TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#819/06-Mar-06

先週の Apple のメディアイベントに、私たちが待ち望んでいた iJetpack は登場しなかったが、進化した Intel ベースの Mac mini と、同社から iPod アクセサリ市場への初の大規模参入製品となる iPod Hi-Fi とが登場した。これらの新製品の詳細を Joe Kissell が報告する。Apple はまた数個のマイナーなアップデートと、それから最近数週間私たちが格闘し続けてきたセキュリティ関連の問題に対処する Security Update 2006-001 をリリースした。今週号の後半では、Adam が Startly Technologies の Docktopus をレビューし、電子ブック“Take Control of iWeb”の事前販売開始と原稿が読めるようになったことについてお知らせする。また、超広帯域無線 (UWB) のワイヤレス通信が今後ますます話題に登場することになるのは何故かを、Glenn Fleishman が解説する。

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MailBITS/06-Mar-06

iTunes、iPhoto、Front Row のアップデート -- Apple は先週 iTunes 6.0.4 と iPhoto 6.0.2 をリリースし、Front Row との間で起こっていたマイナーな問題に対処した。Front Row は Apple のメディアセンターとなるべきインターフェイスソフトウェアであって、iMac、MacBook Pro、それにリリースされたばかりの Intel ベースの Mac mini で音楽や写真、ビデオなどをプレイするために使うものだ。当然のことながら、両者のアップデートは Front Row 1.2.1 へのアップデートを伴っていて、そこにはこのアップデートが iTunes および iPhoto の共有機能との互換性を改善すると書いてある。新バージョンの iTunes では Front Row に関する安定性とパフォーマンスの問題に修正が加えられているといわれ、iPhoto のアップデートの方は共有されているスライドショーを Front Row で再生する際の問題を解決しているという。iTunes 6.0.4 はソフトウェアアップデート経由で 18.7 MB のダウンロード、iPhoto アップデート 6.0.2 の方は 13.7 MB のダウンロード、Front Row 1.2.1 は 5.5 MB のダウンロードだ。これらは特定の変更点にのみ関したものなので、Front Row を使っていない方は単にこれらのアップデートを無視するか、あるいは少なくとも何かのついでの時まで放っておかれることをお勧めしたい。[ACE](永田)

<http://www.apple.com/support/downloads/itunes604.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - iTunes 6.0.4
<http://www.apple.com/support/downloads/iphoto602.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - iPhoto 6.0.2
<http://www.apple.com/support/downloads/frontrow121.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Front Row 1.2.1

GarageBand 3.0.1 リリース -- Apple は先週 GarageBand 3.0.1 を公開した。これは、このオーディオ生成ソフトウェアのフランス語版やフィンランド語版で起こっていたポッドキャストに関するある特定の問題を修正するというものだ。このアップデートはソフトウェアアップデート経由でも、あるいは 1.5 MB の独立ダウンロードとしても入手できる。[JLC](永田)

<http://www.apple.com/support/downloads/garageband301update.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - GarageBand 3.0.1 Update

Blackberry は今でもジュースたっぷり -- 数週間前に Patrick Dennis が Blackberry 7100i ハンドヘルド機をレビューして(TidBITS-815 の記事“Mac のポッケに黒苺: PocketMac for BlackBerry”を参照)この機器の素晴らしい電子メールサービスが親会社の Research In Motion (RIM) と NTP, Inc. との間で係争中の知的財産に関する訴訟の余波で消滅してしまうのではないかと述べた。ところが先週、この両社は和解に合意したと発表した。RIM は NTP に 6 億 1250 万ドルを支払い、それをもって今後訴訟が起こされることはなく、このサービスもそのまま続けることができる、という合意だ。すでに病みつきになっている何百万人もの“crackberry”たちも、これで安心して電子メールのチェックに没頭することができる。[JLC](永田)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08413>(日本語)Mac のポッケに黒苺: PocketMac for BlackBerry
<http://www.blackberry.com/news/press/2006/pr-03_03_2006-01.shtml>


Security Update 2006-001 でダウンロードを検証

文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

最近の Leap-A とシェルスクリプトを使った攻撃の問題に、比較的てきぱきと対処してくれたようだ。Apple は先週 Security Update 2006-001 をリリースし、多数の問題点に修正を加えた。最も特記すべきなのは Safari と LaunchServices に対するアップデートで、「ダウンロード後、"安全な" ファイルを開く」のオプションがオンになっている場合に追加のダウンロード検証を実行して、ユーザーに警告が表示されるようにする (Mac OS X 10.4.5) か、ダウンロードされたファイルが自動的に開かないようにする (Mac OS X 10.3.9) ように変更した。Mail にも同様のアップデートが施され、ダウンロード検証が添付ファイルを調べる際に不明または安全ではないファイルタイプをより的確に検出できるようにした。また、Mac OS X 10.4.5 における iChat に対するアップデートでは、ファイル転送の際にダウンロード検証を使って不明または安全ではないファイルタイプについて警告を表示するようにした。

