TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#899/08-Oct-07

10 月に入って、Mac ユーザーたちは地平線を眺めつつ Mac OS X 10.5 Leopard の到着を今か今かと待ち焦がれている。そこで、Adam が過去のリリース日を検討しつつ、今回の大きな猫が登場する日をずばりと予想する。さて、料理に夢中の人はいませんか? Andy Affleck が、レシピ管理のプログラムを 10 個、キッチンに持ち込んで比較する。一番極上と言えるのはどのプログラムか? また、Adam は Rogue Amoeba の Radioshift をレビューする。インターネットストリームからラジオ番組を録音する作業が簡単にできるツールだ。Joe は、Parallels と VMware 両社からの最新の仮想化ソフトウェア・アップデートを手早く概観する。Apple からは 15 インチ MacBook Pro モデルに対する Battery Update 1.3 がリリースされ、私たちは Take Control 電子ブックを3冊、リリースした。ワイヤレスネットワークにおけるセキュリティについてと、Apple の 802.11n 対応 AirPort Extreme ベースステーションを使ってのワイヤレスネットワーキングについて、それから最新の iPod 各機種について、あなたが知っているべきことをすべてカバーした電子ブックアップデートだ。

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Leopard、10月26日に向けて準備完了?

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

先週私が Oneonta Macintosh Users Group で話をした時、受けた最初の質問は "Leopard が出るのはいつか?" であった。私は何も内部情報を持っていないし、たとえ持っていたとしても私の NDA(守秘契約)の条項からして話は出来ないことを前置きした上で、我々の内部の憶測を披露した:2007年10月26日

Apple が自らの "2007年前半期" の Leopard の約束出荷日を守れなかった時、その理由は開発資源を iPhone に集中するためとされた、その時期は 10月に再設定された ("Leopard 出荷日事件: 解決編" 2007-04-16 参照)。今やもうその 10月だし、Apple がもしそのパターンに固執するなら、リリース日は金曜日の夜となるであろう。そうであれば対象となる日は 12日、18日、或いは 26日に絞られる。でもどの金曜日であろうか?

Panther の時は出荷日は 24-Oct-03 で (これは我々が Take Control Book の一環の "Take Control of Upgrading to Panther" を立ち上げたその日でもある - "Take Control してみようよ!" 2003-10-20 参照)、Apple は、約二週間前の 08-Oct-03 に発表を行いリリースを予告した。2005年には、Apple は 12-Apr-05 に Tiger を発表し、ほぼ二週間後の 29-Apr-05 に出荷を開始した。もし Apple が Leopard の発表を今週行えば、それも多分 9日か 10日に、26日までにほぼちょうど二週間が残る事となり、これまでのパターンにぴったり一致する。

勿論、これは全て Leopard が Cupertino の檻からリリースされる準備が整っていると言う前提の上の話である。それに関しては NDA 違反をせずに話せる人はどこにもいないが、次のことを知っておくのは重要なことである、つまり Apple がある特定のビルドをゴールデンマスターと宣言し、それを製造にリリース (それから全世界に向けて配布されなければならない) した後ですら、Apple のプログラマー達は、致命的問題とは見なされなかったバグをつぶすのに一生懸命なのである。Leopard の来るべきリリースの後数週間内に 10.5.1 が現れるであろうことはまず間違いない。Panther の時は、10.3.1 は 10-Nov-03 に出現したが、これは初期リリースから二週間ちょっと経ってからのことであった。そして Tiger の 10.4.1 は 16-May-05 に出現したが、これは Tiger が一般に公開されて二週間をほんの少し過ぎた所であった。従って、10.5.1 が出るのは 11月の半ばであろうと言うことになるが、もし試験台になるのはいやだと言うのであれば、二週間ほど待つのが良い。

Apple は一方で全く違ったアプローチをする可能性もある - 我々は iLife '08 は 2007年1月の Macworld Expo SF に出てくるものだとばかり思っていたが、それが実現しなかった時、最も妥当と思われる見方は Leopard のリリースに重要な要素の一つとしてくっつけられるのではないかと言うものであった。それが iLife '08 は 2007年8月にリリースされたことを思えば、この勘ぐりは当らなかったといわざるを得ない。加えて、Apple は新製品を発表するのに招待者限定のプレスイベントを催したのである。それに従えば、今現在招待葉書が郵便の中にあってもおかしくはないかもしれない。

そうではあっても、私の考えは変わらず 10月26日である。もしあなたが Leopard を可及的速やかに、しかも Apple Store での行列に並ぶことなく、手にしたいと言うのであれば、一番易しい方法は多分、$129 の単一ユーザーコピー$199 の 5 ユーザーファミリーパックを Amazon.com で予約オーダーすることであろう。え、Amazon の出荷予定日はだって?10月31日。気味が悪いって?


Battery Update 1.3 が MacBook Pro の電源に対処

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Apple は先週、About Battery Update 1.3 をリリースした。これは 480K のダウンロードで、15 インチ MacBook Pro の各モデル(初代 MacBook Pro、15-inch Glossy モデル、Late 2006 モデル、Mid 2007 モデルの 2.4/2.2 GHz バージョンが含まれる)のバッテリに関する明らかにされていない性能上の問題に対処する。現在取り付けられているバッテリにアップデートが適用されると、ほかのバッテリは挿入した時点か、起動時、またはスリープから起きるときにアップデートされる。このアップデートには Mac OS X 10.4.10 以降が必要だ。


Parallels と VMware のライバル関係継続;世界の平和は未だ混沌

  文: Joe Kissell <joe@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

二週間ほど前になるが、Paris での Apple Expo 期間中に、VMware は Fusion の新しいバージョンの最初の公開ベータを発表した。 Fusion は Intel ベースの Mac 上で Windows を走らせる同社の仮想化ソフトウェアである。私はこの発表を見てすぐにそのベータをダウンロードした。そして TidBITS のためにニュースの記事として一つ書こうかと一瞬思ったりもしたが、結果的にはやめることにした。これはそれから数週間前に遡った Parallels からの Parallels Desktop の機能アップデート - build 5160, 公式にはいまだバージョン 3.0 (その前のバージョンもそうである) の発表について書くのを見送ったのと同じである。両方のケースとも、新しいリリースは興味深さも有用性もまあまあであったが、どちらの側についても新たなバージョンが出る度にリポートしてきた私にしてみると、ニュース性に関する私個人のしきい値が上がってきているのを感じ始めていた。この二つの製品の間の競争は当分続くのは間違いなさそうだし、そして一ヶ月かそこらの間隔でどちらか一方からは何らかの最新情報が、それが単にベータリリースである場合もあろうが、発せられると思われる。メジャーなバージョンアップデートは (ベータや番号の振られない機能アップデートに対峙する意味で) ニュースと見ていいと思うし、中間のバージョンで発表される革新的な変更もまたそうだと思われるが、更にその間に位置するこれらのリリースは - それ程ニュース性があるとは言えない。

殆どニュース -- 皆さんに、私が突然仮想化に興味を失ってしまったのかなどと思わせてはいけないので言っておくが、そんなことは決してない。私は両方の製品とも素晴らしいと思っているし、この二つの巨人の間の強いライバル関係は消費者のためにはとても良いことだと思っている - 我々はより良いソフトウェアを手に出来、選択肢も広がり、そして価格も下がるかもしれない。更に言えば、私は多くの人にとって、仮想化は Boot Camp を使うよりもずっとましな解だと信じている。何を言いたいのかと言うと、Parallels Desktop も VMware Fusion も総合的に見れば、ほぼ対等の力関係にあると言え、どちらかが先に圧倒的に前に出る時が来るまでは、少々の機能変化を見ただけで極端に喜んだり (或いは場合によってはがっかりしたり) はしないようにするつもりである。

この二つの製品はまず対等であると言う私の見方に必ずしも組しない読者の方が間違いなくおられると思うし、そしてその中には、Parallels の方が間違いなく良いと主張される方もおるだろうし、そして同じ情熱を持って Fusion の方が優れていると主張される方もおられると思う。これはこれで私の見解を裏づけしているという見方も出来るであろう。私は色々な Web サイトでこの二つのプログラムの比較について読んできたし、そして "Take Control of Running Windows on a Mac" を書く時にも自分の意見構成のためにこれらを十分に使ってきた。一言で言えば:使い易さや便宜性から言えば今は Parallels の方が一歩進んでいる;Fusion は今は互換性や底力の点では多少勝っている。しかしながら、この様な表現も真実の概算でしかない。例えば、Parallels はある種のタスクでは Fusion よりも明らかに遅いが、他ではより速い - そしてそれがたまたまあなたが気にしているものであるという場合もあるであろう。ベンチマークの結果は外から見えるほど常に客観的であるとは限らないし、私がこれまで見てきたものは、人々が一般にこれらのプログラムを使う実際の仕事を反映している様には見えない。同様に、Fusion には、Parallels の持つある種のしゃれたユーザーインターフェースの繊細さに欠けているが、これらの機能はあなたの日常の仕事や遊びにはあまり影響がないという結果になるのかも知れない。その上、新しいリリースがある度にこの方程式は変わる可能性を秘めているので、二つ並べての比較試験も通常ほんの数週間しか真実ではないと言うことになる。

