TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#837/10-Jul-06

今週は色とりどりの話題が集まった。一番手の Jeff Carlson は、最新の MDJ Power 25 ランキングで Adam が第 3 位にランクされたというニュースをお伝えする。Mark Anbinder は教育機関専用の新しい iMac について考察し、Matt Neuburg は Dashboard がこっそりと Apple に連絡をとっていることについて検討するとともに、Style Master 4.5 のリリースについてもお伝えする。最後に Adam は Google という単語が動詞となった顛末を語り、また最近各所で Take Control の著者たちやスタッフたちがインタビューに答えているのを紹介する。ニュースの部では、新しくスポンサーとなった Mark/Space 社を歓迎し、Opera 9 と SOHO Notes 5.5(StickyBrain の後継ソフトウェア)のリリースを報告するとともに、この一週間 Crazy Apple Rumors サイトで特に傑作の記事が目立ったことについても紹介したい。

記事:

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本号の TidBITS のスポンサーは:


MailBITS/10-Jul-06

Mark/Space が TidBITS スポンサーに -- 新しく長期スポンサーとして加わって下さった、同期のエキスパートである Mark/Space, Inc. 社の皆さんたちを歓迎したい。Mark/Space は TidBITS と同じくらい長い間この業界を生きてきた。創立はどちらも 1990 年で、私の記憶する限りそれ以降ずっと、私はトレードショウでは必ず彼らのブースに立ち寄って、Mark/Space の社長兼 CEO である Brian Hall とおしゃべりしたり、彼がどんなクールなハンドヘルド機器を Mac と接続しているかを楽しみに見たりしてきた。Mark/Space は今でもいくつか Palm OS 用のプログラムを販売しているが、最近では会社の方向としてその努力の大部分を The Missing Sync に向けるようになった。これは Mac をさまざまのハンドヘルド機器との間で同期させるための接続ソフトウェアで、その相手としては Palm OS 機器、Windows Mobile ハンドヘルドおよびスマートフォン、それに Sony PlayStation Portable (PSP) まで含まれる。このような機器の能力が年々進化するに伴い、The Missing Sync もそれに合わせて進化し続け、今では(個々の機器に応じて)コンタクト、イベント、ノート、書類、写真、音楽、さらにはムービーまで、さまざまの情報を同期させられるようになった。中でも私が一番驚いたのは Sony PSP 用の The Missing Sync が発表された時で、その時まで私は PSP にこれほどまでの能力と柔軟性が備わっているとは知らなかったからだ。また Mark/Space はつい最近 MySync を MildMannered Industries から買収すると発表したばかりだ。これは Tiger における Apple の Sync Services と互換なあらゆるデータタイプを同期させられる同期プログラムで、ネットワーク上の他の Mac を Bonjour を使って自動探知することもできる。MySync はまだ公開ベータ版の段階だが、非常に便利なもののように見えるし、ことに .Mac の利用契約をしていないために中間媒体としての .Mac を使った同期ができない人にとってはとりわけ便利だろう。この Mark/Space 社に、TidBITS をサポートして下さったことと、Mac コミュニティーをサポートし続けて下さっていることに対して、感謝を捧げたい。[ACE](永田)

<http://www.markspace.com/bits>
<http://www.mildmanneredindustries.com/mysync/>

Opera 9 リリース -- Opera Software が Opera 9 をリリースした。ちょっと変わったところのあることが伝統の、同社のウェブブラウザの最新バージョンだ。ブラウザがオペレーティングシステムに付属していたり(Windows では Internet Explorer、Mac OS X では Safari)無料で入手できたり(オープンソースの Firefox)するこのご時世、サードパーティの会社がそれに対抗するウェブブラウザを開発するなんて正気の沙汰ではないと思われるかもしれない。けれども Opera は、Windows から Mac OS X、携帯電話に至るまで、すべてのプラットフォームに食い込むことに成功している。今回の Opera 9 のリリースも、やはりイノベーションこそが生き残りの道だということを示したものと言えるだろう。

