TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#896/17-Sep-07

今週も iPhone 関係のニュースが見出しに並ぶ。まず Apple から、iPhone の初期購入者が $100 の返金を受けられる方法の詳細が発表された。それから自動車を運転中に iPhone のヘッドセットを使っていると停車を命じられることがあるという話と、iPhone と iPod touch で迷った場合の決断方法、それから Wi-Fi ホットスポットでもっと手軽に接続ができる Devicescape Connect アプリケーションについて Glenn のスクープがある。でも、Mac も決して死んだ訳ではない。それは Cornell 大学の学生たちの中で Mac OS の市場シェアが向上しているという Adam の分析記事を見ても分かる。Adam はまた、最初の iPhoto リリースの時からずっと目立っていた欠陥が iPhoto 7 でやっと修復されたことについて語り、Eudora 8 の初めての公開ベータ版が一般のユーザーにとって何を意味するかを検討する。(実際あまり大きなことを意味しない。Adam は電子メールの世界がどこに向かっているかについても若干の考察を述べる。)最後に、みんなキャンプファイヤーのまわりに集まろう。セキュリティアナリストの Rich Mogull が、恐い恐いお化けのお話をしてくれるから。FileVault から悪魔払いをしようとした、彼の苦心の体験談だ。

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iPhone 100 ドル商品券の手続きが公開される

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

値下げに対して激憤が巻き起こるというのはめったにないことだが、iPhoneの小売価格を 200 ドル下げるという Steve Jobs の発表は憤怒を引き起こした(2007-09-10 の "Apple、iPod touch と Wi-Fi Music Store および新しい iPod を発表" 参照)。2日のうちに彼は、愚かにも余計な金銭的負担を強いられたと感じた人々をなだめるべく、Apple Store で使える 100 ドルの商品券を提供し、それを入手するためのツールを今週にも稼動させると約束した(2007-09-10 の "Apple、iPhone 早期購入者に 100 ドルの払い戻しを提供"参照)。現在 Apple のサイト ではそれを実現したページが動いており、私たちが耳にするところでは、詳細が明らかになったために Apple Store に寄せられる苦情は大幅に減少した。

Apple は賢明にも FAQ を提供し、正確にどのような人がどのような払い戻しを受ける資格があるかを説明している。簡単に言えば、iPhone を 2007 年 8月 21 日以前に購入し、それを今でも所有しており、ほかのクーポンを受け取っていなければ、100 ドルの商品券を受け取ることができる。iPhone を2007 年 8 月 22 日以降に購入した場合、2007 年 9 月 19 日までに、購入した Apple Store にレシートを持って行くか、Apple Online Store から購入した場合は電話をすれば、値下げ分全額の払い戻しを受けることができる。Apple は言及していないが、最近 30 日以内に AT&T から iPhone を購入した場合、価格の差額から払い戻し手数料を引いた額を受け取ることができるかもしれない。これも Apple が言及していないが、クレジットカード会社の中には短期間の価格保証特典を提供しているところがある。

商品券を入手する手続きはシンプルだが、必要以上に複雑だ。ステップ1では、電話番号と、iPhone の裏にあるシリアル番号(これは Settings アプリケーションの General の下にもある)を入力する。それらの番号が有効であれば、Apple は SMS(テキストメッセージ)で6桁のコードを送ってくるので、ステップ2で、それと電話番号を再び(このページに後で戻ってきた場合)入力する。そのコードが有効であれば、ステップ3で、商品券番号と暗証番号の形で商品券が表示されるので、それをコピー・アンド・ペーストするか、PDF として保存するか、紙に印刷する。商品券は Apple Store 販売店でも Apple Online Store でも使える。この商品券を使って iTunes で音楽やビデオを購入することはできないが、Bloomberg の Connie Gugliolmo によれば、iTunes ギフトカードを購入することはできる。この手続きは私の場合何の問題もなかった。

この商品券には有効期限がどこにも書いていないので、どうやら期限切れになることはないようだ。多くの州法では、ある種の商品券や差額引換券に有効期限を設けたり「管理」費用を差し引いたりすることが認められていないが、それにも従っている。しかし、返金の請求は 2007 年 11 月 30 日までにしなければならない。

さてここで問題としたいのは、この手続きがもっとシンプルにならないのはなぜかということだ。iPhone を登録したのであれば、Apple アカウントがあるはずだから、Apple はシリアル番号と電話番号をすでに知っているわけだ。ならば、条件を満たす人に単にリンクつきの電子メールを送って、商品券を受け取るようにと言えばいいのではないだろうか。データを入力したときにシステムでチェックしている以上、誰が条件を満たすのかは分かっているはずだ。

このようなシンプルな選択肢が提供されていない理由は、手順をたどることを要求することに比べて引換率が高くなってしまうためだ。Apple は商品券を提供するにあたって、内部のマージンや利幅を考えれば、それだけで1ドル当たり 50 ないし 60 セントを支払っている。それによって私たちの忠誠心をつなぎとめており、これも重要なことだ。締め切りを設けて手順を要求することによって、引換率が低くなれば、すべての対象電話機で平均すると1ドル当たり20 から 30 セント、あるいはそれ以下の出費ですむだろう。


Apple が iMac, iLife, Pro アプリケーションのアップデートをリリース

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

Apple は先週特定のマシン、或いはアプリケーションを対象としたバグ修正アップデートを幾つか出した。このアップデートは Software Update 経由か又は独立のダウンロードとして入手可能である。それには以下のものが含まれる:


ハンズフリーの iPhone 通話で交通違反チケットを貰う

  文: John M. Stafford <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

私は先週 Virginia の Cherrydale から Ballston に向けて運転していた、そして私の誕生日を祝ってくれる兄と携帯で話をしていた。安全運転者として、私は iPhone に付いてきた変哲もないヘッドセットを使って、両手をハンドルに置いて最大の注意を運転に当てられるようにしていた。

2 台の Arlington County のパトカーが、運転していたのはオフィサー Wright とオフィサー Horvath の二人だが、Lee Highway で私の車に近づき横並びとなった、そしてその後私が左折して Glebe Road を南に下ってもついて来た。Wilson Boulevard との交差点の直前で、オフィサー Wright は彼の警告灯を点灯し私に停車するよう合図してきた。私はそれに従った。

"免許証と車検証。"

二人の警官に後ろに付かれているのを知りながら、どこかで交通違反をしたことなど全く考えられなかった:"済みません、なぜ停められたのですか?"

