TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#851/16-Oct-06

Eudora はもう二度とアップデートされないのかとなあなたが思い始めていたちょうどその時、驚くようなニュースが伝わってきた。この伝統ある電子メールクライアントが、Mozilla の Thunderbird を基盤にしたオープンソースのプロジェクトになろうとしているのだ。その詳細と、スタッフからのコメント、それに Adam Engst と Macworld の Jason Snell が出演した MacNotables のポッドキャストについてお知らせする。また今週号では、Apple が赤い iPod nano をリリースしてその売り上げの一部を世界的な AIDS 対策基金に寄付するとしたこと、Google が YouTube を 16.5 億円で買収したこと、そして 3D-XplorMath で作られた科学的な美術作品についてもご紹介する。それから Glenn Fleishman は Mac 用としては初めての ExpressCard が出ることをお伝えし、また Charles Maurer が再登場して Photomatix をレビューする。

記事:


本号の TidBITS のスポンサーは:

皆さんのスポンサーへのサポートが TidBITS への力となります


新しい iPod nano が赤 (RED) に加わる

  文: Mark H. Anbinder <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple は、新発売の赤色 iPod nano モデルの売り上げの一部を AIDS に対抗する世界的な戦いのために寄付することとした。新しい $200 の アップル - iPod nano - (PRODUCT) Red(TM) は、同社が先月発表した他の色の iPod nano(18-Sep-06 号の記事“Apple、iPod シリーズをアップデート、映画を開始、iTVをプレビュー”を参照)と同じく 4 GB のストレージを提供する。Apple は売り上げの中から一台あたり $10 を、アフリカで AIDS と戦う Global Fund「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付する。

この iPod nano (PRODUCT) RED Special Edition は、赤い Motorola の携帯電話、赤い Armani の腕時計、赤い American Express のクレジットカードなど一連の製品群と並んで、AIDS への関心を高めるとともに抗レトロウイルス薬品の購入と配付を助けるための基金に加わることになる。この (RED) 運動は U2 のシンガーである Bono と社会活動家 Bobby Shriver によって AIDS への戦いにビジネス界を参加させてゆこうという目的で作られたものだ。

この (RED) のマニフェスト(宣言書)によれば、「消費者たちがこの選択肢を与えられ、その製品が彼らの必要を満たすならば、彼らはきっと (RED) を選ぶことになると我々は信ずる」という。Apple はさらに来月以降、$25 で特製 (RED) 版の iTunes ギフトカードも販売するという。今回の新しい iPod nano モデルは全世界で直ちに入手可能だ。

スタッフ円卓会議 -- これは行動主義運動なのか、それともマーケティングなのか? TidBITS スタッフたちが、この iPod nano (PRODUCT) RED Special Edition について意見を交わす:

[Adam Engst]: 私はたぶんこれまで一度もこの種のことを見聞きしたことはないと思うが、でも私は非常に興味を惹かれた。この緊密に統合されたマーケティングキャンペーンのように見えるものが、いくつもの会社が複数の異なったブランドの製品を販売する一方で、それと同時に意義ある目的のために基金を集めようとしている、このことがいったい今後どのような意味を生み出していくのだろうか、と。時間限定付きの基金集めで、会社がその売り上げの一部を何かの大義のために寄付するという形のものは、これまでにも多数の例があった。(私たちでさえ、ハリケーン・カトリーナの被災者のために 2005 年 9 月中の Take Control 電子ブックの売り上げの中から 10% を救援基金に寄付したことがある。)けれども今回のものはそれとは違う。iPod のような製品の既存のブランドパワーに加えて新たな“(RED)”というブランドを組み合わせることで、Apple も、また (RED) プロジェクトも、お互いに相手を高めている。Apple の方は地球規模の危機と戦うために力を貸しているという名誉を手にすることができ、(RED) の方は究極の(少なくとも今の時点では)最先端をゆく製品に名を列ねることができるのだから。これを資本主義的行動主義と呼ぼうと、はたまた行動主義的資本主義と呼ぼうと、いずれにしてもこれはまったく新手の異種間大接近と言うべきだろう。

それはさておき、この“(RED)”という名前の大文字づかいと括弧づかいのやり方は、私にはとうてい我慢できない。

[Mark H. Anbinder]: あの白いリストバンドが流行った時以来、社会運動とか啓蒙活動とかいったものはすべてブランド認知に結び付いている。私は、消費者たちがある大義をサポートしたいと思った場合に有名ブランドの特別の製品を購入することができて、それを通じて自分自身のサポートを世に示すと同時に会社には慈善事業への参加を仕向けることもできるという、そんな考え方が大好きだ。こうして消費者も勝ち組、Apple や Motorola のような会社も勝ち組、そして重要な慈善事業も勝ち組にまわることになるのだから。

