TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#958/05-Jan-09

あけましておめでとうございます! 私たちは今、Macworld Expo に出るためサンフランシスコに来ているので、今週号の話題は Steve Jobs が今年はキーノート講演に登場しない、それから Apple が Macworld Expo に参加するのは今回が最後になる、という Apple から 12 月に出された発表が中心になる。それだけではショッキングな話題とは言えないとおっしゃる方のために、Jobs が自らの健康上の問題について説明したオープンレタ−もある。それでも、今回のショウの内容は十分期待できると思うし、Macintosh の世界を題材にしたドキュメンタリー映画が一本でなく二本も会場で上映されるというので私たちはびっくりしている。今週号の他の話題としては、Jeff Carlson がクリスマスイブに際して御しがたい MacBook に代えて Apple TV を使ってみた体験を語り、Adam が Circus Ponies の NoteBook 3.0 をレビューし、Glenn はウェブベースの取引をセキュアにするためのデジタル証明書をめぐる問題点にじっくりと取り組む。監視リストでは、Audio Hijack Pro 2.9、Firefox 3.0.5、Camino 1.6.6、Norton Internet Security for Mac 4.0、Snapz Pro X 2.1.3、Hazel 2.2.4、PDFpen 4.0.3、Typinator 3.3、Lightroom 2.2 のリリースについて概観する。

記事:

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Jobs、健康問題の暗雲を晴らす

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

彼の個人的生活の詳細が明かされるのは稀なことだが、Steve Jobs は Apple のウェブサイトに書簡を公開して、最近の彼の健康問題について述べた。この書簡の中で、Jobs はホルモン障害が彼の体重の減少を引き起こしており、それはおそらくタンパク質の代謝が妨げられていることによると思われると説明している。彼によれば、問題の原因は何カ月もの間彼にも彼の主治医にも謎であったが、現在はこの問題を克服するための治療プランが定まり、これからの数カ月間は集中的に治療を続けたいと述べている。

どうやら回復の過程はゆっくりとしたものになるらしいが、Jobs は完全な健康状態に戻れることに自信を見せているし、彼は引き続き Apple の CEO の職に留まることができるようだ。この後者の点については、今日もう一つ公開された Apple の取締役会による書簡の中でも裏付けされた。取締役会は Steve の回復過程の期間中も揺るぎない支援を約束し、「もし Steve が辞任を希望するか、その他の理由で Apple の CEO の職務を遂行できなくなった場合には、すぐにそのことをお知らせ致します」と述べている。この言葉から判断すれば、取締役会が Jobs の健康状態について知らされていなかったことはなかったのだろうと思われる。

Jobs の健康問題が制御可能なものであり、彼が回復への道を辿っていると聞けるのは嬉しいことだ。けれども、いったいなぜ今このような発表をするのだろうか? Jobs の言葉によれば、それは私たちすべてが今週のショウをリラックスして楽しめるようにとのことだが、それはつまりただ「これ以上私の健康を話題にするな」ということを柔らかなオブラートに包んで言っているだけのようにも思える。彼はこう書いている。「残念なことに、今年の Macworld の基調講演を Phil に頼むという私の決断が、私の健康についてさまざまな憶測を生むことになり、私が既に死の床にあるという記事まで出るようになりました」と。確かにその種の憶測は彼の神経に障ったに違いないだろう。ことに、それが Apple の株価に与えたと思われる影響を見れば明らかだ。

おそらく、人の健康問題に関する議論をすることは、実際に何が起こっているのかが明らかになった場合にのみ意味のあることだろう。もしも Jobs の体重減少の原因が彼と彼の主治医を当惑させていたのならば、当然ながら彼は自分たちが頭を抱えている話し合いの内容を公開しようなどとは思わなかったに違いない。

彼の書簡は Mac コミュニティーに対して支援を訴えようとしているが、その努力について、人によっては、コミュニティーや伝統への興味を失いつつある証拠だと多くの人たちが見なした行動によって効果が半減させられたと考えるかもしれない。つまり、Apple が 2010 年の Macworld Expo には復帰しないとした決断だ。この、Mac コミュニティーを一方ではありがたく思いつつ、他方でははねつけるという二面性は、この書簡の最後の文章にも現われている。

Jobs はこう結んでいる。「Apple コミュニティーの皆さんが私の回復を応援してくださることを望んでいますし、私が常に Apple にとって何が最善かを第一に考えていることを知っていていただきたいと思っています。以上、このことについて、あまりお話ししたくなかったことも含めて、すべてお話ししたつもりです。」

そして確かに、Jobs が不機嫌になるのももっともだ。誰だって、自分の健康問題について公開の場で絶え間なく議論が続けられることなど望みはしないのだから。


映画 MacHEADS が Macworld Expo で封切りへ

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 羽鳥公士郎 <http://www.ousaan.com/mail/>

このたび封切られる "MacHEADS: A Fanboy Documentary" については、最初の予告版が公開されて以来、私はうまく書けずにいた。これがつまらない映画だと思っているということはまったくないのだが、プロによって作られた本物の映画の予告編に、私がよく知っている顔や場所が多数登場し、さらに奇妙なことに、私自身の顔と声が登場しているのを見るのは、言葉にできないほど変なことだ。

2008-12/MacHEADS

私の自尊心が満足させられるというのは悪い気がしないが、私の Macworld Expo(ここで私は撮影された)での現実の世界を大きなスクリーンで見るのには、どう反応したらよいか分からない。これはドキュメンタリーとは言っても、私が現実だと見なすことと、映画製作者が映画に含めることにしたものとは、不思議な平行線をなすかもしれない。

実際にどうなるかは、もうすぐ Macworld Expo で明らかになる。そこで、MacHEADS が、2009 年 1 月 7 日水曜日の 6:15 PM に、Moscone North Hallの Room 131 で封切られる。私は時間が公開されている場所をほかに見つけることができなかったので、Macworld に行く予定で、これを見たいと思っている人は、到着後に会議資料で確認してほしい。


映画 Welcome to Macintosh が Macworld Expo で上映される

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

来るべき Macworld Expo では、Macintosh の世界についてのドキュメンタリが一つだけでなく、二つも取り上げられる。"Welcome to Macintosh" は、一週間に及ぶ Macworld Expo の期間中一晩しか上映されないが、上映の後は何人もの特別ゲストが Q&A を受ける予定である。Guy Kawasaki (今更紹介はいらないであろう), Jim Reekes (Macintosh 起動音の作者で、その他にも色々ある), Ron Wayne (Apple Computer の創始者の一人)、そしてその他の人が質問に答え、この映画について語るため出席する。

公開されている概要によると、この映画は "Apple の初期の時代、Apple が経験した多くの困難、そして同社とその製品に何が待ち受けているかを探索する。元 Apple 従業員、技術者、そして業界の人達が、同社の革新、失敗、文化的影響、そして共同創始者 Steve Jobs の時代の先の未来はどんなものかについての識見を披露する。"

Macworld Expo でもう一方のドキュメンタリ "MacHEADS: A Fanboy Documentary" ("映画 MacHEADS が Macworld Expo で封切りへ", 2008-12-21参照) を見てみようと思われている方には、この映画も一考に値すると思われる。これは面白い対極となるかも知れない - こちらは Mac のファンや文化よりも大局的に見た Apple により焦点を当てている、例えば同社が何を成し遂げたか、そして業界での現在の地位をどの様にして確立したかなどである。

"Welcome to Macintosh" は木曜日 08-Jan-09 の 7:00 PM から 9:30 PM 迄 Sundance Kabuki Cinemas (1881 Post Street と Fillmore の角) で上映される。席には限りがあるので、席を確保したい方は予め BrownPaperTickets で券を買っておくようお勧めする。参加者は、"Welcome to Macintosh" DVD も購入でき、これには更に 3時間以上に及ぶ追加の映像や特集が収められている。Macworld Expo での上映に参加できない人のためには、この DVD は Filmbaby.com から購入できる。


LogMeIn の Ignition for iPhone が快適なリモートアクセスを提供

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: 笠原正純<panhead@draconia.jp>

LogMeIn は、リモートスクリーンコネクションを構築しコンピュータを操作したいが MobileMe アカウントを持っていないという人に真っ先にお勧めするサービスだ。LogMeIn Free サービスは Mac OS X とWindows で利用でき、ウェブブラウザベースのリモートコントロールを提供している。そしてそれは、VNC や Leopard に実装済みのスクリーン共有よりも良い。同社は、その社名も LogMeIn であるが、所有するリモートアクセステクノロジをそそぎ込んで iPhone と iPod touch のアップである Ignition を作り上げた。

Ignition は最初に、あなたの支配下にあるコンピュータを登録したLogMeIn アカウントに接続する。その後で、マシンのリストにあるいかなる利用可能なコンピュータにも接続出来るようになる。

ignition_computer_list

一度接続すると、リモートコンピュータのスクリーンは iPhone とiPod touch のスクリーンの大きさに合わせて縮小され、写真と同じように拡大縮小が使える。

ignition_initial_screen
ignition_zoom.png

標準モードでは、マウスポインタが画面中央に固定されたスクリーンをドラッグし、タップでマウスクリックを行う。この動き方は、マウスのようなドラッグに切り替えることも可能だ。個別のコントロールにより、キーボードを引き出したり、Mac OS X のアプリケーション切り替えショートカット Command-Tab を使ったりできる。

ignition_keyboard

$29.99 という Ignition の価格は法外に見えるかもしれない。特に無料の代替製品と比較した場合にはそうだろう。しかし、これは価格だけの価値はある。私は、以前には最高の選択肢だった Jaadu VNC($24. 99)を含む何本かの VNC ベースの iPhone リモートアクセスアップを試したがこの結論に至った。

