TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#864/29-Jan-07

今週は役に立つ記事がどっさりある。まず Adam が、TidBITS 購読をあなたがご自分で管理できる新しい購読管理インターフェイスについて説明し、いくつかのセキュリティ上の脆弱性について報告するとともに、ややこしい CSS の問題点を解決するために MacRabbit の CSSEdit 2 がいかに役立ったかについても解説する。次に Glenn Fleishman が新しい遠隔操作ソフトウェア Copilot を手早く概観するとともに、Apple の新しい 802.11n 対応 AirPort Extreme Base Station(日本では AirMac Extreme ベースステーション)における機能の限界について考察する。Jeff Carlson は Adobe Lightroom 1.0 の出荷時期についてニュースをお届けし、Andrew Laurence はアメリカ合衆国において夏時間 (Daylight Saving Time) の期間の範囲規定が変更されるために起こるトラブルについて検討する。また、Chris Pepper は別種のファイルシステムを Mac のデスクトップにマウントするための新しいソフトウェア MacFUSE を概観する。それから、Joe Kissell のベストセラー電子ブック“Take Control of Mac OS X Backups”の第2版が出たことと、Clickable Bliss の Billable が当たる DealBITS 抽選についてもお知らせする。

記事:


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TidBITS Archive CD の記念割引がまもなく終了

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

TidBITS Archive CD を買おうかどうしようかと思案中の方のため一言お知らせしておこう。購入されるならばどうぞお急ぎを。発売記念特価の $29.95 は 2007 年 1 月 31 日までで、その後は $49.95 の平常価格となる。この CD の内容については、2007-01-08 号の記事“ TidBITS Archive CD をよろしく ”をご覧頂きたい。


Macworld Expo 関係番組続報

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Macworld Expo での私たちの二つ目の MacNotables プレゼンテーションが公開された。これはぜひ皆さんに聞いて頂きたい。とても楽しい討論で、パネルたる私たちがこぞってホストの Chuck Joiner に集中砲火を浴びせている。彼は Adobe Soundbooth をやたらに擁護して、これが「汚れたオーディオをクリーンアップ」するのにどれほど役立ったか、と私たちにしきりに熱弁をふるったからだ。まったく自由気ままにさせてもらったものだから! また、私は Take Control 著者たちのパネルディスカッションも司会して、ショウの会場で彼らが何か自分の Take Control タイトルに関係のあることで気付いたことはなかったかという話をした。最後にもう一つ、顔写真付きで名前が出るのも時にはいいことだ。私がどんな顔をしているのか知りたいとお思いの方は、少なくともプレゼンテーションやインタビューの連続でへとへとに疲れた一日の終わりの顔でもいいとおっしゃる方なら、どうぞこちらの写真をご覧あれ。写真を撮ってくれたのは私たちの友人 Andy Ihnatko で、写真の下にはヒネリの利いた彼のコメントも付いている。


あなたの手で TidBITS 購読管理を

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

毎週 TidBITS の届く宛先アドレスを変更したい方はいらっしゃらないだろうか? ひょっとして、メールの形式をプレインテキストから HTML 版に変更したい方は? あるいは、今まではずっとウェブブラウザで読んできたけれど、もうそろそろ TidBITS が毎週自動的にメールで送られてくるようにしたいとお思いでは? 今後はそういったご希望が、統合された Manage Mailing List Subscriptions page(メーリングリスト購読管理)ページを使って手軽にご自分で設定して頂けるようになった。購読に関して何か問題に遭遇しておられる方は、助けを求めるよりも前にまずこのページをチェックしてみて頂きたい。(私が購読の問題を修正するために費やす時間が少なくなればなるほど、それだけ皆さんのために記事を書く時間ができるのだから。)

数カ月前に私は新しいインターフェイスについてお話しした(2006-09-11 の記事“ TidBITS のカーテンの裏側で ”参照)が、その後も引き続き、Web Crossing の Michael Landis と私はそこにさらに改良を加えて、AJAX 対応の機能を追加するとともに、既存の購読者を扱えるだけでなく、アドレスを変更したい人や、まったく初めて購読しようとする人の助けにもなるようなツールへと進化させた。

この Manage Mailing List Subscriptions ページは、あなたが既にアカウントを持っているかどうかに応じて分岐させたプロセスに沿ってあなたを導いて行く。まず初めに、あなたは電子メールアドレスを入力するようにと言われる。それが私たちのデータベースに既存のものと一致しない場合は、あなたはもう一つ別のアドレスでトライするか、それとも新しいアカウントを作るかのどちらかを選べる。もしもデータベースに既存のものと一致すれば、続いてあなたはパスワードを入力するように言われる。そしてもちろん、もしもあなたがパスワードを思い出せないならば、電子メールで新しいパスワードを送るように要求して、それが届いた時にやり直すようにできる。(この Manage Mailing List Subscriptions ページに一つ残っている問題は、あなたが新しいパスワードを必要としているけれども購読中のアドレスではメールを受け取れない、という場合には役に立たないということだ。それに該当する人は、 私たちに直接メールを送って 頂ければ、お手伝い差し上げられると思う。)