[Jeff Carlson]: もちろん、この種のことをこれだけ大規模なまでに実行するには、メジャーなブランドとメジャーな影響力のある人(今回の場合は Apple と Bono)が必要だ。では、次に来るのは何だろうか? もしも、Microsoft が Office の売り上げ一件あたり $10 を AIDS 救援のために(あるいは何か他のことのために)寄付したとしたらその世評価値はいかばかりだろうか、と想像してみて頂きたい。あの会社なら、確かにそれだけのことができる財力があるだろうし、世間の好評価はいつでも大歓迎だろう。でも、それと反対に、もっと小規模のところを向いたアプローチも可能ではないだろうか? 例えば (RED) には Macintosh シェアウェア会社の集合体とともに働く気はないだろうか? この種の大規模な慈善活動にはあり得ることだが、この (RED) プログラムの場合も、願わくは他の者たちが他の大義をサポートするために同じような方法で動き出すための良き前例となり、動機づけともなってくれればよいと思う。


数学アートを Mac で

  文: David Elliott <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Science ジャーナルの 2006 年 9 月 22 日号の表紙を飾った美しいアート作品“Still Life: Five Glass Surfaces on a Tabletop”(「静物: テーブル上の五つのガラス曲面」)はグラフィックアーティストの Luc Benard と数学者の Richard Palais の合作によるものだが、実はこの画像は写真でもないし、Photoshop で作ったイラストでもない。そうではなくて、ここに写っている五つの物体はすべて有名な数学的曲面であって、無料の Macintosh プログラム 3D-XplorMath で作られたものだ。そうして作られてからこれらは 3D レンダリングプログラムのBryce へと書き出しされ、そこで Luc Benard がこれらにガラス風の質感を加えてから、ガラスで覆われた仮想の木製テーブルの上に配置したのだ。

この画像は、Science 誌と National Science Foundation(米国国立科学財団)が共同スポンサーとなった 2006 Science and Engineering Visualization Challenge(科学・工学画像化チャレンジ)のイラストレーション部門で優勝を勝ち取った。

Richard Palais は著名な数学者で、University of California, Irvine 校の教授であるとともに、数学の画像化をするプログラムの 3D-XplorMath(以前は 3D-Filmstrip という名で知られていた)の開発に 1997 年以来携わってきた。このプログラムで、ユーザーは興味深い数学的オブジェクトの数々を鑑賞することもできるし、さらにはさまざまのパラメータや表示オプションなどを変更することで自分で実験してみることもできる。3D-XplorMath は Carbon アプリケーションとして Mac OS 9 と Mac OS X の双方で動作し、ダウンロードは無料で 12.3 MB ある。


ExpressCard が数種出現

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

MacBook Pro やハイエンドの PC ラップトップ各機種のために、新しい規格のスロットローディング拡張カード、ExpressCard がきっとすぐに次々と登場してくるだろうとは予想していた。そして今、「きっとすぐに」がやってきたようだ。今週三種類の ExpressCard が現われて、ラップトップ機に SATA2 ストレージと、ギガビット Ethernet、そして新種のドックをもたらしてくれた。

最も注目すべきは WiebeTech の TeraCard Express34 だ。これは 2.5 ギガビット毎秒 (Gbps) をサポートする SATA ストレージを持ち、SATA1 と SATA2 の両方を含んでいる。SATA2 は、直接接続された高速ディスクアクセスにおける最良の方法の一つで、リアルタイムのビデオ編集や録画、あるいは生命科学における大量の計算作業のような非常に巨大なデータセットを扱う際などで使われるものだ。この二つの互いに独立な eSATA (external SATA) ポートは名目上は 3.0 Gbps とされているが、この ExpressCard のシングルレーンバスは 2.5 Gbps でしか走らない。このカードには Windows 用および Mac OS X 用のドライバが付属しており、標準小売価格は $120 だ。

MacBook Pro にはギガビット Ethernet (10/100/1000 Mbps Ethernet) が、すべての現行の Macintosh モデルと同様に標準装備されている。けれども本当に最高速の高速ネットワークを必要とする人なら、Mac Pro や Xserve に搭載されているような独立二基のギガビット Ethernet ポートが欲しいと思うだろう。そうすればラップトップ機を二つのネットワーク間のコネクタとして使ったり、あるいは最高度のデータ量を絞り出すのに使ったりすることもできるだろう。そこで Small Tree Communications が、MacBook Pro 用に $80 の ExpressCard を出してきた。PEG34m だ。これには Windows 用のドライバもある。この Ethernet コネクタは折り畳み式で、使わない時はカードが平らになる。CardBus カードなどと同様、ExpressCard も十分薄いので、ポート部分が大きな膨らみとなって飛び出すことになる。

