TidBITS: Apple News for the Rest of Us  TidBITS#1067/14-Mar-2011

先週リリースされた iPad 2 と iOS 4.3 に関係したニュースが今週も続く。今週の特集記事として、iPhone 4 に Personal Hotspot 機能があれば iPad は Wi-Fi 専用版を買えば済むのかどうかという疑問を Jeff Carlson が詳細に検討する。Michael Cohen は、Mac 版の GarageBand がまだ iPad 版で作った書類を読むことができないという事実を発見する。それから、Adam はアプリ内購入の際に iOS 4.3 ではその度にパスワード入力を促す画面が現われ、子供たちが知らずに使ってしまうのを防げるようになったことを報告する。また、Michael は最新版の GoodReader が集中型の書類配布システムとして使えることを説明する。最後に、私たちのチームに数名の新しいスタッフを公式に歓迎するとともに、日本語版翻訳チームの人たちが全員、先週の壊滅的な地震と津波の後も無事であったことをお知らせする。今週注目すべきソフトウェアリリースは、TechTool Pro 6、Java for Mac OS X 10.6 Update 4 / Java for Mac OS X 10.5 Update 9、iTunes 10.2.1、Safari 5.0.4、Cyberduck 4.0.1、Toast Titanium 11 だ。

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地震と津波で TidBITS 日本語版翻訳者たちは無事

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

21 年近くにもわたって TidBITS を出版してきた結果、思わぬ嬉しいこともある。それは、世界中の多くの人たちと知り合いになれて、一緒に働くことのできる機会が与えられたということだ。けれども、そこには悲しい側面もある。それは、先週日本の東北地方の東海岸を襲った地震とそれに伴う津波のような状況下 において、友人たちの消息が心配になるからだ。

何千人もの人たちがいまだに行方不明で、損傷を受けた原子炉の維持に日本の人たちが苦闘する中、私たちの許に一つだけささやかな嬉しい知らせがもたらされた。TidBITS を毎週日本語に翻訳しているボランティアのチームの皆さんが全員、今回の地震と津波で無事だったということだ。チームのメンバーの多くが、たまたま日本の中でも直接大きな被害を受けなかった地域に住んでいたらしい。とは言うものの、私たちが個人的には知らなくても日本中に何千人もおられる多くの TidBITS 読者の皆さんのことを思わずにはいられない。

犠牲者の数、損害の大きさ、日本の経済への影響は計り知れず、回復と再建のために途方もない努力が必要となるだろう。被害と破壊の物凄さは、 当初の状況その直後の写真を集めた Boston.com の Big Picture ページを見るだけでもまざまざと迫って来るし、New York Times がその前とその後の衛星写真をインタラクティブに比較できるようにしているものや、BBC News のビデオ映像で見ることもできる。

救援活動のための寄付は大歓迎だ。Google が、現在日本で活動している主要な救援団体へのリンクを多数集めたページを出している。

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GarageBand はまだ iPad と Mac では共演できない

  文: Michael E. Cohen <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週の木曜日、私がまだ iPad 2 を手にする日を夢見ていたころ、私は Apple が既に iPad 用の GarageBand アプリをリリースしていたことを発見した。これは、初代の iPad とも互換だ。そこで私はクレジットカードから $4.99 取り出すのももどかしく、大急ぎで App Store に行って、もうじき旧型となる私の iPad のために、この音楽作りの魔法を買い込んだ。

手短に言えば、このアプリはまさしく魔法だ。Apple がどうやってこれほどのものをポータブル機器で動くようにできて、しかもそれをこんなに安い値段で売り出せたのか、私には想像もつかない。もちろん、デスクトップ版の兄弟が持つ機能をすべて取り揃えているわけではないが、これは本当に本当に素晴らしいことを達成しているし、おそらく現実逃避のためのテクノロジーとしては私の知る限り最高のものの一つだろう。これを使って、私はまともに聴こえる曲を一曲、ほんの数分で作ることができた。でも、たった一つ難点があって、曲の終わりにスローフェード効果を入れる方法がどうしても見つからなかった。アマチュアっぽい私の曲が、いきなり終わってしまうところを何とかするために必要だった。

でも大丈夫、と私は思った。iPad 上と Mac 上で GarageBand は互換なはずだ。アプリの中に、ちゃんとそう書いてある。そこで、私はこの GarageBand ファイルを Mac へ書き出して、そちらで曲の終わりにスローフェードを入れようとした。すると、ショッキングなダイアログボックスが現われた。

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どうやら、Mac 上の GarageBand は、まだ iPad 上の GarageBand と互換でないらしい。その上、Mac 版で GarageBand > Check for Updates を選んでも、既に最新版をお持ちです、という反応しか返ってこない。ちょっとオンラインで調べてみたところ、いとも簡潔なる Apple 技術メモに行き当たった。そこにいわく、「iPad 用の GarageBand で作成した曲を、Mac 用の GarageBand で開くことはできません。Mac 用の GarageBand で作成したプロジェクトを iPad 用の GarageBand で開くことはできません。Mac 用の GarageBand の今後のアップデートでは、iPad 用の GarageBand で作成した曲を開けるようになる予定です。」おやおや。

