TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#998/05-Oct-09

今週はみんな地図に夢中だ。いや、少なくとも Adam は夢中で、iPhone 用に出始めの GPS ナビゲーションアプリを2つレビューする。Adam はまた、汚い言葉を排除した iPhone 用電卓について報告するとともに、Find My iPhone (iPhone を探す) サービスを iPhone から利用する方法を説明し、新登場の StuffIt Deluxe 2010 を概観し、あまりパッとしない iWork.com を誰か使っている人がいるのだろうかと思案する。Glenn Fleishman も今週は忙しく記事を書いた。彼は発表されたばかりの TomTom iPhone 車載キットの価格について報告し、新しい Dropbox iPhone アプリについて説明し、USB ハードドライブが奇妙にも Leopard や Snow Leopard 下で再フォーマットできなくなった問題を解決する。今週注目すべきソフトウェアリリースは、ClickToFlash 1.5.3、BlackBerry Desktop Manager for Mac 1.0、VMware Fusion 2.0.6、Camino 1.6.10、Growl 1.2、BusyCal 1.0、PDFpen 4.5、Typinator 3.6、Bento 3、それに iWork '09 Update 3 だ。

記事:

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TidBITS HTML 版に画像が加わる

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

TidBITS を私たちのウェブサイトあるいは RSS で読んでおられる方々はご存じのように、私たちは記事の内容を図解するために Mac や iPhone のスクリーンショットを使う頻度が多くなってきている。テキスト版の TidBITS では、これらの画像が純粋に私たちのウェブサイトの /resources ディレクトリの中にあるファイルへのリンクとして表わされている。これまでは、HTML 版の TidBITS では画像をウェブ上のオリジナルへの [View Image] リンクで置き換えるようにしてきた。

こうした [View Image] リンクを、私たちは邪魔に感じるようになってきていた。そこでようやく今回、それらを実際の画像で置き換えることを決断した。画像は、あなたがその号 (HTML 版) を電子メールメッセージとして開いた際に私たちのウェブサイトからロードされる。もしもあなたが画像のロードをオフにしているなら、画像の代わりにあなたの電子メールクライアントの使っているプレースホルダーが見えることだろう。画像をクリックすれば、あなたのウェブブラウザにフルサイズで表示される。

また、今号から電子メール版(テキスト版と HTML 版)のエンコーディング設定を修正したため、テキスト版や HTML 版でもやっとアクセント付きの文字や特殊記号が使えるようになった。その通り、Expose が正しく綴れるようになったし、必要があれば価格にポンド記号も使えるようになった。ただし、一つだけ完璧でないところがある。ユーロ記号は、HTML 版 TidBITS では正しく表示されるがテキスト版では ? で置き換えられてしまう。これは、テキスト版の電子メールで使うことにした ISO-8859-1 エンコーディングがその文字をサポートしていないからだ。

もしもあなたが現在プレインテキスト版の TidBITS を電子メール購読していて、画像がインラインで見えるように HTML 版に切り替えたいとお思いなら、私たちのウェブサイトの左側のナビゲーションバーにある Get TidBITS Via の部分の Email リンクをクリックして(あるいは直接 メーリングリストの管理ページを開いて)あなたが購読に使っている電子メールアドレスを使ってログインし、"TidBITS Issue (HTML)" を選んで、不要になった版があればその選択を外して、Submit リンクをクリックすればよい。

TidBITS-list-formats

[訳者注: 残念ながら、日本語翻訳版はウェブ版以外にはテキスト版しかありません。(HTML 版の電子メール購読は提供していません。)ご了承下さい。また、日本語電子メールのエンコーディング設定の都合上、日本語版のテキスト版電子メールでは今後も Expose の綴りやポンド記号などでアクセント文字や特殊記号を用いることができません。]

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PCalc、iPhone に汚い言葉を食い止める

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

TLA Systems の James Thomson に拍手喝采! 彼の製品、iPhone 用 PCalc に、汚い言葉を防止するフィルタが加わったのだ。純真な心の若い数学者たちが、うっかりとその iPhone 電卓を上下逆さまにしても、もうこれで彼らの心が蝕まれることはない。

PCalc-profanity-filter

まったく 7734、もしも 5318008 より過激な、もっと 378163771 な単語を知りたいなら、昔数学の時間に退屈のあまり電卓をいじりまわして発見した言葉を思い出したいなら、"calculator words" を 376006 してみればよい。そして必ず James の 6078 記事を読むこと。でも忘れないで、これは冗談だよ! [訳者注: 電卓にこれらの数を表示させてから、180 度電卓を回して上下逆さまにして見ると、何となく英単語に見えてくるはずです。これは、英語圏の中学生に流行している遊びのようですね。]

あと、James が MacBook や MacBook Pro の加速度センサーを利用して、Mac が上下逆さまになったことを感知できたら、ひょっとしたら iPhone 用だけでなく Mac 用の PCalc にもこの機能が実現されるかも!

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TomTom、iPhone アプリ用車載キットの価格を発表

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

TomTom 製 車載キット (同社の iPhone アプリと共に使うもの)が、米国では 119.95 ドル、英国では 99.99 ポンド、ヨーロッパでは 99.99 ユーロで販売されることになった。この車載キットは 2009 年 10 月に発売される。iPhone ソフトウェアはキットに含まれていない。 TomTom では世界のいろいろな地域に対応したいくつかのアプリを提供している。

これは新しい情報のようだが、この車載キットはすべての機種の iPhone で使える。GPS 通信を内蔵していない初代の 2.5G (EDGE) 機種も含まれる。つまり、TomTom は車載キットの中に独自の GPS チップとアンテナを埋め込んでいるのだ。これは嬉しいニュースと言えるだろう。

私は最近太平洋岸北西部を数百マイル旅行した際に iPhone 3GS 上で TomTom アプリをテストしてみたが、GPS のロックオン所要時間、信号品質、リフレッシュ間隔などの点が、TomTom の交差点ごとのナビゲーションにおける最も大きな弱点として目立った。Adam も AT&T Navigator GPS アプリで同様の問題を指摘している。(2009-09-25 の記事“ 出始めの iPhone GPS ナビゲーションアプリ2つをレビュー”参照。)

iPhone は Dock コネクタで TomTom のドックに接続する。このドックは吸盤でフロントガラスに取り付けるようになっており、マイクとスピーカー、充電用の USB ポート(付属の電源アダプタを使う)とオーディオ出力ジャックも装備している。

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iPhone から Find My iPhone を使う

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

今年の夏、Tonya が自転車での長距離訓練走に出ている時、彼女がどのあたりにいるのか調べてみようと Apple の Find My iPhone サービスを使っていたら、Apple が Safari 経由での MobileMe Web サイトへのアクセスを意識的に阻止している事実にぶち当たった ("Find My (Wife's) iPhone," 2009-09-23 参照)。

MobileMe-in-Safari

これは主として Apple は MobileMe の主要機能に対する iPhone 専用のインターフェースを提供するアップス - Mail, Contacts, Calendar, Photos, そして iDisk - を作成して来たからである。

しかし、紛れも無い見落としが一つある - Find My iPhone である。そして今夏のある日、彼女の 55 マイルの片道走行の終点で Tonya と会うことにしていた時も、もし私の iPhone 上で Find My iPhone が使えたら彼女の iPhone がどこにいるか探せて便利であったろう。

私はこの機能をこの夏どれ程使いたいと思っていても、それは TidBITS 読者の Anyse Joslin が TidBITS Talk 上で iPhone 経由で MobileMe にアクセスするにはどうすればいいか聞いきて、自分で一生懸命考えてみるまでダメであった。これは Apple がブラウザを監視していて MobileMe Web サイトを iPhone 上に載せさせるべきではないとの結論に達したせいではないだろうかと思いついた。それでもし私が異なったブラウザだと認識させるブラウザを使うことが出来たら、入れるのではないかと思った。

