TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#849/02-Oct-06

Apple は先週、同社製のソフトウェア製品の多くにアップデートを取り揃え、次から次に一斉放水のごとくアップデートを解き放ってみせた。Jeff Carlson が Mac OS X 10.4.8、Aperture 1.5、iTunes 7.0.1、Final Cut Pro 5.1.2、Logic Express 7.2.3 と Logic Pro 7.2.3 について、それからこちらは比較的小規模ながら Final Cut Studio と、iLife '06 および iWork '06 スイートのプログラムへのアップデートについても報告する。こうした Apple のアップデートをダウンロードする間の読み物としては、Jonathan Sousa が MySQL を使い始めたい人のための手引きをお届けし、Adam が StuffIt Deluxe 11 のリリースを検討しつつ iChat で友人たちと連絡を密にする方法も説明、また Glenn Fleishman は Microsoft Messenger for Mac 6.0 のリリースについてお伝えする。

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Mac OS X 10.4.8 が多数の問題点を修正

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple 社のプログラマーたちの仕事の成果が先週、収穫の時を迎えた。実りの秋だ。Apple がそのソフトウェア製品のほとんどすべてにアップデートを出したのだ。メジャーなアプリケーションの個々のものもそれぞれに改訂されたのだが、多くの Mac ユーザーたちの関心をまず集めるのは Mac OS X 10.4.8 だろう。これは、オペレーティングシステムのいくつかの領域にわたってバグ修正を施したアップデートだ。

主要な変更点として挙げられるのは、セキュリティの拡張、Apple USB を使った接続の改善、ワイヤレスネットワークの認証セキュリティを高めるための EAP-FAST プロトコルのサポート、サードパーティの USB ハブとの互換性の改良、ある種のブロードバンドネットワークでのパフォーマンス向上、それからカメラの RAW のサポート改善などだ。それに加えて、Apple は Microsoft Office に影響するいくつかのバグに対処し、Intel ベースの Mac で Rosetta コード変換が不正確になる可能性のあった問題点を修正している。

今回の新機能のうちで最もクールなものといえば、Control キーを押しながらスクロールホイール(または Raging Menace の Side Track ユーティリティが提供するような疑似スクロールホイール)でスクロールするとスクリーンが滑らかにズームするという機能だ。スクリーンのズームはもうかなり以前から実現されている(ユニバーサルアクセス 環境設定パネルにある)機能だが、ズームイン・ズームアウトのためにキーボードショートカットを使うのは厄介だ。今回新設されたスクロールホイールによるズーム操作は、キーボードとマウス 環境設定パネルの マウス 画面で設定できる(ここで Control キー以外の修飾キーを選ぶこともできる)が、視力に自信のない人も、またプレゼンテーションをする人がスクリーン上の特定の部分に焦点をあてたいような場合にも、きっと諸手を挙げて歓迎できる機能と言えるだろう。

Mac OS X 10.4.8 のリリースノートは Apple にしては珍しく口数の多いものだったが、まだよく意味のわからない部分もある。例えば「Windows ファイル共有がただ一つだけのプロセスを生成するようになった。このため、Mac OS X コンピュータがマスターブラウザの選挙に勝利した場合に (if it won a master browser election) 反応しなくなる問題が解消された」とあるが、ひょっとして開票のやり直しでもすれば直るのだろうか?

それからもう一つ、「パーティション分けされた FireWire ハードドライブを接続した時に Finder から「初期化」「何もしない」「取り出し」ボタンのある警告メッセージが出ないことのあった問題を修正した」というのもある。普通、私たちの常識としては、初期化されていない FireWire ハードドライブを接続した場合以外には、そんなダイアログを見たく _ない_ と思うのだが、どうなのだろうか。

それに、次の文章について、Apple はリンク先で説明してくれてはいるのだが、これを読んだ私たちは頭を振り絞って大学時代の理論物理の授業を思い出そうとせざるを得なかった。Apple いわく、「デフォルトの AFP WAN 量子量 (AFP WAN quantum size) を増やして Apple ファイル共有のクライアントパフォーマンスを改善した。」

このアップデートは、あなたのマシンに応じていくつかの形で入手可能となっている。ソフトウェアアップデートを使えば適正なバージョンが受け取れるはずだが、独立のダウンロードとしてアップデータを入手することも可能だ。Intel 用のアップデートについては、Apple は特に注意書きを付けてアップデートの適用後コンピュータが _二回_ 再起動するはずだと記している。いつものシステムアップデートと同様、実行する前にバックアップをとっておくことをお勧めする。個別のアップデータは下記の通り:


iTunes 7.0.1、iLife '06、iWork '06 アップデート

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple から iTunes 7 のメンテナンスアップデートがリリースされ、当初のリリースで見つかったさまざまの問題点に対処の手が加えられた。Apple によれば iTunes 7.0.1 は「Cover Flow、CD 読み込み、iPod 同期、その他の安定性及びパフォーマンスの問題を解決」しているという。Windows ユーザーの方がより困難な問題に iTunes 7.0 では出会っているようなので、今回のリリースでそれらの問題点も解決されていることを願いたい。iTunes 7.0.1 はソフトウェアアップデート経由で、あるいは 25 MB の独立ダウンロードでも入手できる。

