TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#975/20-Apr-09

今週号はセキュリティに重点を置く。ただし、いつもよりも実際的な観点からこの問題を眺めてみよう。先週世間を騒がせたあの“Mac botnet”の話は一体なんだったのかとお思いだろうか。Rich Mogull が、あれは別に目新しい話ではないことを説明し、Mac に関するセキュリティの話を評価するための5つのポイントを解説する。さて、Microsoft Office のユーザーには、入手しておくべきセキュリティアップデートがあり、それから 2009 年 10 月 13 日に Office 2004 が寿命の終わりを迎えるというニュースがある。データのセキュリティに目を移して、Joe Kissell が、Mac の世界に登場してきた最新のオンラインバックアップサービス、Backblaze についてレポートする。また、Glenn Fleishman と Adam Engst の共著による最新版の電子ブック“Take Control of Your Wi-Fi Security”もリリースされたばかりだ。でも、もっと楽しい話題も忘れちゃいけないということで、Julio Ojeda-Zapata が寄稿記事で3つの新しい Twitter クライアントを比較する。リリースされたての Tweetie と、まだベータ版の Nambu と Lounge だ。今週の興味深いソフトウェアリリースとしては、iPhone や iPod touch をワイヤレスのオーディオ受信機に変えてくれる Airfoil Speakers Touch や、Drive Genius 2.1.1、Server Admin Tools 10.5.6v1.1、iMovie 8.0.2、Aperture 2.1.3、SpamSieve 2.7.4 がある。

記事:

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Microsoft Office 2008 12.1.7 および 2004 11.5.4 更新プログラム公開

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: 細川秀治 <hosoka@ca2.so-net.ne.jp>

Microsoft は、Office 2008 と Office 2004 の最新アップデートをリリースした。両方のバージョンで重大なセキュリティ問題が解決され、報ずるところパフォーマンスも改善されている。Microsoft によると、どちらのアップデートも、特別に細工された悪意のある Excel ファイルを開くとリモートコードが実行されるおそれがある Excel の脆弱性、に対処している。さらに、どちらのアップデートもパフォーマンスが強化されてはいるが、それらの具体的な変更点についてはリリースノートに記載されていない。

Microsoft Office 2008 for Mac 12.1.7 更新プログラムを適用するには、Mac OS X 10.4.9 またはそれ以降、および 12.1.0 更新プログラムが既にインストールされている必要がある(この更新プログラムはコンボアップデータで、つまり 12.1.0 以降のすべての修正が含まれている)。Microsoft のウェブサイトから 267.7 MB でダウンロードでき、または Office 2008 のどれかから“更新プログラムのチェック”を選択し Microsoft AutoUpdate ユーティリティを起動して、入手できる。

一部のユーザーは、以前の更新プログラムで解決されなかった問題が残っていることを報告している。特に次のエラーメッセージだ「Office 2008 12.1.7 更新プログラムをこのボリューム上にインストールすることはできません。この更新プログラムをインストールするために必要なソフトウェアのバージョンをこのボリューム上に見つけることができませんでした。」インストールの手順や、この問題を回避するためのアドバイスは、 Entourage ヘルプブログから入手できる。

Microsoft Office 2004 for Mac 11.5.4 更新プログラムを適用するには、Mac OS X 10.2.8 またはそれ以降、および Microsoft Office 2004 for Mac 11.5.3 更新プログラムが既にインストールされている必要がある。Microsoft の ウェブサイトから 9.7 MB でダウンロードでき、または Office 2004 の Microsoft AutoUpdate から入手できる。

惜辞: Microsoft は、Office 2004 が 2009 年 10 月 13 日にサポート期間を終了すると告げており、それ以降どんな更新プログラムも発行されることはない。現在5歳となるこのソフトウェアスイートに対し Microsoft が長期にわたり更新を続けてきた取り組みは賞賛に値する。それでも、ああ桜花、すべての佳きものにはいつか終わりが来る。


iPhone と iPod touch をオーディオ受信機にする

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: Minori Goto <minorig@gmail.com>

[訳注:日本では AirPort Express は AirMac Express と呼ばれていますが、この記事では英語原文通りに、AirPort Express と表記してあります。]オーディオソフト開発社、Rogue Amoeba が Airfoil Speakers Touch のリリースを発表した。これは、これまで入手できた Airfoil アプリケーションの機能を拡張した iPhone と iPod touch 用のアプリだ。Airfoil は Mac 用Windows 用があり、ユーザが自分のコンピュータから AirPort Express ベースステーション、Apple TV、Mac、PC、そして Linux ボックスへとオーディオを共有できるようにする。このアプリはこれらの機器に わたってオーディオ再生をシンクし、iTunes、RealPlayer、Spotify など様々なソースからファイルを共有することができる。Pandora や Last.fm のように、インターネット上のソースからでもこれは可能である。(Airfoil なしでは、ワイヤレスで楽曲をプレイできるのは、iTune から AirPort Express にだけ。)

AirFoil Speakers Touch はこれらの機能を iPhone や iPod touch にも広げた。ワイヤレスで共有されたオーディオ再生を聞くために、ヘッドフォンを差し込んだり、機器をスピーカーのドックに接続できる。iTunes 以外のソースからのオーディオを聞いたり、iTunes からオーディオファイルのスペースに欠ける iPhone や iPod touch へとオーディオをストリーミングさせるにもこれはもってこいだ。

Airfoil Speakers Touch は現在無料ダウンロードとして App Store から入手可能で、Mac 用あるいは Windows 用の Airfoil と併せて動作す る。Airfoil はどちら用も $25 でRogue Amoeba のウェブサイトからダウンロード入手できる。君がすでに、Airfoilのファンであっても、君のオーディオを新たに解き放す方法を探しているとしても、Airfoil Speakers Touch をチェックして損はないだろう。


Backblaze 公開開始、Mac 用オンラインバックアップサービス

  文: Joe Kissell <joe@tidbits.com>
  訳: 細川秀治 <hosoka@ca2.so-net.ne.jp>

数ヶ月前、私は Backblaze という新しいオンラインバックアップサービスについて書いた。そのときこれは、Mac ユーザーにはベータ版のみで、私的な招待として提供されていた(記事 "Backblaze がバックアップサービスの Mac 用ベータを開始" 2008-12-09 参照)。広範なベータテストと、強い要望に応えた若干の変更の後、同社はついに、このサービスを全ての人に一般公開した。もしあなたがオンラインバックアップの使用を検討しているなら、または別のサービスを試みてそれに不満があるなら、Backblaze は一見の価値があるだろう。

