TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#906/03-Dec-07

一週間のお休みを頂いた後の今週号には、さまざまの種類の記事が集まった。まず、受け付けを開始したばかりの 2007 TidBITS Gift Guide アンケートに投票をお願いしたい。それから、年末に向けてショッピングを始めている人には MacSanta と Give Good Food to Your Mac ソフトウェアプロモーションをご紹介する。Adam はさらに二つの紹介記事で、オンラインの音楽サービス Pandora を使ってホリデーミュージックがもっと手軽に聴けるようになる新しい Mac 用アプリケーション PandoraBoy を概観し、要りもしない紙のカタログがこのシーズンには山のごとく郵便受けに溜まるのを少しでも減らせるためのウェブベースのサービス Catalog Choice について語る。もっと Macintosh そのものに焦点を合わせた記事としては、懸念される QuickTime の RTSP セキュリティ脆弱性からいかにあなた自身を守るべきかを Rich Mogull が説明し、Andy Affleck が Ambrosia の WireTap Studio をレビューする。Glenn は、御しがたいルータ経由で Back to My Mac を動かす方法を語るとともに、Webjimbo 2 について検討し、さらに近隣の Wi-Fi ネットワークの詳細情報が得られる Leopard の隠し技を一つ紹介する。最後に、Time Machine について書いた“Take Control of Easy Backups in Leopard”電子ブックのプレビュー版をリリースしたことをお知らせするとともに、おまけ話を六つと、あなたのブログやウェブサイトに TidBITS の記事見出しが表示できる素敵なウィジェットもお届けする!

記事:


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2007 TidBITS Gift Guide アンケートに投票をお願いします

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

遠くにいる人、近くにいる人、数多くの TidBITS 読者の皆さんから、奇妙なもの、素晴らしいもの、さまざまのホリデーギフトのアイデアが寄せられたことに感謝したい。中には痛いほどに当たり前のもの(iPhone を提案した人?)もあったが。ここ数日を費やして、私たちはすべてをカテゴリーに分けて整理したり、Twitter の世界の力を借りていくつかアイデアを肉付けしたりした。その結果がまとまったので、皆さんからの投票を 2007 TidBITS Gift Guide Surveyというアンケートで募ることにした。応募の受付は既に始まっている。

そこで皆さん、どうかこのアンケートページを開いて、そこに挙げられているギフトアイデアの一つ一つについて、もしもあなたが意見をお持ちならばそれを五段階評価のチェックで示して頂きたい。(意見をお持ちでない項目については何もチェックせずにアンケートのその行は飛ばして下さればよい。)私たちは少なくとも今週末までの投票を集計して、その最終結果を来週号にて (10-Dec-07) 報告したいと思う。


AT&T、3G iPhone の 2008 年実現を確認

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Bloomberg から届いたこのニュースはとりたてて驚くようなことでもないが、株主たちや金融アナリストたちを集めて開かれた会合の席で、AT&T 最高経営責任者の Randall Stephenson は 3G(第三世代)対応の iPhone について語り「来年には皆さんが手にすることになる」と述べた。Steve Jobs は、Apple が iPhone の最初のリリースでより高速の 3G セルラーデータ機能を盛り込まなかった理由として電力消費の十分低い 3G チップがなかったからと説明していた。けれども Glenn Fleishman が 2007-10-14 の記事“3G セルラーデータの iPhone が現実的に”で書いたように、チップメーカーの Broadcom 社は 2007 年 10 月に 3G iPhone を可能にするであろう Phone on a Chip を発表している。だから、Glenn の記事ではまだ予想するだけに留まっていたものの、彼の確かな予想が今回正式に裏付けられたことは喜ばしい。

この 3G 対応 iPhone は、はたして私たちが記事にした通りに Broadcom のチップを使うことになるのだろうか? もしそうならば、その新しい iPhone はこのチップの持つ他の機能も利用して、FM 送受信や、5 メガピクセルのカメラ、ビデオ会議、外部ディスプレイへの出力などを提供するようになるだろうか? もちろん、Apple が Broadcom を指名するという保証は何もない。Atheros や、その他たくさんの会社も同じ土俵で競争しており、Apple がそういったどれかの会社の 3G 対応チップを採用してそれの持つ何か別の機能を利用することも十分にあり得る。

Stephenson はまた、新機種の iPhone がどの程度の価格となるのかは分からないとも述べた。ただ、おそらく Apple は同じ程度の手頃な価格を維持したい意向を持っているだろう。Apple がよく使う手は、その機器の何らかのパーツをアップグレードしつつ、別の場所でコンポーネントのコストが下がることを利用して全体の価格を同じに保つという方法だ。Amazon が最近導入した Kindle は、電子ブックリーダーに 6 インチスクリーン、キーボード、それに 3G ラジオを内蔵したというものだが、Amazon が価格に何らかの助成を使っているのでないとすれば、これは今どき $400 あれば相当たくさんのものを一つのパッケージに詰め込むことができるという実証となっている。(2007-11-19 の記事“Amazon の Kindle を iPhone と Sony Reader と較べる”参照。)

2008 年 1 月の Macworld Expo で何らかの発表が期待できるかもしれない。ただ、私の予想では Apple はむしろ 3G iPhone が実際に出荷できるようになるまで待つのではないかと思われ、もしそうならば 1 月というのはちょっと早過ぎるかもしれない。


QuickTime の RTSP 脆弱性からあなた自身を守る

  文: Rich Mogull <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2007 年 11 月 24 日に、 U.S. Computer Emergency Readiness Team (US-CERT, 米国土安全保障省のコンピュータセキュリティ対策機関) は Mac 用および PC 用の QuickTime に新しいセキュリティ脆弱性があるという警告を発した。この QuickTime の欠陥は、これを利用した攻撃コードがインターネット上で現実に存在して活動しており、そこにはアタッカーがあなたのコンピュータを乗っ取ってしまう危険性があり、さらにはこの欠陥を修正するパッチがまだないという三つの理由で特に深刻なものだと言える。セキュリティの世界ではこの種のものを「ゼロデイ」脆弱性と呼び、パッチが存在していない以上ユーザーが自分自身を守ることが非常に難しいという点で事態は深刻だ。

もともとこの攻撃コードは Windows のためにデザインされ、Mac OS X のためのものではなかった。それなのに今では、Tiger と Leopard 双方に働く攻撃コードが存在している。Apple がパッチを出すまでは、私たちは皆細心の注意をもって QuickTime を使わくてはならない。何にせよ、不便なことだ。

今回のこの欠陥とは、QuickTime が Real Time Streaming Protocol (RTSP, リアルタイム・ストリーミング・プロトコル) を使ってオーディオやビデオをインターネット経由でストリームするやり方における脆弱性を突いたものだ。もしもアタッカーがあなたを悪意ある RTSP ストリームに接続させることに成功したならば、アタッカーがその接続を利用してあなたのシステムに悪意あるソフトウェアを挿入して走らせられる可能性がある。では、どうやってあなたはその悪意ある RTSP ストリームに接続するように誘導されるのだろうか? それは、あなたが悪意あるウェブページを訪れたり、RSS フィードの中でリンクをクリックしたり、あるいは悪意を持って作られた電子メールメッセージの中でリンクをクリックしたり、といった機会を通じてだ。

QuickTime の脆弱性は、パッチなしには防御が難しいのが常だ。これは、QuickTime が非常に緊密に iTunes や Mac OS X と統合されていることが理由だ。CERT では、Windows ユーザーには QuickTime を丸ごと使用不可にしておくようにと助言している。ただ、それは私たち Mac 派にとってはあまりにも非現実的な解決法だ。