<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=303382>(日本語)アップル - サポート - TIL (Security Update 2006-001 について)

全体的に見て、警告が増えたというのは良いことだが、ただこれがあまりにも過剰になるとユーザーたちがよく考えもしないで機械的に同意をクリックするようになってしまう危険性がある。それに、このような変更が施されたにもかかわらず、Apple は依然としてすべてのユーザーに対して電子メールの添付ファイルの扱いやダウンロードしたファイルを開く時などに注意が必要だと呼びかけている。添付ファイルやダウンロードしたファイルの扱い方に不安のある方はぜひ Apple の“安全に利用するヒント”ページ(下記リンク)をお読み頂きたい。それでもなお、私たちは Apple がさらに進んだ対策を講じて、悪意あるアプリケーションが害のない書類に見えるような類いの偽装を防止できるようにして欲しいと思う。先週号での Matt Neuburg の提案(TidBITS-818 の記事“ファイルとフォークと不安と”を参照)のように、もしもすべての実行可能ファイルを「バッジ」で目立たせることができれば、より良い方向への一歩前進と言えるだろう。もっともそれでも偽装(例えば悪意あるアプリケーションをよく知られた正当なアプリケーションに見せかける、など)は可能性として残るだろうが。

<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=108009>(日本語)アップル - サポート - TIL (インターネットからダウンロードしたメール添付書類やコンテンツを安全に利用するヒント)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08437>(日本語)ファイルとフォークと不安と

もう一つ、Security Update 2006-001 で重要なのが、apache_mod_php にアップデートが施されて PHP 4.4.1 が含まれるようになったことだ。スクリプト言語 PHP におけるセキュリティアップデートだ。PHP のセキュリティホール、特にウェブフォームがスパム発信者に悪用される点は、現在のウェブサーバの世界における最大のセキュリティ上の問題と言える。ただし、PHP 4.4.1 がこれらの問題すべてを解決するという訳ではない。PHP は Mac OS X に同梱されているがデフォルトで無効になっているので、これらの問題について心配する必要があるのは PHP を明示的にオンにしている人だけだ。詳しくは下記のリンクをご覧頂きたい。

<http://www.forest.net/support/archives/2005/12/000668.php#000668>

その他のアップデートを施された Mac OS X コンポーネントをいくつか挙げれば、BOM (Mac OS X のアーカイブ展開コード)、ディレクトリサービス、FileVault、IPsec、LibSystem、perl、rsync、Safari (上記のダウンロード検証以外にもいろいろと変更された)、Syndication (Safari RSS) 等がある。Apple のセキュリティアップデートの中にはほとんどの人が遭遇しもしないような問題ばかりを修正したものに感じられるようなものもあるが、今回の Security Update 2006-001 で対処された問題の中にはかなり影響の大きいものも多いので、どなたもすぐにインストールされることをお勧めしたい。Security Update 2006-001 には、Mac OS X 10.4.5 の PowerPC 用 (12.5 MB のダウンロード) と Intel 用 (22.5 MB)、それに Mac OS X 10.3.9 Client 用 (25.3 MB) と Server 用 (38.6 MB) の各バージョンがある。ただし今述べた各サイズはスタンドアロン版のもので、ソフトウェアアップデートを使ってダウンロードする場合には多少サイズが異なる。ソフトウェアアップデートを使えば、自動的にあなたの Mac に適したバージョンが提供される。

<http://www.apple.com/support/downloads/securityupdate2006001macosx1045ppc.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Security Update 2006-001 Mac OS X 10.4.5 (PPC)
<http://www.apple.com/support/downloads/securityupdate2006001macosx1045clientintel.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Security Update 2006-001 Mac OS X 10.4.5 Client (Intel)
<http://www.apple.com/support/downloads/securityupdate20060011039client.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Security Update 2006-001(10.3.9 Client)
<http://www.apple.com/support/downloads/securityupdate20060011039server.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Security Update 2006-001(10.3.9 Server)