iLife '06 と iWork '06 を構成するプログラムたちには、Aperture 1.5 との相互作用に関する互換性が追加された。(今週号の記事“Aperture 1.5 が Photokina で最新の Lightroom ベータと顔合わせ”を参照。)以下のアップデータがソフトウェアアップデート経由でも、独立ダウンロードでも入手できる。iMovie HD 6.0.3 (7.1 MB)、iWeb 1.1.2 (23 MB)、iDVD 6.0.3 (7.2 MB)、GarageBand 3.0.4 (30 MB)、iPhoto 6.0.5 (80 MB)、Keynote 3.0.2 (2.7 MB)、それに Pages 2.0.2(2.8 MB) だ。そのうち iMovie HD アップデートは上記の追加機能の他に、全体的な安定性の向上と(具体的には明示されていない)その他の「小さな問題」にも対処しているという。また iPhoto アップデートはアップルプリントサービスで利用可能な、新しいカレンダー、グリーティングカード、およびポストカードのテーマも追加しているという。


Aperture 1.5 が Photokina で最新の Lightroom ベータと顔合わせ

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

ドイツの Cologne で開かれた Photokina 写真カンファレンスで、Apple は同社のプロ向け写真管理ツールに対する重要なアップデートとなる Aperture 1.5 を披露した。このソフトウェア自身は、週の終わりに既存の Aperture 所有者に対しては無料のアップデートとしてリリースされた (125 MB のダウンロード):新ユーザーに対しては $300 である。

Aperture 1.5 では、ほぼ一年前に Aperture 1.0 が出されて以来、プロの写真家が望んできた幾つかの事項に対して応えている。そのリストの一番上 に来るのは、画像が何処にあってもアクセスできるようになったことである。これまでは Aperture にディスク上の自分のライブラリに全てをコピーする事を許可しなければならなかった。このプログラムでは更にオフラインボリュームにある写真のプレビューを保存できるようになったので、あなたの写真ライブラリ全体をより良く追跡できるようになった;これらのプレビューは、オリジナルがオフラインにあっても、レーティングする、レビューを付ける、そして整理することも出来る。他に改善された点は、Aperture の色調整の制御性、RAW 画像のサポート、ルーペビューの設定、そしてメタデータのインポートとエクスポートである。Aperture の写真は、今や iLife '06 や iWork '06 のアプリケーション内からでもアクセスでき、そして iTunes を使うことで iPod と同期させることも出来る。

何時にない (しかし歓迎すべき) 動きとして、Apple は Aperture 1.5 に対するハードウェアに対する最低要求特性を引き下げ、すべの現行の Mac で動くようになった;従前の版では、内蔵されたグラフィックプロセッサを理由として Mac mini と MacBook は推奨されていなかった。

Apple はプロ向けの写真市場で足場を築くべく Aperture を積極的に売り出してきたが、これは Adobe のプロ写真ツールであるLightroom との激化する競争を見れば理解できる話である。一方で、ブランド名が変えられて今や Adobe Photoshop Lightroom となった Adobe 方も、Photokina でベータ 4 バージョンが無償の Mac 又は Windows 用の 14 MB ダウンロードとしてリリースされた。

Lightroom は未だ仕掛品の段階だが、ここまでを見ていると Apple と Adobe がいかに積極的に写真家に売り込もうとしているか、そしてフィードバックに対して表面上は直接応えようとしている様子がわかる。二人の重量級が相手が倒れるまで殴り合っているのを見るのはいつでも楽しいものである、勿論プログラムが進歩するにつれて最後に笑うのはそれを使うユーザーであるという前提の上であるが。


Apple、Pro アプリケーション、Final Cut Pro と Logic をアップデート

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

Apple のハイエンドビデオ及びオーディオアプリケーションが今週の一組のアップデートで弾みがついた。この Pro Applications Update 2006-02Pro Applications Update 2006-02 は、Final Cut Studio 5.1, Final Cut Pro 5.1, Motion 2.1, Soundtrack Pro 1.1, DVD Studio Pro 4.1, LiveType 2.1, Compressor 2.1, Apple Qmaster 2.1, そして Final Cut Express HD 3.5 の間で共有されるコンポーネントとその基盤をなすフレームワークに関する幾つかの詳細は明らかにされていない問題を解決している。このアップデートは Software Update 経由か (もしいずれかの製品を持っていれば)、或いは 7 MB のダウンロードとして入手可能である。しかしながら、Apple のアップデートに関する頁のリンクをクリックすると、Final Cut Studio アップデートをダウンロードするための書式へと連れて行かれてしまい、そこでは Final Cut Studio のライセンスが要求されるので、もし Final Cut Express HD または LiveType を使っているのであれば、Software Update 経由が役に立つ唯一のソースの様である。