いったんログインを済ませば、この Manage Mailing List Subscriptions ページはあなたに現在私たちが運営している公開メーリングリストのすべてを一覧してお見せする。公開のものはあなたが購読していようといまいとすべて表示され、非公開のもの(例えばいろいろの Take Control 電子ブック用のアップデート通知リストなど)についてはあなたが現在購読中のもののみリストされる。どれかのリストを購読するには、該当するチェックボックスを選択するだけでよい。購読を中止するには、チェックボックスからチェックを外せばよい。選択の作業を終えたら、Submit と書いてあるリンクをクリックするだけだ。変更は好きなだけ何個でもできるし、個々の変更の度にそれに応じて確認メッセージの色が変わるようになっている。

注意して頂きたいのは、非公開のリストで購読を中止すれば、それをもう一度購読するためにはあなたが当初使った方法を繰り返すのが唯一の方法だということだ。例えば、個々の電子ブックで Check for Updates ページを使って、といったことだ。


DealBITS 抽選: Billable

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

今から 18 年前、まだ Tonya と私が TidBITS を始めてもいなかった頃、私は Mac コンサルタントとして働いていて、自分の労働時間の管理には Timeslips という名前のプログラムを使っていた。(1992-02-17 の記事“Slip Slidin' Away”を参照。)私の記憶では、このプログラムは私の必要とする以上の機能を持っていて、そうした余計な機能のせいでいつもプログラムの使い勝手がどうも芳しくない、という有様だった。今では Timeslips は Windows 用にしか存在していないが、ここに全く新しい Mac OS X ネイティブなプログラムが登場してきた。その名を Billable といい、一見してクリーンで使い易い感じだ。Billable では、いくつものクライアントをそれぞれ個別の時間単価で設定でき、それらのクライアントたちのためにあなたがするサービスを時間計算でも、または均一料金でも追跡できる(Billable にはその Mac でした作業を計時するためのタイマーが内蔵されている)し、さらにはあなたのしたサービスに基づく明細請求書を PDF でもプレインテキストでも生成することができる。

最初のバージョン Billable 1.0 は 2006 年 9 月にリリースされたが、今回の新バージョン Billable 1.1 では、税金を追加したり、あなたの考えに沿った方法で明細書に番号付けしたりできるようになったほか、明細書に関するカスタマイズのオプションが増え、データの保存とバックアップを自動的にするようになった。データを XML 形式に書き出せるようになったため、他のアプリケーション、例えばあなたの会計ソフトウェアなどとのコミュニケーションも可能になった。Billable は、時間給で生計を立てている Mac ユーザーならば誰にとっても一見の価値があるだろう。まずは是非 Clickable Bliss のサイトを訪れて、なかなか出来の良いスクリーンキャストで Billable の動作のしかたや各種機能を知って頂きたい。

今週の DealBITS 抽選では、 Billable 1.1 を4本、賞品にする。それぞれ定価 $24.95 相当の製品だ。幸運が足りずに当選から漏れた応募者にももれなく Billable の価格が割引になるので、ぜひ奮って下記リンクの DealBITS ページで応募して頂きたい。寄せられた情報のすべては TidBITS の包括的 プライバシー規約の下で扱われる。どうかご自分のスパムフィルターに注意されたい。当選したかどうかをお知らせする私のアドレスからのメールを、あなたに受け取って頂くのだから。また、もしもあなたがこの抽選を紹介して下さった方が当選すれば、紹介に対するお礼としてあなたの手にも同じ賞品が届くことになるのもお忘れなく。

[訳注: 応募期間は 11:59 PM PST, 04-Feb-2007 まで、つまり日本時間で 2 月 5 日(月曜日)の午後 5 時頃までとなっています。]


セキュリティホールが2つ閉じられ、1つ開く

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple は先週 AirPort Extreme Update 2007-001(日本では AirMac Extreme Update 2007-001 )をリリースし、Core Duo ベースの Mac mini、MacBook、MacBook Pro でクラッシュなど重大な結果を引き起こすことのあった問題を修正した。この修正は昨年 Apple が低レベルのワイヤレスハードウェアドライバに施した多数の他の修正とも関係している。ある概念実証用の攻撃が、近辺にいる攻撃者の手でワイヤレス接続経由で Mac が乗っ取られることを、少なくとも理論的には可能にしていたことに対処して、その可能性に応える形で Apple はそれらの修正を出していた。(記事シリーズ“To the Maynor Born: Cache and Crash”を参照。)

(日本語) 無線ドライバハックは Mac と Windows を標的にするか | Apple、注意深く Wi-Fi 脆弱性を否定 | AirPort アップデートが Wi-Fi 攻撃を防止 | もう一つのマイナーな AirPort 脆弱性が暴かれる

もしも Software Update(ソフトウェアアップデート)が AirPort Extreme Update 2007-001(AirMac Extreme Update 2007-001)を候補として表示していたならば、安全のためにも、また、これが他のバグを修正しているかもしれないことからも、必ずインストールしておくことをお勧めする。このセキュリティホールに対する攻撃を受ける可能性はほとんどないが。もしもアップデートの後で何か新たな問題に遭遇したら(私たちもいくつかそういう話を聞いているが)まず最初に MacFixIt のワイヤレス・トラブルシューティングの説明を読むとよい。このアップデートは 7.4 MB のダウンロードで、ソフトウェアアップデートからも、また独立のダウンロードとしても入手できる。