Ignition は Jaadu VNC や他のソフトを、LogMeIn の集中レジストレーション、接続システムを使ったペアリングによって打ち負かした。LogMeIn をコンピュータにインストールすると、システムは LogMeInサーバにそれ自身を登録し、リモートセッションをセットアップするために様々な network address translation (NAT) 技術を使う。Ignition は集中されたインフラストラクチャにつながるのだ。Jaaduでは標準的 VNC 設定に依存していて、一般的に面倒な作業が必要な部分だ。

私は Ignition のリモートコントロールを様々なネットワークを通じてテストし、結果に満足している。私が最近 Port Townsend の両親を訪れたとき、数回のタップとクリックをするだけで父にプログラムをデモすることができた。そして、Yojimbo にタイプすることで、Seattle のコンピュータ上に残してきた情報の断片を取り出して見せたのだった。

ここでいつもどおりの訴え:Apple はキーボードとマウスを iPhone とiPod touch につなぐための Bluetooth HID プロファイルを付け加えるべきだ。そうすれば、多くの旅行者は Ignition やその他のユーティリティを使って、自分のラップトップを家に置いたままフルアクセスできるようになるだろう。


iPhone Remote で Apple TV を音源にする

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

これは一つの機器をもう一つの言うことを聞かない機器を迂回することに使う、そして肝心なことに対して技術に邪魔立てさせない様に懸命に努力することに関する短い物語である。

私の家では、居間にあるステレオシステムにつながった AirPort Express にストリームされた音楽を聞く。我々の iTunes ライブラリは現在私の妻の第一世代の MacBook に入っており、ここから殆どの曲が送り出される。

不幸なことに、この MacBook を Mac OS X 10.5.6 にアップグレードしたことが混乱を招いてしまった。これと言った理由もなく、iTunes は AirPort Express にストリーム出来ないと言い出し、エラー番号 "-3256" を表示してきた。私の MacBook Pro の方は、同じ設定と同じオペレーティングシステムバージョンなのに、この同じ問題は起きていない。Apple のサポート Web サイトを見てみたら "AirMac Express ベースステーションにストリーミングを行うと“-3256”または“-15000”エラー" と言うのがあり、Leopard のファイアウォールが UDP トラフィックを阻止している可能性があると説明していた。

私は Apple が言っているステップを踏んで行った、Security 設定ペインで設定が正しいことを確認し (変更は必要でなかった)、そして System Preferences を閉じた。エラー。Firewall 設定を "特定のサービス及びアプリケーションにアクセスを設定" から "全ての受信接続を許可" に変更。エラーは引き続き起こった。(この記事の最後にある TidBITS の読者からの解の提案を参照。)

私の前には、この他にも沢山のトラブルシュートのステップが列を成していた:他のユーザーとしてサインインする、接続されている AirPort Express と AirPort Extreme を再起動する、或いは技術犠牲の儀式として古い Dell ラップトップを口汚くののしる。しかし、時はもう既に Christmas Eve の晩で、その日一日の殆どを働いた後では、私は家族との時間を楽しみクリスマス音楽に耳を傾けたかったし、コンピュータに頭を埋め込むのは御免こうむりたかった。

取りあえず AirPort Express のことは忘れて、音楽をストリーム出来る他の機器に目を向けることとした:私の Apple TV である。私は未だ高精細度のテレビを購入していないので、この Apple TV は二階の私のオフィスで LCD ディスプレイに接続されていた ("DRM のため一部の Apple TV で iTunes ムービーレンタル視聴不能" 2008-02-20 参照)。

私はそれを階下に持ってきて、それとステレオ受信機の間をオーディオケーブルでつなぎ、そして電源を入れた。これは既に私のワイヤレスネットワークに接続するよう設定されていたので、数分も立たないうちに使える状態になった。(ネットワーク接続を設定するため Apple TV のリモートを使う必要がある場合を考慮して、私は私の LCD ディスプレイも一緒に階下に持ってきたが、結果的にはこれは不要であった。)

Apple TV は遠隔スピーカーに対する音源としての役割をはたせるが、丁度 AirPort Express の様に、音楽を iTunes から Apple TV にストリームしようと試みると、MacBook は同じエラーを示した。しかしながら、この二つのマシン間で音楽ライブラリを同期するのは何ら問題なかったので、我々のクリスマスプレイリストは既に Apple TV のハードディスク上に存在していた。

(数人の読者が指摘してくれたのだが、私は Apple TV を移動させる必要もなかったのである。最新のソフトウェアアップデートで、Apple TV から AirPort Express に音楽をストリームする機能が加えられた。しかしながら、その時は私は AirPort Express が問題の一部かどうかも知らなかったし、それに必要な時間を最小にする最も直接的な解を探してた。)

Apple TV をディスプレイを接続せずにコントロールするため、私は私の iPhone 上で Apple の Remote アプリケーションを起動した。それは既に Apple TV をコントロールするよう設定してあったので、幾つかのタップだけで音楽を演奏し始めることが出来た。

確かに、私の Apple TV は現時点では音楽だけの状態に設定されていることに多少後ろめたい感じはするが、私はこれを遅々とはしているが確実な居間への移動の一部として捉えている。私がついに HDTV を買った暁には、この Apple TV は既にその場所にありステレオにもつながっているではないか。

我々の音楽は戻った、そして私はクリスマスをトラブルシューティングをして過ごさなかった。

[追記:TidBITS 読者の Will Mayall は、MacBook 上の問題を解決するために、私に IPv6 ネットワークをオフにするよう進言してきた。そしてこの方法はこの問題を解決している様に思える。Network 設定ペインで、Advanced ボタンをクリック、それから TCP/IP タブをクリックする。Configure IPv6 ポップアップメニューで Off を選択する。]


Apple 最後の Macworld Expo に Jobs キーノート不在

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>, Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Apple は 2008 年 12 月 16 日のプレスリリースでワンツーパンチを放った。まず CEO の Steve Jobs が Macworld Conference & Expo のキーノート講演をおこなわない(長年ここは彼がプレゼンテーションをしてきた場所だったのだが)こと、それから Apple が今回を最後にもはやこのトレードショウに出展しないこと、を発表したのだ。

Macworld Expo には、Mac コミュニティーのメンバーが何万人も集まる。そこには顧客層もいれば、IT スタッフも、グラフィックデザイナーも、それにもちろん、ジャーナリストたちもいる。

私たち TidBITS も、このショウには長い歴史を持つ。Adam は 1992 年以来サンフランシスコでの Macworld Expo にはすべて参加してきたし、東海岸での Macworld Expo には 1989 年以来たった一回の例外を除いてすべて参加した。これらのショウは私たちの仕事の中において重要な一面を占めている。その大きな理由は私たちがいつもそれぞれ自宅で仕事をし、世界中に散らばっているからだ。Macworld の会場でお互いに面と面を向き合わせて話をすること、また業界の他の同僚たちや、いろいろな会社の人たち、開発者の人たちとも直接話ができることは、私たちが人間関係を作って保ち続けるために、そこから記事を書くために、それによって生計を立てるためにも、鍵となる要素なのだ。これからどうなってしまうのか、私たちは皆とまどっている。

Schiller が Jobs の代わりにキーノート -- 今年目で見て一番目立った違いは、初日 1 月 6 日のキーノートの壇上に Steve Jobs の姿がなく、代わりに Worldwide Product Marketing 担当上級副社長の Phil Schiller が講演したことだった。私たちは何度か Schiller に会ったことがあるが、彼は気さくな人物で、彼の肩書きも物腰も、どちらも Apple における彼の重要性と彼が社内の隅々にまで影響を及ぼしているという現実を思わせないところがある。

Schiller はその活動範囲と重要度において、Apple の工業デザイン担当上級副社長 Jonathan Ive と似た立場に位置している。Schiller はステージ上のプレゼンテーションの中で Jobs を相手に笑いを誘う引き立て役の立場を演じてきたことで知られている。例えば聴衆の中から突然立ち上がって電話に出たり、マルチパーソンの iChat AV セッションに登場したり、といった具合だ。

Apple と Macworld Expo は、通常はイベントの数週間前にキーノートの講演者として Jobs の参加を発表するのが常だった。それが、はるか昔に決定済みの、決まり事だと私たちは思っていた。(それが本当なのかどうかは知らないが、そういう風に見えていたことだけは確かだろう。)今回は、何週間か前から私たちはあのプレスリリースは今年はどうなったのだろうと不審に思い始めていた。

Steve Jobs が 2008 年の Worldwide Developers Conference にやせ衰えた姿で登場して以来、記者たちやブロガーたち、そしてあらゆるタイプの Mac ユーザーたちも、Jobs が何か発表されていない健康上の問題を抱えているのではないか、彼が 2003 年から 2004 年にかけて患った膵臓のガンが再発したのではないか、さらには 生命にかかわることはないとしてもあの時の手術の後遺症が出たのではないか、といったような憶測を思い巡らせてきた。

今回の Apple による発表が Jobs の健康状態について特に何かを言っている訳ではないが、会社における彼の役割を巡って将来に安心を与えたとは決して言えないだろう。後継者についての計画が公にならない限り、また投資家やアナリストたちがこの会社の製品開発やマーケティング戦術に関して Jobs が誰にも真似できない役割を持つ点を重視している以上、Apple の未来が見えないと論ずる報道が多く出てくるのは間違いないだろう。