他の幾つかのオンラインバックアップシステムと同様、Backblaze は、Mac クライアントソフトウェアを使用して、あなたのファイルを(圧縮や暗号化して)インターネット上のセキュアなサーバーにバックアップしている。バックグラウンドで常時稼働し、あなたが作成または変更した新しいデータは自動的にアップロードされる。ウェブベースのインタフェース上でファイルやフォルダを選択し Zip ファイルをダウンロードして、あなたはデータを復元できる。または DVD (4.2 GB まで 99 ドル)や USB ハードドライブ(500 GB ハードドライブで 189 ドル、ベータ版時の 160 GB から大幅に増量)に記録したバックアップを FedEx の翌日便で送るよう依頼してもよい。

ベータ版プログラムからの主要な変更点のひとつは、Mac ファイルにリソースフォークのサポートが追加されたことで、これにはリソースフォークデータの完全な重複複製防止が含まれている。さらに同社は、各ファイルのタイプとクリエータコード、作成日、変更日、が正しくバックアップや復元され、またパッケージ(つまりバンドル、iPhoto ライブラリの保存などに使われているもの)も、正しく処理されると述べている。これらのすべては、類似だが有名なバックアップサービスの Mozy に欠けている機能だ、と気付いたユーザーには吉報だろう。

リリース 1.0(厳密には 1.0.0.134)で、他の多くの変更点の中に特筆すべきは、外付けドライブのサポートが大幅に向上したこと(新しいソフトウェアでは、それらを切断した後でも追跡する)、より役に立つ告知とレポート、幾つかの異なる言語への改善された翻訳、効率と圧縮性の強化、キャッシュと一時データのよりインテリジェントな除外、がある。新しい Backblaze にはアンインストーラも含まれている。

ベータテストに参加したユーザーの場合は、何もしなくても、Backblaze のクライアントソフトウェアは自動的にバックグラウンドでアップデートされる。新規ユーザーは、Backblaze ウェブサイトから ソフトウェア( 3.6 MB ファイル)をダウンロード できる。セットアップでやることは、インストーラを実行して、あなたのメールアドレスを入力し、パスワードを選択するぐらいだ。その他の設定は特に必要ないが、ユーザーは任意のフォルダ、ボリューム、ファイルタイプを手入力してバックアップしたくないものを除外できる。

Backblaze の料金は、月額 5 ドル、または年間 50 ドル (実質月額 4.17 ドル)で、無制限のデータ保管ができる。また同社は 15 日間無料試用を提供している。


Take Control ニュース: 君のワイヤレスネットワークは安全?

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Minori Goto <minorig@gmail.com>

Take Control of Your Wi-Fi Security』 の最新版がリリースされたばかりだ。これは、ワイヤレスネットワーキングの権威、Glenn Fleishman と Take Control出版者 Adam Engst がペンを取ったものだ。この電子ブックは、自宅や小さな事務所でワイヤレスネットワークを走らせているのだが、ニーズや予算に合った適切なセキュリティレベルをセットアップし管理したいという読者のために書かれた。Glenn と Adam は長年にわたって、ワイヤレスネットワークについての記事や本を出版してきた。だからこの新バージョンにはこのテーマについての長年の思考を蒸留したエッセンスが含まれており、その上に彼らの議論を 2009 年用に更新するための刷新な題材も加わっている。Mac OS X 10.5 Leopard についての最新の詳細、現時点で推薦できる WPA と WPS のセキュリティセットアップ、そしてApple が最近リリースしたベースステーションでのゲストネットワーク設定の仕方が加えられた。君のワイヤレスネットワークに適切なセキュリティを確保するために、定価10ドルのこの本を購入してはどうだろうか。

『Take Control of Your Wi-Fi Security』の前回のアップデートは 2007年10月に施されたが、今回のバージョンはこの旧版を持っている人には無料アップデートとなる。君の持っている PDF のフロントページにある Check for Updates をクリックするとダウンロードリンクへアクセスできる。

『Take Control of Your Wi-Fi Security』は実世界のセキュリティリスクを査定したり、セキュリティ問題の起る可能性、ネットワーク侵入の潜在重度性、そして君のワイヤレスネットワークを保全するための機会費用などを評価する手助けをしてくれる。さらに、様々なセキュリティ方法の是非を説明し、君のネットワークや通信中のデータを守るため最善の方法をどのように履行するかを説明する。これは、Mac OS X およびWindows XP、Windows Vista を対象にしている。


Mac セキュリティの話を読む五つのヒント

  文: Rich Mogull <rich@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

時折、長いこと言われ続けてきた Macintosh セキュリティの神話からの終局の失墜を、全世界が息を殺して待っている様に見えることがある。業界紙から大手の新聞雑誌に至るまで、ほんのちょっとした Mac セキュリティの問題すら挑戦記事、論戦を呼び、そして時折ケーブルニュースの見出しをすら飾ってしまう。これらの記事の中身は、我々は攻撃からは不死身であると言うものから、肘掛け椅子から慌てて立ち上がってあなたの Mac に駆けついた時には、時すでに遅しで感染は進行しておりあなたの生涯の蓄えや家族写真は既にナイジェリアのスパマーへと流されている所であろうというもの迄ある。我々 Mac ユーザーにとっても、それが真実なのか、誇大広告なのか、はたまた全くの夢物語なのか見極めるのは困難な場合がある。

自分の時間の殆どをセキュリティに関して読み、書き、そして話す事に費やしている者の一人として、Mac のセキュリティニュースでその核心に切り込むため気に留めている五つの事がある。"Mac ボットネット" をめぐる最近の大騒ぎを見て、これはどうも私の懐疑的な裏技のいくつかを紹介する時が来たと思った。[訳者注:ボットネットとは悪意をもって作られ、インターネットを経由した命令によって遠隔操作されるコンピュータ群をいう(英辞郎)]

その話は業者のプレスリリースに基づくものか? 多くのセキュリティ業者が計算機社会に対して、彼らの研究や問題対応チームによって見つかった脆弱性や弱点攻撃に関する情報をリリースすると言う貴重なサービスを提供している。この情報は、新たなセキュリティ危険を学びそして評価するのに極めて有用である一方、そこには影の部分も存在する:企業の販売促進の部門はこれらの発見を、人々を恐怖に落とし入れそして自社の製品を買わせるのに極めて都合がいいと見做すことが多い。