独立系のフィルム製作者にとって幸せなことは、Final Cut Pro 5.1.2になって数多くのバグ修正と、毎秒 24 フレーム (これが標準のフィルム速度) で撮影できる Canon ( XLH1) や GY-HD100 ProHD) からの新しい HD カムコーダのようなカメラに対するネイティブでの対応性が改善されたことであろう。このアップデートでは又 Sony XDCAM HD のネイティブ編集に対応しており、ビデオスコープに関する重要な問題を直し、そして今や Apple の FxPlug プラグインをもサポートする。更なる詳細は Final Cut Pro 5 に関する最新情報 (244K ダウンロード) で見られる。Final Cut Pro 5.1.2 アップデートは Software Update 経由か 28 MB のダウンロードとして登録ユーザーは入手出来る。

Apple はまたそのオーディオ編集ツールへのアップデートもリリースしている。Logic Express Update 7.2.3 (14 MB ダウンロード) と Logic Pro Update 7.2.3 (25 MB ダウンロード) の二つで、Mac Pro や Power Mac G5 Quad システムでこのアプリケーションを走らせることに関する問題を解決している。更に Apple によれば、この二つのプログラムとも "PowerPC G4, G5, それに 2 デュアルコアプロセッサまでの Intel ベースの Mac に対して最適化されている" と言う。


StuffIt がバージョン 11 に

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

(その前には Aladdin Systems という名で知られていた)Allume Systems 社を昨年買収した Smith Micro Software から、StuffIt Deluxe 11 がリリースされた。これは 1986 年以来 Macintosh 界の一部分を構成し続けてきた圧縮プログラムの、その最新バージョンだ。StuffIt Deluxe 11では、その基幹となる機能そのものは StuffIt Deluxe 10 と変わっていないが、ユーザーがアーカイブファイルを扱う方法に大きな変更が加えられた。(19-Sep-05 号の記事“ StuffIt Deluxe 10 が Tiger と共に ”を参照。)

StuffIt Archive Manager 登場 -- StuffIt Deluxe 11 での最も目立つ変更点は StuffIt Archive Manager だ。これはアーカイブの管理操作に iTunes 風のインターフェイスを持ち込んでいる。左側にあるパネルに“collection”(集まり)がリストされ、これは基本的に Finder におけるスマートフォルダと同等の働きをする。つまり、特定の基準に合致したファイルの集まりを自動的に生成したものだ。StuffIt Archive Manager にはさまざまな種類の出来合いの collection がアーカイブ用に組み込まれている。またあなたが自分で好きな基準を決めて自分自身の collection を作ることもでき、その上 StuffIt Archive Manager はこれらすべての collection に対して Spotlight を使った自動アップデートを行なう。この点、StuffIt Archive Manager は Finder のサイドバーに現われるスマートフォルダの集まりを作るのと同等以上のことはあまりしていないようだが、それでもこの機能のお陰でたくさんのファイルのリストを素早く選り分けることができるようになり、collection を再定義せずにリストの内容を狭めていくことも可能となる。

けれども、StuffIt Archive Manager の本来の目的はスマートフォルダの代わりとなることではない。そうではなくて、旧来の StuffIt Deluxe アプリケーションに代わる、アーカイブ操作の新しいインターフェイスを提供することがその眼目なのだ。StuffIt Archive Manager ではツールバーのボタンを使って新しいアーカイブを作ったり、既存のアーカイブをブラウズしたり(ダブルクリックも使える)また選択したアーカイブを展開したりもできる。一つのアーカイブをそれ自身のウィンドウの中でブラウズしている時には、新規のフォルダを作ったり、追加のファイルをドラッグして持ち込んだり、アーカイブ中のファイルの情報を見たり、個別のファイルを抽出したり、項目を消去したり、またそのアーカイブについてのコメントを追加したりもできる。

あなたが多数の JPEG 画像を扱っている時には、StuffIt Archive Manager のプレビューパネルがアーカイブ中の画像のサムネールを表示するので、いちいち外部プログラムに移ってどのファイルを使うかを調べたりせずに済む。StuffIt Deluxe の Spotlight サポートは、また逆方向の働きもする。つまり、Spotlight プラグインをインストールすることで、Spotlight 自身が圧縮アーカイブの内部を見ることができるようにもなる。StuffIt Deluxe 11 ではまた 256-bit AES の暗号化法を使った暗号化 Zip アーカイブを開く機能のサポートも追加された。

これは驚くにはあたらないことだが、StuffIt Deluxe 11 は Universal Binary となって Intel ベースの Mac でのパフォーマンスが向上した。また、複数の PowerPC プロセッサや Intel コアの利点を活用するようになり、マルチスレッドにも対応したので、例えばプレビューパネルでサムネール画像をレンダリングしている最中にもプログラムの他の部分へのアクセスが限定を受けるようなことはない。

StuffIt Deluxe 11 パッケージの他の構成要素を概観してみると:

StuffIt Standard Edition もアップデート -- 一方、StuffIt Standard Edition つまり DropStuff と StuffIt Expander のバンドル販売版もアップデートされた。(StuffIt Expander については従来通り無料の独立ダウンロード版もある。)今回の StuffIt Standard Edition 11 での新機能はただ一つ、StuffIt Expander が暗号化 Zip アーカイブに対応したことだ。

[訳注: StuffIt Expander のバージョン 11 (英語版、フリーウェア) は、 日本語ページからもダウンロードできます。]

価格とシステム要件 -- StuffIt Deluxe の価格は $80 で、従来のバージョンの StuffIt Deluxe または StuffIt Standard Edition からのアップグレード価格は $30 となっている。一方 StuffIt Standard Edition の価格は $50 で、従来のバージョンからのアップグレードは $15 だ。StuffIt Deluxe は Mac OS X 10.3 かそれ以降を必要とし、StuffIt Deluxe での Spotlight 読み込みおよび Automator サポートには Mac OS X 10.4 が必要、また StuffIt Standard Edition 11 も Mac OS X 10.4 を必要とする。(古いバージョンの Mac OS X、また Mac OS 8.6 から 9.2 まで、それぞれで動く旧バージョンの StuffIt Standard Edition も入手可能だ。)


Microsoft が Messenger for Mac 6.0 をリリース

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Microsoft のインスタントメッセージングが先週、Mac 本位の大きなアップグレードをみた。 Messenger for Mac 6.0のリリースだ。この最新版は Universal Binary となり、記録されたメッセージの Spotlight 検索を装備した他、Yahoo の Messenger サービスとの相互作用も提供している。Microsoft Messenger は 8.6 MB の無料ダウンロードで、使用にも料金はかからない。

この最新版では現在 iTunes で再生中のトラックを表示するカスタムステータスメッセージも提供できるようになった。また、顔文字 (emoticon) にもカスタマイズおよびアニメーションのオプションが加わった。これは私たちにはそれほどわくわくする機能とも言えないが、Mac 版がこの方面でも Windows 版と肩を並べる機能を持つようになったのは嬉しい。

この Microsoft 製品のシングルユーザ版では iChat や AOL Instant Messenger のユーザーに繋がることはできないが、Microsoft Office Live Communications Server を持つ企業版のユーザーたちは AIM、iChat、および Yahoo IM ユーザーとも接続できる。


iChat であなたの友だちを追跡

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

例えばあなたが別のタイムゾーンにいるある友人と、彼が起きたらすぐに、あるいは彼が仕事場に着いたらすぐに、どうしてもチャットで話す必要があるとしよう。ボイスメールや電子メールで伝言を残すのも良いだろう。でも、もしもその友人が一番にボイスメールをチェックしたり電子メールを読んだりしてくれなかったらどうなるのだろうか? ところがここで、もしも彼が iChat を十分使いこなしていて自動ログインをしているような人だった場合には、あなたは iChat のあまり知られていない機能、つまりシングルユース、個人ごとの警告機能を生かして使うことが可能になる。

メンバーリストであなたの友人の名前を選んで、メンバー >情報を見る (Command-I) を選び、その「情報」ウィンドウの中の「表示」ポップアップメニューから「操作」を選ぶ。それから、「イベント」ポップアップメニューで「メンバーがチャット可能になる」を選んで、警告方法を選ぶ。私の好みは一番上にある「サウンドを再生」だ。あなたの友人がオンラインになる度にいつも警告を受けるのを避けたいならば忘れずに「次回のイベントが発生する場合にのみ操作を実行する」を選択しておく。そして OK をクリックしてから、待つ。すると、彼がオンラインに登場するやいなや、iChat はあなたに警告してくれる。そうなれば早速あなたは彼に球を投げてみることができるわけだ。

私は、Skype に同等の機能があるのかどうか調べてみた。けれども私の見たところ、ここにはコンタクト相手たちのうち誰か一人がオンラインになった時に警告するという、一般的なものしか装備されておらず、特定の人がオンラインになった時に警告する(iChat にはこの機能がある)というのはできないようだ。それでも、あなたが膨大な人数をコンタクト相手にしているのでない限り、そういう一般的な警告方法でも短期的には使ってみる価値があるだろう。


Mac で MySQL を使う

  文: Jonathan D. Sousa <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

多くの Macintosh ユーザにとって、リレーショナルデータベースとの出会いというのは、FileMaker Pro の最新版が最初で最後となる。Windows ユーザは長年 Microsoft Access を利用してきたが、Mac 版の Microsoft Office には、それに相当する製品が含まれたことはない。しかし、あなたの Mac が Mac OS X に移行したということは、その基盤が BSD となったのだから、Unix 連中お気に入りのデータベースがいくつか、大した苦労もせずに動くようになったということだ。そのようなデータベースの中で、特に人気があるものの1つが、オープンソースの MySQL だ。本格的なリレーショナルデータベースを試してみようと思ったときに、これが唯一の選択肢というわけではもちろんないが、この製品には、使いやすいインタフェースが何種類もあって選べるし、Mac OS X Server に同梱されているという利点もある。