ものごとを広い目で見れば、この非互換性はそれほど重要なことではない。あと数日もすれば、きっと Mac 用の GarageBand にアップデートが出るのだろう。でも、新し物好きのあなたには警告しておきたい。もしもあなたが iPad で曲を作りそれを Mac で編集したいと思うなら、今日はまだその日ではない。

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iOS 4.3、アプリ内のうっかり購入を予防

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

この論争が起こったのは去年だった。iTunes アプリの中にパスワードがキャッシュされることにより、小さな子供たちが知らずにアプリ内購入を実行してしまい、それが積もり積もって大変な金額になりかねない、という事実に両親たちが気付いたのだ。デザイナーの Mike Rohde の 7 歳になる息子が 200 ドル近い金額の請求書を生み出した顛末を私は記事“iTunes パスワードキャッシュに注意”(2010 年 7 月 14 日) で紹介したし、最近には Washington Post 紙に 8 歳の子供のお陰で 1,400 ドルの請求書が届いたという記事が載った。

この種の報道が出始めてから何ヵ月かして、Apple にワシントン州検事総長からの手紙が届いた。そこには、連邦取引委員会の議長がこの問題の調査を約束したこと、さらに連邦議会の議員たちからも Apple のやり方を批判する声が挙がっていること、が記されていた。

Glenn Fleishman は記事“望まない App Store 及びアプリ内購入を避ける”(2010 年 10 月 5 日) の中でこの問題を避けるためのテクニックをいくつか紹介している。けれども本当の解決は、Apple がアプリ内購入に際しパスワードを要求するようにする以外にない。

iOS 4.3 で、Apple は私が推薦していた通りの方法を実装した。何かアプリをダウンロードするためにメインの iTunes アカウントパスワードを入力した後 15 分以内にアプリ内購入をした場合にも、改めてパスワード入力を要求するようになったのだ。

そのテストとして、私はまず無料の Geared アプリをダウンロードした。その際、パスワード入力を要求する画面が出た。私のパスワードがまだキャッシュされていることを確認するために、すぐに無料の Fishies アプリ をダウンロードしてみた。(Mike Rohde の息子が問題に直面したのがこのアプリだった。)その次に、私は Fishies を開いて、その中で真珠の金庫を購入しようとしてみた。すると、まず iOS ダイアログが開いてアプリ内購入をしたいのかと確認してきた。それから、もう一度私のパスワードを尋ねてきた。確かに、まだ 15 分間のキャッシュ保存期限は過ぎていなかった。(認めるべき功績は認めよう、この Fishies アプリは既に、独自のペアレンタルコントロールを内部に実装して、このプログラム内部での購入関係アクセスの防止ができるようにしていた。)

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そういうわけで、どうやら Apple はようやくこの穴を埋めてくれたようだ。この問題の報告が初めて出たのは 8 ヵ月も前のことで、大きな iOS リリース一回分に当たる。こんなに長い時間がかかったのはちょっと残念だが、でも何はともあれ今ここに現実のものとなった。その点は、ありがたいことだと思う。

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TidBITS スタッフに新しいメンバーたち

  文: Adam C. Engst <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

TidBITS の内部事情のうちどのくらいが外から見て分かるものなのか、私たちが知るのは難しいが、それまで時々寄稿してくれていた二人の人たちが、最近中心的なスタッフに加わって活躍しているというのに、私はうっかりと彼らを歓迎するのを忘れてしまっていた。

覚えておられるかもしれないが、2008 年には Doug McLean が私たちスタッフの一員となり、2010 年中頃まで一緒に働いてくれた。けれども彼は Rutgers 大学で MFA (美術学修士号) をめざして勉強するために、この仕事を辞した。(2008 年 11 月 29 日の記事“Doug McLean をどうぞよろしく”参照。)

Doug が去ったのは残念なことだったが、それと同じ頃に Lex Friedman が私たちに連絡してフリーランスの執筆の仕事がしたいと言ってきた。彼は本業としてインターネット関係の会社に勤めていたし、ダイエット管理のウェブサイトThe Daily Plate (現在は Livestrong.com の一部) の共同創立者でもあったけれど、Apple に関する文章を書くのは以前から彼の夢の仕事だった。それを目標としつつ、彼はまず私たちのために TidBITS 監視リスト記事の執筆を引き受けて、時々は記事も書き、さらには Macworld にも何度も寄稿するようになった。コンピュータの世界の外では、 The Snuggie Sutra というパロディーサイトも開設した。(またその内容を本にもしたし、アプリも作ったがこのアプリは Apple に却下された。)