私の手元にあってフルブラウザの機能を持つ唯一の iPhone アプリは Selznick Scientific Software の PasswordWallet であった。これはパスワード保護された Web サイトへのアクセスを簡素化するのを目的に設計されたもので、事前に設定されたユーザー名とパスワードを Web フォームに挿入するボタンを提供する。これは実際に Find My iPhone にアクセスするには良い選択肢である、と言うのもまず最初にあなたのユーザー名とパスワードで MobileMe にログインし、それから Find My iPhone があるあなたのアカウント設定スクリーンにアクセスするのに再びあなたのパスワードを入力しなければいけないからである。

あなたが最初に普通でないブラウザから http://www.me.com/ に接続すると、サイトはこれは Safari か Firefox としか動作しないよう設計されていると警告してくるが、Continue ボタンを押せば続けさせてくれ、入るのに必要なのはこれだけである。

驚くべきことではないだろうが、MobileMe Web サイトは iPhone 上ではあまり具合が良くない、と言うのも大きなスクリーンを想定していて、小さなインターフェースからでは元々ナビゲートするのも難しい。しかし、スクリーンショットでもご覧頂ける様、これはちゃんと動作する、事実 Find My iPhone を使って私の家で私の手の中にある iPhone を表示させることが出来た。

Find-My-iPhone-in-PasswordWallet

Anyse は、iPhone の Mail アプリからでは簡単に取り出せない Mail の中の古いメッセージを MobileMe Web サイトから取れないかと思っている (これが私が Mail アプリの代わりに Safari で Gmail モバイルクライアントを使っている一つの理由である)。私には残念ながら Anyse がやろうとしている事が MobileMe Web サイトで出来るのかどうか分からない、私にはメッセージは見ることが出来るのだがスクロールバーが全く出てこないし、検索も働かない様に思えるのである。

その後、MobileMe URL を直接 Twitter メッセージとして自分自身に送りつけ、Twitterrific の Web ブラウザからそれにアクセスするのを試してみたら、これも動作するが、PasswordWallet のフォーム入力機能は持ち合わせていない。iPhone 上の他の非 Safari Web ブラウザでも同様に動作するのではないかと思う。

この話の教訓は iPhone からも Find My iPhone を使うことは出来るということである;但し Apple の Safari の規制の外側で物事を考えないといけない。

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Dropbox がファイル表示・共有用の iPhone アプリをリリース

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Dropbox 社が Dropbox アプリをリリースした。Dropbox アカウントに保存されたファイルにアクセスするための iPhone ユーティリティだ。このシンプルなアプリで、iPhone のサポートするタイプの書類、テキスト、Word、PDF、ムービーファイルなどがすべて表示でき、アプリ内部からファイルの共有ができる。

Dropbox サービスで、Mac OS X、Linux、Windows など複数のコンピュータの間であらかじめ指定されたフォルダの中にあるファイルが同期できる。また、ウェブ経由でもファイルにアクセスできる。同社では最大 2 GB まで無料のストレージを提供しており、追加のストレージも有料で利用できる。Dropbox はファイルの古いバージョンも保存する。アカウントのタイプに応じて 30 日分だけ、または無制限に、古いバージョンが保存される。他の人とサブフォルダを共有することもでき、またフォトギャラリーを作って公開することもできる。(Dropbox についてさらに詳しくは、2009-02-03 の記事“Dropbox:ある共同編集者の夢”を参照。)

この新しい Dropbox アプリは表示機能を iPhone に拡張し、iPhone 上にファイルを保存してオフラインのアクセスも実現できる。また、iPhone 上で写真やビデオのアップロードも可能で、Dropbox アプリの中から直接新しい写真やビデオを撮ることもできる。

新規にアカウントを設定するか、既存のアカウントがあれば詳細情報を入力すれば、あなたの Dropbox フォルダのファイルリスト表示が出る。

db_file_list

フォルダをタップすれば内容が見られ、ファイルをタップすれば表示される。ファイルが表示されている間にお気に入りアイコン(星形)をタップすれば、そのファイルが iPhone ローカルに保存されてオフラインで見られるようになる。保存された項目は Favorites 表示に集められ、これはどのファイルリストからもアクセスできる。このアプリからは古いバージョンのファイルにはアクセスできない。

db_view_doc

現在見ている項目は、封筒アイコンをタップすれば共有できる。これで、有効期限付きのリンクが埋め込まれた、アプリ内からの電子メールメッセージが生成される。残念なことに、このアプリから共有フォルダを設定することはまだできない。現在のところ、そのためにはウェブベースのアカウントに行く必要がある。

db_share_email

また、誰かにダウンロードリンクを電子メールで送るのは、まずそのファイルを iPhone に転送した後にしかできない。(SugarSync ではその必要はない。2008-08-30 の記事“SugarSync、オンラインの同期に甘味付け”参照。)特に Wi-Fi が使えない時など、大きなサイズのファイルの転送には長い時間がかかることがある。

有効期限に加えてパスワードも設定できればさらに良いと思う。MobileMe の iDisk でファイルのリンクを電子メール送信する場合にはそれができる。

ファイルのリストで、左上にあるカメラアイコンをタップすれば写真を撮ったり(iPhone 3GS では)ビデオを録画したり、あるいは iPhone に保存されたメディアから写真やビデオをアップロードしたりできる。既にフォトギャラリーが設定されている場合には、そのディレクトリに画像やムービーをドロップするだけで訪問者に見えるものがアップデートされる。

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Dropbox は、あと一つフォトギャラリーの機能を持ち込んでいる。何か画像が選択されている時、Dropbox は下の方に左右のナビゲーション矢印を追加して、そのフォルダにある他の画像を見られるようにする。また、右上の See All ボタンは同じフォルダレベルにある読み取り可能なすべての画像をギャラリー表示する。

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Dropbox アプリは、今回このサービスに加わった断然歓迎すべき付属品となるだろう。私は最近旅先で結婚披露宴の司会をしたが、このアプリがあればずいぶん手間が省けたろうにと思う。iPhone を置いてきたので、私は Air Sharing アプリを使っていくつか重要な Word ファイルや PDF をコピーし、スケジュール表や披露宴用の私のスピーチなどを見られるようにしていた。けれどもこの Dropbox アプリなら、そういうものがそのまま直接見られていたはずだ。

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iWork.com が拡張... って、こんなもの使う人いるの?