$200 のBelkin Notebook Expansion Dock は、MacBook Pro ユーザーたちが将来持つべきものを一つの形にまとめあげてみせたと見るべきだろう。ラップトップ用のドック、例えばBookEndz のドックや、あるいは遥か昔に、残念ながら今は亡き私の PowerBook Duo のために Apple が提供してくれていた Duo Dock のようなものについては、皆さんもきっとご存じだろう。ラップトップドックには多数のジャックが付いていて、ラップトップ機の DVI や VGA ポート、USB や FireWire ポート、オーディオポート、時には電源ポートにさえも接続し、あなたがラップトップ機を抱えてオフィスに到着したり出かけたりする時にいちいちいろいろな機器との接続を挿したり抜いたりする手間を省いてくれる。けれども、多数のジャックをそれぞれのドック代替と突き合わせる代わりに、Belkin のこの新しいドックがあればすべてを ExpressCard スロット経由で繋ぐことでその作業を大幅に単純化できる。ただし、今のところこれは Windows のラップトップでしか働かない。

この Belkin のドックは ExpressCard スロットを使ってさまざまのデータのやり取りを担う。そこには 5 基の USB 2.0 ポートと、10/100 Mbps Ethernet ポート、VGA および DVI のビデオコネクタ、それに 5.1 サラウンドサウンドのオーディオ入力および出力(アナログおよび光学デジタル)がすべて含まれる。モニタ用のポートも、MacBook Pro の内蔵 LCD ディスプレイ以外に 2 台のモニタが使えるようにできるはずだ。MacBook Pro はネイティブには一台の外部モニタを既にサポートしているが、このドックがあればそれに加えて第二の外部モニタも使えるようになるという訳だ。

Belkin の代表者に聞いたところによれば、Mac のサポートについても同社は現在開発中とのことだったが、リリースの時期までは語ってもらえなかった。もしもこの製品があなたの MacBook Pro でも動くようになって欲しいとお思いなら、あなたがそのことを Belkin に伝えることで、彼らがその優先度を上げてくれるための力となるかもしれない。


Google、YouTube を $1.65 Billion で買収

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

検索エンジンの巨人である Google は、先週人気のビデオシェアリングサイトである YouTube を $1.65 billion の Google 株式と交換に買収すると発表した。Google は独自にGoogle Video というビデオシェアリングサービスを持っているが、Hitwise の統計によれば、今年の 8月でのヒット数で 2.5倍、9月には 4倍以上の訪問者で YouTube に負けている。 YouTube は買収後もその名前を保持し Google からは独立して運営されるであろう、そして YouTube は Google Video を置き換えるものではなくむしろ補完しあう関係にあると Google は言っている。

この買収は理にかなっているであろうか?Google の観点からすれば、急速に伸びているビデオシェアリングの世界でいきなりトップシェアを確保でき、更に内容に即応した広告を出せる可能性を持つ大量のページを手に入れることとなる。Google は既にビデオの前に広告は流さないと言っているが、Google の中にはこのユーザー提供のビデオを本格的な収入源にする新しい方法を懸命に考えている人がいるのは間違いないと私は確信している。

YouTube がなぜこの取引を欲したのかはもっと簡単である。同社はこれまでずっと損失を出し続けてきているにもかかわらず、この傾向を反転させる筋道の通った方法を提案できないままきている。通信帯域とサーバーのコスト、それにメンテナンスは YouTube にとっては正気の沙汰ではないに違いないが、これらの問題は Google にとっては過去のこととなっている。加えて、YouTube は大手の映画スタジオからの訴訟の危険にさらされているが、一方で Google は Sony BMG Music EntertainmentWarner Music Group からの音楽ビデオを表示する合意について発表している。これらの合意からすると、Google はより広範囲なライセンスを引き出すだけの交渉力はあるように見えるし、例えそれが長引いても Google にはいかなる訴訟にも闘えるだけの資金力と弁護団があるのは間違いないであろう。

これらの音楽ビデオはオンラインで無料で見る事ができる (Warner Music Group からは限定された音楽ビデオを $2 で購入ダウンロードできる)、そしてスタジオ側は Google の通常の広告モデルを通して収入を上げる事ができる。この動きは、iTunes Store 経由の Apple の $2 での音楽ビデオ販売 ("Tunes 6 にビデオが加わる" 17-Oct-05 参照) に悪影響を及ぼす可能性はあるが、Google Video/YouTube 上の無料の音楽ビデオのオーディオ、ビデオ品質が iTunes Store からのダウンロードとどれぐらい競争力があるかについては時を待つしかない。