Apple、Intel ベースの Mac Mini をリリース

文: Joe Kissell <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の Cupertino でのスペシャルプレスイベントで、Apple は Intel ベースのプロセッサラインアップにもう一つメンバーを加えた。それが Mac mini で、二種類のモデルが入手できる。

一つ目のモデルは Intel Core Solo(シングルコア・プロセッサ)チップを装備しており、Apple のテストによれば PowerPC G4 ベースの Mac mini(これはもう入手できない)に比べて 2.5 倍ないし 3.2 倍の高速で動作するという。もう一つのモデルは Core Duo プロセッサを装備し、G4 に比べて 4.8 倍ないし 5.5 倍の高速だという。

<http://www.apple.com/macmini/>(日本語)アップル - Mac mini

どちらのバージョンの Intel ベース Mac mini も、拡張オプションが大幅に充実した。背面にあるポートにはギガビット Ethernet、DVI+VGA ビデオ出力、FireWire 400 一基と USB 2.0 四基が含まれ、オーディオは入力ポート・出力ポートともにアナログおよび光デジタル (SPDIF 5.1) 双方を兼用したものが用意されている。Steve Jobs はまたこれらの新しい mini が非常に静粛性が高いとも述べた。誰もが期待した通り、この Mac mini には Front Row が標準装備となり、Intel ベースの iMac や MacBook Pro と同じ赤外線動作の Apple Remote コントローラが付属するようになった。

プレスイベントでは話題に上らなかったが、別のいくつかの場所で取り上げられた事実がある。それは、この新しい Mac mini には専用のグラフィックスカードが装備されておらず、Intel プロセッサのグラフィックス・コア・コンポーネントに依存していることだ。別途に独立のメモリを使用する代わりに、グラフィックスの処理もメインのプロセッサで扱われることとなり、これが最大 80 MB のシステムメモリを食うことになる。(Macworld の Jonathan Seff が Apple と話した成果として、下記リンクにもっと詳しい情報を述べている。)

<http://www.macworld.com/weblogs/editors/2006/03/miniboger/index.php?lsrc=editorsblog>

1.5 GHz の Core Single モデルには 512 MB の RAM と 60 GB の SATA ハードドライブにコンボドライブが付き、価格は $600 だ。1.67 GHz の Core Duo モデルの方は 512 MB の RAM と 80 GB のハードドライブ、それに SuperDrive(ダブルレイヤーのサポートあり)付きで価格は $800 だ。どちらのモデルも現在入手可能だ。


Apple から iPod Hi-Fi 登場

文: Joe Kissell <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の Apple のスペシャルプレスイベントでは新しい Mac mini が発表された他、同社から二つの新しい iPod アクセサリが製品ラインアップに追加された。一番面白みの少なかったのは $100 の革製ケースで、フルサイズの iPod 用と iPod nano 用の二種類があった。そしてもう一つが、もう少し野心的な新製品、iPod Hi-Fi と呼ばれるアンプ内蔵スピーカー筐体だった。Apple によれば、これは現在市場にある他の iPod プームボックスなどとは異なり、「ホームステレオ級の品質」のサウンドを生み出す新システムだという。

<http://www.apple.com/ipodhifi/>(日本語)アップル - iPod Hi-Fi

この iPod Hi-Fi には、80mm のミッドレンジドライバが 2 個と 130mm のデュアルボイスコイルウーファー 1 個から成る3ドライバシステムに、バスレフポートの付いた設計が採用されている。上部には iPod を差し込む統合 Universal Dock があり、Dock コネクタ搭載のすべての iPod モデルに対応したプラグインが付属している。背面のオーディオ入力ポートにより、Dock コネクタ非搭載の iPod Shuffle あるいは旧型の iPod に接続することもできる。

持ち運んで使うことも考慮して、この iPod Hi-Fi にはハンドルが内蔵されており 6 個の乾電池で動作させることもできる。(ただし、乾電池を装着すると 16.7 ポンド (7.6 kg) の重さになるので、これを肩に担いでご近所にあなたの音楽を響かせて回るという気にもならないだろう。)一方これはユニバーサル電源も内蔵しており、またリビングルームの本棚に置いても見栄えのする工業デザインを備えている。

