TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1060/24-Jan-2011

Macworld Expo への旅行の準備をしつつある私たちに、Apple の素晴らしい 2011 年第1四半期決算報告のニュースが届き、また Jim Matthews から彼の iPhone と MacBook Pro が必要と思われる接続なしに通信できてしまっているというちょっと愉快なミステリーの報告が届いた。そして今週号のメインの記事は二つ、まず Adam が Panic のファイル転送ソフトウェア Transmit 4 を詳細に検討し、それから Michael Cohen が、iOS 機器をユニバーサルなリモコンに変える UnityRemote をレビューする。今週注目すべきソフトウェアリリースは、ScreenFlow 2.1.5、iMovie 9.0.2、TextWrangler 3.5.1、Postbox 2.1.2、Epson Printer Drivers v2.5.1、MacBook Air (Late 2010) Software Update 2.0、それに iDVD 7.1.1 だ。

記事:

----------------- 本号の TidBITS のスポンサーは: ------------------

---- 皆さんのスポンサーへのサポートが TidBITS への力となります ----


Apple、きらめく 2011年第一四半期の決算を発表

  文: Michael E. Cohen <lymondatmac.com>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

Apple は同社の 2011年最初の会計四半期の決算報告を発表した。この四半期は一般会計原則によるもので、あなたのカレンダーも私のものも笑い飛ばして 25 December 2010 に終了している。中身は、予想された様に、良好以上のものであった:四半期利益は $6 billion (希薄化後一株当たり $6.43) で、史上最高となった売上げは $26.74 billion であった。売上げは前年の同四半期の $15.68 billion より $10 billion 以上多く、利益は $3.38 billion の前年同期のおよそ二倍となっている。Apple はこの四半期を手持ち資金 $59.7 billion で締め、前四半期から $8.7 billion の増加となっている。

では製品の方はどうだったか?見事と言うべき 4.13 百万台の Mac が売れた (前年対比で 23% の増加); 16.24 百万台の iPhone がこの四半期に顧客のもとに届いた (前年より 86% の増加);そして 19.45 百万台の iPod が出荷された (前年より 7% の減少)。Apple はまた 7.33 百万台の iPad を同四半期中に売り、そしてこれはこのタブレットを Apple の製品群の中で二番目に売上げの大きい製品とするのに十分な売上げ - $4.61 billion - となった。全体を見れば、Apple は 160 百万台を超える iOS 機器を売ったのだが、この数字はもっと多くなっていたであろう - とりわけ iPhone は - もし生産が追いついていたならば。

全世界では、Apple はとてつもないペースで急成長し、売上げの成長は至る所で見られた:南北アメリカは 51% の成長を見た;ヨーロッパは 44% のアップを見た;日本は売上げを 83% 伸ばし、そしてアジア太平洋地区は他の地域を圧倒する 175% の増加であった。この最後の驚異的な数字は Apple の最近の中国に対する焦点の当て方による:"大中国圏" (中国本土、香港、そして台湾) は前年の数字の四倍を超える成長となった。

以上の数字を見れば、Apple Store もまた前四半期に成功を継続したことも驚くにはあたらないであろう。一店当たりの平均売上げは $12 million で、69% のアップ、小売部門だけで利益 $1 billion を超えた。四半期の度に繰り返し報告されてきたことであるが、ストア内での Mac の販売のおよそ半分は新しい顧客に対するものであった。

現四半期に対する Apple の予想は伝統にならい控えめであった:Apple は一株当たりの利益を $4.90 と予測している。

決算報告の電話会議での質疑では、同社 CEO の健康状態に関する質問は見事に避けられた。一人の質問者は、Apple は iPad が彼ら自身の Mac の売上げを共食いしていると見ているかと質問した。Apple の Tim Cook の回答はこうであった:多少はあったと思うが、同時に iPad や他の iOS 機器販売の後光効果が Mac の販売を押し上げている、とりわけアジア太平洋地区と日本で;Cook は言う、"もしこれが共食いと言うものであれば、悪い気はしないよ。"

タブレットコンピュータに関して、市場の勢力図についてのコメントを求められた時、多くの iPad の競争相手はまだ出荷もしていない状況だと Cook は応じ、そして Apple は巨大な先発者優位性を持っているしそれにじっと座っているわけでもないと言った。ビジネス技術の一般消費者化についての質問への答えで、Cook は、人々の中には今や iPhone や iPad 上だけで仕事をしてしまう事も可能な人も出ていることを指摘し、そして Apple は "今表面をなで始めたに過ぎない" と言った。

コメントリンク11899 この記事について | Tweet リンク11899


一点の曇りもない出迎え、さもなくば、MobileMe ミステリー

  文: Jim Matthews <matthewsatfetchsoftworks.com>
  訳: 柳下 知昭 <tyagishi@gmail.com>

私は、イングランドのケンブリッジを旅していて、今朝キングスカレッジチャペルを訪れました。その巨大なステンドグラスの窓の 1 つが聖母マリアの無原罪の御宿りを描いています:そこでは、完全に服を来た聖母マリアの両親が、貞淑なキスを交わしています。

この旅でのデジタルのお供は、AT&T iPhone と MacBook Proであり、しばらくの間、両機が、情報の扱いについて同じように奇跡的な業を成し遂げたように見えました。MacBook Pro を、遅くて高価なホテルの Wi-Fi に接続していましたが、次回の AT&T の請求書でひどく驚くことのよいように、iPhone のデータローミングはオフにしていました。iPhone の方はわざわざホテルの Wi-Fi 接続をセットアップすることはしませんでした。それに、この iPhone は、今まで一度もイギリスでは使ったことがありませんでした。

だから、私が iPhone で入力したカレンダーイベントを、MacBook Pro が通知してきた時に、非常に驚きました。もちろん、5 時間遅れの通知ではあったのですが。(私は、iPhone カレンダーのタイムゾーンをカレンダーイベントを入力する前に変更していませんでした。)それでもしかし、Mac との同期をせず、インターネットへのデータ通信もない iPhone からどうやって MobileMe は、MacBook Pro へイベントを同期したのでしょうか?

