一週間の休暇で鋭気を養った私たちから、たくさんの Mac 関係ニュースと、Take Control 電子ブックの 50% 引きセールのお知らせをお届けする! 私たちが留守の間に、Apple は 17 インチの MacBook Pro をデビューさせ、4 億 1 千万ドルの第2四半期純収益を発表、また同社のコンピュータ・リサイクルプログラムを拡張すると述べた。自分の Mac に Windows をインストールしたいとお考えの皆さんのためには、Glenn Fleishman が Microsoft のライセンス関係の混乱をすっきりと解説する。Glenn はまた、Acrobat と Creative Suite の Universal Binary 版出荷予定に関する Adobe 社の見通しについてお伝えし、初登場の ExpressCard 機器についてもスクープする。Jeff Carlson からは John Haney 作の Backdrop というシンプルながら便利なユーティリティについて報告がある。その他のリリースのお知らせとしては、LaunchBar 4.1、GarageBand 3.0.2、Pages 2.0.1、Keynote 3.0.1、それに Apple から Intel Mac 用の Keyboard Update も出ている。
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Apple、4億1,000万ドルの2006年度第2四半期純利益を発表 -- さあ、貯金箱を割る時期が来た。Apple はこの 2006 会計年度第2四半期の決算報告で、同社の史上第二位の業績を報告した。
かくして前期に引き続き、Steve Jobs も会社も、まあしばらくの間は手許不如意に陥る心配はないと言っていいのだろう。2006 年 4 月 1 日に終わったこの四半期で、Apple は 110 万台の Macintosh コンピュータと 850 万台の iPod を販売した。前年同期には 107 万台の Mac と 530 万台の iPod を販売している。その結果、この四半期の売上高は 43億6,000万ドル、純利益は 4億1,000万ドルとなった。2006 年度最初の四半期に Apple は同社史上最高記録となる 5億6,500万ドルの純利益を計上したが、これは年末のホリデー商戦期間を含んでいた。Jobs は記者会見で、同社が「2006 会計年度の前半だけで 100億ドルを越える売上高と 10億ドルに迫る純利益を生み出した」と誇らしげに語り、この成功の要因として Intel プロセッサへの移行が成功したことと、オンライン音楽の売上げが好調だったことがあると述べた。[JLC](永田)
<http://www.apple.com/pr/library/2006/apr/19results.html>(日本語)アップル、第2四半期の業績を発表
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08069>(日本語)Apple の 2005 年第2四半期収益が予想を上回る
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08398>(日本語)Apple、5億6,500万ドルの2006年度第1四半期純利益を報告
Apple が GarageBand、iWork、その他をアップデート -- TidBITS が休暇中だった先週、Apple は三つのアップデートを出した。GarageBand 3.0.2 は、同社のごく簡潔な発表から読み取れる範囲では、「ビデオの処理、Podcast の書き出し、QuickTime のマーカーの読み込みに関する問題に対処しています。また、その他の小さな問題にも対処しています」とのことだ。このアップデートは Software Update 経由ならば 32.2 MB のダウンロード、独立のダウンロードならば 30 MB となる。
<http://www.apple.com/support/downloads/garageband302update.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - GarageBand 3.0.2 Update
Apple の iWork '06 アップデートも、バグ修正のためのもののようだ。Pages 2.0.1(20 MB のダウンロード)ではグラフとイメージ調整の問題が改善され、Keynote 3.0.1(39 MB のダウンロード)では 3D グラフとテクスチャの問題が改善されているという。いずれも、その他の小さな問題にも対処しているとのことだ。最後にもう一つ、Apple Keyboard Update 1.0 は 12 MB のダウンロードで、初代の Intel ベースの MacBook Pro、iMac、それに Mac mini の各モデルにおいてキーボードおよびマウスの機能の信頼性を改善するというものだ。[JLC](永田)
<http://www.apple.com/support/downloads/pages201.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Pages 2.0.1
