TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#816/13-Feb-06

空港で電源コンセントを探しながら、不満がたまった経験はないだろうか? Adam はあなたの不満に共感しつつ、彼自身の文句も一言付け加える。彼はまた、タイプフェースを選ぶための巧みなウェブアプリケーション、TypeTester を概観する。Matt Neuburg は AppleScript に没頭するためにしばらく離れていた状態から復帰し、彼の新しい AppleScript 本(やその他の AppleScript 関係プロジェクト)について語り、また The Omni Group 製の強力な図式作成ツール、OmniGraffle 4 をレビューする。ニュースの部では、Apple が iPod shuffle を値下げして新型の iPod nano を発表し、TidBITS では電子ブック“Take Control of .Mac”のバージョン 1.1 をリリースして .Mac の新機能と iLife '06 をカバーした。

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MailBITS/13-Feb-06

Apple がローエンドの音楽プレーヤー市場を封鎖する -- 大人気の iPod ラインより安価な MP3 プレーヤーを提供しようという競合他社の目論見を阻止すべく、Apple は先週、小さな iPod shuffle の価格を下げ、カッコいい iPod nano に新しく買い易い 1GB モデルを発表した。新しい $150 の nano は既存の 2GB と 4GB の、それぞれ $200 と $250 のモデルに加わるものだ。そして、それは黒と白で、世界中で購入可能になった。一方、512MB と 1GB モデルの iPod shuffle は $70 と $100 に値下げされた。

<http://www.apple.com/pr/library/2006/feb/07ipod.html>(日本語)アップル、1GBのiPod nanoを17,800円で新発売
<http://www.apple.com/ipodnano/>(日本語)アップル - iPod nano

Apple はさらに、ケーブルテレビネットワークの Showtime がエピソード単位の有料配信というリングにその持ち駒を投じたことを発表した。Weeds、Sleeper Cell、Fat Actress のファーストシーズンのコンプリート版が 1 エピソードあたり $2 で利用可能になり、先月末に加わった MTV、Comedy Central、Nickelodeon の番組、South Park、Jackass、Dora the Explorer 等と並ぶことになった。但し、iTunes Music Store からテレビ番組を購入できるのはアメリカ国内だけだ。

<http://www.apple.com/pr/library/2006/jan/26itms.html>
<http://www.apple.com/pr/library/2006/feb/07showtime.html>(日本語)米国CBS CorporationのSHOWTIMEとアップル、iTunes Music Storeでプレミアムケーブルテレビ番組を提供

DealBITS 抽選: browseback 当選者 -- 先週の DealBITS 抽選で当選し、SmileOnMyMac の browseback というウェブ履歴ユーティリティを受け取ることになったのは、viktor.com の Viktor Berrya、mind.net の Perry Prince、comcast.net の Fernando Rendon だ。残念ながら当選しなかった皆さんも、2006 年 2 月 20 日までの期間、下の三つ目のリンクから注文すれば browseback が $5 値引きになる。この値引は TidBITS 読者の皆さんすべてに提供されている。537 人の応募者に感謝したい。そして、今後の DealBITS 抽選もお楽しみに! [ACE] (笠原)

<http://www.smileonmymac.com/browseback/>
<http://www.tidbits.com/dealbits/browseback/>
<http://www.smileonmymac.com/browseback/dealbits.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08403>(日本語)DealBITS 抽選:SmileOnMyMac の browseback
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08409>(日本語)browseback の DealBITS 抽選は継続中


AppleScript 世界からの報告

文: Matt Neuburg <matt@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

お気付きでない方もいらっしゃるとは思うが、ここ数カ月間、ほんの二号前ほどまでの間は、私はほとんど TidBITS に寄稿しない状態がずっと続いていた。その理由は、その間私が非常に忙しかったからだ。私はずっと、いくつかの AppleScript 関係のプロジェクトに没頭し続けていた。ここにきてやっとそれらのプロジェクトが実を結ぶ段階に来たので、皆さんにその内容についてお話しする自由(と、待ち望んだ余暇)が、私に与えられたのだ。