Lex は、妻と二人の娘とともにニュージャージー州に住んでいるが、私たちはここに彼らの三番目の子供、Liam Brandeis Friedman がほんの数週間前に生まれたことをお祝いしたいと思う。いや、私たちにはほんの数週間前かもしれないが、Lex にとっては長い数週間だったに違いない。

もう一人、TidBITS スタッフと有機的に関連ある変化が去年起こった。たった 7 ポンド 2 オンス (3.2 kg) の、Erin Lynn Mogull を迎えた時だ。Erin の「採用担当者」であり私たちのセキュリティ担当編集者でもある Rich Mogull によれば、彼女には青い目と明るい赤毛が完全装備で、とても探究心が強いので、時々クークー言う以上のことができるようになればきっとその性格が彼女の強みとなるだろうとのことだった。

さて、Lex は主として TidBITS 監視リスト記事と、TidBITS ウェブサイトのモバイル版の開発とを担当しているが、もう一人の新しいスタッフメンバー、Michael E. Cohen は、TidBITS と Take Control 双方の仕事を手伝うようになって以来、 たくさんのニュース記事や特集記事を寄稿してくれた。

私たちが Michael と知り合いになったのは、彼が電子ブック "Take Control of Syncing in Tiger" とそれに続く "Take Control of Syncing Data in Leopard" と "Take Control of Syncing Data in Snow Leopard" を執筆してくれた時だった。彼が Symantec 社で担当していた編集の仕事が翻訳語彙の一貫性を保つためにデザインされたソフトウェアアプリケーションへと外部委託された折に、私たちはその機会に飛びついて彼をスタッフに引き入れた。それ以来、彼は多数の TidBITS 記事を書き、多数の Take Control 電子ブックの編集作業を手伝い、彼自身も新たな電子ブック "Take Control of PDFpen 5." を書いた。

Michael は、Santa Monica (カリフォルニア州) に、あまりにも多くの古いテクノロジーに囲まれて住み、長年にわたってたくさんのことをしてきた。教師としても、プログラマーとしても、ウェブデザイナーとしても、マルチメディアのプロデューサーとしても、ユーザビリティのアナリストとしても働いた。The Voyager Company で Expanded Books プロジェクトの仕事をしていたことさえある。それは 1990 年代初頭のこと、HyperCard ベースのマルチメディア本をフロッピーディスクや CD-ROM に載せていたものだ。私たちが経験したのと同じように電子出版の経験を重ねた人を見つけるのはなかなかないことだが、その点私たちは Michael と一緒に仕事ができて非常に幸運だったと思う。

そういうわけで、ようこそ、Lex と Michael、それに、小さな Liam と Erin も! きっともう間もなく、Lex と Rich は乳児向けの iPad アプリを彼らにテストさせ始めていることだろう。

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GoodReader 3.5、自動書類配付を提供

  文: Michael E. Cohen <[email protected]>
  訳: 亀岡孝仁<takkameoka@kif.biglobe.ne.jp>

iPad 上で iBooks で単に見る以上のことを PDF を使ってやりたいと思う人なら、もう既に Good.iWare の GoodReader アプリのことを聞いたことがあると思うし、そしてそれを購入するために $4.99 の投資をした人もすでに多くいるであろう。そうではない人達のために言っておくと、最新のリリース、バージョン 3.5.0 では、是非そうすべきであるというもう一つの理由が提供されている。今や iPhone のための GoodReader 3.5.1 も別のアプリとして出されており、やはり $4.99 で入手できる。

簡単におさらいしておくと:GoodReader は iOS 機器でいろいろな種類のファイルを読む方法をユーザーに提供した最初の iOS アップスの一つである。PDF とテキストファイルに加えて、GoodReader は一般的な Microsoft Office ファイル, iWork ファイル, HTML 及び Safari Web Archive ファイル、そして種々の画像とメディアファイルを表示出来る。時が経過するにつれて能力と柔軟性に磨きがかかり、いろいろなソースからワイヤレスにファイルをダウンロードする能力も追加された:MobileMe iDisk, Google Docs, WebDAV サーバー, Dropbox, FTP サーバー, SugarSync, そして box.net である。これはまた PDF の扱いでも (PDF リンクをサポートした最初のアップスの一つである) 初期のリードを更に拡げ、PDF ファイルに注記を付けそしてその注記の付いたファイルをその元のサーバーに同期して返す能力を身に着けた。そしてこれは個別ファイルに留まらない:ユーザーは遠隔フォルダにあるすべてのファイルを一度に一つずつ選択せずにこのアプリを使って一括して同期することが出来る。どのファイル或いはフォルダが同期されたのかを見るのは GoodReader ユーザーにとっては簡単である:それぞれに特別の同期バッジが付けられる。

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さて、GoodReader の最新版では SFTP サーバーが GoodReader のダウンロードソースに加えられた - しかしこれはそれ程大きなニュースではない。大きなニュースはこちらである:GoodReader は今や "ダウンロードのみ" の同期を提供しており、これを企業や団体は書類の配付に使うことが出来る。