<http://www.apple.com/support/downloads/keynote301.html> (日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Keynote 3.0.1
<http://www.apple.com/support/downloads/applekeyboardupdate10.html>(日本語)アップル - サポート - ダウンロード - Apple Keyboard Update 1.0
LaunchBar 4.1 がスクリプトと辞書参照を追加 -- Objective Development から LaunchBar 4.1 がリリースされた。非常に便利な(そして私を含め幾人かの人にとっては絶対的に重要な)キーボードベースのランチャーユーティリティだ。LaunchBar の基本的なアプローチは従来と変わっていない。キーボードショートカット、例えば Control-スペースバーのようなキー組み合わせを押してから、単語の一部をタイプ(これはあらかじめ定義しておく必要もない)し、その後で Return キー(その項目が開く)か右矢印キー(さらなるデータ、または関連する書類にアクセス)あるいはスペースバー(次にタイプするテキストをもとに検索を開始する)を押すだけだ。けれども LaunchBar 4.1 では、いくつか便利な機能が追加されている。いくつか例を挙げれば、Mac OS X の Dictionary アプリケーションで単語を参照する機能、AppleScript またはシェルスクリプト(多数の新しい内蔵スクリプトもある)でフォルダをスキャンする際の索引付けルールを新設、アドレスブックで個人的および仕事上の連絡先情報を分類するための新しいスマートグループ、それに新設されたアドレスブック・スキャナーオプションなどがある。また、LaunchBar の全般的動作速度や、URL 断片の認識、iTunes のサポート、Spotlight 検索、それにアドレスブック・ブラウジングなども改善された。LaunchBar 4.1 は LaunchBar 4.0 を持っている人には無料のアップグレードとなる。865K のダウンロードで、Mac OS X 10.2 かそれ以降を要し、また Universal Binary となっている。新規購入の価格は個人用が $20、家族ライセンス(5 人まで)は $30、業務用ならば $40 だ。
<http://www.obdev.at/products/launchbar/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07990>(日本語)LaunchBar 4 が発進
けれども LaunchBar のアップデートに関して私が一番気に入っている点は、たぶんそれが LaunchBar に何ができるのかを再検討できるきっかけになっているということだろう。例えば、私はコンタクト情報の管理に Now Contact を使っている。LaunchBar が私の Now Contact ファイルを索引付けすることはできないのだが、それをきっかけに私は自分のコンタクト情報を Now Contact からアドレスブックへと同期させることができるのを思い出し、そちらならば LaunchBar が索引付けできることも理解した。それから、LaunchBar の検索テンプレートをいろいろと試してまわっているうちに、私は LaunchBar 内から直接検索できるいくつかのウェブサイトにも気付いた。似たようなユーティリティもいろいろ使ってみたことがあるが、その高速さと、私のタイプする省略語への推測の正確さとにかけては、LaunchBar の右に出るものに私はこれまでお目にかかったことはない。[ACE](永田)
文: Mark H. Anbinder <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Apple は Las Vegas で開かれた今年の National Association of Broadcasters (NAB) カンファレンスの初日を飾るお披露目として、Intel プロセッサベースの MacBook Pro の 17 インチ版をデビューさせた。この新モデルのハイエンドラップトップ機は 17 インチの PowerBook G4 を置き換えるものであり、ポータブルなビデオ制作には理想的なコンピュータだ。
<http://www.apple.com/macbookpro/>(日本語)アップル - MacBook Pro
2.16 GHz を誇る Intel Core Duo プロセッサを備え、1 インチの厚みとなったこの新しい MacBook Pro では、17 インチの 1680×1050 ディスプレイが同社の発表によればこれまでのスクリーンに比べて 36% も明るく、ATI Mobility Radeon X1600 グラフィックス・プロセッサは Apple の 30 インチ Cinema Display でさえも駆動できる。15 インチの MacBook Pro とは違って、この新モデルにはダブルレイヤーをサポートした 8 倍速 SuperDrive が付き、(FireWire 400 ポート 1 基に加えて) FireWire 800 ポート 1 基、その上 3 基目の USB 2.0 ポートまで付く。
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08392>(日本語)Intel ベースの iMac と MacBook Pro、予想より早く出荷
