TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#963/02-Feb-09

今週の TidBITS は Google をめぐる話題をお届けする。まず、Adam が Gmail にオフラインアクセスのサポートがリリースされたことについて概観し、Doug McLean はマドリードのプラド美術館から 14 の最高傑作絵画の超高解像度版が Google Earth に含められたというニュースをお伝えする。その通り、あなたは空中を飛び回って絵画に接近し、その絵の微細な割れ目まで拡大して見ることができるのだ。でも、あまり長い間 Google Earth に気を散らされているのもよくないだろう。Doug は今週号のメインの記事でもっと実用的な話題に注意を向ける。気を散らすものを最小限にしてあなたが仕事に集中できるためにどんなプログラムが役に立つか、という話だ。また、Adam が小銭を iTunes クレジットに替えてくれる Coinstar マシンがあることを紹介し、Joe Kissell は 10 年前に録音された曲の中で自分の現在の電子メールアドレスが歌われるようになった顛末を物語る。今週紹介する主なソフトウェアリリースとしては、PersonalBrain 5.0.2、Typinator 3.4、iPhone 2.2.1 Software Update、Apple の iLife Media Browser Update、iDVD 7.0.3、HoudahSpot 2.4、それに SpamSieve 2.7.3 がある。

記事:

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Coinstar マシンで小銭を iTunes 商品券に替える

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

あなたのいっぱい貯まった小銭を数えて現金に替えられる引換券を吐き出すようなマシンをご存知ですよね?少なくともこの辺では、大抵のスーパーにこのマシンは置いてあるが、私は一度も使ったことが無い、なぜならば数える手数料として約 10% も引かれてしまうからである。

でも、それも私が近くの食料品店に置いてある Coinstar マシンのそばを通りかかりギフトカードか 大手の小売店用、そこには iTunes が含まれていた、の商品券として受取るならば、手数料は全くかからないということに気づくまではであった。これは申し分ない、と言うのも、私の $46.24 では、Amazon やその他の対象となっている店で使うとすればたいした金額にはならないが、音楽や iPhone アップスに使えば、これは結構楽しめる金額となる。(これは勿論ニュースとは言えない、と言うのもこのサービスはかなり前から提供されていたからである。しかしながら、もしあなたが私の様にスーパーに置いてあるマシンに殆ど注意を払っていなければ、あなたにとってはニュースであるかも知れない。)

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Apple は Coinstar に対して 8.9% の手数料を Coinstar が通常の取り扱いから引き去る様に、支払うのだと思う。これは iTunes をこれまで以上に広げていくための費用と思えば小さなものであるし、とりわけ普段なら Apple のことなど殆ど考えない人達の目に留まる様な場所では殊更そうであろう。

Coinstar の Web サイトによれば、米国の多くの家庭では家の周りに約 $90 の小銭がころがっていると言う。と言うことは、おおよそ $9.5 billion のお金が貯金箱とかソファのクッションの下とかで眠っているという勘定になる。Apple は政府の救済資金は必要としないであろうが、小銭の一部を取り込むのには喜んで参加すると思われる。

もしあなたの近くのどこに Coinstar マシンがあるのか分からないと言うのであれば、同社の Web サイトには、米国、カナダ、英国そしてアイルランドで、あなたに最も近いマシンを教えてくれる設置場所探索サービスがある。全部のマシンがギフトカード/商品券のオプションを持っている訳ではないので、近くのマシンを探し当てた時には詳細にまで注意を払われたい。


Google Earth の仮想 Prado 美術館

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

マドリードの Prado 美術館は昔から美術を愛する者のあこがれの場所だった。フィレンツェの Uffizi 美術館、パリの Louvre 美術館、ニューヨークの Metropolitan 美術館と並び、Prado は西欧美術の数限りない最高傑作を所蔵している場所だ。けれども残念ながら、その中身を見たいと思えば、これまではマドリード行きの飛行機に飛び乗るか、それとも本物の作品とは比べ物にもならない印刷された複製画をぺらぺらとめくるか、どちらかを選ぶしか方法がなかった。幸いなことに、今回三つ目の選択肢ができた。Google Earth の Prado Museum 機能だ。これで、この美術館に収められた 14 の傑作を超高解像度の写真で見ることができる。

このプロジェクトはもちろん、本物の作品をじかに見ることの代わりには到底なれないが、私たちがこれまで慣れ親しんできた種類の複製写真と比べれば、けた外れに進んだものと言える。14 の作品の画像は、その中には Velazquez の Las Meninas (女官たち)、Goya の The Third of May 1808 (マドリード、1808年5月3日)、Hieronymus Bosch の The Garden of Earthly Delights (快楽の園)、Fra Angelico の Annunciation (受胎告知) も含まれているが、いずれも 140 億ピクセルのサイズだ。標準の 10 メガピクセルカメラで撮った写真の 1,400 倍大きな写真ということになる! これだけ極端に高い解像度になると、一つ一つの筆遣いどころか、キャンバスの織り目や上塗りのひびまではっきりと見える。

Google-Earth-Prado2

このような並外れた画像を制作するために、Prado の技術者たちは三カ月以上もかけて一つ一つの作品ごとに 8,200 枚以上の写真を撮影した。(どうやら Google がその費用を払ったらしいが、合計でどの程度になったのかは明かされていない。)それから、その写真を繋いだり重ねたりしたのだが、その際には Google が信じられないほど詳細にわたる衛星写真を Google Earth で実現したのと同じテクノロジーが用いられた。