彼らはその問題に対する注意を可能な限り引くためにプレスリリースをし、彼らの製品に対して更に多くのユーザーをもたらすよう願うのである (当該の問題に対しては、彼らは間違いなく対処できる)。これらのリリースは、読者の興味を引きそうもなければ宇宙のかなたへと消え去ってしまう運命にある。良く出来た怖い話は誰もが好きであり、"血が流れれば、記事になる" のデジタルメディア版になる。

私が新種のセキュリティ脅威に関する話を読む時に、最初に探すのはその話の出所である。もしセキュリティ企業からの引用、或いはプレスリリースの全くの焼き直し (余りにやられ過ぎの慣習) 以外の何ものでもない場合、私の懐疑メーターは通常振り切れ始める。(念のため言っておくと、私は企業が悪意に満ちているとか欺瞞的だとかは思っていないが、自社製品に心底から信じ込んでいる場合、ある程度の偏りは避けられない。)

その話は本当に新しいのか? セキュリティの話は、主流の出版物に現れる前に業界紙の中で時として何ヶ月も、或いは何年もの間煮えくり返っている事がある。業界紙の中ですら、時折一部の事例が新たな記事の中で再度目的を持たされているのを目にする事があり、それには多少の誇大表現が追加されている事も珍しくない。

先週マスコミを賑わした Mac ボットネットの話は、古い話が筋の通らない生れ代りを経験している典型的な例である。元々この悪意のソフトウェアは、さかのぼって 2009年1月に iWork '09 と Adobe Photoshop CS4 の海賊版の内部に潜んで出現したのである。

この話は新たな情報が分かったとして復活したのだが、不幸なことに、これは何か新種の攻撃として多くの人に誤解されてしまった。この悪意のソフトウェアはある種の興味深い行動を示していたが、この話の中にはユーザーに対する新たなリスクを示すものは何もなかったのである。ちょっと Google 検索をしてみれば大体その話の起源は分かって来るもので、あなたが新しいリスクに対面しているのかどうかの判断の助けになるはずである。

そのセキュリティ問題は本当に新しいのか? 一連のセキュリティの話が全て一つの同じ問題に根ざしているというのも珍しいことではない。セキュリティ業界でもこれは頻繁に起こっている;一旦新種の脆弱性や弱点攻撃が公になると、色々な悪人共が我々のセキュリティ防御の裏をかこうとするので変種が際限なく現れてくる。しかし通常これらの変種は同じ身体の上に違った色を纏っているだけであり、オリジナルよりもリスクが高くなることを意味しているわけではない。

例えば、ある種の Mac マルウェア(悪意のあるソフトウェア)は、自分自身をアダルト Web サイトに偽のビデオプレーヤーとして潜ませており、これの新種がいくつか昨年も出現した。この社会工学のいたずらは - マルウェアを好色な人達を狙った無害に見えるアプリケーションに潜ませる - 服を着ていない他の人達のデジタル写真を人々が見始めたのとほぼ同時に発生していた。私は、古いニュースを操作したり、或いは良く知られた問題の変種の話をしている様な話を読む時は、ちょっぴりより懐疑的な目で見始めるのである。

私は一般的には、ユーザーに悪意のソフトウェアを手でインストールさせる様に騙す事に関する話に感心することはない。時たま、かなり創造的な欺瞞法を見る事があり、私もその悪意のソフトウェアが主流のアプリケーションに潜んでいはしないかと心配したりすることはあるが、誰かにそのシステム上に何か悪意のあるものをインストールさせること自体は、人間の頭脳の失敗であり使われているオペレーティングシステムのせいではないからである。

動作の仕組みは何なのか? 如何なるセキュリティリスクにも、何らかの動作の仕組みがあるはずである。時には、それは我々のオペレーティングシステムやソフトウェアの新たな脆弱性であったり、また新手の攻撃手段だったりする。もし新しい話がその動作の仕組みについての詳細を示していない時は、私はそれをより懐疑的に見始めるし、同時に何が起こっているのか判断するための情報源の探索に取り掛かる。一旦その仕組みが理解出来れば、通常はそのリスクの度合いも判断できる。

例えば、上記で論じた様に、私は人手でのインストールを必要とするソフトウェアは余り心配しない。例外は、それが社会の多くの人に影響する極めてありふれたソースの中に隠れている場合である。(確かに、アダルトビデオのプレーヤーの中にマルウェアを隠すのは社会の多くの人達に影響すると言う人もいるかも知れないが、それは教養のある出版物の中で話す様なものではない。) 余り一般的でない幾つかの条件下でのみ働く様なものの場合、リスクは通常低いと言える。

しかしながら、メールメッセージを通して、例えばあなたを悪意の Web ページに連れて行くことによって、あるいは一般的なポートや一般的なサービス上のネットワーク攻撃を通して、攻撃者があなたのシステムを乗っ取ってしまうのを許してしまう様な場合私の心配はより強くなる。

まず、それはどの様に働くのか (攻撃の仕組みは何なのか?)、そしてどれ程悪いのか (何をダメにするのか、或いは攻撃者に何をするのを許すのか?)、そして誰が影響を受けるのか (Mac ユーザー誰でもなのか、或いは何らかの得体の知れないソフトウェアを走らせている人だけなのか?) を自分に聞いてみる。確かにこの様な解釈を可能にするにはある程度の知識が必要ではないかと言う指摘はあるかも知れないが、多くの基本的なことを理解するのに常にセキュリティの専門家である必要はないのである。

我々の Mac ボットネットの話に戻ると、悪意のソフトウェアは iWork '09 と Photoshop CS4 の海賊版の中に _のみ_ 隠れていると、明確にではない場合もあるかもしれないが、述べられている。あなたがこれらを違法にダウンロードしたり、或いは友人からコピー(それも違法かも知れない)を貰ったりしていない限り、あなたは安全なのである。それだけの話である。

その話は Mac セキュリティを歴史だけを頼りにして弁護しているのか? 我々 Mac ユーザーはきわめて良好な歴史を見てきている。我々の Windows の同胞が耐え抜いてきたセキュリティリスクのほんの最小部分に対面しているだけである。しかし我々がより快適な近隣の中に住んでいるからと言って、我々はリスクからは無縁であると言うことにはならない。長年にわたって Mac OS X は Windows に対して先天的なセキュリティの利点を有してきたが、オペレーティングシステムに内在する技術を理解する人達から見ると、この様な日々はとうの昔に終わっているのである。