Apple はまた Security Update 2007-001 もリリースした。こちらの方は、QuickTime 7.1.3 による RTSP URL の処理に関係する 攻撃の可能性に対処したものだ。このバグは Kevin Finisterre と、Month of Apple Bugs プロジェクトで“LMH”というペンネームを使っている人物とによって特定されていた。ダウンロードサイズは 5.9 MB で、ソフトウェアアップデートからも、また Mac OS X 10.4 Tiger 用と Mac OS X 10.3.9 Panther用それぞれの個別ダウンロードとしても入手できる。

その一方で、Month of Apple Bugs プロジェクトはまたもう一つのバグを発見し、このバグは私もその意見を尊重しているセキュリティコミュニティの人々の興味を惹いた。実は、Mac OS X の Software Update(ソフトウェアアップデート)は、ある種の異常な名前のファイルを供給されるとクラッシュを起こす可能性があって、少なくとも理論的には、セキュリティ関係の人たちが始終口にする“arbitrary code”(任意のコード)が実行される可能性を秘めているという。(言い替えれば、Software Update が走らせるコードが自分自身の複製を作ったり、データを消去したり、その他の有害な動作をしてしまうことがあり得るということだ。私が「理論的には」と言ったのは、そのようなことを実際に起こせる方法がまだ知られていないという意味だが、可能性があることは否定できない。)

Month of Apple Bugs ページにあったデモは私のテストでは動いてくれなかったが、ある情報によればその変形を使って実際に Software Update が異常なファイル名を不適切に処理してしまうデモが行なわれたということだ。もしも誰か悪人が危険なコードを悪いファイル名の中に埋め込む方法を見つけてしまったとしたら、あなたがウェブブラウザでリンクをクリックするか、あなたが電子メールの添付ファイルを開くかした時に、そのファイルが Software Update へと供給されることになってしまうかもしれない。それを恐れて Software Update をオフにしてもあまり意味もないだろうし、実際のところ、攻撃を受けるリスクをユーザーの側で完全に排除できる方法はない。ただ幸運にも、そのリスクは非常に低いものだ。

Apple は、前回の QuickTime バグを修正したのと同じように、今回のバグも修正するべきだ。そして、Mac ユーザーたちはこれからも引き続き、あやしげなウェブサイトにあるリンクをむやみにクリックしないとか、知らない送り主から届いた電子メールの添付ファイルは開かないようにするとか、Apple からリリースされたセキュリティアップデートは必ずインストールするとかの用心を怠らないようにすべきだ。この種のニュースではほとんどの場合共通のことだが、このバグが明らかになったことで Macintosh コミュニティーの何かが変わるわけではない。コンピューティングのための基本的な安全の心掛けを守ることで、脆弱性への攻撃の可能性などとはまったく別のレベルで必要かつ十分のセキュリティがもたらされるのだ。


Photoshop Lightroom 1.0 出荷開始へ

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: 松田 栄 <sacaboom@gmail.com>

Adobe は、デジタルフォト管理ツールである、 Photoshop Lightroom がベータ版の段階を終え、2 月中旬に出荷開始を予定していると報じた。Version 1.0 の価格は 300 ドルだが、Adobe は 2007 年 4 月 30 日まで、キャンペーン価格にて 200 ドルで提供する予定だ。Photoshop Lightroom と Apple の Aperture との間で決めかねている写真家への決め手としたいのだろう。

完全版としてリリースする上に、Photoshop Lightroom 1.0 は、Library モジュールの高度なキーワードツールや、改良を加えたインポート ダイアログ、さらに画像を簡単に検索できる Key Metadata Browser を内蔵させた。Develop モジュールには、Virtual Copies ツールと Snapshot ツールが導入され、編集段階で同一画像のさまざまなバージョンで作業できるので、ディスクに複数のコピーを保存しなくてすむ。Adobe はまた、ピクセルレベルでの画像の複製や修復が可能なツールや、カラーを微調整できる Hue、Saturation、Luminance ツールを加えた。

Photoshop Lightroom に必要なものは、Mac OS X 10.4.3 以降、1 GHz 動作の PowerPC G4 またはより高速のプロセッサー(プログラムはユニバーサルバイナリなので、Intel ベースの Mac も含む)、少なくとも 768 MB のメモリー、最低ディスプレイ解像度 1024×768 ドットだ。Lightroom のベータバージョン 4.1 はまだダウンロード可能で、2007 年 2 月 28 日まで有効だ。


Daylight Saving Time が時代遅れに噛み付く?

  文: Andrew Laurence <atlauren@uci.edu>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

今年から合衆国では Daylight Saving Time (夏時間) がこれまでより早く始まり遅く終わる。新しい規則のもとでは、Daylight Saving Time は 3月の第二日曜日に始まり 11月の第一日曜日に終わる。これまでは、4月の最初の日曜日に始まり、10月の最後の日曜日に終わっていた。この変更は 2005年の Energy Policy Act の一部として法制化された。

この変更により、例えば VCR のような Daylight Saving Time に自分の時計を自動的に合わせる様になっている装置は新しい規則にアップデートされねばならないか、或いは変更日毎に手動で時計を合わせて貰わなければならない。Apple はこの新しい規則を Mac OS X 10.4 Tiger に対しては 10.4.6 アップデートの中に取り込んでいる。(この 10.4.5 アップデートトでは Australia や他の地域での Daylight Saving Time 規則変更にも対応している。) 現時点では Apple は Mac OS X 10.4 Tiger のためのアップデートしかリリースしていない。