現状でのベストの防御策は、ただ単純に警戒を怠らずに注意していることだ。リスクのありそうなウェブサイトは避け、変な電子メールメッセージの中にある URL はクリックしないようにするだけで、あなたの直面するリスクを減らすことができる。それでも、あなたがほんのささやかなミスをしたために悪意あるウェブサイトに導かれてしまう可能性は、やはりわずかだが残っている。

これはネットワークをベースにした攻撃なので、もう一つのセキュリティの選択肢はファイヤウォールを使って接続をブロックすることだ。理想的には、Leopard のアプリケーションファイヤウォールを使ってできるはずだが、実はそれでは中へ入って来る接続しかブロックできず、このアタッカーが使うのは外へ出て行く接続なのだ。次善の選択肢としては、Mac OS X のどのバージョンにも内蔵されている ipfw ファイヤウォールを設定して、TCP ポート 554 と UDP ポート 6970 から 6999 までのすべてで外向きの接続をブロックする方法がある。この設定は手動でもできるし、例えばWaterRoof のようなツールを使ってもできる。(Mac OS X 10.5 におけるファイヤウォールについては、2007-11-05 の私の記事“Leopard のファイヤウォール、一歩前進、三歩後退”をお読み頂きたい。また、1999-02-22 の Chris Pepper の記事“What's a Firewall, and Why Should You Care?”も参照されたい。)その設定をしても QuickTime はローカルなメディアファイルについては今まで通り問題なく働くし、ファイヤウォールがストップさせるのはあなたがストリーミングメディアにアクセスしようとする時だけだ。

残念なことに、それでもアタッカーが QuickTime を騙して標準的でないポートを使わせるという可能性が残っている。だから、今述べたのはあくまでも部分的な防御策でしかない。もう一つの選択肢は、サードパーティのファイヤウォール、例えば Objective Development の Little Snitch 2 などを使うことだ。これを使えば単純に QuickTime からの接続をすべてブロックするように設定できる。Little Snitch では既にデフォルトで QuickTime が保護すべきアプリケーションの一つとなっている。無料の 30 日間試用版もあるので、すぐに使えてあなたの Mac を保護してくれる。(ただし試用版は一度に 3 時間しか働かない。)ノンストップの保護には $24.95 という価格を払えばよく、これは十分にそれだけの価値のあるものだと思う。

今回の状況は、Apple が Leopard で実装し始めたセキュリティ上のいくつかの改善策をきちんと最後まで実現し終えることの重要さを浮き彫りにしている。(2007-10-22 の記事“Leopard はあなたのセキュリティをどう改善するか”参照。)ライブラリのランダム化と、サンドボックス法は、どちらもこの種の脆弱性に対する攻撃を防ぐために有効だ。もしも Apple がアプリケーションファイヤウォールに外向きのブロックを追加してくれたなら、私たちがポートとかプロトコルとかについての知識の必要なしにこの種の攻撃をブロックできるようになることだろう。Apple が正しい方向に向かって進み始めていることは明らかだ。今後、新たなアップデートで事態が改善され、たとえ新たな、まだパッチされていない脆弱性が野に放たれたとしても、私たちがそのままでも保護され続けているようになればと期待している。

その日が来るまでの間は、私たちは皆ちゃんと目を開いてパッチが出ていないかを見守り続ける(もう間もなくパッチが出るだろうと私は期待している)とともに、安全なコンピューティングの習慣を、引き続き磨き上げる必要がある。


Leopard の AirPort メニューに隠されたネットワーク情報

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

Leopard は、近傍の Wi-Fi ネットワークについて見かけ以上の情報を持っている。Mac OS X 10.5 では、ネットワークを選択すると、システムメニューバーの AirPort(日本では AirMac)メニューがアップデートされる。これは気の利いた機能で、より正確な結果を提供する。さらに、何らかの形の暗号化で保護されたネットワークの隣には錠前のアイコンが表示される。しかし、メニューを開くときに Option キーを押しておくと、さらに多くの情報を引き出すことができる。

Mac OS X 10.4 Tiger では、Option キーを押しておくとネットワークが信号の強度順に並べ替えられる。この機能はもはや使えない。ネットワークは常にアルファベット順に並べられる(現在接続しているネットワークは例外で、これはもっとも上に表示される)。その代わり、Leopard は、現在接続しているネットワークの接続情報を、それがどんなネットワークであれ提示する。表示される詳細情報は4つ、ベースステーションの AirPort インターフェースのMAC(Media Access Control)アドレス、使用しているチャネル、ベースステーションからアンテナにどれだけのエネルギーがやってきているかを測定する受信信号強度検出(RSSI)、そして現在の転送速度だ。

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MAC アドレスが便利なのは、大きな家やオフィスの中で同一の名前の複数のベースステーションを使ってシームレスにローミングできるようなネットワークを使用しているときに、どのベースステーションにつながっているかを知ることができるからだ。チャネルの情報は、別のネットワークとの干渉の問題について調べるのに役立つ。

RSSI が役に立つのは、ベースステーションとコンピュータとのお互いの位置関係を調整しようとするときだ。最後に、転送速度では、最適なパフォーマンスが得られているかどうかを知ることができる。Wi-Fi にはドロップダウンスピードというものがあって、ベースステーションとアダプタの双方が対応している最高速度が達成できないときに使用される。その場合、2つの機器が徐々に速度を落としていって、折り合いのつく速度に調整される。802.11b、g、nでは、ベースステーションがデフォルトモードで動いている場合、1 Mbps 程度まで遅くなることがある。とにかくつながっていることが必要だというのであれば、これでかまわないが、スピードが必要ならば、よろしくない。

機敏な TidBITS 読者 Gary Smith が、私がこの記事をはじめに投稿した後、利用可能な別のネットワークについても情報を得ることができると知らせてくれた。ネットワークの上にポインタをしばらく置いておくと、ツールチップが表示される(このためには、はじめに AirPort メニューを Option-クリックで開く必要がある)。このツールチップでは、保護手段と RSSI を知ることができる。どちらも、アクセスするネットワークを選ぶときに役立つだろう。

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Mac 開発者が2つのソフトウェア割引キャンペーンを開始

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

TidBITS の私たちは独立系ソフトウェア開発者の大ファンだ。大企業が、私たちが普段仕事で使うような巨大でどっしりした製品を作っている一方、より小さい企業がそのすき間を埋めるような珠玉の製品を生み出している。加えて、ほとんどの独立系開発者は少ない人数で動いているので、要望に対する応答がすばやいことが多いし、フィードバックに対応して信じられないほど速くアップデートをリリースすることもある。

そういうわけで、Mac ソフトウェア会社のグループが、それも1つのみならず2つ独立して、年末の買い物シーズンに向けて割引キャンペーンを立ち上げたことを、私たちは手放しで喜んでいる。

MacSanta -- MacSanta が帰ってきた。昨年、いくつかのソフトウェア開発者が、彼らの製品を期間限定で一括して 20 パーセント割り引くことを始め、ほかの会社にも参加するよう呼びかけた。最終的に数十の会社が参加した(2006-12-18 の "MacSanta: しかめっ面はやめよう" 参照)。

コーディネータを務める Rogue Amoeba の Paul Kafasis は、MacSanta ウェブサイトについて次のように説明した。MacSanta キャンペーンの期間中毎日、2007 年 12 月 1 日から 2007 年 12 月 24 日までのそれぞれ 24 時間(太平洋標準時間)、5つのさまざまな開発者がそれぞれの製品を通常価格から 20 パーセント割り引く。