これは言ってみれば "同期ダイオード" と思えばよい:遠隔サーバーからのファイルは GoodReader 同期されるが、GoodReader 内で同期ファイルになされた如何なる変更も GoodReader 内に留まる。ファイルは一方向にしか流れない、電流がダイオードを通して流れる様にである。

これにはどんな使い道があるかって? iPad を携帯した学生で一杯の大学のクラスを想像してみてほしい。彼らは講義要綱や課題教材を中央サーバーからダウンロードするのである。学生は自分のファイルを好きな様にマークアップ出来るが、これらの注釈がサーバーに戻ることは絶対にない。一方で、新しい教材がサーバーに加えられても、学生はこれらを勉強し注釈をつけるため自分の iPad に同期することが出来る。

同様に、企業の広範囲に及ぶ営業部隊でも本社のサーバーと同期して、最新の売上表、価格表、そして関連の資料を自分の iPad に得ることが出来、常に最新情報を手元に置くことが出来る。自分の資料は好きな様にマークアップ出来るが、それらが流れを遡って戻り同僚の iPad に行ったりすることはない。

この新しい同期機能は、同期ソース毎 (sync-source-by-sync-source) ベースでアクセスされる。GoodReader によって提供されているそうでなくとも堅牢な同期管理に更に新しいものが追加された:同期のタイプである。このカテゴリでは、オプションは一つしかない: "ダウンロードのみ" 同期である。これをオンにすると、ファイルが手元で或いはサーバー上で削除されてしまった時の同期規則は消滅する - 何故ならばこれらは必要無くなるからである。

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GoodReader の既に十分と言えるだけの品ぞろえにこれが加わったことで、このアプリは、働く人、学生、そして一般のユーザーにとってもより強力なものとなった。この新しいダウンロードのみの同期の能力を使えば、どんなグループでも、今たまたま使用しているサーバー技術或いはサービスがどんなものであるかにかかわらず、自分達だけの出版システムを構築出来る。

GoodReader の同期ダイオード機能は、真に少なきは多きに勝る、が当てはまる一つの例と言える。

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iPhone の Personal Hotspot プランは 3G iPad の代わりになるか?

  文: Jeff Carlson <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

先週より前まで、私は iPad 2 を購入する際には 3G データ接続性内蔵タイプのものを買おうと考えていた。けれども、iOS 4.3 が登場し、iPhone 上で Personal Hotspot 機能が使えるようになったのを見て、私は安い方の Wi-Fi 専用タイプの iPad 2 を選ぶ方が賢明なのではないかと考え始めた。iPad 2 の購入に際して私と同じ選択の悩みを抱えている方のために、以下にそれぞれの選択肢を分析してみたので、参考にして頂きたい。[訳者注: iOS 4.3 の Personal Hotspot (パーソナルホットスポット) 機能は(少なくとも今のところ)日本国内では使えないようです。この記事の内容は米国国内のユーザーについての話とお考えください。]

去年はずっと、私は初代の iPad の Wi-Fi + 3G モデルを持ち歩いていた。私は自宅でも仕事場でも通常 Wi-Fi アクセスができるけれど、通勤にはバスに乗ることが多いので、その時間を利用して電子メールや Twitter、Facebook のアップデートをチェックしている。だから、私は iPad でインターネットのアクセスが欲しい時にいつでもそれができるという状態に慣れてしまった。

でも、それと同時に私はいつも iPhone 4 を身につけている。iPhone 4 では、今は Personal Hotspot 機能が利用できるようになった。Verizon iPhone 4 には最初のリリース時からずっとこの機能があったが、AT&T と契約している iPhone 4 ユーザーにとってこれは新しい機能だ。(iPhone 3GS ユーザーも iOS 4.3 アップデートをインストールすることができ、そうすれば Personal Hotspot の選択肢が出るが、その場合この機能は従来のテザリングの場合と同様に USB か Bluetooth でしか使えない。)

数回タップするだけで、iPhone は歩いて持ち運べる Wi-Fi 接続を提供してくれる。私が常時 iPhone を身につけているとすれば、費用を節約して 3G 版の iPad を買わずに済ませ、その代わりに接続のために少しだけ労力をかければよいのではないだろうか。

AT&T と Verizon Wireless とは、iPhone にも iPad 2 にもそれぞれ異なったデータプランを持っている。そこで以下では、二つのシナリオに沿って考えてみよう。けれども最初に、最も重要な疑問を頭に入れておこう。つまり、うまくその方法が使えるようにするのはどの程度簡単なのか、という疑問だ。もしも、インターネット接続を開始する度に毎回毎回手間がかかってイライラさせられるのだとしたら、私にとっては高い方の 3G iPad と追加のデータプランにより多くのお金を出す方がまだましだ。