正直に言って、どちらのプログラムでもまったく問題はないしそして殆どの人に対して安全な選択であると言える。(気に留めておくべき二つの例外:もし 64-bit バージョンの Windows Vista を走らせたいか、或いは一つ以上のコアかプロセッサへのアクセスを必要とする Windows アプリケーションを使わなければいけない場合は、Fusion が現在では唯一の選択肢である。) まず間違いないのは、どちらを今選択して買っても、この機能は今はあちらの方が良いと思われるようなものは将来必ず取り入れられるであろうと言うことである - それも思ったよりも早く。同様に、これから半年、一年と経って製品がもう数回アップデートされた後には、どちらにしろユーザー経験もより良いものにそしてより強力なツールを手にすることになるであろう。

それでも新しいリリースについて一言 -- それぞれのプログラムの最新版は、私が既に述べたように、幾つかの有用な改定を含んでいるが、それで秤が究極的にどちらかに傾くと言うようなものではない。Parallels Desktop build 5160 (11-Sep-07 リリース) は以下のものを追加している、Mac と Windows Desktop, Documents, そしてメディアホルダの間のミラーリング;Windows での iPhone 同期サポート;Coherence モードに対するビジュアル効果の改善;Parallels Explorer と Parallels Image Tool へのアップデート;そして各種のバグ修正と性能向上。VMware Fusion バージョン 1.1 ベータ (25-Sep-07 にリリースされた) には以下のものが含まれる、暫定の DirectX 9.0 3D グラフィックに対する "実験的" サポート;Windows での Outlook との iPhone 同期;Unity モードに対するいくつかの改良;あるケースでの Boot Camp パーティション認識の改善;Leopard 下で走らせることに対するサポートの改善;Windows 仮想マシンに付属した光学ディスクを Eject キーを使って取り出すことへのサポート;単一アプリケーションパッケージでの幾つかのローカリゼーション;そして勿論のことのバグ修正とユーザーインターフェースの改善。結論:全て良いものではあるが、間違いなくあなたがどちらかの側から期待して待っていた様なキラー機能ではない。

戦闘は陽気に継続 -- これまで私は Parallels と VMware の関係者と長話を結構して来ているが、両社とも私に、相手の会社を競争相手として持ててこれ以上幸せなことはないと話してくれている。Apple Expo の時、私は VMware の Serge Robe と会ったのだが、その時彼の同僚が私に前の日に取られたという携帯の写真を見せてくれた - そこには Ben Rudolph (Parallels の Director of Corporate Communications、彼にはその翌日会った) が "I (ハートマーク) VMware." と書いたバンパーステッカーを持っている写真が写っていた。結構な話である。


Radioshift はインターネットラジオの Tivo

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

ラジオは覚えているよね。iPod を手に入れる前は車の中で聞いていたかもしれないし、日曜日の午前中にゆっくりと朝食を食べながら、地元のラジオ局のお気に入りの番組を聞くのを楽しみにしていたかもしれない。しかし、ビデオデッキが、ついで Tivo のようなデジタルビデオレコーダが、テレビのタイムシフトを、つまり録画したものを自分のスケジュールに合わせて再生することを可能にした一方で、ラジオは長いあいだ、それ自身のスケジュールに厳格だった。ラジオをカセットテープに録音するというぎこちない方法は以前からあったし、中には半自動的と言えるものもあるが、ほとんどの場合において、ラジオというのはリアルタイムで体験するものだった。逆の言い方をすれば、ラジオは、オンデマンドの音楽やポッドキャスト、オーディオブックの後塵を拝しているということになる。

しかし、Radioshift という、オーディオに特化した Mac 開発者 Rogue Amoeba のとびきりクールな新製品のおかげで、ラジオは再び私たちの生活の一部となった。Radioshift は、RadioTime というインターネットラジオのストリームと番組のデータベースと、巧みに作られたインターフェースを持ったアプリケーションとを組み合わせ、インターネットラジオの番組を検索し、録音し、管理する。きかれる前に答えておくと、ほとんどのラジオ番組は、ポッドキャストの形式では入手できない。もっとも、ポッドキャスト形式のラジオ番組なら、Radioshift よりも iTunes で入手したほうが簡単だろう。

ラジオの検索 -- ラジオ局を探すのは、かつてはチューニングダイアルで周波数を調整して、それぞれのラジオ局ごとに完璧な一点に合わせるという細かな作業だった。Radioshift では、そうではなくて、ラジオ局や番組を検索したり、NPR の All Things Considered から Rush Limbaugh におよぶ人気番組をブラウズしたり、お気に入りに設定したラジオ局や番組に直接飛んだり、ジャンルや地域ごとに探索したり(オーストラリアのラジオを見つけるのに便利だ)できる。

Radioshift-main-window

ラジオ局、たとえば Ithaca の WVBR を検索すると、そのラジオ局だけでなく、RadioTime が知っているレギュラー番組のリストも表示される。または、ある言葉でラジオ局を検索すると、その言葉が説明に含まれるラジオ局が表示される。番組が表示されたとき、Listen Now ボタンや Subscribe ボタンが使用できないことがある。これは、何らかの理由で Radioshift が番組にアクセスできなかったが(対応していないウェブベースのプレーヤを使っているのかもしれないし、AM/FM のみのラジオ局なのかもしれない)、検索結果から適切に取り除くことができなかったことを示している。あるラジオ局や番組について、Radioshift 画面の右上に Missing リンクや Incorrect Info リンクが表示されたら、Rogue Amoeba のウェブサイトにある自動ツールに問題を報告でき、その情報は RadioTime に送られる。

Radioshift は RadioTime データベースにライブでアクセスするので、Rogue Amoeba は、ユーザがプログラムをアップデートせずとも、検索結果を改善することができる(そして実際にそうしていることを私は証言できる)。

ラジオの録音 -- 録音したいラジオ局や番組が見つかったら、後のことはできるだけ簡単になるように Radioshift が引き受けてくれる。番組について言えば、Subscribe ボタンを押すだけで、Radioshift は自動的に次回の放送を設定したフォーマットで(デフォルトは 128 Kbps AAC)録音する。残念ながら、番組ごとに録音フォーマットを変えることはできないので、スポーツトーク番組を 32 Kbps のモノラル(容量を節約できる)で録音しながら、お気に入りのピアノジャズ番組を 192 Kbps のステレオ(最高の音質)で録音するということはできない。登録した番組はウインドウ左の iTunes 風のパネルに表示される。数字がついていたら、その番組に新しい放送があったということだ。

RadioTime は 50,000 を超える番組を誇っているといっても、小さなラジオ局や、インターネットストリームを宣伝していないラジオ局では、まだ登録されていない番組も多い。たとえば、Ithaca College のラジオ局 WICB は、日曜日の正午から午後 2 時まで Breakfast with the Beatles という番組を 20年以上も放送しており(Breakfast(朝食)といっても、大学生の朝食の時間だ)、RadioTime は WICB がインターネットストリームをしていることを知っているにもかかわらず、Breakfast with the Beatles については知らないようだ。Radioshift では、「ラジオ局登録」の機能で、オリジナルの番組を簡単に追加できる。ラジオ局を検索したら、Subscribe ボタンを押すと、On、From、To、Title、Artist、Genre の各欄を自由に設定でき、Radioshift が録音するストリームや時間を指定できる。Finished ボタンを押せば、変更が保存され、それで準備完了だ。

Radioshift-manual-subscription

Radioshift は MP3、QuickTime、Real Audio、Windows Media のストリームを録音できる(後者2つのためには、RealPlayer と Flip4Mac がインストールされていなければ、追加のソフトウェアをインストールする必要があるかもしれない。これも Radioshift では簡単だ)。結果として、Radioshift は与えられたものならほとんどすべてを録音できるはずだ。Griffin Technology のRadioShark USB ラジオにも対応しているで、地元の AM/FM ラジオをコンピュータで録音することすらできる。だから、インターネットストリームをしていない地元のラジオ局があっても、RadioShark と Radioshift を組み合わせれば番組を録音できる。番組は Music フォルダの中の Radioshift フォルダに保存される。