彼いわく、"Virginia 州法によれば、ヘッドフォンを装着するのは違反である。"

"私はただ iPhone についてきたハンズフリー機器を使っていただけです" と言い、私の iPhone を彼に見せた。

オフィサー Wright は、私の免許証を持って自分のパトカーに戻って行った。

その間、オフィサー Horvath が近づいてきて私のヘッドフォンを見たいといって来た。私は、iPhone、ヘッドフォン、そして iPhone や iPod をステレオで演奏するために私のトラックに設置したドッキングケーブルも見せた。

オフィサー Horvath は、何も言わず、オフィサー Wright のパトカーの所へ戻って行った。

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Washington, D.C. や New York といった所では携帯にはハンズフリー機器を使うことが義務付けられていることを考えると、Virginia で私がそれを使っていたために停車を命じられると言うのは奇妙に思えてならない。

そうではあっても、私に対する召喚状の写しを見てもらえばわかるように、Virginia 州ではハンズフリー機器を使うことが法的に問題となりうるということである。[訳者注:召喚状に書いてある罪状は "OPERATE VEHICLE WEARING EARPHONES"(イヤホンを装着しながら運転)と読める。]

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[John はこの話をメールで送ってきた、そして我々は彼の許可を得てここに再掲した。彼は、この違反チケットから逃れようとする試みはしなかった、なぜならばこれが今後どう展開するのか見てみたいという話をしている。 -Glenn]


iPhone と iPod touch、どっちにするか

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Tonya と私は iPod touch を買おうかどうしようかと考えている。そうすれば iPhone を買わなくてもよくなるからだ。いや、と言うよりも、iPhone を持つだけのためにほとんど電話としては使わないのに毎月の料金を払わされる必要がなくなるからだ。当然ながら、そこで起こる疑問は、iPod touch が本当はどの程度「電話なしの iPhone」と呼ぶにふさわしいものであるのかということだ。iProng の Bill Palmer が、 まさにその比較をしてくれているが、どうやらその結果、私たちのような考えの人から見て最も懸念されるのは、Mail、Notes、Google Maps、Weather の各アプリケーションが欠けていること、Calendar アプリケーションが読み込み専用である(つまりイベントの追加ができない、そんなひどいことってあるだろうか?)こと、それからスクリーンの画質がどうやらちょっと劣っているらしいことだという。気付きにくいか、あるいは iPod touch が電話でない以上当然と思われるその他の違いとしては、EDGE サポートがない、Bluetooth がない、外付けの音量ボタンがない、内蔵スピーカーがない、ドックの代わりにプラスチック製のスタンドが付く、裏側の表面材質の耐久性が劣る、それからカメラがない、といった点が挙げられる。

私の予想では、たゆまず熱狂的な iPhone ハッキング・コミュニティーがこれらの欠けているアプリケーションを iPhone から iPod touch へとインストールし直す方法をきっと何か発見して来るのではないかと思うが、これはあくまで純粋に憶測に過ぎず、これを購入決定の根拠にする訳には行かない。

ひょっとして、iPhone を買って毎月の請求書を受けずに済む方法はないだろうか? AT&T のプリペイド GoPhone プランで iPhone をアクティベートすることは可能だ。TUAW に Erica Sadun がリンクしたスクリーンショット画像を見ると、iTunes が表示する中ではこれがもっとも安いプランで、月額 $49.98 で 200 分の通話時間と無制限のデータ使用が付くという。私としては、二年契約を回避すること自体が目的ではなくて、これを使うための全体的なコストを削減しようとしているのだから、ただ単に毎月の値段が $60 から $50 に下がっただけでは手放しに喜ぶ訳にも行かない。少なくとも、聞いたところによれば AT&T はそのネットワークをアップデートして、プリペイドで iPhone を使っているユーザーにデータ使用量を $0.00 毎に警告するサービスを止めたということだ。

iPhone の価格が $200 に下がった今、8 GB の iPod touch は 8 GB の iPhone に比べてたった $100 安いだけだ。ならば、iPhone を買って INdependence を使うというのはどうだろうか? 以前は iActivator という名前で知られていたが、この INdependence はハック用のアプリケーションで、月毎のプランに契約せず iPhone がアクティベートできると称している。でも、多くのハック用アプリケーションと同じく、これもまた気の弱い人が使いこなせるようなものではない。ただ、仮にもしもその通りに動作したとすれば、そうなれば iPhone が通話とセルデータ通信だけを除いて使えるようになるのだろうし、それはきっと、私たちにとっては理想的な解決となるだろうにと思う。

その際にどうしても消えない疑問は、そのような「ハックでアクティベートした」iPhone で Apple と AT&T の意図した料金体系を回避することが倫理的に許されるのかどうかということだ。結局のところ、Apple の設定した価格が AT&T との契約を通じて同社が獲得する毎月の収益を考慮に入れたものであることは疑いのないところだ。だから、このようにハックされた形の iPhone を使えば、両社の収益計算にダメージを与えていることになるだろう。 あなたはこのことをどう思われるだろうか?


DealBITS 割引き: Name Munger が 20% 引きに

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の DealBITS 抽選で当選し、Sonora Graphics の Name Munger($10 相当)を受け取ることになったのは、gmail.com の Mark Hom、iwon.com の Mike Johnson、comcast.net の Bob Leedom、それに uab.edu の Larry Whitehead の4名だ。おめでとう! また、Larry に DealBITS を紹介して下さったお礼として Alexa MeeKwon Whitehead にも同じ賞品が贈られる。残念ながら当選しなかった皆さんもどうぞ落ち着いて。Sonora Graphics はすべての TidBITS 読者に対して 2007 年 9 月 26 日まで Name Munger を 20% 引きで提供している。つまり価格が $8 に下がるというわけだ。この割引を受けるには、注文の際にクーポンコード“SGNM-DealBITS-0907”を使えばよい。今回の DealBITS 抽選に応募して下さった 555 名の皆さんに感謝したい。これからも多くの方々に参加して頂ければと願っている!


Cornell 大学で Mac の市場シェア上昇

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

さて、Apple のマーケットシェアは今どうなっているのだろうか? 最も良かった時代でも、それは見定めるのが非常に難しい数字であったし、そもそも私はいずれにしてもこれは基本的にあまり統計的な意味を持たないものだと多くの場で主張してきた。なぜなら、Dell や HP のような会社が大量販売をしている企業の環境においてはユーザーたちが自分たちの使うマシンの選択について発言権を持っておらず、一方 Mac については主として個人が自分のお金を使って買い物をしているからだ。両者は、根本的に性質の違った市場なのだ。

けれども同じ土俵での比較をすれば、状況はずっと興味深いものとなる。先日私は Cornell 大学にいる友人とお喋りをしていた時、Cornell 大学が ResNet という Ethernet ベース の学生寮ネットワークサービスで、そこに繋がっている 6,842 人の学生たちがどんなオペレーティングシステムを使っているかの統計をとっていることを知った。(これは Cornell 大学の学生全員ではなく、学生寮に住んでいる学生たちだけだ。)

この ResNet での調査結果は、よく Mac の市場シェアとして取り沙汰されるパーセントにして一桁の数字とは全然違い、Apple にずっと好意的な光を当てるものだった。全体として、Mac を使っている Cornell の寮生は 21 パーセント、それに対して 78 パーセントが PC を使っているという結果だった。

もちろんこの Macintosh シェアの大部分は Mac OS X だが、4 パーセントは Windows を Intel ベースの Mac で走らせていると答えた。(それはつまり、彼らがほぼ間違いなく Mac OS X を走らせていることをも意味するだろう。)Mac OS 9 かそれ以前のものを走らせているのはたったの 0.12 パーセントだ。(つまりは 8 人の豪傑、ということだ。)

Windows の側では、一番多いのが Windows XP で 49 パーセント、その次に Windows Vista が 22 パーセントを占め、Windows XP Media Center Edition が 7 パーセントで続く。(学生たちは音楽やビデオの鑑賞をコンピュータに頼っているので、この数字は驚くには当たらない。)それ以外のバージョン(Windows NT/2000、Windows Me、それに Windows 95/98)を使っているのはたったの 23 人で、サッカーチームが2つとレフェリーでちょうどの人数だ。