最近、様々なアプリケーションが新しく登場したり改良されたりしたので、MySQL のほとんどの機能にアクセスするのに、コマンドライン・インタフェースや SQL(Structured Query Language: 構造化問い合わせ言語)のニュアンスに精通する必要がなくなった。パワーユーザであれば、高度な機能を使いこなすことによって、込み入ったデータを格納したり取り出したりできるが、プロのデータベース管理者にならずとも、顧客や蔵書、売上高など、格納したいものは何でも、手軽に目録を作ることができる。iTunes のライブラリを直接 MySQL で読み込むためのプログラム(SQLTunes)というものまである。スプレッドシートは有用だが扱いにくいと感じているなら、MySQL を検討してみるとよいだろう。

現在のほとんどのリレーショナルデータベースを使うには、それがどのように組み立てられているのか、多少の知識が必要だ。データベースの核となるのは、データを効率的に格納し、索引をつけ、取り出すように作られたソフトウェアだが、それには通常、グラフィカル・ユーザ・インタフェースが何もない。データベースと通信するには、テキストコンソールを使い、SQL やデータベース独自の変形 SQL の形で、コマンドを送信する。データベースは、実質的にはサーバとして動作するから、データベースに直接 IP 接続でき、その道程にあるファイアウォールのすべてで適切なポートが開いていれば、その物理的な位置はほとんど問題にならない。

そのようなデータベースのフロントエンドは、ちょうどウェブブラウザに相当するもので、ユーザのリクエストを解釈し、それをデータベースサーバが理解できる言語として送信し、出力を見やすく表示する。理論的には、1つのフロントエンドで、複数の MySQL データベースに接続できるだけでなく、SQL を解するどんなデータベースとでも接続できるはずだが、残念ながら、様々なデータベース製品がそれぞれ奇抜な方法で SQL を解釈するので、データベースとフロントエンドとの組み合わせは、特定の限られたものしか使えないことが多い。ODBC(Open Database Connectivity)ドライバは、SQL とデータベースの内部言語とを相互に翻訳するということになっているが、内部言語がプロプライエタリなコードであり、状況によって使用できないこともある。MySQL は、オープンソース製品なので、ほかの多くのデータベースと比べ、使いたいフロントエンドを柔軟に選ぶことができる。

MySQL サーバのインストール -- グラフィカルインタフェースで作業するのは楽しいのだが、その前に、データベースサーバを Mac の上で動かしておかなければならない。すでに述べたように、Mac OS X Server を使っていれば、おそらく MySQL がインストールされているので、専用の環境設定パネル(システム環境設定の中にある)を使って起動するだけでよい。

一方、Mac OS X 10.3 か 10.4 を使っているなら、 MySQL AB のウェブサイトに適したバージョンが用意されている。現在の安定版は 5.0 で、5.1 のテストと開発が進行中だ。注意してほしいのだが、Apple は Mac OS X Server にかなり古いバージョンを含めているので、最新の機能を使うにはアップグレードをしたほうがよい。データベースをインストールするには、ただ単に Readme ファイルに書かれている指示に従い(ほとんどの場合、パッケージインストーラをダブルクリックするだけでよい)、さらにディスクイメージに含まれている System Preferences パネルをインストールする。この設定パネルは /ライブラリ/PreferencePanes においておく必要がある。ここでも、ファイルをダブルクリックすれば、作業がスムースに進むはずだ。困ったときは、サイトにある掲示板が役に立つだろう。データベースがインストールできて、システム環境設定を開いたら、いよいよ決定的瞬間だ。ウインドウのいちばん下に MySQL アイコンが現れているはずなので、それを選択し、Start MySQL Server ボタンをクリックする。管理者パスワードを入力する必要があるだろう。データベース動作中の表示がされたら、インストールは成功で、本格的なリレーショナルデータベースが動き始めたのだ。

次に、フロントエンドを1つ選ぶ必要がある。いや、1つに決めることもない。これから紹介するいくつかの製品を試してみて、自分の必要に最も合うものを選んだとしても、何も悪いことはない。しかし、まず最初に、MySQL AB が提供しているツールから始めるのがよいだろう。最低限、MySQL Administratorはインストールする必要があるだろう。思い出していただきたいのだが、今のところインストールしたのはサーバだけだから、それにアクセスするためには、クライアントを使って命令を与える必要がある。ちょうど、どのサイトを訪れるのかウェブブラウザに伝えるようなものだ。はじめて MySQL Administrator を起動すると、どのデータベースに接続するのか尋ねられる。サーバのホスト名に 127.0.0.1(この IP アドレスは、そのコンピュータ自身を指すショートカットだ。"localhost" というアドレスでもよい)、ポートに 3306、ユーザ名に root と入力し、パスワードは入力しない。これまでのところがうまくいっていれば、データベースについてのあらゆる種類の情報が表示されたウインドウが現れるはずだ。最初にするべきことは、root アカウントにパスワードを設定し(このパスワードは次にデータベースにログインするときに必要となる)、普段使うためのアカウントをもう1つ作成することだ。この新しいアカウントには、設定できる権限のほとんどを、あるいは少なくとも Select、Insert、Update、Delete、Create、Drop、Alter の権限を設定することを忘れないように。このような権限の制限は、例えばデータベースのデータを参照することはできるが変更はできないというようなアカウントを作成するときに使うということを覚えておこう。