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

2009 年 1 月の Macworld Expo で、Apple は iWork '09 をリリースし、それとともにベータ版の iWork.com を発表した。これは、iWork '09 のユーザーたちがファイルをオンラインで共有して、限定されたものながらある種の共同作業も可能にすることを狙ったウェブベースのサービスだ。(2009-01-06 の記事“iWork '09、遅れを取り戻すため機能追加”参照。)iWork.com はベータテスト期間中は無料となっているが、Apple は無料アクセス期間がいつ終わるか、その後料金がいくらになるかについて何も発表していない。

控え目な言葉で言えば、私たちは感銘を受けなかった。iWork.com で、ユーザーは共有された iWork 書類にコメントを追加できて、チャット風の討論をウェブインターフェイスで続けることができる。また、ユーザーは共有されたファイルを本来のフォーマットで、あるいは PDF 書類として、あるいは Microsoft Office ファイルとしてもダウンロードできる。

でもそれだけだ。書類を共有しておいて他の人たちが実際にそれを編集できるようにはできない。誰か他の人の共有書類をダウンロードしてそれに作業を加え、新しいバージョンとして戻すようなこともできない。(もちろん、それをあなたのアカウントから共有し直すことはできる。元の場所とのリンクはすべて消えてしまうが。)iWork 書類以外のもの、例えば画像やサウンドファイル、あるいは InDesign レイアウトなどを共有することすらできない。

私は Macworld の会場で iWork.com のプロダクトマネージャを捕まえて、共同作業に対するこのような読み出し専用のやり方がどうして私たちの状況では見込みのないものなのかを説明した。それは他の多くの小規模のワークグループでも同じことだと思うと私は力説した。けれども彼は、偉そうな口調で、Apple は iWork.com をすべての人の必要を満たすために作ったのではない、それに私の状況は極端なケースだ、と言ってのけた。

ちょっと聞いてほしいんだが、先週 iWork '09 アップデート 3 がリリースされたよりも前には、私は "iWork.com" という言葉をオンラインで見たことすらなかった。それに、Twitter で後方検索してみると、"iWork.com" が登場したのは iWork '09 Update 3 に関係しての話題以外では、2009 年 9 月 23 日の TUAW 記事が「誰かこれを使っている人はいませんか」と尋ねたことによるものだけだった。要するに、賑わいなんてどこにもない。

話を聞いて iWork.com を試してみる人が大勢いることは間違いないだろうが、iWork '09 Update 3 での変更点はこのサービスに対する基本的な感じ方を変えるようなものにはならないだろう。主な変更点といえば:

上記のリンクを見れば分かる通り、Apple は iWork.com News ページを開設している。これは、iWork.com にも少しは動きがあったことを示しているのかもしれない。機能としては最小限のままなのだが。

けれども、iWork.com にパスワード保護と電子メール通知を加えるために Apple が 9 カ月もかかっている間に、この私たちも、数百万の他の人たちも、Google DocsEtherPadZoho の各種サービス、その他を使って、既に実際の仕事をこなすようになってきている。Apple が持ってきたものはあまりにも少なく、Apple が持ってきたのはあまりにも遅過ぎた。

もしも iWork.com が 5 年前に存在していたとしたら、それはきっと画期的なものだったろう。けれども今ではもはや試す価値もない。なぜなら、基本的な機能の段階で、他のいろいろなところから無料で提供されているずっと成熟したサービスに及ぶべくもないからだ。単なるお遊びでなく、現実の共同作業を進める必要のあるワークグループにとっては、その機能の制約が決定的な障壁となるからだ。

iPod nano に新しく装備された FM チューニング機能を批評した際、Glenn Fleishman はこうコメントした:

「Apple が何か機能を追加するときは、それはクラス最高のものでなければならない。我々があまりにも慣れ切って、どんなに時間を浪費しているかさえ忘れてしまった、そういうプロセスを徹底的に考え直したようなものでなければならない。」

それこそが、私が iWork.com をめぐって Apple に期待したいことだ。さほど重大な共同作業の必要のない人にだけ向けて開発した、などという言い訳は、Apple からは聞きたくないのだ。

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USB ドライブを消去することの出来ない Disk Utility の謎を解く

  文: Glenn Fleishman <glenn@tidbits.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

私はもう疲れていた、そしていつもは機嫌の良い息子達を妻の Lynn が出かけている間に風呂に入れて寝かしつけるのにとてもてこずった。ようやく子供達が静かになったので、Lynn のハードドライブを SuperDuper でバックアップする仕事に取り掛かった;Apple の修理にも関わらず彼女の MacBook の電池充電回路が再び動作しなくなりはじめ、彼女はそれを Genius Bar にもう一度持っていく必要があったのである。

勿論、これが Disk Utility が Iomega 300 GB 外付けドライブをフォーマット出来ないと告げてきた時である。このドライブはバックアップの仕事のために職場から持ち帰ったものである。

Lynn の MacBook は未だ Leopard が走っている、そしてインターネット上に散らばっている多くの、多くのアドバイスを試してみたが、Disk Utility は私に対して "ディスク消去失敗:input/output エラー" と言い続けるのであった。何と有用なことか。何とユーザーフレンドリーなことか。Apple の巨大な KnowledgeBase にもこの件に関するアドバイスは載っていない。

"それじゃ、Disk Utility の Snow Leopard バージョンでフォーマットして見よう" と私は思った。そしてそれは無限に役立つもので、次の様なダイアログを提供してきた:"エラーのためディスク消去失敗: POSIX レポート: 操作を継続できない。メモリを確保できない。" Apple よ、この様に明快で包括的なエラーメッセージを提供してくれて本当にありがとう。

45分ほど Google し、そしてブツブツ言った所で、私はこの Iomega の機器には FireWire 400 と USB 2 の両方のインターフェースが付いていることを思い出した。そこで FireWire ケーブルを引っ張り出し、接続した、そして全ては黄金色となった。私は消去もパーティションも意のままにする事が出来たのである。

(これは直接関係ないが広く論じられてきた問題に、Disk Utility で Partition ビューの Options ダイアログで、パーティションタイプを Apple Partition Map から GUID Partition Table に変える必要があるかもしれないという事がある。Intel-based Mac には GUID Partition Table が一般的には正しい選択である。)

後日、他のユーザーからこの話題に関する背景となるアドバイスも得た:どうも Mac OS X がある種の USB ドライブのインターフェースと会話するのを妨げる不適合性が Leopard に持ち込まれた様である。

色々な Mac サイトに散らばっているコメントや論議を 10.5 Leopard のリリースまで遡ってみた所によると、あなたには三つの選択肢がある:

私がこの記事を書いているのは一つには Google 検索を引き寄せるためである - ヒットが狙いではないが (そんな気は全く無い!)、もしあなたが上記のエラーメッセージを種に検索した場合、少なくとも何らかの解を持った記事を一つ見つけることが出来る。

そして勿論、私の妻が家に帰ってきた時、私がこの恐怖のフォーマッティングエラーを克服したことに大変感謝していた。

(この問題そして関連の問題について読者が発見した更なる解についてはこの記事のコメント参照。)

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StuffIt Deluxe 2010 で大きなアーカイブの共有が楽に

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

StuffIt Deluxe ほど長い歴史を持つプログラムはあまりない。この伝統ある圧縮・アーカイブユーティリティは現在 Smith Micro 社が開発しており、最新バージョンの StuffIt Deluxe 2010 では新装備の StuffIt Connect サービスによるインターネットとの統合という歓迎すべき機能が加わった。

興味深いことだが、Mac の世界は Apple が Zip の圧縮と展開を Mac OS X に内蔵したより以前の時代ほどにはもはや StuffIt に依存していないにもかかわらず、依然として私は StuffIt Deluxe に対する根拠不明の軽蔑の言葉をよく目にする。その理由が理解できたことは一度もない。あるツールが以前ほど必要でなくなったからといって、それは決して多くの人にとって便利でないということにはならないはずだ。

惑わされてはいけない。実際、多くの人たちがこれを使っている。今日の世界で StuffIt がどの程度広まっているかを少し調べてみたが、Smith Micro の Matthew Covington の言葉によれば、去年 StuffIt Expander はおよそ二百万ダウンロードを記録し、StuffIt Deluxe 2009 の販売実績は 90,000 本くらいであったという。これらは Mac 版だけの数字だ。それぞれ Windows 版も含めれば倍近くの数字になるだろう。

