンセントまわりにスペースの余裕が無かったり余分の長さが欲しかったりした場合にはプラグ部分を外して標準デザインのコードを使うこともできる。電源供給ジャックには、光る輪があって充電状況を表示する。これはなかなかいい感じだ。けれども Apple 製の AC アダプタは、コードが擦り切れたり、断線したり、どちらかの端で抜けてしまったり、といった問題が時折起こることで知られている。もしもコードが駄目になったら、アダプタは $80 もするただのペーパーウェイトと化してしまう。このことだけでもサードパーティのアダプタに乗り換える理由にならないだろうか? それとも、もっと他に利点でもあるのだろうか?

MadsonLine 製 Lucille -- Wallstreet PowerBook G3 の時代、私が見つけることのできた最高の AC アダプタは MadsonLine 製の MicroAdapter だった。これは当時 Apple が使っていた電源ブロックに比べておよそ半分のサイズで、その後 Apple が切り替えたヨーヨー型のアダプタよりもさらに小型だった。白色の iBook と Titanium PowerBook G4 が出て異なるサイズの電源ソケットが使われるようになった時、MadsonLine は従来のアダプタを一ランク上げて、その電源供給ジャックを、これは差し込みまわりに余裕が無くても使えるように直角に曲げて作られていたが、従来の鋳型成形のプラスチック製から機械加工のアルミ部品に切り替えたのだった。残念なことに、この G4 MicroAdapter は最終世代の Titanium PowerBook や 15 インチと 17 インチの PowerBook に対してはその駆動と充電を同時にするのに充分なだけの電力を供給することができなかった。そういうわけで私はその後二年ほど自分の好みのアダプタが無いままでいて、その状態を悔しく思っていた。

だからこそ私は、MadsonLine からついに新しいアダプタが出て新型 PowerBook のために必要な 65 ワットを供給できるようになると聞いて、興奮を隠せなかった。この新しい $90 のアダプタは、B.B. King のギターにちなんで“Lucille”と名付けられたが、これが USB と FireWire のジャックを両方持っていて、二つの接続のうち片方を使って iPod や Palm などの機器にも電源を供給できることも、なおさら私を喜ばせた。私は即座に予約注文を済ませた。

<http://www.madsonline.com/acadapter.html>

残念ながら、それから数カ月経って Lucille が届いた時、ちょっとこれが落胆させられるものであることがわかった。MadsonLine のウェブページにはこのアダプタの(コードを被うためのフランジ部分を勘定に入れなければ)正確な寸法が記載されていたが、それだけでは実際にどのくらいかさばったものになってしまうのかが実感できなかったからだ。これは従来の MicroAdapter に比べてかなり大きく、現行の Apple 製電源アダプタよりさえも少し大きい。それだけでなく、遠目には従来機種と同じ機械加工のアルミ製に見えた電源供給ジャックが、鋳型成形のプラスチック製になっていることもわかった。

そうは言っても、最初の落胆気分が過ぎてから見直してみると、この Lucille はやはりなかなか良い AC アダプタだとわかる。直角に曲がった電源供給ジャックは、以前の MicroAdapter のアルミ部品と同じ「高級装備」の感覚では見られないものの、しっかりとした造りで場所の節約にもなることには変わりがない。それに、コードはどちらの端の接続部分でも Apple のアダプタよりがっちりした感触だ。MadsonLine のウェブサイトは Lucille の消費電力が低いことを謳い文句にしていて、使用中でなければほとんど電力を消費せず、Apple の AC アダプタの半分の消費で済む、と称している。私はこれをチェックできるだけのテスト装備を持ち合わせていないが、何も差し込んでいない状態でもとてもクールに見えるということは自信をもって言える。これは他の壁付けブロックなんかではなかなかそうは言えない。盛り上がったフランジ部分のお陰でケースのまわりにコードを巻き付けるのは簡単だ。結構いい感じだし、Apple の引き出し式コード巻き取り具に比べて壊れにくいだろう。