このラップトップ機はディスプレイの上部に iSight ビデオカメラを内蔵しており、赤外線リモコンで内蔵の Front Row メディアソフトウェアにもアクセスでき、ExpressCard/34 拡張スロットを 1 基装備し、また 2006 年 1 月に導入された Apple の MagSafe 電源アダプタも備えている。AirPort Extreme(日本では AirMac Extreme)および Bluetooth のワイヤレス機能も内蔵しているが、15 インチの MacBook Pro と同様に Apple は内蔵モデムを省いている。外部 USB モデムは別途発売される。この新型ラップトップ機の価格は $2,800 で、今週中にも発売開始となる予定だ。
文: Geoff Duncan <[email protected]>
Apple はそのテクノロジー・リサイクルプログラムを拡張すると発表した。この 2006 年 6 月以降、Apple は新しい Mac を Apple のオンラインまたはリテール店で購入したアメリカ合衆国内の顧客に対し、無料で古いコンピュータのリサイクルおよび廃棄を請け負うことになる。Apple によれば、このプログラムを通じて集められた機材はすべて国内でリサイクルされ、危険物が海外に出荷されることはないという。Apple の発表では 2001 年以来このプログラムで収集された電子機材のうち 90% 以上がリサイクルされているとのことだ。
<http://www.apple.com/pr/library/2006/apr/21takeback.html>
<http://www.apple.com/environment/recycling/> (日本語)アップル - 環境 - 製品の回収とリサイクル
[訳注: 日本国内においては別のリサイクルプログラムが実施されています。アップル - 環境 - 製品の回収とリサイクル - 国別のリサイクルサービス - 日本 をご覧下さい。]
Apple はまた、iPod nano、iPod shuffle、それに現行の第五世代の iPod 音楽プレイヤーはすべて、カリフォルニア州において近く施行される(ヨーロッパでは 2006 年 7 月 1 日から施行予定)「電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する欧州議会及び理事会指令」(restrictions on hazardous substances、RoHS 指令)に完全に準拠しているとも発表した。この RoHS 基準は環境保護のためのグローバルスタンダードとして推し進められているもので、カドミウム、鉛、六価クロム、防炎用臭素化合物、水銀などの有害物質の使用を制限している。Apple はこれまで、何百万台もの iPod が古くなり、あるいは故障して捨てられることによる環境への潜在的な影響について環境保護論者たちからの攻撃の的となっていた。Apple は、2005 年 6 月に iPod のリサイクルプログラムを発表している。
<http://www.rohsdirective.com/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08126>(日本語)Apple が iPod バッテリ問題で和解、iPod リサイクルを発表
文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Adobe Systems の CEO、Bruce Chizen から、同社の代表ソフトウェアたるデザインおよび制作関係の製品には Universal Binary 版を 2007 年の第2四半期の終わりまでに提供するという発表があったと IDG News Service が伝えた。どうやらこれで、現在の Photoshop、Creative Suite バンドル、あるいは Acrobat のユーザーたちが無料で Universal Binary へのアップグレードを受けられるかもしれないという微かな期待も、望み薄となったと見るべきだろう。
<http://www.infoworld.com/article/06/04/21/77646_HNphotoshopuniversal_1.html>
Acrobat 8 は、今年の第3四半期に出荷される時点で Universal になるという。Creative Suite、つまり Photoshop、Illustrator、InDesign、GoLive その他 Adobe 製品をバンドルしたものの次期バージョンは 2007 年前半のうちに Universal 版となって出荷される予定だ。
Adobe がこれらの製品に Universal Binary 版を出してくること自体についてはあまり疑問の余地がなかったとはいうものの、同社はこれまで具体的な時期を述べた予定表を公表しないという方針で一貫してきていたし、Universal 版が有料のアップデートになるかどうかについても一切明言を避けてきた。ただ、これが有料になるだろうというのは誰もが予想するところだったのだが。