本格的なギーク志向に目を向けると、Unix/Linux を使っている学生はたったの 0.53 パーセント(およそ 36 人)で、残り 5 人の学生が依然として「他の」オペレーティングシステムに依存しているようだ。その 5 人が ProDOS、OS/2、TRS-DOS、AmigaOS、それに BeOS をそれぞれ走らせているとしたら楽しいだろうが、これらすべてが Ethernet をサポートしているとも思えない。

言うまでもなく、これらの数字をそのまま外の世界に当てはめて考えることはできない。Cornell 大学の寮に住む学生の 21 パーセントが Mac を使っていたからといって、それが市場全体で Apple が 21 パーセントを制していることを意味する訳ではない。Cornell のようなアイビーリーグの大学で学ぶ学生が、他のいろいろな大学で学ぶ学生たちとは違った統計動態を示すことは十分考えられるからだ。もしも他のところでの同様の統計情報をお持ちの方がおられれば、私に送って頂けるとありがたい。ぜひもっと踏み込んで調べてみたいと思っている。

そのまま外に当てはめることはできないのだが、ここに歴史的な動向を見い出すことはできる。Cornell では ResNet に対する基本的な Mac 対 Windows の統計を示したページを公開している。Mark Anbinder によれば 1999 年より前の数字は報告数過小のため(当時は学生たちが登録時に自分のオペレーティングシステムを報告する義務がなかったので)信用度が低くなるということだが、そこに表われた数字を観察するだけで、いくつかの事実が私の目には浮かび上がった。

まず第一に、初めのうちは Mac OS の割合が今よりもずっと高かった。(最初の年は 41 パーセントで、それから四年間で 12 パーセントまで下がった。)それは Mac の割合が今より本当に多かったのかもしれないが、私は当時の Mac が Windows に比べてネットワークの設定が易しかったために Mac ユーザーの方が ResNet に登録する率が高かったからという理由が大きいのではないかと思う。ひょっとしたら、単に Mac ユーザーの方が Windows ユーザーよりも登録の際に自分のプラットフォームを喜んで書く気持ちが強かっただけかもしれない。いずれにしても、ここの数字はあまり統計的に有効とは言えない。

第二に、1999 年以降、つまり学生たちが登録の際に自分のプラットフォームを報告することが義務付けられた後は、ResNet で Mac OS を使う学生の割合は 6 パーセントから 5 パーセントへと微減し、その後また上昇に向かって、2005 年には 10 パーセントに達した。そこまではどうと言うこともない。けれども最後の二年間の変化は目覚ましく、2006 年は 14 パーセント、そして今年の 21 パーセントだ。これは猛烈な急上昇と言える。グラフにして見れば一目瞭然だろう。

MacOS-at-Cornell

だから、理由はともあれ、Cornell の学生で ResNet に接続している者たちの中で Apple の占めるマーケットシェアの数字は、2002 年の 5 パーセントから 2007 年の 21 パーセントへと急成長を遂げた。Apple が高等教育の現場で復帰を遂げているのは明らかだろう。少なくとも、この小さな世界の片隅では。


iPhoto 7 が甚だしい穴を埋める

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

iPhoto が 2002 年にリリースされて以来、私はいくつかの点でこのプログラムを批判してきた。たとえば、iPhoto ではデジタルカメラからすべての写真を読み込む必要があるだなんて、考えられるだろうか。その先祖たる Image Capture にすら、選択したものだけを読み込む機能があるというのに。それに、写真にタイトルをつけたりフィルムロールに名前をつけたりするのに、デフォルトの名前を選択して編集することができず、Info パネルを使わなければならないというのは、一体どういうことだろう。Finder では、1984 年以来、ファイルやフォルダについてそれが可能だというのに。

でも、Apple が iPhoto 6 から iPhoto 7 まで 20 か月間待たせたことを活用して、これら長きにわたる欠如をいずれも解消してくれたということをお知らせできるのは、うれしいことだ。写真にタイトルをつけたり、イベント(これは本質的には、古い用語で言うフィルムロールだ)に名前をつけたりするには、名前をクリックしてデフォルトのテキストを編集するだけでよくなった。そして、カメラを接続したりメディアカードをリーダに挿入したりしたときには、新しい読み込み画面が現れて、Import All ボタンとともに Import Selected ボタンが使用できる。さらによいことに、写真の一部だけを読み込むとき、Hide Photos Already Imported チェックボックスをチェックすれば、すでに読み込まれた写真が読み込み画面に表示されない。加えて、読み込みの過程では、カメラの中のすでに読み込まれた写真のそれぞれについて、重複していないかどうかを検証することがなくなった。前のバージョンのiPhoto でも、すでに読み込まれた写真をスキップすることができたが、読み込みにかかる時間は、すべての写真を実際に読み込むのと同じぐらい長かった。

iPhoto-import

それほど困りはしないが、iPhoto の最初のバージョンから Apple がたいした注意を払っていなかった最後の領域として、印刷機能がある。これまでは、Print ダイアログで、Contact Sheet、Full Page、Greeting Card、N-Up、Sampler、Standard Prints といった様々に異なるスタイルを選択することができた。iPhoto 7 で、Apple は印刷機能を完全に作り直し、Standard、Contact Sheet、Simple Border、Simple Mat、Double Mat の5つのテーマからなる「Print Project」という概念を打ち出した。それぞれのテーマについて、背景色(白、グレー、黒)、様々な枠線のスタイル、様々なレイアウト(キャプション欄があるものもあり、Settings ダイアログでフォントを変更することができる)が設定できる。印刷オプションをいじっているあいだ、Source パネルの Recent リストに Printing 項目が表示されるので、1回のセッションで設定を終わらせる必要がない。印刷するかキャンセルするまで、iPhoto は作業内容を覚えていてくれる。

iPhoto-print

以前のスタイルで、iPhoto 7 で再現する方法が分からないのは、Greeting Card だけだ。これは、写真を、2つ折りまたは4つ折りの紙の表面に現れるように印刷するというものだ。そうは言っても、Greeting Card スタイルが便利だったというわけではない。テキストを追加することもできなければ、いかなる方法でカードを飾ることもできず、あらゆる現実的な目的においても、iPhoto 6 の(Calendar や Book と並ぶ)Card 機能が Greeting Card 印刷スタイルを置き換えていた。カードは iPhoto 6 から iPhoto 7 でそれほど変わっていないようだし、プロの印刷を Apple に注文するほかに、自分のプリンタで印刷することもできる。


iPhone でもっと手軽に Wi-Fi ホットスポット接続

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Devicescape 社から、あなたが手軽に Wi-Fi ホットスポットに接続できるようにするためのシンプルな iPhone 用アプリケーションが出た。ユーザ名やパスワードをいちいち入力したり、Accept ボタンをクリックしたり、あるいは WEP や WPA の暗号化鍵を覚えたり、そういった面倒なことは一切必要ない。この Devicescape の Connect アプリケーションは、Nullriver AppTapp インストーラを必要とする。これは iPhone にソフトウェアを手軽にインストールできるようにするサードパーティのハックだ。(私は Connect の従来のバージョンを、Nullriver に統合されるより以前からテストしている。)