Google のプレスリリースでは、同社はコンテンツ会社との間で、人々が "創造的なユーザー制作の作品" に使用するための音楽やビデオに対するアクセスを許すよう話し合いをしているとしているが、これはユーザー制作のビデオをカバーするものと思われるが、音楽のサンプルやミキシングの方もカバーされるのであろうか気になるところである。しかしながら Warner Music Group のプレスリリースの中で最も興味を引くのは:"Google の技術が実用に供された暁には、Warner Music Group のようなコンテンツ会社は、ユーザー制作コンテンツで音楽を使うことに課金する、或いは場合によっては、そのプラットフォームから該当するコンテンツを削除する機会を持てることになるであろう。"

一つのダンスが進行しているのは確かだが、誰がリード役をしているのか、或いは何処に行こうとしているのかはあまり定かではないゆえ、将来の精査が必要である。Google は、そのモットーである "悪い事をしない(悪魔になるな)" を常に守り通せるかも知れないし、或いは出来ないかもしれないが、Sony BMG Entertainment や Warner Music Group のような会社は、過去に疑いようもなく悪魔と手を組んだ事がある、例えば Sony BMG がコピー防止メカニズムとしてその音楽 CD にスパイウェアを組み込んで秘密裏に流通させたことに絡むスキャンダルのように。


Eudora、Thunderbird ベースのオープンソースに

  文: Mark H. Anbinder <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Qualcomm は先週、同社が長年にわたって販売してきた伝統ある電子メールプログラムである Eudora の今後のバージョンが、Mozilla Foundation との共同に基づくオープンソースになると発表した。Qualcomm の Eudora グループにおける技術担当副社長でもあり、このソフトウェアのそもそもの生みの親の開発者でもある Steve Dorner は、彼自身がリーダーとなって「Thunderbird をベースに Eudora の機能を持ったオープンソースのメイラーをビルドする」グループを率いることになると述べた。

[訳注: 日本語版の Eudora の今後については、発売元の発表をご覧下さい。

1988 年に初めて作られた Eudora は、インターネットの初期の時代における人気の Macintosh 用電子メールクライアントであった。そしてこれは今日でもまだ幅広く使われており、特に大学関係の人たちや、いくら新しいソフトウェアが出たとしてもこのパワーユーザー向けの機能は手放したくないと考えるベテランの Mac ユーザーたちの間で高い人気を保っている。1992 年になって、Qualcomm(ワイヤレス電話の技術開発で既によく知られていた会社)が、このソフトウェアを University of Illinois から買い取るとともに Steve Dorner を雇い入れ、その後ずっと Mac OS 用と Windows 用のバージョンの開発を続けてきた。

「私は Eudora の古びたコードベースの世話をするのにも、また HTML レンダリングのような途方もなく退屈な仕事をするのにも、すっかり疲れてしまった」と Dorner は TidBITS に語った。彼は「Thunderbird をベースとして使う」ことに期待をかけているという。そうすることで「Eudora 体験の核心をなす生産性部分を構成する要素」のみに彼が努力を集中させることができるからだ。同社がクロスプラットフォームの Thunderbird 製品をベースとして選んだ理由は、彼によればそれが「Eudora が弱いところに強みを持っているので互いにうまく補い合うことができるし、また Mozilla 側も喜んで私たちが彼らのプラットフォームの上で開発をすることを許してくれ、非常にはっきりと私たちの努力を歓迎すると明言してくれた」からだという。彼は、「これら二つのメイラーの間でいろいろな改善点がどんどんと行き来する」ようになることを期待している。

Qualcomm は Eudora としては初めてのフリーウェアでオープンソースのバージョンを、2007 年の前半のうちにリリースしたいと計画している。その一方で、同社は市販製品としては最後となるバージョン(Mac OS X 用の 6.2.4 と Windows 用の 7.1)を今回リリースしており、これは今後も引き続き販売されるが、今回から価格は $20 となり、サポート期間も 6 ヵ月となっている。既存のサポート契約やサイトライセンスについては現在の契約条項の期間が終わるまで継続され、現在のソフトウェアの支払済み版やスポンサーモード版についても「今後も変わらず」動作し続けるという。

Steve Dorner は、Eudora のどの部分を支持者の人たちが最も便利だと感じているのか、まだきちんと把握していないと話しており、その点についてユーザーたちが声を挙げて「私たちは何を優先すべきか」について意見を述べて欲しいと願っている。発言したい人、あるいはこのオープンソースの作業に力を貸してもよいという開発者の人は、ぜひEudora 開発者ページを訪れて頂きたい。

リリースされたばかりの Eudora 6.2.4 はマイナーアップグレードで、主な変更点は Tiger 版の Apple Mail 用の読み込みツールを新装備したこと(とは言ってもオープンソース版の Eudora に目立った進歩があるまでは Mail から Eudora へ移行する人がそう多くあるとは思えないが)と、SpamWatch の定義をアップデートして Eudora が最近のスパムトリックに対処できるようにしたこと(ただしこの機能は支払済み版のみで使用可)で、 その他さまざまのマイナーな改良やバグ修正も盛り込まれている。Eudora を支払済みモードで使い続けるには $20 かかるので、今回アップグレードするかどうかの判断は主にあなたが今回修正されたバグにこれまで苦しめられてきたかどうかをもとに判断すべきだろう。 12.3 MB のダウンロードだ。