USB と FireWire の電源ジャックは書かれている通りに動作する。適当なケーブルさえあれば、私の iPod はどちらのポートからでも充電できたし、私の Palm ハンドヘルドは USB ポートで充電できた。USB 経由で多種多様な機器の充電あるいは電源供給ができるということで、この電源ポートにはさらなる価値が加わっていると言えるだろう。いろいろな機器のために多数の充電器を持ち歩く代わりに(私はたいてい少なくとも3つ、Palm 用、iPod 用、それに携帯電話用のものを持ち歩いている)この Lucille と、適切な USB 充電ケーブルだけを荷物に入れておけばよいのだ。それに、あなたの PowerBook や iBook にいつでも USB で電源供給された機器を繋ぐことが可能だとは言っても、この Lucille のポートがあればあなたのラップトップ機からぶら下がっているケーブルの数を増やさずに済むことを忘れてはならない。(お気付きでない方のために説明を加えると、PowerBook や iBook を膝の上に乗せて使っている時、どちらかの側のポートから何個もの機器がぶら下がっているというのはとても具合が悪いものなのだ。)それに、何かを素早く充電したいという時、Lucille を使えばラップトップ機をわざわざバッグから取り出す必要がなくなる。これは特に混雑した空港などでありがたいことだ。(それにつけても、「いったいなぜ空港にはもっと電源コンセントというものがないんだ?!?」)

結論をまとめれば、私はこの Lucille を自信をもってお薦めできる。このサイズのものとしては造りもしっかりしてデザインも良い。それに追加の電源ポートもあるのでさらに柔軟な使い方ができる。値段も Apple のアダプタよりたった $10 高いだけだ。けれどもこれは私が夢見ていたような、あの洗練された MicroAdapter を現代版にしたものとは言えなかった。私は今でも、いつの日かきっと、MadsonLine がそういうものをリリースしてくれると望みをかけている。もしもあなたが柔軟性を最重要視しているのなら、他のアダプタで Lucille の能力を超えるものがあるかもしれない。ただ、そうなればなるほど乱雑度もそれに応じて増えて行くものなのだ。

Kensington 製 Universal AC/Car/Air アダプタ -- 私が初めてこのユニットを買った時には Kensington Universal AC/Car/Air Adapter model 33069 という名前だった。Kensington は同じユニットを黒だけでなく白のプラスチック製でも販売していた。この機種は今ではもう Kensington から販売されていない(同社のウェブサイトでは機種番号で検索にかかったが、そのオンラインストアに行くと在庫切れという表示が出た)ようだが、別の会社から全く同じ機種(細かな見栄え上の違いを除いて)と思われるものが iGo Juice という名前で販売されている。どうやら Kensington からはもう入手できないようなので、このレビューではこのユニットを Juice の名前で呼ぶことにしたい。

<http://www.us.kensington.com/html/3722.html>
<http://www.igo.com/product.asp?sku=2366908>
<http://www.smalldog.com/product/43536>

(注: Kensington はさまざまの AC/Auto/Air モデルの後継機種をリリースしている。変換器は薄くなったが幅広になったように見える。それに同社のウェブサイトでは iGo システムによく似た“SmartTips”というシリーズをリストに載せている。けれども、このウェブサイトで見た限りではこの新しいシリーズが iGo のパーツと相互に互換性があるのかどうかわからなかった。)

<http://www.us.kensington.com/html/6612.html>

Juice の基本は、入力ソケットと出力ソケットを持つかなり大きめの変換器だ。入力ソケットには二種類のケーブル、壁のコンセントに差し込む AC ケーブルと、普通の自動車内シガレットライターソケットに差し込める DC ケーブルのうちどちらか一方を繋ぐ。DC ケーブルの先のシェル部品を取り外すと、一部の機種の飛行機内にある Empower ソケットに合う DC 電源プラグが現われる。