米国以外に住んでいる読者ならば -- アメリカのサービスプランをお持ちでない TidBITS 読者の皆さんには、この記事の内容がひどく不可解に感じられるかもしれない。米国では、iPhone のキャリアは AT&T と Verizon Wireless 2社のみであって、いずれも Personal Hotspot (従来はテザリング) が使えるようにするためだけにかなり高い月額料金を課している。

世界各国の中には、テザリング (iOS 3 あるいは 4 で) や、Personal Hotspot (GSM 電話の iOS 4.3 で) のために一切追加料金を課していない国もある。多くの場合、データ使用量が増えてもそれは既存のデータサービスプランの中で勘定されるのみで、超過料金とか転送量制限などもあなたが電話機自体でそれだけのデータを利用した場合と同じに扱われる。

キャリアによっては、一定レベルのデータサービス契約を要求するところもある。例えばカナダのキャリアである Rogers では少なくとも毎月 1 GB のデータプランが必要となるが、基本データサービスの上に安価なアップグレードをあれこれセットにして提供する中にテザリングと Personal Hotspot がたまたま含まれるということもあり得る。どうか私たちを笑わないで欲しい。私たちはもう十分苦しめられているのだから。

面倒な手間がかかる? -- Personal Hotspot 機能が実現されるということは以前から知っていたが、当初私はこれをただの選択肢の一つとして軽く見ていた。それは、ローミングのために時折 MiFi ルータを使っていた人たちから聞いた経験談に基づいた考えだった。MiFi の場合、電源を入れてからモバイルブロードバンドのネットワーク接続が得られるまでに数分間かかる。ただ、当然ながら iPhone は常時セルラーネットワークに接続されているので、その問題はほとんど起こらない。

Personal Hotspot のセットアップのためには、オンラインでの設定変更 (AT&T のみ) またはキャリアに電話して (AT&T と Verizon) あなたのサービスプランで設定を有効に切り替える必要がある。それを済ませてから、Settings > General > Network を開き、Personal Hotspotをタップする。Apple が Wi-Fi アクセス用に強力なパスワードを設定してくれるので便利だ。スイッチをタップして On に切り替える。

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そうすると、Settings のメインレベルに Personal Hotspot のスイッチが現われて、オン・オフの切り替えができるようになる。Settings を使う必要なしにホットスポットを有効にしてくれるようなアプリがあれば便利だろうとは思うが、私の初代の iPad (3G サービスはオフにしてある) でテストしてみたところタップ3回でできたのでそれほど不満はない。

ホットスポットのパスワードはランダムに生成されるが、いったん設定すればそれがずっと使われる。iPad 2 やその他の機器で Wi-Fi パスワードを保存できるものならば、パスワードは一度入力するだけで済む。その後は、Personal Hotspot さえオンにしておけばその機器が自動的に iPhone に接続してくれる。

例えばバスに乗っているときや公園で座っているとき、私はまず iPhone を取り出し、ホットスポットのスイッチを On に切り替えてから iPhone をポケットにしまう。それから、おもむろに iPad 2 を取り出すわけだ。(iPhone の画面には青いバーが表示され、ホットスポットモードがオンになっていることと、現在接続が何件オンになっているかが示される。)もちろん、このホットスポットには同時に最大3件の接続ができるし、Wi-Fi が使えない場合は Mac を一・二台接続することさえできる。(Bluetooth 経由で一台、USB 経由でも一台接続でき、合計で五台の機器と接続できる。)

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この Personal Hotspot 機能を使えば、確かにその iPhone は単に 3G ネットワークに接続されているだけの場合に比べバッテリ電力を多く消費する。一回の充電で、3G iPad 2 ならば 3G データを Wi-Fi でリレーする iPhone に比べて何時間も長く 3G のやり取りが続けられるだろう。その一方で、iPhone のバッテリは iPad のものに比べてずっと早く再充電できる。つまり、電源コンセントが手近にあるのならば iPhone の電源を満タンにする方が効率的だということだ。

AT&T ネットワークのコストを比較 -- AT&T のネットワークでは、標準的なデータパッケージとして月額 $15 の DataPlus プランが各請求期間ごとにデータ量 200 MB まで (超過料金は 200 MB ごとに $15)、月額 $25 の DataPro プランがデータ量 2 GB まで、超過の 1 GB ごとに $10、となっている。けれども、Personal Hotspot 機能を利用するためには、DataPro プランにする必要がある。(月の一部分だけを切り替えることも AT&T myWireless アプリまたは AT&T ウェブサイトのあなたのアカウントを使ってできるし、またウェブサイトでならば月初めまで遡って切り替えることもできる。)