SmartSend と StuffIt Connect -- ファイルを圧縮する目的は、もちろんその占める容量を少なくすることだ。けれども今日ではテラバイト級のハードディスクが $100 以下で買えるようになり、ファイルを圧縮する第一の理由はインターネット経由で転送する際の速度を上げることに移っている。時々必要になる大サイズのファイルやフォルダを扱う際、Mac OS X に内蔵の Zip 圧縮をしてそれを電子メールの添付ファイルとして送れば、たいてい問題ないだろう。

けれども、もしもあなたが大きなファイルを何人もの違った人たちに送らなければならないことがよくあるなら、問題ははっきりと複雑化してしまう。受信する添付ファイルのサイズを電子メール管理者が制限しがちなのは完璧に筋の通ったことだし(およそ 5 MB が上限となることが多い)Zip アーカイブの添付物の付いたメッセージを拒否したり黙って消去したりするところもある。そういう添付物の圧倒的大部分はウイルスの類いだからだ。

StuffIt Deluxe 2010 はこの後者の問題に対処するため、過剰反応する電子メールスキャナであってもウイルスと判定される可能性が非常に低いような StuffIt アーカイブを作るようになった。

そして前者の問題は? それに対処するのが StuffIt SmartSend だ。Finder でファイルかフォルダを選択し、メニューバーの Magic Menu アイコンから Stuff and Mail を選ぶ。(Snow Leopard ではコンテクストメニュー項目の扱いが変わり、Leopard でできたように Finder で項目を Control-クリックしてこの機能を使うことが現在のところできない。Smith Micro によれば、彼らがもう少し Snow Leopard を使いこなせるようになればこの機能を復活させるアップデートが出せるかもしれないという。)あなたが設定しておいたアーカイブのサイズ上限と電子メールクライアントの指定に従って、StuffIt はそのファイルを圧縮してから、新しいメッセージを作ってそこにアーカイブを添付する。さらに、受け取る人が持っていなかった場合に備えて StuffIt Expander がダウンロードできるリンクと説明の文章さえ付く。

Magic-Menu

でも、添付ファイルが大き過ぎて相手が受け取れないようでは困る。それに、どれだけのサイズならばメールが返送されてしまうのかは実際に試行錯誤してみなければ分からない。一般に 5 MB ならば安全なので、それが StuffIt SmartSend のデフォルト値になっている。その値以下ならばアーカイブはそのままそのコンピュータローカルの添付ファイルとなるが、その値を超えたものは自動的にアップロード処理に切り替わる。アップロード先としては、あなたの StuffIt Connect アカウント(アカウントは Magic Menu の Preferences ウィンドウから作ることができる)またはあなたの MobileMe iDisk、あるいはあなたが書き込みアクセス権を持つどんな FTP サーバでも選べる。

StuffIt Connectで提供されるウェブインターフェイスを使って、受け取る人の電子メールアドレスを指定したり、ダウンロードにためのアクセスコードを設定したり、有効期限を設定してその日を過ぎればファイルの入手ができなくなるようにしたり、また短いメッセージを書き加えたりもできる。アクセスコードや有効期限など StuffIt Connect の利点は、電子メールアドレスを手で書き込まなければならないことでちょっと気持ちを殺がれてしまうようなところもあるが、よく使う受取人のアドレスを StuffIt Connect 上でコンタクトリストとして設定しておくことはできる。Smith Micro では今後 Address Book のコンタクト情報にアクセスしてアドレスの入力をもっと易しくする方法を検討中だという。

StuffIt-Connect-interface

もしも StuffIt Deluxe がそのようなオプションを直接設定できるインターフェイスを提供して、その上であなたの電子メールプログラムを使ってメッセージの作成ができるようにしてくれたら素敵だろうにと思う。Magic Menu から StuffIt Connect を使うことは可能だが、ウェブだけを使って作業することもできるので、iPhone や iPod touch からもアクセスできる。

MobileMe (この場合ファイルはあなたの iDisk の Public フォルダにアップロードされる) や FTP の場合、StuffIt SmartSend はまさにその通りのやり方で動作する。つまり、ファイルをダウンロードできるリンクと、ダウンロードに必要なことを説明した文章とを含んだ電子メールメッセージをローカルに作成してくれる。残念ながら、これらのサービス用のメッセージ文例には StuffIt Expander へのリンクが含まれていない。10 年前に比べ、今の新しい Mac ユーザーの StuffIt Expander 認知度ははっきり減っているというのに。

StuffIt Connect は購読ベースのサービスだが、最初の一年間の購読は無料で StuffIt Deluxe 2010 に付いている。その後は年額 $49.99 の料金がかかるが、私が想像するに定期的に StuffIt Deluxe をアップグレードしていれば継続的に StuffIt Connect への無料アクセスが付いてくるのではないかと思う。StuffIt Connect には最大 2 GB までファイルの保存ができ、一ヵ月あたりの転送量は最大 4 GB まで(これにはアップロードとダウンロードの両方が含まれる)となっている。このバンド幅の制限を超えると、カレンダー上の次の月になるまでの間アカウントの使用が停止される。理想的には、そのような状況でも何らかの方法を、例えば追加料金を払えば利用し続けられるなどの対応を Smith Micro には提供して欲しいものだと思うが、少なくともそうなった場合 MobileMe か FTP に切り替えて使うことは可能だ。

その他の機能 -- StuffIt はずっと以前から、膨大な種類のファイルフォーマットを扱えることで知られてきた。だから、例えば暗号化された RAR ファイルとか、その他 25 種類もの普通でないアーカイブフォーマットで圧縮されたファイルであっても、StuffIt ならばほぼ間違いなく安心して展開できるだろう。でも、今回の StuffIt Deluxe 2010 ではさらなる新機能もある。その主なものを挙げてみよう:

StuffIt Deluxe 2010 は Mac OS X 10.4 かそれ以降を要し、Mac OS X 10.6 Snow Leopard もサポートしている。Quick Look プラグインと MacFUSE プラグインは Mac OS X 10.5 かそれ以降を要する。 MacFUSE サポート(StuffIt アーカイブをまるでディスクであるかのように Finder でマウントできるようにする)と Growl サポート(アクションが完了したことを通知してくれる)にはそれぞれ別途ダウンロードが必要だ。

その他の StuffIt ファミリー -- 長年そうであった通り StuffIt Deluxe は StuffIt 艦隊の旗艦であって、価格は $79.99 だ。けれどもデモ版のダウンロードページに行けば、現在 $49.99 の特別価格で販売されていることが分かる。さらに、Smith Micro では TidBITS 読者のために 2009 年 10 月 31 日までの 期間限定で StuffIt Deluxe 2010 を $39.99 で提供している。(鬱陶しいことに、デモ版をダウンロードするにはいったんあなたのクレジットカードに課金してからあとでキャンセルしなければならない。)過去のどんな StuffIt 製品からでも、 アップグレード(有効なシリアル番号が必要)が $29.99 でできる。

でも、もしも SmartSend や StuffIt Connect が必要ないのなら、またアーカイブの内容をブラウズできなくてもよいのなら、Magic Menu による Finder との統合が要らないのなら、StuffIt Expander、DropStuff、DropZip、それに DropTar の機能を一つのプログラムに統合した StuffIt 2010 がある。こちらの価格は $49.99、過去のバージョンからのアップグレード価格は $19.99 だ。

そしてもちろん、StuffIt の展開機能のすべてを備えた StuffIt Expander 2010 は、引き続き無料でダウンロードできる。

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出始めの iPhone GPS ナビゲーションアプリ2つをレビュー