<http://seatguru.com/help.shtml#Power%20Port>

出力ケーブルには両端にそれぞれプラグが付き、それに加えてケーブルの途中に(この点については後述)丸型の電源ソケットが付いている。片方の端は変換器に繋ぎ、もう片方の端にはいろいろの種類のジャックがはめ込めるようになっていて、このジャックとしてはさまざまのラップトップ機種に対応できるよう、各種のものが用意されている。このジャックが、同じ変換器が各種のラップトップ機に使えるために適切な電源処理を担うことになる。(この Juice には、前世代の PowerBook 各機種、つまり PowerBook 1400/2400/3400、Wallstreet/Lombard/Pismo、それに初代 iBook、に対応したジャックと、現行のソケット、つまりすべての PowerBook G4 モデルと白色の iBook G3/G4 モデル、に対応したジャックとが、両方付属している。)

それ自体は、これはとても便利なことだと思うし、私が当初 Kensington モデルを購入した時もこのことが私のねらいだった。でも、ケーブルの途中に付いている余分のソケットが何のためのものなのか、私は好奇心をかき立てられた。そこで私は今年の Macworld Expo の会場で Kensington の人たちにこのことについて聞いてみた。彼らの説明によれば、これは iGo 電源システムのアダプタ用に作られたもので、適切なジャックを繋げば他の種類の機器の電源供給や充電に使えるということだった。そこで自宅に帰ってから私は Radio Shack の店に寄ってそのアダプタ(iGo DualPower Accessory という名だった)を買い、これで何ができるのかを試してみた。

<http://www.igo.com/product.asp?sku=2625475>
<http://igosolutionscenter.com/>

それでわかったのは、この DualPower Accessory を使えば、適切なジャックさえあれば私の持っている携帯用電子機器のほとんどすべてが動くということだった。Nokia 携帯電話、Palm Tungsten T と Tungsten E、Dock コネクタ付きの iPod、それに古い Sharp Zaurus にさえも使えた。(上記の URL で tip selector wizard を開けば、あなたの機器にはどのジャックを選べばよいのかがわかる。)言うまでもなく、これはかなりクールだ。電源アダプタとか USB 充電ケーブルとかをいくつも抱えて旅行する代わりに、単純に Juice と DualPower Accessory、それにジャックを一揃い、これだけを持って行けばよいのだ。これは嬉しい。

残念なことに、この柔軟性には代償が伴う。中でも一番はっきりしているのは複雑さだ。Kensington 版にはすべてのパーツとジャックたちを一ケ所に仕舞っておけるキャリーバッグが付属していたが、それでもピースの数がかなり多いので、間違ってどれかをどこかに落としてきたりしないよう、いつも注意していなければならない。パーツが多いということはまた、組み立てるのに時間がかかるということも意味している。「取り出して、差し込み、これでOK」という訳には行かない。あなたが今使える電源と、あなたが今使いたい機器、それぞれの種類に合わせて、いくつもの部品を選び出して組み合わせなければならないのだ。

この Juice はまた、この記事で扱っている他のアダプタに比べてかさばるし、重い。だからラップトップケースに入れて運ぶよりも、どうしてもスーツケースに入れた方がふさわしい。それに、このシステムは全般的にがっちりして耐久性もあるような感じはするけれど、ただ出力ケーブルを変換器に差し込むところのプラグだけはちょっとへなへなした感じだった。ソケットに差し込む時に時々曲がり込むような手応えがするし、このプラグは間違った向きには差し込めないようにキー付きになっているものの、これを差し込む度に私は向きが間違っているんじゃないかと気になってしかたがないのだ。

最後にもう一つ、このシステムは決して安くはない。Juice 本体は通常 $100 から $120 の間の値段で売られている。DualPower Accessory の定価は $25、個々のジャックの定価はそれぞれ一個あたり $10 だ。私は幸運にも割引価格を見つけることができて定価よりもずっと安い値段で手に入れることができたのだが、いずれにしてもこのシステムを幅広く使いこなそうとすれば、かなりの投資が必要になることは覚悟した方がいいだろう。もちろん、ずっと安く済ませるオプションもある。