<http://www.opera.com/products/desktop/> (日本語)Opera browser: Features

例えば、今回のバージョンでは BitTorrent(巨大なファイルをインターネット上でより能率的に転送するためのピア・ツー・ピアのテクノロジー)を用いたファイル共有のサポートや、どのタイプの項目を見えないようにブロックするか(例えば広告だけをブロックするなど)をあなたが選べるコンテンツブロッカー、検索フィールドに好きな検索エンジンを追加できる機能、それに Opera の内部で Dashboard 風の小さなプログラムを走らせられる新しいウィジェットなどが、新たに内蔵機能として追加された。(この最後のウィジェット機能は Mac OS X 10.4 の下ではそれほど目新しいものにも見えないが、今後登場する Windows Vista オペレーティングシステムにおける同種のウィジェット機能に対して見れば、むしろ強烈な先制攻撃としても意味が浮き彫りになるだろう。)最後にもう一つ、OmniWeb からヒントを得たのだろうが、Opera 9 ではページのタブの上にマウスポインタをかざすと、その開いたウェブページのサムネイル・プレビューが表示されるようになった。Opera 9 は無料だが、$30 を払えば一年間の Premium Support サービスが得られるというオプションもある。ダウンロードサイズは 13.1 MB だ。[JLC](永田)

<http://www.opera.com/buy/>(日本語)Operaの購入

StickyBrain に代わり SOHO Notes 登場 -- Chronos LLC 社は今日、同社の人気の高い情報断片管理ソフトウェア、StickyBrain が製造中止となって、ほとんど同一のインターフェイスを持ちながらより多くの機能を持つ後継製品の SOHO Notes に替わることになると発表した。StickyBrain はもともと Apple の スティッキーズ アプリケーションを置き換える、よりパワフルなものとしてスタートしたが、その後進化を重ねて、ノートや URL、ウェブページなどさまざまの情報を保管しておくためのデータベース基盤の多目的ツールとなった。Spotlight 検索も提供し、情報をつかみ取るためのシステムワイドのメニューや、その他多数の機能も備えるようになった。(StickyBrain についてさらに詳しいことは、2003 年の記事“StickyBrain はスティッキー:特選情報オーガナイザ”と 2001 年の記事“断片情報キーパーをあと3つ”を参照。)一方 SOHO Notes はこれらすべての機能を持つほか、マルチユーザ機能、.Mac 経由のノート同期、同時に複数個のデータベースをサポートする機能なども追加されている。この発表に伴って SOHO Notes 5.5.2 のリリースも行なわれ、いくつかの新機能、例えば Atom プロトコルを利用したブログのポスト、カラーコードの付いたラベル、日付と時間が自動的に付く日記項目、それにオーディオ録音機能などが加わった。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=07089>(日本語)StickyBrain はスティッキー:特選情報オーガナイザ
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=06529>(日本語)断片情報キーパーをあと3つ
<http://www.chronosnet.com/Products/sohonotes.html>

SOHO Notes の価格は $40 で、StickyBrain 4.0 またはそれ以降の登録ユーザーは無料で SOHO Notes にアップグレードできる。それより古いバージョンのオーナーは $25 でアップグレードできる。[JK](永田)