テーブルとデータを操作する -- データベースがインストールされ、動き出し、それを管理する方法を手に入れたわけだから、いよいよテーブルやデータを使った作業を始めることができる。ソフトウェアの選択肢はいくつかあるが、どれも目的は同じだ。ユーザができるだけ SQL を使わずに MySQL で作業できるようにするということだ。多くの人は、MySQL AB のツールセット を選択するだろう。これには、MySQL Query Browser と MySQL Workbench が含まれている。これらのプログラムの中には、機能が重なっているものがある。例えば、Table Editor は MySQL Query Browser と MySQL Administrator の両方に組み込まれている。一緒にダウンロードされる Workbench は、複雑なデータベースを視覚的に設計したり構築したりするのに役立つ。テーブルとその中に含まれるデータフィールドを作成するには、これらのプログラムは、必要最小限ではあるが、よいツールだ。

残念ながら、これらのツールの動作は、必ずしも理想的とはいえない。例えば、テキストを格納するのに、CHAR データ型を使ったフィールドを作成しようとすると、受け入れる最大文字数を設定するよう求められるのだが、それと似ているがより融通の利く VARCHAR データ型を使うと、フィールドの長さは尋ねられない。それを設定するのを忘れたまま変更を適用しようとすると、SQL の構文に問題があると表示されるが、どのようなエラーであるかは知らされない。グラフィカルインタフェースを使う理由の1つは、SQL を覚えなくても済むようにすることなのだから、ユーザは膨大なオンラインドキュメントをかきわけるほか、なすすべもなく取り残される。とはいえ、ドキュメントが役に立たないというわけではない。それぞれの記事の末尾に、親切なユーザがコメントを付け足してゆくので、ドキュメントは常に拡大している。実際、私としては、データを格納するために MySQL で使用できる様々なデータ型について、数分間かけて勉強することを強く勧める。リレーショナルデータベースを使おうとすれば、学習のしすぎということは決してないのだが、ほんの少し学習しただけでも、驚くほど遠くまで行けるだろう。

MySQL Query Browser は、特定のデータを選択するということについては、SQL を避けるという、多くの初心者が必要とする機能を、十分に提供しているとはいえない。この製品の機能は、本格的なグラフィカルインタフェースというよりは、クエリをドラッグアンドドロップで作成するための構文補助というべきものだ。基本的な SELECT 文を一度も見たことがないというなら、より使いやすい、無料または商用のアプリケーションを試してみるとよいだろう。

MySQL アプリケーション群を離れて探索してみれば、データベースサーバのインタフェースとして企図されたオープンソースプロジェクトがほかにもいくつか見つかる。CocoaMySQL は、すっきりとした、とても Mac らしいソフトウェアで、MySQL データベースの管理ができるように作られている。これにはMySQL Administrator 以上の機能はあまりないけれど、そのほとんどすべての段階において、より直感的だ。データを取り出すためのクエリを組み立てたり、複雑なデータベースダイアグラムを設計したりする役には立たないけれど、多数のコラムがあるテーブルを1つ、すばやく作るということなら、これは優れたアプリケーションだ。安定版はかれこれ3年近く前の時代遅れなので、MySQL 5.0 のインタフェースにはベータ版が必要になることに注意。

SQuirreL SQL クライアントは、Java で作られているので、クロスプラットフォームだが、コンピュータに最新版の Java をインストールする必要があるし、Mac インタフェースの慣習のほとんどにしたがっていない。SQuirreL クライアントは Java 実行環境内で動くので、メニューバーが二重になって不格好だ。インストールの説明書を見ると、ターミナルに踏み込む必要があるように書かれているが、たいていの場合はダウンロードしたファイルをダブルクリックするだけでよい。SQuirreL は概して使いにくいソフトウェアで、最上級のユーザだけが探究してみようと思うような代物だ。

もう1つ、フリーだが機能が限定された選択肢が、phpMyAdmin Project から出ている。PHP と MySQL を使ったウェブサイトをすでに動かしているなら、この PHP スクリプトの集合をインストールすれば、ウェブブラウザを使って、データベースをほとんどの側面から管理できる。また、必要なクエリを作成するだけの SQL の知識があれば、データを取り出すこともできる。phpMyAdmin が手軽に使える場面は限られており、主にウェブマスター向けのものだが、これを使えば仕事が簡単になるかもしれない。少なくとも、データベース上の問題を片づけるために休日出勤をする必要はなくなる。