このミステリーを考えている間に、ケンブリッジの Apple Store のそばを通りがかりました。こちらに海外留学する子供のために、さきほどこの店でロックのかかっていない iPhone を購入したのでした。この時、私は、ポケットから iPhone を引っぱり出してみました。驚いたことに、アップルストアのオープンな Wi-Fi ネットワークに接続されていました。答えは、突然、初歩的なことになりました、ホームズ君。

私の推理は、次のようなものです。全てのアップルストアの Wi-Fi ネットワークは、同じネットワーク名で公開されていて、私は、この iPhone で以前 米国のアップルストアでのネットワークを利用したことがありました。そのため、幸いにも、(そして静かに)ネットワークに接続して、カレンダーと MobileMe を同期する機会を利用したということです。

その昔、外国を旅行中の米国人は、よく最寄りの American Express オフィスに立ち寄って、手紙や電報が着いていないかチェックしていたものです。それが、当時彼らの自宅との通信方法でした。おそらく、徐々に一般的になってきているアップルストアが、現代のそれになっています。

[Jim Matthews は、ファイル転送クライアント Fetch を 1989 に開発し、2000 年に Fetch Softworks を創設しました。]

コメントリンク11907 この記事について | Tweet リンク11907


DealBITS 抽選: Disc Cover 3 の当選者

  文: Adam C. Engst <aceattidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の DealBITS 抽選で当選し、Disc Cover 3.0 ($34.95 相当) を受け取ることになったのは、virginmedia.com の Peter Frary、idio.com の Marshall Clow、sasktel.net の Manny Lefebvre、practicalstats.com の Dennis Helsel、それに gmail.com の電子メール名 Chuck (たぶん Chuck McDonald だと思う) の5名だ。おめでとう! 欲しいと思っていた人は皆さん応募して下さったことと思う。今回は、応募して下さった方々全員に Disc Cover 3.0 の 30 パーセント割引き購入資格が贈られた。今回の DealBITS 抽選に応募して下さった 497 名の皆さんに感謝したい。また今後の DealBITS 抽選もお楽しみに!

コメントリンク11915 この記事について | Tweet リンク11915


Transmit 4 がファイル転送を改善

  文: Adam C. Engst <aceattidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

初めに、Fetch があった。Jim Matthews が、Dartmouth College の学生だった時代に書いたソフトウェアだが、これはインターネット用のグラフィカルな Mac アプリケーションとしては最初のものの一つであり、私が 1993 年に "Internet Starter Kit for Macintosh" の初版を出した時にはこれをバンドルして本を出版した。同様にその本で語られたソフトウェアとして、FTPd がある。こちらは Peter Lewis の書いたプログラムで、Mac を FTP サーバとしてセットアップすることができた。その後間もなく Peter はギアを切り替えて Anarchie を書いた。これは、FTP クライアントとして Fetch の一段上を行った。つまり、インターネット上の公共 FTP サーバの内容を索引付けする Archie サーバを検索できる機能を付けたのだった。私は "Internet Starter Kit for Macintosh" の第2版に Anarchie をバンドルした。

Fetch と Anarchie は両方とも、その後も長年にわたり標準的な Mac 用 FTP クライアントとして残った。(Anarchie はその後 Interarchy と名前を変えた。これは、ドメイン名争奪の混乱時代に Peter が anarchie.com というドメイン名を取得できないことが分かったからであった。)双方ともそれぞれに、新たな機能や新しいファイル転送プロトコルのサポートを追加し、異なったインターフェイスの実験も進め、信頼性もより増して行った。双方ともそれぞれに持ち主の入れ替わりを経験した。Jim Matthews は、テレビ番組 "Who Wants to Be a Millionaire?" (クイズ・ミリオネア) に出場して得た賞金を使って Fetch を Dartmouth から買い取り、Interarchy の開発者 Matthew Drayton はプログラムを Peter Lewis から買い取った。でも、ファイル転送はもはや最先端科学ではない。両者とも開発が小休止状態になったこと、また他の要因も重なって、年月を経た頃にはこの二つのアプリケーションは競合する多数のファイル転送プログラム、例えば Captain FTPCuteFTP Mac ProCyberduckFilezillaFlowForkLiftTransmitYummy FTP など、それぞれ少しずつ異なった方法でこの作業をこなすものたちの中に埋もれてしまった。

それでも、Fetch と Interarchy はいずれも、常に私のファイル転送の必要にきちんと応えてくれたので、私自身はより新しい代替品を試してみる気になったことが一度もなかった... 今回、Automator を使ってみたいと思うまでは。

ニーズの変化 -- 新刊の Take Control 電子ブックを配布する際に必要なことの一つとして、私の Mac 上で多数の正確に名前付けられたファイルを作成し、その後それらを複数の行き先へとアップロードしなければならない。その行き先としては、SFTP を経由しての私たちのメインのサーバ、それから FTP を経由して Amazon S3 へ、またもうじき引退する予定の私たちの FTP サーバもある。それほど困難な作業というわけでもないが、ファイルが多数あるので同じことの繰り返しが多くて面倒だ。特にファイルの名前付けは注意が必要で、私たちの付けた人間に読める素敵なファイル名を、より短く、よりオンラインのファイル名として適した名前に変更しなければならない。そして、繰り返しが多くて面倒な作業はすべからく、自動化すべきだ。