同レベルのシステム上で Intel ネイティブに動作する場合に比較すると、Photoshop やその他のプログラム内でプロセッサパワーに大きく依存するタスクを Intel ネイティブなコードなしに動かせば 50% ないしそれ以上の低速化が生じてしまう。ただ、報道によれば一般的に言って Adobe のプログラムにおいては Rosetta によるその場での翻訳システムがかなりうまく動作しているとのことだが。
Apple に最も利益をもたらす顧客層というのは、オーディオ、ビデオ、そして映画の制作、あるいはオンラインのマルチメディアやグラフィックデザインの分野で働く人々だ。これらの分野での仕事のために使われるプログラムは常にプロセッサのパワーを要求するものだったし、またこれらのユーザーたちこそが(それにゲーム関係のコミュニティーも含めてだが)まさに最も大きな声を挙げて、従来の PowerPC G5 シリーズのマシンに高速化の努力が足りないと批判し続けてきた人々だったのだ。
Apple は既に 2006 年末までにはすべての Macintosh ラインを Intel ベースのチップに移行させると述べているし、これで Adobe が 2007 年の第2四半期までに Universal な Creative Suite のリリースを終えるとなれば、いよいよ他の各社もこぞってアップグレードに向けて資金を用意することに本腰を入れ始めることだろう。
このニュースが Power Mac G5 デスクトップ機の売上げ減少にさらに拍車をかけるということもあり得るだろうが、Intel ベースのモデルがまだリリースされていない現在、どうしてもすぐにコンピュータを必要としているわけでもない人たちがこぞって購買意欲を高めているとは考えにくい。それよりも重要なことは、プロフェッショナル向けのデスクトップモデルがいよいよ出荷ということになった時、膨大な数の予約注文が殺到するに違いないということだ。なぜなら、プロフェッショナルたちにとってはその時既に、最も重要なソフトウェアに移行の具体的な道筋が用意されていることになるのだから。
文: Jeff Carlson <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
Mac について文章を書くという仕事には、しばしばスクリーンショットを撮るという作業が付いてまわる。それも、膨大な数のスクリーンショットが必要なこともある。もちろん、Command-Shift-3 を押してスクリーン全体を撮るとか、Command-Shift-4 を押してキャプチャの範囲を指定して撮るとかいうことは誰にでもできるのだが、何百もの画像を作らなければならないとなればそういうツールだけではどうにもならない。私は、その代わりに Ambrosia Software の素晴らしいツール、Snapz Pro X を使っている。これならば、何を保存するかについてずっと幅広いコントロールが可能になる。スクリーン全体を撮ることも、一つのウィンドウあるいはオブジェクト(例えば一つのポップアップメニュー)だけを撮ることも、あるいはユーザー定義の長方形の範囲内で(静止画像もムービーも)撮ることもできる。たいていの場合、私はオブジェクトをキャプチャするオプションを使っていて、例えば iMovie のインターフェイスとかシステム環境設定のウィンドウとかのようなものを撮ることが多い。
<http://www.ambrosiasw.com/utilities/snapzprox/>
けれども、Apple が Mac OS X を導入した時以来、この私のスクリーンショットシステムに一つのほころびが出来てしまった。Mac OS 9 の時代とは違って、Aqua インターフェイスにおけるウィンドウには境界線がない。ウィンドウを構成しているのはその内容と、それがあたかも他のウィンドウの手前に浮き上がっているように見せるためのドロップシャドウのみだ。Snapz Pro X のオブジェクトレベルキャプチャでスクリーンショットを撮ると、このドロップシャドウが含まれない。多くの場合、これでは使い物にならない。白いダイアログ(例えばシステム環境設定のウィンドウ)を撮った画像を白いページに印刷すれば、ダイアログの境界が全く見えないことになり、混乱の元になるからだ。Ambrosia はこのためいくつかのタイプの境界線を指定できる機能を導入し、その中にはドロップシャドウのオプションもあるのだが、使ってみるとこれが実際の Aqua 版に比べてかなり暗い感じになってしまう。それに、このオプションは二つ以上のウィンドウを含んだスクリーンショットを撮りたい時には使えない。なぜなら、Snapz Pro X のドロップシャドウはキャプチャ範囲全体の境界線に描かれてしまい、個々の要素の境界部には何も起こらないからだ。
本来の Aqua シャドウをそのままキャプチャする一つの方法として、キャプチャしたいオブジェクトの背後に空白の Microsoft Word(あるいは他のワードプロセッサでもよい)書類のウィンドウを置いておくか、または Finder のデスクトップ画像を真っ白にしておくという裏技がある。でも、これらはやはり裏技に過ぎず、スマートな方法とは言えない。私は、最近のプロジェクトに際して John Haney 作のフリーウェア、Backdrop 1.4(103K のダウンロード)を使ってみた。
<http://www.johnhaney.com/backdrop/>
スクリーンをキャプチャする必要のある時、私はまず Backdrop を前面に持ってくる。すると、これは私の他のアプリケーションをすべて隠してくれる。それから、私は撮影すべきプログラムをクリックして、そちらを最前面のアプリケーションにする。そして Snapz Pro X を使えばよい。とても簡単だ。