針を回す -- Mac OS X のそれ以前のバージョンに対するアップデートがリリースされなければ、10.3 かそれ以前で走るコンピュータの時計は永久に 3月の 3週間と 11月の 1週間は正しい時間を示さないこととなる。これらの期間内には、色々な不具合が起こる可能性がある。Apple の Mail クライアントで (そして多分他のものでも) 作成されたメッセージは間違った時間スタンプを持つことになり、場合によってはそのメッセージはその受信者が見逃してしまう結果となる可能性だってある。iCal でのイベントは誤って表示され、その結果人々が予約に遅れてしまう結果だってありうる。同様に、ドキュメント作成の共同作業に参加している人は、変更の管理がその時間スタンプに頼っている場合、はじかれてしまう。ネットワークベースのサービス (メール、ファイルサーバ等) に対する認証も失敗するかも知れない、と言うのも通常の状態からあまりにもかけ離れて見える場合サーバーは接続を拒否する事があるからである。(Mac OS X Server にもある Kerberos サーバーはこの様な振る舞いをする。)

この問題を回避するには、旧来のリリースを使っている人達は Daylight Saving Time が有効となる 11-Mar-07 に自分のコンピュータの時計を手動で変更し、そして 01-Apr-07 (Mac OS X の旧来版はこの日に昔の規則に従って時間を変更しようとする) に再度変更しなければならない。ユーザーは同様に 28-Oct-07 と 04-Nov-07 にもコンピュータの時計を合わせなければならない。

時計をアップデートするには二つのやり方がある。もしあなたのコンピュータが日付と時間を自動的に合わせるため時間サーバーを使っているのであれば、単純に時間帯 (Date & Time システム設定の Time Zone ペイン) をその時の状況に合わせて 1時間早い、或いは遅い時間帯に変えてやればいい。もし時間サーバーを使っていないのであれば、Date & Time システム設定の Date & Time ペインで単に時間を合わせてやるだけである。どちらにしても、Coordinated Universal Time (UT, 或いは Greenwich Mean Time とか GMT としても知られている) を使って内部で時間を計算するソフトウェアでは問題が発生するかもしれない。

Apple の責任 -- 我々は Apple が Mac OS X 10.3 Panther と 10.2 Jaguar 用のアップデートを出す事を望むだけだが、これがなされないとユーザーは毎年 Daylight Saving Time が始まる時と終わる時、それぞれ 2 回、合計 4 回も自分のコンピュータの時計を手動で合わせなければいけないことになる。Apple の代表者の一人は "将来計画もしくは将来のソフトウェアアップデートの可能性" についてコメントするのを避けた。

Microsoft,Red Hat, そして Sun の様な他のオペレーティングシステム業者とは異なり、Apple は Daylight Saving Time の変更が自社の製品にどの様な影響を与えるのか、或いはどの製品はパッチを受けていて、受けていないのはどれなのかに関する十分な情報を未だ掲載していない。この状況は残念ながら今回が初めてではない、と言うのも同社は同様に Mac OS X のライフサイクル支援期限についても明らかにしていない (ここでも Microsoft_ , Red Hat_ , そして Sun_ とは違う) ので、顧客はセキュリティや脆弱性に対するパッチを期待して良いのかどうか推測に頼らざるを得なくしている。今回の場合、事は時計が正しく合っているようにするだけのことなのであり、Apple の無言の、事実上のメッセージである "Tiger にアップグレードせよ" と言うのは極めて不適切である。

他のソフトウェア -- カレンダーソフトウェアの中にもアップデートが必要なものがあるであろう、Microsoft Entourage はその一つである。最近の Microsoft Office for Mac 11.3.3 アップデートでは Entourage 2004 の Daylight Saving Time 規則を修正している。Microsoft は TidBITS に対して、Entourage X は新しい Daylight Saving Time 規則対応のアップデートはされないであろうと語っている。言い換えれば、もし Entourage X をカレンダーとして使っているのであれば、Entourage 2004 へのアップグレードを是非とも考えた方がいいということである。(もし Entourage を Microsoft Exchange サーバーと一緒に使っているのであれば、その Exchange 管理者と協調してアップデートをするべきである、と言うのも Exchange の方も新しい規則に合わせてアップデートされねばならないからである。)

嬉しいことには、Mac OS X 10.3 Panther (デスクトップとサーバーバージョンの両方) に対する修正が非公式インストーラの形で Stanford University の Ian Ward Comfort から出されている。これは必要な zoneinfo ファイルと ICU データアーカイブをアップデートし iCal の様な Cocoa アプリケーションが正しく動作するようにする。もしこのインストーラを走らせるのが心配だと言う人は Ian のシェルスクリプト も見る事が出来る。最後に、一つの Web サイト - DSTPatch.com - が現れて入手できるベンダーパッチをリストアップしている;システム管理者やネットワーク管理者は、ここを訪れることできっと役に立つと思う。

もし我々はそもそも Daylight Saving Time などと言うものでなぜ頭を悩ましているのかとお思いならば (合衆国の一部の地域やその他の国々ではこんなことで頭を悩ましたりはしていない)、あなたは例外ではない。合衆国での主な論拠はエネルギー節約であるが、他に理由として挙げられているものには屋外活動の機会を増やす、それに交通傷害の軽減などが挙げられている。