そして、AT&T は Personal Hotspot 機能のために別途月額 $20 を課するので、合計すれば月額 $45 となる。この場合データ量の割り当ても 2 GB 追加され、合計で毎月 4 GB までとなる。このデータ量は、その機器上のアプリが使用する分とテザリングあるいはワイヤレスに接続された機器が使用する分とに割り振られたりはせず、共用の割り当てとして扱われる。また、Personal Hotspot は月ごとにアカウントの設定としてオン・オフの切り替えができるので、必要となる月だけ料金を払えばよい。

iPad については、 AT&T のサービスプランは二種類だ。月額 $14.99 のプランならば 250 MB まで使え、月の途中でこの制限を超えれば自動的に $14.99 の追加料金が課されてあと 250 MB 使えるようになる。月額 $25 のプランならば最大 2 GB まで使え、月の途中での超過には追加の 1 GB ごとに自動的に $10 が課される。

最も安価なシナリオを考えれば、DataPlus プランが $15、250 MB の iPad 2 プランが $14.99 となる。これならば毎月の料金が $30 (マイナス 1 セント) で、DataPro プラス Personal Hotspot の月額 $45 よりも安い。iPad 購入時の差額など、一年も経たないうちに取り戻せるだろう。

けれども、もしも iPhone で 200 MB、iPad 2 で 250 MB という上限を超えることが多いのならば、あるいは他の機器でも Personal Hotspot 機能を利用したいのならば、Wi-Fi 専用版と 3G 版の iPad の価格差 $130 を節約する方にも意味があることになる。その場合、iPhone に支払う月額 $45 は $25 のプラン二つよりも安いし、4 GB を一ヵ所にプールしておける方が 2 GB のプランを別々に二つ持っているより有利だ。(ここで注意しておきたいことがある。旧契約の無制限データプランを使っている人も、テザリングのプランに切り替えればその時点で無制限の資格がなくなってしまう。)

iPad 2 のデータプランについて月の途中でオン・オフの切り替えをすることはできない。このサービスは日割り計算の体系ではない。だから、月の途中で旅行をしている最中だけ使いたい場合にはなおさら Personal Hotspot 機能の方が有利になる。けれども、iPad 2 のデータプランで次の月への自動更新をキャンセルすることはいつでもできる。

iPhone と iPad 2 のプランには、少し違ったところが一つある。AT&T の 3G iPad 2 プランには、AT&T の Wi-Fi ネットワークの有料ホットスポットすべてに無料でアクセスできる権利が付いている。これは数多くのホテルや空港などで利用できる。けれども、Personal Hotspot 機能が共有できるのは 3G 接続のみであって、Wi-Fi ネットワークからのアクセスを Wi-Fi 上でリレーすることはできない。だから、旅行中、あるいはホテルの中で、iPad でならば無料で Wi-Fi を使ってアクセスできるのに、iPhone に強制的に 3G データを使わせなければならない、ということもあり得る。

Verizon Wireless ネットワークのコストを比較 -- Verizon Wireless の料金体系はちょっと違っている。まずはデータプランだ。Verizon が iPhone 4 に提供しているのは、月額 $30 の定額制サービスプランのみだ。同社はこれを 2011 年の中頃に従量制の段階的サービス体系へ変更することを予定しているが、まだその価格も体系内容も発表されていない。

Verizon は Personal Hotspot 機能のために追加の月額 $20 を課し、月の途中での日割り計算はできない。また、ここにはサービス使用量 2 GB の上限があるが、これはホットスポットとテザリングによる使用の分のみに割り当てられたものだ。2 GB の上限を超えれば 1 GB あたり $20 の超過料金がかかる。

Verizon の iPad 2 プラン もまた、AT&T のものと違った割り振りとなっている。1 GB が $20、3 GB が $35、5 GB が $50、10 GB が $80 という料金だ。これらのサービスプランは連続的だ。この点について Verizon からの確認は取れていないが、MiFi やその他の機器ではそうなっている。超過料金は 1 GB プランではギガバイトあたり $20、3 GB 以上のプランではギガバイトあたり $10 だ。

このシナリオでは、iPhone 4 と iPad 2 にモバイルホットスポットを使わず別々にプランを買う場合、最も安価なもので合計 $50 となる。iPhone のデータプランに $30、iPad 2 の方に $20 だ。iPhone では定額制なので無制限に使え、iPad 2 では 1 GB の制限がある。

もしも Personal Hotspot の方を選ぶならば、価格は同じだがバンド幅制限が違ってくる。月額 $50 で、Wi-Fi 接続でテザリングするすべての機器を合計して 2 GB が使える。たぶんこちらの方が有利なのではないか。

でも、もしもあなたが iPad 2 データのヘビーユーザーならば、話はがらりと変わってくる。iPhone ホットスポットで 3 GB を使えば $70 ($50 プラス超過料金の $20) かかるが、別々にプランを買えばたったの $65 (iPhone に $30、iPad 2 に $35) だ。5 GB を使う場合は Personal Hotspot の方が $90 ($50 プラス 2 GB 分の $40) に対し、二つの機器で別々のプランならばたったの $80 ($30 プラス $50) となる。

もちろん、AT&T の場合と同様、あなたの iPhone に複数の機器を接続させたい場合には、モバイルホットスポットを選択した方が余計なコストを追加せずにデータに最大限の柔軟性を持たせることができる。