Backdrop は複数モニタの環境でもうまく動作するので、私は自分の PowerBook のスクリーン(こちらを第二ディスプレイとして使っている)を使って画像をキャプチャし、同時に Dell 2005FPW モニタ(こちらが第一ディスプレイだ)では Word、InDesign、その他のアプリケーションで作業を続けることができる。実際のところ、Backdrop の環境設定ではこのプログラムをすべてのディスプレイで働かせるか、それとも一つのディスプレイだけで動かすか、という選択肢も提供されている。(最大五台までのディスプレイを認識できる。)
また、Backdrop を普通のアプリケーションであるかのように(実際そうなのだが)他のアプリケーションと相並んで動作させるかどうかという選択肢もあるし、デスクトップ画像を消してアイコンだけを見えるようにする(これで デスクトップとスクリーンセーバ 環境設定パネルにいちいち出入りする手間が省ける)という選択肢もある。
その上、背景は白色だけに限られることもない。好きな色を背景色に選ぶことさえできる。さらに、あなたのモニタの品質をスポット・チェックする助けにもなる Pixel Test カラーのコレクション(赤・緑・青・黒・白)まである。
最後にもう一つ、画像を表示させるようにもできる。これは、デスクトップ画像を選ぶのとどこが違うのだろうか? それは、参照用の画像を作っておいて、一般的なウェブスクリーンのサイズを示す長方形を表示させるという風に使える点だ。例えば私の場合、ちょうど私は著書“iMovie HD 6 & iDVD 6 for Mac OS X: Visual QuickStart Guide”のアップデート作業中なのだが、この機能を使って iMovie ウィンドウのサイズに一貫性を持たせるようにしている。
<http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0321423275/tidbitselectro00/ref=nosim>
それ以外の用途として、私は Backdrop を注意が散漫になるのを防止するための道具として使ってみようかとも考えている。これは、最近 Merlin Mann が彼の 43 Folders サイトで提案したものだ。彼のサイトではいろいろな時間管理テクニック、例えば David Allen による Getting Things Done システムのようなものを集めて扱っている。
<http://www.43folders.com/>
<http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0142000280/tidbitselectro00/ref=nosim/>
さきほど述べたように、Backdrop 1.4 は無料のユーティリティだ。つい最近アップデートがあって Universal Binary となっているので、Intel パワーの Mac でもネイティブに動く。
文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
MacBook Pro のオーナーたちは、ポータブル・テクノロジーのまさに最前線にいる。いや、私は新しい Intel プロセッサの話をしているのではない。Apple は、もはや古びてきている PC カードのインターフェイスの代わりに、新しく ExpressCard スロットを採用したのだが、現在のところこのスロットは空のままだ。なぜなら、そこに装着できる ExpressCard 機器がまだ一つも発売されていないからだ。けれどもようやく、ハードウェア登場の兆しが見えてきた。
<http://en.wikipedia.org/wiki/Expresscard>
何ヵ月も前から私は、いろいろなラップトップ機が(Apple からも他からも)ExpressCard スロット付きで出てくるに伴い、ハイ・パフォーマンスの専用周辺機器やネットワーク接続を提供できる ExpressCard アダプタが登場し始めるに違いないと言い続けてきた。ExpressCard スロットというのは新しい Intel Core マザーボードのアーキテクチャにおける PCI Express バスに直接接続しており、そのため双方向で毎秒 2 ギガビット (Gbps) のデータ転送、つまり最新の CardBus に比べて二倍以上の速度が達成できる。
National Association of Broadcasters (NAB) 2006 カンファレンスにおいて、FirmTek 社はポートあたり最大 3 Gbps のスループット(双方向測定)が可能な Serial ATA (SATA) ExpressCard を提供する予定だと述べた。このようなレベルのパフォーマンスこそがハイエンドのビデオ編集の求めるものであり、このカードが手に入るようになれば、ポータブルかつハイ・パフォーマンスの編集環境を作り上げるための重要な駒の一つとなれるだろう。このカードは今年の第3四半期のうちに出荷となる予定で、価格はたったの $120 だという。
<http://www.firmtek.com/seritek/seritek-2sm2-e/>