残念なことだが、Google Earth Spain の統括部長である Rodriguez Zapatero によれば、Prado にある他の絵画をここに追加したり、あるいは他の美術館にもプロジェクトを拡げたりする予定は今のところないとのことだ。願わくは、今回公開されたものが大きくヒットすれば、Google としてもより多くの世界最高の美術作品たちを超高解像度で利用できるようにするために後押しの力となるのではないだろうか。

これらの作品を見るためには、まず Google Earth アプリケーションをダウンロードしなければならない。プログラムを起動させてから、左下のパネルで 3D 建物レイヤーを選び、それから検索バーに“Prado Masterpieces”と入力する。Prado Museum という検索結果が出れば、それをクリックして美術館の上空に飛ぶ。すると、白いタイルが現われる。それをクリックすれば 14 の絵画が見られる。他のことはさておいても、写真の中でどこまでズームインしてもピクセルの粒が見えたりぼやけたりしないのが驚異的だ。そこまでズームインすれば、いずれにしても何を見ているのかわからなくなってしまうのだから。(このスクリーンショットは Rogier van der Weyden の Descent of Christ from the Cross (十字架降下) から片眼の部分を拡大したものだが、元の絵の大きさは 7.2×8.6 フィート (220×262 cm) もある!)

Prado-Eyeball2


DealBITS 抽選: MathMagic 6 が当たる

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

論文や、レポート、あるいはその他の出版物で、数学的な方程式を書く必要があるのではないか? もしそうなら、ぜひ今週の DealBITS 抽選に応募して頂きたい。今週は、$89.95 相当の MathMagic Personal Edition 6 を3本、賞品にする。これで複雑な数式を書いて、PDF、MathML、LaTeX、EPS、GIF、JPEG、あるいは PICT いずれかのフォーマットに書き出し、ワードプロセッサ、プレゼンテーションプログラム、グラフィックスソフトウェアなどで使うことができる。MathMagic は MathML、TeX、MathType、wiki の方程式も読めるので、他のプログラムで作ったものを読み込んで使うこともできる。幸運が足りずに当選から漏れた応募者にももれなく MathMagic Personal Edition の割引価格の資格が贈られるので、ぜひ奮ってDealBITS ページで応募して頂きたい。寄せられた情報のすべては TidBITS の包括的プライバシー規約の下で扱われる。また、もしもあなたがこの抽選を紹介して下さった方が当選すれば、紹介に対するお礼としてあなたの手にも同じ賞品が届くことになるのもお忘れなく。

[訳注: 応募期間は 11:59 PM PST, 08-Feb-2009 まで、つまり日本時間で 2 月 9 日(月曜日)の午後 5 時頃までとなっています。]


Gmail が Gears で オフラインアクセス可能に

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 細川秀治 <hosoka@ca2.so-net.ne.jp>

私は療養でベッドに寝ていたので、Google の Gmail をセットアップするよい機会だった。 これで POP プロトコル経由でメインメールアドレスに来る全てのメッセージのコピーを Gmail で取り出せるようにした。メッセージはメールサーバにそのまま残して、いつもどおり Eudora でも取り出せるようにした。私がやりたかったのは Gmail を実際に使ってテストすることだ、Eudora を設定して、IMAP プロトコル経由で私の Gmail アカウントにアクセスできれば、完全に Gmail に移行するか Eudora に再度戻るかも決めたとき。ある場所で手動で同期作業でき、別の場所でも作業できる。もちろん、もう一方の目標として、iPhone で私の電子メールにアクセスできるようになることもある。

しかし、私が Gmail のテストをしていた短い間でさえ、なにかの理由で私のブラウザが Gmail と接続できなくて "作業中です" の状態バナーが表示されるのに悩まされた。この問題はかなり速やかに解決するのだが、空港や飛行機中またはインターネットアクセスの無いところでは、きわめて頻発した。(このことは、大都市に住んでいる方には珍しいニュースかも知れないが、世界の殆どの地域では、Wi-Fi の接続性は困難または検出不能で、携帯電話の接続性でさえしばしば途切れたり接続不能なのだ。)このような状況では、Gmail ははっきり言って、完全に役に立たない。ほんの一瞬かそこいら母艦との接続が途切れても、Gmail はうまく働かない。

幸運にも、Google はついに Gmail における Gears サポートを発表した 。これは、Offline と呼ばれる Gmail Labs 機能を通じて動作する。Google Gears とは、 Gmail や Google Docs のようなウェブアプリケーション(あるいは他の会社の作るアプリケーション)がオフラインで使用できるようにするための技術だ。変更はローカルに保存して、その後インターネットに再接続できた際に再同期する("Google Docs を Safari でオフライン利用する方法", 2008-09-01 参照)。Offline は Gmail を Gears に接続する。

Offline は、今や Gmail Labs で誰にでも利用可能になった。言うまでもないが、 Google はこれを“試験的”サポートと呼んでおり、完璧には動作しないかも知れない。そうは言っても、Google は滅多なことではベータ版という名前を引っ込めない定評があるので、公開版と名が付けば、それは彼等が十分に機能すると考えていることを意味している。