すべての製品が MacSanta のホームページで紹介された日から後、2007 年 12月 31 日まで、すべての製品は 10 パーセント割引で提供される。このサイトには RSS フィードがあって、登録しておけばアップデートがあったときに情報を受けとることができる。(お断り: Take Control Books は MacSantaキャンペーンに参加している。)

Mac にもっとエサを -- 今年新しく登場したのは、Give Good Food to Your Mac というおかしな名前のサイトで、ヨーロッパの 28 の Macintosh 開発者が紹介されている。私がこのキャンペーンのことを聞いたのは、私が目下のところ世界でもっとも気に入っているプログラム CSSEdit を開発したMacRabbit からで、どうやら同社はこのキャンペーンの火付け役の1つのようだ。ほかに参加している企業としては、Aquafadas、Belight、Boinx、Cheetah3D、Coladia、Creaceed、Equinux、Iospirit、Jumsoft、Kletel、Objective Decision、Ovolab、Pixelmator、ProjectWizards、Realmac Software、Reinvented Software、Softpress などがある。

Give Good Food to Your Mac では、一緒に購入するアプリケーションの数に基づいて割引が受けられる。リストから3つのプログラムを購入すると 30パーセントの割引が得られ、5つのプログラムでは 40 パーセント引き、7つでは 50 パーセント引き、そして 10 以上を購入すると、なんと 70 パーセントも節約できる。このキャンペーンは 2007 年 12 月 8 日に終了する。


TidBITS ヘッドラインをあなたのサイトに表示

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

ある日、iPhoto 7 についての本を書いている途中で休憩をとったとき、私はたまたまWidgetbox というサイトを見つけた。これは、ウィジェットを作って共有するのを手助けしてくれるサイトだ。ウィジェットというのはミニアプリケーションで、ヘッドラインを表示したり、写真を見せたり、カウントダウンタイマーを動かしたり、などのことができる。ウィジェットにとって重要なことは、ブログやそのほかのウェブサイトに簡単に貼り付けて、ページをより便利にしたり、よりタイムリーに、より興味深く、あるいは単により面白くしたりできるということだ。

そこで私は、TidBITS ヘッドラインウィジェットを作ってみた。これは私たちの RSS フィードから最新のヘッドラインを引っぱってきて、ユーザがヘッドラインをクリックすれば私たちのサイトで対応する記事を読むことができるというものだ。このウィジェットはある程度の設定ができ、これをインストールする人なら誰でも、広い表示かせまい表示を選び、色合いを選び、ヘッドラインだけを表示するのかヘッドラインとそれぞれの記事の冒頭部分とを表示するのかを選ぶことができる。これを 私たちのウェブページ上にも置いてみたので、ぜひ見ていただきたい。これをインストールするのは、ページを作るときに Widgetbox が提供するわずかな JavaScript コードを加えるだけだった。Peter Cohen の Tikkabik ブログで見ることができるように、ユーザごとの設定によってかなり異なった見た目にすることができる。

特に気が利いているのは、このウィジェットの一番下には Get Widget ボタンがあって、これをクリックすると、読者は誰でも簡単に JavaScript コードを入手したり、TypePadBlogger がホストするブログや、FacebookMySpace のプロフィール、さらには NetvibesPageflakesiGoogleGoogle Reader などのサービスに追加したりすることができるということだ。1つ注意することがある。ウィジェットの見た目を変えたい場合、ブログやプロフィール、ウェブページに貼る前に、Customize Widget リンクをクリックして変更する。

どうぞ試してみて、そしてもしインストールしたなら、あなたのサイトへのリンクを知らせていただきたい。そうすれば私がそれを確認して、あなたがそのサイトでどんなことをしているかを知ることができる。より多くの人がインストールすれば、より多くの人が TidBITS を読むようになり、私たちは世界平和により近づくだろう。いや、まあ世界平和というのは言い過ぎかもしれないが。もし TidBITS ヘッドラインウィジェットを気に入っていただけたなら、Widgetbox には 25,000 もの無料のウィジェットがあるので、それらも試してみてはいかがだろうか。


PandoraBoy でオンライン音楽を聴く

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

感謝祭も過ぎ、12 月がやってきた。ということは、私にとって、1か月にわたりクリスマスミュージックを聴く季節の到来だ。私たちには CD のコレクションから iTunes にリップしたクリスマスミュージックがかなりそろっているが、アーティストを極めて慎重に選ぶという私の通常の聴取習慣とは異なり、私にとってクリスマスミュージックというのはジャンルがすべてであり、私の好みの曲の、私が聞いたことのないアーティストによる新しい演奏というのも聞いてみたい。

そうなると、オンライン音楽サービスの Pandora がぴったりだ。好きな曲と嫌いな曲を知らせるだけで、幅広く取りそろえられたクリスマスミュージックからさまざまな曲を演奏してくれる(2005-10-05 の "ホリデー音楽は Pandora で iTunes を鳴らそう" 参照)。しかし、いくら Pandora のアイディアが気に入っているといっても、それがウェブブラウザで動作するという事実が私にとってはどうにも悩ましい。Pandora が使っているタブはすぐに見失ってしまうし、ウィンドウを最小限の大きさにしておいて Pandora のコントロールを使う場合、その後で通常のブラウザウインドウに切り替えるのを忘れて、別のアプリケーションから URL をクリックし、その小さいウインドウを使ってしまうこともしばしばだ。

PandoraBoy という、小さく巧妙なアプリケーションが、これをすべて正してくれる。これは WebKit を使用して独自のウインドウに Pandora プレーヤを表示するが、それだけでなく、グローバルなホットキーショートカットで、曲のレーティングをしたり、次の曲に飛んだり、ボリュームを調節したりできる。また、Apple Remote をサポートし、AppleScript にも対応しており、Sparkle を使って自分自身をアップデートし(2007-08-20 の "Sparkle がアプリケーションのアップデート体験を改善" 参照)、新しい曲の再生が始まったら Growl を使って知らせてくれる。

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PandoraBoy の将来の計画には、iTunes Store との統合(耳にした曲を簡単に購入できる)、演奏した曲のログ記録、 Last.fm オンライン音楽サービスへの対応が含まれている。現在のところ、PandoraBoy 0.4.2 は無料で 757K のダウンロードだ。Mac OS X 10.4 以降で動作する。


Catalog Choice を利用してカタログ狂気を止めよう

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

あなたの郵便受けに積み重なった紙のカタログの山を軽くする方法を議論するというのは、TidBITS の題材としてはちょっと普通でないと感じられるかもしれないが、そもそも Tonya と私がその昔の 1990 年に TidBITS を始めた理由の一つが、例えば MacWEEK のような週刊のテクノロジー雑誌に代わるべきものをオンラインで提供してみたいと考えたからだったということを思い出して頂きたい。そうした雑誌の多くは今日では既に消え去り、オンラインのニュース出版にその役目を譲っているし、今日の書籍販売業者の多くもまたオンラインでの販売をしているというのに、それにもかかわらず紙に印刷されたカタログの洪水は、ことにホリデーシーズンを控えたこの季節(今では 9 月に始まるようになった!)には、以前にもまして増加しているように見える。そんなことは信じられないって? 事実、今は紙に印刷されたカタログが毎年 190 億通、アメリカ合衆国の消費者に向けて発送されており、それだけで毎年八百万トン以上の紙を消費していることになる。

私たちはずっと以前から、カタログ会社に電話をかけてリストから除外してくれるように頼んだり、会社の宛先ラベルが印刷してあるカタログの裏表紙に除外の依頼を書き込んでファックスしたり、Direct Marketing Association の Mail Preference Service(これは今では $1 の手数料がかかるようだ)を使ったりして、私たちに届くカタログの量を減らそうと試みてきた。もちろんそれらはある程度の効果を挙げたに違いないとは思うが、それでもホリデーシーズンになれば、またもや新たなるカタログの洪水が始まってしまう。

