TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#970/23-Mar-09

二年前ならば、コピーとペーストのことで世の中がこんな大騒ぎになるなんて、誰が想像しただろうか。Apple が先週 iPhone 3.0 ソフトウェアをプレビューし、いくつもの重要な新機能を披露した。iPhone ソフトウェアの開発者たちは、この新しいオペレーティングシステムがリリースされる日まで、自分たちはほとんど寝る暇もないのだと思い知ったわけだ。また今週は興味深い新製品二つにも焦点を当てる。復活を果たした EMC の Retrospect 8 と、Bare Bones Software の気の利いたツール WeatherCal だ。その他のニュースとしては最新の AirPort ファームウェアによって Time Capsule に長らく残っていた問題が解決された可能性があり、Google がパブリックドメインの無料電子ブックを 500,000 冊 Sony に引き渡し、Kodak が無料サービスを有料化し (Glenn Fleishman によれば必ずしも悪いこととは言えない)、また Adam が Guy Kawasaki の新しい MyAlltop サービスを紹介する。あと、今週一言紹介しておくべきソフトウェアリリースとして、Espresso 1.0、PDFpen 4.1.1、それに Apple の Mini DisplayPort to VGA ファームウェアアップデートがある。

記事:

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MyAlltop で個人用のニュースアグリゲーション

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

以前 Apple の伝道者であった Guy Kawasaki が今何をしているのかはいつも気になる。最近では、彼も Twitter をどんどん使うようになったので、彼の動向もちょっとだけ分かりやすくなった。彼は昨年一年間、彼が作ったニュースアグリゲーションサイト Alltop に力を注いでいて、関節炎から動物学まで、ベーコンからヨガまで、膨大な数のカテゴリーをこのサイトに加えてきた。でも、内容が拡張されればされるほど、読者たちがそれぞれの興味に即した話題をカバーするいろいろなブログや出版物を見つけやすくなるのは素晴らしいのだが、その一方でここはちょっと手に余るほど膨大なものになってきた。ベーコンに興味あるあなたも、はたしてベーコンを扱ったブログを 17 個も読みたいと思うだろうか?

そこで、Alltop に加えられた最新の機能は、このサイトのカテゴリーリストからそれぞれのユーザーが自分の管理できる範囲の数のサイトを選んで、それを自分の情報源として使うようにできる、というものだ。あなたはまず自分の MyAlltop アカウントを作ってログインし、Alltop にリストされている個々のサイトの横にあるプラス (+) のリンクをクリックすると、それがあなた専用の MyAlltop ページに追加される。ニュースフィードをあなたの好きな順序に並べ替えられる機能が加わっていることを除き、あなたの MyAlltop ページは他のどの Alltop ページとも同じに動作する。つまり、それぞれのサイトごとに5個の最新の記事見出しが表示され、マウスを見出しの上にかざせばその記事の抜粋がポップアップウィンドウに示される。見出しをクリックすれば、そのページが新しいタブまたはウィンドウで開く。それからこれも素敵な点だが、MyAlltop ページは他の人とも共有できるので、あなたの友人が今どんなものを読んでいるのかも分かる。実例として、 私の MyAlltop ページをご覧あれ。


AirPort ファームウェアが Time Capsule のディスク問題を解決?

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

[訳者注: 日本では“AirPort”の代わりに“AirMac”という名前が用いられていますが、この記事では英語版の記事通り日本以外での名前“AirPort”を使わせて頂きます。]すべての Apple 802.11n AirPort ベースステーション(つまり 2007 年以後にリリースされたすべての機種)向けに出された 7.4.1 ファームウェアアップデートと、Mac OS X 10.5.6 の組み合わせが、一部の人たちが経験してきた Time Capsule ディスクのデータの破損の問題を解決したかもしれない。私の同僚たち Shawn King (Your Mac Life) と John Gruber (Daring Fireball) が、彼らの Time Machine ディスクイメージに整合性の問題やカーネルパニックが起こったことを最近説明してくれた。私自身も、昨年テスト中に何度も続けてディスクイメージが壊れるのを体験していた。

Time Machine が Time Capsule 内蔵または外付けのドライブに書き込んだディスクイメージになぜ、どのようにしてデータの破損が起こり得るのか、Apple は一切詳細情報を明らかにしていないが、今回のアップデートはその種のデータ破損につながる問題を避ける目的で作られたものだ。えらく用心深い言い方に聞こえただろうか? 何しろこれは Apple の話をしているのだから... でも、少なくとも私の場合のような特定の少数の境界領域の問題については解決されたはずだという確言を得ている。(Apple が依然として Time Machine バックアップ用に Time Capsule に接続された外付けドライブしか公式にはサポートしていないことに注意されたい。AirPort Extreme Base Station に接続されたドライブはサポート対象外だ。)

もしもあなたが過去に問題を経験されたなら、一つアドバイスがある。まず既存の Time Machine ディスクイメージをすべて、Disk Utility の Archive 機能を使って外部ディスクにバックアップしてから、ドライブからそれらすべてを消去し、新しい Time Machine バックアップを一から始めることだ。

場合によっては、Time Capsule ボリュームを AFP 経由でマウントし、Disk Utility を起動し、壊れたディスクイメージをこのプログラムにドラッグしてから Disk First Aid > Repair Disk 機能を使えばエラーが修正されることがある。ただし、大きなサイズのバックアップディスクではこの作業に何時間もかかるかもしれない。でも私としては、たいていの人には一から始める方法をお勧めしたい。

Time Machine は増分によるバックアップシステムだ。最初のパスでは選択されたシステムのすべてのファイルをディスクイメージに書き込むが、その後は、Time Machine が活動中の一時間ごとに、変更されたファイルだけを選んでそのコピーを作る。

けれども Time Machine は毎回のバックアップとともに、その時点におけるハードドライブの事実上スナップショットに当たるものも作る。その際には膨大な個数のハードリンクの作成が必要だ。変更されていないファイルすべてに、それぞれを参照するハードリンクが作られるからだ。ネットワーク経由でこれを信頼性をもって実行するのは困難なことなので、これこそが徐々にデータ破損のトラブルを発生させる原因の一つになっていたのかもしれない。


Sony Reader、50 万冊の無料パブリックドメイン書籍を Google から取得

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: 細川秀治 <hosoka@ca2.so-net.ne.jp>

Google は、いままでに7百万冊もの書籍を大学の蔵書からスキャンしたのだが、その中の書籍の一部をさらに入手しやすくする。 Sony の電子ブックリーダー、 Reader Digital Book を通して、著作権の切れた50万タイトルを利用可能にするのだ。報告によると、これには 1922 年かそれ以前に発表された本のみが含まれている。これは、1922 年がパブリックドメイン状態であることが完全に明らかになる最も新しい日付になるためだ。(1922 年以降に出版されたものにもまた、パブリックドメインに該当する多くの書籍があるが、その状態を判定するためには、それぞれの書籍を個別に調査する必要がある。)

今年初めに、Google はオプションを追加して、2百万冊のパブリックドメインの書籍を、ダウンロードはできないが、iPhone で閲覧できるようにした(記事 "iPhone/iPod touch で見られる電子本が更に広がる" 2009-02-09 参照)。これは、iTunes で曲を購入するよりも、むしろ Pandora のストリーム配信に近い。