選択するのはあなた -- そういうわけで結局のところ、Personal Hotspot の方を選択するのは、大量のデータを使う AT&T ユーザーにとっては安いし、最も低いデータ量制限で十分な人にとっては高くつくことになる。そして、Verizon Wireless のユーザーにとっては状況が完全に反対で、低いバンド幅で十分なユーザーならば Personal Hotspot の方を選んだ方が少しだけ安くなり、データ量が 2 GB を超えれば Personal Hotspot の方が高くなる。

使いやすさに関して言えば、iPad が iPhone のネットワークパスワードを記憶しているという事実と、iPhone で Personal Hotspot モードに切り替えるのが簡単にできることから、ホットスポットをオンにするために余分の手間がかかるとしても私にはそれほど大したことでないように思える。

もちろん、もう一つの重要な問題は、Personal Hotspot 機能を Mac でも使いたいかどうかだ。もしもそうしたいのならば(私の場合そう思うことはごく稀にしか起こらないが)その利点の方が、低バンド幅の AT&T ユーザーや高バンド幅の Verizon ユーザーにとってさえ、余分なコストを払って余りあるかもしれない。例えば私の場合、Personal Hotspot を選択すると別々に二つのデータプランを使う選択肢に比べて一年間に $50 余分に支払わなければならないことになるが、それは一年のうち二ヵ月間だけ必要が生じるのならば元が取れることになる。(機能のオン・オフは月ごとにできるのだから。)

私がこの記事を書き始めた当初には、自分の場合 Wi-Fi iPad 2 を買った方が安くつくと思っていた。けれども、自分のデータ使用に即して具体的に検討してみると、以前考えていた通りに 3G iPad 2 を買って iPhone の方は最低限のデータプランに抑えておいた方が、iPad 2 購入時に出費が $130 多くかかることを考え合わせてもまだ安くなることが数字に出てしまった。正直言って、私は驚いた。でも今やその結果が出たので、もっともっと重要な決断に注意を集中させることができる: iPad 2 と組み合わせる Smart Case に、どのカラーを選ぶべきかという問題だ。

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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2011 年 3 月 14 日

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

TechTool Pro 6 -- Micromat が TechTool Pro 6 をリリースした。長年健在のユーティリティの今回の新バージョンでは、Mac で現在アクティブなドライブ上にブート可能なボリュームを作れる機能のサポートが追加され、これでブート可能 DVD に頼る必要がなくなった。つまり、緊急用起動ボリュームが最新であり続けるために Apple のブートディスクアップデートを受ける必要がなくなったということだ。TechTool Pro 6 ではまた、ハードウェアの問題点の診断と修理がより簡単にできるようになった。その他の新機能としては、ボリュームの完全な複製を手早く作成できる Volume Cloning や、ローカルなネットワーク上の個々の Mac や Bonjour 機器にあるアクティブなサービスとポートをリストできる Local Network Tool などがある。(新規購入 $99.99、アップグレード $39.99)

TechTool Pro 6 へのコメントリンク:

Java for Mac OS X 10.6 Update 4 / Java for Mac OS X 10.5 Update 9 -- Apple が、Java for Mac OS X 10.6 アップデート 4Java for Mac OS X 10.5 アップデート 9 をリリースした。同社によれば、Java SE 6 を 1.6.0-24 にアップデートすることで、互換性、セキュリティ、信頼性が向上するという。(ただし、Mac OS X 10.5 の走る Mac で 64-bit 非対応のものについては Java が 1.5.0-28 にアップデートされる。)Apple は、このアップデートをインストールする前にすべてのウェブブラウザと Java アプリケーションを終了するようにと説明している。(無料、75.81 MB / 119.83 MB)

Java for Mac OS X 10.6 Update 4 / Java for Mac OS X 10.5 Update 9 へのコメントリンク:

iTunes 10.2.1 -- iTunes 10.2 をリリースしたすぐ後に、Apple はiTunes 10.2.1をリリースした。このアップデートでは iOS 4.3 搭載の iOS 機器との同期ができるようになった。また、iOS 4.3 の Home Sharing 機能を改善している。Mac 上の iTunes コレクションから iOS 機器へ音楽をストリームできる機能だ。さらに、写真を iOS へ同期させる際に必要以上に時間がかかっていた問題も修正された。(無料、75.61 MB)

iTunes 10.2.1 へのコメントリンク:

Safari 5.0.4 -- サーファーガールたち(ボーイたちも)注目! Apple がSafari 5.0.4 をリリースした。同社のウェブブラウザのこの新バージョンには、数え切れないほどの安定性、互換性、アクセシビリティ、セキュリティの改善が施されている。複数のプラグインコンテンツで構成されるウェブページ、反射画像、トランジションエフェクトなどの処理が向上した。いくつかのウェブサイトでページの印刷がおかしくなる問題も修正された。また、VoiceOver でのいくつかのバグと、ブラウザでビデオ再生中にスクリーンセーバが開始してしまう問題も解決した。さらに、このアップデートは 50 件以上のセキュリティ脆弱性にパッチをあてている。(無料、Snow Leopard 用は 37.65 MB、Leopard 用は 46.83 MB)