Crazy Apple Rumors サイトが今週のニュースを一刀両断John Moltz の Crazy Apple Rumors サイトは私が毎日必ず読むものの一つだが、今週ほどツッコミ所の多いニュース記事が満載だったことはそう多くない。2006 年 7 月 3 日、John は何人かの有名どころのブロガーたちが Mac OS X から Ubuntu Linux へと乗り換えたニュースを取り上げた。その記事の中で彼は、今後このサイトの名前を Crazy Ubuntu Rumors と改名すると高らかに宣言し、その賑々しい高揚した気分はその後数パラグラフの間、現実が立ち戻って正気に返るまで続いた。その 2 日後、John はまた記事を書いて、今度は“Leopard Mobile”(iPod で走るバージョンの Mac OS X 10.5 Leopard として噂されているもの)を、いろいろの情報筋に従ってそれぞれ異なった機器で走っているのを示した図で概観した。Motorola Razr の写真から、何と、ベーグルの写真まである。クリームチーズをたっぷり塗ったベーグルの上に“Leopard Mobile”のスクリーンショットを貼り付けた写真は、Mac 界の噂話というものについて多くのことを物語っている。それからもう一つ、2006 年 7 月 6 日には、Microsoft から間もなく出るという“iPod キラー”製品のニュースが John の剣の餌食となった。彼は Microsoft の真面目くさった名前スキームを槍玉に上げてこの新製品を“Microsoft Windows Media Player 11 Portable Media Player Device Media Player Media Player Media Player”と呼び、次いで彼はこの機器に付属の説明書の最初の 6 ステップの説明なるものを書き上げてみせた。これは、想像し得る限り最悪の Windows 説明書をイメージした超過激なパロディーというわけだ。もしもあなたが最近 Crazy Apple Rumors サイトに目を通したことがなく、ちょっと笑いが欲しい気分なら、先週の一連の記事は絶対おススメだ! [ACE](永田)

<http://www.crazyapplerumors.com/?p=631>
<http://www.crazyapplerumors.com/?p=632>
<http://www.crazyapplerumors.com/?p=633>


Adam Engst、MDJ Power 25 で3位に浮上

文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

TidBITS の出版者、我らが Adam C. Engst が、MDJ Power 25 において6年連続5位以内入賞を成し遂げたことを、喜んでお伝えしたい。今年は順位を2つ上げ、その上にいるのは Apple の CEO Steve Jobs と COO Tim Cook の2人だけとなった。ほぼ毎年行われているこの調査に投票した人たちが言うには、Adam がこれだけ上位になるのは、TidBITS の拡大と Take Control 電子ブックシリーズの成功、そして彼の広大な人脈と、知り合うべき人を引き合わせることによって Mac コミュニティーをさらに良いものにするという情熱とによっているということだ。

<http://www.macjournals.com/gcsf/mdj_power_25_2005-2006.html>

MDJ Power 25 とは初耳だという人のために説明すれば、これは、Macintosh コミュニティーにおいて、多くのユーザにとってよく知られている人も知られていない人も含め、権力や影響力を持っている人は誰であるかを探ろうとするものだ。これは公開の人気投票ではない。投票するのは、Macintosh 業界人のなかでも選ばれた人々、ジャーナリスト、プログラマ、会社幹部やその他重要な地位にいる人たちだけだ。

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1246>
(日本語)我らがナンバー 2!TidBITS の出版者 Adam Engst が MDJ Power 25 で第3位にTidBITS の出版者 Adam Engst が MDJ Power 25 で第4位にAdam が 5 位入賞!

今年の上位5人のうち残りの2人は、Apple のインダストリアル・デザイナー Jonathan Ive と、今回初めて5位以内に割り込んだ Wall Street Journal のコラムニスト Walt Mossberg だ。もう1人大きく順位を上げたのは、Mac Publishing の副社長兼編集ディレクターに正式に就任した、Macworld の Jason Snell(第6位)だ。上記最初のリンクで、全員のリストを見ることができる。それぞれの人が何をしている人で、どうしてこのリストに含まれることになったのか、詳しい説明を読むには、MWJ の無料お試し購読に申し込んではいかがだろうか。これは、日刊の(さらに詳しい)MDJ の週刊版だ。

<http://www.macjournals.com/>

以下の人たちが、今回このリストに新しく加わった。

これらの人々を含め、今年のリストに名を連ねた皆さん、おめでとう!


新型 iMac が教育市場向け eMac を置き換える

文: Mark H. Anbinder <mha@tidbits.com>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

またもう一つの PowerPC-ベースの Macintosh が歴史入りとなった。Apple は先週新しいローエンドの必要最小装備の Intel-ベースの 17-インチ iMac を教育市場向けの eMac の後継機として発表した。この新しい $900 のモデルは、現行の 17-インチモデルよりも $300 も低い価格設定とされながら、多くの機能はそのまま継承している。