新しい iPod ソフトウェアアップデートのお陰で、iPod Hi-Fi に接続された iPod ではメインメニューに新たに「スピーカー」という項目が現われ、これでスピーカーの音質調整もできる。この iPod Hi-Fi にはまた Front Row 対応 Mac に付属するものと同じ Apple Remote コントローラも付属している。

iPod Hi-Fi は現在入手可能で、価格は $350 だ。


Docktopus の庭に行こうよ

文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Startly Technologies 社は、あの素晴らしい自動化ユーティリティの QuicKeys や、超不可解な TransLucy(あなたが作業中の画面の上に半透明のレイヤーを置いてムービーをプレイするので、ムービーが無い時と全く同じ感じでクリックしたりタイプしたりできる)を作ってくれた会社だが、今回また新しいユーティリティを出してきた。その名も Docktopus、またの名を“D”づくしで“Delightful Dock Denizen”「歓喜に満ちた Dock の居留民」という。私は Macworld Expo の会場で Docktopus の簡単なデモを見たが、かなり興味を引かれたので家に帰ってからもっとよく調べてみようと思った。

[訳者注: “Docktopus”という名前は、そのアイコンをご覧になっても明らかな通り、“octopus”(蛸)という単語を意識しています。Dock のアイコンに「たこ足」を生えさせる、という感じでしょう。The Beatles ファンの方は
<http://www.geocities.com/sunsetstrip/lounge/7109/songs/octopuss_garden.html>
をご覧になれば、この記事のタイトルをわかって頂けると思います。]

一言で言えば、Docktopus はあなたの Dock にある個々のアイコンに、それぞれ最大 4 個ずつのバッジを追加させることができる。個々のバッジは何らかの情報表示またはコントロールを提供する。現在のところ、Docktopus には 9 種類のバッジが付属しているが、そのほとんどが何らかの形でカスタマイズ可能となっている:

<http://www.startly.com/products/docktopus.html>

<http://www.startly.com/products/docktopus/features.html>

Docktopus のすることはどれもユニークな機能とは言えないが、Dock というスクリーン領域、常時利用可能でありながら通常はプログラム開発者も足を踏み入れられない、そういう領域においてコンテクストに応じたアクセスがバッジによって提供できるというところが特徴だ。この、バッジによって Dock に機能を追加するという点が、Docktopus の一番の強みであると同時に、一番の弱点でもある。例えば、よく使うアプリケーションに Launch Menu バッジを付けて、それらのアプリケーションでよく使う書類や最近使った書類に素早くアクセスできるのはとてもクールだ。それに、特定のアプリケーションの CPU や RAM の使用量が Dock アイコンをちょっと見るだけでわかるというのも間違いなく便利だ。その上、アプリケーションを起動させたり終了させたりしても、Docktopus はきちんとそれを認識して適切なアイコンにバッジを付随させ続けてくれる。

私から見て Docktopus がもう一歩足りないと思える点は、私がいつもたくさんのアプリケーションを同時に走らせ続けていることと関係している。今、私は画面の右端に設定した Dock に 28 個のアイコンを入れている。そのうちアクティブなアプリケーションでないのは System Preferences (システム環境設定) と Trash (ゴミ箱) のみだ。1280 * 1024 の解像度で動作する私の 17 インチ Apple Cinema Display でさえ、Dock アイコンはとても小さいものとなるので、Docktopus のバッジはその「とても小さい」もののさらに四分の一のサイズになってしまう。個々のバッジのグラフィカルな表示はかろうじて見える程度だし、テキストで表示されたものを読むためには画面にぐっと顔を近づけて目を細めて見なければならない。それに、サイズが小さいということは、例えば Launch Menu のように操作が必要なバッジではマウス操作に高度な正確さが要求されることになる。もちろん、Dock の拡大表示を使えばもっと見やすくなるのは確かだが、私は個人的に Dock の拡大表示は好きではないし、その上 Docktopus のバッジは Dock アイコンが拡大表示された時にはアニメーションがスムーズでなくなる。Startly 社もこの問題を認識していてこう述べている:「Docktopus のバッジの表示速度は Dock が拡大表示された時には遅くなることがあります。バッジ表示に問題がある場合は、拡大率を下げるか、または拡大をオフにするかして下さい。」

Docktopus に付いている 9 個のバッジはどれも便利だが、もっと他にもバッジが欲しいと思うこともあるだろう。Startly では無料のバッジ開発キットを提供しており、バッジを作った人は誰でもそれを投稿できて、Docktopus ユーザーコミュニティーの人々がバッジを探したりダウンロードしたりできるようになっている。ただ、現時点では More Badges ページにまだ一つも新しいバッジはリストされていないし、Docktopus SDK and Badge Creation フォーラムにもコメントや質問はまだ一つも書き残されていない。でも、Docktopus はまだ若い。リリースされたのは 2005 年終わり頃でつい最近だ。だから、サードパーティのバッジが現われ始めるにはもう少し時間がかかるのかもしれない。