MacAlly 製 PowerBook G4 用 AC アダプタ -- このユニットの一番の値打ちはその価格にある。結構よく出来たユニットなのに、Apple ユニットの半額で手に入るのだ。Apple のアダプタほどエレガントなデザインでもないし、Juice のような柔軟性もなく、Lucille ほどバランスがとれている訳でもないが、とにかくしっかり出来ていてちゃんと機能する。

<http://www.macally.com/spec/specialties/accessories/psac4.html>
<http://www.smalldog.com/product/12653671>

このアダプタは直方体のレンガ状で、長さは Lucille とほぼ同じだが、幅は狭い。私が使ったことのあるアダプタの多くは、これには Apple 製のものすべてと MadsonLine モデルも含まれるのだが、ラップトップ機への出力コードが常時繋がれていて、壁のコンセントから来る入力コードの方を差し込むようになっている。ところがこの MacAlly では、入力コードの方がこのアダプタに常時繋がれていて、接続部分の応力軽減部分も非常にしっかりした感じだ。どちらの方式のデザインにもそれぞれ長所があるが、このことについては後でまた触れることにしよう。出力コードの方は、ミニ・ヘッドフォンプラグによく似たコネクタでアダプタ本体に差し込むようになっている。プラスチック製のロック機構があって差し込みを止めるようになっており、私はまだこれで問題に遭遇したことはないが、それでもここの接続が本当にしっかりしているかどうか、私は疑念が消えないでいる。両方のコードを伸ばせば 10 フィート (約 3 m) になり、これは相当の長さだ。これだけのワイヤーの量だとキャリングケースの中で不格好な塊になってしまうのは仕方ないが、このユニットにはベルクロ製の止めベルトが付属していて、ケーブルを折り畳んで一応コントロールできる形にまとめられるようになっている。

この MacAlly アダプタについては他にあまり言うべきことはない。きちんと働くし、シンプルで出しゃばらず、問題も起こさないので特に気になることもない。ただ、デザイン的に革新的なところも何もないので、特に誉めるところもまた見当たらない、ということだ。

いくつか一般的なコメント -- これらのアダプタがどの程度の大きさなのかをビジュアルな感覚でお伝えするのは難しい。特に互いの大きさの比較となるとなかなかはっきりしない。そこで、私はこれら各種のアダプタを並べて比較できる写真(下記リンク)を作ってみたので、これを見ていただければ相対的なサイズの比較やどんなパーツが含まれているかについてなど、より良くおわかりいただけると思う。上段にあるのがいろいろなスタンドアロンのアダプタだ。下段には、Kensington/iGo Juice AC/Auto/Air システムを成している種々のパーツが並んでいる。

<http://www.tidbits.com/resources/803/Adapter-Showcase.jpg>

最近の TidBITS Talk スレッドで、Kensington アダプタの PowerBook 用ジャックで問題が起こったという議論があった。私は、あのスレッドで書いたのと同じことをここでも書いておきたいと思う。私は自分の 15 インチ PowerBook G4 で、幾種類もの異なった AC アダプタの接続がゆるくなってしまうという問題を経験してきた。これには何種類かの違った Apple アダプタも、Kensington も、Lucille も含まれている。そして、私はこれら全く同じアダプタが、私の他の iBook や PowerBook などで何の問題も起こさないのを見てきている。私の推測では、アダプタのジャックのまわりにある金属製の輪が、何度も差し込んだり引き抜いたりを繰り返すうちにだんだん拡がってきて、一方で最近の PowerBook の一部には許容誤差のゆるいものがある(私はこれが iBook で起こるのはまだ一度も見たことがない)ために、その輪がしっかりとコンタクトできないようになってしまっているのではないかと思う。以前私はその輪をゆっくりと押し込むことでぴったりと嵌まるようにできたことがある。けれども、これは細心の注意をもってしなければならない。強く押し込み過ぎると、輪がひどく歪んでしまって二度とうまく嵌まらなくなるかもしれないからだ。その極端なケースを私は一度ならず見たことがある。ジャックが何かに挟まって、潰れてしまったのだ。そちらのコードがもともとアダプタ本体に作り付けになっている場合、こうしてジャックが壊れるだけでもうアダプタが使い物にならず、高価なペーパーウェイトと化してしまう。この点が Juice や MacAlly での利点となる。ジャックが壊れても、アダプタ本体を買い直すよりはずっと安い値段で交換部品が買えるのだから。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2688>