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言うまでもないことだが、インターネットストリームを録音するには、Mac に電源が入っていて、起きていて、インターネットにつながっていなければならない。Radioshift 自体が動いている必要はない。Radioshift Helper というバックグラウンドアプリケーションがよいしょと立ち上げてくれる。Preferences ウインドウの Automatically Wake/Power-On チェックボックスを使えば、番組の時間になったら Radioshift が Mac を起こすか起動するかして、録音することができる。Radioshift はふたの閉じたラップトップを起こしたり起動したりはしない。もしできたとしても、そうするのはよい考えではない。

ラジオの管理 -- 録音が終わると、番組が登録ビューに表示され、再生したり、iTunes に送ったり、オーディオファイルを編集したり、削除したりできる。Radioshift 1.0 の再生機能は最小限で、開始と停止しかできない。番組の中で行ったり来たりしたり、コマーシャルやおしゃべりを飛ばしたり、そのほかのさまざまなことは何もできない。再生機能に加えて、番組を iTunes に送ることができるので、iPod や iPhone、Apple TV と同期することもできる。

時間と興味があるなら、Rogue Amoeba から出ている 32 ドルの Fission などの外部エディタを使って、番組を編集することもできる。そうすれば、不必要な部分を削ったり、番組を複数のファイルに分割したり、さまざまなことができる。正直言って、私はラジオを聞くのにそこまでの労力を払うほどのめり込んではいないが、番組を完璧に編集したアーカイブを作るのに喜んで時間を費やそうという人もきっといることだろう。

録音された番組を取り扱うのは全面的に手動のプロセスだ。たとえば、録音した番組を自動的に iTunes に送ってから削除する(音楽を iTunes Library に追加するときに iTunes Music フォルダにコピーする設定にしているなら、削除するのは重要だ)ということはできない。注意しなければならないことは、数時間のラジオ番組は簡単に 100 MB から 200 MB のディスク領域を食いつぶしてしまいかねないということで、ハードディスクは以前よりもずっと大きくなっているといっても、多くの番組を登録して数週間注意を払わずにいると、Radioshift は簡単にハードディスクの大きな部分を埋め尽くしてしまうかもしれない。Radioshift の次のメジャーリリースには、Automator のようなワークフローインターフェースが追加されて、それぞれの番組を録音した後にRadioshift がどのような処理をするのか指定できるようになるだろうということは容易に想像できる。

上に示唆した改良点は比較的簡単に実装できると想像するが、それを別とすると、私が Radioshift に対して唯一批判したい点は、これが高品質で無料のコンテンツからなるまったく新しい世界を切り開いてしまったということだ(怖いことだと思わない?)。実際、これは私にとって少々恐ろしい。私にはすでに、興味深い記事や音楽、ポッドキャスト、オーディオブック、YouTube ビデオ、テレビ番組、映画がますますたくさん押し寄せており、起きている時間だけでは吸収しきれなくなっている。おそらく若い人たちは私よりうまくやっているのだろうが、情報不足の時代に育った私たちにとって、限りないコンテンツの中からいかに選択するかを学ぶのは簡単なことではなく、自由時間が限られているために何とかなっているに過ぎない。しかし、私は、iPod のおかげで運転をしたり庭仕事をしたりする時間に収まる程度の少数のポッドキャストを選択できたように、Radioshift によってもっとも気に入った少数のラジオ番組だけを選択できるようになるだろうと思う。結局のところ、Radioshiftはよどみなく魅力的で人を引きつけ、以前は難しかったり不可能だったりしたことを簡単にしてくれる。

Radioshift 1.0.1 は 32 ドルで、Mac OS X 10.4 以降を必要とする。Universal バイナリで、完全に機能する試用版(13.4 MB のダウンロード)として入手できる。購入するまでは再生や録音のさいに 20 分経つと音質が低下する。


Mac でクッキング: レシピツールを 10 個比較

  文: Andy Affleck <andy@andyaffleck.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>
訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

初めに、Mangia があった。Mac 使いの料理人たちのために、Upstill Software の Mangia こそがレシピソフトウェアの確固たるスタンダードだった。どんなものもまずは Mangia と比べられ、必ず Mangia に比べて劣るところが見つかるのだった。その時期はずっと、シェフ、いやシェフ気取りの私たちは、皆幸せに包まれ、キッチンには平和が支配していた。けれども Upstill Software はその支配から退き、間もなく Mangia も生産中止になってしまった。もしもそれですべてが終わりだったとしたら、悲しい結末となってしまっただろう。でも有難いことに、話はそれで終わりではなかった。新しいプログラムがいくつか登場して、私たちのレシピのコレクションをちゃんと管理してくれ、しかもそのうちいくつかは本当に素晴らしいプログラムと言えるものだった。信じられないような話だが、もはや私たちは Mangia を失ったことを悲しむ必要はない。必要なものはすべて、現に今、ここに揃っているのだ。

私は長年家庭料理を続けてきており、料理本のコレクションもしてきた。私はかなり苦労して料理を身に付けた。(ある女性に好印象を与えようと本格的なバジルソースを作ろうとして、乾燥バジルしかなかったのでそれを使った時のことは、思い出すだけでも冷や汗ものだ。)私は、実体験から料理を学んだ。(ピッツァの上にフェタチーズと一緒にリンゴの薄切りを乗せたらどんなことになるか?)また料理学校にも行った。今回の記事は、そうした背景を持つ私の体験から趣味として料理をする私の視点から書いたものであって、あくまでも私の個人的必要に最もフィットしたツールはどれか、という観点からのものであることをお断りしておく。

その後、今年の夏の初めに、私は 2型糖尿病と診断された。ショックが収まり、私が新しい現実に向き合う気持ちになるにつれて、私の視点は以前とは違うものになった。料理が趣味であることは、災厄である(大好きな料理でもはや食べられないものがたくさんあった)とともに恩恵でもあった。(私の健康のためになる新しいレシピを楽しんで学べる用意ができていたからだ。)私は自分の料理の趣味を、糖尿病と付き合う新たな趣味に統合させた。(なぜなら、それこそが本当に私の新しい趣味となったからだ。)そして、私は以前にも増して食物や栄養について詳しく学ぶようになった。それから、私はこの夏の間に自分自身に起こった大変化に紛れてつい忘れかけていた、この記事を書く仕事へと立ち戻った。読み返してみて、私はこれらのツールを全く新しい視点から見直すことができることに気付いた。そこで、一つ一つ評価をし直してみることにした。こうして新たな視点から書き直すことで、より健康的な食をめざしたいと考えている人すべてにお役に立てるものが出来上がったと思う。

材料 -- この記事では、10 個の異なったレシピパッケージを取り上げて、それぞれ一連のテストにかけてみた。対象となるツールは以下の通りだ:

手順 -- これらのプログラムに私が施した一連のテストは、六つの大きなカテゴリーに分けることができる。

  1. 第一印象。私はそれぞれのプログラムを使ってみて、ボタンをクリックしたり、設定をチェックしたり、さまざまの機能をあれこれ試してみることで、それぞれのプログラムの感覚を掴もうとした。どんなことが一目で直観的に分かるか、どんなことについてはオンラインヘルプやユーザーズガイドを見て説明を読まなければならなかったかを見分けたかった。クリーンかつエレガントなインターフェイスで即座に私を惹き付けたプログラムもあったし、非常にシンプルな作業についても標準的でない奇妙なアプローチがなされていて私をまごつかせたプログラムもあった。
  2. 料理本やメモからレシピを入力。私は自分の書棚の料理本を取り出して、そこからいくつかレシピを選んだ。英国式の計測法とメートル法、両方のレシピを含めた。先ほどと同じく、材料の量や料理の手順をとても簡単に追加できて私を感動させてくれたプログラムもあったし、プログラムによっては材料名や計量方法がそのプログラムに内蔵のデータベースと材料・単位・分量のすべてにわたってフィットしなければならず、そのため余分の調整を要求するものもあった。そういう場合そのプログラムにとっては単位の変換や栄養価の計算が単純になるわけだが、たくさんのレシピを入力したいと思う時にはうんざりするような作業になる。単位の変換は私の場合重要なことではなく、自分自身思ったほど栄養価を気にしたりしない方だと分かったので、私はどちらかと言えば手早く単純にデータの入力ができるプログラムの方に引き寄せられがちだった。
  3. ウェブサイトからレシピを読み込み。私は料理本が大好きだが、実際にレシピを入手するのはウェブからのことが多い。私は CooksIllustrated.com の会員で、 Epicurious.com, AllRecipes.com, WilliamsSonoma.com その他いくつものサイトを定期的にサーフィンしている。そういう私にとって、そうしたサイトから手軽にレシピが読み込めるというのは決定的に重要な機能だ。必要なレシピは素早く簡単に取り込みたいからだ。今までは、私の一番お気に入りの方法は、そのウェブページから私の DEVONthink Pro の Recipes ライブラリへと読み込むことだった。それでたいていの場合私の必要は満たされたが、やはり一つのレシピ専用プログラムがあって、そこに一貫した方法で私のレシピをすべて保存できるようになれば素晴らしいと思う。ほとんどのプログラムはウェブからの読み込みに対応しておらず、手入力に頼るしかなかった。Mac OS X のサービスに頼って読み込みのできるものもいくつかあった。そして、たった一つだけ、私が試したすべてのウェブページからほとんど完璧にレシピを読み込むことのできたものがあった。
  4. プランニングとショッピング。Mangia の最も強力な機能の一つは、あなたが既に手許に持っている食材を指定しておける「食料庫」機能だった。(さらにはあなたが手許に持っている食材だけで作れるレシピを検索できる機能もあった。)Mangia はまた、あなたの作りたいメニューや現在の食料庫の内容に基づいて賢い買い物リストを作る機能も持っていた。私が今回試したプログラムのうちいくつかは、ただ単にレシピ管理の機能だけしかなくショッピングやプランニングの機能を持っていなかった。もう少しプランニングの方向にも踏み出して、食事の予定を決めてそれに日付を割り当てたり、毎週あるいは毎月決まったメニューを定めて iCal と統合させたり、というものもあった。その他のものもそれぞれに、さまざまなレベルで買い物リストの作成をサポートしていた。私自身はこの機能に対する要求度が高かった。私はいつも数多くの店を見て歩いて食材を探す習慣がある。基本的な食材は近所のスーパーマーケットチェーン店、Shaw's で買うが、生鮮食品や有機農産物は Whole Foods で、また特別の専門食材は近くのいろいろなマーケット、例えばロードアイランド州の Providence にある Federal Hill 地区のイタリア人街のようなところで購入している。それぞれの店にはそれぞれ違ったレイアウトがあるので、私は自分の買い物リストをうまく並べ替えて、それぞれの店を歩いて出会う順番に合わせるようにするのが好きだ。驚くべきことだが、これほどまでに複雑な私の買い物リストの要求条件を満たして実現してくれるプログラムが二つもあった。
  5. 料理。この機能に関しては難しいことはない。私の希望は、スクリーン上に拡大表示して、ものが跳ね飛ぶ範囲ぎりぎりに(でも跳ねかかったりはしない程度に)ラップトップ機を近づけた状態で料理ができるようにする(私は熱中して料理をするのが常だが、妻はそのことを「ぞんざいな」やり方と形容する)か、またはきれいなプリントアウトができて、それを料理の最中キャビネットの目の高さのところに貼っておけるか、どちらかができることだ。どのプログラムでも印刷は可能で、いくつかはなかなか優れた大スクリーン表示機能を提供していた。大スクリーン表示をしないプログラムに公平を期するために言っておくと、レシピ全体を同時に見ることができなければ、べたべたな、濡れた、あるいはその他汚れた手でも、何とかレシピをスクロールする方法をどうしても見つけなければならないのだ。
  6. 栄養。糖尿病患者として、私は血液中の糖分を下げておくために炭水化物を制限したダイエットを続けなければならない。それに加えて、心臓血管の健康を保つために体重を落としてコレステロールを減らそうと、私は脂肪分とカロリーも制限している。そのために必要な許容量の範囲内で料理ができるように私のレシピを管理できるツールがあればよいと私は思っていた。いくつかのものは栄養情報の USDA データベースを内蔵していて、指定したレシピのトータルな栄養データを提供できる機能があった。他のものではもっとフリーフォームの栄養データ保存ができた。USDA の栄養データベースを内蔵機能として提供することに伴う大きな難点の一つは、誰も自分のレシピでは使いたいと思わないようなやり方で USDA が食材をリストしていることだ。「低脂肪カッテージチーズ」のことを、私なら“cheese, cottage, lowfat, 1% milkfat”などと記述する気にはなれない。この問題を別の方法で解決しているプログラムもいくつかあった。それでも、これほどまでに詳しいものを提供してくれるプログラムを見ながら、私は自分がもっとずっとシンプルなものを望んでいるのに気付いて我ながら驚いた。

さて、こうしてテストの方法が決まったので、いよいよ実行にとりかかる時が来た。細かい話は抜きにして、それでは 10 個のプログラムそれぞれについて、アルファベット順に結果を説明しよう。

A Cook's Books -- ($39.95)

印象: A Cook's Books はパワフルかつ機能も豊かなツールだが、全体的なインターフェイスがどうも標準とは違うと私は感じた。例えば、メインの4つのセクションはウィンドウ左側にあるタブを使って切り替えるようになっているが、普通そういうものはウィンドウの一番上の部分にあると考えるだろう。それ以外の点では、使い方も簡単で理解も容易だ。

A-Cook's-Books

レシピ入力: 新しいレシピを入力するのはいちおうスムーズにできるが、必ず食材の名前を先に入力してからその後で分量を入力しなければならないことに私は違和感を覚えた。私が使ったことのある他のレシピではすべて逆の順序だったからだ。(先に“Shredded Parmesan Cheese”を入力し、後で“1 cup”を入力する、というのはひどく変に感じる。)私は、いつの間にかまず分量を入力してからまた戻って食材の名前をタイプする習慣がついてしまった。また、新しくレシピを作る時には食材名のリストが与えられるが、そこに「新しい材料」という項目が何度も繰り返して現われる。サンプルのレシピのために3つの食材名を入力してみてから、余分な「新しい食材」項目をすべて手で消去しなければならないのか、それともこのプログラムが賢明にも自動でそうしてくれるのだろうか、と私は思い悩んだ。実際自動的に余分の項目は消去されたが、やはりこのインターフェイスの奇妙な点はマイナスイメージだ。私が何かをすべきかすべきでないかと考えなければならないようでは困る。

ウェブから読み込み: A Cook's Books でレシピのウェブサイトからレシピを読み込むことはできるが、その結果がうまく行くかどうかは運まかせといったところだ。時には素晴らしくうまく働くのだが、時には読み込まれたものに手を入れてクリーンアップしなければならないこともあった。特に、食材名をいくつかのサブグループにグループ分けしているようなレシピについてその傾向が強かった。

プランニングとショッピング: A Cook's Books では、一日ごとに、あるいは最大一か月にわたって、レシピの計画を立てることができる。食料庫とショッピングの機能はしっかりしていて、これこそまさにキッチンのキャビネットの中にコーンスターチの箱が3つもあるような事態(今の私がそうだ)を防止するための素晴らしい方法だ。ショッピングリストで、あなたが既に持っているものを基準にフィルター付けができるからだ。この食料庫機能ではさまざまの項目ごとに消費期限を入力することもでき、これをうまく使いこなせば、例えば糖蜜を使いたい時に、一番上の棚に鎮座している糖蜜の瓶はいったい何か月前に買ったものだったかなどと迷わずに済む。

料理: 印刷やスクリーン上の表示をカスタマイズすることはできない。調理中の場所から離れた安全な場所ににラップトップ機を置いて使えるような拡大スクリーン表示もない。デフォルトの印刷表示はシンプルで、印刷したものを素敵なクックブックにまとめてお祝いのプレゼント用にできるようなレベルのものではない。

栄養: A Cook's Books は、個々のレシピについて栄養情報を計算できる数少ないプログラムのうちの一つだ。食材に奇妙な名前をつけて呼ぶことになる問題を回避するために、あなたが自分で食材名のエイリアスを作ってそれらを USDA データベースに対応させられるようにしている。また“Fix Recipe Ingredients”コマンドを使えばあなたの食材名を USDA が実際に使っている用語に置き換えることもできる。ただ、これらの機能のためのインターフェイスは煩わしい。このプログラムは巨大なドロップダウン・メニューを提供するだけで、キーボードをタイプして項目を選ぶことができない。例えば“che”とタイプすれば“cheese, parmesan, shredded”に近いところまでジャンプする、ということができないのだ。そのため、ほんの数個のレシピでこの機能を試した後は、もうこれを使うだけの忍耐力が私には残っていなかった。

まとめ: 何となく標準からずれたようなインターフェイスは私にやる気を失わさせたし、いくつかの機能についてはもっとキーボードでコントロールできるようにしてくれればと思うが、全体として A Cook's Books はよく出来たプログラムで、特に栄養情報の追跡に高い優先順位を与えたい人で、その機能を完全に使いこなせるだけの忍耐力を備えた人には、向いている選択肢だと思う。

Connoisseur -- ($20)