ここで長年の TidBITS 読者である MakaluMedia 社の Matt Henderson に感謝したい。彼の会社が Ecology Center と共同で新しいサービスを開始したことを私に知らせてくれたのだ。その名を Catalog Choice と言う。これは非常にうまく出来たウェブサイトで、個々の業者に依頼して彼らのカタログ送付先リストから私たちの名前を削除させるようにするプロセスを自動化してくれる。このサービスは完全に無料で、どの程度効果的なのかはまだ分からない(実際に削除が行なわれるまでに最大六週間かかる)が、私はいろいろなカタログを探してそれらを Catalog Choice システムによって除去するように依頼する作業をかなり楽しめた。少なくとも、自分が何か生産的なことをしているという実感は持てた。

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これまでのところ、Catalog Choice はかなり人気を博していて、250,000 人以上の人々が、延べ三百万以上のカタログを止めるために使っている。それに、私たちも結構楽しんでこれを使った。学校から帰ると、Tonya と Tristan は毎日決まって座り込んで作業し、私たちが受け取っているほとんどすべてのカタログを止める作業をしたものだ。今のところ通算 57 個のカタログになる。私たちは気に入ったカタログについてさえも同じことをした。なぜなら、Catalog Choice では私たちがどのカタログを断ったかを記録していて、それぞれに対応するウェブサイトへのリンクを含めているので、将来注文したいと思った時にも簡単にできるからだ。

誤解しないで頂きたい - 私は決して紙に印刷したカタログという概念そのものに一般的な反対を唱えているのではない。実際、私はそういうカタログの方がオンラインのカタログを眺めるよりも情報の伝達という点でより効果的だし、より楽しめると感じることもよくある。けれども、私はどのカタログを私が受け取るかという点についてだけは私の意志のままになるようにしたい。だから、何週間かごとに同じ会社から次々と新しいカタログが届くようなことは絶対に嫌だ。例えば、私たちが苦労して撃退に成功するまでの間、Victoria's Secret はまるで私たちが Lingerie of the Week Club(今週のベスト下着)クラブの会員であるかのようにカタログを送り続けてきた。そういう類いのものは、せいぜい年に一冊か二冊のカタログで十分、もうたくさんだ。気に入ったものがあったら、次のカタログが届くまで置いておけばよいだけだ。もちろん、私は十分大人なので、Sears、Montgomery Ward、それに JCPenney のカタログが毎年届いて、それらをゆっくりと眺めるだけでも若々しい消費者の気持ちに戻って何時間もうっとりとした気持ちになれることを知っているし、第一その種のカタログは十分に重いのでビニールテープで括ってボートの錨の代わりになることも知っている。

でも、このご時世とこの年齢で、私は大部分のカタログ会社に対してとにかく私を放っておいて欲しいと思う。もしも Catalog Choice にそれができて、しかもカタログが環境に及ぼす影響が軽減できるなら、その上カタログ業者の側にも私にカタログを送るという無駄を省かせることができるなら、すべての人にとって理想的なことではないか。


Webjinbo 2、ネットワーク設定を容易に、iPhone インターフェースを追加

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 羽鳥公士郎 <hatori@ousaan.com>

パスワードやさまざまなものを管理する Yojimbo のサードパーティー製インターフェース Webjimbo が大幅にアップデートされ、簡単なネットワーク設定、NAT ポートマッピングを使用した持続的なリモートアクセス URL、特別に仕立てられた iPhone フロントエンドが利用できるようになった。Webjimbo 2はまた、保存されているパスワードや暗号化されたメモを編集することもできるようになった。 新機能のリストは Webjimbo メーリングリストで見ることができる。

Webjimbo は Yojimbo の広範な AppleScript インターフェースを利用して、この Bare Bones Software 製データマネージャに詰めこめるものならほとんどどんなものに対してでも、ウェブベースでのリモートアクセスを可能にする。暗号化された PDF とウェブアーカイブの2つは例外だ。私は Yojimbo を全面的に活用し、すべてのパスワードや販売記録、そして日常生活の中で積み重なってゆくあらゆる細々としたものを保存している。これは、David Weinberger のすばらしい著書 "Everything Is Miscellaneous" で示された問題に対する、なかなかの解決方法だ。(私たちは Yojimbo 1.0 を 2006-01-30の "Yojimbo はあなたの情報を守る用心棒" でレビューした。これは今ではバージョン 1.4.2 になっている。)

前バージョンの Webjimbo と同様、新しいリリースも自己署名証明書を利用したセキュアな SSL/TLS 接続を使用するので、盗聴される心配をせずに秘密情報やパスワードにアクセスできる。(自己署名証明書は iPhone の Safari を含むブラウザに、証明書がそれ自身では確認できないという警告を表示させる。ほとんどのブラウザではこのような証明書を永続的に受け入れることができる。iPhone 用の Safari ではセッションのたびに Ignore をクリックする。)

Webjimbo ではさらに自動ルータ設定が利用できるようになり、パブリックルーティング可能な IP アドレスを持たないコンピュータに、開発者が用意したディレクトリを介して接続できるようになった。ルータを手動で設定することもできる。Leopard の Back to My Mac と同様、Apple が開発した NAT-PMPプロトコル(AirPort Extreme と AirPort Express のすべてのモデルはこれに対応している)か、より広く使われている UPnP のどちらかに対応したルータが必要だ。

Webjimbo ディレクトリを使ってこのソフトウェアを登録すると、 http://findme.webjimbo.com/yourname(_yourname_ を設定したアカウントで置き換える)を使って自分のシステムにリモートアクセスできる。

巧妙に仕立てられたブックマークを使ってパスワード情報を保存する iPhoneベースのパスワードマネージャはほかにもいくつかあるが(この技法の先駆者は Selznick Scientific Software の Password Wallet for iPhone だ)、Webjimbo はもっと多才な情報保管庫へ直接かつリアルタイムにリンクしている。Webjimbo の iPhone インターフェースはよくデザインされていて、制限された画面の広さと制限されたダウンロード速度(Wi-Fi 接続でない場合)、そして iPhone 特有の制限(添付書類がダウンロードできない)をできる限り活用している。暗号化されていない PDF も表示することができる。これはすばらしい追加機能だ。


Back to My Mac のための風穴を開ける

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka@bellsouth.net>

もしあなたが Mac OS X 10.5 Leopard のユーザーで Back to My Mac と呼ばれる新しいスクリーンとファイル共有サービスをぜひ使ってみたいと言うのであれば、Apple から新しい情報がリリースされていて、これは私がこのサービスを使えるようになるのに大変役に立ったので、ひょっとするとあなたのためにもなるかもしれない。簡単に言えば、Back to My Mac を使うのに必要なものは、完全な .Mac アカウントと接続するコンピュータ全てにそのアカウント情報が入っていてかつ .Mac 設定ペインで Back to My Mac がオンにされていて、セキュアトンネルにより接続されていることである。(このサービスの全概要については Macworld へ私が書いた記事を見て頂きたい。)

どの Mac に帰るの? 私は Back to My Mac を正常に働かせるようにするのに結構困難に遭遇した。最初は Leopard を組み込んだ私の二つのコンピュータの間で動作した;一台は私の家に、もう一台は私の仕事場にあった。家のコンピュータからは仕事場のマシンのスクリーンとファイルにアクセス出来たが、その反対は駄目であった。これはファイヤウォールが邪魔しているのであろうという見当はついていた、と言うのも Qwest 支給の DSL ルータの設定作業には問題があったからである。Back to My Mac は遠隔のコンピュータの接続のための固定の入り口ポートを開くため NAT-PMP (Network Address Translation Port Mapping Protocol) か UPnP (Universal Plug and Play) を必要とする。