<http://www.startly.com/products/docktopus-sdk/>
<http://www.startly.com/products/docktopus/badges/>

全体的に見て、Dock 上の表示が既に保証されている項目を利用してコンテクストに応じた情報やユーティリティを提供する、という Startly のやり方に私は好感を抱いている。けれども、Docktopus が Dock に便乗した形でしか存在し得ない、という事実そのものが意味するのは、Docktopus を便利だと思うユーザー層がごく限られたものになってしまうことだ。Docktopus が提供するような情報や機能に即座にアクセスできるのを喜ぶ程度には玄人はだしである一方で、それほど多数のアプリケーションを同時に走らせることはなく、またあまり多数の項目を Dock に登録してもいない、というタイプのユーザー層だ。そういう条件を満たすユーザーの数はあまり多くないのではないかという気もするが、とにかくあなたがもしもそういうタイプのユーザーならば、ぜひ一度 Docktopus の 30 日間有効のデモ版を試してみて頂きたい。Docktopus 1.0.2 の価格は $20で、Mac OS X 10.4 Tiger を必要とする。ダウンロードサイズは 2.9 MB だ。

<http://www.startly.com/download/>


UWB: 無線の新しい選択肢

文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

IEEE 802.11b や 802.11g といった複雑な Wi-Fi 規格をやっと覚え、Bluetooth を使えるようにするための正しい手順をやっと会得したと思った矢先、無線の街にまた1人、新しい顔がやってきた。さあ、UWB(ultrawideband: 超広帯域無線)を迎え入れよう。そうすれば、2007 年には、有線 USB 接続を弔う鐘を聞くことになるかもしれない。

以前にも同じことを聞いたことがあるって? 確かにそうだ。Bluetooth がまもなく USB を駆逐すると言われ続けて、もう何年にもなる。しかし、それは買いかぶりというものだった。Bluetooth の通信速度は、通常はたったの 1 Mbps に過ぎない(最近の Mac に搭載されている新しい Bluetooth 2.0+EDR でも 3 Mbps だ)。それに対し、初期の USB 1.1 は 12 Mbps を実現していたし、現行バージョンである USB 2.0 に到っては 480 Mbps だ。Bluetooth が搭載された機器の数は何千万に及ぶかもしれないが、それでも USB は健在だ。

それならば、また1人無線の競争相手が現れたところで、それに注目するべき理由があるだろうか。実は、UWB は、これまでにない全く新しい無線データ通信方式で、理論速度と柔軟性の点で非常に優れており、さらに Bluetooth のペアリングのような面倒も少ないので、USB に置き換わる周辺機器となる可能性はずっと高い。

UWB: 短く、速く、低く -- UWB は、比較的新しい無線ネットワーク方式で、Wi-Fi や携帯電話といったほかの無線ネットワークとは正反対のアプローチを採用している。従来の規格では、典型的には、非常に狭い範囲の無線周波数帯を使い、その周波数帯の中で信号強度をできるだけ高めることによって、到達距離と通信速度を最大にしている。一方、UWB(超広帯域無線)は、その名の通り極めて広い周波数帯、数ギガヘルツの範囲にわたる周波数を使用する。これは、既存の無線技術と比べて数百倍も広い。

UWB 機器は極めて低出力の信号を使うので、同じ周波数帯を使っているほかの機器からは、その信号はほとんど検出できない。UWB のパルス信号の持続時間も、極めて短い。出力が低いため、また、既存の無線使用と衝突しないようにするための米国 FCC(Federal Communications Commission: 連邦通信委員会)やそのほかの国の規制のため、現在の UWB 規格では、有効な信号は約 100 フィート(30 メートル)までしか送信できない。(UWB 信号をかすかに受信する可能性のある技術といえば、免許の要らない 5 GHz 帯を使う Wi-Fi がある。FCC の規制により、UWB では、この周波数帯を「ノッチして」、つまり避けて送信しなければならない。)

近々市場に出回るバージョンの UWB では、典型的には、100 フィート以内で USB 2.0 と同じ最大速度、480 Mbps のデータ通信を実現する。100 フィートを越えると、または途中に障害物があると、UWB の通信速度は急速に低下する。数百フィート離れたところでも信号を検出することはできるが、その距離ではせいぜい数 Mbps の速度しか得られないだろうと言われている。そのため、UWB が Wi-Fi や Ethernet に置き換わることはないだろう。現在テスト中の新しいバージョンがいくつかあるが、その中には速度が 1 Gbps に達するものもある。将来的には、さらなる技術的向上の余地が残されている。規制が緩和されて、より強い信号や、さらに広域の周波数帯が使えるようになるかもしれないし、メーカー側では、より効率的なデータ符号化方法が開発されるだろう。