印象: Connoisseur が素晴らしくクリーンでうまくレイアウトされていることに、私はたちまち強い印象を受けた。インターフェイスは iTunes 風で、レシピの整理があっという間にできる。iTunes のプレイリストに倣って、あなたが自分で独自のレシピリストを作り、いろいろなレシピをそこへドラッグすることができる。また、スマートレシピリストを作れば、あなたが使った検索基準に基づいてリストが編成される。(つまり、材料にバジルを使ったレシピをすべてリストしたり、名前に“Breakfast”の付いたレシピだけをリストしたり、30 以内で完成するものをリストしたり、といったことができる。)Connoisseur は、使い方の習得が最も容易なプログラムの一つと言える。

Connoisseur

レシピ入力: レシピの入力はスムーズにできるが、新しい食材を入力する際にいちいち + アイコンをクリックするか Command-Shift-A とタイプするかしなければならないのは好きになれなかった。こうしたプログラムでは、その前の食材の項目の終わりのところで Tab か Return を押せば自動的に新しい食材の項目が作られて入力できるようになる、という風になっているのが私の好みだ。(Microsoft Word で、表の最後のセルでタブをタイプすれば自動的に新しい行ができて表が拡張されるのと同じようなことだ。)Connoisseur は、データ入力の最中にその場で単位の換算ができるが、なぜかいつも 1 リットルが 4 6/25 ガロンに等しいという不正確な計算をする。(幸いにも、私が試した限りそれ以外はすべて正しかった。)Connoisseur はオンラインのレシピライブラリを提供していて、プログラムの中からそれをブラウズできる。気に入ったものが見つかれば、それを自分のコンピュータの中のライブラリにダウンロードできる。少なくとも理論的には、自分のレシピを投稿してオンラインのライブラリに含めてもらうようにできるらしいが、私がこれを使っていた数カ月の間、オンラインライブラリが拡張されたのを目にしていないので、現在投稿の受付が行なわれているのかどうか私は知らない。

ウェブから読み込み: ウェブサイトからの読み込みは簡単で、多くの場合うまく読み込めた。ただしすべての場合にうまくいった訳ではなかった。手で修正を加えたり、時にはレシピを手で入力し直さなければならないこともあった。

プランニングとショッピング: Connoisseur はシンプルな買い物リストを提供しているが、食料庫機能はないので、既に持っている食材の項目を自分でリストから省く手間が必要だ。買い物リストは iPod に書き出せるし、 HandyShopperSplashShopper などのショッピングリストツールを使えば Palm OS ハンドヘルドや PocketPC ベースのスマートフォンに書き出すこともできる。

料理: Connoisseur には今回調べた他のどのプログラムよりも優れた拡大スクリーン表示がある。(すぐ次点は YummySoup だ。)デフォルトで十分素晴らしいものだが、残念ながらスクリーン表示も印刷したものも、レシピの表示をカスタマイズすることはできない。

栄養: Connoisseur には指定したレシピについて栄養情報を追跡する機能はない。その種の情報を記入したければ、そのレシピの Notes 欄に自分でメモを書いておくしかない。その上で、スマートレシピリストを作って、例えば“Low Carb”(低炭水化物)という言葉を含むレシピを集めるようにすればよいだろう。

まとめ: Connoisseur は、レシピに対する栄養情報を追跡する機能に目をつぶる限り、またウェブサイトからの読み込みに高い優先度を与えたいのでない限り(読み込み機能が充実していない点は Connoisseur 自身のオンラインライブラリからの読み込みである程度緩和されてはいるが)私の最もお薦めのものの一つと言えるだろう。

iCuistot -- ($29)

印象: iCuistot はレシピを管理するためのシンプルで良いプログラムだが、何となく混乱させられるようなインターフェイスが難点だ。 Collections なるリストが多数あって、完全な USDA 栄養データベース、単位換算用の計算機、料理の際の細菌感染との戦いについて書いたページ、レシピをカスタマイズするためのテーマのリストなどが並び、そして、まるで取って付けたような感じで、あなたの実際のレシピのライブラリもそこにある。それからポップアップメニューを使って、あなたのライブラリがカテゴリー、キーワード、スマートリスト、その他いろいろに分けられる。結果として、私のレシピにたどり着くだけのために何度も何度もクリックしなければならない。何よりも、最も大切な Library コレクションが五番目の項目になっていることが解せない。

iCuistot

レシピ入力: レシピを作るためのインターフェイスは見ただけで明らかに分かりやすいものだが、マウスを使うことが必要で、キーボードですべてをこなすことができない。最もイライラさせられるのが、新しい食材を作る度にいちいち + ボタンをクリックしなければならない点だ。一つのレシピに他のどのプログラムよりも詳しい情報を追加できるのは良いが、そうした情報の大多数は Get Info ウィンドウの内部に留まっている。これは iLife や iWork でのインスペクタウィンドウと同様だ。

ウェブから読み込み: iCuistot はウェブからも他のツールからもレシピを読み込むことはできない。

料理: レシピの表示と印刷は高度にカスタマイズ可能で、事実上今回レビューした他のどのプログラムよりもその点は充実している。iCuistot はなかなか良いフルスクリーン表示を提供しており、これは基本的にメインのレシピ表示を引き延ばしたバージョンと言える。(従って、同じようにカスタマイズできる。)

栄養: どんなレシピに対しても、Calories、Fat その他のフィールドに完璧な栄養関係情報を入力できる。ただし、この情報の計算はあなたが自分でしなければならない。

まとめ: どうやら覆いの下には多大なるパワーが秘められているようだが、やはり iCuistot のインターフェイスはどうしても私を遠ざけてしまった。もしもあなたにとって栄養情報の細かな管理が重要であるか、あるいはレシピの表示や印刷をカスタマイズしたいのなら、一見の価値はあるだろう。

MacGourmet -- ($24.95)

印象: MacGourmet には、直観的な美しいインターフェイスが備わっていて、いろいろ試しながら使い方を学ぶのがとても速く楽にできる。他のものたちと同じように iTunes 風のインターフェイスを提供していて、フォルダ(とスマートフォルダ)やその他のトップレベルカテゴリーを左側に並べ、レシピのリストは右側に来る。そして、それらの下側に、フルのレシピ表示がある。MacGourmet にはまた料理に関するメモ用とワイン選定用にそれぞれ別途追加のセクションがあって、普通ならば何か紙切れに書き留めてレシピ箱に詰め込んでおく類いのメモなどをまとめておける。ワインを飲み分ける味覚を磨こうとしていて、どのワインが好きでどのワインが好きでなかったのかを記録しておきたいという人には特にこのワインメモのセクションがお薦めだ。

MacGourmet

レシピ入力: MacGourmet のシンプルかつクリーンなエディタを使いこなすには、学んで身に付ける時間など全く不要だ。その大きな理由は、あなたが何か内蔵データベースのフォーマットに合わせたりする必要がないからだ。食材の追加も素早くできるし、望むならばすべてをキーボードからすることもできる。私は、新しいレシピの入力をこのプログラムでほとんど他のどれよりも速くできた。

ウェブから読み込み: テストしたすべてのプログラムの中で、ウェブからレシピを読み込むことについて最も優れていたのは MacGourmet だった。私はさまざまのウェブサイトや電子メールメッセージからいろいろなレシピを試してみたが、すべてほぼ完璧に読み込まれた。MacGourmet は、いくつかのサイトからは直接レシピを読み込めた(今後そういうサイトはますます増えるだろう)が、その場合は完全なレシピと写真が読み込まれた。電子メールから読み込んだり、サポート外のウェブサイトから読み込んだりしたレシピについては、テキストクリッピングを読み込んでから、その読み込まれたテキストを右側の適切なフィールドへとドラッグすることでレシピへの変換がなされる。この手順は明瞭かつ簡潔なもので、知らず知らずのうちに私は自分のライブラリのサイズを短期間で大きく増やすことになった。

プランニングとショッピング: MacGourmet は食事を計画する機能を提供していないが、店単位で買い物リストを整理したり、一つの店の中ではカテゴリーや売り場に基づいて分類したりすることができる。この機能を使って、私は自分のリストを順々にチェックして、買い物をした順番に済んだものを外していくことができた。また Connoisseur と同様に、買い物リストを iPod に書き出したり、HandyShopper や SplashShopper などの PDA アプリケーションに書き出したりすることができる。

料理: MacGourmet には、スクリーン上の表示や印刷を編集するためのテーマが内蔵されている。また、あなたのレシピのコレクション全体を .Mac (あるいはその他のウェブホスティングサービス)へ、数々の素敵なテンプレートを使って手軽に書き出せる方法が提供されている。