残念なことに、Fetch には良い Automator サポートが付いているものの、これは Amazon S3 では働かない。それから、Interarchy は Amazon S3 で働くものの、その Automator サポートはちょっと当てにならずあまり良くない。私がこのプロジェクトを開始した当時、Interarchy で Automator を使うと Amazon S3 にアップロードされたファイルが private に設定されてしまい、認証ユーザー以外からも見えるようにするために手で一つ一つ設定を調整してやらなければならなくなった。この問題を解決しようと、私は最初 Cyberduck を使ってみた。なぜならこれは Amazon S3 をサポートしていて、ファイルのアクセス権も正しく設定できたからだ。けれども、Cyberduck には Automator アクションが付いていなかったので、私は個々のファイルを手でアップデートするしかなかった。

そこで、これまで 17 年間 Fetch と Interarchy に依存してきた私であったが、今述べたようなニーズの組み合わせに応えるためには新たなファイル転送クライアントを探す必要があった。すべての選択肢を詳しく調べて評価したとは言い難い。なぜなら、今や Amazon S3 をサポートするプログラムは多いものの、Automator のサポートは私にとって欠くべからざる条件であって、この機能を宣伝しているファイル転送プログラムは少ないからだ。あまり時間も経たないうちに、私は Panic の Transmit 4 をテストするに至った。

Transmit を試してみる -- ファイルのアップロードとダウンロードに関する基本的機能や、外部エディタで作業する機能(これはすべてのファイル転送クライアントに装備されている機能だと思う)以外に、Transmit は膨大な数の機能と、深くてエレガントなユーザーインターフェイスを備えている。それでも、当初私は Transmit の持つ2パネルのインターフェイスを少々使いにくいと感じた。その理由は純粋に私が Fetch の質素なリスト表示と Interarchy のウェブブラウザ風のタブとブックマークバーを使ったやり方とに慣れ切っていたからだった。Transmit もタブをサポートしているが、デフォルトではタブが表示されないので、すぐにはこの機能に気付かないかもしれない。それに、Transmit は起動時に各パネルごと一つずつあなたのお気に入りのタブを開くことはできるけれど、Interarchy のようにあなたが前回最後に見ていたタブを開き直すということはできない。それでも、Transmit の数多くの環境設定項目をいろいろといじってみたり探検してみたりするうち、単一のパネルを表示し(私はアップロードの際にファイルを Finder からドラッグしてくる方が好きだ)起動時に自動的にお気に入りを開くよう設定することができた。そして、Transmit がタブをサポートしていることも分かったので、別の遠隔ロケーションに接続したい場合には New Window でなく New Tab コマンドを使うようになった。

image

一つには、当初私が目に見える Transmit のインターフェイスに問題を感じた理由は、自分の Automator ワークフローの中へ統合させることばかりに私の注意が向いていたからであったと思う。ここに関しては素晴らしく良く働いた。ただし、柔軟性のある Transmit の中でベストな方法を見出すためにちょっと考えを巡らす必要はあったのだが。例えば、私のワークフローの中で手動で遠隔サーバの情報を入力することもできたし、Transmit のお気に入りを使ってすることもできた。(誰か他の人が使うためにワークフローを作成する場合には、前者の方法の方がうまく行っただろう。)Aとmazon S3 へのアップロードを自動化する最初のトライは成功し、これがその後すべての究極の目標なった。ただ、私がアップロードしたファイルが Amazon S3 上で望ましいアクセス権を指定されていなかったことには気付いたのだが、Transmit の中でアクセス権の環境設定 (Transmit > Preferences > Rules > Permissions) を調べてみるとすぐにアップロードの際のデフォルトのアクセス権を設定できることが分かった。これは個々のプロトコルごと全般に、または特定のファイルタイプごとに設定できた。これでその問題は解決した。

image

さらにもう少し調整をした結果、私が普段よく使う遠隔ロケーションすべてに対してお気に入りを作成し、それぞれにカスタムアイコンを付けて判別が楽になるようにし、特定のお気に入りファイルリストからコピーした際に Transmit が (デフォルトの SFTP URL でなく) 適切な HTTP URL を供給するように設定し、その他 Transmit が全般的に私の望む方法で動作するようにセットアップを済ませた。私はさらにそれらのお気に入りを MobileMe で同期して、自分の MacBook で同じセットを使えるようにすることさえできた。ここまでの設定が済むと、私は Transmit のより高度な、独特の機能のいろいろを探索し始めた。

image

まず第一に、私は2パネルのインターフェイスをもう一度見直してみることにした。私の遠隔ロケーションのうちいくつかはローカルのフォルダとぴったり同じ内容になるようにしているので、ローカルのフォルダを左のパネルに、遠隔のフォルダを右のパネルに開いてみた。最初はこれが少々厄介だった。というのも私のローカルのフォルダは実際にはネットワークサーバをマウントしたものの上にあるからだったのだが、Transmit にはちょっと見逃してしまいそうになる Places ポップアップが Path Bar の左側にあって、そこからローカルでも遠隔でも好きなフォルダに素早くアクセスできるのだった。いったん私のネットワークサーバ上の正しい場所にナビゲートすれば、そこにある三つのフォルダを Places ポップアップに追加できた。(これは Transmit 内からドラッグするする必要があり、Finder からのドラッグでは追加できない。)その後は、いつでも手軽に二つのパネルの中にローカルと遠隔のファイルを表示させられるようになった。