コンピュータの分野はどこもそうなのだが、ここでも標準化という問題が頭をもたげている。802.15.3a という名前の IEEE 委員会が(名前の由来は、おそらく知りたいとも思わないだろう)、どの形式の UWB を狭域ネットワークの標準とするべきか議論していたが、2年ほど前から暗礁に乗り上げていた。彼らにとって、合意できることが明らかになったことといえば、先月、委員会を解散するということだけだった。

この標準化団体は、2つの対立する企業連合に分裂した。片方の陣営は、Freescale を中心とするいくつかの企業から成る。Freescale は Motorola から分離独立した半導体メーカーで、Motorola が買収した UWB の先駆的企業 XtremeNetworks を受け継いでいる。こちらの形式の UWB は、FCC が割り当てた周波数帯の全体を使うもので、今では古典的に感じられる。

<http://www.freescale.com/webapp/sps/site/overview.jsp?nodeId=01J4Fs86282463>

もう一方の団体は WiMedia Alliance で、Intel をはじめ多くのチップメーカーや電機メーカーがメンバーとなっている。この団体の提案には、無線技術だけでなく、より高次のアプリケーション、例えば UWB を使ったハードディスクのマウントや、UWB を使った TCP/IP ネットワークなども含まれている。WiMedia Alliance は Multi-Band OFDM Alliance と合併し、後者の方式を採用している。つまり、FCC が割り当てた周波数帯をいくつかに分割し、それぞれの部分で OFDM(orthogonal frequency division multiplexing: 直交波周波数分割多重)を使用する。OFDM とは、Wi-Fi の 802.11a と 802.11g でも使われているもので、周波数帯をいくつかのサブチャネルに分割し、それぞれにおけるデータ転送を、全体の帯域幅に比べ極めて低速にする。それにより、信号反射の調整が容易になり、干渉が生じたとしても、当該帯域幅内の小さな部分に限定されるので、簡単に対処できる。

<http://www.wimedia.org/>

この2種類の UWB には互換性がなく、どちらの陣営も、全体的な性能や周波数帯の利用効率、そして製造コストの点で、利益があると主張している。

エコシステムにおける UWB の位置 -- UWB それ自体は、対応する機器間でデータを転送するための、単なる無線技術でしかない。ネットワーク機器が成功するか失敗するかは、基礎となる物理層の上に載るレイヤーによって決まる。Ethernet が成功した理由の1つは、TCP/IP や AppleTalk、NetBEUI といった様々なプロトコルを同一の媒体でシームレスに使えるようにした普遍主義にある。

そのようなプロトコルの上には、アプリケーションが載っており、ネットワーク媒体を使って送られたりルーティングされたりするパケットを利用している。例えば、AppleShare Filing Protocol は、AppleTalk と TCP/IP の上で動作するから、AppleTalk か TCP/IP が動作する任意のネットワーク媒体(Wi-Fi、Ethernet など)を使用する。Safari は HTTP を使用し、HTTP はTCP/IP の上で動作し、TCP/IP は Ethernet や DSL などの物理媒体の上で機能する。

WiMedia Alliance は、自分たちのバージョンの UWB の上で動作する、独自のTCP/IP スタックをリリースする予定にしており、すでに Bluetooth SIG、USB Implementers Forum、1394 Trade Association(FireWire の基礎となっている仕様にかかわった団体だ)と提携している。

Bluetooth SIG は、単一の無線技術にとらわれるのを嫌い、Freescale とも提携してアプリケーションを提供しようとしている。そのようなアプリケーションには、オブジェクト交換(ファイル転送)、ダイアルアップモデム(リモート接続)、ファックス、名刺交換、オーディオなどの緒機能がある。これらの機能については、プログラマはすでに Bluetooth アプリケーションで経験を積んでいるから、同じ機能を UWB で実現するのは難しいことではない。

USB Implementers Forum は Wireless USB 仕様を定めており、MiMedia のメンバーが作るアダプタは、それに対応することになる。同様に、1394 Trade Association がデジタルビデオ転送プロトコル群を定めており、これが、有線FireWire に加えて、UWB 上でも使用できるようになる。