Copilot こそ我が副操縦士

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Fog Creek Software は、同社のリモートデスクトップ・ソフトウェア Copilotの新バージョンをリリースし、ついに Mac OS X をサポートした。このソフトウェアは、オープンソースの VNC(virtual network computing)システムに基づいており、画面共有とキーボード・マウスのリモートコントロールとを介したリモート技術サポートを実現するために設計され、価格設定されている。

Copilot 2.0 はホスト型ソリューションで、1日あたりリモートコネクションあたり 5 ドルまたは1分あたりの従量制で販売される。従量制は1分あたり25 セント(完全従量制)から始まり、1月 200 ドルで 5,000 分までがある。Copilot では、NAT(network address translation)ゲートウェイがプライベートアドレスを割り当てるローカルネットワークでもトンネルすることができる。家庭や小規模企業では、このようなネットワークでブロードバンド接続を共有するのが一般的だ。

Copilot は Mac OS X 10.2 以降(Safari か Camino、Firefox が必要だ)または Windows 98 以降(Internet Explorer 6 以降または Firefox が必要だ)で動く。ブラウザの要件があるのは、ウェブサイトでの設定と登録に必要なためで、クッキーも有効にしておく必要がある。

Netopia の Timbuktu Pro では、ルーティング可能なインターネットアドレスが必要で、NAT に穴を開けるのは簡単にできない。Copilot には、Timbuktu Pro と異なり、ソフトウェアライセンスがない。操作者とリモートユーザがそれぞれソフトウェアをダウンロードし、操作者が短い登録コードを送る。これは電子メールでも、インスタント・メッセージでも、あるいは電話でもよい。リモートユーザがこれを入力すると、リモートマシンに操作者がアクセスできるようになる。使用料は操作者が払ってもよいし、サポートの受益者に負担してもらってもよい。クレジットカードか PayPal で支払うことができる。

似たような製品で機能がより豊富なものに、Mac HelpMate Remote がある。これは、Macintosh 専用技術サポートに特化したアプリケーションの一部で、Professional Edition に登録するとその一部として年間 600 ドルで使用できる。Professional Edition では1度に1つの接続しか使えない。年間 2,500ドルの Enterprise Edition では、同時接続数に制限がない。


AirPort Extreme 802.11n スループットの限界

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

先週、802.11n ベースの新しい AirPort(日本では AirMac)Extreme Base Station設定マニュアルが、Apple のサポート・ウェブサイトに掲載された。これを見ると、この新機種を直ちに購入すべきかどうか、洞察する助けになる。(2007-01-15 の "AirPort Extreme アップデートされる" 参照。)とりわけ、マニュアルの1つに書いてあることからすると、802.11n の最高帯域幅モードは、ほとんどの人にとって好ましいネットワーク構成で利用できないかもしれない。

新しい AirPort Extreme Base Station では、2つの周波数帯域のどちらでも、無線ネットワークに使うことができる。1つは 2.4 ギガヘルツ(GHz)帯で、この帯域は最初の AirPort(802.11b)や従来の AirPort Extreme(802.11g)で使われている。もう1つは 5 GHz 帯で、これは 802.11a で使われているが、Apple はこれまでこの規格をサポートしていなかった。

2.4 GHz 帯や 5 GHz 帯を使う無線データプロトコルでは、周波数帯をいくつかのチャネルに分割する。1つのチャネルの幅は 20 メガヘルツ(MHz)ほどだ。これまでの仕様では、1つのチャネルで毎秒 54 メガバイト(Mbps)以上の生データを転送することはできなかった。802.11n の仕様では、チャネルあたりの帯域幅割り当てが 65 Mbps に引き上げられ、さらに2つの無線通信を使うなどの技術を駆使して、理論上のスループットをその2倍以上、150 Mbps としている。

理想的な状況では、802.11n は特別な広帯域チャネルモードを使うことによって、300 Mbps のスループットに達することができる。このモードでは、40 MHz の周波数帯(つまり2つのチャネル)を同時に使用する。このプロトコルの最新ドラフトはまだ策定中だが、それによると、802.11n 機器は、同じチャネルを使っている別のネットワークを検出した場合、広帯域チャネルから通常チャネルに落とさなければならない。しかし、広帯域チャネルが時折使えるだけでも、すべてを考慮に入れたスループットが 100 Mbps にも達する。

さて、Apple の "Designing AirPort Extreme 802.11n Networks" マニュアルによると、広帯域チャネルは 5 GHz 帯だけで使われ、2.4 GHz 帯では使われない。これが制限となる可能性がある。つまり、実際のスールプットは 50 Mbps を超えないかもしれない。これでは、従来の 802.11g ベース AirPort Extreme の実際のスループットの2倍程度にしかならず、期待されていた速度向上からはかなり見劣りがする。私が複数のチップメーカーから聞いたところでは、Apple は現時点で 2.4 GHz 帯での広帯域チャネルを提供しないことにしたが、今後ファームウェアをアップグレードすることもありうるという。802.11n の仕様では、両方の周波数帯で広帯域チャネルを提供することを、機器メーカーに義務付けていない。国によっては、5 GHz 帯での広帯域チャネルが法的に許可されていない