<http://www.apple.com/imac/>(日本語)アップル - iMac

Apple は経済化設計の一環として、$1200 のモデルについている 8x 2層 SuperDrive を 24x Combo Drive で置き換え (CD は焼け、DVD の読み取りは出来るが焼けない);ハードドライブを小さくし (160 GB を 80 GB に置き換えた);MacBook や Mac mini と同様 Intel GMA 950 グラフィックチップセットを使いメモリは共有;また Bluetooth もなく、新しい Mac には標準となりつつあった Apple Remote も外している。

このローエンド iMac にも 1.83 GHz Intel Core Duo CPU、512 MB のメモリ、AirPort Extreme ワイヤレスネットワーク、そして内蔵の iSight ビデオカメラが付いている。ハードドライブとメモリの大きさは build-to-order オプションで拡張でき、Apple の外部 USB モデムの他に Apple Remote もアドオンとして注文できる。

先週の San Diego での National Educational Computing Conference で展示されたこの新型 iMac モデルは教育関係の顧客向けに(現在のところ教育関係者限定)今すぐ入手可能と Apple は言っている。PowerPC チップと Apple では今はこれだけとなった CRT モニタ付きの一体型 eMac も在庫のある限り販売され、G4-ベースの iBook も同様である。

<http://www.apple.com/education/store/>(日本語)Apple Store for Education


アドバイザーのオツムは空っぽ

文: Matt Neuburg <matt@tidbits.com>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

アクティビティモニタ(「ユーティリティ」フォルダの中にある)を起動して、ポップアップメニューから「管理者プロセス」を選んだことのある人なら誰でも知っているように、Mac OS X コンピュータというのは、実のところ、自動的に起動する小さなプログラムの温床で、それらの目的はほとんどのユーザにとって不明だろう。これは通常の場合、心配するには及ばない。このプログラムのほとんどは Apple が動かすことにしたもので、Mac OS X の一部なのだ。知らぬが仏、何でも知っているビッグブラザーにまかせておこう。

しかし最近、新しく見慣れないプロセス "dashboardadvisor" が、アクティビティモニタ界にときどき姿を現すようになった。それだけでなく、外向きのネットワーク通信を傍受するユーティリティである Objective Developmentの Little Snitch を使っている人たちが、このプロセスは起動するたびに、まさにその外向きの通信を("dashboardadvisoryd" という名前で)試みるという事実に注意を促された。このプロセスは apple.com にあるサーバの1つと通信している。あなたのコンピュータは、平たく言えば、「実家に電話をかけて」いるのだ。この発見は、例によって、反動的で見境のない FUD(恐れ・不安・疑念)の氾濫を引き起こした。ビッグブラザーは、何でも知っているどころか、あなたを見張っているというわけだ。一体このプロセスは何をしているのだろう。Mac OS X のユーザを数えているのか、ユーザの名前と住所を通報しているか、それとも、パスワードを盗んでいるのだろうか。

<http://www.obdev.at/products/littlesnitch/>

一歩退いて考えてみよう。あるプログラムが、外向きのネットワーク通信をしているからといって、どうだというのだろう。あなたのウェブブラウザやあなたの電子メールクライアントの仕事は、まさにそれだ。これらのプログラムが外向きのネットワーク通信をしなければ、あなたはきっと困ってしまうだろう。しかしこの場合、ある意味であなたが通信を開始しているのであって、通信の状況をある意味で「見る」(例えばプログレスバーによって)ことができる。それに対し、例の「家に電話」は、自動的に起動し、バックグラウンドのみで動く不可視のプログラムで、不可視のメッセージをひそかに送っている。これは、スパマーやハッカーが、無邪気でお人好しなユーザのマシンを使って、個人情報を盗んだりサーバを攻撃したりするときの手口と、結局のところ変わらない。