  文: Adam C. Engst <ace@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ここ四・五日間、私が夢中になっている道具がある。カーナビゲーション GPS だ。目的の住所を入力するか、あるいはデータベースにある場所の一つを選ぶかしてから Go ボタンを押せば、その場所への交差点ごとの道順を提供してくれるばかりでなく、説明を音声で聞かせてくれるのでそのまま運転に集中できる。これまで私は Garmin、Magellan、TomTom などの GPS メーカーの機種を数え切れないほどレビューしてきたが、私が初めて GPS ナビゲーションを体験したのは Mac ユーザーグループで西南部へ旅行した時にレンタカーの中で使った携帯電話によるものだった。

(日本語)迷いの予感? GPS 概論 | GPSy で木立の中のドライブを | GPSy 3.0 新機能を披露 | インターネットで体を動かそう: みんなで宝探しを! | 宇宙からの指示:GPS カーナビ | NYC のカオスに秩序を: Garmin StreetPilot c330 | Garmin Forerunner GPS と走る | Magellan RoadMate 700 でドライブに出る | Magellan RoadMate 760 GPS、おもむろに口を開く | Garmin StreetPilot 2720、カーナビの好感度を上げる | Magellan RoadMate 3000T/6000T 下り坂に向かう | 2006 年末ギフト提案: Macintosh 指向の人向け | TomTom Go 720 GPS を乗せて、いざ鞍の上へ | Garmin nuvi 255W、ナビゲーションに焦点を絞る

2008 年に iPhone 3G が初めて GPS チップを搭載して登場した時、私は大喜びした。これで、iPhone ユーザーはもう別の道具を買ったりしなくて済むと思ったからだ。でも、確かに Maps アプリは便利だけれど、これを運転中に使うのは恐ろしく難しいと思い知らされた。それに、交差点ごとに指示ができる GPS アプリは Apple が iPhone OS 3.0 を発表するまで実現可能にならなかった。なぜそうだったのか今でも私は分からないが、とにかくそれが事実だ。

私が今回のレビュー記事を書き始めた後に新しいアプリが TomTom と Navigon から出た(他からもあったかもしれない)が、iPhone 用に出た最初の2つの GPS ナビゲーションアプリは AT&T NavigatorXRoad の G-Map だった。そこで、まず今回はこの2つを調べてみよう。また今後の記事で、他のものにも手をつけてみたいと思っている。

AT&T Navigator は AT&T から出ている無料のアプリだが、サービス料金として月額 $9.99 が必要となる。これが私には我慢できない。G-Map の方は価格が $34.99 で 846 MB の容量を必要とするが、月ごとの料金は要らない。ニューヨーク州 Ithaca からマサチューセッツ州 Boston まで数日間旅行しながら、私はこの両者をテストしてみた。時には Garmin nuvi 255W とも併用た。こちらは一年前に私がレビューしている。(2008-08-07 の記事“Garmin nuvi 255W、ナビゲーションに焦点を絞る”参照。)

Both-GPS-apps

オンライン対オフライン -- AT&T Navigator と G-Map がまず大きく違うのは(この点は他のすべての独立動作の GPS 機器との違いでもあるが)AT&T Navigator があなたの iPhone にほとんど何の情報も保存しないことだ。その代わりに、たえず AT&T のサーバと通信してルート情報をダウンロードする。

言うまでもなく、セルラー通信のない地域を運転する場合にはこれが重大な制約となりかねない。ニューヨーク州北部にもそのような地域がある。私も何度か AT&T Navigator が通信できないという事態に遭遇したが、幸いにもそれが曲がるべき地点で起こったことはなかった。後日 Ithaca でテストした時には、セルラーサービスがまばらなことが多いこの地域で AT&T Navigator がサービス欠如のためにロードさえしないこともあった。

私は AT&T Navigator アプリがスタート時に全ルートをダウンロードしてキャッシュしないことに驚いた。そうしておけば接続が失われた場合でも少なくともキャッシュされた情報は使えるだろうし、キャッシュされたルートから外れてしまった場合にだけあきらめればよいのにと思う。

G-Map にはもちろんそのような制約はないが、その代償は iPhone 上の容量を 846 MB も占めることだ。合衆国東海岸地区の情報だけでそれだけのスペースが必要となる。iPhone 上でたった一つのアプリに割くにしてはちょっと大き過ぎるように思える。もちろん必要に応じてロードしたりアンロードしたりすることはできるのだが。G-Map でさらに別のマップ情報が欲しければ、別途のアプリを購入しなければならない。

それとは対称的に、Garmin nuvi 255W は(機種にもよるが)北アメリカとヨーロッパのすべてのマップ情報を含んでおり、さらに追加のマップを使えるカードスロットもある。これは、独立動作 GPS 機器に1ポイントだ。

目的地を見つける -- 実際のナビゲート操作は別にして、どんな GPS でも最初にすることは目的地の特定だ。GPS は場所を見つけるためにいくつかの基本的方法を提供しているものだが、そのうち最も一般的なのは住所の入力と場所情報の検索だ。

それこそが、私が iPhone アプリなら Garmin nuvi 255W よりもかなり使いやすいだろうと期待していた点だ。Garmin nuvi 255W にはタッチスクリーンと膨大な場所情報のデータベースがあるものの、インターフェイスの出来は悪く、通常のコンタクト情報データベースとの統合もできないからだ。

AT&T Navigator の最初のリリースでは期待通りでなかったと言わざるを得ないものの、このアプリは私のコンタクト情報データベースとの直接統合を提供している。これはとても大きな利点だ。たいていの場合、誰かの家に行こうという場合には、その人の住所は既に Contacts にある。たとえなくても、入力するのは簡単だ。iPhone 自体から入力してもよいし、Mac 上の Address Book からもできる。

AT&T Navigator に住所をタイプする必要が生じれば、4つのフィールドを持つスクリーンが提供される。番地と道路名、市、州、ZIP コードの4つだ。それから、情報を入力するためのキーボードが表示される。フィールドからフィールドへの移行は簡単で、さらにこのアプリはタイプしている最中も結果を推察して候補を出してくれさえする。すべてのフィールドを埋める必要もない。市と州だけか、あるいは ZIP だけでもその町へ行くには十分だ。

Navigator-address-entry

もう一つ別の方法もある。AT&T の音声応答システムを呼び出せば、目的地を見つけるまで段階を追って音声認識を(あまりうまくは行かないが)しようと試みる。きっとこのシステムを喜んで使う人もいるのだろうが、私はマゾっぽい気分でいる時でさえワサビを一かたまり飲み込む方がマシだと思う。

奇妙なことに、G-Map には Contacts との統合機能がない。とても残念なことだ。なぜなら、G-Map のインターフェイスはひどく不出来で Garmin nuvi でさえ洗練されて見えるくらいだからだ。AT&T Navigator でのフィールドの代わりに、G-Map では道路名や番地を次々と入れ替わるスクリーンで入力しなければならない。そして、市や州が前回検索したものと違う場合には、さらにあと2つのスクリーンを経なければならない。どのスクリーンもほとんど同じに見えるので、いつも自分が現在どのスクリーンにいるのかを注意して読み取らなければならない。これは、AT&T Navigator に1ポイントだ。

G-Map-address-entry

AT&T Navigator はまた、商店やその他の場所を探す機能についても一日の長がある。G-Map は場所情報のデータベースを備えて持ち歩かねばならないので、AT&T のデータベースのカバーする範囲とは比較にもならない。AT&T のデータベースは同社のサーバで管理しているからだ。私が検索したいくつかのカテゴリー、例えばレンタカー営業所やハードウェアストアなどで Ithaca を探すと、G-Map では全く何も出てこなかったが AT&T Navigator ではたくさんの項目が出た。他のカテゴリー、例えばガソリンスタンドなどでは、どちらのアプリも満足できる働きをした。