将来は Apple の出展なし -- ニュースの第二部は、Mac コミュニティーにとってさらに衝撃的なものとなる可能性を持つ知らせだ。Apple は、今回の 2009 年 1 月のイベントを最後に、今後の Macworld Expo には出展者として参加しないと述べたのだ。サンフランシスコでの Macworld が始まった時以来、この会社はそこに不可欠の存在であり、いつもメイン会場のど真ん中に膨大なスペースを占めている。

2002 年に、Apple は夏の Macworld Expo に出展するのを取りやめた。こちらは長年ボストンで開催され、その後 1998 年にニューヨークに会場が替わった。(2002-10-21 の記事“Apple と IDG World Expo が Macworld Expo をめぐって対決”参照。)Apple は 2003 年にもニューヨークでの Macworld Expo に登場したが、その規模は小さく、2004 年に Macworld Expo がボストンに戻った時にはもはや付いて来なかった。Apple がいないということで、Macworld Boston の参加者数は 2004 年と 2005 年の連続で激減し(2005-07-18 の記事“Macworld Boston 2005: 親密なる出来事”参照)その後間もなくこのショウは開催を取りやめてしまった。(2005-09-19 の記事“Macworld Boston キャンセルとなる”参照。)

1 月の Expo はいつもサンフランシスコで開催されてきたし、これは Mac 関係のジャーナリストのスケジュール帳には絶対に出席すべきイベントの一つとして必ず載っているものだった。Mac 関係以外のメインストリームのジャーナリストたちも、次第に出席せざるを得ないようになってきていた。なぜなら、Apple がデジタル音楽業界で支配的な位置を占めるようになり、また携帯電話の世界でも大きな役割を果たすようになってきたからだ。

ここ数週間のうちに、常連の大手出展者たちの二社、Adobe Systems と Belkin が、それぞれ遅ればせながら出展から手を引く計画を発表した。これを受けて Macworld Conference & Expo の総支配人である Paul Kent は、引き続き何百ものベンダーが現に出展していると強調し、実際 2008 年に比べて今回は出展者の純数も増加したと述べた。

去年の Macworld Expo で、ショウの会場は Moscone Center の巨大な South Hall と新館の West Hall に広がった。未使用の空き部屋でラウンジやその他の目的に使われているところもあったが、それでもこれは確かに活気のあるイベントで、多種多様な会社が出席したことによってさらに力強さが増していた。(2008-01-21 の記事“Mac 業界、違ったビートで行進を始める”参照。)

なぜだ、Apple、いったいなぜだ? -- Apple が Macworld Expo への出展をカットしたいと思う理由は明らかだ。この世界の他のすべての企業と同じく、消費者・企業双方が出費を切り詰めようとする状況に伴い、おそらく現在既に、そして将来は間違いなく、収入が減少することに対処しようとしているのだ。

もしも Apple が手早く数億ドルの出費を切り詰めようと思えば、それは一つには会社の決算のため(同社は何十億ドルもの現金を貯め込んでいるのであるが)かもしれないし、また一つには同社の金融節度を証明してみせるためかもしれないが、まず手始めに彼らが Macworld Expo で費やす現金と失われる生産性とに目を向けるのは自然なことだろう。

Macworld Expo の結果として生まれる何千何億インチものコラム記事や、何千何万時間にわたる世界中の放映時間によるマーケティング上の利益を考えればそれらのコストは相殺されると考える人もいるかもしれないが、Apple は発表の場を提供するものとしてのトレードショウを必要とせずとも十分にマーケティングができるということを実証してしまった。

Apple はこのプレスリリースの中で、同社が近年、他のトレードショウへの出展を縮小してきたことに触れているし、また同社は Cupertino にある本社で、あるいはベイエリアの他の開催地で、定期的に独自のイベントを開催している。

数年前、Apple は定期的な製品発表をするのをやめてハードウェアやソフトウェアが完成する度に随時発表をおこなう方式に転換すると述べた。残ったのは Macworld Expo、Apple Expo Paris、それに Worldwide Developers Conference だけで、これらのイベントだけがカレンダー上に未だにピンで示され、バイヤーたちも報道関係者たちも、いつも何かが起こると期待して集まり、もしも大きなニュースが出てこなければがっかりして帰る行事として残っていた。

(この記事を書いた後になって、Macworld の記事で、 Apple Expo Paris がネャンホルされたというニュースが伝わった。Apple は 2008 年もここには出展せず、このショウの将来についても何も約束していなかった。)

現在に目を向けよう -- 現時点では、今週のショウで実際変わったところはただ一点、2009 年 1 月 6 日のキーノート講演の壇上に Steve Jobs に代わって Phil Schiller が立つことになっていることだけだ。それが、Apple による発表に今回それほど重大なものがないことを意味するのかどうかは、また別の問題だ。以前に Steve Jobs がキーノートから降板した時は、当時 Apple のハードウェア製品マーケティング担当副社長であった Greg "Joz" Joswiak に発表すべき材料は大して与えられなかった。(2003-07-21 の記事“Macworld Expo New York 2003 での優れもの”参照。)

そして、Adobe と Belkin の離脱にもかかわらず、Paul Kent は楽天的だった。彼はこう語る。「今年の私たちは素晴らしいショウに向けて順調に準備を進めています。出席者数も伸び、500 社近くに達する出展者たちもそれぞれ製品を展示して、間違いなく盛大なイベントになるでしょう。Macworld Conference & Expo はこれまで 25 年間を通じて何万人もの世界中の Mac コミュニティーの人々の支援のお陰で成功を収めてきましたが、今回も皆様にここを素晴らしい製品を見つける場として、プロフェッショナルな開発トレーニングに参加する場として、そして個人的、あるいは職業的なネットワークをはぐぐむ場として、Macworld を活用していただきたいと思います。」

Macworld Expo はどこへ行く? それとも消える? -- 頼みの綱としての Apple がいなくなって、はたして Macworld Expo は生き残れるのだろうか? 難しい問題だ。ボストンでのショウが破綻した原因の一つは、Macworld Expo が年二回もあったために、デザイン、IT、アニメーション、映画、テレビ、その他の業界に働くプロフェッショナルたちが既に西海岸でのイベントに集中し始めていたからだった。(これらの分野での仕事の多くはサンフランシスコやロサンジェルス周辺に拠点を持っている。もちろん、ニューヨークもデザインやビデオの分野では大きな存在ではあるが。)その上、IDG は Apple が去った後も従来型の Macworld Expo を催そうと試み、これが大きな失敗だった。

けれども、Macworld Expo は Apple の存在以外にも出席者にとって価値あることを多く備えている。もちろん、これまでは Steve Jobs の口から出る一言一言が世界中に報道されたために、平均的な Mac ユーザーの気持ちの中では Apple の存在がより大きな注目を集めていたのではあるが。

結局のところ、これは Macworld _Conference_ & Expo、つまりカンファレンス(会議)なのだということを忘れてはいけない。トレードショウのフロアがより大きな注目を集めていても、それと同時に何十ものセッションがおこなわれているのだ。大勢の Macintosh プロフェッショナルたちが、自らの知識を広げ新しいスキルを学ぶために Macworld でのトレーニングに依存している。

それに、確かに多くのユーザーたちは展示フロアで Apple がたった今発表したばかりのものを触って楽しむ目的で入場料を払っているのだろうが、それでも多くの人たちが同じことを Apple Store の店頭で簡単にできるという単純な事実を考えに入れれば、やはりショウの会場で人と会って話をしたり Mac 関係のいろいろな他の会社のデモを見たりできることも同じくらいに重要なのだと考えられるだろう。私たちジャーナリストでさえ、普段から無料のレビュー用ユニットや非売品のソフトウェアなどを手に入れられることが多いにもかかわらず、例えばこの会場でカメラやラップトップバッグを手に取って、たくさんの機種を比べてみたりできるのをありがたいことだと思っている。

出展者たちや、その他の会社たちも、多くがフロア以外に部屋を用意して(これは Moscone Center のこともあるし、近くのホテルの部屋を借りることもある)記者会見を開いたり、特別に企業関係あるいは教育関係の顧客を招待して一対一の説明会を開いたりしている。

その上、これは数量に表現するのが難しいことだが、人々とのプロフェッショナルなネットワーク作りも、Macworld Expo の重要な側面の一つだ。1997 年に、私たちは Macworld Boston に Jeff Carlson 一人だけを派遣することにしたが、Adam はそれ以来あれは間違いだったと後悔している。実社会のビジネスを円滑に進めるには、やはり自分自身が出向いて人と会って話し合う時間が必要だった、と実感させられたからだ。

Apple は将来の Macworld Expo に一切かかわらないとは述べていない。ただ、出展はしないと言っているだけだ。Apple 本社はそれほど地理的に遠くないところにあるので、これからも Macworld Expo が存続する限り、たとえブースを出展する費用は出せないとしても、この会社が何かを提供してくれることはあるかもしれない。

だから、Macworld Expo はまだ見捨てたものではない。Paul Kent が私たちに言った言葉を紹介すれば「私たちは来年もまた 2010 年 1 月 4 日から 8 日まで、Moscone Center で Mac コミュニティーの利益のために働くことを決意しています。将来のイベントもまた、高い品質の教育と、ダイナミックな形で製品に触れられる方法を提供し続け、特に今後はデスクトップから iPhone まで、ゲームから音楽まで、幅広い目的に実際に皆様が Apple 製品を使いこなしておられるさまざまの驚くべき方法にも焦点を当てるようにしてゆきたいと考えています。これからも、何年にもわたって Macworld が成功を収め続けることができるよう、努めたいと思います。」