Google の書籍をスキャンするプロジェクトは、書籍をスキャンして保管する権利に関して、出版社および著者の利害と衝突し、これらのスキャンされた書籍から表示されたスニペットの合法性にも関わってくる。Google とさまざまな利害関係者間の予備的な合意によっては、これからの数ヶ月で、数百万冊の書籍を、閲覧、印刷、ダウンロード、購入出来るようになるだろう。これらのタイトルは Reader Digital Book でも利用可能になるかもしれない。(記事 "著者たち、出版業界が Google Book Search と和解合意" 2008-10-29 参照)

Google は、生まれたての電子ブックリーダーの世界で、Amazon よりも Sony の側を選んだようだ。Wall Street Journal 紙は、Sony は Reader Digital Book を 40 万台売ったと言っている、と書いており、Citigroup は、Amazon Kindle の販売を 50 万台と推定している。この販売数は、新しい消費者製品の分類項目としてはかなりのものだが、ほぼ同時期に販売された 千7百万台の iPhone と 千3百万台の iPod touch には遙かに及ばない(初代のiPhone と Sony Reader はどちらも 2007 年 6 月の同じ日に発売され、iPod touch は 2007 年 9 月に、Amazon Kindle は 2007 年 11 月にそれぞれ発売された。)

Kindle 2 は、2009 年 2 月に発売され、初代のデバイスのデザインを改善し、画面のリフレッシュをより高速にした(記事 "Kindle 2 デザイン改良、機能はそのまま" 2009-02-26 参照)。Amazon は Kindle 2 デバイスを出して、すぐまた、Kindle for iPhone ソフトウェアもリリースした(記事 "Amazon が iPhone 用 Kindle ソフトウェアをリリース" 2009-03-03 参照)。Amazon は、24.5 万冊の書籍を販売しており、同時に数十種類の雑誌や新聞および数百のブログを購読販売している。Kindle for iPhone ソフトウェアでは、書籍のみをダウンロードできて、雑誌やブログの購読はできない。ただ、Apple の iPhone 3.0 ソフトウェアではアプリケーション内でのコンテンツ購読・購入が可能になるので、将来は状況が変わるかもしれない。(記事 "Apple、iPhone 3.0 ソフトウェアをプレビュー" 2009-03-17 参照)。

忘れてならないのは、Project Gutenberg のボランティア達が、長年の間、これら著作権切れの作品を熱心に、タイプ打ちし、スキャンし、校正してきたことだ。Project Gutenberg の目録には、現在 2.8 万冊以上の書籍が、text または他のフォーマット(Reader Digital Book と Kindle 2 の両方で読める DRM-free ePub フォーマットなど)でのダウンロードとして含まれている。提携およびパートナー・プロジェクトを加えると、Project Gutenberg の総計は 10 万タイトルに達する。

Project Gutenberg は、Google が利用可能にしたもののほんの一部の規模にすぎないが、その質はより高いであろう。仕事は量よりも正確さで仕上げられており、供じられている作品は、歴史家や研究者よりも、現代の一般読者を対象にしているようだ。


Kodak Gallery も無料サービスの有料化に踏み込む

  文: Glenn Fleishman <[email protected]>
  訳: Minori Goto <minorig@gmail.com>

うちの奥さんのユナイテッド航空のマイレージが、知らぬ間にある日突然消えてしまった。数百ドルに値するマイルが煙のように消えてしまった。なぜかというと、彼女はユナイテッドの飛行機にも、そのパートナー社の飛行機にもしばらく乗っていなかった。ユナイテッド航空とVisa 社提携のクレジットカードも使ってなかった。彼女はマイルを獲得したり使ったりできる買い物も、一切しなかった。

このユナイテッドのように、大概のマイレージプログラムは、ある期間マイルの積算実績がないと、それまでに獲得したマイレージは失効してしまうというようになった。こういった変化は顧客への特典サービスだけでなく、顧客勧誘のために提供される無料サービスにも広がっている。企業も気がついたのだ。顧客の中には勧誘する価値もない者もいるのだと。

企業の儲けにならない様な顧客は、特典プログラムの対象にするよりは、切り落としてしまった方が得だ。その代わりに会員費を払う顧客に的を絞るべきだ。無料サービスは(企業の売り上げに繋がる)忠実な顧客のためで、たまに来る客のためではない。

一年以上前に Chris Anderson が、いかに無料サービスの提供が会社の益となり、また時にはなぜそうならないかを, 見事な著作で説明した。Chris Anderson は、Wired の編集長で近日出版される「Free!」の著者だ。ビジネスモデルとしての無料サービスは、顧客が宣伝、上乗せ料金払いによるアップグレード、あるいは会員費などによって、実際に企業に益をもたらす時にだけ理にかなうものだ。

Kodak Gallery (当初は Ofoto と呼ばれ、その後は Kodak EasyShare Gallery に名を変えた)も最近、これまで無料で提供していたサービスを条件付きにした。ネット上でのフォトシェアリングとプリントのオーダーサービスを営む Kodak Gallery はアップロードする写真のサイズを制限していない。(しかし10 MB 以上になると写真のプリント質はもう向上しないと注意書きがある。)さらに、保存できる写真の量にも制限はない。(残念なことに、写真のプリントとフィルムのデジタル化を合わせた現像サービスは停止されてしまった。)

過去に、Kodak は無料で 写真を無期限保存してくれた。しかし現在のユーザーは、このサイトでの買い物を通して、年間費まがいの料金を払わねばならない。アカントを設置した後は 90日間は無料保存ができる。しかしその後は、2 GB までの写真保存のためには、一年間で最低 4.99ドルの買い物をしなくてはならず、2GB 以上の写真保存には、19.99ドル以上の買い物をしなくてはならない。

このような規制策に関して、Kodak は代表的な写真共有サイトの中でも抜き出ている。Shutterfly は写真を削除せず、無制限の保存サービスを提供し、一枚ごとのアップロードのサイズも規定していない。(ただ、やはり10 MB 以上にならぬよう、ユーザーにアドバイスしている。)対照的に、Flickr の無料サービスはかなり限られている。一ヶ月のアップロードは 100 MB までだし、ネット上で見られるのは最近の写真のうち 200 枚だけ。解像度にも制限がある。けれど、Flickr ( Yahoo が所有しているのだが)は写真を削除しない。Pro クラスへアップグレードすれば、すべての写真がネット上で見られる。Kodak と Shutterfly にはこのような有料オプションはない。Flickr では無制限アップロードと保存(ただし写真一枚につきは 20 MB まで)に年間 24.95 ドルの値札が付いている。

このようなわけだから、すべての映像と書類を自分のハードドライブに保存して、定期的にバックアップするべきだ。もし、君の写真が写真共有サイトだけに保存され、書類は Google Docsだけに保存してあるのなら、君はあまりにも向こう見ずだ。