Gears は別途インストールする必要があるが、Mac OS X 10.4.11 かそれ以降が走っている Mac で、Safari 3.1.1 または Firefox 1.5 かそれ以降が必要だ。これはまったく妥当な要件のようにも見えるが、 FluidPrism などサイトに固有のブラウザや Gmail 固有の Mailplane クライアント(これは私もテスト中)などを使用しているユーザは少なくとも暫くのあいだ問題が起きるかも知れない。とは言うものの、Mailplane の Gears に対する互換性を調べていて、Twitter で聞いたことによると開発者は論理上 Gears 互換の Mailplane ビルド を創っており、望むべくは、完成版の時点でさほど困難なく Gears のサポートを追加できるだろう。

さて、Gmail Labs タブで“オフライン”が表示されるようになったので、これを試してみる機会があった。インストールのプロセスは期待どおりうまくいった。あなたが、Safari か Firefox で既に Gears をインストールしているものとしよう。Gmail ページの右上にある“オフライン”リンクをクリックする。すると面白いことが起きる。Gmail はあなたのメールの量を見積もり、これからダウンロードする最近のメールがどれぐらいあるかをあなたに告げる。

Gmail-offline

私の場合は、過去三週間で受け取ったメールがダウンロードされると告げられた(これは、私がこのアカウントを使っていたほぼ同じ期間だ)。しかし充分納得できることに、Spam や Trash メールボックスには同期しなかった。また、私が“TC Orders”のラベルを付けたメール(eSellerate から送られてくる膨大な数の Take Control 電子ブック注文通知メッセージ)にも同期しなかった。私の見たかぎり、何が同期できて、何が同期できないかはコントロールできない。これでは、あなたのメールのいかなる厳密なローカルバックアップとしてもこのオフラインアクセスは役に立たない。

一旦 Gears にあなたのコンピュータ上に情報を保存しアクセスする許可を与えると(明らかな理由により、これをするのはあなたの所有するコンピュータのみに限るべきだ)Gears は同期プロセスを開始する。これには数分を要するが、一度同期を終えると、ネットワークとの接続を切って、普通のやり方で Gmail を使うことができるが、右上に接続状態が オンライン、同期中、オフライン、"フレックス接続モード" として表示される。同期はバックグラウンドで頻繁に行われるので、いつでも望むときにオフラインに移行するのが容易になる。

Gmail-synchronization

フレックス接続モードは興味深い。このモードに入るには、手動でステイタスアイコンをクリックし“フレックス接続モードに切り替え”をクリックする。このモードに入ると、オンライン状態であっても、ローカルデータベースにあるメールが読み出される。そのため、接続が遅かったり途切れがちでもメールを効率的に読むことができる。もし可能なら、Gmail はバックグラウンドでメールの同期をはかり続け、同期できない場合は、完全なオフラインモードに切り替わる。

オフラインでは全ての機能が働くわけではない。最も顕著なのは、ページの右側に広告が表示されないこと、Canned Responses のような幾つかの Gmail Labs アドオンが働かないことで、おそらくこれらは必要なときにのみデータを読み込むためだろう。フィルター類など、多くの設定もまたオフラインでは使用できない。しかし全体的な機能として、メールを読んだり、書いたり、検索したりできるし、オフラインでなんら能力不足を感じることもない。他の Gmail Labs のアドオン(頻繁にアクセスする検索語を保存する Quick Link box など)もそのままうまく動く。

我々は Gmail のオフラインのサポートがいかに継続されるかを実際の使用において見ていくつもりだ。当面は、オフラインで働きながらメッセージへのアクセスと、殆どの人々が必要とする機能を提供しているように思われる。電子メールのフルアーカイブとまではいかないにせよ。


Me にログインする

  文: Joe Kissell <joe@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

これは 10年前に録音した歌の中に歌い込まれたメールアドレスを如何にして時間を遡ってよみがえらせたか、そして同時に、あるカナダのバンドがとんでもない文法的かつ技術的な過ちをおかしてしまうのから救ったかの話である。私はこの離れ業に結構誇らしく感じているが、でも心底からこれはかっこいいと思ってくれる人は、10年も前に無名の喜劇フォークトリオの音楽を聞いてくれたカナダの MobileMe メンバーぐらいであろうことは自覚しているつもりである。どちらの人にも:はい、私はロックをやります。

The Arrogant Worms は 1992年以来、おかしな歌を録音して来た。良く知られたヒット曲 (その意味合いはあまり厳密ではない) には、 "Carrot Juice Is Murder" (iTunes - ), "The Last Saskatchewan Pirate" l(詞), "Jesus' Brother Bob" (iTunes - 詞), そして "The Mounted Animal Nature Trail" (詞)) などがある。私は Morgen の影響を受けたのだが、我々は当時 Vancouver に住んでいて、彼らのコンサートに二、三回行ったことがある。

彼らの 1999年のアルバムDirt に "Log In to You" _iTunes - と呼ばれるトラックがあるが、これはコンピュータ語を控えめに連想させる言葉で満ち溢れている間抜けなラブソングである。数週間前、私はベッドに横になり眠ろうとしていたのだが、理由は良く分からないがこの曲が頭から離れなくなってしまった。皆さんにも同じような経験がありますよね。とりわけ、この曲の中で数回繰り返される下記の言葉の流れが何回も浮かんできてしまったのである:

www.love
you@me.com

当然のことながら、改行を聞く ことは出来ないので、この二つのパート間には一拍あるのだが、元々一つのユニットとして考えられたものなのか、そうではなくて元々二つのユニットなのかは聞き手にははっきりしないであろう。