そういうことだ。Macworld Expo は、2010 年 1 月にもまた開催される。IDG は、少なくとも今の時点では、それ以後もショウを続ける予定にしている。私たちも彼らの不屈の精神に称賛を贈るとともに、幸運を祈りたい。私たちは皆、Macworld Expo がなくては困るからだ。Mac コミュニティーとは人と人との繋がりだ。そして、Macworld Expo はこれからも、私たちを互いに結び付ける絆を再び新たにするための、最高の場所であり続けるのだから。


母から Apple への手紙、Macworld Expo のこと

  文: Tonya Engst <tonya@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple 様、

あなたがプレスリリースが出来るほど大人になったからといって、あなたの母親からの常識に耳を貸すには大人になり過ぎたということはないでしょう。この 2010年には Macworld Expo には来ないつもりだと私の耳に聞こえてくる騒ぎは一体全体何なのですか?私は技術タブロイドでこれについて読み続けてきましたが、あなたがその騒ぎをそのまま一人歩きさせてしまっている事を聞いて、私は呆れています、ただ単純に呆れています - あなたは子供の時あれ程ボヘミアンで自由奔放だったではないですか。勘違いしないでね、Apple の従業員が誰でもスポーツカーを持てる様になったのは素晴らしいことだし、あなたの Mac も iPod もそしてあの新しい iPhone とか言うものについても、私は誇らしく思っています、でもあなたは年相応の行動をしなければなりません。

あなたは、世界はあなたを中心に回っているのではないことが分かるだけの年になっているはずです。Macworld Expo は我々家族の年一回の集まりなのです。この集まりは、都合が良いからとか、安いからとか言う理由で参加するのではないのよ。あなたはこの集まりに家族の一員だから行くのであって、それが家族がやることなのです。そう、Shawn 叔父さんはど派手でテカテカのキャットスーツを着た女の子も数人は連れて来るでしょう。そしてそう、従兄弟の Paul はあなたを痛めつけるあいつを登場させるでしょう - 名前は何だっけ?Mobs?彼のことは "The Simpsons" で見たことがあると思うけど - いずれにしても、従兄弟の Paul は皆の前で彼を立たせこの一年あなたが何を狙っていたかについて話をさせようとするでしょう。もし彼が今回は話すことがあまりないとか気分が良くないとかしたら御免なさい、でもそれが家族と一緒ということなのよ。所で、彼にもうちょっと明るい色のシャツを着ても良いのよと言ってくれない?後ろの方にいる私たちの中には良く見えないという人もいるし、それに正直言って、

今みたいな時代にはもっと元気の出る服装の方が歓迎されるというものよ。

しかし、あなたが理解しなければいけない一番大事なことは、Macworld Expo は全てがあなたについてと言うことではない事。何も毎年驚く様な製品と革新的な技術で我々を印象付けようとする必要なないのです。勿論、私達はあなたの成長と繁栄を願っているが、あなたが今いるそのままであなたを愛しているのよ。家族の集まりは家族全部についてなのだから、あなたの話を皆のことについての話に変えてもなんら恥じることはないのです。あなたはあなたの新しい製品のことそしてどれだけ稼いだかについて話すのに忙しくて、他の人達があなたのコンピュータでどれだけ素晴らしいことをしているのかという様なことを我々と分かち合うことを忘れてしまっているようね。NASA は使っているの?Mac が宇宙へ行く予定はないの?世界をより良くするためにどの様に使われているの?あなたのお婆ちゃんは、Nobel 賞受賞者達は使っているのか、そして癌の研究にも使われているのか知りたがっていますよ。

次に、Apple Store は小さな家族の再会の場所の様だと思っている人達のこと。あなたの Apple Store は確かに展示場よね。もっと木を多く使って鉄の使用量は減らすべきよ、そしてあの New York City Soho 店のガラスの階段は何時事故が起こってもおかしくないわよ。でも Apple Store は座るところも殆どないし、とても Australia の従兄弟と近況を確かめ合える様な場所ではないわね。みんなあなたの店だし、あなたのしたい様には出来るのはわかるは。でも年に一回、家族の集まりに来るのはそれ程大変なことなの、みんなが来るのよ?

正直言って、あなたは根っからの駄々っ子でみんなの感情を傷つけているのよ。あなたの iPod を成功させたのは誰だと思っているの?そして iPhone はどう?それはよその人達?いいえ、それはあなたの Mac 家族だったのよ。Target の陳列棚で全ての iPod をもっと目立つ所に移し変えたのは他でもない我々だったのよ。友人たちがポッドキャストを聞くのを病みつきにさせたのも私達なのよ。良い時も悪い時もあなたのそばにいて、時には自分の経歴さえも危うくしながら来たのは私達なのよ、当時 1990年代の後半、あなたは決断が出来ずそして疑念から抜け出られないでいたのよ。

機能している家族は集まりを持ちそこに誰もが出来る限り来るものなの。あなたの来ないという決心はそれで良いというものではありません、そしてあなたは考え直すべきです。Lesa 叔母さんは涙を流していますよ、従兄弟の Andy も、もしあなたが来ないなら彼も来るのを止めようなどと考えているし、そしてもっと遠い親戚の中には、あなたの芝居がかった言動に呆れて、次にあなたが困った時にはあなたを支援するのは止めようなどと思っている人達もいるのよ。

私はあなたの母です、だからいつもあなたを愛しているし、もしあなたの気が変わって我々の Macworld Expo 家族集会に来るというのであれば、何時でもテーブルにはあなたの場所が用意されていることをあなたが知っていることを願っているわ。

母より

追伸:何時になったらあなたの父親と私の住所録を上手に共有できる様になるの?

追追伸:ひょっとして書き留めていないといけないから言っておくけど、2010 Macworld Expo の日取りは 1月4日から 8日までよ。それまでの間に従兄弟の Paul と仲直りするのは何も間違っていないし、そこそこのホテルの部屋も法外な値段を払わずに予約できると思いますよ。

追追追伸:私がこの手紙を書いているのはあなたを愛しているからよ。電話頂戴。


Quicken for Mac、Extended Validation 証明書サポートを欠く

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

先週、Seattle を襲った雪の第一波の最中、私は私の信用金庫である BECU (前は Boeing 従業員専用であった) から Quicken 2006 for Mac を使って銀行取引明細をダウンロードしようとしたら奇妙なエラーを受取ってしまった。私は、向こうで何かが具合悪くなり、詰めている人もいないのだろうと思って、その時はあきらめた。しかし、この問題は消え去ることがなく、その理由を知るため銀行へメールを一本送った。

その答えは驚きに値するもので、そして明らかに BECU 側でもある程度の調査を要するものの様であった。 Quicken 2007 for Mac (最新版である) とそれ以前のバージョンは、保護された Web サイトが本当に自称しているサイトであることを保証するより新しい、うわべはより厳格な方法へのサポートを欠いているのである。Quicken Community サイトにはこのBECU 問題に関するスレッドがある (最新のメッセージを見るには一番下までスクロールする)。

デジタル保証書 -- 中身はこうである。他の金融機関と同様に BECU は、Web ブラウザや Quicken と自らの Web サイトの間の接続を保護するため SSL/TLS を使っている。SSL/TLS 接続はデジタル証明書を使用しており、これは嗅ぎ付けられないセッション固有の暗号鍵の交換を可能にすることを目的としたものである。

Web サイトは証明書を VeriSign の様な certificate authority (CA) から取得し、そしてその機関は証明書にサインをするのに暗号処理を使う。この CA のサインは、予めオペレーティングシステムやブラウザに組み込まれているサインに対して照合され、ユーザーが正しいサイトに接続されていることを確認する手助けをする。

この様にして、あなたのブラウザが保護された Web サイトから最初のページをリクエストすると、最初にそのサイトの証明書を受け取り、次にその CA のサインが正当であるかをチェックすることでそれが本物であることを確認する。本物であれば、暗号化接続が進行する;もしそうでなければ、警告を受取る。(更なる詳細を知りたければ Chris Pepper の "SSL/TLS でセキュアなコミュニケーション: ハイレベル概観" 2007-06-25 を参照。)

BECU は、私がこの問題に直面し始めた丁度同じ頃に VeriSign の Extended Validation (EV) を使い始めた。EV 証明書は身元と信用の問題を解決するべく意図されたものである。CA が通常の証明書を発行する時、その証明書を要求している人が正当な実在者であるかどうかを確認する作業は殆ど行わない。

この結果、犯罪者がある会社名を他のドメインに不正に関連付けることが可能となってしまう。ユーザーがその証明書をチェックした時、そのドメインに馴染みがなくとも期待されたその会社名を見ることとなる。(この証明書データを表示させるには、多くのブラウザでは鍵アイコンをクリック或いはダブルクリックする。そうすれば、登録者名と少々の非技術的なデータが表示される。)

EV 証明書は、それを発行する CA に対して申請者或いは団体の確認を、その証明書が要求されているドメイン名の所有者をチェックする等々のより広範囲な確認作業を行うことを課している。(EV 確認をもってしても、SSL/TLS は安全を保障する完全な方法ではない。Dan Kaminsky が発見した攻撃者が与えられたドメイン名検索 - www.tidbits.com の様な - に対して代替の IP アドレスを付与することを可能にする DNS の欠陥の例もあり、DNS が脆弱な場合は SSL/TLS 証明書も如何に脆弱になりうるかを示している。"Apple、DNS が攻撃される危機的な欠陥をパッチせず" 2008-07-24 参照。)

通常の SSL/TLS 証明書には $30 から $500 かかる;EV 証明書はそれに加えて更に数百ドルかかる。銀行が、宛先違いや不正の可能性を避けるため EV 証明書を採用するというのは確かに理に適っている。