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使用法 -- Devicescape がこのささやかな奇跡を達成し、その結果自宅や仕事場以外で iPhone を使う際に起こるたった一つ最も厄介な要因を取り除いてくれているのは、同社の旗艦ソフトウェア、Devicescape を使っているからだ。ハンドヘルドやラップトップなど、モバイル機器にクライアントソフトウェアを内包させ、同社のウェブサイトにおけるアカウントにあなたのパスワードやアカウント情報を保存するようにする。このソフトウェアとサービスはどちらも無料だ。(Devicescape のやり方については私が詳しい記事を書いている。2007-05-07 の記事“Devicescape が Wi-Fi ホットスポット接続の苦痛を和らげる”参照。)

the My Devicescape ウェブサイトで、あなたはアカウントを設定してそこに登録したい好きな Wi-Fi ホットスポットやネットワークの情報を入力しておく。例えば、私は自宅と仕事場の WPA 鍵をここのサイトに登録している。Devicescape は何十もの有料ホットスポットネットワークやホットスポットのアグリゲータでログインの手順を自動化できる。例えば T-Mobile HotSpot、AT&T WiFi、Fon、Boingo、iPass など、それ以外にも何十もの無料ネットワークで何らかの認証手順やログイン用アカウントなどを使うところで利用できる。Devicescape は、将来いくつかのネットワークでサービスの購入を手軽にできる方法を提供して同社の収益を確保する一助とすることを計画している。(あなたは Devicescape にさまざまのパスワードを提供することになる。私にとって彼らは信用できる組織で、セキュリティについて非常に深い理解を持っているところとして映るのだが、ぜひ考慮に入れて頂きたいのはサードパーティの彼らがあなたのパスワードを保護してそれを行使する負担を担ってくれているということで、それらのパスワードはあなたが銀行サイトのようなセキュアなサービスで使うようなものとは全く別のものであるということだ。)

Devicescape の iPhone アプリケーションがあれば、あなたが接続情報を登録してあるホットスポットに来た時、ただ単に Connect をタップして Login をクリックすればよい。すると Devicescape はローカルなネットワークに接続し、あなたのログインリクエストをそのホットスポットの DNS サービスを通じてトンネル(非常に巧妙なやり方だ)して、ログインの詳細情報の暗号化されたセットを受け取ってから、それらの認証情報をそのホットスポットに渡す。無料のネットワークについては、どのボタンを「クリック」すればよいかこのシステムが知っているので、正しいレスポンスを含んだウェブリクエストを送信することができる。(ラップトップやハンドヘルド、一部の電話などに対する Devicescape ソフトウェアはおおむねこのような方法で動作する。だから、あなたの使うすべての機器でいちいち詳細情報を再入力する必要なしにいつも同じネットワークアクセスができるという利点もある。)

私はもう一週間以上も Connect を使っていて、いくつかの T-Mobile ロケーションでテストしてみた。単に Login をタップするだけでたちまちネットワークに入れるというのは、驚くほど見事で素晴らしい。これこそ、iPhone が動作すべき理想の姿だ。そして今、その理想が実現したのだ。

Steve Jobs は Wi-Fi が至る所で利用できることを褒めそやす一方で、彼も彼の会社も、セキュリティやアクセス制限などほとんど存在しない家庭内や仕事場でのネットワーク以外のところについては、接続を手軽にするための方策を何も打ち出してこなかった。そのギャップの橋渡しをするのが Devicescape だ。(ここで「手軽に」というのは相対的な概念であって、通常のパスワード保護のネットワークにおいても、いちいちパスワードを手でタイプするという馬鹿げたやり方を見れば相対的と言わざるを得ないだろう。)

フルの Devicescape ソフトウェアには存在するが Connect には欠けている機能が一つだけある。メンバーリストだ。これがあれば、他の Devicescape ユーザーたち、つまりあなたの友人や同僚たちのうちで、誰があなたの管理するネットワークにアクセスできるかを選べるようになる。これで、あなた自身の保護付きネットワークにあなたの信用できるユーザーたちがアクセスできるよう、手軽に管理ができる。これらのメンバーたちが持っている Devicescape は、ネットワークパスワードの暗号化されたセットをダウンロードする。あなたはそのメンバーのアクセスを無効にしたりネットワークのパスワードをアップデートしたりもでき、システムがそれらをシームレスに処理する。つまり、必要とするメンバーに向けて自動的に送信してくれるのだ。このようなメンバーリスト機能をもしも Devicescape が iPhone にも加えてくれたならば、家庭内や仕事場のネットワークを転々として使っている iPhone ユーザーにとって大きなプラスとなるだろう。

それから、これは Devicescape 社が強調している機能ではないが、数日前の記者会見の席で私が同社から聞いた話によると、同社は iPhone OS の中にビジネスグレードの Wi-Fi 認証クライアントソフトウェアが埋もれているのを発掘したのだという。これと同じものは Mac OS X の中にもある。このクライアントは、技術的な名前を正確に言うならば 802.1X supplicant だが、ゲートウェイページやシンプルな静的共有暗号化鍵を使っていない Wi-Fi ネットワークに iPhone ユーザーが接続できるようにする。802.1X は、ユーザ名とパスワード(他の種類の認証情報も)を使ってその機器を Wi-Fi ネットワークに接続させ、その後ネットワークのシステムがそのユーザーに固有の暗号化鍵を割り当てる。これは大規模なネットワークにおいては唯一の安全なアプローチ法であって、広く使われている。Connect は企業ユーザー向けに iPhone で安全に(ホットスポットに限らず)仕事場のネットワークに接続できるためのツールを提供するようになるかもしれない。Devicescape がその機能の実用化に乗り出せばの話だが。

インストールとセットアップ -- Nullriver インストーラを使えば Connect のインストールは簡単だ。まず AppTapp インストーラソフトウェアをダウンロードして、それをあなたの iPhone に接続中だが iTunes は現在走っていないコンピュータで走らせる。(iTunes の自動シンクもオフにしておく。もしも AppTapp がその魔術を施している最中に自動シンクが走り出せば、インストールが失敗する可能性もある。)AppTapp は 90 MB ほどのリストア用ファームウェアのファイルを Apple からダウンロードして、それにパッチをあて、それから iPhone をアップデートする。(いつも通りの警告が必要だ。これは Apple がサポートしていない作業であって、あなたの iPhone がただの役立たずの塊と化してしまう危険性も伴う。次期ファームウェアに更新されれば AppTapp あるいは Connect が動かなくなる可能性もある。その他、その他。)

iPhone が再起動すれば、ホームスクリーンに新しいインストーラアプリケーションが出る。それをタップすれば、インストールすべきアプリケーションのリストが出てそこから Connect を選べる。そこで Connect をインストールすると、これがホームスクリーンに登場する。Nullriver が、少数のお気に入りのアプリケーションのリストの中に Connect を加えてくれたのだ。

最初に Connect を起動させた時、あなたのコードが表示されるので、あなたはそれを My Devicescape ウェブサイトであなたの設定したアカウントに入力しなければならない。このコードで、あなたの iPhone が一義的に特定される。コードを入力した後は、既に接続中の Wi-Fi ネットワークか、または AT&T の EDGE サーバを通じて、あなたの iPhone 上で走っている Connect アプリケーションが Devicescape サーバとコミュニケーションできるようになる。