もちろん、壁のコンセントに繋ぐ入力コードの方が取り外し可能なパーツになっていることにも利点はある。Apple は、ケースの外部形状にマッチしたカスタム形状のプラグを付けた入力コードを使っている。その中に隠れている電源ソケットは業界標準の AC 入力だ。そこに合うコードなら、一個 $3 程度で近所の Radio Shack などの店で簡単に手に入るし、建物のあちこちにある手の届きにくい壁のコンセントにはそういうコードを一つずつ常時差し込んだままにしておけばよい。そうしておけば、あなたがその建物の中で行き来する時、あるいは家と仕事場を行き来する時、あなたはアダプタ本体だけを持ち歩いて、好きな時にそれをコードに繋いで使うことができる。机の下に這いつくばってコンセントを探すのは、たった一回でけでよいのだ。

全体的に見て、ここで紹介してきたユニットはどれも何かしら一つはお勧めできる良い点を持っている。Apple の AC アダプタはエレガントなデザインが特長のモデルで、ジャックに付いた充電インジケータはここで紹介した他の AC アダプタのどれにもない機能だ。時折起こる耐久性の問題がこれを真のエレガンスには一歩及ばないものとしているのが残念だが。MacAlly の製品は安価な割に品質の良い、予備に適したアダプタだ。Lucille は、シンプルさと柔軟性の程良いバランスが特長だ。iGo Juice は柔軟性が並外れており、多様な種類の電源と多様な種類の機器で使え、旅行などの際に多数の機器を一個のアダプタで置き換えることが可能になる。どれも、それぞれに適した状況の下では良い選択肢と言えるだろう。私は現在旅行のためには Kensington/Juice をスーツケースに入れて、日常の用途にはラップトップケースに入れた Apple アダプタを、それぞれ使っている。でも次の旅行では、たぶん Lucille を使ってみることになるだろう。

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TidBITS Talk/31-Oct-05 のホットな話題

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

各話題の下の1つ目のリンクは従来型の TidBITS Talk インターフェイスを開く。2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバ上で同じ討論に繋がる。画面上の見栄えが異なるほか、こちらの方が高速のはずだ。

iTunes 6 がビデオ対応に -- ミュージックビデオやテレビ番組など、ビデオコンテンツの購入が可能になったことで、こうした販売方法で音楽業界やテレビ会社は実際に収益を挙げているのかという疑問が持ち上がった。(メッセージ数 10)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2758>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/607/>

古い MacWrite ファイルを開く -- 古い MacWrite 書類を開くことは可能だろうか? いくつかの方法が寄せられた。(メッセージ数 3)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2759>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/608/>

SMART をサポートしないドライブをテストする -- SMART 対応ハードドライブを診断できるユーティリティを紹介した先週の議論を見て、ある読者が SMART 非対応ドライブの場合には同様の診断はできないのか、と質問した。(メッセージ数 2)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2761>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/609/>

ついに iTunes Music Store がオーストラリアで -- オーストラリアで独自の iTMS がついに開店した。でも、曲の値段がどうしてアメリカでの値段より高いのか、と疑問の声を挙げる読者もいる。(メッセージ数 3)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2762>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/610/>

ハードドライブのスリープ -- ハードドライブにスリープ時間のカスタム設定をするという先週号の記事に対して、Cocktail へのリンクが紹介された。このユーティリティを使えば個々のドライブごとに別々のスピンダウン時間が設定できる、というもののようだ。(メッセージ数 2)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2763>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/611/>


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Tiger でのファイル共有、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther でのユーザとアカウント、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther のカスタマイズ、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther へのアップグレード、TidBITS 翻訳チーム訳

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