Web ブラウザでは、EV 証明書を使うサイトはそのロケーションバーの中に追加の情報を示すのが代表的である、例えば緑の背景に白の社名の様に。Firefox 3, Safari 3.2, Opera 9.5, Internet Explorer 7, そして Google Chrome は EV をサポートしているブラウザの例である。(EV 証明書と Web ブラウザに関する更なる詳細については、Rich Mogull の "Safari のアンチフィッシング新機能は役に立つか?" 2008-11-18 参照。)

Quicken' の問題 -- Quicken 2007 for Mac とそれ以前のバージョンは、この EV 証明書を正しく扱うのに必要な知性を明らかに持ち合わせていないようである。これは理解に苦しむ、なぜならば EV は SSL/TLS の一つの拡張に過ぎないからである - 一つのフィールドを追加しているが、通常の SSL/TLS と基本的に違う所はない。より古いブラウザでも EV 証明書があっても働き、それはその追加情報を理解できない場合でも変わらない。

これの意味する所は恐らく Intuit は Quicken の SSL/TLS プロセスシステムにバグがあり、それが EV 証明書の追加データによって誘引されたのではないかと思われる。

BECU からの明細書 (彼らの顧客サービスの一部として電子メールで送られて来た) にはこう書いてある、"我々は Intuit に連絡を取り我々の Quicken for Mac ユーザーに迷惑をかけない解を案出すべく前向きに検討している。しかしお詫びしなければならないが、現時点ではこの機能が何時再度貴兄の使用に供せられるようになるか言えない。"

私がコンタクトした Quicken のスポークスマンはこの問題は認識しており、解決策も見えて来ていると説明してくれた。彼らは既に BECU とも協力しており - 信金が言った様に - パッチされたバージョンをテストすることになっている。しかし、この人によれば、EV 証明書をこの目的のために使っている銀行はまだ少なく、他の銀行の導入計画もまだ先なのでパッチバージョンはその切替前に十分間に合うという。

Intuit が言うには、この修正版は目下試験中で、"可及的速やかに、ここ数ヶ月中には" リリースできるであろうとのことである。私には同社が無理な約束はしたくないというのは分かるが、遅れるよりは早くなることを願うものである。"数ヶ月" というのは、オンラインバンキング無しでやるにはかなりの長期間である。

この問題は Quicken for Mac の全ての最近のバージョンに影響しているが、Intuit が約束しているのは Quicken 2007 に対する修正だけである。このスポークスマンは、同社はそれ以前の複数のリリースもカバーしたいとは思っているとは語っている。

しかしながら BECU 顧客サポートからの追加のメールで、Intuit は BECU に対して Quicken for Mac のアップデートはせずに、Quicken Financial Life for Mac と呼ばれる新しいパッケージがその代替となり、そこで EV サポートもするであろうと言ったと私は告げられた。この新しいパッケージが出されるのは 2009年半ばである;これは現在ベータテスト中である。私は、Intuit から私が受取った回答がより本当であることを望んでいるが、BECU はより新しいソフトウェアが間もなく出されるとも言われた。

BECU はまた OFX (Open Financial Exchange) フォーマットから、これは一昔前のものである、QFX (Quicken Financial Exchange) フォーマットへと移行中であるとも語った。この QFX フォーマットは OFX から派生したもので Quicken 固有の拡張子を使用している。QFX は古いバージョンの Quicken for Mac によってもインポートできる。


セキュア証明書ハック、ユーザーには危うからず

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ある研究者たちのチームが、これまで希望的に不可能だと思われていたことをやってのけた。それは、デジタル証明書の偽造だ。デジタル証明書とは、完全に正当と見えるウェブサイトとの間でセキュアな SSL/TLS 接続を作る際に、ウェブブラウザが相手の身元と整合性を認証するために用いるものだ。これが偽造できるとなれば、一大事なのか? いや、そう心配することはない。(完璧な詳細情報は、TidBITS のセキュリティ担当編集者 Rich Mogull がもっと技術的な説明を彼の Securosis ブログに書いている記事でお読み頂きたい。)

偽造された証明書が危険なのは、信用を求めている者に対して、つまり平均的なインターネットユーザー(そんなものがあるとすればの話だが)からセキュリティ専門家の Bruce Schneier のような人まで誰にも、問題のサイトがその自称している通りのものだと証明書が告げるからだ。もしもその証明書が無効なものであれば、あるいは正しくないパラメータを持っていれば、ブラウザからあなたに警告が示される。ところが、今回発見された方法で作られた偽造の証明書は、ブラウザの警告を引き起こさない。なぜなら、実際の正当な証明書と全く同じものだからだ。

これを別のアタックと組み合わせれば、例えば DNS 項目を改ざんするウイルスとか、ISP や大学のネットワークのように多くのユーザーを持つネットワークに対する DNS 汚染アタックなどと組み合わせれば、偽造の証明書を使ってユーザーアカウントから情報を引き出したり、パスワードのデータを盗んだりして多くの危害を加えられる可能性がある。

SSL/TLS はセキュア電子メールや FTPS (FTP over SSL/TLS) など、他のインターネットサービスでも使われている。例えば、電子メールの回収にプレインな POP を使えばパスワードが暗号化されない。だから、ほとんどの ISP ではセキュア版、つまりすべての POP 処理にわたって(公開の場を通り抜けるパスワードも含めて)SSL/TLS トンネルの内部に包み込む方法を使うようになってきている。ところが、偽造証明書を使うアタッカーが登場すれば、セキュアな電子メールホストを騙してトラフィックの出力先を変更させ、POP 経由で送られる数多くの電子メールパスワードに偽物のホストがアクセスできるようにしてしまうかもしれない。同じことが FTPS にも、その他 SSL/TLS をラッパーとして使う他のプロトコルについても言える。

デジタル証明書は SSL/TLS では基本となる部分だ。セキュアな接続のために、つまり http でなく https で始まる URL による接続を開くために、ブラウザはウェブサーバに証明書の公開部分を送るように依頼する。そして、その証明書を認証機関 (CA) として知られるサードパーティから取り寄せた暗号署名と比較検証することで認証をおこなう。

私が最近の記事“Quicken for Mac、Extended Validation 証明書サポートを欠く”(2008-12-23) でも述べたように、CA はブラウザとサーバの間の信用関係を繋ぐ接着剤を提供する。ブラウザは(そしてオペレーティングシステムは)あらかじめいくつかの大手の CA からの証明書をロードしている。ブラウザがあるサーバの証明書を認証しようとする時、ブラウザはあらかじめロードされたデータと照合することによってその署名を確認することになる。(SSL/TLS に関してもっとずっと詳しいことが Chris Pepper の記事“SSL/TLS でセキュアなコミュニケーション: ハイレベル概観”(2007-06-25) で読める。)

アメリカ、オランダ、スイスの独立および大学所属の研究者たちから成る今回の研究チームは、現在ほんの少数の CA だけで使われている弱い暗号化のアルゴリズムと、CA が証明書を発行する方法に潜む欠陥とを組み合わせることによって、実際に有効な偽造項目が作れることを発見した。今回のケースでは、VeriSign 社の一部門である RapidSSL がターゲットとして選ばれた。研究者たちは、典型的なサンプルを用いて RapidSSL が最も弱い形の SSL/TLS サーバ証明書のうち 97% に署名を与えてしまったことを確かめたからだ。

RapidSSL は MD5 と呼ばれる署名アルゴリズムを使っているが、これはもはや時代遅れとなっている。現在もこれを使っている CA の中では RapidSSL が最も大きいところのようだ。研究者たちは RapidSSL の発行過程に含まれる二つの弱点を利用した。一つは順次的シリアル番号で、これにより彼らは週末の反応の遅い期間に証明書を購入することで数字の範囲を予測することができた。もう一つは予測可能な日付スタンプだった。これらに加えて、一見正しく見える MD5 署名を偽造するという以前から知られていたテクニックを組み合わせることで、彼らは有効な偽造証明書を作り出すことに成功したのだった。(ちょっと面白い情報だが、この研究者たちはゲーム機 Sony PlayStation 3 を 200 台も使って平行計算をさせることで偽造証明書を生成させたという。パワフルなマルチコアのプロセッサを持つ PS3 で!)