栄養: バージョン 2.2(この文章を書いている時点での最新バージョン)がリリースされるより前までは、MacGourmet にフリーフォームのテキスト入力フィールドがあって栄養情報を書き込めるようになっていた。私は、新しいやり方よりもこの従来のやり方の方が好きだ。私は、すべてのレシピを検索して炭水化物が 25 グラム以下のものを探したり、といったことをする必要がない。私はただ、そのレシピが低炭水化物 (Low-Carb) であるか、血糖インデックスが低い (Low GI) かどうかということを知りたいだけだ。それには MacGourmet のキーワードが使える。私は“Low-Carb”と“Low GI”の二つのキーワードを作った。個々のレシピに、必要に応じてこれらのキーワードを指定しておく。それから、スマートリストを作ってこれらのキーワードを持つレシピを検索させるのだ。この方法で、私は余計な運営手順を必要とせずに自分のレシピを管理することができ、究極的には、個々のレシピにそれぞれ何ミリグラムの炭水化物が含まれているかといった詳細の数字を知ることよりも、この方法で分かるデータの方がずっと役に立つことになった。

バージョン 2.2 のリリースで、MacGourmet には新たにプラグインという概念が持ち込まれ、最初に登場したプラグインは $11.95 の Nutrition だった。これは USDA 栄養データベースと、あなたの食材名をそのデータベース中の昔風の用語に対応させる方法とを提供するものだ。これがあれば、いったん名前の照合という厄介な仕事を済ませておきさえすれば個々のレシピごとにその栄養情報を計算することができるようになる。残念ながら、とても素敵なものではあるのだけれど、この Nutrition プラグインには大きな実装上の欠陥がある。あなたがレシピを編集していて、栄養情報を引き出そうとした時に、このプラグインはご親切にもどの USDA 項目にも対応付けられなかった食材名をいちいち報告してくるのだ。でも、その場面ですぐ問題は解決できない。あなたはまず、別の Nutrition(栄養)ウィンドウに導かれ、そこでその食材名の USDA 版を探し、その対応付けをあなたのレシピに合うように追加して、それからレシピエディタに戻り、Nutrition タブ以外のどれか別のタブをクリックしてから、またクリックしてレシピエディタに戻ってこなければならない。その手順自体がごちゃごちゃしているだけでなく、栄養リストに自分で独自の項目を追加することができないこともあって、よほど何か特定のレシピで詳しい栄養情報が知りたい時でもなければ私はこの機能を使う気にはなれないと思う。その代わりに、私はさきほど述べた従来からのシンプルなやり方を続けて行きたい。

まとめ: MacGourmet は私の一番のお薦めだ。私自身、これを毎日のように使っている。私はこれをどなたにでもお薦めしたい。特に、ウェブサイトからレシピを読み込みたい人に向いている。

Measuring Cup -- (Free)

印象: Measuring Cup は、いわゆる KISS 原理 (Keep It Simple Stupid) の素晴らしい実践例だ。ほんの少しの種類のことしかできないが、それらについては非常に良い仕事をする。本質的には、Measuring Cup は基本的なレシピ管理しか提供しておらず、あなたはいろいろなレシピを適宜フォルダやサブフォルダを使ってグループ分けできる。

Measuring-Cup

レシピ入力: 新たなレシピの入力は簡単にできるが、ただ新しい食材を入力する度に、また新しい料理の手順を追加する度に、非常に小さな + ボタンをいちいちクリックする必要がある。

ウェブから読み込み: Measuring Cup はウェブサイトからレシピを読み込むことができない。

プランニングとショッピング: このプログラムにはプランニングの機能はない。買い物リストもサポートしていない。

料理: 拡大スクリーンで料理の表示ができる機能はない。実際、本物の表示というものはどこにもない。編集表示がそれ自体で表示画面となっている。それだけシンプルなものだということだ。印刷も基本的なものしかない。

栄養: 栄養データベースは付いていないが、個々のレシピにシンプルな表の形で栄養情報を記録しておくことはできる。表の項目(炭水化物、脂肪、カロリー、その他)や、それぞれの量、あるいは単位(ミリグラム、グラム、キロカロリー、その他)などは、あなたが自分で指定する。

まとめ: Measuring Cup は、ただレシピを管理できさえすればよくて他には何もいらないという人にはよい選択肢だろう。他のいろいろな機能は邪魔になってうるさいだけだと感じる人には、このプログラムが一見の価値があるだろう。それにもちろん(無料という)価格には文句のつけようがない。

Organized Gourmet -- ($20)

印象: Organized Gourmet は、全く違ったアプローチのしかたをする。メインウィンドウで最も目立つ機能はレシピのリストではなくて、カレンダーが最も目を惹く位置にある。最初、私はすっかりうろたえてしまった。私のレシピのコレクションを見る基準が、料理法やコースなどではなくて日付だなんて、私は想像したことさえなかったのだから。

Organized-Gourmet

レシピ入力: Organized Gourmet でレシピを追加するのはちゃんとうまく行った。ただ残念なことに、この機能はキーボードをあまり考慮してくれない。新しい食材を入力する度に + ボタンをクリックする必要がある。

ウェブから読み込み: Organized Gourmet のテキスト読み込みは、私が試してみたウェブサイトや電子メールメッセージの多くでかなりうまく働いた。私がそのインターフェイスで問題だと感じたのはただ一つ、新しいレシピを追加するための + ボタンの位置がレシピリストの下でなくてカレンダーの下にある点だ。(レシピリストはカレンダーの上にある。)一目見て、私はこの + がきっとカレンダーと何か関係があるのだろうと思い、新しいレシピをどうやって追加するのか分からなくてイライラしてしまった。

プランニングとショッピング: 今述べたように、Organized Gourmet の中心的メタファーはレシピリストでなくてカレンダーだ。レシピをカレンダー上の好きな日にドラッグするか、または一日表示にしておいてその中の好きな時刻にドラッグして、料理を始める時刻を設定することもできる。このカレンダーは iCal と統合して、予定した食事をあなたの通常の生活の一部分に組み込ませることができる。また、整理された買い物リストもサポートしている。(例えば「乳製品」のようなカテゴリーによって食材をグループ分けできる。)

料理: 拡大スクリーン表示はない。印刷も基本的だ。

栄養: Organized Gourmet は栄養情報を追跡する機能を何も提供していない。

まとめ: 全般的に、Organized Gourmet はうまく働く。仕出し屋とか、その他、予定に従って食事の準備をすることが中心的活動である人々にとっては、これはパワフルなツールとなってくれるだろう。けれども、私にとっては、このカレンダー中心のインターフェイスはあまりピンと来なかった。

Recipe Box -- ($24)

印象: Recipe Box は、Measuring Cup と同様、シンプルさを狙っている。メインウィンドウはレシピのシンプルなリストで、新しいレシピを作ったり、選択されたレシピを編集したり、あるいは選択されたレシピの内容を見たりするためのボタンが並び、またリストをコース別にフィルター分けするためのポップアップメニューも付いている。レシピ自体の表示や編集は別のウィンドウの中で行なう。

Recipe-Box

レシピ入力: レシピの入力はちょっと面倒だ。このプログラムは、すべての食材名、計量単位 (カップ、大さじ、その他)、下ごしらえ (すりおろす、刻む、その他) などの項目をすべてその内蔵のリストに追加することを要求するからだ。だから、このプログラムが聞いたことのない言葉を何かあなたが初めてタイプした時、Recipe Box はその用語が単数形なのか複数形なのか、その食材の正確な名前、その下ごしらえ方法の正確な名前、等々をいちいち尋ねてくる。その調子でいくつかレシピを入力したら、たちまち私はうんざりして、そんなこといちいち聞くなよ、と文句を言いたくなった。それを過ぎてさらにあと数個レシピを入力したら、急に尋ねられる回数が減ってきた。それは、私が新しい項目を入力する頻度が減ってきたからでもあり、またこのプログラムが私の入力した単語を自動補完するようになってきたからでもあった。これは助かる。それでもやはり、自動補完が働き出すのは相当の数の新しい項目を入力した後なので、その段階に達するよりも前にイライラが嵩じて投げ出してしまう人が多いのではないかと思う。

ウェブから読み込み: Recipe Box はウェブサイトからのレシピ読み込みを提供していない。

プランニングとショッピング: Recipe Box はシンプルな食事メニュー計画ツールを提供する。いくつかのレシピをグループにまとめてそれで一つのメニューが作れ、そのメニューをもとにシンプルな買い物リストが作れる。

料理: Recipe Box は、何となく月並みな感じはするものの、なかなかよくできたフルスクリーン表示を提供する。これは、ただ単にデフォルト表示を拡大しただけのものだ。印刷も、スクリーン上の表示と同じく基本的なものしかない。