Windows の最新版 (Vista、殆どの人が使っているとは言えないが) は、実験室の中では Mac OS X 10.5 Leopard の最新版よりもより安全であると言えるであろう。Leopard には Vista に含まれている新しい対弱点攻撃技術が盛り込まれていない、そして、Apple のセキュリティパッチの数から判断すると、同じ様に多くの脆弱性を経験している様である。

私は、最新の技術能力、サイバー犯罪力学、或いは攻撃方法に基づくのではなく、Mac 固有の悪意のソフトウェアの欠如に基づいて Mac OS X を弁護しようとする記事を見ると、懐疑的にならざるを得ない。

Mac OS X の Unix コアは長年にわたって強力なセキュリティ防御であった、とりわけ殆ど全ての種類のソフトウェアをインストールする前にパスワードの入力を要求することで、しかし近年の攻撃方法はこの手の防御を回避できる様になっている。明るい方を見ると、Apple は Leopard の Mac OS X にこれらの技術を追加し始めた (不完全にではあるが)、そして引き続き新しいセキュリティ機能を追加し続けており、我々が Windows ユーザーと同じ様なセキュリティリスクに晒される事は決して起こらないだろうと思える。

あなたにも出来る -- コンピュータセキュリティの必要性が、些細な苛立ちを通り過ぎ我々の個人のそして経済的安全にも影響を及ぼす様な何かへと到達したのはずっと前のことである。まさに災害、犯罪、そして悲劇の話がニュースを席巻してきた様に、情報セキュリティの欠陥に関する話題も必ず見出しを飾っている。ましてそれが Apple の様なメディアのお気に入りを覆すような可能性を持つ話であれば、その記事はまず間違いなく最新の芸能人の不行跡の隣に掲載されているであろう。しかし、これらの五つのヒントを少しでも思い出して貰えば、如何なるセキュリティの話でもその現実性の評価はあなたにも出来るはずである。


Mac 用の次世代 Twitter アプリをナビゲート

  文: Julio Ojeda-Zapata <julio@twitin.biz>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Twitter 常用者でもありパワーユーザーでもある私は以前から、Twitter のマイクロブログ操作をターボ加速してくれるような究極のデスクトップソフトウェアはないものかと、ずっと探し求め続けてきた。けれども幾度となく、期待してはがっかりの繰り返しを味わう羽目になった。iPhone 用に出ているいくつかの Twitter アプリを私は大好きだが、それとは対照的に、Mac 上のソフトウェアで私を満足させたものはいまだ一つもなかった。

でも最近になって、Mac ベースの Twitter クライアントがいくつも登場し、ウェブブラウザで tweet しなければならない私の苦悩の日々も、ついに終焉が見えてきたかという希望を抱かせた。最近リリースされた Tweetie、Lounge、それに Nambu といったものたちは、パワーと柔軟性を兼ね備えると同時に、Mac ユーザーたちの期待するエレガントさと独特の感覚をも提供している。

最もホットなニュースと言えるのが Tweetie だ。Atebits 社から今日正式にリリースされたばかりのこのアプリは、Loren Brichter によって書かれたものだが、既に人気ある Tweetie for iPhone の、コンパニオンとしての位置を占める。私はこれまで一週間以上にわたってこの Mac 版のプレリリース・ビルドをテストしてきたが、一見しただけでは最小限とも感じられる見かけの下に、パワーユーザー向けの機能をいくつも隠し持っているところが気に入っている。これこそまさに、iPhone 上で Tweetie があれほどヒットした秘密のレシピと同じものだ。あとで述べるように一つだけ大きな問題点があるものの、Tweetie のこのデスクトップ版は私の中で次第に大きな存在になりつつある。

NambuLounge もまた魅力的に見える。ただしこれら両者は現在ベータ版の段階で、まだ厄介な問題がいくつか残っている。以上述べた3つが、私の見た限りでは次世代の Twitter プログラムと呼ぶに値する。よりシンプルなアプリ、例えば Iconfactory のTwitterrific のようなものは、気に入って使っている人たちも多いけれど機能があまりにも限られていると感じる人も多い。結果的に、これら次世代の Twitter プログラムたちだけが、Twitter 狂いのスーパーユーザーたちのための Twitter 専用操作板となるべきポテンシャルを備えているのかもしれない。

これらの新しい Mac アプリは、実際、_Mac_ のアプリだ。その点で失格となるのが、機能は満載だけれども到底 Mac アプリとは言えない TwhirlSeesmic DesktopTweetDeck といったものたちだ。これらはいずれも Adobe AIR ソフトウェアの上で動作し、それによって Windows PC でも使えるようになっている。けれども Apple 美学を持つ者の多くが忌み嫌うように、AIR アプリというものは奇妙なアピアランスと珍妙なインターフェイス挙動に縛られている。

注意しておくと、NambuLounge にもやはり iPhone 用のアプリが出ているけれども、Mac 用と iPhone 用とを組み合わせて使うようになっているのは Lounge アプリの方だけだ。

さて、私にとって夢の Mac 用 Twitter アプリは、ここでついに現実のものとなったのだろうか? その答を知ろうと、私は Nambu、Lounge、それに Tweetie を使って膨大な時間を tweet しながら過ごし、それと同時に、何人かの友人たちにも印象を尋ねてまわった。

Nambu -- 最近、Apple 大好きの友人の一人があのまがい物風の TweetDeck を試してみて、その体験にとても耐えられない思いをした。確かに、マルチカラムの構成のお陰でいろいろのカスタマイズができ、Twitter グループ、キーワード追跡、Facebook でメンバーのモニター機能のオプションなどが使いこなせるのかもしれないが、そんなことはどうでもいい。彼は、とにもかくにもこの AIR アプリケーションの見た目に、胸がムカムカしてしまったのだ。(私が想像するに、新しく出たもう一つの TweetDeck 流のもの、Seesmic Desktop も、彼はきっと大嫌いに違いない。)

だから、私が Nambu を紹介すると、彼は大いに興味を示した。こちらにも TweetDeck と同様、複数個のカラムがあって、ユーザーのメインの Twitter メンバーたちの投稿を時系列順に表示したカラム、個人的(つまり「直接」)メッセージを表示したカラム、そのユーザーの Twitter ハンドル名を公に表示したメッセージのカラム、などが使える。さらに TweetDeck と同様、お気に入りの Twitter メンバーたちの一部だけを選んで独自のカラムに置くようにすることもできる。カスタム検索やトレンドを表示したカラムも作れる。

Nambu-window

でも私の友人にとって、Nambu にはちゃんと Mac 風のルック&フィールがあるという点が大きかった。Facebook アクセスはないけれども、FriendFeed や identi.ca アカウントはサポートするという。(少なくとも、そう称している。私がこの記事の準備のためにテストしたベータ版ではいずれもグレイアウトの状態のままだったが。)