まず最初にお話ししたいのが、O'Reilly Media から出ている私の著書“AppleScript: The Definitive Guide”の第2版を完成させたことだ。私はほとんどすべての章を隅々まで書き直し、いろいろと並べ直したり新しいセクションを追加したりすることによって、説明を改善したり誤りを直したり、以前の私が理解にギャップのあった点を埋めたり、読者からの指摘に応えたり、それからもちろん Mac OS X 10.4 Tiger に対応した修正を加えたりした。それより何より、私は今回自分の手で索引を作り上げた。例によって時間的なプレッシャーに追われていたので、私が望んだ通りのものになるには第2版まで待たねばならなかったが、こうして出来上った第2版に、私はとても満足している。あなたが完全な初心者で一度もプログラミングなどしたことがない方でも、あるいは経験を積んだスクリプターのあなたが明瞭な参考書を欲しいという場合でも、また AppleScript の考え方の流儀を理解してみたいと考えている Perl ハッカーや、自分のアプリケーションにスクリプト化を組み込みたい Cocoa プログラマーも、この本ならばどなたのためにもガイドとして役立つように考えて作られている。定価は $40 だ。(Amazon では $27 となっているが、新版を正しくリストすることができないでいるようだ。他の販売店については TidBITS 寄稿編集者の Glenn Fleishman が運営している書籍比較サービスの isbn.nu を参照されたい。)

<http://www.oreilly.com/catalog/applescpttdg2/>
<http://isbn.nu/0596102119>

次に、私たちのピカピカの新製品、信じられないほど超高速、驚くほどクールで、誰もが歌い踊って誉め讃える、オール Cocoa のバージョン 4、Late Night Software の Script Debugger がある。これは練達のプログラマーかつ魔術師である Mark Alldritt の作品だ。私の役割は Cocoa について相談に乗ったことと、インターフェイスについて議論したこと、数行のコードを書いたこと、それから(これが一番重要だが)オンラインヘルプの説明書を書いたことだ。Script Debugger があれば、スクリプト対応のアプリケーションの辞書やオブジェクトを探索するのが簡単にでき、数々の編集ショートカットも提供、そしてあなたのスクリプトが今何をしているのかを、行から行へと、値から値へと追跡して理解できるようになる。他の方法では決して得られない情報をあなたに与えてくれる。私にとっては、これこそ AppleScript に絶対必須だ。これが無ければ、私は AppleScript プログラミングが何もできない。(私の本を書くことも決してできなかっただろう。)これには開発者用ツール向きの値札が付いている(定価 $200、過去のバージョンからのアップグレードは $100)が、使い始めればすぐにそれだけの価値があることがわかるだろう。少なくとも、もしもあなたが何らかの AppleScript プログラムを書くのなら、ダウンロードして Script Debugger を 20 日間無料のデモ版として使ってみよう。たちまちあなたの中で何かがはじけるだろう。Mac OS X 10.3.9 かそれ以降を要する。

<http://latenightsw.com/sd4/>
<http://latenightsw.com/sd4/download.html>

最後にもう一つ、皆さんの前で発表させて頂きたいのが、5 月に New York City のすぐ近くで開催される AppleScript Pro Sessions に私が参加することになったということだ。私はそこで Automator について講演し、またいつも通りの超過激ペースの講演で AppleScript Studio のすべてについて語る。この AppleScript Pro Sessions は AppleScript 関係で最も広く必要とされる話題の数々をカバーし、それぞれを深く掘り下げるセミナーを集めたもので、Ray Robertson と Shane Stanley という二人の経験を積んだコンサルタントたちによって運営されている。前回の Sessions は去年の 11 月に Chicago で開催され、そこでの内容は私の本の中でもいくつかのキーポイントとして実を結ぶこととなった。私はかれこれもう数年間もこの Sessions に関わってきているが、その内容の深さと広範さにはいつも私自身感銘を新たにしている。スクリプトの初心者も腕力あふれるプログラマーも、どちらもうち揃って満足感と達成感を携えながら会場を後にすることができるだろう。Ray と Shane が提供してくれる貴重な知恵が、一分間あたり何個になるのかを勘定するだけで、ただもう信じられないという気持ちになるはずだ。