その上、AT&T Navigator は少なくともいくつかの業種ではレーティングも表示した。例えば旅先でどのレストランにしようか迷った時にはとてもありがたい機能だ。残念ながら、アプリの中から自分で格付け評価をすることはできない。それができれば役に立つと思うのだが。AT&T の出している FAQ にはこれが Tools/Extra メニューからできると書いてあるが、どうやら iPhone アプリではそうなっていないようだ。

場所情報の検索に関して G-Map が AT&T Navigator より大きく優れている点が一つある。セルラー接続がなかったり速度が遅かったりした場合にも、遠隔サーバに問い合わせる必要がないので検索結果が瞬時に出てくる。それに対して AT&T Navigator では、私が検索を始めてから結果が出るまで長々と時間がかかってイライラさせられることが何度もあった。

遅れたナビゲーション -- さて、ここからが問題の核心だ。はたして私は、これらのアプリに依存して見ず知らずの都市で道案内をさせたいと思うだろうか? その答はイエスだが、やはりそう言い切るにはちょっとためらう気持ちもある。その理由はこうだ。

iPhone の GPS 機能は、10 年か 15 年前に可能だったことの立場から見れば確かにSF小説に出てくるようなものだろう。けれども今日のカーナビゲーション GPS ユニットと比較すれば、まだ iPhone は競争できる域に達していない。具体的には、正確度が私が道案内に使っていた Garmin nuvi 255W ほどではないので、その結果として iPhone の GPS アプリではちょっとだけずれた位置が得られたり、本来のルートから外れた方に交差点を曲がってしまっても気付くのに余計に時間がかかったりする。

時によって必ずしも結果は一定ではなかったが、私の経験上間違った方に曲がった後では G-Map の方が AT&T Navigator より素早く(多くの場合 5 秒以内に)修正できたことが多かったと思う。もちろんこれはデータベースがローカルであることが大きいのだろう。

AT&T Navigator は、まず間違った方向に曲がったことに気付き、新しい位置を AT&T のサーバに転送し、返事として新しいルートをもらい、それから表示しなければならない。これで 30 秒くらいもかかることがあるが、状況によってはこれが大問題だ。

もしもゆっくりと車が流れていて出口も少ない高速道路を走っているならば、30 秒というのは大したことではないかもしれないが、忙しく車が行き交う大都市の道路を走っている時に 30 秒遅れれば、重要な交差点を見逃したり、さらには事故の可能性を招いたりしかねない。私の経験では、独立動作の機器ならばたいてい数秒以内に修正してくれるし、いずれにしても十分素早く対処してくれるので余計なストレスが状況を悪化させることはない。

ここでは G-Map が2ポイント分くらいリードしているだろう。実際、G-Map の方がルートの計算が速く、AT&T Navigator の地図に比べてより詳しい情報が(特により多くの道路名が)G-Map の地図に入っているので、スクリーンを眺めるだけでまわりにあるものがたくさん見て取れる。

ルート -- 旅の道順が単純でないこともある。途中でいくつもの場所に立ち寄る必要があるなどの状況で、ルートのリストを見比べて道案内が正しいかどうか調べる必要があることもある。

AT&T Navigator は、便利なルート要約を提供してくれる。これはテキストと地図上双方の形で表示される。また、渋滞状況の要約も出てこれで渋滞による遅れが表示されるということになっており、またルート途中の特定の部分を通らないように指示することもできる。これらのインターフェイスはクリーンで、プレッシャーのかかっている状況でも使いやすい。ルートのリストを調べなければならないのは往々にしてそういう状況なのだ。

それとは対照的に、G-Map は交差点のリストと曲がる場所の拡大図を表示するが、このリストには距離も曲がる方向も示されていないので、それだけでは役に立たない。また、ルートを図でプレビューでき、どんな風に運転して行くことになるのかが示せる。その際動きを早めることができるので実際に運転にかかる時間ほど遅くはないが、それでもずっと見ているのは飽き飽きする。

G-Map では、複数ポイントのルートも作れる。私の経験ではたいていの場合単に一つの場所から次の場所まで行き、その次の場所に向かう時になればそこでまた GPS をプログラミングし直すだけで十分だったが、あらかじめ全ルートを設定しておいた方が便利なこともきっとあるに違いないとも思う。AT&T Navigator にはそのような機能はない。

声に出す -- これらのアプリがビジュアルな地図を提供してくれるのはありがたいし、どちらのものも問題なく使いこなせる(G-Map の方が情報が詳しい)が、カーナビゲーション GPS として本当に使い道があるのは音声で道案内をしてくれる機能だ。これなら、運転中に視線を道路からそらさずに済む。

AT&T Navigator は期待通りの働きをする。道案内も道路の名前(これはオプションだがデフォルトでオンになっている)も読んでくれる。でも残念ながら、これはデータを AT&T のサーバからダウンロードしなければならないことに起因するのだろうが、声の音質は良くない。AT&T Navigator の音声は聞き取れないほどではなかったが、G-Map に切り替えてみるとその違いは明らかだった。G-Map の方がずっと明瞭に聞こえる。

ところが残念なことに、G-Map が声に出して読んでくれるのは道案内だけで、二つの交差点のうちどちらで左に曲がるのかを知りたければ地図を見るしかない。曲がる個所が近づくと二つの音を鳴らして知らせてくれる(Magellan が先駆けとなった音のインターフェイス要素だ)のはありがたい。

もう一つ、AT&T Navigator の方が優れている部分がある。運転中に音楽やポッドキャストを聴きたくなって、バックグラウンドで iPod アプリを走らせていたとしよう。すると、AT&T Navigator は何か音声案内をする際にはまず音楽を一時停止させ、案内が終わればまた音楽の再生を再開してくれる。これには一つだけ欠点があって、AT&T Navigator は私がこれまで使ってみた中で最も口数の多い GPS ナビゲータの一つなので、ひっきりなしに音楽が停止したり再開したりして、その良さよりもイライラさせられる度合いの方が多くなってくる。ある時など、音質の悪い声でひっきりなしに音楽が中断されるのに耐えられなくなって私はその声を完全に黙らせてしまった。

奇妙なことに、G-Map はバックグラウンドで音楽を再生できない(どうやってもうまく行かない)のみならず、私が車のカセットアダプタを iPhone のヘッドフォンジャックに差し込んだとたんにこのアプリの音声案内が全く働かなくなってしまった。AT&T Navigator の方の音声はカーステレオを通さなければ聞けたものではなかったので、この G-Map のバグにはしばらく戸惑わされた。

どちらのアプリも、音声を選ぶことはできない。独立動作の GPS 機器ならばできるのだが。特に TomTom のユニットではカスタム音声をダウンロードしたり、さらには自分で録音したりすることさえできるのに。どちらのアプリも、音声は基本的な女声で、そのことに不満はない。AT&T Navigator では英語とスペイン語を選ぶことができる。

Scotty、もっとパワーを! -- どちらの iPhone アプリも良くなかった分野が一つある。電力消費だ。アプリに依存して道案内を聞くということは、常時 GPS チップもスクリーンも活動させ続けなければならないということを意味する。そのため、バッテリはおよそ 2 時間ほどしかもたない。

バッテリ電源の独立動作 GPS ユニットも、私がテストした限りではそれほどバッテリ消費に差はなかった。でももちろん、もしも iPhone の電源がなくなってしまえば、単にナビゲーションの助けが受けられなくなるだけでは済まない。

AT&T Navigator はスクリーンを暗くしたり、さらには真っ暗にすることさえできるが、これでは安全とは言えない。道が分からなくなればやはり地図を見たくなるからだ。そしてそういう状況こそ、iPhone をいろいろいじくるには最悪のタイミングなのだから。