Nambu はいくつかの点で TweetDeck よりも優れている。まず、複数個の Twitter アカウントをサポートできる。私のように二つ以上のアカウントを操る人なら、Nambu のカラムの数がどんどん多くなり、ディスプレイの幅が許す限りできるだけ多数の表示オプションを詰め込もうと必死になってしまうことだろう。

このアプリにはその他にもいくつか嬉しい機能があり、文章入力フィールドでの Twitter 名自動補完や、今では一般的になった URL 短縮や TwitPic 投稿なども使える。それぞれのカラムには単語フィルターのフィールドがあって、そのカラムに登場する tweet を限定することができる。どんな tweet でも、その中の空白の部分でダブルクリックすれば返信ができるし、筆者の写真をダブルクリックすればその人の情報を表示したウィンドウが開く。さらには、メインのインターフェイスの中で会話のスレッド表示さえできる。つまり、返事のメッセージが元の tweet のすぐ下に埋め込まれた形で表示されるのだ。

Nambu が本当に輝きを見せるのは、別表示の各オプションだ。第2オプションでは Mail 風の表示となり、サイドバーに重要な機能すべてに対応するアイコンが並ぶ。第3オプションでは Twitter が一本の情報の流れに変えられる。こうして三種類の Nambu モードがあるので、このアプリをあなたのその時の気分に合わせて使い分けることができる。

けれども、私の友人は今はもう Nambu を気に入ってくれていない。理由はただ一つ、彼の言葉では「時々危うい気質が見え隠れする」からだという。もう一人別の友人に言わせれば、Nambu は「狂ったかと思うほど遅いし、時間間隔をどんなにセットし直しても、一時間に 100 回以上もリクエストに俺を巻き込むんだ」という。(彼が言っているのは、しょっちゅう不安定になるサービスのせいでユーザーのマシンに過度の負担をかけないように Twitter がクライアントソフトウェアに課している制限のことだ。)彼は今 AIR ベースの Twhirl に乗り換えている。

でも、もしも Nambu がそれらの問題点を克服することができたなら、自分の Twitter 使用法に最大限の柔軟性とコントロール可能性を実現させたいという人たちにとって、非常に有望なものとなってくるのではないだろうか。

Lounge -- Lounge は Nambu よりもシンプルなアプローチをする。モードは一つだけで、メインウィンドウとサイドバーがあるだけだ。サイドバーには、カラフルでちょっと気まぐれなボタンが並んでいて、“My Tweets"”(つまりあなたの tweet が並ぶ)、返信 (あなたの Twitter ハンドル名を公に表示したものが並ぶ)、個人的(つまり「直接」)メッセージ、お気に入り、検索、といった具合だ。カスタマイズした検索基準を持つ検索ボタンを、ここに手軽に追加できる。

Lounge-window

メインウィンドウで tweet あるいは直接メッセージ (DM) をクリックすると、展開表示になって筆者の詳細情報も示される。また、これらの項目の一つ一つごとに最小限必要なボタンが並ぶ。(ただしマウスポインタをその近くに持ってくるまでは隠されて見えない。)再び tweet する、DM する、その他の機能のボタンだ。

Lounge インターフェイスの左上の隅には、二つ以上の Twitter アカウントの間で切り替えるためのドロップダウンメニューがある。(この記事の執筆時点では、アカウントの追加はできるが削除はできない。)Nambu と同じく、一番下には tweet の文章を入力するためのフィールドがあり、同様に名前の自動補完機能もある。Lounge は、Nambu と同様、Growl 通知をサポートしているので、新しい返事が届いた際に警告を出すなどすることもできる。

でも、やはり Lounge はまだ開発途上だ。パフォーマンスはのろのろしているし、URL 短縮機能や、TwitPic あるいは同種のサービスを使った写真の投稿機能など、基本的な機能で欠けているものもある。サブグループの設定や、インターフェイスのカスタマイズ、キーワードによるフィルターなども、言わずもがなだ。単独で見れば、Lounge は、これもまあ走ることは走る Twitter アプリだな、という程度だ。

けれども、開発元の Goose Apps はここに画期的と言えるかもしれない機能を一つ展開させている。それが、Twitter 同期だ。ここに、iPhone 用の Lounge が関係してくる。

アピアランスと機能の点では Mac 用の兄弟ソフトウェアとほとんど同一だが、このモバイル版のアプリはデスクトップ版と連係させて使いこなすように作られている。例えば、Mac 用アプリケーションの中でカスタム検索を設定すればそれが iPhone 用アプリケーションの中にも登場するし、逆も同様だ。また、片方で読み終えた tweet は、もう片方の中でも自動的に既読とマークされる。

確かに素晴らしく聞こえる。でも、この記事を書き終える間際になって気付いたことだが、一つだけ問題があった。この同期機能を使えるためにアップデートされた iPhone アプリのアップデート版は、既に App Store に投稿はされていたものの、まだライブにはなっていなかったので、私には同期がどの程度うまく働くのか確かめようがなかった。早く確かめてみたいと待ちわびているところだ。

Tweetie -- iPhone 版の Tweetie は、ここしばらく私の一番好きなモバイル用 Twitter アプリだった。シンプルさと複雑さのバランスが、ほぼ完璧に近いと思えたからだ。Twittelator Pro のように機能を詰め込むことはしない一方、iPhone 版の Twitterrific よりずっとたくさんのことができる。そのバランスが...「ちょうどいい」のだ。

だから、きっと何千人もの Twitter 狂のユーザーたちも同じだったろうが、私はデスクトップ版の Tweetie が登場したと聞いて飛び上がって喜んだ。見た目のシンプルさに惑わされてはいけない。Tweetie for Mac は、Nambu や Lounge と十分ライバル関係にあると言える。もちろん、すべての機能がもれなく一対一に相応するわけではない。実は、それこそが開発者 Loren Brichter の天才的なところだ。彼は、実用性そのものの立場から見て、どの機能を組み込むべきか、どの機能は省くべきか、ということを的確に見分ける目を持っているようだ。

Tweetie は、Macintosh のインターフェイスデザインとして大成功している。縦方向にスクロールする一つのウィンドウに、4つのツールバーボタン(メインのタイムライン、返信、直接メッセージ、検索)が付いているだけだが、私が Macintosh アプリケーションにあるべきと思う通りの、見た目のクリーンさとエレガントさを存分に発揮している。