これと似ているが、より拡張性の高いツールに、Perl 言語に基づくWebmin がある。このフリー製品は、MySQL データベースを管理するだけでなく、システムアカウントを追加したり、ファイル共有を設定したり、そのほか数十の一般的なサーバ管理作業を行うことができる。Webmin は、一般的な種類のサーバのほとんどをウェブインタフェースから動かすための、完全で拡張可能なシステムを目指しているが、そのようなサーバと毎日過ごしているというのでなければ、ただ MySQL と通信するためだけにこのパッケージを使うというのは、大げさすぎるだろう。

フリーツールから離れ、概してもっと磨かれた商用製品に移ると、成熟さと洗練さの水準が様々な、数多くの選択肢が見つかる。幸いなことに、テキストエディタやウェブブラウザと同じように、選択肢が多岐にわたっているため、すべてのユーザに、それぞれの必要や好みにあったデータベースフロントエンドが、おそらくあるだろう。さらによいことに、これらの製品のほとんどは、試用版がそれぞれのウェブサイトからダウンロードできる。

中でも、とりわけ Mac 向きのアプリケーションの1つが、Advenio のSQLGrinder だ。60 ドルの SQLGrinder は、洗練された、ユニバーサルバイナリのフロントエンドで、SQL の自動補完、すばらしい読み込みおよび書き出し機能、AppleScript および Automator 対応といった気の利いた機能をそなえている。プログラムから直接画像を格納したり見たりすることもできるし、クエリの結果をローカルで覚えているから、複雑なクエリを再実行しなくとも、以前の結果に戻ることができる。このアプリケーションは単一ウインドウ方式を採用しているので、かなり直感的に使え、様々なデータベースに複数の接続をしてもすばやく操作できる。残念ながら、グラフィカルな SQL クエリビルダがないので、初心者は基本的なクエリを作成するのにも苦労するだろうが、SQL コードの書きかたを知っているユーザにとっては、よくできたすばらしいツールであることはまちがいない。

InterServices から出ている、不格好な名前をした SQL4X Manager Jは、60ドルのユニバーサルバイナリ・プログラムで、1つのフロントエンドを使って、Oracleや Microsoft の SQL Server のような大規模な商用データベースを含め、主要なリレーショナルデータベースのほとんどを管理できる。これは非常に賢く、どのデータベースに接続しようとしても、最新のデータペースドライバをダウンロードして調整し、そのサーバで使える機能だけを見せてくれる。インタフェースはかなり複雑だ(ツールチップが追加されればよくなるだろう)が、非常に高度な機能も使える。画像ファイルを直接 BLOB(binary large object)フィールドに加えることもできるし、それをスライド式のドロワで見ることもできる。由緒ある Windows プログラム Crystal Reports に見られるような、基本的なレポートモジュールもあり、データから動的に書類を生成できる。初心者にとっては残念ながら、SQL を使わないクエリビルダは含まれていないので、この製品を使ってリレーショナルデータベースの力を活用するには、SQL 言語を学ばなければならない。しかし、すでにデータベースに親しんでいる人にとっては、SQL4X Manager J は、1つのパッケージとしては驚くほどの機能を提供する。

すべての商用製品(私はもっと多くの製品を試したが、それらは不安定で紹介に値しなかったり、MySQL 5.0 と使うのに必要なアップデートがされていなかったりした)について、様々な機能を実験した後で、私のハードディスクに残ったのは2つだ。1つは、パワーユーザには最適の、AquaFold の Aqua Data Studio だ。このプログラムでは、Mac に Java 1.5 がインストールされている必要があり、ユニバーサルバイナリのアプリケーションであるにもかかわらず少し緩慢に感じられるが、Microsoft が同社の SQL Server 製品を管理するために提供しているツールと似たような、優れた機能を提供している。平均的なユーザがこのプログラムのすべての機能を使うことはないだろうが、強力なグラフィカル・クエリビルダや、SQL を手で簡単に書くための本格的なクエリアナライザなど、データベース管理に必要なすべての機能を備えている。ライセンスは、個人または教育用途での使用は無料で、それ以外では 150 ドルとなる。Aqua Data Studio には独特の癖があり、習得に時間がかかるが、包括的で極めて有用な製品だ。

もう1つ際立っていたプログラムは、PremiumSoft の Navicat だ。これは100 ドルで、MySQL 用のすっきりとして効率的なフロントエンドを提供する。30 日間使える試用版がダウンロードできる。このプログラムには、メインパネルが1つと細目の編集ウインドウがいくつかあり、テーブルの作成、フィールドの変更、データの追加、複雑なクエリを使った結果の取り出しといったことが、SQL を全く知らなくてもできる。オペレーティングシステムを乗り換えても、Navicat には Mac OS X 版に加え Windows 版と Linux 版がある。Navicat のインタフェースは、明快でラベルの付いたアイコンと考えられたレイアウトを使っており、Mac 風で非常に分かりやすい。グラフィカル・クエリビルダでは、テーブルを表す記号を並べ替えたりつないだりしてクエリが作成でき、その結果作られたコードが別のタブに表示されるので、SQL への入門ともなる。このクエリビルダでは、選択やグループ、並べ替えの条件を、Aqua Data Studio や Microsoft Access のように1つのウインドウで設定できないが、1つのクエリの各部分をそれぞれのタブを使って作成するという方法は、なかなかうまくゆく。Navicat は、簡単に使え、分かりやすくデザインされ、グラフィカル・クエリビルダもあるので、SQL 初心者向けの商用製品としては、現在のところ私の一番のお勧めだ。