この研究者たちは、弱点を持つ CA が一つあれば、その CA を信用するすべてのブラウザとオペレーティングシステムが危機にさらされることを明らかにした。ブラウザやオペレーティングシステムの中に CA 用の署名を内蔵するという現在のシステムでは、CA を認証する、という自らの根性を試す行為のために、内蔵のデータ以外のものは何もチェックを要しないようになっている。

幸いにも、他の CA はほとんどすべてが SHA-1 を使っている。これはより新しくて強力な署名アルゴリズム(ハッシュ法ともいう)で、こちらも理論的には破られているのだが、それでも実際の用途にはセキュアだと見なされている。SHA-2 も既に入手可能となっており、SHA-3 をデザインするためのコンペティションも現在進行中だ。(残念なことに、もう何年も前から警告が出されているにもかかわらず、依然として MD5 は多くのソフトウェアの中で整合性チェックのために広く使われているし、いくつかのソフトウェア配布に際しても使われている。)

RapidSSL は CA の中で MD5 を使うものとしてはほぼ唯一のものであり、現在は既に会社として問題を認識しているので、今回発見されたクラックが実際に再現される可能性はあまり大きくないと思われる。RapidSSL の親会社である VeriSign が Washington Post 紙の記者に語ったところによれば、彼らも少しずつ全証明システムの中から MD5 を廃止している最中であり、2009 年 1 月が過ぎた後にはもはやどの CA にも MD5 が使われていないようにする予定だという。

その同じ日の遅く、VeriSign でセキュリティの記事を書いている Tim Callan がブログ記事をポストして、RapidSSL はもはや MD5 署名を使っておらず、まだ SSL/TLS 証明書のための処理に MD5 を使っている部分がいくつかあるものの、それらはいずれも RapidSSL の持っていた欠陥は持たないことを確認した、と述べた。

研究者たちはアタックの再現ができるほどに詳細な情報を提供していないし、各 CA でもおそらく即座にそれぞれのセキュリティ処理をチェックしているところだろう。研究者たちの予測によれば、彼らの発見を実際に再現するためには MD5 の弱点に高度に精通した人々でも丸一カ月熱心に働くことが必要だろうとのことだ。

VeriSign にあらかじめこの論文の通知がなされることはなかった。けれどもこの研究者たちはいくつものウェブブラウザ開発チームには非開示合意の下に詳細情報を提供した。研究者たちは、VeriSign がこの論文に対して箝口令を科してリリースできないようにしてしまうことを恐れたのだと説明している。VeriSign の Callan はこれに対し、同社は倫理的なハッカーたちと緊密に協力して作業をしており、対応を強調させることに何の異存もないと応じている。

MozillaMicrosoft はそれぞれ別個にセキュリティ勧告を発表した。Mozilla は「影響を受ける認証機関と協力して作業中で、この危険を予防するために彼らの発行過程が確実にアップデートされるようにする」と述べ、Microsoft は「積極的に状況を監視中で、情報が顧客に知らされるべく関係する認証機関と協力して作業した」と述べた。これらの行間を読むことはたやすいと私は思う。つまり、これら二社は「仕事をきちんとしない奴は辞めろ」と言っているのだ。Mozilla、Microsoft (Windows と Internet Explorer)、Apple (Mac OS X と Safari)、Opera、Google (新しい Chrome ブラウザ) としては、きちんと責任をとれない機関については単純にその CA サポートを無効にするようなアップデートを出せばよいだけなのだから。

さきほど触れた私の書いた Quicken の記事の中で扱った Extended Validation 証明書は必ず SHA-1 で署名を受けなければならない。従って、EV ステータスを示す「緑のバー」を今回のテクニックによって偽造することはできない。

MD5 から SHA-1 への切り替えは、どんな CA においてもプログラミングの面から言えばごく簡単なことに過ぎない。それよりも重要なのは、CA が必ず実施しなければならない一連のセキュリティテストがあって、それによって CA が正しい方法で SHA-1 を使っていることを確認するということだ。この問題については、潜在的危険は近いうちに消えるはずだと私は思う。

長期的に見れば、「信用」とは何か、という点に関する改善がなされるべきだ。今回発見された弱点のお陰で、多くの可動部分の狭間に、いかに多くの暗黙の信頼が前提となっているかが明らかとなった。我々は「監視人を見張る者は誰ぞ?」という質問の答を知っている。それは認証機関 (CA) だ。

しかしながら、今回の研究で白日の下に晒されたのは、この信用の蜘蛛の巣(ウェブ)の中に、我々がもう一段上のレベルの監視者を必要としているということだ。監視人を見張る者がいるが、その者自身もまたきちんと見張られている、そのことを確実にする何らかの方法が必要だということだ。


NoteBook 3.0、ページの概念を拡張

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私はずっと以前から、講演会場や教室に座ってノートを取りながら、ノートの中に話されていることの言葉だけでなく _意味を_ 抜き出して書いて行ける人たちを羨ましいと思っていた。彼らのノートを見ると、耳を通り過ぎ行く言葉の多くは記録されていないが、いろいろな図形や、手早く書いた図式、線などが概念を図解していることがよくあるのだ。

Circus Ponies の Jayson Adams が NoteBook 3.0 のデザインに着手した時、きっと彼はこうした才能あるノート取り名人たちのことを頭に置いていたに違いないと私は思う。私は以前から NoteBook が大好きで、よくこれを使っているが、大体においてその目的は進行状況リストを管理するためで、TidBITS や Take Control に関係した何らかの複雑な仕事をどのようにして実行するかを記述した長大なアウトラインといったものが多い。電子ブックをリリースする際や、印税の計算をする際など、私はいつも自分の進行状況リストをチェックして、見落としていることがないかどうかを確かめる。けれども、こうしたリストはどれも重要なものではあるが、実際のところこれらはただのよくあるアウトラインでしかない。それならば、基本的に NoteBook 2.1 で十分できる。

新しいページとオブジェクト -- けれども NoteBook 3.0 になって、Circus Ponies は NoteBook における仮想ページの概念を根本から考え直し、アウトラインベースの Note ページに加えて、Writing ページというものも作った。そこでは普通のワードプロセッサと同様にフリーフォームのテキストが入力できる。NoteBook 3.0 にはまた、タスクリストのために設定された Note ページである特別の To Do ページや、Writing ページが3つのセクションに(右側にノート部分、左側に復習質問部分、下の端に要約部分)分かれた特別の Cornell Note Taking ページもある。皮肉なことに、私はこれが発明されてから 30 年以上も経って Cornell を卒業したにもかかわらず、私が Cornell Note Taking System という言葉を聞いたのは今回が初めてだった。

あなたがアウトラインベースの Note を開いているにせよ、フリーフォームの Writing ページにいるにせよ、NoteBook 3.0 は何がページに現われ得るかという点において 2.1 で可能であった範囲を超えるところにまで拡張を続ける。ツールバーにあるコントロールを用いて、さまざまな種類の図形や、いろいろな線をページに追加できるようになった。これらのコントロールを使いこなすには多少慣れが必要だ。これらは最初はメニューであって、クリックしてそのままホールドすれば現われる。(普通のメニューのようにただクリックすれば現われるわけではない。)そしていったん好きな図形または線を選んだ後では、これらは「泉」となってその中からオブジェクトをドラッグして実際のページの中へと持ち込める場所になる。ツールバーを表示させておきたくない人には、ページに図形を挿入するための別方法として Shapes メニューもある。いったん図形または線がページ上に登場した後は、ハンドルをドラッグすれば形状が変えられるし、インスペクタを使えばカラー、フィル、回転、シャドウ、矢印、その他の変更ができる。また、テキストノートオブジェクトの追加はただ単にページ上でダブルクリックしてからタイプするだけでよい。これについても、変更を加えたりページ上の好きな場所に置いたりできる。

人によってもっと興味深く思うかもしれないのが、NoteBook 3.0 に新装備されたツールバー項目 Ink だ。これは View > Customize Toolbar によって自分で追加しなければならない。Ink アイコンをクリックしてホールドすればメニューが現われるし、またアイコンをクリックするだけで Mouse、Sketch、Write の各モードを切り替えることもできる。Mouse モードは通常の挙動だ。つまり、どのオブジェクトもページ上を移動させることができる。けれども Sketch モードでは、クリックしてドラッグすればフリーハンドの図をページ上に描くことができる。マウスボタンから手を離す度に、新たなオブジェクトが作られる。Write モードはスタイラスペン付きのタブレットを持っている場合にのみ利用でき、NoteBook が Apple の Inkwell テクノロジーを使ってあなたが描いたものに対し手書き文字認識を行なう。私はタブレットを持っていないのでこれを試すことができなかったが、NoteBook 3.0 の各種新機能に加えてタブレットがあれば、図をたくさん使うような教室の授業でノートを取るには最強の組み合わせではないかと思う。

レイヤーとスティッキー -- これらのオブジェクトは実際のページの上にあるレイヤー上に乗っているので、それらを動かしてもその下にあるテキストやアウトラインに影響を与えることはない。それでも、長いページを下方にスクロールした際には下のテキストにくっついて動いてくれる。このことをわざわざ強調したのは、昔からある Post-it Notes に似たスティッキーノートを貼り付けたり、あるいは会計士たちが確定申告書の中であなたの署名を必要とする部分に貼り付ける札に似たフラグを付けたりすることもできるからだ。これらのスティッキーノートやフラグはまたもう一つ別のレイヤーの上にあって、こちらは下にあるテキストとくっついて動いたりはしない。だから、そういうものをぺたっとページに貼り付ければ、あなたがどんなにスクロールしても動かずにいつも見えていることになる。そうは言っても、スティッキーフラグをドラッグし始めてから Option キーを押せば、それをアウトライン中の特定のセルに付随させることができるので、そのフラグについてはそれ以後クリックすればそのセルが強調表示になり、そのフラグがページと共にスクロールするようになる。

実際のところ、スティッキーノートやフラグをページからはみ出した状態で付ければ、そのはみ出した部分はあなたのノートブックの中で別のページに行った後でも見えている。その見えている部分をクリックすれば、そのスティッキーのページに戻れる。もちろん、これこそまさに現実のノートブックにおいてスティッキーノートやフラグを使うやり方そのもので、同じやり方が仮想のノートブックでも使えるのは便利だ。作業の邪魔になる程ゴチャゴチャしてきたと思ったら、View > Stickies and Flags コマンドを使ってすべてのスティッキーを一斉に隠したり表示させたりすることもできる。

スティッキーノートやフラグは、テキストも、ink 図さえも含むことができるが、私の経験では NoteBook が時として自ら混乱に陥ることがあり、私がどれかのスティッキーに ink を加えると、次に終了して起動するまでの間スティッキーノートやフラグが編集できなくなってしまうことがあった。