(このルータは私がその Web インターフェース経由で接続しようと試みる度にクラッシュしたのだが、色々試した挙句、もし私がそのルータの IP アドレスだけでなく URL パス (/home.html の様な) を使うと成功裏に設定が完了できることを発見した。これはどうやらこの 2Wire DSL ルータのバグのようであるが、このバグは Mac ユーザーにのみ出現し、他のユーザーには現われないらしい。)

Leopard を使い始めて数日しても、私はまだ Back to My Mac を使える様には出来なかった。同僚の TidBITS 編集者である Jeff Carlson も同じ経験をしていた。10.5.1 がリリースされた時、私の家のマシンは仕事場のマシンを再び見ることが出来るようになったが、その逆はやはり駄目であった。そこで Jeff と私が幾つかテストをしてみたら、奇妙な問題が見つかった。同じ .Mac アカウントの細目を私のもの二台と彼のコンピュータの一台に設定してみたら、一台のマシンは Back to My Mac セットの中に他の二台を示し、一台は何も示さず、そしてもう一台は一台だけを示すと言ったことになった。我々は、行き詰ってしまった。

しかしながら、私の Qwest DSL ルータの問題を克服した後、Back to My Mac セキュリティに関する Knowledge Base 記事に出ていた情報を試験してみることが出来た。Apple は、このサービスは UDP にポート 4500 をそして TCP にポート 443 を使っていると記している。この情報は既に知っていたことではあるが、私の DSL ルータのファイヤウォールを設定するのに使うことまで考えが及ばなかった。(Apple はまたこのノートからのリンクとして、私が既に忘れてしまっているようなオペレーティングシステムが通常のそして Apple 固有のサービスに使っている全てのポートに関するページ を載せている。これはファイヤウォールを設定する時に大変役に立つ。)

二つのポートに対する着信アクセスをオンにする -- 私がルータを設定している時にそれがクラッシュしてしまったので、その Wi-Fi 機能を殺してルータの Ethernet ポートに AirPort Express Base Station を接続した。そして AirPort Express の NAT-PMP をオンにしたのだが、それではルータに Back to My Mac のための正しい風穴を開けたことにはならなかった。

私は、Qwest DSL ルータは UPnP は持っていないと決め付けることにし、そしてこれはとても残念なことである、代わりにこのルータには特定のサービスに対する着信アクセスをローカルネットワーク上のコンピュータ名によって可能に出来ると言う大変細かいレベルのコントロールがついていた。(どうもこれらのコンピュータをその IP アドレスで特定するのにそのコンピュータの Samba 共有名を取り上げるらしい、これはアドレスが変わってもである;或いは、固定のプライベートアドレスを割り当てることも出来る。これは結構入り組んだ話だが、良く落とし込まれていてかつルータの Web インターフェースに説明が出る。)

私は Apple の技術ノートに記述されていた二つのポートに対しての着信アクセスをオンにしてみた、そうしたら Back to My Mac は正常に動作を始めた。もしあなたが同じ様な状態で困っていたのであれば、マニュアルを引っ張り出したり、或いはテックサポートに電話をして、着信アクセスを許すのに必要なポート情報をどうやって入力するのか聞いたりしてみるのも、やってみる価値はあると思う。機器の中には私の 2Wire DSL ルータが持っている様なレベルの制御を提供していないものもあるので、その様な場合は、ある特定のポートについて全てのコンピュータに着信アクセスを開いてやるか、或いはこれらのポートを外の世界からあなたのプライベートにアドレスされたネットワーク上の特定のコンピュータへとマップしてやるかしなければならない。

Apple の Back to My Mac に対するセキュリティ欠陥確認される -- 私が前述した Knowledge Base 記事には、私の Macworld 記事で指摘したセキュリティに関する懸念の多くに対して簡単ではあるが説明していることは記しておきたいと思う。注目すべきは、Apple は Back to My Mac の要はあなたの .Mac パスワードであると指摘していることである。パスワードはあなたが .Mac にログインする時に保護されているし、Back to My Mac も強力に暗号化されたトンネルを使うとは言っても、パスワード自体がこの機能を生かすのに必要な唯一の鍵である。従って、もしあなたが弱いパスワードを使っているか、或いはそれが簡単に類推できてしまう場合は、他の人が Back to My Mac から入れるいかなるシステムへのアクセスも手にすることが出来る可能性がある。強力なパスワードを採用することで、推測やソーシャルエンジニアリングによるパスワード解読に対してより強力な防御をはれる。

Apple は以下のことを薦めている。Leopard のスクリーンセーバーに付いているスクリーンロックの機能を使う;Keychain Access を使ってスクリーンをマニュアルでロック出来るようにするメニュー項目をオンにする;.Mac 設定ペインにある事前に記入済みの .Mac アカウントを持つ Leopard 上の全てのユーザーアカウントに対する自動ログインを不能にする;そして .Mac パスワード情報を入力した全ての Mac の物理的セキュリティ(物品の安全)をもう一度考えてみる。

これらのこと全ては笑い事である、なぜならば Apple は Back to My Mac に対する簡単なアシスタント(ヘルプ機能アイコン)やチェックボックスを設けて(或いは両方とも)、もっと強力な .Mac パスワードを選択することや自分で言っている様々な機能をオンにすることへとあなたを導いてくれるようにすることも出来たはずである。これは何もロケット科学を必要とする程難しいことではない。

Apple のノートを突き詰めて言えば次のようになる:"Back to My Mac はいったんつながってしまえば非常に安全だし個人情報も一切開示しない;しかしその両端の終点は非常に弱くそしてその終点を自動的により強くするための助けを我々はあなたに与えなかった。"

これはとてつもなく大きな告白であろうから、忠告としておこう。

Back to My Mac に関してあなたの体験はいかがですか、良くも悪くも?もしお持ちなら連絡下さい。もしうまく動かないようであれば何らかの手助けを提供したい。連絡先は [email protected]です。私は今リモートアクセスに関する本を書いている所なので、Back to My Mac 問題についてももっと学ぶことが出来れば私が本の中で他の人をよりよく手助けできる助けになるであろう。


WireTap Studio: ロスレス編集とリアルタイムのオーディオプレビュー

  文: Andy Affleck <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Ambrosia Software の新製品 WireTap Studio は、Mac 上でオーディオを録音したり編集したりするツールを集めた印象的なコレクションだ。WireTap Studio は、あなたがオーディオのソースを選択し、録音を後処理し、出来上がったものをあなたの選んだフォーマットで書き出すまで、すべての手順を管理できる。中でも最も興味深いのは、iPhoto 7 が写真に施す編集と同様に、オーディオファイルに対して施されるすべての編集作業が完璧に非破壊的であって、基本的に編集がそのファイルの上に積み重ねて適用されることだ。個別の変更の選択的な除去、例えば特定のフィルタやオーディオ内での切り取りの除去さえできる。

基本的な録音 -- 録音の管理は小さなコントローラ・ウィンドウで行なう。そこでは一つか二つのオーディオソース(Skype、iChat、iTunes、内蔵マイク、その他)が選べ、録音すべきフォーマット(MP3、AAC、AIFF、Apple Lossless など)や、そこに施すべきエフェクト(リバーブ、ヒスの除去、ハム音の除去など)も選べる。設定を済ませたら、Record をクリックする。すべきことはそれで全部だ。