スタッフ円卓会議 -- 私たちスタッフの全員が現在 Eudora を使っているという訳ではないが、実際私たちの多くはまだこれを使っていて、このプログラムでの長年の経験をもとにいくつかの意見が出た。

[Adam Engst]: 私は既に大勢の人たちから、Qualcomm の発表を聞いて私がどう思ったかという質問を受けた。たいていの場合、その人の口調はちょっと不吉なささやき声だったり、あるいはまるでこの発表が私たちの知る Eudora の終わりを意味するという前提で話しているように聞こえたりもした。けれども事実はそうではない。嬉しいことに、Qualcomm は Mozilla Foundation と協力して、Thunderbird をベースとした次期バージョンの Eudora をビルドするために働いているということだ。Eudora がここ数年間、現代的なコードベースに書き換えるために必要な人的資源を与えられることもなく、会社の片隅で忘れられたような状態に放置されてきたのを見てきた私にとって、将来の方向付けをはっきりと打ち出した明確な公開の発表が行なわれたことは素晴らしいニュース以外の何物でもない。私は Thunderbird を使ってみた経験は特にないのだが、一般的に言ってオープンソースのプロジェクトは少なくとも内部ではうまく機能するものだから、このオープンソースという支柱の存在の上に Eudora のパワーユーザー向け機能の数々を乗せるという組み合わせはきっと良い結果を生むだろうと思う。それに、Eudora は長年さまざまの形で無料の利用が可能だったとはいうものの、プログラムのフル機能がフリーウェアとして提供されるということは、これが Mail のようなバンドルアプリケーションに対してより強力に競合していける大きな力となるだろう。

そうは言ってみたものの、私もいくつかの点で但し書きは付けておかなければならない。まず第一に、Eudora が実質的に大きな力を貸してもらえるほどに開発者たちを引き付けることができるだろうかという疑問がある。想像するに、Eudora はそのユーザーベースに標準程度以上の相当数の開発者層を含んでいるだろうと思われるし、また Microsoft Outlook をどうしても避けたいと願う(そして実際避けている)大学のようなところには開発リソースを提供してもよいという動機が十分存在していることだろう。それから第二に、Eudora チームが現実的な時間枠内で十分魅力的なものを作り上げることができるのかという疑問もある。Eudora の現在の機能のうち基本的なものだけが動くようにすることすら大変な作業になるだろうということは承知しているつもりだが、それでも電子メールは徹底的な見直しを切実に求めているのだ。

私が一番期待をかけているのは、新しい Eudora にプラグイン機能が実現されて、例えばオープンソースの Firefox ウェブブラウザに起こったのと同じような具合に、開発者たちがそれぞれ革新的なプラグインを作り出すようになってくれればということだ。Firefox 自体にはとりたてて普通でないところはないが、数多く存在しているプラグインのお陰で、その機能は広範にわたるさまざまな方面に拡張されている。新しい Eudora にプラグインが実現される可能性はかなりあると思う。なぜなら Thunderbird には既にこれが備わっているからだ。

あなたが開発者であろうとあるまいと、もしもあなたが Eudora の将来に関心をお持ちなら、とにかくこのオープンソースプロジェクトに参加してみられることをお勧めしたい。オープンソースのソフトウェアというものは、少しでも多くのユーザーインターフェイスデザイナーたちと、説明書を書く専門家たちと、それに実際に使ってみてのフィードバックを提供できる普通のユーザーたちを、必要としているからだ。

それから、私は Macworld の Jason Snell と一緒に、私たちの MacNotables ポッドキャストの特別編で、今回の Eudora の発表について Chuck Joiner と討論している。なかなかいい感じなので、ぜひお聞きあれ!

[Glenn Fleishman]: Bare Bones Software の Mailsmith の忠実なるユーザーとして、私はこんな疑問を投げかけてみたい。Eudora が無料でオープンソースとなることは、Mac OS X 用の電子メールクライアントの世界に何をもたらすのだろうか、と。Qualcomm が支払済み版の市場から撤退しようとしていること、そもそも Eudora には二つも無料モードが用意されていること、それにバンドルされない市販製品の電子メールクライアントがほんの数えるほどしか世に出ていないことを考え合わせれば、電子メールクライアントを Mac OS X ユーザーたちに販売するための市場の規模が非常に小さいことは明らかだろう。

Apple の Mail は Mac OS X の一部だ。Eudora には無料モードと支払済みモードとがある。Entourage は Microsoft Office の一部だ。AOL の mail は AOL クライアントの一部だ。Thunderbird は無料だ。 PowerMailGyazMailは市販製品で、私はこれらのユーザーベースがどれほどの規模なのかは知らないが、どちらの名前も私のところに届く電子メールに頻繁に登場するということはない。そして、Mailsmith も市販製品のソフトウェアだ。