今年の下期さらに後になれば、FireWire 800 あるいはもっと高速なものを処理できて、追加のスイッチド Gigabit Ethernet ポートも付き、私の予想では FibreChannel のようなものさえもサポートしたような ExpressCard が出てくることになるのだろう。
Intel Core チップを使った Power Mac 後継機を Apple が出してくる時、私の予想ではそれらの新モデルに少なくとも一基の ExpressCard/34(あるいはひょっとしたらさらに高電力の ExpressCard/54 フォーマット)が装備されるだろう。もともと ExpressCard はサーバ機の機能として登場したものだった。ホットスワップ可能なカード挿入を提供することで、動作中のサーバを止めることなく内蔵 PCI Express バスを使えるようになるためのものだ。
文: Glenn Fleishman <[email protected]>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>
The Seattle Times 紙に、Intel iMac に Windows XP Service Pack 2 をインストールするための3つの方法、つまり、Boot Camp を使う方法、Parallelsを使う方法、そして Q を使う方法についての、私が寄せた長文の特集記事が掲載されている。この領域のほとんどは、最近の TidBITS の記事で、一般的な新聞読者に向けた私の記事よりもずっと専門的に、詳しく解説されている(TidBITS-825 の“Apple、Windows ユーザのために Boot Camp を開く”と“WinOnMac タイトルマッチ: デュアルブート vs 仮想化” 参照)。
<http://seattletimes.nwsource.com/html/practicalmac/2002946030_ptmacc22.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08494>(日本語)Apple、Windows ユーザのために Boot Camp を開く
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08495>(日本語)WinOnMac タイトルマッチ: デュアルブート vs 仮想化
しかし、読者からの反響を見ていると、「新しい Mac OS X がリリースされれば買ってくる」という単純な世界に暮らしている私たちにとって混乱の元となっているのは、Windows XP のライセンス条項であることがはっきりする。まあ、確かに、Apple のコンシューマ向けライセンスには、シングルユーザパックと5ユーザファミリーパックの2種類がある。そのほかにもライセンスプログラムがあり、例えば私は Xserve 用に3年間のソフトウェア自動送付サービスを購入した。これは、3年間のあいだにリリースされるオペレーティングシステムのすべてのバージョンについて、完全版を送ってもらえるというものだ。
一方、Microsoft は、Windows XP について、次世代の Windows Vista についても同様だと言われているが、別の方法を採用している。Windows XP にはアクティベーションが必要だ。この過程で、コンピュータ上のハードウェアのスナップショットが作成され、それが Windows XP のシリアルナンバーと共にMicrosoft に送られて記録される。そうすると、そのハードウェアで Windows XP を動作させ続けることが許可される。アクティベーションは、インストールから 30 日以内に行われなければならない。使用しているコンピュータに大幅な変更を加えたり、あるいは Windows XP を新しいコンピュータに移したりすると、再インストールしたソフトウェアをアクティベートするという問題に直面することがある。
通常のリテール版は、ビニールで包装され、単一のコンピュータ用にライセンスされている。これは最も高価な買い物で、Windows XP Home で 200 ドル近く、Winodws XP Pro では 300 ドル近くになる。わずかに値引きされて、通常価格から 25 ドルほど安く販売されているものも、探せば見つけることができるだろう。私が先週 Microsoft に確認したところ、このシングルユーザライセンスでは、同じコンピュータ上の Boot Camp パーティションと仮想マシンとの両方にインストールすることは、両者が同時に動くことがないとしても、認められていない。
それとは別に、Windows XP のアップグレード版があって、通常のリテール版より 100 ドル安いが、アップグレード版には古いバージョンの Windows が必要だ。以前のバージョンがインストールされていれば、その上に Windows XPをインストールすることができるが、私が思うに、以前のバージョンのWindows をインストールするためのオリジナルメディアがあるなら、それを適切な時点で挿入して、自分が所有していることを裏付けることによって、新規インストールも可能だろう。しかし、Jeff Carlson が指摘してくれたように、古いバージョンの Windows をアップグレードするなら、新旧両方のバージョンを Mac にインストールすることになるから、サービスパッチやセキュリティアップデートをダウンロードする時間を考えれば、何時間もかかる作業になる。彼が言うには、それだけの大騒ぎをするよりは、100 ドルを加えて最新の通常版 Windows XP を購入する方がよい。