最良のネットワーク -- あなたがよく使う、あるいは使いたいと思ういろいろなネットワークの無料または有料のログインを一つにまとめることができる訳だが、Connect 互換でベストな選択と思えるのが Boingo Wireless だ。これはホットスポットのアグリゲータでアメリカ合衆国の国内で何万ものロケーションにわたって再販売をしており、何十もの空港がそこに含まれている。Boingo の料金は月額 $21.95 で U.S. 国内無制限のアクセスができる。同社の全世界対応も十万個所のロケーションに達しており、こちらの場合は月額 $39 で無制限アクセスができる。どちらも毎月ごとの更新価格で、使用義務やキャンセル料金なども一切かからない。

U.S. 国内では、Boingo はメジャーなネットワークの大多数を再販しているが、一つ大きな例外があって、T-Mobile HotSpot が含まれていない。T-Mobile は月額 $20 から $40 でおよそ 8,500 のロケーションで無制限アクセスができ、T-Mobile 音声通話に契約しているかどうか、また契約継続期間などによって価格が上下する。Devicescape は T-Mobile もサポートしている。

Boingo を使えばそのサポートするロケーションのほとんどすべてでウェブゲートウェイインターフェイスを使った Boingo のパートナーログインによる統一されたログインができるのだが、それでもやはり毎回面倒なデータ入力が必要となる。これが、Connect を使えばただクリック一つで済むのだ。悪いことに、いくつかの Boingo ロケーションではパートナーログインをサポートしていないにもかかわらず、旅行中にどこがそうなっているのかをあらかじめ知ることもできない。

ギャップの橋渡しをしてくれる Devicescape ソフトウェアのお陰で、私としては今後もっとホットスポットが増えるようにと願いたくなるし、オンラインに繋ぐためのよりシンプルな方法として Connect を広めたくもなる。これこそが、Apple と AT&T にとっても iPhone がより障害や抵抗の少ないやり方で動作できるようになる道であるし、私たち皆が AT&T のセルラー EDGE ネットワークを使う頻度が少なくなれば、そちらのネットワークのパフォーマンスも向上するというものだろう。将来のリリースでは、Apple が Connect をバンドルして出してくるようになることを期待したい。あるいは、Devicescape を Apple 最初の公認アプリケーション開発者とするというのはどうだろうか。


Penelope Project が Eudora 8.0.0b1 を出荷

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

伝統を誇る電子メールクライアントの Eudora を Thunderbird クライアントに基づいたオープンソースのプラットフォームに移行すると Qualcomm が発表してから 11 か月近くが過ぎ、ようやく今回の公開ベータ版がリリースの日を迎えた!(元の発表については、2006-10-16 の記事“Eudora、Thunderbird ベースのオープンソースに”を参照。)Penelope プロジェクトからリリースされたEudora 8.0.0b1 では、Eudora に特有であった電子メールの諸相が、いかにしてあの Thunderbird コアの上に次第に移植されつつあるかの現状を眺めることができる。

ちょっと混乱させられるのだが、今回は2つのものが実際リリースされた。まるまる Eudora 8.0.0b1 全体のものと、Penelope と呼ばれる Thunderbird 機能拡張とだ。後者は Thunderbird に Eudora 風のキーマッピング、アイコン、ツールバーレイアウト、コラムレイアウトなどを提供するものだ。Eudora 8.0.0b1 には Penelope 機能拡張が含まれている。Penelope 機能拡張の方は、Eudora 風のルック&フィールが好みの Thunderbird ユーザーのために別途提供されている。

Eudora 8.0.0b1 は Mac OS X 10.2 かそれ以降を要し、Universal バイナリだ。発表によれば Windows 版は Windows 98 かそれ以降で動作し、Windows XP が推奨されるいうことだ。

第一印象 -- 私は少し時間をかけて Eudora 8.0.0b1 を試してみた。これを、私の Gmail (POP) と .Mac (IMAP) の電子メールアカウントに使ってみたのだ。(よく知らない電子メールクライアントに自分の主要な電子メールを任せることは、決してお勧めできない。)まだ荒削りのところはあるものの、メールの送信・受信はできたし、いくつかの基本的設定をセットアップして、私がこのプログラムを使う様子を想像するところまではできた。懐かしくもお馴染みの Eudora インターフェイスがそこここに見えていたのは嬉しかった。例えば、深くネストされたメールボックスの中でもメッセージの整理が簡単にできるTransfer メニューや、メールボックスでタイプして選択する機能、それから何より、類似のメッセージが選べる Option-クリック機能もあった。

でも現実的には、Eudora 8.0.0b1 はどう見てもまだ通常のユーザーたちが使える段階に達していない。とにかく、まだ完全稼動していないものがたくさんあり過ぎる。例えば、Mac の元の Eudora からメールやフィルタを読み込むことができない。(それがなくては本格的なテストなどできやしない。)その他 Eudora の主要な機能で欠けているように見えるものとしては、メッセージの決まり文句を入れるためのひな形、非常に便利な Reply Quoting Selection コマンド、山型括弧の代わりに縦線で引用する機能、To 行にメッセージをドラッグして送信先に追加できる機能、Command-クリックで URL をバックグランドに開く機能、その他数多くある。もちろん、今や Eudora はオープンソースなのだから、他の人たちがリクエストした大きなバグや欠けている機能などを誰もが見ることができるし、プログラムを使ってみて新たな問題点が見つかれば自分で報告を書き込むこともできる。バグ追跡データベース Bugzilla で最も興味深い点は、ログイン中、 最優先で修正して欲しいバグに投票したり、バグ報告に対してコメントを残したりできることだ。

長年にわたって Eudora の第一開発者である Steve Dorner はこう述べている。「最初のリリースに向けて私たちが立てた目標は、改善のためのたたき台として開発者たちがに十分うまく使いこなして行けるようにというものだった。Windows 版については、十分そのレベルを超えていると私は思う。Mac 版についてもそれに近い線までは行っていると思うのだが」と。それはちゃんとしたポイントだ。オープンソースにおいては、まず Eudora そのものが開発者たちにとって魅力的であってそこに改善の手を加えたいと思うようなコードベースでなければならない。そうなって初めて、普通のユーザーたちが走らせたいと思うようなものになるチャンスが生まれるのだ。

電子メールの三つのとげ -- 当然ながら、Eudora のベータ版について議論する上で常に背後にある問題は、長年の Eudora ユーザーたちがこのプログラムを十分馴染み深いもので機能も充実していると感じてくれ、最終バージョンがいったんリリースされればそちらに切り替えてくれるようになるかどうかということだ。もう一つ関連した問題として、そのリリースまでに今後どのくらい時間を要するのかということもある。

ここで状況を複雑にしているのは、現在電子メールには二つの大きな潮流があるということだ。その一つは Apple Mail に代表され、それ自身高度に機能的な電子メールクライアントとなってきたものの、その最も大きな立脚点はそれが Mac OS X 体験の中に深く統合されたものであるようにと Apple がいろいろな意味で努めてきたということだ。Mail 以外のクライアントを使えば、流れに逆らって泳ぐことになるのは疑いない。それに、Mail 以外のものを使う人にはやはり何らかの機能が失われているのは仕方ないところだ。Windows の世界では、Outlook がこの役割を担っている。