もちろん、私の知っている Eudora ユーザーたちのほとんどは無料のスポンサーモードで使っていた。だから、無料のオープンソース(スポンサーなし)が唯一のリリース形態という風になったとしても、市販製品のクライアントから切り替わるというほど大きな移行とは感じられないだろう。だから、Bare Bones にしろ、バンドルされたものや無料のものなど他のメールクライアントにしろ、市場シェアにも意識下の位置にもそれほど大きな影響を与えることにはならないのかもしれない。

興味深いのは、このオープンソースコミュニティーと既存のさまざまのプロジェクトとが、一つの Eudora/Thunderbird コードベースへと融合していくのか、それともひょっとして Thunderbird から枝分かれして何かまったく新しいものが生まれてくることがあるのか、ということだ。私はずっと以前から、オープンソースではまともなグラフィカルユーザーインターフェイスは生まれて来ないと言い続けてきた。それは今でも全般的には正しいが、ただ Mozilla Foundation(これはいくつもの会社やいろいろな寄付にその財政的基盤を大きく依存している)の下にある各種プロジェクトだけが、最も大きな例外となっている。

[Mark H. Anbinder]: もともと高等教育の場で生まれたものなので、Eudora は他のどこよりも大学の世界において大きな市場シェアを確保している。けれども、Eudora が現代的なメールの動向についていく能力が遅れをとる傾向が目立つにつれて、この市場シェアも減退し始めてきていた。例えば私の勤める Cornell University では(特に Windows プラットフォームの)Eudora ユーザーたちから IMAP サポートがちゃんとしたものでないことに不満の声が挙がり続けていたし、また HTML 加工付きの電子メールをこのソフトウェアが表示する能力が 1990 年代のレベルに留まっていることは、Steve Dorner 自身が真っ先に認めるところだろう。

ここ一・二年の間に、もっと現代的なユーザー体験を求めて、あるいはより良い IMAP の処理を求めて、多くのユーザーたちが Thunderbird や Mail に乗り換えていったことは事実だが、まだまだ Eudora の忠実なるパワーユーザー旅団はできる限りついていこうとしている。長年かけて作り上げてきた完璧にチューンされたフィルタや、高速でパワフルな検索、複数「人格」の包括的なサポートなどを、手放す気にはなれないのだ。

確かに私にとっても、フィルタや人格の機能こそが、今でも Eudora を使い続けている大きな動機だ。何十もの別々のアドレスとの間でやり取りするメールを処理するそのやり方は、私がこれまでに試してみた他のどんなクライアントが提供するものにも見られない。Mail も Thunderbird も、そこまでのことはできない。その上、十年分以上ものメールが Eudora の中に現に保存されていることを考え合わせれば、私が新しい Eudora にどれほど期待をかけていることか、これはきっと皆さんにも想像して頂けるだろう。効果的に移行ができ、私が慣れ親しんだ核心的機能の数々を失うことなく現代的な電子メール機能も手に入る、そんな新しい Eudora を待ち望んで。


Photomatix: バーチャル魔法の杖

  文: Charles Maurer
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

あなたの目の前に、絶景の山が広がっているとしよう。青い空、印象的な雲、氷河の光る峰々、岩の様々な色。あなたは写真を撮るが、現像してみると、失望する。空と氷河ははっきり写っているが、そのほかのものはすべて、暗かったり、真っ黒だったりする。

どんな写真家でも、このような失望を経験したことがある。このようなことが起こるのは、戸外の物体の明るさの範囲が、通常は、カメラが捉えられるものや紙の上で再現できるものよりも広いからだ。一般的に千倍以上になる。そこで、写真を現像するには、色調がその範囲に収まるように、押し込めたり切り詰めたりしなければならない。デジタル処理で、この問題の一部をごまかすことができるが(12-Dec-05 の "リアリティとデジタル写真" 参照)、この問題に正面から立ち向かうアプリケーションが現れた。MultimediaPhoto のPhotomatixだ。風景の写真の使用前・使用後を見ていただければお分かりのように、これはまるで手品のようだ。

ダイナミックレンジ -- 風景や画像の明るさの範囲をダイナミックレンジという。晴れた日の風景のダイナミックレンジは、少なくともおよそ 100,000:1であり、1,000,000:1 を超えることもある。それに対し、画像センサーが記録できるのは、1,000:1(デジタル一眼レフ)から 100:1(そのほかのカメラ)の桁だし、紙が表示できる範囲はせいぜい 100:1 程度だ。コンピュータモニタの範囲もおおむね紙と同じだ。