WireTap-controller

録音をしながらその録音したもののプレビューをスピーカーまたはヘッドフォンなどでライブに再生するオプションもある。現在の設定であなたの欲しかった結果が得られているかどうかをチェックしたい場合に便利な機能だ。残念ながら、ライブの音声キャプチャ(例えばポッドキャストを作る時)をしている場合にはあまりうまく働かなかった。何かを言ってからそれが再生で聞こえるまでに、私の 1.25 GHz PowerBook G4 でおよそ 4 秒も時間差があったからだ。ただ、私のマシンが推奨されるハードウェア範囲のほぼ最低位に属することは認めざるを得ないが。これでは、時間差を置いて自分の声が再生されるのを聞きながら一貫したテンポで話すのは不可能に近い。

WireTap Studio が結果のファイルを指定のサイズに切り分けるよう設定する(例えば個々のオーディオファイルのサイズが 200 MB を越えないようにする)こともできる。また、沈黙部分で切り分ける(例えば、2 秒間の沈黙があれば自動的に新しいファイルを作る)ようにも設定できる。私の姉が 1981 年に作ったごちゃ混ぜのテープを録音し直した時、この機能が特に便利だった。テープに録音されていた曲が一つ一つ別々のトラックに切り分けられたので、私は簡単にそれぞれの曲で別々に作業をすることができた。

複数のソースから録音できる機能は、Skype の通話のようなものを録音する際に便利だ。最初に Skype そのものから録音すると、通話相手の言ったことがすべて記録される。もう一つの入力源はあなたがしゃべる言葉を録音しているマイクだ。両方を合わせて、双方の会話ともきちんと録音される。

録音と同時に、あるいはあとで録音を編集する際に、オーディオにフィルタを適用することができる。これまで私はフィルタ付けを録音が終わってからしかできなかった。その大きな要因は私のコンピュータのパワーの限界だった。けれども WireTap Studio はフィルタの適用を非破壊的に行なうので、パフォーマンス上の悪影響はなく(ライブのプレビューをしていれば話は別だが)その結果得られる柔軟性はとてもありがたい。

サウンドの編集 -- WireTap Studio のオーディオエディタはとにかく素晴らしい。たいていの他のオーディオ編集ツールでできる基本的変換がすべてできるばかりでなく、他のツールと違ってそれらの変換を編集したり、さらには後で変換を除去したりすることさえできる。例えば、あなたがポッドキャスト用に Skype の会話を録音したとしよう。インタビューの長さを切り詰めるために、あなたのゲストが話した余分なコメントを編集で削除したかったとすれば、問題のオーディオの部分を選択してから Delete キーを押せばよい。すると WireTap Studio は自動的にその部分のクリップを削除してからスムーズなフェードアウトとフェードインを提供するので、単純に切り取った場合よりもきれいな繋がりになるだろう。このフェード効果やその継続時間はどちらも調整が可能だ。その上、ずっと後になって他の編集をたくさん施した後でさえも、このオーディオの切り取りをやめてその部分を元に戻すことさえできる。

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この非破壊的編集と処理は、すべてにわたって適用される。たとえあなたがオーディオのフォーマットを変換したとしても、例えば CD 品質のオーディオを低音質の MP3 に変換したとしても、いつでもそれを元のフォーマットに戻すことができる。戻した結果には元の録音のフィデリティーが完璧に再現される。同じことがオーディオエフェクトにも言える。あなたがそのオーディオにちょいと修正を施して、例えばリバーブ(残響)をわずかに足して深みを増したり、低音を少し強調したりしても、あとで考えが変わればいつでもそのエフェクトの設定を調整できるし、施したエフェクトを丸ごと取り去ることもできる。

ここで何より印象的なのは、こうしたフォーマットの変更やエフェクトなどの適用を、ライブでプレビューを聴きながら施せることだ。だから、あなたの施した変更がどのように聞こえるかを、リアルタイムで確かめながら作業することができる。もしもあなたがほんのちょっとでもオーディオ編集の経験があるのなら、このことがどれほど時間の節約になるか、そして、正直言って、どれほど楽しいものか、きっと実感としてお分かりになることだろう。

WireTap Studio の編集の柔軟性は、個々のソースのレベルにまで達している。あなたが二つのソースから録音した場合は、それぞれが違うカラーで編集ウィンドウに表示される。片方はグレイ、もう片方は青だ。フィルタの適用はそれぞれ個別にでき、それらの相対音量も調整できる。ただし、片方のソースからの特定のウェーブフォームを他方に影響を与えずに独立に編集することはできないし、二つの異なったサウンドファイルを合わせて一つのマルチチャンネルファイルを作ることもできない。

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この非破壊的編集から来る主な欠点は、WireTap Studio が超高音質のオーディオファイルを常時携えていなければならないことで、基本的にそのためあなたが非常に容量の大きいハードドライブを持っていることが必要条件になる。もしもあなたが現時点の編集段階より前のバージョンに戻る必要が絶対にないという確信を持っている場合には、元バージョンを削除してハードディスク容量の節約をすることもできる。

タイマー録音 -- WireTap Studio にはタイマー録音をする機能がある。録音を即座に始めて、指定した分数だけ続けることもできるし、あるいは指定した時刻から特定の長さの時間だけ録音することもできる。私は試しに Windows Media Player で特定の日付にラジオストリームを録音するように設定してみたが、何の問題もなく録音できた。ただしそのためには私が URL と具体的な日付と時刻を知っている必要があった。つまり、Rogue Amoeba の RadioShift のようなシンプルさで番組を録音することはできない。(2007-10-02 の記事“Radioshift はインターネットラジオの Tivo”にフルレビューがある。)

ポッドキャスティング -- どんなソースからでも手軽にオーディオのキャプチャができるという WireTap Studio の機能のお陰で、特にポッドキャストをする人にはこのプログラムが便利に使えるだろう。例えば、インタビューを Skype で録音しておいて、あとでそこにあなた自身の声でナレーションを録音したり編集したりできる。

いったんすべてのソースオーディオをキャプチャし終わったら、それらを例えば GarageBand のようなマルチトラックエディタに持ってきて、シーケンスにまとめてあなたのマスターミックスダウンとする。それからそのファイルを WireTap Studio に持ち込んで、いろいろと最終的な編集を施してから望みのファイルフォーマットに書き出せばよい。いろいろのフォーマット設定をリアルタイムでプレビューできるという WireTap Studio の機能は、ここでもあなたがファイルサイズとオーディオ品質の最適なバランスを見つけ出すための助けとなるだろう。

WireTap Studio からは、iTunes に書き出すこともできるし、またサーバにアップロードするためのファイルに書き出すこともできる。一言で言えば、WireTap Studio はどんなポッドキャスターのツールボックスにも必携の、素晴らしく便利なツールだ。

Audio Hijack Pro や Fission との比較 -- オーディオの録音・編集プログラムに馴染みのある人たちは、この WireTap Studio が Rogue Amoeba の人気ある製品 Audio Hijack Pro(録音用、2006-07-31 の記事“Rogue Amoeba で電話音声の録音がもっと手軽に”参照)や Fission(編集用、2006-09-25 の記事“Fission があらゆる種類のオーディオトラックをいじる”参照)と比べてどうなのか、と気になっていることだろう。どちらも良いプログラムだが、ここしばらくの間大きなアップデートはされていないし、私の感じでは WireTap Studio のインターフェイスの方がクリーンでナビゲーションしやすいと思う。特に異なったソースからオーディオを録音したい場合にそれを強く感じる。その上、録音の前でも後でも自由にフィルタを追加したり除去したりできるという WireTap Studio の機能は他に類がない。その一方で、歌詞やトラック番号、その他のメタデータを扱うインターフェイスを提供することに関しては、Audio Hijack Pro が WireTap Studio の百歩先を行っている。でも全体的に見れば、WireTap Studio が Rogue Amoeba のツールに既に肩を並べ、場合によっては追い越していると言っても過言ではないだろう。今度は Rogue Amoeba の方が何か独自の革新的な改善を携えて登場して来るようにと挑戦しているといったところではないだろうか。