だから、もしも iPhone GPS アプリを使いたいと思うなら、忘れずに何らかの車内充電器具を用意しておくべきだ。そうすれば、旅行の目的地に着くまでずっと iPhone がフルに充電されているのだと安心していられる。

細かいあら探し -- ここまでいくつか批判的意見も書いてきたが、それ以外にも細かな難点はたくさん見つかった。そのうちいくつかは将来のバージョンで解消されるかもしれないが、iPhone プラットフォームの性質の結果不可避と思えるものもある。

まだまだ探し中 -- 全体的に見て、結局どちらのアプリもすべき仕事をこなしてくれたが、どちらのアプリも Boston 市街を自信を持って運転できる力を与えてはくれなかった。[訳者注: ボストン市街の中心部は道路が非常にわかりにくく、よそ者にはほとんど運転は不可能という定評があります。]私は何度も震え上がって Garmin nuvi 255W に頼ってしまった。こちらは私の期待を大きく裏切ったことがないからだ。

私の中のケチケチ根性が、必要がなくなればサービスをキャンセルできる技術に習熟した人以外に AT&T Navigator を薦めるのを許してくれない。サービス料金が月額 $9.99 ということは、一年使えばあの値段の高いTomTom ($99.99) や Navigon ($89.99)アプリよりも高額になってしまうのだから。

それから、G-Map の (最初だけの) $34.99 という価格は魅力的だが、その不細工なインターフェイス、粗い仕上げ、Contacts 統合の欠如、それに道路名を読み上げてくれないことなどのせいで、とうてい理想的な選択肢とは言えない。その上、西海岸、東海岸、カナダ、とあちこち旅行する人ならばいくつものアプリを購入しなければならず、結局 TomTom のアプリと同じような価格になってしまう。G-Map にはもっと狭い地域をカバーしたアプリもある。カリフォルニア、ニューヨークとニュージャージー、フロリダとプエルトリコ、テキサス、ウィスコンシンとイリノイ、ミネソタとインディアナ、などのバージョンがあり、それぞれ価格はたったの $19.99、必要容量も 100 MB ほどだ。

でも結局、私は AT&T のサービスをキャンセルしようと思う。毎月一度か二度しかしない旅行に $9.99 も払う必要はないし、しばらく G-Map を使っていれば、そのうちにまた、新たな iPhone GPS アプリをレビューする機会もあるだろうから。

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TidBITS 監視リスト: 注目のソフトウェアアップデート、05-Oct-09

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ClickToFlash Developers の ClickToFlash 1.5.3 は Safari でウェブページに Flash コンテンツがロードされないようにする無料の WebKit プラグインの、強く推奨される安定性アップデートだ。この最新バージョンでは数多くの問題点に対処が施された。主なものを挙げれば、解析された Flash 変数の解放が早過ぎたことによるクラッシュのバグ、ホワイトリスト項目の重複によるハングやクラッシュ、埋め込まれた YouTube ビデオが VIDEO 要素と共にロードされた場合にクエスチョンマークが表示されていたバグなどがある。 完全なリリースノートは ClickToFlash のウェブサイトにある。(無料、524 KB)

RIM のBlackBerry Desktop Manager for Mac 1.0 は、BlackBerry スマートフォンのための Mac 互換デスクトップ管理システムの初めての公式リリースだ。(従来は Mark/Space の The Missing Sync for BlackBerry など、サードパーティのソフトウェアを使うしかなかった。)RIM の今回の新しいソフトウェアで、BlackBerry ユーザーはカレンダーやコンタクト、メモ、タスクを Mac との間で同期させられる。このプログラムには BlackBerry Media Sync も含まれており、これを使えばメディアファイルの同期がサードパーティのプログラムを使わずにできる。この機能は現在 Windows ユーザーには提供されていない。より詳しいレビュー記事が CIO.com にある。(無料、26.73 MB)

VMware の VMware Fusion 2.0.6 は人気の Windows 仮想化ソフトウェアの安定性およびセキュリティのためのアップデートだ。このバージョンでは Snow Leopard での 32-bit カーネルモードとのさまざまの互換性の問題に対処し、Nvidia グラフィックカードを持つ Mac 上での Snow Leopard の 3D パフォーマンスを改善し、その他 20 以上のバグを修正している。注目すべきセキュリティの修正としてはカーネル拡張の脆弱性に関するものが二つあり、一つはサービス妨害攻撃に結び付く可能性のあるもの、もう一つはコードの実行を許す可能性のあるものであった。(新規購入 $79.99、アップデート無料、291 MB)

The Camino Project のCamino 1.6.10 は、Mac 専用、Gecko ベースのウェブブラウザのセキュリティおよび安定性のためのアップデートだ。この最新バージョンはバージョン 1.8.1.23 の Mozilla Gecko レンダリングエンジンにアップグレードし、広告ブロック機能を改善し、Snow Leopard 上で走る場合には Java を無効にしてクラッシュを予防し、タブのクローズボタンをクリックした際に時折クラッシュを起こすことのあったバグを修正した。(無料、英語版は 15.9 MB、多言語版は 19.9 MB)

Growl 1.2 はオープンソースのカスタマイズ可能なシステムワイドの通知ソフトウェアの互換性アップデートだ。この最新バージョンは Snow Leopard と完全互換になり、64-bit サポートを加えたために Growl 環境設定パネルを開いてもシステム環境設定が 32-bit モードで再起動する必要がなくなり、Growl Mail バンドル用の機能が復活し、いくつかのメモリリークを解消し、また HardwareGrowler 用の新しいアイコンを追加している。Growl は引き続き Mac OS X 10.5 Leopard とは互換だが、Mac OS X 10.4 Tiger は今回からサポートされていない。(無料、5.3 MB)

BusyMac の BusyCal 1.0 は、共有機能を内蔵した iCal 風デスクトップカレンダーの初めての公式リリースだ。主な機能としては、マルチユーザ編集、多数のセキュリティオプション、オフライン編集機能、Bonjour、Google、および iPhone カレンダー同期などがある。また、フローティング Info パネル、天気予報機能、カレンダー内に直接画像やスティッキーノートを追加できる機能、繰り返し起こる to-do 項目を作る機能などもある。(新規購入 $40、現行の BusySync ユーザーのアップグレードは $10、4.4 MB)

SmileOnMyMac の PDFpen 4.5PDFpenPro 4.5 は同社の PDF 編集ユーティリティのメジャーなアップデートだ。この最新バージョンでは OmniPage Capture SDK OCR エンジンを統合することによって OCR 機能を大幅に改善している。また、Snow Leopard を走らせているユーザーは Image Capture あるいは TWAIN スキャナから直接 PDFpen にスキャンできるようになった。さらに、一つのアクションでテキストを選択してハイライト表示できるテキストハイライトツールが追加された。(新規購入 $49.95/$99.95、アップデート無料、44.6 MB/44.8 MB)

Ergonis Software の Typinator 3.6 は、この自動タイピング・自動修正ユーティリティへの大きなメンテナンス・アップデートだ。主な変更点としては、Dropbox と iDisk 同期のサポート追加、スペース文字で始まる短縮語が使える機能、Typinator が短縮語セットを保存するフォルダを選択できるオプション、特殊な要求をするアプリケーションに対する柔軟性の向上、セットファイルの扱いの堅牢化、クリップボードの保存と復旧の効率向上、登録やその他のサポート関係作業のための新しいインターフェイスなどがある。またさまざまの互換性の問題にも対処が施され、その対象となったアプリケーションには World of Warcraft、MYOB Account Edge、TeamAgenda、Chromium、FirstClass、Papyrus、Perforce、Mariner Write、TextMate、AlphaX、Nisus Writer Pro、Tex-Edit Plus などがある。さらに、Snow Leopard でセットを読み込み・書き出しする際のクラッシュのバグが修正された。変更点のフルリストは Ergonis のウェブサイト で読める。(新規購入 19.99 ユーロ、2 年以内に購入した場合はアップデート無料、2.7 MB)