しかし、もちろん、このプロセスはスパマーやハッカーの仕業ではない。これは Mac OS X の一部だ。詳しく言うと、最近の Mac OS X 10.4.7 アップデートの一部として、Dock アプリケーションに組み込まれたものだ。Apple は何も隠し立てをしていない。「ダウンロードした Dashboard ウィジェットが、www.apple.com/jp に掲載されているものと同一バージョンかどうかを、インストール前に確認できるようになりました」と公表している。それに加えて、問題のプロセスが開始するネットワーク上の「会話」を実際に聞いてみれば(Stairways Software の Interarchy を使えば簡単にできる)、何の情報も送信されていないことが分かる。逆に、情報を要求し、受け取っている。コンピュータに突然、ソフトウェア・アップデートのウインドウが自発的に現れ、「お使いのコンピュータで新しいソフトウェアを使用できます」と告げることがあるが、それとまさに同じことだ。ソフトウェア・アップデートは新しいソフトウェアのことをどうやって知ったとお思いだろうか。不可視のバックグラウンドプロセスが Apple のサーバに対して不可視のネットワーク通信を開始し、情報を要求し、受け取っているからにほかならない。

<http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=303771>(日本語)アップル - サポート - TIL (Mac OS X 10.4.7 Update (delta) について)
<http://www.interarchy.com/>(日本語)interarchy's_page

そうは言っても、ソフトウェア・アップデートと "dashboardadvisory" の振る舞いには、1つごく小さな、しかしおそらくは決定的な違いがある。ソフトウェア・アップデートでは、(システム環境設定の「ソフトウェアアップデート」パネルで)自動的な振る舞いを停止することができる。Dashboard チェックはというと、謳い文句は「確認できるようになりました」だが、実際には、「お使いのコンピュータは、あなたが好むと好まざるとにかかわらず、定期的に Apple にチェックに行きます」ということなのだ。この違いは、私を含め多くのユーザをいきり立たせるのに十分だった。Apple は、これを実装するのに、もっと気の利いた方法を採用することがいくらでもできたはずなのに、そうしなかった。

<http://www.red-sweater.com/blog/153/apple-phones-home-too>
<http://www.rentzsch.com/macosx/applePhonesHomeTwo>

だから、この機能はきっと無害なのだろうけれど、Apple が切り替えスイッチの提供を怠ったとしてもやはり、すべての Mac OS X ユーザにこれを停止する選択の自由が与えられるべきだと主張する、声なき大衆の抗議が聞こえるような気がしてならない。そして、実際のところ、これを停止するのは難しいことではない。問題のプロセスは、/システム/ライブラリ/LaunchDaemons/ の中にあるファイル(com.apple.dashboard.advisory.fetch.plist という名前のファイル)によって起動されている。実は、このフォルダの中にあるファイルは、基本的にほかのプロセスを起動することを仕事とする、launchd と呼ばれる一種の完全なバックグラウンドプロセスに対するコマンドだ。このコマンドはただのテキストファイルだから、編集することができる。さらに、その編集を簡単に行える、素晴らしいフリーウェアのプログラムがある。Peter Borgの Lingon だ。

<http://developer.apple.com/macosx/launchd.html>
<http://lingon.sourceforge.net/>

そういうわけで、もしも抗議の声に加わりたいとお思いなら、以下のようにすればよい。

  1. Lingon をダウンロードし、起動する。

  2. "System Daemons" パネルに切り替える(管理者パスワードを入力する必要があるかもしれない)。

  3. Label が "com.apple.dashboard.advisory.fetch" となっている行を探し、それを選択する。

  4. ツールバーの Unload ボタンをクリックする。

これだけだ。これで、plist ファイルには Disabled キーが書き込まれ、launchd が自動的に Dashboard チェックプロセスを起動することは、もう二度とないだろう。もちろん、そうすれば、コンピュータは新たなリスクにさらされる可能性がある。つまり、正当な Dashboard ウィジェットの仮面をかぶった悪意あるウィジェットをダウンロードしてしまうかもしれない。それに対する私のお気に入りの解決法は、そもそも Dashboard の実装は気に障るし本質的に安全でないのだから、Dashboard を全く使わないということだ。

<http://www.oreillynet.com/mac/blog/2006/07/did_apple_reinvent_the_antivir.html>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbart=08088>(日本語)Dashboard のご紹介


Style Master 進路を維持する

文: Matt Neuburg <matt@tidbits.com>
訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