終わりに -- WireTap Studio は見事にデザインされた高度に機能的なツールで、使って楽しく、パワフルな録音と編集のツールを豊富に提供している。しかしながら、このパワーには対価を支払う必要がある。つまり、十分高速の Mac と、たっぷりのディスク容量が必要だ。

WireTap Studio の価格は $69 で、WireTap Pro からのアップグレード価格は $30 だ。このプログラムは 30 日間無料で制限なしに使える。30 日が経過した後は、すべての録音にボイスオーバーがミックスされるようになる。ただし、エディタやライブラリは変わらず正常に働き続ける。WireTap Studio は Mac OS X 10.4 かそれ以降と QuickTime 7.0 かそれ以降を要する。マシン要求は 1 GHz PowerPC G4 かそれより高速の Mac、または Intel ベースの Mac ならば何でもよい。

[Andy Affleck は“Take Control of Podcasting on the Mac”の著者で、彼の Mac Plus で Farallon の MacRecorder を使っていた時代からずっとオーディオツールをいじり続けてきた。]


Take Control ニュース: Leopard で手軽に安全なバックアップを

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Leopard の新機能 Time Machine は素晴らしいが、ただ単に Time Machine をオンにして最高の結果を願うだけでは安全なバックアップ戦術とは言えない。それに、どうすれば Time Machine を全体的な Leopard のバックアップ戦術にうまく組み込めるのかと思い悩んでいる人も多いだろう。その答を提供できるのが、バックアップ導師の Joe Kissell の手になる電子ブック、“Take Control of Easy Backups in Leopard”だ。

完全なる Leopard バックアップシステムを目指して Joe がデザインした戦術は、アーカイブだけでなくブート可能な複製やオフサイトのバックアップも含み、あなたを災難から守るとともにあなたがバックアップ作成のために費やす時間を最小限にすることを念頭に置いて作られている。Time Machine の使い方について徹底的なステップ・バイ・ステップの説明があり、Apple の説明書には見られないような詳細についての解説まで付いている。それだけでなく、Time Machine があなたの望むバックアップを提供してくれない七つのケースについてもそれぞれ代替の方法を学ぶことができる。そして最も重要なことは、もしもファイルが消去されたり壊れたりした場合、あるいはハードドライブが死んだりラップトップ機が盗まれてしまったりした場合に、どうすればあなたの貴重なデータを回復させることができるのかを Joe が明確に説明している。

Time Machine について、あるいは Leopard におけるバックアップについて、私たちはこれまで多くの質問を受け取ってきたので、今回この電子ブックをプレビューの形でリリースして、今すぐに Joe の研究成果と助言を利用して頂けるようにすることにした。今これを購入すれば、あなたは3ページの PDF が受け取れる。最初のページには最重要の赤い星印があり、これをクリックすればウェブベースのプレビューにアクセスできる。(プレビューの中からコメントを投稿したり質問をしたりもできる。)そして、電子ブックが完成した際には最終版の PDF にアクセスできるようになる。残りの2ページは、Data Backup の 50% 引きクーポン($30 安くなる)と、CrashPlan か CrashPlan Pro の 10% 引きクーポン($2 か $6 安くなる)だ。最終版の PDF は、12 月か 1 月のうちにはリリースしたいと思っている。

もしもあなたが Joe のベストセラー“Take Control of Mac OS X Backups”の第2版をお持ちなら(あるいは購入されるなら)その表紙にある Check for Updates をクリックすれば“Take Control of Easy Backups in Leopard”に無料でアクセスできる。第1版のオーナーには第2版への割引価格でのアップグレードが提供される。この2冊をこのようにバンドルすることにしたのは、“Take Control of Mac OS X Backups”の第2版へのアップデートが 2007 年の 9 月で、次期アップグレード(その際 Time Machine もカバーされる)が 2008 年の予定だからだ。


03-Dec-07 号のおまけ話

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Leopard 互換性リストをアップデート -- どのプログラムが Leopard 用にアップデートされたか知りたい? ここを見れば、明示的に Leopard 対応を謳っているプログラムで重要なもの、興味深いもののリストが見られる。(TidBITS Staff, 2007-12-02)

停電か? iPhone に光あり -- 短時間停電しても、iPhone を使って引き続きインターネット接続が楽しめる喜びを私は体験した。ついでに、この停電 (outage) レポートに怒りの気持ち (outrage) もぶつけておいた。(Glenn Fleishman, 2007-11-10)

Google は Yahoo の 70 倍も使われている -- Yahoo と比べて、Google は検索数ではたった 3 倍ほど多くを提供しているだけなのに、70 倍も多い参照数になっているのはいったいなぜか? (Adam C. Engst, 2007-11-07)

iMovie '08、驚異のロボットカーに出会う -- DARPA Urban Challenge コンテスト会場で撮影したものを持って帰った私は、単純なことと思えた作業、つまりそのムービー全体にあるテキストを貼り込む作業を、iMovie '08 でならば実行できるのか? このプログラムをこれまで一度も使ったことがなく、マニュアルさえも全く読んでいないのに? (Matt Neuburg, 2007-11-02)

Nisus Writer Pro、Word を HTML に持ち込む -- スタイル付きのソーステキストを Word から HTML へと変換するという面倒な作業に直面した時、Adam は Nisus Writer Pro こそがその作業に適したツールだったことを思い出した。その grep ベース、属性対応の検索・置換機能が鍵だ。(Adam C. Engst, 2007-10-25)

偽者の Steve Jobs と一緒に本物の朝食を -- 親愛なる日記さん: 私は、偽者の Steve Jobs と朝食を共にした! 彼は、次世代の iPod を見せてくれた。(ヒント: 使うにはちょいと手術が必要らしい。)それからピカピカした硬貨を取り出したかと思うと、たちまち彼はあの現実歪曲フィールドを使って私の記憶を消し去ってしまった。私が覚えているのは、Dan Lyons という名のボストンベースの Forbes 誌記者と一緒にベーグルを食べたことだけだ。(Glenn Fleishman, 2007-10-24)


TidBITS Talk/03-Dec-07 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Google Analytics への疑問 -- ある読者のサイトでは、ホスティング会社の提供する数字に比べて、いったいなぜ Google Analytics はずっと少ない数字をウェブページ訪問者数として報告するのだろうか? (12 メッセージ)

Leopard の Stacks を修正するシンプルなハック -- Leopard での Stacks をもっと使い勝手の良いものにする一つの方法は、ある読者にとってはうまく働かなかった。そこで他の読者たちからも提案が届く。 (5 メッセージ)

Back to My Mac のための風穴を開ける -- Back to My Mac をもっと確実に動かそうという Glenn の記事に、ルータのファイヤウォールや動的 DNS に関していろいろの質問が寄せられる。 (5_メッセージ)

ドメイン名の良い登録機関は?(DNS の easyDNS のように) -- easyDNS がとても気に入ったある読者が、ドメインネームの登録機関についても同じくらい使いやすいところがないかどうか探している。 (6 メッセージ)

Automator を使った人は? -- Apple のこのスクリプティングユーティリティは Mac OS X におけるメジャーな追加機能の一つだが、実際に使っている人はいるのだろうか? Leopard で新しく導入された記録機能は、どの程度うまく働くのか?(9 メッセージ)