Apple が "Designing AirPort Extreme 802.11n Networks" で示唆するところでは、新旧の AirPort 機器を組み合わせたネットワークを構築するのも簡単にできる。すでに AirPort Extreme などのベースステーションを持っているなら、その WAN(wide area network、つまりブロードバンド)ポートを、新しい 802.11n AirPort Extreme Base Station に内蔵された Ethernet スイッチの3つのポートのいずれかに直接接続すればよい。新しい 802.11n Extremeを 5 GHz を使うように設定しても、古いベースステーションはそのまま古いWi-Fi クライアントから利用できる。そうすれば両者の利点を活かすことができる。つまり、新しい 802.11n 機器なら可能な限り最高の速度が得られ、古いハードウェアでは、混雑が緩和されるので、パフォーマンスが向上する。

ところで、Apple TV は、802.11n を使っているので、5 GHz 帯でしか動作しない可能性がある。AirPort Extreme のマニュアルを見てもはっきりしない。Apple TV が接続されている様子は描かれているが、どちらの周波数帯を使っているか言及されていないからだ。


MacFUSE が Mac ファイルシステムの選択肢を広げる

  文: Chris Pepper <pepper@reppep.com>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Amit Singh が Macworld Expo 2007 でリリースした MacFUSE は、多岐にわたる数々のファイルシステムを Mac で扱えるようにし、プラットフォーム間の互換性やネットワークの接続性、セキュリティ、そしてさまざまなオンラインサービスとの統合による利便性を改善する。簡単に言うと、MacFUSE を使えば、Mac ユーザは、外来のファイルシステム、たとえば NTFS や Flickr、Gmail、さらには RSS フィードまでに、通常のディスクと同じように Finderからアクセスできる。MacFuse が実際に動いている様子は、Amit のビデオ・デモンストレーションで見ることができる。

ファイルシステムは深遠なる魔術 -- 一般的に言って、ディスクにアクセスし、その中のファイルを管理する(パーティションやファイルシステムを使って)のは、オペレーティングシステムの技術の中でも低レベルだと考えられていて、「通常の」(root でない)ユーザには制限されている。Unix の用語を使えば、ファイルシステムはスーパーユーザ(root)の管轄なのだ。単一ユーザのシステム(ほとんどの Mac OS X コンピュータもそうだが)では、ファイルシステムでの作業は必要以上に面倒なことがある。特に、カーネルプログラミングを伴うので、通常の(「user-space: ユーザ空間」の)プログラムを書くのに比べて、とても骨が折れる。Mac OS X でも Linux でも、ユーザがファイルシステムで作業するための方法がいくつか用意されているけれども、一般的なアプリケーションのように、ありふれていて簡単に開発できるというのとは、かけ離れている。

FUSE (Filesystem in USErspace) プロジェクトは、Linux でこの問題を緩和するために生まれた。FUSE は2つの部分からなる。権限の必要な操作を処理するためのカーネルモジュールと、プラグイン方式のファイルシステム・モジュールをホストするためのシンプルな非カーネル API だ。FUSE/MacFUSEは、それ自体では何もしない。ただ、ホストとなるファイルシステムのカーネルに手を加え、プラグインのために API を提供するだけだ。さまざまな FUSEモジュールによって、途方にくれるほどたくさんのファイルシステムとの互換性が提供される。たとえば、sshfs(SFTP サーバを Desktop に直接マウントする)や NTFS-3g(Windows のパーティションに対する完全な読み書きアクセスを提供する。それに対し、Tiger 内蔵の NTFS サポートは、そう、Boot Camp も含めてだが、読み込みだけだ)、など、数十のモジュールがある。

警告: MacFUSE はまだまったくのベータソフトウェアだから、問題が起きたときの備えができていない限り、使うべきではない。言い換えれば、使い始める前にバックアップを2セットとっておかなければならない。とはいえ、現時点で寄せられている報告は、おしなべて肯定的だ。

MacFUSE プロジェクトでは、Linux のカーネルモジュールの代わりに、Mac のカーネル機能拡張を使う。モジュールの API は Linux 版と同じだから、Macユーザも既存の FUSE モジュールを利用することができる。MacFUSE でテスト済みのモジュールには、上記の sshfs と NTFS に加え、WebDAV、FTP、Beagle、SpotlightFS、そして CryptoFS と EncFS の暗号化ファイルシステムなどがある。ほかのモジュール(まだ MacFUSE でテストされていない)を使えば、Sun の ZFS、iPod の音楽、iTunes や iPhoto の共有ファイル、Flickr、Gmail、さまざまな wiki やブログなどにアクセスできる。

もし、リモートファイルシステムをディスクのようにマウントするというコンセプトに興味をひかれ、しかし自分の Mac にベータ版のカーネル機能拡張をインストールする用意はできていないというなら、Interarchy を使ったほうがよいだろう。Interarchy の FTP Disk 技術は双方向同期機能を含むから、FTP、SFTP、WebDAV(HTTP と HTTPS)の各サーバについて、MacFUSE 風のファイルシステムマウントをシミュレートできる。すると、それらのサーバが、まるで AppleShare や Samba のファイルサーバのように、Desktop に現れる。