Western Civilization はその旗艦商品である CSS エディタ (Cascading Style Sheets)、Style Master のバージョン 4.5 をリリースして (すぐに 4.5.1 にアップデートされた)、見栄えのする Web ページの制作をこれまで以上に容易にしてくれた。TidBITS は長年に渡って Style Master の成長と発展を見守ってきた。

<http://www.westciv.com/style_master/>
<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tbser=1266>
(日本語)Style Master で高精度 Web ページWestern Civilisation から Style Master 2.0 登場Western Civilisation の新しい人生Style Master 3.5 はウェブサイトの魔法使いStyle Master 4.0 で、CSS したものはそのまま見られる

変更点はマイナーであるが有用である。例えば、以前であれば CSS 文はあなたのスタイルシートに現れる順序で示されていた;今度のバージョンでは、CSS 文の検索、並び替え、及びグループ化が導入された。一方、一つの型の CSS 文の編集から他のへと切り替える時必ず出たり入ったりしていたドロワーが消えてなくなった;このエディタは今や一つのフロートするウィンドウとなった。更に、もしプロパティの名前と使い方がわかっていれば、それを含んだエディタを探すため色々なエディタペインの間を探し回る必要がなくなった。それは今度初めて全てプロパティをリストしたエディタペインが一つ追加されたからである。

世の中には、Style Master なしで CSS を書いて見ようなどと夢にも思わない人たちがいる。それは CSS 文エディタのダイアログがあなたの手と頭を、可能な限りのオプション全てを示しながら導いてくれ、結果は完全に間違いのない CSS になるからである。そうではあるが、一年以上前にバージョン 4.0 で出現した Style Master の CSS 分析ツールに大幅な進歩の跡が見られないのは残念である;このための手段としては、私はあの華麗で明晰な専用の CSS/HTML アナライザである Xyle Scope ($20) の方が好みである。

<http://culturedcode.com/xyle/>

Style Master は Mac OS X 10.3 かそれ以上で走るが、未だ universal binary としては出ていない (Windows バージョンはある)、そして値段は $60 である。以前のバージョンからのアップグレードは $30 である。もしすでにバージョン 4.0 へのアップグレードとして支払済みであれば、このアップグレードは無料である。更に、追加のコンピュータ一台毎に $20 を支払うよう期待されている。30日の無料デモ版が 8.5 MB のダウンロードとして出されている。

<http://www.westciv.com/westciv/downloads.html>


Google、動詞となる

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

商標関係の弁護士たちは、世界中で困惑のあまり頭を振り続けていることだろう。権威ある辞書、Oxford English Dictionary が今回 Google という会社名を動詞として辞書に掲載したのだ。無料で広告を出していることになるため、見たところこれは Google にとって良いことのようだが、このようにして名前が非公式に使われるようになれば、会社の商標名の持つ意味が薄らぐことにもなり、特に商標侵害の訴訟を起こすのが以前にもまして困難になるという効果もある。会社名が同様の「動詞化」の餌食となった会社は他にもある。FedEx、TiVo、それに Xerox などだ。

<http://www.oed.com/help/updates/latest-additions.html>
<http://en.wikipedia.org/wiki/Google_(verb)>

でも、ここでは商標関係の法律の話はさておき、実際の使用法についてちょっと考えてみよう。(だって、TidBITS ではこの種の言葉の使用法についてきちんと気を配るのが伝統なのだから!)Oxford English Dictionary に記された定義にはこうある:

[自動詞] Google の検索エンジンを使ってインターネット上の情報を見つけること。 [他動詞] Google の検索エンジンを使って(人または物)についての情報を検索すること。

まあ、意味としては十分明らかだろう。けれども私たちから見て気になるのは、この Oxford English Dictionary が終始一貫 Google という単語の頭文字を大文字に統一していることだ。動詞として使う場合にも頭文字が大文字になっており、掲載されている実例にも“I'll Google that information when we get back to the office.”とある。それとは対照的に、Merriam-Webster Collegiate Dictionary の編集者たちは 2006 年 4 月の会合で Google を動詞として加えることを検討した際に、それを小文字とすることとしていたが、ちょうど今週この追加が公式に発表されている。