このアルバムが出た時に、この部分に関する多くの苦情が出たという記事を読んだことがあるが、その内容はこれではこのバンドはコンピュータ音痴に聞こえてしまうと言うものであった。最初の "www.love" は一つの Web URL の頭の部分の様に聞こえるが、トップレベルドメインには .love と言うのは無いので、言わば宙ぶらりんとなっている。これは変に未完成に聞こえる。何も後につけないで "www.apple" と誰かが言っている様なものである。

二番目の部分、"you@me.com" は勿論有効なメールアドレスであり得る。しかしながら、"www.love" の部分との近さを考えれば、聞く人は二つのうちの一つの結論に達することを強制されてしまうであろう。二つの部分は切れていると理解される様意図されたものであるか (この場合、不完全な URL の問題が残る)、或いは、この二つの部分はつながったものとして理解される様意図されたもの (こちらの場合だと、Web URL の頭の部分とメールアドレスの終わりの部分の奇妙な混ぜ合わせで、わけが分からない) のどちらかである。いずれにしても、この歌には問題があることは確かである。ファンの中には、"@" は実際には "and" であり、全体では "www.loveyouandme.com" となるではないかと言っていた人もいた - もし本当なら、理に適った解釈だが、良く聞けば "and" ではなく "at" と発音されているのは疑いようが無い。

さて、その晩不眠症と戦いながら、思いついたことがいくつかある。まず最初に、@me.com で終わるものなら何でも理論的には MobileMe のアドレスとしてあり得る。次に、"www.loveyou" の文字列は完璧な形のメールのユーザー名であり、これは @me.com 部分の前に付けられる。三番目は、MobileMe のユーザーの一人として、私のメインの me.com アドレスに向けて最大五個までの無料の別名を追加することが出来る。それでは、実際に私の me.com アカウントに別名として "www.loveyou" を追加できる可能性はあるのだろうか?これは確かめるしかない。そこでベッドから起き上がり、ログインし、そして 30秒後、目的は達成された。

loggedin

びっくりすることには、私はこのアドレス宛のスパムメッセージをまだ一通も受取っていない。(だからと言って、最初になってあげなきゃなどと思わないで。本当に。) しかしながら、私は誇りを持って言えるが、現在、もし誰かがあの歌を聞いてくれて、あの二行を自分のメールクライアントに一行の文字メールアドレスとしてタイプしてくれたら、それはちゃんと働くだけでなく、それは私の所に届くであろう、正真正銘のコンピュータギークであり Arrogant Worms のファンである私の所に。(そして、見え見えの質問にも答えておくと、私も "you@me.com" を 勿論 手に入れようと試したが、お察しの通りそれは入手不可であった。)

さて、Worms 諸君:どういたしまして。お金は要らないよ。ほんの気持ちだけです

(その他の人へ:MobileMe についての私の本を買って下さい。10 ドルです、それだけの値打ちありますよ!)


デスクトップで気を散らすものを最小化

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私はいつもすぐに気が散ってしまうタイプの人だった。大学生の時、私は工学部図書館の地下で、素晴らしいものを発見した。裸電球のぶら下がった勉強のための一人用個室が忘れ去られた避難所のごとく並んでいて、そこは意欲に燃える芸術学専攻の学生にとって気を散らされるものが何もない場所だった。この修道院のようなスペースを区切る本棚さえ、退屈な地質学の調査だのわけの分からぬ計算理論だのを扱うものばかりだったので少しも私の気を引くことはなかった。(もちろん、もっと科学に傾斜した精神の持ち主ならば、気を引かれる題材なのだろうが。)

大学全体の中で、私が本気で書き物をすることができるのは、そこでだけだった。そんな私だから、数カ月前、どこに私はそういう場所を見つけたらよいのだろうかと、真剣に悩んだ。TidBITS の編集チームに加わって、調査しなければならないニュースもあれば、記事も書かなければならないし、机の上にはもの凄く楽しげな時間泥棒たちが山積みになっている。私には何かこれらを調整してくれるものが絶対に必要だった。

そこで、私は自分の気を散らすものを減らしてくれるツールを探すことに決めた。ここで言っておかなければならないが、私はアーティストなので、基本的にビジュアルな人間だ。写真を見ることによって私は最も多くを学べるし、視線の先にあまりにもたくさんのものがあれば私の作業は緩慢になる。電子メールのメッセージが受信箱に入るのが見えれば、あるいは iChat ウィンドウがポップアップしたり、Twitter アカウントがアップデートされたりするのが見えたりすれば、私はそれらをいちいちチェックせずにいられない。調査会社 Basex が 2005 年に実施した研究によれば、そういう人間は私だけではない。仕事に邪魔が入ることによって、平均的な人物の仕事時間が 2.1 時間、つまり 28 パーセントも浪費されているという。私が必要としていたのは、私が晒されているビジュアルな雑音の量を減らすための方法だった。そうすることで、自分の机の上とスクリーンの中身をもっと「禅」的な状態へと転換させたかったのである。

また、私は自分がインターネットをうろつき回るのを阻止する方策も考えた。これこそ、私自身の時間を浪費させる一番の犯人だったからだ。けれども、たとえどれほどの時間を空費しているかの表示が出ても、あるいは行きたい場所へ向かうのを妨げている何かをオフにせよという警告が出たとしても、たぶん自分はそういうものをただ無視してしまうだろうと考え直した。私にとっての問題は時間を空費していることに自分が気付かないのではない。あるいは、どこかのサイトが生産的エネルギーを奪っているのが問題なのではない。本当の問題は、そもそも最初から私が横道にそれることだ。そういうわけで、私に必要なのは目の前の仕事だけに自分の視野を限定するためにはどうすればよいかを見つけ出すことだった。