<http://www.scriptingmatters.com/aspro.php>

AppleScript というのは、どうひいき目に見ても奇妙な言語だ。ある意味これは恐竜のようなものだ。その昔の 1993 年に、ほんの僅かの RAM しか持たない遅いコンピュータで動作するようにと書かれたコードが、ほとんど変わらずに生き残っている。この言語においては、アーキテクチャもデザインも、いろいろと風変わりなところがある。的確な説明書が欠けている(私の本はそこを埋める意図で書かれたものだ)こと、いろいろなスクリプト対応アプリケーションがそれぞれ互いに全然違う様相をしていることなども困った点だ。それにもかかわらず、AppleScript は生き続けている。メジャーな出版界におけるワークフローの核心に位置を占めていることも見逃すことができない。最近の AppleScript Pro Sessions の主だった聴衆は、新聞社や書籍の出版業者たちだけでなく、カタログを作る必要のあるようなさまざまの種類の会社、例えば IKEA、Reebok、それに Land's End のようなところからも来ていた。それと同時に、AppleScript はすべての Mac 上に存在している。アプリケーション同士が互いにコミュニケーションする度に(例えば iPhoto の中で Mail ボタンをあなたが押した時や、どんな iTunes が今演奏されているのかを iChat が知る時など)AppleScript が働いているし、スクリプト対応のアプリケーションの挙動を自動化しカスタマイズしたい時にも使える。AppleScript は、アプリケーション同士を共に働かせる。それはまた、人と人同士も共にするのだ。ここ数カ月の間、私は素晴らしい、やり甲斐のある時間を過ごせた。中でも、素晴らしい人物たちと一緒に働ける機会に恵まれたのが嬉しかった。さきほど述べた Mark や、Ray と Shane、それに AppleScript Pro Sessions の聴衆の人々、それから Apple 社内の AppleScript チームの豪傑たち、また O'Reilly 社で私の本の編集をしてくれた人たちや関係者の面々、そして私を助け、励ましてくれた世界各地の AppleScript ユーザーの方々、皆さん一人一人に私の感謝を捧げたい。それから Adam Engst と TidBITS 一党の面々には、この間私が留守にするのを許してくれたことに感謝したい。

さて、私は疲れた。そろそろ昼寝の時間かな?


TypeTester でウェブの字面を比べる

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>

もし、あなたがデザイン系の人なら、きっとスクリーン上で確認することなく異なるタイプフェースがどのように見えるのかを視覚化することができるのだろう。しかし、私のような人間にとっては目にするものしか信じられない。そして、私がウェブ用に何かを作ろうとする時はいつでも、フォント設定の適当な組み合わせを見つけるための試行錯誤に予想以上の時間を費やしてしまう。Marko Dugonjic によって書かれたしゃれたオンラインアプリケーションの TypeTester を使うことで、この作業を簡単にスピーディーにこなすことができるようになった。(DesignGeek という無料ニュースレターでこのことを知らせてくれた Anne-Marie Concepcion に感謝したい。もし、あなたがデザインやレイアウトの仕事をしているなら一読をお勧めする。)

<http://www.senecadesign.com/designgeek/>

簡単に言うと、TypeTester はウェブベースのフォント比較検討用ユーティリティだ。これは、三つのカラムからなっており、一つ一つが異なる設定を持つことができる。そして、1 段落のテキスト(Lorem Ipsum がデフォルトで入っているが、入力することも可能だ)を様々な書式で表示することができる。使い方はこうだ。 まず、3 つのカテゴリーに分けられた分かり易いポップアップメニューからタイプフェースを選択する。カテゴリーとは、Mac OS X と Windows の両方の標準状態、Mac OS X のみ、Windows のみでそれぞれ利用できるタイプフェースに分類したものだ。他にもあなたのコンピュータにロードされたタイプフェースを選ぶこともできる。次に、ポップアップメニューで、size、leading(行間隔)、tracking(文字間隔)、alignment(文字寄せ)、word space、decoration(修飾)、color、background color(背景色)を選択する(カラーピッカーはホントに素晴らしい出来映えだ)。それぞれのアイテムを選べば、TypeTester は自動的に対応するカラムのサンプルテキストを CSS スタイルを使って表示し直してくれる。その後、残る二つのカラムでそれと比較するための異なる設定を試すことができる。Tools タブには関係する CSS のコードを小さなポップアップウィンドウに表示させるためのリンクがあるので、気に入った設定が見つかったらあなたのサイトの CSS ファイルにコピーして使うことができる。