<http://www.word.com/unabridged/archives/new_word_watch/>
<http://news.com.com/Google+joins+Xerox+as+a+verb/2100-1025_3-6091289.html>

頭文字を大文字にすることが必要かどうかについては、いろいろと議論がある。The Chicago Manual of Style(訳注: 公式文章の書き方の基準として権威のあるスタイルガイド)は、この種の動詞では小文字にする方が一般的だとしているが、最終的な決断は著者や編集者に任されるべきだとも述べている。ただし、どちらを選択するにしても同じ文章の中では一貫性をもって統一されるべきだとしている。個人的には、私は動詞を小文字で書くようにする方が好みだ。たとえ、それが商標関係の法律家の頭痛の種となるとしても。(いや、むしろそれだからこそ、そちらが好みなのかもしれない。)というわけで、この話についてもっと詳しいことを知りたければ、“Google verb”という検索語で google(小文字!)してみるとよい。

<http://www.wordwizard.com/ch_forum/topic.asp?TOPIC_ID=8415>


Take Control ニュース/10-Jul-06

文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Take Control の著者たちは語る... ここでもあそこでも -- 文章を書いたり編集したりで忙しい時以外の私たちは、Take Control 電子ブックについて、あるいは電子ブックの中で扱われる内容について、話をしているのをよく見受けられるようになった。だから、もしもあなたがドライブの最中、テールライトを見飽きたり、おしゃべりのラジオ番組を聞き飽きたりした時は、ちょっと短い間だけでも私たちの出演するポッドキャストに耳を傾けてみて頂きたい。

Joe Kissell は、Chuck Joiner の番組 MacVoices と Gene Steinberg の Tech Night Owl Live で“Take Control of Running Windows on a Mac”について語っている。彼のこの本は、最近の MyMac.com でのレビューで“5 of 5”の評価を獲得した。

<http://www.takecontrolbooks.com/windows-on-mac.html?14@@!pt=TRK-0034-TB837-TCNEWS>
<http://www.macvoices.com/archives/2006/657.html>
<http://techbroadcasting.com/podcasts/nightowl_060706.mp3>
<http://www.mymac.com/showarticle.php?id=2534>

Sharon Zardetto Aker も同じように、MacVoices では Chuck と、また Tech Night Owl Live では Gene と、Mac OS X のフォントについて、それからこの話題を扱った彼女の二冊の Take Control 電子ブックについて語っている。彼女の電子ブックは Geek.com での Allan Warner によるレビューで好評価を得た。その中で彼は、自分は本に関しては古いタイプの人間だが、この本“Take Control of Font Problems in Mac OS X”は彼が「気持ちよく読めた初めての電子本だった」と述べている。

<http://www.macvoices.com/archives/2006/652.html>
<http://techbroadcasting.com/podcasts/nightowl_060601.mp3>
<http://www.geek.com/news/geeknews/2006Jun/fea20060623037012.htm>
<http://www.takecontrolbooks.com/font-problems-macosx.html?14@@!pt=0037-TB837-TCNEWS>

しかしながら、Steve Sande ほど忙しくあちこちで話をした著者は他にはいなかった。“Take Control of iWeb”の著者として、彼は Gene の Tech Night Owl Live と Chuck の MacVoices に出演し、その上それに加えて Shawn King の Your Mac Life(残念ながらこの番組のアーカイブはもはや公開されていない)にも出演している。

<http://www.takecontrolbooks.com/iweb.html?14@@!pt=TRK-0031-TB837-TCNEWS>
<http://techbroadcasting.com/podcasts/nightowl_060608.mp3>
<http://www.macvoices.com/archives/2006/658.html>
<http://www.yourmaclife.com/article.php?story=20060607215436832>