栄養: Recipe Box は栄養情報を追跡する機能は何も提供していない。ただし、Notes フィールドにコメントを入力しておくことはできる。

まとめ: 全体的に見て、Recipe Box はなかなかよくできたシンプルなプログラムだ。読み込み機能がないこと、用語のトレーニング期間がひどく煩わしいことなどの欠点はあるが、それをものともせずに努力を傾けられる人にはよく働いてくれるだろう。

TheRecipeManager -- ($39.95)

印象: TheRecipeManager は、ぎっしりとタブの付いた一つのウィンドウの中に、非常にたくさんの機能を詰め込んでいる。スクリーンの左半分全体が、レシピを集めた巨大なリストであって、右半分は選択されたレシピについての情報を二つのセクションに分けて提供する。右上の部分には Recipe (そのレシピについてのメタデータ)、Ingredients (食材)、Staging (盛り付け)、Variations (応用)、それに Nutrition (栄養) というタブが並ぶ。右下の部分には Photo (写真)、Instructions (説明)、Background (背景)、Serves/Time (人数分・時間)、それに Classification (分類) のタブが並ぶ。それぞれのセクションごとに一度に一つのタブの内容しか表示できないので、スクリーンが混雑するのを防止できる。他方欠点としては、レシピ全体を一目で見ることができず、全部を読むためにはたくさんあちこちでクリックして回らなければならない。

TheRecipeManager

レシピ入力: TheRecipeManager でレシピを追加するのは十分簡単で、キーボードもちゃんと考慮されている。私の一番大きな不満は、編集をしようという場合にその編集領域がかなり小さく、またデータをすべて入力するためには 10 個のタブをすべて開いて回らなければならないことだ。

ウェブから読み込み: ウェブサイトから直接読み込むことはできない。ただ、テキストファイルから読み込むことはできる。だから、ウェブケージからレシピのテキストをコピーして、それをテキストファイルにペーストすることによって、ウェブベースのレシピをあなたのライブラリに取り込むことも可能だ。

プランニングとショッピング: TheRecipeManager は、カレンダーを使って食事の計画を立てるために広範なツールのスイートを提供する。どんなレシピも好きな日付の上にドラッグできるし、その日の食事の項目をすべて買い物リストに加えることも、それからそのリストをあなたがよく訪れる店(店が複数軒あってもよい)のレイアウトに応じて並べ替えて、あなたが歩いて買い物をする際にうまくその順序になるように高度な整理をすることもできる。また、食料庫機能のオプションもあるので、あなたが既に持っている食料(や道具)を追跡することができる。

料理: TheRecipeManager のクッキング表示はカスタマイズできるが、実はこれは今回レビューした他のどのプログラムのものに比べても最も魅力に乏しいものと言わざるを得ない。決して使い勝手が悪いと言っているのではないが、ただ目で見た印象が良くないのだ。印刷は、標準サイズの紙にも 4 インチ×6 インチのインデックスカードにもできる。どちらも見栄えは良いが、カスタマイズはできない。

栄養: TheRecipeManager による栄養情報のサポートは他のどれよりも良い。すべての食材の入力が終われば、それぞれの項目を USDA による栄養情報のリストの上に表示した画面に行くことができる。そのリストで一つ項目を選べば、TheRecipeManager は巨大なリストに選別を加えて、あなたの選んだ食材に与えられた単語を含むものだけを選び出す。私の場合“low-fat cottage cheese”とタイプすると、まずこのプログラムは“lowfat”を検索しようとした。それに代えて“cottage cheese”とタイプすると、それで私は目的の項目を見つけて選ぶことができた。その後、ボタンを一つクリックして、私はレシピの中で“low-fat cottage cheese”に“cheese, cottage, lowfat, 1% milkfat”を対応させた。これで、栄養情報の詳細が私のレシピの累積合計にきちんと追加された。このインターフェイスは、私がこれまでに見たことのある栄養情報管理の方式の中で一番クリーンだと思う。TheRecipeManager はまた American Diabetes Association(米国糖尿病学会)の食品交換表の入力もサポートしているが、計算はあなたが自分でしなければならない。

まとめ: TheRecipeManager のインターフェイスは他のものに比べてエレガントさに欠けるところがあるように思う。例えば、レシピのメタデータと写真がデフォルトの表示になっているが、食材と料理の説明の方がもっと重要だろうにと思う。これはクロスプラットフォームのツールなので、Mac 用にデザインされたものというよりも Windows 版を移植したものという性格が強いのではないかという疑念を私は拭い切れない。そうしたインターフェイスへの不満を別にすれば、TheRecipeManager が機能満載のプログラムであって、買い物リストの機能は他の追随を許さず、詳細な栄養情報についても最高のやり方を提供できていることだけは疑いのないところだ。実力的には、MacGourmet や Connoisseur と互角だろう。ただ、それらほどのエレガントさはないが。

Yum -- (Free)

印象: Yum はシンプルなプログラムで、レシピ管理と買い物リストのための基本的な機能を提供する。レシピはカテゴリ(編集できる)に分類され、自動スマートリストでメイン画面にフィルターをかけることもできる。しかし、インターフェースには奇妙なところがいくつかあって、なかでももっとも目立つのは、レシピ表示の下にあるスライダーだ。これで材料と手順のコラムの幅を調節するのだが、通常は分割線のハンドルを使うところだ。

Yum

レシピ入力: レシピの入力はシンプルで、うまく機能するが、ときおり、キーボードだけに頼ることができなくなる場面があった。そのほかのときにはキーボードだけで問題なく入力できるのだが。この奇妙な点を別にすれば、Yum のレシピ入力インターフェースはすっきりしている。

ウェブから読み込み; Yum ではウェブサイトからレシピを読み込むことができない。

プランニングとショッピング: Yum には、フリーウェアの競争相手Measuring Cup とは異なり、食料庫機能があり、すでに持っている食材を管理したり、手持ちのものをふるい落とした買い物リストを作成したりすることができる。奇妙なことに、食料庫への主なアクセス経路は Preferences ウインドウだ。おそらく、Yum のプログラマは、奇妙な造りの台所に慣れているのだろう。

料理: Yum ではフルスクリーンで手順ごとの表示ができて、このテキストは私が見たことのある中ではもっとも大きい部類に入る。台所の向こう側からでも読むことができるのだが、小麦粉まみれの手で次の手順に進む方法がよく分からないので、役に立つ場面は限られる。画面上の表示と印刷とはレイアウトエディタで調整されており、どちらもカスタマイズできる。しかし結局は、どちらも基本的なことしかできない。

栄養: Yum には栄養情報を管理する機能はない。

まとめ: フリーウェアの中では、Yum には Measuring Cup よりも多くの機能(特筆すべきは食料庫機能のついた買い物リスト)があり、シンプルで使いやすいものを求めている人にとっては、試す価値が確かにある。

印象: YummySoup は私が最後に試したプログラムだが、中身は決して最低ではない。実際、MacGourmet に次いで2番目に気に入ったが、その大きな理由は、すっきりしてエレガントなインターフェースだ。もっとも印象的な機能はRecipe Browser で、これは iTunes の CoverFlow と同じように動作する。それぞれのレシピが写真として(写真が加えられていれば。そうでなければ名前だけが)表示され、ライブラリにある項目すべてを横にスクロールすることができる。YummySoup にはスマートリストを作成する機能もあり、ライブラリの項目をどんな方法でもグループ分けすることができる。

YummySoup

レシピ入力: YummySoup に新規のレシピを追加するのは十分に簡単で、新しい材料を加えるときもマウスを使わずキーボードショートカットで編集できる。

ウェブから読み込み: YummySoup が読み込みに対応しているウェブサイトのリストは急速に拡大しており、さらにオンラインのレシピライブラリもあって、それを簡単に自分のコレクションに加えることができる。逆に、自分のレシピをこのライブラリに公開して、あなたの創作をこのプログラムのほかのユーザが利用できるようにすることもできる。どうやら、このプログラムの多くのユーザが、この方法でレシピの共有に参加しているようだ。

プランニングとショッピング: YummySoup には買い物リスト機能があるが、食料庫機能や、項目をカテゴリや通路でグループ分けする機能はない。複数の買い物リストを作成することができるので、買い物に行く店ごとにそれぞれのリストを作ることはできる。

料理: 拡大表示機能は、私が試したツールの中でもっとも便利だった。見やすいように即座にカスタマイズできるし、デフォルトの印刷用テンプレートもすばらしい。

栄養: YummySoup には栄養情報を管理する機能はまったくない。

まとめ: YummySoup は、基本的なものよりは多くのことを求めるが、TheRecipeManager や MacGourmet にあるようなありとあらゆる機能は必要としないというような人に最適なプログラムだ。すっきりとしたインターフェース(そして気分のよくなるかわいいアイコン)を求めるなら、YummySoup を試してみる価値がある。

Mangia はどうなった? -- もしあなたが、私と同じように、はるか過ぎ去りし日々からの Mangia マニアなら、古い Mangia レシピブックを、上記プログラムの多くのために変換する方法がある。しかし、そのテクニックには、旧来の Classic ソフトウェアがインストールされていなければならず、まだ稼働している Mangia が必要で、多くの忍耐も必要だ。私の場合は、残念ながらこの技法はうまくゆかなかった。私の Mangia はまだ Classic の下で問題なく機能しているのだが、そのレシピを変換するには、もう一度タイプし直す以外に方法がない。

皿洗い -- 私はこの記事で、多くのプログラムの表面をなぞることしかできなかった。そこで私としては、みなさんに、興味を持ったものについてそれぞれご自分で試していただきたいと思う。すべてに試用版があり、ほとんどの場合、これらを開発している人たちは、直接電子メールかサポート用のフォーラムかで、ユーザからの問い合わせに答えている。

この概観が、あなたの要求にもっともよくかなうツールを探し始めるために必要な情報を提供できて、あなたのために役立つことを願っている。あなたの体験をぜひ TidBITS Talk にお寄せいただきたい。では、よい料理を!