いわゆる OEM(original equipment manufacturer)版の Windows XP は、コンピュータにバンドルされるものとしてライセンスされ、カスタマイズされている。Seattle Times の記事を読んだ読者の何人かが、「過剰在庫」あるいは「超過在庫」の OEM 版をオンラインで購入できるサイトがあり、価格は通常版よりずっと安いことが多いと知らせてくれた。残念ながら、このような OEM版の販売は、Microsoft とのライセンス契約に違反している。OEM 版は、コンピュータメーカーに対し、コンピュータ1台ごとにライセンスされているのだから、OEM 版の「超過在庫」など存在しない。コンピュータがないところには、ライセンスもないのだ。
このような OEM 版の購入は、多大なリスクを伴う。シリアル番号は当然一括処理されているので、Microsoft は、使用済みのシリアル番号を(アクティベーションシステムを使って)無効にすることができる。実際、同社は、オンラインファイル交換システムで流通している Windows について、常にこれを実行している。また、OEM 版は、法的に言って販売できないはずなのだから、それを販売している企業というのは、かなりいかがわしいと考えられる。Microsoft は、Windows XP の包装とメディアに、正当なものであることを証明する仕組みをいくつか用意しているので、ライセンス通りの日陰側を歩むつもりなら、XP が届いたときに本物であることが確認できるよう、正当な XPがどのようなものであるか知っておく必要がある。
(私がこの記事を ExtraBITS に投稿した後、ある TidBITS 常連が電子メールで知らせてくれたところでは、クラックされ、スパイウェアやマルウェアが焼き込まれた、違法 OEM 版も販売されているそうだ。いかがわしい企業から、いわゆる OEM 版を購入すると、それをインストールした途端、マシンがだめになるということになりかねない。このようなことは、街娼は避けろと言うようなもので、まるで 1950 年代のアドバイスのようにも思えるが、OEM 版を販売するということ自体が法的な一線を越えることになることを考えれば、もっともな話だ。)
最後に、多くの企業が、管理やインストールに融通性を持たせるため、Microsoft からボリュームライセンスを購入している。このようなボリュームライセンスでは、多数のユーザのシリアル番号を管理するという煩雑さを避けることができ、通常のリテール版を購入するよりもずっとコストを抑えることができる。ボリュームライセンスを購入した企業では、そのライセンスを使って、Boot Camp パーティションや仮想マシンに Windows XP をインストールすることができるだろう。
<http://www.microsoft.com/licensing/resources/default.mspx>(日本語)Microsoft Volume Licensing Program
以上述べてきたが、私は、これらのライセンスを規定しているそれぞれの条項を擁護しているわけではない。私は、Apple にせよ Microsoft にせよ、オペレーティングシステムの価格を支持するつもりはない。Mac OS X のアップグレードライセンスを何ら提供していない Apple は欲張りだと、私はいつも思っている。ただ、Mac ユーザの皆さんには、誤ったバージョンの Windows XP を購入すれば災いを受けることもあるということを知っておいていただきたい。
文: Adam C. Engst <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
電子ブック春の 50% 引きセール! -- ここニューヨーク州の田舎では、春の息吹きが空気に満ち満ちている。私たちも休暇から戻ったところで、うきうきと軽い気持ちでいる。そこで、これから一週間 (2006 年 5 月 8 日まで)、Take Control 電子ブックのすべての注文で価格を 50 パーセント引きにするという「全店半額セール」を実施することにした。下記のリンクをクリックしてショッピングを開始して頂ければ、必要なクーポンコードが自動的に入力される。(ショッピングカートの最初の画面で右上の方にクーポンコードが表示されるのでご確認頂きたい。)[訳注: 日本語訳版の電子ブックにも適用されます。]今回の割引率は他のどんなバンドルセールよりもお得になっていることをお忘れなく! ぜひ、カタログでまとめて数冊注文したり、あるいはいったんショッピングカートを開いてからもさらにあと何冊か追加したり、という風にして頂ければと思う。
<http://www.takecontrolbooks.com/catalog.html?14@@!pt=TB827&cp=CPN60428TB16>