その一方で、Take Control の編集長 Tonya Engst と私は、二人一緒に何度か MacNotables ポッドキャストに出演した。一度目は共演の番組で夫婦で一緒に働くのはどんな感じかという話をしたし、一番最近の出演は Ted Landau と Chuck Joiner も一緒のグループ討論で、Mac 業界で最も影響力のあった人を選ぶ MDJ Power 25 の最近のランキングで私が Take Control のお陰もあって第 3 位を得たことについて話した。その間には、私はまた別の番組で Ted Landau や Andy Ihnatko と共演した。彼ら二人は素晴らしい人物だが、ただ一つ、まだ Take Control 電子ブックを書いていないというところが玉に傷だ。この番組で私たちは Apple の最新の広告について、FileVault の問題点について、それから Mac 用の Google Video Player について話をした。最後に、これはぜひとも忘れて頂きたくないのだが、Small Dog Electronics の素晴らしい名前の番組、Dog Food for Thought Pawcast で、私は TidBITS、Take Control、その他いろいろのことについてインタビューを受けている。

<http://www.macnotables.com/archives/2006/652.html>
<http://www.macnotables.com/archives/2006/661.html>
<http://www.macjournals.com/gcsf/mdj_power_25_2005-2006.html>
<http://www.macnotables.com/archives/2006/655.html>
<http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=128728210&amp;s=143441&amp;i=7300017>


TidBITS Talk/10-Jul-06 のホットな話題

文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

各話題の下の1つ目のリンクは従来型の TidBITS Talk インターフェイスを開く。2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバ上で同じ討論に繋がる。画面上の見栄えが異なるほか、こちらの方が高速のはずだ。

焼けた太腿のミステリー -- 熱いラップトップ機をクールに保つためのいろいろな別手段を、読者たちが提案する。(メッセージ数 8)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=3038>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/871/>

10.4.7 アップデート -- 最近出た Mac OS X 10.4.7 アップデートでいろいろな問題、とりわけ SOCKS プロキシの使用に関する問題を経験した読者たちがいるが、一方では何の問題も起きていないという読者たちもいる。(メッセージ数 10)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=3039>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/872/>

Tiger で ssh のパスワードログインを無効に -- ssh のパスワード認証設定について、読者たちが議論する。パスワード機能を完全にオフにしてしまう方法も(それが良いことなのかどうかも)話題になる。(メッセージ数 6)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=3041>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/874/>

.Mac のセキュリティ: 確認用質問と誕生日情報がリセットされた -- パスワードアクセス用に設定してあった質問の文章が変わってしまっていたことに気付いたある読者が、自分の .Mac アカウントが誰かに乗っ取られたのではないかと疑っている。どうしてこんなことが起こったのだろうか? (メッセージ数 2)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=3043>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/876/>

10.4.7 が私のプリンタを食った? -- Mac OS X 10.4.7 にアップグレードして以来、印刷エラーが頻発している。これはオペレーティングシステムのアップデートに問題があるのか、それとも、プリンタドライバが古すぎるといった種類の問題なのだろうか? (メッセージ数 4)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=3045>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/877/>

Adam は Gates よりも影響力大 -- Adam が MDJ Power 25 で第 3 位に輝いて、Redmond 在住のちょいと地味な某億万長者より上位になった。いったい、このランキングはどうやって決められているのか? (メッセージ数 4)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=3046>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/878/>

Mac OS X の定期保守 -- Randy Singer のウェブサイト Macintosh OS X Routine Maintenance がアップデートされた。きっと TidBITS Talk 読者の皆さんにもお役に立つだろう。(メッセージ数 1)

<http://db.tidbits.com/getbits.acgi?tlkthrd=3048>
<http://emperor.tidbits.com/TidBITS/Talk/880/>


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Tiger でのファイル共有、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther でのユーザとアカウント、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther のカスタマイズ、TidBITS 翻訳チーム訳
Panther へのアップグレード、TidBITS 翻訳チーム訳

非営利、非商用の出版物およびウェブサイトは、フルクレジットを明記すれば記事を転載またはウェブページにリンクすることが できます。それ以外の場合はお問い合わせ下さい。記事が正確であることの保証はありませ ん。書名、製品名および会社名は、それぞれ該当する権利者の登録商標または権利です。TidBITS ISSN 1090-7017

Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2006年 7月 18日 火曜日, S. HOSOKAWA