WiMedia Alliance の最終的な目標は、コンピュータに1つの無線技術を搭載するだけで、TCP/IP を使ったインターネットやローカルネットワーク、Bluetooth アプリケーション、USB ハードウェア、1394 を使ったビデオを同時に扱えるようにすることだ。それが実現すれば、かなりの数のケーブルが消えてなくなる。

しかし、その目標に到達するには、ドライバとハードウェアの統一が必要で、それにはまだ長い月日が必要に思える。また、Microsoft や Apple およびLinux 後援者(IBM、HP などの企業を通して、または個人で)が、オペレーティングシステムレベルで UWB サポートを統合する必要があるかもしれない。したがって、第1段階としては、ドライバなしということになる。

ドライバがなければ、UWB 機器は、既存の有線規格をエミュレートしなければならない。様々なメーカーが市場に投入する第1陣は、ほぼ確実に、UWB を経由した USB 2.0 になるだろう。その場合、1つのドングルをコンピュータのUSB 2.0 ポートにさし込み、もう1つのドングルか、またはハブと接続させる。すると、USB 2.0 のトラフィックが UWB 接続にパッケージされ、コンピュータに USB ケーブルをつなげたのと同じように使用できる。

この第1波に含まれる機器は、おそらくそれぞれのあいだで互換性がないだろう。つまり、あるドングルは、それと対になるハブやドングルとしか通信できないだろう。しかし、その後に登場するハードウェアでは、互換性が加えられて、一般的にペアリングできるようになるだろう。Freescale と WiMediaは、双方の機器でボタンを押すことで、あるいは近接通信を使う(機器同士を十分に近づけ、ボタンを押したりソフトウェアを使ったりする)ことで、あるいはソフトウェアの設定によって、機器同士をペアリングする可能性について協議している。

最終的には、この無線方式は、現在の Wi-Fi のように、ほとんどのコンピュータに内蔵されることになるだろう。そして、アプリケーションレイヤとネットワークプロトコルレイヤについては、特別なことを何もしなくとも、この無線に対応するようになるだろう。

UWB を最初に目にするのは -- 米国で一般的に入手可能となる最初の製品は、Freescale が2つのメーカーに製造のライセンスを与えた USB 2.0 ハブになるかもしれない。この2つのメーカーは、どちらも Mac ユーザにはおなじみで、1つはビデオ関係の相互接続や延長に特化した Gefen、今一つは、ネットワーク機器やケーブル、多数のオーディオアクセサリや iPod アクセサリを作っている Belkin だ。(Freescale は中国の Haire とも提携しているが、同社が具体化する製品は、当初は中国国内のコンシューマ向け電子機器のみとなるだろう。)

このハブは、コンピュータの USB バスから電源を供給する USB ドングルと、それとは別に AC 電源を必要とする4ポート USB ハブを組み合わせて使う。最初の製品は、初期 UWB の最大速度の5分の1より少し速い 100 Mbps 強で動作する。BelKin は、同社プロダクトマネージャの Ben Bamdad によると、2006 年 7 月におよそ 130 ドルで製品を出荷する予定だ。(下記にリンクしたプレスリリースによると、当初計画されていた出荷時期は、7 月よりも何か月か早かった。)

<http://www.belkin.com/pressroom/releases/uploads/01_03_06CableFreeUSB.html>

USB 2.0 は、プリンタやスキャナ、ハードドライブといった様々な周辺機器で使われているが、UWB の場合は、消費電力が極めて少ないため、携帯電話やMP3 プレーヤのような、電池で動く携帯電子機器が、結局は最大の利益を引き出す可能性が高い。Wi-Fi も優れているとはいえ、ハンドヘルド機器用に設計された省電力チップですら、UWB 無線に比べればはるかに多くの電力を消費してしまう。

UWB はまた、通信速度が速く、簡単に扱えるようになる可能性が高いため、コンシューマ向け電子機器にも使われることになるはずだ。液晶テレビや液晶モニタ、DVD プレーヤ、デジタルホーム機器(Mac mini や Microsoft メディアセンター)、ステレオ受信機、電源内蔵スピーカ、そしてケーブルテレビや衛星放送を受信するセットトップを購入して、それらすべてに UWB が使われていると想像してみよう。数十メートル分もの、様々な(しばしばひどく紛らわしい)ケーブルが、要らなくなるだろう。

WiMedia Alliance の将来像が現実となれば、Intel が背後に控えているのでそうなると思うが、単一の無線で、あらゆる種類の規格を使って、あらゆる分野の製品が互いに通信できるようになる。例えば Sony のビデオカメラなら、どのブランドのテレビででも再生できるだけでなく、標準的な DV や HDTV をコンピュータに送信できるようになる。