1987 年風のワードプロセッシング -- 私の仕事は主に書くことなので、探索作業の第一歩は最小機能のワードプロセッサを探すことだった。私は二つの、互いによく似たプログラムを見つけた。Code Alchemists の JDarkRoom (フリーウェア) と、Hog Bay Software の WriteRoom ($24.95) だ。どちらも、スクリーンの表示を一色のカラー背景のみに変え、その上にはテキストとカーソルが見えるだけだ。

どちらのプログラムも、通常通りのウィンドウを出すモードは持っている。このモードを使った場合は、プログラムを終了せずに他のアプリケーションに切り替えることが許される。けれども、JDarkRoom でフルスクリーン表示を離れた場合は、ほんの小さなダイアログだけが画面に残り、再び戻るにはそこにある OK ボタンをクリックしなければならない。一方 WriteRoom では、書類が普通の TextEdit ウィンドウと全く同じに見えるものの中に表示される。

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いくつかのプログラムを同時に使う必要がある場合には、WriteRoom のやり方の方が便利だろう。でも、あなたが WriteRoom なり JDarkRoom なりを使っているのは、たぶんあなたがマルチタスクをできるだけ減らしたいと思っているからではなかったか。そうは言っても、フルスクリーンモードでの編集作業に戻る前にいくつもの書類でコピーしたりペーストしたりできるのは便利かもしれない。JDarkRoom で同じことをするには、テキストをコピーしてから、フルスクリーンモードに入り、ペーストして、それからまたフルスクリーンモードを脱して同じことを繰り返すことになる。これを何度も何度も行き来するとなればかなり辛いことになるだろう。

二つのプログラムは、フルスクリーンモードの中ではほとんど同一だ。どちらも単一色のフィールドの中にカーソルが表示されるだけだ。フォーマット用のパレットもなければ、ルーラも、その他あなたの気を散らすインターフェイス要素は一つもない。どちらのプログラムでも、あなたがアピアランスの概観、つまり背景カラーとテキストカラーを変えることができる。だから、黒地に緑の文字で Apple ][ の気分になることもできれば、青地に白い文字で 1989 年頃の Doogie Howser の日記を気取ってもよい。どちらのプログラムにもカラーの組み合わせの選択肢はたくさんある。

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white-on-blue

JDarkRoom と WriteRoom の一番大きな違いはユーザーインターフェイスだ。JDarkRoom の方はほんの少しだけ WriteRoom よりも柔軟性の面で劣るようだが、初めのうちはメニューバーもなければフレンドリーなグラフィカルインターフェイスが何もないので基本の極みのように感じられる。実は、そのメニューはキーによって呼び出される。F5 を押せば Help メニューが現われ、F6 を押せば Preferences ウィンドウが開くといった具合だ。白状すると、私も最初はいつものようなドロップダウンのメニューが欲しいと思った。けれどもそのうちに、キーによるメニューやコマンドシステムに慣れるに従って、その結果としてのスピード向上をありがたいと思うようになった。

他方、WriteRoom には標準的なメニューバーにドロップダウンのメニューがあり、魅力的でナビゲートしやすい Preferences ウィンドウもある。私はこの WriteRoom のコントロールやメニューの方がより直観的だと思った。それに、WriteRoom の方が JDarkRoom よりも少し柔軟性が高い。カスタマイズの余地もこちらの方が大きく、アピアランスやレイアウトにコントロールが利く。けれども、プログラムに何ができるかについては両者の違いはわずかだが、それらの機能をどうやって有効にするかの方法の違いは非常に大きいものだった。

WriteRoom でフォントを変更しようと思えば、Preferences ウィンドウを開いて、リストから好きなフォントを選べばよい。Microsoft Word や TextEdit でするのと同様だ。それとは対照的に、JDarkRoom のフォントリストはたった四つの標準フォントしか含んでいない。もっと多くを追加するには、環境設定ファイルに編集を加えなければならない。(うへっ!)

これら二つのプログラムの大きな違いはあと一つしかないが、これは長い将来にわたっての違いではないかもしれない。WriteRoom には Edit in WriteRoom という機能があって、これはシステム全般にわたるプラグインとして働き、他のアプリケーションの Edit メニューに Edit in WriteRoom という項目を追加する。つまり、Apple Mail、BBEdit、その他のプログラムで作業をしている際に、そこにあるテキストを書き出して、それを WriteRoom で作業・編集し、それからまた元のプログラムに読み込むというわけだ。そういう機能は、他のアプリケーションからいちいちコピー・ペーストで持ってくるのに比べて大きな利点と言えるだろう。

これで WriteRoom の方が JDarkRoom よりも相当優位と言えると思うのだが、残念ながらこの機能は Mac OS X 10.5 Leopard では動作しない。Hog Bay Software 代表の Jesse Grosjean は、Leopard ユーザーはその代わりに同様のことができるプログラム QuickCursor (フリーウェア) を使って頂きたいと言っている。

QuickCursor は、Edit in WriteRoom と同様にシステム全般に働くアプリケーションで、ユーザーがテキストを自分の好きなテキストエディタで編集できるようにする。けれどもここで興味深いのは QuickCursor 開発ページに書いてある次の一文だ。「将来のリリースで、あなたの好みのエディタを WriteRoom から BBEdit、TextMate、Smultron、その他 ODB Editor Suite をサポートするものならばどんなものにでも変更できるようにするつもりです。」これはつまり、QuickCursor が将来は JDarkRoom をサポートできるようになるということだろうか? もしそうならば、フリーウェアの JDarkRoom と $24.95 の WriteRoom の間に少しだけある大きな違いのうち一つが取り除かれることになるだろう。