さらに多くの企業がこのような動きをとるのは必然的だ。保存容量、処理能力、回線容量などの設備経費が安くなったのにもかかわらず、料金を払わない顧客を100万人保持することは、定期的に料金を支払う顧客5万人を保持するより価値がないのである。ネット上の広告離れと経済不況のため、ウェブサイトの広告からの収入が激減している。そのなかで、最も忠実なユーザーに的を絞る事は、企業の経費節約になると同時に各ユーザーからの収益を増やすこととなる。広告が千回のページビューで10ドルの益になるとして、100万回でやっと10,000ドルの収益になる。これなら、千人の購読者から月々10ドル請求して、10,000ドル稼ぐ方がよほど早くて簡単だ。

広告料を見込んで提供してきた無料サービスが、企業にとっては十分な収益に結びつかない場合、上記のトレンドがあちこちで見られるようになった。例えば、新聞社や雑誌出版社は、ここ十年の無料サービスを翻して、コンテンツとカスタマイズされたサービスのアクセスを有料化する意向を強めている。

たとえば、Hearst 新聞出版チェーンは、136年もの伝統ある Seattle Post-Intelligencer の従来の紙上での出版を停止した。そして、ごく少数のレポーターだけによる、インターネットでのニュース収集と編集だけに事業を絞ることにした。Hearst は Seattle Post-Intelligencer とその他のオンライン新聞を(購読料を払う)購読者だけに提供するサービスにするべきか検討している。しかし、Hearst は購読者が喜ぶような有料サービスをまだ具体的に打ち出してはいない。同様に、昨年ケーブルテレビ会社、Cablevision が New York Newsday を買収した。そして現在、ネット広告のページビューからの収益はあきらめて、定期的購読料を通しての収益をはかろうとしている。

だからといって、いますぐ急に大きなメディアサイトがその門を閉ざしてしまうわけではない。すべてのホストサイトが、収益にならないユーザーを追い出すわけでもない。でも 企業の無料サービスに対する風向きは変わってきたのだと知っておいて損はないのである。


WeatherCal は iCal に最新の天気予報を随時提供

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Minori Goto <minorig@gmail.com>

いやいや、これでは grep はできませんよ。(訳注: BBEdit を使ったことのある読者にはわかるかな、このジョーク。) BBEdit や Mailsmith など多才なアプリケーションで知られる、業界のベテラン Bare Bones Software が WeatherCal (定価10ドル)で新しい分野に乗り出してきた。 WeatherCal はシステム環境設定ペインでその使命はただ一つ、iCal に天気予報を導入すること。これで、ユーザーが地域イベントや、お出かけ、遠出の旅行にいたるまで、上手にプランできるようになるというわけ。

WeatherCal のインターフェイスは実にシンプルで機能的。ユーザーが+のボタンをクリックするだけで、多数の目的地ごとにカレンダーを作成できる。目的地は市町村名、郵便番号、空港コードで見つけ指定する事ができる。その一方、WeatherCal は Address Book の My Card にユーザーが入力しておいた情報をもとに、デフォルト目的地を自動的に設定する。目的地名は好きなように変更できるし、目的地のチェックボックスのチェックをクリックして消せば、カレンダー自体を削除することなく、その目的地のイベントだけを除去できる。カレンダーをまるごと除去したい時は、いらないカレンダーを選択し,− のボタンをクリックするだけ。

WeatherCal-pane

いったん設定されると、WeatherCal は各目的地ごとに通常の iCal カレンダーを作成し、その日の天気と気象情報を表示する。同時に、向こう五日間の週間天気も簡単に知らせてくれる。( Bare Bones によると、アメリカ国内なら、五日以上の週間天気予報が提供されることもあるが、海外の週間天気においては、五日先までの予報は入手しにくいとのこと。)他の iCal のカレンダー同様、iCal 上で選択すればカレンダーの色が設定できる。そのためには、Command-I を押して、ポップアップしたメニューから好きな色を選べばいい。

WeatherCal-in-iCal

WeatherCal のイベントの一つをダブルクリックすると、URL が表示される。それをクリックすれば、その目的地の Weather Underground のウェブページがロードされる。こんな風に、たった三回クリックしただけで、アプリケーションも変わり、いっそうの情報が得られるようになる。

WeatherCal のカレンダーは動く、というのも当日とその先五日のイベントだけ表示するからだ。そして、WeatherCal は自動清掃するので、過去の気象情報でカレンダーがごたごたすることはない。

WeatherCal を使っていても通常の iCal と同じように、iPhone と iPod touch にシンクすることができる。Second Gear 社の Today など、iCal 用のユーティリティとも兼用できる。この Todayはイベントや仕事のリストが一目で見られるよう iCal に表示するという便利もの。

まあ WeatherCal の紹介はこんなところだろう。WeatherCal は確かに一芸しかできない子馬だ。でもその芸は器用なものだし、その上僕たちの役に立つとくる。これがあれば、次の週末にはピクニックに出かけられそうか、すぐに天気をチェックしてプランできる。ちょっとした雨や雪でも交通麻痺がおきてしまう地域に住んでいるのなら、天気予報が手元にあれば、町の反対側でのミーティングを計画する場合にも、渋滞に巻き込まれないような天気のいい日を選べる。また、来年の MacWorld Expo へ行くプランがあるのなら、事前にサンフランシスコをカレンダーに加えておけば、どんな洋服や雨具をスーツケースに入れるべきかわかるというもの。

もちろん、今やインターネットで気象情報を得る手はいくらでもある。でも要は、その情報を必要とする状況下で、すぐ得られるかどうかだ。だから、プランを立てる時に天気予報がすぐ目の前にあることは、僕にとって10ドル払うだけの価値があるのだ。WeatherCal を使うには Mac OS X 10.5 かそれ以降のオペレーティングシステムが必要。ダウンロードする時のファイルのサイズは 2.6MB。

実は僕はちょっとしたお天気通なのだ。どれくらい凝っているかと言えば、インターネットで Ithaca Climate Page を定期的にチェックするし最新の暦情報を得るために毎年 Ithaka Weather Calendarも買っている。その視点から、Bare Bones が WeatherCal 2.0 に加えられる新しい機能を幾つか提案できる。例えば、iCal のイベントにある備考欄は文章化された気象情報を載せるのにちょうど良いのではないだろうか。(Bare Bones によれば、文章化された情報を分析して正確な気象情報を読み取るのはかなりの仕事とのこと。)さらに、WeatherCal の現在の気象情報に加え、オプションとして、毎日の最高と最低気温を記録したカレンダーを別に作り、過去の気象状況も調べられるようにしたらおもしろい。とはいえ、これらの提案はほんの些細なもので、WeatherCal は今のままでも既に充実していると言える。だから僕はこれからも、WeatherCal をずっと愛好させてもらうとしよう。


Apple、iPhone 3.0 ソフトウェアをプレビュー

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

本社で開催した特別のプレスイベントにおいて、Apple は新しい iPhone 3.0 ソフトウェアのプレビューを行なった。長らく待ち望まれてきた機能、例えばプッシュ型通知、アプリケーション内からのコンテンツ購読・購入、コピーとペースト、などが盛り込まれている。

このソフトウェアは今年の夏に利用可能となり、iPhone ユーザーは無料で、iPod touch ユーザーは $9.95 を払ってアップグレードできる。Apple はこの朝の発表の後、iPhone 開発者プログラムに登録されている人全員がベータ版を利用できるようにした。

iPhone 統計値 -- 2008 年には 1,370 万台の iPhone が売れ、Apple は売り上げ一千万台という目標を超えた。これで iPhone OS を搭載した機器は現在までに合計 3,000 万台売れたことになる。iPhone が 1,700 万台と、iPod touch が 1,300 万台だ。