image

次に、私は Transmit がローカルと遠隔のフォルダ間の同期を、どちらの方向にもできることに気付いた。名前が同一のファイル同士を、修正日で、またはファイルサイズで、比較してくれる。ちょっと笑えたのが、同期のシミュレーションを走らせてみたところ(あらゆる同期機能は、必ず Transmit のようにシミュレーションが可能にして、実際にファイルを転送する前にあらかじめ何が起こるかをチェックできるようにしておくべきだと思う)興味深いことに、ローカルで誤った名前の付いたファイルを二つ発見した。どうやら、ファイル名が間違っていたのを私はオンラインでだけ修正していたらしい。今後私自身のワークフローで同期機能を使うことになるのかどうかはよく分からないが、ファイルが双方の場所に登場して定期的に同期をする必要が生じるような状況は容易に想像できる。

image

私自身はまだ使ったことがないが、興味深い機能が一つある。Transmit は、MacFUSE ユーティリティと統合されていて、どんな遠隔サイト上にでも仮想ディスクを作ることができる。これらの仮想ディスクは Finder の中では普通のハードディスクやネットワークボリュームと全く同じように見え、同じように動作する。その上、それらを利用する際に Transmit が走っている必要すらない。ひょっとしたら、私の場合でも、Automator の Transmit アクションを使う代わりに Transmit の仮想ディスクで Automator の Finder コピーアクションを使うことができるのかもしれない。

私が特に気に入っている Transmit のインターフェイス機能が一つある。それが、ファイルリストの上側にあるインタラクティブな path バーだ。ここに、現在表示されているフォルダの上の階層にあるすべてのフォルダが(ローカルでも遠隔でも)表示され、どれでもクリックすれば直接そこへジャンプする。バー上の最後に表示されているフォルダ名をクリックすればその階層をリストしたポップアップメニューが出る。非常に深い階層にいて path バー上に中間レベルのすべてを表示し切れないような場合に便利だ。けれども、与えられたファイルのパスをコピーしてペーストする必要がある場合は、そのファイルを Control-クリックしてから Copy Path を選ぶしかない。私の場合、この操作は頻繁に必要となる。

image

Transmit はまた、Finder のすべての表示方法をアイコン表示や Cover Flow 表示も含めサポートするようになった。遠隔ファイルの操作にそれがどれほど役立つのかは知らないが。(しかしまた、私は Finder の中でもそれらがあまり役立つとは思えない。)その上、Quick Look のサポート (遠隔ファイルを選択してスペースバーを押す) もあり、これは変な名前のグラフィックやテキストファイルを識別したい場合にものすごくありがたい。

image

最後にもう一言。私は Transmit が非常に深いことに感銘を受けている。私はこの記事を書き始めるよりもしばらく前から Transmit を満足して使ってきたが、私が触れたいと思った些細な不満点の大多数は、結局は私がまだ気付いていなかった機能か、あるいは私が理解に至っていなかった機能で解決することが分かった。Transmit のオンラインヘルプは十分妥当なものだが、決して言葉数が多いとは言えない。その上、Panic はインターフェイスのデザインに際して、コントロール要素をそれが必要とされる時にのみ提供することに多大な努力を注いだので、このプログラムにどんなことができるのかが、少し見ただけでは全く気付かないということもあり得る。要するに、私が言いたいことは、Transmit の中にあるすべてのことは筋が通っているのだけれど、もしもあなたが別のファイル転送プログラムに慣れているのならば、Transmit のインターフェイスのあちらこちらを時間をかけてつつき回す覚悟をしておいた方が良い。

さて、あなたは現在お使いのファイル転送プログラムを何であれすべて振り捨てて、Transmit に移行すべきだろうか? いや、正直言って、私はそうは思わない。つまり、もしもあなたが現在お使いのそのプログラムに(私がそうだったように)何か足りないところがあると思っていなければの話だ。あるいは、ここまで私が書いてきた機能の中に、とても魅力的なものがあると思わなかったならばの話だ。さきほども言った通り、基本的なファイル転送というものは決して最先端科学ではない。だから、もしもあなたが比較的小さな要求度しかお持ちでないのならば、どのような転送クライアントでもあなたの目的には十分だろう。けれども、もしもあなたが何か他のプログラムでは及ばないほどのパワーと柔軟性とを求めているのならば、Transmit を試してみても損は無いはずだ。

Transmit 4.1.4 の価格は Panic からの直接購入ならば $34、Mac App Store からの購入では $33.99 だ。Mac OS X 10.5 かそれ以降が必要で、無料の試用版が Panic のウェブサイトから 22 MB のダウンロードで入手できる。

[訳者注: Transmit 4.1.5 が出ています。詳細は記事 "Transmit 4.1.5" をご覧下さい。]

コメントリンク11911 この記事について | Tweet リンク11911


UnityRemote が iOS 機器を万能リモコンに変える

  文: Michael E. Cohen <lymondatmac.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私のコーヒーテーブルの上に、黒いプラスチック製の円筒が乗っている。大体、スープの缶詰の高さを半分にしたくらいの大きさだ。これが私の人生を変えた。