Tweetie-window

動作も軽快だ。Nambu や Lounge でのろのろした動作に悩まされた後で、私は Tweetie が動作するその速度に目を見張った。表示ウィンドウで最新の tweet を見ていて下へスクロールしても、Tweetie は素早く次の一連の tweet をタイムラインの順序で取り出してくれる。

ツールバーで一つの選択肢から別のものへと切り替えると、縦方向の高速スライド効果が表示される。私はこれがとてもいいと思う。ユーザーのアバターあるいは名前をクリックすると、フェードズーム効果を伴ってその人の詳細情報が表示される。また別の高速スライド(こんどは横方向)で、そのユーザーの tweet、お気に入り、情報の表示が切り替わる。

公開と設定された返信をダブルクリックすると、スレッド形式で会話のやり取り全部が表示される。個人的メッセージのやり取りについてもスレッド表示できる。(ただし奇妙なことに、こちらは iChat 風のカラー吹き出しに表示され、ここ以外では一貫している Tweetie のインターフェイス・ガイドラインから、これだけが不調和に逸脱しているように思える。)

Tweetie では、結局あちこちクリックしてまわることでこの Twitter 板の奥深く入り込むことになるが、あなたの出発点に戻りたいと思えばいつでも戻り道を手引きしてくれる。それを実現するのが、アプリケーションウィンドウの上の縁に沿って、あなたがこれまで辿ってきた手順一つ一つを表示するという巧みな方法だ。手順の各段階が、それぞれクリック可能な独立のハイパーリンクとなって表示される。

また、tweet を投稿するためのインターフェイスはさらにもっと最小限志向にできている。(カスタマイズ可能なキー組み合わせを押して呼び出すようにすることもできる。)小さなウィンドウが Mac デスクトップの画面中央に現われるのだが、これがとっても素敵だ。他の人たちが tweet し合う騒音に邪魔されたくないと思う時はなおさらだ。Tweetie は、直接メッセージを送りたい時にも同じようにしてくれる。ポスト用のウィンドウには受取人のユーザ名を入力するフィールドが付き、そのフィールドには自動補完機能もある。

Tweetie は写真についても巧みな挙動をする。TwitPic リンクあるいはユーザーの情報ページにあるアバター写真をクリックすると、Mac スクリーンの中央にズームされた格好良い独立のウィンドウが現われ、そこに拡大画像が表示される。写真をアップロードするにはそれを投稿ウィンドウにドロップするだけなので手軽だ。すると、Tweetie がサポートする4つの写真ホスティングサービスのどれかに置かれることになる。

Tweetie の Twitter 検索も、また見事なものだ。プルダウンメニューに、最近の検索や Twitter で人気の検索項目などがリストされる。それから、これも良い感じだが、独立のウィンドウを開いてそこで検索をすることもできる。(例えば、ハッシュタグ祭りをモニターしたい場合などに便利だ。)

Tweetie は、Nambu や Lounge と同じく、複数の Twitter アカウントをサポートしている。ただし、Nambu や TweetDeck のようにグループをサポートする機能はない。かなり多数の人々にフォローしつつそのうち一部の人たちだけに注意を集中したいというタイプの使い方をする人には、これは重大な機能欠如と言えるかもしれない。Brichter はそういう場合には別途の Twitter アカウントを作るように勧めているが、人によってはそれで十分な代替方法かもしれない。

さて、私がトラブルに遭遇したのは、この Tweetie の複数アカウント機能についてだった。私が使ってみた Mac のうち数台で、最初に私の人物情報を入力するよう求めてきたセットアップのルーチン作業が終わった後には、もはや第二、第三の Twitter アカウントを入力することができなくなっていた。どんな Twitter アプリでも、この種の問題を目にしたのは私はこれが初めてだ。Brichter によれば彼も問題があることに気付いており、他にも何人かリリース版でこの問題に遭遇した人たちがいて、彼は現在修正のための作業中だという。(この記事を提出した時点で、彼はどうやら進歩しつつあるようだ。なぜなら、ちょっと辛抱して頑張れば私にもアカウントをプログラムに入力できるようになっていたからだ。)

二つ以上のアカウントの入力が可能だった Mac においては、アカウント間の移動はツールバーに表示されたアバターアイコンをクリックするだけで簡単にできた。(アバターアイコンをダブルクリックすれば、フェードズーム効果の後にそのアカウントの情報ページが開く。)アバターアイコンの順序の並べ替えは Tweetie の環境設定でできる。

私が Tweetie に実現して欲しいと思うことはまだ他にもある。例えば、Growl 通知のサポート、グループ分け機能、それから再読み込みボタンだ。この最後の2つについては Brichter が現在ユーザーたちを相手に議論の真っ最中だ。そして私は、不承不承ながら彼に敬意を表せざるを得ない。Macintosh ソフトウェアに何を盛り込み、どんなことについてはいくらユーザーたちからの希望があっても省くのが正しいか、という点に対して確固とした、賢明なる判断を下すことこそ、良いアプリケーションを作り上げるために欠くことができないのだから。

通知機能に関しては、Tweetie は既に素敵な見栄えのメニューバー項目を持っていて、新たな情報が入ればその項目が普段の灰色から鮮やかに光る青色に変わる。(新たな情報として新しい tweet、返信、DM のどれを通知に加えるかそれとも省くかは、カスタマイズできる。)メニューバーアイコンをクリックすれば、Tweetie のメインウィンドウを隠したり表示させたりできる。

これで、私の夢の Twitter デスクトップアプリは、現実のものとなったと言えるのか? 答はイエスだと思う。その名は、Tweetie だ。ただし、例の複数アカウント機能の問題が近日中に解決すれば、という条件付きでだ。(でも、Lounge の同期機能の可能性にも、興味を惹かれていることは確かだ。)

既に著名な存在となった iPhone 用の Tweetie の連れ合いとなる、Mac 用のこのアプリを、大歓迎しているのは決して私だけではない。そのリリース前の日々、この Mac 用アプリをめぐる Twitter チャットの量は信じられないほど膨大だった。ふと思ったのだが、Windows 使いの Twitter ダイハード連中は、きっと今ごろ、ものすごく嫉妬心をかき立てられているんじゃなかろうか。

[Julio Ojeda-Zapata は“Twitter Means Business: How Microblogging Can Help or Hurt Your Company”(この本についての情報は twitin.biz にて)の著者であり、ミネソタ州 St. Paul の Pioneer Press でコンシューマ向けテクノロジー担当のコラムニストをしている。彼の最新の文章は yourtechweblog.comtwincities.com/techtestdrive で読める。]