これは、Apple としては初めて iPod touch の数を追い抜いた数字が出たことになる。これまでは、iPhone が iPod touch を追い抜くことは単なる推測の域を出なかった。このニュースはソフトウェア開発者たちにとってほっと胸を撫で下ろせる知らせだろう。iPhone が多くなることは、潜在的購入層がずっと分厚いものとなると期待できるからだ。Wi-Fi があった方がよく動く、あるいは Wi-Fi が必須のアプリケーションは、これではっきりとより多くの顧客を持つことになったわけだ。

App Store も好調を続けている。Apple によれば、現在 25,000 以上のアプリケーションがここにある(懐中電灯や電卓はこの数に含まれないが、Twitter アプリが含まれるかどうかは言及されなかった)という。さらに驚くべきは、App Store が開店して以来 8 カ月間に 8 億個のアプリケーションがダウンロードされたという。ただし、有料と無料のアプリケーションを区別した数字は発表されなかった。

ソフトウェア開発者の側では、現在有料の開発者プログラムの会員が 5 万人で、iPhone SDK は 80 万回以上ダウンロードされている。Apple によれば iPhone 開発者の 60 パーセントは Apple プラットフォームが初めての人たちだという。また、Apple が強調しているのは App Store が実力主義の世界であって、大手のところも小さな開発者も皆等しく扱われるということだ。最近になって Apple は App Store に改善を加えている(2009-03-12 の記事“App Store でのレビューがバージョン別になる”参照)が、開発者の多くは依然としてこれほど多数のアプリケーションがあれば自分がその中で頭角を現わすのは不可能に近いと感じている。Apple によれば、提出されたアプリケーションのうち 96 パーセントが承認されており、そのうち 98 パーセントは 7 日以内に承認が下りているという。

App Store の変更点 -- iPhone ソフトウェア開発者が不満に感じていた点の一つは、アプリケーションの販売モデルが限定されていたことだった。例えば出版社たちは購読による利用ができるようになることを要望し続けていた。Apple の iPhone ソフトウェア担当上級副社長 Scott Forstall は、10 個のレベルを持つゲームを例に挙げて、追加レベルを別途購入できるオプションについて説明し、こう結んだ。「今日からは、こうした新たなビジネスモデルについても、我々はすべてサポートすることとなります。」

アプリケーション内コンテンツ購入 (In-App purchasing) で、更新可能な購読も、個々の項目の購入(例えばブックストアで本を買ったり、ゲームで新しいレベルを買ったり)も、その他 App Store で配布されたプログラムで使うためのアドオンを購入することができるようになる。これらの取引の処理はすべて iTunes が担当し、売り上げに対する Apple の取り分はこれまでと同じ、すなわち In-App の売り上げの 70 パーセントが開発者のところに行く。

しかしながら、アドオンに課金できるのは有料のアプリのみだ。開発者が自分のアプリを無料で提供して、その後追加のコンテンツに料金を課すことはできない。(これにより今後ますます $0.99 のアプリが増えるだろうが、その一方で開発者たちが開発費用をまかなう機会はより大きくなるだろう。イベントの最中に示されたデモのいくつかはコンテンツを追加する機能を実演して見せていた。例えばシューティングゲームの LiveFire では $0.99 でロケット発射機が追加された。

Bluetooth と Bonjour -- iPhone 3.0 ソフトウェアには 1,000 個もの新しい API が追加された。これらのフックを使って、サードパーティのソフトウェア開発者がオペレーティングシステム内部の機能に連絡できるようになる。

この新しい iPhone 3.0 ソフトウェアにはピア・ツー・ピアの通信機能も加えられる。Bonjour と Bluetooth の自動検出機能を利用して近隣にある機器やサービスを探し出す。これにより、例えばネットワーク型のゲームもできる。Bluetooth ではかなり煩わしくなりがちなプロセスのペアリングは、ここでは必要ない。

ピア・ツー・ピアのネットワークがあれば、ファイルを交換するソフトウェアも可能になるだろうし、チャットや、ホワイトボードの共同作業といったものもいろいろな形でできるようになるだろう。(誰か iPhone 用の SubEthaEdit を作ってくれないか?)ピア・ツー・ピアの接続によって音楽ファイルをやり取りすることはまず無理だろうが、Apple は音楽のストリーミングは可能だろうと言っている。

また、プログラマーが iPhone のドックコネクタに接続された機器に直接通信することも可能になる。これで iPhone アクセサリの世界に、現状の単なる受動的なオーディオ出力や充電のみという状態とは異なる、まったく新しい多数の可能性が開けるだろう。Apple は、血圧計のバンドからライブのデータをネットワーク接続経由で送信したり、接続したスピーカーのためにカスタマイズしたイコライザのコントロールを加えたり、といった実例を挙げてみせた。

ステレオ Bluetooth のサポートにより、Bluetooth ヘッドフォンも使えるようになる。この機能が抜けていたのは奇妙なことだった。なぜなら、ソフトウェアも、接続性も、処理用のコンポーネントも、すべて既に iPhone 3G に存在していたからだ。おそらく、今まで Apple はこのオプションを動かしてよいレベルまでにはバッテリ使用のチューニングが進んでいないと判断していたのだろう。残念ながら、初代の iPhone はこの機能の恩恵を受けることができない。これはおそらく必要なハードウェア部品が欠けているからと思われる。

Maps を開く -- Maps は、内蔵のアプリの中で最も人気あるものの一つだが、より多くの場で利用できるようになった。開発者にフックが提供され、それを使えば自分自身の作ったアプリの中に直接地図を埋め込めるようになるからだ。ピンチ、ズーム、ロケーションデータなど、標準的な地図機能もすべて使える。ただし、地図データは開発者が自分で独自のものを提供しなければならないし、また Google による Maps アプリに開発者がアクセスすることはできない。けれども Google はその地図データをさまざまなライセンスモデルによって提供しているし、Google が今後 App Store 開発者用の特別提供を始めることもあり得ると思われる。

また、開発者が逆ジオコーディングを利用することも可能になった。これによって地図上の地点から住所の情報を引き出せるようになり、見知らぬ町で道案内の情報を得たり、道に迷った場合に現在位置の住所を見つけたり、あるいは撮った写真に単なる座標の数字や都市名以上のもっと詳しい情報をタグ付けしたりするのに使えるだろう。

Forstall の説明によれば、開発者がロケーションデータを使って交差点ごとの道順指示をすることも可能になるという。GPS ハードウェアを開発している人たちに聞いたところによれば、交差点ごとの道順指示をするためには少なくとも毎秒1回以上新しいロケーション情報セットを更新する必要があるという。GPS の付いた iPhone ならばこれが可能なはずだ。Garmin、TomTom、Magellan といった GPS 機器メーカーから、きっと iPhone 用のナビゲーションアプリが出てくるのではないだろうか。

私を Push、あなたを Pull -- 当初 Apple が約束してから何カ月も経ったが、やっとプッシュ型通知 (push notification) 機能を開発者が利用できるようになる。プッシュ型通知を使えば、プログラムが特定のイベントを捉えて、それを iPhone 内蔵のアプリが SMS メッセージを表示したり、コンタクトやカレンダーのアプリをアップデートしたりするのと同様の方法で表示することができる。