Leopard のファイヤウォール - 移行で引き継がれた ipfw スクリプト -- Leopard のわかりにくいファイヤウォールがさらなる混乱を引き起こす。今回は Tiger からの移行によって引き継がれた設定がネットワーク接続の障害になってしまった。(1 メッセージ)

Leopard のファイヤウォール対 Bonjour 上の iChat -- Leopard のファイヤウォールについての追加情報として、ある読者が Bonjour ネットワーキングでの動作について発見したことを報告する。 (1_メッセージ)

2007 ホリデーギフトアイデア: ハードウェア -- このホリデーシーズンに贈ったり贈られたりしたいコンピュータハードウェアは?(21 メッセージ)

2007 ホリデーギフトアイデア: ソフトウェア -- このホリデーシーズンに贈ったり贈られたりしたいソフトウェアは? (15 メッセージ)

2007 ホリデーギフトアイデア: ゲーム -- げ・え・む・し・た・い・ひ・と・は。Joshua のために、あなたの一番好きなゲームを紹介して欲しい。(7 メッセージ)

2007 ホリデーギフトアイデア: その他コンピュータ関係 -- このスレッドでは他のカテゴリーには入らないようなコンピュータ関係のギフトの提案を受け付けている。(13 メッセージ)

2007 ホリデーギフトアイデア: Macintosh 指向の人向け -- 何もコンピュータだけがすべてではない。Baker's Edge Brownie Pan なんかも忘れないで!(12_メッセージ)

802.11n を Ethernet で? -- ワイヤレスネットワーキングの信号を Ethernet ポートを通して中継したいという読者がいる。それができるかもしれないアダプタはある。(2 メッセージ)

半透明メニューバー -- Leopard の半透明メニューバーについて、あなたの意見は? Mac 関係の報道ではおおむねこれが大嫌いだという論調だが、これが気に入っている、あるいは別にどちらでも構わないという意見の読者も多い。 (13_メッセージ)

Terminal でコマンドを書く -- ターミナルコマンドとして書きたいことを実際に書こうとすると、Terminal での経験の少ない人にとってはそのシンタックスが混乱の元となることもある。(7_メッセージ)

並列プリンタ接続の助言 -- 古いプリンタでパラレル接続しか提供していないものでも、シンプルなアダプタ(と正しいドライバ)を使ってちゃんと動かすことができる。 (7-メッセージ)

Kindle の実体験 -- Amazon の Kindle 電子ブックリーダーについて書いた Glenn の体験談に、電子ブックリーダーというものに関する一般的な意見や、Sony 製品との比較のコメントなどが寄せられる。 (34 メッセージ)

Mail.app と TextEdit での単語補完機能 -- Leopard では、Mail や TextEdit でタイプしている最中に Esc キーを押すと類似単語のリストが出てそこから選べるようになる。これはあまり知られていない機能だが、他のアプリケーションでこれをサポートしているものはあるか?(12-メッセージ)

Reunion -- この家系図アプリケーションの機能について読者たちがコメントする。アメリカ合衆国特定でない情報についてどの程度うまく働くかという点も話題になる。 (9_メッセージ)

Tab、Delete、Return が Leopard のテキストボックスでビープするだけ -- ある読者が問題点を特定しようと試み、Tiger と Leopard における Input Manager の扱いについての議論が起こる。 (7=メッセージ)

Mac Pro 4/8 コアの使用に対応したソフトウェアは? -- マルチコアのプロセッサをフルに利用するアプリケーションのリストを考える際、その最も重要な答は Leopard だ。Leopard は、すべてのマルチスレッド対応アプリケーションに対してそのようなサポートを提供する。 (3 メッセージ)

Eudora のエラーメッセージ - 助けて! -- おお、この若き読者の身にもついにその日が訪れた。彼の Eudora メールボックスの一つが満杯になったのだ。当然ながら、このプログラムは意味不明のけいれん発作に陥ることになる。 (4 メッセージ)

OS X 用の個人用記録保存器から印刷 -- ある読者が、Mac OS X で Classic を走らせて古いデータを読むことはできるが、それを印刷することができないという。いったん PDF を作ってからそれを別のものを使って印刷するというのは面倒な作業だが、時にはそれが考えうる最善の方法のこともある。 (4_メッセージ)

syslogd、mdworker、それに mds ... 何てこった! -- こういったシステムプロセスはプロセッサにかなりの負担を発生させることにもなるが、一方ではその負担のお陰で、あなたがアンインストールしたと思っていたのに実際はまだ走っていたプロセスの問題が浮かび上がる結果になることもある。 (13-メッセージ)

Spotlight と Google Desktop の問題 -- これら二つの検索ツールは、どうしてある読者のホームディレクトリにあるファイルを見つけられないのか? (11 メッセージ)

MacBook Pro の AC アダプタ - サージ保護装置 -- MacBook Pro 用の電源アダプタにはどれだけの機能があるのか? また、通常は 85W のアダプタを使うラップトップ機で 65W のアダプタを使うことの長所と短所についても議論がある。(8 メッセージ)

iPod ソフトウェア v1.2.3: 説明書は? -- Apple が最近の iPod ソフトウェアアップデートに際して変更点を語ろうとしないのはいつものことだが、より後期のモデルに見られる重要機能がこの種のインクリメンタル更新で登場しないのは明らかだろう。 (2_メッセージ)

フランスでの iPhone 利用条件 -- iPhone や附随したワイヤレスプランの料金体系がようやく公表されたが、“unlimited”(無制限)という用語は、もはや違った意味を持つようになってしまった。 (4-メッセージ)

Quay、Stacks をペシャンコに -- Dock 上にフォルダの階層メニューを復活させるツール Quay について書いた Matt Neuburg の意見記事に、ある読者から賛成意見が届く。 (3_メッセージ)

ソフトウェア会社が消滅したらどうする... SoftChaos は旅立った -- 会社が消滅してしまったら、あなたはどうするか?(ちなみに消滅してほしい会社といえば?) (3-メッセージ)

Pandora と Apple TV -- Apple TV で Pandora サービスを使う方法はあるのか? そもそも、Apple TV って、今どうなっているのだろうか?(10 メッセージ)

Windows 2003/2000 と Exchange サーバで電子メールやファイルにアクセス -- Mac からの遠隔操作で電子メールやファイルにアクセスができなくなってしまったという読者がいる。でも、問題の原因を特定するには、もっと詳しい情報が必要だ。 (3=メッセージ)

QuickTime の RTSP 脆弱性からあなた自身を守る -- Intel ベースの Mac が増えることで、悪意あるソフトウェアを書く者にとってはバッファオーバーフローによる攻撃を編み出すことが難しくなるのか?(1-メッセージ)

Bonjour が 10.4.11 アップデート後動かなくなった -- 最近のオペレーティングシステムアップデートによって Bonjour のネットワーク探索機能が気まぐれになってしまったのか? (2-メッセージ)

ギターから Mac への接続、お薦めは? -- クリスマスプレゼントにギターとアンプを貰うことになる幸運な子供がいる。(あの子がこのスレッドを読んでいないことを願いましょう、お父さん!)そこで、ギターを Mac に繋ぐなら、どんな方法が良いのだろうか? (5-メッセージ)

Leopard メニューに AirPort の隠し情報 -- Glenn の発見した Leopard における AirPort メニューの隠し機能を、読者たちが使ってみる。(6_メッセージ)

iTunes 7.5 (19) にはバグがある -- CD を再生中、iTunes がロックアップするようだ。同じことを体験した人はいないだろうか?(1=メッセージ)

Palm はいったいどうなった? -- これって、もう 4 年も 5 年も続いている質問じゃなかったか?(ため息) (1+メッセージ)


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2007年 12月 10日 月曜日, S. HOSOKAWA