FileMaker, Inc. の Bento 3 は、このパーソナルデータベースソフトウェアのメジャーなアップデートだ。この新バージョンでは、iPhoto との統合を追加し、サムネールのグリッド形式表示を新設、関連データフィールドとファイルリストでのサムネール表示や、表形式における新しいメディア表示領域などが組み込まれた。また、簡易リストフィールドタイプが追加され、ライブラリフォルダが更新され、セキュリティオプションが拡張され、マルチユーザ共有機能も追加された。新機能のフルリストは FileMaker のウェブサイトで読める。(新規購入 $49、アップグレード $20、106 MB)

Apple の iWork '09 Update 3 は、このオフィス・プロダクティビティ・スイートの安定性および互換性用のアップデートだ。この最新バージョンではインスタントアルファを適用したイメージのファイルサイズを縮小し、ムービー挿入時のファイルサイズ管理を改善し、Pages と Keynote ではグラフ・データ・エディタで日付/時刻値の処理を改良し、Numbers ではテーブルカテゴリを使った CSV への書き出し機能を拡張した。Numbers、Pages、Keynote それぞれについての変更点のフルリストが Apple のウェブサイトにある。このアップデートはすべての iWork '09 ユーザーに推奨され、ソフトウェア・アップデートから、あるいは Apple のサポートダウンロードページからも入手できる。(新規購入 $79、アップデート無料、59.62 MB)

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ExtraBITS、05-Oct-09 版

  文: TidBITS Staff <editors@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

3G/3GS 用 Gorillamobile、iPhone を不可能なポジションに支える -- 人気の Gorillapod は Gumby 風の脚を持ったカメラ三脚で、ポールやハンドル、その他変な形をしたものにも掴まることができる。今回これに、iPhone 用にデザインされた機種が加わった。$39.95 のこの Gorillamobile for 3G/3GS はあなたの iPhone をさまざまな形の物体に固定することができ、静止写真もビデオもより良いものが撮影できるようになる。また、単にあなたの iPhone をベビーカーのハンドルのようなところに固定しておくために使うこともできる。(リンク投稿 2009-10-02)

Amazon、Kindle ブック削除に関する条件に合意 -- Amazon が "1984" の Kindle ブック削除に関して、メモを失った学生の起こした訴訟で和解に同意した。その過程で Amazon は、将来同社が本を遠隔削除する、非常に稀な(けれども一見正当な)状況を説明している。これは今後裁判所の承認を得る必要がある。(リンク投稿 2009-10-02)

iSinglePayer アプリ「政治的志向」との理由で却下される -- 実際、事態はもっと悪い。開発者の言葉によれば、iSinglePayer iPhone アプリが App Store への受け入れを拒絶されたのは、単に「政治的志向」というだけでなく、これが大きな組織でなく一人の個人の開発者が作ったものだから、という理由だったという。Apple は政治的な議論でどちらか一方の側につくべきではないが、それだけでなく、アプリの背後にいるグループの人数の大小に基づいて却下の決定を下すべきではないのではなかろうか。(リンク投稿 2009-09-29)

カーシェアリング会社 ZipCar が iPhone アプリをリリース -- ZipCar が期待の高かった iPhone アプリをリリースした。このアプリは同社のカーシェアリング予約システムと直接交信して働く。ZipCar は会員に時間単位で自動車を貸し出し、自動車を同社の営業範囲にある都市の各所に配置している。この iPhone アプリは位置情報と即時性を組み合わせ、必要とする時に必要とする場所で自動車が得るのが一段と楽にできるようになる。また、このアプリは遠隔操作で自動車のドアをロック・アンロックでき、遠隔操作で警笛も鳴らせるので自動車を見つける助けにもなる。(リンク投稿 2009-09-29)

ウェブのアート "Out in the Wind" -- ウェブ・アーティストの Rafael Rozendaal は、彼のサイトを彼の芸術作品と見なしている。この "Out in the Wind" サイトで、あなたのカーソルがゆっくりと仮想の微風に吹かれて飛び散るのを眺めよう。でも心配することはない。あなたのカーソルがすっかり消えてしまっても、ブラウザのウィンドウの外へと動かすだけで元通りになる。これは、私たちのデジタルな存在の本質をめぐる詩的な瞑想だろうか、それともただのちょっと気の利いたコードに過ぎないか? それを決めるのはあなただ。(リンク投稿 2009-09-28)

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TidBITS Talk/05-Oct-09 のホットな話題

  文: Doug McLean <doug_mclean@tidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

Snow Leopard でネットワーク印刷が遅い -- Snow Leopard で印刷に異常に時間がかかるようになったのを経験した人はいませんか? (メッセージ数 1)

Spotlight の問題 (Mac OS X 10.5) -- Mac OS X 10.5 Leopard にアップグレードして以来 Spotlight が書類を検索するパフォーマンスが悪くなったという読者が助けを求めている。(メッセージ数 2)

コミュニティーの寸断 -- オンライングループが拡張したあげく寸断されてしまった結果、コミュニティーが失われるかもしれないと読者たちが議論する。具体的には Google Groups と Usenet が話題になる。(メッセージ数 3)

Brother 5170DN と Snow Leopard でトラブル -- Brother プリンタドライバと Snow Leopard で互換性の問題に遭遇した読者が、CUPS インターフェイス経由でプリンタを追加してはどうかという助言を受ける。(メッセージ数 2)

MobileMe に iPhone でアクセス -- iPhone から MobileMe にアクセスしたいという読者に、Adam が Safari 以外のブラウザを試してみるよう助言する。MobileMe は Safari ではロードできないのだ。(メッセージ数 2)

サウンド再生で Nehalem がオーバーヒート -- 10.5 または 10.6 の走る Nehalem ベースの 2009 Mac Pro で、ウェブベースのビデオ、インターネットラジオ、QuickTime その他の再生時に CPU 温度が異常に高くなってしまうのを経験した人はいませんか? (メッセージ数 1)

ラップトップのセキュリティ:Prey -- ある読者が、オープンソースのラップトップ・セキュリティプログラム Prey を推薦する。(メッセージ数 1)

BlackBerry Desktop for Mac -- 新しい Blackberry Desktop for Mac は、他の同種のプログラムと比べるとどうか? (メッセージ数 4)

OS X でキーボードの再配列) -- キーの再配列について読者たちが議論する。特に、小数点としてコンマを使う国のユーザーが数字キーパッド上のピリオドをコンマにするにはどうすればよいのか? (メッセージ数 4)

ユーザーキャッシュが自動的に消去される -- ログイン時自動的にホームのライブラリ下のキャッシュをエイリアスで置き換えるように誤って設定してしまった読者が、システムのデフォルト挙動に戻すにはどうすればよいか、助言を求めている。(メッセージ数 1)

iPhone 用チェスアプリ -- チェスのできる iPhone アプリで、プレイヤーが二人とも常時自分の盤を正しい向きで見られるようなものはないか? ある読者は Chess With Friends を薦めた。希望通りには行かないが、その人の番になるごとに表示が切り替わるのでほぼそれに近い働きをするだろう。(メッセージ数 2)

Address Book データ同期が iPhone とで食い違う -- コンタクト情報が iPhone 上の Address Book のものと、書き出した .vcf ファイルのものとで食い違うという経験をした人はいませんか? (メッセージ数 1)


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