Forstall によれば、Apple は同社が欲するレベルにまでバッテリ寿命の浪費を節減するために、push アーキテクチャ全体をデザインし直さなければならなかったという。一年前の発表にもあった通り、プッシュ型通知のためには開発者が Apple のサーバを通じてメッセージを送らなければならず、それを受けて Apple のサーバがメッセージの個々の iPhone への配送を管理することになる。そのためには Apple と関係しているほとんどすべての携帯電話キャリヤについてカスタマイズが必要で、同社は現在その作業を進めている最中だ、と Forstall は語った。

Apple は push メッセージのブロック単位の料金を開発者に課すかどうかについてまだ何も触れていない。これは、購読サービスや高価格アプリケーションに対応するテクノロジーにもおそらく関連してくることだろう。

その他の API -- その他の API では、通話のため顔を近づけて使った際に iPhone の表示を暗くするために Apple が利用する内蔵の近隣センサーへのアクセスや、iPod ライブラリへのアクセス、オーディオやビデオのストリームのためのファイヤウォールのトンネリング (企業のネットワークでは重宝されるだろう)、ウェブページ内に埋め込まれたデータを特定するためのデータ検出、それに voice-over-IP 機能などが開発者に提供されることになる。

Apple はまた電子メールの「シート」も追加した。これを使えば、現在のアプリケーションを終了して内蔵の Mail プログラムを起動する必要なしに、開発者が自分のソフトウェアの中から電子メールを送信できるようになる。

ユーザー向けの改良点 -- ついに来た! Apple はようやく 1984 年以来のテクノロジーを iPhone にもたらし、コピーとペーストを追加してくれた。この機能は一連のタップとドラッグによって働き、グローバルなクリップボードを使ってすべてのアプリケーションにわたって機能する。あるいはより正確に言えば、開発者が、その機能を追加できるようになる。何人かの開発者たちに最初の印象を聞いたところでは、この機能を追加するのは必ずしもすべての状況下で簡単なこととは言えないようだ。発表後の質問セッションでコピーとペーストの実現になぜこれほど時間がかかったのかと問われて、Apple はシンプルさとセキュリティ、それに全アプリケーションにわたるサポートをすべて組み合わせるのは困難なことだったと答えた。

単語をダブルタップすればポップアップメニューが現われてカット・コピー・ペーストのコマンドが並び、またドラッグ可能なアイコンを使ってテキストの選択範囲を変更できる。空いた領域を2回タップすれば選択・すべてを選択・ペーストのコマンドの並んだメニューが現われる。機器そのものを揺すれば取り消しのプロンプトが出る。

使用可能状態のテキスト領域ならば、どこでもそのコンテンツを選択してコピーできる。ウェブページからも可能だ。また、Photos アプリケーション内の画像もコピーとペーストができるようだ。新しいモードで複数の画像を選択して、それらをコピーし Mail プログラムの中へペーストすることもできる。

また、iPhone 3.0 ソフトウェアでは、新しい Messages アプリケーションの中にあらゆる種類のメッセージを集めることができる。SMS テキストメッセージも、新たにサポートされる MMS (Multimedia Messaging Service) メッセージもこれに含まれる。MMS により、いくつかの形式の添付ファイルが iPhone のセルラー接続経由で送信できる。Apple は MMS を使って、名刺情報やロケーションデータ、その他のデータを転送したり保存したりできるようにする。ただし、MMS の料金は高くつくと思われるので、Apple の電子メールサポートが手厚いことを考えればユーザーによっては無縁の機能と言えるかもしれない。

iPhone を横向きに置いてみると、現在でも Safari は横向き画面モードに切り替わるが、iPhone 3.0 では Mail や Notes など他の Apple アプリケーションにも横向き画面モードが使えるようになる。特に今挙げた両者では便利に使えるようになるだろう。縦向き画面のキーボードより、幅の広い横向き画面のキーボードの方がタイプしやすいからだ。

新しい Voice Memo アプリケーションで、内蔵のマイクあるいは外部マイクを使ってあなたが自分で音声メモを録音できるようになる。これまでにもいくつかのサードパーティのアプリケーションがこの機能を iPhone に加えていたが、その洗練の度合いはまちまちだった。

検索機能もいくつかのアプリケーションに加えられた。Contacts、Mail (メッセージのヘッダが検索できるが、メッセージ本文ではできない)、Calendar、iPod、Notes などだ。けれども Apple はさらに一歩進み、Spotlight アプリケーションを追加してサポートされるすべてのアプリにわたって検索できるようにした。一台の iPhone に搭載されるアプリの個数が増えるに従い、これはますます必要となってくる機能だろう。

この新しいソフトウェアには、Apple が「自動ログイン」と呼ぶ Wi-Fi ホットスポット用機能が加わる。これはどうやら Devicescape 社の Easy Wi-Fi のようなプログラムの機能を置き換えるものらしい。Apple がそうしたソフトウェアをライセンスによって組み入れたのか、それとも独自の方法を採ったのかはわからない。また、ログインのインターフェイス設定がどのようなものになるのかもまだわからない。

最後に、これはイベントの最後の質問セッションでのみ触れられたことだが、テザー(連結)機能も iPhone 3.0 ソフトウェアでサポートされるらしい。そうなれば、例えば MacBook が iPhone のセルラーデータ接続を用いてインターネットにアクセすることもできるようになる。

まだ足りないもの -- Bluetooth のサポートは大幅に拡充されたのだが、ワイヤレスのキーボード、マウス、その他ポインティング・デバイスを全般にわたってサポートするために必要な Bluetooth の“human interface device”プロファイルについて質問されると、Apple はそれについてはまだ何も発表できないと答えた。実はこれこそが多くの iPhone や iPod touch のユーザーたちが熱心に主張し続けてきた点であって、旅行中このちっぽけな機器に頼ることにしたいけれども、この使いにくい仮想キーボードではなく本物のキーボードでタイプしたいと願う人が多かった。さらにしゃくに障ることに、必要なその Bluetooth プロファイルは Mac OS X に内蔵されているのだ。もしも、iPhone が完全な「OS X 機」であるのなら、そのプロファイルはそこに存在しているのにオフになっているだけ、ということになる。

プッシュ型通知が歓迎すべき機能であることに疑いの余地はないが、Apple はアプリケーションがバックグラウンドで走ることを許す代替策としてこの通知機能を実装しようとしている。その根拠として、Forstall は BlackBerry や Windows Mobile 機器でインスタントメッセージングアプリをバックグラウンドで走らせるテストでスタンバイ時間が 80 パーセントも減ったと述べた。それに対して、プッシュ型通知を使った場合はスタンバイ時間が 23 パーセントしか減らなかったという。加えて、Apple はバックグラウンドのプロセスが全体的なパフォーマンスにも影響しかねないと主張した。もちろんこれらの論点はすべて正しいが、それでも Apple が要するに「難し過ぎるからやらない」と言っているのを聞くとがっかりせざるを得ない。プッシュ型通知では完全には対処できないような問題点に対する、何か革新的な解決法を提示して欲しいものだ。