[Andy Affleck(旧姓 Williams)は、長年 Mac のすぐそばで料理をし、さまざまな Mac を危険にさらしてきた。"Take Control of Podcasting on the Mac" の著者でもある Andy は、昼間は上級プロジェクトマネージャであり、夜は、いやいつでも、1994 年以来のブロガーだ。]


Take Control ニュース: Take Control 電子ブックが新しい iPod をカバー

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

iPod 製品の発表についてゆくのは難しくなっている。今回は新しい iPod nano に iPod classic、そして iPod touch だ。しかし、それらがリリースされてからたった1か月で、私たちは Steve Sande の "Take Control of Your iPod: Beyond the Music" 第2版に無料のマイナーアップデートを施した。バージョン 2.0.1 では、音楽を聞くことのほかに iPod でできる数多くのことに関する本書の議論全体にわたって、これら新しい iPod すべてへの対応を盛り込んだ。第2版をお持ちなら、最初のページにある Check for Update リンクをクリックすれば、この無料アップデートにアクセスできる。第1版をお持ちなら、Check for Update をクリックすると半額割引が受けられる。

Steve はまず、あなたが持っている iPod がどのモデルなのかを判定する手助けから始める。あなたが中古で買ったり、最初の iPod が今では "2G" と呼ばれていることを知らなかったりするときのためだ。次いで手短に、基本的な起動についての詳細を説明する。iPod を充電したり同期するにはどうするかというようなことだ。そしていよいよこの本の核心、つまり iPod でありとあらゆるクールなことをするにはどうするのか、ということに入る。これには、ジョギングや水泳をしたり、眠りについたり、本や RSS フィードを読んだり、地図や映画を見たり、ゲームをしたりスライドショーを見たり、バックアップをとったり、そのほかもっとたくさんのことが含まれる。


Take Control ニュース: 802.11n AirPort Extreme ネットワークのすべて

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Leopard に注意を向ける前に、もう1つだけお伝えしたいことがある。"Take Control of Your 802.11n AirPort Extreme Network" 1.1 と、"Take Control of Your Wi-Fi Security" 1.5 の両方に対する無料のアップデートだ。どちらもとるに足りないアップデートではない。前者には Glenn が 17 ページを追加し、後者については全体にわたって細かな変更が多数加えられたので、私たちはバージョン番号を一気に 1.5 まで引き上げた。

AirPort(日本では AirMac)Extreme Base Station には、iPod のようなポップカルチャーの香りが欠けているかもしれない。しかし、私たちが耳にするうわさでは、市場に出回っている 802.11n 対応無線ゲートウェイの中で、この製品がもっともよく売れているようだ。それはよいことだが、802.11n ネットワークを設定するのには骨が折れることがある。旧式の機器と統合したり、ハードドライブやプリンタを接続したり、インターネット接続の設定をしたりということだ。Mac 界の Wi-Fi エキスパートとして広く知られる Glenn Fleishman が、これらすべてを含めさまざまな話題に取り組んだ "Take Control of Your 802.11n AirPort Extreme Network" は、Apple の2種類の802.11n 対応 AirPort Extreme ベースステーションに頼っている人すべてにとって不可欠なものとなっている。Glenn はさらに、2つ以上のベースステーションを使ってネットワークを構築する方法を説明するセクションを加え、無線の世界で最近どんなことが起きているかについても議論している。

Glenn はまた、無線ネットワークのもっとも分かりにくくもっとも重要な側面、つまりセキュリティについての私たちの本を私がアップデートするのを手伝うのにも忙しかった。"Take Control of Your Wi-Fi Security" は、2005年以来のアップデートとなるが、いたるところに iPhone についての議論を加え、サイドジャッキング攻撃についてふれ、WEP の棺桶にさらに釘を打ち付け、Wi-Fi Protected Setup(WPS)を利用したより簡単なセキュリティについてふれ、セキュリティと匿名性の目的で SSH プロキシを使う方法について述べ、IPv6 がどのようにして NAT を不要にするか(これはセキュリティにとってよい面と悪い面とがある)を説明している。

どちらの本についても、1.0 バージョンを持っているなら、表紙の Check for Updates から無料のアップデートにアクセスできる。Apple の新しい 802.11n対応 AirPort Extreme ベースステーションを買ったばかりで、セキュリティについて悩み始めているなら、どちらの本も 10 ドルで購入できる。まとめて買えば 17.50 ドルだ。


TidBITS Talk/08-Oct-07 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

インターネットが一夜にして遅くなる? -- 深夜にインターネットアクセスをしている最中にパフォーマンスが極端に落ちることがあるのは、何が原因なのだろうか?(6 メッセージ)

iPhone 煉瓦は蘇らせられる -- ロックをはずした iPhone が iPhone 1.1.1 アップデートで死んでしまっても、必ずしもドア押さえ以外の使い道がないと悲観するには当たらないようだ。 (1 メッセージ)

プロジェクト管理ソフトウェアのお薦めは? -- 私たちは皆いろいろのプロジェクトと取り組んでいる。それらを管理するためのプログラムとして人気を集めているものはあるか? (1_メッセージ)

Parallels 3.0 に Timeslips 2007 をインストール -- Parallels 仮想ディスクにソフトウェアをインストールするための助言を求めている読者がいる。他の項目は皆 CD ドライブから読めるのに、どうしてこのインストーラは走らないのか? (2 メッセージ)

ヨーロッパで使う携帯電話を入手 -- 仕事でヨーロッパに旅行するために、あまり高いローミング料金を科せられずに手軽に電話にアクセスできる方法を必要としている読者がいる。ベストの方法は何か?(5 メッセージ)

GoLive で助言求む -- 時には、古くてもちゃんと動作するソフトウェアのバージョンを使い続けるのが一番便利なこともある。ある読者のコンピュータで GoLive 6 が死んでしまったが、インストールディスクはもう何年も前にどこかへ行ってしまった。何とかして新しいインストールディスクを購入することはできないだろうか。 (3 メッセージ)

Radioshift はインターネットラジオの Tivo -- この新しいユーティリティを扱った Adam のレビューを読んで、ある読者から否定的な体験談が届く。これは Radioshift が悪かったのか、それともそのユーザーの Mac でたまたまそれをインストールした時期と他の問題とが重なっただけなのか? (2_メッセージ)

White Label Webhosting のお薦め? -- ウェブホスティングに関して情報の欲しい人は、ぜひここを訪れるべきだ。いくつか良い会社が推薦されているだけでなく、digital.forest の Chuck Goolsbee がこのホスティング業界の全般的歴史についてとても良い文章を書いてくれている。 (4 メッセージ)

Cornell 大学で Mac の市場シェア上昇 -- Cornell だけが Mac の使用率の向上を示している大学ではない。Boston University や Princeton でも大きく上向いていることを考えれば、やはりこれは同じ潮流の表われではないだろうか。 (8 メッセージ)

アドレスブック・ソフトウェア -- Apple の Address Book が Mac でコンタクト情報を保存するためのメインの場所として中心的な位置を占めていることは確かだが、もっと頑健な(しかしもはや旧式となった)他のソフトウェアから移ってきた人にとっては、その欠点が大き過ぎるということもあり得る。 (3_メッセージ)

もう一つ Eudora → Mail 移行について質問 -- ある読者は、Mail に移行してからいくつか厄介な問題に悩まされている。まず、到着したメッセージを編集したりマークしたりするにはどうすればよいか、質問したい。 (4_メッセージ)


tb_badge_trans-jp2 _ Take Control Take Control 電子ブック日本語版好評発売中

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