皆さんのお住まいのところでは今が春かもしれないしそうでないかもしれないが、もしもあなたの Mac が春の大掃除を必要としているのなら、ぜひとも“Take Control of Maintaining Your Mac”“Take Control of Mac OS X Backups”それに“Take Control of Permissions in Mac OS X”に書かれた智恵と助言を参考にして、あなたの Mac をトラブル無しに動かせるための助けにして頂きたいと思う。そして、最近ここのカタログに目を通していなかったとおっしゃるあなたには、私たちの他の新刊書、“Take Control of Making Music with GarageBand”“Take Control of Podcasting on the Mac”“Take Control of iWeb”(これは予備注文のみで、最終的な編集と制作が完成するよりも以前に最終原稿を読んで頂けるようになる)それに“Macworld Digital Photography Superguide”もぜひ検討してみて頂きたい。
文: TidBITS Staff <[email protected]>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
各話題の下の1つ目のリンクは従来型の TidBITS Talk インターフェイスを開く。2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバ上で同じ討論に繋がる。画面上の見栄えが異なるほか、こちらの方が高速のはずだ。
Mac のマルウェア・チェッカーは? -- Mac 用のスパイウェア除去ツールとしては、どんなものが出ているのか? それらは、本当に必要なのか? (メッセージ数 13)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2969>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/800/>
DiskWarrior は本当に利用価値があるのか? -- Alsoft のこのディスクディレクトリ復旧ツールは、いざという時に救いの手となってくれる。だが、これはハードディスクのあらゆる種類の問題を解決してくれるものなのだろうか? (メッセージ数 32)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2970>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/801/>
Windows XP のヒントとコツについて -- Kevin van Haaren から、Mac ユーザのために Windows XP について書いた前号の彼の記事に追加情報のフォローアップがあった。(メッセージ数 17)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2971>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/802/>
Remote Desktop 3 -- Apple の最新版の遠隔コントロールアプリケーションについて、特にカスタムポートへのアクセスや暗号化などについて、読者たちが意見を交わす。(メッセージ数 3)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2972>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/803/>
NovaMind -- 図式作成、およびブレインストーミング用のツールとして、NovaMind と Inspiration や ConceptDraw MindMap Pro を比べたらどうなるか、とある読者が意見を募っている。(メッセージ数 2)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2973>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/804/>
Apple と環境 -- Apple の新しいコンピュータ・リサイクルプログラム拡張について読者たちが議論する。(メッセージ数 15)
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=2974>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/805/>
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Tiger でのファイル共有、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther でのユーザとアカウント、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther のカスタマイズ、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther へのアップグレード、TidBITS 翻訳チーム訳
非営利、非商用の出版物およびウェブサイトは、フルクレジットを明記すれば記事を転載またはウェブページにリンクすることが できます。それ以外の場合はお問い合わせ下さい。記事が正確であることの保証はありませ ん。書名、製品名および会社名は、それぞれ該当する権利者の登録商標または権利です。TidBITS ISSN 1090-7017
, , 日本語版最終更新:2006年 5月 5日 金曜日, S. HOSOKAWA