App Store の側では、Apple は利用可能となる素晴らしいさまざまの新しいビジネスモデルをしっかりと説明してはみせたものの、開発者たちの強い希望であった無料のデモ版を提供してそれが一定の使用回数または一定期間後に期限切れとなるようにできればという点については一言も触れることがなかった。私たちは、これが単にプレゼンテーション上忘れられただけのことであって、実際にはそのサポートも含まれることになると願いたい。Scott Forstall ははっきりと、Apple が「これら追加のビジネスモデルをすべて」サポートすると言っていたのだから。

Adobe の Flash テクノロジーはまだサポートされない。最後の質問セッションで、Apple はただ、Flash について何も発表することはないが、Flash を必要とせずにビデオを配布する代替方法はたくさんあるとだけ述べた。多くのアナリストや開発者が Flash のプロセッサ利用量の多さがバッテリ消費に大きく影響すると言っているし、Apple は以前から、通常のバッテリ寿命を大幅に短縮するような使用法を妨げようと努めてきた。

近日登場予定 -- さて、これらの素晴らしいものを私たちが実際に使えるようになるのはいつのことか? 開発者用ベータ版の iPhone 3.0 ソフトウェアは現在既に利用可能になっているので、ベータプログラムに参加している開発者たちは全員今すぐ使えるわけだ。

それ以外の私たちは、iPhone 3.0 ソフトウェアが出荷される「今年の夏」つまり 6 月か 7 月か 8 月まで待たねばならない。とはいえ、「夏」に含まれる期間の最初に近い日付を期待するのはまず賢明とは言えないが。

このアップデートはすべての iPhone オーナーに対し無料で提供される。これには初代の iPhone を買った人も含まれる。けれど今回も、iPod touch では $9.95 のアップグレード料金がかかる。初代の iPhone は、iPhone 3.0 を走らせることは可能だが、ハードウェア上の制限によりすべての機能を利用できるわけではない。具体的にどれだけの制限になるのか、初代の iPhone のオーナーにもアップグレードする価値のあるものかどうかは、出荷時にわかるだろう。もちろん、その出荷時以前に Apple がもう一度 iPhone ハードウェアの改訂を出すことも十分考えられる。


EMC 近代化された Retrospect 8 を出荷

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

私は EMC がついに Retrospect 8 を出荷したことを聞いて言葉では言い表せないほど嬉しい。Mac 用の従前版はバージョン 6.1 で、綻びがあちこちに見え始めていて、私自身も利用可能な特定の所を幾つか使うのみだった。私のメインのバックアップ用には、Time Machine, CrashPlan, そして Carbon Copy Cloner の組み合わせに既に移行している。Time Machine は、突然壊れたファイルの手早い回復用である。CrashPlan はオフサイトのバックアップを提供し、そして Carbon Copy Cloner は同一の複製を作成してくれる。しかし、これらのプログラムには、全盛期の Retrospect を使っていた時のあのしっくり感がない。

私が Retrospect を好きな理由は、バックアップする全てのバイトがきちんとコピーされ検証されるのを確実にするため懸命に働いてくれるし、今何が起こっているのかがきちんと分かるよう全てのことをはっきりと記録にとってくれるからであった。もう何年も前になるが、当時の Dantz Development の営業担当の副社長であった Craig Isaacs が私にこんな話をしてくれたことがある、ある大企業が、バックアップの最中に Retrospect が検証エラーの報告を吐き出してくると Dantz に苦情を言ってきたのだと言う。Dantz が調べてみると、その会社が使っている Cisco ルーターの一台のファームウェアをアップグレードしたのだが、その新しいファームウェアにはバグがあり、そのルーターを通って転送される百万パケットに一個の割りでデータを黙って落としてしまっていたのだと言う (これが起きた当時は、百万パケットと言うのは今日のそれに較べればきわめて大きい数であった)。この問題は Retrospect がエラーを報告し始めるまで誰にも気づかれることはなかった。ファイルをコピーしている時、

一ビットでも欠ければ再生不能の破損の原因ともなり得るし、それに Retrospect は私のデータに対してこの様なことが起こるのを決して許さないであろうことも気に入っていた。

Dantz Development が EMC に買収された時、Retrospect の Mac 版は、何年もの間最低限の開発努力しか受けられず、衰退して行った。Mac OS X が進化するにつれて Retrospect のアーキテクチャーにもひび割れが見え始め、メインの Retrospect アプリケーションでのクラッシュ、そしてネットワークバックアップに使われる Retrospect Clients での奇妙な振舞いが日常茶飯事のことなった。幸いなことに、ほぼ一年前に EMC は Macintosh 開発チームを再編、前の Dantz の人を呼び戻すことさえした、それ以来 Retrospect 8 は現実の開発プログラムとなっていた。そして今、長いこと待たされたが、EMC は Retrospect 8 をリリースした。これは完全な書き直しで、Retrospect を以前の偉大さにまで戻してくれるのを願うものである。それでは Retrospect 8 で何が新しくなったのか見てみよう、とは言っても、これはレビュー記事ではなく EMC が言っていることの概観と Retrospect 6.1 にあったものとのちょっとした比較であることに注意して欲しい。

アーキテクチャとインターフェース -- Retrospect 8 は新たな三部構成のアーキテクチャを採用している:Retrospect エンジンはバックアップサーバーの Mac 上で実際のバックアップの作業を全て司り、Retrospect コンソールアプリケーションはユーザーインターフェースを提供し、そして Retrospect Client アプリケーションはクライアントコンピュータ上にインストールされる。この目的はネットワーク管理者が Retrospect コンソールアプリケーションを使って一つ以上の Retrospect エンジンを、それらが組織のネットワーク上のどこにあるかに関わらず、制御出来るようにすることである。

Retrospect コンソールアプリケーションは、ネイティブの Mac OS X インターフェース要素を使って最初から作り上げられた新たなインターフェースを提供している。これで Retrospect に馴染みのないユーザーでもとっつき易くなるであろう、これは以前のバージョンでは非難の対象となっていた点である。

他のインターフェースの改良には、現在の情報を自動でアップデートするカスタムレポート、そして完了イベント、失敗イベント、そしてメディアの要求をメールで通知してくる機能の改善が含まれる。新しくなったアシスタントはユーザーに、今すぐのと計画された運転を設定する手順を案内してくれる、それに再設計されたルールインターフェースにより特定のファイルを選択するのもし易くなる。

性能 -- 以前のバージョンの Retrospect に関わる大きな問題の一つは、一時に一つのタスクしか実行できないことで、例えば新しい Mac の最初のバックアップとかインターネット経由の遅いバックアップをしていると他のマシンの定期バックアップが阻止されてしまうこととなった。それに、もしあなたがバックアップの最中だとすると、そのバックアップをまず停止しないとファイルの復元は出来なかった。

Retrospect 8 では、これらの問題は解決されている。今や八つまでのバックアップ、コピー、そして復元の作業が同時に行える、但しこれらは使える RAM の量とあなたのエディションのライセンスによる (これは Retrospect Single Server と Multi Server だけで使えるもので Retrospect Desktop ではダメである - エディションについては後記)。