TidBITS 監視リスト: 注目のソフトウェアアップデート、20-Apr-09

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>, Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: 細川秀治 <hosoka@ca2.so-net.ne.jp>

Prosoft Engineering の Drive Genius 2.1.1 は、好評ディスクユーティリティソフトウェアの最新アップデートだ。変更点には、強化されたデフラグメンテーション機能、パフォーマンスの改善、および Apple の最新ブートディスク技術への対応、が含まれる。(新規 99 ドル、2.0 からのアップデート無料)

Apple の Server Admin Tools 10.5.6v1.1 は、Mac OS X のサーバ管理ツールのコレクションに、丁寧なリリースノートに記載された若干の改善、を加えたアップデートだ。システムイメージを展開しても、System Image Utility はもはや、対象のコンピュータ上に同じローカル KDC ファイルを生成しなくなった。また、ブートボリューム上に置かれていないフォルダにアクセス権を設定したとき「サーバ管理」の応答が停止する問題が修正された。最後に、両方のユーティリティに、最新 MacBook、MacBook Pro、MacBook Air の NetBoot/NetInstall モデルフィルタが追加された。このアップデートはソフトウェアアップデート経由で、または単独のダウンロードとして入手可能だ。(無料、92.7 MB)

Apple の iMovie 8.0.2 は、2つの特定の問題に対処している: ファイルサイズが 0 KB のプロジェクトを開こうとすると、iMovie が起動時に突然終了する不具合と、一部のシステムからフルスクリーンモードにアクセスができない不具合だ。これら具体的な情報をリリースノートに記載した Apple に讃えあれ。このアップデートはソフトウェアアップデート経由で、または単独のダウンロードとして入手可能だ。(無料、24.1 MB)

Apple の Aperture 2.1.3 は、数少ない分野にフォーカスした大きなバグ修正アップデートだ。Nikon のカメラからコンピュータに直接読み込んだ写真は、「読み込み」ウィンドウに正しいサムネイルが表示されるようになった。Aperture ライブラリを再構築した後で、イメージのバージョンが無駄に重複して作成される問題が解消された。また、特定の状況で、ライブラリの「場所を変更」や「統合」コマンドが使えなかった問題も解消されている。これらの状況に対処する詳細な情報については、Apple のリリースノートを参照されたい。このアップデートはソフトウェアアップデート経由で、または単独のダウンロードとして入手可能だ。(無料、49.4 MB)

C-Command Software の SpamSieve 2.7.4 は、強力なベイジアンスパムフィルタリングソフトウェアのメンテナンスアップデートだ。変更点には、Mac OS X 10.6 Snow Leopard 最新開発者ビルドとの互換性の拡張、Entourage インストーラよるエラー処理の改善、トラブルシューティング手順の修正、ディスクエラーで損傷した文例ファイルを修復する機能の改善、などが含まれる。さらに、2つのマイナーなメッセージ関連バグが解決され、クラッシュレポーターはメールアドレス無しでレポートを送信する前に警告するよう改善され、さらに Send Report ボタンのクリックに Enter キーが使えるようになった。(新規 30 ドル、アップデート無料、5.8 MB)


ExtraBITS、20-Apr-09 版

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Oracle が Sun Microsystems を 74 億ドルで買収 -- 意外な進展だった。Sun と IBM の交渉が不調に終わった後、それを引き継いだデータベース開発会社 Oracle が、ハードウェアメーカーの Sun Microsystems を 74 億ドルで買収することに合意した。コンピュータ業界の巨人たちの合併となるが、Mac の世界への影響は比較的小さいものにとどまるだろう。大きな問題があるとすれば、Sun の Java や MySQL といったテクノロジーの将来がどうなるかということだろうか。(リンク投稿 2009-04-20)

YouTube が Premium Content Section を追加 -- YouTube が、これはおそらく Hulu のようなサイトに対抗してのことと思われるが、映画やテレビ番組を取り揃えた「上級コンテンツ部門」を開始した。YouTube の親会社である Google の発表によれば、スタート当初のコンテンツは Sony、CBS、MGM、Lionsgate、Starz、それに BBC といった配給元から提供されるという。これらの新しい映像は無料で視聴でき、財政的には最近発表された Google TV Ads によって支えられることになる。Google としてはこの新しい部門が新たな収入源を提供するようになることを期待するが、YouTube が定評を獲得する源泉となったユーザー投稿によるコンテンツがサイトの中心的位置を占めることに変わりはない。(リンク投稿 2009-04-18)

Apple、消費者満足度調査で首位に -- CNET の報道によれば、Forrester Research が最近実施した消費者満足度調査で、Apple が並みいるコンピュータ会社の中で一位にランクされたという。この調査は、12 種類の業界からリストした 113 社について、およそ 4,600 人の消費者からのアンケート回答を集めたものだが、Apple は全般的な満足度で 80% という好結果を得た。確かに Apple は同業種の他の会社を大きく引き離してはいた(二位の Gateway でもたったの 66% だった)ものの、業界全体としての満足度は低い評価だった。今回の調査の結果で、PC 関連の会社は保険会社やケーブルテレビのプロバイダに比べてほんの少し良い程度にとどまった。それでも、最近 Microsoft が Apple を標的にして出した広告や、Apple のそれに対する反応などを考えれば、今回の調査で出されたランキングの数字は興味深い。(リンク投稿 2009-04-18)

iPod touch、戦場を駆け抜ける -- Newsweek 誌の報道によれば、米国陸軍が兵士たちに iPod touch を装備させることを始めた。言語や身振りの通訳、衛星や偵察機からのデータの解析、その他の目的にこの機器を使うのだという。(リンク投稿 2009-04-18)

O'Reilly も App Store の統計数字を分析 -- Apple が App Store における十億件目の iPhone アプリのダウンロード記録に迫りつつあるという単純な事実以上の、もっと深いデータに興味はありませんか? Ben Lorica が、O'Reilly の Radar ブログで、iPhone アプリに関する面白い統計数字を紹介している。(リンク投稿 2009-04-18)

CinemaView、初めての Mini DisplayPort 互換モニタを提供 -- CinemaView 社が、Apple 以外の製品としては初めての Mini DisplayPort 互換モニタをリリースすると発表した。同社の現在のラインアップは 19、21、24 インチの各モデルがそれぞれ $299、$399、$499 となる。鋳造アルミ構造に前面が黒色縁取りの光学ガラスというこのディスプレイは、Apple のデザインにもある程度似たところがある一方、24 インチモデルで Apple のものより $400 も安いので、Apple 製ハイエンドの Cinema Display に対する魅力的な競合製品となる可能性を秘めている。(リンク投稿 2009-04-14)