ちょっとメロドラマ風の言い方になってしまったが、Gear4 製品 UnityRemote は、私の生活の中のソファにもたれてリラックスする部分を本当の意味で改善してくれた。いや、私は一日中ソファにもたれているカウチポテト族ではないということは理解しておいて頂きたい。私の使っている娯楽用機器は、一年前から持っている HDTV と、ケーブルテレビ会社から提供されたケーブルボックスと DVR、第一世代の Apple TV、それにあまりに古くて大学院にでも進めそうなステレオアンプだ。(DVD プレイヤーも一台持っているが、めったに使わない。)でも、娯楽用機器が4台あるということは、部屋の反対側から私のささやかな家庭用娯楽機器テクノロジー集団を操作するために、4つの異なったリモコンを手元に揃えておかなければならないことを意味する。

いや、私がそれら4つのリモコンを必要としていたのは、Gear4 が私に同社の UnityRemote 機器のレビュー用ユニットを送ってきて、二週間ほどテストして欲しいと依頼してきた時までのことだった。以後、私の4つのリモコンは不要となり、小さな黒いプラスチックの円筒と私の iPad がそれに取って代わった。

image

こうして、私はソファにもたれてリラックスしつつタップするだけで、このレビュー記事の最初の数行を画面に出したり、くるくるチャンネルを切り替えたり、オンラインで参照情報を調べたり、スポーツイベントのインスタントリプレイを呼び出したり、そういったことすべてが私の iPad のスクリーンを操作するだけでできる。「怠惰」は七つの大罪の一つかもしれないが、「怠惰」と「マルチタスクによる満足」の間には微妙かつ心地良い境界線があるのだ。

箱から出してそのまま -- $99 のこの UnityRemote は、小さな箱に入って届いた。中には機器本体と、3本の AA (単3) 電池、それに小冊子が一冊入っているだけで、この小冊子には電池の装着のしかたと、あなたの iOS 機器を Bluetooth 経由でこの機器とペアリングさせる方法の説明が書いてある。

そう、その通り、Bluetooth だ。この UnityRemote には Bluetooth 通信機が含まれていて、それを使ってあなたの iOS 機器が UnityRemote と通信する。UnityRemote にはまた、黒い円筒の上部の周囲に、鉢巻き状に赤外線送信機が取り付けられており、これを使ってあなたの娯楽用機器へコントロール信号を送信する。

あなたの iOS 機器を初めて UnityRemote とペアリングする際 (Settings > General > Bluetooth) に、iOS 機器があなたに対してこのペアリングする機器を利用するにはアプリが必要だと言ってくる。そしてすぐにあなたは App Store に導かれ、無料の UnityRemote アプリをダウンロードできる。

このアプリ自体は iPhone (3G かそれ以降) とも iPod touch (2G かそれ以降) とも、また iPad とも互換だ。iPhone と iPod touch は iOS 3.1.3 かそれ以降を走らせていなければならない。iPad には iOS 3.2 かそれ以降が必要だ。けれども、このアプリは iPad と互換だとは言っても、iPhone と iPod touch のスクリーン寸法に合わせてデザインされているアプリなので、(私のように) iPad 上で走らせる場合にはフルスクリーンで見やすくするためにスクリーン上の 2X ボタンをタップして拡大表示に切り替える必要がある。

多くのアプリでは、この拡大表示への切り替えが難点となる。けれどもこの UnityRemote では、これは(少なくとも私にとって)ありがたい機能と言える。私はかなり近視なので、普通のリモコンを使っていてボタンのラベルを見分けるにはいちいち眼鏡を外さなければならない。(それからテレビの画面に目を移すためにまた眼鏡をかけ直す必要がある。)その点、iPad の画面上でピクセルを2倍にして表示される UnityRemote のボタンは眼鏡をかけたままでも読みやすい。たとえあなたが私のような視力の問題を持っていなかったとしても、やはりピクセルが2倍に拡大された UnityRemote のインターフェイスは利点があるだろう。ボタンが大きくなるということは、その分アプリを使っている最中に間違ったボタンを押してしまう危険が減るということだから。

機器とその動作 -- このアプリを初めて起動させると、Setup Assistant が現われて、あなたの娯楽用機器を UnityRemote に登録してからそれぞれ一つかそれ以上の「アクション」を設定するようにと順次導かれる。

娯楽用機器を UnityRemote に登録する方法はごくシンプルだ。一つ一つの機器ごとに、以下のような操作をすればよい。まずその機器の電源をオフにし、それから UnityRemote をその近くに置いて、機器のメーカー名をリストから選び (このアプリの持つデータベースには何十ものメーカー名が登録されている)、機器のタイプ (例えばテレビ、受信機、DVD プレイヤー、その他) を指定し、それから UnityRemote がその機器の電源を入れるまで待つ。もしも機器の電源が入れば、それはつまり UnityRemote がその機器で働く赤外線コントロールコードのセットを見つけ出したことを意味している。これでそのコードがその機器に割り当てられたわけだ。

私の機器のうち、非常に古いステレオアンプ以外はすべて、無事このアプリによるコントロールコードセットの割り当てに成功した。私の Apple TV は最初のセッションの間にはセットアップが済まなかったが、それは予期したことだった。Apple TV の電源は決してオフにされることがなく、電源コードが差し込まれている限りいつもスタンバイ状態のままだからだ。だから、この機器ではさきほど述べた電源オフのテクニックが通用しない。さらに事実を明かせば、アプリの表示する Apple 製機器のリストの中に Apple TV という 項目すらない。(Gear4 のエンジニアに聞いてみたところ、実際 Apple TV はサポートされているけれども、私が持っているバージョンのアプリではその項目が見て分かりにくいのだという。将来のアップデートでこの点を改善するつもりだと言っていた。)幸いなことに、UnityRemote ではどんな機器でも新たに項目を作成できて、その機器に付属のリモコンが発信する赤外線信号を読み取って学習することができる。そこで、新規の項目としてこれを作ってみたところ、問題なく使えた。