<http://typetester.maratz.com/>

TypeTester は無料だが、Marko は寄付を歓迎している(About タブをチェック)。次にどのタイプフェースをウェブサイトで使うか探すときには絶対に TypeTester を使うつもりだ。お試しあれ。


OmniGraffle で楽々作図

文: Matt Neuburg <matt@tidbits.com>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

1つの画像は千語に相当するという金言からすれば、誰もが遅かれ早かれ図表を作成しなければならないということになる。Omni Group(Adam お気に入りのウェブブラウザ OmniWeb をもたらしたのと同じ人たちだ)が作ったOmniGraffle は、洗練された図表を簡単に描くこのできる、素晴らしいアプリケーションだ。

<http://www.omnigroup.com/applications/omnigraffle/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07775>(日本語)パワフルなウェブブラウザ: OmniWeb 5.0

OmniGraffle には立派な歴史がある。概念的には Diagram! という NeXTベースのアプリケーション(制作元の Lighthouse Design は、後に Sun に飲み込まれ、そして最終的には、よくある話だが、捨てられた)に基づいているのだが、Diagram! の歴史は 1990 年代初頭にさかのぼり、当時 500 ドルだった。それ以来、価格は大幅に低下し、実際のところ、OmniGraffle は多くのユーザにとって無料だ。というのも、ここ4年あまり、OmniGraffle はいくつかのハイエンド Mac にバンドルされてきたからだ。この期間は OmniGraffle が進化を遂げるのに十分で、Omni Group の思慮深くて惜しみなく、そして革新的なプログラム作業によって、驚くべき成果が生み出されている。

図表というのは絵と似ているが、基本的には図形とスマートコネクタとからなる。図形というのは文字通り、図形だ。幾何学的な図形であったり、手書きの図形であったりし、画像を内側に貼り付けたり、色や影をつけたりできる。スマートコネクタというのは、本質的には線だ。片側または両側に矢印を付けられるし、太さを変えたり、ラベルを付けたりできる。しかし、大切なことは、スマートコネクタは2つの図形をつなぐことができなければならないということで、図表を作成している最中、図形の位置を動かしても、コネクタの両端は図形に「くっついて」動かなければならない。

ともあれ、図表プログラムというのは、ドローイングプログラムの一種である。ドローイングプログラムである以上、そのしきたりにしたがって動作しなければならない。プログラムが一般的な慣習からはずれてしまっては、使いにくくなる。そこで、このプログラムには何かを改善する余地などないと思われるかもしれない。ところが、OmniGraffle は、単に一般的なドローイングプログラムではなく、よくできたドローイングプログラムですらない。これはとんでもなく素晴らしいドローイングプログラムだ。OnmiGraffle での作業がいかに容易で簡潔であるか、言葉で伝えることは私にはできない。スマートコネクタの端を図形に近づけたときに図形がハイライトされることとか、図形グループの表示方法、ツールの切り替え、よく整理された情報ウインドウ、何もかもが分かりやすく快適だ。OmniGraffle で図表を作成するのは、息をするのと同じくらい簡単だ。何もかもが思い通りにできる。

このプログラムには気の利いた点がいくつもあるが、中でも、私が特に感心しているものを2点だけご紹介しよう。図表を作成するには、何でも描画すればよいというのではなく、ある種の統一感が必要である。そこで、図形をドラッグすると、小さな表示窓が現れ、その図形がほかの図形と位置がそろっているとか、その図形と図形 B とのあいだの距離が図形 B と図形 A とのあいだの距離と同じになったとかという情報を知らせてくれる。ある図形を別の図形と同じような見た目にするための方法は、ほかにいくつもあって、書式をコピーアンドペーストできるのはもちろん、スタイル概要インスペクタでは、ある図形の特定の属性(例えば塗りだけとか線だけとか)を別の図形にドラッグすることができる。さらに、ある属性を共有している図形だけを選択するというのも簡単にできるので、(例えば)橙色の図形すべてを緑色にするというのも簡単だ。