そうなると、誰かが実用的な無線電力送信を開発しさえすれば、あらゆるケーブルを切って捨てることが可能になる。しかし、それはまだ SF の話だ。


Take Control ニュース/06-Mar-06

文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

"Take Control of iWeb" 事前販売開始、コメント受付中 -- iLife '06 に、Apple は全く新しいアプリケーションを追加した。ウェブ用オーサリングツールの iWeb だ。Apple の多くのプログラムと同様、iWeb は使いやすいのだが重要な説明書が欠落している。そこで“Take Control of Your iPod: Beyond the Music”の著者でもある Steve Sande から“Take Control of iWeb”を書いてみたいという申し出があった時、私たちは喜んで彼に執筆を依頼することにした。この本の完成予定は今のところ 6 月頃なのだが(私たちは執筆陣の人たちに落ち着いてまともな時間に働いてもらいたいと思っている - 我が身を振り返れば言葉と行動が一致していないのも事実だが)今現在も iWeb ユーザーたちが助けを必要としているのも事実なので、今回は特別な企画をしてみた。今回、他の Mac OS X 10.4 Tiger 関係電子ブックと同様の形で、しかし事前販売として“Take Control of iWeb”をリリースした。これを購入して頂くと、最初のページだけをダウンロードして頂ける。その表紙ページには、何よりも重要な“Check for Updates”ボタンがある。これをクリックして頂くと、あなたのブラウザに Take Control Updates ページが開く。通常そのページはあなたがお持ちの電子ブックが最新バージョンかどうかをお知らせし、最新でない場合にはそれをダウンロードできるようになっているが、今回の場合は、それ以外に Tonya の管理する iWeb 生成のブログ(ここで彼女は Steve の文章を編集している)と“Take Control of iWeb”の最初の4分の1部分の原稿にもリンクするようになっている。

この原稿とともに、今回皆さんには私たちの舞台裏もお見せすることになる。それが、私たちが出版用基本ツールとして使っている QuickTopic Document Review だ。これは、何人もの人々が一つの書類にコメントを寄せ合うフォーラムを提供するものだ。今の場合は、対象となる書類は“Take Control of iWeb”の第1部分の HTML 版であって、これは Microsoft Word から書き出しされたものだ。最終的な PDF 版の電子ブックと違ってブックマークや内部の相互参照リンクなどは入っていないが、とにかく Steve がこれまでに書いた文章を読むことができ、そこにあることについてならば何でもコメントを書いたり、もしも文章のどこかの意味が明瞭でない場合には質問をしたりもできる。他の人たちが書き残したコメントや質問を読むことさえもできるし、そこから派生した討論に参加することも可能だ。Take Control Updates ページでは、ぜひとも電子メール通知にサインアップしておいて頂きたい。これに登録して頂いた方には、原稿の新しい一部分がポストされて皆さんに読んだりコメントしたりして頂けるようになった時にその都度お知らせすることができるからだ。言うまでもなく、Steve は皆さんから頂いたフィードバックをできるだけ生かしつつ電子ブックの完成に向けて努めたいと願っている。そして、完成のあかつきにはもちろん、編集完了版の磨き抜かれた PDF 電子ブックを、事前販売版を購入して下さった皆さんに無料でダウンロードして頂けることになる。

<http://www.takecontrolbooks.com/iweb.html?14@@!pt=TRK-0031-TB819-TCNEWS>
<http://web.mac.com/tonyaengst1/>
<http://www.quicktopic.com/documentcollaboration>


TidBITS Talk/06-Mar-06 のホットな話題

文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

各話題の下の1つ目のリンクは従来型の TidBITS Talk インターフェイスを開く。2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバ上で同じ討論に繋がる。画面上の見栄えが異なるほか、こちらの方が高速のはずだ。

iPhoto 6 の長所と短所 -- 先週号のレビュー記事に寄せられた iPhoto 6 についてのフィードバックを Adam が紹介する。(メッセージ数 2)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2910>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/745/>

Intel Mac mini は VRAM として system RAM を使用 -- 従来の機種とは異なり、新しい Mac mini は専用のグラフィックスプロセッサカードを装備していない。このデザイン上の決断は、実際問題としてどのようなことを意味しているのだろうか? (メッセージ数 10)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2911>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/746/>


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2010年 3月 25日 木曜日, S. HOSOKAWA