第二の潮流は、ウェブサービスという方法だ。例えば Google の Gmail や Yahoo Mail のようなものだ。初期の頃のウェブメールと言えば、98 ポンドの巨体のくせに弱虫で、いつも筋肉質のスタンドアロン電子メールクライアントたちに砂浜でサンドキックを顔に食らってばかりいたようなものだったが、その後ウェブアプリケーションの能力の進歩に伴って格段に使い勝手も良くパワフルなものへと進化し、開発者たちもその機会を利用して電子メールの根本の諸相のいくつかを考え直すに至った。例えば、Gmail には会話スタイルの表示が採られ、検索に大きな比重が置かれるようになった。これらのウェブメールクライアントは常時接続を前提としており、一般的に言って電子メールに対して異なった哲学を具現化している。つまり、特定のプログラム、コンピュータ、あるいは場所とは無関係な存在となりつつあるのだ。その上、ウェブベースのサービスは一般的に非常に優れたアンチスパム機能を提供している。(フィルタリングをサーバレベルで適用できて、何百万人という購読者が集まっている集合体の利点が発揮されるからだ。)

だから、どの電子メールクライアントを選ぶかという判断は、結局あなたがこの三角形のどのあたりに位置しているのかということに結び付いている。三角形の三つの頂点には、それぞれ Eudora のような長年の電子メールクライアントプログラムと、Apple Mail のような統合度の強いプログラム、それに Gmail のようなウェブベースのサービスが位置している。

Eudora、Mailsmith、PowerMail、Thunderbird などの伝統的なプログラムは、一般的に言ってヘビーな使用の状況で最高のパフォーマンスを見せてくれ、最もフレキシブルかつパワフルな機能を持ち、ユーザーが長年馴染んできたという長所がある。けれどもそれと同時に、開発者たちにとっては金銭的な利益を挙げるのが困難ないし不可能という面を持ち、オープンソースの Thunderbird でさえもが Firefox に焦点を置いた Mozilla Foundation の中で立場を維持することの困難に直面している。独立の電子メールクライアントの時代が衰退の道を辿っていることは明らかなように思われるが、そうなった結果としてその特徴である洗練さとパワーとが私たちの手から失われてしまうのは、非常に残念なことだと言わざるを得ない。

Apple Mail は、Apple や他の開発者たちがそれを次第に深く Mac OS X の中に統合させて行くに伴い、ますます避け難いものとなりつつある。もしもあなたが Mac だけを持っていて、自分のマシンに常時アクセスができるのならば、それも良いことだろう。けれどもいくら Apple が Mail をさまざまな方面で大きく改善しつつあるといっても、やはりこのプログラムが大幅な革新の兆しを見せることはないだろう。ひょっとして Leopard 版の Mail はその意味で枠を打ち破ったものとなるかもしれないが、競合相手が不在という現状では、Apple がそれをしてどれだけ得になるのかは疑問だろう。

そして最後に、ウェブベースのサービスに依存することは、今の時代の流行であると同時に、必要最小限のものでよい人にとって現実的な選択肢と言える。ここでの問題点の大部分は、既存のアーカイブからの読み込みに関することだ。ただ、複数ウィンドウや専用のインターフェイス要素などを持つスタンドアロンのクライアントに慣れたユーザーたちが、それがどれほど最先端のものであったとしても、心の底からウェブベースのインターフェイスを好きになれるかどうかははっきりしないと私は思う。

最良の歩み寄りの道は何かといえば、Mail に Gmail の POP 機能を合わせて使うことだろうか。でも、もしも Google が Gmail に IMAP サポートを追加してくれて、ローカルとリモートの保存メールに接続がつけられるようになれば(そうすれば日付や時刻の記録に触れることなくメールを Gmail に読み込むこともできるだろうから)もっと事態はすっきりするだろうにとも思う。Leopard の出荷日がやって来たら、その可能性を探ってみるつもりだ。その時までは、私はクラシックなる Eudora を使い続けよう。もしも壊れてしまわなければの話だが...


わが FileVault に潜む幽霊

  文: Rich Mogull <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

誰もが恐怖と隣り合わせだ。

多くの人は、この厳しい世界に生き延びてきた何百万年もの時を通じてわれわれの魂に刻み付けられてきた、さまざまの物理的な脅威に怖れを感じている。高所恐怖、閉所恐怖、毒を持った生き物、暗闇、あるいは捕って食われるのではないかという究極の恐怖など、われわれの文明の中で最も力強く勇敢な者でさえ、そういった恐怖の前には痺れて動けず無力と化してしまうこともある。

でも、私の恐怖はそういうものではない。

私は、この世界の中でよじ登り、這い回り、跳び上がり、戦い、広く世界を探索しつつ、自分自身のスキルの中で安全を確保してきた。だから、世俗の恐怖は私にとって恐怖でも何でもない。私にとっての恐怖は、この自然界のものではない。これは、私が最大の恐怖に直面した時のこと、その一部始終を語り伝えたいと決意したこと、この脅威が本当に終わったのかどうか私自身まだ思い迷っていることを、皆さんにお伝えしようと思う私の物語だ。

物語の始まりは、例によって、暗い嵐の夜のことだ。

それは 8 月の初めごろ、ちょうど私がオーストラリアのシドニーに到着したばかりで、これから二週間、オーストラリアとアジアの各地でセキュリティ問題の講演ツアーを始めようとしていた時だった。私はシドニーの呼び物の観光地の一つである Darling Harbor を見渡すホテルに滞在していた。私の部屋は最上階にあって、壁一面サイズの大きな窓から港とシドニーのダウンタウンの素晴らしい眺めが楽しめた。この時オーストラリアは乾季の真っただ中だったのに、なぜかその日の夕方は空が暗い雲で覆われ、雲はこの大都市の光を反射して鈍く光っていた。その時のことを私はよく覚えている。何も知らなかった私は、その景色を素晴らしく美しいと思った。特に、夜に向かって都市全体が奇妙な輝きに覆われていく様に、私はすっかり魅せられて見入っていた。少なくともその時の私は、あの輝きがそういう種類の光なのだと思っていた。でも今は、それほど確信が持てないでいる。

時差ボケに、眠るための薬を飲んだことも相まって、私は半ば夢うつつの状態だった。でもこれだけははっきり覚えているが、私は自分のメールに何か変なところがあることに気付いた。Apple Mail が、私の Inbox の中に膨大な量のスパムを表示していたのだ。これは変だ。いつもは、SpamSieve がほとんどすべてのスパムをキャッチしてくれているのだから。でも私はあまり深く考えなかった。というか、薬と疲れとでほとんど何も考えることができなかった。そのまま私はうとうとと旅行者特有の浅い眠りに落ちて行った。

次の朝、私は目覚めて、顔を洗い、MacBook Pro の前に座って、あと数時間で始まる講演会に向けて出発する前に電子メールに目を通しておこうと思った。

何か変だ。ものすごく異常だ。

私の Inbox は、膨大なスパムの提供する誘惑的な偽りの夢の残骸の数々で溢れかえっていた。そこで私は SpamSieve を再起動させてみたが、たちまちエラーが返ってきて、そのデータ資料は壊れて死体と化していると言ってきた。

私の中の元 Windows システム管理者の声が「再起動せよ」と命じたので、私は早速 Mac を再起動した。私はその本能の声に逆らうべきだった。なぜなら、そのたった一つの再起動のために、たちまち私は既知の世界から離れて暗い異次元の影の世界に放り出され、永遠に私は以前と違う存在と化してしまったのだから。