Safari 5.0.4 へのコメントリンク:

Cyberduck 4.0.1 -- ファイル転送ユーティリティの Cyberduck がバージョン 4.0.1 となった。このソフトウェア(Windows 用もある)は FTP を新たな方法で実装するとともに、Azure や Dropbox に接続する機能のサポートも追加した。Cyberduck はまた複数パートに分けてのアップロードを並列処理付きでサポートし、Amazon S3 サーバについては新しい 5 TB Object Size Limit もサポートした。その他の改善点としては、Cloud Files と Akamai で CDN ファイルを消去するオプション、新たなローカライズ版、Finder のコンテクストメニューへの Upload コマンドの追加などがある。また、この新バージョンにはバグ修正も多数含まれている。 詳しいリリースノートは Cyberduck のウェブサイトにある。(無料、22 MB)

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Toast Titanium 11 -- ディスクを焼くのが大大大好きな人たちは注目! Roxio が、Toast Titanium 11 をリリースした。光ディスクを焼くためのこのソフトウェアの、大きなアップグレードだ。Toast 11 ではインターフェイスが完全にデザインし直され、ワークフローが洗練されるとともに、さまざまの機能を説明するためのビデオ・チュートリアルが内蔵された。新機能としては複数のドライブへの同時書き込みのサポート、手軽になった自動アップデート、カスタム・ビデオ・プロファイルを保存するオプション、インターネットオーディオおよびビデオのキャプチャ、ディスクスパン、デュアルプラットフォーム互換なディスクの作成、TiVo-to-Go のサポート、それから YouTube、Vimeo、Facebook に直接アップロードできる機能の内蔵などがある。また、VideoBoost も新設されたが、Roxio によればこれで H.264 ビデオのエンコーディングが劇的に高速化されるという。(新規購入 $99.99、$20 のメールインリベートをすれば $79.99、アップグレード価格はいろいろ)

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ExtraBITS、2011 年 3 月 14 日

  文: TidBITS Staff <[email protected]>
  訳: Mark Nagata <nagata@kurims.kyoto-u.ac.jp>

私たちは皆、TidBITS とは直接関係のないこともいろいろとしているが、そのような活動で実を結ぼうとしているものがいくつかある。Adam は来たるべき MUG ミーティングで講演をし、Matt Neuburg と Jeff Carlson はそれぞれ新刊書を出す。また、Lex Friedman は古い iPad をどうすべきかという話題で素敵な記事を書いた。

Adam、2011 年 3 月 17 日に Syracuse MUG で講演 -- ニューヨーク州中部にいる方々にお知らせがある。Adam Engst が、2011 年 3 月 17 日に、Oneida Shores 公園内にある Arrowhead Lodge で開催される Syracuse Macintosh User Group のミーティングで講演をする。中心となるのは、Mac OS X Lion にどのようなことが期待できるか、また私たちはどんな機能を期待しているか、といったテーマだ。

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Jeff Carlson の新刊書 "Meet the iPad 2" -- 私たちスタッフの一員 Jeff Carlson が不可能なことを成し遂げた。Apple によるこの最新の iOS 機器の入門書、48 ページから成る "Meet the iPad 2" ($1.99) が、iBookstore から今すぐ入手できる。この機器への手引きとともに、かなりの部分が彼の近刊予定の Pocket Guide to iPad 2 からの抜粋となっている。(iOS 機器上でこの本へのリンクを辿れば iBookstore に導かれる。コンピュータ上では、ウェブブラウザがリンクを iTunes へ渡した際にエラーとなるだろう。それでも、iBookstore の内部で "Meet the iPad 2" を検索すれば本が見つかるし、本の購入やサンプルのダウンロードもできる。)

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古い iPad をどうするか -- 私たちもこの話題で記事を書くことを考えていたが、わがスタッフの一員たる Lex Friedman が既に Macworld に記事を書き上げていた。古い iPad をどうするのがよいかという問題について、可能な選択肢をいくつか紹介したものだ。だから、iPad 2 にアップグレードした後で古い方の iPad をどうするか思案中の方は、彼のアドバイスをご一読あれ。

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WYSIWYG なんて不要! 私はテキストが大好きだ -- Matt Neuburg は、iOS プログラミングについての本を執筆中だが、その作業はすべて古き良き昔風のプレインテキスト(フォーマット無し)でしている。彼はそれが大好きだ。この短いエッセーで、彼がそのワークフローを説明する。

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Valid XHTML 1.0! , Let iCab smile , Another HTML-lint gateway 日本語版最終更新:2011年 3月 19日 土曜日, S. HOSOKAWA