ここに2つの異なる問題があることに注意しよう。(1) 風景のダイナミックレンジが、カメラで捉えられるものより広いことがある。(2) デジタル画像のダイナミックレンジが、紙やスクリーンで再現できるものより広いことがある。どちらもハイダイナミックレンジ(専門用語で "HDR")の問題だが、「ハイ」という意味は、文脈によって異なる。この用語の使用法についての慣習は確立されていないし、標準的な HDR フォーマットも存在しない。

このうち最初の問題には、理論上は単純な解決法がある。1段の露出で記録できる色調の範囲が狭すぎれば、すべての範囲が記録できるよう様々な露出で写真を撮って、コンピュータを使って重なった露出を合成すればよい。合成するには、何らかの平均値をとるか、あるファイルから明るい色調をとり、別のファイルから暗い色調をとるか、あるいは、両方のファイルのすべての色調を記述するのに十分な画素をもつ画像を作成する。実際には、この解決法に多少手を加える必要があるかもしれない。というのも、画像は等間隔の段階で認識されるわけでもないし、記録されるわけでもないからだ。しかし、理論上は簡単なことだ。

2つ目の問題は比較にならないほど難しい。色調を 10 分の 1 に圧縮するということがどういうことか、考えてみよう。ちょうど、新聞の写真は、ハイライトからシャドウまでの反射率の範囲がおよそ 10:1 だ。そこで、新聞を読んでいる人を写真に撮ったとしよう。写真の色調がどこでも 10 分の 1 に圧縮されるとすれば、写真に写っているのは、灰色の紙を読んでいる人ということになるだろう。

トーン圧縮 -- 高いトーン圧縮は手品のようなものだが、Photomatix はそれをやってのける。Photomatix の手品は、手品師がしていることと同じだ。つまり、見る人の注意をそらしている。私たちの目は、微妙なグラデーションや微細なディテールには無頓着だ。目は隣接する色調が明瞭なコントラストをなしているところを探す。専門用語では「ローカルコントラスト」という。風景から受け取る情報のほとんどは、ローカルコントラストにある。Photomatixは、このローカルコントラストを目立たせ、さらに圧縮を施す。明瞭なコントラストをなす色調をみつけると、まずそれを強調し、そして残りを圧縮するのだ。

この機能を実際に見るには、この野牛飼いの写真を見てほしい。暗い画像が元のファイルだ。これは、ハイライト部分でディテールが保たれるように露出されている。真ん中の写真は、Photoshop のシャドウ・ハイライト補正機能でシャドウを明るくしたものだ。右の画像には Photomatix を使った。どちらの補正でも、できるだけ自然に見えるように仕上げた。(注: 野牛飼いのあごひげが不自然に見えるのは、ヘナで染めているからだ。)

この機能は HDR 画像を紙の上に押し込めるためのものだけれど、まあ、美女をのこぎりで真っ二つにできる手品師なら、帽子から兎を取り出すこともできるものだ。ダイナミックレンジの広い画像だけでなく、ダイナミックレンジの狭い画像でも、どんな画像でも情報のほとんどはローカルコントラストにある。眠い写真のローカルコントラストを強調すれば、見掛けのダイナミックレンジは増加する。

その例として、 この3枚の写真を見てほしい。どれも色調の範囲は同じだ。一番上の写真が元のファイルで、立体感を感じるのに必要なだけのハイライトとシャドウがあるが、ライティングが平坦すぎるので、そのハイライトとシャドウも、目ではっきり見えるほどではないし、通常の操作で引き出すこともできない。真ん中の写真は、Photomatix でコントラストを強調したので、眠かった写真がちゃんとした写真になっている。新しく引き出されたコントラストは、従来の方法でさらに強調することができ、一番下の完成写真となった。

露出の合成 -- Photomatix の開発者は、トーン圧縮だけをするプラグイン(70 ドル)と、異なる露出を1つの画像に合成するための方法もいくつか提供する独立型のパッケージ(100 ドル)とを販売している。現在のところ、プラグインは Photoshop CS2 にしか対応していないが、おそらく Photoshop Elements 5 にも対応するだろう。(Windows 版の Photoshop CS とPhotoshop Elements 4 にも対応している。)

私は通常プラグインを使っている。というのも、私は Photoshop CS2 で作業をしているし、露出を合成することはほとんどないからだ。合成で驚くほどの効果がでた写真もあるが、私のデジタル一眼レフにある Foveon センサーのダイナミックレンジは十分広いので、その必要を感じることはほとんどないし、そうしたいと思っても、三脚を使っていなかったり、被写体がわずかに動いていたりするので、できないことが多い。

センサーの小さいカメラで撮った画像であれば、この処置が有効なことが多いだろう。フィルムのスキャンもそうかもしれない。しかし、三脚を使っていたり、被写体が静止していたとしても、これが万能の特効薬になるとは期待できないだろう。風景のコントラストが極端であれば、その極端をほどほどに置き換えた写真は、不自然に見えることが多いからだ。