システムが普通に再起動したので私はログインした。でも、正気の世界はそこまでだった。まず Dock が私の目を惹いた。いつものように私のよく使うアプリケーションがカスタマイズした通りに小さく並んだ Dock ではなく、ど素人用のデフォルトアプリケーションの巨大なデクノボーが並んで、私のスクリーンを何インチも占拠していた。メニューバー上には、私がいつも使っているアイコンのうち半分くらいしか現われず、あの力強い Quicksilver はどこにも見当たらなかった。

私は Mail を起動させてみた。すると、初めてのアカウントを作るようにというプロンプトが出た。次に Safari を起動させてみると、Penny Arcade(私がホームページとして指定したもの)が出る代わりに、デフォルトの Apple News ページが開いた。私はもう半狂乱になってあちこちクリックし始めたが、このアプリケーションもあのアプリケーションも、皆それぞれに生まれたばかりの Mac 用のデフォルト設定で動き出した。一番痛かったのは Parallels がリセット状態になっていて、私が仕事上のすべてのデータにアクセスするために使っていた Windows 仮想マシンが見えなくなってしまっていたことだった。

私は地球の反対側まで旅行して来ていて、今は二週間の旅のまだ二日目なのに。これは困った。本当に困った。

私はまた Mac を再起動した。さらにもう一度。でも、再起動する度に私のシステムは少しずつ違う挙動をした。各種設定が前回と同じこともあったし、すべての設定が消え去ることも、あるいは一部の設定が生き残って他の設定は消滅していることもあった。私のメニューバーは次から次へとアプリケーションをいろいろ駆け巡った。ログインした後でどれがちゃんと挙動してどれが動かないか、まったく予想がつかなかった。「新規」の大きなファイルは壊れてしまうようだった。いろいろなユーティリティをダウンロードしてみてもどれも開いてくれず、メールの添付ファイルはみんな壊れていた。なのに、以前からあった、つまりあの... 事件... 以前の大きなファイルの大多数には何の問題もなかった。最初私は「ウイルスだ」と思ったが、セキュリティの専門家たる私は以前から厳密な予防措置を施しているので、ウイルスに感染する可能性は非常に低かった。ならば、こんな風に自然に反した挙動の説明として、考えられることはたった一つしかない。

「幽霊だ」と私は呟いた。「何で幽霊なんかに取り憑かれたんだろう?」

私の背筋を冷たいものが通り抜けたが、私はとにかく MacBook Pro のリッドを閉じて、講演会の会場へと出かけた。シドニーの街を歩きながら、私は自分の鞄の中から何か邪悪なものが発散して、私の歩いた跡に布のように拡がりつつあるのを感じていた。

講演会が終わって、私は急いでホテルの部屋に戻った。鶏も、山羊も、塩も、イモリも、その他適切な悪魔払いに必要なものを何も持って来ていなかったので、私は自分の技術スキルに頼るしかなかった。とにかくまず私はチキンサンドイッチとプラスチックのナイフを手に持って呪文を唱えるのをやってみたが、ホテルのセキュリティ担当者はそのようなことをしても望む結果は得られないのだからと私を説得してくれた。

そこで私は指の関節をポキポキ鳴らしてから、キーボードの上にかがみ込み、真っ向から邪悪との戦いを始めた。何度か再起動をしていくつか実験してみた結果、私は FileVault にどこかおかしいところがあると気付いた。FileVault は Mac OS X に内蔵されていて、稼動させると、あなたのホームディレクトリ全体を暗号化して一つのスパースイメージファイルとして保存し、ラップトップ機が誰かに盗まれた場合でもあなたのデータを保護してくれる。私は長年セキュリティの専門家としてやって来ているので、去年になってそろそろ自分自身のアドバイスに従ってラップトップ機を保護すべきだと決断したのだった。( 私がどのように FileVault を使っているかについては私のブログをお読み頂きたい。)

この超自然的な存在の実体がどんなものであるにせよ、その影響は FileVault 暗号化の牢獄の内部に限られていた。私が別途設定してあるメンテナンス・バックアップ用のアカウントにログインしてみると(あなたも、トラブルシューティング用に副次的な管理者レベルアカウントをちゃんと作っていますね、大丈夫ですか?)すべてが正常に挙動した。コンピュータが何物かに取り憑かれてしまうのは、私の第一アカウント、つまり暗号化されたものにログインした時だけだ。通常は、FileVault に問題が起こった時には、大規模なトラブルになる。暗号化されたデータが壊れてしまえば、ホームディレクトリ全体が破壊される。でも私の場合は... 何と言うか... 少し違っていた。だから超自然現象という私の仮説がますます真実味を持つのだ。ログインはできる。また、たいていのアプリケーションは動く。でも、いろいろな設定やデータがランダムに壊れていて、その挙動がログインと次のログインとで違っているのだった。これから二週間、通常の作業がほとんどできないのではないかと思うと、私はどうしようもなく焦った。やはり、悪魔と戦うには戦士 (warrior) が必要だ、ということで私はあの千人力の DiskWarrior の力を借りることにした。

DiskWarriorは人気のある Mac ユーティリティで、壊れたハードドライブもほとんど奇跡のように直してくれることで知られている。(2003-11-24 の記事“ディスク修復牧場の決闘”を参照。)その前の日、約束した場所に向かう途中、私はその通りに Mac 用品店があることに気付いていた。そこで早速机の上を片付けて、大急ぎでその店に行き、棚から DiskWarrior をひっ掴んで、すぐさまホテルに戻った。(あっ、もちろん、店を出る前にはお金を払った。オーストラリアの刑務所の中でしょんぼりしている状態では、トラブルシューティングの作業がずっと難しいものになるだろうから。)

でもすべては無駄だった。私は DiskWarrior CD でブートしてからドライブをスキャンさせてみたが、ドライブを救う勇壮なるヒーローをもってしても及ばない、何かしら不思議なパワーを秘めた何物かが私のシステムに取り憑いているようだった。

私は他にもいくつか必死の努力を試みた。この時点で、私は FileVault イメージファイルの中に何か奇妙な壊れたところがあることに気付いていた。立ち入りもできないとかデータが壊れるとかする程に大きな異常ではないが、これら奇妙な挙動を引き起こす程度には深刻な異常なのだ。FileVault をオフにすることも試みたが、すべてのデータを復号するために必要な空き容量が私のハードドライブに残っていなかった。いくつかファイルを消去したり外付けドライブに移したりしてみたが、FileVault は頑固にもその空き容量を認識もせず回復もできなかった。私は次々とファイルを犠牲に捧げた。デフォルトで付属のアプリケーションも涙を飲んで消したのだが、すべては無駄だった。

最後には、この悪魔をやっつけるたった一つの方法は、間に合うように家に帰って差し迫った運命を自分自身に告げることしかないと私は悟った。つまり、バックアップからリストアするしかないのだ。(あなたも、ちゃんと機能する最近のバックアップを持っていますね、大丈夫ですか?)オーストラリアにいては機能するタイムマシンを作れるだけの適切な道具を揃えることができないので、結局旅行が終わって自宅に帰るまで待って、出発前に SuperDuper を使って作ってあったバックアップからのリストア作業をしようと心に決めた。