多くの時間を MySQL の作業に費やすことになったり、あるいは、よくできたインタフェースを使うことで節約できる時間が大事だと思うなら、この2つの商用製品のどちらかを検討してみるとよい。どちらにも、技術サポートという特典もある。

どのフロントエンドを選ぶにせよ、Mac ユーザは、本格的なリレーショナルデータベースのパワーと効率性に、少なくともアクセスすることができる。スプレッドシートでは必要を満たすことができなくなったら、MySQL を試してみる潮時かもしれない。

[Jonathan D. Sousa は、オンラインアプリケーションのアーキテクトで、Washington, DC にある Sousa Consulting, LLC のオーナーだ。コンピュータに向かっていないときは、マラソンをしているか、ヨガをしているかだ。]

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Take Control ニュース/02-Oct-06

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

新刊電子ブックで Dreamweaver 入門 -- Dreamweaver はプロのためには夢のツールかもしれないが、初心者や、日曜専門のウェブデザイナーたちにとってはそれが悪夢と化すこともある。Dreamweaver を使いこなすために助けが欲しい人、あるいは本物のサイトを実際的な方法で組み上げる必要に迫られている人には、読みやすい“Take Control of Getting Started with Dreamweaver.”がきっと大いに参考になるだろう。University of Victoria でウェブデザインの教鞭を執っている Arnie Keller の書いたこの 88 ページの電子ブックは、スタイル、レイヤー、インタラクティブなナビゲーションバーなどを使ったテンプレートベースの機能的なウェブサイトの作り方のためにステップ・バイ・ステップの説明を提供している。

他のすべての Take Control 電子ブックと同様、“Take Control of Getting Started with Dreamweaver”にもクリックで移動できるリンクやブックマークなどが含まれていて、能率良くナビゲートしたり補助的内容のためにウェブに切り替わったりできるようになっている。また、この電子ブックでの新機能としてビデオ・スクリーンショットがあり、ミニ・ムービーを再生することで Arnie の説明をライブのアクションで見ることもできる。これらのビデオ・スクリーンショットはこの電子ブックのウェブページからも無料でプレビューできる。

著者の出演予定 -- TidBITS 常任編集者であり数々の Take Control 電子ブックの著者でもある Joe Kissell が次の土曜日、2006 年 10 月 7 日にカリフォルニア州 Santa Rosa で開かれる Macintosh Computer Expo (MCE) で講演することになった。彼のプレゼンテーション開始時刻は 10:00 AM で、内容は Intel ベースの Mac で Windows を走らせることについての話題だ。電子ブック“Take Control of Running Windows on a Mac”の内容に加え、Joe は CrossOver その他、Windows 自体を必要とせずに Windows アプリケーションを走らせる方法についても語る。

それから、2006 年 10 月 17 日の火曜日に、Joe はカリフォルニア州 Walnut Creek でDiablo Valley Mac User Group の招待講演者となる。7:00 PM から始まるミーティングで、Joe は“Take Control of Mac OS X Backups”に基づき Mac のバックアップについてその表と裏を語り、Leopard の Time Machine 機能があなたのバックアップ戦術にどのような影響を与えるかについても触れる。彼はまた特に時間を設けて Thanksgiving dinnerについてもプレゼンテーションする!


TidBITS Talk/02-Oct-06 のホットな話題

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Mac Pro で Bluetooth と Mighty Mouse -- Kirk McElhearn が、彼の Mac Pro でアドオンの Bluetooth モジュールを動かそうとして苦労した体験を語る。(7 メッセージ)

.Mac の更新を安くあげるには? -- この季節は、Apple の .Mac サービス開始直後に人々が飛びついて契約した時期だ。つまり、そういう人たちが更新時期を迎えているということだ。だが、年間契約をもっと安価に入手できる方法もいろいろある。 (13 メッセージ)

情報圏の未来に目を凝らす -- 先週号に載った Luciano Floridi のアイデアと、50 年前にフランス Jesuit 会の古生物学者が書いたものとの間に類似点があると指摘する読者がいる。 (2 メッセージ)

校正作業の繰り返し -- 前回の TidBITS Talk での話題から、哲学の学派についての新しいスレッドが生まれた。(3 メッセージ)

出っ張りのある USB 拡張ケーブルが Apple Keyboard にしか合わない -- この便利な USB 拡張ケーブルは、たった一種類の機器にのみ使えるようにデザインされている。なぜなら、あなたの Mac のまわりには実際ますます多数のケーブルが必要になってきているからだ。 (3メッセージ)


tb_badge_trans-jp2 _ Take Control Take Control 電子ブック日本語版好評発売中

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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2006年 10月 13日 金曜日, S. HOSOKAWA