もう一つ注意しておかなければならないのは、スティッキーノートやフラグが図形や線、それにテキストノートとは少し違った挙動をすることだ。後者の三つは普通のドロープログラムにおけるオブジェクトと同様の挙動をするので、例えばそれを消去したければ、選択しておいてから Delete キーを押せばよい。一方スティッキーノートやフラグについては、ドラッグして位置を変えることはできても消去のために選択することはできない。その代わりに、消したいものはドラッグして完全にページの外に来る位置に持ってくる。すると、気持ちよくポンッと消えてくれる。スティッキーノートやフラグがドラッグできない場合は、おそらくそれはあなたが編集中のものなので、いったんページの他の場所でクリックして編集を終えれば、ドラッグできるようになる。

進化したアウトライン -- 私は決して NoteBook 3.0 がアウトライニングを時代遅れにしたなどと言うつもりはない。実際、それは事実とあまりにもかけ離れている。例えば、セルごとに番号を付けて、それがそのセルの子孫にも引き継がれるよう番号付けを設定することができるし、アウトラインの中で異なったレベルごとに違うセル間隔を設定することもできる。

また、環境設定の中に今回新設されたオプションで、左右矢印キーの機能をページをめくるのでなくセル編集を開始するコマンドに使うようにも設定できるようになった。セルをドラッグすれば、ページ間、セクション間、さらには異なる NoteBook ファイルの間でもセルをコピーしたり移動したりできる。それから、これは私が長年待ち望んだことだったが、Shift-Return を押せば新しいセルが現在のセルの下でなく上に作られるようになった。

その他の改善点 -- NoteBook の広範なオンラインヘルプの中にある What's New in 3.0 セクションはぜひ読んでおくべきだ。ここには上で述べたもの以外にも数多くの変更点や改善点がリストされているが、その多くはかなり微妙な事柄だ。面白そうな変更点をかいつまんでいくつか紹介してみよう:

現時点では、ノート取りや、情報断片管理、アウトライニング、タスクリスト、ファイル保有などの機能を提供することに関して NoteBook とほぼ同等のプログラムは多数存在している。それらすべてと NoteBook を比較することは不可能だろうが、少なくとも私が他のいろいろなプログラムの機能リストをざっと眺めた範囲においては、NoteBook 3.0 はかなりうまい具合に幅広い機能を提供できていると思う。しかも、その中でノート取りと情報収集に焦点を置いていることがはっきりしている。もしもあなたがノートを取ったり、情報を保存したりする場所を必要としていて、その上にさらなる機能も付け加わって欲しいと思うなら、NoteBook 3.0 は一見の価値がある。

詳細 -- Circus Ponies では 30 日間有効の無料試用版を 14.8 MB のダウンロードで提供している。NoteBook 3.0 の新規購入価格は $49.95、アカデミックユーザー価格は $29.95 で、3 ユーザーのファミリーパックが $99.95 だ。Circus Ponies から 2008 年内に NoteBook 2.1 を購入した人は無料でアップグレードできる。該当する人は、 ライセンスキー取得ページを使って新しいライセンスキーを入手する。2008 年よりも前に購入した人、あるいは MacHeist などのプロモーションバンドルで購入した人には、$29.95 のアップグレード価格が適用される。


TidBITS 監視リスト: 注目のソフトウェアアップデート、05-Jan-09

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Rogue Amoeba の Audio Hijack Pro 2.9 ではインターフェイスがデザインし直され、各要素は大体において馴染みのある感じを残しつつ素敵な輝きを身に付けている。Recording Bin は録音後に ID3 メタデータタグを編集できるようになった。従来は iTunes に読み込むか、あるいはその他のソフトウェアを使ってエラーを修正したり変更を加えたりしなければならなかった。今回の新リリースで、グローバルな LCD 風ステータス表示に Hijack、Mute、Record、Split のボタンが並ぶようになった。Soundflower やその他の支援プログラムへのアップデートも含まれており、内蔵アートワークのサポートも含まれている。バージョン 2.9 ではまた従来のリリースが Mac OS X 10.5.6 の下でクラッシュする可能性のあった問題も修正されている。(登録料金は $32、アップデート無料、7.2 MB)

Mozilla の Firefox 3.0.5 は人気のウェブブラウザの比較的マイナーなアップデートで、さまざまな セキュリティ および 安定性の問題を解決することに焦点が絞られている。中でも注目すべきはユーザ補助装置機能を実装したことと、複数の署名済み XPI を同時にインストールするとクラッシュを起こすバグを修正したことだ。その他の機能拡張としてはベンガル語、エスペラント語、ガリシア語、ヒンディー語、ラトビア語の各言語のサポートがある。また、クラッシュ報告でユーザーが OS 固有の情報を送信できるようになった。(無料アップデート、17.2 MB)

The Camino Project の Camino 1.6.6は Mac に焦点を当てた Gecko ベースウェブブラウザのメンテナンス・アップデートだ。この最新版には Mozilla Gecko レンダリングエンジンがバージョン 1.8.1.19 にアップグレードされるとともに、Flash アニメーションをブロックするコードのバージョンもアップグレードされて広告ブロック機能が強化された。その他の変更点としては多数の言語のサポートが追加された。(無料、英語版 15.3 MB、多国語版 18.7 MB)

Symantec のNorton Internet Security for Mac 4.0 は、このインターネットセキュリティソフトウェアのスイートの(2003 年以来初めての)メジャーなアップデートだ。今回の新バージョンには、ウイルス、フィッシング詐欺、個人情報盗難、インターネットワームに対する保護に加えて、双方向ファイヤウォール機能、ファイル保護、ブラウザ保護の機能も含まれている。このソフトウェアは、スパイウェア、ウイルス、トロイの木馬、マルウェア、インターネットワームを自動的に探知し除去する。Mac OS X 10.4 および 10.5 と互換で、Intel および PowerPC ベースの Mac でネイティブに動作する。($79.99)

Ambrosia Software の Snapz Pro X 2.1.3 は静止画およびビデオによる人気のスクリーンキャプチャユーティリティの最新版だ。今回のアップデートではさまざまなバグが修正され、べらぼうに長いムービーを生成したり -2014 エラーを起こしたりしたバグ、デスクトップに保存されたファイルが消えてしまったバグ、Animation codec を使って保存する際の問題、ビデオトラックのないムービーを保存する際のクラッシュ、縁のない画像が Preview で開かれなかったバグなどが解決している。また、Ambrosia Audio Support 2.3.9 は大幅に CPU 使用量を削減した。($69、アップデート無料、14.1 MB)

Noodlesoft の Hazel 2.2.4 はファイル・クリーンアップ・ユーティリティの最新版だ。この新バージョンでは属性ピッカーを片付けてから開き直した場合に結果が一部分しか表示されなかったバグと、シェルスクリプトが重複したバグ、それにルールのインターフェイスで AppleScript を編集することに関係したクラッシュのバグを修正している。その他の変更点としてはメモリリークの修正、成功しなかった unarchive 操作をログする際に時々起こったクラッシュの防止、成功しなかった unarchive 操作の後で一時ファイルがゴミ箱を一杯にしていた挙動の修正、メタデータフィールドが存在しない場合のパフォーマンスの改善、インターフェイスの微調整などがある。($21.95、アップデート無料、1.9 MB)

SmileOnMyMac の PDFpen 4.0.3は PDF 編集ユーティリティのマイナーな安定性アップデートだ。詳細は明かされていないが、この新バージョンではいくつかの安定性の拡張とバグ修正が施された。これらすべての変更は PDFpenPro にも施されている。($49.95/$99.95 PDFpen/PDFpenPro、アップデート無料、11.3 MB)

Ergonis Software の Typinator 3.3.1は人気の自動タイピング・自動修正ユーティリティの最新版だ。今回のアップデートでは添字と下付き文字の定義済みセットを追加し、自動修正辞書を U.S. 用と British English 用に別途用意した。また、このアップデートでユーザーがセット個別のオプションを定義して、例えばセット別の展開サウンドを定義したり、略語用に共通の文字を設定したり、セットごとにメモを付けたりできるようになった。最後にもう一つ、Typinator 3.3.1 は Adobe Acrobat のサポートも改善している。(19.99 ユーロ、アップデート無料、2.7 MB)

Adobe の Lightroom 2.2 は同社の写真管理ソフトウェアの最新アップデートだ。詳細は明かされていないがいくつかのバグを修正し、以下に挙げるカメラのサポートを追加した: Canon EOS 5D Mark II、Canon PowerShot G10、Panasonic DMC-G1、Panasonic DMC-FX150、Panasonic DMC-FZ28、Panasonic DMC-LX3 と Leica D-LUX 4。アップデートは Adobe のウェブサイトからダウンロードできる。(新規購入 $299、アップデート無料、66.2 MB).