いったん機器をアプリに登録する作業が済めば、次に「アクション」を設定する。これは、いくつかの娯楽用機器を一緒に働かせることが必要となる活動のためのシンプルなテンプレートだ。例えば私の場合、"Watch TV" (テレビを観る) という活動は、ケーブルボックスと HDTV、それにステレオアンプを必要とする。Setup Assistant は一連の質問を通じて、その活動に必要となるいくつかの機器がどのように共同で働くか、それらの電源をどのようにオンにするか、などを尋ねてくる。それが済めば、一連のキーパッドが作成されて、そこにあなたがそのアクションを実行する際によく使うコントロールたちが並ぶ。例えば、私の Watch TV アクションには音量調整、チャンネル切替、方向コントローラ (上、下、左、右、enter の各ボタン)、それからビデオ入力を選択するためのコントロールなどが含まれている。

image

さて、Setup Assistant での作業が終われば、あとはソファにもたれて楽しむだけだ... 少なくとも、理論的には。

理論と実際 -- ことわざにも言う通り、「理論的には理論と実際の間に違いはないが、実際には理論と実際の間に違いがある。」例えば、UnityRemote を私が最初に使い始めていろいろ試していた頃、このアプリがリストするリモートコントロールのボタンが、必ずしもすべて私が以前から持っていた物理的なリモコンにあるボタンと対応した働きをするわけでないことに私は気付いた。さらに、表示されて いるボタンにも、間違ったラベルの付いたものがいくつかあることにも気付いた。例えば、私のテレビを HDMI-1 入力に切り替えるボタンは動作せず、その代わりにこのアプリの Video-1 ボタンがその働きをした。その上、テレビ用の Option ボタンがこのアプリでは私のテレビ用の標準キーの中に全く現われなかった。それに、個々のアクションに対して提供される出来合いのキーパッドレイアウトは私の視聴の習慣とあまりマッチしておらず、よく使うボタンのいくつかが出来合いのキーパッドの中にはなかった。

ただし、そういった障害は、実際問題としては言うほどに深刻なものでない。ボタンは追加できるし、どのキーパッドにあるどのボタンでも、いつでも割り当てを変更することができ、その手間も大したことではない。また、ボタンのラベルが実際の機能と合っていない場合は好きなようにラベルを付け替えることもできる。その上、もしもどれかのボタンが(例えば私のテレビの Option ボタンが)このアプリの中でリストされるものの中に含まれていなければ、元来あったリモコンを使って手早い操作でそれを UnityRemote に教え込むこともできる。また、どのアクションのテンプレートでも、出来合いのものに加えて新たなキーパッドを追加することが可能だ。使い始めてから一日か二日後には、私は自分の "TV Central" アクション("Watch TV" テンプレートをカスタマイズしたもの)の中に六つのカスタムキーパッドを作成して、自分の視聴のニーズに見事に合ったリモコンを作り上げていた。

たった一つ、キーパッドの作成やカスタマイズに際してできないことがある。いったん作成された後は、キーパッドが登場する順序を変更することができない。だから、よく使う単純な操作のためにいつもキーパッドから別のキーパッドへ、それからまた一つ別のキーパッドへと、毎回左へ右へ画面をめくらなければならないのが嫌なら、作成する前にあらかじめどのボタンを同じ画面にまとめるべきか、どのキーパッドとどのキーパッドを隣にしておくか、十分に考え抜いておく必要がある。

私の大いなる実験 -- 数日間このアプリを使ってみて、揃ったアクションとそれぞれのキーパッドに満足できるようになった後、私は思い切ったことをした。個々の機器のリモコンをすべて引き出しにしまい込んで、これから一週間、テレビ視聴や音楽鑑賞の活動のすべてを UnityRemote だけを使ってしてみようと決めたのだ。

非常に嬉しいことに、古いリモコンがなくて困ることは一切なかった。このアプリだけで、私がソファの上からチャンネルを変えたり、DVR を観たり、音量を調節したり、機器を切り替えたりするカウチポテトの活動で、以前より以上のことができるようになった。初めは、iPad がスリープする度に毎回、まず iPad をスリープから目覚めさせ、それから UnityRemote 機器に再接続されるのを待たなければならないのにイライラしたものだが、その後間もなく、アプリの中で iPad のスリープ待機時間設定を回避するよう設定できることを発見した。その上、iPad をスリープさせずに画面を点灯したままにしておいても思ったほどバッテリを食わないことも知った。iPad をただそこに置いておき、画面を点灯させたまま、私がタッチするのを待つ状態にしておいても、iPad を充電してからバッテリが切れるまでの時間にしてたった 5 パーセント程度しか減らなかった。

荒削りなところ -- この UnityRemote にも欠陥やバグがないわけではない。私がよく遭遇するかなり一般的と思われる欠点は、アプリがメモリ不足のメッセージを受けたので UnityRemote アプリも他のアプリも閉じなさい、という警告が時々出ることだ。この「閉じる」という言葉の意味は、iOS 4.2 のマルチタスキングの時代となった今、なおさら意味がはっきりしない。実は、この「閉じる」というのは、ここでは「完全に終了させる」ということを意味している。メモリの問題を解消するためには、ただ UnityRemote アプリを閉じるだけでなく、マルチタスキングバーからこのアプリを取り除く必要があり、また使う際には改めて起動し直さなければならない。最良の結果を出すためには、マルチタスキングバーに表示されている他のアプリすべてにも同じことをする必要がある。ただし、実際的にはおそらく Mail と Safari を止めるだけで十分だろう。この二つが、バックグラウンドで相当多くの RAM を使用しているからだ。(ちなみに、このメモリ不足警告は、iPhone 4 よりも iPad や旧型の iPhone でより頻繁に起こる。iPhone 4 では実働 RAM が 512 MB あるのに対し、iPad ではたった 256 MB しかないからだ。)