OmniGraffle のもう1つ注目すべき点は、その柔軟性だ。あらゆるもの、図表であるとは考えもしなかったものでも、OmniGraffle 書類として開くことができる。例えば、OmniOutliner のアウトラインを開くと、自動的に階層がコネクタ線で表現されて、適切にレイアウトされる。(実際、OmniGraffle 書類はアウトライン表示もでき、これは、大規模な構造体を作成したり整理し直したりするときなどに便利なことがある。)Xcode プロジェクトを開くと、クラスとメソッドが自動的に図表となる。また、OmniGraffle は大幅にスクリプト可能で、カスタム自動読み込みおよび書き出しが、理論的にはどんなものでも作成できる。

OmniGraffle の欠点として、オンラインヘルプには憤慨させられる。大量のページからなる ヘルプビューア 書類なのだが、ナビゲーションを助けるものが何もない(ページには、今どこにいるのかを示すリンクも、階層を上下するためのリンクもない)し、それぞれのハイパーリンクが適切なページにリンクしているのではなく、すべてのハイパーリンクが検索ページにリンクしている。OmniGraffle 自体に欠けている機能も簡単に思いつく。例えば、本当の意味での名前付きスタイル(“MyStyle”というスタイルの色を赤から青に変えると、そのスタイルのすべての図形が自動的に赤から青に変わるようなもの、これを正しく実装しているのは絶滅寸前の AppleWorks だけだ)がない。

また、OmniGraffle の「インテリジェント」オブジェクトは、言うほど知性的でない。例えば、コネクタ線は、図形と重なってしまっても何もしないし、コネクタ線のラベルは、線が移動しても向きを修正したりしない。私が数年前のTidBITS でレビューした ConceptDraw の、分かりにくいが柔軟にプログラム可能な「インテリジェント」オブジェクトとは対照的だ。しかし、このような強力な機能を必要としないなら、OmniGraffle は ConceptDraw よりもよい選択肢といえるだろう。OmniGraffle の方が安価だし、純粋な Cocoa(Windowsからの移植でない)の使い心地で、使うのは楽しく簡単、そして必要な機能はすべて備えている。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06179>(日本語)ConceptDraw コネクション

OmniGraffle は 80 ドルで、150 ドルの Pro 版には、図形の表(行列)、Visio の読み込み・書き出し、図形ノート、複数ページ文書などの機能が加わる。期間限定の試用ライセンスもある。OmniGraffle には Mac OS X 10.3.9以降が必要で、早々と Intel Mac を採用した人のために Universal バイナリだ。

<http://www.omnigroup.com/applications/omnigraffle/pro/>
<http://www.omnigroup.com/applications/omnigraffle/download/>


スコッティ、パワーをくれ!

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

ええ、いい加減頭にきています。何で空港には、それも比較的近代化された所も含めて、一般の人が使える電源コンセントがこんなに少ないのか?私はこれを Macworld Expo に参加するために San Francisco に行く途中で Chicago の O'Hare Airport での乗り換え待ち合わせ中に体験した。私は自分の PowerBook 用には二つのバッテリを持っているが、Tonya は彼女の iBook 用には一つしか持っていない。それに私の二つのバッテリ合わせても、二つのフライト(東海岸から西海岸)と Chicago での待ち合わせの時間は到底賄えない。そこで、使える電源コンセントを二人で探そうということになった、そして出来れば通り過ぎる人に誤って踏みつけられたりしない、そしてゲートからゲートへ歩けない人たちの人のために走り回っているカートの絶え間ない耳に突き刺さるクラクションの音からも遠ざかった所で。

O'Hare 空港の C コンコースを見る限り、電源コンセントは平均するとゲート 3つか 4つに一つしか見当たらず、その結果どれもがいつも誰かに使われていることになっているように思えた。約10分ほど壁といわず、柱といわず、それに電源を必要とする色々な空港の設備があるところをきょろきょろ見回った後、壁に沿っていくつかのテーブルが並んだ食事をする所に電源を見つけた。ここは結構回転率がよくそれほど待つことなく一つを確保できた。