Apple、$899 の 20 インチ iMac を学校に提供 -- Ars Technica の記事によれば、Apple が教育市場向けのデスクトップ機の最底辺の提供機種を改訂し、現在この市場向け以外には既に廃止となっている 17 インチのポリカーボネート製白色 iMac に代えて、20 インチのアルミ製モデルに切り替えたという。新たに提供されるこの機種は、2.0 GHz の Intel Core 2 Duo プロセッサと、1 GB の RAM、160 GB ハードドライブ、SuperDrive、それに Nvidia GeForce 9400M グラフィックプロセッサを備える。価格が $899 に据え置かれることを考えれば相当大きなアップグレードと言えるだろう。私たちの多くにとって残念なことに、この提供は引き続き学校向けに限られており、個人が購入することはできない。(リンク投稿 2009-04-14)

Rich Mogull のインタビュー記事が The New York Times に -- コンピュータセキュリティ専門家で TidBITS の Security Editor でもある Rich Mogull がインタビューに応えた記事が、最近 New York Times の Gadgetwise ブログに載った。あの Conficker ウイルスの脅威をふまえて、New York Times ブロガーの Riva Richmond が Mac のセキュリティについて Rich に尋ね、どうすれば Apple ユーザーは安全でいられるかと質問した。このインタビューにはかなりの関心が寄せられ、 フォローアップ記事も登場している。(リンク投稿 2009-04-14)

Microsoft Office 2008、30 日間有効の試用版で入手可能 -- 今日インターネットにはソフトウェアの試用版がいたるところに存在しているが、例えば Microsoft Office のような巨大なスイートで通常小売店で販売されているようなものについて試用版を作るのはそれほど簡単なことではない。Microsoft は今回、30 日間有効の試用版の Office 2008 for Mac を利用できるようにしてくれた。ただしこれをダウンロードするにはカートを使わなければならず、Microsoft に登録して定期的なフォローアップメッセージを受け取れるようにしなければならない。希望すれば後日購読を止めることも可能だ。ダウンロードサイズは 545 MB だ。(リンク投稿 2009-04-14)

Evernote へのメモ投稿を Twitter で -- もしもあなたがメモ・ノート取り用サービス Evernote を使っていて、しかもマイクロブログ・討論用サービス Twitter も使っているのなら、今回特定の tweet をあなたの Evernote アカウントに保存することができるようになった。(ウェブ経由でも、Mac からも、iPhone からも、またそれ以外の方法もある。)画期的大発明というほどのものでもないが、人気ある二つのインターネットサービスをうまくリンクさせる素敵な方法だ。(リンク投稿 2009-04-14)

Apple がアプリの十億本目に向けカウントダウン -- Apple はもう間もなく iTunes App Store で十億本目のアプリ販売を迎えようとしている。これを祝して、2009 年 4 月 10 日 12:01 AM と、十億本目のアプリが販売された時点との間に何かアプリを購入した人たちの中から抽選で、$10,000 の iTunes ギフトカード、iPod touch、Time Capsule、それに MacBook Pro が当たる。公式の応募ルールは Apple のウェブサイトで読める。(リンク投稿 2009-04-10)

The Little App Factory が賞品総額 $1,000 のプレゼント -- 同社のアプリ iPodRip の転送した累計が十億曲を超えたのを記念して、The Little App Factory は賞品総額が $1,000 の抽選会を開催すると発表した。抽選への応募は 2009 年 5 月 1 日まで受け付けられ、当選した9名の人たちに贈られる賞品として iPod touch、nano、shuffle、また iTunes Store の $50 ギフト券、さらには無料提供の iPodRip といったものが挙げられている。いずれの賞品も、希望すればその小売価格と同等の iTunes Store ギフト券と交換可能だ。応募は電子メールでも、Twitter でも、ブログからでも、あるいはそれら3つ全部を使ってもできる! (リンク投稿 2009-04-08)

iPod 詐欺師、罪を認める -- Apple の iPod shuffle 人気に便乗して悪徳商売をしてはいけないという、これがはっきりした見本だ。iPod 修理ショップを経営していた男が、9,000 台の iPod shuffle をだまし取り売り払ってしまった事件で有罪を認めた。(リンク投稿 2009-04-06)


TidBITS Talk/20-Apr-09 のホットな話題

  文: Jeff Carlson <jeffc@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Leopard で FTP サーバを設定する際の問題 -- FTP サーバを動かそうとすると問題が起こるのは、ソフトウェア設定のエラーなのか、それとも ISP がセキュリティ上の理由から接続をブロックしているのか? (メッセージ数 11)

Mail のバックアップとして使う IMAP クライアント -- IMAP の電子メールをローカルでバックアップできる方法はいくつかある。これは、もしも ISP が崩壊してしまったらという場合に備えて、データを保護するための良い方策だ。(メッセージ数 3)

Backblaze 公開開始、Mac 用オンラインバックアップサービス -- ある読者が、Backblaze はセキュアなバックアップを提供しないのではないかという懸念を述べる。(メッセージ数 6)

iPhoto '09 8.0.2 の隠れた変更点 10 個 -- この最新版の iPhoto は、Faces (人々) 機能で使うアドレス情報を奇妙な方法で扱っている。(メッセージ数 9)

地球の裏側で iPhone -- ニュージーランドで就職することが決まったある読者が、新しく買ったばかりの iPhone があちらでも使えるのかどうかと思案している。(メッセージ数 8)

サウンド録音テープ -- 1950 年代に使っていたリール式の Scotch 録音テープに録音してあるものをデジタル化するには何が必要か? (メッセージ数 11)

Pop Up Folders に代わるソフトウェアは? -- FinderPop、FolderGlance、あるいは Mac OS X のシステム環境設定を使っても、昔の Mac OS プログラム Pop Up Folders の挙動を再現させることができるかもしれない。(メッセージ数 5)

iPhone がプッシュすれば、テキストメッセージの料金は下がる -- ヨーロッパ在住のある読者から、携帯電話でテキストメッセージを送信する方法(とその料金)について追加情報が届く。(メッセージ数 1)

AppleScript の問題 -- Mac OS 8.6 での問題を解決しようと、読者たちが AppleScript の記憶の保存庫で埃を払う。(メッセージ数 2)


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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2009年 4月 25日 土曜日, S. HOSOKAWA