いずれにしても、どちらのプログラムも、ビジュアルに気を散らすものを減らして、書くことにだけ集中する助けとなってくれる。できるだけお金を節約したくて、全体的なコントロールの少なさ、キー駆動のメニュー、ちょっと使いにくい環境設定コマンドなどが我慢できるという方には、JDarkRoom をお薦めしたい。より標準的なユーザーインターフェイスと、ほんの少し拡張されたコントロールやオプション、現時点での QuickCursor アクセス、それに全般的な使いやすさなどに $25 払う価値があると思える方には、WriteRoom をお薦めしよう。

JDarkRoom や WriteRoom のように極端な最小機能のものはちょっと、とお思いの方には、QI Software の Writer (無料) をお薦めしたい。このプログラムは他の二つほど完全にはビジュアルに気を散らすものを制限してくれないが、その代わりに背景で走っているすべてのアプリケーションの表示を暗くするとともに、シンプルなインターフェイスを使う。私が気に入った機能はアクセスしやすい二つのボタンだ。一つはあなたのコンピュータのサウンドをすべて消音し、もう一つはあなたのネットワーク活動をすべて遮断する。

もっと柔軟に焦点調整 -- このようなワードプロセッサたちはどれもうまく働いたし、易しく使えて楽しかったが、私にはまだ必要なものがあった。それは、他のプログラム、例えば Mail や BBEdit などを使いたい場合にも適用できるものだ。そこで登場するのが IsolatorMenu Eclipse (いずれもフリーウェア) だ。

Isolator は WriteRoom や JDarkRoom と同じ方針の下に働く。すなわち、あなたのデスクトップ上のビジュアルな雑音を最小限にして、一種の視野狭窄を作り出すのだ。けれども、これはあなたのスクリーンをただの潜水釣鐘と化するのではない。Isolator は、あなたが作業中のプログラムの見栄えは保ったまま、それ以外のすべてのものをブロックする。

Isolator を働かせると、まずあなたが作業中のアプリケーションが前面に押し出され、それ以外のものは最小限のビジュアル雑音に抑えられるか、または完全に見えなくされる。Isolator の強みは、これらバックグラウンドのプログラムに何が起こるかについてあなたにさまざまのコントロールの力が与えられる点だ。

現在開発中のバージョン (3.40beta) の環境設定で、Isolator は背景のカラーを選べるほか、透過度のレベルをかすかな効果から完全な不透明にまで設定できる。黒っぽい色合いで完全なる不透明を選べば、最前面のアプリケーションだけが黒一色の背景に囲まれるようになる。

けれども、仕事の種類にもよるが、そこまで極端にカーテンを締め切ってしまえば具合が悪いこともある。時には、同時にいくつかの異なったプログラムを開いて行き来したいこともある。そういう場合には、よりかすかな効果にする方がよいだろう。色づけに加えて、フィルターを適用することも可能だ。

Isolator には四種類のフィルターがある。Blur、Bloom、Pixels、Crystals だ。Blur (ぼやかす) は、名前の通り背景全体がぼやけるようにする。Bloom (被覆) は背景全体に一種のソフトフォーカスの効果を加える。Blur とは違って、より穏やかなものになる。Pixels (ピクセル) は、これも名前の通り背景全体にピクセル効果を付ける。最後に Crystals (クリスタル) は Pixels 効果をもう少し有機的なイメージにしたものだ。私の好みを言えば、断然 Blur が好きだ。デスクトップを磨りガラスの下に敷いたような感じになって、とても素敵に見える。

Isolator-blur

これらのフィルターが素晴らしいのは、これを色づけと組み合わせることによって、背景全体が視野からも意識からもきちんと抜け落ちてくれる一方、必要となればいつでも別のプログラムに飛び移れる状態で見え続ける、という理想的なバランスを作り出してくれる点だ。

ただ一つ、Isolator がブロックしてくれないものがある。メニューバーだ。そこで、ビジュアルに一つだけ残ったこの部分がもしもあなたの集中力を削いでいるのならば、これを視野から取り去る方法がある。Menu Eclipse だ。Isolator と同じく、ここでもメニューバーがどのように見えるか(あるいは見えないか)をコントロールできるいくつかのオプション設定がある。まず第一に、色合いやブラックアウトのレベルの設定がある。また、マウスをその場所に持ってきた時にメニューバーが現われるようにするかどうかも選べる。こうして、Menu Eclipse と Isolator とを組み合わせることで、完璧に焦点の絞れたデスクトップが完成する。何か仕事をやり遂げるには理想的な環境だ。

見ざる、聞かざる -- これで私のビジュアルな注意力を集中させることはできたのだが、もう一つ、まだ集中を妨げるものがあって私はそれと戦っているのだと気付いた。音が私の気を散らすのだ。Apple Mail でも iChat でもサウンドによる通知はすべてオフにした(そうしたピーとかプーとかいう音が聞こえると思った以上に気を散らされるものだ)が、私はまだまだもっと静かな環境が欲しかった。