ExtraBITS、05-Jan-09 版

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

iMacworld が Macworld Expo をあなたの iPhone や iPod touch 上に -- iPhone か iPod touch を持って Macworld Expo に行きますか? 今週のサンフランシスコでのショウにちょうど間に合わせるように、IDG と Zami.com が iMacworld をリリースした。これは、出展者の一覧(North および South ホールの見取り図も含む)や製品、セッションの一覧表を提供するアプリケーションだ。(リンクは直接 iTunes に繋がる。)(リンク投稿 2009-01-04)

Adam、Inside Mac Radio にて Apple と Macworld Expo を語る -- Adam はまだまだ Macintosh 関係のポッドキャストやラジオ番組への出演を続けている。今回は Inside Mac Radio での Scott Sheppard とのセッションで、Apple が今後のショウから撤退するという状況を踏まえて Macworld Expo の将来について議論する。(リンク投稿 2009-01-04)

Pulsar、XM と SIRIUS ラジオを Mac 上にストリーム -- XM または SIRIUS ラジオサービスの米国内の購読者が、好きな局を自分の Mac で聴くことができるようになった。Rogue Amoeba から公開プレビュー版としてリリースされた Pulsar のお陰で、専用のハードウェアを使ったりウェブブラウザ経由で聴いたりする必要がなくなった。(リンク投稿 2009-01-02)

30 GB Zune が突然死んだ -- Zune が死んだ、こっちでも Zune が死んだ、どうしたらいいんだ、あなたのところで起こったらどうする? Macworld の記事によれば、30 GB の Microsoft Zune プレイヤーが 2008 年 12 月 31 日の朝に一斉に動作しなくなったという。Microsoft はその原因をうるう年に関係したバグだと特定し、問題の起こった Zune も 2009 年 1 月 1 日になれば正常に機能するはずだとしている。(リンク投稿 2008-12-31)

Roku、Netflix Player に HD サポートを追加 -- Roku が同社から出ている $100 の Netflix Player をアップデートし、映画レンタルおよび配送サービスによる高解像度ビデオコンテンツにも対応するようにした。Netflix Player は Netflix からインターネット経由でビデオをテレビあるいはモニタ上にストリームする。Roku はまた Netflix 以外の会社も今後三カ月以内に HD コンテンツを提供するようになることを認めた。(リンク投稿 2008-12-23)

心ゆくまで Macintosh ブギを踊ろう -- Macworld All Star Band のベーシスト Duane Straub が、彼がどうして“Macintosh Boogie”を書くことになったのかという長い長い話(何年にもわたる物語だ!)に、その曲自体のビデオへのリンクも添えてポストした。これこそ、我々が聴いた中では最初の、Mac 限定内容のブギウギ音楽だ! (リンク投稿 2008-12-23)

Adam、Tech Night Owl Live にて Apple と Macworld Expo を語る -- この Apple が Macworld Expo から撤退という話題にまだ飽き足りないという人は、Adam がラジオ番組 Tech Night Owl Live で Apple の決断の背景に何があるかについて見解を述べ、Macworld Expo がまだ続くだろうと彼が思う(少なくとも期待する)理由について語るのを聴こう。(リンク投稿 2008-12-22)

Google Native Code、ブラウザ内部で x86 コードを走らす -- InfoWorld の Neil McAllister が、Google 史上最も大胆不適なものと言えるかもしれないプランを分析する。Mac または PC 上のウェブブラウザ内部で、ネイティブな x86 コードをダウンロードして走らせようというのだ。その目標は性能とセキュリティの向上だが、注意すべきはそのコードがこの目的に特別に書かれたものであるか、あるいは Native Client 用に再コンパイルされるかしなければならないことだ。だから、これは決してあなたのお好きなアプリケーションが突然一斉に Firefox の中で使えるようになるという話ではない。(リンク投稿 2008-12-19)

音楽業界の関心の的が個人から ISP にシフト -- 全米レコード協会 Recording Industry Association of America (RIAA) が、不法に楽曲をダウンロードしたと疑われる人々を裁判に訴える(訴えられた中には既に亡くなった人たちや、コンピュータを持たない年金生活者のような人たちもいた)という従来の姿勢から、ISP に対してその購読者で RIAA が不法なアップロードをする人物だと主張する者への接続を切らせるという方針へと移行しつつある。RIAA がその推定上の違反者に関する個人情報を得ることはないが、この動きに加わる ISP たちは顧客の利益よりも RIAA の利益を優先させることとなり、また違反行為の特定に際しては RIAA の判断の正確度に依存することになる。(リンク投稿 2008-12-19)

Software Update がインストール中ハングアップした場合の回避法 -- Apple がサポート記事をポストし、ソフトウェア・アップデートが「インストールの構成中」段階で反応しなくなった場合にどのようにすれば正常な状態に戻せるかを説明(部分的にしかダウンロードされなかったファイルを消去する)している。このバグは Mac OS X 10.5.6 において修正されたが、10.5.6 へのアップデートの段階ではまだ出現する可能性がある。(リンク投稿 2008-12-18)

Mac OS X 用 AOL Instant Messenger 1.0 リリース -- AOL がようやくアップデート版の AIM をリリースした。これまで数週間、公開ベータテストにかけられていたものだ。これは、特に何ということもない。次へ行こう。(リンク投稿 2008-12-16)

New York Times 記者、サイバーセキュリティ担当に異動 -- ベテランの New York Times テクノロジー担当記者 John Markoff は、これまで長らく同紙の主要な Apple ウォッチャーの一人だったが、今回担当替えとなってコンピューティングと科学が交わる分野、さらにはテクノロジーが社会に与える影響や、いわゆるサイバーセキュリティ・サイバー戦争といった内容を受け持つこととなった。コンピュータのセキュリティに対する攻撃のリスクが個人にも、企業にも、さらには国家においても大きなものとなって、これほど主流の報道機関でさえも担当範囲に据えなければならくなったとは、何とも恐ろしいことではないか。(リンク投稿 2008-12-15)


TidBITS Talk for 05-Jan-09 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Labels & Addresses でホリデーカードに正気を取り戻す -- カードや封筒の宛名書きを印刷するために Address Book を使わずにする方法を、読者たちがいろいろ語り合う。(メッセージ数 8)

ライターの投稿追跡用ソフトウェアは Mac 用で存在するか? -- ある読者が、ライター投稿を追跡するための Mac 用ソフトウェアを探している。(メッセージ数 3)

Now Up-to-Date から iCal と BusySync に切り替え -- Adam の記事を読んで、カレンダーソフトウェアについて、iCal の限界、イベントデータの同期などの議論が盛り上がる。(メッセージ数 13)

学んだ教訓: バックアップせよ、説明書は残しておけ -- ラップトップ機の RAM が台から外れ落ちてしまうと何が起こるのか、この読者は苦い経験を通じて学んだ。(メッセージ数 2)

Backblaze がバックアップサービスの Mac 用ベータを開始 -- オンラインバックアップのアップロード速度が遅いのは、インターネット接続だけが要因なのか? それとも、ベンダーによってパフォーマンスが異なるのか? (メッセージ数 4)

Mac OS X 10.5.6 アップデートの問題点 -- Mac OS X 10.5.6 にアップグレードした際、Adobe Creative Suite 3 を使っている人たちの一部で問題が起こった。(メッセージ数 3)

Apple、10.5.6 でほぼ即時の MobileMe 同期を追加 -- Mac OS X 10.5.6 での改善点のうち話題にならなかったものをいくつか、ある読者が説明する。(メッセージ数 2)

ハンドヘルド GPS と Mac -- ハンドヘルド GPS 機器の購入を検討している人はいませんか? TidBITS 読者たちが、それぞれの体験談を寄せる。(メッセージ数 6)

Steve Jobs と Macworld -- Macworld Expo からの Apple の退場が、そして Steve Jobs キーノートの終了が、この会社とその CEO にとって意味するものは何か? (メッセージ数 23)

Macworld Expo: その長期凋落傾向 -- ある読者は Macworld Expo が既にその役割を終えたと考えているが、いろいろな利点がまだあるとみる読者たちもいる。(メッセージ数 4)

Fiwi が Finder のウィンドウ管理を改善 -- Finder ウィンドウを管理するこのユーティリティに似た機能を提供する無料の AppleScript スクリプトを、ある TidBITS 読者が書いた。(メッセージ数 6)

ワイヤレスキーボードの問題 -- Apple 製ワイヤレスキーボードの挙動が変になった時、その犯人は「ユニバーサルアクセス」システム環境設定だった。(メッセージ数 6)

(ADB パワー on/off キー -- 新しい製品の中には、コンピュータが走っているかどうかに応じて周辺機器への電源の供給を賢く制御できるものがある。(メッセージ数 5)

電子メールが消える -- アカウントがまだ生きているという証拠があるのに Mac が突然電子メールの受信をしなくなった場合、どこからトラブルシュートを始めればよいのか? 読者たちがそれぞれ提案を寄せる。(メッセージ数 10)

iPhone を接続しても iTunes が自動起動しなくなった -- iTunes が iPhone 同期のために起動しない場合、利用可能メモリ量の不足が原因と考えられる。(メッセージ数 3)

AirPort Base Station の問題 -- 初代の AirPort ベースステーションを出荷時状態にリセットしようとしたが、それは難しいことだとわかった。(メッセージ数 2)

iCal アラームの日付がずれる -- トラブルシュート方法の提案が多数寄せられ、この読者はアラームがなぜ一日遅れて出るようになったかの理由の解明に一歩近づく。(メッセージ数 5)

(ハードドライブが長いファイル名を拒否 -- データをハードドライブにバックアップする際の質問から始まり、議論は一枚の光学メディアにどれだけの量のデータが収められるかという話になる。(メッセージ数 7)

iPhone Remote で Apple TV を音源にする_-- 読者たちがそれぞれに AirPort Express 機器で体験したトラブルを持ち寄る。(メッセージ数 5)

MobileMe 製品同士で違いがあるか? -- MobileMe 購読を Amazon.com 経由で注文すると直接 Apple 経由でするより安いことが多いが、それぞれの箱入りバージョンの内容に違いがあるのか? (メッセージ数 3)

セキュア証明書ハック、ユーザーには危うからず_-- 脆弱性の修正には Glenn Fleishman が記事の中で期待するよりも長い時間がかかるかもしれないが、それは言わずもがなのことだ。今でも第二次世界大戦中の Enigma 暗号化が議論の種になっているのだから。(メッセージ数 9)


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2009年 6月 21日 日曜日, S. HOSOKAWA