期待は高まる -- MacFUSE は、世に出てから2週間ほどしかたっていないにもかかわらず、すでにかなりの注目を集めている。MacFUSE 用のグラフィカル・インターフェースやさまざまなファイルシステム用のモジュールを作ろうという取り組みも、各所で進行中だ。うまくすれば、Apple の「サーバへ接続」ダイアログから MacFUSE ファイルシステムを使えるようになるかもしれないが、Apple は現在のところこれをサポートしていない。

MacFUSE Core は、カーネルモジュールとユーザ空間サポートファイル、そして追加モジュールを構築するのに必要なヘッダファイルからなり、バイナリ形式とソースコード形式の両方が用意されている。(バイナリを推奨する。 ソースからコンパイルするには、Apple の Xcode Tools が必要だ。これは Apple Developer Connection site サイトから無料で入手できる)。ほとんどの FUSE プラグインは、現在のところ、エンドユーザがコンパイルしなければならない。MacFUSE に合わせるためにソースをいじらなければならないことも多いが、時がたつにつれて、そのような修正が正式版の FUSE プラグインに組み込まれ、Mac 用の特別扱いが必要なくなるはずだ。SpotlightFS と sshfs には、すでにインストーラがある。ほかのプラグインも続くだろう。


CSSEdit 2 が救いの手に!

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先日私は Web Crossing のブログで、ある自動生成された CSS コードを操作しなければならないことになり、自分の管理すべき CSS ボックスを実際どのようなスタイルがコントロールしているのかを見定めるのにさんざん苦労する羽目になった。コードは自動的に生成されたものなので、何がどの時点でロードされているのかを見分けるのが難しいのだ。そこで私は最近ちょっと使い始めている新しい CSS プログラム、MacRabbit の CSSEdit 2 を試してみることにした。私はまだフルレビューを書けるほどには CSSEdit を極めていないが、このプログラムの本当に驚嘆すべき機能のいくつかについてだけでも、ここで皆さんにご紹介しておきたい思いに駆られている。

まず第一に、CSSEdit にはLive Web Preview ウィンドウ があって、ここにインターネットのどこからでもページをロードすることができる。おそらく Apple の WebKit テクノロジーを使って表示しているのだろう。今日のウェブではこれが非常に便利な機能だ。なぜなら、今では静的な HTML ファイルとして存在しているページは少なくて、その代わりにデータベースを使って、あるいは数限りないインクルードファイル(サーバの中でいくつものファイルに分かれて存在しているコード断片で、ウェブページの HTML コードがブラウザにロードされる時に「インクルード」されて読み込まれるもの)を使って、構築されているからだ。CSSEdit では、ページをライブで、つまり、構成するパーツを元にバックエンドでページが生成された後の状態で、見ることができる。これこそが、すべての鍵となる機能だ。

次にクールなところは、一旦ページがロードされたら、Override ボタンをクリックすれば Override パレットが表示され、スタイルシートが表示できてそのスタイルが現在 CSSEdit の Live Web Preview ウィンドウで動いているスタイルに取って代わるようにできることだ。何もかもを一からやり直す必要はない。この Override パレットにあるオプションの一つは Extract and Override といい、これはそのウェブページのスタイルシートを抽出して、それを CSSEdit の中で新しい Untitled スタイルシートとして開いてくれる。あなたがそのスタイルシートに何か変更を加えたら、それが即座に Live Web Preview に反映される。

でも、ここからが私が最高に気に入ったところだ。Live Web Preview ウィンドウの中で、X-Ray ボタンをクリックするとウィンドウの一番下に情報表示行が現われる。すると、Live Web Preview ウィンドウの中でどんな項目をクリックしても、その CSS ボックスが強調表示で囲まれて見えるようになり、しかもそのボックスをコントロールしているスタイルやタグのカスケードがこの情報表示行に表示される。つまり、私が管理しようとしているボックス(私はそれを 20 ピクセル程度上に持ち上げようとしていた)に対し、この情報表示行はいわばリンクされたグラフィックのように働くわけだ。

思い出して頂きたいが、私はこのページのレイアウトの方法に何のコントロールの手段も持っていなかった。ただ、上記の情報表示行の図にあるように、私は自分が管理しようとしているボックスが“div.content”セレクタによってコントロールされていることだけは分かっていた。ここではあまり深入りしたくないが、ある複雑な事情によって私はこのページの標準のスタイルシートを自分独自のもので置き換えていた。そこで、私は自分のスタイルシートの中に #content セレクタを作ってみた。でも、それは何の助けにもならなかった! 私は CSS の専門家でも何でもないので、そこで私は問題は解決できないと諦めてしまった。でもその後で、私は CSS スタイルというものがカスケード状の構造を持つことを思い出し、ひょっとしたらもっとハイレベルのボックスを見るべきだったのかと思い付いた。そこで(情報表示行で直前の)“td”項目をクリックしてみたところ、CSSEdit はほんの少し大きなボックスをハイライト表示した。なるほど! その次の二つの項目、“tr”と“tbody”はクリックしても何も変わらなかったが、“table”をクリックするとさらに大きなボックスがハイライト表示された。“td#contentId”をクリックすると、今度は少しボックスのサイズが小さくなった。さらに次のいくつかの項目をクリックすると、これらは明らかに広過ぎる領域をハイライトした。