コーヒーショップや、バスターミナルで、あるいは家にいても他の部屋でテレビがついているような場合、私はその場を漂う音によってどうしても脱線させられてしまう。あの工学部図書館の奥深い穴の中では、常に空調のやわらかな音か、暖房システムのシューシューいう音かが止まずに鳴り続けていた。私は、こうしたホワイトノイズを持ち運ぶことができればいいのだと気付いた。そこで少し調べてみた結果、White Noise MP3s ウェブサイトにたどり着いた。

シューシューとかポタポタとかいうサウンドが一時間続くだけのものに $10 も払うのはちょっと法外な値段に聞こえるかもしれない。でも、これらのトラックは実にうまく作られていて、私がこれまで見たことのあるどんな商用のホワイトノイズ・コレクションよりも抜きん出ている。これらを使うだけで、あなたの作業環境はずっと豊かな、この上なく平和的な背景に包まれることになる。オンラインで入手できる無料のホワイトノイズトラックの類いとは大違いだ。

このサイトでトラックの説明を読むと、まるで J. Peterman が生意気な中学生に言って聞かせる文句のように聞こえるが、まあその言ってる相手がどんなに嫌な奴だったとしても、この製品そのものはちゃんとしている。私はそこにあったものの中から Dreamstorm をダウンロードしてそれ以来ずっとこれを聴いている。これについては、サイトの説明にはただ一言“DUDE”(すげえ) としか書いてない。このサイトではそれぞれのトラックごとに結構長いサンプルクリップも提供しているので、購入の前にかなりよくその内容を知ることができる。

気を散らすもののない、少なくともあまり多くない環境を -- この記事をタイプしながら、私は Isolator にバックグラウンドのアプリケーションを色づけしてぼやかせ、Menu Eclipse にメニューバーを見えにくくさせているし、また私の耳の中では Dreamstorm が鳴っている。それでももちろん気を散らされるものはたくさん残っている(今は、二匹のリスが私の窓のすぐ外で遊んでいる)けれど、間違いなく私は以前よりもずっと集中して仕事ができるようになった。

こうしたアプリケーションがあなたにもうまくいくよう願っている。また、他に何か私が見逃したものがあれば、あるいは私が知っておくべきことがあれば、どうぞお知らせ願いたい。


TidBITS 監視リスト: 注目のソフトウェアアップデート、02-Feb-09

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: 細川秀治 <hosoka@ca2.so-net.ne.jp>

TheBrain Technologies の PersonalBrain 5.0.2 は、この視覚的情報マネージャの更新版だ。(Free、Core、Pro バージョン)。このマイナーアップデートでは、スピードとメモリ使用が向上した。ブックマーク読み込みの非応答、thoughts を再リンクした際のリンクラベル喪失、最初に別の brain が開いていないと閉じた brain が開かない、など特定のバグも解決された。(新規 Free 無料/ Core $149.95/ Pro $249.95、アップデート無料、26 MB)

Ergonis Software のTypinator 3.4 は、この人気のある自動タイピングと自動タイプ修正ユーティリティがアップデートされた。追加された新機能は、ウィンドウサイズを変更した際に Typinator を一時休止してセットリストの高さを維持するオプション、Spotlight などのフローティングウィンドウの中でテキストを拡張する機能、がある。この最新バージョンでは、幾つかのマイナーな機能強化と、時間につれてこのソフトウェアのメモリ使用量が増大するなどのバグ解消がある。(19.99 ユーロ、アップデート無料、2.7 MB)

Apple の iPhone 2.2.1 ソフトウェアアップデートではバグが修正され、iPhone のオペレーティングシステムで特に2つの問題が解決された。Safari の全体的な安定性が向上し、Mail から保存した画像がカメラロールの中で正しく表示されない問題を解決した。このアップデートはiPhone を接続したとき iTunes の中で入手できる。(無料アップデート、245.7 MB)

Apple の iDVD アップデート 7.0.3iLife メディアブラウザアップデート、“全体的な安定性がが向上し、多くのマイナーな問題が解決した。”残念なことに、Apple が提供する明示された情報の全てはそれだけだが、我々の知るところ、iLife メディアブラウザアップデート では、 Spotlight での幾つかの問題が解決されている。iLife Media Browser では、Aperture、iLife、iWork からの、写真、ミュージック、ビデオにアクセス可能になり、そのためこれらのプログラムを Mac OS X 10.5.6 Leopard かそれ以降で使用するユーザーすべてに推奨されている。iDVD アップデートは、おそらく最新の QuickTime 7.6 アップデートと関連しており、iDVD は QuickTime に強く依存している。どちらのアップデートも、ソフトウェアアップデートまたは Apple のダウンロードページから入手できる。(無料アップデート、27.4/2.6 MB)

Houdah Software の HoudahSpot 2.4 は、Spotlight のフロントエンドの代わりに使用するファイル検索ツールをアップデートした。このバージョンでは Text Preview というテキストファイルに専用のプレビュー機能があらたに追加されている。このプレビューでは検索文字列が自動的にハイライトされ、より効率的な検索ができる。またテキストプレビュー自体も検索できる。(新規 $25、アップデート無料、2.6 MB)

C-Command Software の SpamSieve 2.7.3 は、強力な Bayesian スパムフィルタリングソフトウェアのメンテナンスアップデートだ。変更点に含まれるのは: マニュアルの書き直しによるセットアップとトラブルシューティングの容易化、Entourage 容量の改善による不確かなメールの取り扱いを向上、ブロックリストルールの精緻化による正確さの向上、より堅牢な Apple Mail プラグインインストーラ、がある。またこのアップデートでは幾つかのバグ: マルチパートメッセージの構文解析が困難、rules ウィンドウ内でのソート、受信する Entourage メッセージを Junk としてマーク、に関するバグが解消した。(新規 $30、アップデート無料、5.7 MB)