その後の旅行中、私は空港のセキュリティ担当者が私の鞄の中に潜む危険を全く検知できないことに驚くばかりだった。(いや、確かに、セキュリティ問題の専門家としては、これが _それほど_ 驚くべきでない現実だということは認める。)私はシドニーからパースへ、そこからシンガポール、さらにはマレーシアへと旅行を続けたが、私のまわりの何も知らない人たちからは誰も一度も疑いの目を向けられたりすることはなかった。通常のアカウントでは設定が保存されなかったので、私はバックアップのアカウント(暗号化されていないもの)を使ってログインし、残りの旅行中できる限りの運用を続けた。(これほどウェブメールをありがたいと思ったことはない。)

二週間が経って私は家に戻り、最新のバックアップからのリストアを実行し、かくして私の Mac から幽霊は追い払われた。これですべてが元通りになったので、旅行中に私が変更した少数のファイルも外部ドライブからすべて取り込んだ。思い返してみれば、飛行機の中でログオフしようとした時、フリーズしたように見えたので強制的にシステムを終了させた、というかすかな記憶がある。今では、この強制終了(電源キーを 10 秒間押し続けて終了させた)こそが私たちの世界とあちら側の世界の間に異次元の穴を開けた元凶だったと確信している。その穴が開いたために、あの邪悪な霊が私のドライブに棲みつくことができたのだ。そのせいかどうか、暗号化は壊れたけれどもログインができない程ではない、という状態が生じた訳だ。私が完全に手も足も出ない状態に陥ることがなかったのは、バックアップをとってあったこと、別途メンテナンス用のアカウントが存在したこと、それに加えて私がいくつか基本的な調査のスキルを持っていたこと、これだけの条件が重なっていたからこそだった。

私はまた自分が信じられない程のリスクを負っていたことも知った。私のハードドライブの完全なバックアップを持つのは重要なことだし、それで外部からもブートできる(だから便利だ)けれども、もしもそのバックアップにも同じ壊れたところがあったとすれば、私のファイルは永遠にあちらの世界に行ったきりになっていたかもしれない。私は自分は安全だと思っていたが、実は考えていたよりずっと大きなリスクがあったのだ。家に帰ってから、FileVault の中にある私のデータをファイルレベルでバックアップすることも必要だと思い至った。そこで、私は急いで Take Control 電子ブックのサイトに行き、Joe Kissell の“Take Control of Mac OS X Backups”でバックアップ戦略を学ぶことにした。間もなく私たちは Mac 内蔵の Time Machine を持つことになる(今度はうまく動くようになることを期待したい)が、それまでの間、私たちは皆それぞれ自分自身で工夫して追加の手順を施し、自分たちのデータを保護するようにして行かねばならない。

今のところ、すべては異常なく動いている。私はアリゾナ州フェニックスのわが家に戻っているが、ここの空には雲一つない。私はまた仕事を始めているが、私の最愛のラップトップ機が今や暗黒世界への入り口となってしまったのではないかという、うずうずする恐怖が湧いてくるのをどうしてもまだ払い除けることができないでいる。

[Rich Mogull はここ 17 年ほどの間セキュリティの世界で働き続けているが、コンピュータを壊し続けた(多くの場合事故だったが)彼の歴史はもっと長年にわたる。ほぼ 10 年ほど物理的安全に恵まれた生活(主として大規模なイベントやコンサートの運営に関した仕事)を続けた後、ある日彼はシリコンバレーの真っただ中で酔っぱらった挙句、自分が「セキュリティ関係の仕事」をしていると誰かに話すという誤りを犯してしまった。その次の朝、目覚めてみると彼は自分が IT セキュリティコンサルタントの仕事を始めていることに気付いた。これは完璧に事実に即した話という訳ではないが、少なくとも彼の本当の経歴よりも話としては楽しいだろう。現在彼は独立開業のセキュリティコンサルタントとして働くとともに、 Securosis.com でライターを務めている。また、Gartner で七年間アナリストとして働いたこともある。Rich はその他に救急救命士として働いたり、Rocky Mountain Rescue で消防士を務めたりもしたし、最近では上天気のアリゾナに引っ越した時にスキーパトロールとしての役割を隠退した。今でも彼は、状況の許す限り災害医学の分野にも手を出している。]


TidBITS Talk/17-Sep-07 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Aircard でワイヤレス I-Net から Airport へ -- Aircard(セルラー・インターネットゲートウェイ)を使ってネットワーク上の他のマシンにインターネットアクセスを提供するにはどうすればよいか、ある読者が助言を求めている。(3 メッセージ)

ソーラー・ソフトウェア -- ソーラーパネル(太陽電池)アレイからの電源出力をモニターできる Mac 用ソフトウェアはあるだろうか? (1 メッセージ)

管理者パスワードを忘れた、でも OS X CD がない -- Mac OS X インストールディスクを持っていない場合、どうすれば Mac の管理者パスワードのリセットができるか? (8 メッセージ)

MacBookPro Intel 用モニタ -- 外付けディスプレイに期待通りすべてのものが表示されない、という読者が助言を求めている。(5 メッセージ)

Apple Mail でリダイレクト -- Apple Mail から Yahoo Mail アカウントへ電子メールをリダイレクトするにはどうするか? それは、Mail ルールを使って自動化できるか? (2 メッセージ)

iPhone でラジオ電波障害 -- GSM 電話でラジオやスピーカーに電波障害をもたらすものがあるのはなぜか? ヒント: これは iPhone に限ったことではない。(9 メッセージ)

Mac 互換の Skype ハードウェアを選ぶ -- Joe Kissell が Skype で使えるヘッドセットを見つけるのに苦労したという話を受けて、読者たちがそれぞれの体験談を寄せる。 (2_メッセージ)

ラップトップコンピュータだけであなたは満足か? -- ある読者が、デスクトップ Mac を処分して MacBook Pro を唯一のマシンとして使おうかと考えている。その場合、どんな利点とどんな制限を経験することになるだろうか? (46 メッセージ)

T-Mobile HotSpot@Home の有効性 -- 家では Wi-Fi 通話を使い、外ではセルラー接続を使うために T-Mobile ハードウェアの利用を考えている読者がいる。 (3_メッセージ)

iPhone 用着信メロディ -- Apple が iPhone 用の着メロを iTunes 経由で提供し始めた。でも、ぼったくりに逢ったという気分にならずに自分の着メロを作れる他の方法が、きっとあるはずだ。 (12 メッセージ)

インターネットと広告 -- 新しい TidBITS ウェブサイトにおける広告の配置についての論争から発展して、ウェブサイトの運営とインターネットサービスプロバイダの経済学について議論が起こる。 (2-メッセージ)

ハンズフリーの iPhone 通話で交通違反チケットを貰う -- iPhone 付属のイヤーバッド(ハンズフリーのマイク兼用のもの)を使うことは、どうやら多くの州で違法行為にあたるらしい。両方の耳を覆った状態で運転してはならないという法令があるからだ。 (19 メッセージ)

iTunes のみで(iPhone 以外で使う)着メロ生成 -- iPhone 以外の電話機で楽曲断片を着メロとして使いたい? こうすれば、iTunes でそれができる。(2=メッセージ)

Eudora についてもう一つ質問: アドレスブック読み込み -- Windows 下の Eudora アドレスブックを Mac の Eudora にうまく読み込めた人は? (2+メッセージ)

iPhone ハックの倫理学 -- あるプログラムを使えば、二年間の契約をせずに iPhone のアクティベーションができる。これは倫理的に見てどうなのだろうか?(3-メッセージ)


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