というわけで、私の #content セレクタはうまく使えなかったが、それなら、#contentId はどうだろうか? セレクタの名前を“#contentId”に変えてみたが、それではやはり何も起こらなかった。ならば、いじらなければならないのはきっと contentId セレクタの内部にある表 (table) なのだと気が付いた。そこで“#contentId table”というセレクタを作ってみたところ、問題のボックスはいそいそと上方へ 20 ピクセルだけ動いてくれた。成功だ! それからいくつか数値的調整を施した後、私の問題は解決に至った。

最初にお断りしたように、これが CSSEdit にできることのすべてだと思わないで頂きたい。CSSEdit は、膨大な数のオプションを知っていなくても CSS ファイルの構築ができるための、よく出来たインターフェイス を備えている。そして、CSS ファイルの中に潜むたくさんのややこしい情報のすべてを整理して再構成できるための、エレガントな方法を提供しているので、将来もそれを読んで理解するのがずっと簡単になる。もしもあなたが CSS で仕事をしているのなら、あなた自身のためにもこのプログラムをぜひ一度は見ておくべきだ。私のような初心者でも、これのお陰で CSS がずっと取っ付きやすいものになるし、熟練の人たちもきっと、静的なファイルを扱う伝統的な方法に比べて、変更のテストや実装がずっと手早くできるようになるだろうと思う。

CSSEdit 2 の価格は $30 で、Mac OS X 10.4 かそれ以降を必要とする。デモ版が無料のダウンロードで使えるが、これは CSS ファイルの保存が文字数 2,500 文字以下のもののみに制限されている。


Take Control ニュース/29-Jan-07

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

あなたが最後にバックアップしたのはいつ? -- この質問にきちんと答えられない方には、Joe Kissell の“Take Control of Mac OS X Backups”第2版を一度読んでみられることをお勧めしたい。この電子ブックには、あなたの予算とライフスタイルにマッチしたバックアップシステムを構築して、使用し、復旧の作業をするにはどうすべきかが説明してある。

今回の新版では、最新の話題を折り込んで徹底的なアップデートが施されている。Mac に Windows をインストールする前に何を知っておくべきか (そして Windows 関係のファイルをバックアップするにはどうするか)、写真やムービーのバックアップ、インストールされたアプリケーションのバックアップ、あるいは旅行中のバックアップなど特別の場合についてのより詳細な情報、それから Leopard の Time Machine がバックアップ戦術にどう関与してくるかの検討、などが主な改良点だ。また、友だちや親戚などのために使いやすいバックアップ方法を設定してあげるやり方の解説や、Unix のコマンドラインツールで自分流のバックアップを進める場合に起こり得る問題点の解説も追加された。

また、最近の MacVoices インタビューで Joe がバックアップについて語っているポッドキャストも聞ける。

(この電子ブックの第1版のオーナーで、アップデートの通知を希望された方々には既に電子メールでお知らせが送られている。 2006 年 11 月 1 日より後に購入された方は無料で第2版がダウンロードできる。そのメールが届いていない、とおっしゃる方はどうぞお知らせ頂きたい。2006 年 11 月 1 日より前に購入して下さった方は、お持ちの本で Check for Updates をクリックすることで 50% 割引での特典が得られる。)


TidBITS Talk/29-Jan-07 のホットな話題

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Google Earth の使い方 -- Tristan Engst(8 歳)の初めての TidBITS 記事に、声援や幸運を祈る声に満ちた TidBITS Talk スレッドが生まれた。 (5 メッセージ)

iPod 自動販売機 -- その通り、今や、iPod やそのアクセサリ類が自動販売機で買える時代だ。でも、iPod とスナック菓子を一緒に買える機械はあるだろうか? どちらも売れているのだから、この素晴らしい組み合わせの自動販売機があったらいいのに... でも _まだ_ それはない。(2 メッセージ)

Apple USB Modem を使う -- ある読者が、フラッシュドライブや SD メモリカードを IOGEAR USB ポート増設器とメモリカードリーダを使って差し込むと Apple USB Modem で繋がっていた接続がハングアップしてしまうという問題に遭遇した。 (4 メッセージ)

Amazon で注文(というか販売)する -- Joe Kissell の本“Real World Mac Maintenance and Backups”の Amazon.com での売れ行きの勢いが落ちぎみのように見えるのを受け、オンライン販売店において在庫を保管・出荷するための複雑きわまるモザイクについて読者たちが議論する。 (4_ メッセージ)

逆向きの Parallels は? -- ひょっとして、Mac OS X を Apple 以外のハードウェアで走らせることが、将来のバージョンの Parallels Desktop で出来るようになるのだろうか? (5_ メッセージ)

特許訴訟のため 1993 年の Info-Mac CD 3rd Edition を求む -- ある弁護士が、古い Info-Mac ディスクを持っている人を探している。ある特許訴訟で過去の使用実績を証明したいとのことだ。 (5- メッセージ)

iTunes オーディオプラグイン? -- 音楽の再生の出力に処理を加えて例えばコンサートホールのような環境を再現することはできるか? ある iTunes プラグインで解決するようにも見えるが、他のソフトウェアでもっと適したものがあるかもしれない。 (3 メッセージ)


tb_badge_trans-jp2 _ Take Control Take Control 電子ブック日本語版好評発売中

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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2007年 2月 3日 土曜日, S. HOSOKAWA