もし私がもっと沢山旅に出る状況であれば、高容量の外部バッテリを買うことも考えると思う。これだと10時間程度もつ。問題は、$300 から $500 (容量による) と値段が高いのと、それに旅行の荷物に更に重量を追加することとなる。

<http://www.batteryvalues.com/Apple-powerbook_g4_15_aluminum-laptop-batteries-product-b5760m.aspx>
<http://www.batteryvalues.com/Apple-powerbook_g4_15_aluminum-laptop-batteries-product-b5755m.aspx>

表面的に見れば、電源コンセントの少なさは馬鹿馬鹿しくみえる。これはどう見たって空港が電力消費量を気にしているいるからとも思えないし (おびただしい数の照明や色々な機械を見れば明らか)、それに旅行者が差し込もうとしている機器はほんのちょっぴりの電力しか使わない。我々のラップトップを例に取れば理論上は 45 ワットの電球と同じ程度にしか電気を食わない;今は家にいるので大変重宝している Tonya からのクリスマスプレゼント - Watts-Up パワーメータ - を使って私のラップトップは色々な状況下でどれぐらい電気を食うのか調べてみた (充電しながらの通常の使用状態で 15 から 30 ワット、満杯に充電された状態では 1 ワット、そしてラップトップをつながない状態ではゼロであった、電源アダプタによってはこうならないものがある)。それに空港が色々なサービスを無料で提供しているのを見れば、ニュースやフットボール狂へのテレビ放送から、トイレを綺麗にしておく清掃サービスまで、空港を運営している人たちは空港での経験を少しでも不愉快でないものにすることに反対する哲学を持っているわけではなさそうである。

<http://www.doubleed.com/>

最近の TidBITS Talk でも、Travis Butler のサードパーティ電源アダプタのレビュー記事に触発されてこの悲しい状況に嘆きの声があがった。多くの人が指摘したように、電源コンセントを探し出すのはただの第一歩に過ぎない - きちんと動作するコンセントを探すのは全く別物である。そして Matt Neuburg は言っている、最近 Los Angeles の LAX 空港でコンセントに差し込もうとしたら、彼の電源アダプタはすぐに外れてしまったが、どうも標準外のコンセントだったらしい。でももっと悪いケースだってありうる。数年前になるが、Denver 空港で私の PowerBook G3 を一見死んでいるように見えるコンセントに差し込んだことがあるが、翌日 (家に戻ってこの PowerBook を生きているコンセントに差し込んだまま一晩置いたらバッテリがあがってしまったことで分かったのだが) この空港のコンセントは何らかの理由で私の電源アダプタを壊してしまっていたのである。Matt はコンセントに差し込んだかどで“サービス窃盗罪”で訴えられたドイツのコンピュータユーザーの話を見たことがあると話していた。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2802>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08312>(日本語)三種類の AC アダプタを比較
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08315>(日本語)AC アダプタ続報

それでは電気を高く売りつける商売が成り立つ?我々は Syracuse, New York で携帯電話機用の充電スタンドを見た。ここではバッテリを急速充電するサービスを 30分 $3 で売っていた (能書きによれば、完全に放電したバッテリを 15分で 25 パーセントまで、30分で 50 パーセントまで充電できるという)。ここには大抵の携帯電話用のプラグが揃えられていて、そして多くの空港で手荷物用のカートのレンタルをやっている SmarteCarte によって運営されている。言うもでもないと思うが、このスタンドは当然のことながら壁のコンセントに差し込まれているので、誰かがそれを引き抜いて電源コンセントをハイジャックして自分の電源アダプタに差し替えてしまうのではないかというようなつまらない想像をしてしまったが、帰る時もっと注意を払って見てみたら、コンセントはしっかりと固定されていた。