この雨林の写真がその例だ。左の写真では、1段の露出で森の極端なコントラストをとらえているが、陰の部分で色の範囲が損なわれている。森を見ているが、木を見ていない。一方、右の写真のように、2段の露出を合成すると、木は見ているが、森を見ていない。

私はめったに画像の合成をしないので、Photomatix の合成機能を、Photoshopやほかの製品の同等の機能と比較することはできない。しかし、1つ言えることは、Photomatix のトーンマッピングは、Photoshop や私の知っているどのプラグインの同等の機能よりも洗練されているように、私には思える。Photomatix のトーンマッピングが劇的に過ぎるように感じられることもあるが、多くの場合 Photomatix は非常に役に立ったので、私は、撮影した写真のほとんどすべてで試してみて、結果を見てみるようになった。

最初の段階 -- Photomatix で再マッピングした画像は、出発点であり、完成品ではない。画像の再マッピングは、ほかのなによりも先におこなう必要があるが、その後は、Photoshop のシャドウ・ハイライト補正機能で調整した後と同じように、さらに通常のあらゆる方法で調整する必要がある(27-Sep-04の "完璧主義者のための写真編集術" 参照)。また、シャドウとハイライトのディテールを強調すると、ノイズも強調されてしまうから、処理後の画像には非常に徹底的なクリーニングが必要になる。Noise Ninja のようなノイズ除去専用のパッケージが不可欠だと思う。

Photomatix は、卓越しているとはいえ、まだ若い製品だ。開発者は、アルゴリズムやユーザインタフェースを、まだいじり続けている。プラグインとアプリケーションの両方とも、私のコンピュータでは安定しているが、時折期待したように動かないこともあり、処理した画像がいつもプレビューどおりになるわけでもない。しかし、開発者はたった1人で、プログラミングに加えて販売とサポートもこなしているから、企業の傘の下に問題を隠すことはせず、問題に取り組んでいる。最新版(プラグインは 1.1、アプリケーションは 2.3)は、それ以前のものよりもかなりすっきりしたように見える。 デモ版が無料でダウンロードできる。

PayBITS: 写真を改善するための Charles の提案が役に立ったなら、彼は 国境なき医師団への寄付をお願いしています。
PayBITS の説明:


TidBITS Talk/16-Oct-06 のホットな話題

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

クロスプラットフォーム: Visual Basic -- Mac 用の Visual Basic が消え行こうとしている今、クロスプラットフォームのスクリプティングにはどのような選択肢が残されているのだろうか? (18 メッセージ)

Mac OS X 10.4.8: 誰か使ってみた人は? -- この最新の Mac OS X アップデートについて読者たちが経験談を交わす。 (12 メッセージ)

Thinking Rock を拾い上げてみたら -- Matt Neuburg による Getting Things Done ユーティリティのレビューを受けて、Midnight Inbox も検討される。それから、私たちの記事のせいで Thinking Rock のサーバがクラッシュしたというのは本当か? (11 メッセージ)

電源ボタン -- ラップトップ機の電源ボタンの機能を再割り当てするという話題が先週号に出たが、Mac をスリープさせる他の方法についても議論が出る。(16 メッセージ)

壊れた Eudora メールボックスを編集・修復 -- Eudora は、メールボックスの索引情報をどこに保存しているのか? 実は、これはいくつかの要因に左右される。 (6 メッセージ)

Eudora がオープンソースに -- これも Eudora の話だが、この電子メールソフトウェアが Mozilla の Thunderbird を基盤にしたオープンソースのプロジェクトになるという先週のニュースに読者たちが反応を寄せる。 (16メッセージ)

Mac 用の英国版会計処理ソフトウェア -- イギリス在住のある読者が、Mac 用で QuickBooks のような会計処理ソフトウェアとしてはどんなものが良いか、意見を求めている。 (7 メッセージ)


tb_badge_trans-jp2 _ Take Control Take Control 電子ブック日本語版好評発売中

TidBITS は、タイムリーなニュース、洞察溢れる解説、奥の深いレビューを Macintosh とインターネット共同体にお届けする無料の週刊ニュースレターです。ご友人には自由にご転送ください。できれば購読をお薦めください。
非営利、非商用の出版物、Web サイトは、フルクレジットを明記すれば記事を転載または記事へのリンクができます。それ以外の場合はお問い合わせ下さい。記事が正確であることの保証はありません。告示:書名、製品名および会社名は、それぞれ該当する権利者の登録商標または権利です。TidBITS ISSN 1090-7017

©Copyright 2006 TidBITS: 再使用は Creative Commons ライセンスによります。

Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2006年 10月 27日 金曜日, S. HOSOKAWA