また、娯楽用機器のうち現在どれに電源が入っているかをアプリが時々追跡できなくなることがあることにも私は気付いた。その種の問題は Help ボタンを押せば解消されることも多いが、必ずしも常にそれで解消されるわけでもない。それから、その Help コンポーネントにある、大きくていかにも親切そうに見える Contact Tech Support ボタンは、押しても一切何も起こらないようだ。

それでもやっぱり... -- たまにはちょっとした問題もあり、時々まごつくようなエラーメッセージも出るけれど、私はこの UnityRemote に大いに満足している。私の友人の一人は、他のさまざまの汎用リモコンをいろいろ試そうとして合わせて $1,000 以上も注ぎ込んだし、私も彼がそれらを設定するのを手伝って彼と一緒に苦い体験もしたが、結局その結果として苦労の割には得るものが少ないと分かっただけだった。でも、この UnityRemote は、$99 なのに、私が見たことのある他のどんなものより彼の理想のリモコンに近いと思う。実際、レビュー用ユニットとして借りたこの UnityRemote はあと数日で返却しなければならないが、そうしたら私は自分で一台購入するつもりだ。

コメントリンク11885 この記事について | Tweet リンク11885


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2011 年 1 月 24 日

  文: TidBITS Staff <editorsattidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

ScreenFlow 2.1.5 -- スクリーンの名監督に朗報だ。Telestream が、同社のスクリーンキャスト用ソフトウェア ScreenFlow をバージョン 2.1.5 にアップデートした。今回の新機能の主なものとしては、15 分間より長いビデオでも YouTube に出版できる機能のサポート、Logitech 製ウェブカメラでの解像度キャプチャの改善、再生ヘッドの正確度向上などがある。修正されたバグとしては、複数のフォントサイズを含んだテキストクリップを変更する際のエラーや、第二モニタの接続を外した際の書き出しの不具合、書き出しの最中に終了させた場合の警告での問題などがある。また、ローカライズ版についてのさまざまな問題も修正された。(新規購入 $99、無料アップデート、11.8 MB)

ScreenFlow 2.1.5 へのコメントリンク:

iMovie 9.0.2 -- Apple が iMovie をバージョン 9.0.2 にアップデートした。全体的な安定性の向上に加え、今回のアップデートではオーディオ再生の同期がずれる原因となっていた問題点を修正している。Apple はこのアップデートを iMovie '11 のすべてのユーザーに推奨している。(無料アップデート、iLife '11 の一部としての購入は $49、27.52 MB)

iMovie 9.0.2 へのコメントリンク:

TextWrangler 3.5.1 -- Bare Bones Software が、同社の無料の汎用テキストエディタ TextWrangler をバージョン 3.5.1 にアップデートした。今回の 3.5.1 リリースは、最近リリースされたバージョン 3.5 に対する手早いバグ修正アップデートだ。バージョン 3.5 では、BBEdit 9.6 との共有コードにより非常に多数の変更が施された。それらについてはすべて Bare Bones の通例通りの極めて詳細なリリースノートに記されている。主な点だけいくつか紹介すれば、テキストをより素早く検索できる Live Search バーの新設、テキストの畳み込み、スワイプによるナビゲーション、スクリプト添付機能の拡張、マウントされた遠隔ファイルシステムにファイルを保存する際の安全性向上などがある。注意すべきは、BBXT プラグインのサポートが廃止されたことだ。また、この新バージョンの TextWrangler では従来のバージョンよりもずっと大きなファイルも開くことができるようになった。紛らわしいことに、Bare Bones ウェブサイトから入手できるのは TextWrangler 3.5.1 であるにもかかわらず、Mac App Store 版はバージョン 3.5.2 と称していて、同じ変更点をリストしている。(無料、13 MB)

TextWrangler 3.5.1 へのコメントリンク:

Postbox 2.1.2 -- Postbox, Inc. が Postbox 2.1.2 をリリースした。オープンソースの Thunderbird コードベースに基づく、同社の素敵な電子メールソフトウェアの最新バージョンだ。今回の新バージョンでは言語パックを別途インストールする必要がなくなり、サポートされるすべての言語が自動的にインストールされるようになった。IMAP 電子メールアカウントと Time Machine との相性が良くなり、以前よりずっと少ないファイル容量で済むようになり、またメッセージを消去した際に受信箱にある次のメッセージを自動的にロードするのでなくメッセージウィンドウを自動的に閉じるようにするオプションが新設された。さらに、Address Book でのグループに関係した問題点や、Apple Mail からメッセージを読み込む際の問題点なども修正された。(新規購入 $39.95、無料アップデート、13.4 MB)

Postbox 2.1.2 へのコメントリンク:

Epson Printer Drivers v2.5.1 -- Apple が Epson Printer Drivers v2.5.1 for Mac OS X v10.6 をリリースした。Epson 製のプリンタやスキャナ用の最新のアップデートが集められている。サポート対象のプリンタのフルリストは Apple のウェブサイトで読める。(無料、837.37 KB)

Epson Printer Drivers v2.5.1 へのコメントリンク:

MacBook Air (Late 2010) Software Update 2.0 -- Apple が MacBook Air(Late 2010)ソフトウェア・アップデート 2.0 をリリースした。このアップデートでの唯一の修正点は、一部の MacBook Air システムでその Mac が正しくスリープできない問題を解決したことだ。どうやら、羊の数え方が関係していたのだろうと思う。(無料、342 KB)

MacBook Air (Late 2010) Software Update 2.0 へのコメントリンク:

iDVD 7.1.1 -- どうやら Apple は iDVD について 完全に忘れ去ったのではなかったようだ。iLife '11 では iDVD がアップデートされなかったのだが。同社は今回iDVD 7.1.1 アップデートをリリースし、安定性を向上させたという。また、今回の修正によって iPhoto '11 から iDVD へスライドショーを送信する際の互換性も改善された。Apple はこのアップデートを iDVD 7 のすべてのユーザーに推奨している。(iLife '11 の一部としての購入は $49、無料アップデート、34.53 MB)

iDVD 7.1.1 へのコメントリンク:

コメントリンク11914 この記事について | Tweet リンク11914


ExtraBITS、2011 年 1 月 24 日

  文: TidBITS Staff <editorsattidbits.com>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

何とか工夫して記事を読む時間を作って頂きたい。今週は、読みがいのある記事がたくさん、TidBITS 以外に出されているからだ。まず、私たちのスタッフでもある Lex Friedman が示唆に富んだ記事を二編、Macworld に書いている。一つは Treadmill Desk を扱った記事、もう一つは顧客からの苦情に対する Apple の反応についての記事だ。その他にも、Macworld が Mac App Store に対する要望を述べた記事や、Apple のアイコンに隠されたイースターエッグを紹介した記事、BBC による素晴らしいインターネット可視化ツール、それから Stuxnet ワームの裏に隠された真相もある。

Apple は顧客の声に耳を傾けるか? -- Macworld の記事で、Lex Friedman が Apple 製品に関する顧客たちからの叫び声の典型的な事例を多数まとめている。この種の苦情に対して Apple がどのように反応しているかを知っておくのは有益だろう。なぜなら、それを知ることでこの会社にフィードバックを送るためのより効果的な方法が見えてくるかもしれないからだ。

コメントリンク: 11912

BBC News、インターネットの可視化を支援 -- インターネットに関する興味深いデータ点を可視化するツールを開発した BBC News を称えたい。Top 100 ページは、ウェブ上で最もトラフィックの多い 100 のサイトをカテゴリーに分けてツリーマップ表示する。Net Growth ページは、1998 年から 2008 年まで世界のインターネットユーザーの数がどのように増えてきたかを世界地図上に動画表示する。それから How It Works ページは、インターネットユーザーの総人数を常時アップデートによるカウント表示するとともに、今日一日の電子メールメッセージ数、ブログ記事数、Google 検索件数も表示する。

コメントリンク: 11908

Apple アイコンに隠されたイースターエッグ -- これらのアイコンを私たちは毎日目にしているが、じっくりと注意してみると、一見しただけでは分からなかったことも見えてくる。Electricpig が、Apple による多数の標準的なアイコンの中に隠されたテキストその他のイースターエッグにズームインする。

コメントリンク: 11901

Stuxnet ワームは米国とイスラエルがイランを標的に開発か -- New York Times によるこの記事の内容は私たちが普段カバーする範囲からはちょっと逸脱しているが、それでもこれは重要なニュースだ。なぜなら、国の政府が他の国の政府を相手に電子的攻撃を仕掛けるようになるに従って、コンピュータのセキュリティが以前にもまして重要なものとなるからだ。一般市民が、知らず知らずのうちに現実世界の標的に対する攻撃のための転送媒介となってしまうこともあり得るからだ。

コメントリンク: 11900

Macworld による Mac App Store 要望リスト -- Mac App Store がスタートしてからまだ一週間しか経っていないが、Macworld にいる私たちの友人たちにしてみればそれだけあれば十分だ。彼らは、ここを変えて欲しいと思うポイントを 10 個、まとめてリストにした。全体的に言えば、私たちも彼らの提案や批判に賛成だ。

コメントリンク: 11898

Treadmill Desk で歩き (Walk) ながら仕事 (Work) しよう -- Macworld の記事で、Lex Friedman が Treadmill Desk (ルームランナー付き仕事机) のセットアップと使用のしかたを説明する。これはいわゆる「立ち机」の一歩先(いや実際は何万歩も先)を行くもので、あなたが一日中動いていられるようにする。最近の研究結果によれば、定期的にエクササイズしている人たちでさえそれ以外の時間ずっとデスクワークをしている場合は悪い結果が出るということなので、常に体を動かしていたいと考える人たちは増えているようだ。さらにもう一歩、これをしながら発電もできればいいのに!

コメントリンク: 11897

コメントリンク11913 この記事について | Tweet リンク11913


tb_badge_trans-jp2

TidBITS は、タイムリーなニュース、洞察溢れる解説、奥の深いレビューを Macintosh とインターネット共同体にお届けする無料の週刊ニュースレターです。ご友人には自由にご転送ください。できれば購読をお薦めください。
非営利、非商用の出版物、Web サイトは、フルクレジットを明記すれば記事を転載または記事へのリンクができます。それ以外の場合はお問い合わせ下さい。記事が正確であることの保証はありません。告示:書名、製品名および会社名は、それぞれ該当する権利者の登録商標または権利です。TidBITS ISSN 1090-7017

©Copyright 2011 TidBITS: 再使用は Creative Commons ライセンスによります。

Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2011年 2月 1日 火曜日, S. HOSOKAWA