ExtraBITS、02-Feb-09 版

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

iPhoto '09 の Flickr サポートの詳細 -- Frasier Speirs が彼のブログの記事の中で iPhoto '09 の Flickr サポートが何を提供しているかについて詳細に述べている。彼は iPhoto のための FlickrExport プラグインを開発しており、同時に偏見は持っていないそぶりすら見せない。我々の見解:iPhoto の内蔵サポートは基礎的な使い方には十分であろうが、本格的な Flickr ユーザーは Fraser の FlickrExport かその競合のプラグインから離れない方が良い。(リンク投稿 2009-02-02)

MobileMe の代案 -- Joe Kissell は MobileMe についての本を書いているが、これは誰にでも最善の解ではないことも知っている。この Macworld の記事で、Joe は似たような範囲の機能を得る他の方法についても探索する。(リンク投稿 2009-01-30)

個別の iTunes トラックを選んで Plus にアップグレード -- Apple はその iTunes Plus アップグレード要綱を変更し、個別のトラック或いはアルバム単位であなたが DRM 付きで買った曲をアップグレードしその digital rights management 保護を取り除かせてくれる。アップグレードの料金は変わらずで、米国市場では曲当たり $0.30 そしてアルバム当たり $3.00 である。(リンク投稿 2009-01-29)

デザイナーのための iPhone アップス -- App Store には単にゲームや目新しいプログラム以上のものがある。Jeff Carlson は CreativePro.com でのこの記事の中でデザイナー達が役に立つと思うであろう 8つのアプリケーションを紹介している。(リンク投稿 2009-01-28)


TidBITS Talk/02-Feb-09 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

DVI/HDMI アダプタで混乱 -- HDMI to DVI のケーブルで起こったトラブルをきっかけに、HDCP コンテンツ保護メカニズムに関する問題点が浮かび上がる。(メッセージ数 8)

外付けハードディスクで SMART ステータスを読む -- 外付けハードディスクから SMART 診断情報を読み取れる Mac OS X アプリケーションはあるか? (メッセージ数 6)

ハードディスクの奇妙な問題を診断 -- Apple の Hardware Test(Mac OS X インストールディスクからアクセス可能)が、ハードディスクが救出可能かどうかの判断の鍵を与えてくれるかもしれない。(メッセージ数 2)

OneFile ファイルを開く -- Opera ウェブブラウザがこのファイルタイプを開くことができるかもしれないが、おそらくもっと良い方法は送り主に頼んで PDF に作り直してもらうことだろう。(メッセージ数 2)

Mac が 25 歳に: 史上最高の Mac は? -- Mac SE/30 が Apple のベスト Mac だという Adam の主張をめぐって読者たちが議論する。(メッセージ数 12)

Mac が 25 歳に: 私たちの初めての Mac -- 私たちスタッフそれぞれの初めての Mac を紹介したが、あなたが初めて持った Macintosh(あるいは他のコンピュータ)は何だったか? (メッセージ数 2)

iLife 09 が Spotlight に問題を起こす -- 読者たちが Spotlight と iLife '09 に関する問題、またこのスイートに対する全体的な印象を語り合う。(メッセージ数 7)

海賊版ソフトウェアを使用しないもうひとつの理由 -- 海賊版の Mac ソフトウェアに埋め込まれたトロイの木馬のニュースをきっかけに、オンラインのセキュリティや、パスワードの管理の難しさなどについて議論が起こる。(メッセージ数 28)

地理位置情報で検索 -- 検索結果(あるいはその他のウェブ目的地)を一つの国の中に制限するよう指定する方法はあるのか? (メッセージ数 4)

古い tar 書庫の包みを開く -- Python 3 のインストールには Xcode が必要なことを、ちんぷんかんぷんなインストール説明書を解読しながらある読者が発見する。(メッセージ数 6)

最悪の Apple 製品 -- 25 年の Mac の歴史の中で最悪の Apple 製品を挙げた Adam の Macworld 記事を読んで、他にも良くない製品があった、という声が多数寄せられる。(メッセージ数 22)

Google 対 Apple、クラウド対ローカル -- ますます多くのデータが「クラウド」の中に漂うようになって、はたして私たちはより良いサービス、セキュリティ、そして信頼性を期待してよいのだろうか? それとも、伝統的なローカル(つまりあなたのコンピュータ内)のモデルの方がより良い働きをするのか? (メッセージ数 27)

Xserve RAID 用の Apple ドライブモジュールは? -- Apple が Xserve RAID を提供しなくなったため、交換用ドライブを購入するのはほとんど不可能のように見える。どなたか解決法をご存じの方はいませんか? (メッセージ数 8)

大きなドライブをパーティション分け -- 大きな (1.5 TB) ハードディスクをパーティション分けするのは意味のあることか? それとも、一つのボリュームのままにしておいた方がよいのか? 読者たちが、大きなドライブ何個かを RAID 配列に組むことについても議論する。(メッセージ数 12)

iPhoto の Faces -- iPhoto '09 の「人々」(Faces) 機能について、読者たちが使用体験を語り合う。(メッセージ数 4)


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©Copyright 2009 TidBITS: 再使用は Creative Commons ライセンスによります。

Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2009年 2月 5日 木曜日, S. HOSOKAWA