Retrospect 8 は、マルチプロセッサ及びマルチコアをサポートし、記憶装置に対するスループットが改善されており、Intel-based Mac と現代のバックアップメディア上での性能は格段に向上するはずである。

新しいバックアップ機能 -- 前のバージョンの Retrospect が設計された時、ハードディスクは相対的に小さく、テープが小さなオフィスネットワークに対してすらも好みのメディアであった。でも今やハードディスクがギガバイト当たりのコストで飛び抜けた一番であるので、Retrospect 8 はハードディスクへのバックアップに対するサポートを著しく改善した。新しい Disk Media セットで複数のボリュームを - 直接の及びネットワーク付属のディスク、着脱可のカートリッジドライブ、そしてフラッシュメディアまでもが含まれる - 一緒にしてバックアップのための単一論理あて先にすることが可能となる。

逆の方向では、Disk Media セットが使うことが出来るディスク上のスペースを規定することが出来、更に Retrospect 8 は "ディスクの身繕い" を行うことも出来る、これは新しいもののためのスペースを作るためにファイルの古いバージョンを削除するのである。幾つまでの古いバージョンを保存するのか設定も出来る。これはとても歓迎できる、と言うのも前のバージョンでは、ディスクを一杯にしてしまった後で使う唯一の方法はそのコンテンツを消去してやり直すと言うものであったからである。

Retrospect 8 で新たに追加されたものに段階バックアップがある、これはバックアップを段階的に最初は速度の速いハードドライブにしてその後で他のディスクやテープにアーカイブやオフサイトバックアップとしてコピーするというのである。通常のであれ段階のバックアップであれ、Retrospect は行き先に存在しないファイルのみをコピーする。

Retrospect は常にファイルを再度読み出しそしてバイト単位での照合パスを行うことでファイルを検証出来ていた。しかしこれは遅くしかもネットワークのトラフィックを増大させるので、Retrospect 8 では新しいメディア検証オプションを提供している。これはバックアップ時に MD5 チェックサムを勘定しそして書き込まれたデータがそのチェックサムに合うことを確認するのである、ソースデータを再読み込みすることなしに行える。

Retrospect 8 は今やバックアップデータのために 5つの異なるレベルのセキュリティを提供している。まず最初は暗号化なしの単純なパスワードから始まって段階的に暗号化の強度を上げていく:SimpleCrypt, DES, AES-128, そして AES-256 である。暗号化が強くなればなる程、バックアップ速度は低下する。

テープドライブに頼るより大きな施設用には、Retrospect 8 は Tape Media セットのメンバーに対するテープバーコードを読み取りそして追跡することが出来、メディアスロットスキャンも速くなり、そしてテープドライブのクリーニングも自動的に計画出来る。更に以前のバージョンよりも多くの記憶装置をサポートし、そしてアドオンを加えれば二つのテープドライブに同時に書き込むことも可能になる。

最後に、ダムクライアントがスマートサーバーアプリケーションにデータを送ると言う Retrospect の基本概念は変わっていないが、Retrospect 8 は今や Wake-on-LAN サポートを Mac クライアントに対して提供しているので (Windows クライアントは未だ)、Retrospect エンジンは計画されたバックアップが始まる直前に Mac を眠りから覚ますことが出来る。その他の改良には、複数のネットワークインターフェースへの対応、ネットワークタイムアウト値を調整する詳細設定、そして自動クライアントログインが含まれる。

欠けているもの -- これらの機能が歓迎できるものである一方で、EMC には次に来るべきものがあるのは明らかで、しかもそれももうすぐの様である。Retrospect 8 の分かっている限界の中で目に付くものに、Retrospect エンジンとコンソールアプリケーションに対する PowerPC サポートの無いことがある。EMC はこれを 2009年4月のリリースに入れると約束していて、これが出れば大歓迎されるであろう、と言うのも多くの企業や団体はバックアップサーバーには多少旧式の Mac を使いたがるからである。私ですらも、それが PowerPC-based Mac でも動く様になるまでは Retrospect 8 のテスト以上のことは出来ない、なぜならば私のバックアップサーバーは Power Mac G5 だからである。

以前のバージョンの Retrospect からアップグレードする人達にとっては、基本的にこの二つの間には何のつながりもない - Retrospect 8 はあなたの以前の設定をインポートしたり、古いバックアップセットからのコンテンツを読んだりもしない。従って、全てを白紙状態から設定し直さなければならないし、古い設定の Retrospect も復元する必要が出た時のために使える様にしておかなければならない。注意すべきは、古いバージョンでのバックアップ動作は不能にしておくことで特定の Retrospect Client に衝突が起こらない様にしなければならない。昔のバックアップセットを読み取る能力は開発進行中と言うが、私の経験から言うと、まっさらの状態から設定を始めるのは何時でも良い考えで、これにより溜め込んだ奇異な出来事を消し去る助けにもなる。

FTP サーバー上にあるファイルにバックアップをすることに対するサポートも欠けていて、このやり方をバックアップをオフサイトに移すことに使っている人達もいるのである。これに対しては将来のアップデートで対応すると EMC は約束しているが、私個人としては、むしろその努力を CrashPlan が可能にしているオフサイトバックアップのような物につぎ込んで欲しいと思う。これに対し、CrashPlan はファイルのバージョンを比較し変化したビットだけを転送することだけでその仕事をしており、これにより転送データ量を劇的に減らしている。Retrospect は各々の実行の度に全ファイルをコピーするやり方を継続しており、はるかに大量のデータを転送する必要がある。

Retrospect 8 用の完全な付属文書はまだ入手出来ないが、思うにこれはマニュアルが完成するまで、もう既に使える状態にあるプログラムを眠らせておきたくなかったためであろう。

最後に、Mac OS X 10.2.8 と Mac OS 9 上で走る Retrospect Client は現時点ではサポートされていない。EMC はこれらの古いシステムをサポートするには何が必要か洗い出しているところである。

エディションとアップグレード -- Retrospect は、小は複数の Mac を持つ単一ユーザーから巨大な会社に至るまでの広範囲な組織によって使われているので、数多くの異なったライセンスオプションがあり同時にそれは新たに購入するのか従前のバージョンからアップグレードするのかにも関係している。

テスト開始 -- Retrospect 8 には昔の Dantz の人達も関わっていると聞いて私は元気付けられてはいるが、完全に書き直されたと言うことは、私自身で実際の場である程度の期間成功裏に使った後でないと、前のバージョンでと同様の安心感は Retrospect 8 に対しては持てない。我々のバックアップエキスパートの Joe Kissell も "Take Control of Mac OS X Backups" で取り上げるため Retrospect 8 を検証するであろうから、我々の経験をこの先も引き続き報告していく積りである。

用心深さを脇に置けば、Retrospect 8 が Mac 市場に戻ってきたことは素晴らしいことで、この競争の参入は、例えば Time Machine, CrashPlan, そしてその他のプログラムが差別化と進化の努力を継続する糧となるであろう。