電気供給を受けるだけのことにここまで馬鹿馬鹿しくなる必要はない。我々の住んでいる New York の北部では、キロワット時当たりの電気代は約 12 セントだが、携帯電話機を 30分間充電するのにはきっと1セントもかからないであろう - 実際に例の Watts-Up を使って簡単なテストをしてみたら、私の携帯を一日中充電しっぱなしにしておいても一日あたり高々1セントしかかからない結果となった。翻って見れば、SmartCarte の電源スタンドは、あなたが電源アダプタを忘れたとしても充電できるという利便性は売っているが、キロワット時当たりのコストという観点からだけ言えば、SmartCarte はお札を印刷しているようなものである。勿論、使うお客さんがいればの話ではあるが。どう見たって、家に電話するなら公衆電話を使う方が余程安上がりに見えるし、それに空港は未だ公衆電話が残っている数少ない場所の一つでもある。

フーム、どうもこれは旅行に出かけるときにはテーブルタップを持って出かけるべきのようだ。そうすれば、見つかったコンセントはどれでも - そして電力に飢えている他の旅行者とも一緒に - 使える様になるではないか。万が一私がサービス窃盗罪で逮捕された時には、皆さん全員が牢獄にクッキーを送ると約束して欲しい。


Take Control ニュース/13-Feb-06

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

“Take Control of .Mac”アップデートで iLife '06 をカバー -- Joe Kissell は Macworld Expo 以来忙しく仕事を続けてきた。彼の包括的電子ブック“Take Control of .Mac”に加筆して 22 ページも増やし、Apple が Steve Jobs のキーノートでお披露目したいろいろの変更点をカバーするためだ。Joe が書き加えた最も重要な変更点は、.Mac を iLife '06 アプリケーションと共に使える方法についてのものだ。例えば iWeb を使ってウェブサイトやブログを作ったり、iPhoto 6 でフォトキャスティングを作ったり、GarageBand 3 と iMovie HD 6 を使ってポッドキャストやビデオポッドキャストを公開したりする方法の説明が書き加えられた。その他の追加個所としては、新しいブラウザベースのインターフェイスであなたの iDisk にアクセスする方法の説明や、Apple が新しいオプションとして提供を始めた 4 GB の iDisk ストレージと毎月 250 GB のデータ転送量へのアップグレードについての情報、それに割り当て容量を iDisk とメッセージとの間で振り分ける際の柔軟性が増えたことについても説明がある。Joe はまた .Mac Group についての議論もアップデートし、グループスライドショーや、グループの iDisk へのブラウザベースのアクセス、iWeb を使ったグループウェブページの公開、ストレージ容量の割り当ての柔軟性が増したこと、それに最近のインターフェイス変更についても情報を書き加えている。もしもあなたが .Mac を使っているなら、その使い方、とりわけリリースされたばかりの iLife '06 アプリケーションと組み合わせて使う方法について、これ以上の良い説明、これ以上に最新情報を網羅したものはどこにも見当たらないだろう。けれども、もちろん私たちは皆さんが直ちにこの電子ブックを購入して下されば嬉しいのだが、やはりまずは今月の .Mac Member Benefit ページをチェックするのが一番だと皆さんにお勧めしておかなければ私たちの手落ちというものだろう。このページはぜひ一見しておかれる価値がある!

<http://www.takecontrolbooks.com/dot-mac.html?14!pt=TRK-0030-TB816-TCNEWS>(日本語)Take Control Ebooks: あなたの知りたいことがすぐわかる
<http://www.mac.com/WebObjects/Tools.woa?destination=memberBenefit>(日本語)アップル .Mac

Joe Kissell が MacVoices で .Mac の新機能を語る -- 彼の電子ブック“Take Control of .Mac”の重要な 1.1 アップデートのリリースにちょうど間に合って、Joe Kissell は MacVoices の番組で .Mac オンラインサービスに Apple が最近追加した新機能について語った。もしもあなたが .Mac にどんな機能が増えたのかお知りになりたいのなら、あるいは .Mac に加入すべきかどうかの情報がもっと欲しいと思っておられるなら、どうぞこのポッドキャストをお聞きあれ。以下のリンクからアクセスできる:

<http://www.macvoices.com/archives/2006/636.html>


TidBITS Talk/13-Feb-06 のホットな話題

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

各話題の下の1つ目のリンクは従来型の TidBITS Talk インターフェイスを開く。2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバ上で同じ討論に繋がる。画面上の見栄えが異なるほか、こちらの方が高速のはずだ。

iTunes が音楽でしたことを Sony が本でする? -- Sony が出そうとしている新しい電子ブックリーダーは紙に書かれたテキストを読むのに近い使用感を達成しているが、それよりさらに興味深いのが Apple の iTunes Music Store とよく似た風に作られたオンライン電子ブックストアだ。さて問題は、Sony がこれをうまく成功させられるかどうか、はたまたこの試みが DRM とか独自仕様のテクノロジーとかで、足枷をかけられたものになってしまうのかどうかということだ。(メッセージ数 28)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2876>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/714/>

Yojimbo について -- Bare Bones Software が出した、重要な情報を保存しておくためのこのプログラムについて、読者たちが意見を書き留める。一方その話から派生して、アプリケーションのアンインストーラというものが Mac で役に立つのかどうかという議論も巻き起こる。(メッセージ数 24)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2877>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/715/>

小型マイクロフォンを探して -- PowerBook の内蔵マイクはキーボードをタイプする音を拾い過ぎるので、インタビューを録音するのに適した外部マイクを買いたいという読者が、購入のための助言を求めている。(メッセージ数 9)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2878>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/716/>

Intel への移行で困った点 -- Intel iMac が市場に出たが、PowerPC アーキテクチャとは違うものに切り替えることで、実際どんな問題が起こっているのだろうか? (メッセージ数 11)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2879>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/717/>

Path Finder 4 について -- Finder に代わるツールとしての Path Finder 4 について書いた Matt Neuburg の記事を受けて、このプログラムがどんな点で正しく挙動するか、またどんな点で改善の余地があるか、といった意見が集まる。(メッセージ数 13)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2880>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/718/>

PocketMac について -- 最近 Patrick Dennis がレビューした PocketMac 同期ソフトウェアについて、BlackBerry オーナーたちがそれぞれの体験談を交換する。(メッセージ数 4)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2881>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/719/>

Treo って人気があるの? -- BlackBerry と PocketMac について書いた Patrick の記事を読んだある読者が、Palm のスマートフォンについて皆がどのくらい違った意見を持っているのかと思案する。(メッセージ数 12)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2886>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/723/>

iTMS がすべてのミュージシャンに -- iTunes Music Store は音楽制作の大会社だけに開かれている訳ではない。ただ、大会社も時には頼りになる。少なくとも2つの会社が、あなたの作品を iTMS に公開して販売するための助けになってくれる。ただし、そこにはいくつかの制限がある。(メッセージ数 2)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2883>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/720/>

電子メールが有料に? -- AOL と Yahoo は、いろいろな会社が彼らに料金を払って自分たちの「良い」電子メールをきちんと配送して貰えるという仕組みを提唱した。この計画は、結局失敗に終わる運命なのだろうか? それともこの中には良いアイデアの原石がきらりと光っているのだろうか? (メッセージ数 8)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2884>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/721/>

旅行中に写真を保管 -- 旅行中のあなたのデジタル写真を安全にしまっておく方法、途中でなくしたりする心配のない方法は、何がベストだろうか? (メッセージ数 10)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2885>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/722/>

山括弧と URL -- 電子メールの文中の URL をどうフォーマットするのが正しいのかと読者たちが議論するような出版物が、いくつあるだろうか? 少なくとも1つ、ここにある! (メッセージ数 4)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2887>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/724/>


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Tiger でのファイル共有、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther でのユーザとアカウント、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther のカスタマイズ、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther へのアップグレード、TidBITS 翻訳チーム訳

非営利、非商用の出版物およびウェブサイトは、フルクレジットを明記すれば記事を転載またはウェブページにリンクすることが できます。それ以外の場合はお問い合わせ下さい。記事が正確であることの保証はありませ ん。書名、製品名および会社名は、それぞれ該当する権利者の登録商標または権利です。TidBITS ISSN 1090-7017

Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2006年 2月 21日 火曜日, S. HOSOKAWA