TidBITS 監視リスト: 注目のソフトウェアアップデート、23-Mar-09

  文: Doug McLean <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

MacRabbit からの Espresso 1.0 は、同社の大変待ち望まれた Web 制作アプリケーションの最初のリリースであり、Web 開発者やデザイナーに対して優雅なワークフローを提供すべく意図されたものである。Espresso は HTML, CSS, XML, JavaScript, そして PHP をサポートし、FTP, SFTP, FTP/SSL, 或いは Amazon の S3 サービスを利用して Web サイトに出版できる。売り物は即席編集、サイト全体を扱うプロジェクト、そしてしょっちゅうリロードしなくとも良いライブプレビューである。プラグインアーキテクチャを取っているので、ユーザーが将来 Espresso を拡張する手助けにもなるだろう。(59.95 euros, もし CSSEdit 2 をお持ちなら 49.95 euros, 8.8 MB)

SmileOnMyMac からの PDFpen 4.1PDFpenPro 4.1 は PDF ユーティリティの最新版である。両方のバージョンアップデートとも数多くの内容は明かされていないバグ修正と Sparkle - ソフトウェアアップデートの配信を簡素化すべく意図されたオープンソースの Mac OS X フレームワーク - に対するサポートを盛り込んでいる。($49.95/$99.95, アップデート無料、13 MB/13.2 MB)

Apple からの Mini DisplayPort-VGA ファームウェア・アップデート は、長いこと懸案のままであった Mini DisplayPort を装備した Mac 上での Mini DisplayPort to VGA Adapter に関する性能とコンパチ性の問題に対処している。対処の施された問題には間欠的なスクリーンのちらつき、そして、場合によってはビデオ出力が全く出ない、と言うのも含まれる。このアップデートに関する更なる情報及びそのインストール法は Apple の Web サイトから入手できる。(無料アップデート、11.4 MB)


ExtraBITS、23-Mar-09 版

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

セキュリティコンテストで Safari が 10 秒で破られる -- セキュリティ研究者の Charlie Miller が、CanSecWest PWN2OWN コンテストにおいて“pwn”(オペレーティングシステムを攻撃して完全なコントロールを得ること) の記録を以前の 2 分から 10 秒へと短縮した。彼は以前に発見されていた攻撃をあらかじめ遠隔ウェブサイトにロードして準備しておいた。完全にパッチの施された Mac OS X システムがそのサイトに接続した時、彼はもうそのシステムを掌握していた。優勝賞品として彼は $5,000 と、自らが攻撃した MacBook を受け取った。この Miller の発見と、それ以外にあと2件の Safari の弱点が、このコンテストのスポンサーとなった TippingPoint 社から Apple へ、詳細を公表せずに引き渡されるはずだ。(リンク投稿 2009-03-20)

旧型と新型の AirPort WDS ネットワークを混合 -- Ted Landau が、何度も何度も Option キーを押しつつ、新型の同時デュアルバンド AirPort Extreme Base Station をどのようにすれば既存の 802.11n (角形) と 802.11g (円盤形) AirPort ベースステーションの共存する彼のネットワークに組み込めるのかを見出した。彼が MacFixIt でこれを説明する。(リンク投稿 2009-03-20)

HD ムービーが iTunes で利用可能に -- Apple が iTunes 経由で高精細度 (HD) 映画の購入用提供を始めた。(レンタル用提供はまだ始まっていない。)これまでは、レンタルされた HD 映画を Apple TV で観られる(ただし購入オプションはない)だけだった。標準画質の映画に比べて HD の購入価格は $5 高くなり、現時点では十数個のタイトルしか利用可能になっていない。(リンクは iTunes Store に繋がる。)(リンク投稿 2009-03-19)

AT&T、契約なしの iPhone 提供を開始 -- The Boy Genius Report の記事によれば、AT&T は 2009 年 3 月 26 日から、サービス契約なしの iPhone 販売を開始するとのことだ。契約義務なしの iPhone 販売価格は 8 GB と 16 GB モデルがそれぞれ $599 と $699 (これは補助付きの価格より $400 も高い!) となり、既存の顧客が回線を追加するか、ギフト用に購入するか、または(おそらく別の AT&T 携帯電話から)アップグレードするかのいずれかの場合にしか購入できない。(リンク投稿 2009-03-19)

Apple、AirPort デザインガイドをアップデート -- Apple が Wi-Fi ネットワークの計画・構築のためのガイドを改訂した。これまで“Designing AirPort Networks”という名だったガイドが新たに“Apple AirPort Networks”と呼ばれるようになった。さまざまな種類のネットワークや目的のために Apple のベースステーションを設定する方法を、かなり詳しく手順を踏んで解説しようとする努力がなされている。(リンク投稿 2009-03-18)

ケーブル: テクノロジーの破滅の源 -- New York Times にイラストレーター Christoph Niemann が書いたこの素敵な漫画は、私たちとケーブル類の間の「もう一緒には暮らせない、でもそれなしには生きられない」という関係を描いている。そうは思わないとおっしゃるあなたには、SCSI ケーブルのぎっしり詰まった箱を差し上げてもよいが。(リンク投稿 2009-03-18)

iPhone が法廷に混沌をもたらす -- 多くの法廷で、陪審員たちがその裁判に関連した情報を iPhone を使って検索したり教え合ったりすることが大問題となりつつある。いくつかの重大事件の裁判で、陪審員たちが裁判の情報を Twitter や Facebook に投稿していたことが判明したために無効審理となったことさえあった。インターネットを使って陪審員が規則を破ることは何も新しいことではないが、iPhone のような機器が広く普及したために、この問題がさらに容易に、頻繁に起るようになった。(リンク投稿 2009-03-17)


TidBITS Talk/23-Mar-09 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

外付けハードドライブ -- Time Machine で使うためのベストの選択肢を探そうと、読者たちがいろいろのハードドライブメーカーの製品について意見を求めている。(メッセージ数 4)

AirPort の問題 -- 最近の AirPort ファームウェアアップデートで問題が起こったという読者がいる。AirPort Express でライトが点滅するのも以前から混乱の元だった。(メッセージ数 7)

iTunes で元のファイルを自動的に検出 -- ファイルを移動させてもいないのに iTunes が数多くの曲を見失ってしまったことはないだろうか? これは SuperSync で解決するかもしれない。(メッセージ数 2)

iTunes 8.1 を求めて -- iTunes の最新のアップデートに関して、読者たちが問題を報告する。(メッセージ数 5)

Windows から Mac へソフトウェア移行で失敗? -- Windows のアプリケーションを Mac に移植しようとした会社の中には、成功した者とそうでない者がいる。(メッセージ数 52)

AirPort Express 802.11n の光出力で AirTunes がつっかえる -- 最新バージョンの iTunes を使っている読者で、AirTunes 経由の音楽再生に問題が起こるという人たちがいる。(メッセージ数 2)

iPhone 3.0 と カット/コピー/ペースト -- 来たるべき iPhone 3.0 アップデートにおけるコピー・ペースト機能が発表されたばかりだが、読者たちがこれを Newton における実装方法と比較する。(メッセージ数 15)

WeatherCal は iCal に最新の天気予報を随時提供_ -- 読者たちが Bare Bones Software の最新の製品を試してみて、別の方法についても議論する。(メッセージ数 11)

SpamSieve -- あなたが使っているソフトウェアの開発者自身が TidBITS Talk に投稿してくれるのは素晴らしいことではないか? ある読者が、このスパムフィルタリング用ソフトウェアに関して作者本人から助けを得る。(メッセージ数 3)


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